JP2009162166A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】潤滑油からの燃料の蒸発量を変更可能な内燃機関の制御装置を提供する。
【解決手段】本実施例に係るエンジンシステムは、潤滑油をそれぞれ貯留可能な第1室51a及び第2室51bを含むオイルパン50を有し、第1室51aは、潤滑油の油面位置によらずに油面面積が一定であり、第2室51bは、潤滑油の油面位置が下降するほど潤滑油の油面面積が減少するように構成されている。また、エンジンシステムは、このオイルパン50と、第1室51aに貯留された潤滑油を第2室51bへと供給する供給装置60と、潤滑油が燃料により希釈された度合を示す希釈度合を推定してこの推定結果に応じて供給装置60による潤滑油の供給を制御するECU90とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関する。
特許文献1には、内燃機関を潤滑する潤滑油の燃料希釈度合が高い場合であっても、PCV(Positive Crankcase Ventilation)バルブの開度を制御することにより、ブローバイガスを吸気系に導入することに起因した不具合を抑制する技術が知られている。また、特許文献2には、吸気通路噴射用インジェクタからの燃料を噴射させることにより、潤滑油の希釈を抑制する技術が開示されている。
特開2006−52664号公報 特開2006−37734号公報 特開2006−177288号公報 特開平9−13934号公報 特開2006−275039号公報 特開2001−323808号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されている技術では、PCVバルブを絞ることにより、クランクケース内のブローバイガスが換気されずに、クランクケース内の圧力が上昇して、オイル下がり現象や、ターボチャージャーの軸シール部からのオイル漏れが発生する恐れがある。上記特許文献2に開示されている技術では、吸気通路噴射用インジェクタからの噴射比率を大きくすると、筒内噴射用インジェクタにデポジットが堆積する恐れがある。このように上記特許文献で開示されている技術では、問題が発生するおそれがある。ところで、上記特許文献には、潤滑油からの燃料の蒸発量を直接変更する技術については開示されてない。
したがって本発明の目的は、潤滑油からの燃料の蒸発量を変更可能な内燃機関の制御装置を提供することである。
上記目的は、内燃機関を潤滑するための潤滑油をそれぞれ貯留可能な第1及び第2室を有したオイルパンを備えた内燃機関の制御装置であって、前記第1及び第2室のうち少なくとも一方は、潤滑油の油面位置によらずに油面面積が一定であり、他方は、潤滑油の油面位置に応じて潤滑油の油面面積が増大又は減少するように構成され、前記第1及び第2室のうち一方に貯留された潤滑油を他方へと供給する供給手段と、潤滑油が燃料により希釈された度合を示す希釈度合を推定する推定手段と、前記推定手段の推定結果に応じて前記供給手段による潤滑油の供給を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする内燃機関の制御装置によって達成できる。
希釈度合に応じて、第1及び第2室のうち少なくとも一方から他方への潤滑油の供給量を変更することにより、第1及び第2室でのそれぞれの油面面積の合計面積を変更することができる。これにより、希釈度合に応じて、潤滑油からの燃料の蒸発量を変更することができる。
上記構成において、前記制御手段は、推定された前記希釈度合が大きいほど、前記第1及び第2室でのそれぞれの油面面積の合計面積が小さくなるように前記供給手段を制御する、構成を採用できる。
希釈度合が大きいほど、油面面積の合計面積が小さくなるように制御することにより、潤滑油からの燃料の蒸発量を抑制することができる。これにより、潤滑油からの燃料の蒸発量が多くなることに起因する様々な問題を解消することができる。
上記構成において、前記供給手段は、前記第1及び第2室を連通する連通路と、前記連通路を開閉する供給弁とを含む、構成を採用できる。このような簡易な構成により、第1及び第2室のいずれか一方から他方へと潤滑油を供給することができる。
上記構成において、前記推定手段は、目標空燃比と実空燃比とに基づいて前記希釈度合を推定する、構成を採用できる。
