JP2009158313A - 接地装置とその接地工事方法 - Google Patents

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Takao Adachi
隆男 安達
Hideaki Yoshimatsu
英明 吉松
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Abstract

【課題】同一場所に接地極を2箇所以上埋設する場合に、従来と同様の労力で接地極間のスペースを有効利用すると共に接地抵抗値の低減や経年による接地抵抗値の増加抑制の効果を期待することが可能な接地技術を提供する。
【解決手段】接地装置を導線(接地線4またはリード線6a,6b)とこの導線に一端を電気的に接続された複数の接地板7で構成し、この接地板を前記導線に直列に設ける。地盤に掘削された溝状凹部1の底部1bに所定の間隔で打ち込まれた連結式接地棒3等の接地極に、接地装置の導線を連結する。接地板7は、表裏に貫通するらせん状の切れ目を有し、板面に対して垂直方向に拡張可能としてもよい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、変圧器、避雷器、高圧機器などを取り付けた電柱や鉄塔等に、地中に埋設して接地抵抗を低減するために用いられる接地装置に関する。
変圧器、避雷器、高圧機器等を取り付けた電柱においては、漏電による事故を防ぐために、接地工事が義務付けられている。この接地工事は、例えば、電柱脇に所定の深さで接地極を打ち込み、この接地極に導電性の接地線を接続することにより行われる(非特許文献1及び2参照)。
接地極を単独で施設して所要抵抗値が得られない場合には、2極以上の接地極を並列使用して抵抗値を下げる方法が一般的に用いられる。(多極接地工法)
従来、上述の接地工事においては、金属棒等の接地部材を地中に打ち込み、埋め込んだ接地部材の電気抵抗値を測定し、規定値以下の抵抗値が得られない場合は、所定の距離をおいて同様の接地部材を埋め込み、これを繰り返すことにより、規定値以下の抵抗値を得るようにしているが、接地極を複数埋設する場合には、図11に示されるように、電柱2の脇の地盤に所定の深さと長さを有する溝状凹部1を掘削し(例えば、接地極を3本埋設する場合には、深さ75cm以上、長さ約3mの溝状凹部を掘削し)、この溝状凹部1の底部1bに連結式接地棒3等の接地極を所定の間隔でハンマー等により打ち込むと共に、接地極間を絶縁性被覆導線である接地線4で接続し、その後、溝状凹部1を掘削土で埋め戻すようにしている。
電気設備の技術基準とその解釈 平成13年6月改正 社団法人日本電気協会 頁112 第20条 各種接地工事の細目 配電規定 平成4年12月25日初版発行 社団法人日本電気協会 頁39 第120節 接地工事 120-2 接地工事の細目
しかしながら、上述のような接地工事においては、接地極や接地線を埋設する溝状凹部を所定の深さと長さに掘削する必要があるため、接地抵抗の規定値が得にくい箇所での接地工事は多大な労力を要しているが、せっかく掘削した溝状凹部も接地極を打設する他は接地線を埋設するために利用されているに過ぎないので、十分に有効利用されていないのが現状である。
また、接地極間は接地線のみを施設するだけであるので、接地抵抗値の低減や経年による接地抵抗値の増加抑制の効果を十分に得ることができない。
本発明は係る事情に鑑みてなされたものであり、同一場所に接地極を2箇所以上埋設する場合に、従来と同様の労力で接地極間のスペースを有効利用すると共に接地抵抗値の低減や経年による接地抵抗値の増加抑制の効果を十分に期待することが可能な接地装置及び接地工事方法を提供することを主たる課題としている。
上記課題を達成するために、この発明に係る接地装置は、地盤に掘削された溝状凹部の底部に所定の間隔で打ち込まれた接地極と連結するため等に用いられるものであり、前記溝状凹部の底部に敷設される導線(接地線またはリード線・裸銅線を使用する場合は、直径4.0mm以上)とこれに一端を電気的に接続された複数の接地板とからなり、前記複数の接地板を前記導線に直列に設けたことを特徴としている。
