JP2009147553A - 固体撮像素子の駆動方法および撮像装置 - Google Patents

固体撮像素子の駆動方法および撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】駆動パルスの信号本数を増加させずに飽和信号量の低下と消費電力の増大を防ぎ、簡素な構造で高輝度撮像時におけるブルーミング現象を抑制する。
【解決手段】光電変換素子71と、垂直電荷転送部73と、水平電荷転送部75と、水平電荷転送部75から不要な信号電荷を取り除く水平ドレイン部81と、オーバーフローバリア高さを設定する水平ドレインゲート部83とを備えた固体撮像素子100において、水平ドレインゲート部83へ印加する信号を、水平ブランキング期間の少なくとも一部に対しては、垂直電荷転送部73に印加する電荷転送パルス信号のうち、垂直電荷転送部73に電位の井戸を形成する電圧の信号に設定し、水平転送期間に対しては、電荷転送パルス信号のうち、水平電荷転送部75と水平ドレイン部81との間の電荷移動を阻止するオーバーフローバリア高さが得られる電圧の信号に設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、水平ドレイン部を有する固体撮像素子の駆動方法および撮像装置に関する。
例えばデジタルカメラ用の固体撮像素子として、CCD型固体撮像素子やMOS型固体撮像素子が普及している。いずれも、光検出素子はフォトダイオードで構成され、フォトダイオードは入射した光の量に応じて電荷を発生する。光電変換された一方のキャリア(通常は電子)は、CCDやMOS回路からなる垂直転送経路を介して読み出される。ところで、フォトダイオードに強い光が入射すると、飽和電荷量以上の過剰電荷が発生する。この過剰電荷が、隣接するフォトダイオードや垂直転送経路等に漏れ込むと、撮像した画像の画質が損なわれる画素間ブルーミングが起きやすくなる。ブルーミングでは、一部の画素の余剰電荷が他の画素に流れ込み、その画素が電気的に飽和して画面が白く抜ける。
このブルーミングを回避するものに例えば特許文献1に開示される固体撮像素子がある。この固体撮像素子1は、図10(a)に示すように、2次元に配列されたフォトダイオード、このフォトダイオードに蓄積された信号電荷を読み出すための読出しゲート、読出しゲートを介して読み出された信号電荷を垂直方向に転送するための垂直電荷転送部を画素領域3に備え、さらに、垂直方向に転送され信号電荷を水平方向に転送する水平電荷転送部5と、水平方向の転送端の出力部7と、水平電荷転送部5の下部に設けられたオーバーフローバリア部9と、水平ドレイン部11とにより構成される。
フォトダイオードに入射した光は光電変換され蓄積される。蓄積された信号電荷はφV1あるいはφV3に重畳された信号読出しパルスにより、読出しゲートを介して垂直電荷転送部のφV1あるいはφV3電極下に読み出される。垂直電荷転送部に読み出された信号電荷は、4相の垂直転送パルスφV1〜φV4により、1水平走査毎に1ラインずつ水平電荷転送部5に転送される。水平電荷転送部5に転送された信号電荷は、2相の水平転送パルスφH1,φH2により、順次出力部7に転送され、信号電荷が信号電圧に変換されて固体撮像素子1から外部に出力される。
この従来例においては、水平電荷転送部5下部に不要な余剰電荷を掃き出すための水平ドレイン部11が形成され、垂直電荷転送部から水平電荷転送部5へ多量の信号電荷が流入しても、不要な余剰電荷を速やかに水平ドレイン部11に排出し、必要な信号分のみを転送および出力することができる。その結果、高輝度撮像時において水平方向のブルーミング現象を抑制できる。
また、特許文献2に開示される固体撮像素子13は、図10(b)に示すように、水平電荷転送部5および水平ドレイン部11との間に水平ドレインゲート部15が形成される。このような構成にすれば、水平電荷転送部による垂直転送期間において、適切なφDG電圧を設定することにより、水平電荷転送部5から水平ドレイン部11への信号電荷漏れを防ぎ、結果として、飽和信号出力時においても信号量の減少を防止することができた。