本発明によれば、潤滑油からの燃料の蒸発量を変更可能な内燃機関の制御装置を提供できる。
以下、図面を参照して本発明に係る内燃機関の制御装置について説明する。図1は、内燃機関の制御装置が採用されたエンジンシステムの模式図である。図1に示すエンジンシステムは、エンジン10を有している。このエンジン10においては、吸気通路13を流れる空気が燃焼室15に充填され、燃焼室15内に直接燃料を噴射する燃料噴射弁14によって、空気と燃料との混合気が生成される。この混合気に対し点火プラグ16による点火が行われると、混合気が燃焼してピストン17が往復動し、エンジン10の出力軸であるクランク軸18が回転駆動される。そして、各燃焼室15での燃焼により生じた排気は、排気通路19等を通ってエンジン10の外部へと排出される。尚、燃焼室15は、シリンダブロックCBに形成されている。
エンジン10の出力調整は、吸気通路13に設けられたスロットル弁21をアクチュエータ22等によって駆動して、そのスロットル弁21の開度を調節することによって実現される。スロットル開度の開度調節は、運転者によって操作されるアクセルペダル(不図示)の踏込み量に応じてアクチュエータ22が駆動されることにより行われる。
エンジン10には、吸気弁24及び排気弁25が気筒12毎に設けられており、吸気弁24は燃焼室15と吸気通路13との連結部分を開閉し、各排気弁25は燃焼室15と排気通路19との連結部分を開閉する。
吸気通路13内のスロットル弁21よりも下流には、吸入空気の圧力(吸気圧)を検出するための吸気圧センサ74が設けられている。また、スロットル開度を検出するスロットルセンサ76、エンジン10を冷却するため冷却水の温度を検出する水温センサ77が設けられている。また、エンジン10には、クランク軸18が一定角度回転する毎にパルス状の信号を発生するクランク角センサ(不図示)が設けられている。排気通路19には、排気の空燃比を検出するための空燃比センサ79が設けられている。これらセンサは、検出信号をECU90へと出力する。
ECU90は、エンジンシステムの動作全体を制御する電子制御ユニットである。ECU90は、図示せぬCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を備えており、ROMに格納された制御プログラムに従って、後述する燃料蒸発量制御処理を実行することが可能に構成されている。また、RAMには、詳しくは後述する、燃料蒸発量制御処理の実行過程において取得された各種データが一時的に格納される。
エンジン10には、クランクケースCCの内部へと流れ込んだHC等の燃料成分を含むブローバイガスの大気への放出を防止するために、ブローバイガス還元装置40が設けられている。ブローバイガス還元装置40は、PCVバルブ41と、ホース42とを備えている。PCVバルブ41は、クランクケースCCの内部と連通している。また、PCVバルブ41の弁出口は、ホース42を介して吸気通路13と連通している。PCVバルブ41は、ECU90からの指令によって開閉作動する。
クランクケースCC内に流れ込んだブローバイガスは、図1において矢印Gで示されるように、クランクケースCCの内部からオイルパン50の周辺に流れ込み、ブローバイガス通路BPを通過し、PCVバルブ31および配管33を介して吸気通路13内へと導入される。尚、ブローバイガスは、吸気通路13内での負圧の作用により、吸気通路13へと導入される。
オイルパン50は、エンジン10の駆動部分を潤滑するための潤滑油が貯留されている。この潤滑油は、潤滑ポンプ52によって供給経路53を介してメインギャラリ54まで搬送されて、メインギャラリ54からエンジン10の各駆動部分へと供給されるように構成されている。
図1に示すように、オイルパン50は、潤滑油をそれぞれ貯留可能な第1室51a及び第2室51bを含む。第1室51aは、第2室51bよりも上方に配置されており、第2室51bよりも容積が小さく形成されている。また、第1室51aは、略直方体形状であるのに対し、第2室51bは、深さによって水平方向での断面積が変わるように構成されている。詳細には、第2室51bは、深くなればなるほど、水平方向での断面積が小さくなるように形成されている。即ち、第1室51aは、第1室51aに貯留される潤滑油の油面位置によらずに、油面面積が一定であるのに対し、第2室51bは、第2室51bに貯留される潤滑油の油面位置によって、油面面積が変更するように構成されている。換言すると、第2室51bは、潤滑油の油面位置が低いほど、油面面積が減少するように構成されている。また、第2室51bには、第2室51bに貯留されている潤滑油の油面位置を検出するための油面位置センサ75が設けられている。油面位置センサ75の検出信号は、ECU90へと出力される。油面位置センサ75は、第2室51bに貯留された潤滑油の油面位置を検出できればどのような構成であってもよく、液面計であってもよい。
