JP2009157478A - 情報配信装置及び情報配信方法 - Google Patents

Abstract

【課題】 ユーザに煩わしさを与えることなく、権限を有しない第三者によって情報のコンテンツが取得されることをより確実に防止することが可能な情報配信装置を提供する。
【解決手段】 情報配信装置１０は、アクセスを許可するユーザのメールアドレスを含む認証情報を記憶する記憶部１２と、ユーザ用端末３から入力されるユーザの認証情報と、記憶部１２に記憶されているメールアドレスを含む認証情報とに基づいて、当該ユーザの認証を行う認証部１３と、認証部１３によりユーザが認証された場合に、ユーザ用端末３に対して、配信を希望する実画像データを選択するためのサムネイルを提示する提示部１４と、ユーザによって選択されたサムネイルに関する情報をユーザ用端末３から取得した場合に、当該選択されたサムネイルに対応する実画像データを認証情報に含まれるメールアドレス宛に配信する配信部１５とを備える。
【選択図】 図２

Description

本発明は、情報配信装置及び情報配信方法に関し、特に、クライアント端末からの要求に応じて情報を配信する情報配信装置及び情報配信方法に関する。

近年、ウェブブラウザによって複数の画像等を閲覧することができるウェブサイトがインターネット上又はイントラネット上で広く運用されている。このようなウェブサイトに画像データをアップロードする登録者にとって、セキュリティ等の観点から、画像を閲覧することができる対象を特定のユーザに制限したい場合がある。このような要求に応えるため、例えば、閲覧を許可するユーザに対してＩＤとパスワードを事前に通知し、画像閲覧時にユーザがウェブサイトにおいてＩＤとパスワードを入力することによって認証を行うという方法が利用されている。

上述した方法を利用しているシステムの例として、インターネットを経由して画像データ、文書データ等のコンテンツを利用者の端末に配信するコンテンツ配信システムが特許文献１に開示されている。このコンテンツ配信システムでは、サーバからコンテンツの配信を受ける際に、まず、ユーザ認証画面を表示するためのデータがサーバから送信され、端末のディスプレイに表示される。ユーザ認証画面上から利用者がＩＤとパスワードとを入力し認証がされると、コンテンツを選択し、ダウンロードするためのコンテンツ選択メニュー及び検索メニューを表示するためのデータがサーバから送信され、端末のディスプレイに表示される。利用者は、表示された画面上から希望するコンテンツを選択してダウンロードすることができる。
特開２００２−３２３３１号公報

特許文献１のコンテンツ配信システムでは、ＩＤとパスワードでユーザ認証を行っているが、もしもＩＤとパスワードが権限を持たない第三者に知られた場合、該第三者が画像データ等のコンテンツを自由に閲覧等できるようになってしまう。一方、ユーザ認証をより複雑且つ厳重にすれば、システムを利用する正規のユーザに煩わしさを与えるおそれがある。

本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、ユーザに煩わしさを与えることなく、権限を有しない第三者によって情報のコンテンツが取得されることをより確実に防止することが可能な情報配信装置及び情報配信方法を提供することを目的とする。

本発明に係る情報配信装置は、ネットワークを介して接続されるクライアント端末からの要求に応じて情報を配信する情報配信装置であって、アクセスを許可するユーザの電子メールアドレスを含む認証情報を記憶する記憶手段と、クライアント端末から入力されるユーザの認証情報と記憶手段に記憶されている電子メールアドレスを含む認証情報とに基づいて、当該ユーザの認証を行う認証手段と、認証手段によりユーザが認証された場合に、クライアント端末に対して、配信を希望する情報を選択するためのインデックス情報を提示する提示手段と、ユーザによって選択されたインデックス情報をクライアント端末から取得した場合に、当該選択されたインデックス情報に対応する情報のコンテンツを認証情報に含まれる電子メールアドレス宛に配信する配信手段とを備えることを特徴とする。