特開平10−50975号公報 特開平9−127402号公報
しかしながら、特許文献1に開示される固体撮像素子1は、飽和光量時において水平方向にシェーディング特性を持ち、飽和信号量の減少が発生する。これは、水平電荷転送部による水平転送期間において、水平電荷転送部5から水平ドレイン部11へ信号電荷が少しずつ漏れてしまうため、右側画面の信号量が本来の左端画面の信号量に比べて小さくなるものである。このため、信号量が最も小さくなる右端の飽和出力でも所定仕様の信号出力以上を確保する必要がある。その施策として、例えば水平電荷転送部5のチャネル幅を大きくして、取扱い電荷量を大きくさせることが考えられるが、水平電荷転送部5の負荷容量を大きくすることになり、結果として、消費電力の増大を招くこととなった。
また、特許文献2に開示される固体撮像素子13は、当然であるが、水平ドレインゲート電圧を制御するためのφDGパルスが必要となる。このことは、例えばケーブル細径化が求められる内視鏡用途の固体撮像素子においては、制御配線が増え、ケーブルが肥大化する問題を生じた。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、駆動パルスの信号本数を増加させずに飽和信号量の低下と消費電力の増大を防ぐことのできる固体撮像素子の駆動方法および撮像装置を提供し、もって、簡素な構造で高輝度撮像時におけるブルーミング現象の抑制を図ることを目的とする。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) マトリクス状に配列された光電変換素子と、前記光電変換素子から信号電荷を読み出して垂直方向に転送する垂直電荷転送部と、前記垂直電荷転送部から信号電荷を受けて水平方向に転送する水平電荷転送部と、前記水平電荷転送部から不要な信号電荷を取り除く水平ドレイン部と、前記水平電荷転送部と前記水平ドレイン部との間でオーバーフローバリア高さを設定する水平ドレインゲート部と、を備えた固体撮像素子の駆動方法であって、
前記水平ドレインゲート部へ印加する信号を、
前記固体撮像素子の水平ブランキング期間の少なくとも一部に対しては、前記垂直電荷転送部に印加する電荷転送パルス信号のうち、前記垂直電荷転送部に電位の井戸を形成する電圧の信号に設定し、
前記固体撮像素子の水平転送期間に対しては、前記電荷転送パルス信号のうち、前記水平電荷転送部と前記水平ドレイン部との間の電荷移動を阻止するオーバーフローバリア高さが得られる電圧の信号に設定する固体撮像素子の駆動方法。
この固体撮像素子の駆動方法によれば、水平電荷転送部に転送された信号電荷のうち、過剰電荷が水平ドレイン部へ排出されるとともに、水平電荷転送部での水平電荷転送時には水平ドレインゲート部で高い電位障壁が形成され、水平電荷転送部から水平ドレイン部への信号電荷の漏れがなくなる。
(2) (1)記載の固体撮像素子の駆動方法であって、
前記水平ドレインゲート部へ印加する信号は、前記垂直電荷転送部の電荷転送方向最終段に印加される信号とする固体撮像素子の駆動方法。
この固体撮像素子の駆動方法によれば、垂直電荷転送部から水平電荷転送部へ信号電荷を転送開始するとき、垂直電荷転送部の電荷転送方向最終段の印加電位がハイレベルとなり、同時に、水平ドレインゲート部の印加電位もハイレベルとなって、最終段における信号電荷の転送タイミングと同期して水平ドレインゲート部を所望のバリア高さに設定できる。また、垂直電荷転送部から水平電荷転送部への信号電荷の転送が完了した後は、垂直電荷転送部の電荷転送方向最終段における信号電位がローレベルとなるタイミングで、水平ドレインゲート部の印加電位もローレベルとなり、水平ドレインゲート部のバリア高さが水平電荷転送時に電荷漏れが生じない高さにできる。
