JP2009140299A - ファイル管理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】
マスターファイルに対する操作を行う際に、そのリスク判定を行うことで、もとのファイルの情報などが消えてしまうなどを防止する、ファイル管理システムを提供することを目的とする。
【解決手段】
クライアント端末の操作ログ情報を取得する操作ログ情報取得部と、クライアント端末の操作ログ情報を記憶する操作ログ情報記憶部と、クライアント端末におけるマスターファイルへの所定の操作を検出する操作検出部と、所定の操作が行われたことを検出すると、操作ログ情報記憶部に記憶する操作ログ情報を用いて操作によるマスターファイルのリスクを判定する判定部と、判定結果に応じて所定の制御指示を行う制御指示部と、を有するファイル管理システムである。
【選択図】 図1
マスターファイルに対する操作を行う際に、そのリスク判定を行うことで、もとのファイルの情報などが消えてしまうなどを防止する、ファイル管理システムを提供することを目的とする。
【解決手段】
クライアント端末の操作ログ情報を取得する操作ログ情報取得部と、クライアント端末の操作ログ情報を記憶する操作ログ情報記憶部と、クライアント端末におけるマスターファイルへの所定の操作を検出する操作検出部と、所定の操作が行われたことを検出すると、操作ログ情報記憶部に記憶する操作ログ情報を用いて操作によるマスターファイルのリスクを判定する判定部と、判定結果に応じて所定の制御指示を行う制御指示部と、を有するファイル管理システムである。
【選択図】 図1
Description
本発明は、マスターファイルに対する上書き保存などの所定の操作を行う際に、その操作によるリスク判定を行うことで、上書き保存などの操作により、誤ってもとのファイルの情報などが消えてしまうことを防止する、ファイル管理システムに関する。
企業などの組織では、特定のファイルを複数のユーザが使用するために、マスターファイルをファイルサーバなどで集中管理していることが多い。このようにファイルを管理することによって、マスターファイルのバックアップなどを自動的に行うことができ、またファイルサーバにアクセスすることによって、多くのユーザがそのファイルを共同利用することができるので、メリットが大きい。
そしてマスターファイルに対しては、通常は、直接的な操作を行うことは多くなく、マスターファイルを自らのクライアント端末にコピーした上で、そのコピーしたファイルに対して処理を行うことが一般的である。
しかし作業によっては、マスターファイルの情報そのものを更新しなければならない場合もある。このとき、マスターファイルに誤った情報を入力して上書き保存したり、マスターファイル自体を誤って削除してしまう危険性がある。その場合には、マスターファイルの復旧作業が非常に大変であり、また復旧できない場合もある。
そのためマスターファイルに対する作業には慎重さが求められているが、ユーザの誤操作をなくすことは難しい。
そこで従来、ファイルを削除する場合には、削除対象となったファイル所有者や共有者に対して通知を行い、誤ってファイルを削除することを防止するシステムが存在する(特許文献1)。
特許文献1に記載のシステムを用いることで、ファイルの削除処理を行う場合にはその所有者や共有者に、ファイルを削除することの通知が行われ、所有者や共有者から削除許可の通知を受け取ることで、当該ファイルを削除することが可能となる。
しかしこのシステムでは、所有者や共有者からの許可通知が必要となるので、今すぐにファイルを削除したい場合には不向きである。そのため、ユーザがマスターファイルに対して何らかの作業を行って上書き保存する場合、あるいはマスターファイルを削除する場合など、速やかに所定の操作を行えて、且つ誤操作を防止するコンピュータシステムが望まれている。
そこで上記課題に鑑み、本願発明者は、マスターファイルに対する上書き保存などの所定の操作を検出した場合、その操作によるリスクを判定し、リスクが少ない場合には操作を実行させ、リスクが高い場合には警告通知を行うことで、誤操作を防止するファイル管理システムを発明した。
第1の発明は、マスターファイルに対する操作を管理するファイル管理システムであって、前記ファイル管理システムは、クライアント端末の操作ログ情報を取得する操作ログ情報取得部と、クライアント端末の操作ログ情報を記憶する操作ログ情報記憶部と、クライアント端末における前記マスターファイルへの所定の操作を検出する操作検出部と、前記所定の操作が行われたことを検出すると、前記操作ログ情報記憶部に記憶する操作ログ情報を用いて前記操作によるマスターファイルのリスクを判定する判定部と、前記判定結果に応じて所定の制御指示を行う制御指示部と、を有するファイル管理システムである。
