JP2009140455A - 動作履歴収集装置及び異常発生原因解析支援システム - Google Patents
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Abstract
【課題】異常発生時に情報が記憶できなかった場合でも、電子機器における動作履歴の解析を支援する。
【解決手段】異常発生情報の記憶タイミングで異常事象情報を発生し且つその他の複数種類の動作の変化に応じて前記異常事象とは異なる複数種類の事象情報を発生する電子機器2における動作履歴の解析を支援する動作履歴収集装置3であって、電子機器2における事象情報の発生を検出する事象情報発生検出手段31a1と、事象情報発生検出手段31a1による事象情報の発生の検出に応じて、当該事象情報に対応して予め定められた保存対象情報を前記電子機器2から収集する保存対象情報収集手段31a2と、保存対象情報収集手段31a2が収集した保存対象情報を前記検出した事象情報に関連付けて時系列的に記憶する保存対象情報記憶手段32と、を有する。
【選択図】図1
【解決手段】異常発生情報の記憶タイミングで異常事象情報を発生し且つその他の複数種類の動作の変化に応じて前記異常事象とは異なる複数種類の事象情報を発生する電子機器2における動作履歴の解析を支援する動作履歴収集装置3であって、電子機器2における事象情報の発生を検出する事象情報発生検出手段31a1と、事象情報発生検出手段31a1による事象情報の発生の検出に応じて、当該事象情報に対応して予め定められた保存対象情報を前記電子機器2から収集する保存対象情報収集手段31a2と、保存対象情報収集手段31a2が収集した保存対象情報を前記検出した事象情報に関連付けて時系列的に記憶する保存対象情報記憶手段32と、を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、複数種類の動作に対応した事象情報を発生する電子機器における動作履歴の解析を支援する動作履歴収集装置及び該動作履歴収集装置を有する異常発生原因解析支援システムに関するものである。
従来からガスメータ、警報器等の各種電子機器では、予め定められたデータをEEPROM等のメモリに時系列的に記憶しておき、電子機器の故障時にそのメモリからデータを抽出して故障解析等に利用することが知られている。そして、特許文献1に示す診断データ収集装置では、初回のフェイル発生時の車両状態量を永久的に記憶するための記憶領域を設けることで、故障解析に特に有効なデータを確実に保持することを可能としてきた。
特開2005−41273号公報
上述したように有効なデータを確実に記憶することが従来から検討されてきたが、異常動作を検出してからデータをメモリに書き込むまでに所定時間を要する場合に、その所定時間内に利用者によって電子機器の強制終了等が行われたことによりデータがメモリに記憶されず、そのために異常動作に至った要因を解析することができないという問題が生じていた。
また、メモリに記憶している有効なデータが記憶されたとしても、異常発生に至った直前の電子機器の動作が判明しないと、異常に至った要因を解析することは困難であった。そのため、全ての動作履歴に対応したより多くのデータを記憶することも考えられるが、記憶容量及び電力の消費量が増大してしまうという問題が生じてしまう。特に、電池によって動作する電子機器では、メモリへの書き込み回数等にも制約があるため、全ての動作履歴を残すことは現実的ではなかった。
よって本発明は、上述した問題点に鑑み、異常発生時に情報が記憶できなかった場合でも、電子機器における動作履歴の解析を支援することができる動作履歴収集装置及び異常発生原因解析支援システムに関するものである。
上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項1記載の動作履歴収集装置は、図1の基本構成図に示すように、異常発生情報の記憶タイミングで異常事象情報を発生し且つその他の複数種類の動作の変化に応じて前記異常事象とは異なる複数種類の事象情報を発生する電子機器2における動作履歴の解析を支援する動作履歴収集装置であって、前記電子機器2における事象情報の発生を検出する事象情報発生検出手段31a1と、前記事象情報発生検出手段31a1による事象情報の発生の検出に応じて、当該事象情報に対応して予め定められた保存対象情報を収集する保存対象情報収集手段31a2と、前記保存対象情報収集手段31a2が収集した保存対象情報を前記検出した事象情報に関連付けて時系列的に記憶する保存対象情報記憶手段32と、を有することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、請求項1に記載の動作履歴収集装置において、前記保存対象情報収集手段31a2が、前記検出された象事象情報に対して予め定められた間隔で定期的に前記保存対象情報を収集する手段であることを特徴とする。
