JP2009149185A - 船外機 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジン高速回転時におけるベーンポンプ型のウォーターポンプのキャビテーション発生を抑制してポンプ吐出量を向上させる。
【解決手段】本発明に係る船外機は、冷却水を汲み上げるウォーターポンプ41と、ドライブシャフト18の回転を減速してウォーターポンプ41に伝達するポンプ駆動機構53と、トランスミッション装置を潤滑するオイルの一部をポンプ駆動機構53に供給するオイル供給手段(主オイル通路18a、オイル噴出通路18c,18d、中空部59a、オイル噴出孔59b)を備えたことを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、冷却水を汲み上げるウォーターポンプを備えた船外機に関するものである。
一般的な船外機では、外水をウォーターポンプで汲み上げてエンジンの冷却水としている。ウォーターポンプの形式としては、外水に多く混入している砂や不純物等による悪影響を避けるために、ゴム等の柔軟な素材で形成されたインペラを円筒状のポンプハウジングの内部で偏心回転させるベーンポンプ型が多く用いられている。
従来の船外機では、エンジンの出力をプロペラに伝達するドライブシャフトの中間部近傍にウォーターポンプが配置され、ドライブシャフトによりウォーターポンプが直接駆動されていた(特許文献1参照)。
特許第3509171号公報
しかしながら、このようにエンジンと等速で回転するドライブシャフトによりウォーターポンプが直接駆動されており、エンジン回転数がそのままポンプ回転数となるため、例えばエンジンの最高回転数付近である6000rpm前後になるとインペラの外径が大きい場合にはその羽根の先端周速が過大となり、ポンプハウジング内部でキャビテーションが発生し、吐出量が頭打ちになるという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、簡素でコンパクト、かつ信頼性の高い構造により、エンジン高速回転時におけるベーンポンプ型のウォーターポンプのキャビテーション発生を抑制してポンプ吐出量を向上させることのできる船外機を提供することを目的とする。
かかる課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の発明は、ケーシングの上方にクランクシャフトを縦向きにしてエンジンが搭載され、前記クランクシャフトの回転が、前記ケーシングの内部に軸支されたドライブシャフトを経て前記ケーシング下部に軸支されたプロペラシャフトに伝達されるように構成された船外機において、冷却水を汲み上げるウォーターポンプと、前記ドライブシャフトの回転を減速して前記ウォーターポンプに伝達するポンプ駆動機構とを備えた船外機としたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記ポンプ駆動機構を、前記ドライブシャフトの軸方向に対して略垂直方向に動力を取り出して前記ウォーターポンプに伝達するように構成した船外機としたことを特徴とする。
さらに、本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の構成に加え、前記ポンプ駆動機構を、前記ドライブシャフトに軸装されるトランスミッション装置の近傍に配置し、前記トランスミッション装置を潤滑するオイルの一部を前記ポンプ駆動機構に供給するオイル供給手段を設けた船外機としたことを特徴とする。
そして、本発明の請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の構成に加え、前記オイル供給手段を、前記トランスミッション装置を潤滑する前記オイルを前記ドライブシャフトの軸心部に形成したオイル通路を経て前記ポンプ駆動機構の各潤滑部に供給するように構成した船外機としたことを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の構成に加え、前記ポンプ駆動機構を、前記ドライブシャフトの回転を平歯車機構により減速して前記ウォーターポンプに伝達するように構成した船外機としたことを特徴とする。
さらに、本発明の請求項6に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の構成に加え、前記ポンプ駆動機構を、前記ドライブシャフトの回転を傘歯歯車機構により減速して前記ウォーターポンプに伝達するように構成した船外機としたことを特徴とする。
そして、本発明の請求項7に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の構成に加え、前記ポンプ駆動機構を、前記ドライブシャフトの回転をねじ歯車機構により減速して前記ウォーターポンプに伝達するように構成した船外機としたことを特徴とする。
また、本発明の請求項8に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の構成に加え、前記ポンプ駆動機構を、前記ドライブシャフトの回転をチェーンドライブ機構により減速して前記ウォーターポンプに伝達するように構成した船外機としたことを特徴とする。
