JP2009162709A - 移動ロボットの監視装置および監視方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】移動ロボット1に取り付けられレーザ光を強く反射するリフレクタ12と、移動ロボットの移動エリアを3次元計測する3次元レーザレーダ14と、3次元レーザレーダによる計測結果から移動ロボットと人とを識別し、人と移動ロボットの相対距離が所定の閾値より小さいときに移動ロボットの動作を抑制するロボット抑制装置16とを備える。
【選択図】 図1
Description
しかし、この手段では、柵の設置にコストと時間がかかるためロボットの配置を自由に変更することが難しいことや、セル生産方式等で人とロボットが混在して協働することができないといったことが問題となる。
そのため、このシステムでは、図5に示すように、移動ロボット51の無人搬送車52の前後、左右の各辺部の中央部に、移動ロボット51の周囲に設定される検出エリア内への障害物の侵入を検出するための距離測定式のエリアセンサ56を設ける。エリアセンサ56は、検出可能範囲A0内で障害物の検出エリアA1を自在に設定,切替えでき、固定設備55を向く側のエリアセンサ56に関して、その検出エリアA1を固定設備55の凹凸形状に応じて予め設定する。ロボットコントローラは、ロボットアーム53による作業中に、エリアセンサ56により検出エリアA1内への障害物の侵入が検出されたときに、ロボットアーム53を一時停止させるものである。
そのため、この方法では、図6に示すように、横断歩道61と横断歩道61の周辺エリア69とをカバーする検出範囲70に、レーザ感知器72によるエリアセンサによりパルスレーザ光71を投射しながら走査して光の反射時間を計測し、物体Sが存在しない時の反射時間と物体Sが存在する時の反射時間との差を走査各点ごとに求めることにより物体Sの形状と、大きさと、走査ごとの物体Sの位置の変化によるベクトルとを演算し、その演算値から、横断歩道61を誘導方向Pに移動する物体Sと、横断歩道61を横切る方向に移動する物体Sとを識別するものである。
しかし、移動ロボットに搭載された安全機能は、必ずしも完全ではなく、搭載電源の電圧低下、外部からのノイズ等により誤動作する可能性がある。
そのため、人と同一エリアを移動する従来の移動ロボットは、人の安全性確保のため、人との接近が少ない作業ロボット、例えば掃除ロボット,搬送用台車などが実用化されるにとどまっている。
そのため、この方法では、移動ロボットの大きさと速度が、人と同じ程度である場合に、人と移動ロボットの識別ができない問題点があった。
前記移動ロボットの移動エリアを3次元計測する3次元レーザレーダと、
該3次元レーザレーダによる計測結果から前記移動ロボットと人とを識別し、人と移動ロボットの相対距離が所定の閾値より小さいときに移動ロボットの動作を抑制するロボット抑制装置とを備えた、ことを特徴とする移動ロボットの監視装置が提供される。
(B)3次元レーザレーダにより前記移動ロボットの移動エリアを3次元計測し、
(C)前記3次元計測で得られた3次元データとレーザ光の強度分布から、前記移動ロボットと人とを識別し、人と移動ロボットの相対距離が所定の閾値より小さいときに移動ロボットの動作を抑制する、ことを特徴とする移動ロボットの監視方法が提供される。
(C2)固定物を除外した3次元データから、あらかじめ設定した距離範囲内に存在するデータ同士をグループ分けし、
(C3)各グループの重心を算出し、
(C4)各グループのレーザ反射強度の平均または最大値を算出し、一定閾値以上の場合に移動ロボット、それ以外を人と判定し、
(C5)移動ロボットと人の重心距離が所定の閾値より小さいときに移動ロボットの動作を抑制する。
これにより移動ロボットが移動するエリアの3次元情報から人と移動ロボットの位置情報を得るとともに、移動ロボットにはレーザ光を強く反射するリフレクタ(反射板)を取り付けておき、反射の強弱で人か移動ロボットかの区別を行う。
この結果、人と移動ロボットの位置が近接していると判断した場合に、その移動ロボットの動作速度を低下させる。
従って、安全性を維持したまま、柵の制約を受けずに移動ロボットの配置を変更することができ、人と移動ロボットを混在・協働させることができる。
この図において、1は移動ロボット、2は人(人間)、3は床面、4は床面に置かれた固定物である。
このロボットと人の共存環境において、移動ロボット1はワイヤレスラン等でそれぞれ個別に制御され、人と同一エリアを移動しながら予め定められた作業を行う。また、各移動ロボット1は、人との接触を回避する安全機能をそれぞれ搭載している。
この共存環境において、人2は、例えば作業員であり、移動ロボット1と同一エリアを移動しながら種々の作業を行う。
