JP2009128069A - ガス漏洩検知方法及びガス漏洩検知装置 - Google Patents

ガス漏洩検知方法及びガス漏洩検知装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ガス漏洩の可能性があることを的確に判定でき、また、安全性も向上し得るガス漏洩検知方法及びガス漏洩検知装置を提供する。
【解決手段】ガス機器に燃料ガスGを供給するガス供給路2において、燃料ガスGに所定量以上の流量変化が計測され、その後、ガス流量が過渡応答を経て定常状態に達した直後に、燃料ガスGに圧力変化を付与して、その圧力変化付与で生じるガス流量の変化を調べることにより全ガス流量Q0のうち、圧力変化を減殺する制御手段が組み込まれているガス機器への供給流量Q0′以外の流量Q0″を無制御流量として求めるとともに、この無制御流量Q0″が大きいほど短い制限時間Tsを設定し、その後、その無制御流量Q0″の存在が設定制限時間Tsにわたって継続したときガス漏洩の可能性があると判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、各種のガス機器に対する燃料ガス供給系でのガス漏洩検知に適したガス漏洩検知方法及びガス漏洩検知装置に関し、特にガス消費量を計測するガスメータの機能向上に適したガス漏洩検知方法及びガス漏洩検知装置に関する。
従来、ガス漏洩検知に使用可能なガス器具判別装置として、ガス流量に変化が生じたとき、その変化流量に基づいて個別ガス器具単位の流量を求め、また、ガス圧力を能動的に変化させたときのガス流量変化に基づき、全ガス流量のうちガスガバナが装備されているガス器具に供給されているガス流量の割合を求めて、その割合と全ガス流量とに基づいてガスガバナが装備されているガス器具に供給されているガス流量とガスガバナが装備されていないガス器具に供給されているガス流量とを求め、これらガスガバナ装備非装備別のガス流量と前記個別ガス器具単位の流量とを比較することで、使用されているガス器具のガスガバナ装備の有無を判別して、その判別結果に基づき使用されているガス器具の種類を判別するものが提案されている(特許文献1の段落〔0009〕参照)。
そして、このガス器具判別装置を用いたガス安全遮断装置として、使用されているガス器具が全てガスガバナを有するガス器具の場合には明らかにガス漏れの危険性はないものと判別し、同じような微小流量が長時間検出されても、ガスガバナを有するガス器具(例えばファンヒータ)のみが使用されている場合にはガスを遮断せず、ガスガバナを有しない器具が使用されている場合にはガス漏れと判断してガス遮断を行うものが提案されている(特許文献1の段落〔0049〕参照)。
特開平7−151580号公報
しかし、種々のガス器具の中には個別のガス流量調整を頻繁に行うものも多いなどのことから、上記した特許文献1のガス器具判別装置では、ガス流量の変化流量に基づいて個別ガス器具単位の流量を特定することが難しく、この為、使用されているガス器具の種類を正確に判別することが難しい問題があった。
そして、このことに原因して、特許文献1のガス器具判別装置を用いたガス安全遮断装置では、ガス漏洩の可能性があるにもかかわらずガス遮断が長時間にわたって行われなかったり、また逆に、ガス漏洩の危険性がないにもかかわらずガス遮断が行われるといったことが生じる可能性があった。
この実情に鑑み、本発明の主たる目的は、ガス漏洩の可能性があることを的確に判定できるガス漏洩検知方法及びガス漏洩検知装置を提供することにある。
本発明に係るガス漏洩検知方法の第1特徴構成は、
ガス機器に燃料ガスを供給するガス供給路において、燃料ガスに所定量以上の流量変化が計測され、その後、ガス流量が過渡応答を経て定常状態に達した直後に、
前記燃料ガスに圧力変化を付与して、その圧力変化付与で生じるガス流量の変化を調べることにより全ガス流量のうち、圧力変化を減殺する制御手段が組み込まれているガス機器への供給流量以外の流量を無制御流量として求めるとともに、この無制御流量が大きいほど短い制限時間を設定し、
その後、前記無制御流量の存在が設定制限時間にわたって継続したときガス漏洩の可能性があると判定する点にある。
つまり、圧力変化を減殺する制御手段(例えば、ガスガバナやPID制御式等の自動流量調整手段など)が組み込まれたガス機器への供給流量Q0′(以下、制御流量Q0′と略称することがある)がガス供給路の全ガス流量Q0(=Q0′)を占める状態では、図7に示す如く、その供給ガスの全部に対して上記制御手段が作用することから、上記圧力変化の付与(P0→P1)によりガス流量を変化させても、ガス流量は僅かなオフセットが残る場合もあるが、上記制御手段としてのガスガバナ等制御機器の制御範囲内では圧力変化付与直後の一時的な過渡応答を経てほぼ圧力変化付与前の流量Q0に戻るようになる。
換言すれば、圧力変化の付与後においてガス流量が圧力変化付与前の流量Q0に戻る場合には、圧力変化を減殺する制御手段が組み込まれていないガス機器への供給流量やガス漏洩による発生流量、あるいは、それらの合計ガス流量(以下、これらを無制御流量Q0″と略称することがある)が存在しない(Q0″=0)と判定することができる。
一方、圧力変化を減殺する制御手段が組み込まれているガス機器へのガス供給(制御流量Q0′)が無く、圧力変化を減殺する制御手段が組み込まれていないガス機器への供給流量か、ガス漏洩による発生流量かのいずれか、あるいは、それらの合計のガス流量(無制御流量Q0″)がガス供給路の全ガス流量Q0(=Q0″)を占めている状態では、図8に示す如く、制御手段の作用が全くないことから圧力変化の付与後もガス流量は圧力変化付与前の流量Q0に戻ることがなく、上記圧力変化の付与(P0→P1)によりガス流量を変化させると、その付与圧力変化に応じた流量変化(Q1−Q0)が圧力を元に戻さない限り継続的に残存する状態になる。
そして、上記無制御流量については圧力の平方根に比例することが一般的に知られていることから、上記の如く無制御流量Q0″が全ガス流量Q0(=Q0″)を占める場合の圧力変化付与前における全ガス流量Q0及び圧力P0と、圧力変化付与後における全ガス流量Q1及び圧力P1との関係は次の(式1)で表される。
Q1/Q0=√(P1/P0) ………(式1)
但し、Q0=Q0″(無制御流量)
Q1=Q1″(無制御流量)
すなわち、この(式1)の関係が満たされる場合には、全ガス流量Q0が無制御流量である(Q0″=Q0)と判定することができる。
