JP2009132188A - ハイブリッド車の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】暖機要求に基づいて、動力分配装置を制御するモードを選択することの可能なハイブリッド車の制御装置を提供する。
【解決手段】差動回転可能な入力部材および反力部材および出力部材を有する動力分配装置と、入力部材に伝達する動力を発生するエンジンと、出力部材から出力される動力が伝達される車輪とを有し、動力分配装置は変速比を無段階に変更可能に構成されているとともに、動力分配装置の変速比を制御するモードとして、変速比が1未満に限定される固定変速モードと、変速比として1未満または1以上のいずれをも選択可能な無段変速モードとを切り替え可能なハイブリッド車の制御装置において、エンジンの暖機要求があるか否かを判断する暖機要求判断手段(ステップS1)と、エンジンの暖機要求がある場合は、固定変速モードを選択してエンジンの暖機を促進する暖機促進手段(ステップS4)とを有する。
【選択図】図1

Description

この発明は、エンジンと駆動軸との間の回転速度比を無段階に制御することの可能なハイブリッド車の制御装置に関するものである。
近年、燃料の燃焼によりトルクを出力するエンジンと、電力の供給によりトルクを出力するモータ・ジェネレータとを搭載し、エンジンおよびモータ・ジェネレータのトルクを車輪に伝達することのできるハイブリッド車が提案されている。このようなハイブリッド車においては、各種の条件に基づいて、エンジンおよびモータ・ジェネレータの駆動・停止を制御することにより、燃費の向上および騒音の低減および排気ガスの低減を図ることができるものとされている。
上記のように、複数種類の駆動力源を搭載したハイブリッド車の一例が、特許文献1に記載されている。この特許文献1に記載されたハイブリッド車においては、エンジンのクランクシャフトが動力分配機構に連結されている。この動力分配機構は、複数組の差動機構として、第1遊星歯車機構および第2遊星歯車機構を有している。第1遊星歯車機構は、同軸上に配置された大サンギヤおよびリングギヤと、大サンギヤおよびリングギヤに噛合された大ピニオンギヤを支持するキャリヤとを有している。また、第2遊星歯車機構は、小サンギヤと、小サンギヤに噛合された小ピニオンギヤとを有している。小サンギヤと大サンギヤとが一体回転するように連結されてステップドピニオン機構となっている。つまり、小サンギヤおよび大ピニオンギヤが共にキャリヤにより、自転、かつ、公転可能に支持されている。そして、キャリヤが、入力軸を介してエンジンに動力伝達可能に接続され、大サンギヤが、第1モータ・ジェネレータのロータに接続されている。また、小サンギヤの回転・停止を制御するブレーキが設けられている。さらに、リングギヤには、動力分配機構の出力軸が接続されている。この出力軸が駆動輪に接続されている。また、出力軸には第2モータ・ジェネレータが接続されている。
上記の動力分配機構は、入力軸と出力軸との間の変速比を無段階に制御可能な変速機であり、具体的には、無段変速状態とオーバードライブ状態とを切り替え可能である。例えば、要求駆動力あるいはエンジン負荷が小さい場合は、オーバードライブ状態が選択され、要求駆動力あるいはエンジン負荷が大きい場合は、無段変速状態が選択される。そして、ブレーキが解放された場合が無段変速状態であり、この無段変速状態でエンジントルクがキャリヤに入力されると、大サンギヤが反力部材となり、出力軸にトルクが伝達される。このとき、第1モータ・ジェネレータの回転数を制御することにより、動力分配機構の変速比を無段階に制御可能であり、かつ、その変速比を1未満、または1以上のいずれにも設定可能である。これに対して、ブレーキが係合されると、動力分配機構の変速比が「1」よりも小さい状態、つまり、オーバードライブ状態となる。このオーバードライブ状態でエンジントルクがキャリヤに入力されると、小サンギヤが反力部材となり、リングギヤからトルクが出力される。
このようにして、エンジントルクが動力分配機構の出力軸に伝達され、そのトルクが駆動輪に伝達される。また、第2モータ・ジェネレータを電動機として駆動させ、そのトルクを駆動輪に伝達して駆動力を補助することも可能である。一方、エンジンから出力軸に伝達された動力の一部を第2モータ・ジェネレータに伝達し、第2モータ・ジェネレータで発電をおこなうことも可能である。さらに、車両の惰力走行時に、車輪から出力軸に伝達される動力の一部を第2モータ・ジェネレータに伝達し、第2モータ・ジェネレータで発電をおこなうことも可能である。この特許文献1に記載されたハイブリッド車の駆動装置によれば、トルク伝達に寄与する差動機構はいずれか1組であり、無段変速状態での動力損失を低減できるものとされている。なお、エンジンおよび第1モータ・ジェネレータおよび第2モータ・ジェネレータが搭載されており、エンジンおよび第1モータ・ジェネレータおよび第2モータ・ジェネレータが、動力分配装置の回転要素にそれぞれ連結され、その動力分配装置の変速比を無段階に制御可能なハイブリッド車の制御装置の一例が、特許文献2にも記載されている。
特開2004−345527号公報 特開2005−220756号公報
ところで、特許文献1に記載されているハイブリッド車の制御装置においては、車両における要求駆動力あるいはエンジン負荷に基づいて、無段変速状態とオーバードライブ状態とが変更されるように構成されており、エンジンの暖機要求は考慮されておらず、この点で改善の余地があった。
この発明は上記の事情を背景としてなされたものであり、エンジンの暖機要求を考慮して、エンジンと駆動軸との間における回転速度比の制御範囲を変更するモードを選択可能な、ハイブリッド車の制御装置を提供することを目的としている。
第1のハイブリッド車の制御装置は、車輪に伝達する動力を発生するエンジンと、前記車輪と動力伝達可能に接続された駆動軸と、動力により回転されて発電をおこなう発電機と、差動回転可能な複数の回転要素を有し、かつ、複数の回転要素のうちの3つの回転要素が前記エンジンおよび前記発電機および前記駆動軸に別個に動力伝達可能に連結された動力分配装置とを有するとともに、前記エンジンと前記駆動軸との間の回転速度比を無段階に変化させる無段変速モードと、前記複数の回転要素のうち、前記エンジンおよび前記発電機および前記駆動軸のいずれにも接続されていない回転要素の回転を阻止することにより、前記回転速度比を固定する固定変速モードとを、切り替え可能に構成されているハイブリッド車の制御装置において、前記エンジンを暖機させる要求があるか否かを判断する暖機要求判断手段と、前記エンジンを暖機させる要求がある場合は、前記固定変速モードを選択して前記エンジンの暖機を促進する暖機促進手段とを備えている。
