JP2009131102A - 蔓性植物巻き上がり防止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電柱を支える支線に対する蔓性植物の巻き上がりをより確実に防止する。
【解決手段】支線14に回転自在に取り付けられ、支線14を巻き上がる蔓性植物Pを当接させる当接部を下面に有して外周が凹凸形状に形成されている回転体105に、回転体105に回転力を付与する風車106(回転力付与機構)を設け、支線14に固定されたストッパによって回転体105の自由落下を規制する。風車106は風を受けると回転し、風車106の回転と共に回転体105も回転する。これにより、回転体105の外周に形成された凹凸形状部分が上方に巻き上がろうとする蔓性植物Pに衝突し、蔓性植物Pは回転体の中心から遠ざかる方向に導かれ、いずれ自重で垂れ下がる。
【選択図】図8

Description

本発明は、電柱を支持する支線に蔓性植物が巻き上がるのを防止するための蔓性植物巻き上がり防止装置に関する。
電柱には、これを支持するための支線が設置されていることがある。支線は、一般的に、地表面から電柱に向かって斜めに敷設されるワイヤによって構成されている(図1の符号14参照)。このような支線の構造上、草木が多い地帯では、葛や蔦等の蔓性植物が支線を巻き上がっていく場合があり、これが地絡事故を引き起こす原因になる。つまり、蔓性植物は支線から電柱に巻き上がって電線や充電部に達することがあり、この場合には電流が蔓性植物を伝わって地表へ流れ、地絡事故の原因になる。
そこで、従来、支線の途中に蔓性植物巻き上がり防止装置を取り付け、この装置によって蔓性植物の巻き上がりを防止することが提案され、現実に実施されている。例えば、特許文献1には、「円筒体と該円筒体の下部に連接するように円筒体より太径の椀形体とを組み合わせて構成」した電柱支線用蔓巻防止具が記載されており、連接された円筒体及び椀形体の中心に支線が通るような位置で支線に固定されて使用されることが示されている(段落0007等参照)。そして、特許文献1には、支線を巻き上がる蔓を先ずは椀形体の内側面で阻み、なおも椀形体の内側から外側に延出して円筒体に巻き付いてきた蔓をその自重や風圧で地表に向けて垂れ下がらせ、これによって支線に蔓が巻き上がることを防止することが記載されている(段落0008参照)。
特開平08−205368号公報 特開平11−350791号公報 実開平06−082320号公報
従来、支線に蔓性植物が巻き上がることを防止するための方策としては、例えば上記特許文献1に記載されているように、支線に固定物を固定することで、蔓性植物の巻き上がりを防止するという方策が採用されている。
しかしながら、本出願の出願人は、支線に固定物を固定するという方策を採用した蔓性植物巻き上がり防止装置を現実に使用したところ、蔓性植物の巻き上がりを確実に防止することができないという結果を得た。このようなことから、蔓性植物巻き上がり防止装置を支線に設置した上で、蔓性植物が支線を巻き上がることであろう時期を見計らって巡視員が現地に出向き、蔓性植物巻き上がり防止装置を越えて更に支線を巻き上がる蔓性植物を鎌などの刃物で切断しているのが現状である。
なお、特許文献2には、太陽電池を動力源として回転させた腕に取り付けられたカッタで巻き上がろうとする蔓性植物を切断するようにした発明が記載されている。また、特許文献3には、支線に回転自在に取り付けた3枚の板を風で揺らして蔓性植物の巻き上がりを防止するようにした発明が記載されている。しかしながら、これらの特許文献2、3に記載されている発明の有効性については、確認が取れていない。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、支線に対する蔓性植物の巻き上がりをより確実に防止できるようにすることを目的とする。
本発明の蔓性植物巻き上がり防止装置は、電柱の支線に回転自在に取り付けられ、前記支線を巻き上がる蔓性植物を当接させる当接部を下面に有して外周が凹凸形状に形成されている回転体と、前記回転体に設けられ、当該回転体に回転力を付与する回転力付与機構と、前記支線に固定されることで前記回転体の自由落下を規制するストッパと、を備える(請求項1)。
前記回転力付与機構としては、一例として、受けた風の力を前記回転体の回転力に変換して当該回転体を回転させる風車によって形成されたものを用いることができ(請求項2)、別の一例として、前記回転体に取り付けられた太陽電池と、前記太陽電池を動力源とするモータと、前記モータの回転駆動力を前記支線側に伝達することによって前記回転体を回転させる動力伝達機構と、によって形成されているものを用いても良い(請求項3)。
前記回転体は、一例として、その軸心方向に対向する上下一対の支持体を、前記回転体の回転中心を中心とする中央領域を取り囲む形状で配列された複数本の棒状部材で連結することによって形成することができる(請求項4)。この場合、前記一対の支持体の間に、前記中央領域に位置させて前記回転体と回転軸を共通にするサボニウス型の風車が前記回転力付与機構として取り付けてもよい(請求項5)。
本発明によれば、電柱の支線を巻き上がって回転体の外周まで蔓性植物が回り込んだ場合、回転力付与機構によって回転力を付与されて回転する回転体の外周に形成された凹凸が蔓性植物に連続的に衝突し、これにより、蔓性植物を回転体の回転中心から遠ざかる方向に向かわせることができ、その結果、蔓性植物をその自重によって地表面に向かわせ、支線を巻き上がることを確実に防止することができる。