本発明のように、マスターファイルに対する操作を検出し、その操作のリスクを判定して制御指示を行うことで、リスクの多少に応じて制御を行うことが可能となる。これにより、例えば、リスクが少ない場合には操作を実行させ、リスクが高い場合には警告通知を行うことで、過失を防止することが可能となる。
前記判定部は、前記マスターファイルに対して前記所定の操作が行われたことを検出すると、前記操作ログ情報記憶部に記憶する操作ログ情報のうち、前記マスターファイルに対する操作ログ情報を特定し、特定した操作ログ情報のうち、前記マスターファイルの複製がいくつ作成されているかを判定し、その判定結果を用いることで、前記所定の操作によるマスターファイルのリスクを判定する、ファイル管理システムのように構成することもできる。
リスクがあるかどうかの判定には様々な方法があるが、本発明のように、マスターファイルから作成された複製の数に応じて判定することもできる。マスターファイルから作成された複製が多ければ、仮にマスターファイルを誤って上書き保存してしまった場合であっても、マスターファイルの複製ファイルから、マスターファイルを復元できる可能性が高くなるからである。
前記判定部は、前記マスターファイルに対して前記所定の操作が行われたことを検出すると、前記操作ログ情報記憶部に記憶する操作ログ情報のうち、前記マスターファイルに対する操作ログ情報を特定し、前記特定した操作ログ情報のうち、マスターファイルの最新の複製が作成されてからの経過時間を判定し、その判定結果を用いることで、前記所定の操作によるマスターファイルのリスクを特定する、ファイル管理システムのように構成することもできる。
またリスクがあるかどうかの判定にあたっては、上述のほかにも、本発明のように、最新のマスターファイルが作成されてからの経過時間に応じて判定しても良い。一般的に、マスターファイルの複製ファイルからマスターファイルを復元する場合には、最新のマスターファイルの複製ファイルを用いることが一般的である。そして、複製ファイルが作成されてからの経過時間が短ければ短いほど、その内容がマスターファイルとは同一である可能性が高くなる。つまりリスクが低くなり、マスターファイルの複製ファイルから、マスターファイルを復元できる可能性が高くなるからである。
前記判定部は、前記マスターファイルに対して前記所定の操作が行われたことを検出すると、前記操作ログ情報記憶部に記憶する操作ログ情報のうち、前記マスターファイルに対する操作ログ情報を特定し、前記特定した操作ログ情報のうち、マスターファイルの最新の複製が作成されてからの前記マスターファイルの更新回数を判定し、その判定結果を用いることで、前記所定の操作によるマスターファイルのリスクを特定する、ファイル管理システムのように構成することもできる。
更に、リスクがあるかどうかの判定にあたっては、上述のほかにも、本発明のように、最新のマスターファイルの複製が作成されてからのマスターファイルの更新回数に応じて判定しても良い。マスターファイルの更新回数が少なければ少ないほど、マスターファイルとマスターファイルの複製ファイルとはその内容が同一である可能性が高くなる。つまりリスクが低くなり、マスターファイルの複製ファイルから、マスターファイルを復元できる可能性が高くなるからである。
また、クライアント端末の操作ログ情報を記憶装置に記憶するコンピュータ端末を、クライアント端末の操作ログ情報を取得する操作ログ情報取得部、クライアント端末におけるマスターファイルへの所定の操作を検出する操作検出部、前記マスターファイルに対して前記所定の操作が行われたことを検出すると、前記記憶装置に記憶する操作ログ情報のうち、前記マスターファイルに対する操作ログ情報を特定し、特定した操作ログ情報を用いて前記所定の操作によるマスターファイルのリスクを判定する判定部、前記判定結果に応じて所定の制御指示を行う制御指示部、として機能させるファイル管理プログラムのように構成することもできる。
このように、これらの各プログラムの発明を所定のコンピュータ端末で読み込ませて実行することで、上述のファイル管理システムを構成することができ、同様の技術的効果を得ることができる。
本発明によって、マスターファイルに対する上書き保存などの所定の操作を検出した場合、その操作によるリスクを判定し、リスクが少ない場合にはその操作を実行させ、リスクが高い場合には警告通知を行うことが可能となる。これによって、上書き保存などの操作を実行した場合にリスクが高いと判定されると警告が通知されるので、その警告によって、注意して上書き保存の処理を実行することができる。つまり誤操作を減らすことにつながる。
