JP2009152678A - 映像信号処理装置、映像信号処理方法、プログラム、および表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】入力された映像信号に基づいて階調を調整する領域を判定し、判定結果に基づいて選択的に階調を調整してコントラストを向上させることが可能な、映像信号処理装置、映像信号処理方法、プログラム、および表示装置を提供する。
【解決手段】映像信号に基づいて全表示領域のうち所定の割合以下の領域で周辺領域に対して所定値以上の輝度差がある孤立領域を判定する孤立領域検出部と、映像信号に基づいて全表示領域のうち所定割合以上の領域で領域内の彩度が所定値以上である高彩度領域を判定する高彩度領域検出部と、孤立領域検出部から出力される孤立領域を示す孤立領域信号と、高彩度領域検出部から出力される高彩度領域を示す高彩度領域信号とに基づいて調整信号を画素ごとに生成する調整信号生成部と、調整信号生成部から出力される調整信号に基づいて、映像信号の階調を画素ごとに調整する階調調整部とを備える映像信号処理装置が提供される。
【選択図】図8
【解決手段】映像信号に基づいて全表示領域のうち所定の割合以下の領域で周辺領域に対して所定値以上の輝度差がある孤立領域を判定する孤立領域検出部と、映像信号に基づいて全表示領域のうち所定割合以上の領域で領域内の彩度が所定値以上である高彩度領域を判定する高彩度領域検出部と、孤立領域検出部から出力される孤立領域を示す孤立領域信号と、高彩度領域検出部から出力される高彩度領域を示す高彩度領域信号とに基づいて調整信号を画素ごとに生成する調整信号生成部と、調整信号生成部から出力される調整信号に基づいて、映像信号の階調を画素ごとに調整する階調調整部とを備える映像信号処理装置が提供される。
【選択図】図8
Description
本発明は、映像信号処理装置、映像信号処理方法、プログラム、および表示装置に関する。
近年、CRTディスプレイ(Cathode Ray Tube display)に替わる表示装置として、有機ELディスプレイ(organic ElectroLuminescence display。または、OLEDディスプレイ(Organic Light Emitting Diode display)とも呼ばれる。)、FED(Field Emission Display。電界放出ディスプレイ)、LCD(Liquid Crystal Display。液晶ディスプレイ)、PDP(Plasma Display Panel。プラズマディスプレイ)、プロジェクターなど様々な表示装置が開発されている。
CRTディスプレイを含む上記に示す表示装置は、装置ごとにある決まったダイナミックレンジ(dynamic range)を有し、限られたダイナミックレンジの中で入力された映像信号が示す映像を表示することができる。
このような中、限られたダイナミックレンジの中でコントラスト感を向上させるために、映像信号に基づいて映像信号の補正カーブを作成し、作成した補正カーブに則って映像信号の補正を行う技術が開発されている。映像信号に基づいて輝度信号のヒストグラムを検出し、検出されたヒストグラムに基づいて映像信号を補正してコントラスト感を向上させる技術としては、例えば、特許文献1が挙げられる。
映像信号に基づく輝度信号のヒストグラムに基づいて映像信号を補正する従来の技術を用いた従来の映像信号処理装置は、ヒストグラムが最大の度数を示す階調のコントラストが向上するように映像信号を補正するので、コントラスト感を高めることができる。しかしながら、従来の映像信号処理装置は、任意の映像信号に対してコントラストを向上させることができる訳ではない。以下、従来の映像信号処理装置における問題について図面を参照して説明する。
(従来の映像信号処理装置における問題)
図1は、従来の映像信号処理装置における問題を説明するための説明図である。図1では、8ビット(bit)で表される映像信号、すなわち、256階調を表すことが可能な映像信号を例に挙げて示している。ここで、図1(a)は、従来の映像信号処理装置において問題が生じる画像の一例を示しており、“青い夜空”に“白い星”が瞬いている画像を示している。また、図1(b)は、図1(a)に示すラインa−bの各位置における赤(Red。以下、「R」という。)成分に対応する信号(R信号)を示している。同様に、図1(c)は緑(Green。以下、「G」という。)成分に対応する信号(G信号)、図1(d)は青(Blue。以下、「B」という。)成分に対応する信号(B信号)、図1(d)は輝度信号(Y信号)をそれぞれ示している。
図1は、従来の映像信号処理装置における問題を説明するための説明図である。図1では、8ビット(bit)で表される映像信号、すなわち、256階調を表すことが可能な映像信号を例に挙げて示している。ここで、図1(a)は、従来の映像信号処理装置において問題が生じる画像の一例を示しており、“青い夜空”に“白い星”が瞬いている画像を示している。また、図1(b)は、図1(a)に示すラインa−bの各位置における赤(Red。以下、「R」という。)成分に対応する信号(R信号)を示している。同様に、図1(c)は緑(Green。以下、「G」という。)成分に対応する信号(G信号)、図1(d)は青(Blue。以下、「B」という。)成分に対応する信号(B信号)、図1(d)は輝度信号(Y信号)をそれぞれ示している。
図1(a)に示すように映像信号が“青い夜空”に“白い星”が瞬いている画像を示す場合には、“白い星”に対応する部分のみR成分とG成分が存在し、“青い夜空”に対応する部分にはR成分およびG成分は存在しない(図1(b)、図1(c))。また、図1(a)に示す画像を示す映像信号では、B成分が全体を通して存在することとなる(図1(c))。したがって、Y信号は、以下の数式1によって、“白い星”に対応する部分のY成分が最大の255となり、また“青い夜空”に対応する部分のY成分は28となる(図1(e))。
Y=0.3R+0.59G+0.11B
・・・(数式1)
・・・(数式1)
従来の映像信号処理装置は、映像信号に基づいてヒストグラムを検出し、映像信号の補正のための補正カーブを作成する。以下、図1(a)に示す画像を表す映像信号が従来の映像信号処理装置に入力されたときを例に挙げ、Y信号に基づいてヒストグラムを検出する場合と、B信号に基づいてヒストグラムを検出する場合とにおける、従来の映像信号処理装置において生じる問題を説明する。
(a)Y信号に基づいてヒストグラムを検出する場合の問題
図2は、従来の映像信号処理装置においてY信号に基づいてヒストグラムを検出する場合における問題を説明するための第1の説明図である。また、図3は、従来の映像信号処理装置においてY信号に基づいてヒストグラムを検出する場合における問題を説明するための第2の説明図である。ここで、図2は、図1(e)に示すY信号に基づいて検出されるヒストグラムの一例を示しており、図3は、図2に示すヒストグラムから作成される補正カーブを示している。
図2は、従来の映像信号処理装置においてY信号に基づいてヒストグラムを検出する場合における問題を説明するための第1の説明図である。また、図3は、従来の映像信号処理装置においてY信号に基づいてヒストグラムを検出する場合における問題を説明するための第2の説明図である。ここで、図2は、図1(e)に示すY信号に基づいて検出されるヒストグラムの一例を示しており、図3は、図2に示すヒストグラムから作成される補正カーブを示している。
図2に示すように、図1(e)に示すY信号からは、Y=28が最大の度数となるヒストグラムが検出される。したがって、従来の映像信号処理装置は、Y=28におけるコントラストを高めるために、図3に示すようにY=28付近の映像信号の階調を変化させる補正カーブを作成する。
しかしながら、従来の映像信号処理装置は、図1(a)に示す画像を表す映像信号を補正する場合、図3に示すようにY=28を中心として補正をかけるため、補正の前後においてY=28の成分は変化しない。したがって、従来の映像信号処理装置は、図1(a)に示す画像を表す映像信号に対して補正を行ったとしても、何らの効果を得ることができない。
(b)B信号に基づいてヒストグラムを検出する場合の問題
上記(1)に示すように、従来の映像信号処理装置は、Y信号に基づいて作成される補正カーブを用いたとしても図1(a)に示す画像を表す映像信号に対してコントラストを向上させることができない。そこで、次に、B信号に基づいてヒストグラムを検出して補正カーブを作成する場合を採り上げる。なお、ここでは、B信号を例に挙げて説明するが、R信号、G信号に基づいてヒストグラムを検出して補正カーブを作成する場合においても、同様の問題が生じる。
上記(1)に示すように、従来の映像信号処理装置は、Y信号に基づいて作成される補正カーブを用いたとしても図1(a)に示す画像を表す映像信号に対してコントラストを向上させることができない。そこで、次に、B信号に基づいてヒストグラムを検出して補正カーブを作成する場合を採り上げる。なお、ここでは、B信号を例に挙げて説明するが、R信号、G信号に基づいてヒストグラムを検出して補正カーブを作成する場合においても、同様の問題が生じる。