したがって、接地工事においては、従来と同様の溝状凹部を掘削する作業は必要となるが、この溝状凹部の底部には、接地極が所定の間隔で打ち込まれると共に、この打ち込まれた2極以上の接地極に上述した接地装置の導線を連結して複数の接地板を導線と共に施設するので、従来以上に労力の増加なくして溝状凹部の有効利用を図ることが可能となり、また、接地極に導線を介して電気的に接続される接地板により、接地抵抗値の低減を図ることが期待でき、また、経年による抵抗値増加抑制の効果を期待することが可能となる。
ここで、接地板の土壌との接触面積の増加を図るために、接地板に表裏に貫通するらせん状の切れ目を設け、接地板を板面に対して垂直方向に拡張可能としてもよい。このらせん状の切れ目は、一重らせんを形成する切れ目としても、2重らせんを形成する切れ目としてもよい。
このような接地装置においては、地盤に掘削された溝状凹部の底部に所定の間隔で打ち込まれた2極以上の接地極に接地装置の導線を連結した後に、接地板を垂直方向に拡張させて切れ目によって形成されるらせん状部分を地中に埋設させるようにするとよい。
特に、接地板を、その略中央部にらせん状の切れ目の一方の終端を近接して設けると共に打ち込み工具(既存の連結式接地棒でもよい)を差し込み可能な凹部を設けて構成とすることで、打ち込み工具を凹部に差し込み、この打ち込み工具を上方からハンマー等で叩き込むことで、切れ目によって形成されたらせん状部分が地中の下方へ向かってスパイラル状に延びて地中に設置されることとなる。
尚、接地板銅板を使用する場合は、厚さ0.7mm以上、大きさ90cm2(片面)以上とすることが好ましい。
以上述べたように、本発明によれば、接地装置を、導線と、この導線に一端が電気的に接続されると共に導線に直列に設けられた複数の接地板とにより構成したので、地盤に掘削された溝状凹部に施設する場合においても、溝状凹部の有効利用を図ることが可能となる。例えば、地盤に掘削された溝状凹部の底部に所定の間隔で打ち込まれた接地極に、本発明に係る接地装置の導線を連結することで、溝状凹部には、接地極が所定の間隔で打ち込まれると共に接地板が導線と共に敷設されるので、従来以上に労力の増加なくして溝状凹部の有効利用を図ることが可能となる。
また、接地極に導線(リード線又は接地線)を介して接地板が電気的に接続されるので、接地抵抗値の低減を期待することが可能となり、経年による抵抗値増加抑制の効果をも期待することが可能となる。
特に接地板を表裏に貫通する切れ目を設けて板面に対して垂直方向に拡張可能とすることで、接地板と土壌との接触面積を増やすことが可能となり、一層の接地抵抗値の低減効果や経年による抵抗値の増加抑制の効果を期待することが可能となる。
以下、本発明の最良の実施形態を添付図面を参照しながら説明する。
図1において、1は、電柱2の脇の地盤に当該電柱2から遠ざかる方向に所定の巾をもって所定の深さと長さに掘削された溝状凹部であり、1aは溝状凹部の開口部、1bは溝状凹部の底部である。この例において、溝状凹部1の巾は約20cm、深さは約75cm、長さは約3mに形成されている。
この溝状凹部1の底部1bには、接地金属導体を構成する複数の連結式接地棒3(3a、3b、3c)が所定の間隔で打設され、この例においては、電柱2から約75cm離れた箇所に第1極目の接地極をなす第1の連結式接地棒3aが、第1の連結式接地棒3aから約1m離れた箇所に第2極目の接地極をなす第2の連結式接地棒3bが、第2の連結式接地棒3bからさらに約1m離れた箇所に第3極目の接地極をなす第3の連結式接地棒3cがそれぞれ打設されている。
そして、電柱2に取り付けられた変圧器、避雷器、高圧機器等に電気的に接続された接地線4が電柱2の側面に沿って又は電柱2の内部を通って垂下し(図中では、側面に沿って垂下し)、第1の連結式接地棒3aに接地棒用リード端子14aを介して接続されている。また、第1の連結式接地棒3aと第2の連結式接地棒3bとの間、及び、第2の連結式接地棒3bと第3の連結式接地棒3cとの間は、図2(a)にも示されるようなリード線付連結式接地板5(特に、第1の連結式接地棒3aと第2の連結式接地棒3bとの間を連結するものを第1のリード線付連結式接地板5aといい、第2の連結式接地棒3bと第3の連結式接地棒3cとの間を連結するものを第2のリード線付連結式接地板5bという)で連結されている。
