JP2009128845A - 移動媒体冷却装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

移動媒体冷却装置及びこれを備えた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】冷却後の移動媒体の幅方向における温度の不均一を解消することである。
【解決手段】このシート冷却装置においては、加熱定着装置で加熱された高温のシート9を冷却するシート冷却部11,13,17,18,19,20と、シート冷却部によって冷却されたシートの熱を、ヒートパイプ15を用いてシート9の間で幅方向に熱交換させることにより、幅方向においてシートの温度を均一化する熱均一化部12,14とを備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、加熱定着後の記録媒体などの高温の移動媒体を冷却するための移動媒体冷却装置、及び、これを備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関するものである。
この種の移動媒体冷却装置としては、画像形成装置における定着処理後の高温の記録媒体を冷却する記録媒体用冷却装置が知られている。
特許文献1及び2には、加熱定着装置に対して記録媒体搬送方向(移動媒体移動方向)下流側に配置された記録媒体用冷却装置が開示されている。この記録媒体用冷却装置は、記録媒体と接触する冷却部の内部に冷媒(液体)が通過する流路を形成し、ポンプで冷媒を搬送することで冷却部で記録媒体から熱を奪った冷媒を放熱部へ移動させて放熱させた後、その冷媒を再び冷却部へ戻すようにして冷媒を循環させるものである。
特許文献3には、加熱定着装置に対して記録媒体搬送方向(移動媒体移動方向)下流側に配置された排紙ローラ対の各ローラ部材をヒートパイプローラで構成した記録媒体用冷却装置が開示されている。この記録媒体用冷却装置は、各ヒートパイプの一端部(冷却用端部)を冷却することで、記録媒体からの熱をヒートパイプで当該一端部へ熱輸送して放熱させる。
特開2005−349627号公報 特開2006−91095号公報 特開2006−225115号公報
ところが、従来の記録媒体用冷却装置は、記録媒体を十分に冷却することは可能であるが、冷却後の温度が記録媒体搬送方向に対して直交する方向(以下「幅方向」という。)において不均一となるという欠点がある。このような欠点が生じる原因は、種々存在するが、主に次の2つ原因が挙げられる。
第1に、記録媒体に接触して熱を奪う冷却部を用いて、幅方向サイズが小さい小サイズ記録媒体を冷却した直後に、これよりも幅方向サイズが大きい大サイズ記録媒体を冷却する場合である。
この場合、小サイズ記録媒体を冷却する際に、冷却部は、小サイズと接触しなかった部分よりも小サイズ記録媒体と接触した部分の方が高温になる。よって、その直後に大サイズ記録媒体を冷却部で冷却する際、大サイズ記録媒体は、前回の冷却処理の際に小サイズ記録媒体が接触した部分(高温部分)のほか、小サイズ記録媒体が接触しなかった部分(低温部分)にも接触することになる。大サイズ記録媒体に対する冷却能力は、前回の小サイズ記録媒体が接触した高温部分よりも低温部分の方が高いので、大サイズ記録媒体の冷却後の温度は幅方向において不均一となる。
第2に、記録媒体から奪った熱を幅方向へ移送する構成に起因するものである。
上記特許文献1及び上記特許文献2に記載の冷却装置のように、幅方向へ延びる冷却部内の流路中を冷媒が通過するようにポンプで冷媒を搬送する構成においては、その流路を通過する冷媒が記録媒体からの熱を奪いながら冷却部の幅方向一端部から他端部へと移動する。そのため、冷却部の幅方向一端部から他端部に向けて冷媒の温度は徐々に上昇し、冷媒による冷却能力は冷却部の幅方向一端部から他端部に向けて低下していく。よって、冷却後の記録媒体には、幅方向一端部から他端部に向かって上昇する温度勾配が生じ、幅方向において不均一なものとなる。
また、上記特許文献3に記載の冷却装置のようにヒートパイプにより熱輸送する構成においても、温度を大幅に低下させる場合には、ヒートパイプの冷却用端部側とその他端部側との間の冷却能力に大きな差が生じる。よって、冷却後の記録媒体には、幅方向一端部から他端部に向かって上昇する温度勾配が生じ、幅方向において不均一なものとなる。
記録媒体の温度が幅方向において不均一になると、その温度分布に応じて記録媒体がカールし、機外に排出された記録媒体を取り扱いにくくなるという問題が生じる。また、このように記録媒体がカールして記録媒体の角部が起伏した状態になると、その後に記録媒体を挟持する挟持部(ローラ対等)を通過する際に当該角部が折れ曲がったり、ジャムが発生するおそれが高くなるという問題も生じる。よって、冷却後の記録媒体の幅方向における温度の不均一を解消することは、重要な課題である。
なお、以上の説明では、冷却対象が搬送中の記録媒体である場合について説明したが、移動する媒体(移動媒体)を冷却した後にその移動媒体の温度が幅方向において不均一になることで何らかの不具合を生じさせるような移動媒体であれば、その移動媒体の幅方向における温度の不均一を解消することが要求される。
本発明は、以上の問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、冷却後の移動媒体の幅方向における温度の不均一を解消することで、その温度不均一による種々の問題を解決し得る移動媒体冷却装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、移動媒体を冷却する冷却手段と、該冷却手段によって冷却された移動媒体の熱を、ヒートパイプを用いて、移動媒体移動方向に対して直交する幅方向に該移動媒体の間で熱交換させることにより、該幅方向において該移動媒体の温度を均一化する熱均一化手段とを備えることを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の移動媒体冷却装置において、上記冷却手段は、上記移動媒体の熱を冷媒へ伝達するための受熱部材と、該冷媒の熱を別媒体へ伝達するための放熱部材と、該受熱部材から熱を受けた冷媒を該放熱部材へ移送するための移送手段とを有するものであることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項2の移動媒体冷却装置において、上記受熱部材は、内部に上記冷媒が通過する流路を有し、上記移動媒体との当接部で移動媒体移動方向に寄与する方向へ回転するローラ部材であることを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項2の移動媒体冷却装置において、上記受熱部材は、内部に上記冷媒が通過する流路を有する第一受熱部と、該第一受熱部に接触しつつ、上記移動媒体との当接部で移動媒体移動方向に寄与する方向へ無端移動する第二受熱部とから構成されていることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