JP2009158199A - 無電極放電灯および照明器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】高発光効率で、暗所での始動時間を短縮できるようにした無電極放電灯および照明器具を提供する。
【解決手段】放電ガスが封入されたガラス球状のバルブ2の内部に、キャビティ4と、このキャビティ4の底部分から開口部分に向かって延在する排気細管5とが一体的に形成され、キャビティ4内には、フェライトコア9と誘導コイル10とでなるカプラ15が設けられている無電極放電灯において、バルブ2内に、長残光蛍光体を保持する保持体16が設けられている。
【選択図】図1
【解決手段】放電ガスが封入されたガラス球状のバルブ2の内部に、キャビティ4と、このキャビティ4の底部分から開口部分に向かって延在する排気細管5とが一体的に形成され、キャビティ4内には、フェライトコア9と誘導コイル10とでなるカプラ15が設けられている無電極放電灯において、バルブ2内に、長残光蛍光体を保持する保持体16が設けられている。
【選択図】図1
Description
本発明は、放電ガスが封入されたバルブに、誘導コイルで発生する誘導電界を作用させることでプラズマを発生させ、水銀原子から発生する紫外線がバルブ内面の蛍光体で可視光に変換されるようになった無電極放電灯および照明器具に関する。
従来、放電ガス(不活性充填ガスと水銀蒸気との混合ガス)が封入されたガラス球状のバルブの内部に、キャビティと、このキャビティの底部分からバルブの開口に向かって延在する排気細管とが一体的に形成され、キャビティ内には、フェライトコアと誘導コイルとでなるカプラが設けられている無電極放電灯がある(特許文献1参照)。
ところで、無電極放電灯のバルブ内には、通常の電極を有する蛍光ランプの熱電極のような初期電子の発生源が存在せず、バルブ内に偶然存在する電子によって放電を開始するようになる。
そのために、明所では、バルブに当たる紫外線や可視光によって、バルブ内の放電ガスがある程度電離することで、初期電子が比較的多く存在しているため、放電を開始するまでの時間が比較的短い。これに対して、暗所では、紫外線や可視光が少なく、バルブ内の放電ガスが殆ど電離しておらず、初期電子が少ないために、放電を開始するまでの時間が長くなる。
そこで、仕事関数が低い酸化セシウムやセシウム化合物等の始動補助材を保持する保持体をランプ内に設けているものがある。
なお、キャビティのバルブ内の周面に塗布する蛍光体膜に長残光蛍光体を含ませる(練り込む)ことで、暗所での始動時間を短縮するようにしたものもある。
特開2005−123157号公報
しかしながら、保持体としてメッシュを用いた場合には、低仕事関数の材料が放電するスパッタ等がメッシュから飛散して寿命が低下することがあり、これを回避するために、放電から離れた箇所に保持体を設けると、始動補助性能が十分でなくなるという問題がある。
また、また、長残光蛍光体をバルブの内壁に塗布すれば、ランプの発光効率が低下するという問題があった。
本発明は、前記問題を解消するためになされたもので、高発光効率で、暗所での始動時間を短縮できるようにした無電極放電灯および照明器具を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、本発明は、放電ガスが封入されたガラス球状のバルブの内部に、キャビティと、このキャビティの底部分から開口部分に向かって延在する排気細管とが一体的に形成され、キャビティ内には、フェライトコアと誘導コイルとでなるカプラが設けられている無電極放電灯において、前記バルブ内に、長残光蛍光体を保持する保持体が設けられていることを特徴とする無電極放電灯を提供するものである。
請求項2のように、請求項1に記載の無電極放電灯において、前記保持体は、誘導コイルに面する一面にのみ長残光蛍光体を保持していることが好ましい。
請求項3のように、請求項1または2に記載の無電極放電灯において、前記保持体は、少なくとも一部がセラミック部材からなることが好ましい。
請求項4のように、請求項1〜3のいずれか一項に記載の無電極放電灯において、前記保持体は、誘導コイルの近傍に配置されていることが好ましい。
請求項5のように、請求項1〜4のいずれか一項に記載の無電極放電灯において、前記保持体は、少なくとも一部にコイル形状部を有することが好ましい。
請求項6のように、請求項1〜5のいずれか一項に記載の無電極放電灯とすることができる。
本発明によれば、バルブ内に長残光蛍光体を保持する保持体を設けたから、長残光蛍光体は、酸化セシウムやセシウム化合物等のような低仕事関数の物質と比べて、安定で、放電によるスパッタにも強く、無電極放電灯の寿命末期まで良好な暗所始動性能を確保することが可能となる。また、長残光蛍光体をバルブの内壁に塗布した場合と比べて、ランプの発光効率の低下がなく、発光効率を高くできるようになる。
