JP2009141688A - 画像符号化・復号化方法及びシステム及び画像符号化プログラム及び画像復号化プログラム - Google Patents

画像符号化・復号化方法及びシステム及び画像符号化プログラム及び画像復号化プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2009141688A
JP2009141688A JP2007316142A JP2007316142A JP2009141688A JP 2009141688 A JP2009141688 A JP 2009141688A JP 2007316142 A JP2007316142 A JP 2007316142A JP 2007316142 A JP2007316142 A JP 2007316142A JP 2009141688 A JP2009141688 A JP 2009141688A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
decoding
frame
wyner
encoding
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007316142A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4819024B2 (ja
Inventor
Yoshihide Tonomura
喜秀 外村
Takayuki Nakachi
孝之 仲地
Tatsuya Fujii
竜也 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2007316142A priority Critical patent/JP4819024B2/ja
Publication of JP2009141688A publication Critical patent/JP2009141688A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4819024B2 publication Critical patent/JP4819024B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
  • Error Detection And Correction (AREA)

Abstract

【課題】高負荷なDVCで符号化処理を高い符号化効率を保ちつつ並列に処理する。
【解決手段】本発明は、エンコーダ側において、Wyner-Zivフレームが情報源から入力されると、ビットプレーンに分割し、ビットプレーンに対するシンドロームビットを生成し、該ビットプレーンと共にデコーダ側に並列に送信する。デコーダ側において、Keyフレームが情報源から入力されると、Wyner-Zivフレームを復号するために、動き補償を用いてブロック単位の補助情報を生成し、該補助情報から並列化に適したビット尤度をラプラス分布を用いて求め、エンコーダ側の符号化手段から受信したシンドロームビットと、ビット尤度を用いてビットプレーンを復号し、復号されたビットプレーンを補助情報を用いて再構成し、出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像符号化・復号化方法及びシステム及び画像符号化プログラム及び画像復号化プログラムに係り、特に、多視点画像の符号化、すなわち、互いを独立に符号化する必要のあるシステム及び、無線やインターネット等の損失が発生するネットワーク通信システムの符号化・復号を行う画像符号化・復号化方法及びシステム及び画像符号化プログラム及び画像復号化プログラムに関する。
近年、アナログ信号システムからデジタル信号システムへと移行しており、デジタル画像の需要が増加している。しかし、デジタル画像はそのままではデータ量が膨大になることから、画像を効率的に圧縮する符号化技術が重要なものになっており、国際標準アルゴリズムが広く用いられている。
一例として、デジタルTVには、MPEG−2("Information technology - Generic coding of movie pictures and associated audio information. Video," ISO/IEC 13818-2, May 1996.)が用いられており、次世代DVDの規格にはH.264("Draft ITU-T Recommendation and Final Draft International Standard of Joint Video Specification (IUT-T Rec. H.264 -ISO/IEC 14496-10 AVC)," Joint Video Team of ISO/IEC MPEG & ITU-T, 2003)が用いられることが決定している。
これらの画像圧縮アルゴリズムの具体的な圧縮アルゴリズムは、まず、エンコーダ側では動き補償(MC:Motion Compensated)が行われ、時間的な信号の冗長性が排除され、その後、離散コサイン変換(DCT)等の周波数変換により空間的な信号の冗長性が排除された後に、エントロピー符号化が行われる。デコーダ側は真逆の処理を行うことにより復号される。
しかし、近年標準化された動画像の圧縮アルゴリズムは、圧縮効率こそ高くはなっているが、それに伴い、演算量も膨大なものになっている。例えば、H.264では大量の演算処理が必要であり、MPEG−2に比べて処理演算量は5〜10倍程度増加することが知られている。この大量の演算処理は複雑なフレーム間予測や可変マクロブロックサイズの最適化等に必要な演算であり、エンコーダ側において必要となる。これに対して、たとえ、デコーダ側の演算処理は増えたとしてもエンコーダ側の処理が少ない方が好ましいという要求がセンサカメラや携帯電話の動画処理などのアプリケーションでは考えられている。そして、この要求を満たす、エンコーダ側の高負荷演算処理をエンコーダ側に移行した符号化方式がDistributed Video Coding (DVC)である。
また、Distributed Source Coding (DSC)は、図7に示すように、複数の相関のある情報源に対して互いを観測することなく分散して符号化し、受信側ではそれらの各データを一括して復号するシステムである。DSCはもともと、1970年代にSlepianとWolfにより確立されたSlepian-Wolf定理(D. Slepian and J.K. Wolf, "Noiseless coding of correlated information sources," IEEE Trans. Inform. Theory, vol. 19, no.4, pp.471-480, 1973)及び、WynerとZivにより確立されたWyner-Ziv定理(A. Wyner and J, Ziv, "The rate-distortion function for source coding with side information at the decoder, " IEEE Trans, Inform. Theory, vol.22, no.1,pp1-10 1976)に基づいており、それらの定理を実際のシステムへと拡張したものである。Slepian -Wolf定理は、2つの情報源を分散符号化した場合における無歪み状態で復号できる許容圧縮レート領域を与えたものであり、Wyner-Ziv定理は、2つの情報源において1つの情報源に歪みが発生した場合についてレート歪み領域を与えたものである。これらの定理により、分散して符号化する場合の圧縮限界は、Slepian-Wolf定理及びWyner-Ziv定理の条件の範囲内にてではあるが、分散しなかった場合と等しいことが照明されている。
近年では、Turbo符号を用いてSlepian-Wolf定理(J. Bajcsy and P..Mitran, "Coding for the Slepian - Wolf problem with turbo codes," in Proc. IEEE Gloval communications Conf., vol.2, 2001, pp.1400-1404)やWyner-Ziv定理(A-Aaron and B. Girod, "Comprossion with oide information using turbo codes," in Proc. IEEE Data Compression Conf., 2002, pp.252-261)で与えられた限界にどの程度迫れるかが研究されている。
DVCの実際の構成方法は種々挙げられるが、図8に示すように、Wyner-Zivフレームの符号化及び復号にターボ符号を用いた方法が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。この手法は、従来、MPEGに代表される符号化方式では予測誤差信号を情報源符号器を用いて圧縮/伸張していたが、DVCでは予測誤差信号をある種のエラーと捉え、通信路符号器で画像を保護すること、及び、エラーを訂正することで、圧縮/伸張を行う。その構造のために、DVCシステムでは、高負荷なフレーム間予測処理をデコーダ側に移行することができ、低負荷なエンコードを実現している。