の移動媒体冷却装置において、上記熱均一化手段を、上記冷却手段の移動媒体移動方向下流側に配置したことを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の移動媒体冷却装置において、上記移動媒体を2つの挟持部材で挟持する挟持手段を備えており、該2つの挟持部材のうちの一方は、上記冷却手段を構成する部材であって該移動媒体から熱を奪うための部材であり、他方は、上記熱均一化手段を構成する部材であって該移動媒体との間で熱の受け渡しを行うための部材であることを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の移動媒体冷却装置において、上記熱均一化手段は、上記移動媒体との当接部で移動媒体移動方向に寄与する方向へ回転するヒートパイプローラであることを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の移動媒体冷却装置において、上記熱均一化手段は、上記ヒートパイプを有する第一熱均一化部と、該第一熱均一化部に接触しつつ、上記移動媒体との当接部で移動媒体移動方向に寄与する方向へ無端移動する第二熱均一化部とから構成されていることを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の移動媒体冷却装置において、上記冷却手段は、上記移動媒体に接触して該移動媒体から熱を奪うことにより該移動媒体を冷却するものであり、上記熱均一化手段は、上記移動媒体に接触して該移動媒体との間で熱の受け渡しを行うことにより該移動媒体の温度を均一化するものであり、該冷却手段を構成する部材であって該移動媒体に接触する部材、及び、該熱均一化手段を構成する部材であって該移動媒体に接触する部材は、上記幅方向の長さが該移動媒体における該幅方向の長さよりも長いものであることを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の移動媒体冷却装置において、上記冷却手段の少なくとも一部及び上記熱均一化手段を単一ユニットで構成したことを特徴とするものである。
また、請求項11の発明は、移動媒体の熱を冷媒へ伝達するための受熱部材と、該冷媒の熱を別媒体へ伝達するための放熱部材と、該受熱部材から熱を受けた冷媒を該放熱部材へ移送するための移送手段とを有する冷却手段と、該受熱部材の内部に配置され、該受熱部材の熱を、ヒートパイプを用いて、移動媒体移動方向に対して直交する幅方向に該受熱部材の間で熱交換させることにより、該幅方向において該受熱部材の温度を均一化する熱均一化手段とを備えることを特徴とするものである。
また、請求項12の発明は、記録媒体上にトナー画像を形成するプリンタエンジンと、記録媒体上のトナー画像を該記録媒体に加熱定着する加熱定着手段と、該加熱定着手段によって加熱された記録媒体を冷却する記録媒体冷却手段とを備えた画像形成装置において、上記記録媒体冷却手段として、請求項1乃至11のいずれか1項に記載の移動媒体冷却装置を用いることを特徴とするものである。
請求項1に係る発明においては、冷却手段によって冷却されて幅方向の温度が不均一となった移動媒体に対し、ヒートパイプを用いた熱均一化手段によって、その幅方向で不均一な温度を均一化する。ここで、熱均一化手段が熱均一化処理を行う移動媒体は、すでに冷却手段によって十分に冷却されている。よって、熱均一化手段は、十分に低温の移動媒体に対して、ヒートパイプを用いた熱均一化処理を行うことができる。これにより、本発明によれば、熱均一化手段のヒートパイプの作用によって、移動媒体の熱をその移動媒体の間で幅方向に迅速にかつ効率よく熱交換させることが可能となる。その結果、冷却手段による冷却後の移動媒体の幅方向における温度の不均一を、熱均一化手段によって均一化することができる。
請求項11に係る発明において、移動媒体の熱を冷媒へ伝達するための受熱部材から熱を受けた冷媒を、冷媒の熱を別媒体へ伝達するための放熱部材へ移送することで、移動媒体を冷却するような構成においては、その受熱部材の温度が幅方向で不均一となることに起因して、冷却後の移動媒体の温度が幅方向で不均一となる。よって、本発明では、その受熱部材に対し、ヒートパイプを用いた熱均一化手段によって、幅方向で不均一な温度を均一化する。受熱部材自体の温度は、冷却前の移動媒体の温度ほど高温ではないので、熱均一化手段は、十分に低温の受熱部材に対して、ヒートパイプを用いた熱均一化処理を行うことができる。これにより、本発明によれば、熱均一化手段のヒートパイプの作用によって、受熱部材の熱をその受熱部材の間で幅方向に迅速にかつ効率よく熱交換させることが可能となる。その結果、冷却手段を構成する受熱部材の幅方向における温度の不均一を、熱均一化手段によって均一化することができる。よって、冷却後の移動媒体の幅方向における温度の不均一を解消することができる。
以上、本発明によれば、冷却後の移動媒体の幅方向における温度の不均一を解消することができるので、その温度不均一による種々の問題を解決することができるという優れた効果がある。
以下、本発明を、画像形成装置としてのプリンタに適用した一実施形態について説明する。なお、本実施形態では、電子写真方式のプリンタを例に挙げて説明するが、記録媒体等の移動媒体を加熱する機構を備えたものであれば、他の方式のプリンタや、複写機等の他の画像形成装置についても、本発明を同様に適用することができる。
まず、本実施形態に係るプリンタの構成及び動作について説明する。
図1は、本実施形態に係るプリンタ全体の概略構成図である。
本プリンタは、図中矢印方向に回転する潜像担持体としてのドラム状の感光体4を備えている。感光体4の周囲には、感光体4の表面を一様に帯電する帯電手段としての帯電装置1、帯電された感光体4の表面にレーザ光で静電潜像を形成する潜像形成手段としての露光装置2、静電潜像にトナーを付着させて現像する現像手段としての現像装置3、現像により得られたトナー像を移動媒体である記録媒体としてのシート9上に転写するための転写手段としての転写装置5、感光体4の表面の転写残トナーをクリーニングするクリーニング手段としてのクリーニング装置6が、この順序で配置されている。
また、感光体4の下方には、シート9を複数枚重ねて収容する給紙カセットが配設されている。この給紙カセットは、一番上のシート9に押し当てている分離ローラを所定のタイミングで回転駆動させ、そのシート9をシート搬送パス8に給紙する。シート搬送パス8内では、送り出されたシート9がレジストローラ対のローラ間に挟まれて一時停止する。そして、レジストローラ対は、挟み込んだシート9を、感光体4上に形成されたトナー像に重ね合わせ得るタイミングで転写装置5と感光体4との間の転写領域に向けて送り出す。これにより、感光体4上のトナー像が、転写装置5の転写電界の作用を受けてシート9上に静電転写される。