このリード線付連結式接地板5は、図2(a)に示されるように、可撓性のある軟銅より線からなるリード線6(第1のリード線付連結式接地板5aのリード線を6a,第2のリード線付連結式接地板5bのリード線を6b)に図2(b)及び(c)にも示されるような接地板7を取り付けて電気的に接続するようにしたもので、接地板7には、その一辺の側縁にリード線6を挿通保持する挿通保持部8が一体に設けられている。この挿通保持部8は、複数のカップ状保持部材8aを交互に表裏を変えながら接地板7の側縁に沿って位置をずらして突設させることで構成されているもので、それぞれのカップ状保持部材8aの弧状内面でリード線6を把持するようにしている。
また、接地板7には、表裏に貫通するらせん状の切れ目9が形成されている。この例においては、らせん状の切れ目9は、一重らせんに形成され、一方の終端が接地板7の一つの角部近傍に設けられ、そこから板面の中央に向かって渦巻き状に旋回して収束し、他方の終端が接地板7の略中央部に近接して設けられている。したがって、接地板7は、切れ目9の部分で板面に対して垂直方向にずれることで拡張可能となっている。
また、接地板7の略中央部には、棒状の打ち込み工具10を差し込み可能な例えば三角錐状の凹部11が設けられている。したがって、接地板7の凹部11に打ち込み工具10を差し込み、この打ち込み工具10を板面に対して垂直方向に押し付けると、切れ目9部分が板面に対して垂直方向にずれて、接地板7は凹部11が設けられた中央部分から押付け方向に沿ってスパイラル状に拡張されることとなる。
この例では、接地板7は、約15cm四方の大きさに形成され、リード線6に対して6枚を所定の間隔を隔てて取り付けられている。また、リード線6の一端には、連結式接地棒3の上端部に取り付けられた嵌合パイプ13(連結式接地棒3bに取り付けられた嵌合パイプを13b,連結式接地棒3cに取り付けられた嵌合パイプを13c)に嵌合可能な接地棒用リード端子14(リード線6aに取り付けられた接地棒用リード端子を14b,リード線6bに取り付けられた接地棒用リード端子を14c)が自身に設けられた挿入孔にリード線6を挿入して固定されている。
以上の構成において、接地抵抗の規定値が得にくい箇所で接地極を複数打設する場合には、先ず、図3(a)に示されるように、所定の深さと長さに掘削された溝状凹部1の底部1bに所定の間隔で第1の連結式接地棒3aと第2の連結式接地棒3bとを予め打設しておき、その後、これら連結式接地棒間を渡すように第1のリード線付連結式接地板5aを溝状凹部1の開口部1aから底部1bに向かって下ろし、図3(b)に示されるように、各接地板7を凹部11が設けられた面が上となるように底部1bに載置する。
そして、接地線4にあっては、その先端部に接地棒用リード端子14aを取り付けて、この接地棒用リード端子14aを第1の連結式接地棒3aの嵌合パイプ13aに嵌合させ、第1のリード線付連結式接地板5aにあっては、そのリード線6aの一方の端部に接地棒用リード端子14bを固定し、この接地棒用リード端子14bを第2の連結式接地棒3bの嵌合パイプ13bに嵌合させ、他方の端部を接地線4の接地棒用リード端子14aが固定されている箇所の近傍でこの部分の接地線4の被覆を剥ぎ取ってスリーブ(S型スリーブ又はB型スリーブ)15aによりかしめ付けて電気的に接続する。
この際、第1のリード線付連結式接地板5aにおいては、各接地板7の間隔を調節して底部1bでの設置位置を決定し、挿通保持部8の各カップ状保持部材8aを工具を用いてリード線6aにかしめ付けて各接地板7をリード線6aに対して強固に固定する。
そして、この状態で、各接地板7の凹部11に打ち込み工具10を上方から差し込み、この打ち込み工具10をハンマー16等で叩いて、接地板7の中央部を板面に対して垂直方向(下方)に押し付け、切れ目9が入れられたらせん状部分を下方へ向かってスパイラル状に延ばして地中に打ち込む。
その後、打ち込み工具10を抜き取り、打ち込み工具10を抜き取った穴に必要に応じて接地抵抗低減剤を流し込み、また、さらに必要であれば、接地抵抗低減剤を溝状凹部1の底部1bに接地板7に密着するように流し込む。