また、上記制御流量Q0′と無制御流量Q0″とが混在して、それらの合計流量がガス供給路の全ガス流量Q0(=Q0′+Q0″)となっている状態では、上記圧力変化の付与(P0→P1)によりガス流量を変化させると、図9に示す如く、その流量変化のうち制御流量Q0′について生じた変化部分は制御手段の作用により圧力変化付与直後の過渡応答を経て消失し、他方の無制御流量Q0″について生じた変化部分(Q1−Q0)が圧力を元に戻さない限り継続的に残存する状態になる。
ここで、この残存する流量変化部分(Q1−Q0)は無制御流量Q0″の変化により生じたものであるから、圧力変化付与後の無制御流量をQ1″とすれば、次の(式2)が得られ、
Q1−Q0=Q1″−Q0″ ………(式2)
また、圧力変化付与前後の無制御流量Q0″,Q1″は前記(式1)と同様に次の(式3)で表される。
Q1″/Q0″=√(P1/P0) ………(式3)
すなわち、制御流量Q0′と無制御流量Q0″とが混在する場合についても上記(式2),(式3)などにより無制御流量Q0″を求めることができる。
以上のことから明らかなように、圧力変化付与前後の圧力の関係が既知の状態で、圧力変化の付与により生じるガス流量の変化を調べれば、無制御流量Q0″(又はQ1″)の有無及びその流量値を正確に判定することができる。
そこで、本発明に係るガス漏洩検知方法の第1特徴構成では、圧力変化付与で生じるガス流量の変化を調べることにより、ガス漏洩による発生流量の可能性がある流量として上記無制御流量(圧力変化を減殺する制御手段が組み込まれていないガス機器への供給流量又はガス漏洩による発生流量)を求める。
そして、この無制御流量の存在が所定の制限時間にわたって継続したときガス漏洩の可能性があると判定するが、制限時間をガス器具の種類毎の固定的な一定時間とするのではなく、無制御流量がガス漏洩による発生流量であった場合、その無制御流量が大きいほど危険度が高くなることを考慮して、無制御流量が大きいほど短い制限時間を設定するようにし、その後、無制御流量の存在がその設定制限時間にわたって継続したときガス漏洩の可能性があると判定する。
したがって、上記第1特徴構成によれば、先述した特許文献1のガス安全遮断装置などに比べ、ガス漏洩の可能性があることを一層的確に判定することができて、ガス漏洩の可能性があるにもかかわらずガス漏洩の可能性があることの判定が長時間にわたって行われなかったり、また逆に、ガス漏洩の危険性がないにもかかわらずガス漏洩の可能性があると判定されるといったことを効果的に防止することができる。
また、無制御流量が大きいほど短い制限時間を設定するようにしたことで特に安全性の面において一層優れたガス漏洩検知方法となる。
なお、上記第1特徴構成の実施において、無制御流量が大きいほど短い制限時間を設定するにあたっては、無制御流量と換気回数と爆発限界濃度との三者の相関に従って、無制御流量の各流量値につき所定の換気回数の下で爆発限界濃度に達する前の所定ガス濃度に至るまでの想定時間を設定制限時間として設定するのが望ましい。
本発明に係るガス漏洩検知方法の第2特徴構成は、前記第1特徴構成の実施にあたり、
前記無制御流量を次式
Q0″=(Q1−Q0)/(√(P1/P0)−1)
ここで、Q0″;無制御流量
Q0;圧力変化付与前のガス流量
Q1;圧力変化付与後のガス流量
P0;圧力変化付与前のガス圧力
P1;圧力変化付与後のガス圧力
に基づいて求める点にある。
つまり、制御流量Q0′と無制御流量Q0″とが混在して、それらの合計流量がガス供給路の全ガス流量Q0(=Q0′+Q0″)となっている状態(図9参照)では、圧力変化の付与(P0→P1)によりガス流量を変化させると、前述の如く、その流量変化のうち制御流量Q0′について生じた変化部分は制御手段の作用により圧力変化付与直後の過渡応答を経て消失し、他方の無制御流量Q0″について生じた変化部分(Q1−Q0)が圧力を元に戻さない限り継続的に残存する状態になる。
そして、この場合の圧力変化付与前における全ガス流量Q0,制御流量Q0′,無制御流量Q0″,圧力P0と、圧力変化付与後における全ガス流量Q1,制御流量Q1′,無制御流量Q1″,圧力P1の関係は次の(式3)〜(式6)で表される関係になる。
Q1″/Q0″=√(P1/P0) ………(式3)
Q0=Q0′+Q0″ ………(式4)
Q1=Q1′+Q1″ ………(式5)
Q0′=Q1′ ………(式6)
なお、(式3)は圧力変化付与前後における無制御流量と圧力との関係を示し、(式4)及び(式5)は圧力変化付与前及び圧力変化付与後の夫々における全ガス流量と制御流量と無制御流量との関係を示し、(式6)は圧力変化付与後における過渡応答の後の制御流量が圧力変化付与前の制御流量に戻ることを示している。
ここで、例えば(式4)〜(式6)によりQ0′,Q1′を消去して次の(式7)を導き、
Q0−Q0″=Q1−Q1″ ………(式7) (実質的に前記(式2))
この(式7)と(式3)とによりQ1″を消去するように、次の如く式を順次変形すればQ0″を未知数とする(式8)が得られる。
Q0″=(Q1−Q0+Q0″)/√(P1/P0)
Q0″=(Q1−Q0)/√(P1/P0)+Q0″/√(P1/P0)
Q0″(1−1/√(P1/P0))=(Q1−Q0)/√(P1/P0)
Q0″=(Q1−Q0)/(√(P1/P0)−1) ………(式8)
この(式8)は制御流量Q0′と無制御流量Q0″とが混在する場合において圧力変化付与前の無制御流量Q0″を求める式として導かれるが、
制御流量Q0′が全ガス流量Q0を占める場合の条件式であるQ1=Q0(即ち、圧力変化付与前後の全ガス流量が等しい)を(式8)に代入すると、無制御流量Q0″=0となり、
また、無制御流量Q0″が全ガス流量Q0を占める場合の条件式Q1/Q0=√(P1/P0)(即ち、前記(式1))を(式8)に代入すると、無制御流量Q0″=全ガス流量Q0となることからも分かるように、
上記(式8)は、制御流量Q0′と無制御流量Q0″とが混在する場合に限らず、制御流量Q0′が全ガス流量Q0を占める場合及び無制御流量Q0″が全ガス流量Q0を占める場合にも無制御流量Q0″を求める式として使用することができる。
したがって、この(式8)に基づき無制御流量を求める上記第2特徴構成によれば、制御流量Q0′と無制御流量Q0″とが混在する場合、制御流量Q0′が全ガス流量Q0を占める場合、並びに、無制御流量Q0″が全ガス流量Q0を占める場合夫々の場合分けを伴うことなく簡便に無制御流量Q0″を求めることができ、ひいては、前記第1特徴構成の実施を容易にすることができる。
本発明に係るガス漏洩検知方法の第3特徴構成は、前記第1又は第2特徴構成の実施にあたり、