本発明のファイル管理システム1の全体の概念図を図1に、システム構成の一例の概念図を図2に示す。
本発明のファイル管理システム1は、各クライアント端末4を管理する管理者が利用するコンピュータ端末またはサーバ(以下、「管理サーバ2」という)において、所定のプログラムやモジュールが処理されることにより実現されることが好ましい。管理サーバ2は、各クライアント端末4においてどのようなプログラムが実行されているのかを記憶、管理する。
そのため、各クライアント端末4には、当該クライアント端末4において実行されているアプリケーション名、ファイル名などの情報を定期的に、あるいは新たなアプリケーションやファイルを実行した場合または終了した場合などの所定のタイミングで、クライアント端末4から管理サーバ2にそのアプリケーション名やファイル名の情報を送信する機能を備えていることが好適である。アプリケーション名やファイル名の情報を送信する機能は、クライアント端末4の演算装置20で実行しているアプリケーション名やファイル名を抽出したり、メモリ内のアプリケーション名やファイル名を抽出して送信すればよい。つまりいわゆる操作ログ情報をクライアント端末4から管理サーバ2に送信すればよい。
管理サーバ2は、プログラムの演算処理を実行するCPUなどの演算装置20と、情報を記憶するRAMやハードディスクなどの記憶装置21と、演算装置20の処理結果や記憶装置21に記憶する情報をインターネットやLANなどのネットワークを介して送受信する通信装置24とを有している。コンピュータ上で実現する各機能(各手段)は、その処理を実行する手段(プログラムやモジュールなど)が演算装置20に読み込まれることでその処理が実行される。各機能は、記憶装置21に記憶した情報をその処理において使用する場合には、該当する情報を当該記憶装置21から読み出し、読み出した情報を適宜、演算装置20における処理に用いる。当該コンピュータには、キーボードやマウスやテンキーなどの入力装置23、モニターなどの表示装置22を有していても良い。図3に管理サーバ2のハードウェア構成の一例を模式的に示す。また、管理サーバ2は、複数のコンピュータ端末(クライアント端末4も含まれる)またはサーバに、その機能が分散配置されていても良い。
本発明における各手段は、その機能が論理的に区別されているのみであって、物理上あるいは事実上は同一の領域を為していても良い。
ファイルサーバ3はクライアント端末4で使用されるファイルを記憶しているサーバである。なお図2ではファイルサーバ3のマスターファイルは、管理サーバ2を介してクライアント端末4に送信されるように構成されているが、当然、ファイルサーバ3のマスターファイルがクライアント端末4に直接送信されるように構成しても良い。またファイルサーバ3に記憶している各種のファイルが、「マスターファイル」として取り扱われる。
ファイル管理システム1は、操作ログ情報取得部5と操作ログ情報記憶部6と操作検出部7と判定部8と制御指示部9とを有する。
操作ログ情報取得部5は、各クライアント端末4から定期的にまたは不定期に、当該クライアント端末4における操作ログ情報を取得する。取得した操作ログ情報は、後述する操作ログ情報記憶部6に、その日時、どのクライアント端末4における操作ログ情報であるかを識別する情報と共に、記憶させる。なお操作ログ情報としては、各クライアント端末4における操作内容を示す情報であればよく、例えば「ファイルコピー」、「ファイル選択」、「ドライブ追加」、「ファイル保存」、「ファイル削除」、「ファイル移動」、「貼り付け」など、当該クライアント端末4のユーザの操作を示す情報、当該クライアント端末4における実行状況を示す情報などが該当する。また、管理サーバ2が各クライアント端末4から操作ログ情報を取得する際にはネットワークを介して取得しても良いし、操作ログ情報がクライアント端末4においてDVDなどの記録媒体に記録され、その記録媒体が管理サーバ2に読み取られ、そこから操作ログ情報を読み込むことによって取得しても良い。
