JP2009145819A - 看板 - Google Patents

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Abstract

【課題】強風や突風を受けても面板にかかる風圧を低減することができて、強風や突風等による面板の破損を防止できる看板を提供する。
【解決手段】枠体2と、前記枠体2の前面側の開放面に該開放面を塞ぐように取り付けられた熱可塑性樹脂製の透光性面板3と、前記枠体2の少なくとも一部又は前記面板3の周縁部の少なくとも一部から、前記面板3よりも前方に突出する状態に延設された風切り板5と、を備えた構成とする。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えば、コンビニエンスストア、ガソリンスタンド、小売店等の店舗などを表示、広告等するのに用いられる看板に関する。
コンビニエンスストア、ガソリンスタンド、小売店等の店舗などを表示するのに用いられる看板として、略四角形形状の金属製枠体の前後の開放面に面板が取り付けられ、内部に光源が配設された構成のものが公知である。かかる面板としては、一般に、透光性の熱可塑性樹脂板が用いられている。
上記看板は、通常、屋外に設置されるため、強風や突風を受けやすく、このような強風や突風の風圧を受けることによって面板が破損することがあった。
従来、このような風圧による面板の破損防止を目的としたものとして、例えば面板の肉厚を大きくすることで面板の強度を向上させた構成、面板の背面に補強板を貼着した構成、風圧による面板の内側へのたわみを防止するためのたわみ防止具を内部に配設した構成(特許文献1参照)が公知である。
実開平5−45776号公報
しかしながら、上記従来の看板では、いずれも、依然として面板に対して高い風圧がかかるものであることに変わりはなく、このため、強風や突風による面板の破損を十分に防止できるものではなかった。
この発明は、かかる技術的背景に鑑みてなされたものであって、強風や突風を受けても面板にかかる風圧を低減することができて、強風や突風等による面板の破損を防止できる看板を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
[1]枠体と、
前記枠体の前面側の開放面に該開放面を塞ぐように取り付けられた熱可塑性樹脂製の透光性面板と、
前記枠体の少なくとも一部又は前記面板の周縁部の少なくとも一部から、前記面板よりも前方に突出する状態に延設された風切り板と、を備えてなることを特徴とする看板。
[2]枠体と、
前記枠体の前面側の開放面に該開放面を塞ぐように取り付けられた熱可塑性樹脂製の透光性面板と、
前記枠体における対向位置又は前記面板の周縁部における対向位置から、前記面板よりも前方に突出する状態に延設された一対の風切り板と、を備えてなることを特徴とする看板。
[3]枠体と、
前記枠体の前面側の開放面に該開放面を塞ぐように取り付けられた熱可塑性樹脂製の透光性前面側面板と、
前記枠体の背面側の開放面に該開放面を塞ぐように取り付けられた熱可塑性樹脂製の透光性背面側面板と、
前記枠体の少なくとも一部又は前記前面側面板の周縁部の少なくとも一部から、前記前面側面板よりも前方に突出する状態に延設された前面側風切り板と、
前記枠体の少なくとも一部又は前記背面側面板の周縁部の少なくとも一部から、前記背面側面板よりも後方に突出する状態に延設された背面側風切り板と、を備えてなることを特徴とする看板。
[4]枠体と、
前記枠体の前面側の開放面に該開放面を塞ぐように取り付けられた熱可塑性樹脂製の透光性前面側面板と、
前記枠体の背面側の開放面に該開放面を塞ぐように取り付けられた熱可塑性樹脂製の透光性背面側面板と、
前記枠体における対向位置又は前記前面側面板の周縁部における対向位置から、前記前面側面板よりも前方に突出する状態に延設された一対の前面側風切り板と、
