JP2009129448A - データ処理装置、データ処理方法およびデータ処理システム - Google Patents

データ処理装置、データ処理方法およびデータ処理システム Download PDF

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Abstract

【課題】圧縮画像データを格納するためのメモリを使った画像表示装置の表示画面上に現
れるノイズを防止する。
【解決手段】第1フレームを格納するメモリと、メモリに先に格納されていた第2フレー
ムの少なくとも一部を格納するバッファと、データをそれぞれに格納およびフェッチする
第1ユニットおよび第2ユニットを含む。第1ユニットはメモリ中の特定位置の第2フレ
ームのデータをバッファにコピーする。第1ユニットはその特定位置に第1フレームのデ
ータを格納する。第2ユニットは第2フレームのデータを選択位置からフェッチする。書
き込みおよび読み出しが同じメモリセグメントで読み出しポインタが書き込みポインタよ
りも大きい場合、メモリが選択される。
【選択図】図1

Description

本発明は一般にデータの圧縮および解凍に関するものであり、例えば、アーチファクト
を取り込むことなく画像データを圧縮および解凍することに関する。
データ圧縮(または符号化)とは、特定量のソース情報を、符号化されていない状態の
情報よりも少ない数のビットを使って符号化する処理である。様々な種類のデータ圧縮技
術が知られている。あるデータ圧縮技術は所定量のソースデータを区分へと分割するもの
で、各区分は個々に圧縮される。画像ディスプレイ装置においては、データの格納または
送信前にデータ圧縮技術を用いてデジタル画像データを圧縮する場合がある。データ圧縮
が好まれるのは、記憶または伝送されるデータの量を大幅に削減することができるためで
ある。圧縮データをメモリからフェッチした、または送信機から受信した場合、そのデー
タを使えるようにするためには、データを解凍(または復号化)しなければならない。圧
縮データの復号化は一般に、符号化処理の逆を実施することである(例えば特許文献1参
照)。
一部の画像ディスプレイ装置においては、画像データを受信すると圧縮してメモリ中に
格納し、そしてディスプレイ装置がそれらを必要とした時にメモリから読み出して解凍す
ることが可能であり、格納機能と読み出し機能が同期しない場合がある。
米国特許第5764373号明細書
格納機能と読み出し機能が同期しない場合、圧縮画像データを格納するためのメモリを
使った画像ディスプレイ装置のディスプレイ画面上に時折、特定のアーチファクト(ノイ
ズ)が現れることがある。このアーチファクト(ノイズ)は、レンダリングされた画像に
黒、白またはソリッドカラーの領域として現れる。ディスプレイ装置上に画像のシーケン
スがビデオとしてレンダリングされた場合、アーチファクトは表示の1つ以上の領域にお
ける非ソースピクセルの線として一瞬現れることがある。これらのアーチファクトは特に
知覚されやすい。従ってこの問題の解決策が必要なのは明らかである。しかしながら、特
定の装置は格納機能と読み出し機能が非同期であるために、これらの機能を同期させるこ
とによりこの問題を解決することは極めて困難である。
一方、データが圧縮音声データも同様に、格納機能と読み出し機能が同期しない場合、
音声にノイズが入ることがある。
本発明のデータ処理装置は、符号化されたデータの、2つ以上のフレームの1つを格納
するためのメモリであって、前記フレームは区分へと分割され、各区分が個々に符号化さ
れており、前記メモリはセグメントに分割されており、各セグメントは1区分を格納する
ものであることを特徴とする前記メモリと、1つ以上の区分を格納するバッファと、(a
)前記メモリ中の特定の位置に格納されたデータを前記バッファへとコピーする、そして
(b)前記特定の位置へと第1フレームのデータを格納するための第1ユニットであって
、(a)は(b)よりも先に実施され、前記第1フレームの前記データについて、特定の
メモリセグメントを識別する書き込みセグメントポインタおよび前記特定のメモリセグメ
ント内の位置を識別する書き込みデータポインタが生成されることを特徴とする前記第1
ユニットと、選択された位置から第2フレームのデータをフェッチするための第2ユニッ
トであって、前記第2フレームの前記データについて、特定のメモリセグメントを識別す
る読み出しセグメントポインタおよび前記特定のメモリセグメント内の位置を識別する読
み出しデータポインタが生成されることを特徴とし、(a)前記書き込みセグメントポイ
ンタおよび前記読み出しセグメントポインタが同じメモリセグメントを識別しており、そ
して前記読み出しデータポインタが前記書き込みデータポインタよりも大きい場合、前記
メモリが選択され、そして(b)前記書き込みセグメントポインタおよび前記読み出しセ
グメントポインタが同じメモリセグメントを識別しており、そして前記書き込みデータポ
インタが前記読み出しデータポインタよりも大きい場合、前記バッファが選択されること
を特徴とする前記第2ユニットとを具備することを特徴とする。
また本発明のデータ処理装置において、前記書き込みセグメントポインタおよび前記読
み出しセグメントポインタが、異なるメモリセグメントを識別する場合、前記メモリが選
択されることを特徴とする。
また本発明のデータ処理装置において、(a)前記書き込みセグメントポインタおよび
前記読み出しセグメントポインタが前記第2フレームの前記データについて異なるメモリ
セグメントを識別している場合、および(b)(i)前記書き込みセグメントポインタお
よび前記読み出しセグメントポインタが同じメモリセグメントを識別し、(ii)前記書き
込みデータポインタが前記読み出しデータポインタよりも大きい前記第2フレームの前記
データ用に前記読み出しセグメントポインタが識別する前記セグメント中に以前のデータ
が存在する場合、前記バッファが選択されることを特徴とする。
また本発明のデータ処理装置において、前記フレームが画像データを含むものであるこ
とを特徴とする。
また本発明のデータ処理装置において、前記バッファが2つの区分を格納するものであ
ることを特徴とする。
また本発明のデータ処理装置において、前記区分が1フレームのラインに対応すること
を特徴とする。
また本発明のデータ処理装置において、前記バッファが、前記メモリとは別個のもので
あることを特徴とする。
ここで本発明のデータ処理方法は、区分へと分割されたデータの第1フレームおよび第
2フレームを供給するステップと、前記第1フレームをメモリへと格納するステップであ
って、前記メモリがセグメントへと分割されており、各セグメントが1区分を格納するも
のであり、前記格納するステップが、前記第1フレームのデータを特定の位置へと格納す
る前に、前記メモリ中の前記特定の位置に格納されているデータをバッファへとコピーす
るステップを含み、前記バッファが少なくとも1区分を格納するものであることを特徴と
する前記格納するステップと、特定のメモリセグメントを識別するための書き込みセグメ
ントポインタおよび前記特定のメモリセグメントにおける位置を識別するための書き込み
データポインタを、前記第1フレームの各データ用に生成するステップと、特定のメモリ
セグメントを識別するための読み出しセグメントポインタおよび前記特定のメモリセグメ
ントにおける位置を識別するための読み出しデータポインタを、第2フレームの各データ
用に生成するステップと、前記第2フレームのデータをフェッチする場所を選択するステ
ップであって、(a)前記書き込みセグメントポインタおよび前記読み出しセグメントポ
インタが同じメモリセグメントを識別しており、そして前記読み出しデータポインタが前
記書き込みデータポインタよりも大きい場合、前記メモリが選択され、そして(b)前記
書き込みセグメントポインタおよび前記読み出しセグメントポインタが同じメモリセグメ
ントを識別しており、そして前記書き込みデータポインタが前記読み出しデータポインタ
よりも大きい場合、前記バッファが選択されることを特徴とする前記選択するステップと
、前記選択された場所から第2フレームをフェッチするステップとを含むことを特徴とす
る。
また本発明のデータ処理方法において、前記書き込みセグメントポインタおよび前記読
み出しセグメントポインタが異なるメモリセグメントを識別する場合、前記メモリが選択
されることを特徴とする。
また本発明のデータ処理方法において、(a)前記書き込みセグメントポインタおよび
前記読み出しセグメントポインタが現在のデータについて異なるメモリセグメントを識別
している場合、および(b)(i)前記書き込みセグメントポインタおよび前記読み出し
セグメントポインタが同じメモリセグメントを識別し、(ii)前記書き込みデータポイン
タが前記読み出しデータポインタよりも大きい前記現在のデータ用に前記読み出しセグメ
ントポインタが識別する前記セグメント中に以前のデータが存在する場合、前記バッファ
が選択されることを特徴とする。
また本発明のデータ処理方法において、各区分を個々に符号化するステップをさらに含
むことを特徴とする。
また本発明のデータ処理方法において、各区分を個々に符号化するステップをさらに含
むことを特徴とする。
また本発明のデータ処理方法において、前記データが画素データであることを特徴とす
る。
ここで本発明のデータ処理システムは、データの、2つ以上のフレームの1つを格納す
るためのメモリであって、前記フレームは区分へと分割され、前記メモリはセグメントに
分割されており、各セグメントは1区分を格納するものであることを特徴とする前記メモ
リと、1つ以上の区分を格納するバッファと、(a)前記メモリ中の特定の位置に格納さ
れたデータを前記バッファへとコピーする、そして(b)前記特定の位置へと第1フレー
ムのデータを格納するための第1ユニットであって、(a)は(b)よりも先に実施され
、前記第1フレームの前記データについて、特定のメモリセグメントを識別する書き込み
セグメントポインタおよび前記特定のメモリセグメント内の位置を識別する書き込みデー
タポインタが生成されることを特徴とする前記第1ユニットと、選択された位置から第2
フレームのデータをフェッチするための第2ユニットであって、前記第2フレームの前記
データについて、特定のメモリセグメントを識別する読み出しセグメントポインタおよび
前記特定のメモリセグメント内の位置を識別する読み出しデータポインタが生成されるこ
とを特徴とし、(a)前記書き込みセグメントポインタおよび前記読み出しセグメントポ
インタが同じメモリセグメントを識別しており、そして前記読み出しデータポインタが前
記書き込みデータポインタよりも大きい場合、前記メモリが選択され、そして(b)前記
書き込みセグメントポインタおよび前記読み出しセグメントポインタが同じメモリセグメ
ントを識別しており、そして前記書き込みデータポインタが前記読み出しデータポインタ
よりも大きい場合、前記バッファが選択されることを特徴とする前記第2ユニットとを具
備することを特徴とする。
また本発明のデータ処理システムにおいて、前記書き込みセグメントポインタおよび前
記読み出しセグメントポインタが異なるメモリセグメントを識別している場合、前記メモ
リが選択され、そして(a)前記書き込みセグメントポインタおよび前記読み出しセグメ
ントポインタが前記第2フレームの前記データについて異なるメモリセグメントを識別し
ている場合、および(b)(i)前記書き込みセグメントポインタおよび前記読み出しセ
グメントポインタが同じメモリセグメントを識別し、(ii)前記書き込みデータポインタ
が前記読み出しデータポインタよりも大きい前記第2フレームの前記データ用に前記読み
出しセグメントポインタが識別する前記セグメント中に以前のデータが存在する場合、前
記バッファが選択されることを特徴とする。
また本発明のデータ処理システムにおいて、各区分を個々に符号化するためのエンコー
ダをさらに具備することを特徴とする。
また本発明のデータ処理システムにおいて、前記データがラスタ順画素データであるこ