さらに、本発明の請求項9に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の構成に加え、前記ポンプ駆動機構を、前記ドライブシャフトの出力を複数の動力伝達機構を介して前記ウォーターポンプに伝達するように構成した船外機としたことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、ポンプ駆動機構によりエンジンの回転数が適正な回転数にまで減速されてウォーターポンプに伝達されるため、ベーンポンプ型のウォーターポンプのキャビテーション発生を抑制してポンプ吐出量を向上させることができる。
請求項2に係る発明によれば、ウォーターポンプをドライブシャフトから離れた位置に設置できるため、ドライブシャフト周りのハウジング構造をコンパクト化することができる。
請求項3に係る発明によれば、簡素かつコンパクトな構造によりポンプ駆動機構を適正に潤滑して信頼性を高めることができる。
請求項4に係る発明によれば、ポンプ駆動機構を潤滑するオイル供給手段の構築のために新規な部品を追加する必要がなく、オイル供給手段を簡素に構造することができる。
請求項5乃至8に係る発明によれば、ポンプ駆動機構を船外機の内部レイアウトに適した形態にしてウォーターポンプおよびポンプ駆動機構の周辺のレイアウト性を良くするとともにコンパクト化を図ることができる。
請求項9に係る発明によれば、船外機の内部レイアウトに最も適した形態でウォーターポンプおよびポンプ駆動機構を設置することができ、レイアウト性の向上とコンパクト化に多大に貢献することができる。
以下は本発明の実施形態である。
[実施の形態1]
本発明の実施の形態1を図1乃至図6に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る船外機の実施の形態を示す右側面図であり、図2は図1のII部拡大図であり、図3は図2のIII-III線に沿う縦断面図である。
この船外機1は、アッパーケース2の下部にロアーケース3が設けられ、アッパーケース2の上部に略平板状のマウントプレート4を介してエンジン5が搭載されている。エンジン5は、例えばV型のシリンダ配置を持つ6気筒の水冷式エンジンであり、そのクランクシャフト6を縦向きにしてマウントプレート4上に載置されている。
アッパーケース2は例えば上側ケース2aと下側ケース2bとが複数の固定ボルト9により締結されて構成される上下二分割構造であり、その上側ケース2aの上面にマウントプレート4が複数の固定ボルト10と通しボルト11とによって固定され、下側ケース2bの下面にロアーケース3が図示しない固定ボルトで固定される。そして、アッパーケース2とロアーケース3とによりケーシング12が構成されている。なお、通しボルト11は上側ケース2aの上部フランジ下方から挿通されてマウントプレート4を貫通してエンジン5に締結されることにより、三部材2a,4,5を共締めにする。
エンジン5周りは着脱可能なアッパーカバー13とロアーカバー14とにより覆われ、アッパーケース2の左右側面は同じく着脱可能なサイドカバー15により覆われる。なお、図2はサイドカバー15が取り外された状態を示している。
ケーシング12の内部にはドライブシャフト18が鉛直に軸支されている。このドライブシャフト18は軸方向に亘って複数段に分割されており、その最上端部がエンジン5のクランクシャフト6下端部にスプライン嵌合により連結され、最下端部がロアーケース3の内部に達してベベルギヤ機構19を介してロアーケース3内部に水平に軸支されたプロペラシャフト20に連携する。ドライブシャフト18の中間部には後述するトランスミッション装置26が介装される。
プロペラシャフト20はアウターシャフト20aとインナーシャフト20bとが同軸に組み合わされた二重回転軸であり、ベベルギヤ機構19のドライブベベルギヤ19aがドライブシャフト18に一体回転し、ドリブンベベルギヤ19bがアウターシャフト20aに一体回転し、ドリブンベベルギヤ19cがインナーシャフト20bに一体回転する。そして、アウターシャフト20aに第1プロペラ21aが固定され、インナーシャフト20bに第2プロペラ21bが固定され、これらにより二重反転プロペラ機構22が構成されている。なお、第1プロペラ21aと第2プロペラ21bの軸心部には排気通路23が形成される。
ケーシング12(アッパーケース2)の内部にはトランスミッション装置26が設けられている。このトランスミッション装置26はドライブシャフト18に軸装されており、その外殻を構成するミッションケース27の内部に、遊星ギヤ装置28と、前後進切替装置を含む自動変速装置29とが収容された構成である。また、トランスミッション装置26の直下には中間減速装置30が設けられている(図1参照)。
エンジン5が作動すると、クランクシャフト6の回転がドライブシャフト18に伝達され、ドライブシャフト18の回転がトランスミッション装置26の内部で変速されるとともに回転方向を正逆方向に切り替えられ、さらに中間減速装置30とベベルギヤ機構19により減速されてプロペラシャフト20に伝達される。そして、プロペラシャフト20のアウターシャフト20aおよび第1プロペラ21aと、インナーシャフト20bおよび第2プロペラ21bとが、互いに逆方向に回転して高い推進力を発揮する。
図3に示すように、マウントプレート4に内蔵された左右一対のアッパーマウント33と、アッパーケース2の下側ケース2b左右側面に設けられた左右一対のロアーマウント34とを介して図示しないステアリングブラケットが船外機1の前部に連結固定され、このステアリングブラケットが図1に示す鉛直なステアリングシャフト35によりスイベルブラケット36に連結されている。スイベルブラケット36は水平なスイベルシャフト37および図示しないロック機構を介してクランプブラケット38に連結され、クランプブラケット38が舟艇の船尾板(トランサム)に固定される。