また、第1のハイブリッド車の制御装置において、前記発電機を含む電気回路が設けられており、前記エンジンを暖機させる要求がない場合は、前記固定変速モードを選択することにより生じる前記電気回路の電気損失の低減量と、前記無段変速モードを選択することにより生じる前記エンジンの熱効率の低下量とを比較し、電気損失の低減量の方が熱効率の低下量よりも多いか否かを判断する比較手段と、前記電気損失の低減量の方が熱効率の低下量よりも多いと判断された場合に、前記固定変速モードを選択するモード選択手段とを備えていてもよい。
第2のハイブリッド車の制御装置は、車輪に伝達する動力を発生するエンジンと、前記車輪と動力伝達可能に接続された駆動軸と、動力により回転されて発電をおこなう発電機と、差動回転可能な複数の回転要素を有し、かつ、複数の回転要素のうちの3つの回転要素が前記エンジンおよび前記発電機および前記駆動軸に別個に動力伝達可能に連結された動力分配装置とを有するとともに、前記エンジンと前記駆動軸との間の回転速度比を無段階に変化させる無段変速モードと、前記複数の回転要素のうち、前記エンジンおよび前記発電機および前記駆動軸のいずれにも接続されていない回転要素の回転を阻止することにより、前記回転速度比を固定する固定変速モードとを、切り替え可能に構成されているハイブリッド車の制御装置において、前記エンジンを暖機させる要求がないか否かを判断する暖機要求判断手段と、前記エンジンを暖機させる要求がない場合は、前記無段変速モードを選択して前記エンジンの暖機を回避する暖機回避手段とを備えている。
第1のハイブリッド車の制御装置によれば、エンジンと駆動軸との間における回転速度比の変更範囲を制御するモードとして、回転速度比が固定される固定変速モードと、回転速度比を変更可能な無段変速モードとを切り替え可能である。そして、エンジンを暖機する要求がある場合は、固定変速モードが選択されて、回転速度比の制御範囲が狭められる。その結果、エンジンの熱効率が低下して、エンジンの暖機が促進される。
第2のハイブリッド車の制御装置によれば、エンジンと駆動軸との間における回転速度比の変更範囲を制御するモードとして、回転速度比が固定される固定変速モードと、回転速度比を変更可能な無段変速モードとを切り替え可能である。そして、エンジンを暖機する要求がない場合は、無段変速モードが選択されて、回転速度比の制御範囲が広げられる。その結果、エンジンの熱効率が上昇するため、エンジンの暖機が回避される。
この発明において、エンジンは、燃料を燃焼させた場合に生じる熱エネルギを運動エネルギに変換して出力する動力装置であり、エンジンとしては、例えば内燃機関を用いることが可能である。この発明の動力分配装置としては、例えば、遊星機構を用いた無段変速機を用いることができる。遊星機構としては、歯車同士の噛み合い力により動力伝達をおこなう遊星歯車機構、または作動油のせん断力でトラクション伝動により動力伝達をおこなう遊星ローラ機構を用いることが可能である。さらに、複数の回転要素、例えば4つの回転要素は動力を伝達する機能を備えた要素であり、4つの回転要素には、ギヤ、キャリヤ、コネクティングドラム、回転軸、プーリ、ローラ、スプロケット、チェーンなどの要素が含まれる。この発明において、固定変速モードおよび無段変速モードは、回転速度比の変更範囲を制御するために用いられるモードであり、固定変速モードの方が、無段変速モードよりも、回転速度比の変更範囲が狭い。また、駆動軸は、車輪に動力伝達可能に接続される要素であり、駆動軸には、ギヤ、キャリヤ、コネクティングドラム、回転軸、プーリ、ローラ、スプロケット、チェーンなどの要素が含まれる。つまり、駆動軸は軸形状のものに限定されない。
また、発電機は、電動機としての機能と、発電機としての機能とを兼備したモータ・ジェネレータを用いることも可能である。さらに、この発明は、エンジンの動力が前輪または後輪のいずれか一方に伝達される二輪駆動車、または、エンジンの動力が前輪および後輪の両方に伝達される四輪駆動車のいずれにも適用可能である。この発明において、暖機には、エンジンを構成するシリンダブロック、シリンダヘッドなどの温度を上昇させること、エンジンの冷却水温を上昇させることが含まれる。この発明において、エンジンを暖機させる要求があるか否かを判断する技術的意味は、エンジンの熱を、車両に搭載された熱利用装置で用いるか否かを判断するためである。ここで、熱利用装置とは、エンジンで発生した熱を利用する装置であり、例えば、排気ガスを浄化する触媒、車両の室内温度を調節するヒータ、車両に搭載された動力伝達装置を潤滑するオイルを温めるオイル加熱装置などが挙げられる。なお、エンジンを暖機させる要求があるか否かは、例えば、外気温度、車両に搭載されている熱利用装置の温度自体、熱利用装置を起動させるスイッチの操作状態などの条件に基づいて判断することが可能である。
つぎに、この発明を図面を参照しながら具体的に説明する。図2は、この発明の一実施形態であるF・R(フロントエンジン・リヤドライブ;エンジン前置き後輪駆動)形式のハイブリッド車(以下、「車両」と略記する)の概略構成図である。図2において、車両1は、駆動力源としてのエンジン2を有している。エンジン2としては内燃機関、具体的にはガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、LPGエンジンなどを用いることができる。エンジン2は、燃焼室(図示せず)に燃料を供給して燃焼させ、その熱エネルギを運動エネルギとして出力する動力装置である。この実施例では、エンジン2として、トルク制御装置、例えば、電子スロットルバルブ、燃料噴射量制御装置、点火時期制御装置などを有するガソリンエンジンが用いられているものとする。また、エンジン2の燃焼室に接続された排気管34が設けられており、燃焼室から排出された排気ガスが排気管34を経由して大気中に排出されるように構成されている。また、排気管34の途中には、排気ガス浄化触媒35が設けられている。この排気ガス浄化触媒35は白金、パラジウム、ロジウムなどを主な組成とする三元浄化触媒であり、排気ガス浄化触媒35により、排気ガス中の一酸化炭素、炭化水素、窒素酸化物などを低減することができる。
