JP2009126889A - イソブチレン系重合体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】種々の末端官能化率を有する分子量分布の狭い分子量の制御されたイソブチレン系重合体を容易に得ることができる「イソブチレン系重合体の製造方法」を提供する。
【解決手段】イソブチレンを主成分とする単量体成分を重合させるイソプロペニル基を末端に有するイソブチレン系重合体の製造方法において、重合時に塩基性を有する電子供与体成分を存在させ、上記電子供与体成分の重合系中における濃度が、10−5モル/L以上、10−1モル/L以下の範囲内である。
【選択図】なし
【解決手段】イソブチレンを主成分とする単量体成分を重合させるイソプロペニル基を末端に有するイソブチレン系重合体の製造方法において、重合時に塩基性を有する電子供与体成分を存在させ、上記電子供与体成分の重合系中における濃度が、10−5モル/L以上、10−1モル/L以下の範囲内である。
【選択図】なし
Description
本発明は、リビングカチオン重合用の新規なエレクトロンドナー及びそれを用いるリビング重合方法に関し、詳細には、分子量分布の狭い高分子量体が合成でき、しかも種々の末端官能化率を有する重合体を容易に得ることができるリビング重合用の新規なエレクトロンドナー及びそれを用いるリビング重合方法に関する。特に、電子供与体成分の種類及び濃度(添加量)を変更するだけで、様々な末端官能化率を有するイソブチレン系重合体を製造することができる重合方法に関する。
イソブチレン、ビニルエーテル等のビニル化合物はカチオン重合でのみ付加重合しポリマーを与える。これら単量体の重合体、すなわち、ポリイソブチレン、ブチルゴム、ポリビニルエーテル等の重合体を、カチオン重合を用いて製造する方法は、従来、工業的に広く行われている。カチオン重合は、一般に、ブレンステッド酸やルイス酸を重合触媒として、ビニル化合物の連鎖反応を開始・成長させて、重合させるものであって、その成長末端が重合停止や連鎖移動等の副反応を起こしやすいので、分子量の制御が困難であった。
近年、エレクトロンドナーと称する塩基性化合物を重合系に添加することにより重合挙動が改善し、リビング重合体を生成することが見出されて以来、種々の重合体、官能基を有する重合体、さらには、種々のブロック重合体等が合成されている。リビング重合体とは、重合活性を保持した重合体であり、このようなリビング重合体を生成する重合反応はリビング重合と呼ばれている。
ここで、リビング重合は、理想的には、次のような特徴を有する。即ち、生成重合体の収率と分子量とが時間(重合率)と共に直線的に増大し、生成する重合体の分子量が消費された単量体と開始剤との濃度比で決まり、生成する重合体の分子量分布は単分散であり、重合系に他の単量体を加えると、さらにリビング重合が開始され、ブロック重合体を容易に且つ定量的に得ることができるという特徴を有する。従って、このようなリビング重合においては、重合停止及び連鎖移動が一切起こらない(非特許文献1参照)。
リビング重合で得られる重合体のうち、特に、重合体末端に官能基を有する重合体は、その官能基を用いた架橋や変性により優れた性質を持つ樹脂組成物が得られることから、重要である。さらに、重合体末端の官能化率を変えることにより、得られる樹脂組成物の性質を幅広く制御できることから、これまでに、重合体末端の官能基の割合(以下、「末端官能化率」という)を制御する様々な方法についての報告がある。
例えば、特許文献1に示されている方法では、末端官能化率の高いイソブチレン重合体が得られるとされている。また、特許文献2に示されている方法では、リビング重合で生成したリビングポリイソブチレンに特定のシラン化合物(官能化剤)を反応させることにより、末端にアリル基を有する重合体が得られるとされている。この方法では、添加するシラン化合物(官能化剤)の量を変えることにより、自由に末端アリル基の官能化率を変えることができる。一方、特許文献3に示されている方法では、得られた重合体の高温処理により重合体末端部位の脱離が生じ、それによって重合体末端に二重結合が生成されている。
特表2006−513313号公報(平成18年4月20日公表)
特許第3527631号公報(特開平11−166025号公報、平成11年6月22日公開)
特許第3473862号公報(特開平7−224113号公報、平成7年8月22日公開)
日本化学会編、「季刊化学総説」第18巻「精密重合」第3〜18頁、1993年
しかしながら、特許文献1に示されている方法では、末端官能化率の低いものを容易に得ることができないという問題点を有している。即ち、様々な末端官能化率を有するイソブチレン重合体を容易に得ることができないという問題点を有している。
また、特許文献2に示されている方法では、重合終了後に官能化剤をわざわざ添加する必要があり、さらに、添加した官能化剤がすべて定量的に反応するとは限らず、未反応の官能化剤の除去を行わなければならないという問題点を有している。
また、特許文献3に示されている方法では、加熱により塩酸が発生するため、これを実施するには耐腐食性の高い設備、及び、脱離塩酸を中和する設備が必要であるという問題点を有している。
このように、従来報告されている技術では、末端官能化率を自由に設定し、分子量や分子量分布の制御されたイソブチレン重合体が簡便に得られていない。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、種々の末端官能化率を有する、分子量分布の狭い分子量が制御されたイソブチレン系重合体を容易に得ることができる「イソブチレン系重合体の製造方法」を提供することにある。即ち、リビング重合用の新規なエレクトロンドナー及びそれを用いるリビング重合方法を見出すことにある。特に、電子供与体成分の種類及び濃度を変更するだけで、様々な末端官能化率を有するイソブチレン系重合体を製造することができる重合方法を見出すことにある。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を積み重ねた結果、製造時に添加するエレクトロンドナー(電子供与体成分)と称する様々な塩基性化合物を原料として用いることにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明に至ったものである。
即ち、本発明のイソブチレン系重合体の製造方法は、下記一般式(1)で表わされる化合物の存在下に、イソブチレンを主成分とする単量体成分を重合させるイソプロペニル基を末端に有するイソブチレン系重合体の製造方法において、重合時に塩基性を有する電子供与体成分を存在させ、上記電子供与体成分の重合系中における濃度が、10−5モル/L以上、10−1モル/L以下の範囲内であることを特徴としている。
(CR1R2X)nR3・・・(1)
[式中、Xはハロゲン原子、炭素数1〜6のアルコキシ基またはアシロキシ基から選ばれる置換基、R1、R2はそれぞれ水素原子または炭素数1〜6の1価炭化水素基でR1、R2は同一であっても異なっていても良く、R3は多価芳香族炭化水素基または多価脂肪族炭化水素基であり、nは1〜6の自然数を示す。]
上記の発明によれば、本発明のイソブチレン系重合体の製造方法は、重合時に塩基性を有する電子供与体成分を存在させることにより、重合が制御される。その結果、分子量分布の狭いイソブチレン系重合体を製造することが可能となる。また、本発明のイソブチレン系重合体の製造方法は、上記電子供与体成分の重合系中における濃度が10−5モル/L以上、10−1モル/L以下の範囲内であることにより、末端官能化率を制御することが可能となる。
(CR1R2X)nR3・・・(1)
[式中、Xはハロゲン原子、炭素数1〜6のアルコキシ基またはアシロキシ基から選ばれる置換基、R1、R2はそれぞれ水素原子または炭素数1〜6の1価炭化水素基でR1、R2は同一であっても異なっていても良く、R3は多価芳香族炭化水素基または多価脂肪族炭化水素基であり、nは1〜6の自然数を示す。]
上記の発明によれば、本発明のイソブチレン系重合体の製造方法は、重合時に塩基性を有する電子供与体成分を存在させることにより、重合が制御される。その結果、分子量分布の狭いイソブチレン系重合体を製造することが可能となる。また、本発明のイソブチレン系重合体の製造方法は、上記電子供与体成分の重合系中における濃度が10−5モル/L以上、10−1モル/L以下の範囲内であることにより、末端官能化率を制御することが可能となる。
即ち、上記の発明によれば、電子供与体成分の種類及び濃度を変更するだけで、様々な末端官能化率を有するイソブチレン系重合体を製造することができる。
また、本発明のイソブチレン系重合体の製造方法は、重合時にルイス酸を存在させることが好ましい。
これにより、本発明のイソブチレン系重合体の製造方法は、上記ルイス酸が重合触媒として作用し、ビニル化合物の連鎖反応をより一層進行させることができる。
また、本発明のイソブチレン系重合体の製造方法は、上記ルイス酸が、四塩化チタンであることが好ましい。
また、本発明のイソブチレン系重合体の製造方法は、上記ルイス酸が、アルキルアルミニウムハライドであることが好ましい。
また、本発明のイソブチレン系重合体の製造方法は、上記非プロトン性の塩基性化合物が、アミン化合物であることが好ましい。
また、本発明のイソブチレン系重合体の製造方法は、上記非プロトン性の塩基性化合物が、ピリジン系化合物であることが好ましい。
また、本発明のイソブチレン系重合体の製造方法は、上記非プロトン性の塩基性化合物が、環状構造を有しないアルキルアミンであることが好ましい。
また、本発明のイソブチレン系重合体の製造方法は、上記環状構造を有しないアルキルアミンが、トリエチルアミンもしくはN,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミンであることが好ましい。
また、本発明のイソブチレン系重合体の製造方法は、上記非プロトン性の塩基性化合物が、環状構造を有するアルキルアミンであることが好ましい。
また、本発明のイソブチレン系重合体の製造方法は、上記環状構造を有するアルキルアミンが、1−アルキルピペリジン、1−アルキルピロリジンまたは1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタンであることが好ましい。
また、本発明のイソブチレン系重合体の製造方法は、上記非プロトン性の塩基性化合物が、エステル系化合物であることが好ましい。
また、本発明のイソブチレン系重合体の製造方法は、上記エステル化合物が、酢酸アルキル、フタル酸ジアルキル、p−アニス酸アルキル、マレイン酸ジアルキルまたはアセト酢酸アルキルであることが好ましい。
また、本発明のイソブチレン系重合体の製造方法は、上記非プロトン性の塩基性化合物が、エーテル系化合物であることが好ましい。
また、本発明のイソブチレン系重合体の製造方法は、上記エーテル化合物が、4−メトキシ−4−メチル−3−ペンタノン、1,2−ジメトキシエタンまたは1,4−ジオキサンであることが好ましい。
また、本発明のイソブチレン系重合体の製造方法は、上記非プロトン性の塩基性化合物が、チオフェン系化合物もしくはホスフィン系化合物であることが好ましい。
また、本発明のイソブチレン系重合体の製造方法は、上記チオフェン系化合物が、テトラヒドロチオフェンであることが好ましい。
また、本発明のイソブチレン系重合体の製造方法は、上記ホスフィン系化合物が、トリフェニルホスフィンであることが好ましい。