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、電柱の支線に蔓性植物巻き上がり防止装置が取り付けられている状態の一例を示す正面図である。地表面GSに立設する電柱11には複数本の電線12が敷設されており、電線12に接続される充電部13も設置されている。敷設された電線12は、その自重等によって電柱11に強い引っ張りを与える。このため、電線12の取り付け状態や本数等によっては電柱11がある方向から強く引っ張られ、支持が必要になることがある。この際に用いられるのが、支線14である。支線14は、代表的には、地表面GSから電柱に向かって斜めに敷設されるワイヤーによって形成されている。
このような支線14の構造上、草木が多い地帯に設置された電柱11では、葛や蔦等の蔓性植物P(図8参照)が支線14を巻き上がっていくことがあり、前述したように、これが地絡事故を引き起こす原因になる。つまり、蔓性植物Pは支線14から電柱11に巻き上がって電線12や充電部13に達し、この場合には電流が蔓性植物Pを伝わって地表へ流れる。そこで、図1に示すように、支線14に蔓性植物巻き上がり防止装置101を取り付け、蔓生植物巻き上がり防止装置101よりも上方に蔓性植物Pが巻き上がらないように対処している。
以下、そのような蔓性植物巻き上がり防止装置101について、いくつかの実施の形態を紹介する。
(第1の実施の形態)
本発明の蔓性植物巻き上がり防止装置の第1の実施の形態を図2ないし図8に基づいて説明する。
図2は、蔓性植物巻き上がり防止装置101を構成する装置本体(回転体及び回転力付与機構)の斜視図である。蔓性植物巻き上がり防止装置101の装置本体102は、上下一対の支持体103を複数本の棒状部材104によって連結することによって形成されている回転体105の内部に、回転力付与機構としての風車106が一体に取り付けられて構成されている。蔓性植物巻き上がり防止装置101は、こうして構成された装置本体102を主体に、後述するストッパ107(図4及び図5参照)が付加されて構成されている。
上下一対の支持体103は、平板円板形状の上支持体103aと椀形状の下支持体103bとによって形成されている。下支持体103bは、図2等の各図では図示しないが、その下面が凹状にへこんでおり、このへこんだ部分を当接部108(図3参照)としている。また、上下一対の支持体103には、その中心部分に挿通孔109が形成されている。便宜上、上支持体103aに形成されている挿通孔109を上挿通孔109a、下支持体103bに形成されている挿通孔109を下挿通孔109b(図3参照)と呼ぶ。これらの挿通孔109(上挿通孔109a、下挿通孔109b)は、前述した電柱11を支持する支線14を所定の遊びをもって挿通させるためのものである。
棒状部材104は、上下一対の支持体103の外周縁に沿ってその僅かに内周側に上下から螺子110で固定され、上下一対の支持体103を一体的に連結固定している。本実施の形態の回転体105では、棒状部材104が八本設けられており、それらの棒状部材104は等間隔で配列されている。したがって、結果的に、八本の棒状部材104は、回転体105の回転中心を中心とする中央領域を取り囲む形状で配列されている。螺子110については、便宜上、上支持体103aの上面から棒状部材104を固定している螺子110を上螺子110a、下支持体103bの下面である当接部108から棒状部材104を固定している螺子110を下螺子110b(図3参照)と呼ぶ。
風車106は、円筒をその軸心を中心としてその軸方向と直交する方向に二分割した形状の一対の基体111がその軸方向と直行する方向に平行にずらされた形状をしているサボニウス型の風車である。風車106を構成する一対の基体111にも、一対の支持体(上支持体103a、下支持体103b)に形成されている挿通孔(上挿通孔109a、下挿通孔109b)と同様に、上下一対の挿通孔112が形成されている(図7参照)。便宜上、上方に形成されている挿通孔112を上挿通孔112a、下方に形成されている挿通孔112を下挿通孔112bと呼ぶ。これらの挿通孔112(上挿通孔112a、下挿通孔112b)も、前述した電柱11を支持する支線14を所定の遊びをもって挿通させるためのものである。
ここで、一対の支持体103(上支持体103a、下支持体103b)に形成されている一対の挿通孔109(上挿通孔109a、下挿通孔109b)と、風車106を構成する基体111の上下に形成されている一対の挿通孔112(上挿通孔112a、下挿通孔112b)とは、いずれも回転体105及び回転力付与機構である風車106の回転中心を通る一直線上に位置付けられている。そして、これらの各挿通孔109(上挿通孔109a、下挿通孔109b)及び挿通孔112(上挿通孔112a、下挿通孔112b)は、所定の遊びをもって支線14を挿通させるためのワイヤ挿通孔113を構成する。このように、ワイヤ挿通孔113は支線14に対して遊びをもつため、支線14に取り付けられた状態の装置本体102は、支線14に対して回転自在である。
図3は、蔓性植物巻き上がり防止装置101を構成する装置本体102の底面図である。装置本体102の底面は、前述した当接部108となっている。また、装置本体102の底面には、電柱11を支持する支線14を挿通させるための下挿通孔109bと、棒状部材104を固定するための前述した下螺子110bとが見えている。