さらに、エンジン2を冷却する冷却装置36が設けられている。この冷却装置36は、シリンダブロック(図示せず)およびシリンダヘッド(図示せず)に設けられたジャケット(図示せず)と、ジャケットに接続された冷却通路(図示せず)と、冷却水を吸入して冷却通路へ吐出するウォーターポンプ(図示せず)と、冷却水を冷却するラジエータ(図示せず)とを有している。さらに、車両1にはヒータ37が搭載されている。このヒータ37は車両1の室内を暖房する装置であり、冷却装置36の冷却水と空気との間で熱交換をおこない、暖められた空気を室内に供給する構成を有している。さらにまた、オイル加熱装置38が設けられている。このオイル加熱装置38は、後述する動力分配装置および変速機に供給されるオイルを、冷却水の熱により暖める装置である。さらに、エンジン2から車輪3に至る動力伝達経路に動力分配装置4が設けられている。車両1のフロアー(図示せず)の空間にはケーシング5が配置されており、そのケーシング5内に動力分配装置4が配置されている。
そして、動力分配装置4は2組の遊星歯車機構を有している。まず、第1遊星車機構6はシングルピニオン型の遊星歯車機構である。すなわち、第1遊星歯車機構6は、同軸上に配置されたサンギヤ7およびリングギヤ8と、サンギヤ7およびリングギヤ8に噛合するピニオンギヤ9を、自転、かつ公転可能に保持したキャリヤ10とを有している。キャリヤ10が動力分配装置4の入力部材である。そして、キャリヤ10にはインプットシャフト11が動力伝達可能に連結、具体的には一体回転するように連結されており、そのインプットシャフト11とエンジン2のクランクシャフト12とが、動力伝達可能に接続されている。クランクシャフト12とインプットシャフト11との間の動力伝達経路には、ダンパ機構、トルクリミッタ機構、クラッチ機構などを設けることも可能である。ダンパ機構は、トルク変動を吸収する機構であり、トルクリミッタは、伝達されるトルクを設定トルク以下に制限する機構であり、クラッチ機構はトルク容量を制御する機構である。
図2の具体例では、インプットシャフト11およびクランクシャフト12の回転軸線(図示せず)が、車両1の前後方向に沿って配置されている。さらに、ケーシング5の内部には、第1モータ・ジェネレータMG1が設けられている。インプットシャフト11の回転軸線に沿った方向で、エンジン2と第1遊星歯車機構6との間に第1モータ・ジェネレータMG1が配置されている。この第1モータ・ジェネレータMG1は、電気エネルギを運動エネルギに変換する力行機能(電動機としての機能)と、運動エネルギを電気エネルギに変換する回生機能(発電機としての機能)とを兼備している。第1モータ・ジェネレータMG1は、ステータ13およびロータ14を有しており、ステータ13はケーシング5に固定されている。また、ロータ14は、サンギヤ7と一体回転するように連結されている。
動力分配装置4を構成する第2遊星車機構15は、ダブルピニオン型の遊星歯車機構である。すなわち、第2遊星歯車機構15は、同軸上に配置されたサンギヤ16およびリングギヤ17と、サンギヤ16に噛合する第1ピニオンギヤ18と、リングギヤ17および第1ピニオンギヤ18に噛合する第2ピニオンギヤ19と、第1ピニオンギヤ18および第2ピニオンギヤ19を、自転、かつ公転可能に保持したキャリヤ20とを有している。そして、キャリヤ20とリングギヤ8とが一体回転するように連結され、リングギヤ17とキャリヤ10とが一体回転するように連結されている。そして、キャリヤ20と一体回転するアウトプットシャフト21が設けられている。このアウトプットシャフト21は、動力分配装置4から出力されたトルクを車輪3に伝達する要素であり、インプットシャフト11とアウトプットシャフト21とが同軸上に配置されている。さらに、回転軸線に沿った方向で、第1モータ・ジェネレータMG1と第2遊星歯車機構15との間に第1遊星歯車機構6が配置されている。さらに、サンギヤ16に制動力を与えるブレーキBKが設けられている。このブレーキBKとしては、摩擦ブレーキ、または噛み合いブレーキを用いることが可能である。そのブレーキBKの制動力を制御するアクチュエータ32としては、電磁式アクチュエータまたは油圧式アクチュエータのいずれを用いてもよい。
一方、アウトプットシャフト21は終減速機22に接続されており、終減速機22にはアクスルシャフト30を介して車輪3が接続されている。終減速機22は、アウトプットシャフト21の回転数よりも、アクスルシャフト30の回転数を低下させるように、その減速比が決定されている。また、回転軸線に沿った方向で第2遊星歯車機構15と終減速機22との間には、第2モータ・ジェネレータMG2が配置されている。この第2モータ・ジェネレータMG2は、ケーシング5の内部またはケーシング5の外部のいずれに配置されていてもよい。この第2モータ・ジェネレータMG2は、電気エネルギを運動エネルギに変換する力行機能と、運動エネルギを電気エネルギに変換する回生機能とを兼備している。第2モータ・ジェネレータMG2は、ステータ23およびロータ24を有している。さらに、回転軸線に沿った方向で第2遊星歯車機構15と終減速機22との間には、変速機25が設けられている。図2では、車両1の前後方向で、第2モータ・ジェネレータMG2の後方に変速機25が配置されたレイアウトが示されている。
また、変速機25は、ケーシング5の内部またはケーシング5の外部のいずれに配置されていてもよい。この変速機25は、第2モータ・ジェネレータMG2のロータ24と、アウトプットシャフト21とを動力伝達可能に接続するものである。さらに、変速機25は、入力要素26および出力要素31を有しているとともに、その入力要素26と出力要素31との間の変速比を変更可能に構成されている。この変速機25は、変速比を段階的に変更可能な有段変速機、または、変速比を無段階に変更可能な無段変速機のいずれでもよい。また、変速機25の変速比は、「1」よりも大きい値、または「1」以上の値で変更可能に構成されている。この変速機25として、有段変速機を用いる場合、選択歯車式変速機、遊星歯車式変速機を採用することが可能である。これに対して、変速機25として、無段変速機を用いる場合、トロイダル型無段変速機、ベルト式無段変速機を採用することが可能である。そして、入力要素26がロータ24と動力伝達可能に接続され、出力要素31がアウトプットシャフト21と動力伝達可能に接続されている。
