JP2009156516A - 冷凍サイクル評価システム - Google Patents
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Abstract
【課題】冷凍サイクルにおいて、冷媒流路が長く落差が大きくなると、潤滑油の戻り速度が低下し戻り量が減少することから、圧縮機内の潤滑油量が適正でなくなり、圧縮機の信頼性を低下させることがある。
【解決手段】潤滑油に潤滑されて冷媒を圧縮する圧縮機11aと、圧縮された冷媒を凝縮させる凝縮器11cと、冷媒を膨張させる膨張弁11dと、膨張弁11dを通過した冷媒を蒸発させる蒸発器12aと、圧縮機11a、凝縮器11c、膨張弁11d及び圧縮機11aをこの順に冷媒が通過するように連結する冷媒管路13とを少なくとも備えてなる冷凍サイクル1に接続される冷凍サイクル評価システムであって、潤滑油と冷媒を分離する潤滑油分離機構22と、評価対象の冷凍サイクル1の冷媒管路13に滞留する潤滑油量に対応する量の分離した潤滑油を貯留し得る潤滑油貯留機構25と、潤滑油貯留機構25に貯留する潤滑油量を制御する潤滑油貯留量制御機構と、貯留した潤滑油を冷凍サイクル1へ戻す量を制御する潤滑油戻し量制御機構3とを備えてなる。
【選択図】図1
【解決手段】潤滑油に潤滑されて冷媒を圧縮する圧縮機11aと、圧縮された冷媒を凝縮させる凝縮器11cと、冷媒を膨張させる膨張弁11dと、膨張弁11dを通過した冷媒を蒸発させる蒸発器12aと、圧縮機11a、凝縮器11c、膨張弁11d及び圧縮機11aをこの順に冷媒が通過するように連結する冷媒管路13とを少なくとも備えてなる冷凍サイクル1に接続される冷凍サイクル評価システムであって、潤滑油と冷媒を分離する潤滑油分離機構22と、評価対象の冷凍サイクル1の冷媒管路13に滞留する潤滑油量に対応する量の分離した潤滑油を貯留し得る潤滑油貯留機構25と、潤滑油貯留機構25に貯留する潤滑油量を制御する潤滑油貯留量制御機構と、貯留した潤滑油を冷凍サイクル1へ戻す量を制御する潤滑油戻し量制御機構3とを備えてなる。
【選択図】図1
Description
この発明は、家庭やビルなどで使用される空調装置に組み込まれる冷凍サイクル評価システムに関する。
従来、空調装置に組み込まれる冷凍サイクルは、基本的には、冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮された冷媒を凝縮させる凝縮器と、冷媒を少なくとも膨張させる膨張弁と、膨張弁を通過した冷媒を蒸発させる蒸発器と、圧縮機、凝縮器、膨張弁及び圧縮機をこの順に冷媒が通過するように連結する管路とを少なくとも備えている。通常、圧縮機及び凝縮器が室外機を、また膨張弁及び蒸発器が室内機を構成するものであり、その両者を管路が接続するものである。圧縮機には、潤滑油が封入されており、冷媒が圧縮機から吐出される際に、潤滑油は冷媒に混入するものである。このような冷凍サイクルの評価装置として、特許文献1のものが知られている。
特開平11−183334号公報
上述の特許文献1のものでは、冷凍サイクルを構成する圧縮機やその潤滑油の評価はできるものの、例えばビルに設置される冷凍サイクルにおける潤滑油の循環状態などは評価できないものである。すなわち、このような冷凍サイクルにおいて、ビルに設置される空調装置のものにあっては、一つの室外機に複数の室内機が接続される構成である。このような構成にあっては、それぞれの室内機を接続するために、一つの階だけでも管路が長くなるとともに、階が変わることによっても、さらに管路が長くなる。管路が長くなると、室外機からそれぞれの室内機を循環して室外機に戻ってくる潤滑油と冷媒とに、予想されない遅延を生じることがある。