また、本発明に係る情報配信方法は、ネットワークを介して接続されるクライアント端末からの要求に応じて情報を配信する情報配信方法であって、アクセスを許可するユーザの電子メールアドレスを含む認証情報を記憶する記憶ステップと、クライアント端末から入力されるユーザの認証情報と記憶ステップにおいて記憶された電子メールアドレスを含む認証情報とに基づいて、当該ユーザの認証を行う認証ステップと、認証ステップにおいてユーザが認証された場合に、クライアント端末に対して、配信を希望する情報を選択するためのインデックス情報を提示する提示ステップと、ユーザによって選択されたインデックス情報をクライアント端末から取得した場合に、当該選択されたインデックス情報に対応する情報のコンテンツを認証情報に含まれる電子メールアドレス宛に配信する配信ステップとを備えることを特徴とする。

本発明に係る情報配信装置または情報配信方法によれば、クライアント端末から入力されるユーザの認証情報と、記憶されている認証情報とに基づいて、ユーザの認証が行われ、ユーザが認証された場合にインデックス情報が提示される。ここで、仮に権限を有しない第三者に認証情報を知られた場合、インデックス情報は閲覧され得る。しかしながら、インデックス情報が閲覧され、選択されたとしても、情報の実際の中身であるコンテンツは、予め記憶されている電子メールアドレス宛に配信されるため、該第三者に情報のコンテンツを取得されることを防止することができる。一方、権限を有するユーザは、提示されたインデックス情報を選択して送信するだけで、情報のコンテンツを電子メールで取得することができるため、情報の取得に際してストレスを感じることはない。その結果、ユーザに煩わしさを与えることなく、権限を有しない第三者によって情報のコンテンツが取得されることをより確実に防止することが可能となる。なお、本明細書中で、電子メールアドレスを含む認証情報とは、電子メールアドレスのみならず、電子メールアドレスに対応付けられたＩＤ、電子メールアドレスとパスワードとの組み合わせ、及び電子メールアドレスに対応付けられたＩＤとパスワードとの組み合わせ等をも含む意である。

本発明に係る情報配信装置では、提示手段が、インデックス情報として縮小画像を提示し、配信手段が、情報のコンテンツとして縮小画像に対応する実画像データを配信することが好ましい。

また、本発明に係る情報配信方法では、提示ステップにおいて、インデックス情報として縮小画像を提示し、配信ステップにおいて、情報のコンテンツとして縮小画像に対応する実画像データを配信することが好ましい。

この場合、仮に権限を有しない第三者に認証情報を知られたとしても、インデックス情報である縮小画像を閲覧されるだけであり、実画像データを取得されることはない。そのため、権限を有しない第三者によって実画像データが取得されることをより確実に防止することが可能となる。

本発明に係る情報配信装置では、記憶手段に記憶されている電子メールアドレスを含む認証情報が、管理者により予め登録されて記憶されることが好ましい。

また、本発明に係る情報配信方法では、記憶ステップにおいて、管理者により、電子メールアドレスを含む認証情報が登録されて記憶されることが好ましい。

このようにすれば、管理者が予め許可したユーザにのみ情報のコンテンツを電子メールで配信することが可能となる。

本発明によれば、ユーザが認証された場合に、クライアント端末に対して、配信を希望する情報を選択するためのインデックス情報を提示するとともに、ユーザによって選択されたインデックス情報をクライアント端末から取得した場合に、選択されたインデックス情報に対応する情報のコンテンツを認証情報に含まれる電子メールアドレス宛に配信する構成としたので、ユーザに煩わしさを与えることなく、権限を有しない第三者によって情報のコンテンツが取得されることをより確実に防止することが可能となる。

以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、各図において、同一要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。また、ここでは、実施形態に係る情報配信装置がネットワーク複合機に搭載された場合を例にして説明する。

まず、図１、２を用いて、情報配信装置１０が搭載されたネットワーク複合機１を含む通信システムの構成、及び情報配信装置１０が搭載されたネットワーク複合機１の全体構成について説明する。図１は、情報配信装置１０が搭載されたネットワーク複合機１を含む通信システムの構成例を示す図である。また、図２は、情報配信装置１０が搭載されたネットワーク複合機１の全体構成を示すブロック図である。

