JP2009130591A - 撮像装置とその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 撮像レンズの高倍率化にともない、テレ端でのフレア現象による解像感劣化が問題となってきている。
【解決手段】 複数枚のレンズからなり、該レンズを駆動させることで光学ズームを行うことが可能なレンズユニットと、前記レンズの状態から焦点距離に関する情報を生成する焦点距離制御手段と、撮影画像に対してゲイン制御を行うゲイン制御部と、前記撮影画像の輝度を検出する輝度検出手段と、前記焦点距離制御手段によって生成された焦点距離に関する情報と、ゲイン制御手段により掛けられているゲイン値と、前記輝度検出手段により検出された輝度と、に基づき前記撮影画像の輝度値に対してオフセット信号を付加する輝度オフセット手段と、を有することを特徴とする供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、レンズフレア現象による解像感劣化を低減した良好な画質提供できる撮像装置に関するものである。
光学ズーム機能を有するレンズを用いた撮像装置では、焦点距離の短いワイド側と焦点距離の長いテレ側で撮影されている主被写体以外からの入射光による影響が異なる場合がある。
撮像装置が有する光学ズーム機能を用いて、焦点距離が長いテレ側にズームするにしたがって、主被写体以外からの入射光の影響をより多く受けるようになり、画面全体が明るくなってしまう傾向がある。これは、焦点距離が長くなるにつれて、レンズの内部におけるレンズ間距離も長くなり、レンズ内部で光の反射がより顕著に起こってしまうことが原因となっている(言い換えると、レンズ間距離が短ければ反射による影響は少ない)。
この影響により、暗部の階調が失われて、黒い部分が白っぽく浮いて見える現象、所謂、黒浮きが発生し、画質劣化の一因となってしまう。
このようにズームレンズの焦点距離に応じて、撮影画面内において黒浮きが発生する現象をフレア現象と一般に呼ぶ。
撮影画面内においてフレア現象が発生すると、黒浮きにより、コントラストが低下するため、画像の解像感が低下し、テレ端付近での画質の品位が著しく低下してしまう。
フレア現象を回避するためには、レンズを構成する数枚のレンズそれぞれに、反射防止のコーティングを施すことで、複雑な反射を低減することができるのだが、ぞれぞれに特殊なコーティングを施すために、製造コストが増大してしまう。
また、撮像装置のズーム倍率の高倍率化が急速に進んでおり、例えば光学30倍を越えるようなズーム倍率の非常に大きいレンズでは、ワイド端とテレ端での焦点距離の差が大きくなるため、フレア現象の影響を受けることがより多くなってきている。
このように、ズームレンズの高倍率化が進むにつれて、テレ端でのフレア現象による解像感劣化が問題となってきている。
この問題を解決するために、レンズ固有のフレア特性を予め備え、ズーム位置によって、その影響を除去するような階調特性テーブルである輝度ガンマテーブルを変更するものが提案されている(特許文献1参照)。
そうすることで、フレアの影響を除去し、テレ端でも良好な画質を提供することを可能にしている。
また、フレア現象の影響を抑えるために、輝度レベル分布を示すヒストグラム生成部と、レンズのフレア特性から予め備えた黒レベル補正値を算出する黒レベル補正値算出部を備えた撮像装置が提案されている(特許文献2参照)。
この撮像装置では、被写体撮影中の輝度信号のヒストグラムと、撮影中のレンズ状態を観測し、そのときの補正特性と比較して、黒レベルの補正値を算出し、静止画キャプチャー時に黒レベル補正値を適用している。こうすることで、フレア現象による画質劣化を逓減することを可能にしている。
特開2005−065054号公報 特開2006−165937号公報
上記特許文献1に開示されている手法では、ズーム位置にしたがって、輝度ガンマ特性を変更するため、焦点距離毎にレンズ固有のフレア現象による黒浮きの影響を除去でき、特に焦点距離が長いテレ端にて、良好な画質を提供することができる。
この手法では、焦点距離に応じて、予め備えた輝度ガンマテーブルに基づいたガンマ補正を行うことになる。
そのため、フレア現象による黒浮きを抑えるために施す輝度ガンマ補正では、低輝度部のゲインを低くするようなガンマ補正値を小さくする設定、もしくは輝度ガンマ補正値を全体的にシフトすることになる。
そのため、焦点距離、つまりズーム動作中に、輝度ガンマ補正値の変更もしくは、シフトが起きるため、輝度ガンマ補正値の切替え点にて、輝度フリッカ現象が発生する場合がある。
