JP2009158584A - 電源供給装置およびicテスタ - Google Patents

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Masaki Shiotani
政樹 塩谷
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Abstract

【課題】バックプレーンに接続するドータカードの種類や数を適宜変更することが可能であり、且つ、バックプレーンに形成される電源線の数や配線スペースをさほど増加させる必要のない電源供給装置を提供する。
【解決手段】複数のコネクタ2−1〜2−N,4−1〜4−Nを2個一組としてグループ化し、同一組のコネクタ間に一方から他方へ電源を供給する電源線をそれぞれ設けることで、同一組のコネクタに接続されたパワーユニットからドータカードへ必要な電源電圧が供給される構成とする。また、ドータカードとパワーユニットに同一組のコネクタに接続する際に機構的に係合する係合部と被係合部とをそれぞれ設け、対応するドータカードとパワーユニットのみが同一組のコネクタに接続可能な構成とした。
【選択図】図1

Description

この発明は、バックプレーンを介して電源供給用ユニットから回路基板へ電源を供給する電源供給装置、ならびに、半導体集積回路の試験を行うICテスタに関する。
従来の一般的なICテスタは、例えば図6に示すように、IC試験に必要な複数種類の回路基板(以下、ドータカードと呼ぶ)51−1〜51−Nと、これらドータカード51−1〜51−Nに電源電圧を供給する複数のパワーユニット53−1〜53−Nとをバックプレーン54に接続する構成とされている。そして、バックプレーン54に形成された電源線を介して各ドータカード51−1〜51−Nに電源電圧が分配されるように構成されている。パワーユニット53−1〜53−Nは、1種類または複数種類の電源電圧を生成し、1個または複数のドータカード51−1〜51−Nに電源電圧を供給するように構成される。
また、パワーユニット53−1〜53−Nとバックプレーン54には、パワーユニット53−1〜53−Nが間違ったコネクタ54−1〜54−Nに接続されて、バックプレーン54の電源線に異なる電源電圧が印加されてしまうといった不都合が発生するのを防止するため、図7に示すような誤挿入防止機構(係合片541,誤挿入防止板532、係合溝531)が一般に設けられている。
また、本願の発明に関連する従来技術として、特許文献1には、次のような技術が開示されている。すなわち、プリント基板の誤挿入防止のために、プリント基板が装着される治具プリント基板にガイドピンを設ける一方、プリント基板にガイドピンと係合するガイド穴を設ける。そして、ガイドピンの位置とガイド穴の位置とが一致した場合にプリント基板を治具プリント基板に装着できるようにするとともに、装着するプリント基板の種類を変更する際には、上記のガイドピンを容易に変更してプリント基板の変更に対応できるようにした技術である。
特開2006−339432号公報
近年、バックプレーンの接続コネクタや配線パターンに汎用性をもたせて、バックプレーンに装着するドータカードの種類や数を選択的に変更できるようにしたいという要求がある。このように、ドータカードの種類や数を選択的に変更可能にすることで、被試験対象の半導体集積回路(以下、DUT:Device Under Testと呼ぶ)との間で授受できる信号の種類、数および信号スピードなどを選択的に変更したり、あるいは、ICテスタ内で実行されるデータ処理の内容を選択的に変更したりすることが可能となる。
しかしながら、上記従来のドータカード、パワーユニット、バックプレーンの接続構造では、次のような課題があった。すなわち、ドータカードには多種多様な電源電圧を必要とするものがあり、また、複数種類のドータカードで全く異なる種類の電源電圧を必要とする場合があるため、上記のような汎用性を持たせるためには、想定される全ての電圧種分の電源線をバックプレーンに形成しておく必要が生じる。つまり、バックプレーンに形成しなければならない電源線の数が増大するという課題が生じる。また、このような全ての電圧種分の電源線を形成した場合でも、通常は、全ての電源電圧を使用する場合は少ないので、その分、電源線やパワーユニットの冗長度が高くなるという課題が生じる。
