JP2009146250A - フィードフォワード制御装置 - Google Patents

フィードフォワード制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009146250A
JP2009146250A JP2007324311A JP2007324311A JP2009146250A JP 2009146250 A JP2009146250 A JP 2009146250A JP 2007324311 A JP2007324311 A JP 2007324311A JP 2007324311 A JP2007324311 A JP 2007324311A JP 2009146250 A JP2009146250 A JP 2009146250A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
feedforward
constant
speed
command response
equation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007324311A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4939388B2 (ja
Inventor
Takaharu Hiroe
隆治 広江
Katsuyoshi Takeuchi
克佳 竹内
Tadashi Murata
直史 村田
Hideaki Yamamoto
英明 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2007324311A priority Critical patent/JP4939388B2/ja
Publication of JP2009146250A publication Critical patent/JP2009146250A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4939388B2 publication Critical patent/JP4939388B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Position Or Direction (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)

Abstract

【課題】フィードフォワード制御定数を簡単かつ正確に同定する。
【解決手段】電流制御・モータ・機械系150は、フィードバック制御器100によりフィードバック制御されると共に、フィードフォワード制御器200によりフィードフォワード制御される。フィードフォワード制御器200には、Σciiで定義される微分級数式が設定されている。フィードフォワード定数決定装置300は、時間の経過と共に角速度が変化する同定用位置指令信号r(=Asinωt)及び同定用速度指令信号rv1(=Av1sinωv1t)をフィードバック制御器200に入力し、この時の誤差eをフーリエ演算して位置制御系と速度制御系における誤差eのフーリエ係数を求め、このフーリエ級数から、定数を算出する。
【選択図】図2