さらに、同じ照度下で、焦点距離により輝度ガンマ補正値が異なるため、S/N比の変化が画質に現れてしまうという問題がある。
また、上記特許文献2に開示されている手法では、記録された静止画の情報に基づき、フレア現象による黒浮きの補正を行う。
そのため、リアルタイムで黒レベルの補正を行うときに、焦点距離に応じて発生する黒レベルの輝度変化が記録されず、フレア現象による黒浮きが補正された良好な画質の画像を提供することが可能となる。
しかし、この手法では、記録された静止画から黒レベルの補正を行なうため、動画時には、黒レベルが焦点距離に応じて変化してしまう。また、焦点距離と、レンズのフレア特性のみを観測して補正するため、撮影被写体が低照度環境下では、低輝度部に黒潰れが発生し、階調特性が劣化する問題がある。
上記目的を達成するために、本発明の撮像装置は、複数枚のレンズからなり、該レンズを駆動させることで光学ズームを行うことが可能なレンズユニットと、前記レンズの状態から焦点距離に関する情報を生成する焦点距離制御手段と、撮影画像に対してゲイン制御を行うゲイン制御部と、前記撮影画像の輝度を検出する輝度検出手段と、前記焦点距離制御手段によって生成された焦点距離に関する情報と、ゲイン制御手段により掛けられているゲイン値と、前記輝度検出手段により検出された輝度と、に基づき前記撮影画像の輝度値に対してオフセット信号を付加する輝度オフセット手段と、を有することを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明の撮像装置の制御方法、複数枚のレンズからなり、該レンズを駆動させることで光学ズームを行うことが可能なレンズユニットを備える撮像装置の制御方法において、前記レンズの状態から焦点距離に関する情報を生成する焦点距離制御工程と、撮影画像に対してゲイン制御を行うゲイン制御工程と、前記撮影画像の輝度を検出する輝度検出工程と、前記焦点距離制御工程によって生成された焦点距離に関する情報と、ゲイン制御工程により掛けられているゲイン値と、前記輝度検出工程により検出された輝度と、に基づき前記撮影画像の輝度値に対してオフセット信号を付加する輝度オフセット工程と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、輝度オフセット値を制御することで、レンズフレアによる黒浮き、低輝度時に発生する黒潰れにより解像感が劣化するのを防ぐことが可能になる。
以下、本発明に係る一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明を実現するための一例であり、本発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜修正又は変更されるべきものであり、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態について説明する。図1は第1の実施形態に係る撮像装置のブロック図である。
同図において、1は複数枚のレンズからなるレンズユニットであり、複数のレンズ群を駆動することにより光学ズームを行うことが可能である。3は光電変換機能を有する撮像素子、2は入射光量を制限し、撮像素子3に適正な光を入射するための絞りである。
レンズユニット1を通った光信号は、絞り2を介して、撮像素子3に入力される。10は、撮像装置と撮像装置全体の制御を行うCPUである。9はCPU10によって制御され、例えば、3V振幅の転送パルスを水平同期信号HDに同期して、一定周期の信号を出力するタイミングジェネレータ(これよりTGという)である。
撮像素子3は、TG5より出力されるタイミングパルスにより駆動され、入力された光信号を電気信号に光電変換して出力する。
4は相関二重サンプリングを行うCDS回路、5はオートゲイン制御を行うAGC回路、6はアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路である。
撮像素子3の出力信号は、CDS回路4にて、相関二重サンプリングされた後、ゲイン制御を行うAGC回路5と、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路6を介して、カメラ信号処理回路7に入力される。
7は入力信号に対して、Y/C分離と、映像信号処理、色信号処理、ガンマ補正を施して、画像信号を生成し、ビデオ信号処理回路12へ出力するカメラ信号処理回路である。