B. Girod, A. Aaron, S. Rane and D. Rebollo-Monedero, "Distributed video coding," Proceedings of the IEEE, Pecial Issue on Video Coding and Delivery, vol. 93, no. 1, pp.71-83, January 2005.
上記で述べたように、DVCは多視点映像符号化やIPネットワーク等へのベストエフォート型の通信システムに対する符号化として効果が期待されている。しかし、DVCはMPEGなどに比べて符号化効率が悪いこと、また、DVCのデコード処理は高負荷なH.264のエンコード処理よりも更に高負荷になること等が報告されている(Z. M. Belkoura and T. Sikora, "Towards rate-decoder complexity optimization in Turbo-coder based distributed video coding," PCS2000 Apr, 2006)。特に、後者の問題は通信路符号器がメッセージ伝搬アルゴリズムを用いるために避けられず、DVCを実用化するためにはデコード処理の高速化が必要となる。
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、高負荷なDVCでコード処理を高い符号化効率を保ちつつ並列に処理することで高速処理することが可能な画像符号化・復号化方法及びシステム及び画像符号化プログラム及び画像復号化プログラムを提供することを目的とする。
図1は、本発明の原理構成図である。
本発明(請求項1)は、DVCを用いて情報源からの動画像フレームを符号化するエンコーダ側と、符号化されたフレームを復号するデコーダ側からなる画像符号化・復号化システムであって、
エンコーダ側は、
前後のフレームの情報を用いずに圧縮され、前後のフレームを用いて伸長されるWyner-Zivフレームが情報源から入力されると、ビットプレーンに分割する量子化手段11と、
ビットプレーンに対するシンドロームビットを生成し、該ビットプレーンと共にデコーダ側に並列に送信する符号化手段12と、
有し、
デコーダ側は、
前後のフレームの情報を用いずに圧縮及び伸長されるKeyフレームが情報源から入力されると、Wyner-Zivフレームを復号するために、動き補償を用いてブロック単位の補助情報を生成し、該補助情報から並列化に適したビット尤度を求める動き補償手段15と、
エンコーダ側の符号化手段から受信したシンドロームビットと、ビット尤度を用いてビットプレーンを復号する復号手段13と、
復号手段で復号されたビットプレーンを補助情報を用いて再構成し、出力する再構成手段14と、を有する。
本発明(請求項2)は、DVCを用いて情報源からの動画像フレームを符号化するエンコーダ側と、符号化されたフレームを復号するデコーダ側からなる画像符号化・復号化システムであって、
エンコーダ側は、
前後のフレームの情報を用いずに圧縮及び伸長されるKeyフレームが情報源から入力されると、該Keyフレームを圧縮してデコーダ側に送信する第1の符号化手段と、
前後のフレームの情報を用いずに圧縮され、前後のフレームを用いて伸長されるWyner-Zivフレームが情報源から入力されると、ビットプレーンに分割し、該ビットプレーン毎に誤り訂正符号を用いてシンドロームビットを生成し、該シンドロームビットのみを並列にデコーダ側に送信する第2の符号化手段と、を有し、
デコーダ側は、
第1の符号化手段から受信した圧縮されたKeyフレームを伸長し、2つのパスに分割し、一方を該Keyフレームの復号画像として出力する第1の復号手段と、
第1の復号手段から入力された分割されたもう一方のKeyフレームのパスが入力されると、Wyner-Zivフレームとできるだけ等しい情報となるように、該Wyner-Zivフレームを復号するための補助情報を作成する動き補償手段と、
動き補償手段から補助情報が入力されると、各ビットプレーンのビット尤度を求めるビット尤度推定手段と、
第2の符号化手段から受信したシンドロームビットを、ビット尤度を用いてメッセージ確率伝搬アルゴリズムにより復号を行い、量子化されたWyner-Zivフレームを得る第2の復号手段と、
動き補償手段で生成された補償情報を用いて、量子化されたWyner-Zivフレームを逆量子化を行うことにより再構成し、出力する再構成手段と、を有する。
本発明(請求項3)は、DVCを用いて情報源からの動画像フレームを符号化するエンコーダ側と、符号化されたフレームを復号するデコーダ側からなる画像符号化・復号化システムであって、
エンコーダ側は、
前後のフレームの情報を用いずに圧縮及び伸長されるKeyフレームが情報源から入力されると、該Keyフレームを圧縮してデコーダ側に送信する第1の符号化手段と、
前後のフレームの情報を用いずに圧縮され、前後のフレームを用いて伸長されるWyner-Zivフレームが情報源から入力されると、2値変換を行い、ビットプレーンに分割し、該ビットプレーン毎に誤り訂正符号を用いてシンドロームビットを作成し並列にデコーダ側に送信する第2の符号化手段と、
第1の符号化手段から受信した圧縮されたKeyフレームを伸長し、2つのパスに分割し、一方を該Keyフレームの復号画像として出力する第1の復号手段と、
第1の復号手段のもう一方のパスが入力されると、Wyner-Zivフレームの復号時に該Wyner-Zivフレームとできるだけ等しい情報となるように、補助情報を生成する動き補償手段と、
補助情報を2値変換し、各ビットプレーンのビット尤度を求めるビット尤度推定手段と、
第2の符号化手段から送信されたWyner-Zivフレームのシンドロームビットについて、ビット尤度を用いてメッセージ確率伝搬アルゴリズムにより復号し、量子化されたWyner-Zivフレームを得る第2の復号手段と、
量子化されたWyner-Zivフレームを逆2値変換を行い、動き補償手段で生成された補助情報を用いて逆量子化を行い、出力する再構成手段と、を有する。
本発明(請求項4)は、DVCを用いて情報源からの動画像フレームを符号化するエンコーダ側と、符号化されたフレームを復号するデコーダ側からなる画像符号化・復号化システムであって、
エンコーダ側は、
前後のフレームの情報を用いずに圧縮及び伸長されるKeyフレームが情報源から入力されると、該Keyフレームを圧縮してデコーダ側に送信する第1の符号化手段と、
前後のフレームの情報を用いずに圧縮され、前後のフレームを用いて伸長されるWyner-Zivフレームが情報源から入力されると、復号に必要なビット量を求めるレート制御手段と、
Wyner-Zivフレームをビットプレーンに分割し、シンドロームビットを作成し、レート制御手段により求められた復号に必要なビット量に従って、並列にデコーダ側に送信する第2の符号化手段と、
第1の符号化手段から受信した圧縮されたKeyフレームを伸長し、2つのパスに分割し、一方を該Keyフレームの復号画像として出力する第1の復号手段と、
第1の復号手段のもう一方のパスが入力されると、Wyner-Zivフレームの復号時に該Wyner-Zivフレームとできるだけ等しい情報となるように、補助情報を生成する動き補償手段と、
補助情報を用いて、各ビットプレーンのビット尤度を求めるビット尤度推定手段と、
第2の符号化手段から送信されたWyner-Zivフレームのシンドロームビットについて、ビット尤度を用いてメッセージ確率伝搬アルゴリズムにより復号し、量子化されたWyner-Zivフレームを得る第2の復号手段と、
量子化されたWyner-Zivフレームを、動き補償手段で生成された補助情報を用いて逆量子化を行い、出力する再構成手段と、を有する。
また、本発明(請求項5)は、第2の符号化手段において、
レート制御ステップで求められたビット量を用いてシンドロームビットを生成するための生成行列を生成し、該生成行列を用いてシンドロームビットを生成して、第2の復号手段に送信する手段を含み、
第2の復号手段において、
第2の符号化手段から送信されたシンドロームビットに基づいて、検査行列を生成し、復号する手段を含む。
本発明(請求項6)は、DVCを用いて情報源からの動画像フレームを符号化するエンコーダ側と、符号化されたフレームを復号するデコーダ側からなる画像符号化・復号化システムにおける画像符号化・復号化方法であって、
エンコーダ側において、
量子化手段により、前後のフレームの情報を用いずに圧縮され、前後のフレームを用いて伸長されるWyner-Zivフレームが情報源から入力されると、ビットプレーンに分割し、
符号化手段により、ビットプレーンに対するシンドロームビットを生成し、該ビットプレーンと共にデコーダ側に並列に送信し、
デコーダ側において、
動き補償手段により、前後のフレームの情報を用いずに圧縮及び伸長されるKeyフレームが情報源から入力されると、Wyner-Zivフレームを復号するために、動き補償を用いてブロック単位の補助情報を生成し、該補助情報から並列化に適したビット尤度を求め、
復号手段により、エンコーダ側の符号化手段から受信したシンドロームビットと、ビット尤度を用いてビットプレーンを復号し、
再構成手段により、復号されたビットプレーンを補助情報を用いて再構成し、出力する。