操作ログ情報記憶部6は、操作ログ情報取得部5で各クライアント端末4から取得した操作ログ情報を記憶する。操作ログ情報には、ユーザを識別する情報、クライアント端末4を識別する情報、操作内容を示す情報、操作内容の操作対象となったファイルやアプリケーションの名称、当該ファイルやアプリケーションの所在位置を示す情報、日時または日時を数値化した情報などが含まれていることが好ましいが、すべてでなくとも一部のみであっても良い。図5に操作ログ情報の一例を模式的に示す。なお操作ログ情報は、各クライアント端末4またはそのユーザ(ログイン名など)ごとに記憶することが好ましい。なお操作内容を示す情報を日時などに対応づける場合には、クライアント端末4で行っても良いし、操作ログ情報を管理サーバ2で受け取った際に行っても良いし、或いは操作ログ情報記憶部6で記憶した際に行っても良い。図6に操作ログ情報記憶部6の一例を模式的に示す。
操作検出部7は、操作ログ情報取得部5で取得した操作ログ情報を監視しており、操作ログ情報として、上書き保存などの所定の操作が行われたかを検出する。具体的には操作ログ情報における操作内容を監視し、その操作内容として「上書き保存」などの所定の操作を示す操作内容であるか、操作対象となったファイルがマスターファイルであるか(ファイルサーバ3に記憶されているファイルであるか)を判定し、「上書き保存」などの所定の操作を示す操作内容であって、マスターファイルの場合にはそれを検出する。なおファイルサーバ3に記憶されているマスターファイルであるかは、操作ログ情報におけるファイルの保存場所の情報に基づいて判定可能である。
判定部8は、操作検出部7において、クライアント端末4で上書き保存などの所定の操作があったことを検出すると、その上書き保存などの操作によるリスクを判定する処理を実行する。具体的には以下の処理を実行すればよい。なお以下の判定処理の説明では、上書き保存を例として説明するが、それ以外であっても同様に処理できる。
まず操作検出部7において、マスターファイルに対する上書き保存の操作内容を含む操作ログ情報を検出すると、判定部8は、その操作ログ情報におけるファイル識別情報(ファイル名などのファイルを識別する情報)を抽出し、そのファイル名に基づいて、操作ログ情報記憶部6に記憶する操作ログ情報のうち、当該マスターファイルに対する操作内容であって、そのマスターファイルの複製が作成されたことを示す操作ログ情報を検索する。
マスターファイルの複製が作成されたことを示す操作としては、具体的にはファイルサーバ3に記憶されたマスターファイルがクライアント端末4などのように別の場所(別のディレクトリや別のクライアント端末4、サーバなど)にコピーされた操作であるから、ファイルサーバ3に記憶しているマスターファイルであってその操作内容が「ファイルコピー」を示す操作ログ情報と、操作内容が「貼り付け」である操作ログ情報の2つの操作ログ情報が、マスターファイルの複製が作成されたことを示す操作ログ情報である。そのため、このような操作ログ情報があるかを検索する。
そして操作ログ情報記憶部6に記憶する操作ログ情報から、マスターファイルの複製を作成したことを示す操作ログ情報を検出すると、その検出した各操作ログ情報に基づいて、上書き保存の操作に対するリスクを判定する。
そして判定部8で判定したリスクが所定の基準値を超えている場合にはリスクが高いと判定し、判定部8で判定したリスクが所定の基準値以下の場合にはリスクが低いと判定する。
まずリスクを判定する第一の方法は、マスターファイルの複製がいくつ作成されているかを判定し、また最新の複製が作成されてからどれくらいの時間が経過しているかを判定することによって、リスクを判定する。
この処理を図7に示す。
まずマスターファイルの複製の数に応じて、予め定められたポイントを判定する。また最新の複製が作成されてからどれくらいの時間が経過しているかに応じて、予め定められたポイントを判定する。これらのポイントを模式的に図8に示す。そしてこれらの各々で判定したポイントに基づいて演算、例えば合計することによって、リスク値を判定する。なお、最新の複製を示す操作ログ情報であるかどうかは、操作ログ情報における日時の情報が最新のものを判定すればよい。
例えば図7及び図8の場合、マスターファイルの複製の数は「3」であることからポイントは「5」であり、最新の複製が作成されてからの経過時間は「14日」であることからポイントは「3」である。従ってリスク値は「8」と判定できる。
このリスク値と所定の基準値とを比較する。例えば基準値が「5」である場合、リスク値の方が高いので、上書き保存によるリスクが高いと判定し、基準値が「10」の場合にはリスク値が低いので、上書き保存によるリスクが低いと判定する。