前記枠体における対向位置又は前記背面側面板の周縁部における対向位置から、前記背面側面板よりも後方に突出する状態に延設された一対の背面側風切り板と、を備えてなることを特徴とする看板。
[5]前記風切り板の突出方向の長さが、この風切り板の突出方向を前記面板に投影した方向における前記面板の長さに対して0.1〜0.5倍である前項1〜4のいずれか1項に記載の看板。
[6]前記面板に対する前記風切り板の開き角度が15〜90°である前項1〜5のいずれか1項に記載の看板。
[7]前記面板はアクリル樹脂からなる前項1〜6のいずれか1項に記載の看板。
[1]の発明では、枠体の少なくとも一部又は面板の周縁部の少なくとも一部から、面板よりも前方に突出する状態に風切り板が延設されているから、強風や突風を受けても面板にかかる風圧を低減することができて、強風や突風等による面板の破損を防止することができる。
[2]の発明では、枠体における対向位置又は面板の周縁部における対向位置から、面板よりも前方に突出する状態に一対の風切り板が延設されているから、強風や突風を受けても面板にかかる風圧を十分に低減することができて、強風や突風等による面板の破損を十分に防止することができる。
[3]の発明では、枠体の少なくとも一部又は前面側面板の周縁部の少なくとも一部から、前面側面板よりも前方に突出する状態に前面側風切り板が延設されると共に、枠体の少なくとも一部又は背面側面板の周縁部の少なくとも一部から、背面側面板よりも後方に突出する状態に背面側風切り板が延設されているから、強風や突風を受けても前面側面板及び背面側面板にかかる風圧をいずれも低減することができて、強風や突風等による前後両方の面板の破損を防止することができる。
[4]の発明では、枠体における対向位置又は前面側面板の周縁部における対向位置から、前面側面板よりも前方に突出する状態に一対の前面側風切り板が延設されると共に、枠体における対向位置又は背面側面板の周縁部における対向位置から、背面側面板よりも後方に突出する状態に一対の背面側風切り板が延設されているから、強風や突風を受けても前面側面板及び背面側面板にかかる風圧をいずれも十分に低減することができて、強風や突風等による前後両方の面板の破損を十分に防止することができる。
[5]の発明では、風切り板の突出方向の長さが、該風切り板の突出方向を面板に投影した方向における前記面板の長さに対して0.1〜0.5倍に設定されているから、看板の表示内容の視認性を十分に確保しつつ、面板の破損を十分に防止することができる。
[6]の発明では、面板に対する風切り板の開き角度が15〜90°であるから、看板の表示内容の視認性を十分に確保しつつ、面板の破損を十分に防止することができる。
[7]の発明では、面板はアクリル樹脂からなる構成であるので、面板の透明性及び耐候性を向上させることができる。
この発明の看板(1)の一実施形態を図1〜3に示す。これらの図において、(2)は枠体、(3)は前面側面板、(4)は背面側面板、(5)は前面側風切り板、(6)は背面側風切り板、(7)は光源である。
前記枠体(2)は、図2に示すように、正面視での外形形状が矩形状である内側枠体(21)と、上下一対の外側枠体(22)(23)とからなる。前記外側枠体(22)(23)は、いずれも正面視において略コの字形状であり、前後方向の幅は前記内側枠体(21)の前後方向の幅と略同一である。本実施形態では、前記内側枠体(21)及び前記外側枠体(22)(23)は、いずれも金属で形成されている。
前記内側枠体(21)の内部には、2本の管状の光源(7)(7)が上下方向に沿って配置され互いに離間した状態で固定されている。
前記前面側面板(3)は、熱可塑性樹脂からなる矩形状の透光性面板であり、周縁部(31)を除く中央領域が厚さ方向の一方の方向に隆起した立体的形状部(32)を備えている。
また、前記背面側面板(4)は、熱可塑性樹脂からなる矩形状の透光性面板であり、周縁部(41)を除く中央領域が厚さ方向の一方の方向に隆起した立体的形状部(42)を備えている。