本発明(請求項7)は、DVCを用いて情報源からの動画像フレームを符号化するエンコーダ側と、符号化されたフレームを復号するデコーダ側からなる画像符号化・復号化システムにおける画像符号化・復号化方法であって、
エンコーダ側において、
第1の符号化手段により、前後のフレームの情報を用いずに圧縮及び伸長されるKeyフレームが情報源から入力されると、該Keyフレームを圧縮してデコーダ側に送信し、
第2の符号化手段により、前後のフレームの情報を用いずに圧縮され、前後のフレームを用いて伸長されるWyner-Zivフレームが情報源から入力されると、ビットプレーンに分割し、該ビットプレーン毎に誤り訂正符号を用いてシンドロームビットを生成し、該シンドロームビットのみを並列にデコーダ側に送信し、
デコーダ側において、
第1の復号手段により、第1の符号化手段から受信した圧縮されたKeyフレームを伸長し、2つのパスに分割し、一方を該Keyフレームの復号画像として出力し、
動き補償手段が、第1の復号手段から入力された分割されたもう一方のKeyフレームのパスが入力されると、Wyner-Zivフレームとできるだけ等しい情報となるように、該Wyner-Zivフレームを復号するための補助情報を生成し、
ビット尤度推定手段により、動き補償手段から補助情報が入力されると、各ビットプレーンのビット尤度を求め、
第2の復号手段により、第2の符号化手段から受信したシンドロームビットを、ビット尤度を用いてメッセージ確率伝搬アルゴリズムにより復号を行い、量子化されたWyner-Zivフレームを取得し、
再構成手段が、動き補償手段で生成された補償情報を用いて、量子化されたWyner-Zivフレームを逆量子化を行うことにより再構成し、出力する。
本発明(請求項8)は、DVCを用いて情報源からの動画像フレームを符号化するエンコーダ側と、符号化されたフレームを復号するデコーダ側からなる画像符号化・復号化システムにおける画像符号化・復号化方法であって、
エンコーダ側において、
第1の符号化手段により、前後のフレームの情報を用いずに圧縮及び伸長されるKeyフレームが情報源から入力されると、該Keyフレームを圧縮してデコーダ側に送信し、
第2の符号化手段により、前後のフレームの情報を用いずに圧縮され、前後のフレームを用いて伸長されるWyner-Zivフレームが情報源から入力されると、2値変換を行い、ビットプレーンに分割し、該ビットプレーン毎に誤り訂正符号を用いてシンドロームビットを作成し並列にデコーダ側に送信し、
第1の復号手段により、第1の符号化手段から受信した圧縮されたKeyフレームを伸長し、2つのパスに分割し、一方を該Keyフレームの復号画像として出力し、もう一方を動き補償手段に出力し、
動き補償手段が、第1の復号手段からもう一方のパスが入力されると、Wyner-Zivフレームの復号時に該Wyner-Zivフレームとできるだけ等しい情報となるように、補助情報を生成し、
ビット尤度推定手段により、補助情報を2値変換し、各ビットプレーンのビット尤度を求め、
第2の復号手段により、第2の符号化手段から送信されたWyner-Zivフレームのシンドロームビットについて、ビット尤度を用いてメッセージ確率伝搬アルゴリズムにより復号し、量子化されたWyner-Zivフレームを取得し、
再構成手段により、量子化されたWyner-Zivフレームを逆2値変換を行い、動き補償手段で生成された補助情報を用いて逆量子化を行い、出力する。
本発明(請求項9)は、DVCを用いて情報源からの動画像フレームを符号化するエンコーダ側と、符号化されたフレームを復号するデコーダ側からなる画像符号化・復号化システムにおける画像符号化・復号化方法であって、
エンコーダ側において、
第1の符号化手段により、前後のフレームの情報を用いずに圧縮及び伸長されるKeyフレームが情報源から入力されると、該Keyフレームを圧縮してデコーダ側に送信し、
レート制御手段により、前後のフレームの情報を用いずに圧縮され、前後のフレームを用いて伸長されるWyner-Zivフレームが情報源から入力されると、復号に必要なビット量を求め、
第2の符号化手段により、Wyner-Zivフレームをビットプレーンに分割し、シンドロームビットを作成し、復号に必要なビット量に従って、並列にデコーダ側に送信し、
第1の復号手段により、第1の符号化手段から受信した圧縮されたKeyフレームを伸長し、2つのパスに分割し、一方を該Keyフレームの復号画像として出力し、もう一方のパスを動き補償手段に出力し、
動き補償手段により、第1の復号手段からもう一方のパスが入力されると、Wyner-Zivフレームの復号時に該Wyner-Zivフレームとできるだけ等しい情報となるように、補助情報を生成し、
ビット尤度推定手段により、補助情報を用いて、各ビットプレーンのビット尤度を求め、
第2の復号手段により、第2の符号化手段から送信されたWyner-Zivフレームのシンドロームビットについて、ビット尤度を用いてメッセージ確率伝搬アルゴリズムにより復号し、量子化されたWyner-Zivフレームを取得し、
再構成手段により、量子化されたWyner-Zivフレームを、動き補償手段で生成された補助情報を用いて逆量子化を行い、出力する。
また、本発明(請求項10)は、第2の符号化ステップにおいて、レート制御ステップで求められたビット量を用いてシンドロームビットを生成するための生成行列を生成し、該生成行列を用いてシンドロームビットを生成して、第2の復号手段に送信し、
第2の復号ステップにおいて、第2の符号化手段から送信されたシンドロームビットに基づいて、検査行列を生成し、復号する。
本発明(請求項11)は、DVCを用いて情報源からのフレームを動画像を符号化するエンコーダ側のコンピュータに実行させる画像符号化プログラムであって、
前後のフレームの情報を用いずに圧縮され、前後のフレームを用いて伸長されるWyner-Zivフレームが情報源から入力されると、ビットプレーンに分割する量子化ステップと、
ビットプレーンに対するシンドロームビットを生成し、該ビットプレーンと共にデコーダ側に並列に送信するステップと、実行させる符号化プログラムである。
本発明(請求項12)は、DVCを用いて情報源からの動画像のフレームを符号化されたフレームを復号するデコーダ側のコンピュータに実行させる画像復号プログラムであって、
前後のフレームの情報を用いずに圧縮及び伸長されるKeyフレームが情報源から入力されると、Wyner-Zivフレームを復号するために、動き補償を用いてブロック単位の補助情報を生成し、該補助情報から並列化に適したビット尤度を求めるステップと、
エンコーダ側の符号化手段から受信したシンドロームビットと、ビット尤度を用いてビットプレーンを復号するステップと、
復号手段で復号されたビットプレーンを補助情報を用いて再構成し、出力する再構成ステップと、を実行させる画像復号化プログラムである。
上記のように、従来、DVCはデコード処理が非常に重いという問題がある。従来の非並列のDVCはビットプレーン毎に順々にエンコード/デコードが行われるが、デコード時に既に復号した上位のビットプレーン情報を下位のビットプレーンの復号に用いるため、並列化すると並列にビットプレーンを復号する必要があり、上位ビットプレーンの情報を用いることができないことにより符号化効率が悪くなるという問題があった。
これを解決するために、本発明では、エンコード側からデコード側に対してビットプレーンを並列に送信することにより、デコード処理時間を短縮し、符号化効率の低下を抑えた並列化を行うことにより、Distributed Video Coding (DVC)の高負荷なデコード処理の高速化が可能である。また、エンコーダ側でデコードに必要なビット量を推定し、当該ビット量に基づいてシンドロームビットを並列にデコード側に送信することにより、バッファを削減することができ、フィードバック制御の回数も削減することが可能となる。
以下、図面と共に本発明の実施の形態を説明する。
まず、本発明の概要を説明する。
図2は、本発明の基本となるWyner-Ziv符号化システムの構成を示す。
同図に示す符号化システムは、通信路符号化部1、通信路復号部2、再構成部3、ビット尤度推定部4、補助情報作成部5、情報源符号化部6、情報源復号部7から構成される。
同図中の情報源符号化部7、情報源復号部6や、通信路符号化部1、通信路復号部2は様々な種類が考えられるが、論文等で議論される際によく用いられる動画像圧縮にDVCを適用した基本的な構成(空間領域のWyner-Ziv符号化システム)を図3に示す。
図3に示すWyner-Ziv符号化システムは、スカラ量子化器11、RA−LDPC(Rate- Adaptive Low Density Parity Check)符号化器12、RA−LDPC復号器13、再構成器14、動き補償器15から構成される。図3に示すように、論文等ではDVCシステムの性能を決定するWyner-ZivフレームのデコードにKeyフレームが補助情報として与えられた場合が検討されている。これは、前述の文献「A. Wyner and J, Ziv, "The rate-distortion function for source coding with side information at the decoder, " IEEE Trans, Inform. Theory, vol.22, no.1,pp1-10 1976」で示されたモデルと同様である。