また、本発明のイソブチレン系重合体の製造方法は、上記一般式(1)で表わされる化合物が、1−クロル−1−メチルエチルベンゼン[C6H4C(CH3)2Cl]、1,4−ビス(1−クロル−1−メチルエチル)ベンゼン[1,4−Cl(CH3)2CC6H4C(CH3)2Cl]、1,3−ビス(1−クロル−1−メチルエチル)ベンゼン[1,3−Cl(CH3)2CC6H4C(CH3)2Cl]、1,3,5−トリス(1−クロル−1−メチルエチル)ベンゼン[1,3,5−(ClC(CH3)2)3C6H3]及び1,3−ビス(1−クロル−1−メチルエチル)−5−(tert−ブチル)ベンゼン[1,3−(C(CH3)2Cl)2-5−(C(CH3)3)C6H3]で表わされる化合物群から選ばれたものであることが好ましい。
また、本発明のイソブチレン系重合体の製造方法は、上記一般式(1)で表わされる化合物が、1,4−ビス(1−クロル−1−メチルエチル)ベンゼン及び/又は1,3−ビス(1−クロル−1−メチルエチル)ベンゼンであることが好ましい。
本発明のイソブチレン系重合体の製造方法は、種々の電子供与体を重合時に添加することにより、種々の末端官能化率を有する、分子量分布の狭い分子量の制御されたイソブチレン系重合体を容易に得ることができるという効果を奏する。
即ち、本発明のイソブチレン系重合体の製造方法は、電子供与体成分の種類及び濃度を変更するだけで、様々な末端官能化率を有するイソブチレン系重合体を製造することができる。
イソブチレン系ブロック共重合体の重合に際して用いる電子供与体成分(エレクトロンドナー)は、一般的には塩基性を有する非プロトン性化合物である。この電子供与体成分は、カチオン重合に際して、成長炭素カチオンを安定化させる効果があるものと考えられており、電子供与体成分の添加によって分子量分布の狭い構造が制御された重合体が生成される。使用可能な電子供与体成分(非プロトン性化合物)としては、ピリジン系化合物、ピリジン系化合物以外のアミン系化合物、エステル系化合物、エーテル系化合物、チオエーテル系化合物、ホスフィン系化合物、スルホキシド系化合物、または、金属原子に結合した酸素原子を有する金属化合物等を挙げることができる。これらは1種又は2種以上組み合わせて使用することができる。
ピリジン系化合物としては、2−メチルピリジン、3−メチルピリジン、3,5−ジメチルピリジン、2,6−ジメチルピリジン、2,6−ジ−t−ブチルピリジン、2−メチルピラジン等が挙げられる。
ピリジン系化合物以外のアミン系化合物としては、トリエチルアミン、トリフェニルアミン、1−メチルピドリジン、1−メチルピペリジン、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、N,N,N’,N’−テトラアセチルエチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミン、N,N’−ジメチルアセトアミド等が挙げられる。
エステル系化合物としては、酢酸エチル等の酢酸アルキル、フタル酸ジメチル等のフタル酸ジアルキル、エチル−p−アニセート、マレイン酸ジエチル等のマレイン酸ジアルキル、無水イソバレリン酸、アセト酢酸−n−アミル等が挙げられる。
エーテル系化合物としては、ブチルエーテル等のアルキルエーテル、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、4−メトキシ−4−メチル−3−ペンタノン等が挙げられる。
チオエーテル系化合物としては、テトラヒドロチオフェン、テトラヒドロチオフェン1,1−ジオキシド等が挙げられる。
ホスフィン系化合物としては、トリアルキルホスフィン、トリアルキルホスフィンオキシド等が挙げられる。
これら電子供与体の添加量については、添加量が多すぎると重合速度が遅くなり目的とするイソブチレン重合体を得るのに長時間かかり好ましくない。また、添加量が少なすぎると、その効果を発揮できず、重合挙動や末端官能化率が制御されなくなる。従って、電子供与体の重合系中における濃度は10−5〜10−1モル/Lの範囲であり、好ましくは、10−4〜10−2モル/Lの範囲である。
本発明の効果に対する種々の電子供与体の果たす役割については明らかではないが、電子供与体は、重合のリビング性に大きく関係することは知られている。すなわち、電子供与体を使用しない場合には、重合は制御されず分子量分布の広い重合体が得られる。これに対して、電子供与体を適量添加することにより、重合が制御される。その結果、分子量が開始剤と単量体とのモル比で計算される分子量に一致し、しかも分子量分布の狭い重合体が得られる。このように電子供与体は、重合のリビング性発現に大きく影響を与えていると考えられている。一方、重合体のカチオン活性点の隣に存在するβ−水素原子は、カチオン性が高く、塩基性化合物、主には、添加した電子供与体によって引き抜かれ易い状態となっている。本発明のように種々の特定の電子供与体を用いた場合、それぞれの電子供与体の有する塩基性の度合いは異なることから、β−水素原子を引き抜く度合いも異なると考えられる。この種々の電子供与体による水素引抜の結果、用いた電子供与体の水素引抜能に応じた様々な割合で、イソプロペニル基が生成すると考えられる。
本発明のイソブチレンを主成分とする単量体成分は、イソブチレン以外の単量体を含んでいても含んでいなくても良いが、バランスの取れた物性を有するイソブチレン系重合体とするためには、イソブチレンを60重量%以上含有しているのが好ましく、80重量%以上含有しているのがより好ましい。イソブチレン以外の単量体としては、カチオン重合可能な単量体であれば特に制限はないが、例えば上記の単量体等が挙げられる。
本発明のイソブチレンを主成分とする単量体成分中の、イソブチレン以外の単量体は、カチオン重合可能な単量体成分であれば特に限定されないが、脂肪族オレフィン類、芳香族ビニル類、ジエン類、ビニルエーテル類、シラン類、ビニルカルバゾール、β−ピネン、アセナフチレン等の単量体が例示できる。これらは1種又は2種以上組み合わせて使用することができる。
脂肪族オレフィン系単量体としては、エチレン、プロピレン、1−ブテン、2−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、ペンテン、ヘキセン、シクロヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、ビニルシクロヘキセン、オクテン、ノルボルネン等が挙げられる。
芳香族ビニル系単量体としては、スチレン、o−、m−又はp−メチルスチレン、α−メチルスチレン、β−メチルスチレン、2,6−ジメチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、α−メチル−o−メチルスチレン、α−メチル−m−メチルスチレン、α−メチル−p−メチルスチレン、β−メチル−o−メチルスチレン、β−メチル−m−メチルスチレン、β−メチル−p−メチルスチレン、2,4,6−トリメチルスチレン、α−メチル−2,6−ジメチルスチレン、α−メチル−2,4−ジメチルスチレン、β−メチル−2,6−ジメチルスチレン、β−メチル−2,4−ジメチルスチレン、o−、m−又はp−クロロスチレン、2,6−ジクロロスチレン、2,4−ジクロロスチレン、α−クロロ−o−クロロスチレン、α−クロロ−m−クロロスチレン、α−クロロ−p−クロロスチレン、β−クロロ−o−クロロスチレン、β−クロロ−m−クロロスチレン、β−クロロ−p−クロロスチレン、2,4,6−トリクロロスチレン、α−クロロ−2,6−ジクロロスチレン、α−クロロ−2,4−ジクロロスチレン、β−クロロ−2,6−ジクロロスチレン、β−クロロ−2,4−ジクロロスチレン、o−、m−又はp−t−ブチルスチレン、o−、m−又はp−メトキシスチレン、o−、m−又はp−クロロメチルスチレン、o−、m−又はp−ブロモメチルスチレン、シリル基で置換されたスチレン誘導体、インデン、ビニルナフタレン等が挙げられる。
ジエン系単量体としては、ブタジエン、イソプレン、シクロペンタジエン、シクロヘキサジエン、ジシクロペンタジエン、ジビニルベンゼン、エチリデンノルボルネン等が挙げられる。
ビニルエーテル系単量体としては、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、(n−、イソ)プロピルビニルエーテル、(n−、sec−、tert−、イソ)ブチルビニルエーテル、メチルプロペニルエーテル、エチルプロペニルエーテル等が挙げられる。
シラン化合物としては、ビニルトリクロロシラン、ビニルメチルジクロロシラン、ビニルジメチルクロロシラン、ビニルジメチルメトキシシラン、ビニルトリメチルシラン、ジビニルジクロロシラン、ジビニルジメトキシシラン、ジビニルジメチルシラン、1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、トリビニルメチルシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルメチルジメトキシシラン等が挙げられる。
またイソブチレン系ブロック共重合体の数平均分子量にも特に制限はないが、流動性、加工性、物性等の面から、1,000〜500,000であることが好ましく、5,000〜50,000であることが特に好ましい。イソブチレン系ブロック共重合体の数平均分子量が上記範囲より低い場合には、得られた重合体の架橋後や変性後の機械的な物性が十分に発現されない傾向にある。一方、上記範囲を超える場合には、流動性、加工性等の面で不利である。
本発明においては、重合溶媒は、反応中の副反応の抑制効果から、上記炭素数3〜8の1級及び/又は2級のモノハロゲン化炭化水素と脂肪族及び/又は芳香族系炭化水素を組み合わせた混合溶媒を用いるのが好ましい。混合溶媒中のモノハロゲン化炭化水素の含有量は、特に限定されず、所望の誘電率あるいはブロック共重合体の溶解度が得られるように設定すれば良いが、一般的には10〜98重量%であり、好ましくは20〜90重量%である。
本発明で使用する炭素数3〜8の1級及び2級のモノハロゲン化炭化水素としては、例えば、1−クロロプロパン、1−クロロ−2−メチルプロパン、1−クロロブタン、1−クロロ−2−メチルブタン、1−クロロ−3−メチルブタン、1−クロロ−2,2−ジメチルブタン、1−クロロ−3,3−ジメチルブタン、1−クロロ−2,3−ジメチルブタン、1−クロロペンタン、1−クロロ−2−メチルペンタン、1−クロロ−3−メチルペンタン、1−クロロ−4−メチルペンタン、1−クロロヘキサン、1−クロロ−2−メチルヘキサン、1−クロロ−3−メチルヘキサン、1−クロロ−4−メチルヘキサン、1−クロロ−5−メチルヘキサン、1−クロロヘプタン、1−クロロオクタン、2−クロロプロパン、2−クロロブタン、2−クロロペンタン、2−クロロペンタン、2−クロロヘキサン、2−クロロヘプタン、2−クロロオクタン、クロロベンゼン等が使用でき、これらはそれぞれ単独で又は2種以上を組み合わせて使用できる。この中でも、イソブチレン系ブロック共重合体の溶解度、分解による無害化の容易さ、コスト等のバランスから、1−クロロプロパン、1−クロロブタンが好ましく、特に1−クロロブタンが好ましい。
本発明で使用する脂肪族及び芳香族系炭化水素としては、ブタン、ペンタン、ネオペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン等が挙げられ、これらはそれぞれ単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。ブロック共重合体の溶解度、コスト、誘電率等のバランスから、ヘキサン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、トルエン、キシレンからなる群から選ばれる1種又は2種以上が好ましく、ヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサンからなる群から選ばれる1種又は2種以上が特に好ましい。