船外機1はステアリングシャフト35を軸に左右に回動して舟艇の操舵を行うことができ、またスイベルシャフト37を軸に上下に回動して水面よりも上方にチルトアップさせることができる。
図4〜図6にも示すように、エンジン5の冷却水を汲み上げるウォーターポンプ41がケーシング12の外面、例えばアッパーケース2の舟艇進行方向右側面に配設されている。このウォーターポンプ41の設置高さは、トランスミッション装置26よりも上方であり、この位置は船外機1の運転時における喫水線WL(図1参照)よりも充分に高い位置である。
アッパーケース2の内部に配置されたトランスミッション装置26のミッションケース27上面には、別体のポンプマウントケース42が密着して固定されている。このポンプマウントケース42の上面はマウントプレート4の下面に密着して固定される。
ポンプマウントケース42の右側面には右方に向かって水平に延びるエクステンション部42aが一体に形成されている。一方、アッパーケース2を構成する上側ケース2aには、その右側面の、ポンプマウントケース42右側方に近接する部位にポンプ開口部2c(図3参照)が形成されており、ポンプマウントケース42のエクステンション部42aがポンプ開口部2cから右方外部に突出している。なお、ポンプ開口部2cは下方にも開口する段違いポケット状に形成されている。
エクステンション部42aには、ギヤハウジングインナー43とギヤハウジングアウター44とポンプハウジング45とが、右方に向かって順次重なるように液密的に取り付けられ、これら三部材43,44,45とエクステンション部42aとによりウォーターポンプ41の主要部が構成される。図5に示すように、上記三部材43,44,45の四隅に貫通形成されたボルト孔46に外部から挿通されるポンプ固定ボルト47(図2、図4参照)がエクステンション部42aに締結されて三部材43,44,45がエクステンション部42aに共締めされる。
このように、ウォーターポンプ41の主要部を構成するギヤハウジングインナー43、ギヤハウジングアウター44、ポンプハウジング45の全てが、アッパーケース2に形成されたポンプ開口部2cから外部に突出しているため、外部からポンプ固定ボルト47を抜くだけで上記三部材43,44,45をアッパーケース2の外部から簡単に着脱することができる。
ギヤハウジングインナー43とギヤハウジングアウター44との間には減速ギヤ室49が液密的に画成され、両ギヤハウジング43,44の間は上述のポンプ固定ボルト47とは別な2本の専用の部組みボルト50により締結される。
ウォーターポンプ41の駆動は、ドライブシャフト18の回転を、ベベルギヤ機構と減速ギヤ機構とを用いたポンプ駆動機構53により減速してウォーターポンプ41に伝達することによりなされる。
ポンプ駆動機構53は、トランスミッション装置26の近傍、例えばポンプマウントケース42(エクステンション部42a)からウォーターポンプ41の内部にかけて設けられ、ドライブシャフト18の軸方向に対して略垂直方向、例えば右方向に垂直に動力を取り出してウォーターポンプ41に伝達するように、以下のように構成されている。
ポンプマウントケース42の内部にはポンプ動力取出室54が画成され、その内部にベベルギヤ機構55(傘歯歯車機構)が内蔵される。ベベルギヤ機構55は、ベアリング56によりポンプマウントケース90内部に軸支されて半月キー57によりドライブシャフト18と一体回転するように設けられたドライブベベルギヤ55aと、ベアリング58により同じく軸支されてドライブベベルギヤ55aに噛み合うドリブンベベルギヤ55bとを備える。ベベルギヤ機構55のギヤ比は例えば1:1に設定されている。
また、船外機1の機体幅方向に沿う中空軸状のポンプ駆動シャフト59がエクステンション部42aからギヤハウジングインナー43,44の内部にかけて軸通され、このポンプ駆動シャフト59の左端部がドリブンベベルギヤ55bと一体回転するようにスプライン嵌合等により連結される。ポンプ駆動シャフト59の軸心部には中空部59aが形成されている。
減速ギヤ室49の内部には減速ギヤ機構60(平歯車機構)が収容される。減速ギヤ機構60は、減速ドライブギヤ60aと、これに噛み合う減速ドリブンギヤ60bとにより構成され、これら両ギヤ60a,60bは例えば斜歯歯車であり、その減速比が1:1.5〜1:2程度に設定されている。
減速ドライブギヤ60aはポンプ駆動シャフト59の右端付近に一体形成される一方、ギヤハウジングインナー43に設けられたベアリング61と、ギヤハウジングアウター44に設けられたベアリング62とよりインペラシャフト63が軸支され、このインペラシャフト63に減速ドリブンギヤ60bが一体に設けられている。ポンプ駆動シャフト59の回転は減速ギヤ機構60により1/1.5〜1/2程度に減速されてインペラシャフト63に伝達される。
ポンプ駆動機構53は、上記のように複数の動力伝達機構、即ちベベルギヤ機構55と減速ギヤ機構60とを備え、さらにポンプ駆動シャフト59とインペラシャフト63とを含んで構成されている。なお、ポンプ駆動機構53の構成は上記構成のみに限定されず、他の駆動方式にしても良い。
