JP2009140931A - 燃料電池を有する動力出力装置およびその方法 - Google Patents

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秀昭 水野
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修夫 渡辺
Tadaichi Matsumoto
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Abstract

【課題】 燃料電池や二次電池といったエネルギ源からの出力可能量が不足しているパワー不足状態を操作者に知らせる。
【解決手段】 燃料電池出力可能量Qfが所定値L2を下回ったとき、出力制限警告ランプ842がオン状態に切り替えられる。出力制限警告ランプ842は、インストルメントパネル内のコンビネーションメータ840に設けられている。また、二次電池出力可能量Qbが所定値L3を下回ったときにも、出力制限警告ランプ842がオン状態に切り替えられる。さらに、燃料電池出力可能量Qfと二次電池出力可能量Qbの和である駆動出力許可量Qhが、出力制限を行なう前のステップS130で求められた要求出力Ed*よりもある程度以上下回った場合が所定時間以上連続した場合にも、出力制限警告ランプ842がオン状態に切り替えられる。
【選択図】 図14

Description

この発明は、燃料電池を有する動力出力装置および動力出力方法に関する。
従来、この種の動力出力装置としては、車両に搭載される装置であって、アクセルペダルの位置から求められる要求出力に基づいて実際の出力をその時点での燃料電池の出力可能量で制限するものが提案されている(例えば、特許文献1など)。この装置では、要求出力に基づいて燃料電池の運転条件を変更して要求出力が燃料電池から出力されるように制御している。そして、燃料電池の出力可能量が要求出力未満のときには、実際の出力を出力可能量に制限することにより、燃料電池の破損などを防止している。
特開平7−75214号公報
しかしながら、前記従来の技術では、操作者に操作上の違和感を与える場合がある。操作者の要求出力が燃料電池の出力可能量より大きいときには実際の出力が燃料電池の出力可能量で制限されるから、操作者は、動力出力装置に異常が生じて要求通りの出力とならないのか、動力出力装置には異常はないが燃料電池などが定常運転状態に至ってないために要求通りの出力とならないのか経験などにより判断しなければならない。操作者が、定期的に同一の動力出力装置を使用する場合にはこれらの判断も適切に行なうことができるが、不定期に動力出力装置を使用する場合には適切な判断を行なうことは困難である。
この発明は、燃料電池や二次電池といったエネルギ源からの出力可能量が不足しているパワー不足状態を操作者に知らせることを目的の一つとする。
前述した課題の少なくとも一部を解決するために、この発明の第1の動力出力装置は、
燃料電池をエネルギ源の一つとして動力を出力する動力出力装置であって、
前記燃料電池から出力可能な電力に対応したパラメータを求める演算手段と、
該求められたパラメータを所定値と比較して、前記出力可能な電力が不足しているパワー不足状態を検出する検出手段と、
該検出手段で前記パワー不足状態が検出されたときに、パワー不足であることを報知する報知手段と
を備えることを特徴としている。
上記構成の動力出力装置によれば、検出手段によって、燃料電池から出力可能な電力に対応したパラメータが所定値と比較されることで、その出力可能な電力が不足しているパワー不足状態が検出されると、報知手段によってパワー不足状態が報知される。したがって、この動力出力装置では、燃料電池から出力可能な燃料電池出力可能量が不足していることを操作者に知らせることができる。
上記動力出力装置において、前記演算手段は、前記燃料電池の電池特性を検出する電池特性検出手段と、該検出された電池特性に基づいて、前記パラメータとして、定格電圧での最大出力を求める手段とを備える構成とすることができる。
この構成によれば、演算手段により、燃料電池における定格電圧での最大出力を示すパラメータが求められる。したがって、この動力出力装置では、このパラメータから、燃料電池からの出力可能な電力が不足するパワー不足状態を検出することができる。
上記第1の動力出力装置において、前記演算手段は、前記演算手段は、前記燃料電池の運転状態を検出する電池状態検出手段と、該検出された燃料電池の運転状態に基づいて、前記パラメータとして、前記燃料電池の出力可能量を求める手段とを備え、前記電池状態検出手段により検出される燃料電池の運転状態が、前記燃料電池の温度を少なくとも含むものである構成とすることができる。
この構成によれば、演算手段により、燃料電池の出力可能量を示すパラメータが求められる。したがって、この動力出力装置では、このパラメータから、燃料電池からの出力可能な電力が不足するパワー不足状態を検出することができる。
さらに、この構成によれば、燃料電池の温度に基づいて、出力制限量が求められることになる。
上記第1の動力出力装置において、前記報知手段は、前記報知を可視的に行なう報知灯を備える構成とすることができる。この構成によれば、操作者は報知を素早く知ることができる。
この発明の第の動力出力装置は、
燃料電池と、
該燃料電池からの出力を充電可能な二次電池と、
前記燃料電池および/または二次電池からの出力の供給を受けて、モータを駆動するインバータと、
前記モータの要求出力を算出する要求出力算出手段と、
前記燃料電池と二次電池からそれぞれ出力可能な電力の和に対応したパラメータを求める演算手段と、
該求められたパラメータを前記要求出力に基づいて定まる値と比較して、前記出力可能な電力の和が不足しているパワー不足状態を検出する検出手段と、
該検出手段で前記パワー不足状態が検出されたときに、パワー不足であることを報知する報知手段と
を備えることを特徴としている。
上記構成の動力出力装置によれば、検出手段によって、燃料電池と二次電池からそれぞれ出力可能な電力の和に対応したパラメータが所定値と比較されることで、その電力和が不足しているパワー不足状態が検出されると、報知手段によってパワー不足状態が報知される。したがって、この動力出力装置では、燃料電池と二次電池からそれぞれ出力可能な電力和が不足していることを操作者に知らせることができる。
上記第の動力出力装置において、前記報知手段は、前記報知を可視的に行なう報知灯を備える構成とすることができる。この構成によれば、操作者は報知を素早く知ることができる。
この発明の第1の動力出力方法は、
燃料電池をエネルギ源の一つとして動力を出力する動力出力方法であって、
(a)前記燃料電池から出力可能な電力に対応したパラメータを求めるステップと、
(b)該求められたパラメータを所定値と比較して、前記出力可能な電力が不足しているパワー不足状態を検出するステップと、
(c)該検出されたパワー不足状態を報知するステップと
を備えることを特徴としている。
この発明の第1の動力出力方法は、上記発明の第1の動力出力装置と同様な作用・効果を有しており、燃料電池から出力可能な燃料電池出力可能量が不足していることを操作者に知らせることができる。
この発明の第の動力出力方法は、
燃料電池と、
該燃料電池からの出力を充電可能な二次電池と、
前記燃料電池および/または二次電池からの出力の供給を受けて、モータを駆動するインバータと、
を備えた動力出力装置を制御する動力出力方法であって、
(a)前記モータの要求出力を算出するステップと、
(b)前記燃料電池と二次電池からそれぞれ出力可能な電力の和に対応したパラメータを求めるステップと、
(c)該求められたパラメータを前記要求出力に基づいて定まる値と比較して、前記出力可能な電力の和が不足しているパワー不足状態を検出するステップと、
(d)該ステップ(c)で前記パワー不足状態が検出されたときに、パワー不足であることを報知するステップと
を備える動力出力方法。
この発明の第の動力出力方法は、上記発明の第の動力出力装置と同様な作用・効果を有しており、燃料電池と二次電池からそれぞれ出力可能な電力和が不足していることを操作者に知らせることができる。
この発明は、以下のような他の態様も含んでいる。その第1の態様は、この発明の上記各動力出力装置または動力出力方法において、パラメータとの比較に用いる所定値は、予め用意した一定値とした態様である。その第2の態様は、この発明の上記各動力出力装置または動力出力方法において、パラメータとの比較に用いる所定値は、他の物理量(例えば、燃料電池の状態を示す物理量、二次電池の状態を示す物理量等)に応じて値が変わる可変量とした態様である。その第3の態様は、この発明の上記各動力出力装置または動力出力方法を、車両に搭載または採用し、上記報知する手段またはステップを、その車両の運転者に対して報知する構成とした態様である。
以下、本発明の実施の形態について、車両に適用した実施例に基づいて、以下の項目に分けて説明する。
(第1実施例)
A.装置の構成:
B.電力制御処理:
C.出力制限警告ランプの制御処理:
D.効果:
(第2実施例)
E.装置の構成:
F.メータの制御処理:
G.効果:
(第1実施例)
A.装置の構成:
図1は、本発明の第1実施例としての車載用動力出力装置をガス系統を中心に示す構成図である。本実施例の車載用動力出力装置100は、自動車などの車両に搭載されるものであって、主として、水素ガスの供給を受けて電力を発生する燃料電池200と、その燃料電池200に水素ガスを供給する高圧水素ガスタンク300と、燃料電池200によって発生された電力により動力を出力する後述する駆動モータを備えている。
燃料電池200は、水素を含んだ水素ガスの他、酸素を含んだ酸化ガス(例えば、空気)の供給を受けて、水素極と酸素極において、下記に示すような反応式に従って、電気化学反応を起こし、電力を発生させている。
即ち、水素極に水素ガスが、酸素極に酸化ガスがそれぞれ供給されると、水素極側では式(1)の反応が、酸素極側では式(2)の反応がそれぞれ起こり、燃料電池全体としては、式(3)の反応が行なわれる。
2 → 2H++2e- ...(1)
2H++2e-+(1/2)O2 → H2O ...(2)
2+(1/2)O2 → H2O ...(3)
また、燃料電池200は、複数の単セルが積層された燃料電池スタックによって構成されており、1つの単セルは、電解質膜(図示せず)と、それを両側から挟み込む拡散電極(図示せず)である水素極及び酸素極と、さらにそれらを両側から挟み込む2枚のセパレータ(図示せず)と、で構成されている。セパレータの両面には、凹凸が形成されており、挟み込んだ水素極と酸素極との間で、単セル内ガス流路を形成している。このうち、水素極との間で形成される単セル内ガス流路には、前述したごとく供給された水素ガスが、酸素極との間で形成される単セル内ガス流路には、酸化ガスが、それぞれ流れている。なお、燃料電池スタックは、スタックケース内に収納されて、車両に搭載されている。
一方、高圧水素ガスタンク300は、内部に高圧の水素ガスを蓄えており、根本に取り付けられたシャットバルブ302を開くことにより、およそ20〜35MPaの圧力を有する水素ガスが放出される。なお、本実施例の場合、高圧水素ガスタンク300は、車両内に4本搭載されている。
その他、本実施例の車載用動力出力装置100は、図1に示すように、システム内で水素ガスを流通させるための水素ガス流路と、酸化ガスを流通させるための酸化ガス流路と、酸素オフガスに含まれる水を循環させるための水循環流路601と、装置全体を制御するためのパワーコントロールユニット700を備えている。