(11)は、左側側方板である(図1〜3参照)。この左側側方板(11)は、2箇所で同じ側に折曲された折板からなり、前後方向中央の取付固定用板(13)の前方側に前面側風切り板(5)が連接されると共に該取付固定用板(13)の後方側に背面側風切り板(6)が連接された構成である。この左側側方板(11)は、本実施形態では、金属板で形成されている。
(12)は、右側側方板である(図1〜3参照)。この右側側方板(12)は、2箇所で同じ側に折曲された折板からなり、前後方向中央の取付固定用板(14)の前方側に前面側風切り板(5)が連接されると共に該取付固定用板(14)の後方側に背面側風切り板(6)が連接された構成である。この右側側方板(12)は、本実施形態では、金属板で形成されている。
しかして、上記各構成部材が次のような態様で組み付けられて本発明の前記看板(1)が構成される。図1、3に示すように、内部に光源(7)を備えた内側枠体(21)の前面側の開放面に該開放面を塞ぐように前面側面板(3)が配置され、前記内側枠体(21)の背面側の開放面に該開放面を塞ぐように背面側面板(4)が配置され、さらに内側枠体(21)の外周面を覆うように前記外側枠体(22)(23)が配置されることによって、この外側枠体(22)(23)と前記内側枠体(21)との隙間に前記面板(3)(4)の周縁部(31)(41)が挟み込まれ(図3参照)、この挟み込み状態で前記外側枠体(22)(23)が前記内側枠体(21)にねじで取付固定されている。このようにして、前記枠体(2)の前面側の開放面に該開放面を塞ぐように前面側面板(3)が取付固定されると共に前記枠体(2)の背面側の開放面に該開放面を塞ぐように背面側面板(4)が取付固定されている。
更に、前記左側側方板(11)の取付固定用板(13)が、前記枠体(2)にねじ(51)で固定されると共に、前記右側側方板(12)の取付固定用板(14)が、前記枠体(2)にねじ(52)で固定されている。このような左右の側方板(11)(12)の取付固定によって、前記枠体(2)の対向位置から、左右一対の前面側風切り板(5)(5)が、前記前面側面板(3)よりも前方に突出する状態に且つ互いに略向き合う状態に延設されていると共に、前記枠体(2)の対向位置から、左右一対の背面側風切り板(6)(6)が、前記背面側面板(4)よりも後方に突出する状態に且つ互いに略向き合う状態に延設されている(図1、3参照)。
上記構成に係る看板(1)では、前面側面板(3)よりも前方に突出する状態に前面側風切り板(5)が配設されると共に、背面側面板(4)よりも後方に突出する状態に背面側風切り板(6)が配設されているから、強風や突風を受けても前面側面板(3)及び背面側面板(4)にかかる風圧をいずれも低減することができて、強風や突風等による前後両方の面板(3)(4)の破損を防止することができる。
更に、前面側風切り板(5)は対向位置に一対配置され、背面側風切り板(6)も対向位置に一対配置されているから、強風や突風を受けた際の前面側面板(3)及び背面側面板(4)にかかる風圧をいずれも十分に低減することができる。
なお、上記実施形態では、風切り板(5)(6)は、枠体(2)の周方向の一部から延設された構成が採用されているが、特にこのような構成に限定されるものではなく、枠体(2)の周方向の全部から延設された構成が採用されても良い。
また、上記実施形態では、風切り板(5)(6)は、枠体(2)から延設された構成が採用されているが、特にこのような構成に限定されるものではなく、例えば面板(3)(4)の周縁部の少なくとも一部から延設された構成が採用されても良い。