以下、図2をより具体的な検討モデルにした図3を用いて、空間領域のWyner-Ziv
符号化器の構成を例に説明する。DVCシステムにおいては、映像フレームはKeyフレーム及びWyner-Zivフレームに分割される。ここで、図3に従い、Keyフレームには奇数フレームX2i±1が割り当てられ、Wyner-Zivフレームには偶数フレームX2iが割り当てられたとする。KeyフレームはMPEGで用いられるIピクチャに相当する役割を果たし、前後のフレームの情報を用いずに圧縮/伸張される。
一方、Wyner-Zivフレームは、MPEGで用いられるBピクチャに相当する役割を果たす。Wyner-Zivフレームは前後のフレームの情報を用いずに圧縮されるが前後のフレームを用いて伸張される特徴を持っている。以下にWyner-Zivフレームの圧縮/伸張処理の詳細を示す。
Wyner-ZivフレームX2iは、2のスカラ量子化器11によりビットプレーンΚに分割される。各ビットプレーンは最上位ビット(MSB:Most Significant bit)からRA−LDPC符号器12((LDPC符号:R. G. Gallager, "Low density parity check codes," in Research Monograph series. Cambridge, MIT Press, 1963)をレート可変にしたもの)に送られ、それぞれのビットプレーンに対して十分なシンドロームビットCL,iが生成される。そして、従来の手法(前述の非特許文献1)では、それぞれのビットプレーンが順々にバッファに蓄えられ、デコーダ側からのリクエストにより上位ビットプレーンから順々に復号される。
これに対して、本発明では、エンコーダ側のRA−LDPC符号化器12から各ビットプレーンを並列にデコーダ側のRALDP復号器13にシンドロームビットと共に送信する。また、本発明では、動き補償器15において、デコーダ側で必要なシンドロームビット量を予め推定する。
一方、デコーダ側の動き補償器15では、KeyフレームX2i±1からブロック単位の補償情報(Side Information)Y 2iが次式で作成される。
Figure 2009141688
但し、上記の式の添え字bはブロック単位に処理しているそれぞれを表し、MVはブロック単位のKeyフレームから作成された動きベクトルであり、range[]は画像のレンジに合わせる処理を表している(例えば、画像が6ビット信号であるならば、補助情報も8ビットに収める事を表しており、この場合0〜255に収める)。
なお、補助情報の作成方法については、本発明の範囲外であるため、処理の詳細は、例えば、文献「J. Ascenso. C. Brites and F. Peraira, "Improving Frame Interpolation with Spatial Motion Smoothing for Pixel Domain Distributed Video Coding". 5th EURASIP, Slovak Republic, July 2005」等を参照されたい。
次に、動き補償器15で作成された補助情報から並列化に適したビット尤度を推定し、RA−LDPC復号器13にそのビット尤度を与える。ビット尤度は、一般にWyner-ZivフレームX2iと補助情報Y2iの差分信号、すなわち、予測誤差信号は、ラプラス分布で近似されることから次式を用いて推定される。
Figure 2009141688
但し、αはラプラス分布のパラメータである。
RA−LDPC復号器13では、動き補償器15から取得したビット尤度とレート適応LDPC符号化器12から受信するシンドロームビットCL,iを用いて量子化されたビットプレーンq'2iを復号する。
最後に、RA−LDPC復号器13で復号されたビットプレーンは再構成器14に送られ、動き補償器15から入力された補助情報Y2iを用いて次式で再構成される。
Figure 2009141688
このようにして、本発明では、デコード処理時間を並列処理することで短縮し、また、それに適したビット尤度を推定することで、並列化に夜符号化効率の劣化を抑えている。すなわち、本発明では、デコード時間を短縮した高効率な並列化DVCが可能となる。
また、本発明では、従来はバッファに蓄え、デコーダ側からのビットリクエストが必要だったものを、並列化されたDVCにおいて、デコードに必要なシンドロームビット量を予め高精度に予測することで、バッファの削減及びフィードバックの削減が可能となる。
以下、図面と共に具体的な例を説明する。
[第1の実施例]
図4は、本発明の第1の実施例の並列化DVCシステムの基本構成を示す。
同図は、エンコーダ側にて複数のデータ列(Keyフレーム及びWyner-Zivフレーム)を符号化し、デコーダ側では複数データ列を受信し、Keyフレームを用いてWyner-Zivフレームを復号する補助情報を作成する機能を有するシステムを示している。
同図に並列化DVCシステムは、通信符号器を有する符号化部20、情報源符号化器を有する符号部21、情報源復号器を有する復号部22、KeyフレームからWyner-Zivフレームを復号するのに必要な補助情報を動き補償にて行う動き補償部23、補助情報からビット尤度を推定するビット尤度推定部24、通信路復号器を有する復号部25、補助情報を用いて逆量子化を行う再構成部26から構成される。
以下それぞれの構成要素について説明する。
情報源からKeyフレームとWyner-Zivフレームとに分けられ、Keyフレームは符号化部20に入力され、圧縮される。Wyner-Zivフレームは符号化部21に入力され、圧縮される。Keyフレームが入力された符号化部21では、JPEG2000等の国際標準規格で圧縮が行われ、復号部22に送られる。一方、Wyner-Zivフレームが入力された符号化部20では、ビットプレーン毎に誤り訂正符号が用いられる。そして、作成されたシンドロームビットのみが同時に(並列に)復号部25に送られる。
Keyフレームが入力された復号部22では、JPEG2000等の国際標準規格で伸長され、2つのパスに分けられる。1つのパスでは、Keyフレームの復号画像として出力され、もう一方は、動き補償部23に送られる。動き補償部23では、Wyner-Zivフレームとできるだけ等しい情報となるように、例えば、前述の式(1)に基づいて補助情報が作成される。
作成された補助情報は、ビット尤度推定部24及び再構成部26に送られる。ビット尤度推定部24では、前述の式(2)を用いて次式で各ビットプレーンのビット尤度を推定する。
Figure 2009141688
ただし、Zはあるビットが1を取り得る範囲を表しており、次式で与えられる。
Figure 2009141688
上記の式(4)及び式(5)より、本システムでは、上位ビットプレーンX2i j-1を用いないでビット尤度を推定しているために、並列処理を可能にしている。
ビット尤度推定部24において、式(4)により導出されたビット尤度を用いて、復号部25では、符号化部20で作成されたシンドロームビットをメッセージ確率伝搬アルゴリズムにより復号処理が行われ、量子化されたWyner-Zivフレームを得る。
最後に、補助情報と量子化されたWyner-Zivフレームを用いて、できるだけオリジナルのWyner-Zivフレームに近くなるよう再構成部26で再構成が行われ、復号されたWyner-Zivフレームが出力される。この処理は、例えば式(3)に従い行われる。
以上の操作により、Wyner-Zivフレームの並列デコード処理ができ、高負荷なメッセージ確率伝搬アルゴリズムのデコード処理の高速化が期待できる。
[第2の実施例]
図5は、本発明の第2の実施例の並列化DVCシステムの構成を示す。
同図に示す並列化DVCシステムは、エンコーダ側にて複数のデータ列(Keyフレーム及びWyner-Zivフレーム)を符号化し、デコーダ側で複数データ列を受信し、Keyフレームを用いてWyner-Zivフレームを復号する補助情報を作成する機能を有するシステムを示す。
並列化DVCシステムは、通信路符号器を有する符号化部30、情報源符号化器を有する符号化部31、情報源復号器を有する復号部32、KeyフレームからWyner-Zivフレームを復号するのに必要な補助情報を動き補償にて行う動き補償部33、補助情報からビット尤度を推定するビット尤度推定部34、通信路復号器を有する復号部35、補助情報を用いて逆量子化を行う再構成部36、2値変換部37,38、逆2値変換部39から構成される。
以下それぞれの構成要素について説明する。
まず、情報源からKeyフレームとWyner-Zivフレームに分けられ、Wyner-Zivフレームは、2値変換部27に入力され、Gray Code(文献「Gray, F. "Pulse Code Communication." United States Patent Number 2632058. March 17, 1953」)と呼ばれる2値変換が行われ、符号化部30に送られる。
符号化部30では、ビットプレーン毎に誤り訂正符号が用いられ、作成されたシンドロームビットのみが同時に(並列に)復号部35(伸長装置)へと送信される。一方、Keyフレームは、符号化部31でJPEG2000等の国際標準規格で圧縮が行われ、復号部32(伸長装置)に送られる。