前記設定制限時間として、前記無制御流量の積算値が所定空間を爆発限界に至らせる量に達するのに要する時間よりも僅かに短い時間を設定する点にある。
つまり、この第3特徴構成によれば、無制御流量の積算値が所定空間を爆発限界に至らせる量に達する直前の時点(換言すれば、ガス漏洩による発生流量の可能性がある継続的に一定の無制御流量が一定の換気状態にある所定空間を爆発限界に至らせる事態となる直前の時点)でガス漏洩の可能性があると判定する形態となり、これにより、必要以上に頻繁なガス漏洩可能性の判定を一層効果的に防止しながら、安全性の面でさらに優れたガス漏洩検知方法にすることができる。
本発明に係るガス漏洩検知方法の第4特徴構成は、前記第1〜第3のいずれかの特徴構成の実施にあたり、
前記無制御流量の判別において、前記圧力変化付与を複数段にわたって行い、各段の圧力変化付与におけるガス流量の変化量とガス圧力との関係が次式
qn/qm=√(Pn/Pm)
ここで、qm,qn;m段目及びn段目における元の流量からのガス流量変化量
Pm,Pn;m段目及びn段目におけるガス圧力(大気圧との差圧)
を満たすことを確認することで、前記無制御流量の判別精度を向上させる点にある。
つまり、複数段の圧力変化付与(P0→P1),(P1→P2)の夫々において生じるガス流量の変化は、前述と同様、制御流量Q0′がガス供給路の全ガス流量Q0(=Q0′)を占める状態では、図2に示す如く、ガス流量は各段とも圧力変化付与直後の一時的な過渡応答を経てほぼ圧力変化付与前の流量Q0に戻る。
一方、無制御流量Q0″がガス供給路の全ガス流量Q0(=Q0″)を占めている状態では、図3に示す如く、各段とも付与圧力変化に応じた流量変化(Q1−Q0),(Q2−Q0)が圧力を元に戻さない限り継続的に残存する状態になる。
そして、この場合における各段の圧力変化付与前後の流量及び圧力の関係は、2段の圧力変化付与の場合、各段とも前述の(式1)と同様に、次の(式9)及び(式10)で表される。
Q1/Q0=√(P1/P0) ………(式9)
但し、Q0=Q0″(無制御流量)
Q1=Q1″(無制御流量)
Q2/Q1=√(P2/P1) ………(式10)
但し、Q1=Q1″(無制御流量)
Q2=Q2″(無制御流量)
また、制御流量Q0′と無制御流量Q0″とが混在して、それらの合計流量がガス供給路の全ガス流量Q0(=Q0′+Q0″)となっている状態では、図4に示す如く、各段とも制御流量Q0′について生じた変化部分は圧力変化付与直後の過渡応答を経て消失し、他方の無制御流量Q0″について生じた変化部分(Q1−Q0),(Q2−Q0)が圧力を元に戻さない限り継続的に残存する状態になる。
そして、この場合における各段の圧力変化付与前後の流量及び圧力の関係は、2段の圧力変化付与の場合、各段とも前述の(式3)〜(式6)と同様に、次の(式11)〜(式14)及び(式15)〜(式18)で表される。
Q1″/Q0″=√(P1/P0) ………(式11)
Q0=Q0′+Q0″ ………(式12)
Q1=Q1′+Q1″ ………(式13)
Q0′=Q1′ ………(式14)
Q2″/Q1″=√(P2/P1) ………(式15)
Q1=Q1′+Q1″ ………(式16)
Q2=Q2′+Q2″ ………(式17)
Q1′=Q2′ ………(式18)
すなわち、(式11)〜(式14)は1段目の圧力変化付与前後の全ガス流量Q0,Q1、制御流量Q0′,Q1′、無制御流量Q0″,Q1″、圧力P0,P1の関係を示し、(式15)〜(式18)は2段目の圧力変化付与前後の全ガス流量Q1,Q2、制御流量Q1′,Q2′、無制御流量Q1″,Q2″、圧力P1,P2の関係を示す。
ここで、前記(式10)はQ1=Q1″,Q2=Q2″の条件があることにおいて(式15)と同等の式であるから、両式を代表して(式15)を各式に基づき次の如く変形すれば下記の(式19)が得られる。
(Q2−Q2′)/(Q1−Q1′)=√(P2/P1)
(Q2−Q1′)/(Q1−Q1′)=√(P2/P1)
(Q2−Q0′)/(Q1−Q0′)=√(P2/P1)
(Q2−Q0+Q0″)/(Q1−Q0+Q0″)=√(P2/P1)……(式19)
また、基準圧力P0を大気圧とし、各段の圧力P1,P2を大気圧P0との差圧とすれば、大気圧P0においては無制御流量Q0″(代表的にはガス漏洩による流量)が0となることから、上記(式19)は次の(式20)で表され、
(Q2−Q0)/(Q1−Q0)=√(P2/P1) ………(式20)
この(式20)において、各段における元の流量からのガス流量の変化量(Q2−Q0),(Q1−Q0)をq1,q2で表せば、
q2/q1=√(P2/P1) ………(式21)
が得られる。
さらに、この(式20)を圧力変化付与の段数について一般化すれば、
qn/qm=√(Pn/Pm) ………(式22)
但し、qm,qn;m段目及びn段目における元の流量からのガス流量変化量
Pm,Pn;m段目及びn段目におけるガス圧力(大気圧との差圧)
が得られる。
そして、制御流量Q0′が全ガス流量Q0(=Q0′)を占める場合(即ち、Q0=Q1=Q2となる場合)には上記(式20)におけるの左辺の分母分子が0となって左辺が不定をなることから(式22)は不適となるが、出発式である(式10)及び(式15)が同等の式であることからも分かるように、無制御流量Q0″が全ガス流量Q0(=Q0″)を占める場合、及び、制御流量Q0′と無制御流量Q0″との合計流量が全ガス流量Q0(=Q0′+Q0″)となっている場合には、いずれも(式22)の成立をもって無制御流量Q0″の存在を確認することができる。
したがって、各段の圧力変化付与におけるガス流量の変化量qm,qnとガス圧力Pm,Pnとの関係が所定の誤差範囲内で上記(式22)を満たすことを確認する上記第4特徴構成によれば、無制御流量の判別精度を効果的に高めることができ、ひいては、ガス漏洩可能性の判定精度を一層効果的に向上させることができる。
本発明に係るガス漏洩検知方法の第5特徴構成は、前記第1〜第4のいずれかの特徴構成の実施にあたり、
前記設定制限時間の計時中において前記圧力変化付与によるものではないガス流量の変化があったとき、その流量変化後における至近の流量定常状態において再度の前記圧力変化付与を行い、
この再度の圧力変化付与により生じるガス流量の変化を調べて全ガス流量のうちの前記無制御流量に変化があったときには、
それまでの設定制限時間の計時を途中終了して、変化後の無制御流量について新たに設定した設定制限時間の計時を開始するとともに、その変化後の無制御流量の存在が新たな設定制限時間にわたって継続したときガス漏洩の可能性があると判定し、