(3) マトリクス状に配列された光電変換素子と、前記光電変換素子から信号電荷を読み出して垂直方向に転送する垂直電荷転送部と、前記垂直電荷転送部から信号電荷を受けて水平方向に転送する水平電荷転送部と、前記水平電荷転送部から不要な信号電荷を取り除く水平ドレイン部と、前記水平電荷転送部と前記水平ドレイン部との間でオーバーフローバリア高さを設定する水平ドレインゲート部と、を備えた固体撮像素子、および該固体撮像素子を駆動して画像信号を出力させる駆動部を備えた撮像装置であって、
前記固体撮像素子の垂直電荷転送部における電荷転送電極のうち、水平ブランキング期間の少なくとも一部に対しては前記垂直電荷転送部に電位の井戸を形成する電圧の信号が印加され、水平転送期間に対しては前記水平電荷転送部と前記水平ドレイン部との間の電荷移動を阻止するオーバーフローバリア高さが得られる電圧の信号が印加される電極が、前記水平ドレインゲート部に接続されている撮像装置。
この撮像装置によれば、垂直電荷転送部から水平電荷転送部に信号電荷が転送されるタイミングで、水平ドレインゲート部の印加電位もハイレベルとなり、水平電荷転送部に転送された信号電荷のうち、過剰な信号電荷が水平ドレインゲート部を介して水平ドレイン部に排出される。また、水平電荷転送部での水平電荷転送時には、水平ドレインゲート部の印加電位もローレベルとなり、水平ドレインゲート部で高い電位障壁が形成され、水平ドレイン部への信号電荷の漏れが阻止される。
(4) (3)記載の撮像装置であって、
前記水平ドレインゲート部に、前記垂直電荷転送部の電荷転送方向最終段の転送電極が接続されている撮像装置。
この撮像装置によれば、垂直電荷転送部の最終段と水平ドレインゲート部とを接続することで、最短の結線にでき、構造を簡素化できる。
(5) マトリクス状に配列された光電変換素子と、前記光電変換素子から信号電荷を読み出して垂直方向に転送する垂直電荷転送部と、前記垂直電荷転送部から信号電荷を受けて水平方向に転送する水平電荷転送部と、前記水平電荷転送部から不要な信号電荷を取り除く水平ドレイン部と、前記水平電荷転送部と前記水平ドレイン部との間でオーバーフローバリア高さを設定する水平ドレインゲート部と、を備えた固体撮像素子、および該固体撮像素子を駆動して画像信号を出力させる駆動部を備えた撮像装置であって、
前記駆動部は、前記水平ドレインゲート部へ印加する信号と、前記垂直電荷転送部の電荷転送方向最終段の転送電極へ印加する信号を共通にして出力する撮像装置。
この撮像装置によれば、固体撮像素子内で垂直電荷転送部の電荷転送方向最終段の転送電極と水平ドレインゲート部とを接続した場合と同等の回路が構成可能となる。
(6) (3)〜(5)のいずれか1項記載の撮像装置であって、
屈曲性を有する内視鏡挿入部の先端部に前記固体撮像素子が内蔵された撮像装置。
この撮像装置によれば、水平ドレインゲート部が垂直電荷転送部の電荷転送方向最終段における転送電極印加パルスで駆動され、従来例で必要とされた専用の水平ドレインゲート用駆動パルスが不要となり、駆動パルスの信号本数が低減される。これより、固体撮像素子に接続される信号配線を屈曲性を有する内視鏡挿入部内において増やすことなく、内視鏡挿入部の細径化に寄与できる。
本発明に係る固体撮像素子の駆動方法および撮像装置によれば、水平ドレインゲート部へ印加する信号を、水平ブランキング期間の一部に対しては、垂直電荷転送部に電位の井戸を形成する電圧の信号に設定し、水平転送期間に対しては、水平電荷転送部と水平ドレイン部との間の電荷移動を阻止するオーバーフローバリア高さが得られる電圧の信号に設定するので、水平電荷転送部に転送した信号電荷のうち、過剰な信号電荷が水平ドレイン部へ排出できる。また、水平電荷転送部での水平電荷転送時には水平ドレインゲート部で高い電位障壁が形成され、信号電荷の漏れを生じさせず、シェーディングの発生を防止できる。また、駆動パルスの信号本数を増加させずに簡単な構成で高輝度撮像時におけるブルーミング現象を抑制できる。