図4は、従来の映像信号処理装置においてB信号に基づいてヒストグラムを検出する場合における問題を説明するための第1の説明図である。また、図5は、従来の映像信号処理装置においてB信号に基づいてヒストグラムを検出する場合における問題を説明するための第2の説明図である。ここで、図4は、図1(d)に示すB信号に基づいて検出されるヒストグラムの一例を示しており、図5は、図4に示すヒストグラムから作成される補正カーブを示している。
図4に示すように、図1(d)に示すB信号からは、B=255が最大の度数となるヒストグラムが検出される。したがって、従来の映像信号処理装置は、B=255におけるコントラストを高めるために、図5に示すようにB=255付近の映像信号の階調を変化させる補正カーブを作成する。
しかしながら、図1(a)に示す画像を表す映像信号では、図4に示すように既にB=255という最大値となっているため、補正の前後においてB=255の成分には変化がない。したがって、従来の映像信号処理装置は、図1(a)に示す画像を表す映像信号に対して補正を行ったとしても、何らの効果を得ることができない。
以上、図1〜図5を参照して示したように、従来の映像信号処理装置は、図1(a)に示すような、彩度が高い領域に周囲の領域と輝度差がある輝度が高い領域が存在する画像を示す映像信号に対しては、コントラストを向上させることができない。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、入力された映像信号に基づいて階調を調整する領域を判定し、判定結果に基づいて選択的に階調を調整してコントラストを向上させることが可能な、新規かつ改良された映像信号処理装置、映像信号処理方法、プログラム、および表示装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点によれば、入力された映像信号に基づいて全表示領域のうち所定の割合以下の領域であって、かつ上記領域の周辺領域に対して所定値以上の輝度差がある孤立領域を判定する孤立領域検出部と、上記映像信号に基づいて全表示領域のうち所定割合以上の領域であって、かつ上記領域内の彩度が所定値以上である高彩度領域を判定する高彩度領域検出部と、上記孤立領域検出部から出力される上記孤立領域を示す孤立領域信号と、上記高彩度領域検出部から出力される上記高彩度領域を示す高彩度領域信号とに基づいて、上記映像信号の階調を調整する調整信号を画素ごとに生成する調整信号生成部と、上記調整信号生成部から出力される上記調整信号に基づいて、上記映像信号の階調を画素ごとに調整する階調調整部とを備える映像信号処理装置が提供される。
かかる構成により、入力された映像信号に基づいて階調を調整する領域を判定し、判定結果に基づいて選択的に階調を調整してコントラストを向上させることができる。
また、上記調整信号生成部は、上記孤立領域信号および上記高彩度領域信号が検出された場合に、上記孤立領域を除く上記高彩度領域の階調を所定の調整量分下げるための調整信号を生成してもよい。
かかる構成により、選択的に階調を調整してコントラストを向上させることができる。
また、上記高彩度領域検出部は、さらに色相の情報を有する高彩度領域信号を出力し、上記調整信号生成部は、色相と階調の調整量とが対応付けられたルックアップテーブルと、上記高彩度領域信号の色相の情報とに基づいて、上記高彩度領域信号に応じた調整量を規定する調整信号を生成してもよい。
かかる構成により、入力される映像信号に応じてコントラストを向上させ、高画質化を図ることができる。
また、上記調整信号生成部は、上記孤立領域信号と上記高彩度領域信号とに基づいて、上記高彩度領域内に上記孤立領域が含まれる場合に上記調整信号を生成してもよい。
かかる構成により、彩度が高い領域に周囲の領域と輝度差がある輝度が高い領域が存在する画像を示す映像信号の階調を選択的に調整してコントラストを向上させることができる。
また、上記孤立領域検出部は、上記全表示領域を複数の分割領域に分割して上記分割領域ごとに上記孤立領域を判定し、上記高彩度領域検出部は、上記分割領域ごとに上記高彩度領域を判定し、上記調整信号生成部は、上記分割領域ごとに出力される上記孤立領域信号と上記高彩度領域信号とに基づいて、上記分割領域ごとに調整信号を生成してもよい。
かかる構成により、孤立領域、高彩度領域の位置や大きさ、および階調を調整する調整量がより厳密に規定された調整信号を生成することができるので、コントラストの向上効果をより高めることができる。
また、上記目的を達成するために、本発明の第2の観点によれば、入力された映像信号に基づいて全表示領域のうち所定の割合以下の領域であって、かつ上記領域の周辺領域に対して所定値以上の輝度差がある孤立領域を判定し、上記孤立領域を示す孤立領域信号を生成する第1生成ステップと、上記映像信号に基づいて全表示領域のうち所定割合以上の領域であって、かつ上記領域内の彩度が所定値以上である高彩度領域を判定して上記高彩度領域を示す高彩度信号を生成する第2ステップと、上記第1生成ステップにおいて生成された上記孤立領域信号と、上記第2生成ステップにおいて生成された上記高彩度領域信号とに基づいて、上記映像信号の階調を調整する調整信号を画素ごとに生成する第3生成ステップと、上記第3生成ステップにおいて生成された上記調整信号に基づいて、上記映像信号の階調を画素ごとに調整するステップとを有する映像信号処理方法が提供される。
かかる方法を用いることにより、入力された映像信号に基づいて階調を調整する領域を判定し、判定結果に基づいて選択的に階調を調整してコントラストを向上させることができる。
また、上記目的を達成するために、本発明の第3の観点によれば、入力された映像信号に基づいて全表示領域のうち所定の割合以下の領域であって、かつ上記領域の周辺領域に対して所定値以上の輝度差がある孤立領域を判定し、上記孤立領域を示す孤立領域信号を生成する第1生成ステップ、上記映像信号に基づいて全表示領域のうち所定割合以上の領域であって、かつ上記領域内の彩度が所定値以上である高彩度領域を判定して上記高彩度領域を示す高彩度信号を生成する第2ステップ、上記第1生成ステップにおいて生成された上記孤立領域信号と、上記第2生成ステップにおいて生成された上記高彩度領域信号とに基づいて、上記映像信号の階調を調整する調整信号を画素ごとに生成する第3生成ステップ、上記第3生成ステップにおいて生成された上記調整信号に基づいて、上記映像信号の階調を画素ごとに調整するステップをコンピュータに実行させるためのプログラムが提供される。
かかるプログラムにより、入力された映像信号に基づいて階調を調整する領域を判定し、判定結果に基づいて選択的に階調を調整してコントラストを向上させることができる。
上記目的を達成するために、本発明の第4の観点によれば、入力された映像信号の階調を選択的に調整する映像信号調整部と、上記映像信号調整部が調整した映像信号に基づいて映像を表示画面に表示する映像表示部とを備え、上記映像信号調整部は、上記映像信号に基づいて全表示領域のうち所定の割合以下の領域であって、かつ上記領域の周辺領域に対して所定値以上の輝度差がある孤立領域を判定する孤立領域検出部と、上記映像信号に基づいて全表示領域のうち所定割合以上の領域であって、かつ上記領域内の彩度が所定値以上である高彩度領域を判定する高彩度領域検出部と、上記孤立領域検出部から出力される上記孤立領域を示す孤立領域信号と、上記高彩度領域検出部から出力される上記高彩度領域を示す高彩度領域信号とに基づいて、上記映像信号の階調を調整する調整信号を画素ごとに生成する調整信号生成部と、上記調整信号生成部から出力される上記調整信号に基づいて、上記映像信号の階調を画素ごとに調整する階調調整部とを備える表示装置が提供される。
かかる構成により、入力された映像信号に基づいて階調を調整する領域を判定し、判定結果に基づいて選択的に階調を調整して、コントラストを向上させた映像を表示することができる。
本発明によれば、入力された映像信号に基づいて階調を調整する領域を判定し、判定結果に基づいて選択的に階調を調整してコントラストを向上させることができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(本発明の実施形態に係るコントラストを向上させるためのアプローチ)
本発明の実施形態に係る映像信号処理装置の構成について説明する前に、まず、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置におけるコントラストを向上させるためのアプローチについて説明する。
本発明の実施形態に係る映像信号処理装置の構成について説明する前に、まず、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置におけるコントラストを向上させるためのアプローチについて説明する。