一方、再度の圧力変化付与により生じるガス流量の変化を調べて全ガス流量のうちの前記無制御流量に変化が無かったときには、
それまでの設定制限時間の計時を継続して、先の無制御流量の存在が設定制限時間にわたって継続したときガス漏洩の可能性があると判定する点にある。
つまり、この第5特徴構成では、上記再度の圧力変化付与によるガス流量の変化を調べて、それまでの無制御流量に変化が無かったときには、その無制御流量に対する設定制限時間(先に計時を開始している設定制限時間)の計時を継続し、その設定制限時間にわたり無制御流量が変化なく継続して存在したとき、ガス漏洩の可能性があると判定する。
一方、上記再度の圧力変化付与によるガス流量の変化を調べて、無制御流量に変化があったときには、それまでの無制御流量の存在に対しコンロなどの圧力変化を減殺する制御手段が組み込まれていないガス機器の手動による操作等があった可能性が高いとして、それまでの設定制限時間の計時を途中で終了するものの、万一、手動ガス機器の操作と判断した無制御流量が漏洩であった場合に備えて、変化後の無制御流量について新たに設定した設定制限時間の計時を開始する。そして、その後、その新たな設定制限時間にわたり変化後の無制御流量が再び変化することなく継続して存在したとき、ガス漏洩の可能性があると判定する(図6参照)。
すなわち、この第5特徴構成によれば、無制御流量の変化を迅速に検知して、それまでの設定制限時間の計時から変化後の無制御流量に対する新たな設定制限時間の計時へ迅速にリセットすることができ、これにより、ガス漏洩の可能性があることの判定を一層的確に行うことができ、また、安全性を一層高めることができる。
なお、上記第5特徴構成を実施するにあたり、ガス流量の変化後における至近の流量定常状態において再度の圧力変化付与を行うのに、流量変化量が所定量以上のある程度大きなガス流量変化があったときのみ上記再度の圧力変化付与を行うようにすれば、極微小なガス流量変化の度に再度の圧力変化付与を行う無駄を回避して、必要以上に頻繁な再度の圧力変化付与を回避することができる。
次に、本発明に係るガス漏洩検知装置は、上記ガス漏洩検知方法の実施に好適な装置を特定するものであり、その特徴構成は、
ガス機器に燃料ガスを供給するガス供給路において、燃料ガスに所定量以上の流量変化が計測され、その後、ガス流量が過渡応答を経て定常状態に達した直後に前記燃料ガスに圧力変化を付与する圧力変化付与手段と、
この圧力変化付与手段による圧力変化付与で生じるガス流量の変化を検出する流量変化検出手段と、
この流量変化検出手段の検出結果に基づき、全ガス流量のうち、圧力変化を減殺する制御手段が組み込まれているガス機器への供給流量以外の流量を無制御流量として演算する演算手段と、
この演算手段により演算された無制御流量が大きいほど短い制限時間を設定して、その後、前記無制御流量の存在が設定制限時間にわたって継続したとき、ガス漏洩の可能性があることを示す漏洩情報の出力又は前記ガス供給路の遮断を行う出力手段とを設けてある点にある。
つまり、このガス漏洩検知装置によれば、本発明に係るガス漏洩検知方法の前記第1特徴構成によるガス漏洩可能性有無の的確な判定を人為作業によることなく実施することができて、ガス漏洩の可能性がある場合に、ガス漏洩の可能性があることを示す漏洩情報の出力やガス供給路の遮断を自動的に行うことができ、これにより、先述した特許文献1のガス安全遮断装置などに比べ、実用性及び安全性に一層優れたガス漏洩検知装置とすることができる。
なお、本発明に係るガス漏洩検知装置の実施においては、本発明に係るガス漏洩検知方法の前記第2〜第5のいずれかの特徴構成を併せ実施する装置構成とするのが望ましい。
本発明に係るガス漏洩検知方法の第7特徴構成は、
ガス機器に燃料ガスを供給するガス供給路において、燃料ガスの所定量以上での流動が開始されると計時を開始し、その後、ガス流量が前記所定量以下に減少すると計時を終了するのに対し、
この計時において、計時開始からのガス流量の積算値が所定空間を爆発限界に至らせる量に達するのに要する時間の経過直前に前記ガス供給路の燃料ガスに圧力変化を付与し、
この圧力変化付与に伴う過渡応答の後、ガス流量が所定の誤差範囲内で圧力変化付与の前の定常流量に復元しなかったとき、ガス漏洩の可能性があると判定する点にある。
つまり、この第7特徴構成では、燃料ガスの所定量以上での流動が開始されると、計時を開始するとともにガス流量の積算を開始し、その後、計時開始からのガス流量の積算値が所定空間を爆発限界に至らせる量に達するのに要する時間の経過直前(換言すれば、ガス漏洩による発生流量の可能性がある継続的に一定のガス流量が一定の換気状態にある所定空間を爆発限界に至らせる事態となる直前)までの間に、ガス流量が前記所定量以下に減少したときには、ガス漏洩による危険性の問題が特にないとして、次のガス流動の開始に備え計時を終了するとともにガス流量の積算も終了する。
一方、上記計時の開始後、ガス流量が前記所定量に減少することなく、計時開始からのガス流量の積算値が所定空間を爆発限界に至らせる量に達するのに要する時間の経過直前に至ったときには、その時点でガス供給路の燃料ガスに圧力変化を付与し、そして、この圧力変化付与に伴う過渡応答の後、ガス流量が所定の誤差範囲内で圧力変化付与の前の定常流量に復元しなかったとき(即ち、そのガス流量が前記無制御流量を含み、それまでのガス流量の積算値が無制御流量の積算値となっている可能性があるとき)、危険度が高いとしてガス漏洩の可能性があると判定する。
すなわち、この第7特徴構成によれば、結果的に前記第1〜第5特徴構成の場合と同じく、無制御流量の積算値がある危険量に達する直前の時点でガス漏洩の可能性があると判定することができ、この点で、先述した特許文献1のガス安全遮断装置などに比べ、ガス漏洩の可能性があることを一層的確に判定することができ、また、特に安全性の面において一層優れたガス漏洩検知方法となる。
本発明に係るガス漏洩検知方法の第8特徴構成は、
ガス機器に燃料ガスを供給するガス供給路において、ガス流量に所定量以上の変化があると計時を開始し、その後、さらにガス流量に所定量以上の変化があると、それまでの計時を終了して新たな計時を開始するのに対し、
各々の計時において、計時開始からのガス流量の積算値が所定空間を爆発限界に至らせる量に達するのに要する時間の経過直前に前記ガス供給路の燃料ガスに圧力変化を付与し、
この圧力変化付与に伴う過渡応答の後、ガス流量が所定の誤差範囲内で圧力変化付与の前の定常流量に復元しなかったとき、ガス漏洩の可能性があると判定する点にある。