上記混合溶媒の使用量は、得られる重合体溶液の粘度や除熱の容易さを考慮して、重合体の濃度が1〜50wt%、好ましくは5〜35wt%となるように決定する。
上記一般式(1)で表わされる化合物は開始剤となるもので、ルイス酸等の存在下炭素陽イオンを生成し、カチオン重合の開始点になると考えられる。本発明で用いられる一般式(1)の化合物の例としては、次のような化合物等が挙げられる。
(1−クロル−1−メチルエチル)ベンゼン[C6H5C(CH3)2Cl]、1,4−ビス(1−クロル−1−メチルエチル)ベンゼン[1,4−Cl(CH3)2CC6H4C(CH3)2Cl]、1,3−ビス(1−クロル−1−メチルエチル)ベンゼン[1,3−Cl(CH3)2CC6H4C(CH3)2Cl]、1,3,5−トリス(1−クロル−1−メチルエチル)ベンゼン[1,3,5−(ClC(CH3)2)3C6H3]、1,3−ビス(1−クロル−1−メチルエチル)−5−(tert−ブチル)ベンゼン[1,3−(C(CH3)2Cl)2-5−(C(CH3)3)C6H3]
これらの中でも特に好ましいのはビス(1−クロル−1−メチルエチル)ベンゼン[C6H4(C(CH3)2Cl)2]及び1,3−ビス(1−クロル−1−メチルエチル)−5−(tert−ブチル)ベンゼン〔1,3−(C(CH3)2Cl)2-5−(C(CH3)3)C6H3〕である。なお、ビス(1−クロル−1−メチルエチル)ベンゼンは、ビス(α−クロロイソプロピル)ベンゼン、ビス(2−クロロ−2−プロピル)ベンゼンあるいはジクミルクロライドとも呼ばれる。
これらの中でも特に好ましいのはビス(1−クロル−1−メチルエチル)ベンゼン[C6H4(C(CH3)2Cl)2]及び1,3−ビス(1−クロル−1−メチルエチル)−5−(tert−ブチル)ベンゼン〔1,3−(C(CH3)2Cl)2-5−(C(CH3)3)C6H3〕である。なお、ビス(1−クロル−1−メチルエチル)ベンゼンは、ビス(α−クロロイソプロピル)ベンゼン、ビス(2−クロロ−2−プロピル)ベンゼンあるいはジクミルクロライドとも呼ばれる。
イソブチレン系ブロック共重合体を重合する際に、さらにルイス酸触媒を共存させることもできる。このようなルイス酸としては一般的なカチオン重合に使用できるものであれば良く、TiCl4、TiBr4、BCl3、BF3、BF3・OEt2、SnCl4、SbCl5、SbF5、WCl6、TaCl5、VCl5、FeCl3、ZnBr2、AlCl3、AlBr3等の金属ハロゲン化物;Et2AlCl、EtAlCl2等の有機金属ハロゲン化物を好適に使用することができる。中でも触媒としての能力、工業的な入手の容易さ等を考えた場合、TiCl4、Et2AlCl、EtAlCl2が好ましい。ルイス酸の使用量は、特に限定されないが、使用する単量体の重合特性あるいは重合濃度等に鑑みて設定することができる。通常は一般式(1)で表される化合物に対して0.1〜100モル当量使用することができ、好ましくは1〜60モル当量の範囲である。
各成分の使用量は、目的とする重合体の特性によって適宜設計することが可能である。まず、イソブチレン系単量体及びイソブチレンとは別種のカチオン重合性単量体と一般式(1)で表わされる化合物のモル当量関係によって、得られる重合体の分子量が決定できる。通常、得られるブロック共重合体の数平均分子量が、20,000〜500,000程度になるように設定される。
実際の重合を行うに当たっては、各成分を冷却下、例えば−100℃以上0℃未満の温度で混合する。エネルギーコストと重合の安定性を釣り合わせるために、特に好ましい温度範囲は−80℃以上、−30℃以下である。
本発明の製造方法によって製造されるイソプロペニル基を含有するイソブチレン系重合体は、例えば、直鎖状、分岐状、星状等の構造を有する重合体、他のカチオン性単量体との共重合によって得られるジブロック共重合体、トリブロック共重合体、マルチブロック共重合体等のいずれも選択可能である。
以下実施例により本発明をさらに具体的に説明する。なお、本発明はこれらの実施例によって何ら限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲において適宜、変更実施が可能である。なお、実施例に先立ち各種測定法、評価法について説明する。
(分子量)
分子量は、Waters社製GPCシステム(カラム:昭和電工(株)製Shodex K−804(ポリスチレンゲル)、移動相:クロロホルム)を用いて測定した。数平均分子量は、ポリスチレン換算で表記する。
分子量は、Waters社製GPCシステム(カラム:昭和電工(株)製Shodex K−804(ポリスチレンゲル)、移動相:クロロホルム)を用いて測定した。数平均分子量は、ポリスチレン換算で表記する。
(転化率)
転化率は、重合溶液を採取して、これをメタノールに滴下することにより樹脂を沈殿させ、得られた樹脂を80℃で24時間乾燥させてその重量を測定し、採取した重合溶液の重量、乾燥後の樹脂の重量及び各種原料仕込み量から計算した。
転化率は、重合溶液を採取して、これをメタノールに滴下することにより樹脂を沈殿させ、得られた樹脂を80℃で24時間乾燥させてその重量を測定し、採取した重合溶液の重量、乾燥後の樹脂の重量及び各種原料仕込み量から計算した。
(イソプロペニル化率Fn(IP))
イソプロペニル化率Fn(IP)は、得られた重合体の四塩化炭素溶液に重アセトンを適量加え、これをサンプルとして、1H−NMR測定(測定装置:Brucker社製ASX−400)を行った。開始剤由来のピーク(7.19ppm)及びイソプロペニル基由来のピーク(4.80ppm)の積分値(それぞれA、B)を求め、Fn(IP)=4×B/Aで求めた。
イソプロペニル化率Fn(IP)は、得られた重合体の四塩化炭素溶液に重アセトンを適量加え、これをサンプルとして、1H−NMR測定(測定装置:Brucker社製ASX−400)を行った。開始剤由来のピーク(7.19ppm)及びイソプロペニル基由来のピーク(4.80ppm)の積分値(それぞれA、B)を求め、Fn(IP)=4×B/Aで求めた。
(実施例1)[イソプロペニル基を両末端に有するポリイソブチレンの製造]
25mLのガラス製試験管を重合容器とした。容器中を窒素置換した後、n−ヘキサン(モレキュラーシーブスで乾燥したもの)1.72mL及び塩化ブチル(モレキュラーシーブスで乾燥したもの)15.5mLを加え、重合容器を−50℃のヘプタン中につけて冷却した後、イソブチレンモノマー4.72mL(50.0mmol)、p−ジクミルクロライド0.010g(4.35×10−2mmol)及びN,N’−ジメチルアセトアミド0.00872g(1.00×10−1mmol)を加えた。次に四塩化チタン0.114mL(1.04mmol)を加えて重合を開始した。重合開始から40分後に、大量のメタノールに加えて反応を終了させた。
25mLのガラス製試験管を重合容器とした。容器中を窒素置換した後、n−ヘキサン(モレキュラーシーブスで乾燥したもの)1.72mL及び塩化ブチル(モレキュラーシーブスで乾燥したもの)15.5mLを加え、重合容器を−50℃のヘプタン中につけて冷却した後、イソブチレンモノマー4.72mL(50.0mmol)、p−ジクミルクロライド0.010g(4.35×10−2mmol)及びN,N’−ジメチルアセトアミド0.00872g(1.00×10−1mmol)を加えた。次に四塩化チタン0.114mL(1.04mmol)を加えて重合を開始した。重合開始から40分後に、大量のメタノールに加えて反応を終了させた。
反応溶液を2回水洗し、溶媒を蒸発させ、得られた重合体を60℃で24時間真空乾燥することにより目的のブロック共重合体を得た。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが75,000、Mwが75,500、Mw/Mnが1.22であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、100%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.43であった。
(実施例2)[イソプロペニル基を両末端に有するポリイソブチレンの製造]
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、2−メチルピリジンを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが92,200、Mwが90,700、Mw/Mnが1.09であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、100%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.31であった。
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、2−メチルピリジンを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが92,200、Mwが90,700、Mw/Mnが1.09であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、100%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.31であった。
(実施例3)[イソプロペニル基を両末端に有するポリイソブチレンの製造]
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、3−メチルピリジンを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが85,800、Mwが83,500、Mw/Mnが1.13であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、100%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.65であった。
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、3−メチルピリジンを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが85,800、Mwが83,500、Mw/Mnが1.13であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、100%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.65であった。
(実施例4)[イソプロペニル基を両末端に有するポリイソブチレンの製造]
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、3、5−ジメチルピリジンを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが86,900、Mwが85,900、Mw/Mnが1.14であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、100%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は1.01であった。
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、3、5−ジメチルピリジンを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが86,900、Mwが85,900、Mw/Mnが1.14であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、100%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は1.01であった。
