JP2009146323A - Cpu資源管理装置とその方法 - Google Patents

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和幸 伊藤
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Abstract

【課題】追加アプリの動作検証を比較的短時間で行うことが可能なCPU資源管理装置とその方法を実現すること。
【解決手段】優先度の高い既存アプリを動作させながら優先度の低い追加アプリの動作を検証するのにあたり、既存アプリの各動作周期について実際のCPU使用時間に基づき所定の最大CPU使用時間に満たない時間だけCPUに負荷を発生させるCPU負荷発生部を設け、前記既存アプリの各動作周期について既存アプリの最大CPU使用時間を確保することを特徴とするもの。
【選択図】 図1

Description

本発明は、CPU資源管理装置とその方法に関し、詳しくは、新しく追加するアプリケーション(以下、アプリという)が正常動作するか否かを比較的短時間で検証できる装置とその方法に関するものである。
従来から、センサ、コントローラなどのフィールド機器やその他電子機器において、機能拡張や補充のために新たなアプリを追加するのにあたっては、既に実装されていたアプリ(以下、既存アプリという)の動作を従来どおりに継続させつつ、新たに追加するアプリ(以下、追加アプリという)も正常に動作させるべくCPU(Central Processing Unit)の資源管理が行われている。
従来の追加アプリを実装する場合におけるCPU資源を管理する電子機器およびその方法に関連する先行技術文献としては次のようなものがある。
特開2003−242123号公報
ところで、従来のCPU資源を管理する電子機器およびその方法では、実装された複数のアプリに対して優先度を設定して最も優先度が高いアプリにCPUを使用させる「優先度制御」の方式が利用されている。
図7は、従来のCPU資源管理機能を有する電子機器の構成ブロック図である。フィールド機器1はプラントに設置されていて、データを伝送する通信機能や、AI(アナログ信号入力)、AO(アナログ信号入出力)、PID演算(比例、積分、微分演算)などのフィールド機器固有の機能ブロックを実行する機能と、CPU資源を管理するCPU資源管理機能を有している。
フィールド機器1は、CPU11とフィールド機器1に既に配備されフィールド機器固有の機能ブロックを実行するための既存アプリ12とで構成されている。CPU11は、演算制御部として動作するものであり、図示しないOS(Operation System)を起動してプログラムを実行することによりフィールド機器1全体を制御し、CPU資源の割り当てを行う。
図7において、CPU11にはフィールド機器1の機能拡張や補充のために追加アプリ13が実装され、CPU11は、OSが提供する優先度制御機能を利用して追加アプリ13の優先度を既存アプリ12の優先度よりも低く設定しているものとする。
これにより、CPU11は、各アプリ12〜13に設定された優先度に基づき優先度の高い既存アプリ12が優先的にCPUを使用できるように制御し、優先度の高い既存アプリ12がwait状態などによってCPU11を使用しない場合は優先度の低い追加アプリ13がCPU11を使用できるように制御する。
このように従来のCPU資源を管理する電子機器では、優先度の低い追加アプリ13が実装された場合であっても、優先度の高い既存アプリ12は従来通りの動作を継続することができる。
ところで、優先度の高い既存アプリ12の単位時間あたりのCPU使用率は、フィールド機器への入力などに依存して変動することがあり、常に一定とは限らない。たとえば既存アプリ12が一定期間連続してあらかじめ割り当てられている最大CPU使用時間で動作すると、この影響を受けて優先度の低い追加アプリ13が正常動作しない場合もある。
そこで、追加アプリ13が正常動作するか否かを検証するためには、既存アプリ12に対して単位時間あたりにあらかじめ割り当てられている最大CPU使用時間を確保しながら、既存アプリ12と追加アプリ13の両方を連続稼動させることが望ましい。
しかしながら、ただ単に既存アプリ12と追加アプリ13の両方をCPU11に実装した状態で連続稼動させた場合には、前述のように既存アプリ12の単位時間あたりのCPU使用率はフィールド機器への入力等に依存して変動することから、常にあらかじめ割り当てられている最大CPU使用時間になるとは限らない。