つまり、この第8特徴構成では、ガス流量に所定量以上の変化があると、計時を開始するとともにガス流量の積算を開始し、その後、計時開始からのガス流量の積算値が所定空間を爆発限界に至らせる量に達するのに要する時間の経過直前(換言すれば、ガス漏洩による発生流量の可能性がある継続的に一定のガス流量が一定の換気状態にある所定空間を爆発限界に至らせる事態となる直前)までの間に、ガス流量の新たな所定量以上の変化があったときには、それまでのガス流量についてはガス漏洩による危険性の問題が特にないとして、それまでの計時を終了するとともにガス流量の積算も終了し、そして、これに代え、新たに変化したガス流量の監視のために新たな計時を開始するとともにガス流量の新たな積算を開始する。
一方、先の計時の開始後、ガス流量の新たな所定量以上の変化が生じることなく、計時開始からのガス流量の積算値が所定空間を爆発限界に至らせる量に達するのに要する時間の経過直前に至ったときには、その時点でガス供給路の燃料ガスに圧力変化を付与し、そして、この圧力変化付与に伴う過渡応答の後、ガス流量が所定の誤差範囲内で圧力変化付与の前の定常流量に復元しなかったとき(即ち、そのガス流量が前記無制御流量を含み、それまでのガス流量の積算値が無制御流量の積算値となっている可能性があるとき)、危険度が高いとしてガス漏洩の可能性があると判定する。
すなわち、この第8特徴構成によれば、前記第7特徴構成と同様、結果的に前記第1〜第5特徴構成の場合と同じく、無制御流量の積算値がある危険量に達する直前の時点でガス漏洩の可能性があると判定することができ、この点で、先述した特許文献1のガス安全遮断装置などに比べ、ガス漏洩の可能性があることを一層的確に判定することができ、また、特に安全性の面において一層優れたガス漏洩検知方法となる。
本発明に係るガス漏洩検知方法の第9特徴構成は、前記第7又は第8特徴構成の実施にあたり、
前記圧力変化付与を複数段にわたって行い、各段の圧力変化付与におけるガス流量の変化量とガス圧力との関係が次式
qn/qm=√(Pn/Pm)
ここで、qm,qn;m段目及びn段目における元の流量からのガス流量変化量
Pm,Pn;m段目及びn段目におけるガス圧力(大気圧との差圧)
を満たすことを確認することで、ガス漏洩の判定精度を向上させる点にある。
つまり、前述の如く、無制御流量Q0″が全ガス流量Q0(=Q0″)を占める場合、及び、制御流量Q0′と無制御流量Q0″との合計流量が全ガス流量Q0(=Q0′+Q0″)となっている場合のいずれについても、前記(式22)の成立を確認すれば無制御流量Q0″の存在を確認することができる。
したがって、前記第7又は第8特徴構成の実施において、計時開始からのガス流量の積算値が所定空間を爆発限界に至らせる量に達する直前に燃料ガスに圧力変化を付与することで無制御流量の存在を判定するのに、その圧力変化付与を複数段にわたって行い、各段の圧力変化付与におけるガス流量の変化量qm,qnとガス圧力Pm,Pnとの関係が所定の誤差範囲内で上記(式22)を満たすことを確認する上記第9特徴構成によれば、無制御流量の判別精度を効果的に高めることができ、ひいては、ガス漏洩可能性の判定精度を一層効果的に向上させることができる。
〔第1実施形態〕
図1は本発明に係るガス漏洩検知方法及びガス漏洩検知装置を適用したガスメータ1の概略構成を示し、このガスメータ1は、ガス供給路2における燃料ガスGの瞬時流量Qを計測できる流量計3、燃料ガスGに圧力変化を付与する調整弁4、燃料ガスGを遮断する遮断弁5、燃料ガスGの圧力Pを計測する圧力計6、ガス流量の積算等を行う記憶演算制御部7を備えるとともに、外部機器と通信する通信部8及び積算ガス流量の表示等を行う表示部9を備えている。
記憶演算制御部7は、ガス流量Qの積算を行う流量積算部7aの他、ガス漏洩検知を行う漏洩監視部7b、計測結果や演算結果等を記憶する記憶部7c、信号の入出力を行う入出力部7dを備えており、流量積算部7aで積算した積算ガス流量及び漏洩監視部7bによるガス漏洩監視の監視結果は入出力部7dを介して出力され、表示部9に表示されるとともに通信部8から外部機器に送信される。
漏洩監視部7bは、流量計3によるガス流量Qの計測において所定量ΔQs以上の流量変化が計測され、その後、ガス流量Qが過渡応答を経て定常状態に達した直後に調整弁4を操作することで、ガス供給路2を流動する燃料ガスGに圧力変化を付与する圧力変化付与手段X1を備えている(図6参照)。
この圧力変化付与手段X1は、本例では、その1回の作動として、図2〜図4において一点鎖線で示す如く、ガス圧力Pを圧力変化付与前の圧力P0から第1設定変化量ΔPaだけ変化させた圧力P1(=P0+ΔPa)にする1段目の圧力変化付与と、その後、所定時間を経て1段目の圧力変化付与後の圧力P1から第2設定変化量ΔPb(≠ΔPa)だけ変化させた圧力P2(=P1+ΔPb)にする2段目の圧力変化付与との2段階の圧力変化付与を行い、さらにその後、所定時間を経てガス圧力Pを2段目の圧力変化付与後の圧力P2から圧力変化付与前の圧力P0(=P2−ΔPa−ΔPb)に戻す構成にしてある。
なお、上記の各所定時間としては、各段の圧力変化付与に対しガス流量Qが過渡応答を経て流量定常状態に安定するのに要する時間を設定してある。
また、漏洩監視部7bは、圧力変化付与手段X1による2段の圧力変化付与の夫々について、各段の圧力変化付与により生じるガス流量Qの変化を流量計3による流量計測により検出する流量変化検出手段X2を備えるとともに、この流量変化検出手段X2の検出結果及び圧力計6の計測結果に基づき全ガス流量Q0のうち、圧力変化を減殺する制御手段が組み込まれているガス機器への供給流量Q0′(制御流量)以外の流量Q0″(無制御流量)を演算する演算手段X3を備えている。
そしてまた、漏洩監視部7bは、演算手段X3による演算で求めた流量Q0″(無制御流量)の存在が設定制限時間Tsにわたって継続したとき、ガス漏洩の可能性があると判定してガス漏洩の可能性があることを示す漏洩情報の出力、及び、遮断弁5によるガス供給路2の遮断(燃料ガスGの遮断)を行う出力手段X4を備えている。
更に詳説すると、圧力変化を減殺する制御手段(例えば、ガスガバナやPID制御式等の自動流量調整手段など)が組み込まれたガス機器への供給流量(制御流量Q0′)がガス供給路2の全ガス流量Q0(=Q0′)を占める状態では、圧力変化付与手段X1による2段の圧力変化付与によりガス流量Qを変化させても、上記制御手段としてのガスガバナ等制御機器の制御範囲内では、図2に示す如く、1段目の圧力変化付与(P0→P1)及び2段目の圧力変化付与(P1→P2)の夫々について、ガス流量Qは圧力変化付与直後の一時的な過渡応答を経て圧力変化付与前の流量Q0に戻るようになる。