このうち、水素ガス流路は、高圧水素ガスタンク300の放出口から燃料電池200の供給口に至る本流流路401と、燃料電池200の排出口からポンプ410を介して本流流路401に戻る循環流路403と、循環している水素ガス中の不純物を排出するための排出流路405と、圧力異常時に水素ガスを排出するためのリリーフ流路407,409と、水素ガス漏れをチェックする際に用いるリークチェック流路411と、水素ガス供給ポート428から高圧水素ガスタンク300の充填口に至る供給流路413と、を備えている。本実施例では、水素ガスの供給源として高圧水素ガスタンク300を用いており、高圧の水素ガスを放出することができる。
本流流路401には、高圧水素ガスタンク300の放出口にシャットバルブ302および放出マニュアルバルブ304が配置されており、流路途中に減圧バルブ418,熱交換器420および減圧バルブ422がそれぞれ配置されており、燃料電池200の供給口にシャットバルブ202が配置されている。また、循環流路403には、燃料電池200の排出口にシャットバルブ204が配置されており、流路途中に、気液分離器406,ポンプ410及び逆止弁419がそれぞれ配置されている。また、供給流路413には、高圧水素ガスタンク300の充填口に逆止弁306および充填マニュアルバルブ308が配置されている。さらに、排出流路405にはシャットバルブ412および水素希釈器424が、リリーフ流路407にはリリーフバルブ414が、同じくリリーフ流路409にはリリーフバルブ416が、リークチェック流路411には、リークチェックボート426が、それぞれ配置されている。
一方、酸化ガス流路は、燃料電池200に酸化ガスを供給するための酸化ガス供給流路501と、燃料電池200から排出された酸素オフガスを排出するための酸素オフガス排出流路503と、水素希釈器424に酸素オフガスを導くための酸素オフガス導入流路505と、を備えている。
酸化ガス供給流路501には、エアクリーナ502と、コンプレッサ504と、加湿モジュール506と、が配置されている。また、酸素オフガス排出流路503には、調圧弁508と、前述の加湿モジュール506と、気液分離器510と、消音器512と、オフガス排出口514が配されている。
また、水循環流路601には、ポンプ602,606と、加湿水タンク604と、インジェクタ608と、が配されている。なお、上記ポンプ410や、コンプレッサ504や、ポンプ602,606は、それぞれ、モータ410m、504m、602m、606mによって駆動される。
パワーコントロールユニット700は、内部にCPU、RAM、ROMを備えたマイクロコンピュータとして構成されている。パワーコントロールユニット700は、図示せざる各種センサから得られた検出結果を入力すると共に、各バルブ202,204,302,412や、ポンプ410,602,606やコンプレッサ504の各モータ410m、504m、602m、606mをそれぞれ制御する。なお、図面を見やすくするために、制御線等は省略されている。放出マニュアルバルブ304および充填マニュアルバルブ308は、それぞれ、手動で開閉されるようになっている。
まず、酸化ガスの流れについて説明する。パワーコントロールユニット700によってコンプレッサ504を駆動すると、大気中の空気が酸化ガスとして取り込まれ、エアクリーナ502によって浄化され、さらに、コンプレッサ504によって加圧された後、酸化ガス供給流路501を通り、加湿モジュール506を介して燃料電池200に供給される。
供給された酸化ガスは、燃料電池200内において、上述した電気化学反応に使用された後、酸素オフガスとして排出される。排出された酸素オフガスは、酸素オフガス排出流路503を通り、調圧弁508を介した後、再び、加湿モジュール506に流入される。
前述したように、燃料電池200内の酸素極側では、式(2)に従って水(H2O )が生成されるため、燃料電池200から排出される酸素オフガスは、非常にウェットで、多くの水分を含んでいる。一方、大気中から取り入れて、コンプレッサ504によって加圧された酸化ガス(空気)は、湿度の低いガスである。本実施例では、酸化ガス供給流路501と酸素オフガス排出流路503を一つの加湿モジュール506を通過させ、両者の間で水蒸気交換を行うことにより、非常にウェットな酸素オフガスからドライな酸化ガスへ水分を与えるようにしている。この結果、加湿モジュール506から流出され燃料電池200へ供給される酸化ガスは或る程度ウェットになり、加湿モジュール506から流出され車両外部の大気中へ排出される酸素オフガスは或る程度ドライになる。
こうして、加湿モジュール506において或る程度ドライになった酸素オフガスは、次に、気液分離器510に流入される。気液分離器510では、加湿モジュール506からの酸素オフガスを気体分と液体分に気液分離し、酸素オフガスに含まれている水分を液体分としてさらに除去して、よりドライにしている。また、除去された水分は回収水として回収され、ポンプ602によって汲み上げられて、加湿水タンク604に蓄えられる。そして、この回収水はポンプ606によってインジェクタ608に送り出され、コンプレッサ504の流入口で、インジェクタ608により霧吹きされて、エアクリーナ502からの酸化ガスに混合される。こうすることによって、酸化ガス供給流路501を通る酸化ガスをさらにウェットにしている。
以上のようにして、気液分離器510においてさらにドライになった酸素オフガスは、その後、消音器512で消音されて、オフガス排出口514から車両外部の大気中に排出される。
なお、コンプレッサ504と加湿モジュール506とを結ぶ流路におけるコンプレッサ504の直ぐ傍には、温度センサ507が設けられている。コンプレッサ504のモータ504mや、そのモータ504mに接続されるインバータ(図示せず)は、内部に損失による発熱があり温度が上昇する。温度が高くなりすぎると、絶縁物の劣化を早めたり、軸受や整流子などに悪影響を及ぼす可能性が生じる。これを防止するために、温度センサ507により、モータ回りの温度を検出して、温度が高くなりすぎた場合に、パワーコントロールユニット700により、コンプレッサ504のモータ504mの回転を抑える制御を行なっている。
次に、水素ガスの流れについて説明する。高圧水素ガスタンク300の放出マニュアルバルブ304は、通常時は、常に開いており、充填マニュアルバルブ308は、常に閉じている。
また、高圧水素ガスタンク300のシャットバルブ302と、燃料電池200のシャットバルブ202,204は、それぞれ、パワーコントロールユニット700によって、燃料電池システムの運転時には開いているが、停止時には閉じている。
その他、排出流路405のシャットバルブ412は、パワーコントロールユニット700によって、運転時には、基本的に閉じている。なお、リリーフバルブ414,416は、圧力異常時などの場合以外は閉じている。
運転時において、前述したとおり、パワーコントロールユニット700がシャットバルブ302を開くと、高圧水素ガスタンク300からは水素ガスが放出され、その放出された水素ガスは、本流流路401を通って燃料電池200に供給される。供給された水素ガスは、燃料電池200内において前述の電気化学反応に使用された後、水素オフガスとして排出される。排出された水素オフガスは、循環流路403を通って本流流路401に戻され、再び、燃料電池200に供給される。このとき、循環流路403の途中に設けられているポンプ410が駆動することによって、循環流路403を通る水素オフガスは勢いをつけて本流流路401に送り出される。こうして、水素ガスは、本流流路401及び循環流路403を通って循環している。なお、循環流路403中において、本流流路401との接続点と、ポンプ410と、の間には、循環している水素オフガスが逆流しないようにするために、逆止弁419が設けられている。
このように、水素オフガスを本流流路401に戻して水素ガスを循環させることにより、燃料電池200で使用される水素量は同じであっても、燃料電池200に供給される水素ガスの見かけの流量が多くなり、流速も速くなるため、燃料電池200に対する水素の供給という観点からは有利となって、燃料電池200の出力電圧も上がる。
更に、水素ガスを循環させることで、電解質膜を透過して酸素極側から水素極側に漏れ出してくる空気中の窒素などの不純物が、水素極に溜まるということがない。従って、窒素などの不純物の滞留により、燃料電池200が発電動作に支障を来し、出力電圧が落ちてしまうということもない。
もとより、水素ガスを循環して均一化させたとしても、燃料電池200内において、酸素極側から水素極側には不純物が常時漏れ出してくるため、長時間経てば、均一化された水素ガス中の不純物の濃度は次第に上がり、それに連れて水素の濃度は低下する。そのため、循環流路403から分岐した排出流路405に、シャットバルブ412を設け、パワーコントロールユニット700によって、このシャットバルブ412を定期的に開いて、循環している不純物を含む水素ガスの一部を排出している。シャットバルブ412を開くことで、不純物を含んだ水素ガスの一部は循環路から排出され、その分だけ、高圧水素ガスタンク300からの純粋な水素ガスが導入される。これにより、水素ガス中の不純物の濃度は下がり、逆に水素の濃度は上がる。この結果、燃料電池200は、発電を継続して適切に行うことができる。シャットバルブ412を開く時間間隔は、運転条件や出力により異なるが、例えば5秒に1回程度としても良い。
なお、燃料電池200の発電動作中にシャットバルブ412を開けたとしても、燃料電池200の出力電圧は一瞬下がるだけで、大きな電圧低下にはならない。シャットバルブ412の開放時間としては、1秒以下が好ましく、例えば、500msec程度がより好ましい。
シャットバルブ412から排出された水素ガスは、排出流路405を通って、水素希釈器424に供給される。水素希釈器424には、酸素オフガス排出流路503から分岐した酸素オフガス導入流路505を通って、酸素オフガスも供給されている。水素希釈器424では、これら供給された水素ガスと酸素オフガスとを混合することによって、シャットバルブ412から排出された水素ガスを希釈している。希釈された水素ガスは、酸素オフガス排出流路503に送り込まれ、酸素オフガス排出流路503を流れる酸素オフガスとさらに混合される。そして、混合されたガスは、オフガス排出口514から車両外の大気中に排気される。
なお、ポンプ410のモータ410mは、パワーコントロールユニット700によって、その回転数(回転速度)が制御されており、燃料電池200の発生した電力の消費量に応じて、循環流路403を流れる水素オフガスの流速、即ち、燃料電池としての水素ガスの供給量を変化させている。さらに、このモータ410mには、温度センサ409が設けられている。モータ410mや、そのモータ410mに接続されるインバータ(図示せず)は、内部に損失による発熱があり、温度が上昇する。温度が高くなりすぎると、絶縁物の劣化を早めたり、軸受や整流子などに悪影響を及ぼす可能性が生じる。これを防止するために、温度センサ409により、モータ回りの温度を検出して、温度が高くなりすぎた場合に、パワーコントロールユニット700によって、モータ410mの回転数(回転速度)を所定の制限数以内に抑える制御を行なっている。
また、高圧水素ガスタンク300の出口近傍には、1次減圧用の減圧バルブ418と2次減圧用の減圧バルブ422の2つ減圧バルブが設けられている。これらの減圧バルブは、高圧水素ガスタンク300内の高圧の水素ガスを、2段階で減圧している。即ち、具体的には、1次減圧用の減圧バルブ418によって、およそ20〜35MPaからおよそ0.8〜1MPaに減圧し、さらに2次減圧用の減圧バルブ422によって、およそ0.8〜1MPaからおよそ0.2〜0.3MPaに減圧する。この結果、高圧の水素ガスを燃料電池200に供給して、燃料電池200を傷めるということがない。