図4は、ストッパ107の斜視図である。ストッパ107は、例えば蔓性植物巻き上がり防止装置101の回転体105よりも遥かに小径の円柱状部材であり、その中心部にはその軸方向に貫通するワイヤ挿通孔114が形成されている。このワイヤ挿通孔114は、電柱11を支持する支線14を挿通させるためのものである。ストッパ107には、更に、その外周面の一部からワイヤ挿通孔114まで貫通している一対のストッパ螺子孔115が形成されており、これらのストッパ螺子孔115には一対の固定螺子116が螺合している。これらの固定螺子116は、締め付けることによってその先端部がワイヤ挿通孔114に飛び出す長さに形成されている。
図5は、電柱11の支線14に対する蔓性植物巻き上がり防止装置101の取り付け構造を説明するための分解斜視図である。電柱11を支持する支線14には、予め、蔓性植物巻き上がり防止装置101の装置本体102とストッパ107とを挿通させておく。装置本体102が上方位置、ストッパ107が下方位置となるようにである。支線14の挿通は、それぞれ、装置本体102のワイヤ挿通孔113とストッパ107のワイヤ挿通孔114とに対して行なう。この状態で、装置本体102が所望の高さに位置付けられるように、ストッパ107の固定螺子116を締め込む。これにより、固定螺子116の先端部がワイヤ挿通孔114から飛び出し、ワイヤ挿通孔114に挿通している支線14が固定螺子116に締め付けられてストッパ107が支線14に固定される。この状態では、装置本体102の底面をなしている当接部108がストッパ107に当接し、装置本体102の自由落下が規制される。したがって、装置本体102は、ストッパ107によって定められた高さ位置に、支線14の周りを自由に回転することができる状態で支線14に保持されることになる。
図6は、装置本体102(回転体105及び回転力付与機構である風車106)の分解斜視図である。この斜視図は、支持体103のうちの上支持体103aから上方に位置する部材を下方から見た斜視図として表現し、複数本の棒状部材104から下方に位置する部材を上から見た斜視図として表現している。一対の支持体103(上支持体103a、下支持体103b)には、サボニウス型の風車106の上下面形状に合わされた段部117が形成されている。便宜上、上支持体103aに形成されている段部117を上段部117a、下支持体103bに形成されている段部117を下段部117bと呼ぶ。このような段部117を有する支持体103は、一例として、樹脂モールド成型によって容易に製造することが可能である。もっとも、支持体103は、樹脂モールド成型のみならず、例えば板金やアルミダイキャスト製法等によって形成することも可能である。アルミダイキャスト製法による場合には、樹脂モールド成型と同様に、段部117を形成することができる型(図示せず)を用いることで、容易に段部117を成型することができる。支持体103として板金を用いる場合には、プレス加工によって段部117を形成することができる。プレス加工は、下支持体103bの下面に形成されている凹状のへこみの成形も可能とする。
上下一対の支持体103(上支持体103a、下支持体103b)には、それぞれ、螺子110(上螺子110a、下螺子110b)を挿通させるための螺子挿通孔118が形成されている。便宜上、上支持体103aに形成されている螺子挿通孔118を上螺子挿通孔118a、下支持体103bに形成されている螺子挿通孔118を下螺子挿通孔118bと呼ぶ。そして、棒状部材104の上端には上螺子110aが螺合する上螺子孔119aが形成されており、棒状部材104の端部には下螺子110bが螺合する下螺子孔(図示せず)が形成されている。棒状部材104は、一例として鉄等の金属材料によって形成され、別の一例として、強化プラスチック等の樹脂材料によって形成されている。
図7は、回転力付与機構であるサボニウス型の風車106の分解斜視図である。風車106は、前述したように、円筒をその軸心を中心としてその軸方向と直交する方向に二分割した形状の一対の基体111を接合させることによって形成されている。一対の基体111は、一例として、樹脂モールド成型によって容易に製造することが可能である。もっとも、一対の基体111は、樹脂モールド成型のみならず、例えば板金やアルミダイキャスト製法等によって形成することも可能である。このような一対の基体111の接合は、図6に示すように、一対の基体111をその軸方向と直行する方向に平行にずらした状態で行なう。つまり、装置本体102の製作時、図6に示すように、上支持体103aの上段部117aに基体111の上端部を嵌め込み、下支持体103bの下段部117bに基体111の下端部を嵌め込むことで、一対の基体111はその軸方向と直行する方向に平行にずらされた状態で接合される。こうして、サボニウス型の風車106が製作される。
図6を参照しての説明に戻る。風車106を挟み込んだ一対の支持体103は、互いに対向配置される。そこで、上支持体103aの上螺子挿通孔118aに棒状部材104の上端に形成された上螺子孔119aを位置合わせし、下支持体103bの下螺子挿通孔118bに棒状部材104の下端に形成された下螺子孔(図示せず)を位置合わせする。そして、ワッシャWを通した上螺子110aを上螺子挿通孔118aに挿通させて棒状部材104の上螺子孔119aに螺合させて締め込み、ワッシャWを通した下螺子110bを下螺子挿通孔118bに挿通させて棒状部材104の下螺子孔(図示せず)に螺合させて締め込む。これにより、風車106を構成する基体111を挟み込んだ状態の一対の支持体103(上支持体103a、下支持体103b)が八本の棒状部材104に連結結合固定され、装置本体102が製作される。