以下、本発明に係る固体撮像素子の駆動方法および撮像装置の好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る撮像装置の要部構成図、図2は図1に示した撮像装置の全体構成を表すブロック図である。
本実施の形態は、図1に示す固体撮像素子100が、撮像装置である図2に示すデジタルカメラ200に搭載される。デジタルカメラ200は、撮影レンズ21と、上記した固体撮像素子100と、この両者の間に設けられた絞り23と、赤外線カットフィルタ25と、光学ローパスフィルタ27とを光学系として備える。デジタルカメラの全体を統括制御するCPU29は、フラッシュ発光部31および受光部33を制御し、レンズ駆動部35を制御して撮影レンズ21の位置をフォーカス位置に調整し、絞り駆動部37を介し絞り23の開口量を制御して露光量調整を行う。
また、CPU29は、撮像素子駆動部39を介して固体撮像素子100を駆動し、撮影レンズ21を通して撮像した被写体画像を色信号として出力させる。CPU29には、操作部41を通してユーザからの指示信号が入力され、CPU29はこの指示に従って各種制御を行う。
デジタルカメラ200の電気制御系は、固体撮像素子100の出力に接続されたアナログ信号処理部43と、このアナログ信号処理部43から出力されたRGBの色信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路45とを備え、これらはCPU29によって制御される。
さらに、このデジタルカメラ200の電気制御系は、メインメモリ(フレームメモリ)47に接続されたメモリ制御部49と、ガンマ補正演算,RGB/YC変換処理,画像合成処理等の画像処理を行うデジタル信号処理部51と、撮像画像をJPEG画像に圧縮したり圧縮画像を伸張したりする圧縮伸張処理部53と、測光データを積算しデジタル信号処理部51が行うホワイトバランス補正のゲインを求める積算部55と、着脱自在の記録媒体57が接続される外部メモリ制御部59と、カメラ背面等に搭載された液晶表示部61が接続される表示制御部63とを備え、これらは、制御バス65およびデータバス67によって相互に接続され、CPU29からの指令によって制御される。
本実施の形態によるデジタルカメラ200で被写体画像を撮像する場合、図1に示す固体撮像素子100は次のように動作する。
固体撮像素子100は、多数の光電変換素子71が平面上に行方向(矢印Xの方向)および列方向(矢印Yの方向)に沿って並ぶようにマトリクス配置された撮像部77を有している。各々の光電変換素子71は、通常は半導体で構成されるフォトダイオードであり、各々の受光面に入射した光の強さと露光時間の長さとで定まる光量に応じた信号電荷を生成する。
この固体撮像素子100には、二次元配置された多数の光電変換素子71のそれぞれが出力する信号電荷を固体撮像素子100の出力端子OUTから適切な順番に従って時系列のフレーム毎の信号として読み出すために、複数の垂直電荷転送部(VCCD)73と、水平電荷転送部(HCCD)75とが備わっている。
各光電変換素子71に蓄積された信号電荷は、垂直電荷転送部73にそれぞれ読み出される。この垂直電荷転送部73の出力側では、垂直電荷転送部73からそれぞれ出力される1行分の信号電荷が、水平電荷転送部75に転送され、その結果、水平電荷転送部75に1行分の信号電荷が保持される。水平電荷転送部75は、それ自身が保持している1行分の信号電荷を1画素単位で水平方向(矢印X方向)に順次に転送する。水平電荷転送部75から出力される信号電荷は、出力増幅器79で増幅され、出力端子OUTに送られる。
ここで、本構成の固体撮像素子100においては、上記の水平電荷転送部75に沿って、不要な余剰電荷を掃き出すための水平ドレイン部81が、水平電荷転送部75の垂直電荷転送部73の接合側とは反対側に配置され、垂直電荷転送部73から水平電荷転送部75へ多量の信号電荷が流入した場合に、余剰電荷を速やかに水平ドレイン部81に排出する構成となっている。水平ドレイン部81に排出する信号電荷の量は、水平電荷転送部75と水平ドレイン部81との間に形成された水平ドレインゲート部83に印加される信号によって決定される。