このように判定することでリスクの判定ができるのは、マスターファイルから複製されたファイルが多ければ、マスターファイルに対して何らかの誤った操作が仮に行われたとしても、そのコピーされたファイルからマスターファイルを復旧させられる可能性があるからである。またマスターファイルからコピーされた最新のファイルがどれだけの時間が経過しているかは、時間がたてばたつほど、マスターファイルまたはマスターファイルからコピーされたファイルの情報が更新される可能性があり、内容の同一性の保証が少なくなるからである。
リスクを判定する第二の方法は、マスターファイルの複製がいくつ作成されているかを判定し、また各複製が作成されてからどれくらいの時間が経過しているかを判定することによって、リスクを判定する方法である。
上述の図7及び図8の場合では、マスターファイルの複製の数は「3」であることからポイントは「5」である。そして一つめの複製が作成されてから「34日」であることからポイントは「5」である。また二つめの複製が作成されてから「27日」であることからポイントは「5」である。そして三つめの複製が作成されてから「14日」であることからポイントは「3」である。
そして各複製ごとに、複製の数と経過時間によるポイントを演算、例えば合計して、拡幅制によるポイントの演算値の平均値を算出することで、リスク値を判定する。
従って、一つめの複製に対するポイントは「5」+「5」=「10」であり、二つめの複製に対するポイントは「5」+「5」=「10」であり、三つめの複製に対するポイントは「5」+「3」=「8」である。そのためこれらの平均値は「9.3」となり、このリスク値を所定の基準値と比較することとなる。
リスクを判定する第三の方法は、マスターファイルの複製がいくつ作成されているかを判定し、また最新のマスターファイルの複製が作成されてから、マスターファイル自体が何度、更新されているか、を判定することによって、リスクを判定する方法である。
この処理を図9に示す。
まずマスターファイルの複製の数に応じて、予め定められたポイントを判定する。また最新の複製が作成されてから何回、マスターファイルが更新されているか、に応じて、予め定められたポイントを判定する。これらのポイントを模式的に図10に示す。そしてこれらの各々で判定したポイントに基づいて演算、例えば合計することによって、リスク値を判定する。
図9の場合、マスターファイルの複製の数は「3」であることからポイントは「5」である。そして最新の複製が作成されてからの更新回数は「3回」であることからポイントは「3」である。従ってリスク値は「8」と判定できる。なお、マスターファイルが更新されたかは、マスターファイルの操作ログ情報のうち、操作内容が「上書き保存」であることを示す操作ログ情報であって、所定の操作であることを検出した操作ログ情報を除く操作ログ情報を判定すればよい。
このリスク値と所定の基準値とを比較する。例えば基準値が「5」である場合、リスク値の方が高いので、上書き保存によるリスクが高いと判定し、基準値が「10」の場合にはリスク値が低いので、上書き保存によるリスクが低いと判定する。
なお上述の各判定方法について、判定部8は、マスターファイルが最新版に更新された時点(マスターファイルについてもっとも最近に上書き保存された時点)の操作ログ情報に限定して検索を行うようにしても良い。
また上述では第一から第三の判定方法を示したが、これらを組み合わせても、またこれ以外の判定方法を用いても良い。つまり操作ログ情報記憶部6に記憶した操作ログ情報を用いてリスクを判定していれば如何なる方法であっても良い。
また、リスクの判定に用いる図8や図10のようなポイントは、予め判定部8に記憶しておき、その処理の際に参照すればよい。
制御指示部9は、判定部8において、上書き保存などの所定の操作のリスクが高いと判定した場合(リスク値が所定の基準値以上(あるいは基準値より大きい)の場合)には、当該上書き保存などの所定の操作を行うクライアント端末4に対して、所定の制御指示、例えば警告通知などを行う。また上書き保存などの所定の操作のリスクが高くないと判定した場合(リスク値が所定の基準値未満(あるいは基準値以下)の場合)には、当該上書き保存などの所定の操作を行うクライアント端末4に対して、所定の制御指示、例えば上書き保存などの所定操作の実行許可の制御指示を行う。
管理サーバ2からの所定の制御指示を受け取ったクライアント端末4では、その制御指示に応じた制御、例えば警告通知を表示したり、上書き保存などの所定の操作を実行する。警告通知としては、例えば「マスターファイルの上書き保存操作を実行しようとしています。本当に上書き保存操作を実行しても良いか、再度、ご確認下さい」といったようなメッセージを表示し、例えば「実行」が選択されることで、上書き保存を実行し、「キャンセル」が選択されることで、上書き保存などの所定の操作をキャンセルする。メッセージの一例を図11に示す。