Description

本発明は、フィードフォワード制御装置に関し、フィードフォワード補償制御するときに使用するフィードフォワード定数を、簡単かつ正確に決定することができるように工夫したものである。
特に本発明は工作機械の負荷(テーブルやラム等の移動対象物)をフィードフォワード補償制御する場合に適用して有用である。
工作機械の概要を図18を参照して説明する。同図に示すように、ベッド01上にテーブル02が配置されており、テーブル02はベッド01上でX方向に沿い移動可能に設けられている。なお、テーブル02上に加工対象であるワークが載置される。
門形のコラム03には、クロスレール04が昇降自在(Z方向に沿い移動自在)に配置されている。クロスレール04には、ラム06を備えたサドル05が、Y方向に沿い移動可能に設けられている。ラム06に工具(刃)が装着される。
テーブル02のX方向移動は、ボールねじ駆動機構により行なわれるようになっている。また、ラム06を備えたサドル05のY方向移動も、コラム03に設置した別のボールねじ駆動機構により行なわれるようになっている。
図19は、テーブル02を駆動するボールねじ駆動制御系を示す。同図に示すように、テーブル02にはボールねじナット10が固定連結されており、このボールねじナット10にはボールねじ軸11が螺合している。ボールねじ軸11の一端にはモータ(サーボモータ)12が連結されている。なお、ボールねじナット10とボールねじ軸11により、ボールねじ送り部9が形成されている。
モータ12には、モータ速度ωMを検出して出力するモータエンコーダ13が配置されている。リニアスケール14は、負荷であるテーブル02の位置を示す負荷位置θLを検出して出力する。
ボールねじ駆動機構では、モータ12が回転駆動してボールねじ軸11が回転すると、ボールねじナット10及びこれに固定連結したテーブル02が直線移動する。
フィードバック制御器100は、減算部101と、乗算器102と、減算部103と、比例積分演算器104を有している。
減算部101は、指令位置Rと負荷位置θLとの差である誤差eを出力する。乗算器102は、誤差eに位置ループゲインkPを乗算して指令速度Rvを出力する。減算部103は、指令速度Rvとモータ速度ωMとの差である速度誤差Veを出力する。
比例積分演算器104は、速度誤差Veを比例積分演算して指令トルクτを出力する。
即ち、比例積分演算器104では、速度ループゲインkvと積分時定数Tvを用いて、
τ=Ve×{kv(1+(1/Tvs))}という演算をして指令トルクτを求めている。なお、sは、ラプラス演算子である(なお以降の説明においても「s」はラプラス演算子を示す)。
モータ12は、電流制御器(図示省略)から指令トルクτに応じた電流が供給されて回転駆動する。この場合、図示は省略するが、指令トルクτに応じた電流値になるように、電流のフィードバック制御を行なっている。
このように、テーブル02を駆動するボールねじ駆動機構を制御するフィードバック制御器100は、位置ループをメインループとし、速度ループと電流ループをマイナーループとした3重のループによってフィードバック制御をしている。
この場合、電流ループの制御周期が最も短く、速度ループの制御周期は電流ループの制御周期よりも長く、位置ループの制御周期が最も長くなっている。
図19は、テーブル02をX方向に沿い駆動するボールねじ駆動制御系であるが、サドル05をY方向に沿い駆動するボールねじ駆動制御系も、同様な構成となっている。
このような工作機械の制御では、刃先またはワークを予め決めた軌道の通りに正確に位置決めすることが要求される。予め決めた軌道と、実際の軌道とに差が生じれば、意図した加工形状を得ることができない。
加工時間に制約がない場合には、例えば1mm/s程度の微速で移動させつつ加工することにより正確な加工形状を得ることはできる。しかし、現実には作業効率を上げるために1m/s程度の高速で削らなければならない。このような高速加工においては高い加工精度を得ることは難しい。
つまり、刃先またはワークは指令どおりに動いているかに見えるが、ミリ秒単位のスケールで見ると、刃先またはワークが、指令した位置に到達するまでに必ず時間的に遅れる。遅れの原因は主に可動部の慣性やたわみである。
このような遅れは、例えば、直角を高速で削る場合に顕著に表れ、この場合には、刃先の移動遅れにより、直角に加工すべき部分に必ず丸みが出てしまう。
即ち、高速高精度加工用の工作機械、特に大型の工作機械では、各部分(モータや、テーブルやサドル等の負荷や、ボールねじナットとボールねじ軸からなるボールねじ送り部)に発生する「慣性」や「ひずみ」や「ねじれ」や「たわみ」や「粘性」といった精度阻害要因により、位置精度に悪影響を及ぼしてしまう。
そこで、機械系の遅れを補償するために、各部分をモデル化し、そのモデルの逆特性をもった伝達関数を用いてフィードフォワード補償制御することにより、精度を向上することが考えられている。このフィードフォワード補償制御とは、遅れを予め見込んで、それを相殺するよう指令するものである。
例えば、工作機械の負荷を位置制御するために、フィードバック制御を基本としつつフィードフォワード補償制御する考え方は、特許文献1や特許文献2に示されている。
特許文献1(特許第2810246号)には、「モータにより駆動される機械負荷と、モータの回転位置を検出するエンコーダとを備え、エンコーダが検出するモータの検出位置と位置指令とから速度指令値、トルク指令値を導き出してモータの入力電流を制御することにより機械負荷の位置および速度を制御する駆動制御装置において、位置指令の時間に対する2次導関数の所定係数倍をトルク指令値に対して加算する第1の加算手段と、トルク指令値に対する第1の加算手段の加算値の所定倍数を位置補正値として位置指令に対して加算する第2の加算手段と、位置指令補正値の時間に対する1次導関数を速度補正値として速度指令に加算する第3の加算手段と、位置指令補正値の時間に対する2次導関数の所定係数倍をトルク補正値としてトルク指令に加算する第4の加算手段と、を備えることを特徴とする駆動制御装置」が開示されている。
この特許文献1の発明では、フィードフォワード補償制御定数は、機械の設計諸元値から定めている。
特許文献2(特許第3351990号)には、「サーボモータによりボールネジを介して駆動される制御対象の位置を制御する位置制御装置において、ボールネジ駆動系の総合たて剛性(Ks)を出力する総合たて剛性出力手段と、ボールネジ駆動系の総合ねじり剛性(Kt)を出力する総合ねじり剛性出力手段と、負荷側慣性モーメント(IL)を出力する負荷側慣性モーメント出力手段と、前記総合たて剛性と、前記総合ねじり剛性と、前記負荷側慣性モーメントと、加速度指令値に基づき、たわみ補償値を演算し出力するたわみ補償値演算手段と、を備えることを特徴とするボールネジ駆動系の位置制御装置」が開示されている。
この特許文献2の発明では、フィードフォワード補償制御定数を機械の設計諸元値から定めることはせずに、機械パラメータを実測により求めて、フィードフォワード補償制御定数を決定する手法が開示されている。
この手法では、総合たて剛性(Ks)及び総合ねじり剛性(Kt)を求めるために、図20に示すように、機械本体20に固定部21をリジットに結合しておき、モータ12を駆動してテーブル02を固定部21に押し当て、このときの状態から、総合たて剛性(Ks)及び総合ねじり剛性(Kt)を求めている。
また、負荷側慣性モーメント(IL)を求めるために、テーブル02を、等速運動及び等加速度運動させ、このときの状態から、負荷側慣性モーメント(IL)を求めている。
工作機械の他の負荷(サドル等の移動対象物)における、定数も同様にして求めている。
特許第2810246号公報 特許第3351990号公報
前述したように、特許文献1の発明では、フィードフォワード補償制御定数は、機械の設計諸元値から定めている。
しかし、実際の機械の特性は、設計諸元値から算出した値と違うのが普通である。したがって、機械の設計諸元値から定めたフィードフォワード補償制御定数を用いてフィードフォワード補償制御をしても、期待した精度を得ることは困難である。
一方、特許文献2の発明では、前述したように、機械剛性を実測するために可動部(例えばテーブル)を、固定部に押し当てて固定する必要があった。このため各係数Ks、Ktを実測するには手間がかかった。
また、可動部を固定してモータにトルクを加え、そのときの捩れ角と印加トルクの関係から剛性を算出するが、摺動部の摩耗力やガタなどの影響で誤差が大きいという問題もある。
更に、係数ILを求めるためには、等速運動区間、等加速度運動区間を持つような特別な波形で運転しなければならない。係数ILは、等速度または等加速度での整定状態に基づいて算出するので、それぞれの区間は制定するのに充分な距離をとらなければならない。
しかし、機械の可動範囲や速度には制限があるので、速度や加速度を大きく設定できないという問題があった。
上記課題を解決する本発明の構成は、
モータの回転運動をボールねじ送り部により直線運動に変換して、移動対象物である負荷を直線移動させる制御対象機器をサーボ制御するため、
前記負荷の位置を示す負荷位置と指令位置との誤差eを零とする指令速度を求めると共に、前記モータの速度を示すモータ速度と前記指令速度との偏差を零とする指令トルクを求め、この指令トルクを基に前記モータに供給する電流値を制御するフィードバック制御器と、