このように、潤滑油の戻りが遅くなると、圧縮機内の潤滑油量が適正でなくなることがある。潤滑油量が適正でなくなった場合、圧縮機が円滑に作動しなくなり、その結果、圧縮機の寿命低下等をきたす問題が生じる。そして、多くの場合、実際の施工状態と同様の条件において冷凍サイクルを設置した後、冷凍サイクルを運転して潤滑油の循環状態を確認するものであるが、高落差や長配管の設備が不可欠であり、その設置するまでの試験の工数が膨大となる場合が多々あった。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、主たる目的は、実際に施工する前に、冷凍サイクルにおける潤滑油の循環状態を模擬して評価することを可能にする冷凍サイクル評価システムを提供することにある。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、主たる目的は、実際に施工する前に、冷凍サイクルにおける潤滑油の循環状態を模擬して評価することを可能にする冷凍サイクル評価システムを提供することにある。
本発明に係る冷凍サイクル評価システムは、潤滑油に潤滑されて冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮された冷媒を凝縮させる凝縮器と、冷媒を膨張させる膨張弁と、膨張弁を通過した冷媒を蒸発させる蒸発器と、圧縮機、凝縮器、膨張弁及び圧縮機をこの順に冷媒が通過するように連結する冷媒流路とを少なくとも備えてなる冷凍サイクルに接続される冷凍サイクル評価システムであって、潤滑油と冷媒を分離する潤滑油分離機構と、評価対象の冷凍サイクルの冷媒流路に滞留する潤滑油量に対応する量の分離した潤滑油を貯留し得る潤滑油貯留機構と、潤滑油貯留機構に貯留する潤滑油量を制御する潤滑油貯留量制御機構と、貯留した潤滑油を冷凍サイクルへ戻す量を制御する潤滑油戻し量制御機構とを備えてなることを特徴とする。
このような構成によれば、冷媒から潤滑油を潤滑油分離機構が分離し、評価対象の冷凍サイクルの冷媒流路に滞留する潤滑油量に相当する量を貯留し得る潤滑油貯留機構がその分離した潤滑油を貯留し、貯留した潤滑油を冷凍サイクルに戻すに際して戻す量を潤滑油戻し量制御機構が制御するので、評価対象の冷凍サイクルの冷媒流路の実際の落差や配管長を準備することなく評価する冷凍サイクルの冷媒流路に滞留する潤滑油を模擬することが可能になる。したがって、冷凍サイクルの評価を容易に実施することが可能になる。なお、ここでの冷媒流路とは、室内機と室外機を接続する冷媒管路のみならず、室内機間、や室外機間を結ぶ配管、室内機内や室外機内の配管、圧縮機や熱交換器などの機器内流路をも含む概念である。
冷媒流路に滞留する潤滑油を模擬する際に、潤滑油の貯留量を所望の量に制御するためには、潤滑油分離機構により分離した潤滑油の所定量が潤滑油貯留機構に貯留するよう潤滑油貯留量制御機構を制御する潤滑油貯留量制御部をさらに備えるものが好ましい。
加えて、冷凍サイクルの運転状態を模擬するためには、潤滑油貯留機構から設定された量の潤滑油を所定時間遅延させて冷凍サイクルへ戻るように潤滑油戻し量制御機構を制御する潤滑油戻し量制御部をさらに備えるものが好ましい。
このような構成において、さらに精密に冷凍サイクルの運転状態を模擬するためには、圧縮機の吐出管に、吐出冷媒の流量、冷媒中に含まれる潤滑油流量、及び冷媒中の潤滑油含有率を検出する潤滑油吐出率検出器を接続してなり、潤滑油戻し量制御部が、所定配管長条件と潤滑油吐出率検出器から得られる冷媒流速とにより冷媒戻り時間を算出し、かつ所定配管長条件を考慮した配管内潤滑油滞留量を算出し、潤滑油吐出率検出器より得られる圧縮機吐出側の潤滑油流量から配管内潤滑油滞留量を差し引いて圧縮機戻り側への潤滑油戻し流量を計算する冷媒戻り時間・潤滑油戻し量演算部と、潤滑油吐出率検出器から出力される信号により冷媒流量を検出する冷媒流量信号処理部とをさらに備えるものが好ましい。