転写領域を通過したシート9は、転写領域よりもシート搬送方向下流側に配置された加熱定着手段としての定着装置7に送られる。定着装置7内に入ったシート9には、加熱処理及び加圧処理が施される。これにより、トナーが圧力を受けながら熱溶融してシート9にトナー像が定着する。そして、シート9は定着装置7内から排出されたシート9は、更に、シート搬送方向下流側に配置されている移動媒体冷却装置としてのシート冷却装置10に送られる。このシート冷却装置10で冷却されたシート9は、その後、機外に排出されるか、図示しない反転給紙路へ送り込まれ、再び転写領域に向けて送り出される。
図2は、シート冷却装置10を示す概略構成図である。
本実施形態におけるシート冷却装置10は、受熱部材11を有する冷却手段としてのシート冷却部と、熱均一化部材12を有する熱均一化手段としての熱均一化部とを備えている。
シート冷却部は、受熱部材11に対向配置される搬送ローラ13も備えており、受熱部材11と搬送ローラ13との間にシート9を挟持する。受熱部材11の内部には流路11aが形成されている。この流路11aは、配管20を通じて、ポンプ17、放熱部材としての放熱器18及びタンク19に接続されていて、これにより冷媒が循環搬送される。この冷媒としては、純水のほかに、エチレングリコールやプロピレングリコール等を混入させて不凍にした液体を用いてもよい。ただし、より人体に無害なプロピレングリコールを用いることが好ましい。なお、タンク19はなくても構わない。また、受熱部材11、放熱器18、タンク19、配管20、ポンプ17等には、耐腐食剤として防錆剤も添加することが好ましい。
熱均一化部は、シート冷却部に対してシート搬送方向下流側に配置されており、熱均一化部材12に対向配置される搬送ローラ14を備えている。熱均一化部では、熱均一化部材12と搬送ローラ14との間にシート9を挟持する。熱均一化部材12の内部には、ヒートパイプ15が埋め込まれている。なお、このヒートパイプ15には、公知のものを広く利用することができる。
本実施形態では、受熱部材11及び熱均一化部材12並びにこれらにそれぞれ対向配置された搬送ローラ13,14は、いずれも、シート幅方向の長さが、本プリンタの最大サイズのシート9の幅方向長さよりも長く構成されている。よって、シート9全体を効果的に冷却でき、かつ、温度を均一化できる。
図3は、図2中符号A、A’、B、B’、C、C’の各温度測定地点におけるシート9の平均温度を示したグラフである。
温度測定地点A、A’は、受熱部材11に対してシート搬送方向上流側の位置におけるシート幅方向両端領域(図2中の手前側と奥側)の各地点である。温度測定地点B、B’は、受熱部材11に対してシート搬送方向下流側であって熱均一化部材12に対してシート搬送方向上流側の位置におけるシート幅方向両端領域の各地点である。温度測定地点C、C’は、熱均一化部材12に対してシート搬送方向下流側の位置におけるシート幅方向両端領域の各地点である。
本実施形態においては、ポンプ17により、配管20を通じて受熱部材11の図2中手前側から受熱部材11内の流路11aへ温度の低い冷媒を供給する。これにより、受熱部材11の温度が低下する。そして、定着装置7によりトナーが熱定着されて間もない高温のシート9が受熱部材11と搬送ローラ13との間に狭持されると、受熱部材11は、シート9から熱を奪い、シート9が冷却される。シート9から伝達される熱は、受熱部材11を通じて受熱部材11内の冷媒へと伝搬する。このとき、冷媒は、受熱部材11内の流路11aを図2中手前側から図2中奥側へと流れているため、受熱部材11中を流れている間に徐々に温度が上昇する。そのため、受熱部材11中の冷媒温度は、図2中手前側が低く図2中奥側が高い状態となる。よって、シート9と接触する受熱部材11の部分も、図2中手前側が低く図2中奥側が高い状態となり、シート幅方向(図2中前後方向)において温度勾配が生じる。この結果、シート9から奪う熱の量が図2中手前側が多く図2中奥側が少なくなり、シート9においてもシート幅方向で温度勾配が生じる。
このようにシート9がシート幅方向において温度勾配をもつ場合、その温度勾配に応じてシート9がカールし、機外に排出されたシート9を取り扱いにくくなるという問題が生じる。また、シート9がカールしてシート9の角部が起伏した状態になると、その後にシート9を挟持する挟持部(ローラ対等)を通過する際に当該角部が折れ曲がったり、ジャムが発生するおそれが高くなるという問題も生じる。また、温度勾配をもったシート9がその後に湾曲したシート搬送パス中を通過すると、その温度勾配に起因してシート幅方向で異なった残留応力が生じる結果、その残留応力に応じてシート9がカールし、シート搬送パスのガイド等に引っかかってジャムが発生したり、シート9にその残留応力によるシワが生じたて画像品質が低下したりするおそれがある。
そこで、本実施形態では、受熱部材11と搬送ローラ13との間を通過したシート9の温度をシート幅方向において均一化するために、熱均一化部材12を設けている。この熱均一化部材12は、その内部にヒートパイプ15が埋め込まれているので、ヒートパイプ15内の作動流体により高温側の熱を低温側へ熱輸送することができる。よって、受熱部材11による冷却処理によりシート幅方向で温度勾配が生じたシート9が受熱部材11と搬送ローラ13との間を通過する際、そのシート9の高温側の熱がそのシート9の低温側へ移動し、シート9の温度が幅方向において均一化される。
以上の説明を図3に示すグラフを用いて説明する。
受熱部材11を通過した直後の温度測定地点B、B’におけるシート9の温度は、受熱部材11を通過する前の温度測定地点A、A’と比べると全体的には大幅に下がるものの、温度測定地点Bから温度測定地点B’にかけて温度勾配が生じる。その後、温度勾配が生じているシート9は、熱均一化部材12と搬送ローラ14との間に狭持される。このとき、シート9に当接している熱均一化部材12のヒートパイプ15によって図2中手前側と奥側との間で熱の授受が速やかに行われ、シート9の温度は均一化される。よって、熱均一化部材12を通過した直後の温度測定地点C、C’におけるシート9の温度は、図3に示すように、温度測定地点C、C’間でほぼ同じ温度となり、温度測定地点B、B’における温度勾配は解消される。
以上のように、本実施形態によれば、定着装置7のシート搬送方向下流側に配置されているシート冷却装置10によって定着装置7で加熱された高温のシート9を冷却してから、シート9を機外に排出する。よって、シート9が高温のままで機外に排出されることにより生じる不具合、例えばユーザへ不愉快感を与えたり、トナー再溶融によるシート間の張り付きが生じたりする不具合の発生を抑制することができる。
しかも、本実施形態によれば、冷却後のシート9の幅方向における温度は均一化されているため、温度不均一によるカールが発生しにくい。したがって、シート9の角部が折れ曲がったり、ジャムが発生したり、シワが生じたりする不具合の発生も抑制される。