この段階で規定値以下の抵抗値が得られない場合には、さらに地盤を掘削して溝状凹部1を延設し、上述と同様の方法で第2のリード線付連結式接地板5bを取り付ける。即ち、第2のリード線付連結式接地板5bにあっては、そのリード線6bの一方の端部に接地棒用リード端子14cを固定し、この接地棒用リード端子14cを第3の連結式接地棒3cの嵌合パイプ13cに嵌合させ、リード線6bの他方の端部を第1のリード線付連結式接地板5aのリード線6aの接地棒用リード端子14bが固定されている箇所の近傍でスリーブ(S型スリーブ又はB型スリーブ)15bによりかしめ付けて電気的に接続する。
この際、第2のリード線付連結式接地板5bにおいて、各接地板7の間隔を調節して底部1bでの設置位置を決定し、挿通保持部8の各カップ状保持部材8aをかしめてリード線6bに対して各接地板7を強固に固定する。
そして、この状態で、各接地板7の凹部11に打ち込み工具10を上方から差し込み、この打ち込み工具10をハンマー16等で叩きつけて、接地板7の中央部を板面に対して垂直方向(下方)に押し付け、切れ目9が入れられたらせん状部分を下方へ向かってスパイラル状に延ばして地中に打ち込む。
その後、打ち込み工具10を抜き取り、打ち込み工具10を抜き取った穴に必要に応じて接地抵抗低減剤を流し込み、また、さらに必要であれば、接地抵抗低減剤を溝状凹部1の底部1bに接地板7に密着するように流し込む。
以上の作業の後に、溝状凹部1を掘削土で埋め戻せば接地工事は完了する。
したがって、上述の構成によれば、従来と同様に溝状凹部1を掘削する必要はあるが、この溝状凹部1の底部1bには、連結式接地棒3が所定の間隔で打ち込まれると共に、隣り合う連結式接地棒3を連結するリード線付連結式接地板5が施設されるので、従来と同様の掘削作業以上に労力を増加させることなく、溝状凹部1への接地板7の施設が可能となり、溝状凹部1を有効に利用することが可能となる。
また、接地棒間をリード線付連結式接地板5で連結するようにしたので、接地棒間を接地線のみで連結する従来の接地装置に比べて、接地面積を大幅に増やすことが可能となり、接地抵抗値の低減効果を期待することができると共に、経年による抵抗値増加抑制を期待することが可能となる。特に、上述の構成においては、接地板7に表裏に貫通するらせん状の切れ目9を設け、接地板7を板面に対して垂直方向に拡張するようにしたので、接地板7と土壌との接触面積を増やすことが可能となり、接地抵抗値の低減効果や増加抑制を図りやすいものとなる。
更に、上述の構成においては、土質により接地棒などの打ち込み困難箇所でも、リード線付連結式接地板との併用効果を期待することができ、また、溝状凹部1が直線状に掘削しにくい箇所においても、複数の接地板7はリード線6に所定の間隔を隔てて順次ずらして取り付けられているので、掘削した溝状凹部1が直線状に形成できないような場合でも、接地板7と接地板7との間のリード線6を屈曲させることにより溝状凹部1に沿って施設することが可能となる。
図4にリード線6に取り付けられる接地板7の他の構成例が示されている。
この例においては、接地板7の一辺の側縁に設けられたリード線を取り付ける挿通保持部8がリード線6を挿通させると共に軸方向にスリット8bを有する筒状に形成されており、リード線付連結式接地板5を溝状凹部1の底部1bに施設する前の状態においては、リード線6に挿通保持部8が摺動可能に緩く取り付けられており、接地板7を溝状凹部1の底部1bに位置決めした後に挿通保持部8をかしめることでリード線6に強固に固着されるようになっている。
尚、他の構成は、前記構成例と同様であるので、同一箇所に同一番号を付して説明を省略する。このような構成においても、前記構成例と同様の作用効果を得ることが可能となる。
図5にリード線に取り付けられる接地板の他の構成例が示されている。
この構成においては、接地板の一辺の側縁に設けられたリード線に取り付けられる部分は、図2と同様の構成であるが、らせん状の切れ目9は二重らせんに形成され(2本のらせん状の切れ目が組み合わされて形成され)、それぞれのらせん状の切れ目9の一方の終端は、接地板7の一つの角部近傍に設けられ、そこから互いに交差することなく板面の中央に向かって渦巻き状に旋回して収束し、他方の終端が、接地板7の略中央部に近接して設けられている。したがって、この例においても、接地板7は、切れ目9の部分で板面に対して垂直方向にずれて拡張可能となっている。