次に本発明のファイル管理システム1の処理プロセスの一例を図4のフローチャート、図2の概念図を用いて説明する。なお以下の説明では、クライアント端末4でマスターファイルに対する「上書き保存」操作が実行される場合を説明する。
各クライアント端末4では何らかの操作が行われることにより、あるいは何らかのプログラムなどが実行されることにより、操作ログ情報が各クライアント端末4から管理サーバ2に送信される。この操作ログ情報を操作ログ情報取得部5が取得して、操作ログ情報記憶部6に記憶する(S100)。
また操作ログ情報取得部5でクライアント端末4からの操作ログ情報を取得すると、操作検出部7は、その操作内容がマスターファイルへの「上書き保存」であることを示す操作内容であるかを監視し、マスターファイルへの「上書き保存」であることを示す操作内容の操作ログ情報の場合には(S110)、判定部8における上書き保存によるリスクの判定処理を実行する(S120)。
なおクライアント端末4においては、マスターファイルに対する上書き保存操作が実行される場合には、その操作入力を受け付けると、上書き保存操作は一時保留扱いとし、上書き保存操作が行われたことを示す操作ログ情報を管理サーバ2に送信する。
操作検出部7において、マスターファイルに対する上書き保存を示す操作内容である操作ログ情報を検出すると、判定部8は、操作ログ情報記憶部6に記憶する操作ログ情報を用いて、当該マスターファイルへの上書き保存操作によるリスクを判定する(S120)。
マスターファイルへの上書き保存操作によるリスクは、上述のような第一乃至第三の判定方法、あるいはそれ以外の、マスターファイルに対する操作ログ情報を用いた判定方法など、様々な方法を用いて判定できる。
このようにして判定部8でマスターファイルへの上書き保存操作にリスクが高くないと判定すると(S130)、制御指示部9は、上書き操作を行うクライアント端末4に対して(S100で取得した操作ログ情報のクライアント端末4の識別情報を抽出し、そのクライアント端末4に対して)、上書き保存の操作の許可の指示を送信する。そしてこの制御指示を受け取ったクライアント端末4では、一時保留扱いにした上書き保存操作を実行する(S140)。
一方、判定部8でマスターファイルへの上書き保存操作にリスクが高いと判定すると(S130)、制御指示部9は、上書き操作を行うクライアント端末4に対して(S100で取得した操作ログ情報のクライアント端末4の識別情報を抽出し、そのクライアント端末4に対して)、警告通知の制御指示を送信する。そしてこの制御指示を受け取ったクライアント端末4では、警告メッセージを表示する(S150)。警告メッセージの表示後、それでも上書き保存を実行する場合には「実行」が選択されることで、上書き保存を実行し、「キャンセル」が選択されることで、上書き保存操作をキャンセルする。
なお実施例1では「上書き保存」操作に対する処理の場合を説明したが、「削除」操作、「移動」操作などの、マスターファイルに対して何らかの変更が加えられるほかの操作についても同様に処理することができる。
上述の実施例1及び実施例2では管理サーバ2においてその処理が実行される場合を説明したが、これらの機能がクライアント端末4、管理サーバ2において適宜、分散配置されていても良い。
なお分散配置のバリエーションには様々なパターンがあり、如何なる配置形態であっても良い。これらの場合、各クライアント端末4における処理の際に、管理サーバ2の各機能を利用する場合にはその問い合わせを当該クライアント端末4から管理サーバ2に対して行い、その結果を当該クライアント端末4における処理に用いる。そしてその処理結果をクライアント端末4で実行することとなる。
また分散配置するほかにも、すべての機能がクライアント端末4、管理サーバ2などの一台のコンピュータ端末で実行されていても良い。
本発明のファイル管理システム1を用いることによって、マスターファイルに対する上書き保存などの所定の操作を検出した場合、その操作によるリスクを判定し、リスクが少ない場合にはその操作を実行させ、リスクが高い場合には警告通知を行うことが可能となる。これによって、上書き保存などの操作を実行した場合にリスクが高いと判定されると警告が通知されるので、その警告によって、注意して上書き保存の処理を実行することができる。つまり誤操作を減らすことにつながる。
1:ファイル管理システム
2:管理サーバ
3:ファイルサーバ
4:クライアント端末
5:操作ログ情報取得部
6:操作ログ情報記憶部
7:操作検出部
8:判定部