図１に示された通信システムは、実画像データ、該実画像データの縮小画像（以下「サムネイル」という）、及び該実画像データの取得を許可するユーザの電子メールアドレス（以下、単に「メールアドレス」という）をネットワーク複合機１に登録する登録者（管理者）によって使用されるクライアント端末（以下「登録者用端末」という）２と、ユーザによって用いられ、実画像データの配信先となるクライアント端末（以下「ユーザ用端末」という）３と、インターネット４を介して登録者用端末２及びユーザ用端末３と接続され、実画像データ等を保存するとともに、ユーザ用端末３からの要求に応じて実画像データを電子メールで配信するネットワーク複合機１とから主に構成されている。なお、図１では、登録者用端末２、ユーザ用端末３が１台ずつネットワーク複合機１に接続されている通信システムの例を示したが、ネットワーク複合機１に接続される登録者用端末２、ユーザ用端末３は複数台であってもよい。

ネットワーク複合機１は、ネットワーク対応されたスキャナ、プリンタ、コピー、ファクシミリ、ＩＦＡＸ（インターネットファクシミリ）の各機能に加えて、利用権限を個別に設定できるユーザ認証機能、電子メール送受信機能、及び画像サーバ（ウェブサーバ）機能を有するものである。これらの各機能を実現するためにネットワーク複合機１は、情報配信装置１０、読取部２０、記録部２１、表示部２２、操作部２３、コーデック２４、モデム２５、ＮＣＵ２６、ＩＦＡＸ制御部２７、及びＬＡＮインターフェース２８等を備えている。なお、各部は通信線４０で相互に通信可能に接続されている。

情報配信装置１０は、実画像データ、サムネイル、及び認証情報としてのメールアドレスを登録者用端末２から取得して記憶する。また情報配信装置１０は、記憶されているメールアドレスとユーザから入力されるメールアドレスとが一致するか否かに基づいて、ユーザの認証を行うとともに、ユーザが認証された場合には、配信を希望する実画像データを選択するためのサムネイルの一覧画面をユーザ用端末３に対して提示する。さらに、情報配信装置１０は、ユーザ用端末３からの画像配信要求があった場合、すなわち選択されたサムネイル情報を受信したときに、該サムネイル情報に対応する実画像データをユーザのメールアドレス宛に電子メールで配信する。そのため、情報配信装置１０は、制御部１１、記憶部１２、認証部１３、提示部１４、及び配信部１５を有して構成されている。

制御部１１は、例えばＣＰＵ、ＲＯＭ、及びＲＡＭ等により構成されている。ＲＯＭは、情報配信装置１０を含むネットワーク複合機１の動作に必要な種々のプログラムを記憶している。また、ＲＡＭは、プログラムの実行時に発生するデータを一時的に記憶する。制御部１１は、ＲＯＭに記憶されているプログラムを実行することにより、以下に説明する情報配信装置１０を構成する各部の機能を実現するとともに、ネットワーク複合機１を構成する他のハードウェアを統合的に制御する。

記憶部１２は、ＤＲＡＭ等で構成されており、登録者により登録された実画像データ、サムネイル、及び認証情報としてのメールアドレスを記憶するものである。また、記憶部１２は、読取部２０で読み取られた画像データ及びＦＡＸ受信された画像データ等も記憶する。すなわち、記憶部１２は、特許請求の範囲に記載の記憶手段として機能する。

認証部１３は、情報配信装置１０を含むネットワーク複合機１を使用するユーザの認証を行う。認証部１３は、登録者により登録されたメールアドレスと、ユーザにより入力されたメールアドレスとが一致するか否か、またパスワードが一致するか否かに基づいて、ユーザの認証を行う。すなわち、認証部１３は、特許請求の範囲に記載の認証手段として機能する。なお、認証結果は提示部１４に出力される。

提示部１４は、画像サーバ（ウェブサーバ）機能を有しており、登録者用端末２に対してＨＴＭＬで記述されたメールアドレス登録画面を提示するとともに、該メールアドレス登録画面に対して、登録者用端末２からアクセスして所定のＨＴＴＰタスク、すなわち認証情報としてのメールアドレスの登録を行うことを可能にする。