冷媒から潤滑油を潤滑油分離機構が分離し、その分離した潤滑油を潤滑油貯留機構が貯留し、貯留した潤滑油を冷凍サイクルに戻すに際してその量を潤滑油戻し量制御機構が制御するので、冷媒流路に滞留する潤滑油を模擬することができる。このように、例えばビルなどに設置される冷媒流路長が長く、室外機と室内機間の落差の大きい条件での冷凍サイクル状態及び潤滑油の循環状態をも模擬して評価できるので、長配管及び高落差条件を設定する設備が不要となる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
図1に示す冷凍サイクル評価システムは、冷房と暖房とを切り替えられる冷凍サイクル1に接続されるもので、潤滑油バイパス機構2とその潤滑油バイパス機構2を制御する潤滑油戻し量設定制御装置3とを備えている。
冷凍サイクル1は、屋外に設置される室外機11と、屋内に設置される室内機12と、室外機11と室内機12とを接続する冷媒管路13とを備えている。室外機11は、冷媒を圧縮する圧縮機11aと、圧縮機11に接続される四方弁11bと、圧縮された冷媒を凝縮させる凝縮器たる室外熱交換器11cと、冷媒を膨張させる膨張弁11dとを備えている。圧縮機11には、潤滑油が封入されている。室内機12は、室外機11の膨張弁11dを通過した冷媒を蒸発させる蒸発器12aを備えている。四方弁11bは、冷房の場合に圧縮機11から吐出される冷媒が室外熱交換器11cに流入するように室外機11の内部管路11eを接続するとともに、暖房の場合に、冷媒が冷媒管路13を介して室内機12に流入するように内部管路11eを接続するものである。
冷媒管路13のうち、室外機11の膨張弁11dと室内機12との間の第一冷媒管路13aは、二個の圧力センサP1,P2を備えるとともに、その圧力センサP1,P2の取り付け位置の間に、第一冷媒管路13aの圧力降下を模擬する液管差圧設定用流量制御弁14を備える。また、室外機11の四方弁11bと室内機12との間の第二冷媒管路13bは、二個の圧力センサP3,P4と、その圧力センサP3,P4の取り付け位置の間に、第二冷媒管路13bの圧力降下を模擬するガス管差圧設定用流量制御弁15を備える。そして、冷凍サイクル1から冷媒を迂回させるために、ガス管差圧設定用流量制御弁15と室内機12側の圧力センサP3との間に、第二冷媒管路13bを開閉する、潤滑油バイパス機構2を構成する第一制御弁21が配置される。なお、この冷凍サイクル評価システムにあっては、冷媒管路13は、長尺である必要はなく、全長で例えば数メートルあれば十分である。
潤滑油バイパス機構2は、上述の第一制御弁21と、潤滑油と冷媒とを分離する潤滑油分離器22と、潤滑油分離器22に流入する冷媒を制御する第二制御弁23と、潤滑油分離器22により分離された冷媒成分を第二冷媒管路13bに戻す第三制御弁24と、潤滑油分離器22により分離された潤滑油を貯留する潤滑油貯留槽25と、潤滑油貯留槽25に貯留させる潤滑油の油量を制御する潤滑油貯留用制御弁26と、潤滑油貯留槽25から第二冷媒管路13bに戻す潤滑油量を計測する潤滑油流量計27と、潤滑油分離器22からの潤滑油の潤滑油流量計27への流入を制御する二方弁28と、潤滑油分離器22から出る潤滑油を第二冷媒管路13bのガス管差圧設定用流量制御弁15と室外機11側の圧力センサP4との間に戻すことを制御する潤滑油戻し用制御弁29とを備えている。潤滑油貯留槽25は、評価対象の冷凍サイクルに滞留する潤滑油量に相当する量を貯留し得る容積を有するものである。したがって、この潤滑油貯留槽25は、評価対象の冷凍サイクルに対応して、容積の異なるものと取り替え可能にするものであってよい。以上の構成において、潤滑油分離器22が潤滑油分離機構を、潤滑油貯留槽25が潤滑油貯留機構を、潤滑油戻し用制御弁29が潤滑油戻し量制御機構をそれぞれ構成するものである。なお、潤滑油貯留槽25には、液面計25aと圧力センサ25bと温度センサ25cとが設置されている。