9:制御指示部
20:演算装置
21:記憶装置
22:表示装置
23:入力装置
24:通信装置
2:管理サーバ
3:ファイルサーバ
4:クライアント端末
5:操作ログ情報取得部
6:操作ログ情報記憶部
7:操作検出部
8:判定部
9:制御指示部
20:演算装置
21:記憶装置
22:表示装置
23:入力装置
24:通信装置
Claims (5)
- マスターファイルに対する操作を管理するファイル管理システムであって、
前記ファイル管理システムは、
クライアント端末の操作ログ情報を取得する操作ログ情報取得部と、
クライアント端末の操作ログ情報を記憶する操作ログ情報記憶部と、
クライアント端末における前記マスターファイルへの所定の操作を検出する操作検出部と、
前記所定の操作が行われたことを検出すると、前記操作ログ情報記憶部に記憶する操作ログ情報を用いて前記操作によるマスターファイルのリスクを判定する判定部と、
前記判定結果に応じて所定の制御指示を行う制御指示部と、
を有することを特徴とするファイル管理システム。 - 前記判定部は、
前記マスターファイルに対して前記所定の操作が行われたことを検出すると、前記操作ログ情報記憶部に記憶する操作ログ情報のうち、前記マスターファイルに対する操作ログ情報を特定し、
特定した操作ログ情報のうち、前記マスターファイルの複製がいくつ作成されているかを判定し、その判定結果を用いることで、前記所定の操作によるマスターファイルのリスクを判定する、
ことを特徴とする請求項1に記載のファイル管理システム。 - 前記判定部は、
前記マスターファイルに対して前記所定の操作が行われたことを検出すると、前記操作ログ情報記憶部に記憶する操作ログ情報のうち、前記マスターファイルに対する操作ログ情報を特定し、
前記特定した操作ログ情報のうち、マスターファイルの最新の複製が作成されてからの経過時間を判定し、その判定結果を用いることで、前記所定の操作によるマスターファイルのリスクを特定する、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のファイル管理システム。 - 前記判定部は、
前記マスターファイルに対して前記所定の操作が行われたことを検出すると、前記操作ログ情報記憶部に記憶する操作ログ情報のうち、前記マスターファイルに対する操作ログ情報を特定し、
前記特定した操作ログ情報のうち、マスターファイルの最新の複製が作成されてからの前記マスターファイルの更新回数を判定し、その判定結果を用いることで、前記所定の操作によるマスターファイルのリスクを特定する、
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のファイル管理システム。 - クライアント端末の操作ログ情報を記憶装置に記憶するコンピュータ端末を、
クライアント端末の操作ログ情報を取得する操作ログ情報取得部、
クライアント端末におけるマスターファイルへの所定の操作を検出する操作検出部、
前記マスターファイルに対して前記所定の操作が行われたことを検出すると、前記記憶装置に記憶する操作ログ情報のうち、前記マスターファイルに対する操作ログ情報を特定し、特定した操作ログ情報を用いて前記所定の操作によるマスターファイルのリスクを判定する判定部、
前記判定結果に応じて所定の制御指示を行う制御指示部、
として機能させることを特徴とするファイル管理プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007316887A JP2009140299A (ja) | 2007-12-07 | 2007-12-07 | ファイル管理システム |
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ID=40870830
Family Applications (1)
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JP2007316887A Withdrawn JP2009140299A (ja) | 2007-12-07 | 2007-12-07 | ファイル管理システム |
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2007
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Legal Events
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