本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、例えば、以下の(1)、(2)に示す処理によって、図1(a)に示すような画像のコントラストを向上させる。
(1)孤立領域と高彩度領域との検出
本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、入力された映像信号に基づいて、孤立領域と高彩度領域とをそれぞれ検出する。
本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、入力された映像信号に基づいて、孤立領域と高彩度領域とをそれぞれ検出する。
ここで、孤立領域とは、輝度が高く周辺の領域との間に輝度差がある領域をいう。より具体的には、孤立領域とは、例えば、全表示領域(表示画面)のうち所定の割合以下の領域であって、かつ当該領域の周辺領域に対して所定値以上の輝度差がある領域をいう。
また、高彩度領域とは、彩度が高く所定の大きさを有する領域をいう。より具体的には、高彩度領域とは、例えば、全表示領域(表示画面)のうち所定割合以上の領域であって、かつ当該領域内の彩度が所定値以上である領域をいう。
(1−1)孤立領域の検出
本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、映像信号に基づいて、例えば、階調が所定の値以上または所定の値より大きな領域を検出する。ここで、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、例えば、画素ごとに上記所定の値として「階調=220/255」を用いた閾値処理を行うことよって、上記領域を検出することができるが、上記に限られない。
本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、映像信号に基づいて、例えば、階調が所定の値以上または所定の値より大きな領域を検出する。ここで、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、例えば、画素ごとに上記所定の値として「階調=220/255」を用いた閾値処理を行うことよって、上記領域を検出することができるが、上記に限られない。
また、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、検出された領域のうち、領域の大きさが所定の大きさ以下または所定の大きさより小さな領域を、孤立領域として判定(検出)する。ここで、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、例えば、検出された領域に対応する画素数や、検出された領域が表示画面(全表示領域)に対して占める割合などを用いた閾値処理を行うことよって、孤立領域を判定することができるが、上記に限られない。また、上記では、孤立領域として説明したが、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、設定された閾値に応じて孤立点を検出することもできる。
本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、例えば、上記のような閾値処理を行うことによって、輝度が高く周辺の領域との間に輝度差がある孤立領域を検出する。なお、本発明の実施形態に係る孤立領域の検出方法が上記に限られないことは、言うまでもない。例えば、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、検出された領域の大きさに係る閾値処理を行わず、階調に係る閾値処理によって孤立領域を検出することもできる。
(1−2)高彩度領域の検出
本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、映像信号に基づいて、例えば、彩度が所定の値以上または所定の値より大きな値を有し、領域の大きさが所定の大きさ以上または所定の大きさより大きな領域を、高彩度領域として判定(検出)する。ここで、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、例えば、「彩度=80%」を彩度に係る上記所定の値として用い、また、領域に対応する画素数や領域が表示画面に対して占める割合などを領域の大きさに係る上記所定の値として用いて閾値処理を行うことよって、高彩度領域を判定することができるが、上記に限られない。
本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、映像信号に基づいて、例えば、彩度が所定の値以上または所定の値より大きな値を有し、領域の大きさが所定の大きさ以上または所定の大きさより大きな領域を、高彩度領域として判定(検出)する。ここで、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、例えば、「彩度=80%」を彩度に係る上記所定の値として用い、また、領域に対応する画素数や領域が表示画面に対して占める割合などを領域の大きさに係る上記所定の値として用いて閾値処理を行うことよって、高彩度領域を判定することができるが、上記に限られない。
また、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、映像信号に基づいて、検出された高彩度領域の色相を検出する。ここで、検出された高彩度領域の情報は、例えば、映像信号の階調を調整するか領域の判定に用いられ、また、色相の情報は、階調を調整する調整量の決定に用いられる。
本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、上記のような閾値処理を行うことによって、彩度が高く所定の大きさを有する高彩度領域を検出することができる。なお、本発明の実施形態に係る高彩度領域の検出方法が上記に限られないことは、言うまでもない。例えば、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、検出された領域の大きさに係る閾値処理を行わず、彩度に係る閾値処理によって高彩度領域を検出することもできる。
(2)映像信号の階調の調整
本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、上記(1−1)、(1−2)の検出結果に基づいて、入力された映像信号の階調を調整する領域(後述するように、高彩度領域に対応する。以下、「調整領域」とよぶ場合もある。)を判定し、判定された調整領域に対して選択的に映像信号の階調を調整する。
本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、上記(1−1)、(1−2)の検出結果に基づいて、入力された映像信号の階調を調整する領域(後述するように、高彩度領域に対応する。以下、「調整領域」とよぶ場合もある。)を判定し、判定された調整領域に対して選択的に映像信号の階調を調整する。
ここで、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、検出された色相の情報に基づいて調整領域に対応する映像信号の階調を、色相の情報に応じた調整量分下げるように調整する。調整領域に対応する映像信号の階調を下げるように調整することによって、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、孤立領域と調整領域(高彩度領域に対応する。)との間の輝度差を大きくすることができるので、コントラストを向上させることができる。以下、本発明の実施形態に係る映像信号の調整処理の概要を示す。
(2−1)階調を調整する調整領域の判定
本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、上記(1−1)、(1−2)の検出結果に基づいて、孤立領域と高彩度領域との双方が検出された場合に、検出された高彩度領域を階調を調整領域と判定する。
本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、上記(1−1)、(1−2)の検出結果に基づいて、孤立領域と高彩度領域との双方が検出された場合に、検出された高彩度領域を階調を調整領域と判定する。
なお、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置における調整領域の決定方法は、上記に限られない。例えば、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、上記(1−1)、(1−2)の検出結果に基づいて、検出された高彩度領域内に孤立領域が含まれる場合において、孤立領域を除いた高彩度領域を調整領域とすることもできる。調整領域を上記のように判定することによって、図1(a)に示すような彩度が高い領域に周囲の領域と輝度差がある輝度が高い領域が存在する画像を示す映像信号の階調を選択的に調整してコントラストを向上させることができる。