すなわち、検証時間が短い場合には、既存アプリ12が最もCPUを使用する最も過酷な状況下での追加アプリ13の動作検証が行われない不十分な条件で終了することも考えられる。したがって、このように不十分な条件での検証に終わらせないためには、検証時間を比較的長くとらなければならないという問題点があった。
本発明は上述の問題点を解決するものであり、その目的は、既存アプリの単位時間あたりのCPU使用率を常にあらかじめ割り当てられている最大CPU使用時間に設定して、追加アプリの動作検証を比較的短時間で行えるCPU資源管理装置とその方法を実現することにある。
このような課題を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、
実装された複数のアプリに優先度を設定し、最も優先度が高いアプリにCPUを使用させるように構成されたCPU資源管理装置において、
優先度の高い既存アプリを動作させながら優先度の低い追加アプリの動作を検証するのにあたり、既存アプリの各動作周期について実際のCPU使用時間に基づき所定の最大CPU使用時間に満たない時間だけCPUに負荷を発生させるCPU負荷発生部を設け、
前記既存アプリの各動作周期について既存アプリの最大CPU使用時間を確保することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、
請求項1記載のCPU資源管理装置において、
前記追CPU負荷発生部は、
既存アプリの動作周期と動作周期あたりの最大CPU使用時間を含む既存アプリ情報を記憶する既存アプリ情報テーブルと、
この既存アプリ情報テーブルに記憶された既存アプリ情報に基づき、既存アプリの各動作周期について実際のCPU使用時間に基づき所定の最大CPU使用時間に満たない時間を計算する負荷計算処理部と、
この負荷計算処理部の計算結果に基づき、前記既存アプリの最大CPU使用時間に満たない時間だけCPUに負荷を発生させる負荷発生処理部、
で構成されることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、
請求項1または請求項2記載のCPU資源管理装置において、
複数の既存アプリが実装されている場合は、
これら既存アプリの動作周期の最小公倍数およびこの動作周期の最小公倍数あたりにおける各既存アプリの最大CPU使用時間の合計を算出し、各既存アプリの動作周期の最小公倍数あたりにおける実際のCPU使用時間の合計が前記算出した既存アプリの最大CPU使用時間に満たない時間だけCPUに負荷を発生させることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、
請求項1から請求項3のいずれかに記載のCPU資源管理装置において、
CPU資源管理装置はフィールド機器として構成されていることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、
実装された複数のアプリに優先度を設定し、最も優先度が高いアプリにCPUを使用させるCPU資源管理方法において、
優先度の高い既存アプリを動作させながら優先度の低い追加アプリの動作を検証するのにあたり、
既存アプリの動作周期と動作周期あたりの最大CPU使用時間を含む既存アプリ情報に基づき既存アプリの各動作周期について実際のCPU使用時間に基づき所定の最大CPU使用時間に満たない時間を求める第1のステップと、
第1のステップで求めた既存アプリの最大CPU使用時間に満たない時間だけCPUに負荷を発生させる第2のステップ、
を含むことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、
請求項5記載のCPU資源管理方法において、
前記CPU資源管理方法は、フィールド機器として構成された電子機器を対象とすることを特徴とする。
本発明によれば、CPU資源管理装置は、既存アプリの各動作周期における最大CPU使用時間を補償するので追加アプリの動作検証を比較的短時間で行うことができる。
また、本発明によれば、CPU資源管理装置は、既存アプリの各動作周期単位であらかじめ割り当てられている既存アプリの最大CPU使用時間を確保した残り時間で追加アプリの動作検証を行うので最も過酷な状況下で行うことになり、十分な条件での動作検証を比較的短時間で行うことができる。
