JP2009149467A - 熱可塑性素材成形方法、熱可塑性素材成形装置、成形プログラム - Google Patents

熱可塑性素材成形方法、熱可塑性素材成形装置、成形プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】熱可塑性素材が実装される成形型の異常に起因する障害や性能の劣化を確実に防止し、品質の高い成形品を製造する。
【解決手段】複数の加熱ステージ20a、加圧ステージ20b、冷却ステージ20cを含む成形スペース8に熱可塑性素材が実装された型ユニット40を投入し、加熱、加圧、冷却の各工程により所望の成形品を得る成形装置10において、成形スペース8に投入される型ユニット40が通過する成形予備室1に、投入前の型ユニット40の高さを測定する高さ測定機構3を設け、制御装置4は、型ユニット40の高さ測定値Hが、既定の正常な値から逸脱している場合には、投入を中止し、投入前排出スペース6に排除することで、異常な型ユニット40が成形スペース8に投入されることに起因する当該型ユニット40や成形装置10の障害や性能劣化の発生を未然に防止し、品質の高い成形品を得る。
【選択図】 図1

Description

本発明は、熱可塑性素材成形技術に関し、たとえばガラスや樹脂等の熱可塑性素材の型成形による成形技術に関する。
たとえば、特許文献1に記載されているように、レンズやプリズムなどの光学素子の製造分野では、非球面等の複雑な光学面形状を有する光学素子の量産化が比較的容易な型成形による製造技術が一般化している。
すなわち、この特許文献1では、筒状の胴型と、この胴型の両端から挿入された上型および下型からなる成形ブロック(型セットとも称される)を用い、この成形ブロックにおける上型および下型の間に、ガラス等からなる光学素子素材(プリフォーム)を保持させ、予熱、プレス、冷却の各ステージにおける上下一対のプレスヘッドの間に成形ブロックを配置して挟持または挟圧することで、成形ブロックの加熱、加圧、冷却の加工工程を順次実行して上型および下型の対向面の形状が光学機能面として転写された光学素子を成形するものである。
ところで、このような型セットを用いる成形工程では、各ステージにおける温度や加圧力等が比較的精密に設定されているため、たとえば誤った材質やサイズのプリフォームの実装や、誤った組合せの上型や下型の組み付けが行われると、型セットや、成形装置の各ステージを構成する押圧機構および加熱機構等に大きな負荷が掛かり、型セットや装置の破損・品質の劣化等の障害の原因となる。また、適切な組み合わせの型セットを使用しても、繰り返し成形を行うと、型セットの酸化・化学的変化・ガラスの揮発物質の堆積・磨耗やその他の理由で性能が劣化することが一般的である。型セットの性能が劣化すると成形品はクモリ、焼きつき、肉厚不良などの不良を発生させるか、もしくはそれらの不良を発生させやすい状態になる。
このように型セットや成形装置の異常によって性能の劣化が誘発されると、製造される光学素子の外観・寸法精度などの品質の劣化を招く、という技術的課題がある。
特開2001−58837号公報
本発明の目的は、熱可塑性素材が実装される成形型の異常に起因する障害や性能の劣化を確実に防止し、品質の高い成形品を高い歩留まりで製造することが可能な熱可塑性素材成形技術を提供することにある。
本発明の第1の観点は、成形型を用いる熱可塑性素材の成形工程において前記成形型の異常を検知したとき、前記成形工程の中止および前記成形型の前記成形工程からの排除の少なくとも一方を実行する熱可塑性素材成形方法を提供する。
本発明の第2の観点は、成形型に実装された熱可塑性素材の成形行う成形機構部と、
前記成形型の異常を検出する異常検出部と、
前記異常検出部から出力される前記異常の有無に基づいて前記成形機構部を制御する成形制御部と、
を含む熱可塑性素材成形装置を提供する。
本発明の第3の観点は、成形型を用いる熱可塑性素材の成形工程を制御する成形プログラムであって、
前記成形型の異常の有無を監視するステップと、
前記異常を検知したとき、前記成形工程の中止および前記成形型の前記成形工程からの排除の少なくとも一方を行うステップと、
をコンピュータに実行させる成形プログラムを提供する。
本発明によれば、熱可塑性素材が実装される成形型の異常に起因する障害や性能の劣化を確実に防止し、品質の高い成形品を高い歩留まりで製造することが可能な熱可塑性素材成形技術を提供することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の一実施の形態である熱可塑性素材成形方法を実施する成形装置の構成の一例を示す一部破断斜視図であり、図2は、本実施の形態の成形装置の一部を取り出して例示する側面図である。図3は、正常状態の型ユニットと、各種の異常状態の型ユニットを対照して例示した側面図である。図4は、本実施の形態1の熱可塑性素材成形方法の作用の一例を示すフローチャートである。
本実施の形態の成形装置10は、成形予備室1、高さ測定機構3(異常検出部)、制御装置4(成形制御部)、投入竿5、投入前排出スペース6、送り竿7(移動機構)、成形スペース8(成形機構部)、回収皿9、を備えている。
成形スペース8には、複数の加熱ステージ20a(単位工程)、加圧ステージ20b(単位工程)、複数の冷却ステージ20c(単位工程)が、外部から投入される後述の型ユニット40(成形型)の移動方向に沿って配列されている。
加熱ステージ20a、加圧ステージ20b、冷却ステージ20cの各々は、下側温調プレート21、上側温調プレート22、シリンダ23を備えている。
下側温調プレート21および上側温調プレート22は、到来する型ユニット40の下型42および上型43を上下の対向方向に挟持して、所定の温度に加熱あるいは冷却する動作を行う。