ここで、図8を参照し、蔓性植物巻き上がり防止装置101の作用について説明する。図8は、蔓性植物巻き上がり防止装置101が蔓性植物Pの巻き上がりを防止している状態を説明するための斜視図である。蔓性植物巻き上がり防止装置101は、前述したように、電柱11を支持する支線14に回転自在に取り付けられている。そして、サボニウス型の風車106は、風向に応じていずれの方向にも回転し、回転体105に何れの方向の回転力をも付与する。そこで、図8に白抜き矢印で示すように、風車106と一体に連結結合された回転体105は、風向きに応じて風車106と共にいずれの方向にも回転する。
蔓性植物Pは、例えば春から夏にかけて盛んに繁殖し、電柱11を支持する支線14を巻き上がる。蔓性植物巻き上がり防止装置101にまで達した蔓性植物Pは、まず、装置本体102の下面に形成されている当接部108に当接する。すると、当接部108を含む下支持体103bの下面は凹状にへこんだ椀形状をしていることから、当接部108に当接した蔓性植物Pは、その椀形状に沿って下方に進行方向を向ける。図8中、この状態をAで指し示す丸形一点鎖線で示している。
これに対して、下支持体103bの下面の椀形状に沿って一旦は下方に進行方向を向けた蔓性植物Pが、再度上方に進行方向を向けて装置本体102を巻き上がることが予想される。この際、装置本体102は、前述したように、風車106と一体に連結結合された回転体105が風向きに応じて風車106と共に回転する。これにより、回転体105の外周に凹凸形状を与える複数本の棒状部材104が巻き上がってきた蔓性植物Pに繰り返し連続的に衝突する。すると、蔓性植物Pは、回転体105から逃れようとし、回転体105の回転中心から遠ざかる方向に進路を変える。図8中、この状態をBで指し示す丸形一点鎖線で示している。その結果、蔓性植物Pはいずれ自重で垂れ下がり、地表面GSに向かう。したがって、蔓性植物Pが電柱11を支持する支線14を巻き上がることを確実に防止することができ、地絡事故防止が図られる。
ここで、本実施の形態では、回転体105に回転力を付与する回転力付与機構として風車106を用いていることから、自然エネルギーをそのままの形態で風車106の回転に応じた回転体105の回転に変換することができる。その結果、地球環境に与える負荷を極力小さくすることができる。
また、風車106としてサボニウス型の風車106を採用したことから、風をエネルギー源として高効率に回転体105を回転駆動することができる。
更に、風車106を回転体105の内部に配置して一体的に形成したことにより、装置全体の小型化を実現することができる。しかも、装置本体102では、風車106が構造体の一部を構成しているため、部品点数の減少やそれに伴う構造の単純化を図ることができる。
(第2の実施の形態)
本発明の蔓性植物巻き上がり防止装置の第2の実施の形態を図9に基づいて説明する。第1の実施の形体と同一部分は同一符号で示し説明も省略する。
図9は、蔓性植物巻き上がり防止装置101の装置本体102(回転体105及び回転力付与機構としての風車106)を示す斜視図である。本実施の形態が第1の実施の形態の蔓性植物巻き上がり防止装置101と相違する点は、下支持体103bの形状のみである。本実施の形態の下支持体103bは、下方に向かうに従い開口面積が拡大する第1の実施の形態の下支持体103bの形状とは反対に、下方に向かうに従い開口面積が縮小する形状に形成されている。そして、図9には図示しないが、下支持体103bの下面は、凹状にへこんでおらず、平面形状をなしている。その平面形状をなす面が当接部108である。
もっとも、このような下支持体103bの下面形状は、下支持体103bをそれのみに限定するものではなく、第1の実施の形体と同様に、凹状にへこんだ形状であってもよい。
このような構成において、電柱11を支持する支線14を巻き上がり蔓性植物巻き上がり防止装置101の当接部108に当接した蔓性植物Pは、第1の実施の形体とは異なり、むしろ装置本体102を構成する回転体105の外周に回り込む方向に進行方向を向ける。下支持体103bの下部は、下方に向かうに従い絞られた形状をしていることから、その形状が蔓性植物Pの進行を補助するからである。ところが、装置本体102は、前述したように、風車106と一体に連結結合された回転体105が風向きに応じて風車106と共に回転する。このため、蔓性植物Pが回転体105の外周に回り込んできた場合、回転体105の外周に凹凸形状を与える複数本の棒状部材104が巻き上がってきた蔓性植物Pに繰り返し連続的に衝突する。すると、第1の実施の形体と同様に、蔓性植物Pは回転体105から逃れようとして回転体105の回転中心から遠ざかる方向に進路を変え、いずれ自重で垂れ下がり、地表面GSに向かう。そこで、本実施の形態においても、蔓性植物Pが支線14を巻き上がることを確実に防止し、地絡事故を確実に防止することができる。
(第3の実施の形態)
本発明の蔓性植物巻き上がり防止装置の第3の実施の形態を図10ないし図12に基づいて説明する。第1の実施の形体と同一部分は同一符号で示し説明も省略する。