また、本発明によれば、CPU資源管理装置は、動作検証に必要な時間を制御するのにあたり、既存アプリと追加アプリの動作周期の長短に関連して、既存アプリが追加アプリよりも長いかまたは等しい場合には、既存アプリの動作周期1回分の時間で行うことができる。また、既存アプリが追加アプリよりも短い場合には、追加アプリの動作周期1回分の時間で行うことができる。
また、本発明によれば、CPU資源管理装置は、CPU負荷発生部の優先度が既存アプリよりも低く設定していることにより、既存アプリの処理を中断させることはなく、かつ、CPU負荷発生部は既存アプリの外部にあるため、既存アプリを変更することなく既存アプリの運用中に追加アプリの動作検証を行うことができる。
また、本発明によれば、CPU資源管理装置は、既存アプリの動作周期内にスリープを繰り返して既存アプリの動作状態を把握して既存アプリのCPU使用時間の合計が最大CPU使用時間に満たない時間だけCPU負荷を発生させるので、既存アプリがCPUを使用するタイミングに依存することなく各動作周期あたりの最大CPU使用時間を確実に確保して補償できる。
図1は、本発明に係るCPU資源管理機能を有する電子機器などのCPU資源管理装置の一実施例を示す構成ブロック図であり、フィールド機器を例示している。フィールド機器2はプラントに設置されていて、データを伝送する通信機能や、AI(アナログ信号入力)、AO(アナログ信号入出力)、PID演算(比例、積分、微分演算)などのフィールド機器固有の機能ブロックを実行する機能と、追加アプリの動作検証を行う検証機能を有している。
フィールド機器2は、CPU21と、CPU負荷発生部22と、既に実装されているフィールド機器固有の機能ブロックを実行するための既存アプリ23と、CPU21により機能拡張や補充のため新たに実装される追加アプリ24とから構成される。
CPU21は、演算制御部として動作するものであり、図示しないOSを起動してプログラムを実行することによりフィールド機器2全体を制御し、追加アプリ24の動作検証を行うとともに、CPU負荷発生部22、既存アプリ23、追加アプリ24にそれぞれ優先度を設定する。
CPU負荷発生部22は、既存アプリ23の動作周期(単位時間)と同じ周期で動作して既存アプリ23のCPU使用時間を取得し、単位時間あたりにおける既存アプリ23のCPU使用時間の合計が最大CPU使用時間に満たない場合には、その差分時間のCPU負荷を発生させる。
なおCPU21は、OSが提供する優先度制御機能を利用してCPU負荷発生部22、既存アプリ23および追加アプリ24にそれぞれ優先度を設定するのにあたり、CPU負荷発生部22は既存アプリ23(高優先度)よりも低くて追加アプリ24よりも高く(中優先度)、追加アプリ24は既存アプリ23よりも低く設定する(低優先度)。
また、既存アプリ23の動作周期と動作周期あたりの最大CPU使用時間などの「既存アプリ動作情報」は、あらかじめ定められている既知の情報であり、既存アプリ23はこの既存アプリ動作情報に反した動作はしないものとする。
図2は、図1のCPU負荷発生部22の機能ブロック図である。CPU負荷発生部22は、既存アプリ情報テーブル22Aと、負荷計算処理部22Bと、負荷発生処理部22Cとから構成される。
図3は、図2の既存アプリ情報テーブル22Aが記憶するデータの一例を示す説明図である。図3の例では、既存アプリ情報テーブ22Aは、既存アプリ23の動作周期が1000msec、動作周期1000msecあたりの最大CPU使用時間が600msecである既存アプリ動作情報を記憶している。
負荷計算処理部22Bは、既存アプリ23のCPU使用時間を取得し、CPU使用時間の合計が最大CPU使用時間に満たないと判断した場合はその結果を負荷発生処理部22Cに通知する。なお、既存アプリ23のCPU使用時間を取得する方法については限定するものではなく、たとえばOSがLinuxの場合であれば、ProcファイルシステムからCPU使用時間を取得すればよい。
負荷発生処理部22Cは、たとえばwait無しでループ処理を行うことによりCPUを使い続ける処理を実行し、必要な時間に応じたCPU負荷を発生する。
図2のCPU負荷発生部22の動作を説明する。負荷計算処理部22Bは、既存アプリ情報テーブル22Aから既存アプリ情報を読み込み、以下の式(1)で既存アプリ23の動作周期内における「1回目のスリープ時間」を算出する(ステップSP1)。
1回目のスリープ時間=動作周期−動作周期あたりの最大CPU使用時間・・・(1)
いいかえれば負荷計算処理部22Bは、既存アプリ23が動作周期あたりCPU21を使用しない「最小CPU未使用時間」を算出する。