一方、圧力変化を減殺する制御手段が組み込まれているガス機器へのガス供給(制御流量Q0′)が無く、圧力変化を減殺する制御手段が組み込まれていないガス機器への供給流量か、ガス漏洩による発生流量かのいずれか、あるいは、それらの合計のガス流量(無制御流量Q0″)がガス供給路2の全ガス流量Q0(=Q0″)を占めている状態では、圧力変化付与手段X1による2段の圧力変化付与によりガス流量Qを変化させると、図3に示す如く、1段目の圧力変化付与(P0→P1)及び2段目の圧力変化付与(P1→P2)の夫々ついて、その付与圧力変化に応じた流量変化(Q1−Q0),(Q2−Q0)が圧力を元に戻さない限り継続的に残存する状態になる。
また、上記制御流量Q0′と無制御流量Q0″とが混在して、それらの合計流量がガス供給路2の全ガス流量Q0(=Q0′+Q0″)となっている状態では、圧力変化付与手段X1による2段の圧力変化付与によりガス流量Qを変化させると、図4に示す如く、1段目の圧力変化付与(P0→P1)及び2段目の圧力変化付与(P1→P2)の夫々ついて、流量変化のうち制御流量Q0′について生じた変化部分は圧力変化付与直後の過渡応答を経て消失し、他方の無制御流量Q0″について生じた変化部分(Q1−Q0),(Q2−Q0)が圧力を元に戻さない限り継続的に残存する状態になる。
そして、制御流量Q0′が全ガス流量Q0(=Q0′)を占める状態(換言すれば、無制御流量Q0″=0の状態)を含め、無制御流量Q0″が全ガス流量Q0(=Q0″)を占める状態及び制御流量Q0′と無制御流量Q0″との合計流量が全ガス流量Q0(=Q0′+Q0″)となっている状態のいずれにおいても、無制御流量Q0″は前述の如く次の(式8)により求め得ることから、
Q0″=(Q1−Q0)/(√(P1/P0)−1) ………(式8)
前記演算手段X3は、この(式8)に基づき無制御流量Q0″をガス漏洩による発生流量の可能性がある流量として求める構成にしてある。
また、ガス流量Q0中に無制御流量Q0″が含まれる場合には前述の如く次の(式22)が成立するから、
qn/qm=√(Pn/Pm) ………(式22)
但し、qm,qn;m段目及びn段目における元の流量からのガス流量変化量
Pm,Pn;m段目及びn段目におけるガス圧力(大気圧との差圧)
前記演算手段X3は、2段の圧力変化付与の夫々におけるガス流量Qの変化量とガス圧力Pとの関係が次の(式22′)
q2/q1=√(P2/P1) ………(式22′)
但し、q1=Q1−Q0
q2=Q2−Q0
P1,P2;大気圧との差圧
を満たすことを確認し、そして、(式22′)を満たすことが確認されれば次のステップに進み、(式22′)を満たすことが確認されなければ再度、圧力変化付与手段X1による2段の圧力変化付与に戻る構成にしてある。
一方、前記出力手段X4は、演算手段X3により演算された無制御流量Q0″の存在が所定の制限時間Tsにわたって継続したときガス漏洩の可能であると判定するのに、無制御流量Q0″がガス漏洩による発生流量であった場合、その無制御流量Q0″が大きいほど危険度が高くなることから、記憶部7cに記憶している図5に示す如き無制御流量Q0″と制限時間Tsとの設定関係Lに従って、無制御流量Q0″が大きいほど短い制限時間Tsを設定し、その無制御流量Q0″の存在が設定制限時間Tsにわたって継続したとき、ガス漏洩の可能性があると判定して漏洩情報の出力、及び、ガス供給路2の遮断を行う構成にしてある。
そして、上記設定関係Lは、無制御流量Q0″の積算値∫Q0″が所定空間を爆発限界に至らせる量に達するのに要する時間Tx(換言すれば、ガス漏洩による発生流量の可能性がある継続的に一定の無制御流量Q″が一定の換気状態にある所定空間を爆発限界に至らせるのに要する時間)よりも僅かに短い時間が設定制限時間Tsとして設定される関係にしてある。
圧力変化付与手段X1は、図6に示す如く、設定制限時間Tsの計時中において圧力変化付与によるものではない所定変化量ΔQs以上の他のガス流量変化があったとき、その流量変化後における至近の流量定常状態において再度の2段の圧力変化付与を行う構成にしてあり、これに対し、出力手段X4は、この再度の2段の圧力変化付与により演算手段X3による演算無制御流量Q0″に変化があったときには、それまでの設定制限時間Tsの計時を途中終了して、変化後の無制御流量Q0″について新たに設定した設定制限時間Tsの計時を開始し、その変化後の無制御流量Q0″の存在が新たな設定制限時間Tsにわたって継続したときガス漏洩の可能性があると判定する構成にしてある。
つまり(図6参照)、上記再度の圧力変化付与によるガス流量Qの変化を調べ、無制御流量Q0″に変化が無かったときには、その無制御流量Q0″に対する設定制限時間Ts(先に計時を開始している設定制限時間)の計時を継続し、その設定制限時間Tsにわたり無制御流量Q0″が変化なく継続して存在すると、ガス漏洩の可能性があると判定して漏洩情報の出力及びガス供給路2の遮断を行うようにしてある。
また、上記再度の圧力変化付与によるガス流量Qの変化を調べ、無制御流量Q0″に変化があったときには、それまでの無制御流量Q0″の存在に対しコンロなどの圧力変化を減殺する制御手段が組み込まれていないガス機器の手動による操作等があった可能性が高いとして、それまでの設定制限時間Tsの計時を途中終了し、変化後の無制御流量Q0″について新たに設定した設定制限時間Tsの継続を開始する。
そして、その後、その新たな設定制限時間Tsにわたり変化後の無制御流量Q0″が再び変化することなく継続して存在したとき、ガス漏洩の可能性があると判定して漏洩情報の出力及びガス供給路2の遮断を行うようにしてある。
このガスメータ1には、それ自身の消費電力の電源として、ガス供給路2を流動する燃料ガスGの保有エネルギの一部又は自然エネルギを用いて発電を行う発電部10を装備するとともに、その発電部10で発電した電力に余剰があるとき、その余剰電力を以後の電力消費に備えて蓄電しておく二次電池11を装備してあり、これにより、一次電池の使用を不要とする、ないしは、一次電池を電源として使用するにしてもその交換頻度を低減できるようにしてある。
上記発電部10として燃料ガスGの保有エネルギの一部を用いて発電するものを採用する場合、その発電部10としては、燃料ガスGの燃焼熱を用いて発電する熱電素子の如きものや、ガス流によるタービンや風車の駆動により発電機を駆動して発電する形式のものなどを採用することができる。
また、上記発電部10として自然エネルギを用いて発電するものを採用する場合、その発電部10としては、太陽光により発電する太陽電池や自然風による風車の駆動により発電機を駆動して発電する風力発電形式のものなどを採用することができる。