(実施例5)[イソプロペニル基を両末端に有するポリイソブチレンの製造]
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、2、6−ジメチルピリジンを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが85,300、Mwが83,300、Mw/Mnが1.09であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、100%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.49であった。
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、2、6−ジメチルピリジンを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが85,300、Mwが83,300、Mw/Mnが1.09であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、100%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.49であった。
(実施例6)[イソプロペニル基を両末端に有するポリイソブチレンの製造]
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、2、6−ジ−t―ブチルピリジンを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが70,500、Mwが67,700、Mw/Mnが1.09であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、84%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.27であった。
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、2、6−ジ−t―ブチルピリジンを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが70,500、Mwが67,700、Mw/Mnが1.09であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、84%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.27であった。
(実施例7)[イソプロペニル基を両末端に有するポリイソブチレンの製造]
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、2−メチルピラジンを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが65,600、Mwが68,500、Mw/Mnが1.43であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、54%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は1.56であった。
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、2−メチルピラジンを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが65,600、Mwが68,500、Mw/Mnが1.43であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、54%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は1.56であった。
(実施例8)[イソプロペニル基を両末端に有するポリイソブチレンの製造]
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、トリエチルアミンを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが71,800、Mwが68,300、Mw/Mnが1.11であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、79%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.56であった。
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、トリエチルアミンを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが71,800、Mwが68,300、Mw/Mnが1.11であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、79%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.56であった。
(実施例9)[イソプロペニル基を両末端に有するポリイソブチレンの製造]
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、1−メチルピロリジンを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが71,100、Mwが69,000、Mw/Mnが1.11であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、91%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.41であった。
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、1−メチルピロリジンを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが71,100、Mwが69,000、Mw/Mnが1.11であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、91%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.41であった。
(実施例10)[イソプロペニル基を両末端に有するポリイソブチレンの製造]
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、1−メチルピペリジンを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが69,200、Mwが69,200、Mw/Mnが1.13であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、92%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.29であった。
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、1−メチルピペリジンを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが69,200、Mwが69,200、Mw/Mnが1.13であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、92%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.29であった。
(実施例11)[イソプロペニル基を両末端に有するポリイソブチレンの製造]
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、1、4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタンを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが62,400、Mwが108,000、Mw/Mnが1.46であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、100%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.31であった。
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、1、4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタンを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが62,400、Mwが108,000、Mw/Mnが1.46であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、100%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.31であった。
(実施例12)[イソプロペニル基を両末端に有するポリイソブチレンの製造]
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミンを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが90,500、Mwが87,900、Mw/Mnが1.08であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、100%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.63であった。
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、N,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミンを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが90,500、Mwが87,900、Mw/Mnが1.08であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、100%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.63であった。
(実施例13)[イソプロペニル基を両末端に有するポリイソブチレンの製造]
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、4−エチルモルフォリンを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが67,800、Mwが73,700、Mw/Mnが1.35であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、18%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.99であった。