(2−2)調整量の決定
本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、上記(1−2)の検出結果に基づいて階調を調整する調整量を決定する。より具体的には、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、高彩度領域の色相の情報を用いて調整量を決定する。
本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、上記(1−2)の検出結果に基づいて階調を調整する調整量を決定する。より具体的には、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、高彩度領域の色相の情報を用いて調整量を決定する。
図6は、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置における映像信号の調整処理を説明するための第1の説明図である。ここで、図6は、CIE表色系におけるNTSC(National Television Standards Committee)規格の色度座標を示し、また図6のRは赤、Gは緑、Bは青、そしてWは白をそれぞれ示している。また、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、上述したように高彩度領域を、例えば「彩度=80%」などの所定の値を用いた閾値処理によって検出するので、本発明の実施形態に係る高彩度領域は、例えば図6のように表すことができる。
本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、色相の情報を用いることによって、調整領域に対応する色相に応じて調整量を決定する。
図7は、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置における映像信号の調整処理を説明するための第2の説明図である。ここで、図7(a)は、映像信号の階調を調整する調整領域が図6の点pの色相を示している場合における階調の調整例を示している。同様に、図7(b)は調整領域が図6の点q、図7(c)は調整領域が図6の点rを示している場合における階調の調整例を示している。
〔1〕第1の調整例(図7(a))
図6の点pはBを示しているため、点pでは図7(a)に示すようにB成分のみが存在することとなる。このとき、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、B信号の階調を255からa1(255>a1)へと調整する。ここで、図7(a)における調整量は、「255−a」(第1の調整量)となる。
図6の点pはBを示しているため、点pでは図7(a)に示すようにB成分のみが存在することとなる。このとき、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、B信号の階調を255からa1(255>a1)へと調整する。ここで、図7(a)における調整量は、「255−a」(第1の調整量)となる。
〔2〕第2の調整例(図7(b))
図6の点qは、点pよりもR側の点であるため、点qでは図7(b)に示すようにB成分とR成分が存在することとなる。このとき、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、B信号の階調をb1からb2(255>b1>b2)へと調整し、R信号の階調は調整しない。ここで、図7(b)における調整量は、「b1−b2」(第2の調整量)となる。
図6の点qは、点pよりもR側の点であるため、点qでは図7(b)に示すようにB成分とR成分が存在することとなる。このとき、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、B信号の階調をb1からb2(255>b1>b2)へと調整し、R信号の階調は調整しない。ここで、図7(b)における調整量は、「b1−b2」(第2の調整量)となる。
〔3〕第2の調整例(図7(c))
図6の点rは、BとRとの中点に相当し、マゼンタを示している。したがって、点rでは図7(c)に示すようにB成分とR成分とが同等に存在することとなる。このとき、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、B信号およびR信号双方の階調をc1からc2(255>c1>c2)へと調整する。ここで、図7(c)における調整量は、「c1−c2」(第3の調整量)となる。
図6の点rは、BとRとの中点に相当し、マゼンタを示している。したがって、点rでは図7(c)に示すようにB成分とR成分とが同等に存在することとなる。このとき、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、B信号およびR信号双方の階調をc1からc2(255>c1>c2)へと調整する。ここで、図7(c)における調整量は、「c1−c2」(第3の調整量)となる。
図7に示すように、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、調整領域に対応する色相に応じて調整量を決定する。ここで、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、例えば、色相と階調の調整量とが対応付けられたルックアップテーブル(Look Up Table)を用いることにより、上記調整領域に対応する色相に応じた調整量(例えば、上記第1の調整量、第2の調整量、および第3の調整量)を一意に決定することができる。また、ルックアップテーブルに記録される色相と階調の調整量とに係る情報は、例えば、表示画面のサイズ(例えば、映像信号処理装置が表示装置に適用される場合)などに応じて規定することができるが、上記に限られない。なお、本発明の実施形態に係る調整量の決定方法が上記に限られないことは、言うまでもない。
(2−3)映像信号の補正
本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、上記(2−1)で判定された調整領域に対応する映像信号の階調を、上記(2−2)で決定された調整量分下げるように補正を行う。
本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、上記(2−1)で判定された調整領域に対応する映像信号の階調を、上記(2−2)で決定された調整量分下げるように補正を行う。
本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、上記(1)、(2)の処理を行うことによって、入力された映像信号に基づいて階調を調整する領域を判定し、また判定結果に基づいて選択的に階調を調整する。ここで、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、高彩度領域を調整領域とし、当該高彩度領域の階調を下げるように映像信号を調整する。したがって、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、孤立領域と高彩度領域との間の輝度差を大きくすることができるので、コントラストを向上させることができる。
また、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、ルックアップテーブルを用いることによって入力された映像信号に応じた調整量を一意に決定することができるので、入力された映像信号に応じてコントラストを向上させ、高画質化を図ることができる。
以下、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置の構成について、具体的に説明する。なお、以下では、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置に映像信号が入力されるものとして説明するが、映像信号処理装置に入力される映像信号は、静止画像を示すものであってもよいし、または、動画像(いわゆる映像)であってもよい。