前記指令位置に予め設定された伝達関数式を乗算することより前記負荷の遅れを補償する補償信号を求め、この補償信号を前記フィードバック制御器に入力するフィードフォワード制御器と、
を備えたサーボ制御装置に適用するフィードフォワード制御装置であって、
前記フィードフォワード制御装置は、フィードフォワード制御器と、フィードフォワード定数決定装置とを有し、
前記フィードフォワード制御器は、前記伝達関数式として、ciを定数、sをラプラス演算子、siを微分次数項としたときに下記の微分級数式(01)を少なくとも有しており、
Figure 2009146250
前記微分級数式の定数ciを決定する前記フィードフォワード定数決定装置は、
時間の経過と共に角速度ω(ω1〜ωn)が変化するように記憶がされている位置指令応答周波数分析設定手段と、
前記位置指令応答周波数分析設定手段から角速度ω(ω1〜ωn)を読取り、時間の経過と共に角速度ωが変化する同定用位置指令信号r(=Asinωt)を、前記指令位置の代わりに前記フィードバック制御器に入力すると共に、このときの誤差eを取り込んでフーリエ演算することにより、誤差eを正弦波成分aと余弦波成分bに分解することにより、時間の経過と共にω1,ω2,・・・,ωnの順で同定し、フーリエ係数a1(ω1),b1(ω1)、a2(ω2),b2(ω2)、・・・、an(ωn),bn(ωn)の値を求める位置指令応答周波数分析手段と、
時間の経過と共に角速度ωv(ω1v〜ωnv)が変化するように記憶がされている速度指令応答周波数分析設定手段と、
前記速度指令応答周波数分析設定手段から角速度ωv(ω1v〜ωnv)を読取り、時間の経過と共に角速度ωvが変化する同定用速度指令信号rv1(=Av1sinωv1t)を、前記補償信号の代わりに前記フィードバック制御器に入力すると共に、このときの誤差eを取り込んでフーリエ演算することにより、誤差eを正弦波成分avと余弦波成分bvに分解することにより、時間の経過と共にωv1,ωv2,・・・,ωvnの順で同定し、フーリエ係数av1(ωv1),bv1(ωv1)、av2(ωv2),bv2(ωv2)、・・・、avn(ωvn),bvn(ωvn)の値を求める速度指令応答周波数分析手段と、
前記フーリエ係数a1(ω1),b1(ω1)、a2(ω2),b2(ω2)、・・・、an(ωn),bn(ωn)及び前記フーリエ係数av1(ωv1),bv1(ωv1)、av2(ωv2),bv2(ωv2)、・・・、avn(ωvn),bvn(ωvn)を、次式(02)に適用して、定数c1,c2,c3,・・・,cmを算出し、この算出した定数c1,c2,c3,・・・,cmを、前記微分級数式の定数ciとして設定するフィードフォワード定数算出手段とを有している、
Figure 2009146250
ことを特徴とする。
また本発明の構成は、
前記速度指令応答周波数分析設定手段と前記速度指令応答周波数分析手段の代わりに速度指令応答演算手段を備えており、
この速度指令応答演算手段は、フーリエ係数a1(ω1),b1(ω1)、a2(ω2),b2(ω2)、・・・、an(ωn),bn(ωn)を次式(03)に適用することにより、フーリエ係数a1(ω1),b1(ω1)、a2(ω2),b2(ω2)、・・・、an(ωn),bn(ωn)から、フーリエ係数a1v(ω1v),b1v(ω1v)、a2v(ω2v),b2v(ω2v)、・・・、anv(ωnv),bnv(ωnv)の値を求める
Figure 2009146250
ことを特徴とする。
また本発明の構成は、
前記位置指令応答周波数分析設定手段と前記位置指令応答周波数分析手段の代わりに位置指令応答演算手段を備えており、
この位置指令応答演算手段は、フーリエ係数a1v(ω1v),b1v(ω1v)、a2v(ω2v),b2v(ω2v)、・・・、anv(ωnv),bnv(ωnv)を次式(04)に適用することによりフーリエ係数a1(ω1),b1(ω1)、a2(ω2),b2(ω2)、・・・、an(ωn),bn(ωn)の値を求める
Figure 2009146250
ことを特徴とする。
また本発明の構成は、
前記フィードフォワード定数算出手段は、前記式(02)の代わりに次式(05)を有しており、前記フーリエ係数a1(ω1),b1(ω1)、a2(ω2),b2(ω2)、・・・、an(ωn),bn(ωn)及び前記フーリエ係数av1(ωv1),bv1(ωv1)、av2(ωv2),bv2(ωv2)、・・・、avn(ωvn),bvn(ωvn)を、次式(05)に適用して、定数c1,c2,c3,・・・,cmを算出し、この算出した定数c1,c2,c3,・・・,cmを、前記微分級数式の定数ciとして設定する
Figure 2009146250
ことを特徴とする。
また本発明の構成は、
前記前記フィードフォワード定数算出手段は、次式(06)を有しており、前記フーリエ係数a1(ω1),b1(ω1)、a2(ω2),b2(ω2)、・・・、an(ωn),bn(ωn)及び前記フーリエ係数av1(ωv1),bv1(ωv1)、av2(ωv2),bv2(ωv2)、・・・、avn(ωvn),bvn(ωvn)を、次式(06)に適用して、判定定数d1,d2,d3,・・・,dmを算出し、cn(n=1〜m)を決定する際には、βを1未満の値としたときに、d1〜dn-1までの判定定数のそれぞれの絶対値が、βc1〜βcn-1のそれぞれの絶対値よりも小さいときには、算出したcnを出力し、d1〜dn-1までの判定定数のそれぞれの絶対値が、βc1〜βcn-1のそれぞれの絶対値よりも大きいときには、算出したcnの値を零にすることを特徴とする。
Figure 2009146250
本発明によれば、従来技術とは異なり、可動部(負荷)を固定することなくフィードフォワード定数の値を正確に同定することができる。このように可動部の移動が不要であるため可動部の移動距離の短い機械でも、フィードフォワード定数を正確に同定することができる。
以下に本発明を実施するための最良の形態を実施例に基づき詳細に説明する。
まず先に、本願発明が対象とする制御系について図1を参照しつつ説明する。
図1において、電流制御・モータ・機械系150とは、工作機械に組み入れられている電流制御器及びボールねじ駆動機構を一般的に示したものである。
更に説明すると、電流制御・モータ・機械系150は、電流制御器と、モータと、このモータの回転運動を直線運動に変換するボールねじ送り部と、ボールねじ送り部から発生する直線運動により移動する負荷(例えばテーブルやサドル等の移動対象物)を有している。
そして、フィードバック制御器100から、電流制御・モータ・機械系150に指令トルクτが送られと、電流制御・モータ・機械系150では、電流制御器により指令トルクτに応じた電流がモータに供給されてモータが駆動して、負荷が移動する。
更に、電流制御・モータ・機械系150からは、モータの速度を検出する速度検出センサからモータ速度ωMが出力されると共に、負荷(移動対象物)の位置を検出する負荷位置検出センサから負荷位置θLが出力される。
電流制御・モータ・機械系150の一具体例は、図19に示すように、テーブル02が固定されたボールねじナット10、ボールねじナット10とボールねじ軸11とからなるボールねじ送り部9と、モータ12と、モータエンコーダ13と、リニアスケール14から構成される、テーブル移動用のボールねじ駆動機構である。
電流制御・モータ・機械系150の他の例としては、サドル05を駆動するサドル移動用のボールねじ駆動機構等もある。
フィードバック制御器100は、図19に示すものと同じである。即ち、減算部101は、指令位置Rと負荷位置θLとの差である誤差eを出力する。乗算器102は、誤差eに位置ループゲインkPを乗算して指令速度Rvを出力する。減算部103は、指令速度Rvとモータ速度ωMとの差である速度誤差Veを出力する。
比例積分演算器104は、速度誤差Veを比例積分演算して指令トルクτを出力する。
即ち、比例積分演算器104では、速度ループゲインkvと積分時定数Tvを用いて、
τ=Ve×{kv(1+(1/Tvs))}という演算をして指令トルクτを求めている。なお、sは、ラプラス演算子である。
フィードフォワード制御器200は、微分級数式乗算部201と比例積分逆伝達関数部202を有している。微分級数式乗算部201は次式(1)で示す微分級数式を有している。比例積分逆伝達関数部202には、比例積分演算器104に設定した伝達関数の逆伝達関数[1/{kv(1+(1/Tvs))}]が設定されている。
Figure 2009146250
フィードフォワード制御器200に、指令位置Rが入力されると、この指令位置Rに、微分級数式乗算部201に設定した微分級数式(1)と、比例積分逆伝達関数部202に設定した逆伝達関数[1/{kv(1+(1/Tvs))}]が乗算されて、補償速度Vcが出力される。この補償速度Vcは、電流制御・モータ・機械系150の遅れをフィードフォワード補償するものであり、指令速度Rvに加えられる。
このように、指令速度Rvに補償速度Vcを加算することにより、電流制御・モータ・機械系150の遅れをフィードフォワード補償することができ、負荷(テーブルやサドルなどの工作機械の移動対象物)の位置決め制御を正確に行なうことができる。
図1に示すように、電流制御・モータ・機械系150の負荷の位置を、フィードバック制御器100によりフィードバック制御をすることを基本としつつ、フィードフォワード制御器200によりフィードフォワード補償制御する場合において、フィードフォワード制御器200の微分級数式乗算部201に設定した微分級数式の各微分次数項の定数ciを、容易にかつ精度良く設定することができる実施例1を、図2を基に説明する。