また、上記実施形態では、前面側風切り板(5)は、2個設けられているが、特にこのような配設数に限定されるものではなく、1個設けられた構成であっても良いし、或いは3個以上設けられた構成であっても良い。また、例えば2個設けられる場合において、前面側風切り板(5)は、対向位置に一対配置されても良いし、隣り合う位置に一対配置されても良い。具体例を挙げて説明すると、上記実施形態のように矩形状の枠体(2)の対向辺部から一対の前面側風切り板(5)(5)が延設された構成であっても良いし、或いは同矩形状枠体(2)の隣り合う辺部からそれぞれ前面側風切り板(5)(5)が延設された構成であっても良い。このように前面側風切り板(5)が複数個設けられる場合において相互の配置関係は特に限定されない。ただ、前面側面板(3)にかかる風圧をより十分に低減させる観点から、一対の前面側風切り板(5)(5)は対向位置から延設されるのが好ましい。なお、上記実施形態では、一対の前面側風切り板(5)(5)は、左右方向に対向して配置されているが、勿論、上下方向に対向して配置されていても良い。
また、上記実施形態では、背面側風切り板(6)は、2個設けられているが、特にこのような配設数に限定されるものではなく、1個設けられた構成であっても良いし、或いは3個以上設けられた構成であっても良い。また、例えば2個設けられる場合において、背面側風切り板(6)は、対向位置に一対配置されても良いし、隣り合う位置に一対配置されても良い。具体例を挙げて説明すると、上記実施形態のように矩形状の枠体(2)の対向辺部から一対の背面側風切り板(6)(6)が延設された構成であっても良いし、或いは同矩形状枠体(2)の隣り合う辺部からそれぞれ背面側風切り板(6)(6)が延設された構成であっても良い。このように背面側風切り板(6)が複数個設けられる場合において相互の配置関係は特に限定されない。ただ、背面側面板(4)にかかる風圧をより十分に低減させる観点から、一対の背面側風切り板(6)(6)は対向位置から延設されるのが好ましい。なお、上記実施形態では、一対の背面側風切り板(6)(6)は、左右方向に対向して配置されているが、勿論、上下方向に対向して配置されていても良い。
また、上記実施形態では、枠体(2)は、内側枠体(21)と、外側枠体(22)(23)とからなる構成が採用されていたが、特にこのような構成に限定されるものではなく、例えば図2に示す枠体(21)のみからなる構成であっても良い。
また、上記実施形態では、枠体(2)は、前後両面に開放面を備えた構成が採用されているが、特にこのような構成のものに限定されるものではなく、例えば前面側のみに開放面を有し、背面側は非透光性の板材で閉塞された、前面開放のボックス形状であっても良い。このような構成が採用される場合には、枠体の周方向の少なくとも一部又は前面側面板の周縁部の少なくとも一部から、前面側面板よりも前方に突出する状態に風切り板を延設すれば良い。勿論、この場合にも、風切り板は、対向位置に一対配置されるのが好ましい。
前記風切り板(5)(6)が前記枠体(2)から延設された構成を採用する場合において、風切り板は、ボルトやねじ等によって枠体に直接に固定されていても良いし、溶接により枠体に直接に接合固定されていても良いし、或いは例えば前記取付固定用板(13)(14)等の連結用部材を介して枠体に固定されていても良い。このように風切り板(5)(6)が枠体(2)から延設された構成を採用する場合において、風切り板(5)(6)の材質としては、特に限定されるものではないが、例えばアルミニウム、ステンレス等の金属、アクリル樹脂等の硬質の熱可塑性樹脂、木材などが挙げられる。
また、前記風切り板(5)(6)が前記面板(3)(4)の周縁部から延設された構成を採用する場合において、風切り板は、ボルトやねじ等によって面板に直接に固定されていても良いし、溶剤接着や重合接着により面板に直接に固定されていても良いし、或いは連結用部材を介して面板に固定されていても良い。中でも、施工面から、風切り板は面板に直接に固定されるのが好ましい。また、このように風切り板(5)(6)が面板(3)(4)の周縁部から延設された構成を採用する場合において、風切り板(5)(6)の材質としては、特に限定されるものではないが、例えばアルミニウム、ステンレス等の金属、アクリル樹脂等の硬質の熱可塑性樹脂、木材などが挙げられる。風切り板が面板に直接に固定される場合には、施工面から、アクリル樹脂等の硬質の熱可塑性樹脂からなる風切り板が用いられるのが好ましい。