さらに、第1モータ・ジェネレータMG1および第2モータ・ジェネレータMG2は、いずれもロータが回転運動をおこなうものであり、各モータ・ジェネレータは直流型または交流型のいずれでもよい。この具体例では、3相交流型のモータ・ジェネレータを用いる場合について説明する。また、すべてのモータ・ジェネレータは、電線(図示せず)を用いて、インバータ27および蓄電装置28に接続されている。蓄電装置28としては、キャパシタまたはバッテリを用いることが可能である。このようにして、各モータ・ジェネレータおよび蓄電装置28および電線を含む電気回路50が形成されている。なお、蓄電装置28に加えて燃料電池を設け、その燃料電池から各モータ・ジェネレータに電力を供給する電気回路を設けてもよい。燃料電池は、酸素と水素とを反応させて起電力を発生させる装置である。なお、各モータ・ジェネレータ同士の間に、蓄電装置28を経由することなく、電力の授受を可能とする電気回路50を形成することも可能である。
さらに、車両1の制御系統について説明すると、コントローラとしての電子制御装置33が設けられており、電子制御装置33には、冷却装置36における冷却水の温度、排気ガス浄化触媒35の温度、ヒータ37における暖房要求の有無、オイル加熱装置38におけるオイルの温度、モータ・ジェネレータMG1,MG2の温度、インバータ27の温度、蓄電装置28の温度、エンジン回転数、各モータ・ジェネレータの回転数、車速、モータ・ジェネレータに対する発電要求、車両1における加速要求、車両1における制動要求、シフトポジション、蓄電装置28で発生可能な出力、燃料電池で発生可能な出力、車両1の周囲の外気温度などの信号が入力される。この電子制御装置33からは、変速機25の変速比を制御する信号、ブレーキBKを制御する信号、エンジン2を制御する信号、各モータ・ジェネレータを制御する信号が出力される。エンジン2を制御する信号には、エンジン2の停止・運転を制御する信号、エンジン回転数を制御する信号、エンジントルクを制御する信号が含まれる。モータ・ジェネレータを制御する信号には、モータ・ジェネレータを力行制御または回生制御させる信号、モータ・ジェネレータの回転数を制御する信号、モータ・ジェネレータのトルクを制御する信号が含まれる。ブレーキBKを制御する信号には、ブレーキBKからサンギヤ16に与える制動力を制御する信号が含まれる。
つぎに、図2に示された車両1における動力の伝達原理を説明する。エンジン2が運転されて、そのエンジントルクが、インプットシャフト11およびキャリヤ10に伝達される。このキャリヤ10は動力分配装置4の入力部材であり、エンジントルクの反力が反力発生装置により受け持たれて、動力分配装置4の出力部材であるキャリヤ20からトルクが出力される。エンジントルクの反力を受け持つために、動力分配装置4を制御するモードとして、固定変速モードおよび無段変速モードを選択的に切り替え可能である。図3および図4の共線図は、動力分配装置4を構成する要素同士、およびその要素に連結された回転要素同士の位置関係および回転状態を示すものである。図3および図4において、「停止」は回転要素が停止することを示し、「正」は回転要素が正方向に回転することを示し、「逆」は回転要素が逆方向に回転することを示す。なお、正方向とは、エンジン2のクランクシャフト12の回転方向である。図3および図4の共線図において、第1遊星歯車機構6はシングルピニオン型の遊星歯車機構であるため、サンギヤ7とリングギヤ8との間にキャリヤ10が配置されている。
これに対して、第2遊星歯車機構15は、ダブルピニオン型の遊星歯車機構であるため、サンギヤ16とキャリヤ20との間にリングギヤ17が配置されている。また、キャリヤ10とリングギヤ17とが一体回転するように連結されているため、図3および図4の共線図上で、キャリヤ10およびリングギヤ17が同じ位置に示されている。また、キャリヤ20とリングギヤ8とが一体回転するように連結されているため、図3および図4の共線図上で、キャリヤ20およびリングギヤ8が同じ位置に示されている。さらに、図3および図4の共線図上において、サンギヤ7とリングギヤ8との間にサンギヤ16が配置され、このサンギヤ16とリングギヤ8との間に、キャリヤ10が配置されている。この図3および図4に示すように、動力分配装置4は、相互に差動回転可能な4個の回転要素を有している。
まず、固定変速モードが選択された場合はブレーキBKの制動力が高められて、図3に示すようにサンギヤ16が固定(停止)される。また、動力分配装置4は、機構上、キャリヤ20およびリングギヤ8が一体回転するように連結され、かつ、リングギヤ17およびキャリヤ10が一体回転するように連結されている。このため、エンジントルクがインプットシャフト11を経由してキャリヤ10およびリングギヤ17に入力されると、ブレーキBKおよびサンギヤ16により反力が受け持たれ、キャリヤ20からトルクが出力される。このキャリヤ20のトルクは、アウトプットシャフト21および終減速機22およびアクスルシャフト30を経由して車輪3に伝達されて、駆動力が発生する。
そして、エンジン回転数を制御することにより、動力分配装置4の入力回転数と出力回転数との間の変速比を、無段階(連続的)に変更可能である。また、固定変速モードが選択された場合はサンギヤ16が固定されるため、動力分配装置4の変速比は「1」未満に限定される。すなわち、動力分配装置4が増速機として機能するため、動力分配装置4への入力トルクよりも、動力分配装置4から出力されるトルクの方が低くなる。また、固定変速モードが選択されるとともに、エンジン回転数が正である場合は、エンジントルクにより第1モータ・ジェネレータMG1が逆回転される。この場合、第1モータ・ジェネレータMG1では回生制御(発電制御)をおこなうか、または回生制御をおこなうことなくロータ14を空転させることが可能である。