図2は本発明の実施例1に係るフィードフォワード制御装置400を備えたサーボ制御装置500を示す。このサーボ制御装置500は、フィードバック制御器100と、フィードフォワード制御装置400を有している。
フィードフォワード制御装置400は、フィードバック制御器200と、フィードフォワード定数決定装置300を有している。
フィードフォワード定数決定装置300は、微分級数式乗算部201に設定する定数ciを決定するものである。
フィードバック制御器100、電流制御・モータ・機械系150、フィードフォワード制御器200は、図1を基に説明したものと同一のものであるので、ここでは、フィードフォワード定数決定装置300について説明する。
フィードフォワード定数決定装置300は、位置指令切替手段301と、速度指令切替手段302と、位置指令応答周波数分析設定手段303と、位置指令応答周波数分析手段304と、速度指令応答周波数分析設定手段305と、速度指令応答周波数分析手段306と、周波数分析結果記録手段307と、フィードフォワード定数算出手段308を有している。
通常の制御をするときには、つまり、電流制御・モータ・機械系150を実可動しているときには、位置指令切替手段301は、指令位置Rをフィードバック制御器100に送り、速度指令切替手段302は、フィードフォワード制御器200から出力された補償速度Vcをフィードバック制御器100に送るように切替られる。
一方、フィードフォワード定数ciを同定するときには、位置指令切替手段301は、位置指令応答周波数分析手段304から出力された同定用位置指令信号rをフィードバック制御器100に送り、速度指令切替手段302は、速度指令応答周波数分析手段306から出力された同定用速度指令信号rvをフィードバック制御器100に送るように切替られる。
つまり、フィードフォワード定数ciを同定するときには、フィードバック制御器100には、指令位置Rの代わりに同定用位置指令信号rが入力され、補償速度Vcの代わりに同定用速度指令信号rvが入力される。
以降では、同定用位置指令信号r及び同定用速度指令信号rvを同時にフィードバック制御器100に送りつつ、フィードフォワード定数ciを同定するときの動作状態を説明する。
位置指令応答周波数分析設定手段303は、表1に示すように、同定開始からの経過時間に応じて、同定用位置指令信号r(r1〜rn)の振幅A(A1〜An)と角速度ω(ω1〜ωn)を記憶している。
表1に従うと、例えば、
時刻0secから10secまでの同定用位置指令信号r1は10sintであり、
時刻10secから13secまでの同定用位置指令信号r2は10sin3tであり。
時刻13secから14secまでの同定用位置指令信号r3は10sin10tである。
以降は同様に、時間の経過と共に、同定用位置指令信号r(r1〜rn)の振幅A(A1〜An)と角速度ω(ω1〜ωn)が、変化するように、記憶がされている。
Figure 2009146250
位置指令応答周波数分析手段304は、図3に示すように、振幅A(A1〜An)と角速度ω(ω1〜ωn)に応じて信号生成及びフーリエ演算をする分析部304−1〜304−nを有しており、各分析部304−1〜304−nは、それぞれ、同定用位置指令信号生成部Xと、正弦波用のフーリエ演算部Yと、余弦波用のフーリエ演算部Zを有している。
なお、図3では、分析部304−2〜304−nにおける、同定用位置指令信号生成部X、正弦波用のフーリエ演算部Y、余弦波用のフーリエ演算部Zは、図示省略している。
位置指令応答周波数分析手段304は、位置指令応答周波数分析設定手段303から、振幅A(A1〜An)と角速度ω(ω1〜ωn)を読取り、同定用位置指令信号r(r1〜rn)を生成する。この場合r=Asinωtと表されるが、振幅Aと角速度ωは、時間の経過と共に変化する。
つまり、振幅がA1で角速度がω1のときには、分析部304−1の同定用位置指令信号生成部Xから同定用位置指令信号r1=A1sinω1tが出力され、
振幅がA2で角速度がω2のときには、分析部304−2の同定用位置指令信号生成部Xから同定用位置指令信号r2=A2sinω2tが出力され、
振幅がA3で角速度がω3のときには、分析部304−3の同定用位置指令信号生成部Xから同定用位置指令信号r3=A3sinω3tが出力され、
振幅がAnで角速度がωnのときには、分析部304−nの同定用位置指令信号生成部Xから同定用位置指令信号rn=Ansinωntが出力される。
このため、位置指令応答周波数分析手段304は、時間の経過と共に振幅Aと角速度ωが変化する同定用位置指令信号r(=Asinωt)を、フィードバック制御器100に入力する。
そうすると、フィードバック制御器100は、同定用位置指令信号r(r1〜rn)を基に電流制御・モータ機械系150をフィードバック制御する。このときに生じる誤差eの応答は、位置指令応答周波数分析手段304により計測される。
位置指令応答周波数分析手段304は、各分析部304−1〜304−nのフーリエ演算部Y,Zによりフーリエ展開演算をして、誤差eを正弦波成分aと余弦波成分bに分解する。
つまり、位置指令応答周波数分析手段304の設定にしたがって、時間の経過と共にω1,ω2,・・・,ωnの順で同定し、フーリエ係数a1(ω1),b1(ω1)、a2(ω2),b2(ω2)、・・・、an(ωn),bn(ωn)の値を求める。
このようにして求めたフーリエ係数の結果は、周波数分析結果記録手段307に伝達する。周波数分析結果記録手段307では、表2に示すように、角速度の値の一つ一つに対してフーリエ係数a,bの値を記憶する。
Figure 2009146250
フィードフォワード定数決定装置300では、上述した位置指令に対する同定と同様の同定を、速度指令信号に対しても実施する。
即ち、速度指令応答周波数分析設定手段305は、表3に示すように、同定開始からの経過時間に応じて、同定用速度指令信号rv(rv1〜rvn)の振幅Av(Av1〜Avn)と角速度ωv(ωv1〜ωvn)を記憶している。
表3に従うと、例えば、
時刻0secから30secまでの同定用速度指令信号rv0は0であり、
時刻30secから40secまでの同定用速度指令信号rv1は5sintであり。
時刻40secから43secまでの同定用速度指令信号rv2は15sin3tであり、
時刻43secから44secまでの同定用速度指令信号rv3は50sin10tである。
以降は同様に、時間の経過と共に、同定用速度指令信号rv(rv1〜rvn)の振幅Av(Av1〜Avn)と角速度ωv(ωv1〜ωvn)が、変化するように、記憶がされている。
Figure 2009146250
速度指令応答周波数分析手段306は、図4に示すように、振幅Av(Av1〜Avn)と角速度ωv(ωv1〜ωvn)に応じて信号生成及びフーリエ演算をする分析部306−1〜306−nを有しており、各分析部306−1〜306−nは、それぞれ、同定用速度指令信号生成部xと、正弦波用のフーリエ演算部yと、余弦波用のフーリエ演算部z有している。
なお、図4では、分析部306−2〜306−nにおける、同定用速度指令信号生成部x、正弦波用のフーリエ演算部y、余弦波用のフーリエ演算部zは、図示省略している。
速度指令応答周波数分析手段306は、速度指令応答周波数分析設定手段305から、振幅Av(Av1〜Avn)と角速度ωv(ωv1〜ωvn)を読取り、同定用速度指令信号rv(rv1〜rvn)を生成する。この場合rv=Avsinωvtと表されるが、振幅Avと角速度ωvは、時間の経過と共に変化する。
つまり、振幅がAv1で角速度がωv1のときには、分析部306−1の同定用速度指令信号生成部xから同定用速度指令信号rv1=Av1sinωv1tが出力され、
振幅がAv2で角速度がωv2のときには、分析部306−2の同定用速度指令信号生成部xから同定用速度指令信号rv2=Av2sinωv2tが出力され、
振幅がAv3で角速度がωv3のときには、分析部306−3の同定用速度指令信号生成部xから同定用速度指令信号rv3=Av3sinωv3tが出力され、
振幅がAvnで角速度がωvnのときには、分析部306−nの同定用位置速度信号生成部xから同定用速度指令信号rvn=Avnsinωvntが出力される。
このため、速度指令応答周波数分析手段306は、時間の経過と共に振幅Avと角速度ωvが変化する同定用速度指令信号rv(=Avsinωvt)を、フィードバック制御器100に入力する。
そうすると、フィードバック制御器100は、同定用速度指令信号rv(rv1〜rvn)をフィードフォワード補償制御信号として取り込みつつ、電流制御・モータ機械系150をフィードバック制御する。このときに生じる誤差eの応答は、速度指令応答周波数分析手段306により計測される。
速度指令応答周波数分析手段306は、各分析部306−1〜306−nのフーリエ演算部y,zによりフーリエ展開演算をして、誤差eを正弦波成分avと余弦波成分bvに分解する。
つまり、速度指令応答周波数分析手段306の設定にしたがって、時間の経過と共にωv1,ωv2,・・・,ωvnの順で同定し、フーリエ係数av1(ωv1),bv1(ωv1)、av2(ωv2),bv2(ωv2)、・・・、avn(ωvn),bvn(ωvn)の値を求める。