ここで、カメラ信号処理回路7は、映像信号処理後に生成された画像信号に対して、一定の輝度オフセット値を付加する。
一方、カメラ信号処理回路7でY/C分離した後のY信号を、撮像装置の露出補正を行うために、輝度検出部8に出力する。
輝度検出部8は、入力されたY信号から、輝度レベルと画像信号における平均輝度値を算出し、CPU10に出力する。
なお、ここで算出される平均輝度値は、画像信号全体の平均値であっても良いし、測光対象となっている領域のみの輝度を平均したもの、或いは、重み付けを行ってから平均したものでも良い。
11はCPU10で算出された各種データを一時記録しておくメモリである。
12はカメラ信号処理回路7から出力される画像信号をビデオ信号にするための各種処理を行うビデオ信号処理回路である。
13は、レンズユニット1に光学ズームを行うための駆動力を与えるモータードライバであり、14は、ユーザーが操作することで光学ズームを行うことを可能にするズームキーである。15は、動画記録時に撮像装置に設定されている記録レートを検出する記録レート検出部である。
次に、図2を用いてCPU10の内部での制御について説明する。
図2はCPU10内部のブロック図である。
図2において、109は輝度検出部8の出力である輝度レベルから画像信号における露出状態を評価する評価値算出部である。
110は評価値算出部の出力である、露出評価値に基づき、露出制御時の各種撮像デバイス(絞り、ND、シャッター、ACG)の制御状態を判定する撮像デバイス状態判定部である。
111は絞り制御の際に参照する制御テーブルである絞り制御テーブル、112はNDフィルタ制御の際に参照する制御テーブルであるND制御テーブルである。113はシャッター制御の際に参照する制御テーブルであるシャッター制御テーブル、114はAGC制御の際に参照する制御テーブルであるAGC制御テーブルである。
撮像デバイス状態判定部110での判定結果に応じて、絞り制御テーブル111と、ND制御テーブル112と、シャッター制御テーブル113と、AGC制御テーブル114から制御対象となる撮像デバイスの制御値を参照する。
具体的には、その時点で行われている露出制御において、絞り2が動作中であれば、絞り制御テーブル111から、露出が適正となる絞り制御値を参照して絞り制御を行ない、露出制制御を行う。
さらに、輝度検出部8から出力された平均輝度値が平均輝度値比較器115に入力される。
平均輝度値比較器115は入力された平均輝度値と、CPU10内部に予め備えた基準輝度値116との比較を行い、基準値以上であれば、“HIGH”信号を、基準値より小さければ、“LOW”信号を出力する。
そして、平均輝度値比較器115の出力信号は、時間比較器117に入力される。
時間比較器117は、平均輝度値比較器115の出力信号である“HIGH”信号又は“LOW”信号が継続している時間と、CPU10内部に予め備えた基準時間118との比較を行う。
具体的には、基準時間以上“HIGH”が続いた場合には、“HIGH”信号を、基準時間以上“LOW”信号が続いた場合には、“LOW”信号をカメラ信号処理回路7へ出力する。
また、撮像装置外部に備えたズームキー14が選択されると、その旨を示す情報がCPU10内部の焦点距離制御部119に入力される。
焦点距離制御部119は、ズームキー14の動作に応じて、撮像装置が備えるレンズ内部のズーム機構を動作せるためのモーター駆動に関する情報と焦点距離に関する情報を生成し、モーター駆動に関する情報をモータードライバ13に出力する。
次に、図3を用いて、図1におけるカメラ信号処理回路7内で行われる制御について説明する。
図3は、カメラ信号処理回路7内部のブロック図である。
A/D変換回路6から出力されて、カメラ信号処理回路7に入力された信号は、Y/C分離回路200へ入力される。
Y/C分離回路200は、入力信号を、輝度信号を表す“Y”信号と、色信号を表す“C”信号に分離し、輝度LPF201に対して“Y”信号を出力する。
ここで、輝度LPF201は、画像信号のノイズを除去するための低域通過型のフィルタを構成している。
また、“Y”信号は、輪郭補正回路203にも入力され、輪郭補正回路203では、“Y”信号に対して輪郭強調処理をおこなう。
輪郭補正回路203において輪郭強調処理が施された信号は、輝度オフセット付加回路204に入力される。
輝度オフセット付加回路204は、入力信号(撮影画像)に対して予め備えたオフセット信号を付加して、輝度ガンマ補正回路205に信号を出力する。なお、輝度オフセットとは、撮影モードに応じてオフセット値が異なるように設定されている。