そして、出力端子OUTからは被写体の画像信号が出力され、デジタル信号処理部51は、この画像信号に基づいて被写体画像データを生成する。
このような信号電荷の読み出し動作を実現するために必要な制御信号、すなわち、垂直転送制御信号φV1〜φV4と、水平転送制御信号φH1、φH2等がそれぞれ上記した撮像素子駆動部39によって生成され、固体撮像素子100の垂直電荷転送部73、水平電荷転送部75にそれぞれ印加される。
次に、水平ドレイン部81について詳細に説明する。
図3は図1の要部拡大図、図4は図3に示した水平ドレイン部の詳細構成図である。
本構成の固体撮像素子100は、水平電荷転送部75の垂直電荷転送部73側とは反対側に、水平ドレイン部81およびそれらの間の電位を専用に制御するための専用ゲート電極を有する水平ドレインゲート部83を備えている。水平ドレインゲート部83は、垂直電荷転送部73を駆動させるための印加パルスで制御される。つまり、専用ゲート電極の印加電位をハイレベルにして、水平電荷転送部75に転送される信号電荷の一部を、水平ドレイン部81に排出できるようになっている。また、水平電荷転送部による水平転送期間において、専用ゲート電極の印加電位をローレベルにして、水平ドレイン部81と水平電荷転送部75との間に高い電位障壁を形成して、水平電荷転送部75から水平ドレイン部81への電荷の移動を防げるようになっている。
なお、図10(a)に示した従来の固体撮像素子1は、水平電荷転送部と水平ドレイン部との間に不純物注入で形成したオーバフローバリアを備えるが、水平ドレインゲート部が存在せず、垂直電荷転送部73を駆動するための印加パルスでは制御されない構成となっている。また、図10(b)に示した従来の固体撮像素子13は、水平ドレインゲート部は専用のパルスで駆動されており、垂直電荷転送部73や水平電荷転送部75の駆動パルスの他に新たに駆動信号を導入した構成となっている。
これらに対して本実施形態の固体撮像素子100は、垂直電荷転送部73の駆動信号であるφV1,φV2,φV3,φV4の4相パルスの一部を用いて水平ドレインゲート部83を駆動している。つまり、水平ドレイン部81は、新たに専用の駆動信号を導入することなく、垂直電荷転送部73の駆動信号を共用して駆動される構成となっている。水平ドレインゲート部83の専用ゲート電極には、バスライン85が接続されており、このバスライン85は、アルミなどの金属材料、あるいはポリシリコン等で形成されている。バスライン85は、撮像部77の領域から外れた垂直電荷転送部73の各電荷転送電極に沿った側方で、各電荷転送電極と同様にして共通結線される。水平ドレインゲート部83の駆動信号としては、垂直電荷転送用駆動パルスのうち、垂直電荷転送部73の最終段である転送電極87に印加する駆動信号φV4が好適に利用できる。最終段の転送電極87に印加する駆動信号と水平ドレインゲート部83の駆動信号を共通にすることで、垂直電荷転送部73から信号電荷が水平電荷転送部75に転送されたときに、水平ドレインゲート部83が所望のバリア高さに設定され、オーバーフローする信号電荷が直ちに水平ドレイン部81に掃き出される。これにより、高輝度撮像時において水平方向のブルーミング現象を抑制できる。
ここで、水平ドレインゲート部83の駆動信号として利用できる信号の条件を説明する。
図5は図1に示した固体撮像素子の水平ブランキング期間辺りのタイミングチャート、図6は水平ドレインゲート部の動作説明図である。なお、図6中の断面は、図4のA−B断面を表す。