このようにして求めたフーリエ係数の結果は、周波数分析結果記録手段307に伝達する。周波数分析結果記録手段307では、先に表した表2に示すように、角速度の値の一つ一つに対してフーリエ係数の値av,bvを記憶して分析結果記録表を完成する。
フィードフォワード定数算出手段308は、周波数分析結果記録手段307が格納する周波数分析結果記録表を入力し、図5に示すように次式(2)の演算を行い、フィードフォワード定数c1,c2,c3,・・・,cmを算出する。
そして、フィードフォワード定数算出手段308はc1,c2,c3,・・・,cmを、微分級数式乗算部201の各微分次数項の定数として設定する。
以上で調整が完了する。
Figure 2009146250
なお、フィードフォワード定数c1,c2,c3,・・・,cmの数はm個である。m個のフィードフォワード定数を定めるためには、周波数分析を行なう各速度ω1,ω2,・・・,ωnの数nは、少なくともmより大きくなければならない。
また、式(2)を用いることにより、定数c1,c2,c3,・・・,cmを求めることができる理由は後述する。
本実施例では、従来技術とは異なり、可動部(負荷)を固定することなくフィードフォワード定数の値を定めることができる。
また従来では等速運動や等加速度運動の整定状態から機械の特性を同定していたため、機械を等速や等加速度で整定させるには長距離の移動が必要であった。
しかし、本実施例によれば正弦波を同定信号として使い、整定を待つ必要がない。このため、長距離の移動が不要である。移動距離の短い機械でも精度よく同定することができる。
<変形例>
次に本発明の実施例1の変形例にかかるフィードフォワード制御装置400を備えたサーボ制御装置500を、図6を参照して説明する。
変形例では、フィードフォワード制御器200は、微分級数式乗算部201を備えているが、比例積分逆伝達関数部202は有しておらず、このフィードフォワード制御器200は、フィードフォワード補償制御信号として補償トルクτcを出力する。
補償トルクτcは、フィードバック制御器100から出力される指令トルクτに加算されて、電流制御・モータ・機械系150に入力される。
また、速度指令応答周波数分析設定手段305の代わりにトルク指令応答周波数分析設定手段305aを備え、速度指令応答周波数分析手段306の代わりにトルク指令応答周波数分析手段306aを備え、速度指令切替手段302の代わりに切替手段302aを備えている。
定数ciの同定手法は、実施例1と同じであるが、同定動作をするときには、切替手段302aでは、同定用トルク指令信号rtを指令トルクτに加算して、電流制御・モータ機械系150に入力している。
なお、電流制御・モータ・機械系150を実可動するときには、切替手段302aは、フィードフォワード制御器200から出力される補償トルクτcをフィードバック制御器100に送る。
次に本発明の実施例2にかかるフィードフォワード制御装置400を備えたサーボ制御装置500を、図7を参照して説明する。
前述した実施例1では、位置指令に対する応答と、速度指令に対する応答の二つを求めなければならず時間がかかった。そこで実施例2では、速度指令に対する同定を廃するようにした。
実施例1では、速度指令に対する応答を求めるために、速度指令応答周波数同定手段である速度指令応答周波数分析設定手段305及び速度指令応答周波数分析手段306を備えていたが、実施例2のフィードフォワード定数決定装置300は、速度指令応答周波数同定手段である速度指令応答周波数分析設定手段305及び速度指令応答周波数分析手段306を使用せずに、速度指令応答演算手段310を採用している。
速度指令応答演算手段310は、位置指令応答周波数分析手段304が求めたフーリエ係数a1(ω1),b1(ω1)、a2(ω2),b2(ω2)、・・・、an(ωn),bn(ωn)の値を入力し、図8に示すように式(3)の演算式により、フーリエ係数a1v(ω1v),b1v(ω1v)、a2v(ω2v),b2v(ω2v)、・・・、anv(ωnv),bnv(ωnv)の値を求める。
なお式(3)により、フーリエ係数a1(ω1),b1(ω1)、a2(ω2),b2(ω2)、・・・、an(ωn),bn(ωn)から、フーリエ係数a1v(ω1v),b1v(ω1v)、a2v(ω2v),b2v(ω2v)、・・・、anv(ωnv),bnv(ωnv)の値を求めることができる理由は後述する。また式(3)おいて、kpは予め設定した定数である。
Figure 2009146250
実施例2では、速度周波数応答の分析が不要となる分だけ、調整時間の短縮を図ることができるという効果を奏する。
次に本発明の実施例3にかかるフィードフォワード制御装置400を備えたサーボ制御装置500を、図9を参照して説明する。
前述した実施例1では、位置指令に対する応答と、速度指令に対する応答の二つを求めなければならず時間がかかった。そこで実施例3では、位置指令に対する同定を廃するようにした。
実施例1では、位置指令に対する応答を求めるために、位置指令応答周波数同定手段である位置指令応答周波数分析設定手段301及び位置指令応答周波数分析手段304を備えていたが、実施例3のフィードフォワード定数決定装置300は、位置指令応答周波数同定手段である位置指令応答周波数分析設定手段301及び位置指令応答周波数分析手段304を使用せずに、位置指令応答演算手段311を採用している。
位置指令応答演算手段311は、速度指令応答波数分析手段306が求めたフーリエ係数a1v(ω1v),b1v(ω1v)、a2v(ω2v),b2v(ω2v)、・・・、anv(ωnv),bnv(ωnv)の値の値を入力し、図10に示すように式(4)の演算により、フーリエ係数a1(ω1),b1(ω1)、a2(ω2),b2(ω2)、・・・、an(ωn),bn(ωn)の値を求める。
なお式(4)により、フーリエ係数a1v(ω1v),b1v(ω1v)、a2v(ω2v),b2v(ω2v)、・・・、anv(ωnv),bnv(ωnv)からフーリエ係数a1(ω1),b1(ω1)、a2(ω2),b2(ω2)、・・・、an(ωn),bn(ωn)の値を求めることができる理由は後述する。
Figure 2009146250
実施例3では、位置周波数応答の分析が不要となる分だけ、調整時間の短縮を図ることができるという効果を奏する。
次に本発明の実施例4にかかるフィードフォワード制御装置400を備えたサーボ制御装置500を、図11を参照して説明する。
実施例4は、実施例1の別形態である。
実施例1では、フィードフォワード定数算出手段308が内蔵する式(2)で逆行列演算を行なっているが、この逆行列演算は計算機負荷が大きい点で課題である。
そこで、実施例4では、逆行列演算を廃するところに特徴がある。
実施例4では、実施例1で用いていたフィードフィードフォワード定数算出手段308の代わりに、図11のように第2のフィードフォワード定数算出手段312を使用する。
フィードフォワード定数算出手段312は、周波数分析結果記録手段307が格納する周波数分析結果記録表を入力し、図12に示すように次式(5)の演算を行い、フィードフォワード定数c1,c2,c3,・・・,cmを算出する。
このように、第2のフィードフォワード定数算出手段312においては、式(5)のように低次の係数から逐次的に決定する。これによりマトリックス演算を廃する。ただし、角速度はω1<ω2<ω3<・・・<ωmの順にソートしておかなければならない。
そして、フィードフォワード定数算出手段312はc1,c2,c3,・・・,cmを、微分級数式乗算部201の各微分次数項の定数として設定する。
Figure 2009146250
実施例4では、マトリックス演算を廃することができ、計算負荷を軽減することができる。
また、式(5)を用いることにより、定数c1,c2,c3,・・・,cmを求めることができる理由は後述する。
次に本発明の実施例5にかかるフィードフォワード制御装置400を備えたサーボ制御装置500を、図13を参照して説明する。
実施例5は、フィードフォワード係数の算出精度を評価する機能を追加したものである。
つまり実施例5では、実施例1で用いていたフィードフィードフォワード定数算出手段308の代わりに、図13のように第3のフィードフォワード定数算出手段313を使用する。
また、フィードフォワード制御器200の微分級数式乗算部201aには、式(6)で示す、各微分次数項の係数をγiに設定した微分級数式が設定されている。
Figure 2009146250
第3のフィードフォワード定数算出手段313は、周波数分析結果記録手段307が格納する周波数分析結果記録表を入力し、図14に示すように、前述した式(2)の演算を行なってフィードフォワード定数c1,c2,c3,・・・,cmを算出する他に、式(7)の演算を行なって判定定数d1,d2,d3,・・・,dnを算出する。
なお式(7)の技術的意味は後述する。
Figure 2009146250
第3のフィードフォワード定数算出手段313の係数信頼性判定部313aには、表4に示す係数信頼性判定基準が記憶されている。
なお、表4におけるβは1未満の正の実数に設定している。βを大きくすると、より大きな誤差を許容してフィードフォワード制御を行なうことになる。
Figure 2009146250
係数信頼性判定部313aは、c1,c2,c3,・・・,cmと、d1,d2,d3,・・・,dnの値に基づいて表4に基づいてフィードフォワード係数γ1,γ2,γ3,・・・,γmの値を求める。
具体的に説明すると、