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、4−エチルモルフォリンを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが67,800、Mwが73,700、Mw/Mnが1.35であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、18%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.99であった。
(実施例14)[イソプロペニル基を両末端に有するポリイソブチレンの製造]
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、酢酸エチルを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが55,300、Mwが104,100、Mw/Mnが1.66であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、100%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.37であった。
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、酢酸エチルを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが55,300、Mwが104,100、Mw/Mnが1.66であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、100%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.37であった。
(実施例15)[イソプロペニル基を両末端に有するポリイソブチレンの製造]
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、フタル酸ジメチルを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが75,300、Mwが69,000、Mw/Mnが1.13であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、93%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.48であった。
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、フタル酸ジメチルを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが75,300、Mwが69,000、Mw/Mnが1.13であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、93%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.48であった。
(実施例16)[イソプロペニル基を両末端に有するポリイソブチレンの製造]
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、エチルp−アニセートを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが73,700、Mwが76,300、Mw/Mnが1.16であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、75%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は1.45であった。
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、エチルp−アニセートを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが73,700、Mwが76,300、Mw/Mnが1.16であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、75%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は1.45であった。
(実施例17)[イソプロペニル基を両末端に有するポリイソブチレンの製造]
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、マレイン酸ジエチルを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが76,600、Mwが70,600、Mw/Mnが1.12であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、44%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は1.07であった。
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、マレイン酸ジエチルを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが76,600、Mwが70,600、Mw/Mnが1.12であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、44%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は1.07であった。
(実施例18)[イソプロペニル基を両末端に有するポリイソブチレンの製造]
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、無水イソバレリン酸を同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが65,600、Mwが87,000、Mw/Mnが1.38であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、70%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は1.60であった。
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、無水イソバレリン酸を同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが65,600、Mwが87,000、Mw/Mnが1.38であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、70%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は1.60であった。
(実施例19)[イソプロペニル基を両末端に有するポリイソブチレンの製造]
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、アセト酢酸n−アミルを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが69,600、Mwが60,900、Mw/Mnが1.21であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、70%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.97であった。
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、アセト酢酸n−アミルを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが69,600、Mwが60,900、Mw/Mnが1.21であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、70%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.97であった。
(実施例20)[イソプロペニル基を両末端に有するポリイソブチレンの製造]
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、4−メトキシ−4−メチル−3−ペンタノンを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが73,500、Mwが68,100、Mw/Mnが1.13であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、69%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は1.05であった。
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、4−メトキシ−4−メチル−3−ペンタノンを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが73,500、Mwが68,100、Mw/Mnが1.13であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、69%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は1.05であった。
(実施例21)[イソプロペニル基を両末端に有するポリイソブチレンの製造]
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、n−ブチルエーテルを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが80,300、Mwが80,500、Mw/Mnが1.63であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、95%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は2.0であった。
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、n−ブチルエーテルを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが80,300、Mwが80,500、Mw/Mnが1.63であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、95%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は2.0であった。
(実施例22)[イソプロペニル基を両末端に有するポリイソブチレンの製造]
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、1、2−ジメトキシエタンを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが89,600、Mwが82,000、Mw/Mnが1.17であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、69%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.47であった。