また、以下では、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置に入力される映像信号が、例えば、デジタル放送などで用いられるデジタル信号であるとして説明するが、上記に限られず、例えば、アナログ放送などで用いられるアナログ信号とすることもできる。また、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置に入力される映像信号は、例えば、放送局から送信され映像信号処理装置が受信したものとすることができるが、上記に限られない。例えば、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置に入力される映像信号は、LAN(Local Area Network)などのネットワークを介して外部装置から送信され映像信号処理装置が受信したものであってもよいし、または、映像信号処理装置が備える記憶部(図示せず)に保持された映像ファイルや画像ファイルを映像信号処理装置が読み出したものであってもよい。
さらに、以下では、カラー画像を示すRGBの映像信号が本発明の実施形態に係る映像信号処理装置に入力されるものとして説明する。
(実施形態に係る映像信号処理装置)
図8は、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置100を示すブロック図である。図8を参照すると、映像信号処理装置100は、孤立領域検出部102と、高彩度領域検出部104と、調整信号生成部106と、階調調整部108とを備える。
図8は、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置100を示すブロック図である。図8を参照すると、映像信号処理装置100は、孤立領域検出部102と、高彩度領域検出部104と、調整信号生成部106と、階調調整部108とを備える。
また、映像信号処理装置100は、例えば、MPU(Micro Processing Unit)などで構成され映像信号処理装置100全体を制御することが可能な制御部(図示せず)や、制御部が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データが記録されたROM(Read Only Memory。図示せず)、制御部により実行されるプログラムなどを一次記憶するRAM(Random Access Memory。図示せず)、放送局などから送信される画像信号を受信する受信部(図示せず)、映像ファイルや画像ファイルなどを記憶可能な記憶部(図示せず)、ユーザが操作可能な操作部(図示せず)、外部装置(図示せず)と通信を行うための通信部(図示せず)などを備えてもよい。映像信号処理装置100は、例えば、データの伝送路としてのバス(bus)により上記各構成要素間を接続する。
ここで、記憶部(図示せず)としては、例えば、ハードディスク(Hard Disk)などの磁気記録媒体や、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)、フラッシュメモリ(flash memory)、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)、PRAM(Phase change Random Access Memory)などの不揮発性メモリ(nonvolatile memory)が挙げられるが、上記に限られない。また、操作部(図示せず)としては、例えば、キーボードやマウスなどの操作入力デバイスや、ボタン、方向キー、あるいは、これらの組み合わせなどが挙げられるが、上記に限られない。
また、映像信号処理装置100と外部装置(図示せず)とは、例えば、USB(Universal Serial Bus)端子やIEEE1394規格の端子、DVI(Digital Visual Interface)端子、あるいはHDMI(High-Definition Multimedia Interface)端子などを介して物理的に接続されてもよいし、また、WUSB(Wireless Universal Serial Bus)やIEEE802.11などを利用して無線で接続することもできる。さらに、映像信号処理装置100と外部装置(図示せず)とは、例えば、ネットワークを介して接続することもできる。ネットワークとしては、例えば、LANやWAN(Wide Area Network)など有線ネットワーク、MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)を用いたWLAN(Wireless Local Area Network)などの無線ネットワーク、あるいは、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)などの通信プロトコルを用いたインターネットなどが挙げられるが、上記に限られない。したがって、通信部(図示せず)は、外部装置(図示せず)との接続形態に応じたインタフェースを有する。
孤立領域検出部102は、例えば、MPUなどで構成され、入力される映像信号(図8に示す入力映像信号。以下、「入力映像信号」とよぶ場合もある。)に基づいて孤立領域を検出する。孤立領域検出部102は、入力画像信号に基づいて、例えば、階調に係る所定の値や、領域の大きさに係る所定の値を用いた閾値処理を画素ごとに行うことによって、孤立領域を検出することができる。ここで、階調に係る所定の値としては、例えば、「階調=220/255」などが挙げられ、また、領域の大きさに係る所定の値としては、例えば、検出された領域に対応する画素数や、検出された領域が表示画面に対して占める割合などが挙げられるが、上記に限られない。
また、孤立領域検出部102は、検出結果に応じて孤立領域信号を出力する。ここで、孤立領域検出部102は、孤立領域が検出された場合に孤立領域の位置や大きさなどの情報を孤立領域信号として出力し、また、孤立領域が検出されなかった場合は孤立領域信号を出力しないとすることができるが、上記に限られない。例えば、孤立領域検出部102は、孤立領域が検出されなかった場合においても、孤立領域が検出されなかった旨の情報を示す孤立領域信号を出力することができる。
高彩度領域検出部104は、例えば、MPUなどで構成され、入力映像信号に基づいて高彩度領域を検出する。高彩度領域検出部104は、入力映像信号に基づいて、例えば、彩度に係る所定の値や、領域の大きさに係る所定の値を用いた閾値処理を画素ごとに行うことによって、高彩度領域を検出することができる。ここで、彩度に係る所定の値としては、例えば、「彩度=80%」が挙げられ、また、領域の大きさに係る所定の値としては、例えば、検出された領域に対応する画素数や、検出された領域が表示画面に対して占める割合などが挙げられるが、上記に限られない。
また、高彩度領域検出部104は、入力画像信号に基づいて、検出した高彩度領域の色相を検出する。そして高彩度領域検出部104は、検出結果に応じて高彩度領域信号を出力する。ここで、高彩度領域検出部104は、高彩度領域が検出された場合に高彩度領域の位置や大きさなどの情報および色相の情報を高彩度領域信号として出力し、また、高彩度領域が検出されなかった場合は高彩度領域信号を出力しないとすることができるが、上記に限られない。例えば、高彩度領域検出部104は、高彩度領域が検出されなかった場合においても、高彩度領域が検出されなかった旨の情報を示す高彩度領域信号を出力することができる。
調整信号生成部106は、例えば、MPUなどで構成され、孤立領域検出部102から送信される孤立領域信号と、高彩度領域検出部104から送信される高彩度領域信号とに基づいて、入力映像信号の階調を調整する調整信号を画素ごとに生成し、生成した調整信号を出力する。
調整信号生成部106は、例えば、孤立領域が検出された旨の孤立領域信号と、高彩度領域が検出された旨の高彩度領域信号との双方が入力された場合において、高彩度領域に対応する映像信号の階調を高彩度領域の色相に応じた所定の調整量分調整する調整信号を生成する。
ここで、調整信号生成部106は、高彩度領域信号が示す色相の情報と、色相と階調の調整量とが対応付けられたルックアップテーブルとに基づいて、上記調整量を一意に決定することができる。色相と階調の調整量とが対応付けられたルックアップテーブルは、例えば、調整信号生成部106が備える記憶手段に保持することができる。調整信号生成部106が備える記憶手段としては、例えば、EEPROMやフラッシュメモリなどの不揮発性メモリが挙げられるが、上記に限られない。なお、上記ルックアップテーブルは、例えば、映像信号処理装置100の記憶部(図示せず)に記憶され、調整信号生成部106が当該記憶部(図示せず)から適宜読み出してもよいことは、言うまでもない。
階調調整部108は、調整信号生成部106から出力される調整信号に基づいて、入力映像信号の階調を選択的に補正し、選択的に階調が補正された出力映像信号を出力する。また、階調調整部108は、調整信号が入力されない場合には、入力映像信号を出力映像信号として出力する。
ここで、階調調整部108は、調整信号が入力された場合に入力画像信号と調整信号とを乗算することによって、入力画像信号の補正を選択的に行うことができる。また、階調調整部108は、例えば、MPUや乗算器などで構成することができるが、上記に限られない。