請求項2によれば、保持体の誘導コイルに面する一面にのみ長残光蛍光体を保持することで、残光により発生する電子が誘導コイルによって誘起される電磁界に効率よく供給でき、良好な始動性を確保することができる。また、少量の長残光蛍光体でも良好な始動性を確保することができ、長残光蛍光体の使用量を少なくできるので、不要な長残光蛍光体の発光が抑制できるため、発光効率を高くできるようになる。
請求項3によれば、保持体をガラス等のセラミック部材とすることで、長残光蛍光体の保持が良好になって、脱落や剥離を防止できるようになる。
請求項4によれば、保持体を誘導コイルの近傍に配置することで、残光により発生する電子が誘導コイルによって誘起される電磁界に効率よく供給でき、少量の長残光蛍光体でも良好な始動性を確保することができる。
請求項5によれば、長残光蛍光体をコイル形状部に保持させることで、長残光蛍光体の保持が良好になって、脱落や剥離を防止できるようになる。
請求項6によれば、始動時間が短縮できる照明器具となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1および図2は第1実施形態の無電極放電灯1Aの断面図である。ガラス球状のバルブ2の基部2aは口金3に固定されている。バルブ2の内部中心にはキャビティ4と、このキャビティ4の底部分4aから開口部分4bに向かって延在する排気細管5とが一体的に形成されている。
キャビティ4内には、排気細管5に挿入された状態の円筒状シリンダ6が設けられ、このシリンダ6は、キャビティ4の開口部分4bから外部に突出して、台座25の穴25aaに嵌め合わされている。
また、排気細管5の先端(チップオフ部)5aは、キャビティ4の開口部分4bから外部に突出して、シリンダ6の内部に臨まされている。
バルブ2の内面には、具体的に図示しないが、保護膜と蛍光体膜とが塗布されている。
キャビティ4内の上部には、シリンダ6の外周に嵌め込まれた状態でフェライトコア9と誘導コイル10とが設けられている。フェライトコア9は、誘導コイル10に通電する高周波電流が数百KHzという低い周波数であるために必要とするものである。このフェライトコア9と誘導コイル10とはカプラ15を構成する。
バルブ2内には、放電ガスとして、アルゴンが40Paで封入されている。また、排気細管5内には、バルブ2内に水銀を放出させるために、総量が略20mg、重量比で50:50の亜鉛・水銀化合物が収納された鉄・ニッケル合金製の金属容器11が設けられている。
図2に示したように、バルブ2の基部2aは口金3に固定されている一方、シリンダ6の外周に嵌め込まれた状態のカプラ15は、口金3の穴3aからキャビティ4のバルブ外の周面に沿うように嵌め込まれて、台座25の基部25bが口金3の穴3aに着脱可能に嵌め込み固定されるようになっている。
バルブ2内には、長残光蛍光体を保持する保持体26が設けられ、この保持体26は、支持体27で支持されている。
支持体27は、図4(a)を参照すれば、線材を略逆U字状に折り曲げて、排気細管5の上端開口5bに挿入される下向きの挿入部27aと、キャビティ4の上端部分に当接する水平部27bと、下向きの支持部27cとで構成されて、挿入部27aは螺旋状に形成されて、排気細管5の上端開口5bに挿入された時に、排気細管5の突起部5cで抜けないように係止される。
支持部27cの下端には金網等の保持体26が溶接等で固定され、この保持体26の表面に長残光蛍光体が塗布されている。この保持体26は、バルブ2の半径方向と平行となるように配置されているから、キャビティ4に塗布された蛍光体からの発光を妨げ難くなって、ランプの発光効率を高くできるようになる。
暗所始動補助材である長残光蛍光体は、短残光蛍光体の残光時間(励起光が遮断されてから発光強度が1/10に減衰するまでの時間)が数十ミリ秒であるのに対して数十分と非常に長い。
長残光蛍光体としては、例えばユーロピウム、ディスプロシウム共付活アルミン酸ストロンチウム蛍光体(SrAl2O4:Eu,Dy、Sr4Al14O25:Eu,Dy)、ユーロピウム、ネオジウム共付活アルミン酸カルシウム蛍光体(CaAl2O4:Eu,Nd)等が挙げられる。これらの蛍光体は、特に近紫外線(波長300〜380nm)で励起されて発光するが、本実施形態の無電極放電灯の低圧水銀放電にも同波長が含まれているため、長残光蛍光体を励起することが可能である。また、長残光蛍光体は、酸化セシウムやセシウム化合物等のような低仕事関数の物質と比べて、安定で、放電によるスパッタにも強く、無電極放電灯の寿命末期まで良好な暗所始動性能を確保することが可能となる。
第1実施形態の無電極放電灯1Aであれば、バルブ2内に長残光蛍光体を保持する保持体26を設けたから、長残光蛍光体は、酸化セシウムやセシウム化合物等のような低仕事関数の物質と比べて、安定で、放電によるスパッタにも強く、無電極放電灯1Aの寿命末期まで良好な暗所始動性能を確保することが可能となる。また、長残光蛍光体をバルブの内壁に塗布した場合と比べて、ランプの発光効率の低下がなく、発光効率を高くできるようになる。
図3および図4(a)は第2実施形態の無電極放電灯1Bの断面図であり、図1と同一構成・作用の箇所は、主要部に同一番号を付して詳細な説明は省略する。