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、1、2−ジメトキシエタンを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが89,600、Mwが82,000、Mw/Mnが1.17であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、69%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.47であった。
(実施例23)[イソプロペニル基を両末端に有するポリイソブチレンの製造]
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、1、4−ジオキサンを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが29,200、Mwが27,100、Mw/Mnが1.1であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、68%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は1.36であった。
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、1、4−ジオキサンを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが29,200、Mwが27,100、Mw/Mnが1.1であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、68%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は1.36であった。
(実施例24)[イソプロペニル基を両末端に有するポリイソブチレンの製造]
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、テトラヒドロフランを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが74,400、Mwが106,000、Mw/Mnが1.48であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、72%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.64であった。
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、テトラヒドロフランを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが74,400、Mwが106,000、Mw/Mnが1.48であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、72%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.64であった。
(実施例25)[イソプロペニル基を両末端に有するポリイソブチレンの製造]
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、1、3−ジオキソランを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが61,400、Mwが77,500、Mw/Mnが1.45であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、71%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.68であった。
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、1、3−ジオキソランを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが61,400、Mwが77,500、Mw/Mnが1.45であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、71%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.68であった。
(実施例26)[イソプロペニル基を両末端に有するポリイソブチレンの製造]
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、テトラヒドロチオフェンを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが77,900、Mwが78,400、Mw/Mnが1.26であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、53%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は1.15であった。
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、テトラヒドロチオフェンを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが77,900、Mwが78,400、Mw/Mnが1.26であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、53%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は1.15であった。
(実施例27)[イソプロペニル基を両末端に有するポリイソブチレンの製造]
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、テトラヒドロチオフェン1、1−ジオキシドを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが61,300、Mwが110,700、Mw/Mnが1.64であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、69%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.72であった。
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、テトラヒドロチオフェン1、1−ジオキシドを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが61,300、Mwが110,700、Mw/Mnが1.64であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、69%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.72であった。
(実施例28)[イソプロペニル基を両末端に有するポリイソブチレンの製造]
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、トリフェニルホスフィンを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが93,000、Mwが88,600、Mw/Mnが1.13であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、61%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.38であった。
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、トリフェニルホスフィンを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが93,000、Mwが88,600、Mw/Mnが1.13であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、61%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.38であった。
(実施例29)[イソプロペニル基を両末端に有するポリイソブチレンの製造]
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、オクタメチレンシクロテトラシロキサンを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが60,700、Mwが153,000、Mw/Mnが3.2であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、100%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.89であった。
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、オクタメチレンシクロテトラシロキサンを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが60,700、Mwが153,000、Mw/Mnが3.2であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、100%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.89であった。
(実施例30)[イソプロペニル基を両末端に有するポリイソブチレンの製造]
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、ジエチレングリコールジエチルエーテルを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが88,800、Mwが79,000、Mw/Mnが1.24であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、92%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.32であった。
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、ジエチレングリコールジエチルエーテルを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが88,800、Mwが79,000、Mw/Mnが1.24であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、92%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.32であった。
(実施例31)[イソプロペニル基を両末端に有するポリイソブチレンの製造]
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、チタンテトラn−ブトキシドを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが95,500、Mwが82,000、Mw/Mnが1.41であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、100%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.67であった。