潤滑油戻し量設定制御装置3は、例えばマイクロプロセッサを主体とするコンピュータシステムで構成されるものであり、プログラムと協働することにより、以下に説明する各部を備えるものである。すなわち、潤滑油戻し量設定制御装置3は、潤滑油貯留用制御弁26を制御するとともに潤滑油戻し用制御弁29を制御する制御弁開度出力部31と、潤滑油流量計27から出力される潤滑油流量信号を処理する潤滑油流量信号処理部32と、二方弁28を制御する二方弁制御部33と、潤滑油貯留槽25に設けられた液面計25aから出力される液面レベル信号を処理する液面レベル処理部34と、圧力センサ25b及び温度センサ25cから出力される圧力信号及び温度信号を処理する圧力温度信号処理部35とを備えている。制御弁開度出力部31は、潤滑油貯留用制御弁26に対して開度信号を出力し、潤滑油分離器22から潤滑油貯留槽25に流入する潤滑油の油量を制御するととともに、潤滑油戻し用制御弁29に対して開度信号を出力して第二冷媒管路13bに戻る潤滑油の油量を制御するものである。したがって、制御弁開度出力部31が潤滑油貯留制御部として機能するとともに、潤滑油戻し量制御部として機能する。
このような構成において、例えば冷房運転状態において、潤滑油の循環状態を模擬するために、第一制御弁21を閉じ、かつ第二制御弁23を開いた状態で冷凍サイクル1を運転する。この時、潤滑油戻し用制御弁29は、閉じてある。潤滑油の混じった冷媒は、第二冷媒管路13bから第二制御弁23を介して潤滑油分離器22に流入する。潤滑油分離器22は冷媒と潤滑油を分離して、第三制御弁24を介して冷媒を第二冷媒管路13bに戻す。ここで、制御弁開度出力部31は、潤滑油貯留用制御弁26に開度信号を出力して、潤滑油分離器22により分離された潤滑油を潤滑油貯留槽25に貯留するべく、潤滑油貯留用制御弁26を所定開度分だけ開く。この場合に、制御弁開度出力部31は、液面計25aから出力される液面レベル信号により液面レベル信号処理部34が検出した潤滑油貯留量が所定量となるように、潤滑油貯留用制御弁26の開度を制御する。この潤滑油貯留槽25への潤滑油の貯留は、評価対象の冷凍サイクルにおける冷媒流路に滞留する潤滑油を模擬するものである。
通常、潤滑油内には冷媒が溶解しているため、潤滑油貯留槽25内の圧力及び温度をそれぞれ圧力センサ25b、温度センサ25c及び圧力温度信号処理部35で検出し、潤滑油内冷媒溶解度を逐次算出する。そして、冷媒溶解度を考慮した潤滑油貯留量が所定量に達すると、制御弁開度出力部31は潤滑油戻し用制御弁29を全開にするとともに、潤滑油貯留用制御弁26を全閉にする。さらに、第二制御弁23を閉じて、潤滑油分離器22内に貯留した潤滑油を全て圧縮機11a側へ循環させる。所定時間経過後、第一制御弁21を開くとともに、第二及び第三制御弁23,24ならびに潤滑油戻し用制御弁29を閉じて、冷媒が通常通り第二冷媒管路13bを流動する管路構成に戻す。
このようにして、冷凍サイクル1の運転時に冷媒に混ざって循環する潤滑油を、潤滑油バイパス機構2と潤滑油戻し量設定制御装置3とで所定量に達するまで貯留することにより、長配管かつ高落差条件での冷媒流路を循環する冷媒及び潤滑油の状態を、小規模、つまり落差なく、かつ冷媒管路13の短い構成において模擬することができる。この場合に、潤滑油貯留槽25に貯留する量及び潤滑油を冷媒管路13に戻す戻し量を、予想される冷媒管路の長さ及び高落差に対応する量にすることにより、種々の異なる構成の冷凍サイクルに対応して模擬することができる。したがって、ビルなどに設置される、長く、かつ高落差を有する冷媒管路を備える冷凍サイクルにおける冷媒及び潤滑油の循環特性や冷暖房性能を評価することができるとともに、その必要な油量を決定することができる。