また、複数のドータカードで同一の電源電圧が共通に使用され、かつ、消費電流も大きくなる場合も想定されるため、バックプレーンに上記のような汎用性をもたせるためには、全ての電圧種においてパワーユニットの電源容量を余裕をもった設計とする必要があり、さらに、バックプレーンの電源線も複数のドータカードに大電流が供給される場合を想定して余裕をもった線幅にする必要がある。したがって、バックプレーンに占められる電源線の配線スペースや配線層が増加するという課題が生じる。
この発明の目的は、バックプレーンに接続するドータカードの種類や数を適宜変更することが可能であり、かつ、バックプレーンに形成される電源線の数や配線スペースをさほど増加させる必要のない基板接続構造を有した電源供給装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、
バックプレーンに複数の回路基板と複数の電源供給用ユニットとが接続されて、前記複数の電源供給用ユニットから前記複数の回路基板へ電源供給が行われる電源供給装置であって、
前記複数の電源供給用ユニットと前記複数の回路基板とはそれぞれ一対ずつ対応づけられており、
前記複数の電源供給用ユニットの各々は対応づけられた前記回路基板が使用する電源電圧を生成し、
前記バックプレーンには、一対に対応づけられた前記電源供給用ユニットと前記回路基板との間に両者を結ぶ電源線が形成されていることを特徴としている。
請求項2の発明は、請求項1記載の電源供給装置において、
前記バックプレーンには、前記複数の回路基板と前記複数の電源供給ユニットとをそれぞれ接続する複数のコネクタが設けられ、
前記複数のコネクタのうち一対に対応づけられた2つのコネクタに、対応づけられていない前記回路基板と前記電源供給用ユニットとを共に接続する際に、この接続を防止する誤挿入防止機構を備えていることを特徴としている。
請求項3の発明は、請求項2記載の電源供給装置において、
前記誤挿入防止機構は、
前記回路基板に設けられ対応する前記電源供給用ユニットにのみ係合する係合部と
前記電源供給用ユニットに設けられ対応する前記回路基板の前記係合部にのみ係合する被係合部と、から構成され、
前記複数のコネクタのうち一対に対応づけられた2つのコネクタに、対応づけられた前記回路基板と前記電源供給用ユニットとを接続する際に、前記係合部と前記被係合部とが係合してこの接続が可能となる一方、
前記複数のコネクタのうち一対に対応づけられた2つのコネクタに、対応づけられていない前記回路基板と前記電源供給用ユニットとを接続する際に、前記係合部と前記被係合部と干渉してこの接続が防止されることを特徴としている。
請求項4の発明は、請求項3に記載の電源供給装置において、
前記バックプレーンに設けられた複数のコネクタは、
当該バックプレーンの一面側に設けられた回路基板接続用のコネクタと、前記バックプレーンの他面側に設けられた電源供給用ユニット接続用のコネクタと、の2個のコネクタを一組として複数組み設けられ、
前記バックプレーンの前記複数のコネクタの近傍には貫通孔がそれぞれ形成され、
前記回路基板と前記電源供給用ユニットとが前記2個一組のコネクタに接続される際に、前記貫通孔を介して、前記回路基板の前記係合部と前記電源供給用ユニットの前記被係合部とが互いに近接する構成であることを特徴としている。
請求項5の発明は、請求項3に記載の電源供給装置において、
前記バックプレーンに設けられた複数のコネクタは、
隣り合う2個のコネクタを一組として複数組み設けられ、
前記回路基板の前記係合部と、前記電源供給用ユニットの前記被係合部との何れか一方または両方が前記2個のコネクタが並ぶ方向に張り出して形成され、
前記回路基板と前記電源供給用ユニットとが前記2個一組のコネクタに接続される際に、前記係合部と前記被係合部とが近接するように構成されていることを特徴としている。
請求項6の発明は、請求項3〜5の何れか1項に記載の電源供給装置において、
前記係合部は突起状に形成された係合片であり、
前記被係合部は前記係合片が挿入される係合溝であり、
前記係合片と前記係合溝の形成位置によって、前記回路基板と前記電源供給用ユニットとを前記2個一組のコネクタに接続する際に、前記係合片と前記係合溝とが係合したり干渉したりするようになっていることを特徴としている。
請求項7の発明は、請求項2〜6の何れか1項に記載の電源供給装置において、
前記バックプレーンには、前記一対に対応づけられたコネクタが複数組分設けられ、
各々の組のコネクタの形態、接続端子の配置および配線パターンがそれぞれ同一であることを特徴としている。
請求項8の発明は、