映像信号処理装置100は、例えば図8に示す構成によって、入力された映像信号に基づいて階調を調整する領域を判定し、判定結果に基づいて選択的に階調を調整することができる。
[映像信号処理装置100における入力映像信号の調整例]
ここで、映像信号処理装置100における入力映像信号の調整例を示す。図9は、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置100における入力映像信号の調整例を示す説明図である。図9(a)は、図1(a)と同様の画像、すなわち、“青い夜空”に“白い星”が瞬いている画像を示している。また、図9(b)は、図9(a)に示すラインa−bの各位置におけるR成分に対応するR信号を示している。同様に、図9(c)はG成分に対応するG信号、図9(d)は青B成分に対応するB信号、図9(d)はY信号をそれぞれ示している。
ここで、映像信号処理装置100における入力映像信号の調整例を示す。図9は、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置100における入力映像信号の調整例を示す説明図である。図9(a)は、図1(a)と同様の画像、すなわち、“青い夜空”に“白い星”が瞬いている画像を示している。また、図9(b)は、図9(a)に示すラインa−bの各位置におけるR成分に対応するR信号を示している。同様に、図9(c)はG成分に対応するG信号、図9(d)は青B成分に対応するB信号、図9(d)はY信号をそれぞれ示している。
図9(a)に示す画像を表す映像信号が入力された場合には、映像信号処理装置100は、輝度が高く周辺の領域との間に輝度差ががあり所定の大きさを有する“白い星”に対応する部分を孤立領域として検出する。また、映像信号処理装置100は、彩度が高く所定の大きさを有する“青い夜空”に対応する部分を高彩度領域として検出する。そして、映像信号処理装置100は、“青い夜空”に対応する部分の映像信号を調整するための調整信号を生成し、当該調整信号に基づいて、“青い夜空”に対応する部分の階調を下げる補正を行う。ここで、図9では、調整量をΔBと表している。
上記の補正の結果、図9(b)〜図9(e)に示すように、“青い夜空”に対応する部分(高彩度領域)の階調のみが下がり、“白い星”に対応する部分(孤立領域)の階調は変化しない。よって、図9(e)に示すように、“白い星”に対応する部分(孤立領域)と“青い夜空”に対応する部分(高彩度領域)との間の輝度差は、調整量ΔBに相当する分、すなわち、数式1より導かれる「0.11×ΔB」分広がることとなる。
したがって、映像信号処理装置100は、入力された映像信号に基づいて階調を調整する領域を判定し、判定結果に基づいて選択的に階調を調整することによって、コントラストを向上させることができる。
以上のように、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置100は、入力された映像信号に基づいて、輝度が高く周辺の領域との間に輝度差がある孤立領域と、彩度が高く所定の大きさを有する高彩度領域とを検出し、検出結果に基づいて階調の調整を行う調整領域を判定する。また映像信号処理装置100は、検出された高彩度領域の色相の情報に基づいて階調の調整量を決定し、調整領域と決定された調整量とを規定する調整信号を画素ごとに生成する。そして、映像信号処理装置100は、入力された映像信号を生成された調整信号に基づいて補正することによって、入力された映像信号の階調を選択的に調整する。ここで、映像信号処理装置100は、高彩度領域の階調を調整量に応じて下げるように映像信号を補正するので、孤立領域と高彩度領域との間の輝度差は、調整量に応じて広がる。したがって、映像信号処理装置100は、入力された映像信号に基づいて階調を調整する領域を判定し、判定結果に基づいて選択的に階調を調整することによって、コントラストを向上させることができる。
[実施形態に係る映像信号処理装置の変形例]
上記では、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置100が、入力された映像信号に基づいて、処理を行う領域を予め限定せず、表示画面全体に対して処理を行う構成を示した。しかしながら、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、表示画面全体に対して処理を行う構成に限られない。
上記では、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置100が、入力された映像信号に基づいて、処理を行う領域を予め限定せず、表示画面全体に対して処理を行う構成を示した。しかしながら、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、表示画面全体に対して処理を行う構成に限られない。
例えば、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置は、表示画面を複数の分割領域に分割し、当該分割領域ごとに孤立領域と高彩度領域とを検出することによって、分割領域ごとに映像信号の階調を調整することもできる。
上記の構成では、表示画面全体よりも小さな分割領域ごとに孤立領域と高彩度領域とを検出することができるので、検出の精度をより高めることが可能となる。したがって、本発明の実施形態の変形例に係る映像信号処理装置は、各領域の位置や大きさ、および階調を調整する調整量がより厳密に規定された調整信号を生成することができるので、コントラストの向上効果をより高めることができる。
以上、本発明の実施形態として映像信号処理装置100を挙げて説明したが、本発明の実施形態は、かかる形態に限られず、例えば、CRTディスプレイ、有機ELディスプレイ、FED、LCD、PDPなどの表示装置や、PC(Personal Computer)やサーバ(Server)などのコンピュータ、携帯電話などの携帯型通信装置などに適用することができる。また、映像信号処理装置100は、例えば、図8の各部が集積されたICチップとして実現することもできる。なお、表示装置への適用については、後述する。
(映像信号処理装置に係るプログラム)
本発明の実施形態に係る映像信号処理装置をコンピュータとして機能させるためのプログラムによって、入力された映像信号に基づいて階調を調整する領域を判定し、判定結果に基づいて選択的に階調を調整することによって、コントラストを向上させることができる。
本発明の実施形態に係る映像信号処理装置をコンピュータとして機能させるためのプログラムによって、入力された映像信号に基づいて階調を調整する領域を判定し、判定結果に基づいて選択的に階調を調整することによって、コントラストを向上させることができる。
(本発明の実施形態に係る映像信号処理方法)
次に、本発明の実施形態に係る映像信号処理方法について説明する。図10は、本発明の実施形態に係る映像信号処理方法の一例を示す流れ図である。なお、以下では、図10に示す映像信号処理方法を映像信号処理装置100が行うものとして説明するが、上記に限られず、後述する本発明の実施形態に係る表示装置に適用することもできる。
次に、本発明の実施形態に係る映像信号処理方法について説明する。図10は、本発明の実施形態に係る映像信号処理方法の一例を示す流れ図である。なお、以下では、図10に示す映像信号処理方法を映像信号処理装置100が行うものとして説明するが、上記に限られず、後述する本発明の実施形態に係る表示装置に適用することもできる。
映像信号処理装置100は、入力された映像信号に基づいて孤立領域を検出し、検出結果に応じた孤立領域信号を生成する(S100。第1生成ステップ)。映像信号処理装置100は、例えば、階調に係る閾値処理と領域の大きさに係る閾値処理によって、孤立領域を検出することができる。
また、映像信号処理装置100は、入力された映像信号に基づいて高彩度領域を検出し、検出結果に応じた高彩度領域信号を生成する(S102。第2生成ステップ)。映像信号処理装置100は、例えば、彩度に係る閾値処理と領域の大きさに係る閾値処理によって、高彩度領域を検出することができる。
なお、図10では、ステップS100の処理の後にステップS102の処理が行われる例を示しているが、ステップS100の処理とステップS102の処理とはそれぞれ独立に行うことができる。したがって、映像信号処理装置100は、例えば、ステップS102の処理の後にステップS100の処理を行うことができ、また、ステップS100の処理とステップS102の処理とを同期して行うこともできる。
映像信号処理装置100は、ステップS100において生成された孤立領域信号とステップS102において生成された高彩度領域信号とに基づいて、調整信号を生成する(S104。第3生成ステップ)。ここで、映像信号処理装置100は、例えば、孤立領域信号と高彩度領域信号との双方が検出された場合に、高彩度領域の階調を所定の調整量下げる調整信号を生成する。