第1実施形態と相違する点は、保持体26が板状の金属であり、誘導コイル10に面する一面26aにのみ長残光蛍光体を塗布(保持)したことである。
第2実施形態の無電極放電灯1Bであれば、保持体26の誘導コイル10に面する一面にのみ長残光蛍光体を保持することで、残光により発生する電子が誘導コイル10によって誘起される電磁界に効率よく供給でき、良好な始動性を確保することができる。また、少量の長残光蛍光体でも良好な始動性を確保することができ、長残光蛍光体の使用量を少なくできるので、不要な長残光蛍光体の発光が抑制できるため、発光効率を高くできるようになる。
図4(b)は第3実施形態の無電極放電灯1Cの要部断面図であり、図1と同一構成・作用の箇所は、主要部に同一番号を付して詳細な説明は省略する。
第1実施形態と相違する点は、保持体26の少なくとも一部が板ガラス(セラミック部材)からなることである。
第3実施形態の無電極放電灯1Cであれば、保持体26を板ガラスとすることで、長残光蛍光体はガラスに対する接着度が高いので、長残光蛍光体の保持が良好になって、脱落や剥離を防止できるようになる。特に、ガラスの場合には、長残光蛍光体をバインダーとともに塗布した後の焼成でも保持体26の酸化という問題が無く、バルブ2内への不要な酸化物の持ち込みを防止する効果もある。
図5は第4実施形態の無電極放電灯1Dの要部断面図であり、図1と同一構成・作用の箇所は、主要部に同一番号を付して詳細な説明は省略する。
第1実施形態と相違する点は、金網からなる保持体26が誘導コイル10の近傍に配置されていることである。
第4実施形態の無電極放電灯1Dであれば、保持体26を誘導コイル10の近傍に配置することで、残光により発生する電子が誘導コイル10によって誘起される電磁界に効率よく供給でき、少量の長残光蛍光体でも良好な始動性を確保することができる。
図6は第5実施形態の無電極放電灯1Eの要部断面図であり、図1と同一構成・作用の箇所は、主要部に同一番号を付して詳細な説明は省略する。
第1実施形態と相違する点は、保持体26は、少なくとも一部にコイル形状部を有することである。なお、図6のコイルはシングルコイルであるが、ダブルコイルまたはトリプルコイルを用いれば、さらに長残光蛍光体の保持量、保持力を高くすることが可能である。
第5実施形態の無電極放電灯1Eであれば、長残光蛍光体をコイル形状部に保持させることで、長残光蛍光体の保持が良好になって、脱落や剥離を防止できるようになる。
前記各実施形態の無電極放電灯1A〜1Eは、図7に示すように、前面パネル20で反射板21が密閉され、外来光がほとんど無い暗所の照明器具22としても用いることができる。なお、23は点灯回路である。
1A〜1E 無電極放電灯
2 バルブ
3 口金
4 キャビティ
5 排気細管
6 シリンダ
9 フェライトコア
10 誘導コイル
11 金属容器(水銀容器)
15 カプラ
22 照明器具
26 保持体
26a 一面
27 支持体
2 バルブ
3 口金
4 キャビティ
5 排気細管
6 シリンダ
9 フェライトコア
10 誘導コイル
11 金属容器(水銀容器)
15 カプラ
22 照明器具
26 保持体
26a 一面
27 支持体
Claims (6)
- 放電ガスが封入されたガラス球状のバルブの内部に、キャビティと、このキャビティの底部分から開口部分に向かって延在する排気細管とが一体的に形成され、キャビティ内には、フェライトコアと誘導コイルとでなるカプラが設けられている無電極放電灯において、
前記バルブ内に、長残光蛍光体を保持する保持体が設けられていることを特徴とする無電極放電灯。 - 前記保持体は、誘導コイルに面する一面にのみ長残光蛍光体を保持していることを特徴とする請求項1に記載の無電極放電灯。
- 前記保持体は、少なくとも一部がセラミック部材からなることを特徴とする請求項1または2に記載の無電極放電灯。
- 前記保持体は、誘導コイルの近傍に配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の無電極放電灯。
- 前記保持体は、少なくとも一部にコイル形状部を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の無電極放電灯。
- 請求項1〜5のいずれか一項に記載の無電極放電灯を備えたことを特徴とする照明器具。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2007332947A JP2009158199A (ja) | 2007-12-25 | 2007-12-25 | 無電極放電灯および照明器具 |
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- 2007-12-25 JP JP2007332947A patent/JP2009158199A/ja active Pending
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