JP2009142656A - マスカラ塗布具 - Google Patents

Abstract

【課題】まつ毛へのマスカラの塗布を容易かつ正確に行うことができるマスカラ塗布具を提供する。
【解決手段】マスカラ（１０）を収納する容器（２）と、剛毛（１３）付きの塗布用パッド（３）と、パッド（３）を支持するロッド（４）と、パッド（３）の清掃及び付着を行うスクレーパー（５）とを備えたマスカラ塗布具（１）であり、塗布用パッド（３）はロッド（４）に対して曲がっている。
【選択図】図１

Description

本発明はマスカラ塗布具に関する。

市場では、マスカラ塗布具として、実質的な円筒状又はそれに似た形状のパッド付きのロッドの端部に接続するキャップを備えた円筒状の容器が知られている。そのパッドは、ロッドに沿って延びている。更に、その容器の出口には、スクレーパーと呼ばれる円筒状の狭い通路が設けられており、その口径は剛毛のそれよりも実質的に小さくなっている。
ロッドに接続するキャップのネジを緩めて引き抜くと、容器内でマスカラが付着したパッドとその剛毛とは、スクレーパーを通過するときに剛毛に付着した余分なマスカラがそぎ落とされる。

それから続いて、マスカラを塗布する作業が行われる。この作業は、通常はロッドとパッドを回して、剛毛によりまつ毛の上にマスカラを塗ることにより行われ、全てのまつ毛をカバーするために繰り返し何度も行われる。

このマスカラ塗布具には、いくつかの欠点がある。最も大きな欠点は、まつ毛に塗る作業は、何度も繰り返して行われるので、ある程度慣れている場合を除いて、骨が折れる上に正確性に欠けることである。その上に、ロッドとパッドの径は互いに異なっているため、スクレーパーはそれらから同時にマスカラを取り除くことができないので、パッド上のマスカラの量を一様にすることができないことである。実際、スクレーパーとなっている容器の出口は硬いので、異なる外径に対応することはできない。この問題は、ロッドの外径を、剛毛がない状態でのパッドの外径よりも大きくすることで軽減される。そのため、ロッドの外径は、スクレーパーを通過するときに曲がる剛毛が付いている状態のパッドの外径とほぼ同じになっている。それにもかかわらず、特にパッドは、通常は端部に向けてテーパーが設けられた形状であるため、端部に付着した余分なマスカラを除去することができないので、剛毛に適量のマスカラを付着させることができない。実際、スクレーパーは硬いので、剛毛の通過時に径を狭めて余分なマスカラを一様に除去するようなことはできない。

本発明の目的は、まつ毛へのマスカラの塗布を容易かつ正確に行うことができるマスカラ塗布具を提供することにある。

上記の目的を達成する本発明のマスカラ塗布具は、マスカラ（１０）を収納する容器（２）と、剛毛（１３）付きの塗布用パッド（３）と、パッド（３）を支持するロッド（４）と、パッド（３）を清掃すると共に付着物を付着させる少なくとも１個のスクレーパー（５）とを備えたマスカラ塗布具（１）において、塗布用パッド（３）がロッド（４）に対して曲がっていることを特徴とするものである。

上記の塗布用パッド（３）はロッド（４）に対して実質的に直角となるようにするのが望ましい。また、スクレーパー（５）は、ロッド（４）及びパッド（３）が通過し、かつ清掃される薄板状の穴（６）を備えることが望ましい。そのスクレーパー（５）と容器（２）とは、クリップ継手により互いに固定するのがよい。

上記のマスカラ塗布具は、容器（２）を閉止するキャップ（７）と、ロッド（３）と一体となったキャップ受け（８）とを備え、それらキャップ受け（８）とキャップ（７）とはクリップ継手により互いに固定されていることが望ましい。また、その容器（２）とキャップ（７）とは、容器（２）を閉止又は開放するためのクリップ継手を有しているか、又はキャップ受け（７）とロッド（４）とが一体であることが望ましい。

更に、上記のマスカラ塗布具においては、ロッド（４）とパッド（３）とが一体であることが望ましい。また、マスカラ塗布具（１）は平らな形状とするのがよい。

本発明のマスカラ塗布具によれば、マスカラ（１０）を収納する容器（２）と、剛毛（１３）付きの塗布用パッド（３）と、パッド（３）を支持するロッド（４）と、パッド（３）を清掃すると共に付着物を付着させる少なくとも１個のスクレーパー（５）とを備えたマスカラ塗布具（１）において、塗布用パッド（３）がロッド（４）に対して曲がっているようにしたので、マスカラ塗布具の長手方向への動きにより、まつ毛にマスカラを容易かつ正確に塗布することができる。