これに対して、無段変速モードが選択された場合は、ブレーキBKからサンギヤ16に与えられる制動力が低下され、図4に示すようにサンギヤ16が回転可能となる。この無段変速モードが選択された場合において、エンジントルクがインプットシャフト11を経由してキャリヤ10に入力されると、第1モータ・ジェネレータMG1により反力が受け持たれ、リングギヤ8から出力されたトルクがアウトプットシャフト21に伝達される。第1モータ・ジェネレータMG1が正回転してエンジントルクの反力を受け持つ場合、第1モータ・ジェネレータMG1が回生制御され、発生した電力が蓄電装置28に充電される。これに対して、第1モータ・ジェネレータMG1が逆回転してエンジントルクの反力を受け持つ場合、第1モータ・ジェネレータMG1に電力が供給されて、その第1モータ・ジェネレータMG1が電動機として駆動される。
また、無段変速モードが選択された場合、第1モータ・ジェネレータMG1の回転数を制御することにより、動力分配装置4の入力回転数と出力回転数との間の変速比を、無段階(連続的)に変更可能である。さらに、無段変速モードが選択された場合、動力分配装置4の変速比として「1」未満、または「1」以上のいずれをも選択可能である。動力分配装置4の変速比が「1」を越える場合、動力分配装置4は減速機として機能し、動力分配装置4でトルクの増幅がおこなわれる。動力分配装置4の変速比が「1」未満である場合が、図4に破線で示されている。これに対して、動力分配装置4の変速比が「1」を越えている場合が、図4に一点鎖線で示されている。図4の共線図では、第1モータ・ジェネレータMG1が正回転である場合が示されているが、第1モータ・ジェネレータMG1が逆回転する場合、または停止する場合もある。さらに、図4に実線で示すように、動力分配装置4の変速比を「1」に制御することも可能である。また、固定変速モードまたは無段変速モードの何れが選択されている場合においても、第2モータ・ジェネレータMG2に電力を供給して電動機として駆動させ、その第2モータ・ジェネレータMG2のトルクを、変速機25を経由させて車輪3に伝達することが可能である。なお、第2モータ・ジェネレータMG2に電力を供給して電動機として駆動させ、その第2モータ・ジェネレータMG2のトルクを車輪3に伝達する場合、エンジン2に燃料が供給されていてもよいし、エンジン2への燃料の供給が停止されていてもよい。この「エンジン2への燃料の供給が停止されている」には、エンジン2が空転する場合と、エンジン2が停止している場合とが含まれる。
つぎに、エンジン2に燃料が供給され、かつ、エンジン2が動力を出力している場合に、動力分配装置4を制御するモードを選択する条件について説明する。動力分配装置4を制御するモードは、エンジン2の燃費、およびエンジン2から車輪3に至る動力伝達経路における動力の伝達効率に基づいて決定される。まず、エンジン2の燃費について説明する。車両1では、車速およびアクセル開度に基づいて、車両1に対する要求駆動力が求められ、その要求駆動力に基づいて、エンジン2の目標出力および第2モータ・ジェネレータMG2の目標出力が求められる。エンジン2の目標出力に基づいてエンジン出力を制御する場合、基本的には、エンジン2の運転状態が、最適燃費線に沿ったものとなるように、エンジン2の目標回転数およびエンジンの目標トルクを求めることが可能である。図5は、エンジン2の熱効率を示すマップの一例であり、曲線で囲まれた領域の内側であるほど、熱効率が高いことを意味しており、最適燃費線(実線で示す)に沿って目標エンジントルクおよび目標エンジン回転数を決定することが可能である。熱効率が高いということは、燃費がよいことを意味する。そして、無段変速モードを選択した場合、動力分配装置4の変速比の制御範囲を任意に変更可能であり、最適燃費線に沿ってエンジン2を運転することが可能である。これに対して、固定変速モードが選択された場合は、動力分配装置4の変速比が「1」以上に限定されるため、図5に破線で示すような特性の燃費曲線となる。実線の特性と破線の特性とを比較すると、エンジン回転数が同じである場合について着目すると、破線の特性の方が実線の特性に比べて熱効率が低いことが分かる。また、エンジン2の熱効率は、エンジン2の出力エネルギを消費燃料のエネルギで除して求められる。なお、固定変速モードまたは無段変速モードの何れが選択された場合も、動力分配装置4の変速比の制御と並行して、エンジン2の実際のトルクを目標トルクに近づけるために、電子スロットルバルブの開度の制御、点火時期の制御などがおこなわれる。
つぎに、エンジン2から車輪3に至る動力伝達経路での動力の伝達効率について、図6のマップを参照しながら説明する。この図6のマップには、エンジン2から車輪3に至る動力伝達経路における動力の理論伝達効率と、動力分配装置4の変速比との関係が示されている。なお、図6のマップは、各モータ・ジェネレータの定格出力を一定値とした例であり、かつ、ギヤ同士の噛み合い部分での摩擦熱による動力損失は無視してある。固定変速モードが選択され、かつ、第1モータ・ジェネレータMG1が空転して回生制御をおこなわない場合は、エンジン2から出力された動力が、機械的にアウトプットシャフト21に伝達されるため、動力分配装置4の変速比に関わりなく、理論伝達効率は破線で示すようにほぼ一定の「1」となる。これに対して、無段変速モードが選択された場合は、エンジン2から出力された動力の一部が、正回転する第1モータ・ジェネレータMG1で回生制御されて電気エネルギに変換される。なお、第1モータ・ジェネレータMG1が逆回転してエンジントルクの反力を受け持つ場合は、エンジン2の動力の一部が第2モータ・ジェネレータMG2に伝達されて回生制御をおこない、その電力が第1モータ・ジェネレータMG1に供給されて力行制御される。このように、無段変速モードが選択された場合は、ほぼ全ての変速比で理論伝達効率は実線で示すように「1」未満となる。なお、第1モータ・ジェネレータMG1が停止して反力トルクを受け持つ変速比では、エンジン2の動力が電気エネルギに変換されないため、理論伝達効率は「1」となる。