図10及び図11は、蔓性植物巻き上がり防止装置101を構成する装置本体102(回転体105及び回転力付与機構としての風車106)をそれぞれ上方と下方とから見た斜視図である。本実施の形態の装置本体102が第1の実施の形態の装置本体102と相違する点は、三点である。一点目は、風車106が回転体105の内部に配置されておらず、回転体105の上部に設けられている点である(第1の点)。二点目は、回転体105の外周の凹凸形状を構成する棒状部材104の形状である(第2の点)。そして、三点目は、回転体105の支持体103のうち、下支持体103bの下面が凹状にへこんでいないという点である(第3の点)。以下、それぞれの相違点について詳細に説明する。
まず、第1の点について説明する。サボニウス型の風車106は、回転体105を構成する支持体103のうちの上支持体103aをその構成要素の一部として、回転体105の上部に形成されている。つまり、風車106は、円板状の風車支持体301と上支持体103aとの間に一対の基体111が保持されて形成されている。基体111の保持は、風車支持体301の上面と上支持体103aの下面とから螺子302によって一対の基体111をねじ止めすることによってなされている。
図12は、回転力付与機構(サボニウス型の風車106)の分解斜視図である。風車支持体301と上支持体103aとには、螺子302を挿通させるための螺子挿通孔303が形成され、風車106を構成する一対の基体111の上下面には螺子302を螺合させるための螺子孔304が形成されている。便宜上、一対の基体111の上面側を風車支持体301に固定するための螺子302を上螺子302a、一対の基体111の下面側を上支持体103aに固定するための螺子302を下螺子302bと呼ぶ。また、風車支持体301に形成されている螺子挿通孔303を上螺子挿通孔303a、上支持体103aに形成されている螺子挿通孔303を下螺子挿通孔303bと呼ぶ。また、一対の基体111の上面に形成されている螺子孔304を上螺子孔304a、それらの下面に形成されている螺子孔304を下螺子孔304bと呼ぶ。
風車106を組み立てるには、ワッシャWを通した上螺子302aを上螺子挿通孔303aに挿通させて一対の基体111の上面に形成された上螺子孔304aに螺合させて締め込み、ワッシャWを通した下螺子302bを下螺子挿通孔303bに挿通させて一対の基体111の下面に形成された下螺子孔304bに螺合させて締め込む。これにより、風車106を構成する基体111が風車支持体301の下面と上支持体103aの上面との間に挟み込まれた状態で連結固定され、風車106が完成する。
なお、風車106を構成する風車支持体301には、その中心に挿通孔305が形成されている。この挿通孔305は、風車106を構成する一対の基体111に形成されている挿通孔112(上挿通孔112a、下挿通孔112b)、上支持体103aに形成されている上挿通孔109a及び下支持体103bに形成されている下挿通孔109bを通る直線上に配置されている。したがって、これらの各挿通孔305、挿通孔112(上挿通孔112a、下挿通孔112b)及び挿通孔109(上挿通孔109a、下挿通孔109b)は、電柱11を支える支線14を挿通させるワイヤ挿通孔113を構成する。
次いで、第2の点について説明する。一対の支持体103である上支持体103aと下支持体103bとを連結固定する棒状部材104は、直線状のものではなく、下方にいくほど回転体105の中心に向かう湾曲形状に形成されている。したがって、全体として、棒状部材104は、下すぼまりの例えば鳥籠のような形状に形成されている。このような棒状部材104は、一例として鉄等の金属材料を曲げ形成することによって形成され、別の一例として、強化プラスチック等の樹脂材料によって形成されている。
次いで、第3の点について説明する。回転体105の支持体103のうち、下支持体103bの下面は、凹状にへこんでいない。したがって、下支持体103bの下面に形成されている当接部108は、平面形状となっている。また、棒状部材104が全体として下すぼまりの例えば鳥籠のような形状に形成されていることから、上支持体103aに比べて下支持体103bは小径となっている。
このような構成において、電柱11を支持する支線14を巻き上がり蔓性植物巻き上がり防止装置101の当接部108に当接した蔓性植物Pは、更に上方に巻き上がろうとする。一方で、風を受けた風車106が回転すると、これと一体に回転体105も回転し、複数本の棒状部材104が巻き上がろうとする蔓性植物Pに衝突する。この際、棒状部材104は、下すぼまりの例えば鳥籠のような形状に形成されていることから、蔓性植物Pが上方に向かうほどその衝突の度合いを深める。このため、蔓性植物Pは、より確実に、回転体105の回転中心から遠ざかる方向に進路を変え、いずれ自重で垂れ下がって地表面GSに向かうことになる。
(第4の実施の形態)
本発明の蔓性植物巻き上がり防止装置の第4の実施の形態を図13及び図14に基づいて説明する。第3の実施の形体と同一部分は同一符号で示し説明も省略する。
図13は、蔓性植物巻き上がり防止装置101を構成する装置本体102(回転体105及び回転力付与機構としての風車106)を示す斜視図である。本実施の形態の装置本体102が第3の実施の形態の装置本体102と相違する点は、二点である。一点目は、回転体105の外周の凹凸形状を構成する部材である(第1の点)。二点目は、回転体105の支持体103のうち、下支持体103bの下面が凹状にへこんでいるという点である(第2の点)。以下、それぞれの相違点について詳細に説明する。