インペラシャフト63の右端部は、ポンプハウジング45の内部に画成されたインペラ室67の内部に偏心して軸通し、このインペラシャフト63の右端部に、自由端側からインペラ68がスプライン嵌合等により一体回転するように設けられる。インペラ68はゴムやウレタン等の弾性材料により例えば8枚羽根の水車状に形成されており、インペラシャフト63およびインペラ68がインペラ室67の中心軸に対して偏心し、かつインペラ68の側面および羽根の先端部がインペラ室67の左右壁面および周面に接することにより、ウォーターポンプ41がベーンポンプ型に構成される。
インペラ68が収容されるポンプハウジング45の外周部には、吸入ポート71(冷却水吸入部)と吐出ポート72(冷却水吐出部)とが設けられており、これら吸入ポート71および吐出ポート72にはそれぞれ吸入ユニオン71aと吐出ユニオン72aが設けられている。吸入ポート71(吸入ユニオン71a)と吐出ポート72(吐出ユニオン72a)は共に下方に指向している。
図1に示すように、ロアーケース3の外側面には取水孔74が設けられ、図2にも示すように、ロアーケース3の前端上部に接続ユニオン75が設けられ、ロアーケース3の内部には取水孔74から上方に延びて接続ユニオン75に繋がる取水管76が配設されている。
また、図2及び図3に示すように、アッパーケース2(上側ケース2a)の右側面に三方分岐通路状の冷却水分岐部78が設けられている。この冷却水分岐部78は、機体前方に延びる太いインレットユニオン78aと、上方に延びる細い分岐ユニオン78bとを備えている。また、上側ケース2aとマウントプレート4の内部には、冷却水分岐部78の取付部から上昇してエンジン5に冷却水を供給する冷却水供給通路80が形成されている。
ロアーケース3の接続ユニオン75と、ウォーターポンプ41の吸入ユニオン71aとの間は柔軟な冷却水吸入ホース82で接続され、ウォーターポンプ41の吐出ユニオン72aと冷却水分岐部78のインレットユニオン78aとの間が柔軟な冷却水吐出ホース83で接続される。
また、図3に示すように、トランスミッション装置26のミッションケース27内部にはウォータージャケット85が形成され、このウォータージャケット85に連通する冷却水導入ユニオン86がミッションケース27の右側面に設けられている。冷却水分岐部78の分岐ユニオン78bと冷却水導入ユニオン86との間は柔軟な冷却水分岐ホース87で接続されるが、この冷却水分岐ホース87は、段違いポケット状に形成されたポンプ開口部2cの外縁部2dを跨ぐようにしてアッパーケース2の外部から内部に進入する形で配設される。
吸入ホース82と冷却水吐出ホース83の口径は冷却水分岐ホース87の口径よりも大きい。この口径の差は、エンジン5のウォータージャケットに送られる冷却水と、トランスミッション装置26のウォータージャケット85に送られる冷却水との比率により決定される。
冷却水吸入ホース82と冷却水吐出ホース83と冷却水分岐ホース87は、ウォーターポンプ41およびポンプ開口部2cと共にサイドカバー15によって覆われるため、これらの部材82,83,87,41,2cが船外機1の外観に露呈することはない。
図3に示すように、トランスミッション装置26の底部にはオイル貯留部90が設けられ、ここに一定量のオイルが貯留されている。そして、このトランスミッション装置26を潤滑するオイルの一部をポンプ駆動機構53に供給するオイル供給手段が設けられている。オイル供給手段は次のように構成されている。
図3、図4に示すように、ドライブシャフト18の軸心部には軸方向に延びる主オイル通路18aが形成されている。エンジン5の作動と共にドライブシャフト18が回転すると、トランスミッション装置26の内部に設けられた図示しないオイルポンプがオイル貯留部90のオイルを汲み上げて主オイル通路18aに圧送する。
主オイル通路18aの、トランスミッション装置26内部を通過する区間には、主オイル通路18aから分岐してドライブシャフト18の径方向に延びる複数の分岐オイル通路18b(図3参照)が形成され、これらの分岐オイル通路18bから遊星ギヤ装置28や自動変速装置29の各潤滑部にオイルが供給される。
また、図4に示すように、ドライブシャフト18の、主オイル通路18aの上端付近からドライブシャフト18の径方向に延びるオイル噴出通路18c,18dが形成されている。オイル噴出通路18cの高さはベベルギヤ機構55のドライブベベルギヤ55aとドリブンベベルギヤ55bとの噛合部の高さに一致し、オイル噴出通路18dの高さはポンプ駆動シャフト59の中空部59aの高さに一致する。さらに、ポンプ駆動シャフト59の中空部59aには、減速ドライブギヤ60aの位置に合わせて、ポンプ駆動シャフト59の径方向に延びるオイル噴出孔59bが形成されている。
オイル供給手段は、主オイル通路18aと、オイル噴出通路18c,18dと、中空部59aと、オイル噴出孔59bとを含んで構成されている。
以上のように構成された船外機1のエンジン5が作動すると、ギヤ比が1:1に設定されたベベルギヤ機構55により、ドライブシャフト18の回転が等速でポンプ駆動シャフト59に伝達され、さらにギヤ比が1:2に設定された減速ギヤ機構60により、ポンプ駆動シャフト59の回転が二分の一に減速されてインペラシャフト63およびインペラ68に伝達される。インペラ68は図6に向かって時計回りに回転する。