上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項3記載の動作履歴収集装置は、図1の基本構成図に示すように、前記事象情報発生検出手段31a1が検出した事象情報に対応した事象継続時間を計測する事象継続時間計測手段31a3を有し、前記保存対象情報記憶手段32が、前記事象継続時間計測手段31a3にて計測した事象継続時間を前記事象情報又は前記保存対象情報の少なくとも一方に関連付けて記憶する手段であることを特徴とする。
上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項4記載の異常発生原因解析支援システムは、図1の基本構成図に示すように、請求項1〜3の何れか1項に記載の動作履歴収集装置3と、前記動作履歴収集装置の保存対象情報記憶手段32に記憶されている保存対象情報を読み出し、前記電子機器2で生じた異常発生の原因解析を支援するために当該保存対象情報を出力する保存対象情報出力手段を有する異常発生原因解析支援装置5と、を有することを特徴とする。
以上説明したように請求項1に記載した本発明の動作履歴収集装置によれば、電子機器における事象情報の発生を検出すると、当該事象情報に対応して予め定められた保存対象情報を電子機器から収集し、これらを事象情報に関連付けて時系列的に記憶するようにしたことから、異常事象情報とは異なる事象情報の発生に応じて保存対象情報を収集できるため、異常事象情報の発生に応じた情報を記憶できなくても、その異常発生前の保存対象情報に基づいて動作履歴を解析することができる。また、保存対象情報には事象情報が関連付けられているため、それらの事情情報を時系列的に解析することで、電子機器の動作履歴を正確に把握できるため、異常事象の発生に至った経緯の解明に貢献することができる。さらに、過去の実績等に基づいて、異常事象情報に関連しそうな事象情報に着目して保存対象情報を収集することで、保存対象情報をより確実に記憶することができる。従って、動作履歴や異常発生原因等の解析を支援することができ、その解析スピードの向上に貢献することができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、事象情報の発生を検出すると、その事象情報に対応して予め定められた間隔で定期的に保存対象情報を収集して記憶するようにしたことから、検出した事象が長期間にわたる場合でも、その事象発生中に対応する複数の保存対象情報を記憶することができるため、事象発生中の動作履歴をより一層正確に解析することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、事象情報の発生を検出すると、その事象継続時間を計測して記憶するようにしたことから、より一層詳細な情報を提供できるため、事象発生中の動作履歴をより一層正確に解析することができる。また、事象継続時間を記憶しておくことで、解析後に保存対象情報の保存タイミングを変更できるため、消費電力の低減及び保存容量の減少に貢献することができる。
以上説明したように請求項4に記載した本発明の異常発生原因解析支援システムによれば、動作履歴収集装置の保存対象情報記憶手段が記憶している保存対象情報を、異常発生原因解析支援装置が読み出して、電子機器で生じた異常発生の原因解析を支援するために出力するようにしたことから、動作履歴収集装置で異常事象情報の発生に応じた情報を記憶できなくても、その異常発生前の保存対象情報に基づいて動作履歴を解析することができる。また、保存対象情報には事象情報が関連付けられているため、それらの事情情報を時系列的に解析することで、電子機器の動作履歴を正確に把握できるため、異常事象の発生に至った経緯の解明に貢献することができる。従って、動作履歴や異常発生原因等の解析を支援することができ、その解析スピードの向上に貢献することができる。
以下、図1に示す本発明に係る動作履歴収集装置及び異常発生原因解析支援システムをガス保安システムに適用した場合の一例を、図2乃至図7の図面を参照して以下に説明する。
図2において、ガス保安システム1は、屋内等に設けられ且つ上記電子機器2に相当する警報器20と、該警報器20と通信可能に接続され且つ上記動作履歴収集装置3に相当する通信装置30と、複数の警報器20又は通信装置30を管理する管理会社等に設けられ且つ上記異常発生原因解析支援装置5に相当する解析支援装置50と、を有している。