半導体集積回路との間で信号の授受を行って前記半導体集積回路の試験を行うICテスタであって、
前記半導体集積回路の試験のために種々の信号処理やデータ処理を行う複数種類の回路基板と、
前記複数種類の回路基板に異なる電源をそれぞれ供給する複数種類の電源供給用ユニットと、
前記複数種類の回路基板と前記複数種類の電源供給用ユニットとが接続される複数のコネクタを有するバックプレーンとを備え、
前記回路基板と前記電源供給用ユニットと前記バックプレーンにより請求項1〜7の何れか1項に記載の電源供給装置が構成されていることを特徴としている。
本発明に従うと、回路基板とそれに対応する電源供給用ユニットとの間で電源供給が行われる構成なので、バックプレーンの電源線や電源供給用ユニットの冗長度を高めることなく、バックプレーンに接続する回路基板の種類や数を適宜選択的に変更することができる。
また、誤挿入防止機構を設けることで、一対に対応づけられた2個のコネクタには一対に対応づけられた回路基板と電源供給用ユニットのみが接続可能となるので、回路基板に誤った電源供給がなされてしまうといった不具合を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図1〜図4の図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態のICテスタのテストヘッド内に備わる電源供給構成を表した概要図である。図2は、図1の回路基板構成において各基板の配置関係を示す側面図である。なお、図1は各基板の接続関係を表わすために各基板の形状や配置の向きはデフォルメして記載してある。
この実施形態のICテスタは、DUTの動作試験を行う装置であり、DUTへ信号を印加し、DUTからの信号が入力されるテストヘッドと、操作用の端末に接続されるとともに操作用端末からの指令に基づいてテストヘッドの統括的な制御を行うメインフレームとを備えたものである。
テストヘッドの内部には、図1の概要図に示すような基板構成が備わっている。すなわち、DUTの動作試験に様々な機能を提供する回路基板としての複数のドータカード1−1〜1−Nと、これらのドータカード1−1〜1−Nに電源供給を行う電源供給ユニットとしての複数のパワーユニット3−1〜3−Nと、これらドータカード1−1〜1−Nやパワーユニット3−1〜3−Nが接続されるバックプレーン4とを備えている。
ドータカード1−1〜1−Nは、例えば、DUTとの間で試験用の信号を送受信するピンエレクトロニクスや、DUTのアナログ的な測定を行うDCカード、あるいは、DUTへの電源供給を行うDPS(Device Power Supply)、ピンエレクトロニクスの駆動パターンを切り換えるピンセレクタ、メインフレームとのデータのやり取りを行うインターフェースカードなど、種々のカードが含まれる。ドータカード1−1〜1−Nは、例えば、平板状の配線基板に種々の回路素子を配設してなる構成である。
パワーユニット3−1〜3−Nは、複数のドータカード1−1〜1−Nに一対一で対応するように複数個設けられ、対応するドータカード1−1〜1−Nが必要とする電源電圧を生成して、それらを対応するドータカード1−1〜1−Nへ供給するものである。パワーユニット3−1〜3−Nは、例えば、プリント基板にコネクタやブリックタイプの電源回路ユニットを搭載して薄型に構成されたものである。
バックプレーン4は、多層のプリント配線基板からなる平板状のもので、図2に示すように、前面側には複数のドータカード1−1〜1−Nを接続するドータカード用のコネクタ2−1〜2−Nが実装され、その後面側にはパワーユニット3−1〜3−Nを接続するパワーユニット用のコネクタ4−1〜4−Nが実装されている。これらのコネクタ2−1〜2−N,4−1〜4−Nは、図2の側面図に示すように、ドータカード1−1〜1−Nが挿入される所定のスロット間隔ごとに並んで配置され、また、各段のコネクタ2−1〜2−N,4−1〜4−Nは、前面側と後面側とでほぼ同一の高さになるようにそれぞれ配置されている。これらの表裏でほぼ同一の高さに配置された2個のコネクタ(例えば、コネクタ2−1とコネクタ4−1、コネクタ2−2とコネクタ4−2など)は1組のコネクタとして対応づけられ、これら2個1組のコネクタ間に、一方から他方へ電源供給を行う複数の電源線がそれぞれ配設されている。バックプレーン4には、その他、ドータカード用のコネクタ2−1〜2−Nの間でデータ信号のやり取りを行う図示略のデータ線のパターンが形成されている。