なお、1次減圧用の減圧バルブ418によって、高圧の水素ガスをおよそ20〜35MPaからおよそ0.8〜1MPaに減圧される。高圧水素ガスタンク300からの水素放出は、膨張を伴うために圧力、流量によって、放出温度が変化する。本実施例では、1次減圧用の減圧バルブ418と2次減圧用の減圧バルブ422との間に、熱交換器420を配置して、減圧後の水素ガスに対して熱交換する仕組みを採用している。この熱交換器420には、図示していないが、燃料電池200を循環した冷却水が供給されており、その冷却水と温度変化した水素ガスとの間で熱交換が行なわれる。水素ガスの温度は、この熱交換器420を通過することによって、ほぼ適正な温度範囲となり、燃料電池200に供給することができる。従って、燃料電池200内では、十分な反応温度が得られるため、電気化学反応が進み、適正な発電動作を行なうことができる。
また、前述したように、燃料電池200内の酸素極側では、式(2)に従って水(H2O )が生成され、その水は水蒸気として酸素極側から電解質膜を通して水素極側にも入ってくる。従って、燃料電池200から排出される水素オフガスは、ウェットで、かなり多くの水分を含んでいる。本実施例では、循環流路403の途中に気液分離器406を設け、この気液分離器406によって、水素オフガスに含まれる水分を気液分離し、液体分を除去して、気体(水蒸気)分のみを他の気体と共にポンプ410に送るようにしている。これにより、水素ガスに含まれる水分は気体分のみとなり、燃料電池200には、水分が気液混合体として供給されることがなく、発電動作は良好に継続される。
一方、減圧バルブ418や422が故障するなどの異常が生じた場合には、燃料電池200に供給される水素ガスの圧力が異常に高くなり、燃料電池200に不具合が生じる恐れがある。そのため、本実施例では、本流流路401における減圧バルブ418の後段で分岐したリリーフ流路407の途中に、リリーフバルブ414を設けると共に、減圧バルブ422の後段で分岐したリリーフ流路409の途中に、リリーフバルブ416を設けて、減圧バルブ418から減圧バルブ422に至る本流流路401中の水素ガスの圧力が所定値以上に上がった場合に、リリーフバルブ414が開いて、また、減圧バルブ422から燃料電池200に至る本流流路401中の水素ガスの圧力が所定値以上に上がった場合には、リリーフバルブ416が開いて、車両外の大気中に水素ガスを排気して、水素ガスの圧力がそれ以上上がるのを防いでいる。
また、高圧水素ガスタンク300に水素ガスを充填する場合には、車両の側面に設けられている水素ガス供給ポート428に、水素ガス供給パイプ(図示せず)をつなぎ、高圧水素ガスタンク300に取り付けられている充填マニュアルバルブ308を手動で開くことによって、水素ガス供給パイプから供給される高圧の水素ガスが、供給流路413を介して高圧水素ガスタンク300に流入して充填される。なお、このとき、高圧水素ガスタンク300に充填された水素ガスが逆流しないようにするために、高圧水素ガスタンク300の根本には逆止弁306が設けられている。
図2は、この実施例の車載用動力出力装置を電気系統を中心に示す構成図である。図示するように、この車載用動力出力装置100は、電気系統として、主として、前述した燃料電池200と、二次電池800と、高圧コンバータ810と、インバータ820と、駆動モータ830と、コンビネーションメータ840と、装置全体を制御する前述したパワーコントロールユニット700を備えている。
二次電池800には、高圧コンバータ810を介して、燃料電池200とインバータ820が並列に接続されている。燃料電池200には、二次電池800からの電流が逆流するのを防止するためのダイオード850が直列に接続されている。燃料電池200で発生した電力は、インバータ820に供給されるとともに、場合によっては二次電池800にも供給される。二次電池800で発生した電力は、高圧コンバータ810を介してインバータ820に供給される。
二次電池800は、充放電可能な蓄電池である。本実施例では、ニッケル水素バッテリを用いるものとした。その他、種々のタイプの二次電池を適用可能である。
高圧コンバータ810は、二次電池800から出力された電圧を昇圧して、インバータ820に並列に印加する。このとき、高圧コンバータ810は、パワーコントロールユニット700からの制御信号に従って、電圧の昇圧を行なう。実際には、高圧コンバータ810は、4個のスイッチング素子(例えば、バイポーラ形MOSFET(IGBT))とリアクタとを主回路素子として構成されており、これらスイッチング素子のスイッチング動作をパワーコントロールユニット700からの制御信号によって制御されることにより、印加された直流電圧を所望の直流電圧に昇圧変換している。また、高圧コンバータ810は、電池200から入力された直流電圧を調整して二次電池800に出力することもでき、この高圧コンバータ810の機能により、二次電池800の充放電が実現される。
インバータ820は、燃料電池200や二次電池800から供給された電力によって駆動モータ830を駆動する。具体的には、インバータ820は、燃料電池200や二次電池800から印加された直流電圧を、3相交流電圧に変換して駆動モータ830に供給すると共に、このとき、パワーコントロールユニット700からの制御信号に従って、駆動モータ830に供給する3相交流電圧の振幅(実際にはパルス幅)及び周波数を調節することによって、駆動モータ830で発生するトルクを制御している。
実際には、インバータ820は、6個のスイッチング素子(例えば、バイポーラ形MOSFET(IGBT))を主回路素子として構成されており、これらスイッチング素子のスイッチング動作をパワーコントロールユニット700からの制御信号によって制御されることにより、印加された直流電圧を所望の振幅及び周波数の三相交流電圧に変換している。
駆動モータ830は、例えば、三相同期モータで構成されており、インバータ820を介して供給された電力によって駆動されて、車軸(図示せず)にトルクを発生させる。
二次電池800と高圧コンバータ810との間には、車両補機852およびFC補機854が接続されている。つまり、二次電池800は、これらの補機の電源となる。車両補機852とは、車両の運転時に使用される種々の電力機器を言い、照明機器、空調機器、油圧ポンプなどが含まれる。FC補機854とは、燃料電池200の運転に使用される種々の電力機器を言い、前述したポンプ410、コンプレッサ504や、ポンプ602,606等が含まれる。
上述した燃料電池200、高圧コンバータ810,インバータの運転は、パワーコントロールユニット700によって制御される。パワーコントロールユニット700は、インバータ820のスイッチングを制御して、要求動力に応じた三相交流を駆動モータ830に出力する。要求動力に応じた電力が供給されるよう、燃料電池200および高圧コンバータ810の運転を制御する。
これらの制御を実現するために、パワーコントロールユニット700には、種々のセンサ信号が入力される。これらのセンサには、例えば、アクセルペダルセンサ860と、車速を検出する車速センサ862と、二次電池800の充電状態SOC(State Of Charge)を検出するSOCセンサ864と、二次電池800の温度を検出する二次電池温度センサ866と、燃料電池200の出力電圧を検出する電圧センサ868と、その出力電流を検出する電流センサ870と、燃料電池200の温度を検出する燃料電池温度センサ872等が設けられている。パワーコントロールユニット700に接続されるその他のセンサについては、図示を省略した。なお、SOCセンサ864は、二次電池800に接続された電流センサと電圧センサから構成して、電流センサにより検出された電流値と電圧センサにより検出された電圧値と基づいて、パワーコントロールユニット700によりSOCが算出される構成とすることができる。なお、このSOCの算出は、過去のSOCの履歴情報も加味して行なうこともできる。
コンビネーションメータ840は、車両の客室のインストルメントパネル(図示せず)に設けられており、運転者に対する良好な視認性を持つ。図3は、コンビネーションメータ840の一例を示す説明図である。図示するように、コンビネーションメータ840には、フューエルゲージを始めとする各種メータやランプが設けられている。842は、出力制限警告ランプであり、燃料電池200や二次電池800の過負荷運転による出力制限運転中であることをランプの点灯により運転者に警告する。図2に戻り、コンビネーションメータ840の出力制限警告ランプ842は、ドライバ880を介してパワーコントロールユニット700により駆動制御される。
図4は、この車載用動力出力装置を搭載した車両の縦断面を模式的に示した説明図である。本実施例の車載用動力出力装置100は、図4に示すように、車両10全体にわたって配置されている。このうち、車両10のフロント部10aには、主として、燃料電池200や、パワーコントロールユニット700や、コンプレッサ504などが配置され、床下部10bには、水素ガス流路401,403やポンプ410などが配置され、リア部10cには、高圧水素ガスタンク300や水素ガス供給ポート428などが配置されている。
フロント部10aには、燃料電池200によって発生された電力により車両10の推進力を生じさせる上述した駆動モータ830や、駆動モータ830の発生したトルクを車軸に伝えるギヤ910や、駆動モータ830を冷却させるためのラジエタ920や、エアコン用のコンデンサ930や、燃料電池200を冷却するためのメインラジエタ940などが配置され、床下部10bには、燃料電池200を冷却するためのサブラジエタ950などが配置され、リア部10cには、燃料電池200を補助するための上述した2次電池800などが配置されている。
B.電力制御処理:
図5は、パワーコントロールユニット700による電力制御処理のフローチャートである。パワーコントロールユニット700が他の制御処理とともに、この処理を繰り返し実行することにより、駆動モータ830の駆動を制御し、車両は走行することができる。
この処理では、パワーコントロールユニット700のCPUは、まず、走行要求電力Ed、充放電電力Eb、FC要求電力Efをそれぞれ設定する処理を行なう(ステップ100)。走行要求電力Edは、車両が走行するために、駆動モータ830に供給すべき電力である。充放電電力Ebは、二次電池800の充放電に伴う電力である。FC要求電力Efは、燃料電池200に対する要求電力である。
図6および図7は、ステップS100で実行される、上記3要素の電力Ed,Eb,Efを設定する処理の詳細を示すフローチャートである。図6に示すように、このルーチンに処理が移行すると、CPUは、まず、アクセルペダルセンサ860により検出されるアクセルペダルポジションAPと車速センサ862により検出される車速Vとを読み込む処理を行なう(ステップS110)。そして、その読み込んだアクセルペダルポジションAPに基づいて要求トルクT*を演算する(ステップS120)。アクセルペダルの踏み込み量であるアクセルペダルポジションAPは、運転者が要求する要求トルクT*と直接関係するから、アクセルペダルポジションAPから要求トルクT*を求めることができる。実施例では、アクセルペダルポジションAPと要求トルクT*との関係を予めマップとしてパワーコントロールユニット700のROMに記憶しておき、アクセルペダルポジションAPが与えられるマップから与えられたアクセルペダルポジションAPに対応する要求トルクT*を導出するものとした。