Keyフレームは、復号部32(伸長装置)においてJPEG2000等の国際標準規格で伸長が行われ、2つのパスに分けられる。1つのパスでは、Keyフレームの復号画像として出力される。もう一方のパスは動き補償部23(補助情報作成装置)に送られる。動き補償部33では、Wyner-Zivフレームとできるだけ等しい情報となるように、例えば前述の式(1)に基づいて、補助情報が作成される。
作成された補助情報は、2値変換部38及び再構成部36に送られる。2値変換部38では、2値変換部37と同じ変換が行われ、ビット尤度推定部34に送られる。
ビット尤度推定部34では、前述の式(2)を用いて次式で各ビットプレーンのビット尤度を推定する。
Figure 2009141688
Figure 2009141688
上記の式(6)、式(7)は、前述の式(4)及び式(5)とは異なり、劣化による符号化効率の低下を防ぐために2値変換部38においてGray Codeと呼ばれる2値変換を行うことにより、上位・下位ビット間の尤度推定誤差の影響を軽減している。
ビット尤度推定部34において式(6)により導出されたビット尤度を用いて、復号部35では、符号化部30で作成されたシンドロームビットを用いてメッセージ確率伝搬アルゴリズムを用いて復号処理が行われ、量子化されたWyner-Zivフレームを得る。量子化されたWyner-Zivフレームは逆2値変換部39に渡され、2値変換部37及び38の2値変換が解かれる。
最後に、再構成部36において、動き補償部33で生成された補助情報と逆2値変換部29から出力された復号部35で量子化されたWyner-Zivフレームを用いて、できるだけオリジナルのWyner-Zivフレームに近くなるように再構成が行われ、復号されたWyner-Zivフレームが出力される。この処理は、例えば、前述の式(3)に従い行われる。
以上の操作により、Wyner-Zivフレームの並列デコード処理ができ、高負荷なメッセージ確率伝搬アルゴリズムのデコード処理の高速化が期待できる。
[第3の実施例]
図6は、本発明の第3の実施例の並列化DVCシステムの構成を示す。
同図に示す並列化DVCシステムは、エンコーダ側にて複数のデータ列(Keyフレーム及びWyner-Zivフレーム)を符号化し、デコーダ側では複数データ列を受信し、Keyフレームを用いてWyner-Zivフレームを復号する補助情報を作成する機能を有するシステムを示す。
並列化DVCシステムは、通信符号器を有する符号化部40、情報源符号化器を有する符号部41、情報源復号器を有する復号部42、KeyフレームからWyner-Zivフレームを復号するのに必要な補助情報を動き補償にて行う動き補償部43、補助情報からビット尤度を推定するビット尤度推定部44、通信路復号器を有する復号部45、補助情報を用いて逆量子化を行う再構成部46、レート制御部47から構成される。
以下それぞれの構成要素について説明する。
情報源からKeyフレームとWyner-Zivフレームとに分けられ、Keyフレームは符号化部41に入力され、Wyner-Zivフレームは符号化部40に入力され、圧縮される。Keyフレームが入力された符号化部41では、JPEG2000等の国際標準規格で圧縮が行われ、復号部42(伸長装置)に送られる。一方、Wyner-Zivフレームが入力された符号化部40では、ビットプレーン毎に誤り訂正符号が用いられる。その際に、レート制御部47で推定されるビット量に従い、シンドロームビットが並列に復号部45(伸長装置)に送られる。レート制御部47では、以下の式によりデコードに必要なビット量を推定する。
Figure 2009141688
但し、PL eは下記で与えられる。
Figure 2009141688
復号部32(伸長装置)において、Keyフレームは、JPEG2000等の国際標準規格で伸長が行われ、2つのパスに分けられる。1つのパスではKeyフレームの復号画像として出力され、もう一方のパスは補助情報作成部33に送られる。補助情報作成部43では、Wyner-Zivフレームとできるだけ等しい情報となるように、例えば、前述の式(1)に基づいて補助情報が作成される。
作成された補助情報は、ビット尤度推定部44及び再構成部46に送られる。ビット尤度推定部44では、式(2)用いて、次式で各ビットプレーンのビット尤度を推定する。
Figure 2009141688
但し、Zはあるビットが1を取る範囲を表しており、次式で与えられる。
Figure 2009141688
復号部45では、上記の式(10)により、導出されたビット尤度を用いて、符号化部40で生成されたシンドロームビットを、メッセージ確率伝搬アルゴリズムにより復号し、量子化されたWyner-Zivフレームを得る。
最後に、再構成部46において、動き補償部43から出力された補助情報と復号部45から出力された量子化されたWyner-Zivフレームを用いてできるだけオリジナルのWyner-Zivフレームに近くなるように再構成が行われ、復号されたWyner-Zivフレームを出力する。この処理は、例えば、式(3)に従い行われる。
以上の操作により、Wyner-Zivフレームの並列デコード処理において、エンコーダ側でのレート制御が可能となる。
<他の実施例>
また、上記の第3の実施例の他の実施例として、更に符号化効率を上げるための方法を説明する。
従来のDVCシステムでは、デコード側でどの程度のシンドロームビットが必要か推定できなかったため、非常に大きなサイズの行列を用いて十分なシンドロームビットを生成し、その一部を用いてデコードを行っていたため、符号化効率が低下する。そこで、前述の式(8)のシンドロームビットのレートの推定式を用いて、実際にデコード側で用いるであろうサイズの行列を用いるものである。
上記の符号化部40は、上記の式(8)で求められたビット量
Figure 2009141688
を用いて、シンドロームビットを生成するための生成行列を決定し、また、復号部45において、当該ビット量を用いて復号のための検査行列を決定する。符号化部40における生成行列は、
Figure 2009141688
で求められる行列である。符号化部40は、生成された当該生成行列を用いてシンドロームビットを生成する。符号化部40は、シンドロームビットを復号部45に送信する。
復号部45は、符号化部40からシンドロームビットを受信すると、当該シンドロームビットのビット数をカウントし、以下により検査行列を生成する。
syndrome bit, k+syndrome bit
(但し、(syndrome bit)行、(k+syndrome bit)列を表す)
復号部45は、当該検査行列を用いてシンドロームビットを復号する。
但し、符号化部40の生成行列及び復号部45の検査行列の大きさは、上記の大きさに固定されるのではなく、その行列に近い大きさの行列を用いることでも符号化効率の向上が可能となる。
このように、符号化部40及び復号部45においてレート制御部47のビット量を用いてLDPCを設計することにより、符号化効率を向上させることが可能となる。
なお、エンコード側の構成及びデコーダ側の構成毎に、それらの構成要素の動作をプログラムとして構築し、エンコード側の装置及びデコード側の装置として利用されるコンピュータにインストールして実行させる、または、ネットワークを介して流通させることが可能である。
また、構築されたプログラムをハードディスクや、フレキシブルディスク・CD−ROM等の可搬記憶媒体に格納し、コンピュータにインストールする、または、配布することが可能である。
なお、本発明は、上記の実施の形態及び実施例に限定されることなく、特許請求の範囲内において種々変更・応用が可能である。
本発明は、画像の符号化通信システムの符号化・復号技術に適用可能である。
本発明の原理構成図である。 本発明の基本となるWyner-Ziv符号化システムの構成図である。 本発明の空間領域のWyner-Ziv符号化システムの構成図である。 本発明の第1の実施例における並列化DVCシステムの構成図である。 本発明の第2の実施例における並列化DVCシステムの構成図である。 本発明の第3の実施例における並列化DVCシステムの構成図である。 従来のDSC(Distributted Source Coding)の構成図である。 DVC(Distributed Video Coding)にターボ符号を用いた例である。
符号の説明
1 通信路符号化部
2 通信路復号部
3 再構成部
4 ビット尤度推定部
5 補助情報作成部
6 情報源符号化部
7 情報源復号部
11 量子化手段、スカラ量子化器
12 符号化手段、レート適応LDPC符号化器
13 復号手段、レート適応LDPC復号器
14 再構成手段、再構成部
15 動き補償手段、動き補償器
20 符号化部
21 符号化部
22 復号部
23 動き補償部
24 ビット尤度推定部
25 復号部
26 再構成部
30 符号化部
31 符号化部
32 復号部
33 動き補償部
34 ビット尤度推定部
35 復号部
36 再構成部
37 2値変換部
38 2値変換部
39 逆2値変換部
40 符号化部
41 符号化部
42 復号部
43 動き補償部
44 ビット尤度推定部
45 復号部
46 再構成部
47 レート制御部