また、提示部１４は、ユーザ用端末３に対してログイン画面を提示するとともに、該ログイン画面に対して、ユーザ用端末３からアクセスして認証情報としてのメールアドレスの入力を行うことを可能にする。また、提示部１４は、ユーザが認証された場合には、配信を希望する実画像データを選択するためのサムネイルの一覧画面（以下「サムネイル表示画面」ともいう）をユーザ用端末３に対して提示するとともに、該サムネイル表示画面のデータに対して、ユーザ用端末３からアクセスしてサムネイルを選択することにより、選択されたサムネイルに対応する実画像データの配信を要求することを可能にする。すなわち、提示部１４は、特許請求の範囲に記載の提示手段として機能する。なお、提示部１４は、ユーザ用端末３からの実画像データの配信要求があった場合、すなわち選択されたサムネイル情報を受信したときには、その受信結果を配信部１５に出力する。

配信部１５は、ＳＭＴＰ（Simple Mail Transfer Protocol）及びＰＯＰ（Post Office Protocol）に従って電子メールの送受信を行う機能を有している。配信部１５は、ユーザ用端末３から実画像データの配信要求があった場合、すなわち選択されたサムネイル情報を受信したときに、該サムネイル情報に対応する実画像データをユーザのメールアドレス宛に電子メールで配信する。すなわち、配信部１５は、特許請求の範囲に記載の配信手段として機能する。

その他、読取部２０は、ＣＣＤ等によって原稿を読み取って画像データを生成する。記録部２１は、電子写真方式のプリンタであり、読取部２０から出力された画像データ及びファクシミリで受信した画像データ等を用紙にプリントアウトする。表示部２２は、ＬＣＤ等を用いた表示装置であり、ネットワーク複合機１の動作状態及び／又は各種設定内容等を表示する。操作部２３は、ネットワーク複合機１を操作するために必要なキー、例えば、テンキー、短縮キー、スタートキー、各種のファンクションキー等を備えている。コーデック２４は、読取部２０で読み取った画像データを符号化圧縮するとともに符号化圧縮されている画像データを復号する。モデム２５は、ディジタル信号とアナログ信号との間の変復調を行う。また、ＮＣＵ２６は、モデム２５と接続されており、モデム２５とＰＳＴＮ（公衆交換電話網）６との接続を制御する。

ＩＦＡＸ制御部２７は、インターネット環境を利用し、送信原稿をＴＩＦＦ／ＰＤＦ形式の画像データとして、メールに添付して送信する。また、ＩＦＡＸ制御部２７は、設定された時間毎にＰＯＰサーバからメールを受信し、自動的にプリントアウトする。また、ＬＡＮインターフェース２８は、ネットワーク複合機１がＬＡＮ５と通信可能に接続するインターフェースである。ＬＡＮ５は、ルータ７を介してインターネット４と接続されている。

登録者用端末２は、登録者によって利用されるパーソナルコンピュータであり、ウェブアプリケーションをブラウズするためのウェブブラウザを搭載している。登録者は、登録者用端末２上で稼動するウェブブラウザを介して情報配信装置１０にアクセスし、メールアドレスの登録を行うためのウェブアプリケーションをブラウズすることにより、認証情報としてのメールアドレスを登録する。また、登録者用端末２は、ＦＴＰ（File Transfer Protocol）に従って、実画像データ、及び該実画像データのサムネイルを情報配信装置１０にアップロードする。

ユーザ用端末３は、ユーザによって利用されるパーソナルコンピュータであり、登録者用端末２と同様に、ウェブアプリケーションをブラウズするためのウェブブラウザを搭載している。ユーザは、ユーザ用端末３上で稼動するウェブブラウザを介して情報配信装置１０にアクセスし、ネットワーク複合機１にログインするためのウェブアプリケーションをブラウズすることにより、認証情報を入力してネットワーク複合機１にログインする。また、ユーザは、ウェブブラウザを介して情報配信装置１０にアクセスし、実画像データに対応したサムネイルを選択するためのウェブアプリケーションをブラウズすることにより、希望する実画像データの配信を要求する。