本発明における、輝度オフセット値とゲイン値とズームレンズのズーム状態の関係を図4に示す。
図4において、直線Aはズームレンズがワイド端にあるときの輝度オフセット値とゲイン値の関係である。同図において直線Bはズームレンズがテレ端にあるときの輝度オフセットとゲイン値の関係である。
同図において、ワイド端よりもテレ端の方が明るいため、画像信号に与えるオフセット値をマイナスにしているのがわかる。
B1とB2においては、ズームレンズの位置は共にTELE端に位置するが、ゲイン制御値が最大値まで上がっており、これ以上のゲイン調整はできないので、被写界輝度が所定の値よりも低い場合には、黒沈みが発生し、画像の品位が低下する可能性がある。ここでいう、黒沈みとは、黒レベルが予め定められた基準値(黒が黒っぽく見えるようなレベル)よりも下がった状態で、画質の品位が下がってしまうような状態のことである。
そこで、ゲイン制御値が最大値まで上がっており、被写界輝度が所定の値よりも低い場合には、輝度オフセット値が0になるように強制的に輝度オフセットを解除するようにしている(直線B2)。
なお、この輝度オフセット値の調整についての詳細は、後に詳述する。
輝度ガンマ補正回路205では、入力信号に対してガンマ補正処理を施した後、第1の加算器202に出力し、輝度LPF201の出力信号と加算する。
第1の加算器203の出力信号は、第2の加算器206に入力される。
Y/C分離回路200の出力信号である“C”信号は、色信号処理回路207に入力され、適正になる色信号処理を施した後、色ガンマ補正回路208に入力される。
色ガンマ補正回路208は、入力信号に対して、ガンマ補正処理を施した後、第2の加算器206に信号を出力する。
第2の加算器206は、第1の加算器202からの出力信号と、色ガンマ補正回路208からの出力信号を合成した後、画像を生成し、ビデオ信号処理回路12に信号を出力する。
次に、輝度オフセット値の制御について、図5のフローチャートを用いて詳しく説明する。
撮像装置の不図示の電源が投入されると撮影待機状態となり、撮像装置はステップ100からの処理を開始する。
ステップS100において、CPU10は、焦点距離の算出を行う。
ステップS101にて、撮像デバイス状態判定部110は、現時点で行われている露出制御において、動作中の撮像デバイスの判定を行う。
動作中の撮像デバイスの判定が終ると、CPU10は処理をステップS102へ進め、ステップS100で算出された焦点距離が、予め設定された基準値以上か否かの判定を行う。
ステップS102にて、CPU10が、算出された焦点距離が予め設定された基準値より小さいと判定した場合、つまり、焦点距離が短い場合には、処理をステップS110に進める。
ステップS102にて、CPU10が、算出された焦点距離が予め設定された基準値以上と判定した場合、つまり、焦点距離が長い場合には、処理をステップS103に進める。
ステップS103では、CPU10が、現在AGC回路5に設定されているゲイン値が最大値設定になっているか否かの判定を行う。
ステップS103にて、CPU10が、現在AGC回路5に設定されているゲイン値が最大値設定でないと判定した場合は、処理をステップS109に進める。
ステップS103にて、CPU10が、現在AGC回路5に設定されているゲイン値が最大値設定であると判定した場合は、処理をステップS104に進め、輝度検出部8は、現在撮影している画像の平均輝度値を算出する。
ステップS105では、CPU10は、ステップS104にて算出した平均輝度値が予め設定された基準値以下か否かの判定を行い、基準値より大きいと判定した場合には、処理をステップS109へ進める。
ステップS105にて、CPU10は、ステップS104にて算出した平均輝度値が予め設定された基準値以下であると判定した場合は、処理をステップS106へ進め、信号が検出されてからの経過時間を測定する。
ステップS107では、CPUは10は、ステップS106で測定した経過時間が、CPU10に予め設定された基準時間と比較して、基準時間以上か否かを判定し、基準時間以上であると判定すると処理をステップS108に進める。
ステップS107にて、CPUは10は、ステップS106で測定した経過時間が、CPU10に予め設定された基準時間と比較して、基準時間より短いと判定すると処理をステップS109に進める。
ステップS108では、現在行っているレンズのフレア特性を補正するための輝度オフセット値を0にして処理を終了して、カメラ信号処理回路7において、画像信号の処理を行う。