そして、図5に示されたエンジン2の熱効率と、図6に示された理論伝達効率の両方を加味して、例えば、図7に示すマップを用いて、トータルでのシステム効率が高くなるように、無段変速モードと固定変速モードとを切り替える。この図7のマップには、各変速比毎に、無段変速モードを選択した場合におけるエンジン2の熱効率および理論伝達効率に基づいて求められるトータルのシステム効率が示されている。また、図7のマップには、各変速比毎に、固定変速モードを選択した場合におけるエンジン2の熱効率および理論伝達効率に基づいて求められるトータルのシステム効率が示されている。そして、各車速で選択可能な動力分配装置4の変速比に基づいて、トータルでのシステム効率が高くなるように、無段変速モードと固定変速モードとを切り替えることが可能である。なお、図7のマップは、右上の領域に進むほどシステム効率が高くなる特性を有している。例えば、点A1と点B1とを比較すると、点A1の方が熱効率は高いが、動力の伝達効率は低い。そして、トータルでのシステム効率は、点A1よりも点B1の方が高い。無段変速モードが選択された場合に相当するトータルのシステム効率が点A1となり、固定変速モードが選択された場合に相当するトータルのシステム効率が点B1となる場合は、固定変速モードが選択される。また、図7のマップを用いてモードを選択すると、所定車速および所定エンジン回転数である場合に、無段変速モードから固定変速モードに変更する場合を想定すると、電気回路50における電気損失量の低減量が、エンジン2の熱効率の低下量よりも大きい場合に、固定変速モードが選択される。これに対して、電気回路50における電気損失量の低減量が、エンジン2の熱効率の低下量以下である場合は、無段変速モードが選択される。なお、電気回路50における電気損失量とは、エンジン2の動力が電気エネルギに変換され、さらに、その電気エネルギが動力に変換される時の損失量を意味する。
(制御例1)
つぎに、固定変速モードと無段変速モードとの切り替えをおこなうにあたり、トータルのシステム効率以外の条件を含む場合の制御例を説明する。図5のマップに示すように、固定変速モードが選択された場合は無段変速モードが選択された場合に比べて、エンジン2の熱効率が低く、エンジン2を構成するシリンダブロックおよびシリンダヘッドなどの構成部品の温度が高まりやすい。そこで、エンジン2を暖機させる要求の有無を判断し、その判断結果に基づいて、固定変速モードと無段変速モードとを選択的に切り替えることが可能である。このようなモードの切り替え制御の一例を、図1のフローチャートに基づいて説明する。この制御例1は、請求項1、2に対応するものである。
まず、エンジン2の暖機を促進する要求があるか否かが判断される(ステップS1)。このステップS1の判断には、エンジン2の冷却水温、またはヒータ37に対する暖房要求などが用いられる。例えば、運転されているエンジン2を停止させ、その後にエンジン2を再始動する場合を想定して、エンジンの再始動性を良好に保つためには、クランクシャフト12の回転抵抗が低い方が好ましい。そして、エンジン2が暖機されて温度が高い方が、潤滑油の粘度が低くなり再始動性が良好となる。ここで、エンジン2の再始動性を冷却水温に基づいて間接的に判断すると、エンジン水温が所定温度未満である場合は、エンジンの再始動性が低いと考えられるため、エンジン2の再始動性を向上させるために、ステップS1で肯定的に判断される。これに対して、エンジン水温が所定温度以上である場合は、エンジンの再始動性が高いと考えられるため、エンジン2の再始動性を更に向上させる必要はなく、ステップS1で否定的に判断してもよいことになる。また、ヒータ37は、冷却装置36の冷却水と空気との間で熱交換をおこない、暖められた空気を室内に供給する構成を有しているため、暖房要求がある場合は、冷却水温度を高める必要があるため、ステップS1で肯定的に判断される。これに対して、暖房要求が無い場合は、ステップS1で否定的に判断してもよいことになる。なお、エンジン水温の判断に用いる「所定温度」は、潤滑油の粘度、冷却水温度に基づいてエンジン2の始動性を確保できるように、実験またはシミュレーションにより求めた値であり、この所定温度は電子制御装置33に記憶されている。
この実施例では、エンジン2の再始動性を向上させる要求、または暖房要求の少なくとも一方がある場合は、ステップS1で肯定的に判断されて、現在、無段変速モードが選択されているか否かが判断される(ステップS2)。このステップS2で否定的に判断された場合は、この制御ルーチンを終了する。これに対して、ステップS2で肯定的に判断された場合は、現在選択されている無段変速モードから、固定変速モードに変更した場合に、要求駆動力を満足することができるか否かが判断される(ステップS3)。このステップS3の判断には、数式1を用いることができる。
要求駆動パワー<(エンジン2の最大パワー+第2モータ・ジェネレータMG2 に供給可能なパワー) ・・・(1)
この数式1において「要求駆動パワー」は、前記した要求駆動力に基づいて求められる。また、「エンジン2の最大パワー」は、固定変速モードが選択された場合を想定し、かつ、現在の車速に応じたエンジン回転数および最大エンジントルクから求められる。さらに「モータ・ジェネレータMG2に供給可能なパワー」は、要求駆動パワーの一部を、第2モータ・ジェネレータMG2で負担する場合に加算されるものであり、第2モータ・ジェネレータMG2で負担するべきパワーを、蓄電装置28の出力および燃料電池の出力に換算したものである。なお、第2モータ・ジェネレータMG2で負担するパワーは、変速機25の変速比を考慮して算出されることは勿論である。このステップS3の各パラメータの算出に必要なマップおよび演算式は、予め電子制御装置33に記憶されている。なお、ステップS3の処理が、図1では「要求駆動トルク<固定時エンジン最大トルク+バッテリ出力」として示されている。
そして、上記の式(1)が成立する場合は、現在選択されている無段変速モードから、固定変速モードに変更しても、要求駆動力を満足することが可能であることになる。そこで、ステップS3で肯定的に判断された場合は、無段変速モードから固定変速モードに切り替えて(ステップS4)、この制御ルーチンを終了する。固定変速モードが選択された場合は、無段変速モードが選択された場合に比べて、図5に示すように、エンジン2の熱効率が低く、エンジン2の暖機が促進されやすくなる。これに対して、ステップS3で否定的に判断された場合は、現在選択されている無段変速モードから、固定変速モードに変更すると、要求駆動力を満足することができなくなる可能性があるため、無段変速モードを維持し(ステップS5)、この制御ルーチンを終了する。一方、ステップS1の判断時点で、エンジン2の再始動性を向上させる要求、または暖房要求のいずれも無い場合は、そのステップS1で否定的に判断されて、通常制御が実行され(ステップS6)、この制御ルーチンを終了する。