前記風切り板(5)(6)の厚さは、通常、1〜15mmに設定される。また、前記風切り板(5)(6)は、平板であっても良いし、或いは湾曲板、屈曲板であっても良い。
この発明において、前記前面側面板(3)に対する前記前面側風切り板(5)の開き角度(θ)は、通常、5〜90°に設定されるが、中でも15〜90°に設定されるのが好ましく、さらに30〜60°に設定されるのがより好ましい(図3参照)。15°以上であることで前面側面板(3)による表示等の視認性を十分に確保できると共に90°以下であることで前面側面板(3)の破損を十分に防止することができる。
また、前記背面側面板(4)に対する前記背面側風切り板(6)の開き角度(θ)は、通常、5〜90°に設定されるが、中でも15〜90°に設定されるのが好ましく、さらに30〜60°に設定されるのがより好ましい(図3参照)。15°以上であることで背面側面板(4)による表示等の視認性を十分に確保できると共に90°以下であることで背面側面板(4)の破損を十分に防止することができる。
また、前記風切り板(5)(6)の突出方向の長さ(F)は、該風切り板の突出方向を前記面板(3)(4)に投影した方向における前記面板(3)(4)の長さ(H)に対して0.1〜0.5倍に設定されるのが好ましい(図3参照)。0.1倍以上であることで面板(3)(4)の破損を十分に防止できると共に、0.5倍以下であることで面板(3)(4)による表示等の視認性を十分に確保できる。
この発明において、前記透光性面板(3)(4)としては、透光性を有する熱可塑性樹脂からなる面板が用いられる。かかる熱可塑性樹脂としては、特に限定されるものではないが、例えば、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合樹脂、メタクリル酸メチル−スチレン共重合樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂が好ましく用いられる。中でも、透明性及び耐候性に優れる点から、アクリル樹脂が特に好適である。このアクリル樹脂は、メタクリル酸メチルの単独重合体であっても良いし、メタクリル酸メチルとこれ以外の単量体との共重合体であっても良く、共重合体である場合には、その単量体全体に占めるメタクリル酸メチルの割合は、50質量%以上であるのが良く、好ましくは70質量%以上、より好ましくは90質量%以上である。また、共重合体である場合、メタクリル酸メチル以外の単量体としては、特に限定されるものではないが、アクリル酸アルキルやスチレンが好ましく用いられる。なお、上記熱可塑性樹脂には、例えば紫外線吸収剤、酸化防止剤、可塑剤、着色剤等の添加剤を添加しても良い。
前記透光性面板(3)(4)の厚さは、通常、1〜20mmに設定される。また、前記透光性面板(3)(4)は、平板であっても良いし、或いは熱成形法等により立体的形状部(例えば中央領域が厚さ方向の一方の方向に隆起した隆起部)を有する形状に成形されていても良い。なお、通常、看板(1)の内側(即ち面板の内方側)に、図柄、絵柄、文字、数字等が付された表示体(図示省略)が配置される。
前記透光性面板(3)(4)の形状(正面視形状)は、特に限定されない。例えば、矩形状等の四角形、その他の多角形、円形、楕円形などが挙げられる。
前記枠体(2)の形状(正面視形状)も同様に特に限定されない。例えば、矩形状等の四角形、その他の多角形、円形、楕円形などが挙げられる。
また、前記枠体(2)の材質としては、特に限定されるものではないが、例えばアルミニウム、ステンレス等の金属、アクリル樹脂等の硬質熱可塑性樹脂などが挙げられる。