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、チタンテトラn−ブトキシドを同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが95,500、Mwが82,000、Mw/Mnが1.41であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、100%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.67であった。
(実施例32)[イソプロペニル基を両末端に有するポリイソブチレンの製造]
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、2−メチルピリジンとフタル酸ジメチルの1/1モル混合物を同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが82,000、Mwが77,000、Mw/Mnが1.12であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、61%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.37であった。
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、2−メチルピリジンとフタル酸ジメチルの1/1モル混合物を同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが82,000、Mwが77,000、Mw/Mnが1.12であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、61%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.37であった。
(実施例33)[イソプロペニル基を両末端に有するポリイソブチレンの製造]
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、2−メチルピリジンと酢酸エチルの1/1モル混合物を同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが87,600、Mwが85,000、Mw/Mnが1.09であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、65%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.47であった。
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、2−メチルピリジンと酢酸エチルの1/1モル混合物を同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが87,600、Mwが85,000、Mw/Mnが1.09であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、65%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.47であった。
(実施例34)[イソプロペニル基を両末端に有するポリイソブチレンの製造]
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、2−メチルピリジンとエチルp−アニセートの1/1モル混合物を同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが86,900、Mwが83,900、Mw/Mnが1.12であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、63%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.54であった。
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、2−メチルピリジンとエチルp−アニセートの1/1モル混合物を同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが86,900、Mwが83,900、Mw/Mnが1.12であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、63%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.54であった。
(実施例35)[イソプロペニル基を両末端に有するポリイソブチレンの製造]
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、2−メチルピリジンとマレイン酸ジエチルの1/1モル混合物を同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが84,600、Mwが80,400、Mw/Mnが1.09であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、59%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.43であった。
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、2−メチルピリジンとマレイン酸ジエチルの1/1モル混合物を同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが84,600、Mwが80,400、Mw/Mnが1.09であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、59%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.43であった。
(実施例36)[イソプロペニル基を両末端に有するポリイソブチレンの製造]
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、2−メチルピリジンとアセト酢酸n−アミルの1/1モル混合物を同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが84,900、Mwが79,600、Mw/Mnが1.10であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、59%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.59であった。
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、2−メチルピリジンとアセト酢酸n−アミルの1/1モル混合物を同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが84,900、Mwが79,600、Mw/Mnが1.10であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、59%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.59であった。
(実施例37)[イソプロペニル基を両末端に有するポリイソブチレンの製造]
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、2−メチルピリジンと4−メトキシ−4−メチル−3−ペンタノンの1/1モル混合物を同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが83,100、Mwが78,700、Mw/Mnが1.09であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、60%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.44であった。
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、2−メチルピリジンと4−メトキシ−4−メチル−3−ペンタノンの1/1モル混合物を同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが83,100、Mwが78,700、Mw/Mnが1.09であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、60%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.44であった。
(実施例38)[イソプロペニル基を両末端に有するポリイソブチレンの製造]
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、1−メチルピペリジンとフタル酸ジメチルの1/1モル混合物を同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが74,300、Mwが70,800、Mw/Mnが1.09であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、52%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.39であった。
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、1−メチルピペリジンとフタル酸ジメチルの1/1モル混合物を同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが74,300、Mwが70,800、Mw/Mnが1.09であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、52%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.39であった。
(実施例39)[イソプロペニル基を両末端に有するポリイソブチレンの製造]
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、1、4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタンとフタル酸ジメチルの1/1モル混合物を同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが83,900、Mwが80,000、Mw/Mnが1.08であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、58%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.56であった。
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、1、4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタンとフタル酸ジメチルの1/1モル混合物を同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが83,900、Mwが80,000、Mw/Mnが1.08であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、58%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は0.56であった。