続いて、CPUは、その演算により求めた要求トルクT*と読み込んだ車速Vとに基づいて要求出力Ed*を演算する処理を実行する(ステップS130)。具体的には、車速Vから車両の駆動軸の回転数を求め、求めた回転数に要求トルクT*を乗じることにより要求出力Ed*を演算する。
その後、CPUは、燃料電池温度センサ872により検出される燃料電池200の温度Tfを読み込む処理を行なう(ステップS140)。そして、その読み込んだ燃料電池200の温度Tfに基づいて燃料電池出力可能量Qfを演算する(ステップS150)。燃料電池200の運転状態はその温度Tfに反映されるから、温度Tfに基づいて燃料電池出力可能量Qfを求めることができる。実施例では、予め実験などにより燃料電池200の温度Tfと燃料電池出力可能量Qfとの関係を求めてマップとしてパワーコントロールユニット700のROMに予め記憶しておき、燃料電池の温度Tfが与えられるマップからその温度Tfに対応する燃料電池出力可能量Qfを導出するものとした。図8に、燃料電池200の温度Tfと燃料電池出力可能量Qfとの関係の一例を示す。なお、この燃料電池出力可能量Qfの単位はワットである。
なお、ステップS150では、燃料電池出力可能量Qfは、燃料電池200の温度に基づいて求めていたが、これに替えて、燃料電池の温度と、さらに他の物理量(センサ出力値)とから燃料電池出力可能量Qfを求める構成としてもよい。他の物理量としては、燃料の供給ガス圧や冷却水の温度等を用いることができる。
図6に戻り、次に、CPUは、SOCセンサ864により検出される二次電池800のSOCと、二次電池温度センサ866により検出される二次電池800の温度Tbとを読み込む(ステップS160)。続いて、その読み込んだSOCと温度Tbに基づいて二次電池出力可能量Qbを演算する(ステップS170)。二次電池800は、そのSOCと温度Tbによって出力可能な二次電池出力可能量が定まることから、実施例では、予め実験などにより二次電池800のSOCと温度Tbと二次電池出力可能量Qbの関係を求めてマップとしてパワーコントロールユニット700のROMに予め記憶しておき、二次電池800のSOCと温度Tbが与えられるマップからそのSOCと温度Tbに対応する二次電池出力可能量Qbを導出するものとした。図9に、温度Tbを固定してSOCと二次電池出力可能量Qbとの2次元の関係の一例を示す。なお、この二次電池出力可能量Qbの単位はワットである。
ステップS170では、二次電池出力可能量Qbは、二次電池800のSOCと温度に基づいて求めていたが、これに替えて、両者(SOCと温度)と、さらに他の物理量(センサ出力値)とから二次電池出力可能量Qbを求める構成としてもよい。他の物理量としては、電圧、電流、鉛電池の場合の電解液比重等を用いることができる。
図6に戻り、続いて、CPUは、ステップS150で求めた燃料電池出力可能量Qfと、ステップS170で求めた二次電池出力可能量Qbとの和を、駆動モータ830の駆動出力許可量Qhとして記憶する(ステップS180)。その後、CPUは、ステップS130で求めたEd*が、ステップS180で求めた駆動出力許可量Qh以下であるか否かを判別する(ステップS190)。ここで、Ed*がQh以下であると判別されると、そのEd*を、ステップS100で求める走行要求電力Edとして記憶する(ステップS200)。一方、ステップS190で、Ed*がQhを上回ると判別されると、上記駆動出力許可量Qhを走行要求電力Edとして記憶する(ステップS210)。
ステップS200またはS210の処理を終えると、CPUは、図7のステップS220に処理を進めて、充放電電力Ebを設定する処理を行なう。ここでは、ステップS180で求めた駆動出力許可量Qhを踏まえて充放電電力Ebを求めるが、このとき、二次電池出力可能量Qb以内となるように充放電電力Ebを制限する。
続いて、CPUは、温度センサ507により検出されるコンプレッサ504のモータ回りの温度Tcを読み込む(ステップS230)。その後、その読み込んだ温度Tcに基づいてエア送気量制限率Paを演算する(ステップS240)。前述したように、コンプレッサ504のモータ504mや、そのモータ504mに接続されるインバータは、内部に損失による発熱があり温度が上昇する。温度が高くなりすぎると、絶縁物の劣化を早めたり、軸受や整流子などに悪影響を及ぼす可能性が生じる。このために、コンプレッサ504のモータ回りの温度Tcに応じて、コンプレッサ504による酸化ガスの送気量を制限して、モータ504mの回転を抑えている。
実施例では、予め実験などにより温度Tcとエア送気量制限率Paの関係を求めてマップとしてパワーコントロールユニット700のROMに予め記憶しておき、そのモータ回りの温度Tcが与えられるマップからその温度Tcに対応するエア送気量制限率Paを導出するものとした。図10に、コンプレッサ504のモータ回りの温度Tcとエア送気量制限率Paの関係の一例を示す。図示するように、コンプレッサ504のモータ回りの温度Tcが所定値T1(>100℃)を上回ると、温度Tcが大きくなるに従ってエア送気量制限率Paは徐々に低下する。なお、このエア送気量制限率Paの単位は百分率である。
図7に戻り、ステップS240の実行後、CPUは、温度センサ409により検出される、ポンプ(以下、水素ポンプと呼ぶ)410のモータ回りの温度Tpを読み込む(ステップS250)。その後、その読み込んだ温度Tpに基づいて水素ポンプ回転数制限率Pfを演算する(ステップS260)。前述したように、水素ポンプ410のモータ410mや、そのモータ410mに接続されるインバータは、内部に損失による発熱があり温度が上昇する。温度が高くなりすぎると、絶縁物の劣化を早めたり、軸受や整流子などに悪影響を及ぼす可能性が生じる。このために、水素ポンプ410のモータ回りの温度Tpに応じて、水素ポンプ410のモータ410mの回転数を制限している。
実施例では、予め実験などにより温度Tpと水素ポンプ回転数制限率Pfの関係を求めてマップとしてパワーコントロールユニット700のROMに予め記憶しておき、そのモータ回りの温度Tpが与えられるマップからその温度Tpに対応する水素ポンプ回転数制限率Pfを導出するものとした。このマップは、図10で示したエア送気量制限率Paを求めるマップと同様に、温度が所定値(>100℃)を上回ると、温度が大きくなるに従って水素ポンプ回転数制限率Pfは徐々に低下する。なお、この水素ポンプ回転数制限率Pfの単位は百分率である。この実施例では、温度Tpに応じたパラメータとして、水素ポンプ回転数制限率Pfを用いていたが、これに替えて、水素ポンプ回転数制限率Pfと等価である水素燃料ガスの供給量をパラメータとすることもできる。
図7に戻り、ステップS260の実行後、ステップS240で求めたエア送気量制限率Paを上回らないように酸化ガスの供給量の制御を行なうとともに、ステップS260で求めた水素ポンプ回転数制限率Pfを上回らないように水素ポンプ410の回転数を制御する(ステップS265)。その後、CPUは、電圧センサ868と電流センサ870によって検出した燃料電池の出力電圧Vと出力電流Iを読み込む(ステップS270)。その後、その読み込んだ出力電圧Vおよび出力電流Iに基づいて、FC最大パワーQmxを演算する(ステップS280)。FC最大パワーQmxは、十分な電圧値(定格電圧、例えば、240V)での燃料電池200の最大出力を示すパラメータである。
図11は、燃料電池200の電圧−電流特性マップである。図中、曲線Af1は、燃料電池が正常である状態を示し、曲線Af2は、燃料電池が長期放置される等によって性能が低下した状態を示している。この性能が低下した状態である場合には、電圧が低下し始めるポイントが低電流側に移行する。上記定格電圧(図中、V0であり、例えば240V)では、電流が極端に小さなものとなって要求するだけの電力を出力し得ない。そこで、パワーコントロールユニット700では、電圧センサ868と電流センサ870によって検出した燃料電池の出力電圧と出力電流とから、燃料電池200の現在の電圧−電流特性を演算して、その電圧−電流特性に基づき、出力電圧V0に応じた出力電流I0を求めて、V0とI0の積からFC最大パワーQmxを算出し、このFC最大パワーQmxを燃料電池200の出力可能な上限値とした。
なお、燃料ガス供給量と酸化ガス供給量とが十分でない場合には、両供給量から決まる最大電流でもっても上記出力電圧V0を得ることができない。この場合には、FC最大パワーQmxは、上記最大電流で決まる出力電圧値での出力を表わすものに定められる。すなわち、このステップS280では、詳細には、燃料電池の出力電圧Vと出力電流Iに加えて、燃料ガス供給量と酸化ガス供給量に基づいてFC最大パワーQmxを求めている。
図7に戻り、ステップS280の実行後、燃料電池200に対する要求電力であるFC要求電力Efを設定する処理を行なう(ステップS290)。FC要求電力Efは、ステップS200またはS210で設定した走行要求電力Edと、ステップS220で設定した充放電電力Ebと、補機電力Esの3要素の和で求められる。補機電力Esは、車両補機852およびFC補機854を駆動するのに要する電力である。なお、このステップS290では、上記3要素を加算することで求めた値が、ステップS150で求めた燃料電池出力可能量QfまたはステップS280で求めたFC最大パワーQmxを越えた場合には、その値にFC要求電力Efを設定する。
ステップS290の実行後、「リターン」に抜けて、このEd,Eb,Efの設定ルーチンの処理を終える。すなわち、この設定ルーチンによれば、走行要求電力Ed、充放電電力Eb、FC要求電力Efの各設定がなされるが、これらの設定に際し、燃料電池200から出力可能な電力に対応したパラメータとして、燃料電池出力可能量QfとFC最大パワーQmxとエア送気量制限率Paと水素ポンプ回転数制限率Pfといった4つのパラメータを用意し、これらパラメータによりFC要求電力Efの大きさを制限することで、燃料電池200からの出力を制限するようにしている。
また、二次電池800から出力可能な電力に対応したパラメータとして、二次電池出力可能量Qbといったパラメータを用意し、このパラメータにより充放電電力Ebの大きさを制限することで、二次電池800からの出力を制限するようにしている。さらに、燃料電池200と二次電池800からそれぞれ出力可能な電力の和に対応したパラメータとして、駆動出力許可量Qhを用意し、このパラメータにより走行要求電力Edの大きさを制限することで、駆動モータ830の出力を制限するようにしている。
なお、FC最大パワーQmxを求める構成が請求項に、燃料電池出力可能量Qfを求める構成が請求項にそれぞれ対応している
Ed,Eb,Efの設定ルーチンの処理を終えると、図5のステップS100を抜けてステップS300に処理を進める。CPUは、ステップS100で設定されたFC要求電力Efを出力するよう燃料電池200の出力電圧を設定し、燃料電池200のガス流量を制御する(ステップS300)。電圧は、次のマップにより設定される。図12は、燃料電池200の出力特性を示す説明図である。上段には電力と電流との関係を示し、下段には電圧と電流の関係を示した。
供給されるガス流量に応じて燃料電池200の出力特性は変動する。下段の曲線Af3はガス流量が低い状態、曲線Af4はガス流量が高い状態を示している。ガス流量が低い場合には、電圧が低下し始めるポイントが低電流側に移行する。
電力−電流特性マップ(上段)に基づき、FC要求電力Efに応じた電流Ifcを求めることができる。また、電圧−電流特性マップ(下段)に基づき、電流Ifcに応じた電圧Vfcを求めることができる。燃料電池200のガス流量が低く、十分な電圧値で要求された電力を出力し得ない場合には、これらの特性マップに基づきガス流量の目標値も併せて設定される。