そして、場合によっては、燃料ガスGの保有エネルギの一部を用いて発電するものと自然エネルギを用いて発電するものとを併用するようにしてもよい。
発電部10として太陽電池を採用する場合、その太陽電池をガスメータ1の表面に設置する状態と太陽電池をガスメータ1から分離して適当箇所に設置する状態とのいずれかに設置状態を適宜選択できるようにし、これにより、太陽光強度が極力高い箇所に太陽電池を設置して効率的な発電を行えるようにするのが望ましい。
ガスメータ1から分離した太陽電池の設置箇所としては、ガスメータ1が設置されるメータボックスの扉や蓋の表面、あるいは、それら扉や蓋に開口や太陽光発電に適した波長範囲を透過できるガラス窓を設け、それら開口やガラス窓を通じて太陽光が得られる箇所などが考えられる。
また、発電部10として太陽電池を採用する場合、発電能力の異なる複数種の太陽電池を用意して、それら複数種の太陽電池を利用し得る太陽光強度に応じ適宜組み合わせて使用するようにするのもよい。
〔第2実施形態〕
この第2実施形態では、第1実施形態で示したガスメータ1についてガス漏洩の判定方式を変更した例を示す(図10参照)。
すなわち、この第2実施形態のガスメータ1では、漏洩監視部7bの出力手段X4は、流量計3によるガス流量Qの計測において燃料ガスGの所定量ΔQs以上での流動開始が計測されると計時を開始し、その後、ガス流量Qが上記所定量ΔQs以下に減少すると計時を終了する。
また、この計時中においてガス流量Qに所定量ΔQs以上の流量変化があると、それまでの計時を途中終了して新たな計時を開始し、その後、さらに新たな所定量ΔQs以上のガス流量変化があると、それまでの計時を再び途中終了してさらに新たな計時を開始するといったことを繰り返す。
一方、圧力変化付与手段X1は、上記の如き出力手段X4による各回の計時において、演算手段X3により演算される計時開始からのガス流量Qの積算値∫Qが所定空間を爆発限界に至らせる量に達するのに要する時間Txの経過直前(換言すれば、ガス漏洩による発生流量の可能性がある継続的に一定のガス流量が一定の換気状態にある所定空間を爆発限界に至らせる事態となる直前)に、調整弁4を操作することでガス供給路2の燃料ガスGに圧力変化を付与する。
また、この圧力変化付与として圧力変化付与手段X1は、第1実施形態と同様、ガス圧力Pを圧力変化付与前の圧力P0から第1設定変化量ΔPaだけ変化させた圧力P1(=P0+ΔPa)にする1段目の圧力変化付与と、その後、所定時間を経て1段目の圧力変化付与後の圧力P1から第2設定変化量ΔPb(≠ΔPa)だけ変化させた圧力P2(=P1+ΔPb)にする2段目の圧力変化付与との2段階の圧力変化付与を行い、さらにその後、所定時間を経てガス圧力Pを2段目の圧力変化付与後の圧力P2から圧力変化付与前の圧力P0(=P2−ΔPa−ΔPb)に戻す(図2〜図4参照)。
そして、この2段の圧力変化付与の夫々について流量変化検出手段X2は、各段の圧力変化により生じるガス流量Qの変化を流量計3による流量計測により検出し、この流量変化検出手段X2による流量変化の検出結果として、各段の圧力変化付与につき、それら圧力変化付与に伴う過渡応答の後、ガス流量Qが所定の誤差範囲内で圧力変化付与の前の定常流量Q0に復元しなかったとき(即ち、無制御流量Q0″が全ガス流量Q0を占める図3の状態か、あるいは、制御流量Q0′と無制御流量Q0″との合計流量Q0′+Q0″が全ガス流量Q0となっている図4の状態かのいずれかの場合のとき)、出力手段X4は、そのガス流量が前記無制御流量Q0″を含むものであり、計時開始からのそれまでのガス流量Qの前記積算値∫Qが無制御流量Q0″の積算値∫Q0″となっている可能性があるとして、ガス漏洩の可能性があることを示す漏洩情報の出力、及び、遮断弁5によるガス供給路2の遮断(燃料ガスGの遮断)を行う。
また、演算手段X3は、第1実施形態と同様、2段の圧力変化付与の夫々におけるガス流量Qの変化量とガス圧力Pとの関係が次の(式22′)
q2/q1=√(P2/P1) ………(式22′)
但し、q1=Q1−Q0
q2=Q2−Q0
P1,P2;大気圧との差圧
を満たすことを確認し、そして、(式22′)を満たすことが確認されれば出力手段X4に上記漏洩情報の出力及びガス供給路2の遮断を実行させ、(式22′)を満たすことが確認されなければ再度、圧力変化付与手段X1による2段の圧力変化付与に戻るようにしてある。
なお、流量変化検出手段X2による流量変化の検出結果として、各段の圧力変化付与につき、それら圧力変化付与に伴う過渡応答の後、ガス流量Qが所定の誤差範囲内で圧力変化付与の前の定常流量Q0に復元したとき(即ち、無制御流量Q0″がなく制御流量Q0′が全ガス流量Q0を占めている図2の状態のとき)には、所定量ΔQs以下へのガス流量減少による計時の終了、又は、新たな所定量ΔQs以上のガス流量変化による新たな計時の開始を待つ。
なお、本発明において前述の各式は、厳密にはガス供給路におけるガス器具直前箇所でのガス流量とガス圧力とについて成立する式であり、したがって、ガス器具との距離が大きくてガス器具までのガス供給路における圧力損失が大きい箇所でのガス流量とガス圧力とについては、前述の各式による演算において誤差が生じるが、一般のガス供給設備では実用上、その誤差は特に問題とならない程度のものである。
〔別実施形態〕
前述の実施形態では、複数段の圧力変化付与の夫々において生じるガス流量Qの変化を調べることにより無制御流量Q0″を判別する例を示したが、圧力変化付与手段X1の1作動として1段の圧力変化付与のみを行い、この1段の圧力変化付与で生じるガス流量Qの変化を調べることで無制御流量Q0″を判別するようにしてもよい。
また、前述の実施形態では、圧力変化付与手段X1による調整弁4の操作により圧力変化を付与する例を示したが、このような調整弁操作による圧力変化付与に代えて、タービンや風車等の膨張機により減圧側の圧力変化を付与するようにしたり、ポンプやファンなどの加圧手段により増圧側の圧力変化を付与するようにしてもよい。
さらにまた、流量定常状態の燃料ガスGに圧力変化を付与するのに、流量定常状態のガス流量Qに応じて、付与する圧力変化の程度を異ならせたり、圧力変化させる機器を使い分けたり、圧力変化させる機器の使用数を異ならせたり、増圧側の圧力変化付与と減圧側の圧力変化付与とを使い分けるなどしてもよい。
下流側でガス漏洩が発生している可能性が高い場合に的確にガス漏洩の可能性を判定することができ、また、安全性も効果的に高め得るガス漏洩検知方法及びガス漏洩検知装置を得ることができ、殊にガスメータの機能向上に適している。