次に、図３〜図７を併せて用いて、情報配信装置１０の動作、及び情報配信装置１０による実画像データの配信方法について説明する。図３は、実画像データ配信処理の処理手順を示すシーケンス図である。図４は、登録者用端末２のディスプレイに表示されるメールアドレス登録画面の一例を示す図である。また、図５〜７は、ユーザ用端末３のディスプレイに表示されるログイン画面、サムネイル表示画面、及び電子メール受信画面それぞれの表示例を示す図である。

（メールアドレス登録処理）
まず、登録者は、登録者用端末２から、実画像データ、及び該実画像データのサムネイルを情報配信装置１０にアップロードして保存する（ステップＳ１００）。続いて、登録者が登録者用端末２のウェブブラウザを起動し、情報配信装置１０が用意しているメールアドレス登録画面にアクセスするための操作を行うと、登録者用端末２は、この操作を受け付け、メールアドレス登録画面要求としてＨＴＴＰリクエストを送信する（ステップＳ１０２）。情報配信装置１０を構成する提示部１４は、メールアドレス登録画面要求をインターネット４経由で受信したときに、記憶しているメールアドレス登録画面データを読み出し、これをＨＴＴＰレスポンスとして登録者用端末２に送信する（ステップＳ１０４）。

登録者用端末２は、メールアドレス登録画面データを受信したときに、ディスプレイにメールアドレス登録画面を表示する（ステップＳ１０６）。このメールアドレス登録画面では、登録者が実画像データの取得を許可するユーザのメールアドレスを入力することができるようになっている。ここで、登録者用端末２に表示されるメールアドレス登録画面の一例を図４に示す。図４では、登録者によって４名のメールアドレス「aaa@zzz.co.jp」「bbb@zzz.co.jp」「ccc@zzz.co.jp」「ddd@zzz.co.jp」が、メールアドレス登録欄４００に入力された状態が例示されている。

メールアドレスの入力が終了し、登録者が登録ボタン４１０をマウスでクリックした場合に、登録者用端末２はこの操作を受け付け、情報配信装置１０に上述した４名のメールアドレスを送信する（ステップＳ１０８）。一方、情報配信装置１０は、このメールアドレスを受信したときに、該メールアドレスを情報配信装置１０を構成する記憶部１２に登録する（ステップＳ１１０）。

（ユーザ認証処理）
認証情報としてのメールアドレスが記憶部１２に登録された後、ユーザがユーザ用端末３のウェブブラウザを起動し、情報配信装置１０が用意しているログイン画面にアクセスするための操作を行うと、ユーザ用端末３は、この操作を受け付け、ログイン画面要求としてＨＴＴＰリクエストを送信する（ステップＳ１１２）。情報配信装置１０を構成する提示部１４は、ログイン画面要求をインターネット４経由で受信したときに、記憶しているログイン画面データを読み出し、これらをＨＴＴＰレスポンスとしてユーザ用端末３に送信する（ステップＳ１１４）。

ユーザ用端末３は、ログイン画面データを受信したときに、ディスプレイにログイン画面を表示する（ステップＳ１１６）。ここで、ユーザ用端末３に表示されるログイン画面の一例を図５に示す。図５に示されるように、このログイン画面は、メールアドレスを入力するメールアドレス入力欄５００、及びパスワードを入力するパスワード入力欄５１０を有しており、ユーザがネットワーク複合機１にログインするための認証情報であるメールアドレス及びパスワードを入力することができるようになっている。なお、パスワードはユーザが予め任意に設定登録しておくことができる。