なお、上述した受熱部材11及び熱均一化部材12は、言うまでもないが、シート9との摺動抵抗をできるだけ軽減させるため、シート9と当接する当接面を低摩擦部材で形成したり、その当接面の形状をシート搬送方向に沿って湾曲させたりするなどして、シート9に与える搬送負荷をできるだけなくすことが好ましい。ただし、受熱部材11及び熱均一化部材12は、それぞれ、流路11a、ヒートパイプ15を除く部分の材質が、熱伝導率の高い材料で構成されることが好ましい。コストの点も考慮すると、銅やアルミニウムが好ましいが、炭素繊維を織り混ぜた複合樹脂材料等であっても良い。
本実施形態では、受熱部材11の流路11aがシート幅方向に平行な方向へ延びる直線的な構造であるが、シート幅方向に平行な方向に向かって蛇行させた構造としてもよい。
また、本実施形態では、受熱部材11及び熱均一化部材12にそれぞれ対向する搬送ローラ13,14を配置して、シート9が受熱部材11及び熱均一化部材12に当接するように構成されているが、シート9を受熱部材11及び熱均一化部材12に当接させるための部材としては、このようなローラ部材に限らず、固定配置されたガイド部材であってもよい。また、図4に示すように、複数の支持部材である支持ローラ32,33にそれぞれ張架されてシート搬送方向に沿って無端移動するベルト部材である搬送ベルト30,31であってもよい。また、搬送ローラ13,14は、それ自体がシート搬送方向に沿って回転駆動するものであってもよいが、シート9の搬送に伴って従動回転するものであってもよい。搬送ローラ13,14を回転駆動させてもシート9の搬送力が足りない場合は、別途、回転駆動する搬送ローラを追加してもよい。
〔変形例1〕
次に、上記実施形態におけるシート冷却部の一変形例(以下、本変形例を「変形例1」という。)について説明する。
図5は、本変形例1におけるシート冷却装置を示す概略構成図である。
図6は、本変形例1における受熱部材の流路に対する冷媒の供給と排出の機構を示す説明図である。
本変形例1では、受熱部材が、内部に冷媒が通過する流路21aを有し、シート9との当接部でシート搬送方向に寄与する方向へ回転するローラ部材である液体冷却ローラ21で構成されている。この液体冷却ローラ21は、自ら回転駆動するものであっても、シート9や搬送ローラ13に従動回転するものであってもよい。この構成によれば、上述した実施形態の受熱部材11に比べて、シート9との摺動摩擦が大きく軽減され、シート9の搬送負荷を低くすることができる。
本変形例1では、図6に示すようなロータリジョイント22を利用することで、液体冷却ローラ21を回転自在に支持しつつ、液体冷却ローラ21の流路との間のシール性を確保している。ロータリジョイント22は、液体冷却ローラ21の冷媒供給側端部と冷媒排出側端部のそれぞれに設けられる。本変形例1の液体冷却ローラ21は、内部が中空の円筒形状であり、その内部が流路11aを構成している。ただし、液体冷却ローラ21の構成はこれに限らず、例えば内周面に細かな凹凸を設けて、液体冷却ローラ21と冷媒との接触面積を広げるように構成してもよい。
なお、ロータリジョイントを用いた構成としては、図7に示すような構成としてもよい。この構成によれば、液体冷却ローラ21への冷媒の供給と排出が液体冷却ローラ21の一端部のみで行われることになる。この構成においては、シート9の幅方向における温度分布は、液体冷却ローラ21の一端側から他端側へ冷媒を通過させるものとは異なる温度分布(不均一)となる。しかし、シート9の幅方向における温度分布がどのような温度分布であっても、シート搬送方向下流側の熱均一化部によってシート9の幅方向における温度が均一化されるので、問題ない。
〔変形例2〕
次に、上記実施形態におけるシート冷却部の他の変形例(以下、本変形例を「変形例2」という。)について説明する。
図8は、本変形例2におけるシート冷却装置を示す概略構成図である。
本変形例2では、受熱部材が、内部に冷媒が通過する流路23aを有する第一受熱部である冷却用部材23と、冷却用部材23に接触しつつシート9との当接部でシート搬送方向に寄与する方向へ無端移動する第二受熱部としての冷却ベルト25とから構成されている。冷却ベルト25は、固定配置された冷却用部材23と、少なくとも一方が回転駆動する支持部材としての2つの支持ローラ24とに掛け渡されている。本変形例2では、定着装置7を通過した高温のシート9が冷却ベルト25と搬送ローラ13との間に挟持されると、シート9の熱が冷却ベルト25を通じて冷却用部材23に伝搬する。そして、冷却用部材23に伝搬した熱は、冷却用部材23の内部を通過する冷媒に伝わる。本変形例2では、冷却ベルト25がシート搬送方向に沿って無端移動するので、上述した実施形態のシート冷却部に比べて、シート9がシート冷却部を通過する際に、シート9との摺動摩擦が大きく軽減され、シート9の搬送負荷を低くすることができる。
なお、本変形例2では、冷却ベルト25の熱伝導率を高くしたり、また冷却ベルト25の厚さを薄くしたりして、冷却ベルト25の厚さ方向における熱抵抗をなるべく小さくすることが、高いシート冷却効果を得る上で重要である。
また、冷却用部材23における冷却ベルト25と当接しない部分については熱抵抗を高くすることが好ましい。これは、冷却用部材23が冷却ベルト25との当接部分からの熱以外の熱を吸収することを抑制できることから、高いシート冷却効果が得られるからである。熱抵抗を高くする具体的な方法としては、例えば、冷却用部材23における冷却ベルト25と当接しない部分について、その厚みを厚くしたり、熱伝導の高い材料を貼り付けたりすることが挙げられる。
本変形例2では、冷却用部材23を冷却ベルト25の内周面に当接させて冷却ベルト25を冷却する構成としているが、冷却用部材23を冷却ベルト25の外周面に当接させて冷却ベルト25を冷却する構成としてもよい。
〔変形例3〕
次に、上記実施形態におけるシート冷却装置の一変形例(以下、本変形例を「変形例3」という。)について説明する。
図9は、本変形例3におけるシート冷却装置を示す概略構成図である。
このシート冷却装置は、上記実施形態における熱均一化部をシート冷却部に対向配置して、シート冷却部の受熱部材11と熱均一化部の熱均一化部材12との間にシート9を挟持する構成としたものである。この構成によれば、シート搬送方向におけるシート冷却装置の長さを短くでき、シート冷却装置のコンパクト化を図ることができる。
なお、本変形例3において、熱均一化部の構成を図10に示すものとすれば、シート9との摺動摩擦が大きく軽減され、シート9の搬送負荷を低くすることができる。具体的には、熱均一化部材を、ヒートパイプ15を有する第一熱均一化部28と、第一熱均一化部28に接触しつつ、シート9との当接部でシート搬送方向に寄与する方向へ無端移動する第二熱均一化部としての搬送ベルト29とから構成する。搬送ベルト29は、固定配置された第一熱均一化部28と、少なくとも一方が回転駆動する支持部材としての2つの支持ローラ27とに掛け渡されている。この構成であれば、搬送ベルト29がシート搬送方向に沿って無端移動するので、シート9との摺動摩擦が大きく軽減され、シート9の搬送負荷を低くすることができる。