この例において、移動ロボット1の大きさと速度は、人2と同じ程度であるものとする。しかし、本発明はこれに限定される、大きさと速度が大きく相違してもよい。
この図において、本発明の監視装置10は、リフレクタ12、3次元レーザレーダ14及びロボット抑制装置16を備える。
この可変反射板は、例えば、反射強度の強い表面と弱い裏面とを有する強弱反射板と、強弱反射板を一定のパターンで反転させる反転モータとからなる。
また可変反射板は、反射強度の強い表面を有する強反射板と、強反射板の表面を一定のパターンで開閉する遮光機構とから構成してもよい。
ロボット抑制装置16は、例えばコンピュータ(PC)であり、3次元レーザレーダ14による計測結果から移動ロボット1と人2とを識別し、人と移動ロボットの相対距離が所定の閾値より小さいときに移動ロボットの動作を抑制する。
この例では、4台の3次元レーザレーダ14がそれぞれ半円形の破線で示す範囲を3次元計測し、この図の矩形領域をカバーして計測するようになっている。
図3(A)(B)に示すように、3次元レーザレーダ14では、パルス状または変調をかけたレーザ光を照射光6として照射し、計測対象物7で反射して戻ってくる反射光8までの時間差Δtを計ることにより計測対象物7までの距離値と、反射光8を光学センサで受けた時の波形振幅から受光強度とをそれぞれ計測することができる。
また図3(C)に示すように、この照射光6を上下左右に2次元的にスキャンすることにより、計測対象物7の3次元形状と反射強度の情報を得ることができる。
図4(A)は、3次元レーザレーダ14により移動ロボット1の移動エリアを3次元計測して得られた3次元データの模式図である。
図4(D)では、各グループの重心を算出する等の手段で、計測された物体の位置を算出する。この重心算出において、各グループの背面形状が不明な場合には、これを平面または正面形状で模擬してもよい。
この移動ロボットの動作抑制は、例えば移動ロボットを制御するワイヤレスランとは別個の無線指令ラインを冗長的に設け、この無線指令ラインでそれぞれ該当する移動ロボットを制御するのがよい。
これによりエリアの3次元情報から人2と移動ロボット1の位置情報を得るとともに、移動ロボット1にはレーザ光を強く反射するリフレクタ12(反射板)を取り付けておき、反射の強弱で人か移動ロボットかの区別を行う。
この結果、人と移動ロボットの位置が近接していると判断した場合に、その移動ロボットの動作速度を低下させる。
従って、安全性を維持したまま、柵の制約を受けずに移動ロボットの配置を変更することができ、人と移動ロボットを混在・協働させることができる。
6 照射光、7 計測対象物、8 反射光、
10 監視装置、12 リフレクタ(反射板)、
14 3次元レーザレーダ、16 ロボット抑制装置
Claims (6)
- 移動ロボットに取り付けられレーザ光を強く反射するリフレクタと、
前記移動ロボットの移動エリアを3次元計測する3次元レーザレーダと、
該3次元レーザレーダによる計測結果から前記移動ロボットと人とを識別し、人と移動ロボットの相対距離が所定の閾値より小さいときに移動ロボットの動作を抑制するロボット抑制装置とを備えた、ことを特徴とする移動ロボットの監視装置。 - 前記リフレクタは、一定のパターンで反射率を増減可能な可変反射板である、ことを特徴とする請求項1に記載の移動ロボットの監視装置。
- 前記可変反射板は、反射強度の強い表面と弱い裏面とを有する強弱反射板と、該強弱反射板を一定のパターンで反転させる反転モータとからなる、ことを特徴とする請求項2に記載の移動ロボットの監視装置。
- 前記可変反射板は、反射強度の強い表面を有する強反射板と、該強反射板の表面を一定のパターンで開閉する遮光機構とからなる、ことを特徴とする請求項2に記載の移動ロボットの監視装置。
- (A)レーザ光を強く反射するリフレクタを移動ロボットに取り付け、
(B)3次元レーザレーダにより前記移動ロボットの移動エリアを3次元計測し、
(C)前記3次元計測で得られた3次元データとレーザ光の強度分布から、前記移動ロボットと人とを識別し、人と移動ロボットの相対距離が所定の閾値より小さいときに移動ロボットの動作を抑制する、ことを特徴とする移動ロボットの監視方法。 - (C1)前記3次元計測で得られた3次元データから固定物を除外し、
(C2)固定物を除外した3次元データから、あらかじめ設定した距離範囲内に存在するデータ同士をグループ分けし、
(C3)各グループの重心を算出し、
(C4)各グループのレーザ反射強度の平均または最大値を算出し、一定閾値以上の場合に移動ロボット、それ以外を人と判定し、
(C5)移動ロボットと人の重心距離が所定の閾値より小さいときに移動ロボットの動作を抑制する、ことを特徴とする請求項3に記載の移動ロボットの監視方法。
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