Claims (12)

  1. DVC(Distributed Video Coding)を用いて情報源からの動画像フレームを符号化するエンコーダ側と、符号化されたフレームを復号するデコーダ側からなる画像符号化・復号化システムであって、
    前記エンコーダ側は、
    前後のフレームの情報を用いずに圧縮され、前後のフレームを用いて伸長されるWyner-Zivフレームが前記情報源から入力されると、ビットプレーンに分割する量子化手段と、
    前記ビットプレーンに対するシンドロームビットを生成し、該ビットプレーンと共に前記デコーダ側に並列に送信する符号化手段と、
    有し、
    前記デコーダ側は、
    前後のフレームの情報を用いずに圧縮及び伸長されるKeyフレームが前記情報源から入力されると、前記Wyner-Zivフレームを復号するために、動き補償を用いてブロック単位の補助情報を生成し、該補助情報から並列化に適したビット尤度を求める動き補償手段と、
    前記エンコーダ側の前記符号化手段から受信した前記シンドロームビットと、前記ビット尤度を用いて前記ビットプレーンを復号する復号手段と、
    前記復号手段で復号されたビットプレーンを前記補助情報を用いて再構成し、出力する再構成手段と、
    を有することを特徴とする画像符号化・復号化システム。
  2. DVC(Distributed Video Coding)を用いて情報源からの動画像フレームを符号化するエンコーダ側と、符号化されたフレームを復号するデコーダ側からなる画像符号化・復号化システムであって、
    前記エンコーダ側は、
    前後のフレームの情報を用いずに圧縮及び伸長されるKeyフレームが前記情報源から入力されると、該Keyフレームを圧縮して前記デコーダ側に送信する第1の符号化手段と、
    前後のフレームの情報を用いずに圧縮され、前後のフレームを用いて伸長されるWyner-Zivフレームが前記情報源から入力されると、ビットプレーンに分割し、該ビットプレーン毎に誤り訂正符号を用いてシンドロームビットを生成し、該シンドロームビットのみを並列に前記デコーダ側に送信する第2の符号化手段と、を有し、
    前記デコーダ側は、
    前記第1の符号化手段から受信した圧縮された前記Keyフレームを伸長し、2つのパスに分割し、一方を該Keyフレームの復号画像として出力する第1の復号手段と、
    前記第1の復号手段から入力された分割されたもう一方のKeyフレームのパスが入力されると、前記Wyner-Zivフレームとできるだけ等しい情報となるように、該Wyner-Zivフレームを復号するための補助情報を作成する動き補償手段と、
    前記動き補償手段から前記補助情報が入力されると、各ビットプレーンのビット尤度を求めるビット尤度推定手段と、
    前記第2の符号化手段から受信したシンドロームビットを、前記ビット尤度を用いてメッセージ確率伝搬アルゴリズムにより復号を行い、量子化されたWyner-Zivフレームを得る第2の復号手段と、
    前記動き補償手段で生成された前記補償情報を用いて、前記量子化されたWyner-Zivフレームを逆量子化を行うことにより再構成し、出力する再構成手段と、
    を有することを特徴とする画像符号化・復号化システム。
  3. DVC(Distributed Video Coding)を用いて情報源からの動画像フレームを符号化するエンコーダ側と、符号化されたフレームを復号するデコーダ側からなる画像符号化・復号化システムであって、
    前記エンコーダ側は、
    前後のフレームの情報を用いずに圧縮及び伸長されるKeyフレームが前記情報源から入力されると、該Keyフレームを圧縮して前記デコーダ側に送信する第1の符号化手段と、
    前後のフレームの情報を用いずに圧縮され、前後のフレームを用いて伸長されるWyner-Zivフレームが前記情報源から入力されると、2値変換を行い、ビットプレーンに分割し、該ビットプレーン毎に誤り訂正符号を用いてシンドロームビットを作成し並列に前記デコーダ側に送信する第2の符号化手段と、
    前記第1の符号化手段から受信した圧縮されたKeyフレームを伸長し、2つのパスに分割し、一方を該Keyフレームの復号画像として出力する第1の復号手段と、
    前記第1の復号手段のもう一方のパスが入力されると、前記Wyner-Zivフレームの復号時に該Wyner-Zivフレームとできるだけ等しい情報となるように、補助情報を生成する動き補償手段と、
    前記補助情報を2値変換し、前記各ビットプレーンのビット尤度を求めるビット尤度推定手段と、
    前記第2の符号化手段から送信された前記Wyner-Zivフレームのシンドロームビットについて、前記ビット尤度を用いてメッセージ確率伝搬アルゴリズムにより復号し、量子化されたWyner-Zivフレームを得る第2の復号手段と、
    前記量子化されたWyner-Zivフレームを逆2値変換を行い、前記動き補償手段で生成された前記補助情報を用いて逆量子化を行い、出力する再構成手段と、
    を有することを特徴とする画像符号化・復号化システム。
  4. DVC(Distributed Video Coding)を用いて情報源からの動画像フレームを符号化するエンコーダ側と、符号化されたフレームを復号するデコーダ側からなる画像符号化・復号化システムであって、
    前記エンコーダ側は、
    前後のフレームの情報を用いずに圧縮及び伸長されるKeyフレームが前記情報源から入力されると、該Keyフレームを圧縮して前記デコーダ側に送信する第1の符号化手段と、
    前後のフレームの情報を用いずに圧縮され、前後のフレームを用いて伸長されるWyner-Zivフレームが前記情報源から入力されると、復号に必要なビット量を求めるレート制御手段と、
    前記Wyner-Zivフレームをビットプレーンに分割し、シンドロームビットを作成し、前記レート制御手段により求められた前記復号に必要なビット量に従って、並列に前記デコーダ側に送信する第2の符号化手段と、
    前記第1の符号化手段から受信した圧縮されたKeyフレームを伸長し、2つのパスに分割し、一方を該Keyフレームの復号画像として出力する第1の復号手段と、
    前記第1の復号手段のもう一方のパスが入力されると、前記Wyner-Zivフレームの復号時に該Wyner-Zivフレームとできるだけ等しい情報となるように、補助情報を生成する動き補償手段と、
    前記補助情報を用いて、前記各ビットプレーンのビット尤度を求めるビット尤度推定手段と、
    前記第2の符号化手段から送信された前記Wyner-Zivフレームのシンドロームビットについて、前記ビット尤度を用いてメッセージ確率伝搬アルゴリズムにより復号し、量子化されたWyner-Zivフレームを得る第2の復号手段と、
    前記量子化されたWyner-Zivフレームを、前記動き補償手段で生成された前記補助情報を用いて逆量子化を行い、出力する再構成手段と、
    を有することを特徴とする画像符号化・復号化システム。
  5. 前記第2の符号化手段は、
    前記レート制御ステップで求められた前記ビット量を用いてシンドロームビットを生成するための生成行列を生成し、該生成行列を用いてシンドロームビットを生成して、前記第2の復号手段に送信する手段を含み、
    前記第2の復号手段は、
    前記第2の符号化手段から送信された前記シンドロームビットに基づいて、検査行列を生成し、復号する手段を含む
    請求項4記載の画像符号化・復号化システム。
  6. DVC(Distributed Video Coding)を用いて情報源からの動画像フレームを符号化するエンコーダ側と、符号化されたフレームを復号するデコーダ側からなる画像符号化・復号化システムにおける画像符号化・復号化方法であって、
    前記エンコーダ側において、
    量子化手段により、前後のフレームの情報を用いずに圧縮され、前後のフレームを用いて伸長されるWyner-Zivフレームが前記情報源から入力されると、ビットプレーンに分割し、
    符号化手段により、前記ビットプレーンに対するシンドロームビットを生成し、該ビットプレーンと共に前記デコーダ側に並列に送信し、
    前記デコーダ側において、
    動き補償手段により、前後のフレームの情報を用いずに圧縮及び伸長されるKeyフレームが前記情報源から入力されると、前記Wyner-Zivフレームを復号するために、動き補償を用いてブロック単位の補助情報を生成し、該補助情報から並列化に適したビット尤度を求め、
    復号手段により、前記エンコーダ側の前記符号化手段から受信した前記シンドロームビットと、前記ビット尤度を用いて前記ビットプレーンを復号し、
    再構成手段により、復号されたビットプレーンを前記補助情報を用いて再構成し、出力することを特徴とする画像符号化・復号化方法。
  7. DVC(Distributed Video Coding)を用いて情報源からの動画像フレームを符号化するエンコーダ側と、符号化されたフレームを復号するデコーダ側からなる画像符号化・復号化システムにおける画像符号化・復号化方法であって、