インペラ68がポンプハウジング45のインペラ室67内で回転すると、吸入ポート71に発生する負圧により取水孔74から外部の水が取り込まれ、この水が取水孔74→取水管76→接続ユニオン75→冷却水吸入ホース82→ウォーターポンプ41→冷却水吐出ホース83→冷却水分岐部78→冷却水供給通路80の順に流れてエンジン5内部に形成された図示しないウォータージャケットに冷却水として供給される。また、冷却水分岐部78では一部の冷却水が分岐して冷却水分岐ホース87を経てトランスミッション装置26内部のウォータージャケット85に供給される。
エンジン5およびトランスミッション装置26を冷却し終えた冷却水は、ケーシング12の内部に形成された図示しない排気膨張室と、第1プロペラ21aおよび第2プロペラ21bの軸心部に形成された排気通路23を経て排気ガスと共に外部水中に放出される。
また、トランスミッション装置26のオイル貯留部に貯留されたオイルがドライブシャフト18内部の主オイル通路18aを通ってオイル噴出通路18c,18dから噴出する。オイル噴出通路18cから噴出するオイルはドライブベベルギヤ55aとドリブンベベルギヤ55bとの噛合部に散布されてベベルギヤ機構55を潤滑し、オイル噴出通路18dから噴出するオイルはポンプ駆動シャフト59の中空部59aに入り、その先のオイル噴出孔59bから噴出して減速ドライブギヤ60aと減速ドリブンギヤ60bとの噛合部に散布されて減速ギヤ機構60を潤滑する。
この船外機1では、ドライブシャフト18の回転速度がポンプ駆動機構53によって1/1.5〜1/2程度に減速されてからインペラシャフト63に伝達される構成であるため、例えばエンジン5の回転数が最高回転数付近である6000rpm付近に達しても、インペラ68の回転数は3000〜4000rpm付近に留められる。
従って、ベーンポンプ型のウォーターポンプ41のインペラ68先端周速が過大になってキャビテーションが発生することを効果的に抑制し、ウォーターポンプ41の吐出量が頭打ちになることを防止できる。ウォーターポンプ41の減速比はベベルギヤ機構55や減速ギヤ機構60のギヤ比を変えることにより自由に設定できる。
また、この船外機1は、ポンプ駆動機構53をトランスミッション装置26の近傍に配置し、トランスミッション装置26の内部各部を潤滑するオイルを、オイル供給手段、即ち主オイル通路18a、オイル噴出通路18c,18d、中空部59a、オイル噴出孔59bによりポンプ駆動機構53に導いてベベルギヤ機構55と減速ギヤ機構60とを潤滑する構成であるため、ポンプ駆動機構53を潤滑するために新たな潤滑装置や複雑な潤滑通路形状を設ける必要がなく、これにより簡素でコンパクト、かつ信頼性の高い潤滑構造とすることができる。
一方、ポンプ駆動機構53を、ドライブシャフト18の軸方向に対して略垂直方向に動力を取り出してウォーターポンプ41に伝達するように構成したため、これまでドライブシャフト18の近傍あるいは同軸上に設置位置が限定されていたウォーターポンプ41をドライブシャフト18から離れた位置に設置でき、これによりウォーターポンプ41のレイアウト性はもとより、その周辺の配管(82,83,87等)のレイアウト性も格段に向上させることができる。しかも、ドライブシャフト18周辺におけるケーシング12の構造(アッパーケース2の形状等)をコンパクト化することができる。
また、ポンプ駆動機構53は、ドライブシャフト18の出力を複数の動力伝達機構(本実施形態ではベベルギヤ機構55と減速ギヤ機構60)を介してウォーターポンプ41に伝達するように構成されているため、船外機1の内部レイアウトに最も適した形態でウォーターポンプ41およびポンプ駆動機構53を設置することができ、この点でもレイアウト性の向上とコンパクト化に多大に貢献することができる
なお、ポンプ駆動機構53を構成する複数の動力伝達機構は必ずしも異種のものでなくても良く、例えば平歯車機構を複数段に設置したり、ポンプ駆動シャフト59の両端部にベベルギヤ機構を設置するといった構成にしても良い。
ところで、ウォーターポンプ41のインペラ68は定期交換部品であるが、この船外機1では、インペラ68が収容されるポンプハウジング45がアッパーケース2のポンプ開口部2cから外部に突出して設けられおり、その設置高さが喫水線WLより上方であるため、舟艇を陸揚げする必要もなく、サイドカバー15のみを取り外してポンプ固定ボルト47を抜けばポンプハウジング45を容易に取り外すことができる。このため、極めて短時間でインペラ68を交換でき、インペラ68の交換時における整備性を飛躍的に向上させることができる。
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2を図7に基づいて説明する。
ここでは、ポンプマウントケース100(実施の形態1のポンプマウントケース42に相当)の右側面に一体形成されたエクステンション部100aにシャフトハウジング101を介してポンプハウジング102が固定され、シャフトハウジング101とポンプハウジング102とによりウォーターポンプ103の外殻が構成されている。
ウォーターポンプ103の駆動は、ドライブシャフト18の回転を、ベベルギヤ機構を用いたポンプ駆動機構105により減速してウォーターポンプ103に伝達することによりなされる。ポンプ駆動機構105は以下のように構成される。
ポンプマウントケース90の内部にはポンプ動力取出室106が画成され、その内部にベベルギヤ機構107(傘歯歯車機構)が内蔵される。ベベルギヤ機構107は、ベアリング108によりポンプマウントケース90内部に軸支されて半月キー109によりドライブシャフト18と一体回転するように設けられたドライブベベルギヤ107aと、ベアリング110により同じく軸支されてドライブベベルギヤ107aに噛み合うドリブンベベルギヤ107bとを備える。ドライブベベルギヤ107aとドリブンベベルギヤ107bのギヤ比は例えば1:1.5〜1:2程度に設定される。