なお、本実施形態では、警報器20と通信装置30を別体とする場合について説明するが、本発明はこれに限定するものではなく、例えば、通信装置30を警報器20に通信モジュール等として一体に組み込むなど種々異なる実施形態とすることができる。
警報器2は、公知であるガス漏れ及び火災の各発生を検出して警報を行う一体型警報器を用いている。そして、警報器2は、警報器2全体の制御を司る制御部21と、後述する接続部33に対応した接続端子等の接続手段22を有している。
制御部21は、ガスセンサ、火災センサ、表示器、出力装置等の内蔵機器の故障、ガス漏れ発生、火災発生等の検出等の異常事象の発生に応じて、その異常事象の発生日時、その識別コード等を有する異常発生情報を発生し、該異常事象信号を接続手段22を介して通信装置30に出力する。そして、通信装置30はこの異常事象信号の入力に応じて異常履歴を記憶する。
さらに制御部21は、複数種類の動作に変化に応じて前記異常事象とは異なる複数種類の事象情報を発生し、該事象情報に対応した事象信号を接続手段22を介して通信装置30に出力する。そして、事象情報の一例としては、リセット発生、通信の開始/終了、各種設定操作の発生等が挙げられ、任意に設定することができる。
次に、通信装置30は、図3に示すように、マイクロプロセンサユニット(MPU)31と、メモリ部32と、接続部33と、通信部34と、を有しており、メモリ部32、接続部33、通信部34の各々はMPU31に電気的に接続されている。
MPU31は、周知のように、予め定めたプログラムに従って各種の処理や制御などを行う中央演算処理装置(CPU)31a、CPU31aのためのプログラム等を格納した読み出し専用のメモリであるROM31b、各種のデータを格納するとともにCPU31aの処理作業に必要なエリアを有する読み出し書き込み自在のメモリであるRAM31c等を有して構成している。
ROM31bは、図1に示す請求項中の事象情報発生検出手段31a1、保存対象情報収集手段31a2及び事象継続時間計測手段31a3の各種手段としてCPU31aを機能させるための事象管理処理プログラムなどの各種情報記憶している。そして、CPU31aはその事象管理処理プログラムを実行することで、事象情報発生検出手段31a1、保存対象情報収集手段31a2及び事象継続時間計測手段31a3として機能することになる。
メモリ部32は、CPU31aの処理作業に必要な各種格納エリアを有する電気的消去/書き換え可能な読み出し専用のメモリ(EEPROM)等が用いられる。メモリ部32は、規定情報D1、保存対象情報D2、異常履歴情報D3等の各種情報を記憶する領域を有している。そして、保存対象情報D2は所定の領域内に事象が発生した順番で記憶されることで、動作履歴として保存することになる。また、保存対象情報D2は、古いものから順次上書きすることにより、限られた容量で記憶するようにしている。
規定情報D1は、複数種類の事象情報の各々に対応して収集すべき保存対象情報D2と収集タイミング(例えば収集間隔など)を規定している。例えば、事象情報がリセット発生の場合は、予め定められた領域のメモリマップ、事象情報が通信の開始/終了の場合は、その日時と動作結果、事象情報が各種設定操作の発生の場合は、その設定値とメモリマップというように任意に設定される。また、収集タイミングについては、事象情報の発生時にのみ収集する、事象の継続中は収集間隔Tで定期的に収集する、事象情報の発生後に所定の間隔で任意の回数だけ収集するなどから任意に設定される。
保存対象情報D2は、図4に示すように、発生した事象情報の事象コードと、その発生日時と、規定情報D1の規定により収集した情報と、その事象の事象継続時間と、を有しており、その構成は任意に設定することができる。そして、保存対象情報D2は、図4中のアドレス1〜nの各々に対応し且つアドレス1〜nの範囲内で順次上書き保存する場合について説明するが、本発明はこれに限定するものではなく、事象コードの種類毎に定められたメモリ部32の所定領域に記憶するなど種々異なる実施形態とすることができる。また、事象コードを用いることで、保存容量を極力小さくしている。
異常履歴情報D3は、発生した異常事象情報を示す異常コードと、その発生日時と、を有している。このように異常履歴情報D3を保存対象情報D2とは別体とすることで、異常履歴情報D3を記憶できない状態が発生しても、保存対象情報D2を確実に記憶して、動作履歴の解析を可能としている。
このように本実施形態では、メモリ部32を上記保存対象情報記憶手段として機能させる場合について説明するが、本発明はこれに限定するものではなく、RAM31bを機能させるなど種々異なる実施形態とすることができる。