次に、この発明の具体的実施例について説明するが、本発明はこれら実施例のものに特に限定されるものではない。なお、これら実施例は、本発明の看板における面板にかかる風圧を低減する効果を調べるために、本発明の看板をモデル化したものを用いてモデル実験を行ったものである。
<実施例1>
図4に示す構成からなるモデル実験用看板を製作した。即ち、横長さ(W)が180mm、縦長さ(H)が100mm、厚さ(奥行き)(D)が25mmの矩形状の面板(3又は4)の上辺部及び下辺部からそれぞれ前面側風切り板(5)と背面側風切り板(6)を延設して図4に示すモデル実験用看板(1)を製作した。前記風切り板(5)(6)の突出方向の長さ(F)は12.5mm、面板(3又は4)に対する風切り板(5)(6)の開き角度(θ)は15°に設計した。なお、前記面板及び前記風切り板(5)(6)として、いずれも透光性のアクリル樹脂板を用いた。
<実施例2〜11>
前記風切り板(5)(6)の突出方向の長さ(F)及び風切り板(5)(6)の開き角度(θ)を表1に示す数値に設計した以外は、実施例1と同様にしてモデル実験用看板を製作した。
<比較例1>
前記風切り板(5)(6)を設けない構成とした以外は、実施例1と同様にしてモデル実験用看板を製作した。
<実施例12>
図4に示す構成からなるモデル実験用看板を製作した。即ち、横長さ(W)が180mm、縦長さ(H)が100mm、厚さ(奥行き)(D)が50mmの矩形状の面板(3又は4)の上辺部及び下辺部からそれぞれ前面側風切り板(5)と背面側風切り板(6)を延設して図4に示すモデル実験用看板(1)を製作した。前記風切り板(5)(6)の突出方向の長さ(F)は12.5mm、面板に対する風切り板(5)(6)の開き角度(θ)は30°に設計した。なお、前記面板及び前記風切り板(5)(6)として、いずれも透光性のアクリル樹脂板を用いた。
<実施例13〜17>
前記風切り板(5)(6)の突出方向の長さ(F)及び風切り板(5)(6)の開き角度(θ)を表1に示す数値に設計した以外は、実施例12と同様にしてモデル実験用看板を製作した。
<比較例2>
前記風切り板(5)(6)を設けない構成とした以外は、実施例12と同様にしてモデル実験用看板を製作した。
Figure 2009145819
<実施例18>
横長さ(W)が180mm、縦長さ(H)が100mm、厚さ(奥行き)(D)が25mmの矩形状の面板(3又は4)の上辺部及び下辺部からそれぞれ前面側風切り板(5)を延設して図4に示すモデル実験用看板(但し、背面側風切り板(6)を有しない構成である)を製作した。前記風切り板(5)の突出方向の長さ(F)は12.5mm、面板(3又は4)に対する風切り板(5)の開き角度(θ)は30°に設計した。なお、前記面板及び前記風切り板(5)として、いずれも透光性のアクリル樹脂板を用いた。
<実施例19〜22>
前記風切り板(5)の突出方向の長さ(F)および風切り板(5)の開き角度(θ)を表1に示す数値に設計した以外は、実施例18と同様にしてモデル実験用看板を製作した。
Figure 2009145819
上記各モデル実験用看板について下記評価法に基づいて風圧低減効果を調べた。
<風圧低減効果の評価法(抗力係数の測定)>
図4(a)に示すように、支柱(90)に固定された水平状の支持杆(91)に、上記モデル実験用看板(1)を安定状態に固定すると共に、前記支持杆(91)の根元部に歪みゲージ(92)を貼り付けた。
まず、モデル実験用看板(1)の面板(3)に対して真正面から直角に0g、69g、119g、169g、219gの荷重を負荷せしめて、各荷重を作用させた際における歪みゲージ(92)から検出されるひずみ量を測定し、作用荷重を縦軸とし、ひずみ量を横軸として各値をプロットしたグラフにより求められる1次の線形近似式(以下、「荷重−ひずみ関係式」という)を得た。