同様に、熱均一化部の構成を図11に示すものとすれば、シート9との摺動摩擦が大きく軽減され、シート9の搬送負荷を低くすることができる。具体的には、熱均一化部の熱均一化部材を、シート9との当接部でシート搬送方向に寄与する方向へ回転するヒートパイプローラ26で構成する。この構成でも、シート9との摺動摩擦が大きく軽減され、シート9の搬送負荷を低くすることができる。
更には、シート冷却部の構成を図12に示すものとすれば、シート9との摺動摩擦が大きく軽減され、シート9の搬送負荷を低くすることができる。具体的には、シート冷却部の受熱部材を、内部に冷媒が通過する流路21aを有し、シート9との当接部でシート搬送方向に寄与する方向へ回転するローラ部材である液体冷却ローラ21で構成する。この液体冷却ローラ21は、自ら回転駆動するものであっても、シート9や搬送ローラ13に従動回転するものであってもよい。この構成によれば、シート9との摺動摩擦が更に大きく軽減され、シート9の搬送負荷を更に低くすることができる。
〔変形例4〕
次に、上記実施形態における熱均一化部の一変形例(以下、本変形例を「変形例4」という。)について説明する。
図13は、本変形例4におけるシート冷却装置を示す概略構成図である。
このシート冷却装置は、その熱均一化部の熱均一化部材を、シート9との当接部でシート搬送方向に寄与する方向へ回転するヒートパイプローラ26で構成したものである。この構成によれば、上述した実施形態の熱均一化部材12に比べて、シート9との摺動摩擦が大きく軽減され、シート9の搬送負荷を低くすることができる。
なお、本変形例4において、シート冷却部の構成を図14に示すものとすれば、シート冷却部におけるシート9の搬送負荷も低くすることができる。具体的には、シート冷却部の受熱部材を、内部に冷媒が通過する流路21aを有し、シート9との当接部でシート搬送方向に寄与する方向へ回転するローラ部材である液体冷却ローラ21で構成する。この液体冷却ローラ21は、自ら回転駆動するものであっても、シート9や搬送ローラ13に従動回転するものであってもよい。
〔変形例5〕
次に、上記実施形態における熱均一化部の一変形例(以下、本変形例を「変形例5」という。)について説明する。
図15は、本変形例5におけるシート冷却装置を示す概略構成図である。
このシート冷却装置は、シート冷却部と熱均一化部とがシート9に対して互いに逆側に配置されたものである。したがって、熱均一化部の熱均一化部材であるヒートパイプローラ26は、シート冷却部の受熱部材である液体冷却ローラ21が接触するシート面とは反対側の面に接触する。このような構成でも、同様の効果を得ることができる。
〔変形例6〕
次に、上記実施形態におけるシート冷却装置の更に他の変形例(以下、本変形例を「変形例6」という。)について説明する。
図16は、本変形例6におけるシート冷却装置を示す概略構成図である。
このシート冷却装置は、シート冷却部及び熱均一化部を冷却ユニット34内に収容し、単一ユニット構成としたものである。この構成によれば、保守やメンテナンスを冷却ユニット34の単位で行うことができるために、容易かつシンプルに行うことができる。
なお、本変形例6では、受熱部材11を支える、ポンプ17、放熱器18、タンク19及び配管20も、冷却ユニット34内に収めた構成となっているが、この構成に限ったものではない。例えば、ポンプ17、放熱器18、タンク19は、冷却ユニット34の外部に配置し、配管20に可撓性を持たせかつその長さを長くしておくことで、ポンプ17、放熱器18及びタンク19以外の冷却ユニット34を対象に、保守やメンテナンスを行う構成としてもよい。特に、放熱器18が大型化する場合には、冷却ユニット34に放熱器18を収めるよりも、放熱器18を冷却ユニット34の外部に設けた方が保守やメンテナンスをより容易にする。
あるいは、配管20を長くするのではなく、冷却ユニット34との途中にシャッタ付きのカプラを用いることで、冷却ユニット34と配管20とを冷媒漏れ無しで分離することが可能となる。この場合には、保守やメンテナンスがさらに容易になる。
更には、受熱部材11を、流路11aを形成する部分とそれ以外の部分とに分割可能とし、流路11aを形成する部分以外の受熱部材11の部分を冷却ユニット34内に収め、流路11aを形成する部分と、ポンプ17、放熱器18、タンク19、配管20とを冷却ユニット34の外部に設ける構成としてもよい。この場合、受熱部材11の各部分の間には、熱的に優れた接触を持たせるため、熱伝導率が比較的高く、形状的に薄い熱伝導シートを用いたり、熱伝導グリースを貼付することが望ましい。
〔変形例7〕
次に、上記実施形態におけるシート冷却装置の更に他の変形例(以下、本変形例を「変形例7」という。)について説明する。
図17は、本変形例7におけるシート冷却装置を示す概略構成図である。
このシート冷却装置は、受熱部材である液体冷却ローラ21の内部に、熱均一化部材である3本のヒートパイプ35を設けた構成となっている。この構成では、液体冷却ローラ21の熱を、ヒートパイプ35を用いて、液体冷却ローラ21の間でシート幅方向に熱交換させることにより、幅方向において液体冷却ローラ21の温度を均一化することができる。よって、この構成でも、冷却後のシート9の幅方向における温度の不均一を解消することができる。しかも、この構成によれば、シート搬送方向におけるシート冷却装置の長さを短くでき、シート冷却装置のコンパクト化を図ることができる。
また、図18に示すように、シート冷却部として、上記変形例2で説明した図8に示すものを用いる場合には、その冷却ベルト25の内周面にヒートパイプローラ36を接触させ、冷却ベルト25のシート幅方向における温度の不均一を解消するようにしてもよい。この場合、ヒートパイプローラ36によって温度が均一化された冷却ベルト25の部分がシート9に当接することになるので、幅方向における温度勾配がシート9が生じないようにシート9を冷却することが可能となる。
〔変形例8〕
次に、上記実施形態における熱均一化部の更に他の変形例(以下、本変形例を「変形例8」という。)について説明する。
上記実施形態の熱均一化部材12では、シート9から熱をほとんど除去しないで、シート9の間でシート幅方向に熱交換を行わせるだけなので、図3に示すたように、温度測定地点C、C’におけるシート9の温度は、温度測定地点B、B’におけるシート9の平均温度とほぼ同じ温度となっている。ここで、多数枚の連続プリント時などにおいては、シート冷却部における受熱部材11の温度が上昇して冷却能力が徐々に低下し、これにより熱均一化部を通過するシート9の温度が十分に低温にならない状態になるおそれがある。この場合、熱均一化部材12の温度も全体的に上昇するので、熱均一化部材12のヒートパイプによる熱輸送能力が低下し、シート9の温度を均一化させにくくなる。そこで、本変形例8では、熱均一化部の熱均一化部材12に冷却機能を持たせ、熱均一化部材12の温度上昇を抑制する。
図19は、本変形例8における熱均一化部の構成を示す概略構成図である。
図20は、多数枚の連続プリントの際の最終プリント時における各温度測定地点A、A’、B、B’、C、C’のシート9の平均温度を示したグラフである。