また、第1室51aに貯留された潤滑油を第2室51bへと供給する供給装置60が設けられている。供給装置60は、供給手段に相当する。供給装置60は、第1室51aと第2室51bとの両者を連通する連通路62と、連通路62を開閉する供給弁61とを含む。連通路62は、第1室51aの底面から第2室51b内に配置されている。供給弁61は、ECU90からの指令に応じて開閉する。供給弁61が開かれると、第1室51aに貯留された潤滑油が、重力の作用によって第2室51bへと供給される。供給弁61が閉じられると、第1室51aから第2室51bへの潤滑油の供給は停止される。このような簡易な構成によって、第1室51aから第2室51bへ潤滑油が供給される。ECU90は、制御手段に相当する。
また、潤滑ポンプ52は、第2室51bに貯留された潤滑油をエンジン10の各部に供給する。即ち、第1室51aに貯留された潤滑油は、エンジン10の各部へは供給されない。また、各部へと供給された潤滑油は、リターン経路55を介して第1室51aに戻される。従って、ECU90は、供給弁61の開閉を制御することにより、第1室51aと第2室51bとのそれぞれに貯留される潤滑油の貯留量を制御することができる。尚、第2室51bには、オイルストレーナ(不図示)が配置され、不図示のパイプを介して潤滑ポンプ52と連結されている。
ここで、前述したように、第1室51aに貯留される潤滑油の油面面積は、貯留量、即ち油面位置に関わらずに一定であるのに対し、第2室51bに貯留される潤滑油の油面面積は、油面位置によって変動する。具体的には、第2室51bに貯留される潤滑油の油面位置が高いほど、油面面積は大きくなり、油面位置が低いほど、油面面積は小さくなる。従って、第2室51bにおける潤滑油の貯留量が多いほど、第1室51aと第2室51bとにそれぞれ貯留された潤滑油の油面面積の合計面積が大きくなり、第2室51bにおける潤滑油の貯留量が少ないほど、上記の合計面積が少なくなる。
ここで、潤滑油の油面面積と、潤滑油からの燃料の蒸発量との関係について説明する。潤滑油は、前述したように燃料によって希釈される場合がある。燃料によって希釈された潤滑油が再びオイルパン50へと戻されると、オイルパン50内に貯留された潤滑油は、エンジン10からの熱によって燃料が蒸発することになる。このオイルパン50に貯留されている潤滑油からの燃料の蒸発量は、オイルパン50内における潤滑油の油面面積と相関関係を有している。即ち、燃料による潤滑油の希釈度合が同じ場合であっても、油面面積が大きいほど、単位時間当たりでの潤滑油からの燃料の蒸発量が多くなり、油面面積が小さいほど、単位時間当たりの潤滑油からの燃料の蒸発量が少なくなる。潤滑油に混入した燃料は、油面から蒸発するからである。
ECU90は、供給弁61の開閉を制御することにより、第1室51a、第2室51bにそれぞれ貯留される潤滑油の貯留量を制御できる。これにより、ECU90は、それぞれの油面面積を変更することができる。従って、ECU90は、オイルパン50内に貯留された潤滑油からの燃料の蒸発量を変更することができる。
次に、ECU90が実行する燃料蒸発量制御処理について説明する。図2は、ECU90が実行する燃料蒸発量制御処理の一例を示したフローチャートである。尚、この処理は所定周期で繰り返し実行される。
図2に示すように、ECU90は、水温センサ77からの出力に基づいて、冷却水の温度が所定値以上であるか否かを判定する(ステップS1)。冷却水の温度が高い場合には、エンジン10周辺の温度も高温であり、オイルパン50内に貯留されている潤滑油からの燃料の蒸発が促進されるからである。否定判定の場合には、ECU90はこの燃料蒸発量制御処理を終了する。この場合には、潤滑油の希釈度合が高い場合であっても、燃料の蒸発量は比較的少ないといえる。