上側温調プレート22は、シリンダ23の下端に支持されて昇降し、下側温調プレート21との間で型ユニット40を所望の荷重で挟持したり、挟圧して加圧する動作が可能になっている。
この場合、複数の加熱ステージ20aでは、下側温調プレート21および上側温調プレート22は、所望の当接荷重で型ユニット40を挟持して段階的に成形温度まで加熱する動作を行う。
また、加圧ステージ20bでは、所望の成形温度に加熱した状態で、下側温調プレート21および上側温調プレート22で、所望の成形荷重を型ユニット40の下型42および上型43に加える加圧成形動作が行われる。
冷却ステージ20cでは、下側温調プレート21と上側温調プレート22の間に型ユニット40を挟持して上述の成形温度から室温程度まで段階的に冷却する動作が行われる。
この成形スペース8に対する型ユニット40の投入側には、成形予備室1が配置され、払い出し側には、回収皿9が配置されている。
図3の左端に例示されるように、本実施の形態の型ユニット40は、筒状の胴型41と、この胴型41の中で成形面42aおよび成形面43aが対向するように上下方向に挿入された下型42および上型43を備えている。
この場合、成形面42aおよび成形面43aは、凹面形状であり、この型ユニット40によってプリフォーム50から成形される成形品としての光学素子は、両凸レンズである。
そして、この下型42と上型43の間には、所望の硝材料からなるプリフォーム50が装填された状態に組み立てられる。
この型ユニット40の左端の正常な組立状態では、型ユニット40の高さ寸法は、正常高さH0となる。
一方、たとえば、上型43の代わりに、誤って凸面の成形面44aを有する上型44が用いられた異常例40Aの場合、型ユニット40の高さは、正常高さH0よりも高いH1となる。
同様に、本来のプリフォーム50の代わりに、口径の大きな誤ったプリフォーム51を用いて型ユニット40が組み立てられた異常例40Bの場合、型ユニット40の高さは、正常高さH0とは異なるH2となる。
また、右端の異常例40Cの型ユニット40では、構成要素は全て正常であるが、上型43の胴型41に対する偏心や傾斜等に起因して、成形面43aがプリフォーム50に対する当接位置よりも高い位置に固着した異常状態となっており、この場合の型ユニット40の高さH3も上述の正常高さH0とは異なる。
上述の異常例40A〜40Cのような異常な型ユニット40が成形スペース8に投入されると、上述のような様々な障害の一因となるので、本実施の形態では、後述のように、成形スペース8の前段の成形予備室1に配置された高さ測定機構3により、成形スペース8に投入される前の型ユニット40の高さ測定値Hを測定して、異常な高さの型ユニット40が成形スペース8に投入されることを抑止する。
すなわち、図2に例示されるように、本実施の形態の高さ測定機構3は、当接プレート3a、シリンダ3b、測長針3c、シリンダ位置検出板3d、ケーブル3eを備えている。
シリンダ3bは、当接プレート3aを昇降させ、このシリンダ3bの昇降位置(すなわち、当接プレート3aの下面と成形予備室1の床面との間の距離)は、当該シリンダ3bの側面に固定されたシリンダ位置検出板3dを介して測長針3cにて検出され、ケーブル3eを介して制御装置4に伝達される構成となっている。
制御装置4は、加熱ステージ20a、加圧ステージ20b、冷却ステージ20cや、送り竿7、投入竿5等の成形装置10の全体を制御する機能を備えている。
本実施の形態の場合、制御装置4は、たとえばマイクロコンピュータで構成され、記憶装置31に格納された成形プログラム32を実行することによって、後述のような成形装置10や高さ測定機構3の制御を実現する。
記憶装置31には、管理テーブル33が設けられ、たとえば、型ユニット40の高さ測定で判定基準となる正常高さH0や、閾値等の情報が設定され、型ユニット40(成形プログラム32)は、この情報に基づいて、成形予備室1に到来する型ユニット40の高さの異常判定等を行う。
また、管理テーブル33には、成形装置10に投入される複数の型ユニット40を管理するための情報も必要に応じて格納される。
特に図示しないが、本実施の形態の成形装置10の場合、型ユニット40の出口側の回収皿9と、型ユニット40の供給側の成形予備室1との間には、型ユニット40の搬送経路および型ユニット40に対するプリフォーム50と、当該プリフォーム50から成形された図示しない成形品(光学素子)との入れ替えを行う入れ替え機構(オートローダー)等が設けられた、いわゆる循環型の成形装置10となっている。
このため、型ユニット40は、成形品の取り出しとプリフォーム50の装填による入れ替え工程を経て反復して成形装置10に投入される。
以下、本実施の形態1の作用について説明する。
図示しない入れ替え機構から搬送路を経て成形予備室1に投入された型ユニット40は、高さ測定機構3により高さ情報(高さ測定値H)が取得され制御装置4に入力される。取得された高さ測定値Hによって制御装置4は、型ユニット40を成形スペース8に投入するか、投入前排出スペース6に排除するか等の移動工程を決定する。
成形予備室1における型ユニット40の高さの測定は、上述の図2のようにして行われる。
高さ測定機構3では、制御装置4は、シリンダ3bを介して、成形予備室1に到来した型ユニット40の上型43の上端面に当接するまで当接プレート3aを降下させる。
そして、下端に当接プレート3aが固定されたシリンダ3bの外側に固定された、予め当接プレート3aの下面と下側温調プレート21を接地させたときをスケールの原点とした測長針3cが、シリンダ3bに取り付けられたシリンダ位置検出板3dの位置、すなわち、現在の型ユニット40の高さ測定値Hを測長し、ケーブル3eを介して制御装置4に送る。測定値Hの精度を上げるために定期的に当接プレート3aと下側温調プレート21を接触させてスケールの原点リセットすることが望ましい。