とを特徴とする。
また本発明のデータ処理システムにおいて、前記バッファが2つの区分を格納するもの
であり、前記メモリとは別個のものであることを特徴とする。
また本発明のデータ処理システムにおいて、画像データソースおよび表示装置をさらに
具備し、前記画像データソースが、データ損失なくしては一時停止することのできない第
1の速度で画素データを供給するものであることを特徴とする。
また本発明のデータ処理システムにおいて、一時停止をすれば不完全なフレームリフレ
ッシュデータが供給されることになる第1の速度で画素データを要求する表示装置をさら
に具備することを特徴とする。
本発明の原理を実現した装置は上述したアーチファクトを防止することができる。この
装置は、2つ以上のフレームのシーケンスを格納および読み出すことが可能である。これ
らのフレームは圧縮された画像データから構成される場合がある。さらに各フレームは区
分のシーケンスへと分割することができ、各区分は個々に圧縮することができる。装置は
、フレームを格納するためのメモリと、フレームの少なくとも1区分を格納するバッファ
と、そしてデータを格納してフェッチする第1ユニットおよび第2ユニットを含む。圧縮
されたフレームのそれぞれの区分群を格納するためにメモリの区分群(セグメント)を割
り当てることができる。
第1ユニットは、メモリ中の特定の位置に格納されたデータをバッファへとコピーする
。その後、第1ユニットは第1フレームのデータをその特定の位置へと格納する。書き込
みセグメントポインタおよび書き込みデータポインタが生成される。
第2ユニットは、選択位置から第2フレームのデータをフェッチする。読み出しセグメ
ントポインタおよび読み出しデータポインタが生成される。(a)書き込みセグメントポ
インタと読み出しセグメントポインタが同じメモリセグメントを識別し、かつ読み出しデ
ータポインタが書き込みデータポインタよりも大きい場合は、メモリが選択され、(b)
書き込みセグメントポインタと読み出しセグメントポインタが同じメモリセグメントを識
別し、かつ書き込みデータポインタが読み出しデータポインタよりも大きい場合は、バッ
ファが選択される。
また、書き込みセグメントポインタおよび読み出しセグメントポインタが異なるメモリ
セグメントを識別した場合、メモリが選択される。さらには、(a)第2フレームのデー
タについて、書き込みセグメントポインタと読み出しセグメントポインタが異なるメモリ
セグメントを識別し、そして(b)(i)書き込みセグメントポインタと読み出しセグメ
ントポインタが同じメモリセグメントを識別し、そして(ii)書き込みデータポインタが
読み出しデータポインタよりも大きい第2フレームのデータ用に読み出しセグメントポイ
ンタが識別するセグメント中に以前のデータが存在する場合、バッファが選択される。
一実施例においては、バッファは2つの区分を格納する。さらには、バッファはメモリ
とは別個のものとすることができる。加えて、一実施例におけるその区分は、画像データ
のフレームラインに対応するものである。
本概要は、図および詳細な説明において何が生じるのかを大まかに説明する手段として
提供されるものであり、本発明の範囲を限定することを意図したものではない。
図および以下の説明においては、同一または同様の部品、要素またはステップについて
は概ね同じ符号を用いた。
図1は、本発明の表示システム20の概略ブロック図である。表示システム20は、例
えばモバイルデバイスである。表示システム20がモバイルデバイスの場合、例えば、電
源としてバッテリ(図示せず)が使用される。表示システム20は、グラフィックエンジ
ン22、ホスト24、表示装置26、および画像データソースを含む。画像データソース
は、例えばイメージセンサ28である。表示装置26として複数の表示装置を含んでいて
もよい。すなわち、グラフィックエンジン22が複数の表示装置と接続され、グラフィッ
クエンジン22が複数の表示装置に対して画像データを送信して表示を制御してもよい。
また、画像データソースとして、複数のイメージセンサや、イメージセンサ以外の画像入
力装置をさらに含んでいてもよい。
グラフィックエンジン22は、ホスト24およびイメージセンサ28と、表示装置26
との間のインタフェイスをする。一実施例においては、グラフィックエンジン22は、表
示システム20の他の部品とは別個の集積回路である。すなわちグラフィックエンジン2
2がホスト24、イメージセンサ28および表示装置26と別のICチップで構成されて
いる。別の実施形態として、グラフィックエンジン22がホスト24やメモリ34と同一
のICで構成されていたり、グラフィックエンジン22を構成するICにイメージセンサ
28や表示装置26の一部の機能が含まれていたりしても良い。
ホスト24は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、CPUもしくはコンピ
ュータである。又は、ホスト24は、表示システム20の全てまたは一部の処理を制御ま
たは命令するように構成された、他のタイプのデバイスであっても良い。ホスト24は、
機械可読媒体に格納されている命令を実行することにより処理を制御するものである。ホ
スト24は、例えば、グラフィックエンジン22中にあるホストインタフェイス32へと
通じるバス30を介してグラフィックエンジン22と通信を行う。バス30は、バスクロ
ック速度で動作する。ホスト24は、コマンドおよびデータをバスクロック速度にてホス
トインタフェイス32へと送信する。例えば、他のタスクを実行するためにホスト24が
実行中のタスクが中断された場合などに、ホスト24はグラフィックエンジン22へのデ
ータ書き込みを一時停止することがある。一般に、グラフィックエンジン22はコマンド
または画像データをいつホスト24から受信するかについて制御、または決定することは
できない。
バス30にはホスト24以外の他のデバイスも接続することができる。たとえば、メモ
リ34をバス30へと接続することができる。メモリ34には、たとえばホスト24が使
用する命令またはデータ、あるいはグラフィックエンジン22を用いて表示装置26で表
示する画像データを格納することができる。このメモリ34は、SRAM、DRAM、フ
ラッシュ、ハードディスク、光ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、または他の
タイプのメモリとすることができる。
グラフィックエンジン22は、ホストインタフェイス32、カメラインタフェイス40
、表示装置インタフェイス36を含む。
表示装置インタフェイス36はグラフィックエンジン22と表示装置26との間にイン
タフェイスを提供する。表示装置バス38がグラフィックエンジン22と表示装置26を
接続する。モバイルデバイスでは通常、液晶ディスプレイ(LCD)が表示装置として使
用されるが、表示装置26は(後に説明する)いずれのタイプの表示装置であってもよい
表示装置26の表示画面26a上に、グラフィックエンジン22から供給される画像が
表示される。表示画面26aは1秒毎に所定回数リフレッシュされる。例えば、表示画面
26aは1秒間に60回リフレッシュされる。また、表示画面26aは、特定の解像度を
有する。たとえば、表示画面26aは160×128ピクセルの解像度を持つ。
表示装置26を必要なレートでリフレッシュするためには、ピクセルに特定の速度(ピ
クセルクロックレート)を設けなければならない。たとえば、表示装置インタフェイス3
6は、表示装置26のピクセルに約268.8kHzのピクセルクロックレートで書き込
みを行うことができる。より大きな解像度、またはより高いリフレッシュレートを持つ表
示装置においては、それに対応するより高速のピクセルクロックが必要となる。例えば、
1024×480の解像度を持つ表示装置の場合、表示画面26aを70Hzでリフレッ
シュするためには約34.4MHzのピクセルクロックレートが必要である。表示装置2
6は、いずれの解像度およびリフレッシュレートを持つものであってもよい。
表示装置バス38は、ピクセルクロック速度で作動することができるもので、表示装置
バスピクセルクロックレートは一般に、その特定の表示装置の条件によって決まる。さら
に、グラフィックエンジン22は、表示装置26へのデータ書き込みの途中で表示画像に
アーチファクトを発生させることなく、表示装置26へのデータ送信を一時停止させるこ
とは困難である。
イメージセンサ28は、たとえば電荷結合素子(CCD:Charge Coupled Device)または
相補型金属酸化膜半導体センサ(CMOSセンサー:Complementary Metal- Oxide Semico
nductor Sensor)とすることができる。カメラインタフェイス40はグラフィックエンジ
ン22に含まれる。カメラインタフェイス40はイメージセンサ28とバス42を介して
接続しており、バス42のデータ線上にイメージセンサ28から出力される画像データを
受ける。
カメラインタフェイス40は、さらに垂直同期信号および水平同期信号をイメージセン
サ28から受信する。また、カメラインタフェイス40は、イメージセンサ28から出力
される画像データをクロッキングするためのクロック信号(カメラ−ピクセルクロック)
をイメージセンサ28へと供給する。イメージセンサ28はグラフィックエンジン22か
ら受信したクロック信号に同期して画像信号をバス42上に供給する。これらの信号はバ
ス42または別個のバス(図示せず)を介して伝送することができる。
イメージセンサ28のピクセルクロックレートは通常、そのイメージセンサの条件によ
り決定する。解像度が352×288ピクセルのイメージセンサ例の場合、カメラ−ピク
セルクロックレートは、たとえば最低レート、標準レート、最高レートの順に、それぞれ
4MHz、13MHz、32MHzである。同様に、イメージセンサ28のフレームレー
トも通常はその特定のイメージセンサの条件により決まる。あるイメージセンサ例の場合
、最高フレームレートが15フレーム/秒である。イメージセンサ28は所望の解像度、
フレームレート、カメラ−ピクセルクロックレートとしてもよい。
バス42はイメージセンサのピクセルクロック速度で動作する。グラフィックエンジン
22はイメージセンサ28からのデータを受信している途中に、イメージセンサが送信し
てくるデータの一部を失うことなく一時停止することは困難である。データ受信中にグラ
フィックエンジン22を一時停止すると、通常データの一部が失われ、表示される画像に
アーチファクトが生じてしまう恐れがある。
グラフィックエンジン22は、さらにメモリアクセスユニット44、メモリ46、バッ
ファ48、レジスタセット50、圧縮ブロック54および解凍ブロック56を含む。これ
らの各々については、以下に詳述する。
メモリアクセスユニット44は、メモリ46、バッファ48、そして圧縮ブロック54
および解凍ブロック56に、図示したように接続することができる。メモリアクセスユニ
ット44はさらに、レジスタセット50の内容へのアクセスを持つものであってもよい。
メモリアクセスユニット44は画像データのメモリ46への書き込み及び読み出しを制御
することができる。加えて、本開示におけるメモリアクセスユニット44は、画像データ
をどこからフェッチしてくるのか、たとえば以下に説明するように、メモリ46またはバ
ッファ48のいずれからフェッチしてくるのかを決定することができる。図1では、メモ
リアクセスユニット44が圧縮ブロック54や解凍ブロック56と別に設けられているが
、代わりに、メモリアクセスユニット44の機能の一部又は全部を圧縮ブロック54、解
凍ブロック56または他のユニットに含ませることも可能である。
メモリ46は画像データのフレームを格納するために用いるものである。たとえば、メ
モリ46は、表示装置26に表示する画像のラスタデータを一時的に保持するフレームバ
ッファとすることができる。具体的には、メモリ46は圧縮または符号化された画像デー
タのフレームを格納するために利用する。メモリ46を必ずしもグラフィックエンジン2