肯定判定の場合には、ECU90は、空燃比のズレ量を検出する(ステップS2)。この場合には、潤滑油からの燃料の蒸発が促進され、空燃比に影響を与える可能性があるからである。具体的には、ECU90は、機関回転数、吸入空気量などに基づいて設定される目標空燃比と、空燃比センサ79からの出力により検出された実際の実空燃比との差を、空燃比のズレ量として検出する。
尚、ECU90は、空燃比のズレ量を検出することにより、オイルパン50に貯留された潤滑油の燃料による希釈度合を推定する。即ちECU90は、空燃比のズレ量が所定値よりも大きい場合には、潤滑油からの燃料の蒸発量が多いことに起因して、ブローバイガス中の燃料濃度が高くなったと推定でき、空燃比のズレ量が所定値よりも小さい場合には、潤滑油からの燃料の蒸発量が少なく、ブローバイガス中の燃料濃度が比較的小さいと推定する。即ち、ECU90は、目標空燃比と実空燃比とに基づいて、潤滑油の希釈度合を推定する推定手段に相当する。尚、この場合での空燃比のズレとは、実空燃比が、目標空燃比よりもリッチ側にずれたことを意味する。
次に、ECU90は、空燃比のズレ量が所定値以上であるか否かを判定する(ステップS3)。否定判定の場合には、この燃料蒸発量制御処理を終了する。肯定判定の場合には、ECU90は、供給弁61の開閉を制御するための供給弁開閉制御を実行する(ステップS4)。
図3は、ECU90が実行する供給弁開閉制御処理の一例を示したフローチャート図である。ECU90は、第2室51bの目標油面位置を算出する(ステップS41)。具体的には、ECU90は、空燃比のズレ量に応じて予め設定された油面位置を規定したマップに基づいて目標油面位置を決定する。この目標油面位置は、第1室51aと第2室51bとのそれぞれに貯留された潤滑油の油面面積の合計面積に起因した、燃料の蒸発量を考慮して設定されたものである。即ち、このマップは、空燃比のズレ量が大きいほど、第2室51bでの油面位置が低くなるように供給弁61の開度を減少させるものとして作成されている。尚、このマップは、予め実験などにより算出されたものであり、ROMに記憶されている。
次に、ECU90は、供給弁61の開閉作動のフィードバック制御を実行する(ステップS42)。図4は、ECU90が実行する供給弁61の開閉フィードバック制御の一例を示したフローチャートである。図4に示すように、ECU90は、目標油面位置と、油面位置センサ75からの出力によって算出された実際の実油面位置との偏差を算出する(ステップS421)。次に、ECU90は、この算出された偏差が小さくなるように、供給弁61の開度を制御する(ステップS422)。これにより、第2室51bに貯留された潤滑油の油面位置を、目標油面位置へ一致させることができる。
このように、第1室51a及び第2室51bでのそれぞれの油面面積の合計面積を制御でき、これにより、潤滑油からの燃料の蒸発量を抑制することができる。また、このように潤滑油からの燃料の蒸発を直接抑制することにより、クランクケースCC内の圧力が過度に上昇することを防止できる。また、本実施例に係るエンジン10のように、燃料噴射弁として、燃焼室15内に直接燃料を噴射する燃料噴射弁14のみが設けられているエンジンに対しても、潤滑油からの燃料の蒸発を抑制できる。また、空燃比を制御するために、潤滑油からの燃料の蒸発を考慮して、燃料噴射量などを変更する必要はない。
図5は、供給弁61の開閉に応じて、第1室51a及び第2室51bにおけるそれぞれの油面位置の変化を示したタイムチャートである。図5に示すように、空燃比のズレ量が所定値に至った場合、ECU90は、供給弁開閉制御処理を開始する(t1)。供給弁61の開度は、供給弁開閉制御処理の開始と共に、所定の開度からから閉側へと制御される(t2)。即ち、供給弁61は、本処理開始前での連通路62を通過する潤滑油の流量よりも、本処理開始後での連通路62を通過する潤滑油の流量が少なくなるように制御される。これにより第1室51aには、エンジン10の各部から戻された潤滑油が貯留され、第1室51a内の潤滑油の貯留量は増大する。従って、第1室51aでの油面位置は上昇する(t3)。