図5に戻り、次に、パワーコントロールユニット700は、ステップS300にて設定された燃料電池200の出力電圧と、ステップS100にて設定された充放電電力Ebが達成されるように、高圧コンバータ810の出力電圧を制御し、併せて要求電力が駆動モータ830に供給されるようインバータ820を制御する(ステップS400)。インバータ820のスイッチングに伴い、燃料電池200からはガス流量に応じた電力が出力される。また、二次電池800からは燃料電池200から出力される電力とインバータ820で消費される電力との差分に応じた電力が充放電される。例えば、燃料電池200の出力に応答遅れがある場合には、FC要求電力Efに満たない分が二次電池800によって補償される。二次電池800からの出力は、燃料電池200の出力がFC要求電力Efに近づくに連れて徐々に低減する。上記制御により、高い応答性で電力を供給することができる。
車両補機852およびFC補機854には少なくとも二次電池800からの電力が保証されている。二次電池800の充電時には、燃料電池200または駆動モータ830からの電力をこれらの補機に供給してもよい。
C.出力制限警告ランプの制御処理:
図13は、出力制限警告ランプ842のオン・オフを制御する制御ルーチンを示すフローチャートである。この制御ルーチンは、所定時間ごとに繰り返し実行される。図示するように、パワーコントロールユニット700のCPUは、処理が開始されると、まず、現在、出力制限警告ランプ842が点灯中であるか否かを判別する(ステップS600)。ここで、点灯中でない(オフ状態)と判別されると、出力制限警告ランプ842をオン状態に切り替える制御であるランプオン制御ルーチンを実行する(ステップS700)。一方、ステップS600で、点灯中である(オン状態)と判別されると、出力制限警告ランプ842をオフ状態に切り替える制御であるランプオフ制御ルーチンを実行する(ステップS800)。ステップS700またはステップS800の実行後、「リターン」に抜けて、この制御ルーチンを一旦終了する。
図14は、ランプオン制御ルーチンの詳細を示すフローチャートである。このルーチンに処理が移行すると、CPUは、以下の通りの第1ないし第6のオン条件の判定を順に行なう。
第1のオン条件;電力制御処理ルーチンによって求められたパラメータの一つであるFC最大パワーQmxが、所定値L1より小さいか否かが判定される(ステップS710)。
第2のオン条件;同じく上記パラメータの一つである燃料電池出力可能量Qfが、所定値L2より小さいか否かが判定される(ステップS720)。
第3のオン条件;同じく上記パラメータの一つである二次電池出力可能量Qbが、所定値L3より小さいか否かが判定される(ステップS730)。
第4のオン条件;同じく上記パラメータの一つであるエア送気量制限率Paが、所定値L4より小さいか否かが判定される(ステップS740)。
第5のオン条件;同じく上記パラメータの一つである水素ポンプ回転数制限率Pfが、所定値L5より小さいか否かが判定される(ステップS750)。
第6のオン条件;同じく上記パラメータの一つである、燃料電池出力可能量Qfと二次電池出力可能量Qbの和である駆動出力許可量Qhが、出力制限を行なう前のステップS130で求められた要求出力Ed*に所定値L6を乗じた値より小さいか否かが判定され(ステップS760)、そして、ステップS760の判定結果が肯定となった状態が、連続して1秒以上経過したか否かが判定される(ステップS770,S780,S790)。なお、上記所定値L1ないしL6はパワーコントロールユニット700のROMに予め記憶された一定値である。
上記第1ないし第6のオン条件のうちのいずれかが成立した場合、ステップS792に処理は進み、CPUは、出力制限警告ランプ842をオン状態に切り替える。ステップS792の実行後、「リターン」に処理を進める。一方、上記第1ないし第6のオン条件の全てが非成立の場合には、そのまま「リターン」に処理を進める。
図15は、ランプオフ制御ルーチンの詳細を示すフローチャートである。このルーチンに処理が移行すると、CPUは、以下の通りの第1ないし第6のオフ条件の判定を順に行なう。
第1のオフ条件;電力制御処理ルーチンによって求められたパラメータの一つであるFC最大パワーQmxが、所定値K1以上であるか否かが判定される(ステップS810)。
第2のオフ条件;同じく上記パラメータの一つである燃料電池出力可能量Qfが、所定値K2以上であるか否かが判定される(ステップS820)。
第3のオフ条件;同じく上記パラメータの一つである二次電池出力可能量Qbが、所定値K3以上であるか否かが判定される(ステップS830)。
第4のオフ条件;同じく上記パラメータの一つであるエア送気量制限率Paが、所定値K4以上であるか否かが判定される(ステップS840)。
第5のオフ条件;同じく上記パラメータの一つである水素ポンプ回転数制限率Pfが、所定値K5以上であるか否かが判定される(ステップS850)。
第6のオフ条件;同じく上記パラメータの一つである、燃料電池出力可能量Qfと二次電池出力可能量Qbの和である駆動出力許可量Qhが、出力制限を行なう前のステップS130で求められた要求出力Ed*に所定値K6を乗じた値以上であるか否かが判定される(ステップS860)。なお、上記所定値K1ないしK6はパワーコントロールユニット700のROMに予め記憶された一定値である。
上記第1ないし第6のオフ条件の全てが成立した場合、ステップS870に処理は進み、CPUは、出力制限警告ランプ842をオフ状態に切り替える。ステップS870の実行後、「リターン」に処理を進める。一方、上記第1ないし第6のオフ条件のうちのいずれかが非成立の場合には、そのまま「リターン」に処理を進める。なお、このランプオフ制御ルーチンにおけるオフ条件の比較用の所定値K1ないしK6は、ランプオン制御ルーチンにおけるオン条件の比較用の所定値L1ないしL6よりもそれぞれ小さな値である。これは、オン制御とオフ制御との間にヒステリシスを持たせたことによる。
D.効果:
以上のように構成された実施例によれば、燃料電池出力可能量Qfが所定値L2を下回ったとき、出力制限警告ランプ842がオン状態に切り替えられる。出力制限警告ランプ842は、インストルメントパネル内のコンビネーションメータ840に設けられたものであることから、この実施例によれば、出力制限警告ランプ842の点灯によって、燃料電池200から出力可能な燃料電池出力可能量が不足していることを即座に運転者に知らせることができる。
また、FC最大パワーQmxが所定値Lを下回ったときにも、出力制限警告ランプ842がオン状態に切り替えられる。燃料電池200から出力可能な燃料電池出力可能量がFC最大パワーQmxで制限されて不足している場合にも、出力制限警告ランプ842の点灯によって、その不足を即座に運転者に知らせることができる。さらに、エア送気量制限率Paが所定値L4を下回ったときや、水素ポンプ回転数制限率Pfが所定値L5を下回ったときにも、出力制限警告ランプ842がオン状態に切り替えられる。エア送気量がエア送気量制限率Paにより制限され、水素ポンプ回転数が水素ポンプ回転数制限率Pfにより制限されることで、燃料電池200から出力可能な燃料電池出力可能量が制限されて不足している場合にも、出力制限警告ランプ842の点灯によって、その不足を即座に運転者に知らせることができる。
また、この実施例では、二次電池出力可能量Qbが所定値L3を下回ったときにも、出力制限警告ランプ842がオン状態に切り替えられる。二次電池800から出力可能な二次電池出力可能量が二次電池出力可能量Qbで制限されて不足している場合にも、出力制限警告ランプ842の点灯によって、その不足を即座に運転者に知らせることができる。
さらに、この実施例では、燃料電池出力可能量Qfと二次電池出力可能量Qbの和である駆動出力許可量Qhが、出力制限を行なう前のステップS130で求められた要求出力Ed*よりもある程度以上下回ったときにも、出力制限警告ランプ842がオン状態に切り替えられる。燃料電池200と二次電池800の電力和が不足している場合にも、出力制限警告ランプ842の点灯によって、その不足を即座に運転者に知らせることができる。
この実施例では、出力制限警告ランプ842のオン状態への切り替えを、燃料電池出力可能量QfとFC最大パワーQmxとエア送気量制限率Paと水素ポンプ回転数制限率Pfといった燃料電池200から出力可能な電力に対応した各パラメータに基づく構成と、二次電池出力可能量Qbといった二次電池800から出力可能な電力に対応したパラメータに基づく構成との双方で行なっていることから、より高精度に出力不足を運転者に知らせることができる。
以上のように構成された実施例では、パワー不足を報知する報知手段として、出力制限警告ランプ842を点灯する構成としたが、これに替えて、警告ブザーを鳴らす構成とすることもできる。さらには、振動等による触感で知らせることも可能である。また、出力制限警告ランプ842の点灯とともに、ディスプレイに、各パラメータの値を表示する構成とすることもできる。各パラメータの値を表示する構成においては、正常値も併せて表示することも好ましい。
前記実施例では、ランプオン制御ルーチンにおけるオン条件の比較用の所定値L1ないしL6は、予め用意した一定値であったが、これに替えて、他の物理量、例えば、燃料電池の状態を示す物理量や、二次電池の状態を示す物理量等に応じて値が変わる可変量とすることもできる。また、ランプオフ制御ルーチンにおけるオフ条件の比較用の所定値K1ないしK6についても、同様な可変量とすることもできる。
(第2実施例)
E.装置の構成:
第2実施例について次に説明する。本発明の第2実施例としての車載用動力出力装置は、第1実施例と比較して、ほぼ同一のハードウェア構成を備えている。同一のパーツには第1実施例と同じ番号を用いる。この第2実施例のガス系統は、第1実施例と全く同一である。電気系統については、コンビネーションメータの構成だけが相違し、その他の構成については同一である。
図16は、第2実施例のコンビネーションメータ1010の一例を示す説明図である。図示するように、コンビネーションメータ1010は、第1実施例と同一の構成を備えた上で、さらにパワーメータ1020が付加されている。パワーメータ1020は、この車載用動力出力装置から出力可能な最大電力値PWmxと、この車載用動力出力装置から現在出力中の電力値PWとを示すメータである。このパワーメータ1020は、長針1022と短針1024との2つの指針を備えたアナログ式のメータであり、長針1022で最大電力値PWmxを示し、短針1024で現在の電力値PWを示す。
パワーメータ1020の目盛盤1026には、電力値を示す目盛り(単位はKW)が振られており、さらには、その目盛りの値が所定値P0(例えば、40KW)以下の区域(図中の領域1028)には、パワー不足にあることを示す赤色の色づけがなされている。なお、この所定値以下の区域をレッドゾーンと呼ぶ。
図17は、上記コンビネーションメータ1010を駆動する電気系統のブロック図である。図示するように、コンビネーションメータ1010には、第1実施例で説明した出力制限警告ランプ842とそのドライバ880が設けられている。さらに、パワーメータ1020の長針1022に連結される第1の交差コイル1030と、その第1の交差コイル1030を駆動するドライバ1032と、パワーメータ1020の短針1024に連結される第2の交差コイル1034と、その第2の交差コイル1034を駆動するドライバ1036が設けられている。各ドライバ880,1032,1036は、パワーコントロールユニット700により制御される。