水平ドレインゲート部83の駆動信号として垂直電荷転送部73の駆動信号φV4を用いる場合、図5のt=tlにおいて、φV4がハイレベル(例えば−7.5Vから0V)となり、垂直電荷転送部73から水平電荷転送部75に電荷が転送される。その時、同時に水平ドレインゲート部83の印加電位も同様にハイレベルとなるので、水平電荷転送部75内に流入した信号電荷のうち、水平ドレインゲート部83のバリア高さを超えてオーバーフローする過剰電荷が、図6(c)に示すように、水平ドレインゲート部83を介して水平ドレイン部81に排出される。このときの水平電荷転送部75の隣接する転送段に対しては、バリア高さが水平度ラインゲート部83のバリア高さより高く設定されているので、水平電荷転送部75の電荷転送方向に信号電荷が溢れ出すことはない。これにより、高輝度撮像時における水平方向のブルーミング現象を抑制できる。
次に、t=t2において、φV4がローレベル(例えば0Vから−7.5V)となり、垂直電荷転送部73から水平電荷転送部75への信号電荷の転送が完了する。同時に、水平ドレインゲート部83も同様にローレベルとなる。その後、t=t3において、信号電荷は水平電荷転送部75内を高速転送し、出力部から画像信号として出力される。φV4がローレベルになった後は、図6(b)に示すように、水平ドレインゲート部83で高い電位障壁eWが形成される。そのため、水平電荷転送部75から水平ドレイン部81への信号電荷の漏れが無くなり、これによって、飽和出力信号の減少がなくなって、シェーディングの発生を防止できる。
また、本構成の固体撮像素子100によれば、所定仕様の飽和信号量以上が確保できる最小限の電荷蓄積容量が確保できれば良く、従来例と比較して転送路のチャネル幅を小さくすることができる。その結果、水平電荷転送部の負荷容量を低減でき、低消費電力化が図れる。
したがって、水平ドレインゲート部83への駆動信号の条件としては、水平ドレインゲート部83へ印加する信号を、水平ブランキング期間の一部に対しては、垂直電荷転送部73に電位の井戸を形成する電圧の信号に設定し、水平転送期間に対しては、水平電荷転送部75と水平ドレイン部81との間の電荷移動を阻止するオーバーフローバリア高さが得られる電圧の信号に設定する。そのような信号を用いることで、水平電荷転送部75に信号電荷を転送するときに、転送された信号電荷のうち、過剰な信号電荷が水平ドレイン部81へ排出されるとともに、水平電荷転送部75での水平電荷転送時には水平ドレインゲート部83で高い電位障壁eWが形成される。これにより、従来素子と比べ駆動パルスの信号本数を増加させずに簡単な構成で、高輝度撮像時におけるブルーミング現象を抑制できる。また、飽和信号量の低下あるいは消費電力の増大を防ぐことができる。
また、固体撮像素子100では、水平電荷転送部75へ最も近接配置されている垂直電荷転送部73の電荷転送方向最終段が水平ドレインゲート部83に接続されることで、バスライン85(図4参照)を最短で形成できる。しかし、これに限らず、例えば、上記の水平ドレインゲート部83への駆動信号の条件はφV3も満足しているので、φV3に接続される電極を水平ドレインゲート部83に接続してもよい。
図7は変形例に係る撮像装置の要部構成図である。
なお、上記の実施の形態では、固体撮像素子100にて水平ドレインゲート部83がバスライン85にて垂直電荷転送部73の最終段の転送電極87と接続されたが、本発明に係る撮像装置は、図7に示すように、固体撮像素子100A、およびこの固体撮像素子100Aを駆動して画像信号を出力させる駆動部39Aを備えた撮像装置200Aにおいて、駆動部39Aが、水平ドレインゲート部83へ印加する信号と、垂直電荷転送部73の電荷転送方向最終段の転送電極へ印加する信号を共通にして出力するものであってもよい。すなわち、このような構成では、駆動部39Aに転送電極と水平ドレインゲート部83を接続するバスライン85Aが設けられることとなる。
このような変形例によれば、固体撮像素子100Aと駆動部39Aとが離間される構成において、固体撮像素子100A内で垂直電荷転送部の電荷転送方向最終段の転送電極と水平ドレインゲート部83を接続した場合と同等の回路が構成可能となる。また、水平ドレインゲート部83にφV4に接続する以外にもφV3に接続する構成としてもよい。
次に、本発明に係る撮像装置の他の実施の形態を説明する。