(実施例40)[イソプロペニル基を両末端に有するポリイソブチレンの製造]
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、テトラメチルエチレンジアミンとフタル酸ジメチルの1/1モル混合物を同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが81,500、Mwが79,800、Mw/Mnが1.10であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、34%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は1.10であった。
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、テトラメチルエチレンジアミンとフタル酸ジメチルの1/1モル混合物を同じモル量(1.00×10−1mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが81,500、Mwが79,800、Mw/Mnが1.10であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、34%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は1.10であった。
(実施例41)[イソプロペニル基を両末端に有するポリイソブチレンの製造]
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、2−メチルピリジンを同じモル量(1.00×10−1mmol)用い、さらに、四塩化チタンの代わりに、塩化ジメチルアルミニウムを同じモル量(1.04mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが59,600、Mwが43,600、Mw/Mnが1.50であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、62%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は1.54であった。
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、2−メチルピリジンを同じモル量(1.00×10−1mmol)用い、さらに、四塩化チタンの代わりに、塩化ジメチルアルミニウムを同じモル量(1.04mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが59,600、Mwが43,600、Mw/Mnが1.50であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、62%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は1.54であった。
(実施例42)[イソプロペニル基を両末端に有するポリイソブチレンの製造]
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、フタル酸ジメチルを同じモル量(1.00×10−1mmol)用い、さらに、四塩化チタンの代わりに、塩化ジメチルアルミニウムを同じモル量(1.04mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが10,200、Mwが8,300、Mw/Mnが1.18であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、8%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は1.20であった。
N,N’−ジメチルアセトアミドの代わりに、フタル酸ジメチルを同じモル量(1.00×10−1mmol)用い、さらに、四塩化チタンの代わりに、塩化ジメチルアルミニウムを同じモル量(1.04mmol)用いる以外は、実施例1と同様の実験を行った。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により得られた重合体の分子量を測定したところ、ピークトップ分子量Mpが10,200、Mwが8,300、Mw/Mnが1.18であった。重合終了時のイソブチレンの転化率は、8%であった。また、得られた重合体のイソプロペニル化率は1.20であった。
(実施例まとめ)
実施例1〜42では、溶剤として、n−ブチルクロライド及びヘキサンの混合物、開始剤としてp−ジクミルクロライドを用い、さらに、種々の塩基性化合物を添加した場合のイソプロペニル基を含有するイソブチレン重合体の製造を挙げている。用いる塩基性化合物を適切に代えることにより、0.27〜2.0まで幅広いイソプロペニル化率を有し、しかも分子量や分子量分布が制御されたポリイソブチレンが製造されている。
実施例1〜42では、溶剤として、n−ブチルクロライド及びヘキサンの混合物、開始剤としてp−ジクミルクロライドを用い、さらに、種々の塩基性化合物を添加した場合のイソプロペニル基を含有するイソブチレン重合体の製造を挙げている。用いる塩基性化合物を適切に代えることにより、0.27〜2.0まで幅広いイソプロペニル化率を有し、しかも分子量や分子量分布が制御されたポリイソブチレンが製造されている。
以上の実施例から分かるように、製造時に添加する電子供与体(塩基性化合物)を変えるという簡易な操作により、幅広いイソプロペニル化率を有し分子量分布の狭いポリイソブチレンが製造できた。
本発明のイソブチレン系重合体の製造方法によれば、種々の末端官能化率を有するイソブチレン系重合体を容易に製造することが可能であって、このような重合体のその後の架橋もしくは変性反応等を経て、種々の有利な物性を有する架橋物や樹脂組成物を得ることができる。これらの架橋物や樹脂組成物は、例えば、自動車部品、土木・建築用途、家電部品、スポーツ用品、雑貨品、文房具をはじめとする種々の成形品や、その他様々な用途に好適に使用することができる。
Claims (19)
- 下記一般式(1)で表わされる化合物の存在下に、イソブチレンを主成分とする単量体成分を重合させるイソプロペニル基を末端に有するイソブチレン系重合体の製造方法において、
重合時に塩基性を有する電子供与体成分を存在させ、
上記電子供与体成分の重合系中における濃度が、10−5モル/L以上、10−1モル/L以下の範囲内であることを特徴とする、イソブチレン系重合体の製造方法。
(CR1R2X)nR3・・・(1)
[式中、Xはハロゲン原子、炭素数1〜6のアルコキシ基またはアシロキシ基から選ばれる置換基、R1、R2はそれぞれ水素原子または炭素数1〜6の1価炭化水素基でR1、R2は同一であっても異なっていても良く、R3は多価芳香族炭化水素基または多価脂肪族炭化水素基であり、nは1〜6の自然数を示す。] - 重合時にルイス酸を存在させることを特徴とする、請求項1に記載のイソブチレン系重合体の製造方法。
- 上記ルイス酸が、四塩化チタンであることを特徴とする、請求項2に記載のイソブチレン系重合体の製造方法。
- 上記ルイス酸が、アルキルアルミニウムハライドであることを特徴とする、請求項2に記載のイソブチレン系重合体の製造方法。
- 上記非プロトン性の塩基性化合物が、アミン化合物であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のイソブチレン系重合体の製造方法。
- 上記非プロトン性の塩基性化合物が、ピリジン系化合物であることを特徴とする、請求項5に記載のイソブチレン系重合体の製造方法。
- 上記非プロトン性の塩基性化合物が、環状構造を有しないアルキルアミンであることを特徴とする、請求項5に記載のイソブチレン系重合体の製造方法。
- 上記環状構造を有しないアルキルアミンが、トリエチルアミンもしくはN,N,N’,N’−テトラメチルエチレンジアミンであることを特徴とする、請求項7に記載のイソブチレン系重合体の製造方法。
- 上記非プロトン性の塩基性化合物が、環状構造を有するアルキルアミンであることを特徴とする、請求項5に記載のイソブチレン系重合体の製造方法。
- 上記環状構造を有するアルキルアミンが、1−アルキルピペリジン、1−アルキルピロリジンまたは1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタンであることを特徴とする、請求項9に記載のイソブチレン系重合体の製造方法。
- 上記非プロトン性の塩基性化合物が、エステル系化合物であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のイソブチレン系重合体の製造方法。
- 上記エステル化合物が、酢酸アルキル、フタル酸ジアルキル、p−アニス酸アルキル、マレイン酸ジアルキルまたはアセト酢酸アルキルであることを特徴とする、請求項11に記載のイソブチレン系重合体の製造方法。
- 上記非プロトン性の塩基性化合物が、エーテル系化合物であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のイソブチレン系重合体の製造方法。
- 上記エーテル化合物が、4−メトキシ−4−メチル−3−ペンタノン、1,2−ジメトキシエタンまたは1,4−ジオキサンであることを特徴とする、請求項13に記載のイソブチレン系重合体の製造方法。
- 上記非プロトン性の塩基性化合物が、チオフェン系化合物もしくはホスフィン系化合物であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のイソブチレン系重合体の製造方法。
- 上記チオフェン系化合物が、テトラヒドロチオフェンであることを特徴とする、請求項15に記載のイソブチレン系重合体の製造方法。
- 上記ホスフィン系化合物が、トリフェニルホスフィンであることを特徴とする、請求項15に記載のイソブチレン系重合体の製造方法。
- 上記一般式(1)で表わされる化合物が、1−クロル−1−メチルエチルベンゼン[C6H4C(CH3)2Cl]、1,4−ビス(1−クロル−1−メチルエチル)ベンゼン[1,4−Cl(CH3)2CC6H4C(CH3)2Cl]、1,3−ビス(1−クロル−1−メチルエチル)ベンゼン[1,3−Cl(CH3)2CC6H4C(CH3)2Cl]、1,3,5−トリス(1−クロル−1−メチルエチル)ベンゼン[1,3,5−(ClC(CH3)2)3C6H3]及び1,3−ビス(1−クロル−1−メチルエチル)−5−(tert−ブチル)ベンゼン[1,3−(C(CH3)2Cl)2-5−(C(CH3)3)C6H3]で表わされる化合物群から選ばれたものであることを特徴とする、請求項1〜17のいずれか1項に記載のイソブチレン系重合体の製造方法。
- 上記一般式(1)で表わされる化合物が、1,4−ビス(1−クロル−1−メチルエチル)ベンゼン及び/又は1,3−ビス(1−クロル−1−メチルエチル)ベンゼンであることを特徴とする請求項18に記載のイソブチレン系重合体の製造方法。
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JP2018002834A (ja) * | 2016-06-30 | 2018-01-11 | 株式会社カネカ | 重合体の連続製造方法 |
CN117362495A (zh) * | 2023-11-09 | 2024-01-09 | 浙江信汇新材料股份有限公司 | 一种食品级中等分子量聚异丁烯及其制备和应用 |
-
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