また、エクステンション部100aからシャフトハウジング101の内部にかけて、機体幅方向に沿うインペラシャフト112が軸通され、シャフトハウジング101内に設けられた一対のベアリング113,114に軸支されている。
インペラシャフト101の一端はドリブンベベルギヤ107bと一体回転するようにスプライン嵌合等により連結され、インペラシャフト112の他端はシャフトハウジング101の内部に画成されたインペラ室115の内部に偏心して軸通し、このインペラシャフト112の右端部に、自由端側からインペラ116がスプライン嵌合等により一体回転するように設けられる。インペラ116の形状や交換手順等は実施の形態1のインペラ68と同様である。
ポンプ駆動機構105は、ベベルギヤ機構107とインペラシャフト112とを含んで構成される。船外機1のエンジン5が作動すると、ギヤ比が1:1.5〜1:2程度に設定されたベベルギヤ機構107により、ドライブシャフト18の回転が適度に減速されてインペラシャフト112に伝達され、インペラ116を回転させる。
なお、ドライブシャフト18の軸心部に形成された主オイル通路18aの上端付近からドライブシャフト18の径方向に延びるオイル噴出通路18eが形成されている。オイル噴出通路18eの高さはベベルギヤ機構107のドライブベベルギヤ107aとドリブンベベルギヤ107bとの噛合部の高さに一致している。
主オイル通路18aにはトランスミッション装置26を潤滑するオイルが圧送され、このオイルがオイル噴出通路18eから噴出してドライブベベルギヤ107aとドリブンベベルギヤ107bとの噛合部に散布されてベベルギヤ機構107を潤滑する。ここでは主オイル通路18aとオイル噴出通路18eとがオイル供給手段を構成する。
上記の構成によれば、ポンプ駆動機構105のベベルギヤ機構107の部分のみにより、ドライブシャフト18の回転をドライブシャフト18の軸方向に対し垂直方向(水平方向)に取り出すことができるとともに、ドライブシャフト18の回転数を最適値に減速できるため、ウォーターポンプ103およびポンプ駆動機構105周辺のレイアウト性を良くするとともに、更なるコンパクト化を図ることができる。
[実施の形態3]
次に、本発明の実施の形態3を図8、図9に基づいて説明する。
ここでは、ポンプマウントケース120の右側面に一体形成されたエクステンション部120aにシャフトハウジング121がボルト122で固定され、さらにこのシャフトハウジング121の先端面にポンプハウジング123が固定され、ギヤハウジング121とポンプハウジング123によりウォーターポンプ124の外殻が構成されている。
ウォーターポンプ124の駆動は、ドライブシャフト18の回転を、スクリューギヤ機構を用いたポンプ駆動機構125により減速してウォーターポンプ124に伝達することによりなされる。ポンプ駆動機構125は以下のように構成される。
ポンプマウントケース120の内部にはギヤボックス126が形成され、その内部にスクリューギヤ機構127(ねじ歯車機構)が内蔵される。スクリューギヤ機構127は、ベアリング128,129により軸支されて半月キー130によりドライブシャフト18と一体回転するように設けられたドライブスクリューギヤ127aと、ベアリング131,132により軸支されてドライブスクリューギヤ127aに噛み合うドリブンスクリューギヤ127bとを備える。ドライブスクリューギヤ127aとドリブンスクリューギヤ127bのギヤ比は1:1.5〜1:2程度に設定され、これら両ギヤ127a,127bの交差角度は90°に設定されている。
また、エクステンション部120aからシャフトハウジング121の内部にかけて、機体幅方向に沿うインペラシャフト134が軸通され、シャフトハウジング121内に設けられた一対のベアリング135,136に軸支されている。インペラシャフト134の左端部は、ドリブンスクリューギヤ127bと一体回転するように、ドリブンスクリューギヤ127bから延びてギヤボックス126の機体幅方向右側面から突出する中心軸127cにスプライン嵌合等により連結されている。
インペラシャフト134の右端部は、ポンプハウジング123の内部に画成されたインペラ室137の内部に偏心して軸通し、このインペラシャフト134の右端部に、自由端側からインペラ138がスプライン嵌合等により一体回転するように設けられる。
ポンプ駆動機構125は、スクリューギヤ機構127とインペラシャフト134とを含んで構成される。船外機1のエンジン5が作動すると、ギヤ比が1:2に設定されたスクリューギヤ機構127により、ドライブシャフト18の回転が減速されてインペラシャフト134に伝達され、インペラ138を回転させる。
また、ドライブシャフト18の軸心部に形成された主オイル通路18aの上端付近からドライブシャフト18の径方向に延びるオイル噴出通路18fが形成され、その高さがドライブスクリューギヤ127aのギヤ幅方向中心部に形成されたオイル噴出孔127dの位置に合致している。エンジン5の作動時にはオイル噴出孔127dから噴出するオイルがドライブスクリューギヤ127aとドリブンスクリューギヤ127bとの噛合部に散布されてスクリューギヤ機構127が潤滑される。主オイル通路18aとオイル噴出通路18fとオイル噴出孔127dはオイル供給手段を構成する。