まず、第1の点について説明する。本実施の形態では、棒状部材104が設けられておらず、外周面に凹部401と凸部402とが連続的に形成された凹凸体403が設けられている。凹凸体403は、回転体105を構成する一対の支持体103(上支持体103a、103b)の間に一体的に取り付けられ、回転体105を構成している。凹凸体403は、一例として、樹脂モールド成形された下面開口の円筒状部材である。凹部401及び凸部402は、凹凸体403の軸心方向に沿って形成されている。
図14は、蔓性植物巻き上がり防止装置101を構成する装置本体102(回転体105及び回転力付与機構としての風車106)の分解斜視図である。凹凸体403には、その上面に、電柱11を支える支線14を挿通させるための挿通孔405と、四つの螺子挿通孔406とが一体成形されている。また、凹凸体403には、その外周面の下方部分四箇所に、四つの螺子孔407が形成されている。そして、回転体105を構成する支持体103の一部である上支持体103aには、凹凸体403の螺子挿通孔406に対応する位置に四つの螺子孔(図示せず)が形成されている。更に、回転体105を構成する支持体103の一部である下支持体103bには、凹凸体403の下部を嵌合させることができるフランジ408が形成され、このフランジ408には、凹凸体403の螺子孔407に対応する位置に四つの螺子挿通孔409が形成されている。
そこで、上支持体103aに対して凹凸体403を取り付けるには、上支持体103aの下面に凹凸体403の上面を接合させた状態で、ワッシャWを通した四本の螺子410を凹凸体403の四つの螺子挿通孔406にそれぞれ挿通させて上支持体103aの四つの螺子孔(図示せず)にそれぞれ螺合させて締め込む。これにより、上支持体103aの下面に凹凸体403の上部が連結固定される。
また、下支持体103bに凹凸体403を取り付けるには、下支持体103bの上面に形成されたフランジ408に凹凸体403の下部を嵌合させて下支持体103bの上面に凹凸体403の下面を接合させた状態で、ワッシャWを通した四本の螺子411をフランジ408の四つの螺子挿通孔409にそれぞれ挿通させて凹凸体403の四つの螺子孔407にそれぞれ螺合させて締め込む。これにより、下支持体103bの上面に凹凸体403の下部が連結固定される。
なお、凹凸体403の上面に形成された挿通孔405は、凹凸体403の中心に配置されている。この挿通孔405は、風車106を構成する風車支持体301に形成されている挿通孔305、風車106を構成する一対の基体111に形成されている挿通孔112(上挿通孔112a、下挿通孔112b)、上支持体103aに形成されている上挿通孔109a及び下支持体103bに形成されている下挿通孔109bを通る直線上に配置されている。したがって、これらの各挿通孔305、挿通孔112(上挿通孔112a、下挿通孔112b)、挿通孔109(上挿通孔109a、下挿通孔109b)及び挿通孔405は、電柱11を支える支線14を挿通させるワイヤ挿通孔113を構成する。
次いで、第2の点について説明する。回転体105の支持体103のうち、下支持体103bは、第1及び第2の実施の形体と同様に、その下面が凹状にへこんでいる。つまり、下支持体103bは、椀形状をしている。このような椀形状をなす下支持体103bの下面は、当接部108となっている。
このような構成において、例えば春から夏にかけて繁殖した蔓性植物Pが電柱11を支持する支線14を巻き上がり、蔓性植物巻き上がり防止装置101にまで達すると、まず、装置本体102の下面に形成されている当接部108に当接する。すると、当接部108を含む下支持体103bの下面は凹状にへこんだ椀形状をしていることから、当接部108に当接した蔓性植物Pは、その椀形状に沿って下方に進行方向を向ける(図8中のAで指し示す丸形一点鎖線参照)。
これに対して、下支持体103bの下面の椀形状に沿って一旦は下方に進行方向を向けた蔓性植物Pが、再度上方に進行方向を向けて装置本体102を巻き上がることが予想される。この際、装置本体102は、前述したように、風車106と一体に連結結合された回転体105が風向きに応じて風車106と共に回転する。これにより、回転体105に設けられている凹凸体403の外周面に形成されている凹部401及び凸部402が巻き上がってきた蔓性植物Pに繰り返し連続的に衝突する。すると、蔓性植物Pは、回転体105から逃れようとし、回転体105の回転中心から遠ざかる方向に進路を変える(図8中のBで指し示す丸形一点鎖線参照)。その結果、蔓性植物Pはいずれ自重で垂れ下がり、地表面GSに向かう。したがって、蔓性植物Pが電柱11を支持する支線14を巻き上がることを確実に防止することができ、地絡事故防止が図られる。
(第5の実施の形態)
本発明の蔓性植物巻き上がり防止装置の第5の実施の形態を図15ないし図18に基づいて説明する。第1の実施の形体と同一部分は同一符号で示し説明も省略する。
図15は、蔓性植物巻き上がり防止装置101を構成する装置本体102(回転体105及び回転力付与機構)を示す斜視図である。本実施の形態が第1の実施の形態の蔓性植物巻き上がり防止装置101と相違する点は、回転体に回転力を付与する回転力付与機構である。つまり、第1の実施の形態では、回転力付与機構としてサボニウス型の風車106が用いられているのに対して、本実施の形態では、太陽電池501をエネルギー源として駆動されるモータ502(図16、図17参照)を動力源とする回転力付与機構503が用いられている。