F.メータの制御処理:
この第2実施例のソフトウェア構成について次に説明する。この第2実施例では、第1実施例と同一の電力制御処理を実行する。第1実施例の出力制限警告ランプの制御ルーチンについては、この実施例では実行しない。この第2実施例では、出力制限警告ランプ842のオンオフ制御を含むコンビネーションメータの制御ルーチンを実行する。図18は、コンビネーションメータの制御ルーチンを示すフローチャートである。この制御ルーチンは、パワーコントロールユニット700により所定時間毎に繰り返し実行される。
図18に示すように、パワーコントロールユニット700のCPUは、処理が開始されると、まず、アイドル時FC最大パワーXQmxを算出するルーチンを実行する(ステップS1100)。アイドル時FC最大パワーXQmxは、アイドリング時における燃料電池200の最大出力を示すパラメータである。
図19は、アイドル時FC最大パワーXQmx算出ルーチンを示すフローチャートである。図示するように、このルーチンに処理が移行すると、CPUは、まず、ステップS1110からステップS1140までの4ステップを実行することにより、アイドリング状態にあるか否かを判別する。最初のステップS1110では、この車載用動力出力装置を搭載した車両のイグニッションスイッチがオン状態にあるか否かを判別する。ステップS1120では、燃料電池200が正常に作動しているか否かを判別する。この判別は、燃料電池200の温度や、燃料の供給ガス圧や、冷却水の温度等の燃料電池の運転状態を示すパラメータが、所定の許容範囲内にあるか否かから判別する。
ステップS1130では、電力制御処理ルーチンからコールされるEd,Eb,Efの設定ルーチン(図6)のステップS110で読み込まれたアクセルペダルポジションAPが、所定値A0(例えば3%)より小さいか否かを判別する。ステップS1140では、Ed,Eb,Efの設定ルーチンのステップS130で算出された要求出力Ed*が所定値E0(例えば、5KW)より小さいか否かを判別する(ステップS1140)。
ステップS1110からS1140までの全てのステップで肯定判別されたときには、アイドリング状態であるとして、ステップS1150に処理を進める。なお、この実施例では、上記ステップS1110からS1140までの全てのステップが肯定判別されたときに、アイドリング状態であるとしているが、必ずしもこれら全ての条件を満たす必要はない。要は、駆動モータ830に負荷が掛からない状態であることを判定できる条件であればよく、例えば、ステップS110とステップS130とだけで判定する構成とすることもできるし、ステップS130だけで判定する構成とすることもできる。
ステップS1150では、CPUは、アイドル時FC最大パワーXQmxを演算する処理を行なう。この演算は、Ed,Eb,Efの設定ルーチン(図6)のステップS140で読み込んだ燃料電池200の温度Tfに基づいて行なう。実施例では、燃料電池200の温度毎に電圧−電流特性を規定したマップ群を、パワーコントロールユニット700のROMに予め記憶しておき、そのマップ群からその温度Tfに基づくアイドル時FC最大パワーXQmxを導出するものとした。図20に、このマップ群の一例を示す。
図20に示すように、このマップ群MPSは、電圧ー電流特性を示す二次元のマップMPが、各温度Tfの値毎に複数用意されたものである。ステップS1150では、CPUは、ROMに格納されるそのマップ群MPSから、ステップS140で読み込んだ燃料電池200の温度Tfと一致する温度を規定するマップMPを選択する処理を、まず行なう。一つのマップMPには、この燃料電池200の電池性能を示す電圧ー電流特性が曲線Afにて記録されている。CPUは、その曲線Afを辿って、出力電圧Vと出力電流Iとの積である出力電力が最大となる点PMを求める。CPUは、この点PMにおける最大電力をアイドル時FC最大パワーXQmxとしてRAMに記憶する。
その後、CPUは、「リターン」に処理を進めて、このアイドル時FC最大パワーXQmx算出ルーチンを一旦終了する。なお、ステップS1110で、否定判別、すなわち、イグニッションスイッチがオン状態にないと判別されたときには、以前に算出されたアイドル時FC最大パワーXQmxを値0にクリアして(ステップS1160)、その後、「リターン」に抜けてこのルーチンを一旦終了する。一方、ステップS1120ないしS1140のうちのいずれかで否定判別されたときには、ステップS1150で算出されたアイドル時FC最大パワーXQmxをそのまま保持すべく、直ちに「リターン」に抜けてこのルーチンを一旦終了する。
このアイドル時FC最大パワーXQmx算出ルーチンを終えると、図18のステップS1100を抜けて、CPUは続くステップS1200を実行する。ステップS1200では、CPUは、アイドル時FC最大パワーXQmx算出ルーチンで求めたアイドル時FC最大パワーXQmxと、SOCセンサ864により検出される二次電池800の現在のSOC(以下、SOCbと呼ぶ)との和を、この車載用動力出力装置から出力可能な最大電力値PWmxとして記憶する。ここで、SOCbは、図6のステップS160で読み込んだSOCの値が用いられる。すなわち、アイドリング時における燃料電池200の最大出力であるアイドル時FC最大パワーXQmxと、二次電池800の現在のSOCbとの和を、車載用動力出力装置の最大電力値PWmxとする。
その後、CPUは、次式(4)に基づく演算を行なって、その演算結果を現在出力可能な電力値(現在電力値)PWとして記憶する(ステップS1300)。
現在電力値PW = V × I + SOCb ...(4)
上記Vは、燃料電池200の出力電圧であり、電圧センサ868の検出結果が用いられる。Iは、燃料電池200の出力電流であり、電流センサ870の検出結果が用いられる。SOCbは、二次電池800のSOCであり、ステップS160で読み込んだSOCの値が用いられる。その後、CPUは、ステップS1200で求めた最大電力値PWmxに応じた制御信号を第1の交差コイル1030に出力することにより、パワーメータ1020の長針1022を、最大電力値PWmxを示す振れ角に駆動する(ステップS1400)。さらに、CPUは、ステップS1300で求めた現在電力値PWに応じた制御信号を第2の交差コイル1034に出力することにより、パワーメータ1020の短針1024を、現在電力値PWを示す振れ角に駆動する(ステップS1500)。
ステップS1500の実行後、CPUは、上記最大電力値PWmxが、所定値P0を下回るか否かが判定される(ステップS1600)。この所定値P0は、前述したように、パワーメータ1020の目盛盤1026に設けられたレッドゾーンの区域を示す値である。ステップS1600でPWmxがP0を下回ると判別された場合には、CPUは、出力制限警告ランプ842をオン状態に切り替え(ステップS1700)、一方、PWmxがP0以上であると判別された場合には、CPUは、出力制限警告ランプ842をオフ状態に切り替える(ステップS1800)。ステップS1700またはS1800の実行後、「リターン」に抜けて、この制御ルーチンを一旦終了する。
G.効果:
以上のように構成された第2実施例によれば、燃料電池200の最大電力値を示すアイドル時FC最大パワーXQmxは、アイドリング時に求められる。図21は、燃料電池200におけるOCVと負荷との関係を示す説明図である。図示するように、時間tに応じて負荷が変動している場合に、その負荷の変動に対応してOCVの値も変動する。負荷が小さいほど、OCVの値は大きくなり、負荷が最小となったとき、すなわちアイドリング時に最大となる。このため、上記求められた燃料電池200のアイドル時FC最大パワーXQmxは、変動要因である負荷の影響を省いたものとなり、安定的な最大値となる。
この第2実施例では、この求められたアイドル時FC最大パワーXQmxがアイドリングを脱した後も記憶されており、このXQmxと、現在の二次電池800のSOCbとの和が、車載用動力出力装置の最大電力値PWmxとして求められる。この最大電力値PWmxが所定値P0を下回ったとき、出力制限警告ランプ842がオン状態に切り替えられる。
燃料電池の最大電力値を、運転中の現在の燃料電池の出力から求めた場合、負荷が急変動したことで、頻繁にパワー不足状態が検出され、その報知が頻繁に繰り返される支障が生じた。これに対してこの第2実施例では、上述したように、燃料電池の最大電力値は安定的な値であり、この最大電力値から求まる最大電力値PWmxに基づいて、出力制限警告ランプ842がオンオフ制御されていることから、燃料電池200に故障があって出力低下を引き起こしたときに限って、出力制限警告ランプ842を点灯させることができる。したがって、負荷変動に惑わされることなく、燃料電池200の故障を操作者に対して正確に伝えることができるという効果を奏する。また、その報知を出力制限警告ランプ842によって行なっていることから、インストルメントパネル内のコンビネーションメータ1010から運転者に即座に知らせることができる。
また、この第2実施例では、最大電力値PWmxが、コンビネーションメータ1010に内蔵されるパワーメータ1020でもって表示される構成となっていることから、負荷変動に惑わされない安定な最大電力値の表示が可能となっている。特に、この実施例では、コンビネーションメータ1010の目盛盤1026には、最大駆動出力PWmxが所定値を下回ることを示すためのレッドゾーン1028が設けられていることから、このレッドゾーン1028からも燃料電池200の故障を操作者に対して伝えることができる。
さらに、この第2実施例では、パワーメータ1020には、最大電力値PWmxを指し示す長針1022の他に、短針1024が設けられており、この短針1024により、車載用動力出力装置から出力される現在の電力値PWが指し示される。このために、動力出力装置の最大電力値PWmxと現在の電力値PWとの比較を容易に行なうことでができる。
なお、この第2実施例の車載用動力出力装置では、燃料電池200以外のエネルギ源として、二次電池800を備えている。燃料電池と二次電池という2つのエネルギ源を備えた従来の車載用動力出力装置においては、前述したように、負荷の変動によって燃料電池のOCVが変動することから、二次電池の充電状態が不足してくると、出力が急激に低下することになる。これに対してこの第2実施例では、こうした燃料電池と二次電池を備えた構成においても、上述したように、負荷変動に惑わされることなく、燃料電池の故障を操作者に対して正確に伝えることができる。
以上のように構成された第2実施例では、パワー不足を報知する報知手段として、出力制限警告ランプ842を点灯する構成としたが、これに替えて、警告ブザーを鳴らす構成とすることもできる。さらには、振動等による触感で知らせることも可能である。
また、第2実施例では、出力制限警告ランプ842を備える構成としたが、これに替えて、出力制限警告ランプ842をなくすこともできる。パワー不足であることは、パワーメータ1020の長針1022がレッドゾーンまで低下したことによっても運転者に知らせることができるためである。逆に、パワーメータ1020をなくして、出力制限警告ランプ842を備える構成とすることもできる。
第2実施例は、パワーメータ1020に、長針1022と短針1024を設けて、車載用動力出力装置の最大電力値PWmxと現在の電力値PWが比較可能に表示されるように構成されていたが、これに替えて、短針1024をなくして、最大電力値PWmxだけが表示される構成とすることもできる。この構成でも、長針1022の指し示す値によって、燃料電池の故障を操作者に対して伝えることができるからである。また、前記第2実施例の構成において、レッドゾーン1028の表示を省く構成とすることもできる。