接続部33は、上記警報器20との間で信号の入出力が可能なように接続する例えばコネクタ、端子台等の各種接続部材を用いることができる。そして、接続部33は、警報器20からの入力信号をMPU31に出力し、且つ、MPU31からの信号を警報器20に出力する。
通信部34は、無線通信装置等が用いられ、MPU11によってその動作が制御される。通信部34は、解析支援装置50等の各種通信機器との通信可能に接続され、MPU31から入力される情報を送信すると共に、相手側から受信した情報をMPU31に出力する。
次に、通信装置30のCPU31aが実行する本発明に係る事象管理処理の一例を、図5に示すフローチャートを参照して以下に説明する。なお、ここでは説明を簡単化するために、1つの事象情報を管理する場合について説明するが、この事象管理処理で複数種類の事象情報を管理してもよいし、複数種類の事象情報の各々に対応して事象管理処理を実行させるなど種々異なる実施形態とすることができる。
CPU31aによって事象管理処理が実行されると、図5に示すステップS11において、接続部33からの入力信号に基づいて、警報器20で所望の事象情報が発生したか否かが判定される。事象情報が発生していないと判定された場合(S11でN)、この判定処理を繰り返すことで、事象情報の発生の有無を監視する。一方、事象情報が発生したと判定された場合(S11でY)、ステップS12に進む。
ステップS12において、タイマを起動させることで、事象情報の継続時間の測定が開始され、ステップS13において、事象情報に対応して予め定められた情報が接続部33を介して入力された入力信号に基づいて収集され、ステップS14において、その収集された各種情報が上記保存対象情報D2としてメモリ部32に記憶され、その後ステップS15に進む。
なお、保存対象情報D2の収集方法としては、警報器20から入力された入力信号だけに基づいて収集してもよいし、警報器20に対して所望の情報の出力を要求して収集するなど種々異なる実施形態とすることができる。
ステップS15において、接続部33からの入力信号に基づいて、警報器20で上記事象情報が継続しているか否かが判定される。事象継続中であると判定された場合(S15でY)、ステップS16において、接続部33からの入力信号、内部状態の変化等に基づいて、異常事象が発生したか否かが判定される。異常事象が発生したと判定された場合(S16でY)、ステップS18に進む。一方、異常事象が発生していないと判定された場合(S16でN)、ステップS17に進む。
ステップS17において、上記タイマの測定時間と上記規定情報D1との比較結果に基づいて、収集タイミングであるか否かが判定される。収集タイミングではないと判定された場合(S17でN)、ステップS15に戻り、一連の処理が繰り返される。一方、収集タイミングあると判定された場合(S17でY)、ステップS13に戻り、一連の処理を繰り返すことで、継続中の保存対象情報D2を収集して定期的に記憶することになる。
また、ステップS15で事象継続中ではないと判定された場合(S15でN)、ステップS18において、上記タイマによる継続時間の測定が停止され、ステップS19において、上述したようにステップS13と同様に事象情報に対応した情報が収集され、ステップS20において、収集された情報と継続時間に基づいて保存対象情報D2が作成されてメモリ部32に時系列的に記憶され、その後ステップS11に戻り、一連の処理を繰り返す。
以上説明した図5に示す事象管理処理をCPU31aが実行することで、請求項中の事象情報発生検出手段31a1、保存対象情報収集手段31a2、及び事象継続時間計測手段31a3としてCPU31aが機能することになる。そして、図5に示すフローチャート中のステップS11,15が象情報発生検出手段31a1、ステップS13,S19が保存対象情報収集手段31a2、ステップS12,18が事象継続時間計測手段31a3にそれぞれ相当している。
次に、解析支援装置10は、公知である各種コンピュータを用いており、図6に示すように、予め定めたプログラムに従って装置全体の動作の制御などを行う中央演算処理装置(CPU)51を有している。このCPU51には、バスBを介してCPU51のためのプログラム等を格納した読み出し専用のメモリであるROM52、CPU51の処理作業に必要な各種データを格納する作業エリア等を有する読み出し書き込み自在のメモリであるRAM53が接続されている。