なお、ステップS108で輝度オフセット値を0にするのは、シーンが低輝度下にあるため黒レベルが基準レベルよりも下がり、黒潰れが発生し、画像の品位が低下するため、輝度オフセット値を0にして通常の制御を行う。
また、本実施形態では、ステップS108にて、輝度オフセット値を0にしたが、現在設定されている輝度オフセット値が0以上の場合は、特に0にする必要はない。
ステップS109では、予め備えたレンズのフレア特性を補正するための輝度オフセット値をマイナス値に変更して処理を終了して、カメラ信号処理回路7において、画像信号の処理を行う。
なお、ステップS109で、予め備えたレンズのフレア特性を補正するための輝度オフセット値をマイナス値に変更するのは、以下の理由からである。
被写界輝度が所定のレベルより明るいシーン、ゲイン制御の余地のあるシーン等では、黒浮きを抑制するために輝度オフセット値をマイナス調整してシーンの輝度を引き下げても、黒沈みによる影響を受けることが少ないためである。
ステップS110では、画像信号に付加している輝度オフセット値をデフォルト設定から変更せずに、カメラ信号処理回路7において、画像信号の処理を行う。
ステップS110にて、輝度オフセット値をデフォルト設定から変更しないのは、焦点距離がレンズフレアによる黒浮きの影響が無視できる設定なので、黒レベルの補正を行う必要は特にないからである。
以上説明したように、本実施形態においては、被写体撮影中の焦点距離に応じて、画像信号に付加している輝度オフセット値を変更することにより、レンズのフレア特性による黒浮き現象を防止でき、解像感の劣化を低減させることができる。
また、被写体撮影中の焦点距離がテレ端側、且つ、撮影シーンの平均輝度値が所定値以下であり、その撮影シーンの輝度状態が安定していると判定された時には、撮影画像にかける輝度オフセット値を0にすることで、低輝度領域の黒潰れを抑制している。
<第2の実施形態>
以下、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、撮像装置の構成について第1の実施形態と同様の構成については説明を割愛する。
第1の実施形態では、焦点距離情報、画像に掛かっているゲイン制御値、画像の平均輝度値に応じて、輝度オフセット値を変えることで、レンズフレアによる黒浮きによる解像感の劣化を低減させている。
対して、第2の実施形態では上記した輝度オフセット値を変えるための諸条件に加えて、さらに動画記録時のフレームレートも輝度オフセット値を変えるための条件としている点が第1の実施形態と異なる点である。
これより、第2の実施形態における輝度オフセット値の制御について図6を用いて説明する。
なお、図6において、第1の実施形態と同様の処理を行う部分についての説明は省略する。
ステップS201では、記録レート検出部15が、現在撮影されている画像の記録レートを検出する。
ステップS202では、CPU10は、ステップS201で検出された記録レートが、例えば4Mbps以下か否かの判定を行う。
ステップS202にて、CPU10が、ステップS201で検出された記録レートが、例えば4Mbps以下であると判定すると、処理をステップS102に進め焦点距離の判定を行う。
ここで、検出された記録レートが4Mbps以下の場合に、第1の実施形態で説明した処理に移ったのは、撮影条件によっては、解像感が悪くなってしまう程度の記録レートが設定されているからである。したがって、本実施形態では4Mbpsを予め設定した基準値としているが、基準値はこれに限られるわけではなく、所定以上の記録レートを有する撮影モードか否かを判断基準にしてもかまわない。
ステップS202にて、CPU10が、ステップS201で検出された記録レートが、例えば4Mbpsより大きいと判定すると、処理をステップS110に進める。
そして、ステップS110にて画像信号に付加している輝度オフセット値をデフォルト設定から変更せずに、カメラ信号処理回路7において、画像信号の処理を行う。
ここで、検出された記録レートが4Mbpsより大きい場合に、輝度オフセット値をデフォルト設定から変更しないのは、検出された記録レートが解像感を良好に保てる程度の記録レートに設定されているためである。
以上、説明したように、本実施形態においては、第1の実施形態の輝度オフセット値を変更するための諸条件に、動画記録時のフレームレートも加味するようにした。
これにより、より精度の高い露出制御が可能になる。