上述の図3に例示したように、型ユニット40に対するプリフォーム50の組み込み工程では、作業管理ミスや作業者のミス等により、間違えた型(上型44)を組み付けることや(異常例40A)、間違えたプリフォーム51を組むことや(異常例40B)、型の嵌合やプリフォーム50の偏心などにより正しく組めていない場合(異常例40C)等の異常が発生する可能性がある。このとき適切な型の組み合わせの正常高さH0と比べ、高さが変わる(H1〜H3)。
本実施の形態では、高さ測定機構3により取得された型ユニット40の高さ測定値Hが、制御装置4に入力された正常な所望高さの範囲内(正常高さH0±許容値の範囲内)の値でなければ、当該型ユニット40は、投入竿5により成形スペース8の成形工程に投入されることなく、投入前排出スペース6へ送られる。
すなわち、本実施の形態では、正常高さH0および許容値の情報を、予め決定して制御装置4に入力し、制御装置4は、この情報を管理テーブル33に記憶している。
高さ測定機構3により取得された高さ測定値Hが、制御装置4に入力された許容範囲内の値であれば、制御装置4は、成形予備室1に投入された型ユニット40は所望の正常な型ユニット40であると認識し、投入竿5により成形スペース8へ送り込み、加熱ステージ20a、加圧ステージ20b、冷却ステージ20cを順次、送り竿7によって移動させることによる成形工程を実行させ、成形完了後に回収皿9に排出させる。
そして、回収皿9に排出された型ユニット40は、内部の図示しない成形品と新たなプリフォーム50とを入れ替えられた後、再び、成形予備室1に投入される。
このように、本実施の形態の成形装置10では、異常な高さ測定値Hの型ユニット40型を、成形予備室1において検出することにより、たとえば、目的の下型42および上型43やプリフォーム50の選択ミス、胴型41に対する下型42、上型43の嵌合における偏心などの型組みミスなどが発生している異常な型ユニット40の成形スペース8への投入による当該型ユニット40や成形装置10の劣化や破損、さらにはプリフォーム50等の熱可塑性素材の成形不良を確実に防ぐことができる。
なお、制御装置4に正常な所望高さ情報を入力していない場合で、新規の型ユニット40を成形装置10に投入すると、正常な場合でも未知の型ユニット40として投入前排出スペース6に排出されるが、このとき測長された当該型ユニット40の高さH0を正常高さ情報として、許容範囲情報等と合わせて上述のように制御装置4に入力することで、以降の成形では、正常な型ユニット40と認識されるようになる。
上述の本実施の形態の制御装置4(成形プログラム32)による一連の制御動作の一例を図4のフローチャートに示す。
まず、成形プログラム32を実行する制御装置4は、型ユニット40から得られる高さ測定値Hの判定のための基準情報の外部からの入力を受け付け、管理テーブル33に設定する(ステップ101)。
この場合、正常高さH0よりも所定の許容値だけ大きい上側高さ閾値TH(基準値)と、正常高さH0よりも所定の許容値だけ小さい下側高さ閾値TL(基準値)が設定される。
次に、成形予備室1への型ユニット40の到来を待ち(ステップ102)、到来が検出されたたら、到来した型ユニット40の識別情報(たとえば、成形装置10に対する投入順序等の情報や、予め型ユニット40に割り当てられている識別情報)を認識する(ステップ103)。
その後、成形予備室1に位置する型ユニット40の高さ測定値Hを、高さ測定機構3を介して測定する(ステップ104)。
そして、得られた高さ測定値Hが上側高さ閾値THおよび下側高さ閾値TLの間の許容範囲に収まっているか否かを判定する(ステップ105)。
高さ測定値Hが許容範囲内の場合には、投入竿5によって当該型ユニット40を成形スペース8に投入して成形工程を実行する(ステップ106)。
そして、現在の型ユニット40が最後でない場合は(ステップ107)、上述のステップ102以降の処理を反復する。
一方、上述のステップ105で、高さ測定値Hが許容範囲外と判定され、型ユニット40の高さが異常な場合には、型ユニット40を投入前排出スペース6に移動させて成形工程から排除するとともに(ステップ108)、排除された型ユニット40の識別情報を管理テーブル33に記録して(ステップ109)、上述のステップ107に戻る。
このように、本実施の形態によれば、プリフォーム50が実装された型ユニット40の異常の有無を、その高さ測定値Hに基づいて、成形スペース8に投入される前に判定し、異常な型ユニット40は、投入前排出スペース6に排除されるので、異常な型ユニット40が、成形スペース8に投入されることに起因する、成形装置10や型ユニット40の損傷等の障害や、型ユニット40における成形面42a、成形面43a等の性能の劣化を確実に防止し、プリフォーム50から品質の高い成形品を製造することができる。
なお、上述の下側高さ閾値TLおよび上側高さ閾値THよりも厳格な基準値を用いた判定により、成形スペース8への投入は可能であるが、メンテナンスの実施が望ましいと判断される軽度の異常の型ユニット40を識別して、予防保守・点検を行わせるようにしてもよい。
(実施の形態2)
図5は、本発明の他の実施の形態である熱可塑性素材成形方法を実施する成形装置の構成例を示す一部破断斜視図であり、図6は、その作用の一例を示す線図である。
本実施の形態2では、成形スペース8に投入された後の型ユニット40の各工程における高さの推移を監視して異常の有無を判定する例について説明する。
なお、図5において、上述の図1の構成と共通する部分については、共通の符号を付して説明は割愛する。
この成形装置10Aの場合、加熱ステージ20a、加圧ステージ20b、冷却ステージ20cの各々を構成するシリンダ23に、上述の高さ測定機構3が設置されており、各ステージにおける型ユニット40の高さ変化を制御装置4から監視することが可能になっている。