本変形例8の熱均一化部は、熱均一化部材12内のヒートパイプ38を図19中奥側へ延出させ、その延出部分に冷却機構を設けた構成となっている。この冷却機構は、ヒートパイプ38の延出部分に複数枚のフィン37を取り付け、これを図示しないファンによって冷却するものを用いているが、これに限られない。
本変形例8では、多数枚の連続プリントの際の最終プリント時には、受熱部材11それ自体の温度がそれまでのプリント時にシートから受けた熱によって上昇している。そのため、受熱部材11を通過した直後の温度測定地点B、B’におけるシート9の平均温度は、図20に示すように、図3に示した上記実施形態の場合に比べると、高い温度になっている。ただし、本変形例8では、熱均一化部にヒートパイプ38の冷却機構が設けられているので、ヒートパイプ15の温度上昇が抑制されるとともに、僅かながら熱均一化部材12を介してシート9から熱を奪うことによりシート9を冷却する機能も発揮する。
本変形例8によれば、ヒートパイプ38の温度上昇が冷却機構により抑制されるため、多数枚の連続プリントの際にも、シート9に当接した熱均一化部材12のヒートパイプ15により安定してシート9の間で熱の授受を速やかに行うことができ、シート9の温度が均一化される。しかも、熱均一化部において僅かながらシート9の冷却効果も得られることから、シート冷却部で冷却し切れなかった分を熱均一化部で補うことができ、多数枚の連続プリントの際でもシート9の温度を低温に抑えることが可能となる。
〔実施例1〕
次に、本発明の一実施例(以下、本実施例を「実施例1」という。)について説明する。
本実施例1は、図5に示したシート冷却装置を用いた上記実施形態のプリンタである。本実施例1において、液体冷却ローラ21は、外径が30mmであり、長さが350mmであり、厚さが1.5mmである中空のSUS製ローラを用い、その両端を図6に示したロータリジョイント22で回転可能に支持する構成としたものである。配管20には、SUS製パイプとEPDMゴムチューブとを組み合わせたものを用いた。ポンプ17には遠心式ポンプを用いた。放熱器18には、コルゲート型120mm×120mm寸法の放熱器を用いた。タンク19には、100ccの容積のアルミニウム製タンクを用いた。冷媒には、純水にプロピレングリコール40wt%希釈した溶液(凍結温度−12℃)に、ベンゾトリアゾール等の防錆剤を添加したものを用いた。熱均一化部材12は、アルミニウム製の長さ350mmのスティック形状の部材に、外径4mm、長さ340mmのヒートパイプ15を圧入して作製した。搬送ローラ13,14には、シリコーンゴム製の外径25mmのローラを用いた。
以上の構成をもつシート冷却装置を備えたプリンタを、両面連続稼動(1分間に105枚の連続通紙)を3時間行った結果、シート冷却装置の入口側(図2中符号A、A’で示す地点)と出口側(図2中符号C、C’で示す地点)におけるシート両端領域の温度を測定した。その測定結果は、下記の表1に示すとおりである。なお、室温は26℃であった。
Figure 2009128845
本実施例1によれば、シート両端における温度差をわずか1℃の範囲内に収めることができ、シート幅方向における温度を実質的に均一化できたものと言える。
また、本実施例1によれば、上述した稼働実験中にジャムが生じることはなく、機外に排紙されたシートには温度差に起因したカールも特に見られず、また、排紙されて積層したシート間に張り付きもなく、良好な結果であった。
〔実施例2〕
次に、本発明の他の実施例(以下、本実施例を「実施例2」という。)について説明する。
本実施例2は、図8に示したシート冷却装置を用いた上記実施形態のプリンタである。
本実施例2において、冷却用部材23は、アルミニウム製の長さ350mmのスティック形状の部材に対し、直径4mmの円の断面を有するように切削加工し、その両端に冷媒の出入口用の継ぎ手を付加したものである。また、冷却ベルト25は、厚さ90μmのポリイミドを基材として、その上に厚さ300μmのシリコーンゴム、さらにその上に厚さ30μmのテフロン(登録商標)をコーティングしたシームレスベルトである。配管20には、SUS製パイプとEPDMゴムチューブとを組み合わせたものを用いた。ポンプ17には遠心式ポンプを用いた。放熱器18には、コルゲート型120mm×120mm寸法の放熱器を用いた。タンク19には、100ccの容積のアルミニウム製タンクを用いた。冷媒には、純水にプロピレングリコール40wt%希釈した溶液(凍結温度−12℃)に、ベンゾトリアゾール等の防錆剤を添加したものを用いた。熱均一化部材12は、アルミニウム製の長さ350mmのスティック形状の部材に、外径4mm、長さ340mmのヒートパイプ15を圧入して作製した。搬送ローラ13,14には、シリコーンゴム製の外径25mmのローラを用いた。
以上の構成をもつシート冷却装置を備えたプリンタを、両面連続稼動(1分間に105枚の連続通紙)を3時間行った結果、シート冷却装置の入口側(図2中符号A、A’で示す地点)と出口側(図2中符号C、C’で示す地点)におけるシート両端領域の温度を測定した。その測定結果は、下記の表2に示すとおりである。なお、室温は25℃であった。
Figure 2009128845
本実施例2によれば、シート両端における温度差をわずか1℃の範囲内に収めることができ、シート幅方向における温度を実質的に均一化できたものと言える。
また、本実施例2によれば、上述した稼働実験中にジャムが生じることはなく、機外に排紙されたシートには温度差に起因したカールも特に見られず、また、排紙されて積層したシート間に張り付きもなく、良好な結果であった。
〔実施例3〕
次に、本発明の更に他の実施例(以下、本実施例を「実施例3」という。)について説明する。
本実施例3は、図15に示したシート冷却装置を用いた上記実施形態のプリンタである。本実施例3において、液体冷却ローラ21は、外径が30mmであり、長さが350mmであり、厚さが1.5mmである中空のSUS製ローラを用い、その両端を図6に示したロータリジョイント22で回転可能に支持する構成としたものである。配管20には、SUS製パイプとEPDMゴムチューブとを組み合わせたものを用いた。ポンプ17には遠心式ポンプを用いた。放熱器18には、コルゲート型120mm×120mm寸法の放熱器を用いた。タンク19には、100ccの容積のアルミニウム製タンクを用いた。冷媒には、純水にプロピレングリコール40wt%希釈した溶液(凍結温度−12℃)に、ベンゾトリアゾール等の防錆剤を添加したものを用いた。熱均一化部材であるヒートパイプローラ26は、外径が30mmで長さが350mmのSUS製のものを使用した。
以上の構成をもつシート冷却装置を備えたプリンタを、両面連続稼動(1分間に105枚の連続通紙)を3.5時間行った結果、シート冷却装置の入口側(図2中符号A、A’で示す地点)と出口側(図2中符号C、C’で示す地点)におけるシート両端領域の温度を測定した。その測定結果は、下記の表3に示すとおりである。なお、室温は29℃であった。
Figure 2009128845