    前記エンコーダ側において、
    第1の符号化手段により、前後のフレームの情報を用いずに圧縮及び伸長されるKeyフレームが前記情報源から入力されると、該Keyフレームを圧縮して前記デコーダ側に送信し、
    第2の符号化手段により、前後のフレームの情報を用いずに圧縮され、前後のフレームを用いて伸長されるWyner-Zivフレームが前記情報源から入力されると、ビットプレーンに分割し、該ビットプレーン毎に誤り訂正符号を用いてシンドロームビットを生成し、該シンドロームビットのみを並列に前記デコーダ側に送信し、
    前記デコーダ側において、
    第1の復号手段により、前記第1の符号化手段から受信した圧縮された前記Keyフレームを伸長し、2つのパスに分割し、一方を該Keyフレームの復号画像として出力し、
    動き補償手段が、前記第1の復号手段から入力された分割されたもう一方のKeyフレームのパスが入力されると、前記Wyner-Zivフレームとできるだけ等しい情報となるように、該Wyner-Zivフレームを復号するための補助情報を生成し、
    ビット尤度推定手段により、前記動き補償手段から前記補助情報が入力されると、各ビットプレーンのビット尤度を求め、
    第2の復号手段により、前記第2の符号化手段から受信したシンドロームビットを、前記ビット尤度を用いてメッセージ確率伝搬アルゴリズムにより復号を行い、量子化されたWyner-Zivフレームを取得し、
    再構成手段が、前記動き補償手段で生成された前記補償情報を用いて、前記量子化されたWyner-Zivフレームを逆量子化を行うことにより再構成し、出力することを特徴とする画像符号化・復号化方法。
  8. DVC(Distributed Video Coding)を用いて情報源からの動画像フレームを符号化するエンコーダ側と、符号化されたフレームを復号するデコーダ側からなる画像符号化・復号化システムにおける画像符号化・復号化方法であって、
    前記エンコーダ側において、
    第1の符号化手段により、前後のフレームの情報を用いずに圧縮及び伸長されるKeyフレームが前記情報源から入力されると、該Keyフレームを圧縮して前記デコーダ側に送信し、
    第2の符号化手段により、前後のフレームの情報を用いずに圧縮され、前後のフレームを用いて伸長されるWyner-Zivフレームが前記情報源から入力されると、2値変換を行い、ビットプレーンに分割し、該ビットプレーン毎に誤り訂正符号を用いてシンドロームビットを作成し並列に前記デコーダ側に送信し、
    第1の復号手段により、前記第1の符号化手段から受信した圧縮されたKeyフレームを伸長し、2つのパスに分割し、一方を該Keyフレームの復号画像として出力し、もう一方を動き補償手段に出力し、
    前記動き補償手段が、前記第1の復号手段からもう一方のパスが入力されると、前記Wyner-Zivフレームの復号時に該Wyner-Zivフレームとできるだけ等しい情報となるように、補助情報を生成し、
    ビット尤度推定手段により、前記補助情報を2値変換し、前記各ビットプレーンのビット尤度を求め、
    第2の復号手段により、前記第2の符号化手段から送信された前記Wyner-Zivフレームのシンドロームビットについて、前記ビット尤度を用いてメッセージ確率伝搬アルゴリズムにより復号し、量子化されたWyner-Zivフレームを取得し、
    再構成手段により、前記量子化されたWyner-Zivフレームを逆2値変換を行い、前記動き補償手段で生成された前記補助情報を用いて逆量子化を行い、出力することを特徴とする画像符号化・復号化方法。
  9. DVC(Distributed Video Coding)を用いて情報源からの動画像フレームを符号化するエンコーダ側と、符号化されたフレームを復号するデコーダ側からなる画像符号化・復号化システムにおける画像符号化・復号化方法であって、
    前記エンコーダ側において、
    第1の符号化手段により、前後のフレームの情報を用いずに圧縮及び伸長されるKeyフレームが前記情報源から入力されると、該Keyフレームを圧縮して前記デコーダ側に送信する第1の符号化ステップと、
    レート制御手段により、前後のフレームの情報を用いずに圧縮され、前後のフレームを用いて伸長されるWyner-Zivフレームが前記情報源から入力されると、復号に必要なビット量を求めるレート制御ステップと、
    第2の符号化手段により、前記Wyner-Zivフレームをビットプレーンに分割し、シンドロームビットを作成し、前記レート制御ステップで求められた前記復号に必要なビット量に従って、並列に前記デコーダ側に送信する第2の符号化ステップと、を行い、
    前記デコード側において、
    第1の復号手段により、前記第1の符号化手段から受信した圧縮されたKeyフレームを伸長し、2つのパスに分割し、一方を該Keyフレームの復号画像として出力し、もう一方のパスを動き補償手段に出力する第1の復号ステップと、
    前記動き補償手段により、前記第1の復号手段からもう一方のパスが入力されると、前記Wyner-Zivフレームの復号時に該Wyner-Zivフレームとできるだけ等しい情報となるように、補助情報を生成する動き補償ステップと、
    ビット尤度推定手段により、前記補助情報を用いて、前記各ビットプレーンのビット尤度を求めるビット尤度推定ステップと、
    第2の復号手段により、前記第2の符号化手段から送信された前記Wyner-Zivフレームのシンドロームビットについて、前記ビット尤度を用いてメッセージ確率伝搬アルゴリズムにより復号し、量子化されたWyner-Zivフレームを取得する第2の復号ステップと、
    再構成手段により、前記量子化されたWyner-Zivフレームを、前記動き補償手段で生成された前記補助情報を用いて逆量子化を行い、出力する再構成ステップと、
    を行うことを特徴とする画像符号化・復号化方法。
  10. 前記第2の符号化ステップにおいて、前記レート制御ステップで求められた前記ビット量を用いてシンドロームビットを生成するための生成行列を生成し、該生成行列を用いてシンドロームビットを生成して、前記第2の復号手段に送信し、
    前記第2の復号ステップにおいて、前記第2の符号化手段から送信された前記シンドロームビットに基づいて、検査行列を生成し、復号する
    請求項9記載の画像符号化・復号化方法。
  11. DVC(Distributed Video Coding)を用いて情報源からのフレームを動画像を符号化するエンコーダ側のコンピュータに実行させる画像符号化プログラムであって、
    前後のフレームの情報を用いずに圧縮され、前後のフレームを用いて伸長されるWyner-Zivフレームが前記情報源から入力されると、ビットプレーンに分割する量子化ステップと、
    前記ビットプレーンに対するシンドロームビットを生成し、該ビットプレーンと共に前記デコーダ側に並列に送信するステップと、
    実行させることを特徴とする符号化プログラム。
  12. DVC(Distributed Video Coding)を用いて情報源からの動画像のフレームを符号化されたフレームを復号するデコーダ側のコンピュータに実行させる画像復号プログラムであって、
    前後のフレームの情報を用いずに圧縮及び伸長されるKeyフレームが前記情報源から入力されると、前記Wyner-Zivフレームを復号するために、動き補償を用いてブロック単位の補助情報を生成し、該補助情報から並列化に適したビット尤度を求めるステップと、
    前記エンコーダ側の前記符号化手段から受信した前記シンドロームビットと、前記ビット尤度を用いて前記ビットプレーンを復号するステップと、
    前記復号手段で復号されたビットプレーンを前記補助情報を用いて再構成し、出力する再構成ステップと、
    を実行させることを特徴とする画像復号化プログラム。
JP2007316142A 2007-12-06 2007-12-06 画像符号化・復号化方法及びシステム Active JP4819024B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007316142A JP4819024B2 (ja) 2007-12-06 2007-12-06 画像符号化・復号化方法及びシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007316142A JP4819024B2 (ja) 2007-12-06 2007-12-06 画像符号化・復号化方法及びシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009141688A true JP2009141688A (ja) 2009-06-25
JP4819024B2 JP4819024B2 (ja) 2011-11-16