負荷計算処理部22Bは、算出した1回目のスリープ時間(最小CPU未使用時間)だけスリープする(ステップSP2)。
負荷計算処理部22Bは、1回目のスリープ終了後、1回目のスリープ中に発生した既存アプリ23のCPU使用時間を取得し、その時間だけ2回目のスリープを行う。また、2回目のスリープを終えると、2回目のスリープ中に発生した既存アプリ23のCPU使用時間を取得し、その時間だけ3回目のスリープを行う。以下、同様のスリープ処理を繰り返す。ただし、以下の条件Aまたは条件Bが満たされた場合は繰り返し処理を終了し、ステップSP2またはSP4に移行する(ステップSP3)。
条件A(CPU負荷の発生を必要としない場合):N(N>=1)回全てのスリープ中の既存アプリ23のCPU使用時間の合計が、既存アプリ動作情報の最大CPU使用時間に達した場合は、次の動作周期までスリープしてステップSP2へ戻る。
条件B(CPU負荷の発生を必要とする場合):N(N>=1)回目のスリープ中の既存アプリ23のCPU使用時間が0であった場合は、ステップSP4に移行する。
負荷発生処理部22Cは、負荷計算処理部22Bの計算結果に基づき、次の動作周期までCPU負荷を発生し続ける(ステップSP4)。その後、ステップSP2へ戻る。
このとき、CPU負荷を発生している間に既存アプリ23がCPU21を使用する場合は、既存アプリ23の優先度より優先度の低いCPU負荷発生部22の処理(CPU負荷の発生処理)が中断され、既存アプリ23はCPU21を使用する。
つまり、負荷発生処理部22Cは、負荷計算処理部22Bの計算結果に基づき、既存アプリ23のCPU使用時間の合計があらかじめ定められた最大CPU使用時間に満たない時間だけCPU負荷を発生することになる。
図4は図1のCPU負荷発生部22、既存アプリ23、追加アプリ24のCPU使用状態を説明する説明図である。図4を用いて上記ステップSP1〜ステップSP4の処理を具体的に説明する。図4では、既存アプリ23の動作周期は1000msec、動作周期あたりの最大CPU使用時間600msecである。
ステップSP1において、負荷計算処理部22Bは、既存アプリ23の動作周期(1000msec)内における「1回目のスリープ時間(400msec)」を以下の式(2)に示すように算出する。
1回目のスリープ時間(msec)=動作周期−動作周期あたりの最大CPU使用時間
=1000-600
=400・・・(2)
ステップSP2において、CPU負荷発生部22は、400msecだけ(図4のP0〜P1の時間帯)1回目のスリープを行う。
ステップSP3において、負荷計算処理部22Bは、図4のP1の時点で1回目のスリープ中に発生した既存アプリ23のCPU使用時間が200msecであることを取得し、200msecだけ(図4のP1〜P2の時間帯)2回目のスリープを行う。
また負荷計算処理部22Bは、図4のP2の時点で2回目のスリープ中に発生した既存アプリ23のCPU使用時間が100msecであることを取得し、100msecだけ(図4のP2〜P3の時間帯)3回目のスリープを行う。
さらに負荷計算処理部22Bは、図4のP3の時点で3回目のスリープ中に発生した既存アプリ23のCPU使用時間が0msecであることを取得し、この場合は条件Bに該当すするのでステップSP4に移行する。
ステップSP4において、負荷発生処理部22Cは、CPU負荷発生部22の次の動作周期までCPU負荷を発生し続けた(図4のP3〜P4の時間帯)後、ステップSP2へ戻る。
既存アプリ23は、負荷発生処理部22CがCPU負荷を発生し続ける間に、100msecだけCPU21を使用する。このときOS優先度制御機能により、CPU負荷発生部22によるCPU負荷の発生処理は中断される。
すなわち、図4のように既存アプリ23のCPU使用時間は400msecであるところ、上述のように負荷発生処理部22CがCPU負荷を発生することにより、CPU負荷発生部22のCPU使用時間は200msecとなり、既存AP23の最大CPU使用時間600msecを補償することができる。
この結果、追加アプリ24は、既存アプリ23とCPU負荷発生部22の両方がCPU21を使用していない状態のときに、CPU21を使用できることになる。
このように、追加アプリ24の動作検証を行う電子機器のCPU負荷発生部22は、既存アプリ情報テーブル22Aから読み込んだ既存アプリ情報に基づいて既存アプリ23の動作周期単位で既存アプリ23のCPU使用時間の合計が最大CPU使用時間に満たない時間だけCPU21に負荷を発生させることにより、既存アプリ23の単位時間あたりのCPU使用率を各動作周期単位であらかじめ割り当てられている最大CPU使用時間に設定することができる。