|d1|<β|c1|の判定条件が成立するならばγ1=c1とし、この判定条件が不成立ならばγ1=0とし、
|d1|<β|c1|且つ|d2|<β|c2|の判定条件が成立するならばγ2=c2とし、この判定条件が不成立ならばγ2=0とし、
|d1|<β|c1|且つ|d2|<β|c2|且つ|d3|<β|c3|の判定条件が成立するならばγ3=c3とし、この判定条件が不成立ならばγ3=0とし、
以降同様の判定をし、
|d1|<β|c1|且つ|d2|<β|c2|且つ|d3|<β|c3|且つ・・・・・|dn|<β|cn|の判定条件が成立するならばγn=cnとし、この判定条件が不成立ならばγn=0とする。
第3のフィードフォワード定数算出手段313は、このようにして求めた係数γiを、微分級数式乗算部201aの各微分次数項の定数として設定する。
実施例5では、万一、定数ciの誤差が大きい場合には、フィードフォワード定数ciは零に上書きすることにより、誤ったフィードフォワード信号による運動で機械を損傷することを未然に防止する。
<式(2)と式(7)の説明>
ここで前述した式(2)と式(7)について説明をする。
フィードフォワード制御のパラメータを一括で決める手法について説明する。説明の簡単のために複素数を利用するが、複素数のままでは使えないので、実数部をsin、虚数部をcosとして実装する。
図15はフィードフォワード制御を取り外した工作機械のモデルである。同定用位置指令信号rから誤差eへの周波数伝達関数をa+jbと記す。また同定用速度指令信号rvから誤差eへの伝達関数をav+jbvと記す。
aとbの値は、rとして角速度ωの正弦波を与えたときの誤差eの応答を実測して求める。次式のeはrからの寄与分のみを表している。
a(ω)+jb(ω)=e(jω)/r(jω)
同様にavとbvの値は、rvとして角速度ωの正弦波を与えたときの誤差eの応答を実測して求める。次式のeはrvからの寄与分のみを表しており、上式(8)のe(jω)とは値が異なる。
v(ω)+jbv(ω)=e(jω)/rv(jω)
正弦波の同定用位置指令信号rについて、誤差eを零にする同定用速度指令信号rvが、理想的なフィードフォワード指令信号である。そのようなrvは上の二つの式のe(jω)が足して零になることから、次式を満たす。
(a(ω)+jb(ω))r(jω)+(av(ω)+jbv(ω))rv(jω)=0
これをrvについてとくと、それが理想的なフィードフォワード信号である。
図16に示すように、フィードフォワード信号rvはrを微分した信号を足し合わせて生成する。
Figure 2009146250
したがって、これをg1(jω)r(jω)+g2(jω)rv(jω)=0に代入すると、理想的なフィードフォワード指令が満たすべき式とし、次式が得られる。
Figure 2009146250
ここで未知数はc1,c2,c3,・・・cmのm個であるから、未知数の値を確定するにはωの値を例えば、{ω1,ω2,ω3,・・・,ωm,・・・・ωn}のようm点以上決めて、それに対応する
{a(ω1)+jb(ω1),a(ω2)+jb(ω2),a(ω3)+jb(ω3),・・・,a(ωn)+jb(ωn)}と
{av(ω1)+jbv(ω1),av(ω2)+jbv(ω2),av(ω3)+jbv(ω3),・・・,av(ωn)+jbv(ωn)}を正弦波応答試験で求め、次の連立一次方程式を構成し、未知数c1,c2,c3,・・・cmについて解けばよい。
Figure 2009146250
上の連立一次方程式は係数が複素数なので解は複素数として求められる。しかし、正弦波応答試験が誤差なく行なわれていれば解の虚数部は零となる。実際には、誤差のせいで虚数部は零にはならないので、フィードフォワードの係数としてはc1,c2,c3,・・・cmの虚数部を捨てて実数部のみを採用する。すなわち、次式で求める。この式が式(2)である。
Figure 2009146250
ここで、記号Reは複素数の実数部を表す記号である。
記号Imは複素数の虚数部を表す記号である。定式の虚数部を取り出すと、次のようになる。この式が式(7)である。
Figure 2009146250
1とd1の大きさを比較して、c1>>d1であればc1の値は信頼できる。以下同様に2次の係数、3次の係数と調べる。一般に、誤差は次数が高くなるほど大きい。ある次数で不信頼となれば、それ以上の高次の係数は零とする。
下記の行例が正方行列でないときには、逆行列演算には疑似逆行列を用いる。
Figure 2009146250
<式(3)と式(4)の説明>
次に式(3)と式(4)について説明する。
角速度ω1において、rから誤差eへの伝達関数を次式で表す。
e(jω1)=(a(ω1)+jb(ω1))r(jω1
誤差の定義は次式である。
e(jω1)=r(jω1)−θL(jω1
上の二つの式からrからθLへの伝達関数を求めると次のようになる。
θL(jω1)=(1−a(ω1)−jb(ω1))r(jω1)・・・・(A)
vから誤差eへの伝達関数を次式で表す。
e(jω1)=(av(ω1)+jbv(ω1))rv(jω1
vからθLへの伝達関数は、誤差の定義式から次式となる。
θL(jω1)=−(av(ω1)+jbv(ω1))rv(jω1
θLの応答について考えるならば、図15は図17のように等価変換できるので、上式は次のように表される。
θL(jω1)=(av(ω1)+jbv(ω1))kpr(jω1)・・・(B)
上記の式(A)と式(B)より、θLとrを消去すると次式を得る。
1−a(ω1)−jb(ω1)=(av(ω1)+jb(ω1))kp
したがって、
v(ω1)=(a(ω1)−1)kp -1
v(ω1)=b(ω1))kp -1
を得る。
同様の関係はω2においても成り立つ。
v(ω2)=(a(ω2)−1)kp -1
v(ω2)=b(ω2))kp -1
<式(5)の説明>
次に式(5)について説明する。
フィードフォワード制御の係数cは、位置応答の周波数分析結果a,bと、速度応答の周波数分析結果av,bvと、次式の関係がある。式(2)はこれをそのまま連立方程式として解いたものである。
Figure 2009146250
連立方程式として解くと、逆行列の計算が必要であり演算負荷の点で問題である。計算負荷の軽減のためには、逆行列計算をしないで解く方法が望ましい。
式(5)は式(2)を近似的に解く方式である。基本的な考え方は低次の係数項から順に決めるところにある。以下で説明する。
前提としてω1<ω2<ω3<・・・<ωnのように、角速度は小さいものから順に並んでいるものとする。
ω1<<1であれば、連立方程式の一行目は次式となる。
Figure 2009146250
これを、c1について解いてその実数部を求めると次式となる。
Figure 2009146250
次に連立方程式の2行目を次式で近似する。
Figure 2009146250
これをc2について解いてその実数部を求めると次式となる。
Figure 2009146250
3,c4,・・・,cnについても同様の計算をすることにより式(5)が得られる。
本発明は工作機械をフィードバック制御すると共にフィードフォワード制御する場合に、フィードフォワード定数を同定する場合のみならず、モータの回転運動をボールねじ送り部により直線運動に変換して移動対象物(負荷)を直線移動させる各種の制御対象機器をフィードフォワード制御する場合にも適用することができる。
本願発明が対象とする制御系を示すブロック図。 本発明の実施例1に係るフィードフォワード制御装置を備えたサーボ制御装置を示すブロック図。 位置指令応答周波数分析手段を示すブロック図。 速度指令応答周波数分析手段を示すブロック図。 フィードフォワード定数算出手段を示すブロック図。 実施例1の変形例にかかるフィードフォワード制御装置を備えたサーボ制御装置を示すブロック図。 本発明の実施例2に係るフィードフォワード制御装置を備えたサーボ制御装置を示すブロック図。 速度指令応答演算手段を示すブロック図。 本発明の実施例3に係るフィードフォワード制御装置を備えたサーボ制御装置を示すブロック図。 位置指令応答演算手段を示すブロック図。 本発明の実施例4に係るフィードフォワード制御装置を備えたサーボ制御装置を示すブロック図。 第2のフィードフォワード定数算出手段を示すブロック図。 本発明の実施例5に係るフィードフォワード制御装置を備えたサーボ制御装置を示すブロック図。 第3のフィードフォワード定数算出手段を示すブロック図。 フィードフォワード制御を取り外した工作機械のモデルを示すブロック図。 フィードフォワード制御部を示すブロック図。 フィードフォワード制御を取り外した工作機械のモデルを等価変換して示すブロック図。 工作機械の概要を示す斜視図。 テーブルを駆動するボールねじ駆動系を示すブロック図。 従来技術を示す説明図。
符号の説明
150 電流制御・モータ・機械系
100 フィードバック制御器
200 フィードフォワード制御器
201 微分級数式乗算部
202 比例積分逆伝達関数部
300 フィードフォワード定数決定装置
301 位置指令切替手段
302 速度指令切替手段
303 位置指令応答周波数分析設定手段
304 位置指令応答周波数分析手段
305 速度指令応答周波数分析設定手段
306 速度指令応答周波数分析手段
307 周波数分析結果記録手段
308 フィードフォワード定数算出手段
310 速度指令応答演算手段
311 位置指令応答演算手段
312,313 フィードフォワード定数算出手段
400 フィードフォワード制御装置
500 サーボ制御装置