図16は、蔓性植物巻き上がり防止装置101を構成する装置本体102(回転体105及び回転力付与機構503)の分解斜視図である。この斜視図は、支持体103のうちの上支持体103aから上方に位置する部材を下方から見た斜視図として表現し、複数本の棒状部材104から下方に位置する部材を上から見た斜視図として表現している。回転力付与機構503は、円筒形状のハウジング504の上面に、平べったい円盤形状の太陽電池ホルダ505に受光部506を収納保持して形成された太陽電池501が固定されて形成されている。太陽電池501はハウジング504よりも小径であり、ハウジング504と同軸上に位置付けられている。このような太陽電池ホルダ505は、平べったい円盤形状を八分割した受光部506を収納保持している。一例として、ハウジング504及び太陽電池501の太陽電池ホルダ505は、いずれも樹脂モールド成型によって製造されている。
回転体105を構成する支持体103の一部である上支持体103aには、同軸上に、太陽電池501を嵌合させることができる嵌合孔507が形成されている。したがって、回転力付与機構503は、太陽電池501を嵌合孔507に嵌合させることで、上支持体103aに接合した状態を維持する。
回転体105を構成する支持体103の一部である下支持体103bには、同軸上に、段部508と露出孔509とが形成されている。段部508は、回転力付与機構503のハウジング504の下部を嵌合させることができる大きさ及び形状に形成されている。露出孔509は、段部508よりも小径に形成されている。したがって、回転力付与機構503は、ハウジング504の下部を段部508に嵌合させることで、下支持体103bに接合した状態を維持する。
装置本体102は、回転力付与機構503を一対の支持体103(上支持体103a、下支持体103b)に接合させた状態で、これらの支持体103の間に介在させた棒状部材104を上下一対の螺子110(上螺子110a、下螺子110b)でねじ止めすることによって製造されている。
図17は、回転力付与機構503の分解斜視図である。ハウジング504は、その軸方向と直交する方向に二分割される二分割構造を有している。二分割された一方のハウジング504aの上板には凸片510が形成され、もう一方のハウジング504bの上板には凸片510を嵌合させる凹部511が形成されている。また、凸片510が形成されている方のハウジング504aには、内部に円板状の中間板512が一体に形成されている。この中間板512は、前述したモータ502等の電気部品を取り付けるために用いられる。また、一方のハウジング504aともう一方のハウジング504bとの下板には、接合されて一体化されたハウジング504となった場合に円形となる下孔513が形成されている。下孔513は、下支持体103bに形成されている露出孔509(図16参照)と同一径に形成されている。これらの露出孔509及び下孔513は、電柱11を支える支線14に取り付けられた装置本体102の自由落下を規制するストッパ107を挿通させるためのものである。
次いで、太陽電池501と一方のハウジング504aに形成されている凸片510と中間板512とには、それぞれ、一直線上に揃えられて挿通孔514、515、516が形成されている。これらの挿通孔514、515、516は、装置本体102の軸心位置に形成され、電柱11を支える支線14を所定の遊びをもって挿通させる径に形成されている。したがって、各挿通孔514、515、516は、所定の遊びをもって支線14を挿通させるためのワイヤ挿通孔113(図15、図16も参照のこと)を構成する。
更に、凸片510及び中間板512が形成されている方のハウジング504aには、その上板にリード線挿通孔517が形成されている。このリード線挿通孔517は、前述した中間板512に取り付けられているモータ502の駆動回路518と太陽電池501とを接続するリード線519を通すための孔である。
図18は、全体の縦断正面図である。ハウジング504の中間部分に設けられている中間板512の下面には、挿通孔516の周囲に位置させて、互いに面接触することによって軸受けとして機能するスラスト軸受け520の一方(スラスト軸受け520a)が固定されている。スラスト軸受け520のもう一方(スラスト軸受け520b)は、ストッパ107の上面のワイヤ挿通孔114の周囲に形成されている。したがって、電柱11を支える支線14に取り付けられた装置本体102がストッパ107によって自由落下を規制されている状態では、一対のスラスト軸受け520(スラスト軸受け520a、スラスト軸受け520b)が互いに接合し、装置本体102の回転動作が円滑になる。
ハウジング504の中間部分に設けられている中間板512には、モータ孔521が形成され、この部分にモータ502が取り付けられている。モータ502は、回転軸502aを有するその先端部が小径に形成され、この小径部分がモータ孔521から中間板512の下方に飛び出している。そして、モータ502の回転軸502aには、駆動ギヤ522が固定され、この駆動ギヤ522は、ストッパ107に固定されている従動ギヤ523に噛合可能となっている。つまり、電柱11を支える支線14に取り付けられた装置本体102がストッパ107によって自由落下を規制され、一対のスラスト軸受け520(スラスト軸受け520a、スラスト軸受け520b)が互いに接合している状態で、駆動ギヤ522と従動ギヤ523とが互いに噛み合うように各部が構成されている。ここに、モータ502の回転駆動力を支線14の側に伝達することによって回転体105を回転させる動力伝達機構DTが構成されている。