ステップS6で実行される「通常制御」とは、図7のマップを用いてモードを選択する処理である。すなわち、無段変速モードから固定変速モードを選択する場合を想定して、電気回路50における電気損失の低減量が、エンジン2の熱効率の低下量よりも大きい場合に、固定変速モードが選択される。これに対して、電気回路50における電気損失の低減量が、エンジン2の熱効率の低下量以下である場合は、無段変速モードが選択される。このように、図1の制御例によれば、エンジン2を暖機する要求がある場合は、固定変速モードが選択されて、動力分配装置4の変速比の制御範囲が狭められる。その結果、エンジン2の熱効率が低下して、エンジン2の暖機が促進される。したがって、運転されているエンジン2を停止させて、その後にエンジン2を再始動する場合に、そのエンジン2の再始動性が向上する。また、ヒータ37の暖房機能を高めて、車室内の快適性を高めることができる。さらに、暖房要求がある場合、またはエンジン水温を高める要求がある場合に、固定変速モードが選択されるため、エンジン2の燃費悪化、およびシステム全体の効率の低下量を最小限とした上で、エンジン2を早期に暖機することができる。
ところで、ステップS1においては、外気温度に基づいてエンジン2の暖機要求の有無を判断することも可能である。具体的には、外気温度が予め定められた温度未満である場合は、ステップS1で肯定的に判断され、外気温度が予め定められた温度以上である場合は、ステップS1で否定的に判断されされるように、ルーチンを構成することである。外気温度の判断に用いる「予め定められた温度」の技術的意味は、エンジンの冷却水温度の場合と同じである。さらに、ステップS1においては、暖房要求があるか否かを判断しているが、暖房要求があり、かつ、ヒータ37の設定温度が所定温度を越えているか否かを判断することも可能である。具体的には、ヒータ37の設定温度が所定温度を越えている場合に、ステップS1で肯定的に判断され、ヒータ37の設定温度が所定温度以下である場合に、ステップS1で否定的に判断するように、ルーチンを構成することも可能である。このように、ステップS1の判断内容を変更した場合でも、上記と同様の効果を得られる。ここで、図1に示された機能的手段と、請求項1、2に記載された発明の構成との対応関係を説明すると、ステップS1が、この発明の暖機要求判断手段に相当し、ステップS4が、この発明の暖機促進手段に相当し、ステップS6が、この発明の比較手段およびモード選択手段に相当する。
(制御例2)
つぎに、固定変速モードまたは無段変速モードを選択する場合に用いることの可能な他の制御例2を、図8に基づいて説明する。この制御例2は、請求項3の発明に相当するものである。また、制御例1と制御例2とは同時、または並行して実行されることはなく、いずれか一方の制御例を実行する場合は、他方の制御例は実行されない。なお、制御例1と制御例2とを使い分けるための具体的な構成としては、車両1の室内に、制御例1と制御例2とを選択的に切り替える操作装置(スイッチ、タッチパネル、レバー、ノブなど)39を設けておき、この操作装置39の操作信号が電子制御装置33に入力されるように構成することが可能である。
まず、エンジン2を暖機する要求がないか否かが判断される(ステップS11)。このステップS11では、エンジン2の冷却水温度が所定温度を越えている場合は、エンジン2の暖機要求がないと判断される。これは、エンジン2の冷却水温度が所定温度を越えている場合は、エンジン2の暖機が既に完了していることになるためである。冷却水温度に基づいてエンジン2の暖機要求の有無を判断する技術的意義は、制御例1におけるステップS1の場合と同じである。また、ステップS11では、排気ガス浄化触媒35の温度が所定温度を越えている場合も、エンジン2の暖機要求がないと判断される。その理由は、排気ガス浄化触媒35はの温度が所定温度を越えている場合は、触媒が十分に活性化されており、排気ガス中の一酸化炭素、炭化水素、窒素酸化物などを低減する機能が確保されていると考えられるからである。
このように、ステップS11では、冷却水温度、または排気ガス浄化触媒35の温度のうち、少なくとも一方の条件に基づいて、エンジン2を暖機する必要がないと判断された場合に、ステップS11で肯定的に判断される。このステップS11で肯定的に判断された場合は、オイル加熱装置38で加熱されるオイルの温度が、所定温度を越えているか否かが判断される(ステップS12)。このステップS12は、無段変速モードを選択した場合に、オイルによりモータ・ジェネレータを冷却することにより、オイルの温度が上昇し過ぎないかどうかを確認するステップである。このステップS12で肯定的に判断された場合は、現在、固定変速モードが選択されているか否かが判断される(ステップS13)。このステップS13で肯定的に判断された場合は、エンジン2の暖機が、現在以上に促進されること、またはエンジン2の暖機が維持されることを回避するため、固定変速モードから無段変速モードに切り替え(ステップS14)、この制御ルーチンを終了する。図5に示すように、無段変速モードが選択された場合は、固定変速モードが選択された場合に比べて、エンジン2の熱効率が高く暖機が回避される。したがって、「エンジン2の暖機要求がない」という状況に合ったエンジン2の運転状態を選択できる。すなわち、トータルのシステム効率の低下量を、最小限に抑えることができる。
これに対して、ステップS12で否定的に判断された場合、またはステップS1で否定的に判断された場合は、通常制御をおこない(ステップS15)、この制御ルーチンを終了する。ステップS15の処理は、図1のステップS6の処理と同じである。ここで、図8に示された機能的手段と、請求項3の発明の構成との対応関係を説明すると、ステップS11が、この発明の暖機要求判断手段に相当し、ステップS14が、この発明の暖機回避手段に相当する。ここで、図2に示された構成と、この発明の構成との対応関係を説明すると、キャリヤ10およびリングギヤ17およびサンギヤ7,16およびリングギヤ8およびキャリヤ20が、この発明における複数の回転要素に相当し、第1モータ・ジェネレータMG1が、この発明の発電機に相当し、アウトプットシャフト21が、この発明の駆動軸に相当する。