CPU51には、記憶部54がバスBを介して接続されており、この記憶部54にはハードディスク装置、大容量のメモリなどが用いられる。記憶部54は、図1に示す請求項中の保持対象情報出力手段としてCPU51を機能させるための保持対象情報出力プログラムや各種情報を記憶する記憶領域を有している。そして、保持対象情報出力プログラム等は、CD−ROM等からインストールされたり、ネットワークを介してダウンロードされて記憶部54に記憶される。
CPU51には、入力部55、通信部56、表示部57等がバスBを介して接続されている。入力部55は、キーボード、マウス等を有しており、利用者の操作に応じた入力データをCPU51に出力する。通信部56は、無線通信装置を用いている。そして、通信部56は、受信した情報をCPU51に出力するとともに、CPU51から入力された情報を指示された送信先に送信する。
表示部57は、周知である液晶ディスプレイ、CRT等の各種表示器が用いられる。そして、表示部57は、CPU51の制御によって各種情報を表示する。つまり、表示部57は、CPU51の出力制御により、警報器20で生じた異常発生の原因解析を支援するために上記保存対象情報D2を表示する。
本実施形態では、通信装置30と解析支援装置50との間で無線通信を行うことで、通信装置30から解析支援装置50に保存対象情報D2を転送する場合について説明するが、本発明はこれに限定するものではなく、例えばケーブルを介して各々を通信可能につないで転送する、カード状記憶媒体に対する書き込み/読み出しにより転送するなど種々異なる構成とすることができる。
CPU51は上記保持対象情報出力プログラムを実行することで、通信部56を介して通信装置30に出力要求を送信し、該出力要求に応じて保存対象情報D2を受信すると、送信元の通信装置30又はそれに接続された警報器20の識別が可能なように、保存対象情報D2を記憶部54に記憶する。そして、利用者からの解析支援要求等に応じて、記憶部54の保存対象情報D2を表示部57に出力することで、表示部57に保存対象情報D2を表示する。
次に、上述したガス保安システム1における本発明に係る動作(作用)の一例を、図7の図面を参照して以下に説明する。
図7の時間t1において、警報器20は動作の変化に応じて事象Aの事象情報を示す事象信号を通信装置30に出力する。そして、通信装置30は、その事象信号の入力に応じて事象情報の発生を検出すると、その事象信号に基づいて予め定められた項目のデータ等を収集して保存対象情報D2としてメモリ部32に時系列的に記憶する。
そして、予め定められた間隔Tが経過した時間t2において、通信装置30は警報器20から予め定められた項目のデータ等を収集して保存対象情報D2としてメモリ部32に時系列的に記憶する。そして、警報器20でその事象Aが継続している間は、間隔Tが経過する毎に警報器20から保存対象情報D2を収集してメモリ部32に時系列的に記憶する。
その後、時間t3を経過した後に、警報器20にて異常事象Bが発生すると、警報器20は異常事象信号を通信部30に出力する。そして、通信部30は、その異常事象信号の入力に応じて異常事象情報の発生を検出すると、予め定められた項目のデータ等を警報器20から収集して保存対象情報D2としてメモリ部32に時系列的に記憶すると共に、その異常事象信号に基づいて異常履歴情報D3を作成してメモリ部32に記憶する。
その後、解析支援装置50は通信装置30から保存対象情報D2及び異常履歴情報D3を取得しての記憶部54に記憶する。そして、利用者からの解析支援要求の発生に応じて、時間t1〜t4に保存した保存対象情報D2及び異常履歴情報D3を表示部57に出力することになる。よって、利用者等は異常事象Bの発生直前の警報器20の動作を、時間t1〜t4に対応した保存対象情報D2等によって解析することができる。
また、異常事象Bの発生に応じて利用者等によって警報器20の電源が断たれて、通信装置30が異常履歴情報D3をメモリ部32に記憶できなかった場合でも、その直前の時間t1〜t3に対応した保存対象情報D2はメモリ部32に記憶しているため、利用者等は異常事象Bの発生直前の警報器20の動作を、時間t1〜t3に対応した保存対象情報D2等によって解析することができる。
以上説明したガス保安システム1によれば、通信装置(動作履歴収集装置)30のメモリ部(保存対象情報記憶手段)32が記憶している保存対象情報D2を、解析支援装置(異常発生原因解析支援装置)50が読み出して、警報器20で生じた異常発生の原因解析を支援するために出力するようにしたことから、通信装置30で異常事象情報の発生に応じた情報を記憶できなくても、その異常発生前の保存対象情報D2に基づいて動作履歴を解析することができる。また、保存対象情報D2には事象情報が関連付けられているため、それらの事情情報を時系列的に解析することで、警報器20の動作履歴を正確に把握できるため、異常事象の発生に至った経緯の解明に貢献することができる。従って、動作履歴や異常発生原因等の解析を支援することができ、その解析スピードの向上に貢献することができる。