本実施例3によれば、シート両端における温度差をわずか1℃の範囲内に収めることができ、シート幅方向における温度を実質的に均一化できたものと言える。
また、本実施例3によれば、上述した稼働実験中にジャムが生じることはなく、機外に排紙されたシートには温度差に起因したカールも特に見られず、また、排紙されて積層したシート間に張り付きもなく、良好な結果であった。
以上、上記実施形態並びに各変形例に係るプリンタは、移動媒体としての記録媒体であるシート9上にトナー画像を形成するプリンタエンジンと、シート9上のトナー画像をシート9に加熱定着する加熱定着手段としての定着装置7と、定着装置7によって加熱されたシート9を冷却する記録媒体冷却手段としてのシート冷却装置とを備えた画像形成装置である。このシート冷却装置は、上記変形例7を除いて、シート9を冷却する冷却手段としてのシート冷却部と、シート冷却部によって冷却されたシート9の熱を、ヒートパイプ15を用いてシート9の間で幅方向に熱交換させることにより、幅方向においてシート9の温度を均一化する熱均一化手段としての熱均一化部とを備えている。このような構成により、熱均一化部は、すでにシート冷却部によって十分に冷却されたシート9に対して、ヒートパイプを用いた熱均一化処理を行うことができる。よって、ヒートパイプの作用により、シート9の熱をそのシート9の間で幅方向に迅速にかつ効率よく熱交換させることが可能となる。その結果、シート冷却部による冷却後のシート9の幅方向における温度の不均一を、熱均一化部によって均一化することができる。
上記実施形態並びに各変形例においては、シート冷却部が、シート9の熱を冷媒へ伝達するための受熱部材11,21,23,24,25と、冷媒の熱を別媒体である空気等へ伝達するための放熱部材としての放熱器18と、受熱部材から熱を受けた冷媒を放熱器18へ移送するための移送手段を構成するポンプ17及び配管20とを有する構成である。このような構成により、シート9の熱を効率よく除去することができ、シート9の冷却を効果的に行うことができる。
特に、上記実施形態並びに各変形例のうち、受熱部材が、内部に冷媒が通過する流路21aを有し、シート9との当接部でシート搬送方向に寄与する方向へ回転するローラ部材である液体冷却ローラ21で構成されたものであれば、シート9の搬送負荷が軽減され、安定したシート搬送を実現できる。
また、上記実施形態並びに各変形例のうち、受熱部材が、内部に冷媒が通過する流路23aを有する第一受熱部としての冷却用部材23と、冷却用部材23に接触しつつ、シート9との当接部でシート搬送方向に寄与する方向へ無端移動する第二受熱部としての冷却ベルト25とで構成されたものでも、シート9の搬送負荷が軽減され、安定したシート搬送を実現できる。
また、上記実施形態並びに各変形例のうち、熱均一化部をシート冷却部のシート搬送方向下流側に配置したものであれば、簡易な構成で、シート冷却部による冷却後のシート9の幅方向における温度の不均一を均一化することができる。
また、上記実施形態並びに各変形例のうち、シート9を2つの挟持部材で挟持する挟持手段を備え、これらの挟持部材のうちの一方を、シート冷却部を構成する部材であってシート9から熱を奪うための受熱部材11,21とし、他方を、熱均一化部を構成する部材であってシート9との間で熱の受け渡しを行うための熱均一化部材12,26,27,28,29としたものであれば、シート冷却装置のコンパクト化を図ることができる。
また、上記実施形態並びに各変形例のうち、熱均一化部を、シート9との当接部でシート搬送方向に寄与する方向へ回転するヒートパイプローラ26で構成したものであれば、熱均一化部を通過するシート9の搬送負荷が軽減され、安定したシート搬送を実現できる。
また、上記実施形態並びに各変形例のうち、熱均一化部を、ヒートパイプ15を有する第一熱均一化部28と、第一熱均一化部28に接触しつつ、シート9との当接部でシート搬送方向に寄与する方向へ無端移動する第二熱均一化部としての搬送ベルト29とから構成したものであれば、熱均一化部を通過するシート9の搬送負荷が軽減され、安定したシート搬送を実現できる。
また、上記実施形態並びに各変形例においては、シート冷却部が、シート9に接触してシート9から熱を奪うことによりシート9を冷却するものであり、かつ、熱均一化部が、シート9に接触してシート9との間で熱の受け渡しを行うことによりシート9の温度を均一化するものであり、シート冷却部を構成する部材であってシート9に接触する受熱部材11,21,23,24,25、及び、熱均一化部を構成する部材であってシート9に接触する熱均一化部材12,26,27,28,29の幅方向長さを、シート9の幅方向長さよりも長いものとしている。これにより、シート9の全面に対して冷却および温度均一化を行うことができ、信頼性が向上する。
上記変形例6のように、シート冷却部の少なくとも一部と熱均一化部とを単一ユニットで構成することで、保守やメンテナンス作業が容易になる。
また、上記変形例7に係るシート冷却装置は、シート9の熱を冷媒へ伝達するための受熱部材である液体冷却ローラ21と、冷媒の熱を別媒体である空気等へ伝達するための放熱部材としての放熱器18と、液体冷却ローラ21から熱を受けた冷媒を放熱器18へ移送するための移送手段を構成するポンプ17及び配管20とを有するシート冷却部と、液体冷却ローラ21の内部に配置され、液体冷却ローラ21の熱を、ヒートパイプ35を用いて液体冷却ローラ21の間で幅方向に熱交換させることにより、幅方向において液体冷却ローラ21の温度を均一化する熱均一化部とを備えている。このような構成でも、冷却後のシート9の幅方向における温度の不均一を解消することができる。しかも、この構成によれば、シート冷却装置のコンパクト化を図ることもできる。
実施形態に係るプリンタ全体の概略構成図である。 同プリンタのシート冷却装置を示す概略構成図である。 各温度測定地点A、A’、B、B’、C、C’におけるシートの平均温度を示したグラフである。 シート冷却装置の搬送ローラを搬送ベルトに変更した例を示す説明図である。 変形例1におけるシート冷却装置を示す概略構成図である。 変形例1における受熱部材の流路に対する冷媒の供給と排出の機構を示す説明図である。 変形例1における受熱部材の流路に対する冷媒の供給と排出の機構の他の例を示す説明図である。 変形例2におけるシート冷却装置を示す概略構成図である。 変形例3におけるシート冷却装置を示す概略構成図である。 変形例3におけるシート冷却装置の他の例を示す説明図である。 変形例3におけるシート冷却装置の更に他の例を示す説明図である。 変形例3におけるシート冷却装置の更に他の例を示す説明図である。 変形例4におけるシート冷却装置を示す概略構成図である。 変形例4におけるシート冷却装置の他の例を示す説明図である。 変形例5におけるシート冷却装置を示す概略構成図である。 変形例6におけるシート冷却装置を示す概略構成図である。 変形例7におけるシート冷却装置を示す概略構成図である。 変形例7におけるシート冷却装置の他の例を示す説明図である。 変形例8における熱均一化部の構成を示す概略構成図である。 変形例8において、多数枚の連続プリントの際の最終プリント時における各温度測定地点A、A’、B、B’、C、C’のシート9の平均温度を示したグラフである。