第2実施例では、パワーメータ1020は、アナログ式のメータであったが、これに替えて、デジタル式のメータとすることができる。例えば、ディスプレイ上に表示する領域の面積によって最大電力値PWmxを表わす構成として、最大電力値PWmxが所定値P0を下回ったときに、例えば緑色から赤色に上記領域の表示色を切り替える構成とすることができる。
第2実施例の車載用動力出力装置は、エネルギー源として、燃料電池200と二次電池800を備えているが、これに替えて、燃料電池200だけを備える構成とすることもできる。この構成においては、車載用動力出力装置から出力可能な最大電力値を、上述したアイドル時FC最大パワーXQmx算出ルーチンで求めた値として、この値をパワーメータに表示したり、この値に基づいて出力制限警告ランプを表示したりすることができる。また、燃料電池200と二次電池800以外に、さらに他のエネルギ源を備える構成に本発明を適用することもできる。要は、燃料電池をエネルギ源の一つとして動力を出力するものであれば適用可能である。
第2実施例における最大電力値PWmx、電力値PWは、特許請求の範囲でいう最大出力値、出力値に対応する。他の実施態様として、供給される水素量や酸化ガス量等の他のパラメータを用いて最大出力値、出力値を定める構成とすることもできる。
前記第1および第2実施例では、動力出力装置を車両に搭載する場合について説明したが、これに替えて、船舶、航空機などの他の交通手段や、その他各種産業機械などに搭載することも可能である。
以上、本発明の一実施例を詳述してきたが、本発明は、こうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様にて実施することができるのは勿論のことである。
本発明の一実施例としての車載用動力出力装置をガス系統を中心に示す構成図である。 この実施例の車載用動力出力装置を電気系統を中心に示す構成図である。 コンビネーションメータ840の一例を示す説明図である。 この車載用動力出力装置を搭載した車両の縦断面を模式的に示した説明図である。 パワーコントロールユニット700による電力制御処理を示すフローチャートである。 ステップS100で実行される3要素の電力Ed,Eb,Efを設定する処理の前半部分を示すフローチャートである。 その電力Ed,Eb,Efを設定する処理の後半部分を示すフローチャートである。 燃料電池200の温度Tfと燃料電池出力可能量Qfとの関係を示すグラフである。 SOCと二次電池出力可能量Qbとの関係を示すグラフである。 コンプレッサ504のモータ回りの温度Tcとエア送気量制限率Paとの関係を示すグラフである。 燃料電池200の電圧−電流特性マップを示すグラフである。 燃料電池200の出力特性を示す説明図である。 出力制限警告ランプ842のオン・オフを制御する制御ルーチンを示すフローチャートである。 ランプオン制御ルーチンの詳細を示すフローチャートである。 ランプオフ制御ルーチンの詳細を示すフローチャートである。 第2実施例のコンビネーションメータ1010の一例を示す説明図である。 コンビネーションメータ1010を駆動する電気系統のブロック図である。 コンビネーションメータの制御ルーチンを示すフローチャートである。 アイドル時FC最大パワーXQmx算出ルーチンを示すフローチャートである。 燃料電池の温度毎に電圧−電流特性を規定したマップ群の一例を示す説明図である。 燃料電池におけるOCVと負荷との関係を示す説明図である。
10...車両
10a...フロント部
10b...床下部
10c...リア部
100...車載用動力出力装置
202,204...シャットバルブ
300...高圧水素ガスタンク
302...シャットバルブ
304...放出マニュアルバルブ
306...逆止弁
308...充填マニュアルバルブ
401...本流流路
403...循環流路
405...排出流路
406...気液分離器
409...温度センサ
410...水素ポンプ
410m...モータ
411...リークチェック流路
412...シャットバルブ
413...供給流路
414...リリーフバルブ
416...リリーフバルブ
418...減圧バルブ
419...逆止弁
420...熱交換器
422...減圧バルブ
424...水素希釈器
426...リークチェックボート
428...水素ガス供給ポート
501...酸化ガス供給流路
502...エアクリーナ
503...酸素オフガス排出流路
504...コンプレッサ
504m...モータ
505...酸素オフガス導入流路
506...加湿モジュール
507...温度センサ
508...調圧弁
510...気液分離器
512...消音器
514...オフガス排出口
601...水循環流路
602,606...ポンプ
604...加湿水タンク
608...インジェクタ
700...パワーコントロールユニット
800...二次電池
810...高圧コンバータ
820...インバータ
830...駆動モータ
840...コンビネーションメータ
842...出力制限警告ランプ
850...ダイオード
852...車両補機
860...アクセルペダルセンサ
862...車速センサ
866...二次電池温度センサ
868...電圧センサ
870...電流センサ
872...燃料電池温度センサ
880...ドライバ
910...ギヤ
920...ラジエタ
930...コンデンサ
940...メインラジエタ
950...サブラジエタ
1010...コンビネーションメータ
1020...パワーメータ
1022...長針
1024...短針
1026...目盛盤
1028...レッドゾーン
1030...第1の交差コイル
1032...ドライバ
1034...第2の交差コイル
1036...ドライバ
Pa...エア送気量制限率
Pf...水素ポンプ回転数制限率
Qb...二次電池出力可能量
Qf...燃料電池出力可能量
Qh...駆動出力許可量
Qmx...FC最大パワー
XQmx...アイドル時FC最大パワー
PWmx...最大電力値
PW...現在電力値

Claims (43)

  1. 燃料電池をエネルギ源の一つとして動力を出力する動力出力装置であって、
    前記燃料電池から出力可能な電力に対応したパラメータを求める演算手段と、
    該求められたパラメータを所定値と比較して、前記出力可能な電力が不足しているパワー不足状態を検出する検出手段と、
    該検出手段で前記パワー不足状態が検出されたときに、パワー不足であることを報知する報知手段と
    を備える動力出力装置。
  2. 請求項1に記載の動力出力装置であって、
    前記演算手段は、
    前記燃料電池の電池特性を検出する電池特性検出手段と、
    該検出された電池特性に基づいて、前記パラメータとして、定格電圧での最大出力を求める手段と
    を備える動力出力装置。
  3. 請求項1または2に記載の動力出力装置であって、
    前記演算手段は、
    前記燃料電池の状態を検出する電池状態検出手段と、
    該検出された燃料電池の状態に基づいて、前記パラメータとして、前記燃料電池の出力を制限するための出力制限量を求める手段と
    を備える動力出力装置。
  4. 前記電池状態検出手段により検出される燃料電池の状態が、前記燃料電池の温度を少なくとも含むものである請求項3に記載の動力出力装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の動力出力装置であって、
    前記演算手段は、
    前記燃料電池へ燃料ガスを送る燃料ポンプの状態を検出する燃料ポンプ状態検出手段と、
    該検出された燃料ポンプの状態に基づいて、前記パラメータとして、前記燃料ポンプによる燃料ガスの供給量を制限するための燃料ガス制限量を求める手段と
    を備える動力出力装置。
  6. 前記燃料ポンプ状態検出手段により検出される燃料ポンプの状態が、前記燃料ポンプのモータの温度である請求項5に記載の動力出力装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の動力出力装置であって、
    前記演算手段は、
    前記燃料電池へ酸化ガスを圧送するコンプレッサの状態を検出するコンプレッサ状態検出手段と、
    該検出されたコンプレッサの状態に基づいて、前記パラメータとして、前記コンプレッサによる酸化ガスの供給量を制限するための酸化ガス制限量を求める手段と
    を備える動力出力装置。
  8. 前記コンプレッサ状態検出手段により検出されるコンプレッサの状態が、前記コンプレッサのモータの温度である前記請求項7に記載の動力出力装置。
  9. 前記報知手段は、前記報知を可視的に行なう報知灯を備える請求項1ないし8のいずれかに記載の動力出力装置。
  10. 燃料電池と該燃料電池からの出力を充電可能な二次電池とをエネルギ源として動力を出力する動力出力装置であって、
    前記二次電池から出力可能な電力に対応したパラメータを求める演算手段と、
    該求められたパラメータを所定値と比較して、前記二次電池から出力可能な電力が不足しているパワー不足状態を検出する検出手段と、
    該検出手段で前記パワー不足状態が検出されたときに、パワー不足であることを報知する報知手段と
    を備える動力出力装置。
  11. 請求項10に記載の動力出力装置であって、
    前記演算手段は、
    前記二次電池の状態を検出する電池状態検出手段と、
    該検出された二次電池の状態に基づいて、前記パラメータとして、前記二次電池の出力を制限するための出力制限量を求める手段と
    を備える動力出力装置。
  12. 前記電池状態検出手段により検出される二次電池の状態が、前記二次電池の充電状態と前記二次電池の温度を少なくとも含むものである請求項11に記載の動力出力装置。
  13. 前記報知手段は、前記報知を可視的に行なう報知灯を備える請求項10ないし12のいずれかに記載の動力出力装置。
  14. 燃料電池と、
    該燃料電池からの出力を充電可能な二次電池と、
    前記燃料電池および/または二次電池からの出力の供給を受けて、モータを駆動するインバータと、
    前記燃料電池と二次電池からそれぞれ出力可能な電力の和に対応したパラメータを求める演算手段と、
    該求められたパラメータを所定値と比較して、前記出力可能な電力の和が不足しているパワー不足状態を検出する検出手段と、
    該検出手段で前記パワー不足状態が検出されたときに、パワー不足であることを報知する報知手段と
    を備える動力出力装置。
  15. 前記報知手段は、前記報知を可視的に行なう報知灯を備える請求項14に記載の動力出力装置。
  16. 燃料電池と該燃料電池からの出力を充電可能な二次電池とをエネルギ源として動力を出力する動力出力装置であって、
    前記燃料電池から出力可能な電力に対応した第1のパラメータを求める演算手段と、
    該求められた第1のパラメータを第1の所定値と比較して、前記燃料電池から出力可能な電力が不足しているパワー不足状態を検出する第1検出手段と、
    前記二次電池から出力可能な電力に対応した第2のパラメータを求める演算手段と、
    該求められた第2のパラメータを第2の所定値と比較して、前記二次電池から出力可能な電力が不足しているパワー不足状態を検出する第2検出手段と、
    前記第1検出手段と第2検出手段のうちの少なくとも一方で、パワー不足状態が検出されたときに、パワー不足であることを報知する報知手段と
    を備える動力出力装置。