このような構成において、太陽電池501は、その受光部506が受光した光エネルギーを電気エネルギーに変換し、変換した電気エネルギーをリード線519を介してモータ502の駆動回路518に伝える。これにより、駆動回路518は受け取った電気エネルギーをもってモータ502を駆動する。これにより、モータ502の回転軸502aが回転駆動されることで駆動ギヤ522が回転する。すると、電柱11を支える支線14に固定されているストッパ107と一体である従動ギヤ523に駆動ギヤ522が噛合していることから、駆動ギヤ522は自転しながら従動ギヤ523の周囲を公転する。その結果、回転体105が支線14を中心として回転することになる。換言すると、駆動ギヤ522及び従動ギヤ523によって構成される動力伝達機構DTが、モータ502の回転駆動力を支線14の側に伝達することによって回転体105を回転させることになる。
このようなことから、電柱11を支える支線14を蔓性植物Pが巻き上がり、装置本体102の回転体105の外周まで達すると、回転体105の外周に凹凸形状を与える複数本の棒状部材104が巻き上がってきた蔓性植物Pに繰り返し連続的に衝突することになる。これにより、蔓性植物Pは、回転体105から逃れようとし、回転体105の回転中心から遠ざかる方向に進路を変える(図8中のBで指し示す丸形一点鎖線参照)。その結果、蔓性植物Pはいずれ自重で垂れ下がり、地表面GSに向かう。したがって、蔓性植物Pが電柱11を支持する支線14を巻き上がることを確実に防止することができ、地絡事故防止が図られる。
電柱の支線に蔓性植物巻き上がり防止装置が取り付けられている状態の一例を示す正面図である。 本発明の蔓性植物巻き上がり防止装置の第1の実施の形態として、装置本体(回転体及び回転力付与機構)を示す斜視図である。 その底面図である。 ストッパの斜視図である。 電柱の支線に対する蔓性植物巻き上がり防止装置の取り付け構造を説明するための分解斜視図である。 装置本体(回転体及び回転力付与機構)の分解斜視図である。 回転力付与機構(サボニウス型の風車)の分解斜視図である。 蔓性植物巻き上がり防止装置が蔓性植物の巻き上がりを防止している状態を説明するための斜視図である。 本発明の蔓性植物巻き上がり防止装置の第2の実施の形態として、装置本体(回転体及び回転力付与機構)を示す斜視図である。 本発明の蔓性植物巻き上がり防止装置の第3の実施の形態として、装置本体(回転体及び回転力付与機構)を上方から見た斜視図である。 その下方から見た斜視図である。 回転力付与機構(サボニウス型の風車)の分解斜視図である。 本発明の蔓性植物巻き上がり防止装置の第4の実施の形態として、装置本体(回転体及び回転力付与機構)を示す斜視図である。 その分解斜視図である。 本発明の蔓性植物巻き上がり防止装置の第5の実施の形態として、装置本体(回転体及び回転力付与機構)を示す斜視図である。 その分解斜視図である。 回転力付与機構の分解斜視図である。 全体の縦断正面図である。
符号の説明
11 電柱
14 支線
103 支持体
104 棒状部材
105 回転体
106 風車(回転力付与機構)
107 ストッパ
108 当接部
501 太陽電池
502 モータ
503 回転力付与機構
DT 動力伝達機構

Claims (5)

  1. 電柱の支線に回転自在に取り付けられ、前記支線を巻き上がる蔓性植物を当接させる当接部を下面に有して外周が凹凸形状に形成されている回転体と、
    前記回転体に設けられ、当該回転体に回転力を付与する回転力付与機構と、
    前記支線に固定されることで前記回転体の自由落下を規制するストッパと、
    を備える蔓性植物巻き上がり防止装置。
  2. 前記回転力付与機構は、受けた風の力を前記回転体の回転力に変換して当該回転体を回転させる風車によって形成されている、請求項1記載の蔓性植物巻き上がり防止装置。
  3. 前記回転力付与機構は、
    前記回転体に取り付けられた太陽電池と、
    前記太陽電池を動力源とするモータと、
    前記モータの回転駆動力を前記支線側に伝達することによって前記回転体を回転させる動力伝達機構と、
    によって形成されている、請求項1記載の蔓性植物巻き上がり防止装置。
  4. 前記回転体は、その軸心方向に対向する上下一対の支持体を、前記回転体の回転中心を中心とする中央領域を取り囲む形状で配列された複数本の棒状部材で連結することによって形成されている、請求項1ないし3のいずれか一記載の蔓性植物巻き上がり防止装置。
  5. 前記一対の支持体の間には、前記中央領域に位置させて前記回転体と回転軸を共通にするサボニウス型の風車が前記回転力付与機構として取り付けられている、請求項4記載の蔓性植物巻き上がり防止装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP6008343B1 (ja) * 2016-04-06 2016-10-19 株式会社高揚 防草装置
CN109865687A (zh) * 2018-12-24 2019-06-11 国网浙江省电力有限公司丽水供电公司 一种电杆拉线上的爬藤处理结构

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