メールアドレス及びパスワードの入力が終了し、ユーザがログインボタン５２０をクリックした場合に、ユーザ用端末３はこの操作を受け付け、情報配信装置１０にメールアドレス及びパスワードを送信する（ステップＳ１１８）。一方、情報配信装置１０を構成する認証部１３は、このメールアドレス及びパスワードを受信したときに、登録者により登録されたメールアドレスと、ユーザにより入力されたメールアドレスとが一致するか否か、またパスワードが一致するか否かに基づいて、ユーザの認証を行う。ここで、メールアドレス及びパスワードが共に一致した場合には正規のユーザとして認証される（ステップＳ１２０）。一方、メールアドレスとパスワードの双方又はどちらか一方が一致しないときには認証が拒否される。なお、ここでは、メールアドレスとパスワードでユーザの認証を行ったが、ユーザのＩＤとメールアドレスとを予め対応付けて登録しておき、ＩＤとパスワードで認証を行う構成としてもよい。この場合、上述したログイン画面ではメールアドレス入力欄５００に代えてＩＤ入力欄が表示される。また、上述したステップＳ１１８では、メールアドレスに代えてＩＤが入力され送信される。

（サムネイル提示処理）
ユーザが認証された場合、情報配信装置１０を構成する提示部１４は、配信を希望する実画像データを選択するためのサムネイル表示画面をユーザ用端末３に送信する（ステップＳ１２２）。ユーザ用端末３は、サムネイル表示画面を受信したときに、ディスプレイにサムネイル表示画面を表示する（ステップＳ１２４）。ここで、ユーザ用端末３に表示されるサムネイル表示画面の一例を図６に示す。図６に示されるように、このサムネイル表示画面は、複数のサムネイル６００が一覧で表示されており、ユーザが配信を希望する実画像データに対応したサムネイル６００をマウス等で選択することができるようになっている。

（実画像データ配信処理）
サムネイル６００の選択が終了し、ユーザが送信ボタン６１０をクリックした場合に、ユーザ用端末３はこの操作を受け付け、選択されたサムネイル６００に関する情報を情報配信装置１０に送信する（ステップＳ１２６）。一方、情報配信装置１０を構成する配信部１５は、この選択されたサムネイル６００に関する情報を受信したときに、選択されたサムネイル６００に対応する実画像データを電子メールに添付してユーザのメールアドレス宛に配信する（ステップＳ１２８）。

ユーザ用端末３は、電子メールを受信したときに、ディスプレイに受信された電子メールを表示する。ここで、ユーザ用端末３のディスプレイに表示された電子メール受信画面の一例を図７に示す。ユーザが、受信された電子メール７００を開封し、添付されている実画像データを開くことにより、実画像がユーザ用端末３のディスプレイに表示される（ステップＳ１３０）。これにより、ユーザは希望する実画像データを取得し、閲覧することができる。

本実施形態によれば、登録者により登録されたメールアドレスと、ユーザにより入力されたメールアドレスとが一致するか否か、またパスワードが一致するか否かに基づいて、ユーザの認証が行われ、ユーザが認証された場合にサムネイル表示画面が提示される。ここで、仮に権限を有しない第三者にメールアドレス及びパスワードを知得された場合、サムネイル表示画面は閲覧され得る。しかしながら、サムネイル表示画面が閲覧され、サムネイルが選択されたとしても、実画像データは、予め記憶されているユーザのメールアドレス宛に配信されるため、該第三者に実画像データを取得されることを防止することができる。一方、権限を有するユーザは、表示されたサムネイルを選択して送信するだけで、実画像データを電子メールで取得することができるため、実画像データの取得に際してストレスを感じることはない。その結果、本実施形態によれば、ユーザに煩わしさを与えることなく、権限を有しない第三者によって実画像データが取得されることをより確実に防止することが可能となる。

また、本実施形態によれば、ユーザ認証を行うために専用の機器等を追加する必要がないため、コストアップを招くことなくセキュリティを高めることが可能となる。

以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、本発明をネットワーク複合機に搭載したが、ネットワーク複合機の構成及び機能分担等は上記実施形態に限定されない。また、本発明は一般的な画像サーバ又はウェブサーバ等にも適用することができる。

上記実施形態では、画像データを配信する場合を例にして説明したが、情報配信装置１０が配信する情報のコンテンツは画像データには限定されない。例えば、文書（文字）データ、動画データ、及び／又は音声データ等を配信する構成としてもよい。その際に、これらのコンテンツを選択するためのインデックス情報として、例えば、文書のタイトル、動画データに含まれる特徴的な一場面（静止画）を縮小化した画像、及び音声データのタイトル等を用いることができる。