したがって、追加アプリ24の動作検証は、既存アプリ23の各動作周期単位であらかじめ割り当てられている既存アプリ23の最大CPU使用時間を確保した残り時間で行うので最も過酷な状況下で行うことになり、十分な条件での動作検証を比較的短時間で行うことができる。
なお、CPU負荷発生部22は、動作検証に必要な時間を制御するのにあたり、既存アプリ23と追加アプリ24の動作周期の長短に関連して、既存アプリ23が追加アプリ24よりも長いかまたは等しい場合には、既存アプリ23の動作周期1回分の時間で行う。
これに対し、既存アプリ23が追加アプリ24よりも短い場合には、追加アプリ24の動作周期1回分の時間で行う。
また、CPU負荷発生部22の優先度は既存アプリ23よりも低いために、既存アプリ23の処理を中断させることはなく、かつ、CPU負荷発生部22は既存アプリ23の外部にあるので、既存アプリ23を変更することなく既存アプリ23の運用中に追加アプリ24の動作検証を行うことができる。
また、CPU負荷発生部22は、既存アプリ23の動作周期内にスリープを繰り返して既存アプリ23の動作状態を把握して既存アプリ23のCPU使用時間の合計が最大CPU使用時間に満たない時間だけCPU負荷を発生させるので、既存アプリ23がCPU21を使用するタイミングに依存することなく各動作周期あたりの最大CPU使用時間を確実に確保して補償できる。つまり、既存アプリ23は、図4のように動作周期内に複数回のwait処理を含むものでも構わないし、動作周期の前半または後半に集中的にCPU21を使用するものでも構わない。
なお、上記実施例では、追加アプリの動作検証を行う電子機器に1つの既存アプリが存在する場合を例として説明しているが、既存アプリが複数存在する場合であっても構わない。図5は既存アプリが複数存在する場合の追加アプリの動作検証を行う電子機器の一実施例を示す構成ブロック図、図6は図5の既存アプリ情報テーブル22Aが記憶するデータの一例である。
図5において、既存アプリ25、既存アプリ26以外の構成は図1と同様であるのでそれらの説明を省略する。図5のフィールド機器2には複数の既存アプリ23、25、26が存在し、CPU21は既存アプリ23、25、26の優先度を高優先度に設定する。
これら複数の既存アプリはそれぞれ動作周期と動作周期あたりの最大CPU使用時間が異なるものであり、たとえば図6(A)のように、既存アプリ23は動作周期が500msecで最大CPU使用時間が100msec、既存アプリ25は動作周期が1000msecで最大CPU使用時間が300msec、既存アプリ26は動作周期が2000msecで最大CPU使用時間が500msecとする。
このように既存アプリが複数あって動作周期および最大CPU使用時間がそれぞれ異なる場合は、CPU負荷発生部22の負荷計算処理部22Bは、全既存アプリ23、25、26の動作周期の最小公倍数を算出するとともにこの動作周期の最小公倍数あたりにおける全既存アプリの最大CPU使用時間を算出し、既存アプリ動作情報として既存アプリ情報テーブル22Aに記憶する。
たとえば図6(B)のように、負荷計算処理部22Bは、既存アプリ23の動作周期500msec、既存アプリ25の動作周期1000msec、既存アプリ26の動作周期2000msecから、これら既存アプリの動作周期の最小公倍数として動作周期2000msecを算出し、既存アプリ情報テーブル22Aに記憶する。
また、負荷計算処理部22Bは、最小公倍数の動作周期2000msecあたりの既存アプリ23の最大CPU使用時間400msec、既存アプリ25の最大CPU使用時間600msec、既存アプリ26の最大CPU使用時間500msecから、動作周期の最小公倍数あたりにおけるこれら既存アプリの最大CPU使用時間1500msecを算出し、既存アプリ情報テーブル22Aに記憶する。
そして、CPU負荷発生部22は、既存アプリ情報テーブル22Aに記憶されたこれら既存アプリの動作周期の最小公倍数、動作周期の最小公倍数あたりにおける全既存アプリの最大CPU使用時間である既存アプリ動作情報に基づいて、上述のステップSP1〜SP4を行うことにより、フィールド機器2などの電子機器に既存のアプリが複数存在する場合であっても、追加アプリの動作検証を短時間で行うことができる。