ガスメータの概略構成図 全ガス流量が制御流量である場合において2段の圧力変化を付与したときの流量変化を示すグラフ 全ガス流量が無制御流量である場合において2段の圧力変化を付与したときの流量変化を示すグラフ 制御流量と無制御流量とが混在する場合において2段の圧力変化を付与したときの流量変化を示すグラフ 無制御流量と制限時間との設定関係を示すグラフ 第1実施形態におけるガス漏洩検知の制御フローチャート 全ガス流量が制御流量である場合において圧力変化を付与したときの流量変化を示すグラフ 全ガス流量が無制御流量である場合において圧力変化を付与したときの流量変化を示すグラフ 制御流量と無制御流量とが混在する場合において圧力変化を付与したときの流量変化を示すグラフ 第2実施形態におけるガス漏洩検知の制御フローチャート
符号の説明
2 ガス供給路
G 燃料ガス
P 圧力
Q ガス流量
Q0″ 無制御流量
Ts 制限時間
X1 圧力変化付与手段
X2 流量変化検出手段
X3 演算手段
X4 出力手段

Claims (9)

  1. ガス機器に燃料ガスを供給するガス供給路において、燃料ガスに所定量以上の流量変化が計測され、その後、ガス流量が過渡応答を経て定常状態に達した直後に、
    前記燃料ガスに圧力変化を付与して、その圧力変化付与で生じるガス流量の変化を調べることにより全ガス流量のうち、圧力変化を減殺する制御手段が組み込まれているガス機器への供給流量以外の流量を無制御流量として求めるとともに、この無制御流量が大きいほど短い制限時間を設定し、
    その後、前記無制御流量の存在が設定制限時間にわたって継続したときガス漏洩の可能性があると判定するガス漏洩検知方法。
  2. 前記無制御流量を次式
    Q0″=(Q1−Q0)/(√(P1/P0)−1)
    ここで、Q0″;無制御流量
    Q0;圧力変化付与前のガス流量
    Q1;圧力変化付与後のガス流量
    P0;圧力変化付与前のガス圧力
    P1;圧力変化付与後のガス圧力
    に基づいて求める請求項1記載のガス漏洩検知方法。
  3. 前記設定制限時間として、前記無制御流量の積算値が所定空間を爆発限界に至らせる量に達するのに要する時間よりも僅かに短い時間を設定する請求項1又は2記載のガス漏洩検知方法。
  4. 前記無制御流量の判別において、前記圧力変化付与を複数段にわたって行い、各段の圧力変化付与におけるガス流量の変化量とガス圧力との関係が次式
    qn/qm=√(Pn/Pm)
    ここで、qm,qn;m段目及びn段目における元の流量からのガス流量変化量
    Pm,Pn;m段目及びn段目におけるガス圧力(大気圧との差圧)
    を満たすことを確認することで、前記無制御流量の判別精度を向上させる請求項1〜3のいずれか1項に記載のガス漏洩検知方法。
  5. 前記設定制限時間の計時中において前記圧力変化付与によるものではないガス流量の変化があったとき、その流量変化後における至近の流量定常状態において再度の前記圧力変化付与を行い、
    この再度の圧力変化付与により生じるガス流量の変化を調べて全ガス流量のうちの前記無制御流量に変化があったときには、
    それまでの設定制限時間の計時を途中終了して、変化後の無制御流量について新たに設定した設定制限時間の計時を開始するとともに、その変化後の無制御流量の存在が新たな設定制限時間にわたって継続したときガス漏洩の可能性があると判定し、
    一方、再度の圧力変化付与により生じるガス流量の変化を調べて全ガス流量のうちの前記無制御流量に変化が無かったときには、
    それまでの設定制限時間の計時を継続して、先の無制御流量の存在が設定制限時間にわたって継続したときガス漏洩の可能性があると判定する請求項1〜4のいずれか1項に記載のガス漏洩検知方法。
  6. ガス機器に燃料ガスを供給するガス供給路において、燃料ガスに所定量以上の流量変化が計測され、その後、ガス流量が過渡応答を経て定常状態に達した直後に前記燃料ガスに圧力変化を付与する圧力変化付与手段と、
    この圧力変化付与手段による圧力変化付与で生じるガス流量の変化を検出する流量変化検出手段と、
    この流量変化検出手段の検出結果に基づき、全ガス流量のうち、圧力変化を減殺する制御手段が組み込まれているガス機器への供給流量以外の流量を無制御流量として演算する演算手段と、
    この演算手段により演算された無制御流量が大きいほど短い制限時間を設定して、その後、前記無制御流量の存在が設定制限時間にわたって継続したとき、ガス漏洩の可能性があることを示す漏洩情報の出力又は前記ガス供給路の遮断を行う出力手段とを設けてあるガス漏洩検知装置。
  7. ガス機器に燃料ガスを供給するガス供給路において、燃料ガスの所定量以上での流動が開始されると計時を開始し、その後、ガス流量が前記所定量以下に減少すると計時を終了するのに対し、
    この計時において、計時開始からのガス流量の積算値が所定空間を爆発限界に至らせる量に達するのに要する時間の経過直前に前記ガス供給路の燃料ガスに圧力変化を付与し、
    この圧力変化付与に伴う過渡応答の後、ガス流量が所定の誤差範囲内で圧力変化付与の前の定常流量に復元しなかったとき、ガス漏洩の可能性があると判定するガス漏洩検知方法。
  8. ガス機器に燃料ガスを供給するガス供給路において、ガス流量に所定量以上の変化があると計時を開始し、その後、さらにガス流量に所定量以上の変化があると、それまでの計時を終了して新たな計時を開始するのに対し、
    各々の計時において、計時開始からのガス流量の積算値が所定空間を爆発限界に至らせる量に達するのに要する時間の経過直前に前記ガス供給路の燃料ガスに圧力変化を付与し、
    この圧力変化付与に伴う過渡応答の後、ガス流量が所定の誤差範囲内で圧力変化付与の前の定常流量に復元しなかったとき、ガス漏洩の可能性があると判定するガス漏洩検知方法。
  9. 前記圧力変化付与を複数段にわたって行い、各段の圧力変化付与におけるガス流量の変化量とガス圧力との関係が次式
    qn/qm=√(Pn/Pm)
    ここで、qm,qn;m段目及びn段目における元の流量からのガス流量変化量
    Pm,Pn;m段目及びn段目におけるガス圧力(大気圧との差圧)
    を満たすことを確認することで、ガス漏洩の判定精度を向上させる請求項7又は8記載のガス漏洩検知方法。
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