2中に設ける必要はない。他の実施例においては、メモリ46はグラフィックエンジン2
2の外に設けられている。メモリ46は画像データの格納に用いることができる一方で、
他のタイプのデータの格納に利用することもできる。メモリ46の容量は実施例に応じて
異なる。一実施例においては、メモリ46は少なくとも1フレームの圧縮画像データを格
納するに十分な容量を持っており、このフレームサイズは表示装置26の仕様および圧縮
法により画定される。他の実施例においては、さらに、メモリ46は1フレームの圧縮画
像データと何らかの追加データを格納する容量を持つ。ただし、その容量は圧縮画像デー
タ2フレーム分を格納するには不十分である。他の実施例においては、メモリ46は2フ
レーム以上の圧縮画像データを格納するに十分な容量を持つものとすることができる。メ
モリ46はSRAMタイプとすることができる。さらにメモリ46はDRAM、フラッシ
ュメモリ、ハードディスク、光ディスク、または他のタイプのメモリとすることができる
バッファ48はメモリ46とは別個のものであっても、これに含まれるものであっても
よい。レジスタセット50は、読み出しポインタアドレスおよび書き込みポインタアドレ
スを格納することができる。
圧縮ブロック54は画像データを圧縮し、解凍ブロック56は圧縮された画像データを
解凍する。圧縮ブロック54は、特定量のソースデータを、そのデータの性質に応じて異
なる一定量の圧縮(符号化)データへと圧縮する。圧縮ブロック54はいずれの好適な圧
縮技術を採用したものであってもよい。さらに圧縮ブロック54は、2つ以上の圧縮技術
を別個に、または組み合わせて使用するものであってもよい。解凍ブロック56は、圧縮
ブロック54が使用した技法を逆転させた技法を用いて圧縮されたデータを解凍する。別
の実施形態として、圧縮ブロック54は、イメージセンサ28から受信した画像データの
色フォーマットを変換する機能ブロックであってもよい。解凍ブロック56は、メモリ4
6に保存された画像データを変換する機能ブロックであっても良い。変換には、例えば画
像の縮小・拡大・回転が含まれる。
ホスト24またはイメージセンサ28は、それぞれホストインタフェイス32またはカ
メラインタフェイス40を介して表示用の画像データをメモリ46へと格納することがで
きる。ホスト24またはイメージセンサ28からグラフィックエンジン22へ供給された
画像データは、メモリ46への格納前に、圧縮ブロック54により符号化することができ
る。従って、図示されているように、ホストインタフェイス32とメモリアクセスユニッ
ト44は圧縮ブロック54を介して接続され、カメラインタフェイス40よメモリアクセ
スユニット44も圧縮ブロック54を介して接続される。
ホスト24やイメージセンサ28等の画像ソースから受けた画像データを圧縮すること
が望ましいのは、格納しなければならないデータ量を実質的に小さくすることができるた
めである。圧縮せずに画像データを格納する場合に比べると、グラフィックエンジン22
のメモリ46を小さくすることができる。また、バッファ48に必要な容量サイズも小さ
くすることができる。
メモリ46中に格納された画像データが圧縮されている場合、表示装置26上でのレン
ダリング(表示)用に表示装置インタフェイス36に供給される以前に画像データが解凍
されなければならない。解凍ブロック56はこの解凍機能を実施するものである。従って
、表示装置インタフェイス36は、解凍ブロック56を介してメモリアクセスユニット4
4に接続される。
グラフィックエンジン22の全般的な処理は、先にあげた制約の対象となる。これらの
制約には以下が含まれる。グラフィックエンジン22は、ホスト24からいつ画像データ
を受信するのか、またはホストがいつデータ伝送の途中で一時停止するのかについて制御
または決定することができないことが多い。グラフィックエンジンはバス30のクロック
速度を調節することができないことが多い。また、グラフィックエンジン22は、イメー
ジセンサ28から画像データを受信する速度であるカメラピクセルクロックレートの一時
停止または変更ができないことが多い。さらには、グラフィックエンジン22は画像デー
タを表示装置26へと書きこむために使われるピクセルクロックレートの一時停止または
変更もできないことが多い。加えて、データソース側および表示装置側はそれぞれ異なる
フレームレートおよびピクセルクロックレートで動作する場合が多い。そのため、グラフ
ィックエンジン22への画像データ入力をグラフィックエンジン22からの画像データ出
力と同期させることは、一般に困難である。
ここで、画像データの一般的な性質と、データ圧縮においてそのようなデータをどのよ
うにグルーピングすることができるかについて簡単に説明する。表示装置上の画像は、「
ピクセル」として知られる小さな個別の素子群から形成されている。各ピクセルの輝度や
色といった属性は、一般に二進形式(binary form)で表される数値で表現される。従っ
て画像はデータの二進要素の2次元アレイと考えることができ、これを「フレーム」と呼
ぶ。ピクセルという語は、本願においては表示装置の表示素子、イメージセンサの撮像素
子、表示素子または撮像素子の属性を定義するデータの二進要素を指すものとして使用す
ることができ、その語に適切な意味合いはその文脈から明らかとなるものである。ピクセ
ルを表現するビット数はいくつでもよい。カラーピクセルの一般的なビット数は24ビッ
トであるが、より小さいビット数も使用される場合がある。カラーピクセルは、赤、青お
よび緑成分に対応する3つの8ビット値を持つRGBタイプとすることができる。カラー
ピクセルはまた、ルマ(luma)や2つの色差成分に対応する3つの8ビット値を持つYU
Vタイプとしてもよい。他のタイプのカラーピクセルも、様々なタイプのグレイスケール
ピクセルと同様に本発明に用いることができる。
フレーム中のピクセルは通常、ホストまたはイメージセンサなどの画像データソースか
らラスタ順に表示装置へと伝送されたものである。ラスタ順にある場合、ピクセルは一度
に1ライン分を伝送し、1ラインずつ上から下まで順番に伝送される。各ラインの伝送は
最も左端のピクセルから始まる。100ピクセルのラインにおいては、最も左端のピクセ
ルがピクセル「1」、そして最も右端のピクセルがピクセル「100」である。走査線中
のいずれかの2つのピクセルについて言う場合、他のピクセルより左のピクセル、たとえ
ば順番値がより小さいピクセルが他方のピクセルよりも先に表示用に読み出される。
データ圧縮技術は、たとえばフレームなどの大きなデータグループを複数の区分へと分
割し、各区分を個々に圧縮することができる。本明細書および請求項において使用される
場合の「区分」という語は、データに関して使用する時には、個々に圧縮および解凍され
るソースデータのフレームの小集団(サブセット)を指す。一実施例においては、1区分
はフレームの1ラインとすることができる。別の実施形態として、1つの区分を1/2ラ
イン、1/3ラインなどのように1ラインよりも小さくしたり、1つの区分を2ライン、
3ラインなどのように1ラインよりも大きくしたりすることもできる。さらに区分は2本
以上のラインのピクセルを全数含む、または2本以上のラインの一部を含むもの(たとえ
ば、N×Mピクセルの画像において、一区分をn×mのピクセルブロック(ここで、2≦
n≦N、2≦m≦M))とすることもできる。
1つの区分は一般に複数のデータ要素(datum)を含む。上述した例においては、画像
データの1ラインは100ピクセルから成る。例えば、1区分は、ソース画像の1ライン
に対応する100ピクセルとすることができる。大きなデータグループを区分へと分割し
、各区分を個々に符号化するデータ圧縮技術は通常、区分の各々につき複数の符号化デー
タ要素を生成する。換言すると、圧縮された区分は通常、対応する未圧縮のソース区分よ
りも少ない数のデータ要素を含む。符号化された区分は、ソース画像の100ピクセルの
データ要素の代わりに、たとえば75個、50個または25個のデータ要素を含んでもよ
い。
ラスタ順ピクセルの1ライン同様に、圧縮された1区分のデータ要素もラスタ様シーケ
ンス(raster-likesequence)の順序で並んでいる。たとえば、最も左側のデータ要素は
データ要素数が1個であり、最も右側のデータ要素はデータ要素数が50個などとなり得
る。1ライン中にある圧縮されたいずれか2つのデータ要素の場合、他方のデータ要素よ
りも左側にあるデータ要素(たとえばより小さいシーケンス値を持つデータ要素)が先に
メモリから送られる。すなわち、画像の左側に位置するピクセルに対応するデータ要素は
画像の右側にデータ要素よりも読み出されて、画像の左側に位置するピクセルに対応する
データ要素は画像の右側に位置するピクセルに対応するのデータ要素よりも先に解凍され
る。1つの区分が複数のラインで構成されている場合は、複数のラインの上のラインが先
に読み出されて、下のラインが後に読み出される。もしくは、複数のラインの要素を1つ
の要素とし、複数のラインの左側に位置するピクセルに対応するデータ要素が、複数のラ
インの右側に位置するピクセルに対応するデータ要素のデータ要素よりも先に読み出され
るようにしてもよい。
一実施例においては、圧縮ブロック54は画像データフレームのライン群の1つのライ
ンである区分を圧縮する。従って圧縮ブロック54は、ソースフレームの各ラインが受信
されるたびに符号化された1区分を生成する。フレームの各ラインはラスタ順のシーケン
ス位置を持っているため、符号化された各区分もフレームのラスタ順にあるシーケンス位
置を持つ。
各ライン(1区分)の画像データを圧縮した後のデータ量は、ラインごとでばらつく場
合がある。しかし、使用される圧縮アルゴリズムは、各ライン(各区分)の圧縮データが
最大圧縮サイズを超えてしまうことがないように保証するように構成されている。これに
よりメモリ46中のセグメント(固定量スペース)を各符号化された区分用に割り当てる
ことができる。
たとえば、ソース画像が100×120ピクセル画像であり、各ピクセルが20ビット
で表現されているとする。圧縮ブロック54が120ラインを別個に符号化することを想
定すると、未圧縮区分は各々2000ビットである。本実施例で使用される圧縮アルゴリ
ズムは、符号化後の各区分が1000ビットを超えることがないように保証する。従って
120区分を格納するために、各々が1000ビットを格納するに十分な120セグメン
トをメモリ46中に確保すれば良い。メモリ46中に圧縮された区分が格納される時に使
われるメモリ量は、圧縮ブロック54が区分群をどの程度圧縮することができたかによっ
て異なる。たとえば、特定の符号化された区分が900ビットで1メモリセグメントの9
0%を占める一方、他の符号化された区分はわずかに500ビットで1メモリセグメント
の50%しか必要としないこともある。
一実施例においては、圧縮ブロック54および解凍ブロック56において採用される圧
縮/解凍アルゴリズムは、データストリーム中の前のデータからの情報を利用することが
ある。前のデータとは、例えばより早い時点で受信されたデータのことである。一実施例
においては、圧縮ブロック54は、1区分中のM番目のデータ要素を、その区分の符号化
されたM−1番目のデータ要素を使って符号化する。同様に、解凍ブロック56は、1区
分中のM番目のデータ要素を、その区分の解凍されたM−1番目の解凍データ要素を使っ
て解凍する。アルゴリズムの一例として、差分パルス符号変調法(DPCM)においては
、コーダおよびデコーダにサンプルコードの値を予測するために用いられるプレディクタ
が含まれている。コーダにおいては、プレディクタはサンプル値を予測するために用いら
れており、予測値からサンプルの実際の値が減算されて誤差が算出される。コーダは誤差
をデコーダへと送る。デコーダ中のプレディクタは、以前に受信したデータの情報を用い
て対応するサンプルの値を予測し、予測値を誤差に加算してそのサンプルの復号化値を算
出する。別のアルゴリズム例として、レンペル・ジブ法は、データストリーム中の先の要
素を使ってデータストリームの後の要素を符号化するものである。本発明は、ここに挙げ
た2つのアルゴリズムだけではなく、データストリーム中の先のデータの情報を利用する
全てのアルゴリズムにおいて画像の劣化防止を可能とすることを企図したものである。
図2は、図1のメモリ46、バッファ48、レジスタセット50および圧縮ブロック5
4と解凍ブロック56を示している。図1のメモリアクセスユニット44は、さらに図2
で図示されている格納ユニット44aおよびフェッチングユニット44bを含む。メモリ
46は、複数のメモリセグメント57(たとえばN個のメモリセグメント)を持ち、複数
のセグメントの各々はフレームの1区分を格納する。
バッファ48は、フレームの2つの符号化区分を格納する容量を持つ。本実施形態では
、バッファ48は2つのバッファセグメント60を持っている。他の実施例において、バ
ッファ48にフレームの全区分ではないが、3つ以上の区分を格納する容量を持たせるこ
ともできる。別の実施例において、バッファ48に単一の区分を格納する容量をもたせる
こともできる。バッファ48のセグメントの各々は、メモリ46のセグメントの各々と同
じデータ保持容量を有するが、バッファ48全体のデータ保持容量は、メモリ46全体の
保持容量より小さい。
圧縮ブロック54が画像データを受信すると、受信した画像データを圧縮して格納する
。本発明を用いなかった場合、解凍ブロック56が表示装置の要求に応じて圧縮された画
像データを読み出し解凍すると、表示画面26a上に特定のアーチファクトが生じる場合
があることを観測した。このアーチファクトは、レンダリングされた画像において少なく
とも1つの黒、白またはソリッドカラーの領域として現れる場合がある。画像のシーケン
スが動画として表示装置上に表示された場合、アーチファクトは表示中の1つ以上の領域
に一瞬、非ソースピクセルの線として現れることがある。これらのアーチファクトは特に
知覚されやすく。従って、このアーチファクトの問題の解決策が必要である。
これらのアーチファクトが一種の画像劣化であることが判明した。また、画像劣化の生
じる理由が、解凍ブロック56が2つの別個に圧縮された区分からのデータ要素を取り扱
うことができないためであることを発見した。上述したように、解凍ブロック56はある
区分中にある先のデータからの情報を用いてその区分中の後のデータを復号化することが
できる。解凍ブロック56に2つの別個に圧縮された区分からのデータ要素が供給された
場合、一方のデータ要素を復号化するために誤ったデータ要素を用いることになる。画像
劣化は、解凍ブロック56に2つの別個に圧縮された区分からのデータ要素が供給される
ために生じるものであると特定した。図3および図4は、解凍ブロック56にどのように
2つの異なる区分からのデータ要素が供給され得るのかを説明している。
図3はメモリ46を示す。図3および図4の例においては、採用されているデータ圧縮
技術が1画像データフレームを画像の1ラインに等しい区分へと分割するものであること
を想定している。換言すると、データ圧縮技術は各ラインを個々に符号化するものである
。図3に示したメモリ46はN個のセグメントへと分割されている。各セグメントは1つ
の圧縮ラインを格納する。ここで、セグメントの1つを任意にラインXと指定する。
図3および図4において、メモリ46のラインXの、3つの時点:時間T1,T2,T
3が示されている。ここで、時間T2は時間T1より後の時点であり、時間T3は時間T
2より後の時点である。この時間指定は図5〜図8においても使われている。
また、「RD」矢印は読み出しポインタの位置を示し、「WR」矢印は書き込みポイン
タの位置を示す。一実施例において、格納ユニット44aは、一符号化区分中の書き込み
を行っているデータについて、「書き込みポインタWR」を使ってメモリセグメントXの
特定の位置を識別する。同様に、一実施例におけるフェッチングユニット44bは、一符
号化区分中のそれが読み出しを行っている各データについて、「読み出しポインタRD」
を使ってメモリセグメントXにおける特定の位置を識別する。
さらに本例においては、メモリ46は空ではないと仮定する。例えば、第1フレームが
メモリ46中に既に格納されている。また、図3及び図4では、メモリ46は第2フレー
ムが格納される過程にある。データ要素が特定のメモリ位置中に格納されると、そのアド
レスに先に格納されていたデータ要素は書き換えられる。したがって、第1フレームのあ
るデータは、第2フレームの対応する区分のデータが格納されると書き換えられる。セグ
メントX中に先に格納されていた第1フレームに属するデータ要素をXOLDの符号で示す
。新たに格納されるセグメントXのデータ要素は第2フレームに属するもので、XNEW
符号で示す(右傾斜の斜線)。
図3の時間T1を見ると、セグメントXに対応する第2フレームの1ラインのシーケン
ス最初のデータ要素が解凍用に読み出されて表示される一方で、第2フレームの同じライ
ンのデータ要素がメモリ46中に格納されている。書き込みポインタWRは読み出しポイ
ンタRDよりも先にある。
時間T2においては、読み出しポインタRDが書き込みポインタWRに追い付いている
。これは、上述したようにデータが受信される速度とデータがメモリ46から読み出され
る速度が異なっていることによるものである。この例においては、読み出しポインタRD
は、時間T2の後も引き続き、書き込みポインタWRよりも速く動く。
そして時間T3においては、読み出しポインタRDが書き込みポインタWRよりもかな
り先に来ている。図3は、最初、解凍ブロック56に第2フレーム中の1ラインの符号化
されたデータ要素(セグメントXに対応するもの)が供給されているが、しかし読み出し
ポインタRDが書き込みポインタWRを追い越した後は、解凍ブロック56に第1フレー
ムのラインの符号化データ要素(セグメントXに対応するもの)が供給されてしまうとこ
ろを示している。よって解凍ブロック56には2つの異なる区分からのデータ要素が供給
されることになる。しかしながら解凍ブロック56に2つの別個に圧縮された区分からの
データ要素が供給されると、画像劣化が生じるのである。
図4もメモリ46のこのライン(セグメントXに対応)を3つの時間T1,T2,T3
において示したものである。図4では、書き込みポインタWRが読み出しポインタRDよ
りも速く動く場合が描かれている。時間T1においては、第2フレームの1ラインのシー
ケンス最初のデータがメモリ46中に格納される一方で、対応するラインの第1フレーム
のデータが解凍され、表示用に読み出される。
時間T1においては、読み出しポインタRDは書き込みポインタWRよりも先にある。
時間T2においては、書き込みポインタWRが読み出しポインタRDに追い付いている。
時間T3においては、書き込みポインタWRは読み出しポインタRDよりも先にある。
図4は、最初、解凍ブロック56に第1フレームの1ライン(セグメントXに対応)の
符号化されたデータ要素が供給されているが、書き込みポインタが読み出しポインタRD
を追い越した後は、解凍ブロック56に第2フレームの対応するラインの圧縮されたデー
タ要素が供給されるところを描いたものである。従って、ここでも2つの異なる区分から
のデータ要素が解凍ブロック56に供給されることになる。そして解凍ブロック56には
2つの別個に圧縮された区分からのデータ要素が供給されることから、ここでも画像の劣
化が生じる可能性があるのである。
本発明に基づく画像劣化の防止には、連携する2つの態様がある。第1の態様は、圧縮
された画像データをメモリ46に格納することに関する。一般に、上述した例にあったよ
うに、第2フレームの格納が望まれたいずれかの時点では、既に第1フレームはメモリ4
6中に格納されている。第2フレームは、必ずしもそうでない場合もあるが、フレームシ
ーケンスにおいて、第1フレームの次の後続フレームである。従って、第1フレームの第
1区分に属する第1データ要素は、メモリ46中の特定のセグメントにおける特定の位置
に格納されている。そして第2データ要素がメモリ46に格納されることになる。第2デ
ータ要素は第2フレームの第2区分に属している。第1データ要素および第2データ要素
は、それらそれぞれの区分において連続して一致しており、第1区分および第2区分はそ
れらそれぞれのフレーム内において連続して一致している。従って第2データ要素は同じ
メモリセグメントの同じ位置に格納される。第2データ要素をメモリ46中に格納すると
、第1データ要素を書き換えることになる。この問題を生じさせないために、メモリ46
中に第2データ要素を格納する前に、第1データ要素がメモリ46からバッファ48へと
コピーされる。第1データ要素がバッファ48にコピーされた後に、第2データ要素をメ
モリ46中に格納することができる。
画像劣化を防止するために、圧縮された画像データを読み出す場所を選択する。本実施
形態において、圧縮されたデータ要素は、メモリ46またはバッファ48のいずれかから
読み出すことができる。ここでも第1フレームが既にメモリ46中に格納されており、第
2フレームが格納されつつある状態を想定すると、第1フレームの特定データをメモリ4
6から読み出すのか、バッファ48から読み出すのかは、現在読み出されている第1フレ
ームのデータと現在格納されている第2フレームのデータとの位置関係に応じて決定され
る。符号化された画像データの読み出し場所の選択について、以下に詳述する。
現在読み出し中である第1フレームのデータ位置と、現在格納中である第2フレームの
データ位置は、ポインタを使って識別することができる。現在格納中である第2フレーム
のデータ位置については、メモリセグメントに格納されている区分の各符号化データの、
そのセグメントにおける特定の位置を書き込みポインタWRが識別する。さらに書き込み
セグメントポインタWRLNを設けることができる。書き込みセグメントポインタWRL
Nは、メモリ46へと格納されるべきフレームの各区分について、メモリ中の特定のセグ
メントを識別するものである。現在読み出し中である第1フレームのデータ位置について
は、メモリセグメントへと既に格納されており、その後フェッチされるべき各符号化デー
タのメモリセグメント中の特定の位置を読み出しポインタRDが識別する。さらに読み出
しセグメントポインタRDLNを設けることができる。読み出しセグメントポインタRD
LNはメモリ46に既に格納されているフレームの各区分について、メモリ中の特定セグ
メントを識別するものである。
読み出しポインタRDがそのセグメント中に格納された区分の各データについてメモリ
46中の特定セグメントの位置を識別する一方、データフェッチはメモリ46またはバッ
ファ48の対応する位置から行うことができる。従って、読み出しポインタRDはバッフ
ァ48中の対応する位置も識別することができる。加えて、図5〜図8には読み出しセグ
メントポインタRDLNおよび書き込みセグメントポインタWRLNを明確に示していな
いが、これらのポインタの位置は読み出しポインタRDおよび書き込みポインタWRがそ
れぞれに指し示すラインから推定することができる。
一実施例においては、書き込みポインタWRおよび書き込みセグメントポインタWRL
Nは、格納ユニット44aにより生成することができる。格納ユニット44aは、書き込
みポインタWRおよび書き込みセグメントポインタWRLNに基づいて、メモリの書き込
むべきアドレスを特定し書き込み動作を行う。さらに一実施例においては、読み出しポイ
ンタRDおよび読み出しセグメントポインタRDLNはフェッチングユニット44bによ
り生成することができる。フェッチングユニット44bは、読み出しポインタRDおよび
読み出しセグメントポインタRDLNに基づいて、メモリの読み出すべきアドレスを特定
し、そのアドレスに記憶されたデータを読み出す。他の実施例においては、いずれのポイ
ンタも、グラフィックエンジン22内部または外部の他の論理素子またはユニットにより
生成することができる。たとえば、ホスト24またはイメージセンサ28は特定部分を書
き込むようにメモリセグメントを指定することができる。他の事例としては、圧縮ブロッ
ク54が、メモリセグメントと特定の符号化データを書き込むためのセグメント中の位置
を指定してもよい。同様に、解凍ブロック56も、メモリセグメントと特定の符号化デー
タを読み出すためのセグメント中の位置を指定することができる。
レジスタセット50には、書き込みポインタWR、書き込みセグメントポインタWRL
N、読み出しポインタRDおよび読み出しセグメントポインタRDLNが記憶される。記
憶されるポインタは、現在アクセス中の位置であってもよいし、次の動作でアクセスする
メモリの位置であっても良い。また、レジスタセット50には、読み出しを行うフレーム
の番号と書き込みを行うフレームの番号も記憶することができる。
図5は、本発明に基づく画像劣化防止の一例を描いたものである。図5は、メモリ46
およびバッファ48の時間T1〜T4の状態を示したものである。
図5において、第1フレームが複数の区分(ラインなど)に分割される。分割された各
区分は個々に圧縮される。そして、圧縮された複数の区分の各々は、メモリ46の別個の
メモリセグメントへと格納される。図5は、第2フレームが、メモリ46へと格納される
過程である。第2フレームは、第1フレームと同様に、複数の区分に分割され、各区分が
個々に圧縮される。本実施形態は、第2フレームのデータをどのように格納するかを示し
たものである。第2フレームのデータがメモリ46のラインXへと格納される前に、第1
フレームのメモリ中に既にメモリ46のラインXに格納されている対応するデータが、メ
モリ46のセグメントXからバッファ48へとコピーされる。
図5〜図8においては、第2フレームのデータはXNEWの符合で表す(右傾斜の斜線)
。さらに、第1フレームのデータはXOLDの符号で示す。データXOLDがバッファ48に格
納された場合には、第1フレームのデータを含む位置を左傾斜の斜線で示した。書き込み
ポインタWRポインタが時間T1から時間T4へと進むと、バッファ48中に格納された
第1フレームのデータ量は、メモリ46中に格納された第2フレームのデータ量に並行し
て増加する。さらに、メモリのセグメントXに格納された第1フレームのデータが、バッ
ファ48の2つのセグメントのうち、最初のセグメントに格納されていることもわかる。
さらに、図5の例では、格納ユニット44aが圧縮された画像データを書き込むよりも
速い速度でフェッチングユニット44bが圧縮された画像データを読み出す状況を示して
いる。
時間T1では、第1フレームの全ての区分のデータがメモリ46に書き込まれた後の状
態で、第2フレームの区分X−1までのデータがメモリ46のセグメントX−1に書き込
まれ、第2フレームの区分Xのデータの途中までセグメントXに書き込まれている状態で
ある。時間T1を見ると、フェッチングユニット44bが第1フレームの圧縮されたライ
ンXを読み出し始める一方で、同時に格納ユニット44aが対応する第2フレームのライ
ンXの書き込み処理を実施している。
時間T1において、読み出しているデータと書き込むデータが第1フレームと第2フレ
ームのどちらに対応するかを判定する。そして、フェッチングユニット44bは、格納ユ
ニット44aが、フェッチングユニット44bが次に読み出そうとしているものと同じラ
インXを格納しているのかどうかを判定する。すなわち、読み出しセグメントポインタR
DLNが遷移するとき(フェッチングユニット44bが異なるラインを読み出すとき)に
、読み出しセグメントポインタRDLNと書き込みセグメントポインタWRLNを比較す
る。読み出しセグメントポインタRDLNが書き込みセグメントポインタWRLNと等し
い場合、格納ユニット44aは、フェッチングユニット44bが読み出そうとしているも
のと同じラインXを書き込んでいることになる。本実施形態では、読み出しセグメントポ
インタRDLNは時間T1において書き込みセグメントポインタWRLNに等しい。
読み出しセグメントポインタRDLNと書き込みセグメントポインタWRLNが等しい
場合、次にフェッチングユニット44bは、フェッチングユニット44bが次に読み出そ
うとしているデータ要素が、格納ユニット44aが次に格納しようとしているデータ要素
よりも先にあるかどうか判定する。現在読み出し中又は書き込み中のデータ要素の位置を
比較すると、次のデータ要素の読み出し又は書き込みを行っている間に、書き込みが読み
出しを追い越してしまう可能性があるので、次の読み出し又は書き込みに関する情報を比
較するのが好ましい。別の実施形態として、フェッチングユニット44bが次に読み出そ
うとしているデータ要素が、格納ユニット44aが次に格納しようとしているデータ要素
よりも、所定の閾値以上先にあるかどうか判定してもよい。さらに別の実施形態として、
判定処理の回数を減らすために、所定時間毎や所定のタイミング(例えば、読み出しセグ
メントポインタRDLNの値が遷移するとき)毎に、読み出しポインタRDと書き込みポ
インタWRを比較してもよい。この判定を実施するために、フェッチングユニット44b
は読み出しポインタRDおよび書き込みポインタWRの位置を比較する。さらに、別の実
施形態として読み出しポインタRD又は書き込みポインタWRがセグメント中の最初のデ
ータ要素であると、すでに判定されている場合は、読み出しポインタRDと書き込みポイ
ンタWRとの比較を省略することもできる。
時間T1において、書き込みポインタWRは読み出しポインタRDよりも大きい。従っ
て、格納ユニット44aが次に格納しようとしているデータ要素が、フェッチングユニッ
ト44bが次に読み出そうとしているデータ要素よりも先にあることがわかる。
読み出しセグメントポインタRDLNと書き込みセグメントポインタWRLNが等しく
、書き込みポインタWRが読み出しポインタRDよりも大きい場合、フェッチングユニッ
ト44bは、データ要素を次に読み出す場所をバッファ48に指定する。この結果は図5
中の時間T1時点に、読み出しポインタRDからバッファ48へと伸びる矢印62により
示されている。フェッチングユニット44bが後のデータ要素を読み出す準備をする間に
、画像データをどこから(たとえばメモリ46またはバッファ48のいずれから)フェッ
チするべきかについての判定をさらに行う。
時間T2においては、フェッチングユニット44bは引き続きデータ要素をバッファ4
8から読み出している。その理由は、時間T2時点においては、格納ユニット44aが格
納しようとする次のデータ要素が、いまだにフェッチングユニット44bが読み出そうと
する次のデータ要素の先にあるためである。
時間T3においては、フェッチングユニット44bは読み出すべき次のデータ要素が一
番最近書き込まれたデータ要素よりも先にあると判定する。この結果、フェッチングユニ
ット44bは矢印64に示したように、読み出し場所を切り替えて、メモリ46からデー
タ要素を読み出すのである。
時間T4においては、フェッチングユニット44bが読み出そうとしている次のデータ
要素は未だに格納ユニット44aが格納しようとしている次のデータ要素よりも先にある
。従って、フェッチングユニット44bはメモリ46からの読み出しを続ける。なお、本
実施形態では時間T4で再び書き込みポインタWRが読み出しポインタRDを比較してい
るが、読み出し場所の切り替えが発生した後、同じ区分Xを読み出し又は書き込みする間
は、書き込みポインタWRが読み出しポインタRDの比較を省略又は比較する間隔を切り
替え前より長くしてもよい。
図5に示したように、フェッチングユニット44bは常に単一区分からの圧縮画像デー
タ(第1フレームのラインX)を読み出している。これにより上述したタイプの画像劣化
を確実に防止することができる。
図6は、本発明に基づく画像劣化防止の他の例を示している。図6はメモリ46および
バッファ48の4つの時点における状態を示している。図5同様、図6の例における各々
のセグメントに保存されるデータは、画像の符号化された1ライン分のデータである。す
なわち、各々のセグメントには、少なくとも1回の圧縮工程で圧縮されたデータが格納さ
れる。従って、1区分のデータが複数のセグメントに分割されて保存ない。ここで、符号
化されたデータにさらに符号化処理を加える場合も、1回の圧縮工程として構わない。
図6は、フェッチングユニット44bが圧縮された画像データを読み出す速度より、格
納ユニット44aが圧縮画像データを書き込む速度が速い場合を説明したものである。
時間T1を見ると、格納ユニット44aが第2フレームのラインXを書き込もうとして
いる。一方で、これと同時にフェッチングユニット44bが第1フレームに対応するライ
ンXを読み出す処理を行っていることがわかる。時間T1において、フェッチングユニッ
ト44bは、フェッチングユニット44bが次に読み出そうとしている同じラインXに格
納ユニット44aが書き込みを行っているのかどうかを判定する。なお判定処理のタイミ
ングは、フェッチングユニット44bがラインX−1を読み出している期間にすることが
できる。これによれば、判定処理によって、フェッチングユニット44bの読み出し処理
の遅延を防ぐことができる。また、別の実施形態として、判定処理のタイミングは、フェ
ッチングユニット44bがラインX−1の読み出しを完了し、ラインXの読み止し処理に
移行する期間であってもよい。図6においては、時間T1時点で読み出しセグメントポイ
ンタRDLNは書き込みセグメントポインタWRLNと等しく、格納ユニット44aおよ
びフェッチングユニット44bが同じラインXにアクセスすることがわかる。
フェッチングユニット44bが読み出すメモリの区分と格納ユニット44aが書き込む
メモリの区分が同じと判定された場合、次の工程として、フェッチングユニット44bは
、フェッチングユニット44bが次に読み出そうとしているデータ要素が、格納ユニット
44aが次に格納しようとしているデータ要素の先にあるかどうかを判定する。前のデー
タ要素の読み出し中に、次に読み出し予定のデータ要素について判定を行うことで、判定
処理をデータ要素を読み出しながら行うことができる。図に示すように、時間T1におい
て読み出しポインタRDは書き込みポインタWRの先にあり、フェッチングユニット44
bが次に読み出そうとしているデータ要素が、格納ユニット44aが次に格納しようとし
ているデータ要素の先にあることが示されている。この場合、フェッチングユニット44
bは、次にこれが読み出そうとしているデータ要素の場所はメモリ46であると判定する
。この判定結果により、フェッチングユニット44bは、メモリ46からデータを読み出
す。フェッチングユニット44bは後のデータ要素の読み出し準備をする間、特定の符号
化データをどこからフェッチするべきかについて、さらなる判定を実施する。
時間T2において、フェッチングユニット44bが次に読み出すデータ要素が、格納ユ
ニット44aが次に格納するデータ要素の先にある。このためフェッチングユニット44
bは、時間T2においてはメモリ46からデータ要素を読み出す。
時間T3においてフェッチングユニット44bは、格納ユニット44aが次に格納する
データ要素が、フェッチングユニット44bが次に読み出すデータ要素の先にあると判定
する。すなわち、次のアクセスで、読み出しポインタRDより書き込みポインタWRが先
になると判定する。この場合においては、フェッチングユニット44bは、次にこれが読
み出そうとするデータ要素の場所がバッファ48であると判定する。矢印66に示すよう
に時間T3においては、フェッチングユニット44bは読み出し場所を切り替え、データ
要素をバッファ48から読み出す。
時間T4において、格納ユニット44aが次に格納するデータ要素は未だにフェッチン
グユニット44bが次に読み出すデータ要素の先にある。この結果、フェッチングユニッ
ト44bはバッファ48からの読み出しを続行する。
図5に示したように、フェッチングユニット44bは圧縮された画像データを常に単一
のセグメントから読み出すことになる。すなわち、すなわち、第1フレームのラインXが
格納されているメモリ46のセグメントX及び第1フレームのラインXが格納されている
バッファ48の第1セグメントのいずれか一方から読み出すことになる。そのため、画像
劣化を防ぐことができる。
いずれの任意のフレームにおいても、読み出しポインタRDおよび書き込みポインタW
Rは複数回にわたり相互に追い越し、追い越される可能性がある。上述したように、これ
には複数の原因がある。たとえば、そのデータの性質に応じて符号化されたデータ量が区
分ごとに異なる場合がある。従って格納ユニット44aおよびフェッチングユニット44
bがそれぞれにデータの区分を書き込む、および読み出すために要する時間が第1フレー
ムおよび第2フレームの対応する区分について変動する可能性があるのである。上記に図
5に関して提示した例は、圧縮された画像データが書き込まれる速度よりも読み出される
速度の方が速い場合に、すなわち読み出しポインタRDが書き込みポインタWRを追い越
す場合に、本発明に基づいて画像劣化をいかに防止するかを示したものである。同様に、
上記に図6に関して提示した例は、圧縮された画像データが読み出される速度よりも書き
込まれる速度の方が速い場合(すなわち書き込みポインタWRが読み出しポインタRDを
追い越す場合)に、本発明に基づいて画像劣化をいかに防止するかを示したものである。
よっていずれの状況にあっても、画像劣化を防止することができる。
別の実施形態として、データの圧縮および解凍はデータ量等に依存するので、圧縮前の
第1フレームの区分Xのデータ量と、圧縮前の第2フレームの区分Xのデータ量から、符
号化工程および複合化工程に要する時間を計算し、その計算した時間に基づいて、フェッ
チングユニット44bが、メモリ46とバッファ48のどちらからデータを読み出すべき
か判定してもよい。
図7および図8は、本発明に基づいて画像劣化を防止する他の実施例である。図2、図
5、図6、図7および図8に例示したバッファ48は、2つの符号化区分(たとえばデー
タの2つの符号化されたライン)を格納する容量を持っている。すなわち、バッファ48
は、第1セグメントと第2セグメントの2つのセグメントを有する。図7および図8は2
つの区分を格納する容量を設ける有効性を説明するものである。図7および図8は、両方
を併せるとメモリ46およびバッファ48の8つの時点の状態を示している。図7および
図8に提示した例においては、図6の例同様、フェッチングユニット44bが圧縮された
画像データを読み出すよりも速い速度で格納ユニット44aが圧縮された画像データを書
き込んでいる。この例が図6の例と異なる点は、格納ユニット44aがその速度の優勢を
単一の区分を超えて維持する点である。
上述したように、画像劣化を防止する態様の1つは、第2フレームの対応するデータが
メモリ46へと書きこまれる前に、書き込みを行うセグメントに保存されている第1フレ
ームの以前にメモリ46へ格納されたデータを、バッファ48へとコピーする。1区分は
、バッファ48の第1セグメントと第2セグメントのいずれか一方へコピーされる。図7
のバッファ48の上のセグメントを第1セグメント、下のセグメントを第2セグメントと
する。本実施形態では、セグメントXのデータはバッファ48の第1セグメントにコピー
されている。フェッチングユニット44bがデータを読み出す速さより、格納ユニット4
4aがメモリ46の特定のセグメントにデータを書き込む速さのほうが速い場合、格納ユ
ニット44aはそのセグメントへの格納を完了して次の後続セグメント(X+1など)中
に格納された区分の格納を開始する。この状況が生じた場合、バッファ48の第2セグメ
ントが使用される。
図7および図8に示したように、メモリ46の後続セグメント(X+1など)中に格納
された第1フレームの区分は、バッファ48の第2セグメントにコピーされる。たとえば
、時間T4において、X+1OLDで示される第1フレームのデータが、バッファ48の第
2セグメント中にコピーされる。
さらに、格納ユニット44aが現在のセグメントの書き込みを終了するのみならず、次
のセグメントの書き込みを終了し、そしてさらに後続のセグメント(X+2など)の書き
込みを開始するといったデータを、フェッチングユニット44bが読み出す速度に比して
、格納ユニット44aが相当な速度でデータを書き込んでいる可能性もある。格納ユニッ
ト44aがそのような後続セグメントを書き込んでおり、そしてバッファ48が2セグメ
ント分の容量を持つものであるときに、フェッチングユニット44bが現在、バッファ4
8中のセグメントの1つを読み出している場合は、格納ユニット44aは、フェッチング
ユニット44bが読み出していないバッファ48中のセグメントに、第1フレームの「古
い」データをコピーする。たとえば、時間T7において、X+2OLDで示される第1フレ
ームのデータが、バッファ48の第2セグメントへとコピーされる。留意すべきは、時間
T7においてX+2OLDがバッファ48の第2セグメントに格納されているX+1OLDを上
書きする点である。
次に図7の時間T1を参照しながら、第1フレームのデータのフェッチングについて説
明する。格納ユニット44aは第2フレームのラインXの書き込みを開始しており、フェ
ッチングユニット44bは第1フレームの対応するラインXの読み出し処理中である。フ
ェッチングユニット44bはまず、フェッチングユニット44bが現在読み出している同
じラインXに対し、格納ユニット44aが書き込みを実施しているのかどうかを判定する
。読み出しセグメントポインタRDLNが書き込みセグメントポインタWRLNと等しい
場合、フェッチングユニット44bは次に、次の読み出しポインタRDが次の書き込みポ
インタWRよりも大きいかどうかを判定する。別の実施形態として、現在の読み出しポイ
ンタRDが現在の書き込みポインタWRよりも大きいかどうかを判定してもよい。時間T
1において、格納ユニット44aが書き込む画像のラインと、フェッチングユニット44
bが読み出す画像のラインは等しい。すなわち、格納ユニット44aが書き込むメモリの
セグメントとフェッチングユニット44bが読み出すメモリのセグメントが等しい。さら
に、読み出しポインタRDが書き込みポインタWRよりも大きい。換言すると、フェッチ
ングユニット44bがアクセスする読み出し位置が、格納ユニット44aはアクセスする
書き込み位置よりも先に位置する。従って、フェッチングユニット44bの読み出すセグ
メントのデータが格納ユニット44aによって次のフレームのデータに書き換えられない
ので、フェッチングユニット44bは、時間T1においてはメモリ46からデータ要素を
読み出す。
時間T2において、格納ユニット44aとフェッチングユニット44bが同じラインX
をアクセスしているが、しかしこの時点においては書き込みポインタWRが読み出しポイ
ンタRDを追い越している。すなわち、フェッチングユニット44bが読み出すべきメモ
リのセグメントに保存されたデータは、格納ユニット44aによって次のフレームのデー
タに書き換えられており、引き続きメモリ46からデータを読み出すと異なる区分のデー
タを読み出してしまうことになる。そのため、フェッチングユニット44bは矢印68に
示すようにバッファ48から読み出しを行うために切り替える。
時間T3においては、格納ユニット44aは、第2フレームのラインXの最後のデータ
要素をメモリ46に書き込んでいる。一方で、フェッチングユニット44bは、バッファ
48からの第1フレームのラインXの読み出しを継続している。
図7の時間T4を参照すると、格納ユニット44aは第2フレームのラインX+1をメ
モリ46へと書きこんでいる。格納ユニット44aが第2フレームのラインX+1の特定
のデータ要素をメモリ46へと書き込む前に、格納ユニット44aは第1フレームのライ
ンX+1の対応するデータ要素X+1OLDをバッファ48へとコピーする。本実施形態で
は、X+1OLDのメモリ46のセグメントX+1からバッファ48の第2セグメントへの
コピーと、格納ユニット44aによるX+1NEWのメモリ46のセグメントX+1への格
納とを並行して行っている。バッファ48は、第1セグメントと第2セグメントを含む。
第1セグメントと第2セグメントの各々は、メモリの複数のセグメントの各々と同じ記憶
容量を有する。フェッチングユニット44bが現在データをフェッチしているのはバッフ
ァ48の第1セグメントからであるため、格納ユニット44aはラインX+1OLDをバッ
ファ48の第2セグメントにコピーする。これにより、読み出し前のデータXOLDがX+
OLDに上書きされて破壊されるのを防ぐことができる。ここで、フェッチングユニット
44bがメモリの1つのセグメントに格納されたデータをフェッチする速度や、格納ユニ
ット44aがメモリにデータを1つのセグメントに格納する速度より、メモリの1つのセ
グメントに格納されたデータをバッファ48にコピーする速度は速い。
加えて、フェッチングユニット44bは時間T4において、読み出しセグメントポイン
タRDLNが書き込みセグメントポインタWRLNに等しいか否かを判定する。時間T4
時点では、読み出しセグメントポインタRDLNは書き込みセグメントポインタWRLN
と等しくないことがわかる。すなわち、読み出しセグメントポインタRDLNより書き込
みセグメントポインタWRLNが大きく、格納ユニット44aがメモリに書き込む第2フ
レームは、フェッチングユニット44bがフェッチする第1フレームより後にグラフィッ
クエンジン22が受信した別のフレームである。従って、フェッチングユニット44bは
、これが次に読み出そうとしているデータ要素はバッファ48から読み出されるべきもの
であると判定する。
引き続き図8を参照しつつ本実施例を説明する。時間T5において、格納ユニット44
aは、現在のメモリ46へとラインX+1の最後のデータ要素を書き込んでいる。格納ユ
ニット44aは、ラインX+1の最後のデータ要素の書き込みを終えると、ラインX+2
の書き込みを開始する。時間T5において、フェッチングユニット44bは、読み出しセ
グメントポインタRDLNが書き込みセグメントポインタWRLNと等しいかどうかを判
定する。ここでも読み出しセグメントポインタRDLNは書き込みセグメントポインタW
RLNと等しくない。すなわち、読み出しセグメントポインタRDLNより書き込みセグ
メントポインタWRLNが大きく、かつ、格納ユニット44aがメモリに書き込む第2フ
レームは、フェッチングユニット44bがフェッチする第1フレームと別のフレームであ
る。従って、フェッチングユニット44bは現在のデータの読み出し場所がバッファ48
であると判定する。引き続き、フェッチングユニット44bは、バッファ48のXOLD
保存されている第1セグメントからデータを読み出す。
時間T6においては、格納ユニット44aはラインX+2をメモリ46のセグメントX
+2へと書きこんでいる。格納ユニット44aは、第2フレームのラインX+2をメモリ
46に書き込みながら、第1フレームのラインX+2のデータ要素(図中のX+2OLD
を、バッファ48の第2セグメントにコピーする。
ここで、バッファ48の第2セグメントに保持されているラインX+1OLDのデータが
X+2OLDによって上書き保存されてしまう。さらに、メモリ46のラインX+1には、
既にX+1NEWが保存されている。そのため、フェッチングユニット44bは、X+1OLD
のデータを読み出すことができないが、本発明によれば異なる区分のデータを読み出して
しまうことがないので、表示の1つのライン上でデータのノイズが発生することは防止す
ることができる。もちろん、バッファ48のセグメントの数を増やすことで上記の課題も
解決することができる。
時間T7においては、フェッチングユニット44bはラインXの最後のデータ要素をバ
ッファ48から読み出している。そして時間T8において、フェッチングユニット44b
が次に読み出そうとするデータ要素は、ラインX+1のシーケンス最初のデータ要素であ
る。フェッチングユニット44bは、読み出そうとしている次のデータ要素をメモリ46
から読み出すのか、バッファ48から読み出すのかを判定する。現在、格納ユニット44
aはラインX+2を書き込んでおり、フェッチングユニット44bはラインX+1を読み
出そうとしていることから、読み出しセグメントポインタRDLNは書き込みセグメント
ポインタWRLNに等しくない。さらに、フェッチングユニット44bは、現在のデータ
がセグメント中の最初のデータであることを判定している。この場合(RDLN≠WRL
N、RD=セグメントの最初のデータ)、フェッチングユニット44bは、次に読み出そ
うとしているデータ要素の場所が、メモリ46であると判定する。すなわち、フェッチン
グユニット44bは、バッファ48の第1セグメントから読み出したXOLDの次は、メモ
リ46のセグメントX+1からX+1NEWを読み出すことになる。X+1OLDからXNEW
データは読み出していないが、異なる区分のデータを読み出さないので、表示の1つのラ
イン上でデータのノイズが発生することは防止することができる。別の実施形態として、
X+1OLDの次にX+1OLDを読み出さず、X+2OLDを読み出しても良い。
図9は、本発明の一実施例に基づいて所定のフレームを読み出すための方法70を説明
する図である。方法70は、データグループ(例えば、フレームなど)が何らかの目的で
複数の区分(例えば、個々の区分ごとに圧縮する場合など)に分割され、それらの複数の
区分及び区分中の複数のデータ要素が順序付けされたもの(例えば、画像データをライン
順及びラスタ順に順序付けする場合など)について、適用することができる。ただし、こ
こでは説明の便宜上、そして本実施例に基づき、各ラインが個々に符号化されているラス
タ順ピクセルのフレームに関連させて方法70を説明する。しかしながら、方法70は他
のグループ化方式および他の区分を有するデータにも適用可能であり、ピクセルデータに
限られたものではない。例えば、後述するように圧縮音楽データにも利用可能である。前
述した方法と概ね同様に、書き込みセグメントポインタWRLNは現在書き込まれている
(または次に書き込まれる)ラインのシーケンス位置を表す計数値であり、読み出しセグ
メントポインタRDLNは現在読み出されている(または次に読み出される)ラインのシ
ーケンス位置を表す計数値である。図9においては、RDLN=NEWという表記は、1
つのラインの読み出しが終了し、新たなラインのシーケンス最初のデータ要素が読み出さ
れることを表す。さらに、WRPTR(例えば前述の書き込みポインタWRに対応する)
およびRDPTR(例えば前述の読み出しポインタRDに対応する)はライン中の特定の
データのシーケンス位置を表すものである。
第1フレームがメモリ(例えば前述のメモリ46に対応する)中に格納されており、バ
ッファ(例えば前述のバッファ48に対応する)が第1フレームの少なくとも1ラインを
格納することができる状態を想定する。さらに、第2フレームが同様にメモリへと格納さ
れつつある状態を想定する。ステップS72において、画像データの読み出しは、第1フ
レームの新たなラインの最初のデータ要素から開始される。言い換えると、ステップS7
2は、読み出すラインが切り換わり、メモリのあるセグメントの最初のデータ要素が読み
出されるタイミングを示している。ステップS72において、ラインの切り替えに伴う処
理を行う。
ステップS74において、読み出しセグメントポインタRDLNが書き込みセグメント
ポインタWRLNに等しいかどうかが判定される。すなわち、読み出されるべき新たなラ
インが現在書き込まれているラインと同じか否かが判定される。読み出すデータは第1フ
レームのデータ要素であるが、現在書き込まれているラインは、第2フレームに属する場
合がある。読み出しセグメントポインタRDLNが書き込みセグメントポインタWRLN
に等しくない場合、ステップS76に進み、メモリから読み出しセグメントポインタRD
LNの最初のデータ要素が読み出される。
ステップS76においてメモリからデータが読み出された後、ステップS78において
このデータが読み出しセグメントポインタRDLNの現在値に対応するラインの最後のデ
ータ要素であるかどうかが判定される。これがラインの最後のデータ要素ではない場合、
方法はステップS74へと戻る。一方、これが最後のデータ要素であった場合、次の読み
出しは新たなラインの最初のデータ要素から開始されるため、フローは開始点であるステ
ップS72へと戻り、ライン切り替えに伴う処理を行った後に、再びステップS74で読
み出しセグメントポインタRDLNが書き込みセグメントポインタWRLNに等しいかど
うかが判定される。
ステップS74において読み出しセグメントポインタRDLNが書き込みセグメントポ
インタWRLNに等しかった場合、次に、ステップS80において、読み出しポインタR
Dが書き込みポインタWRよりも大きいかどうかが判定される。読み出しポインタRDが
書き込みポインタWRよりも大きい場合、ステップS76において、現在のデータはメモ
リから読み出される。読み出しポインタRDが書き込みポインタWRよりも小さい場合、
フローはステップS82へと進む。
ステップS82において、読み出しセグメントポインタRDLNが書き込みセグメント
ポインタWRLNに等しいか否かが判定される。読み出しセグメントポインタRDLNが
書き込みセグメントポインタWRLNに等しい場合、ステップS84へと進む。一方、読
み出しセグメントポインタRDLNが書き込みセグメントポインタWRLNと等しくない
場合、ステップS86へと進む。
ステップS84において、RDPTRがWRPTRよりも大きいか否かが判定される。
RDPTRがWRPTRよりも大きい場合、次に読み出されるべきデータ要素は、ステッ
プS88においてメモリから読み出される。一方、RDPTRがWRPTRよりも大きく
ない場合、次に読み出されるべきデータ要素はステップS90においてバッファから読み
出される。次に読み出されるべきデータ要素が、メモリから読み出されるのか(ステップ
S88)、バッファから読み出されるのか(ステップS90)に関わりなく、データ要素
が読み出された後は、ステップS92において、そのデータがライン最後のデータ要素で
あったか否かが判定される。ライン最後のデータ要素ではなかった場合、方法はステップ
S82に戻る。一方、これが最後のデータ要素であった場合、方法は開始点であるステッ
プS72に戻る。
ステップS86においては、現在のデータはバッファから読み出される。現在のデータ
が読み出された後、ステップS94においてこのデータがライン最後のデータであったか
否かが判定される。これがライン最後のデータではない場合、方法はステップS86に戻
り、次の読み出されるべき後続データがバッファから読み出される。一方、これがライン
最後のデータである場合、方法は開始点であるステップS72に戻る。
図10は、変形例のフローを表す図である。図9と対応するステップには同じ符号を付
与している。ステップS72,S74,S76は、図9の実施例と同じ機能をする。ステ
ップS80で、読み出しポインタRDが書き込みポインタWRよりも大きいかどうかが判
定される。読み出しポインタRDが書き込みポインタWRよりも大きい場合、図9の実施
例と同様に、ステップS76において、現在のデータはメモリから読み出される。一方、
読み出しポインタRDが書き込みポインタWRよりも小さい場合、フローはステップS9
6へと進み、現在のデータはバッファから読み出される。さらに、ステップS76または
ステップS96での処理を終えた後、ステップS78へ進む。グラフィックエンジンに新
たなフレームが受信されず、受信した全てのフレームをフェッチユニットが読み出し終え
たとき、フローは終了する。
別の変形例として、バッファがn個のセグメントを有する場合、すなわち、n個の区分
を格納可能な場合とし、現在読み出しているデータが現在書き込みをしているデータの前
のフレームである場合とする。その場合、ステップS74において、読み出しセグメント
ポインタRDLNが書き込みセグメントポインタWRLNと等しいと判定されたときにス
テップS80を実行する。一方、ステップS74において、読み出しセグメントポインタ
RDLNが書き込みセグメントポインタWRLNより大きいと判定された場合または読み
出しセグメントポインタRDLNが書き込みセグメントポインタWRLN−n以下と判定
された場合、ステップS76のようにメモリから読み出し、一方、読み出しセグメントポ
インタRDLNが書き込みセグメントポインタWRLNより小さくか書き込みセグメント
ポインタWRLN−nより大きいと判定されたとき、PDPTRとWRPTRの大小を比
較することなく又は比較結果に依らずにレジスタから読み出すようにしてもよい。
本発明の方法の実施例は、ハードウェアまたはソフトウェア、またはハードウェアおよ
びソフトウェアの組み合わせにより実現可能である。方法の全てまたは一部をソフトウェ
アで実現する場合、命令のプログラムは方法の1つ以上のステップを含み、そしてプログ
ラムは機械により実行するために機械可読媒体上に具現化することができる。機械可読媒
体は、磁気式、光学式または機械式のものである。機械可読媒体の一部の例には、フロッ
ピー(登録商標)ディスク、フラッシュメモリ、光ディスク、バーコードおよびパンチカ
ードが含まれる。機械の一部の例には、ディスクドライブ、プロセッサ、USBドライブ
、光学式ドライブおよびカードリーダが含まれる。上記の例は、媒体および機械を網羅す
るリストではない。一実施例においては、本発明に基づく方法は、表示システム20のよ
うなコンピュータシステム中において実施可能である。
本願においては、主に圧縮された画像データに関して説明した。一実施例においては、
本発明の原理を、非圧縮画像データに実施することもできる。他の実施例においては、本
発明の原理を、MP3タイプ、WMAタイプ、WAVタイプのデータなどの圧縮音声デー
タに実施することもできる。
請求の範囲に記載される本発明のデータ処理装置は、電子機器に用いることができる。
例えば、モバイルデバイス中に利用することができる。「モバイルデバイス」と言う語を
本明細書および請求項において使用した場合、携帯電話やPDA、デジタル音楽プレイヤ
ー、デジタルカメラ、または他の類似の装置を含むコンピュータ手段、または通信システ
ムを意味する。請求の範囲に記載される本発明の実施例は、コンピュータおよび通信シス
テム、一般の装置を含むがこれらに限られない、画像データを処理する能力を持ついずれ
の装置においても採用することができる。
「表示装置」という語を本明細書および請求項において使用した場合、画像をレンダリ
ングすることができるあらゆるタイプの装置を指す。たとえば、表示装置という語は、プ
リンタやプロッタなどのハードコピー装置を含むことを意図している。表示装置という語
はさらに、CRT、LED、OLEDおよびプラズマ装置など、採用されている特定の表
示技術に縛られることなく、あらゆる種類の表示装置を指すものである。
本願においては、説明を曖昧としないために、当業者には周知の特定の構造、プロセス
および作用を詳細に説明していない場合がある。請求の範囲に記載される本発明の実施例
は、このような詳細が説明されていなくても実施することができる。一方、特定の構造、
プロセスおよび作用の詳細を、これらの詳細が当業者には周知ではあっても、ある程度詳
細に説明したものもある。これはたとえば、当業者以外の読み手の便宜を図ってのことで
ある。よって請求の範囲に記載される本発明の実施例は、説明されている具体的詳細の一
部また全てを使わずとも実施することが可能である。
本明細書においては、「一実施例」または「ある実施例」を参照しつつ説明した。これ
らの参照は、実施例に関連して描かれた特定の特徴、構造および特性が、請求の範囲に記
載される本発明の少なくとも1つの実施例に含まれることを意味している。よって様々な
場面で使用される「一実施例において」、や「実施例」という語は、必ずしも同じ実施例
に言及しているわけではない。さらに、特定の特徴、構造または特性は、1つ以上の実施
例において組み合わせることも可能である。
明確な理解を得るために、詳細にわたり実施例を説明してきたが、本願請求項の範囲に
おいて、特定の変更および改変を加えることが可能であることは言うまでもない。従って
、説明した実施例は説明目的のものであり、限定的なものとして捉えられるべきではなく
、請求の範囲に記載される本発明は、本明細書で提示した詳細に縛られるものではなく、
請求項の範囲またはそれに相当する範囲において変更可能である。さらに、上記明細書に
おいて使用した語および表現は説明目的のもので限定的なものではなく、そのような語お
よび表現の用法において、図示および説明した特徴およびその一部分の相当物を除外する
意図はない。本発明の範囲は唯一請求項によってのみ限定されるものであることは明らか
である。
本発明の原理を実現するグラフィックエンジンを含むグラフィック表示システムの一例を示す概略ブロック図。 図1のグラフィックエンジンのフェッチングユニット、格納ユニットおよび他の特定の部品を示す概略ブロック図。 3つの時点におけるメモリ46とメモリ46の1ラインを示す概略図であり、特定の種類の画像劣化が生じ得る1つの様式を示している。 3つの時点におけるメモリ46とメモリ46の1ラインを示す概略図であり、特定の種類の画像劣化が生じ得る他の様式を示している。 格納ユニットが圧縮された画像データを書き込むよりも速い速度で図2のフェッチングユニットが圧縮された画像データを読み出している状況において、本発明に基づいて画像劣化を防止するための第1の例を描いたものである。 フェッチングユニットが圧縮された画像データを読み出すよりも速い速度で図2の格納ユニットが圧縮された画像データを格納している状況において、本発明に基づいて画像劣化を防止するための第2の例を描いたものである。 フェッチングユニットが圧縮された画像データを読み出すよりも速い速度で図2の格納ユニットが複数ラインにわたって圧縮された画像データを格納している状況において、本発明に基づいて画像劣化を防止するための第3の例を描いたものである。 フェッチングユニットが圧縮された画像データを読み出すよりも速い速度で図2の格納ユニットが複数ラインにわたって圧縮された画像データを格納している状況において、本発明に基づいて画像劣化を防止するための第3の例を描いたものである。 本発明の原理を実現する方法の一例を説明するフローチャート。 本発明の原理を実現する方法の変形例を説明するフローチャート。
符号の説明
20…表示システム、26…表示装置、30…バス、46…メモリ、48…バッファ、
50…レジスタセット。

Claims (14)

  1. 複数のフレームのうち1フレーム分のデータを格納可能で、複数のセグメントに分割さ
    れたメモリであって、前記複数のフレームの各々は複数の区分に分割され、前記複数の区
    分の各々が個々に符号化され、符号化された複数の区分のうち1つの区分は前記複数のセ
    グメントの1つのセグメントに格納されるメモリと、
    前記符号化された複数の区分のうち、1以上の区分を格納可能なバッファと、
    前記メモリ中の特定の位置に格納されたデータを前記バッファへとコピーし、前記特定
    の位置へと第1フレームのデータを格納し、前記第1フレームの前記データについて、特
    定のメモリセグメントを識別する書き込みセグメントポインタおよび前記特定のメモリセ
    グメント内の位置を識別する書き込みデータポインタが生成する第1ユニットと、
    選択された位置から第2フレームのデータをフェッチし、前記第2フレームの前記デー
    タについて、特定のメモリセグメントを識別する読み出しセグメントポインタおよび前記
    特定のメモリセグメント内の位置を識別する読み出しデータポインタを生成する第2ユニ
    ットと、を含み、
    前記第2ユニットは、
    (a)前記書き込みセグメントポインタおよび前記読み出しセグメントポインタが同じ
    メモリセグメントを識別しており、そして前記読み出しデータポインタが前記書き込みデ
    ータポインタよりも大きい場合、前記メモリが選択し、
    (b)前記書き込みセグメントポインタおよび前記読み出しセグメントポインタが同じ
    メモリセグメントを識別しており、そして前記書き込みデータポインタが前記読み出しデ
    ータポインタよりも大きい場合、前記バッファが選択することを特徴とするデータ処理装
    置。
  2. 前記書き込みセグメントポインタおよび前記読み出しセグメントポインタが、異なるメ
    モリセグメントを識別する場合、前記メモリが選択されることを特徴とする請求項1に記
    載のデータ処理装置。
  3. (a)前記書き込みセグメントポインタおよび前記読み出しセグメントポインタが前記
    第2フレームの前記データについて異なるメモリセグメントを識別している場合、および
    (b)(i)前記書き込みセグメントポインタおよび前記読み出しセグメントポインタが
    同じメモリセグメントを識別し、(ii)前記書き込みデータポインタが前記読み出しデー
    タポインタよりも大きい前記第2フレームの前記データ用に前記読み出しセグメントポイ
    ンタが識別する前記セグメント中に以前のデータが存在する場合、前記バッファが選択さ
    れることを特徴とする請求項1に記載のデータ処理装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のデータ処理装置を含むことを特徴とする
    電子機器。
  5. 区分へと分割されたデータの第1フレームおよび第2フレームを供給するステップと、
    前記第1フレームをメモリへと格納するステップであって、前記メモリがセグメントへ
    と分割されており、各セグメントが1区分を格納するものであり、前記格納するステップ
    が、前記第1フレームのデータを特定の位置へと格納する前に、前記メモリ中の前記特定
    の位置に格納されているデータをバッファへとコピーするステップを含み、前記バッファ
    が少なくとも1区分を格納するものであることを特徴とする前記格納するステップと、
    特定のメモリセグメントを識別するための書き込みセグメントポインタおよび前記特定
    のメモリセグメントにおける位置を識別するための書き込みデータポインタを、前記第1
    フレームの各データ用に生成するステップと、
    特定のメモリセグメントを識別するための読み出しセグメントポインタおよび前記特定
    のメモリセグメントにおける位置を識別するための読み出しデータポインタを、第2フレ
    ームの各データ用に生成するステップと、
    前記第2フレームのデータをフェッチする場所を選択するステップであって、(a)前
    記書き込みセグメントポインタおよび前記読み出しセグメントポインタが同じメモリセグ
    メントを識別しており、そして前記読み出しデータポインタが前記書き込みデータポイン
    タよりも大きい場合、前記メモリが選択され、そして(b)前記書き込みセグメントポイ
    ンタおよび前記読み出しセグメントポインタが同じメモリセグメントを識別しており、そ
    して前記書き込みデータポインタが前記読み出しデータポインタよりも大きい場合、前記
    バッファが選択されることを特徴とする前記選択するステップと、
    前記選択された場所から第2フレームをフェッチするステップとを含むことを特徴とす
    るデータ処理方法。
  6. 前記書き込みセグメントポインタおよび前記読み出しセグメントポインタが異なるメモ
    リセグメントを識別する場合、前記メモリが選択されることを特徴とする請求項5に記載
    のデータ処理方法。
  7. (a)前記書き込みセグメントポインタおよび前記読み出しセグメントポインタが現在
    のデータについて異なるメモリセグメントを識別している場合、および(b)(i)前記
    書き込みセグメントポインタおよび前記読み出しセグメントポインタが同じメモリセグメ
    ントを識別し、(ii)前記書き込みデータポインタが前記読み出しデータポインタよりも
    大きい前記現在のデータ用に前記読み出しセグメントポインタが識別する前記セグメント
    中に以前のデータが存在する場合、前記バッファが選択されることを特徴とする請求項5
    に記載のデータ処理方法。
  8. データの、2つ以上のフレームの1つを格納するためのメモリであって、前記フレーム
    は区分へと分割され、前記メモリはセグメントに分割されており、各セグメントは1区分
    を格納するものであることを特徴とする前記メモリと、
    1つ以上の区分を格納するバッファと、
    (a)前記メモリ中の特定の位置に格納されたデータを前記バッファへとコピーする、
    そして(b)前記特定の位置へと第1フレームのデータを格納するための第1ユニットで
    あって、(a)は(b)よりも先に実施され、前記第1フレームの前記データについて、
    特定のメモリセグメントを識別する書き込みセグメントポインタおよび前記特定のメモリ
    セグメント内の位置を識別する書き込みデータポインタが生成されることを特徴とする前
    記第1ユニットと、
    選択された位置から第2フレームのデータをフェッチするための第2ユニットであって
    、前記第2フレームの前記データについて、特定のメモリセグメントを識別する読み出し
    セグメントポインタおよび前記特定のメモリセグメント内の位置を識別する読み出しデー
    タポインタが生成されることを特徴とし、(a)前記書き込みセグメントポインタおよび
    前記読み出しセグメントポインタが同じメモリセグメントを識別しており、そして前記読
    み出しデータポインタが前記書き込みデータポインタよりも大きい場合、前記メモリが選
    択され、そして(b)前記書き込みセグメントポインタおよび前記読み出しセグメントポ
    インタが同じメモリセグメントを識別しており、そして前記書き込みデータポインタが前
    記読み出しデータポインタよりも大きい場合、前記バッファが選択されることを特徴とす
    る前記第2ユニットとを具備することを特徴とするデータ処理システム。
  9. 前記書き込みセグメントポインタおよび前記読み出しセグメントポインタが異なるメモ
    リセグメントを識別している場合、前記メモリが選択され、そして(a)前記書き込みセ
    グメントポインタおよび前記読み出しセグメントポインタが前記第2フレームの前記デー
    タについて異なるメモリセグメントを識別している場合、および(b)(i)前記書き込
    みセグメントポインタおよび前記読み出しセグメントポインタが同じメモリセグメントを
    識別し、(ii)前記書き込みデータポインタが前記読み出しデータポインタよりも大きい
    前記第2フレームの前記データ用に前記読み出しセグメントポインタが識別する前記セグ
    メント中に以前のデータが存在する場合、前記バッファが選択されることを特徴とする請
    求項8に記載のデータ処理システム。
  10. 各区分を個々に符号化するためのエンコーダをさらに具備していることを特徴とする請
    求項9に記載のデータ処理システム。
  11. 前記データがラスタ順画素データであることを特徴とする請求項10に記載のデータ処
    理システム。
  12. 前記バッファが2つの区分を格納するものであり、前記メモリとは別個のものであるこ
    とを特徴とする請求項11に記載のデータ処理システム。
  13. 画像データソースおよび表示装置をさらに具備し、前記画像データソースが、データ損
    失なくしては一時停止することのできない第1の速度で画素データを供給するものである
    ことを特徴とする請求項12に記載のデータ処理システム。
  14. 一時停止をすれば不完全なフレームリフレッシュデータが供給されることになる第1の
    速度で画素データを要求する表示装置をさらに具備することを特徴とする請求項12に記
    載のデータ処理システム。
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