符号の説明
4 感光体
7 定着装置
9 シート
10 シート冷却装置
11 受熱部材
11a,21a,23a 流路
12 熱均一化部材
13,14 搬送ローラ
15,35,38 ヒートパイプ
17 ポンプ
18 放熱器
19 タンク
20 配管
21 液体冷却ローラ
22,22’ ロータリジョイント
23 冷却用部材
25 冷却ベルト
26,36 ヒートパイプローラ
28 第一熱均一化部
29 搬送ベルト
30,31 搬送ベルト
34 冷却ユニット
37 フィン

Claims (12)

  1. 移動媒体を冷却する冷却手段と、
    該冷却手段によって冷却された移動媒体の熱を、ヒートパイプを用いて、移動媒体移動方向に対して直交する幅方向に該移動媒体の間で熱交換させることにより、該幅方向において該移動媒体の温度を均一化する熱均一化手段とを備えることを特徴とする移動媒体冷却装置。
  2. 請求項1の移動媒体冷却装置において、
    上記冷却手段は、上記移動媒体の熱を冷媒へ伝達するための受熱部材と、該冷媒の熱を別媒体へ伝達するための放熱部材と、該受熱部材から熱を受けた冷媒を該放熱部材へ移送するための移送手段とを有するものであることを特徴とする移動媒体冷却装置。
  3. 請求項2の移動媒体冷却装置において、
    上記受熱部材は、内部に上記冷媒が通過する流路を有し、上記移動媒体との当接部で移動媒体移動方向に寄与する方向へ回転するローラ部材であることを特徴とする移動媒体冷却装置。
  4. 請求項2の移動媒体冷却装置において、
    上記受熱部材は、内部に上記冷媒が通過する流路を有する第一受熱部と、該第一受熱部に接触しつつ、上記移動媒体との当接部で移動媒体移動方向に寄与する方向へ無端移動する第二受熱部とから構成されていることを特徴とする移動媒体冷却装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の移動媒体冷却装置において、
    上記熱均一化手段を、上記冷却手段の移動媒体移動方向下流側に配置したことを特徴とする移動媒体冷却装置。
  6. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の移動媒体冷却装置において、
    上記移動媒体を2つの挟持部材で挟持する挟持手段を備えており、
    該2つの挟持部材のうちの一方は、上記冷却手段を構成する部材であって該移動媒体から熱を奪うための部材であり、
    他方は、上記熱均一化手段を構成する部材であって該移動媒体との間で熱の受け渡しを行うための部材であることを特徴とする移動媒体冷却装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の移動媒体冷却装置において、
    上記熱均一化手段は、上記移動媒体との当接部で移動媒体移動方向に寄与する方向へ回転するヒートパイプローラであることを特徴とする移動媒体冷却装置。
  8. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の移動媒体冷却装置において、
    上記熱均一化手段は、上記ヒートパイプを有する第一熱均一化部と、該第一熱均一化部に接触しつつ、上記移動媒体との当接部で移動媒体移動方向に寄与する方向へ無端移動する第二熱均一化部とから構成されていることを特徴とする移動媒体冷却装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の移動媒体冷却装置において、
    上記冷却手段は、上記移動媒体に接触して該移動媒体から熱を奪うことにより該移動媒体を冷却するものであり、
    上記熱均一化手段は、上記移動媒体に接触して該移動媒体との間で熱の受け渡しを行うことにより該移動媒体の温度を均一化するものであり、
    該冷却手段を構成する部材であって該移動媒体に接触する部材、及び、該熱均一化手段を構成する部材であって該移動媒体に接触する部材は、上記幅方向の長さが該移動媒体における該幅方向の長さよりも長いものであることを特徴とする移動媒体冷却装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の移動媒体冷却装置において、
    上記冷却手段の少なくとも一部及び上記熱均一化手段を単一ユニットで構成したことを特徴とする移動媒体冷却装置。
  11. 移動媒体の熱を冷媒へ伝達するための受熱部材と、該冷媒の熱を別媒体へ伝達するための放熱部材と、該受熱部材から熱を受けた冷媒を該放熱部材へ移送するための移送手段とを有する冷却手段と、
    該受熱部材の内部に配置され、該受熱部材の熱を、ヒートパイプを用いて、移動媒体移動方向に対して直交する幅方向に該受熱部材の間で熱交換させることにより、該幅方向において該受熱部材の温度を均一化する熱均一化手段とを備えることを特徴とする移動媒体冷却装置。
  12. 記録媒体上にトナー画像を形成するプリンタエンジンと、
    記録媒体上のトナー画像を該記録媒体に加熱定着する加熱定着手段と、
    該加熱定着手段によって加熱された記録媒体を冷却する記録媒体冷却手段とを備えた画像形成装置において、
    上記記録媒体冷却手段として、請求項1乃至11のいずれか1項に記載の移動媒体冷却装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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JP2007306839A Withdrawn JP2009128845A (ja) 2007-11-28 2007-11-28 移動媒体冷却装置及びこれを備えた画像形成装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012098677A (ja) * 2010-11-05 2012-05-24 Ricoh Co Ltd 冷却装置及び画像形成装置
JP2014186288A (ja) * 2013-02-20 2014-10-02 Ricoh Co Ltd 冷却装置、及び、画像形成装置
US11187468B2 (en) 2016-12-28 2021-11-30 Ricoh Company, Ltd. Loop heat pipe wick, loop heat pipe, cooling device, and electronic device, and method for manufacturing porous rubber and method for manufacturing loop heat pipe wick

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