また、バックプレーン4に実装されたドータカード用のコネクタ2−1〜2−Nは、それぞれが同じ形状であり、かつ、各々のコネクタ2−1〜2−Nのピン配置も同じ配置となっている。また、パワーユニット用のコネクタ4−1〜4−Nも、それぞれが同じ形状であり、かつ、各々のコネクタ4−1〜4−Nのピン配置も同じ配置となっている。また、1組2個のコネクタ間を結ぶ電源線の数や配線パターンも、全ての組で同一にされている。さらに、ドータカード用の複数のコネクタ2−1〜2−Nには、同じ種類のデータ線がそれぞれ同一のピン配置でそれぞれ接続されている。
上記のような構成により、パワーユニット3−1〜3−Nは、バックプレーン4に形成された電源線を介して、対応するドータカード1−1〜1−Nと一対一で接続されて電源の供給を行うようになっている。例えば、図1の1段目と2段目に示すように、種類Bのドータカード1−1には対応する種類Bのパワーユニット3−1から必要な電源電圧V1〜V5が生成および供給され、種類Aのドータカード1−2には対応する種類Aのパワーユニット3−2から必要な電源電圧V6〜V9が生成および供給されている。3段目以降も同様である。図1中、バックプレーン4の電源線のうち実線は電源供給に使用されているものを示し、点線は電源供給に使用されていないものを示す。
電源電圧はバックプレーン4の電源線によって固定されるものではなく、任意に設定できるようになっている。すなわち、ドータカード1−1〜1−Nの電源入力端子と、それに対応するパワーユニット3−1〜3−Nの電源出力端子とが対応する配置になっていることで、任意の電源線を介して必要な電源電圧が供給されるようになっている。
コネクタ間に配設される電源線の数は、ドータカード1−1〜1−Nの中で必要な電源電圧の種類が一番多くなるドータカードに合わせて、その電圧の種類の数あるいは余裕をもたせてそれより数本余分の数に設定されている。また、電源線の線幅は、ドータカード1−1〜1−Nに供給される電源電圧のうち電流が一番大きくなるものに対応する線幅に設定されている。
また、上記のようなコネクタ2−1〜2−N,4−1〜4−Nの構成および配線の構成により、ドータカード1−1〜1−Nの接続位置は固定的に定められるものではなく、ドータカード1−1〜1−Nを任意のコネクタ2−1〜2−Nに接続して同様の機能が得られるようになっている。さらに、同一種類のドータカードを複数枚接続してデータ通信が可能となる機能をドータカードに付加しておくことで、同一種類のドータカードを任意の数だけコネクタ2−1〜2−Nに接続して各ドータカードの機能が実現されるようになっている。
また、ドータカード1−1〜1−Nを任意のコネクタ2−1〜2−Nに接続する場合には、それに対応づけられたパワーユニット用のコネクタ4−1〜4−Nにドータカード1−1〜1−Nに対応したパワーユニット3−1〜3−Nを接続する。それにより、任意の位置に接続されたドータカード1−1〜1−Nに、対応する電源電圧が供給されるようになっている。
上記のような構成においては、2個1組のコネクタに対応しないドータカード1−1〜1−Nとパワーユニット3−1〜3−Nとが接続された場合に、ドータカード1−1〜1−Nに対応しない電源電圧が入力されてしまうという不具合が発生する。そのため、この実施形態では、このような事態を防止するために、次に示すような誤挿入防止機構がドータカード1−1〜1−Nとパワーユニット3−1〜3−Nに設けられている。
図3は、ドータカードとパワーユニットに設けられた誤挿入防止機構を示す上面図である。
図3に示すように、ドータカード1−Xのコネクタ側の辺の一部(例えば端部)には、誤挿入防止用の係合部としての係合片11が実装されている。また、パワーユニット3−Xの対応する部位には誤挿入防止板32が設けられ、この誤挿入防止板32に上記の係合片11の先端部が挿入可能な被係合部としての係合溝31が形成されている。さらに、バックプレーン4の対応する部位には比較的幅広の貫通孔41が形成されている。
係合片11や係合溝31は、ドータカード1−Xやそれに対応するパワーユニット3−1〜Xの種類に応じて左右に位置をずらして形成されており、1組のコネクタ2−X,4−Xにドータカード1−Xとパワーユニット3−Xとを接続する際に、これらドータカード1−Xとパワーユニット3−Xとが対応するもの同士であればその係合片11の先端が係合溝31の間に挿入されてコネクタへの接続が可能となる一方、これらドータカード1−Xとパワーユニット3−Xとが非対応のものであれば、係合片11と係合溝31との位置が合わずに係合片11が誤挿入防止板32に干渉してコネクタへの接続が不可能となるようになっている。