また、成形スペース8には、送り竿7の他に、危険回避竿12が設けられているとともに、回収皿9の側には、当該回収皿9とは別な危険回避皿11が設けられている。
そして、成形スペース8における成形工程中に異常が検出された型ユニット40を、危険回避竿12によって通常の移送経路から排除して、危険回避皿11に排出することが可能な構成となっている。
なお、この成形装置10Aの場合、成形予備室1に、上述の実施の形態1に例示した高さ測定機構3および投入前排出スペース6を併せて設け、成形スペース8への投入前における型ユニット40の高さ異常の判定や、異常と判定された型ユニット40の排除を併用してもよい。
型ユニット40は成形予備室1を経由して投入竿5により成形スペース8へ投入され、成形工程が開始される。
上述のように、成形スペース8の成形工程は、加熱ステージ20a、加圧ステージ20b、冷却ステージ20cの各工程に別れ、それぞれの工程別にステージが用意されており、一定時間が経過すると型ユニット40は送り竿7により次のステージへ送られる。
全てのステージを経た型は送り竿7により回収皿9に排出される。排出された後、プリフォーム50から成形された成形品が所望の形状や外観になっているかを確認する。これを繰り返し、所望の形状および外観を満たした成形品が安定して成形できるかを確認し、図6に例示されるように、安定して成形できている正常状態での成形中の各ステージのシリンダ23(型ユニット40)の高さ時間変化基準曲線G0を制御装置4が、管理テーブル33に設定される。
以降に投入された型ユニット40のシリンダ高さの高さ時間変化曲線G1が、取得した高さ時間変化基準曲線G0から一定値を超えて離れた場合(その時刻の正常高さH0に対して第1上側高さ閾値TH1(第1基準値)よりも大きいか、第1下側高さ閾値TL1(第1基準値)よりも小さい場合)に、制御装置4は当該型ユニット40に異常ありと判定して、上側温調プレート22を型ユニット40から離間させ、危険回避竿12を作動させて型ユニット40を回収し、危険回避皿11へと排出する。他の型ユニット40が同時に他のステージ内で成形されている場合、当該他の型ユニット40は成形を続行させる。
なお、あるステージで型ユニット40に異常が検出された場合、当該ステージの動作を停止して移送のタイミングまで待機し、当該異常の型ユニット40を次のステージで移送し、移送先のステージでは当該型ユニット40を次に移送するタイミングまで不動作にて待機する動作を各ステージで行うこともできる。
この場合には、一旦異常が発生した型ユニット40については、当該ステージでの成形動作が中止されるとともに、移動先の下流側のステージでは、他の正常な型ユニット40の移送に同期した移送動作のみが実行され、成形動作は行われずに成形スペース8の出口に至る。そして、成形スペース8の出口で、危険回避竿12により異常の型ユニット40を危険回避皿11に排出させる。
このように、成形中の型ユニット40には、適正な高さ時間変化(高さ時間変化基準曲線G0)があり、本実施の形態2の場合には、それを逸脱した異常な型ユニット40を検知することで、たとえば、プリフォーム50を構成するガラス材料の粘度の過不足や、プリフォーム50の硝材の選択ミス、体積の設定ミスなどによる型ユニット40および成形装置10Aの破損や劣化等の障害を確実に防止することができる。
(実施の形態3)
上述の実施の形態2では、第1下側高さ閾値TL1および第1上側高さ閾値TH1によって、型ユニット40の高さ測定値Hを評価して異常の有無を判定していたが、この実施の形態3では、重大な異常ではないが、予防保守の意味でメンテナンスを実施することが望ましい程度の軽度の型ユニット40の異常を、比較的厳格な第2下側高さ閾値TL2(第2基準値)および第2上側高さ閾値TH2(第2基準値)によって高さ測定値Hを評価することで判定する。
上述の実施の形態2と同様に、安定して連続成形できている状態での成形中の各ステージのシリンダ23(型ユニット40)の高さ時間変化基準曲線G0(図6)を制御装置4が管理テーブル33に記録する。
以降に投入された型ユニット40における高さ時間変化曲線G1が、既定の高さ時間変化基準曲線G0から一定値を超えて離れるが(第2下側高さ閾値TL2≧高さ測定値H、または高さ測定値H≧第2上側高さ閾値TH2)、許容値に収まっている(第1下側高さ閾値TL1≦高さ測定値H≦第1上側高さ閾値TH1)限り、軽度の異常として成形を続行する。
全ステージの成形工程を経たあと、当該軽度の異常と判定された型ユニット40は、危険回避竿12により危険回避皿11へ移動する。この型ユニット40はメンテナンスを行ってから、成形工程に戻す等の予防保守が行われる。
たとえば、型ユニット40を成形装置10Aで反復使用して連続して成形を行う際、型ユニット40が酸化・化学的変化・ガラスの揮発物質の堆積・磨耗やその他の理由により劣化する。この劣化が進むと、胴型41と下型42および上型43との焼きつきや、成形面42aおよび成形面43aのクモリ、さらには、光軸中心における成形圧寸法の精度不良等の原因となる。
すなわち、致命的ではないまでも、適正な高さ時間変化基準曲線G0を逸脱した高さ測定値Hが観測された場合、当該型ユニット40が劣化していると考えられ、メンテナンスするタイミングを検知して予防保守を実現することができる。
メンテナンスを要する程度の軽度の異常の検出時期の型ユニット40では、不良も出やすいが良品も出る余地もあるため、成形を中止することはせずに、成形スペース8からの排出時のみ危険回避皿11へ送ることとする。
図7は、上述の実施の形態2および実施の形態3の作用をまとめて例示したフローチャートである。なお、この図7のフローチャートは、簡単のため一つのステージに関する制御装置4(成形プログラム32)の制御動作に着目したものであり、複数のステージでは、以下の動作が並行して行われる。