また、事象情報の発生を検出すると、その事象情報に対応して予め定められた間隔Tで定期的に保存対象情報D2を収集してメモリ部32に記憶するようにしたことから、検出した事象が長期間にわたる場合でも、その事象発生中に対応する複数の保存対象情報D2を記憶することができるため、事象発生中の動作履歴をより一層正確に解析することができる。
さらに、事象情報の発生を検出すると、その事象継続時間を計測して記憶するようにしたことから、より一層詳細な情報を提供できるため、事象発生中の動作履歴をより一層正確に解析することができる。また、事象継続時間を記憶しておくことで、解析後に保存対象情報の保存タイミングを変更できるため、消費電力の低減及び保存容量の減少に貢献することができる。
なお、上述した本実施形態では、保存対象情報収集手段31a2が、前記事象情報発生検出手段31a1による事象情報の発生の検出に応じて、当該事象情報に対応して予め定められた保存対象情報D2を前記電子機器から収集する手段とした場合について説明したが、上述した継続時間などのように、保存対象情報D2を構成するデータを通信装置30自身で作成して収集する実施形態とすることもできる。
また、上述した本実施形態では、通信装置30を図1に示す動作履歴収集装置3として機能させる場合について説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、例えば警報器20やガスメータ等の各種電子機器の他に、アプリケーション・ソフトウェアを実行しているコンピュータを機能させるなど種々異なる実施形態とすることができる。
このように上述した実施例は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 異常発生原因解析支援システム
2 電子機器
3 動作履歴収集装置
5 異常発生原因解析支援装置
20 警報器
30 通信装置
31a1 事象情報発生検出手段(通信装置のCPU)
31a2 保存対象情報収集手段(通信装置のCPU)
31a3 事象継続時間計測手段(通信装置のCPU)
32 保存対象情報記憶手段(通信装置のメモリ部)
50 解析支援装置
51 保存対象情報出力手段(解析支援装置のCPU)
2 電子機器
3 動作履歴収集装置
5 異常発生原因解析支援装置
20 警報器
30 通信装置
31a1 事象情報発生検出手段(通信装置のCPU)
31a2 保存対象情報収集手段(通信装置のCPU)
31a3 事象継続時間計測手段(通信装置のCPU)
32 保存対象情報記憶手段(通信装置のメモリ部)
50 解析支援装置
51 保存対象情報出力手段(解析支援装置のCPU)
Claims (4)
- 異常発生情報の記憶タイミングで異常事象情報を発生し且つその他の複数種類の動作の変化に応じて前記異常事象とは異なる複数種類の事象情報を発生する電子機器における動作履歴の解析を支援する動作履歴収集装置であって、
前記電子機器における事象情報の発生を検出する事象情報発生検出手段と、
前記事象情報発生検出手段による事象情報の発生の検出に応じて、当該事象情報に対応して予め定められた保存対象情報を収集する保存対象情報収集手段と、
前記保存対象情報収集手段が収集した保存対象情報を前記検出した事象情報に関連付けて時系列的に記憶する保存対象情報記憶手段と、
を有することを特徴とする動作履歴収集装置。 - 前記保存対象情報収集手段が、前記検出された象事象情報に対して予め定められた間隔で定期的に前記保存対象情報を収集する手段であることを特徴とする請求項1に記載の動作履歴収集装置。
- 前記事象情報発生検出手段が検出した事象情報に対応した事象継続時間を計測する事象継続時間計測手段を有し、
前記保存対象情報記憶手段が、前記事象継続時間計測手段にて計測した事象継続時間を前記事象情報又は前記保存対象情報の少なくとも一方に関連付けて記憶する手段であることを特徴とする請求項1又は2に記載の動作履歴収集装置。 - 請求項1〜3の何れか1項に記載の動作履歴収集装置と、
前記動作履歴収集装置の保存対象情報記憶手段に記憶されている保存対象情報を読み出し、前記電子機器で生じた異常発生の原因解析を支援するために当該保存対象情報を出力する保存対象情報出力手段を有する異常発生原因解析支援装置と、
を有することを特徴とする異常発生原因解析支援システム。
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