本発明の実施形態からなるマスカラ塗布具の分解アクソメ図である。 図１に示すマスカラ塗布具の上部部分の長手方向の断面図である。 図２に示すIII−III矢視の断面図である。 マスカラ塗布具の使用時の第１段階を示す図である。 マスカラ塗布具の使用時の第２段階を示す図である。 マスカラ塗布具の使用時の第３段階を示す図である。 マスカラ塗布具の使用時の第４段階を示す図である。

本発明の特徴は、以下に示す実施形態の詳細な説明と、それを表した図面によって、より明確になるだろう。

図１に示すように、マスカラ塗布具１は、マスカラを収納する容器２と、弾力的に可動する剛毛１３を有する塗布用パッド３と、そのパッド３と一体となった平らなロッド４と、薄板状の穴６を有するスクレーパー５と、キャップ７とを備えている。長手方向への動きにより容易にマスカラを塗布することができるように、ロッド４に対するパッド３の角度位置は曲がっており、特に９０°に設定されている。

また、図２及び図３に示すように、スクレーパー５には薄板状の穴６が設けられていることに特徴がある。この薄板状の穴６は、ロッド４が接続するキャップ７が抜き取られたときに、ロッド４を取り囲んで付着物を除去する。また、ロッド４には一体的にキャップ受け８が設けられている。このキャップ受け８は、クリップ継手９によりキャップ７に固定される。同様のクリップ継手１２により、スクレーパー５は容器２に固定される。

薄板状の穴６の機能をより良く理解するために、パッド３付きのロッド４を容器２から引き抜く手順を、図４〜図７に示す。

図４では、パッド３がマスカラ１０に浸っており、キャップ７はクリップ継手１１を介して容器２をしっかりと閉止している。

図５では、キャップ７が開けられ、ロッド４がスクレーパー５に形成された薄板状の穴６を通過し始めている。ロッド４は、図３から分かるように、薄板状の穴６に接触することで清掃される。

図６では、パッド３は薄板状の穴６を通過し、パッド３の剛毛１３の弾力を利用して、それらを清掃すると共に付着物を一様にする。

図７では、パッド３は薄板状の穴６から完全に引き抜かれている。

このマスカラ塗布具１は、特にキャップ７と容器２は、握りやすいように平たい形状とするのが良い。

１ マスカラ塗布具
２ 容器
３ 塗布用パッド
４ ロッド
５ スクレーパー
６ 薄板状の穴
７ キャップ
８ キャップ受け
９、１１、１２ クリップ継手
１０ マスカラ
１３ 剛毛

Claims (9)

1. マスカラ（１０）を収納する容器（２）と、剛毛（１３）付きの塗布用パッド（３）と、パッド（３）を支持するロッド（４）と、パッド（３）を清掃すると共に付着物を付着させる少なくとも１個のスクレーパー（５）とを備えたマスカラ塗布具（１）において、
   塗布用パッド（３）がロッド（４）に対して曲がって位置していることを特徴とするマスカラ塗布具。
2. 塗布用パッド（３）がロッド（４）に対して実質的に直角になっている請求項１に記載のマスカラ塗布具。
3. スクレーパー（５）が、ロッド（４）及びパッド（３）が通過し、かつ清掃される薄板状の穴（６）を備えている請求項１又は２に記載のマスカラ塗布具。
4. スクレーパー（５）と容器（２）とがクリップ継手（１２）により互いに固定されている請求項１〜３のいずれかに記載のマスカラ塗布具。
5. 容器（２）を閉止するキャップ（７）と、ロッド（３）と一体となったキャップ受け（８）とを備え、それらキャップ受け（８）とキャップ（７）とがクリップ継手（９）により互いに固定されている請求項１〜４のいずれかに記載のマスカラ塗布具。
6. 容器（２）とキャップ（７）とは、容器（２）を閉止又は開放するためのクリップ継手（１１）を有している請求項５に記載のマスカラ塗布具。
7. キャップ受け（８）とロッド（４）とが一体である請求項５に記載のマスカラ塗布具。
8. ロッド（４）とパッド（３）とが一体である請求項１〜７のいずれかに記載のマスカラ塗布具。
9. マスカラ塗布具（１）が平らな形状である請求項１〜８のいずれかに記載のマスカラ塗布具。

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