なお、図3においては、誤挿入防止板32を簡略化のために小さく記載しており、係合片11と係合溝31との左右方向の変位パターンをさほど多く設定できないように見えるが、実際には、誤挿入防止板32やバックプレーン4の貫通孔41をもっと幅広に形成したり、或いは、これらを複数個所に設けることで、多種類のドータカード1−1〜1−Nやパワーユニット3−1〜3−Nを上記係合片11や係合溝31の形成位置によって区別されるように構成することができる。また、係合片と係合溝との形成位置を左右方向にずらすだけでなく、上下方向にずらしたり、あるいは、断面形状を変えたりすることで、対応するものだけ係合し対応しないものは干渉するように構成しても良い。
このような構成により、2個1組のコネクタ2−X,4−Xには、対応するドータカード1−Xとパワーユニット3−Xのみが接続されることとなり、誤った接続によりドータカード1−Xに間違った電源電圧が入力されてしまうといった不都合を回避することができる。
以上のように、この実施形態のICテスタによれば、バックプレーン4の配線やコネクタ2−1〜2−Nに汎用性をもたせているので、ICテスタの用途に応じて、バックプレーン4に接続するドータカード1−1〜1−Nの種類や数あるいは接続スロットの位置を様々に変更することができるという効果がある。
また、その際、各ドータカード1−1〜1−Nに必要な電源電圧は、一対一で対応づけられたパワーユニット3−1〜3−Nから供給されるようになっているので、接続するドータカード1−1〜1−Nの種類が増えて、トータルの電源電圧の種類が非常に多くなる場合が想定されても、バックプレーン4に実装する電源線の数やコネクタ2−1〜2−N,4−1〜4−Nの端子数をさほど増加させる必要がない。例えば、5種類の電源電圧を必要とするドータカードと、4種類の電源電圧を必要とするドータカードと、10種類の電源電圧を必要とするドータカードとがあって、各ドータカードの電源電圧が全て異なるものであった場合、図6に示した従来のバックプレーン4の構成においては、コネクタ52−1〜52−Nの上端から下端にかけて19本の電源線を配設する必要があり、さらに、各コネクタ52−1〜52−Nの電源用端子も19個ずつ設ける必要がある。一方、図1の本実施形態の構成によれば、各コネクタ2−1〜2−Nの箇所ごとに10本の電源線を配設し、各コネクタ2−1〜2−Nの電源用の端子も10個あれば足りる。
また、各ドータカード1−1〜1−Nに必要な電源電圧が、対応するパワーユニット3−1〜3−Nからそれぞれ供給される構成なので、所定の電源電圧に対して消費電流が大きくなるドータカードが多数接続されるような場合が想定されても、バックプレーン4に形成する個々の電源線の線幅はさほど大きくする必要がなく、そのゆえ、バックプレーン4の配線スペースに占められる電源線の割合を比較的小さくすることができる。例えば、図6に示した従来構成では、1種類の電源電圧が1本の電源線を介して全てのドータカード51−1〜51−Nに供給される場合が想定されるので、各電源線は全ドータカード51−1〜51−Nのトータルの消費電流に足りうる線幅とする必要があるが、図1の本実施形態の構成では、各電源線の線幅は個々のドータカードで最大となる消費電流に対応できればよく、それゆえ、バックプレーン4に形成される全電源線の配線スペースの割合を小さくできる。
また、上記のようにバックプレーン4に形成される電源線の配線スペースを小さくできたり、コネクタ2−1〜2−Nの電源端子数を減らせることから、バックプレーン4のパターン設計が容易となりデータ線等を含めたパターン設計の自由度が増すという効果が得られる。
また、上記実施の形態の電源供給方式によれば、各々のドータカード1−1〜1−Nに対応させて複数のパワーユニット3−1〜3−Nを用意する必要があるものの、各パワーユニット3−1〜3−Nの電源容量は対応するドータカード1−1〜1−Nに適合するように必要最小の容量に設計することができるため、パワーユニット3−1〜3−Nのトータルの電源容量を必要最小限にとどめ、それにより、トータルでのコストの低減やパワーユニット3−1〜3−Nの実装スペースの削減を図ることができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
図4には、誤挿入防止機構のその他の例を表わした斜視図を示す。