また、接地板7の略中央部には、打ち込み工具10を差し込み可能な凹部11が設けられている。したがって、接地板の凹部に打ち込み工具を挿入し、この打ち込み工具を板面に対して垂直方向に押し付けると、接地板は凹部が設けられた中央部分から押付け方向に沿ってスパイラル状に拡張されることとなる。
尚、他の構成は、前記図2の構成と同様であるので、同一箇所に同一番号を付して説明を省略する。
このような構成においても、接地抵抗の規定値が得にくい箇所で接地極を複数打設する場合には、前述と同様の接地作業を行い、図6に示されるように、リード線を連結式接地棒間に接続すると共に溝状凹部の底部に載置された各接地板をリード線に対して挿通把持部をかしめて強固に固定した後、打ち込み工具により各接地板のらせん状部分を地中の下方へ向かってスパイラル状に打ち込む。
その後、打ち込み工具10を抜き取り、打ち込み工具10を抜き取った穴に必要に応じて接地抵抗低減剤を流し込み、また、さらに必要であれば、接地抵抗低減剤を溝状凹部1の底部1bに接地板7に密着するように流し込み、しかる後に、溝状凹部1を掘削土で埋め戻せば接地工事は完了する。
このような構成においては、前記構成例と同様の作用効果を得ることができると共に、切れ目が1重らせんに形成されている前述した構成と比べて接地作業がし易いものとなる。即ち、切れ目が1重らせんに形成される前述した構成においては、所定の低抵抗値を得るためにらせん部分を深くまで打ち込む必要があるが、切れ目が2重らせんに形成される場合には、土質がよければ深くまで打ち込まなくても接触面積を増加させることができることから施工し易いものとなる。
図7にリード線に取り付けられる接地板の他の構成例が示されている。
この例においては、図5で示した接地板の一辺の側縁に設けられたリード線を取り付ける挿通保持部8がリード線6を挿通させると共に軸方向にスリットを有する筒状に形成され、リード線付連結式接地板5を溝状凹部1の底部1bに施設する前の状態においては、リード線6に挿通保持部8が摺動可能に緩く取り付けられており、接地板7を溝状凹部1の底部1bに位置決めした後に挿通保持部8をかしめることでリード線6に強固に固着されるようになっている。
尚、他の構成は、図5の構成例と同様であるので、同一箇所に同一番号を付して説明を省略する。このような構成においても、図5の構成例と同様の作用効果を得ることが可能となる。
以上の構成は、リード線に予め接地板を取り付けておき、接地板が取り付けられたリード線を溝状凹部に施設する構成例を示したが、挿通保持部8のかしめ忘れ等による施工不良がおきることも懸念されるため、接地板を接地線に後付けする構成としてもよい。
そのような構成例としては、図8に示されるように、連結式接地棒間を絶縁性被覆外皮を有する接地線4で連結し、その後、接地板7をこれに一体化されている導電性の把持部材18で直接電気的に接続するようにしてもよい。
即ち、接地板7の一辺の側縁に例えばCスリーブ状の把持部材18を一体に形成し、この把持部材18の内壁面に針状の導電性突起20を設けておき、この把持部材18を接地線4に対して覆うようにかしめ付け、針状の導電性突起20を接地線4の被覆を貫通させて芯線に食い込ませることで、接地線4と接地板7とを電気的に接続するようにしてもよい。
このような構成においては、接地板7を溝状凹部1の底部1bに施設する際に接地板7に一体化された把持部材18を接地線4に対して後付けで固定するので、把持部材18のかしめ忘れによる施工不良はなくなり、また、測定した接地抵抗値に応じて接地板7を増設することが可能となる。また、経年して接地回収が必要な場合には、既設接地板に接地線を接続延伸し、そこに接地板を必要枚数追加することも可能となる。さらに、接地線4を覆うように把持部材18が取り付けられるので、接地線4の断線を防ぐことも可能となる。
図9において、接地板を接地線に後付けする他の構成例が示されている。
この例においては、連結式接地棒間を絶縁性被覆外皮を有する接地線4で連結しておき、その後、リード線付き接地板7を接地線4に電気的に接続するようにしてもよい。即ち、接地線4の接続箇所の被覆を剥ぎ取り、その部分にリード線付き接地板7のリード線21をスリーブ22(Cスリーブ)で接続するようにしてもよい。このような構成においても、接地板7を溝状凹部1の底部1bに施設する際に接地線4に後付けで固定するので、接続し忘れによる施工不良がなくなり、また、測定した接地抵抗値に応じて接地板7を増設することが可能となる。また、経年して接地回収が必要な場合においても、既設接地板に接地線を接続延伸し、そこに接地板7を必要枚数追加することが可能となる。