図8は他の実施の形態に係る撮像装置の外観図、図9は図8に示した撮像装置の光学系を側面視(a)、平面視(b)で表した模式図である。なお、図1〜図7に示した部材・部位と同等の部材・部位には同一の符号を付して説明し、重複する説明は省略する。
本実施の形態は、発明に係る撮像装置が光学拡大電子スコープ(内視鏡)300となる。内視鏡300の先端部は、例えば、約φ10mmのほぼ円形状に形成され、光源91、観察光学系93、ノズル95および鉗子口97を含んで構成される。図に光源91と示してあるのは、発光源、導光体(ファイバ)、出射口を含む光源の出射口である。
光源91は、複数(本実施形態では2箇所)形成され、例えば赤外線領域の光をカットした白色光を出射し、例えば生体内部の患部に光を照射する。観察光学系93は、上記した固体撮像素子100を含んで構成され、光源91から出射され、患部で反射された光を主に受けて像を形成し、観察者に送信する。ノズル95は、気体または液体、例えば患部観察を容易にするための洗浄液や染色液を噴き出す噴き出し口である。鉗子口97は、患部の細胞を採取したり、患部の切除を行ったりする鉗子97aの出し入れ口である。
光源91(の出射口)、観察光学系93、ノズル95及び鉗子口97(鉗子97a)は、内視鏡挿入部であるチューブ99の先端部付近に備えられる。チューブ99自体を屈曲可能に作製することで、観察光学系93等をより患部に接近させたり、スコープの操作性を向上させることができる。なお、チューブ99には、観察光学系93等が設けられている側とは反対側の端部に操作装置が備わっており、光源91、観察光学系93、ノズル95、及び鉗子97aの操作を行うことが可能である。また、観察光学系93からの画像データはチューブ99の内部を伝って送信される。このようなチューブ99は、機械的、電気的な伝送管として機能する。
観察光学系93は、図9(a)に示すように、対物レンズ101、プリズム103、半導体チップ105及び配線基板107を含んで構成される。光源91から出射され、患部で反射された光109が、対物レンズ101に入射し、プリズム103で進行方向をほぼ直角方向に変化させられて、半導体チップ105に入射する。半導体チップ105には、固体撮像素子100及びパッド111aが形成されている。駆動回路等、配線が形成されている配線基板107のパッド111bと、半導体チップ105のパッド111aとはワイヤーボンディングされている。配線基板107のパッド111bにはリード113が接続されている。リード113は、チューブ99の内部を、チューブ99の延在方向に沿って配置されている。なお、半導体チップ105及び配線基板107は、支持板115上に支持されている。
対物レンズ101に入射し、プリズム103で直角に進行方向を変えられた光109は半導体チップ105の固体撮像素子100の撮像部77にある複数の各光電変換素子71に入射する。これにより蓄積された信号電荷は、固体撮像素子100内部を転送された後、画像データとして出力され、その画像データは、リード113によって外部に取り出される。
この内視鏡300によれば、固体撮像素子100が用いられることで、水平ドレインゲート部83が垂直電荷転送部73の電荷転送方向最終段における転送電極印加パルスで駆動され、従来必要とされた水平ドレインゲート用駆動パルスφDG(図10(b)参照)が不要となり、駆動パルスの信号本数が低減される。これより、固体撮像素子100と駆動部を接続するチューブ99内においてリード数を低減でき、チューブ細径化が求められる内視鏡用途のイメージセンサに対して本発明の固体撮像素子100を好適に適用できる。
本発明に係る撮像装置の要部構成図である。 図1に示した撮像装置の全体構成を表すブロック図である。 図1の要部拡大図である。 図3に示した水平ドレイン部の詳細構成図である。 図1に示した固体撮像素子の水平ブランキング期間辺りのタイミングチャートである。 水平ドレインゲート部の動作説明図である。 変形例に係る撮像装置の要部構成図である。 他の実施の形態に係る撮像装置の外観図である。 図8に示した撮像装置の光学系を側面視(a)、平面視(b)で表した模式図である。 オーバーフローバリア部を備える従来の固体撮像素子を(a)、水平ドレインゲート電圧を制御するためのφDGパルスが必要となる従来の固体撮像素子を(b)に表した構成図である。