まず、制御装置4は、高さ時間変化基準曲線G0、および第1上側高さ閾値TH1、第1下側高さ閾値TL1、第2上側高さ閾値TH2、第2下側高さ閾値TL2の情報の入力を受け付け、管理テーブル33に設定する(ステップ121)。
その後、自ステージに対する型ユニット40の到来を待ち(ステップ122)、到来したら、所定の荷重で上側温調プレート22を型ユニット40に当接させて下側温調プレート21と上側温調プレート22の間で型ユニット40を挟持する(ステップ123)。
そして、型ユニット40の高さ測定値Hの時間変化を観測する(ステップ124)。
そして、その時刻における高さ測定値Hが、第1上側高さ閾値TH1、第1下側高さ閾値TL1から逸脱したか否かを判別する判定を行う(ステップ125)。
そして、逸脱していると判定された場合には、当該ステージにおける動作を中止して(ステップ129)、上側温調プレート22を型ユニット40から離間させるとともに、危険回避竿12によって型ユニット40を排除し(ステップ130)、排除された型ユニット40の識別情報を記録して(ステップ131)、ステップ122に戻る。
一方、上述のステップ125で、重大な異常なしと判定された場合には、さらに、第2下側高さ閾値TL2および第2上側高さ閾値TH2を用いて高さ測定値Hを評価することで、メンテナンスが必要な軽度の異常か否かを判定し(ステップ126)、メンテナンス要と判定された場合には、管理テーブル33の当該型ユニット40の管理情報にメンテナンス要の情報を設定して(ステップ132)、ステップ123に戻り、成形および計測動作を続行する。
また、ステップ126で、軽度の異常でもないと判定された場合、及びステップ127の後には、現在のステージでの工程完了か否かを判定し(ステップ127)、未完の場合には、ステップ123に戻って成形および計測を継続し、完了の場合には、型ユニット40を次のステージに移動させ(ステップ128)、ステップ122に戻って次の型ユニット40の到来を待つ。
このように、厳格さの異なる複数の判定基準にて型ユニット40の高さ変化を評価して異常の有無を判別することで、より多様な型ユニット40や成形品の品質管理を実現できる。
(実施の形態4)
図8は、本発明のさらに他の実施の形態である熱可塑性素材成形方法の作用を示す線図である。
上述の各実施の形態では、型ユニット40の高さの情報に注目して異常の有無を判別する例を示したが、以下の本実施の形態4では、型ユニット40の温度の変化に着目して異常の有無を判別する例を示す。
各ステージにおける温度の計測方法としては、上述の高さ測定機構3の代わりに、個々のステージにおける上側温調プレート22および下側温調プレート21の少なくとも一方の温度を測定する温度測定器13(異常検出部)を設けている。この場合、一例として、上側温調プレート22の温度変化を測定するものとする。
あるいは、型ユニット40の加熱制御のために、下側温調プレート21および上側温調プレート22の各々の図示しない温度制御系に備わっている、帰還ループ制御による温度制御のための温度検出機能から得られる測定値を用いてもよい。
加熱ステージ20a、加圧ステージ20b、冷却ステージ20cの各工程の下側温調プレート21および上側温調プレート22の温度は、上流側の工程から到来する型ユニット40に触れる際に、型ユニット40との温度差があるため、下側温調プレート21および上側温調プレート22の温度が経時変化する。
上述の実施の形態2と同様に、図8に例示されるように、安定して連続的に成形できている正常状態での各ステージにおける上側温調プレート22の経時温度変化を示すプレート温度時間変化基準曲線G10を温度測定器13によって計測して制御装置4が管理テーブル33に記憶する。
そして、制御装置4は、以降に投入された型ユニット40のプレート温度時間変化曲線G11が、既定のプレート温度時間変化基準曲線G10から一定値を超えて離れた場合(その時点の温度測定値Tが、第1下側温度閾値TL3(第1基準値)≦T≦第1上側温度閾値TH3(第1基準値)を満たさない場合)、上側温調プレート22を型ユニット40から離間させて可動状態にした後、危険回避竿12を作動させて型ユニット40を回収し、危険回避皿11へと排出する。このとき、他の型ユニット40型が他のステージで同時に並行して成形されている場合、他の型ユニット40は成形を続ける。
成形中の型ユニット40には、適正なプレート温度時間変化(プレート温度時間変化基準曲線G10)の特性があり、本実施の形態4では、それを逸脱した異常な型ユニット40を制御装置4が検知して排除することで、プリフォーム50を構成するガラス材料の粘度の過不足や、プリフォーム50の硝材の選択ミス、体積の設定ミスなどによる型ユニット40や成形装置10Aの劣化や破損等の障害を防止できる。
(実施の形態5)
上述の実施の形態4では、第1上側温度閾値TH3および第1下側温度閾値TL3によって、型ユニット40の温度測定値Tを評価して異常の有無を判定していたが、この実施の形態5では、重大な異常ではないが、予防保守の意味でメンテナンスを実施することが望ましい程度の軽度の型ユニット40の異常を、比較的厳格な第2上側温度閾値TH4(第2基準値)および第2下側温度閾値TL4(第2基準値)によって温度測定値Tを評価することで判定する。
上述の実施の形態4と同様に、制御装置4は、安定して成形できている正常状態での成形中の各ステージのプレート温度時間変化基準曲線G10(図8)を温度測定器13によって測定して制御装置4に記憶する。
以降に投入された型ユニット40について、任意のステージのプレート温度時間変化曲線G11(T)が、既定のプレート温度時間変化基準曲線G10から一定値(第2下側温度閾値TL4および第2上側温度閾値TH4)以上離れるが、許容値(第1下側温度閾値TL3および第1上側温度閾値TH3)に収まっている限り、成形を続行する。そして、成形スペース8の全ステージの工程を経たあと、危険回避竿12により危険回避皿11へ移動する。この場合の型ユニット40はメンテナンスを行ってから成形を行う必要がある。