尚、以上の各種構成例においては、接地極として連結式接地棒3を用いた場合を示したが、他の構成の接地極を用いるようにしてもよい。
また、上述の構成においては、接地板7に打ち込み工具10を差し込む凹部11を設けた例を示したが、図10に示されるように、この凹部11に幅広の当て座となる台座23を一体又は別体で設け、その台座23に打ち込み工具10を押し当てて接地板7のらせん状部分を打ち込み、所定の深さで打ち込み工具10をぬき取り、台座23を地中に残すようにしてもよい。
図1は、本発明に係る接地装置の全体構成を示す斜視図である。 図2(a)は、接地金属導体間を連結するリード線付連結式接地板の構成例を示す斜視図であり、図2(b)は図2(a)に用いる接地板を示す平面図であり、図2(c)は図2(a)に用いる接地板を示す斜視図である。 図3は、接地工事の流れを説明する説明図であり、(a)はリード線付連結式接地板を溝状凹部の開口部から底部に下ろす過程を示す斜視図であり、(b)は溝状凹部の底部に配設した接地板をその板面に対して垂直方向に拡張させる工程を示す斜視図である。 図4(a)は、接地金属導体間を連結するリード線付連結式接地板の他の構成例を示す斜視図であり、図4(b)は図4(a)に用いる接地板を示す平面図であり、図4(c)は図4(a)に用いる接地板を示す斜視図である。 図5(a)は、接地金属導体間を連結するリード線付連結式接地板の他の構成例を示す斜視図であり、図5(b)は図5(a)に用いる接地板を示す平面図であり、図5(c)は図5(a)に用いる接地板を示す斜視図である。 図6は、接地工事を説明する説明図であり、溝状凹部の底部に配設した接地板をその板面に対して垂直方向に拡張させる工程を示す斜視図である。 図7(a)は、接地金属導体間を連結するリード線付連結式接地板の他の構成例を示す斜視図であり、図7(b)は図7(a)に用いる接地板を示す平面図であり、図7(c)は図7(a)に用いる接地板を示す斜視図である。 図8は、接地線に接地板を取り付ける構成例を示す図である。 図9は、接地線に接地板を取り付ける他の構成例を示す図である。 図10は、接地板の凹部に打ち込み工具を受ける台座を設けた例を示す斜視図である。 図11は、従来の接地工法を説明する斜視図である。
符号の説明
1 溝状凹部
1b 底部
2 電柱
3,3a,3b,3c 連結式接地棒
4 接地線
5,5a,5b リード線付連結式接地板
6,6a,6b リード線
7 接地板
9 切れ目
11 凹部

Claims (5)

  1. 導線に一端を電気的に接続された複数の接地板を、前記導線に直列に具備することを特徴とする接地装置。
  2. 前記接地板は、表裏に貫通するらせん状の切れ目を有し、板面に対して垂直方向に拡張可能であることを特徴とする請求項1記載の接地装置。
  3. 前記接地板の略中央部に、前記らせん状の切れ目の一方の終端が近接して設けられると共に打ち込み工具を差し込み可能な凹部が設けられていることを特徴とする請求項2記載の接地装置。
  4. 地盤に掘削された溝状凹部の底部に所定の間隔で打ち込まれた2極以上の接地極に、前記請求項1記載の接地装置の導線を連結することを特徴とする接地工事方法。
  5. 地盤に掘削された溝状凹部の底部に所定の間隔で打ち込まれた2極以上の接地極に、前記請求項2又は3記載の接地装置の導線を連結し、前記接地装置の接地板を板面に対して垂直方向に拡張させることを特徴とする接地工事方法。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012174541A (ja) * 2011-02-22 2012-09-10 Chugoku Electric Power Co Inc:The 接続部材、接続部材の設置方法、及びこの接続部材を用いた接地装置
CN103825113A (zh) * 2014-03-17 2014-05-28 国家电网公司 高土壤电阻率地区接地装置
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