Claims (5)

  1. モータの回転運動をボールねじ送り部により直線運動に変換して、移動対象物である負荷を直線移動させる制御対象機器をサーボ制御するため、
    前記負荷の位置を示す負荷位置と指令位置との誤差eを零とする指令速度を求めると共に、前記モータの速度を示すモータ速度と前記指令速度との偏差を零とする指令トルクを求め、この指令トルクを基に前記モータに供給する電流値を制御するフィードバック制御器と、
    前記指令位置に予め設定された伝達関数式を乗算することより前記負荷の遅れを補償する補償信号を求め、この補償信号を前記フィードバック制御器に入力するフィードフォワード制御器と、
    を備えたサーボ制御装置に適用するフィードフォワード制御装置であって、
    前記フィードフォワード制御装置は、フィードフォワード制御器と、フィードフォワード定数決定装置とを有し、
    前記フィードフォワード制御器は、前記伝達関数式として、ciを定数、sをラプラス演算子、siを微分次数項としたときに下記の微分級数式(01)を少なくとも有しており、
    Figure 2009146250
    前記微分級数式の定数ciを決定する前記フィードフォワード定数決定装置は、
    時間の経過と共に角速度ω(ω1〜ωn)が変化するように記憶がされている位置指令応答周波数分析設定手段と、
    前記位置指令応答周波数分析設定手段から角速度ω(ω1〜ωn)を読取り、時間の経過と共に角速度ωが変化する同定用位置指令信号r(=Asinωt)を、前記指令位置の代わりに前記フィードバック制御器に入力すると共に、このときの誤差eを取り込んでフーリエ演算することにより、誤差eを正弦波成分aと余弦波成分bに分解することにより、時間の経過と共にω1,ω2,・・・,ωnの順で同定し、フーリエ係数a1(ω1),b1(ω1)、a2(ω2),b2(ω2)、・・・、an(ωn),bn(ωn)の値を求める位置指令応答周波数分析手段と、
    時間の経過と共に角速度ωv(ω1v〜ωnv)が変化するように記憶がされている速度指令応答周波数分析設定手段と、
    前記速度指令応答周波数分析設定手段から角速度ωv(ω1v〜ωnv)を読取り、時間の経過と共に角速度ωvが変化する同定用速度指令信号rv1(=Av1sinωv1t)を、前記補償信号の代わりに前記フィードバック制御器に入力すると共に、このときの誤差eを取り込んでフーリエ演算することにより、誤差eを正弦波成分avと余弦波成分bvに分解することにより、時間の経過と共にωv1,ωv2,・・・,ωvnの順で同定し、フーリエ係数av1(ωv1),bv1(ωv1)、av2(ωv2),bv2(ωv2)、・・・、avn(ωvn),bvn(ωvn)の値を求める速度指令応答周波数分析手段と、
    前記フーリエ係数a1(ω1),b1(ω1)、a2(ω2),b2(ω2)、・・・、an(ωn),bn(ωn)及び前記フーリエ係数av1(ωv1),bv1(ωv1)、av2(ωv2),bv2(ωv2)、・・・、avn(ωvn),bvn(ωvn)を、次式(02)に適用して、定数c1,c2,c3,・・・,cmを算出し、この算出した定数c1,c2,c3,・・・,cmを、前記微分級数式の定数ciとして設定するフィードフォワード定数算出手段とを有している、
    Figure 2009146250
    ことを特徴とするフィードフォワード制御装置。
  2. 請求項1において、
    前記速度指令応答周波数分析設定手段と前記速度指令応答周波数分析手段の代わりに速度指令応答演算手段を備えており、
    この速度指令応答演算手段は、フーリエ係数a1(ω1),b1(ω1)、a2(ω2),b2(ω2)、・・・、an(ωn),bn(ωn)を次式(03)に適用することにより、フーリエ係数a1(ω1),b1(ω1)、a2(ω2),b2(ω2)、・・・、an(ωn),bn(ωn)から、フーリエ係数a1v(ω1v),b1v(ω1v)、a2v(ω2v),b2v(ω2v)、・・・、anv(ωnv),bnv(ωnv)の値を求める
    Figure 2009146250
    ことを特徴とするフィードフォワード制御装置。
  3. 請求項1において、
    前記位置指令応答周波数分析設定手段と前記位置指令応答周波数分析手段の代わりに位置指令応答演算手段を備えており、
    この位置指令応答演算手段は、フーリエ係数a1v(ω1v),b1v(ω1v)、a2v(ω2v),b2v(ω2v)、・・・、anv(ωnv),bnv(ωnv)を次式(04)に適用することによりフーリエ係数a1(ω1),b1(ω1)、a2(ω2),b2(ω2)、・・・、an(ωn),bn(ωn)の値を求める
    Figure 2009146250
    ことを特徴とするフィードフォワード制御装置。
  4. 請求項1において、
    前記フィードフォワード定数算出手段は、前記式(02)の代わりに次式(05)を有しており、前記フーリエ係数a1(ω1),b1(ω1)、a2(ω2),b2(ω2)、・・・、an(ωn),bn(ωn)及び前記フーリエ係数av1(ωv1),bv1(ωv1)、av2(ωv2),bv2(ωv2)、・・・、avn(ωvn),bvn(ωvn)を、次式(05)に適用して、定数c1,c2,c3,・・・,cmを算出し、この算出した定数c1,c2,c3,・・・,cmを、前記微分級数式の定数ciとして設定する
    Figure 2009146250
    ことを特徴とするフィードフォワード制御装置。
  5. 請求項1において、
    前記前記フィードフォワード定数算出手段は、次式(06)を有しており、前記フーリエ係数a1(ω1),b1(ω1)、a2(ω2),b2(ω2)、・・・、an(ωn),bn(ωn)及び前記フーリエ係数av1(ωv1),bv1(ωv1)、av2(ωv2),bv2(ωv2)、・・・、avn(ωvn),bvn(ωvn)を、次式(06)に適用して、判定定数d1,d2,d3,・・・,dmを算出し、cn(n=1〜m)を決定する際には、βを1未満の値としたときに、d1〜dn-1までの判定定数のそれぞれの絶対値が、βc1〜βcn-1のそれぞれの絶対値よりも小さいときには、算出したcnを出力し、d1〜dn-1までの判定定数のそれぞれの絶対値が、βc1〜βcn-1のそれぞれの絶対値よりも大きいときには、算出したcnの値を零にすることを特徴とするフィードフォワード制御装置。
    Figure 2009146250
JP2007324311A 2007-12-17 2007-12-17 フィードフォワード制御装置 Expired - Fee Related JP4939388B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007324311A JP4939388B2 (ja) 2007-12-17 2007-12-17 フィードフォワード制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007324311A JP4939388B2 (ja) 2007-12-17 2007-12-17 フィードフォワード制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009146250A true JP2009146250A (ja) 2009-07-02
JP4939388B2 JP4939388B2 (ja) 2012-05-23