映像信号処理装置100は、ステップS104において生成された調整信号に基づいて、入力された映像信号を画素ごとに選択的に調整する(S106)。映像信号処理装置100は、例えば、調整信号が生成された場合に入力された映像信号と当該調整信号とを乗算することによって、高彩度領域を選択的に調整することができる。
図10に示す映像信号処理方法を用いることにより、映像信号処理装置100は、入力された映像信号に基づいて階調を調整する領域を判定し、判定結果に基づいて選択的に階調を調整することによって、コントラストを向上させることができる。
(実施形態に係る表示装置)
次に、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置を適用した表示装置について説明する。
次に、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置を適用した表示装置について説明する。
図11は、本発明の実施形態に係る表示装置200を示すブロック図である。なお、図11に示す表示装置200は、本発明の実施形態に係る表示装置の一実施形態であり、本発明の実施形態が図11の構成に限定されるものではないことは、言うまでもない。また、以下では、表示装置200に入力される映像信号が、例えば、デジタル放送などで用いられるデジタル信号であるとして説明するが、上記に限られず、例えば、アナログ放送などで用いられるアナログ信号とすることもできる。
図11を参照すると、表示装置200は、映像信号調整部202と、映像表示部204とを備える。
また、表示装置200は、例えば、MPUなどで構成され表示装置200全体を制御することが可能な制御部(図示せず)や、制御部が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データが記録されたROM(図示せず)、制御部により実行されるプログラムなどを一次記憶するRAM(図示せず)、ユーザインタフェース用の表示データなどの各種データを記憶可能な記憶部(図示せず)、ユーザが操作可能な操作部(図示せず)、放送局などから送信される映像信号を受信する受信部(図示せず)、外部装置(図示せず)と通信を行うための通信部(図示せず)などを備えてもよい。表示装置200は、例えば、データの伝送路としてのバスにより上記各構成要素間を接続する。
ここで、記憶部(図示せず)としては、例えば、ハードディスクなどの磁気記録媒体や、EEPROM、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリが挙げられるが、上記に限られない。また、操作部(図示せず)としては、例えば、キーボードやマウスなどの操作入力デバイスや、ボタン、方向キー、あるいは、これらの組み合わせなどが挙げられるが、上記に限られない。
また、表示装置200と外部装置(図示せず)とは、例えば、USB端子やDVI端子、あるいはHDMI端子などを介して物理的に接続されてもよいし、また、WUSBなどを利用して無線で接続することもできる。さらに、表示装置200と外部装置(図示せず)とは、例えば、有線/無線のネットワークを介して接続することもできる。したがって、通信部(図示せず)は、外部装置(図示せず)との接続形態に応じたインタフェースを有する。
映像信号調整部202は、例えば、図8に示す本発明の実施形態に係る映像信号処理装置100と同様の構成をとることができる。したがって、映像信号調整部202は、入力された映像信号に基づいて階調を調整する領域を判定し、判定結果に基づいて選択的に階調を調整することによってコントラストを向上させた映像信号を出力する。
映像表示部204は、映像信号調整部202において調整された映像信号に基づいて、映像を表示する。
[映像表示部204の構成例]
映像表示部204は、表示部206と、行駆動部208と、列駆動部210と、電源供給部212と、表示制御部214とを備える。
映像表示部204は、表示部206と、行駆動部208と、列駆動部210と、電源供給部212と、表示制御部214とを備える。
表示部206は、マトリクス状(行列状)に配置された複数の画素を備える。例えば、SD(Standard Definition)解像度の映像を表示する表示部は、少なくとも640×480=307200(データ線×走査線)の画素を有し、カラー表示のために当該画素がR、G、Bのサブピクセル(sub pixel)からなる場合には、640×480×3=921600(データ線×走査線×サブピクセルの数)のサブピクセルを有する。同様に、例えば、HD(High Definition)解像度の映像を表示する表示部は、1920×1080の画素を有し、カラー表示の場合には、1920×1080×3のサブピクセルを有する。
また、表示部206は、例えば、画素ごとに印加する電圧量/電流量を制御するための画素回路(図示せず)を備えていてもよい。画素回路は、例えば、印加される走査信号および電圧信号により電流量を制御するためのスイッチ素子およびドライブ素子と、電圧信号を保持するためのキャパシタで構成される。上記スイッチ素子および上記ドライブ素子は、例えば、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor)で構成される。
行駆動部208、および列駆動部210は、例えば、表示部206が有する複数の画素に電圧信号を印加して各画素を発光させる。ここで、行駆動部208、および列駆動部210は、一方が画素のON/OFFを決定する電圧信号(走査信号)を印加し、他方が表示させる映像に応じた電圧信号(映像信号)を印加する役目を果たすことができる。
また、行駆動部208、および列駆動部210の駆動方式としては、例えば、上記行列状に配置された画素ごとに発光させる点順次駆動走査方式、上記行列状に配置された画素を一列ごとに発光させる線順次駆動走査方式、そして、上記行列状に配置された全ての画素を発光させる面順次駆動走査方式などが挙げられる。なお、図11に示す表示装置200の映像表示部204は、行駆動部208と列駆動部210との2つの駆動部を備えているが、本発明の実施形態に係る表示装置が1つの駆動部で構成できることは、言うまでもない。
電源供給部212は、行駆動部208および列駆動部210に電源を供給し、行駆動部208および列駆動部210には電圧が印加される。また、電源供給部212が、行駆動部208および列駆動部210に印加する電圧の大きさは、映像信号調整部202により調整された映像信号に応じて可変する。
表示制御部214は、例えば、MPUなどで構成され、映像信号調整部202により調整された映像信号に応じて、行駆動部208および列駆動部210の一方に画素のON/OFFを決定する電圧を画素に印加するための制御信号を入力し、また、他方に映像信号を入力する。また、表示制御部214は、映像信号調整部202により補正された映像信号に応じて、電源供給部212による行駆動部208および列駆動部210への電源の供給を制御することもできる。
本発明の実施形態に係る表示装置200は、図11に示すような構成を有することにより、入力される映像信号を調整し、当該調整された映像信号に基づいて映像を表示することができる。
以上のように、本発明の実施形態に係る表示装置200は、上述した本発明の実施形態に係る映像信号処理装置100と同様の機能、構成を有する映像信号調整部202を備えることができる。したがって、表示装置200は、入力された映像信号に基づいて階調を調整する領域を判定し、判定結果に基づいて選択的に階調を調整することができる。また、表示装置200は、映像信号調整部202が調整した映像信号に応じた映像を表示する。したがって、表示装置200は、コントラストが向上したより高画質の映像を表示することができる。
また、本発明の実施形態として表示装置200を挙げて説明したが、本発明の実施形態は、係る形態に限られず、例えば、有機ELディスプレイや、FED、PDPなどの自発光型の表示装置や、LCDなどのバックライト型の表示装置、テレビジョン(Television)放送を受信する受信装置に適用することができる。また、本発明の実施形態は、PCやサーバなどのコンピュータ、携帯電話などの携帯型通信装置などに適用することができる。
(表示装置に係るプログラム)
本発明の実施形態に係る表示装置をコンピュータとして機能させるためのプログラムによって、入力された映像信号に基づいて階調を調整する領域を判定し、判定結果に基づいて選択的に階調を調整することによって、コントラストを向上させることができる。