本構成でも、ポンプ駆動機構125のスクリューギヤ機構127の部分のみにより、ドライブシャフト18の回転をドライブシャフト18の軸方向に対し垂直方向(水平方向)に取り出せるとともに、回転数が最適値に減速されるため、ポンプ駆動機構125およびウォーターポンプ124周辺のレイアウト性向上とコンパクト化を図ることができる。
また、スクリューギヤ機構127のドライブスクリューギヤ127aとドリブンスクリューギヤ127bとの交差角度を90°以外の角度にも容易に設定できるため、ウォーターポンプ124の設置位置の自由度を高めることができる。
なお、スクリューギヤ機構127の類似機構として、ウォームギヤ機構を応用することもできる。
[実施の形態4]
次に、本発明の実施の形態4を図10、図11に基づいて説明する。
ここでは、ポンプマウントケース140にチェーンケース141が設置されており、このチェーンケース141がポンプマウントケース140の右側面に形成された切欠部140aから機体幅方向右側に突出している。
チェーンケース141は、チェーンケースロアー141aとチェーンケースアッパー141bとが上下に最中合わせにされて内部に液密なチェーン室141cが形成された構成である。チェーンケース141の基端部はポンプマウントケース140に複数のボルト143で固定され、この部分にドライブシャフト18が貫通している。
また、チェーンケース141の中間部は平面視(図11参照)で細く括れており、この中間部がポンプマウントケース140の切欠部140aを通る。この部分にはドライブシャフト18に平行するアイドルシャフト144がベアリング145,146により軸支されている。
さらに、チェーンケース141の先端部は、基端部や中間部よりも幅が広くなっており、ここにはドライブシャフト18に平行するインペラシャフト148がベアリング149,150により軸支されている。
チェーンケース141の先端部下面には取付フランジ141dが形成されてここにポンプハウジング151が液密的に固定され、チェーンケース141先端部とポンプハウジング151によりウォーターポンプ152の外殻が構成されている。
インペラシャフト148の下端部は、ポンプハウジング151の内部に画成されたインペラ室153の内部に偏心して軸通し、このインペラシャフト148の下端部に、自由端側(下方側)からインペラ154がスプライン嵌合等により一体回転するように設けられる。
ウォーターポンプ152の駆動は、ドライブシャフト18の回転を、チェーンケース141内部のチェーン室141cに設置されたポンプ駆動機構156により減速してウォーターポンプ152に伝達することにより行われる。ポンプ駆動機構156はチェーンドライブ機構であり、以下のように構成される。
チェーン室141c内において、ドライブシャフト18には一次ドライブスプロケット157が半月キー158によりドライブシャフト18と一体回転するように設けられ、ベアリング159,160を介してチェーンケース141に軸支されている。
また、先述のアイドルシャフト144には一次ドリブンスプロケット161と二次ドライブスプロケット162とが一体的に設けられ、インペラシャフト148には二次ドリブンスプロケット163がボルト164で締結されている。そして、一次ドライブスプロケット157と一次ドリブンスプロケット161との周りに一次チェーン167が巻装され、二次ドライブスプロケット162と二次ドリブンスプロケット163との周りに二次チェーン168が巻装されている。
一次ドライブスプロケット157の歯数は一次ドリブンスプロケット161の歯数よりも多く、一次ドリブンスプロケット161の歯数と二次ドライブスプロケット162の歯数は同一であり、二次ドリブンスプロケット163の歯数は他のスプロケット157,161,162よりも多い。各スプロケット157,161,162,163の歯数は、ドライブシャフト18の回転数が所定の比率に減速されてインペラシャフト148に伝達されるように設定される(例えば減速率1/1.5〜1/2程度)。
ポンプ駆動機構156は、アイドルシャフト144、一次ドライブスプロケット157、一次ドリブンスプロケット161、二次ドライブスプロケット162、二次ドリブンスプロケット163、一次チェーン167、二次チェーン168を備えて構成される。
船外機1のエンジン5が作動すると、ドライブシャフト18の回転数がポンプ駆動機構156により適度に減速されてインペラシャフト148に伝達され、インペラ154を回転させる。
なお、ドライブシャフト18の軸心部に形成された主オイル通路18aの上端付近からドライブシャフト18の径方向に延びるオイル噴出通路18gが形成され、その高さが一次ドライブスプロケット157に形成されたオイル噴出孔157aの位置に合致している。エンジン5の作動時にはオイル噴出孔157aから噴出するオイルが各スプロケット157,161,162,163および各チェーン167,168に散布されて潤滑がなされる。主オイル通路18aとオイル噴出通路18gとオイル噴出孔157aはオイル供給手段を構成する。
上記構成によれば、チェーンドライブ機構であるが故に、傘歯歯車等を利用する場合よりもポンプ駆動機構156の高さ方向の寸法が小さくなるため、ポンプマウントケース140の高さ寸法をコンパクト化することができる。