なお、上記構成において、液面計25aから出力される液面レベル信号により潤滑油貯留量が所定量となるように、潤滑油貯留用制御弁26の開度を制御する代わりに、所定時間の経過後に、潤滑油流量計27の指示値が所定流量となるように潤滑油戻し用制御弁29の開度を制御して圧縮機11aへの潤滑油戻し量を制御するようにしてもよい。つまり、この例にあっては、潤滑油の貯留量を時間の経過により推定し、推定した貯留量となった時点で、所定流量になるまで潤滑油戻し用制御弁29の開度を制御するものである。
次に説明する第二の実施形態は、以上の構成にさらに潤滑油吐出率検出部4を付加した構成である。図2において、図1と同じ構成については、同一の符号を付して説明を省略する。すなわち、潤滑油バイパス機構2については上記実施形態と同じであり、潤滑油戻し量設定制御装置5は、上記実施形態の潤滑油戻し量設定制御装置3に、冷媒流量信号処理部51と冷媒戻り時間・潤滑油戻し量演算部(以下、演算部と略称する)52とをさらに備えるものである。
この例においてはさらに、圧縮機11aから吐出される冷媒中に含まれる潤滑油の吐出率を検出するために、圧縮機11aから吐出される冷媒から潤滑油を分離する第二潤滑油分離器41を、圧縮機11aの吐出側に接続している。第二潤滑油分離器41は、冷媒流量計42を介して圧縮機11aに接続されるもので、潤滑油から分離された冷媒は四方弁11bの入り口側に戻される。一方、分離された潤滑油は、第二潤滑油流量計43を介して、四方弁11bの下流側である室外熱交換器11cに戻される。
この例においては、冷媒管路が長い冷凍サイクルを、実際の設置状態とほぼ同一の冷媒及び潤滑油の循環状態と同等に模擬できるものである。まず、上記実施形態と同様に、冷凍サイクル1の冷房運転状態において、潤滑油を潤滑油貯留槽25に貯留させる。この場合に、圧縮機11aから吐出される冷媒の流量を、冷媒流量計42から出力される冷媒流量出力信号に基づいて冷媒流量信号処理部51が検出する。また、第二潤滑油分離器41により分離した潤滑油の流量を、第二潤滑油流量計43から出力される潤滑油流量信号に基づいて潤滑油流量信号処理部32が検出する。そして、検出した潤滑油流量を冷媒流量で除して潤滑油吐出量を演算する。
さらに、冷媒流量に基づいて演算した冷媒流速と、冷媒管路の長さとに基づいて、演算部52が冷媒戻り時間を計算する。また、冷媒管路13の単位配管長当たりの潤滑油滞留量は、潤滑油吐出率及び冷媒流速とをパラメータとして整理できることを利用して、予想される配管条件での冷媒管路13内に滞留する潤滑油の滞留量を算出する。そして、圧縮機11aの吐出側における潤滑油の流量から算出した潤滑油の滞留量を減じて、圧縮機の戻り側への潤滑油の戻し流量を演算部52が算出する。そして、演算した冷媒の戻り時間の経過後に、第二潤滑油流量計42の指示値が所定潤滑油流量となるように、潤滑油戻し制御弁29の開度を逐次制御して、圧縮機11aへの潤滑油戻し量を想定している評価対象の冷媒管路の配管長条件にほぼ一致した状態に制御することができる。したがって、評価対象の冷凍サイクルについて実際の長配管及び高落差条件を設定するための設備を用いることなく、冷媒及び潤滑油の循環状態ひいては冷暖房特性を評価することができる。
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。例えば、前述の実施形態では、暖房について言及していないが、暖房の場合でも、もちろん冷房同様、模擬、評価することができる。ただし、単に回路を逆転すればよいわけではなく、潤滑油バイパス機構2に対する冷媒管路13の接続態様をも切り換えるべく、適宜の配管切換バルブ機構等を設ける必要がある。