本発明の実施形態に係る表示装置をコンピュータとして機能させるためのプログラムによって、入力された映像信号に基づいて階調を調整する領域を判定し、判定結果に基づいて選択的に階調を調整することによって、コントラストを向上させることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、図8に示す映像信号処理装置100、および図11に示す表示装置200では、入力される映像信号がデジタル信号であるとして説明したが、かかる形態に限られない。例えば、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置および本発明の実施形態に係る表示装置は、A/Dコンバータをそれぞれ備え、入力されるアナログ信号(映像信号)をデジタル信号に変換して、当該変換後の映像信号を処理してもよい。また、本発明の実施形態に係る映像信号処理装置および本発明の実施形態に係る表示装置は、例えば、各構成要素をアナログ回路で構成することにより、アナログ信号(映像信号)を処理することもできる。
上述した構成は、本発明の実施形態の一例を示すものであり、当然に、本発明の技術的範囲に属するものである。
100 映像信号処理装置
102 孤立領域検出部
104 高彩度領域検出部
106 調整信号生成部
108 階調調整部
200 表示装置
202 映像信号調整部
204 映像表示部
206 表示部
208 行駆動部
210 列駆動部
212 電源供給部
214 表示制御部
102 孤立領域検出部
104 高彩度領域検出部
106 調整信号生成部
108 階調調整部
200 表示装置
202 映像信号調整部
204 映像表示部
206 表示部
208 行駆動部
210 列駆動部
212 電源供給部
214 表示制御部
Claims (8)
- 入力された映像信号に基づいて全表示領域のうち所定の割合以下の領域であって、かつ前記領域の周辺領域に対して所定値以上の輝度差がある孤立領域を判定する孤立領域検出部と、
前記映像信号に基づいて全表示領域のうち所定割合以上の領域であって、かつ前記領域内の彩度が所定値以上である高彩度領域を判定する高彩度領域検出部と、
前記孤立領域検出部から出力される前記孤立領域を示す孤立領域信号と、前記高彩度領域検出部から出力される前記高彩度領域を示す高彩度領域信号とに基づいて、前記映像信号の階調を調整する調整信号を画素ごとに生成する調整信号生成部と、
前記調整信号生成部から出力される前記調整信号に基づいて、前記映像信号の階調を画素ごとに調整する階調調整部と、
を備えることを特徴とする、映像信号処理装置。 - 前記調整信号生成部は、前記孤立領域信号および前記高彩度領域信号が検出された場合に、前記孤立領域を除く前記高彩度領域の階調を所定の調整量分下げるための調整信号を生成することを特徴とする、請求項1に記載の映像信号処理装置。
- 前記高彩度領域検出部は、さらに色相の情報を有する高彩度領域信号を出力し、
前記調整信号生成部は、色相と階調の調整量とが対応付けられたルックアップテーブルと、前記高彩度領域信号の色相の情報とに基づいて、前記高彩度領域信号に応じた調整量を規定する調整信号を生成することを特徴とする、請求項2に記載の映像信号処理装置。 - 前記調整信号生成部は、前記孤立領域信号と前記高彩度領域信号とに基づいて、前記高彩度領域内に前記孤立領域が含まれる場合に、前記調整信号を生成することを特徴とする、請求項2、3に記載の映像信号処理装置。
- 前記孤立領域検出部は、前記全表示領域を複数の分割領域に分割して前記分割領域ごとに前記孤立領域を判定し、
前記高彩度領域検出部は、前記分割領域ごとに前記高彩度領域を判定し、
前記調整信号生成部は、前記分割領域ごとに出力される前記孤立領域信号と前記高彩度領域信号とに基づいて、前記分割領域ごとに調整信号を生成することを特徴とする、請求項1〜4に記載の映像信号処理装置。 - 入力された映像信号に基づいて全表示領域のうち所定の割合以下の領域であって、かつ前記領域の周辺領域に対して所定値以上の輝度差がある孤立領域を判定し、前記孤立領域を示す孤立領域信号を生成する第1生成ステップと、
前記映像信号に基づいて全表示領域のうち所定割合以上の領域であって、かつ前記領域内の彩度が所定値以上である高彩度領域を判定して前記高彩度領域を示す高彩度信号を生成する第2ステップと、
前記第1生成ステップにおいて生成された前記孤立領域信号と、前記第2生成ステップにおいて生成された前記高彩度領域信号とに基づいて、前記映像信号の階調を調整する調整信号を画素ごとに生成する第3生成ステップと、
前記第3生成ステップにおいて生成された前記調整信号に基づいて、前記映像信号の階調を画素ごとに調整するステップと、
を有することを特徴とする、映像信号処理方法。 - 入力された映像信号に基づいて全表示領域のうち所定の割合以下の領域であって、かつ前記領域の周辺領域に対して所定値以上の輝度差がある孤立領域を判定し、前記孤立領域を示す孤立領域信号を生成する第1生成ステップ、
前記映像信号に基づいて全表示領域のうち所定割合以上の領域であって、かつ前記領域内の彩度が所定値以上である高彩度領域を判定して前記高彩度領域を示す高彩度信号を生成する第2ステップ、
前記第1生成ステップにおいて生成された前記孤立領域信号と、前記第2生成ステップにおいて生成された前記高彩度領域信号とに基づいて、前記映像信号の階調を調整する調整信号を画素ごとに生成する第3生成ステップ、
前記第3生成ステップにおいて生成された前記調整信号に基づいて、前記映像信号の階調を画素ごとに調整するステップ、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。 - 入力された映像信号の階調を選択的に調整する映像信号調整部と、
前記映像信号調整部が調整した映像信号に基づいて映像を表示画面に表示する映像表示部と、
を備え、
前記映像信号調整部は、
前記映像信号に基づいて全表示領域のうち所定の割合以下の領域であって、かつ前記領域の周辺領域に対して所定値以上の輝度差がある孤立領域を判定する孤立領域検出部と、
前記映像信号に基づいて全表示領域のうち所定割合以上の領域であって、かつ前記領域内の彩度が所定値以上である高彩度領域を判定する高彩度領域検出部と、
前記孤立領域検出部から出力される前記孤立領域を示す孤立領域信号と、前記高彩度領域検出部から出力される前記高彩度領域を示す高彩度領域信号とに基づいて、前記映像信号の階調を調整する調整信号を画素ごとに生成する調整信号生成部と、
前記調整信号生成部から出力される前記調整信号に基づいて、前記映像信号の階調を画素ごとに調整する階調調整部と、
を備えることを特徴とする、表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007326300A JP2009152678A (ja) | 2007-12-18 | 2007-12-18 | 映像信号処理装置、映像信号処理方法、プログラム、および表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007326300A JP2009152678A (ja) | 2007-12-18 | 2007-12-18 | 映像信号処理装置、映像信号処理方法、プログラム、および表示装置 |
Publications (1)
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JP2009152678A true JP2009152678A (ja) | 2009-07-09 |
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ID=40921345
Family Applications (1)
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JP2007326300A Withdrawn JP2009152678A (ja) | 2007-12-18 | 2007-12-18 | 映像信号処理装置、映像信号処理方法、プログラム、および表示装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015067030A1 (zh) * | 2013-11-08 | 2015-05-14 | 京东方科技集团股份有限公司 | 一种图像显示控制方法及装置 |
-
2007
- 2007-12-18 JP JP2007326300A patent/JP2009152678A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2015067030A1 (zh) * | 2013-11-08 | 2015-05-14 | 京东方科技集团股份有限公司 | 一种图像显示控制方法及装置 |
US9691317B2 (en) | 2013-11-08 | 2017-06-27 | Boe Technology Group Co., Ltd. | Image display control method and image display control device |
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