  17. 燃料電池をエネルギ源の一つとして動力を出力する動力出力装置であって、
    当該動力出力装置に負荷が掛かっていないときに、前記燃料電池から出力可能な最大出力値を求める燃料電池最大出力値算出手段と、
    該求められた燃料電池の最大出力値を用いて、当該動力出力装置から出力可能な最大出力値を求める装置最大出力値算出手段と、
    該求められた動力出力装置の最大出力値が所定値を下回るパワー不足状態を検出する検出手段と、
    該検出されたパワー不足状態を報知する報知手段と
    を備える動力出力装置。
  18. 前記報知手段は、前記報知を可視的に行なう報知灯を備える請求項17に記載の動力出力装置。
  19. 燃料電池をエネルギ源の一つとして動力を出力する動力出力装置であって、
    当該動力出力装置に負荷が掛かっていないときに、前記燃料電池から出力可能な最大出力値を求める燃料電池最大出力値算出手段と、
    該求められた燃料電池の最大出力値を用いて、当該動力出力装置から出力可能な最大出力値を求める装置最大出力値算出手段と、
    当該動力出力装置に負荷が掛かっているときに、前記装置最大出力値算出手段により求められた動力出力装置の最大出力値を表示する表示手段と
    を備える動力出力装置。
  20. 前記表示手段は、前記動力出力装置の最大出力値が所定値を下回ることを明示しうるメータを備える請求項19に記載の動力出力装置。
  21. 前記メータは、
    前記動力出力装置の最大出力値に応じて可動する指針と、該指針の振れ量を表わす目盛盤とを備えるとともに、
    前記動力出力装置の最大出力値が所定値を下回ることを示す警告区域を前記目盛盤に設けた構成である請求項20に記載の動力出力装置。
  22. 前記メータの指針が前記警告区域に至る状態時に、パワー不足であることを報知する報知灯を備える請求項21に記載の動力出力装置。
  23. 請求項19ないし22に記載の動力出力装置であって、
    当該動力出力装置から出力される現在の出力値を求める現出力値算出手段と、
    該求められた現在の出力値を、前記表示手段による表示と比較可能に表示する現出力値表示手段と
    を備える動力出力装置。
  24. 燃料電池と、該燃料電池からの出力を充電可能な二次電池とを備え、両者によって動力を出力する動力出力装置であって、
    当該動力出力装置に負荷が掛かっていないときに、前記燃料電池から出力可能な最大出力値を求める燃料電池最大出力値算出手段と、
    該求められた燃料電池の最大出力値と、前記二次電池から出力可能な最大出力値の和を、当該動力出力装置から出力可能な最大出力値として求める装置最大出力値算出手段と、
    該求められた動力出力装置の最大出力値が所定値を下回るパワー不足状態を検出する検出手段と、
    該検出されたパワー不足状態を報知する報知手段と
    を備える動力出力装置。
  25. 燃料電池と、該燃料電池からの出力を充電可能な二次電池とを備え、両者によって動力を出力する動力出力装置であって、
    当該動力出力装置に負荷が掛かっていないときに、前記燃料電池から出力可能な最大出力値を求める燃料電池最大出力値算出手段と、
    該求められた燃料電池の最大出力値と、前記二次電池から出力可能な最大出力値の和を、当該動力出力装置から出力可能な最大出力値として求める装置最大出力値算出手段と、
    前記動力出力装置に負荷が掛かっているときに、前記装置最大出力値算出手段により求められた最大出力値を表示する表示手段と
    を備える動力出力装置。
  26. 前記表示手段は、前記動力出力装置の最大出力値が所定値を下回ることを明示しうるメータを備える請求項25に記載の動力出力装置。
  27. 前記メータは、
    前記動力出力装置の最大出力値に応じて可動する指針と、該指針の振れ量を表わす目盛盤とを備えるとともに、
    前記動力出力装置の最大出力値が所定値を下回ることを示す警告区域を前記目盛盤に設けた構成である請求項26に記載の動力出力装置。
  28. 燃料電池をエネルギ源の一つとして動力を出力する動力出力装置であって、
    当該動力出力装置から出力可能な最大出力値を求める装置最大出力値算出手段と、
    当該動力出力装置から出力される現在の出力値を求める現出力値算出手段と、
    前記装置最大出力値算出手段により求められた最大出力値と、前記現出力値算出手段により求められた現在の出力値とを比較可能に表示する表示手段と
    を備える動力出力装置。
  29. 前記表示手段は、前記最大出力値が所定値を下回ることを明示しうるメータを備える請求項28に記載の動力出力装置。
  30. 前記メータは、
    前記最大出力値に応じて可動する指針と、該指針の振れ量を表わす目盛盤とを備えるとともに、
    前記最大出力値が所定値を下回ることを示す警告区域を前記目盛盤に設けた構成である請求項29に記載の動力出力装置。
  31. 前記メータの指針が前記警告区域に至る状態時に、パワー不足であることを報知する報知灯を備える請求項30に記載の動力出力装置。
  32. 燃料電池をエネルギ源の一つとして動力を出力する動力出力方法であって、
    (a)前記燃料電池から出力可能な電力に対応したパラメータを求めるステップと、
    (b)該求められたパラメータを所定値と比較して、前記出力可能な電力が不足しているパワー不足状態を検出するステップと、
    (c)該ステップ(b)で前記パワー不足状態が検出されたときに、パワー不足であることを報知するステップと
    を備える動力出力方法。
  33. 燃料電池と該燃料電池からの出力を充電可能な二次電池とをエネルギ源として動力を出力する動力出力方法であって、
    (a)前記二次電池から出力可能な電力に対応したパラメータを求めるステップと、
    (b)該求められたパラメータを所定値と比較して、前記二次電池から出力可能な電力が不足しているパワー不足状態を検出するステップと、
    (c)該ステップ(b)で前記パワー不足状態が検出されたときに、パワー不足であることを報知するステップと
    を備える動力出力方法。
  34. 燃料電池と、
    該燃料電池からの出力を充電可能な二次電池と、
    前記燃料電池および/または二次電池からの出力の供給を受けて、モータを駆動するインバータと、
    を備えた動力出力装置を制御する動力出力方法であって、
    (a)前記モータの要求出力を算出するステップと、
    (b)前記燃料電池と二次電池からそれぞれ出力可能な電力の和に対応したパラメータを求めるステップと、
    (c)該求められたパラメータを所定値と比較して、前記出力可能な電力の和が不足しているパワー不足状態を検出するステップと、
    (d)該ステップ(c)で前記パワー不足状態が検出されたときに、パワー不足であることを報知するステップと
    を備える動力出力方法。
  35. 燃料電池と該燃料電池からの出力を充電可能な二次電池とをエネルギ源として動力を出力する動力出力方法であって、
    (a)前記燃料電池から出力可能な電力に対応した第1のパラメータを求めるステップと、
    (b)該求められた第1のパラメータを第1の所定値と比較して、前記燃料電池から出力可能な電力が不足しているパワー不足状態を検出するステップと、
    (c)前記二次電池から出力可能な電力に対応した第2のパラメータを求める演算手段と、
    (d)該求められた第2のパラメータを第2の所定値と比較して、前記二次電池から出力可能な電力が不足しているパワー不足状態を検出するステップと、
    (e)前記ステップ(b)とステップ(d)のうちの少なくとも一方で、パワー不足状態が検出されたときに、パワー不足であることを報知するステップと
    を備える動力出力方法。
  36. 燃料電池をエネルギ源の一つとして動力を出力する動力出力方法であって、
    (a)当該動力出力装置に負荷が掛かっていないときに、前記燃料電池から出力可能な最大出力値を求めるステップと、
    (b)該求められた燃料電池の最大出力値を用いて、当該動力出力装置から出力可能な最大出力値を求めるステップと、
    (c)該求められた動力出力装置の最大出力値が所定値を下回るパワー不足状態を検出するステップと、
    (d)該検出されたパワー不足状態を報知するステップと
    を備える動力出力方法。
  37. 燃料電池をエネルギ源の一つとして動力を出力する動力出力方法であって、
    (a)当該動力出力装置に負荷が掛かっていないときに、前記燃料電池から出力可能な最大出力値を求めるステップと、
    (b)該求められた燃料電池の最大出力値を用いて、当該動力出力装置から出力可能な最大出力値を求めるステップと、
    (c)当該動力出力装置に負荷が掛かっているときに、前記ステップ(b)により求められた動力出力装置の最大出力値を表示するステップと
    を備える動力出力方法。
  38. 請求項37に記載の動力出力方法であって、
    (d)前記ステップ(a)により求められた最大出力値が所定値を下回るパワー不足状態を検出するステップと、
    (e)該検出されたパワー不足状態を報知するステップと
    を備える動力出力方法。
  39. 請求項37または38に記載の動力出力方法であって、
    (f)当該動力出力方法によって出力される現在の出力値を求めるステップと、
    (g)該求められた現在の出力値を、前記ステップ(c)による表示と比較可能に表示するステップと
    を備える動力出力方法。
  40. 燃料電池と、該燃料電池からの出力を充電可能な二次電池とを備え、両者によって動力を出力する動力出力方法であって、
    (a)前記動力に対する負荷が掛かっていないときに、前記燃料電池から出力可能な最大出力値を求めるステップと、
    (b)該求められた燃料電池の最大出力値と、前記二次電池から出力可能な最大出力値の和を、当該動力出力の最大出力値として求めるステップと、
    (c)ステップ(b)により求められた最大出力値が所定値を下回るパワー不足状態を検出するステップと、
    (d)該検出されたパワー不足状態を報知するステップと
    を備える動力出力方法。
  41. 燃料電池と、該燃料電池からの出力を充電可能な二次電池とを備え、両者によって動力を出力する動力出力方法であって、
    (a)前記動力に対する負荷が掛かっていないときに、前記燃料電池から出力可能な最大出力値を求めるステップと、
    (b)該求められた燃料電池の最大出力値と、前記二次電池から出力可能な最大出力値の和を、当該動力出力の最大出力値として求めるステップと、
    (c)前記動力に対する負荷が掛かっているときに、前記ステップ(b)により求められた最大出力値を表示するステップと
    を備える動力出力方法。
  42. 燃料電池をエネルギ源の一つとして動力を出力する動力出力方法であって、
    (a)出力可能な最大出力値を求めるステップと、
    (b)出力されている現在の出力値を求めるステップと、
    (c)ステップ(a)により求められた最大出力値と、ステップ(b)により求められた現在の出力値とを比較可能に表示するステップと
    を備える動力出力方法。
  43. 請求項42に記載の動力出力方法であって、
    (d)前記ステップ(a)により求められた最大出力値が所定値を下回るパワー不足状態を検出するステップと、
    (e)該検出されたパワー不足状態を報知するステップと
    を備える動力出力方法。
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