Family

ID=40871857

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007316142A Active JP4819024B2 (ja) 2007-12-06 2007-12-06 画像符号化・復号化方法及びシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4819024B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009232066A (ja) * 2008-03-21 2009-10-08 Oki Electric Ind Co Ltd 予測値生成装置、予測値生成方法及び復号装置
JP2011077881A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Oki Electric Industry Co Ltd 動画像符号化装置及びプログラム、並びに、動画像配信システム
KR101152519B1 (ko) 2010-11-12 2012-06-01 성균관대학교산학협력단 병렬 처리를 이용한 부호화 방법 및 이러한 방법을 사용하는 채널 부호화 장치, 이러한 장치를 포함하는 분산 비디오 부호화 장치 및 분산 비디오 복호화 장치
JP2012175526A (ja) * 2011-02-23 2012-09-10 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 復号化装置及び復号化方法
JP2012175527A (ja) * 2011-02-23 2012-09-10 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 符号化装置、符号化及び復号化システム、符号化方法並びに符号化及び復号化方法
JP2013247473A (ja) * 2012-05-24 2013-12-09 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 分散映像符号化方法及びシステム及び復号化装置
JP2014116786A (ja) * 2012-12-10 2014-06-26 Oki Electric Ind Co Ltd 動画像符号化装置及びプログラム
JP2014207565A (ja) * 2013-04-12 2014-10-30 沖電気工業株式会社 動画像符号化装置及びプログラム、並びに、動画像符号化システム
US9967562B2 (en) 2013-05-02 2018-05-08 Samsung Electronics Co., Ltd. Method, device and system for changing quantization parameter for coding unit in HEVC
CN110856014A (zh) * 2019-11-05 2020-02-28 北京奇艺世纪科技有限公司 动态图像生成方法、装置、电子设备及存储介质

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001144630A (ja) * 1999-11-12 2001-05-25 Yrp Mobile Telecommunications Key Tech Res Lab Co Ltd 復号装置
JP2003008906A (ja) * 2001-06-26 2003-01-10 Mitsubishi Electric Corp ビットモデリングの処理方法及びそれを用いる処理回路
JP2006166433A (ja) * 2004-12-07 2006-06-22 Mitsubishi Electric Research Laboratories Inc バイオメトリックパラメータをデータベースに安全に記憶するための方法及びシステム、並びに、バイオメトリックパラメータをデータベースに安全に記憶してユーザを認証するための方法
JP2007142498A (ja) * 2005-11-14 2007-06-07 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 画像復号装置及びプログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2007274035A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Kddi Corp 画像圧縮符号化装置、画像復号装置、プログラム及び方法
JP2008511239A (ja) * 2004-08-27 2008-04-10 三菱電機株式会社 1組の相関信号を圧縮する方法
JP2008511185A (ja) * 2004-08-27 2008-04-10 ミツビシ・エレクトリック・リサーチ・ラボラトリーズ・インコーポレイテッド 相関画像組を表現する方法及びシステム
JP2009141617A (ja) * 2007-12-05 2009-06-25 National Institute Of Information & Communication Technology 撮像システム

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001144630A (ja) * 1999-11-12 2001-05-25 Yrp Mobile Telecommunications Key Tech Res Lab Co Ltd 復号装置
JP2003008906A (ja) * 2001-06-26 2003-01-10 Mitsubishi Electric Corp ビットモデリングの処理方法及びそれを用いる処理回路
JP2008511239A (ja) * 2004-08-27 2008-04-10 三菱電機株式会社 1組の相関信号を圧縮する方法
JP2008511185A (ja) * 2004-08-27 2008-04-10 ミツビシ・エレクトリック・リサーチ・ラボラトリーズ・インコーポレイテッド 相関画像組を表現する方法及びシステム
JP2006166433A (ja) * 2004-12-07 2006-06-22 Mitsubishi Electric Research Laboratories Inc バイオメトリックパラメータをデータベースに安全に記憶するための方法及びシステム、並びに、バイオメトリックパラメータをデータベースに安全に記憶してユーザを認証するための方法
JP2007142498A (ja) * 2005-11-14 2007-06-07 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 画像復号装置及びプログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2007274035A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Kddi Corp 画像圧縮符号化装置、画像復号装置、プログラム及び方法
JP2009141617A (ja) * 2007-12-05 2009-06-25 National Institute Of Information & Communication Technology 撮像システム

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN6011005103, "Successive Refinement for the Wyner−Ziv Problem and Layered Code Design", IEEE TRANSACTIONS ON SIGNAL PROCESSING, 200508, Vol.53, No.8, p.3269−3281 *

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009232066A (ja) * 2008-03-21 2009-10-08 Oki Electric Ind Co Ltd 予測値生成装置、予測値生成方法及び復号装置
JP2011077881A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Oki Electric Industry Co Ltd 動画像符号化装置及びプログラム、並びに、動画像配信システム
KR101152519B1 (ko) 2010-11-12 2012-06-01 성균관대학교산학협력단 병렬 처리를 이용한 부호화 방법 및 이러한 방법을 사용하는 채널 부호화 장치, 이러한 장치를 포함하는 분산 비디오 부호화 장치 및 분산 비디오 복호화 장치
JP2012175526A (ja) * 2011-02-23 2012-09-10 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 復号化装置及び復号化方法
JP2012175527A (ja) * 2011-02-23 2012-09-10 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 符号化装置、符号化及び復号化システム、符号化方法並びに符号化及び復号化方法
JP2013247473A (ja) * 2012-05-24 2013-12-09 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 分散映像符号化方法及びシステム及び復号化装置
JP2014116786A (ja) * 2012-12-10 2014-06-26 Oki Electric Ind Co Ltd 動画像符号化装置及びプログラム
JP2014207565A (ja) * 2013-04-12 2014-10-30 沖電気工業株式会社 動画像符号化装置及びプログラム、並びに、動画像符号化システム
US9967562B2 (en) 2013-05-02 2018-05-08 Samsung Electronics Co., Ltd. Method, device and system for changing quantization parameter for coding unit in HEVC
CN110856014A (zh) * 2019-11-05 2020-02-28 北京奇艺世纪科技有限公司 动态图像生成方法、装置、电子设备及存储介质

Also Published As

Publication number Publication date
JP4819024B2 (ja) 2011-11-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4819024B2 (ja) 画像符号化・復号化方法及びシステム
Aaron et al. Transform-domain Wyner-Ziv codec for video
KR101511230B1 (ko) 적응 양자화를 이용한 분산 비디오 부호화/복호화 장치 및 그 방법
KR102486026B1 (ko) 병렬 엔트로피 부호화/복호화 방법 및 장치
KR20070118978A (ko) 반복적 인코딩 알고리즘을 이용한 비디오 압축 방법 및 그시스템
JP6210948B2 (ja) 画像推定方法
US20100166057A1 (en) Differential Data Representation for Distributed Video Coding
Zhou et al. Distributed video coding using interval overlapped arithmetic coding
JP4515378B2 (ja) 画像復号装置及びプログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
Chien et al. BLAST-DVC: BitpLAne SelecTive distributed video coding
Huchet et al. Distributed video coding without channel codes
JP5004877B2 (ja) 画像符号化器及び画像復号化器及び画像符号化方法及び画像復号化方法及びプログラム
JP6210949B2 (ja) 画像推定方法
JP4552049B2 (ja) 動画像圧縮符号化装置、圧縮データ伸長装置、動画像圧縮符号化及び/又は圧縮データ伸長プログラム、動画像圧縮符号化方法、及び、圧縮データ伸長方法
KR20100082700A (ko) 와이너-지브 부호화 및 복호화 시스템 및 방법
JP2007074306A (ja) 補足画素生成装置及び復号化システム及び復号化方法及び画像符号化通信システム及び復号化プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体
Abou-Elailah et al. Fusion of global and local side information using support vector machine in transform-domain DVC
Chien et al. Distributed video coding with lossy side information
Thambu et al. Dynamic algorithm for correlation noise estimation in distributed video coding
Lei et al. Study for distributed video coding architectures
Shim et al. Adaptive reconstruction scheme using neighbour pixels in PDWZ coding
Chien et al. Rate-distortion based selective decoding for pixel-domain distributed video coding
JP5811823B2 (ja) 動画像符号化装置、システム及びプログラム
Lei et al. Light-weight video codec at terminal for video coding in the cloud
KR101334269B1 (ko) 전송 비트플레인 수에 의존적인 분산 비디오 부호화 및 복호화 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100208

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110201

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110328

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110823

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110831

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140909

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4819024

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350