また、前記実施形態では、室外機及び室内機が単独の場合を例にとっていたが、例えば室内機が複数、並列に設けられているようなものでも模擬できる。この場合は、室内機間を接続している配管や、室内機内での管路、あるいは各機器内容量なども勘案すればよいだけである。
また、前記実施形態では、室外機及び室内機が単独の場合を例にとっていたが、例えば室内機が複数、並列に設けられているようなものでも模擬できる。この場合は、室内機間を接続している配管や、室内機内での管路、あるいは各機器内容量なども勘案すればよいだけである。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
1・・・冷凍サイクル
2・・・潤滑油バイパス機構
3・・・潤滑油戻し量設定制御装置
11a・・・圧縮機
11c・・・室外熱交換器
11d・・・膨張弁
12a・・・蒸発器
13・・・冷媒通路
22・・・潤滑油分離器
25・・・潤滑油貯留槽
2・・・潤滑油バイパス機構
3・・・潤滑油戻し量設定制御装置
11a・・・圧縮機
11c・・・室外熱交換器
11d・・・膨張弁
12a・・・蒸発器
13・・・冷媒通路
22・・・潤滑油分離器
25・・・潤滑油貯留槽
Claims (4)
- 潤滑油に潤滑されて冷媒を圧縮する圧縮機と、圧縮された冷媒を凝縮させる凝縮器と、冷媒を膨張させる膨張弁と、膨張弁を通過した冷媒を蒸発させる蒸発器と、圧縮機、凝縮器、膨張弁及び圧縮機をこの順に冷媒が通過するように連結する冷媒流路とを少なくとも備えてなる冷凍サイクルに接続される冷凍サイクル評価システムであって、
潤滑油と冷媒を分離する潤滑油分離機構と、
評価対象の冷凍サイクルの冷媒流路に滞留する潤滑油量に相当する量の分離した潤滑油を貯留し得る潤滑油貯留機構と、
潤滑油貯留機構に貯留する潤滑油量を制御する潤滑油貯留量制御機構と、
貯留した潤滑油を冷凍サイクルへ戻す量を制御する潤滑油戻し量制御機構とを備えてなることを特徴とする冷凍サイクル評価システム。 - 潤滑油分離機構により分離した潤滑油の所定量が潤滑油貯留機構に貯留するよう潤滑油貯留量制御機構を制御する潤滑油貯留量制御部をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の冷凍サイクル評価システム。
- 潤滑油貯留機構から設定された量の潤滑油を所定時間遅延させて冷凍サイクルへ戻るように潤滑油戻し量制御機構を制御する潤滑油戻し量制御部をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2記載の冷凍サイクル評価システム。
- 圧縮機の吐出管に、吐出冷媒の流量、冷媒中に含まれる潤滑油流量、及び冷媒中の潤滑油含有率を検出する潤滑油吐出率検出器を接続してなり、
潤滑油戻し量制御部が、所定配管長条件と潤滑油吐出率検出器から得られる冷媒流速とにより冷媒戻り時間を算出し、かつ所定配管長条件を考慮した配管内潤滑油滞留量を算出し、潤滑油吐出率検出器より得られる圧縮機吐出側の潤滑油流量から配管内潤滑油滞留量を差し引いて圧縮機戻り側への潤滑油戻し流量を計算する冷媒戻り時間・潤滑油戻し量演算部と、
潤滑油吐出率検出器から出力される信号により冷媒流量を検出する冷媒流量信号処理部とをさらに備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の冷凍サイクル評価システム。
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2007
- 2007-12-26 JP JP2007335383A patent/JP2009156516A/ja active Pending
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