Family

ID=40916769

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007324311A Expired - Fee Related JP4939388B2 (ja) 2007-12-17 2007-12-17 フィードフォワード制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4939388B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011152006A (ja) * 2010-01-25 2011-08-04 Meidensha Corp 位置制御装置
JP5278333B2 (ja) * 2008-01-11 2013-09-04 株式会社安川電機 モータ制御装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05233066A (ja) * 1992-02-18 1993-09-10 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 位置決め装置
JPH07152429A (ja) * 1993-11-29 1995-06-16 Mitsubishi Heavy Ind Ltd パラメータ同定装置
JP2002093084A (ja) * 2000-09-21 2002-03-29 Toshiba Corp ヘッド位置決め制御システム及び同システムを備えた磁気ディスク装置
JP2005198404A (ja) * 2004-01-07 2005-07-21 Mitsubishi Electric Corp 電動機制御装置
JP2007072943A (ja) * 2005-09-09 2007-03-22 Tokyo Univ Of Agriculture & Technology 位置制御装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05233066A (ja) * 1992-02-18 1993-09-10 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 位置決め装置
JPH07152429A (ja) * 1993-11-29 1995-06-16 Mitsubishi Heavy Ind Ltd パラメータ同定装置
JP2002093084A (ja) * 2000-09-21 2002-03-29 Toshiba Corp ヘッド位置決め制御システム及び同システムを備えた磁気ディスク装置
JP2005198404A (ja) * 2004-01-07 2005-07-21 Mitsubishi Electric Corp 電動機制御装置
JP2007072943A (ja) * 2005-09-09 2007-03-22 Tokyo Univ Of Agriculture & Technology 位置制御装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5278333B2 (ja) * 2008-01-11 2013-09-04 株式会社安川電機 モータ制御装置
JP2011152006A (ja) * 2010-01-25 2011-08-04 Meidensha Corp 位置制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4939388B2 (ja) 2012-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101472693B1 (ko) 부하 관성 추정 방법 및 제어 파라미터 조정 방법
US7245983B2 (en) Method and apparatus for correcting thermal displacement of machine tool
JP3703664B2 (ja) バックラッシ補正装置
WO2012053353A1 (ja) 工作機械の熱変位補正システム
US10969221B2 (en) Active damping of a measuring device
CN101206470B (zh) 非圆形机械加工装置
WO2011083596A1 (ja) 工作機械の機械変位補正システム
KR20070096821A (ko) 서보모터의 제어방법
JP2018066731A (ja) 座標測定機の可動部の位置決定
KR20080079590A (ko) 마찰 보상 방법, 마찰 보상기 및 모터 제어 장치
CN103872973B (zh) 修正移动体反转时的位置误差的伺服控制装置
CN103853099A (zh) 具有被驱动体的位置修正功能的伺服控制装置
CN111650881A (zh) 数控机床定位误差预测与补偿方法、系统及存储介质
JP5972553B2 (ja) 位置決め制御装置、これを備えた工作機械
JP2010123018A (ja) サーボ制御装置
JP4939388B2 (ja) フィードフォワード制御装置
JP2000148210A (ja) ゲイン算出装置
WO2020217597A1 (ja) サーボ制御装置
JP4503148B2 (ja) 数値制御工作機械の送り機構の補正装置および数値制御工作機械
JP2004223663A (ja) インピーダンス制御装置、およびインピーダンス制御プログラム
JP4030747B2 (ja) ロストモーション補正方法およびロストモーション補正装置
TW201723702A (zh) 進給系統的撓性變形補償方法
JP5334932B2 (ja) パラメータ設定方法およびパラメータ設定装置
JP4082598B2 (ja) 数値制御工作機械の熱変位補正方法及び装置
JP2006011752A (ja) パラレルメカニズム型工作機械の切削抵抗推定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100908

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120131

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120224

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150302

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4939388

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150302

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees