JP2009129324A - タッチパネル用光導波路デバイスおよびその製造方法 - Google Patents

タッチパネル用光導波路デバイスおよびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光導波路のコアと発光手段とのアライメントおよび光導波路のコアと受光手段とのアライメントが不要であるタッチパネル用光導波路デバイスおよびその製造方法を提供する。
【解決手段】帯状の光導波路Wの長手方向中央部分に、コア3およびオーバークラッド層4の端面を壁面とする凹部5が形成され、この凹部5に、発光手段12と受光手段13とが1つの基板11に固定されてなる実装体10が装着されており、光を出射するコア3と発光手段12とのアライメントおよび光を入射するコア3と受光手段13とのアライメントが達成された状態となっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、タッチパネル用光導波路デバイスおよびその製造方法に関するものである。
タッチパネルは、指や専用のペン等で液晶ディスプレイ等の画面に直接触れることにより、機器を操作等する入力装置であり、その構成は、操作内容等を表示するディスプレイと、このディスプレイの画面での上記指等の触れ位置(座標)を検知する検知手段とを備えたものとなっている。そして、その検知手段で検知した触れ位置の情報が信号として送られ、その触れ位置に表示された操作等が行われるようになっている。このようなタッチパネルを用いた機器としては、金融機関のATM,駅の券売機,携帯ゲーム機等があげられる。
上記タッチパネルにおける指等の触れ位置の検知手段として、光導波路を用いたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。すなわち、このタッチパネルは、図10に示すように、帯状の光導波路70が四角形のディスプレイ31の側周面に巻装されている。上記光導波路70には、光が通るコア73が多数形成されており、帯状の光導波路70の一端縁では、コア73に光源等の発光手段12が接続され、光導波路の他端縁では、上記コア73に光検出器等の受光手段13が接続される。また、各コア73の先端面(光の出射面および入射面)は、帯状の光導波路70の長手方向の一側縁に位置決めされており、上記巻装状態では、ディスプレイ31の画面と同じ方向に向けられている。そして、上記発光手段12からの光は、ディスプレイ31の側周面の一側部に設置された光導波路70部分のコア73を通って、それらコア73の先端面(光の出射面)から多数の光となってディスプレイ31の画面と同じ方向に出射され、ディスプレイ31の画面上縁部に設けられた四角形の枠状レンズ(図示せず)により、ディスプレイ31の画面と平行に進路変更され、その後、対向する枠状レンズの部分により、他側部に設置された光導波路70部分のコア73の先端面(光の入射面)に入射するように進路変更される。これにより、ディスプレイ31の画面上において、光を格子状に走らせた状態にしている。そして、この状態で指でディスプレイの画面に触れると、その指が光の一部を遮断するため、その遮断された部分の光を、入射側の光導波路70部分のコア73に接続された上記受光手段13で感知することにより、上記指が触れた部分の位置を検知することができる。なお、図10において、符号72はアンダークラッド層、符号74はオーバークラッド層である。
US2006/0002655A1
上記光導波路70を用いたタッチパネルでは、ディスプレイ31の側周面に巻装された光導波路70の一端縁において、コア73に発光手段12からの光が入るよう、コア73と発光手段12とのアライメント(光軸合わせ)が必要であり、また、光導波路70の他端縁において、コア73からの光を受光手段13で受光できるよう、コア73と受光手段13とのアライメント(光軸合わせ)が必要である。その正確なアライメントは、精密さが要求されることから困難であり、その達成には、手間と時間とを要する。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、光導波路のコアと発光手段とのアライメントおよび光導波路のコアと受光手段とのアライメントが不要であるタッチパネル用光導波路デバイスおよびその製造方法の提供をその目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、帯状の基体の表面に、長手方向中央部分の所定領域を空けて、複数のコアが両端方向に並列状に形成され、各コアの先端部が上記帯状の基体の表面の長手方向の一側縁に位置決めされ、上記基体の表面の長手方向中央部分の所定領域以外の部分において上記コアを被覆した状態でオーバークラッド層が形成され、発光手段と受光手段とが1つの基板に固定されてなる実装体が、上記基体の表面の長手方向中央部分の所定領域に位置決め固定され、上記発光手段が、帯状の基体の長手方向中央部分の所定領域から基体の一端方向に並列状に形成された複数のコアの後端面に対面し、上記受光手段が、帯状の基体の長手方向中央部分の所定領域から基体の他端方向に並列状に形成された複数のコアの後端面に対面しているタッチパネル用光導波路デバイスを第1の要旨とする。
また、上記タッチパネル用光導波路デバイスの製造方法であって、帯状の基体の表面に、長手方向中央部分の所定領域を空けて、複数のコアを両端方向に並列状に形成するとともに、各コアの先端部を上記帯状の基体の表面の長手方向の一側縁に位置決めする工程と、上記基体の表面の長手方向中央部分の所定領域以外の部分において上記コアを被覆した状態でオーバークラッド層を形成する工程と、発光手段と受光手段とが1つの基板に固定されてなる実装体を、上記基体の表面の長手方向中央部分の所定領域に位置決め固定し、上記発光手段を、帯状の基体の長手方向中央部分の所定領域から基体の一端方向に並列状に形成した複数のコアの後端面に対面させ、上記受光手段を、帯状の基体の長手方向中央部分の所定領域から基体の他端方向に並列状に形成した複数のコアの後端面に対面させる工程とを備えているタッチパネル用光導波路デバイスの製造方法を第2の要旨とする。
本発明において、帯状の基体の「長手方向中央部分」とは、厳密に帯状の基体の中央部を意味するものではなく、かなりの範囲(本発明の下記の効果を奏する範囲)を含む趣旨である。
本発明のタッチパネル用光導波路デバイスは、帯状の基体の表面の長手方向中央部分の所定領域において、基体の一端方向に並列状に形成された複数のコアの後端面に発光手段が対面し、基体の他端方向に並列状に形成された複数のコアの後端面に受光手段が対面しているため、本発明のタッチパネル用光導波路デバイスが製造された時点で、光を出射するコアと発光手段とのアライメントおよび光を入射するコアと受光手段とのアライメントが達成された状態となっている。このため、上記アライメント作業を不要にすることができる。さらに、上記発光手段と受光手段とは、1つの基板に固定されているため、その基板に配線を形成することにより、発光手段と受光手段とを同期駆動させることが容易にできる。
本発明のタッチパネル用光導波路デバイスの製造方法では、発光手段と受光手段とが1つの基板に固定されてなる実装体を、上記基体の表面の長手方向中央部分の所定領域に位置決め固定し、上記発光手段を、帯状の基体の長手方向中央部分の所定領域から基体の一端方向に並列状に形成した複数のコアの後端面に対面させ、上記受光手段を、帯状の基体の長手方向中央部分の所定領域から基体の他端方向に並列状に形成した複数のコアの後端面に対面させるため、光を出射するコアと発光手段とのアライメントおよび光を入射するコアと受光手段とのアライメントが達成された状態でタッチパネル用光導波路デバイスを製造することができる。
つぎに、本発明の実施の形態を図面にもとづいて詳しく説明する。
図1(a),(b)は、本発明のタッチパネル用光導波路デバイスの第1の実施の形態を示している。この実施の形態のタッチパネル用光導波路デバイス(以下、単に「光導波路デバイス」という)は、図4に示すディスプレイ31の側周面に、その側周面に沿った状態に屈曲して巻装されるものであり、図1(a),(b)は、その巻装前の直線状の状態を示している。この光導波路デバイスは、帯状の光導波路Wの長手方向中央部分に、発光手段12と受光手段13とが1つの基板11に固定されてなる実装体10が装着され、それによって、光を出射するコア3と発光手段12とのアライメントおよび光を入射するコア3と受光手段13とのアライメントが同時に達成された状態となっている。なお、図1(a)では、コア3を鎖線で示しており、鎖線の太さがコア3の太さを示しているとともに、コア3の数を略して図示している。また、後に説明するが、図1(a),(b)において、符号2はアンダークラッド層であり、符号4はオーバークラッド層であり、符号20は固定剤である。
より詳しく説明すると、上記帯状の光導波路Wは、図2(a)〔図1(a)を矢印Y方向から見た光導波路W部分(実装体10を省いたもの)の正面図〕,(b)〔図2(a)のX−X断面図〕に示すように、帯状のアンダークラッド層(基体)2の表面に、長手方向中央部分の所定領域(凹部5に対応)を除いて、複数のコア3が中央部から両端に向かって並列状に形成され、各コア3の先端部が上記帯状のアンダークラッド層2の表面の長手方向の一側の所定の部分に位置決めされ、その部分から露呈している。そして、上記アンダークラッド層2の表面の長手方向中央部分の所定領域(凹部5に対応)以外の表面部分において、上記コア3を被覆した状態でオーバークラッド層4が形成されている。このように、上記長手方向中央部分の所定領域を空けてコア3およびオーバークラッド層4が形成されていることにより、その長手方向中央部分の所定領域には、露呈したアンダークラッド層2の表面部分を底面とし、オーバークラッド層4の端面を壁面とする凹部5が形成され、この凹部5が上記実装体10〔図1(a),(b)参照〕を装着する装着部分になっている。その実装体10を装着する凹部5は、この実施の形態では、底面が四角形状の凹部5に形成されており、その寸法は、例えば、幅0.5〜20mm×長さ0.5〜20mm×深さ0.5〜20mmの範囲内に設定される。また、上記コア3のうち、上記長手方向中央部分の所定領域(凹部5)から一端方向〔図2(a),(b)では右方向〕に形成されたコア3は、光を出射する側であり、上記凹部5の壁面に面している各コア3の後端(発光手段12〔図1(b)参照〕側)が1カ所に集中した状態になっている(上記凹部5の壁面とコア3の後端との間には、厚み5〜100μm程度のオーバークラッド層4が形成されている)。図2(a)において、符号3aは光を出射する先端である。また、上記コア3のうち、上記長手方向中央部分の所定領域(凹部5)から他端方向〔図2(a),(b)では左方向〕に形成されたコア3は、光を入射する側であり、先端3bから入射した光を、上記凹部5の壁面に面したコア3の後端(受光手段13〔図1(b)参照〕側)に導くようになっている。
上記発光手段12と受光手段13とが1つの基板11に固定されてなる実装体10は、上記凹部5に装着されるものであり、図3(a),(b)に示すように、この実施の形態では、上記基板11が撓み性を有する正面視長方形のものである。この実装体10は、基板11の表面の両端中央に、上記発光手段12と受光手段13とがそれぞれ固定されて構成されている。この状態において、上記発光手段12の発光方向は、基板11の表面に対して直角な方向〔図3(a)の矢印A方向〕であり、受光手段13の受光方向は、基板11の表面に対して直角な方向〔図3(a)の矢印B方向〕である。さらに、上記基板11の表面には、上記発光手段12と受光手段13とを同期駆動させる配線等(図示せず)が形成されている。上記撓み性を有する基板11としては、例えば、ステンレス板等の金属板の表面に絶縁層を形成したもの(この場合、絶縁層の表面に上記発光手段12,受光手段13が固定され、配線等が形成される),ポリイミドフィルム,エポキシフィルム等があげられる。上記基板11の寸法は、例えば、幅0.5〜10mm×長さ3〜50mm×厚み0.025〜0.1mmの範囲内に設定される。そして、上記発光手段12としては、通常、VCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting Laser),発光ダイオード,レーザダイオード等が用いられ、受光手段13としては、通常、ASIC(Application Specific Integrated Circuit )等が用いられる。上記発光手段12の寸法は、通常、0.1〜1mm×0.1〜1mm×0.05〜0.5mm(厚み)である。受光手段13の寸法は、通常、0.5〜10mm×0.5〜10mm×0.5〜5mm(厚み)であり、受光部高さは、0.05〜0.5mmである。
そして、上記帯状の光導波路Wへの上記実装体10の装着状態は、図1(a),(b)に示すように、上記実装体10の発光手段12および受光手段13を外側に向けて実装体10の基板11をアーチ状に撓ませた状態で、上記光導波路Wの長手方向中央部分の凹部5内に、アーチ状の復元力に抗して挿入され、さらに、オーバークラッド層4と同材料または接着剤等の固定剤20で固定されている。この装着状態では、上記凹部5の壁面において、光を出射する側のコア3の後端に、オーバークラッド層4を介して発光手段12の発光面が対面しており、光を入射する側のコア3の後端に、オーバークラッド層4を介して受光手段13の受光面が対面している。このようにして上記実装体10が上記凹部5に装着されるため、実装体10の基板11の幅は、通常、上記凹部5の幅と同一寸法に設定される。但し、幅は多少狭くてもよい。このように、実装体10を上記凹部5に装着する際に、単に基板11をアーチ状にして凹部5内に嵌挿することにより、自動的に上記発光手段12および受光手段13をそれぞれコア3の後端に対面状に位置決めすることができる。
このような光導波路デバイスは、図4に示すように、タッチパネル30の四角形のディスプレイ31の側周面に沿うよう四角の角部で曲げられ巻装される。この光導波路デバイスの巻装に際しては、アンダークラッド層2側を内側にし、上記実装体10を外側にし、その実装体10が装着された部分をタッチパネル用ディスプレイ31の側周面の1つの角部に位置決めし曲成する。この巻装状態では、光導波路デバイスは、2つのL字部分〔図1(a),(b)における光導波路デバイスの右半分の領域と左半分の領域の2つの領域に対応する部分〕が、ディスプレイ31の画面を挟んで対向した状態となっており、その対向する一方のL字部分が光を出射する側、他方のL字部分が光を入射する側となっている。また、各コア3の先端面(光の出射面および入射面)は、ディスプレイ31の画面と同じ方向に向けられている。そして、上記光導波路デバイスでは、光を出射するコアと発光手段12とのアライメントおよび光を入射するコアと受光手段13とのアライメントが既に達成された状態であるため、先に述べたように、上記巻装後に、上記アライメント作業を行う必要がない。
また、上記光導波路W(光導波路デバイス)の寸法等は、タッチパネル30のディスプレイ31の大きさに対応するよう設定すればよく、例えば、光導波路Wの帯状の長さは、120〜1200mm程度、帯状の幅は、5〜50mm程度に設定される。光を出射する(光を入射する)コア3の数も、ディスプレイ31の画面に表示される操作内容の数等によって対応するよう設定すればよく、例えば、20〜150本程度に設定される。
つぎに、本発明の光導波路デバイスの製造方法の一例について説明する。ここでは、発光手段12と受光手段13とが1つの基板11に固定されてなる実装体10〔図3(a),(b)参照〕と、帯状の光導波路W〔図2(a),(b)参照〕とを別々に作製した後、光導波路Wの長手方向中央部分に実装体10を装着する製造方法について説明する。
上記実装体10の作製を、図3(a),(b)を参照して説明する。まず、基板11上に、フォトリソグラフィまたは印刷等により、発光手段12と受光手段13とを同期駆動させる配線ならびに発光手段12を実装するパッドおよび受光手段13を実装するパッド等を形成する(図示せず)。そして、その形成した各パッドに、先に述べた発光手段12および受光手段13をそれぞれ実装し固定する。このようにして上記実装体10を作製する。
本発明の光導波路デバイスに用いる光導波路Wの作製は、まず、光導波路Wを作製する際に用いる平板状の基台1〔図5(a)参照〕を準備する。この基台1の形成材料としては、例えば、ガラス,石英,シリコン,樹脂,金属等があげられる。また、基台1の厚みは、例えば、20μm(フィルム状の基台1)〜5mm(板状の基台1)の範囲内に設定される。
ついで、図5(a)に示すように、上記基台1上の所定領域に、アンダークラッド層2に形成される感光性樹脂層を形成し、その感光性樹脂層を照射線により露光した後、光反応を完結させるために、加熱処理を行う。これにより、上記感光性樹脂層をアンダークラッド層2に形成する。アンダークラッド層2(感光性樹脂層)の厚みは、通常、10〜1000μmの範囲内に設定される。
上記アンダークラッド層2の形成において、感光性樹脂層の形成方法は、感光性樹脂が溶媒に溶解しているワニスを塗布した後、加熱処理により乾燥させることにより行われる。上記ワニスの塗布は、例えば、スピンコート法,ディッピング法,キャスティング法,インジェクション法,インクジェット法等により行われる。その後の加熱処理は、50〜120℃×10〜30分間で行われる。そして、上記露光用の照射線としては、例えば、可視光,紫外線,赤外線,X線,α線,β線,γ線等が用いられる。好適には、紫外線が用いられる。紫外線を用いると、大きなエネルギーを照射して、大きな硬化速度を得ることができ、しかも、照射装置も小型かつ安価であり、生産コストの低減化を図ることができるからである。紫外線の光源としては、例えば、低圧水銀灯,高圧水銀灯,超高圧水銀灯等があげられ、紫外線の照射量は、通常、10〜10000mJ/cm2 、好ましくは、50〜3000mJ/cm2 である。その後の加熱処理は、80〜250℃、好ましくは、100〜200℃にて、10秒〜2時間、好ましくは、5分〜1時間の範囲内で行われる。
ついで、図5(b)に示すように、上記アンダークラッド層2の表面に、コア3に形成される感光性樹脂層を形成し、コア3のパターンに対応する開口パターンが形成されている露光マスクを介して、上記感光性樹脂層を照射線により露光した後、光反応を完結させるために、加熱処理を行い、さらに、現像液を用いて現像を行い、未露光部分を溶解させて除去し、アンダークラッド層2上に残存した感光性樹脂層をコア3のパターンに形成し、その後、その残存感光性樹脂層中の現像液を加熱処理により除去する。これにより、上記残存感光性樹脂層をコア3(長手方向中央部分の所定領域を空けた状態)に形成する。コア3(感光性樹脂層)の厚みは、通常、10〜100μmの範囲内に設定される。また、コア3の幅は、通常、8〜50μmの範囲内に設定される。
上記コア3の形成において、感光性樹脂層の形成は、図5(a)で説明した、アンダークラッド層2に形成される感光性樹脂層の形成方法と同様にして行われる。なお、このコア3の形成材料は、上記アンダークラッド層2および後記のオーバークラッド層4〔図5(d)参照〕の形成材料よりも屈折率が大きい材料が用いられる。この屈折率の調整は、例えば、上記アンダークラッド層2,コア3,オーバークラッド層4の各形成材料の種類の選択や組成比率を調整して行うことができる。また、上記露光およびその後の加熱処理は、図5(a)で説明したアンダークラッド層2の形成方法と同様にして行われる。さらに、上記現像は、例えば、浸漬法,スプレー法,パドル法等が用いられる。また、現像液としては、例えば、有機系の溶媒,アルカリ系水溶液を含有する有機系の溶媒等が用いられる。このような現像液および現像条件は、感光性樹脂組成物の組成によって、適宜選択される。上記現像後の加熱処理は、通常、80〜120℃×10〜30分間の範囲内で行われる。
つぎに、図5(c)に示すように、オーバークラッド層4〔図5(d)参照〕の表面形状と同形状の型面を有する成形用凹部が形成された、石英(紫外線等の照射線を透過させる材料)製の成形型40を用い、その成形用凹部を、図示のように、基台1の表面の所定位置に位置決めする。このとき、上記成形用凹部の型面と、アンダークラッド層2,コア3の各表面とで囲まれる成形空間Sが形成される。ついで、この成形空間Sに、上記成形型40に形成された注入口41から、オーバークラッド層4に形成される感光性樹脂を充填し、その後、上記成形型40を通して、紫外線等の照射線により露光する。この露光は、図5(a)で説明した、アンダークラッド層2の形成方法と同様にして行われる。
そして、図5(d)に示すように、脱型後、加熱処理等を行い、オーバークラッド層4を、長手方向中央部分の所定領域(凹部5に対応)を空けた状態で形成する。上記加熱処理等は、図5(a)で説明した、アンダークラッド層2の形成方法と同様にして行われる。オーバークラッド層4の厚み(コア3の表面からの厚み)は、通常、300〜1000μmの範囲内に設定される。このオーバークラッド層4が形成された時点で、アンダークラッド層2の表面の長手方向中央部分の所定領域には、コア3およびオーバークラッド層4が形成されておらず、その長手方向中央部分の所定領域には、露呈したアンダークラッド層2の表面部分を底面とし、オーバークラッド層4の端面を壁面とする凹部5が形成される。
ついで、図5(e)に示すように、基台1をアンダークラッド層2から剥離する。この剥離方法としては、例えば、真空吸引ステージ(図示せず)上に、基台1の下面を当接させ、基台1をエア吸着により固定する。ついで、オーバークラッド層4の上面を真空吸着機(図示せず)で吸着し、その状態でその吸着部分を持ち上げる。これにより、オーバークラッド層4とともに、コア3とアンダークラッド層2とを接着させた状態で、光導波路Wのアンダークラッド層2を基台1から剥離する。ここで、基台1とアンダークラッド層2との間の接着力は、その材料から、オーバークラッド層4とコア3およびアンダークラッド層2との間の接着力ならびにコア3とアンダークラッド層2との間の接着力よりも弱く、上記のようにすることにより、簡単に剥離することができる。
その後、帯状の光導波路Wとなる部分を、刃型を用いた打ち抜き等により切断する。これにより、帯状の光導波路W〔図2(a),(b)参照〕が得られる。
そして、図5(f)に示すように、前記実装体10の発光手段12および受光手段13を外側に向けて実装体10の基板11を撓ませ、その状態で、上記光導波路Wの長手方向中央部分に形成された凹部5内に挿入する。このとき、自動的に、上記凹部5の壁面に面している、光を出射する側のコア3の後端に、オーバークラッド層4を介して発光手段12の発光面を対面させ、光を入射する側のコア3の後端に、オーバークラッド層4を介して受光手段13の受光面を対面させる。この状態では、上記実装体10の基板11の撓みに対する反発力により、発光手段12および受光手段13が上記凹部5の壁面に圧接した状態にあり、上記実装体10が上記凹部5に仮固定されている。ついで、オーバークラッド層4と同材料または接着剤等の固定剤20を発光手段12および受光手段13の周辺部に塗布した後、それを硬化させ、上記実装体10を光導波路Wに固定する。このようにして、図1(a),(b)に示す帯状の光導波路デバイスが得られる。
図6(a),(b)は、本発明の光導波路デバイスの第2の実施の形態を示している。この実施の形態の光導波路デバイスは、上記第1の実施の形態において、下記に詳述するように、実装体10の形状が異なっており、それに対応して、その実装体10を装着する光導波路W部分の形状が異なっている。それ以外は、上記第1の実施の形態と同様であり、同様の部分は同じ符号を付している。
すなわち、この実施の形態の実装体10は、図7(a),(b)に示すように、基板11が屈曲性を有する正面視長方形のものであり、その基板11の4隅部に貫通孔11aが形成され、その基板11の中央部に、2つのコ字状の切欠き11bが、そのコ字状の開口側を互いに反対側に向けた状態で向かい合って形成されている。そして、上記コ字状の切欠き11bで囲まれた各舌状部11cの表面の先端中央に、上記発光手段12と受光手段13とがそれぞれ固定されている。この状態において、上記発光手段12の発光方向は、基板11の表面に対して直角な方向〔図7(a)の矢印A方向〕であり、受光手段13の受光方向は、基板11の表面に対して直角な方向〔図7(a)の矢印B方向〕である。上記屈曲性を有する基板11としては、例えば、ステンレス板等の金属板の表面に絶縁層を形成したもの,ポリイミドフィルム,エポキシフィルム等があげられる。上記基板11の寸法は、例えば、幅2〜40mm×長さ2〜40mm×厚み0.025〜0.1mmの範囲内に設定される。基板11の4隅部の貫通孔11aの内径は、例えば、0.1〜5mmの範囲内に設定される。コ字状の切欠き11bの切欠き幅は、例えば、0.05〜1mmの範囲内に設定される。舌状部11cの寸法は、例えば、幅0.5〜10mm×長さ0.5〜10mmの範囲内に設定される。
上記実装体10を装着する光導波路Wは、図6(a),(b)に示すように、長手方向中央部分の凹部5の開口周辺の、オーバークラッド層4の表面に、上記実装体10の基板11の4隅部に形成された貫通孔11aに挿通させる柱部4aが4本形成されている。この柱部4aの形成は、オーバークラッド層4を形成する際に用いる成形型40〔図5(c)参照〕として、その型面に柱部成形用凹部を形成したものを用いることにより可能である。上記柱部4aの寸法は、例えば、外径0.1〜5mm,高さ0.5mm〜5mmの範囲内に設定される。
そして、上記帯状の光導波路Wへの上記実装体10の装着は、上記実装体10の発光手段12および受光手段13を凹部5内に向けた状態で、実装体10の基板11の貫通孔11aに、オーバークラッド層4の柱部4aを挿通させた後、各舌状部11cを凹部5内に屈曲し、上記凹部5の壁面に面している、光を出射する側のコア3の後端に、オーバークラッド層4を介して発光手段12の発光面を対面させ、光を入射する側のコア3の後端に、オーバークラッド層4を介して受光手段13の受光面を対面させる。ついで、オーバークラッド層4と同材料または接着剤等の固定剤20を発光手段12および受光手段13の周辺部に塗布した後、それを硬化させ、上記実装体10を光導波路Wに固定する。このようにして、図示の帯状の光導波路デバイスが得られる。このようにして、簡単に、上記実装体10が上記凹部5に適正に装着される。そして、適正装着のために、実装体10の舌状部11cの幅は、通常、上記凹部5の幅と同一寸法に設定される。このようにすると、舌状部11cを凹部5内に屈曲する際に、上記発光手段12および受光手段13をそれぞれコア3の後端に自動的に対面状に位置決めできる。
図8(a),(b)は、本発明の光導波路デバイスの第3の実施の形態を示している。この実施の形態の光導波路デバイスは、上記第1の実施の形態において、下記に詳述するように、実装体10の形状が異なっている。それ以外は、上記第1の実施の形態と同様であり、同様の部分は同じ符号を付している。
すなわち、この実施の形態の実装体10は、図9(a),(b)に示すように、基板11が正面視長方形であり、その基板11の表面の内側に、直方体の台部11dが突設されている。そして、その台部11dの表面の一端部中央に、発光手段12が固定され、その固定位置は、上記実装体10を光導波路Wに装着した際に、光を出射する側のコア3の後端に対面状に位置決めされる位置に設定されている。また、上記台部11d以外の基板11の表面の所定部分に、受光手段13が固定され、その固定位置は、上記実装体10を光導波路Wに装着した際に、光を入射する側のコア3の後端に対面状に位置決めされる位置に設定されている。この状態において、上記発光手段12の発光方向は、基板11の表面に平行かつその一端方向(図示の矢印A方向)であり、受光手段13の受光方向は、基板11の表面に平行かつその一端方向(図示の矢印B方向)である。上記基板11としては、例えば、ステンレス板等の金属板の表面に絶縁層を形成したもの,シリコンウエハの表面に絶縁層を形成したもの,ガラスエポキシ基板等があげられる。上記基板11の寸法は、例えば、幅5〜40mm×長さ5〜40mm×厚み0.1〜3mmの範囲内に設定される。上記直方体の台部11dの寸法は、例えば、幅1〜20mm×長さ1〜20mm×高さ5〜10mmの範囲内に設定される。
そして、上記帯状の光導波路Wへの上記実装体10の装着は、図8(a),(b)に示すように、上記凹部5の開口周辺の、オーバークラッド層4の表面に、オーバークラッド層4と同材料または接着剤等の固定剤20を塗布した後、上記実装体10の発光手段12,台部11dおよび受光手段13を凹部5内に挿入し、上記実装体10の基板11表面の周縁部を上記固定剤20に当接させる。このとき、上記凹部5の壁面に面している、光を出射する側のコア3の後端に、オーバークラッド層4を介して発光手段12の発光面を対面させ、光を入射する側のコア3の後端に、オーバークラッド層4を介して受光手段13の受光面を対面させる。ついで、上記固定剤20を硬化させ、上記実装体10を光導波路Wに固定する。このようにして、図示の帯状の光導波路デバイスが得られる。このようにして、簡単に、上記実装体10が上記凹部5に適正に装着される。そして、実装体10の台部11dの幅は、通常、上記凹部5の幅と同一寸法に設定される。このようにすると、台部11dを上記凹部5に挿入する際に、上記発光手段12および受光手段13をそれぞれコア3の後端に自動的に対面状に位置決めできる。
なお、上記各実施の形態では、コア3の先端3a,3bを露呈させたが、オーバークラッド層4で覆ってもよい。その場合、コア3の先端3a,3bおよびオーバークラッド層4の先端部分(コア3の先端3a,3bを覆った部分)をレンズ状に形成し、そこから出射する光の拡がりを抑え、入射する光を絞って集束するようにしてもよい。また、上記各実施の形態では、実装体10を装着する凹部5において、コア3の後端をオーバークラッド層4で被覆(凹部5の壁面をオーバークラッド層4で形成)させたが、凹部5の壁面にオーバークラッド層4を形成することなく、コア3の後端を露呈させてもよい。
また、上記各実施の形態では、アンダークラッド層2,オーバークラッド層4の形成において、材料として感光性樹脂を用い、その形成を露光および現像により行ったが、それ以外であってもよい。例えば、アンダークラッド層2,オーバークラッド層4の材料としてポリイミド樹脂,エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を用い、その熱硬化性樹脂が溶媒に溶解しているワニスを塗布等した後、加熱処理(通常、300〜400℃×60〜180分間)により硬化させる等してアンダークラッド層2,オーバークラッド層4を形成してもよい。
また、上記各実施の形態では、感光性樹脂を用いてアンダークラッド層2を形成したが、それ以外でもよく、樹脂フィルムをアンダークラッド層2として用いてもよい。また、アンダークラッド層2に代えて、金属フィルム,金属薄膜が表面に形成された基板等を用い、その金属材の表面を、コア3内を伝播する光の反射面として作用させてもよい。
また、上記光導波路Wの作製において、基台1としてフィルム状のものを用いる場合には、そのフィルム状の基台1と共に上記帯状に切断した後に、基台1とアンダークラッド層2とを剥離してもよいし、また、基台1を剥離することなく光導波路Wとともに使用してもよい。
つぎに、実施例について比較例と併せて説明する。但し、本発明は、実施例に限定されるわけではない。
〔実施例1の実装体〕
図3(a),(b)に示す実装体を作製した。すなわち、まず、発光手段として、VCSEL(幅0.3mm×長さ0.3mm×厚み0.2mm)を準備し、受光手段として、ASIC(幅4mm×長さ2mm×厚み1mm、受光部高さ0.1mm)を準備した。ついで、基板(ステンレス板の厚み0.023mm、絶縁層の厚み0.015mm、総厚み0.038mm)を型でプレスし、幅4mm×長さ10mmの長方形に形成した。つぎに、その基板の絶縁層の表面に、フォトリソグラフィにより、VCSELとASICとを同期駆動させる配線,VCSELを実装するパッドおよびASICを実装するパッドを形成した。そして、各パッドにVCSELおよびASICをそれぞれ実装し固定した。
〔実施例2の実装体〕
図7(a),(b)に示す実装体を作製した。すなわち、まず、実施例1と同様のVCSELとASICとを準備した。ついで、基板(ステンレス板の厚み0.023mm、絶縁層の厚み0.015mm、総厚み0.038mm)を型でプレスし、幅8mm×長さ20mmの長方形に形成するとともに、その4隅部に内径1mmの貫通孔を形成し、中央部に2つのコ字状の切欠き(切欠き幅0.1mm)を形成した。コ字状の切欠きで囲まれた各舌状部は幅4mm、長さ4mmとした。つぎに、その基板の絶縁層の表面に、フォトリソグラフィにより、VCSELとASICとを同期駆動させる配線,VCSELを実装するパッドおよびASICを実装するパッドを形成した。そして、各パッドにVCSELおよびASICをそれぞれ実装し固定した。
〔実施例3の実装体〕
図9(a),(b)に示す実装体を作製した。すなわち、まず、実施例1と同様のVCSELとASICとを準備した。ついで、基板(ステンレス板の厚み1.5mm、絶縁層の厚み0.015mm、総厚み1.515mm)を型でプレスし、幅8mm×長さ10mmの長方形に形成するとともに、その内側に台部(幅6mm×長さ3mm×高さ3.7mm)を突設形成した。つぎに、その基板の絶縁層の表面に、フォトリソグラフィにより、VCSELとASICとを同期駆動させる配線,VCSELを実装するパッドおよびASICを実装するパッドを形成した。そして、各パッドにVCSELおよびASICをそれぞれ実装し固定した。
〔実施例1〜3〕
〔アンダークラッド層およびオーバークラッド層の形成材料〕
下記の一般式(1)で示されるビスフェノキシエタノールフルオレングリシジルエーテル(成分A)35重量部、脂環式エポキシである3,4−エポキシシクロヘキセニルメチル−3’,4’−エポキシヘキセンカルボキシレート(ダイセル化学社製、セロキサイド2021P)(成分B)40重量部、シクロヘキセンオキシド骨格を有する脂環式エポキシ樹脂(ダイセル化学社製、セロキサイド2081)(成分C)25重量部、4,4’−ビス〔ジ(βヒドロキシエトキシ)フェニルスルフィニオ〕フェニルスルフィド−ビス−ヘキサフルオロアンチモネートの50%プロピオンカーボネート溶液(成分D)2重量部とを混合することにより、アンダークラッド層およびオーバークラッド層の形成材料を調製した。
Figure 2009129324
〔コアの形成材料〕
上記成分A:70重量部、1,3,3−トリス{4−〔2−(3−オキセタニル)〕ブトキシフェニル}ブタン:30重量部、上記成分D:1重量部を乳酸エチル28重量部に溶解することにより、コアの形成材料を調製した。
〔光導波路の作製〕
ポリエチレンナフタレート(PEN)フィルム〔300mm×300mm×188μm(厚み)〕の表面に、上記アンダークラッド層の形成材料をスピンコート法により塗布した後、250mm×8mmの長方形状の開口部が形成された合成石英系のクロムマスク(露光マスク)を介して、2000mJ/cm2 の紫外線照射による露光を行った。つづいて、100℃×15分間の加熱処理を行うことにより、アンダークラッド層を形成した。このアンダークラッド層の厚みを接触式膜厚計で測定すると500μmであった。また、このアンダークラッド層の、波長830nmにおける屈折率は、1.502であった。
ついで、上記アンダークラッド層の表面に、上記コアの形成材料をスピンコート法により塗布した後、100℃×15分間の乾燥処理を行った。ついで、その上方に、コアのパターン(長手方向中央部分の所定領域を空けたパターン)と同形状の開口パターンが形成された合成石英系のクロムマスク(露光マスク)を配置した。そして、その上方から、コンタクト露光法にて4000mJ/cm2 の紫外線照射による露光を行った後、120℃×15分間の加熱処理を行った。つぎに、γ−ブチロラクトン水溶液を用いて現像することにより、未露光部分を溶解除去した後、120℃×30分間の加熱処理を行うことにより、コアを形成した。これら端部以外のコア部分の断面寸法は、幅15μm×高さ24μmであった。上記各寸法は、SEM(電子顕微鏡)で測定した。また、このコアの、波長830nmにおける屈折率は、1.588であった。
つぎに、オーバークラッド層形成用の石英製成形型を準備した。これら成形型は、オーバークラッド層の表面形状(長手方向中央部分の所定領域を空けた形状)と同形状の型面を有する凹部が形成されており、その凹部の深さは1mmに設定した。そして、上記凹部の開口面を基台の表面に位置決めし密着させた。この状態で、上記成形型に形成された注入口から成形空間に、上記オーバークラッド層の形成材料を充填した。そして、上記成形型を通して、2000mJ/cm2 の紫外線照射による露光を行った。脱型後、150℃×60分間の加熱処理を行うことにより、オーバークラッド層を形成した。このオーバークラッド層の断面をマイクロスコープで測定すると、その厚み(コア表面からの厚み)は476μmであった。また、このオーバークラッド層の、波長830nmにおける屈折率は、1.502であった。
上記オーバークラッド層の形成により、長手方向中央部分の所定領域に、アンダークラッド層の表面部分を底面とし、オーバークラッド層の端面を壁面とする凹部を形成した。凹部の寸法は、幅4mm×長さ5mm×深さ500μmであった。なお、実施例2のみ、凹部の開口周辺の、オーバークラッド層の表面に、柱部(外径1mm,高さ1mm)を4本形成した。その柱部の形成は、オーバークラッド層形成用の石英製成形型として、型面に上記柱部成形部分が形成されているものを用いた。
〔光導波路への実施例1の実装体の装着〕
上記実装体のVCSELおよびASICを外側に向けて実装体の基板を撓ませ、その状態で、上記光導波路の長手方向中央部分の凹部内に挿入した。このとき、上記凹部の壁面に面している、光を出射する側のコアの後端に、VCSELの発光面を対面させ、光を入射する側のコアの後端に、ASICの受光面を対面させた。ついで、オーバークラッド層と同材料をVCSELおよびASICの周辺部に塗布した後、紫外線照射により、それを硬化させ、上記実装体を光導波路に固定した。このようにして、実施例1の帯状の光導波路デバイスを得た。
〔光導波路への実施例2の実装体の装着〕
上記実装体のVCSELおよびASICを凹部内に向けた状態で、実装体の基板の貫通孔に、オーバークラッド層の柱部を挿通させた後、コ字状の切欠きにより、各舌状部を凹部内に屈曲し、上記凹部の壁面に面している、光を出射する側のコアの後端に、VCSELの発光面を対面させ、光を入射する側のコアの後端に、ASICの受光面を対面させた。ついで、オーバークラッド層と同材料をVCSELおよびASICの周辺部に塗布した後、紫外線照射により、それを硬化させ、上記実装体を光導波路に固定した。このようにして、実施例2の帯状の光導波路デバイスを得た。
〔光導波路への実施例3の実装体の装着〕
上記凹部の開口周辺の、オーバークラッド層の表面に、オーバークラッド層と同材料を厚み3.5mmに塗布した後、上記実装体のVCSEL,台部およびASICを凹部内に挿入し、上記実装体の基板を上記塗布材料に当接させた。このとき、上記凹部の壁面に面している、光を出射する側のコアの後端に、VCSELの発光面を対面させ、光を入射する側のコアの後端に、ASICの受光面を対面させた。ついで、紫外線照射により、上記塗布材料を硬化させ、上記実装体を光導波路に固定した。このようにして、実施例3の帯状の光導波路デバイスを得た。
以上のように、実施例1〜3の各光導波路デバイスは、製造された時点で、光を出射するコアとVCSELとのアライメントおよび光を入射するコアとASICとのアライメントが達成された状態となっており、このため、各光導波路デバイスをタッチパネルディスプレイの側周面に巻装した後に、上記アライメント作業をする必要がないことがわかる。
本発明の光導波路デバイスの第1の実施の形態を模式的に示し、(a)はその斜視図であり、(b)は(a)のX−X断面図である。 上記光導波路デバイスを構成する光導波路を模式的に示し、(a)はその正面図であり、(b)は(a)のX−X断面図である。 上記光導波路デバイスを構成する実装体を模式的に示し、(a)はその側面図であり、(b)はその正面図である。 上記光導波路デバイスを用いたタッチパネルを模式的に示す断面図である。 (a)〜(f)は、上記光導波路デバイスの製造方法を模式的に示す説明図である。 本発明の光導波路デバイスの第2の実施の形態を模式的に示し、(a)はその斜視図であり、(b)は(a)のX−X断面図である。 上記光導波路デバイスを構成する実装体を模式的に示し、(a)はその側面図であり、(b)はその正面図である。 本発明の光導波路デバイスの第3の実施の形態を模式的に示し、(a)はその斜視図であり、(b)は(a)のX−X断面図である。 上記光導波路デバイスを構成する実装体を模式的に示し、(a)はその側面図であり、(b)はその正面図である。 従来の光導波路を用いたタッチパネルを模式的に示す断面図である。
符号の説明
W 光導波路
3 コア
4 オーバークラッド層
5 凹部
10 実装体
11 基板
12 発光手段
13 受光手段

Claims (3)

  1. 帯状の基体の表面に、長手方向中央部分の所定領域を空けて、複数のコアが両端方向に並列状に形成され、各コアの先端部が上記帯状の基体の表面の長手方向の一側縁に位置決めされ、上記基体の表面の長手方向中央部分の所定領域以外の部分において上記コアを被覆した状態でオーバークラッド層が形成され、発光手段と受光手段とが1つの基板に固定されてなる実装体が、上記基体の表面の長手方向中央部分の所定領域に位置決め固定され、上記発光手段が、帯状の基体の長手方向中央部分の所定領域から基体の一端方向に並列状に形成された複数のコアの後端面に対面し、上記受光手段が、帯状の基体の長手方向中央部分の所定領域から基体の他端方向に並列状に形成された複数のコアの後端面に対面していることを特徴とするタッチパネル用光導波路デバイス。
  2. 上記基体が、アンダークラッド材または金属材で形成されている請求項1記載のタッチパネル用光導波路デバイス。
  3. 上記請求項1または2記載のタッチパネル用光導波路デバイスの製造方法であって、帯状の基体の表面に、長手方向中央部分の所定領域を空けて、複数のコアを両端方向に並列状に形成するとともに、各コアの先端部を上記帯状の基体の表面の長手方向の一側縁に位置決めする工程と、上記基体の表面の長手方向中央部分の所定領域以外の部分において上記コアを被覆した状態でオーバークラッド層を形成する工程と、発光手段と受光手段とが1つの基板に固定されてなる実装体を、上記基体の表面の長手方向中央部分の所定領域に位置決め固定し、上記発光手段を、帯状の基体の長手方向中央部分の所定領域から基体の一端方向に並列状に形成した複数のコアの後端面に対面させ、上記受光手段を、帯状の基体の長手方向中央部分の所定領域から基体の他端方向に並列状に形成した複数のコアの後端面に対面させる工程とを備えていることを特徴とするタッチパネル用光導波路デバイスの製造方法。
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