本発明の係る撮像装置のブロック図である。 本発明の撮像装置のCPU内部のブロック図である。。 本発明の撮像装置のカメラ信号処理回路内部のブロック図である。 本発明の撮像装置における輝度オフセット値とゲイン値とズームレンズのズーム状態の関係を示した図である。 本発明の第1の実施形態における、輝度オフセット値の制御フローチャートについて示した図である。 本発明の第2の実施形態における、輝度オフセット値の制御フローチャートについて示した図である。
符号の説明
1 レンズユニット
2 絞り
3 撮像素子
4 CDS回路
5 AGC回路
6 A/D変換回路
7 カメラ信号処理回路
8 輝度検出部
9 TG
10 CPU
11 メモリ
12 ビデオ信号処理回路
13 モータードライバ
14 ズームキー
15 記録レート検出部
109 評価値算出部
110 撮像デバイス状態判定部
111 絞り制御テーブル
112 ND制御テーブル
113 シャッター制御テーブル
114 AGC制御テーブル
115 平均輝度値比較器
116 基準輝度値
117 時間比較器
118 基準時間
119 焦点距離制御部
200 Y/C分離回路
201 輝度LPF
202 第1の加算器
203 輪郭補正回路
204 輝度オフセット付加回路
205 輝度ガンマ補正回路
206 第2の加算器
207 色信号処理回路
208 色ガンマ補正回路

Claims (5)

  1. 複数枚のレンズからなり、該レンズを駆動させることで光学ズームを行うことが可能なレンズユニットと、
    前記レンズの状態から焦点距離に関する情報を生成する焦点距離制御手段と、
    撮影画像に対してゲイン制御を行うゲイン制御手段と、
    前記撮影画像の輝度を検出する輝度検出手段と、
    前記焦点距離制御手段によって生成された焦点距離に関する情報と、ゲイン制御手段に設定されているゲイン値と、前記輝度検出手段により検出された輝度と、に基づき前記撮影画像の輝度値に対してオフセット信号を付加する輝度オフセット手段と、を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記輝度オフセット手段は、前記焦点距離が予め設定された基準値以上の場合、且つ、前記ゲイン値が最大値に設定されている場合、且つ、前記輝度検出手段によって検出された輝度の平均値が予め設定された基準値以下の場合に、輝度値に対して付加されているオフセット信号を0にすることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記輝度オフセット手段は、前記焦点距離が予め設定された基準値以上の場合で、前記ゲイン値が最大値に設定されていない場合、又は、
    前記焦点距離が予め設定された基準値以上の場合、且つ、前記ゲイン値が最大値に設定されている場合に、前記輝度検出手段によって検出された輝度の平均値が予め設定された基準値より大きい場合に、前記撮影画像の輝度値に対してマイナスのオフセット信号を付加することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 動画記録時の撮像装置に設定された記録レートを検出する記録レート検出部を更に備え、
    前記記録レートが予め設定した基準値以下の場合、且つ、前記焦点距離が予め設定された基準値以上の場合、且つ、前記ゲイン値が最大値に設定されている場合、且つ、前記輝度検出手段によって検出された輝度の平均値が予め設定された基準値以下の場合に、輝度値に対して付加されているオフセット信号を0にすることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. 複数枚のレンズからなり、該レンズを駆動させることで光学ズームを行うことが可能なレンズユニットを備える撮像装置の制御方法において、
    前記レンズの状態から焦点距離に関する情報を生成する焦点距離制御工程と、
    撮影画像に対してゲイン制御を行うゲイン制御工程と、
    前記撮影画像の輝度を検出する輝度検出工程と、
    前記焦点距離制御工程によって生成された焦点距離に関する情報と、ゲイン制御工程に設定されているゲイン値と、前記輝度検出工程により検出された輝度と、に基づき前記撮影画像の輝度値に対してオフセット信号を付加する輝度オフセット工程と、を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
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