反復かつ連続して成形を行う際、型ユニット40が酸化や磨耗などの原因により劣化する。劣化が進むと、胴型41に対する下型42および上型43の焼きつきや、成形面42a、成形面43aのクモリ、成形品である光学素子の光軸部における厚さ寸法の精度不良の原因となる。
温度測定値Tに関するプレート温度時間変化曲線G11が、プレート温度時間変化基準曲線G10における適正な高さ時間変化(この場合、第2下側温度閾値TL4および第2上側温度閾値TH4)を超えた場合、たとえ、許容値(第1下側温度閾値TL3および第1上側温度閾値TH3)に収まっていたとしても、型ユニット40が劣化していると考えられ、このような劣化した型ユニット40のメンテナンスするタイミングを検知して、障害を未然に防止する予防保守を実現することができる。
なお、劣化(メンテナンス要)が検出された型ユニット40では、不良も出やすいが良品も出る余地もあるため、本実施の形態では、制御装置4は、異常が検出された段階では成形を中止せずに、成形スペース8からの排出時に型ユニット40を危険回避皿11へ送る。
図9は、上述の実施の形態4および実施の形態5の作用をまとめて例示したフローチャートである。なお、この図9のフローチャートは、簡単のため一つのステージに関する制御装置4(成形プログラム32)の制御動作に着目したものであり、複数のステージでは、以下の動作が並行して行われる。
まず、制御装置4は、プレート温度時間変化曲線G11およびこのプレート温度時間変化曲線G11の任意の時刻における正常温度T0からの逸脱の度合いを判定する第1下側温度閾値TL3、第1上側温度閾値TH3および第2下側温度閾値TL4、第2上側温度閾値TH4の情報の入力を受け付け、管理テーブル33に記憶する(ステップ141)。
その後、自ステージに対する型ユニット40の到来を待ち(ステップ142)、到来したら、所定の荷重で上側温調プレート22を型ユニット40の上型43に当接させて下側温調プレート21と上側温調プレート22の間で型ユニット40を挟持する(ステップ143)。
そして、型ユニット40に接する上側温調プレート22のプレート温度時間変化曲線G11を観測する(ステップ144)。
そして、その時刻における温度測定値Tが、第1下側温度閾値TL3、第1上側温度閾値TH3から逸脱したか否かを判別する厳格な判定を行う(ステップ145)。
そして、逸脱していると判定された場合には、当該ステージにおける動作を中止して(ステップ149)、上側温調プレート22を型ユニット40から離間させて可動状態にするとともに、危険回避竿12によって型ユニット40を排除し(ステップ150)、排除された型ユニット40の識別情報を記録して(ステップ151)、ステップ142に戻る。
一方、上述のステップ145で、重大な異常なしと判定された場合には、さらに、厳格な第2下側温度閾値TL4および第2上側温度閾値TH4を用いて、メンテナンスが必要な軽度の異常か否かを判定し(ステップ146)、メンテナンス要と判定された場合には、管理テーブル33の当該型ユニット40の管理情報にメンテナンス要の情報を設定する(ステップ152)。
また、ステップ146で、軽度の異常でもないと判定された場合、及びステップ152の後では、現在のステージでの工程完了か否かを判定し(ステップ147)、未完の場合には、ステップ143に戻って成形および温度計測を継続し、完了の場合には、型ユニット40を次のステージに移動させて(ステップ148)、上述のステップ142に戻って、次の型ユニット40の到来を待つ。
このように、成形スペース8における成形工程中の型ユニット40の温度変化を厳格さの異なる複数の基準にて評価して異常の有無を判定することで、型ユニット40や成形品の多様な品質管理や的確な予防保守を実現できる。
以上説明したように、本発明の各実施の形態によれば、プリフォーム50等の熱可塑性素材が実装される型ユニット40の異常に起因する型ユニット40や成形装置10、成形装置10Aの障害や性能の劣化を確実に防止し、品質の高い光学素子等の成形品を高い歩留まりで製造することが可能となる。
なお、本発明は、上述の実施の形態に例示した構成に限らず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
たとえば、成形装置10に単一の型ユニット40を投入して可動させている状況において、型ユニット40が異常と判定された場合、その型ユニット40の存在する成形工程の各ステージにおいて当該型ユニット40への上側温調プレート22の当て付けもしくはプレスを中止し、異常と判定された型ユニット40を以降の成形工程で待機させることなくすみやかに成形装置10の外へ排出するように動作させることもできる。
また、図示しないオートローダーによって、成形装置10から排出された型ユニット40に対してプリフォーム50を組み込んで成形装置10に投入する際に、異常と判定された型ユニット40はプリフォーム50を組み込むことなく型ユニット40の成形工程の循環ラインから排出し、他の正常な型ユニット40での成形を通常通り続行することもできる。
また、異常と判定された型ユニット40を成形工程の循環ラインから排出し、あらかじめ用意されたメンテナンスされた型ユニット40と交換してプリフォーム50を組み込み、成形装置10に投入することもできる。
[付記]
(付記1) 一連の成形工程において異常検出装置により異常を検知した場合、成形を中止し、型を成形機外に退避させる熱可塑性素材成形方法。