次に、図4(b)に示すように、モデル実験用看板(1)の面板(3)に対して真正面から直角に風速14m/秒の風を当て、この風により生じたひずみ量を歪みゲージ(92)で測定した。この測定されたひずみ量から、前記荷重−ひずみ関係式を用いて、風圧による抗力Dを求め、さらに次式を用いて抗力係数CDを求めた。
D=(1/2)×CD×ρ×v2×S
ここで、Dは抗力、CDは抗力係数、ρは空気の密度、vは風速、Sは風方向に対する投影面積(W×H)である。
前記歪みゲージは、被測定物の表面に貼り付けて微小変形(歪み)を測定するセンサであり、歪み受感部の金属箔の抵抗素子が変形したときの電気抵抗値の変化から被測定物の表面のひずみ量を高感度で検出することができるものである。
なお、風速は、熱線風速計(日本カノマックス株式会社製、ANEMOMASTER MODEL6141)を用いて測定した。
表1と表2から明らかなように、この発明に相当する実施例1〜22のモデル実験用看板は、風切り板が設けられていることによって、面板に対する風圧が十分に低減されていた。
この発明に係る看板の一実施形態を示す斜視図である。 図1の看板を分離状態で示す斜視図である。 図1におけるX−X線の断面図である。 風圧低減効果の評価法の説明図であり、(a)は背面図、(b)は側面図である。
符号の説明
1…看板
2…枠体
3…前面側面板
4…背面側面板
5…前面側風切り板
6…背面側風切り板

Claims (7)

  1. 枠体と、
    前記枠体の前面側の開放面に該開放面を塞ぐように取り付けられた熱可塑性樹脂製の透光性面板と、
    前記枠体の少なくとも一部又は前記面板の周縁部の少なくとも一部から、前記面板よりも前方に突出する状態に延設された風切り板と、を備えてなることを特徴とする看板。
  2. 枠体と、
    前記枠体の前面側の開放面に該開放面を塞ぐように取り付けられた熱可塑性樹脂製の透光性面板と、
    前記枠体における対向位置又は前記面板の周縁部における対向位置から、前記面板よりも前方に突出する状態に延設された一対の風切り板と、を備えてなることを特徴とする看板。
  3. 枠体と、
    前記枠体の前面側の開放面に該開放面を塞ぐように取り付けられた熱可塑性樹脂製の透光性前面側面板と、
    前記枠体の背面側の開放面に該開放面を塞ぐように取り付けられた熱可塑性樹脂製の透光性背面側面板と、
    前記枠体の少なくとも一部又は前記前面側面板の周縁部の少なくとも一部から、前記前面側面板よりも前方に突出する状態に延設された前面側風切り板と、
    前記枠体の少なくとも一部又は前記背面側面板の周縁部の少なくとも一部から、前記背面側面板よりも後方に突出する状態に延設された背面側風切り板と、を備えてなることを特徴とする看板。
  4. 枠体と、
    前記枠体の前面側の開放面に該開放面を塞ぐように取り付けられた熱可塑性樹脂製の透光性前面側面板と、
    前記枠体の背面側の開放面に該開放面を塞ぐように取り付けられた熱可塑性樹脂製の透光性背面側面板と、
    前記枠体における対向位置又は前記前面側面板の周縁部における対向位置から、前記前面側面板よりも前方に突出する状態に延設された一対の前面側風切り板と、
    前記枠体における対向位置又は前記背面側面板の周縁部における対向位置から、前記背面側面板よりも後方に突出する状態に延設された一対の背面側風切り板と、を備えてなることを特徴とする看板。
  5. 前記風切り板の突出方向の長さが、この風切り板の突出方向を前記面板に投影した方向における前記面板の長さに対して0.1〜0.5倍である請求項1〜4のいずれか1項に記載の看板。
  6. 前記面板に対する前記風切り板の開き角度が15〜90°である請求項1〜5のいずれか1項に記載の看板。
  7. 前記面板はアクリル樹脂からなる請求項1〜6のいずれか1項に記載の看板。
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