また、ポンプ駆動機構156が、4つのスプロケット157,161,162,163と2本のチェーン167,168とを用いてドライブシャフト18の回転を二段階に分けてインペラシャフト148に伝達するチェーンドライブ機構であり、その中間に位置するスプロケット162,163の歯数が、両端に位置するスプロケット157,163の歯数よりも小さいため、チェーンケース141の中間部の幅を細くすることができ、これによりポンプマウントケース140の切欠部140aの面積や、アッパーケース2のポンプ開口部2c(図3参照)の開口面積を小さくして強度低下を抑止することができる。
なお、上記各実施形態1乃至4ではウォーターポンプ41がケーシング12の外部に完全に露呈した構成となっているが、ウォーターポンプ41自体は必ずしもケーシング12の外部に設置されている必要はなく、例えばウォーターポンプ41をケーシング12の内部に設けて冷却水吸入部71と冷却水吐出部72をケーシング12に内蔵したり、ウォーターポンプ41の冷却水吸入部71と冷却水吐出部72だけをケーシング12の外部に開口させて吸入側管路部材82および吐出側管路部材83をケーシング12の外部に配設する構成としても良い。
本発明の実施の形態に係る船外機を示す右側面図である。 同実施の形態に係る図1のII部拡大図である。 同実施の形態に係る図2のIII-III線に沿う縦断面図である。 同実施の形態1を図3のIV部を拡大して示した縦断面図である。 同実施の形態に係る図4のV-V線に沿う縦断面図である。 同実施の形態に係る図4のVI-VI線に沿う縦断面図である。 同実施の形態2を示す縦断面図である。 同実施の形態3を示す縦断面図である。 同実施の形態3に係る図8のIX-IX線に沿う横断面図である。 同実施の形態4を示す縦断面図である。 同実施の形態4に係る図10のXI-XI線に沿う平面図である。
符号の説明
1 船外機
2 アッパーケース
3 ロアーケース
4 マウントプレート
5 エンジン
6 クランクシャフト
12 ケーシング
18 ドライブシャフト
18a オイル供給手段を構成する主オイル通路
18c,18d,18e,18f,18g オイル供給手段を構成するオイル噴出通路
20 プロペラシャフト
26 トランスミッション装置
41,103,124,152 ウォーターポンプ
53,105,125,156 ポンプ駆動機構
55,107 ポンプ駆動機構の動力伝達機構であり、傘歯車機構であるベベルギヤ機構
59 ポンプ駆動シャフト
59a オイル供給手段を構成する中空部
59b,127d,157a オイル供給手段を構成するオイル噴出孔
60 ポンプ駆動機構の動力伝達機構であり、平歯車機構である減速ギヤ機構
127 ポンプ駆動機構の動力伝達機構であり、ねじ歯車機構であるスクリューギヤ機構

Claims (9)

  1. ケーシングの上方にクランクシャフトを縦向きにしてエンジンが搭載され、前記クランクシャフトの回転が、前記ケーシングの内部に軸支されたドライブシャフトを経て前記ケーシング下部に軸支されたプロペラシャフトに伝達されるように構成された船外機において、
    冷却水を汲み上げるウォーターポンプと、前記ドライブシャフトの回転を減速して前記ウォーターポンプに伝達するポンプ駆動機構とを備えたことを特徴とする船外機。
  2. 前記ポンプ駆動機構を、前記ドライブシャフトの軸方向に対して略垂直方向に動力を取り出して前記ウォーターポンプに伝達するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の船外機。
  3. 前記ポンプ駆動機構を、前記ドライブシャフトに軸装されるトランスミッション装置の近傍に配置し、前記トランスミッション装置を潤滑するオイルの一部を前記ポンプ駆動機構に供給するオイル供給手段を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の船外機。
  4. 前記オイル供給手段を、前記トランスミッション装置を潤滑する前記オイルを前記ドライブシャフトの軸心部に形成したオイル通路を経て前記ポンプ駆動機構の各潤滑部に供給するように構成したことを特徴とする請求項3に記載の船外機。
  5. 前記ポンプ駆動機構を、前記ドライブシャフトの回転を平歯車機構により減速して前記ウォーターポンプに伝達するように構成したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の船外機。
  6. 前記ポンプ駆動機構を、前記ドライブシャフトの回転を傘歯歯車機構により減速して前記ウォーターポンプに伝達するように構成したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の船外機。
  7. 前記ポンプ駆動機構を、前記ドライブシャフトの回転をねじ歯車機構により減速して前記ウォーターポンプに伝達するように構成したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の船外機。
  8. 前記ポンプ駆動機構を、前記ドライブシャフトの回転をチェーンドライブ機構により減速して前記ウォーターポンプに伝達するように構成したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の船外機。
  9. 前記ポンプ駆動機構を、前記ドライブシャフトの出力を複数の動力伝達機構を介して前記ウォーターポンプに伝達するように構成したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の船外機。
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