(付記2) 使用する成形機が循環成形機内であり、複数の型が投入されている状況で、その中の一部の型が異常と判定された場合、異常と判定された時点で異常と判定された型が存在する成形工程ステージでの型へのプレートの当て付けもしくはプレスを中止し、その状態で待機し、その間、他の正常と判定された型はそれぞれの成形工程を通常通り行う付記1記載の熱可塑性素材成形方法。
(付記3) 異常と判定された型が型送りによって他の成形工程ステージに移動したとき、その型の存在する成形工程ステージの型へのプレートの当て付けもしくはプレスを開始しない付記2記載の熱可塑性素材成形方法。
(付記4) 使用する成形機が循環成形機内であり、複数の型が投入されている状況で、その中の一部の型が異常と判定された場合、異常と判定された型を成形工程のラインから異常型移送ラインへ移動し、すみやかに成形機外へ搬出し、他の正常と判定された型はそれぞれの成形工程を通常通り行う付記1記載の熱可塑性素材成形方法。
(付記5) プレートの当て付けやプレスによるシリンダ変位量が通常と比べ大きい異常が発生した型は、異常と判定された時点でプレートの当て付けもしくはプレスを中止し、冷却プレートで冷却する付記4記載の熱可塑性素材成形方法。
(付記6) 成形機に単一の型を投入している状況において、型が異常と判定された場合、その型の存在する成形工程ステージの型へのプレートの当て付けもしくはプレスを中止し、異常と判定された型を以降の成形工程で待機させることなくすみやかに成形機外へ排出する付記1記載の熱可塑性素材成形方法。
(付記7) 型を成形機外へ排出する際、異常と判定された型が、良品型の排出先と異なる排出先へ送り出される付記2,3,4,5,6記載の熱可塑性素材成形方法。
(付記8) オートローダーによって成形機から排出された型にプリフォームを組み込み成形機に投入する際、異常と判定された型はガラスプリフォームを組み込むことなく成形ラインから排出し、他の型での成形を通常通り続ける付記2,3,4,5,6記載の熱可塑性素材成形方法。
(付記9) 異常と判定された型を成形ラインから排出し、あらかじめ用意されたメンテナンスされた型と交換してガラスプリフォームを組み込み、成形機に投入する付記8記載の熱可塑性素材成形方法。
(付記10) 測定軸によって冷間時の型の高さを測長し、規定値からはずれた値であった場合、異常と判定する付記2,3,4,5,6記載の熱可塑性素材成形方法。
(付記11) 加熱中もしくはプレス中の、型の高さの時間変化曲線が規定値からはずれた場合、異常と判定する付記2,3,4,5,6記載の熱可塑性素材成形方法。
(付記12) 前成形工程から送られた型をプレートで当て付けた際、プレート温度の時間変化曲線が規定値からはずれた場合、異常と判定する付記2,3,4,5,6記載の熱可塑性素材成形方法。
(付記13) 前記記載の異常判定に達していないが、それに近い準異常に達した型は、判定された時点では成形工程を続行する付記7記載の熱可塑性素材成形方法。
本発明の一実施の形態である熱可塑性素材成形方法を実施する成形装置の構成の一例を示す一部破断斜視図である。 本発明の一実施の形態である成形装置の一部を取り出して例示する側面図である。 正常状態の型ユニットと、各種の異常状態の型ユニットを対照して例示した側面図である。 本発明の一実施の形態である熱可塑性素材成形方法を実施する成形装置の作用の一例を示すフローチャートである。 本発明の他の実施の形態である熱可塑性素材成形方法を実施する成形装置の構成例を示す一部破断斜視図である。 その作用の一例を示す線図である。 本発明の実施の形態2および実施の形態3の作用をまとめて例示したフローチャートである。 本発明のさらに他の実施の形態である熱可塑性素材成形方法の作用を示す線図である。 本発明の実施の形態4および実施の形態5の作用をまとめて例示したフローチャートである。
符号の説明
1 成形予備室
3 高さ測定機構
3a 当接プレート
3b シリンダ
3c 測長針
3d シリンダ位置検出板
3e ケーブル
4 制御装置
5 投入竿
6 投入前排出スペース
7 送り竿
8 成形スペース
9 回収皿
10 成形装置
10A 成形装置
11 危険回避皿
12 危険回避竿
13 温度測定器
20a 加熱ステージ
20b 加圧ステージ
20c 冷却ステージ
21 下側温調プレート
22 上側温調プレート
23 シリンダ
31 記憶装置
32 成形プログラム
33 管理テーブル
40 型ユニット
41 胴型
42 下型
42a 成形面
43 上型
43a 成形面
44 誤って組み込まれた上型
44a 成形面
50 プリフォーム
51 誤ったサイズのプリフォーム
G0 高さ時間変化基準曲線
G1 高さ時間変化曲線
H 高さ測定値
H0 型ユニット40の正常高さ
H1 異常な型ユニット40の高さ
H2 異常な型ユニット40の高さ
H3 異常な型ユニット40の高さ
TH 上側高さ閾値
TL 下側高さ閾値
TH1 第1上側高さ閾値
TL1 第1下側高さ閾値
TH2 第2上側高さ閾値
TL2 第2下側高さ閾値
G10 プレート温度時間変化基準曲線
G11 プレート温度時間変化曲線
T 温度測定値
T0 正常温度
TH3 第1上側温度閾値
TL3 第1下側温度閾値
TH4 第2上側温度閾値
TL4 第2下側温度閾値

Claims (17)

  1. 成形型を用いる熱可塑性素材の成形工程において前記成形型の異常を検知したとき、前記成形工程の中止および前記成形型の前記成形工程からの排除の少なくとも一方を実行することを特徴とする熱可塑性素材成形方法。
  2. 請求項1記載の熱可塑性素材成形方法において、
    前記成形工程は、各々が前記成形型に対する加熱および加圧および冷却のいずれかを行う複数の単位工程からなり、前記成形型を複数の前記単位工程に順次移動させることで前記熱可塑性素材の成形が行われ、