また、上記実施形態では、ネットワーク複合機１、登録者用端末２、及びユーザ用端末３がインターネット４を介して接続されていたが、インターネットに代えて、イントラネット等のネットワークによって接続される構成とすることもできる。

実施形態に係る情報配信装置が搭載されたネットワーク複合機を含む通信システムの構成例を示す図である。 実施形態に係る情報配信装置が搭載されたネットワーク複合機の全体構成を示すブロック図である。 実施形態に係る情報配信装置による実画像データ配信処理の処理手順を示すシーケンス図である。 登録者用端末のディスプレイに表示されるメールアドレス登録画面の一例を示す図である。 ユーザ用端末のディスプレイに表示されるログイン画面の一例を示す図である。 ユーザ用端末のディスプレイに表示されるサムネイル表示画面の一例を示す図である。 ユーザ用端末のディスプレイに表示される電子メール受信画面の一例を示す図である。

符号の説明

１ ネットワーク複合機
２ 登録者用端末
３ ユーザ用端末
４ インターネット
５ ＬＡＮ
６ ＰＳＴＮ
７ ルータ
１０ 情報配信装置
１１ 制御部
１２ 記憶部
１３ 認証部
１４ 提示部
１５ 配信部
２０ 読取部
２１ 記録部
２２ 表示部
２３ 操作部
２４ コーデック
２５ モデム
２６ ＮＣＵ
２７ ＩＦＡＸ制御部
２８ ＬＡＮインターフェース

Claims (6)

1. ネットワークを介して接続されるクライアント端末からの要求に応じて情報を配信する情報配信装置であって、
   アクセスを許可するユーザの電子メールアドレスを含む認証情報を記憶する記憶手段と、
   前記クライアント端末から入力されるユーザの認証情報と、前記記憶手段に記憶されている前記電子メールアドレスを含む認証情報とに基づいて、当該ユーザの認証を行う認証手段と、
   前記認証手段により前記ユーザが認証された場合に、前記クライアント端末に対して、配信を希望する情報を選択するためのインデックス情報を提示する提示手段と、
   前記ユーザによって選択されたインデックス情報を前記クライアント端末から取得した場合に、当該選択されたインデックス情報に対応する情報のコンテンツを前記認証情報に含まれる電子メールアドレス宛に配信する配信手段と、を備えることを特徴とする情報配信装置。
2. 前記提示手段は、前記インデックス情報として縮小画像を提示し、
   前記配信手段は、前記情報のコンテンツとして前記縮小画像に対応する実画像データを配信することを特徴とする請求項１に記載の情報配信装置。
3. 前記記憶手段に記憶されている前記電子メールアドレスを含む認証情報は、管理者により予め登録されて記憶されることを特徴とする請求項１又は２に記載の情報配信装置。
4. ネットワークを介して接続されるクライアント端末からの要求に応じて情報を配信する情報配信方法であって、
   アクセスを許可するユーザの電子メールアドレスを含む認証情報を記憶する記憶ステップと、
   前記クライアント端末から入力されるユーザの認証情報と、前記記憶ステップにおいて記憶された前記電子メールアドレスを含む認証情報とに基づいて、当該ユーザの認証を行う認証ステップと、
   前記認証ステップにおいて前記ユーザが認証された場合に、前記クライアント端末に対して、配信を希望する情報を選択するためのインデックス情報を提示する提示ステップと、
   前記ユーザによって選択されたインデックス情報を前記クライアント端末から取得した場合に、当該選択されたインデックス情報に対応する情報のコンテンツを前記認証情報に含まれる電子メールアドレス宛に配信する配信ステップと、を備えることを特徴とする情報配信方法。
5. 前記提示ステップでは、前記インデックス情報として縮小画像を提示し、
   前記配信ステップでは、前記情報のコンテンツとして前記縮小画像に対応する実画像データを配信することを特徴とする請求項４に記載の情報配信方法。
6. 前記記憶ステップでは、管理者により、前記電子メールアドレスを含む認証情報が登録されて記憶されることを特徴とする請求項４又は５に記載の情報配信方法。

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