一方、供給弁61が閉側へと制御されることにより、第2室51bには、第1室51aから潤滑油が供給されず、また、第2室51bに貯留された潤滑油は、潤滑ポンプ52によってエンジン10の各部へと供給されるため、第2室51b内の潤滑油の貯留量は減少する。従って、第2室51bでの油面位置は下降する(t4)。従って、前述したように、第2室51bの潤滑油の油面面積は減少することになる。これによって、この油面からの燃料の蒸発量を抑制することができる。ECU90は、油面位置センサ75からの出力に基づいて、第2室51b内の潤滑油の実油面位置が目標油面位置に到達したと判定した場合には、供給弁61を本処理開始前の開度に制御され、供給弁開閉制御処理を終了する(t5)。油面からの燃料の蒸発量が抑制されたことにより、空燃比のズレ量は低下する(t6)。
このように、ECU90は、潤滑油の希釈度合が大きいほど、第1室51a及び第2室51bでのそれぞれの油面面積の合計面積が小さくなるように供給装置60を制御する。これにより、潤滑油からの燃料の蒸発量が多くなることに起因する様々な問題を解消できる。
尚、第2室51bからエンジン10の各部へと供給される潤滑油の量は、エンジン10の回転数と相関関係を有している。潤滑ポンプ52は、クランク軸18の回転によって機械的に駆動するものだからである。図6は、潤滑ポンプ52による潤滑油の吐出量と、エンジン10の回転数との関係を示したマップである。図6に示すように、エンジン10の回転数が低回転の場合には、潤滑ポンプ52からの潤滑油の吐出量は、エンジン10の回転数に比例して増大するのに対して、エンジン10の回転数が所定の回転数を超えると、潤滑ポンプ52からの潤滑油の吐出量はエンジン10の回転数によらずに、略一定となる。このように、潤滑ポンプ52からの吐出量には特徴があるが、供給弁開閉制御処理が実行中は、ECU90は、図6に示した潤滑ポンプ52の作動特性を考慮して、第2室51b内の潤滑油が空にならないように、供給弁61の開度が制御される。尚、このマップは、ROMに記憶されている。
以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
第2室51bが潤滑油の油面位置によらずに油面面性が一定であり、第1室51aが潤滑油の油面位置によって油面面積が増大又は減少するように構成してもよい。
内燃機関の制御装置が採用されたエンジンシステムの模式図である。 ECUが実行する燃料蒸発量制御処理の一例を示したフローチャートである。 ECUが実行する供給弁開閉制御処理の一例を示したフローチャート図である。 ECUが実行する開閉フィードバック制御の一例を示したフローチャートである。 供給弁の開閉に応じて、第1室及び第2室におけるそれぞれの油面位置の変化を示したタイムチャートである。 潤滑ポンプによる潤滑油の吐出量とエンジンの回転数との関係を示したマップである。
符号の説明
10 エンジン
13 吸気通路
16 点火プラグ
17 ピストン
19 排気通路
50 オイルパン
51a 第1室
51b 第2室
52 潤滑ポンプ
60 供給装置(供給手段)
61 供給弁
62 連通路
90 ECU(推定手段、制御手段)

Claims (4)

  1. 内燃機関を潤滑するための潤滑油をそれぞれ貯留可能な第1及び第2室を有したオイルパンを備えた内燃機関の制御装置であって、
    前記第1及び第2室のうち少なくとも一方は、潤滑油の油面位置によらずに油面面積が一定であり、他方は、潤滑油の油面位置に応じて潤滑油の油面面積が増大又は減少するように構成され、
    前記第1及び第2室のうち一方に貯留された潤滑油を他方へと供給する供給手段と、
    潤滑油が燃料により希釈された度合を示す希釈度合を推定する推定手段と、
    前記推定手段の推定結果に応じて前記供給手段による潤滑油の供給を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記制御手段は、推定された前記希釈度合が大きいほど、前記第1及び第2室でのそれぞれの油面面積の合計面積が小さくなるように前記供給手段を制御する、ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記供給手段は、前記第1及び第2室を連通する連通路と、前記連通路を開閉する供給弁とを含む、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記推定手段は、目標空燃比と実空燃比とに基づいて前記希釈度合を推定する、ことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の内燃機関の制御装置。

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