例えば、図4に示すように、ドータカード1Bとパワーユニット3Bとを、共にバックプレーン4Bの前面側における隣接するコネクタ2B,5Bに接続する構成とすることもできる。この場合、これらの隣接する2個1組のコネクタ2B,5B間に電源線が配設される構成とする。さらに、誤挿入防止機構の係合片11Bは、ドータカード1Bの基板面から垂直方向に張り出すように設けるとともに、この係合片11Bの張り出した位置に対応させて、パワーユニット3Bに誤挿入防止板32Bや係合溝31Bを設けるように構成する。
このような構成としても、ドータカード1Bとパワーユニット3Bとが対応するときには、係合片11Bが係合溝31Bに挿入されるかたちで、ドータカード1Bとパワーユニット3Bをコネクタ2B,5Bに接続することが可能となる一方、ドータカード1Bとパワーユニット3Bとが非対応のものである場合には、係合片11Bと係合溝31Bの位置が合わずにこれらが干渉してドータカード1Bとパワーニット3Bをコネクタ2B,5Bに同時に接続できないようにすることができる。
図5には、バックプレーンの電源線の配線パターンのその他の例を表わした概略図を示す。
また、上記実施形態では、ドータカード1−1〜1−Nの電源は、対応するパワーユニット3−1〜3−Nから全て供給される構成としたが、図5に示すように、多くのドータカードで共通に使用されかつ消費電流も過大とならない電圧種(図5では電源電圧V1)等については、1個のパワーユニット3−Sから複数のドータカード1−1〜1−Nへ供給される構成としても良い。
また、図2に示した実施形態では、2個1組のコネクタ(2−1と4−1等)を同じ高さ位置に設けると説明したが、高さ方向に少しずれた配置とすることもできる。その場合、誤挿入防止機構の係合片11を高さ方向にも張り出すように折曲した構成とすることで、ドータカード1−1とパワーユニット3−1とが高さ方向にずれて配置されても、係合片11と係合溝31とを互いに係合或いは干渉させるように構成することができる。その他、係合片をパワーユニット側に設け、係合溝をドータカード側に設けるようにしても良い。
また、上記実施の形態では、ドータカードとパワーユニットとを一対一で対応づけた構成として説明したが、2枚のドータカードと1個のパワーユニットとを対応させる構成としたり、あるいは、1枚のドータカードと2個のパワーユニットとを対応させる構成とすることもできる。その場合、誤挿入防止機構は、図2のような配置構成においては、例えば、係合片を2分岐させて1本を上下方向に張り出すように折曲して設けることで、ドータカードとパワーユニットとを1対2や2対1で対応させて、各々の係合溝と係合片とを係合または干渉させるように構成することができる。また、図4のような配置構成においては、例えば、係合片11Bを長く構成して隣接する2枚の基板に届くようにすることで、ドータカードとパワーユニットとを1対2や2対1に対応させて、各々の係合溝と係合片とを係合または干渉させるように構成することができる。
また、上記の実施形態では、本発明の電源供給方式を、ICテスタのテストヘッドの電源供給構成に応用した例を示したが、複数の回路基板や電源基板をバックプレーンに接続する基板構成を備えた装置全般に、本発明の電源供給方式を同様に適用することができる。その他、実施の形態で示した細部等は発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
本発明の実施の形態のICテスタのテストヘッド内に備わる回路基板構成の一例を示す説明図である。 図1の回路基板構成の配置関係を示す側面図である。 ドータカードとパワーユニットに設けられた誤挿入防止機構を示す上面図である。 誤挿入防止機構のその他の例を示す斜視図である。 バックプレーンに配設される電源線の配線パターンのその他の例を示す説明図である。 従来のICテスタで採用されている電源供給方式を示す説明図である。 従来の基板接続構造における誤挿入防止機構を示す上面図である。
符号の説明
1−1〜1−N ドータカード
2−1〜2−N ドータカード用のコネクタ
3−1〜3−N パワーユニット
4−1〜4−N パワーユニット用のコネクタ
4 バックプレーン
11 係合片
31 係合溝
32 誤挿入防止板
41 貫通孔
1B ドータカード
2B ドータカード用のコネクタ
3B パワーユニット
4B バックプレーン
5B パワーユニット用のコネクタ
11B 係合片
31B 係合溝
32B 誤挿入防止板

Claims (8)