    複数の前記成形型が前記成形工程に投入された状態で一部の前記成形型に前記異常が検出されたとき、前記異常が検出された前記成形型の移動先の前記単位工程の動作を選択的に停止させ、他の前記成形型が位置する前記単位工程の動作を継続させることを特徴とする熱可塑性素材成形方法。
  3. 請求項2記載の熱可塑性素材成形方法において、
    前記異常が検出された前記成形型を、正常な前記成形型の移動経路とは別の移動経路に移動させることを特徴とする熱可塑性素材成形方法。
  4. 請求項2記載の熱可塑性素材成形方法において、
    前記異常が検出された前記成形型について、当該成形型に対する前記冷却を行う前記単位工程以外の前記単位工程を中止することを特徴とする熱可塑性素材成形方法。
  5. 請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の熱可塑性素材成形方法において、
    前記異常が検出された前記成形型を、正常な前記成形型とは異なる排出経路に送り出すことを特徴とする熱可塑性素材成形方法。
  6. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の熱可塑性素材成形方法において、
    前記成形工程への前記成形型の投入前に当該成形型の高さを測定し、前記高さが基準値から逸脱しているときに、前記異常が検出されたと判定することを特徴とする熱可塑性素材成形方法。
  7. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の熱可塑性素材成形方法において、
    前記成形工程に含まれる前記単位工程において、前記成形型の高さの時間変化曲線が基準値から逸脱したときに前記異常が検出されたと判定することを特徴とする熱可塑性素材成形方法。
  8. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の熱可塑性素材成形方法において、
    前記成形工程の個々の前記単位工程において、上流側の前記単位工程から到来した前記成形型の温度の時間変化曲線が基準値から逸脱したときに、前記異常が検出されたと判定することを特徴とする熱可塑性素材成形方法。
  9. 請求項6から請求項8のいずれか1項に記載の熱可塑性素材成形方法において、
    前記基準値を、厳格さの異なる複数の第1および第2基準値に設定し、最も厳格な前記第2基準値から逸脱した場合には準異常と判定して警告を発するとともに前記成形工程を継続し、それ以外の前記第1基準値を逸脱した場合に前記異常と判定することを特徴とする熱可塑性素材成形方法。
  10. 成形型に実装された熱可塑性素材の成形を行う成形機構部と、
    前記成形型の異常を検出する異常検出部と、
    前記異常検出部から出力される前記異常の有無に基づいて前記成形機構部を制御する成形制御部と、
    を含むことを特徴とする熱可塑性素材成形装置。
  11. 請求項10記載の熱可塑性素材成形装置において、
    前記異常検出部は、前記成形機構部に投入される前の前記成形型の高さが基準値から逸脱しているときに前記異常を出力し、
    前記成形制御部は、前記成形機構部に対する前記成形型の投入を抑止することを特徴とする熱可塑性素材成形装置。
  12. 請求項10記載の熱可塑性素材成形装置において、
    前記成形機構部は、各々が前記成形型に対する加熱および加圧および冷却のいずれかを行う複数のステージと、前記成形型を複数の前記ステージの間で順次移動させる移動機構と、を含み、
    前記異常検出部は、個々の前記ステージにおいて、前記成形型の高さの時間変化曲線が基準値から逸脱したときに前記異常を出力することを特徴とする熱可塑性素材成形装置。
  13. 請求項10記載の熱可塑性素材成形装置において、
    前記成形機構部は、各々が前記成形型に対する加熱および加圧および冷却のいずれかを行う複数のステージと、前記成形型を複数の前記ステージの間で順次移動させる移動機構と、を含み、
    前記異常検出部は、個々の前記ステージにおいて、上流側の前記ステージから到来した前記成形型の温度の時間変化曲線が基準値から逸脱したときに、前記異常を出力することを特徴とする熱可塑性素材成形装置。
  14. 請求項11、請求項12、請求項13のいずれか1項に記載の熱可塑性素材成形装置において、
    前記異常検出部では、前記基準値として、厳格さの異なる複数の第1および第2基準値が用いられ、
    最も厳格な前記第2基準値から逸脱した場合には準異常と判定して、前記成形制御部は警告の出力および記録を行うとともに成形を継続させ、
    それ以外の前記第1基準値を逸脱した場合に前記異常と判定し、前記成形制御部は、異常な前記成形型の成形を抑止することを特徴とする熱可塑性素材成形装置。
  15. 請求項12または請求項13記載の熱可塑性素材成形装置において、
    前記成形制御部は、前記異常が検出された前記成形型が位置する前記ステージの動作および当該成形型の移動先の他の前記ステージの動作を抑止して通過させることを特徴とする熱可塑性素材成形装置。
  16. 請求項12または請求項13記載の熱可塑性素材成形装置において、
    前記成形制御部は、前記異常が検出された前記成形型を、複数の前記ステージ間の移動経路から排除することを特徴とする熱可塑性素材成形装置。
  17. 成形型を用いる熱可塑性素材の成形工程を制御する成形プログラムであって、
    前記成形型の異常の有無を監視するステップと、
    前記異常を検知したとき、前記成形工程の中止および前記成形型の前記成形工程からの排除の少なくとも一方を行うステップと、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする成形プログラム。
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