また、上記実施例のフィールド機器2や追加アプリの動作検証を行う電子機器は、OSや各機器として動作するためのプログラムやアプリケーション、各種情報などを格納する記憶部、各部の動作を制御する演算制御部(たとえばCPU)、各機器間で通信を行う通信部などのハードウェアから構成されるものでもよい。またフィールド機器2や追加アプリの動作検証を行う電子機器の演算制御部は、記憶部に格納されているOSなどを起動して、このOS上で格納されたプログラムを読み出し実行することにより、各機器全体を制御し、各機器固有の動作を行うものでもよい。
なお、上記実施例では、CPU資源管理装置がフィールド機器の例を説明したが、これに限るものではなく、本発明はアプリが実装される各種の電子機器にも適用できるものである。
本発明の一実施例を示す構成ブロック図である。 図1のCPU負荷発生部22の機能ブロック図である。 図3は図2の既存アプリ情報テーブル22Aが記憶するデータの一例である。 図1におけるCPU使用状態を説明する説明図である。 既存アプリが複数存在する場合の実施例を示す構成ブロック図である。 図5の既存アプリ情報テーブル22Aが記憶するデータの一例である。 従来のCPU資源管理装置の一例を示す構成ブロック図である。
符号の説明
1、2 フィールド機器
11、21 CPU
12、23、25、26 既存アプリ
13、24 追加アプリ
22 CPU負荷発生部
22A 既存アプリ情報テーブル
22B 負荷計算処理部
22C 負荷発生処理部

Claims (6)

  1. 実装された複数のアプリに優先度を設定し、最も優先度が高いアプリにCPUを使用させるように構成されたCPU資源管理装置において、
    優先度の高い既存アプリを動作させながら優先度の低い追加アプリの動作を検証するのにあたり、既存アプリの各動作周期について実際のCPU使用時間に基づき所定の最大CPU使用時間に満たない時間だけCPUに負荷を発生させるCPU負荷発生部を設け、
    前記既存アプリの各動作周期について既存アプリの最大CPU使用時間を確保することを特徴とするCPU資源管理装置。
  2. 前記追CPU負荷発生部は、
    既存アプリの動作周期と動作周期あたりの最大CPU使用時間を含む既存アプリ情報を記憶する既存アプリ情報テーブルと、
    この既存アプリ情報テーブルに記憶された既存アプリ情報に基づき、既存アプリの各動作周期について実際のCPU使用時間に基づき所定の最大CPU使用時間に満たない時間を計算する負荷計算処理部と、
    この負荷計算処理部の計算結果に基づき、前記既存アプリの最大CPU使用時間に満たない時間だけCPUに負荷を発生させる負荷発生処理部、
    で構成されることを特徴とする請求項1記載のCPU資源管理装置。
  3. 複数の既存アプリが実装されている場合は、
    これら既存アプリの動作周期の最小公倍数およびこの動作周期の最小公倍数あたりにおける各既存アプリの最大CPU使用時間の合計を算出し、各既存アプリの動作周期の最小公倍数あたりにおける実際のCPU使用時間の合計が前記算出した既存アプリの最大CPU使用時間に満たない時間だけCPUに負荷を発生させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のCPU資源管理装置。
  4. CPU資源管理装置はフィールド機器として構成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のCPU資源管理装置。
  5. 実装された複数のアプリに優先度を設定し、最も優先度が高いアプリにCPUを使用させるCPU資源管理方法において、
    優先度の高い既存アプリを動作させながら優先度の低い追加アプリの動作を検証するのにあたり、
    既存アプリの動作周期と動作周期あたりの最大CPU使用時間を含む既存アプリ情報に基づき既存アプリの各動作周期について実際のCPU使用時間に基づき所定の最大CPU使用時間に満たない時間を求める第1のステップと、
    第1のステップで求めた既存アプリの最大CPU使用時間に満たない時間だけCPUに負荷を発生させる第2のステップ、
    を含むことを特徴とするCPU資源管理方法。
  6. 前記CPU資源管理方法は、フィールド機器として構成された電子機器を対象とすることを特徴とする請求項5記載のCPU資源管理方法。
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