  1. バックプレーンに複数の回路基板と複数の電源供給用ユニットとが接続されて、前記複数の電源供給用ユニットから前記複数の回路基板へ電源供給が行われる電源供給装置であって、
    前記複数の電源供給用ユニットと前記複数の回路基板とはそれぞれ一対ずつ対応づけられており、
    前記複数の電源供給用ユニットの各々は対応づけられた前記回路基板が使用する電源電圧を生成し、
    前記バックプレーンには、一対に対応づけられた前記電源供給用ユニットと前記回路基板との間に両者を結ぶ電源線が形成されていることを特徴とする電源供給装置。
  2. 前記バックプレーンには、前記複数の回路基板と前記複数の電源供給ユニットとをそれぞれ接続する複数のコネクタが設けられ、
    前記複数のコネクタのうち一対に対応づけられた2つのコネクタに、対応づけられていない前記回路基板と前記電源供給用ユニットとを共に接続する際に、この接続を防止する誤挿入防止機構を備えていることを特徴とする請求項1記載の電源供給装置。
  3. 前記誤挿入防止機構は、
    前記回路基板に設けられ対応する前記電源供給用ユニットにのみ係合する係合部と
    前記電源供給用ユニットに設けられ対応する前記回路基板の前記係合部にのみ係合する被係合部と、から構成され、
    前記複数のコネクタのうち一対に対応づけられた2つのコネクタに、対応づけられた前記回路基板と前記電源供給用ユニットとを接続する際に、前記係合部と前記被係合部とが係合してこの接続が可能となる一方、
    前記複数のコネクタのうち一対に対応づけられた2つのコネクタに、対応づけられていない前記回路基板と前記電源供給用ユニットとを接続する際に、前記係合部と前記被係合部と干渉してこの接続が防止されることを特徴とする請求項2記載の電源供給装置。
  4. 前記バックプレーンに設けられた複数のコネクタは、
    当該バックプレーンの一面側に設けられた回路基板接続用のコネクタと、前記バックプレーンの他面側に設けられた電源供給用ユニット接続用のコネクタと、の2個のコネクタを一組として複数組み設けられ、
    前記バックプレーンの前記複数のコネクタの近傍には貫通孔がそれぞれ形成され、
    前記回路基板と前記電源供給用ユニットとが前記2個一組のコネクタに接続される際に、前記貫通孔を介して、前記回路基板の前記係合部と前記電源供給用ユニットの前記被係合部とが互いに近接する構成であることを特徴とする請求項3記載の電源供給装置。
  5. 前記バックプレーンに設けられた複数のコネクタは、
    隣り合う2個のコネクタを一組として複数組み設けられ、
    前記回路基板の前記係合部と、前記電源供給用ユニットの前記被係合部との何れか一方または両方が前記2個のコネクタが並ぶ方向に張り出して設けられ、
    前記回路基板と前記電源供給用ユニットとが前記2個一組のコネクタに接続される際に、前記係合部と前記被係合部とが近接するように構成されていることを特徴とする請求項3記載の電源供給装置。
  6. 前記係合部は突起状に形成された係合片であり、
    前記被係合部は前記係合片が挿入される係合溝であり、
    前記係合片と前記係合溝の形成位置によって、前記回路基板と前記電源供給用ユニットとを前記2個一組のコネクタに接続する際に、前記係合片と前記係合溝とが係合したり干渉したりするようになっていることを特徴とする請求項3〜5の何れか1項に記載の電源供給装置。
  7. 前記バックプレーンには、前記一対に対応づけられたコネクタが複数組分設けられ、
    各々の組のコネクタの形態、接続端子の配置および配線パターンがそれぞれ同一であることを特徴とする請求項2〜6の何れか1項に記載の電源供給装置。
  8. 半導体集積回路との間で信号の授受を行って前記半導体集積回路の試験を行うICテスタであって、
    前記半導体集積回路の試験のために種々の信号処理やデータ処理を行う複数種類の回路基板と、
    前記複数種類の回路基板に異なる電源をそれぞれ供給する複数種類の電源供給用ユニットと、
    前記複数種類の回路基板と前記複数種類の電源供給用ユニットとが接続される複数のコネクタを有するバックプレーンとを備え、
    前記回路基板と前記電源供給用ユニットと前記バックプレーンにより請求項1〜7の何れか1項に記載の電源供給装置が構成されていることを特徴とするICテスタ。
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