符号の説明
71 光電変換素子
73 垂直電荷転送部
75 水平電荷転送部
81 水平ドレイン部
83 水平ドレインゲート部
87 垂直電荷転送部の電荷転送方向最終段の転送電極
97a 鉗子
100 固体撮像素子
200,300 撮像装置
e 信号電荷

Claims (6)

  1. マトリクス状に配列された光電変換素子と、前記光電変換素子から信号電荷を読み出して垂直方向に転送する垂直電荷転送部と、前記垂直電荷転送部から信号電荷を受けて水平方向に転送する水平電荷転送部と、前記水平電荷転送部から不要な信号電荷を取り除く水平ドレイン部と、前記水平電荷転送部と前記水平ドレイン部との間でオーバーフローバリア高さを設定する水平ドレインゲート部と、を備えた固体撮像素子の駆動方法であって、
    前記水平ドレインゲート部へ印加する信号を、
    前記固体撮像素子の水平ブランキング期間の少なくとも一部に対しては、前記垂直電荷転送部に印加する電荷転送パルス信号のうち、前記垂直電荷転送部に電位の井戸を形成する電圧の信号に設定し、
    前記固体撮像素子の水平転送期間に対しては、前記電荷転送パルス信号のうち、前記水平電荷転送部と前記水平ドレイン部との間の電荷移動を阻止するオーバーフローバリア高さが得られる電圧の信号に設定する固体撮像素子の駆動方法。
  2. 請求項1記載の固体撮像素子の駆動方法であって、
    前記水平ドレインゲート部へ印加する信号は、前記垂直電荷転送部の電荷転送方向最終段に印加される信号とする固体撮像素子の駆動方法。
  3. マトリクス状に配列された光電変換素子と、前記光電変換素子から信号電荷を読み出して垂直方向に転送する垂直電荷転送部と、前記垂直電荷転送部から信号電荷を受けて水平方向に転送する水平電荷転送部と、前記水平電荷転送部から不要な信号電荷を取り除く水平ドレイン部と、前記水平電荷転送部と前記水平ドレイン部との間でオーバーフローバリア高さを設定する水平ドレインゲート部と、を備えた固体撮像素子、および該固体撮像素子を駆動して画像信号を出力させる駆動部を備えた撮像装置であって、
    前記固体撮像素子の垂直電荷転送部における電荷転送電極のうち、水平ブランキング期間の少なくとも一部に対しては前記垂直電荷転送部に電位の井戸を形成する電圧の信号が印加され、水平転送期間に対しては前記水平電荷転送部と前記水平ドレイン部との間の電荷移動を阻止するオーバーフローバリア高さが得られる電圧の信号が印加される電極が、前記水平ドレインゲート部に接続されている撮像装置。
  4. 請求項3記載の撮像装置であって、
    前記水平ドレインゲート部に、前記垂直電荷転送部の電荷転送方向最終段の転送電極が接続されている撮像装置。
  5. マトリクス状に配列された光電変換素子と、前記光電変換素子から信号電荷を読み出して垂直方向に転送する垂直電荷転送部と、前記垂直電荷転送部から信号電荷を受けて水平方向に転送する水平電荷転送部と、前記水平電荷転送部から不要な信号電荷を取り除く水平ドレイン部と、前記水平電荷転送部と前記水平ドレイン部との間でオーバーフローバリア高さを設定する水平ドレインゲート部と、を備えた固体撮像素子、および該固体撮像素子を駆動して画像信号を出力させる駆動部を備えた撮像装置であって、
    前記駆動部は、前記水平ドレインゲート部へ印加する信号と、前記垂直電荷転送部の電荷転送方向最終段の転送電極へ印加する信号を共通にして出力する撮像装置。
  6. 請求項3〜請求項5のいずれか1項記載の撮像装置であって、
    屈曲性を有する内視鏡挿入部の先端部に前記固体撮像素子が内蔵された撮像装置。
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