また、上記の動力分配装置4においては、リングギヤ8とアウトプットシャフト21とが動力伝達可能に、具体的には一体回転するように連結されており、キャリヤ10とエンジン2とが動力伝達可能に連結されている。したがって、動力分配装置4の変速比が、この発明における「エンジンと駆動軸との間の回転速度比」と等価の値となる。さらに、この発明の動力分配装置として、1組の遊星機構を備えたものを用いることも可能である。例えば、サンギヤおよびリングギヤと、ピニオンギヤを保持するキャリヤとを有するシングルピニオン型の遊星歯車機構を用いることが可能である。そして、この構成では、キャリヤが入力部材となり、サンギヤが反力部材となり、リングギヤが出力部材となる。さらに、サンギヤに接続する反力発生装置として、モータ・ジェネレータおよびブレーキを用いることができる。このブレーキは、摩擦ブレーキまたは噛み合いブレーキのいずれでもよい。このように動力分配装置を構成した場合、固定変速モードでは、ブレーキによりサンギヤを停止させるか、またはモータ・ジェネレータによりサンギヤを停止させる制御がおこなわれる。すなわち、エンジン回転数を制御することにより、動力分配装置の変速比を「1」未満の範囲で無段階に制御可能である。これに対して、無段変速モードでは、ブレーキが解放され、かつ、モータ・ジェネレータの回転数を制御することにより、動力分配装置の変速比を「1」未満の範囲、または「1」以上の範囲で無段階に制御可能である。なお、動力分配装置として1組の遊星機構を用いる場合、遊星歯車機構に代えて遊星ローラ機構を用いることも可能である。なお、図2に示すパワートレーンは、エンジン2の動力が後輪に伝達される構成の後輪駆動車であるが、この発明を、エンジンの動力が前輪に伝達される構成の前輪駆動車に適用することも可能である。この場合、回転要素の回転軸線は車両の幅方向に配置される。さらに、エンジンの動力が前輪および後輪に伝達される構成の四輪駆動車に適用することも可能である。
この発明のハイブリッド車の制御装置でおこなわれる制御例1を示すフローチャートである。 この発明を適用したハイブリッド車のパワートレーンおよび制御系統を示す概念図である。 図2に示された動力分配装置を固定変速モードにより制御する場合における回転要素の状態を示す共線図である。 図2に示された動力分配装置を無段変速モードにより制御する場合における回転要素の状態を示す共線図である。 図2に示された動力分配装置を固定変速モードまたは無段変速モードにより制御する場合に、エンジンの熱効率を比較する図である。 図2に示された動力分配装置を固定変速モードまたは無段変速モードにより制御する場合に、理論伝達効率を比較する図である。 図2に示された動力分配装置を固定変速モードまたは無段変速モードにより制御する場合に、トータルのシステム効率を比較する図である。 この発明のハイブリッド車の制御装置でおこなわれる制御例2を示すフローチャートである。
符号の説明
1…車両、 2…エンジン、 3…車輪、 4…動力分配装置、 7,16…サンギヤ、 8,17…リングギヤ、 10,20…キャリヤ、 50…電気回路、 BK…ブレーキ、 MG1…第1モータ・ジェネレータ。

Claims (3)

  1. 車輪に伝達する動力を発生するエンジンと、前記車輪と動力伝達可能に接続された駆動軸と、動力により回転されて発電をおこなう発電機と、差動回転可能な複数の回転要素を有し、かつ、複数の回転要素のうちの3つの回転要素が前記エンジンおよび前記発電機および前記駆動軸に別個に動力伝達可能に連結された動力分配装置とを有するとともに、
    前記エンジンと前記駆動軸との間の回転速度比を無段階に変化させる無段変速モードと、前記複数の回転要素のうち、前記エンジンおよび前記発電機および前記駆動軸のいずれにも接続されていない回転要素の回転を阻止することにより、前記回転速度比を固定する固定変速モードとを、切り替え可能に構成されているハイブリッド車の制御装置において、
    前記エンジンを暖機させる要求があるか否かを判断する暖機要求判断手段と、
    前記エンジンを暖機させる要求がある場合は、前記固定変速モードを選択して前記エンジンの暖機を促進する暖機促進手段と
    を備えていることを特徴とするハイブリッド車の制御装置。
  2. 前記発電機を含む電気回路が設けられており、
    前記エンジンを暖機させる要求がない場合は、前記固定変速モードを選択することにより生じる前記電気回路の電気損失の低減量と、前記無段変速モードを選択することにより生じる前記エンジンの熱効率の低下量とを比較し、電気損失の低減量の方が熱効率の低下量よりも多いか否かを判断する比較手段と、
    前記電気損失の低減量の方が熱効率の低下量よりも多いと判断された場合に、前記固定変速モードを選択するモード選択手段と
    を備えていることを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車の制御装置。
  3. 車輪に伝達する動力を発生するエンジンと、前記車輪と動力伝達可能に接続された駆動軸と、動力により回転されて発電をおこなう発電機と、差動回転可能な複数の回転要素を有し、かつ、複数の回転要素のうちの3つの回転要素が前記エンジンおよび前記発電機および前記駆動軸に別個に動力伝達可能に連結された動力分配装置とを有するとともに、
    前記エンジンと前記駆動軸との間の回転速度比を無段階に変化させる無段変速モードと、前記複数の回転要素のうち、前記エンジンおよび前記発電機および前記駆動軸のいずれにも接続されていない回転要素の回転を阻止することにより、前記回転速度比を固定する固定変速モードとを、切り替え可能に構成されているハイブリッド車の制御装置において、
    前記エンジンを暖機させる要求がないか否かを判断する暖機要求判断手段と、
    前記エンジンを暖機させる要求がない場合は、前記無段変速モードを選択して前記エンジンの暖機を回避する暖機回避手段と
    を備えていることを特徴とするハイブリッド車の制御装置。
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