JP2009124894A - 電動モータ - Google Patents
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Abstract
【課題】大電流が流れた場合であっても発熱が大きくなるのを抑制することができ、内部スペースを有効利用することで小型化することができる電動モータを提供する。
【解決手段】回転軸の周囲に配設される筒状の樹脂モールド体51に、同電位となるセグメント同士を短絡する複数の短絡リング52の少なくとも一部を埋設し、これら短絡リング52を軸線方向に沿って互いに絶縁した状態で積層した短絡部材50であって、各短絡リング52に、セグメントと電気的に接続され軸線方向に沿って延びるスルーホール53を複数設けると共に、他の短絡リング52のスルーホール53を受入れ可能な開口部54を複数設け、この開口部54は、複数の短絡リング52をスルーホール53を周方向にずらしながら積層した状態で他の短絡リング52のスルーホール53との接触を回避可能な大きさに設定されている。
【選択図】図4
【解決手段】回転軸の周囲に配設される筒状の樹脂モールド体51に、同電位となるセグメント同士を短絡する複数の短絡リング52の少なくとも一部を埋設し、これら短絡リング52を軸線方向に沿って互いに絶縁した状態で積層した短絡部材50であって、各短絡リング52に、セグメントと電気的に接続され軸線方向に沿って延びるスルーホール53を複数設けると共に、他の短絡リング52のスルーホール53を受入れ可能な開口部54を複数設け、この開口部54は、複数の短絡リング52をスルーホール53を周方向にずらしながら積層した状態で他の短絡リング52のスルーホール53との接触を回避可能な大きさに設定されている。
【選択図】図4
Description
この発明は、同電位となるセグメント同士を短絡する短絡部材を備えたブラシ付きの電動モータに関するものである。
一般に、ブラシ付モータは、内周面に磁石を取り付けた円筒状のヨークの内側にアーマチュアが回転自在に配置された構成となっている。アーマチュアは、回転軸に外嵌固定されたアーマチュアコアを有している。アーマチュアコアには、アーマチュアコイルを巻装するためのティースが複数個放射状に形成され、ここにアーマチュアコイルがインシュレータを介して巻装されている。アーマチュアコイルは、回転軸にアーマチュアコアと隣接して外嵌固定されているコンミテータと導通している。
コンミテータは、導電材で形成された複数のセグメントを有している。セグメントは板状の金属片から成るものであって、コンミテータの回転摺動面に露出配置されている。各セグメントの端部にはライザが一体成形され、ここにアーマチュアコイルの巻き始め端部と巻き終わり端部とが掛け回されて接続されている。また、各セグメントはブラシと摺接している。このブラシからセグメントを介してアーマチュアコイルに給電を行うことによりアーマチュアコイルに磁界が形成され、ヨークの磁石との間に生じる磁気的な吸引力や反発力によって回転軸が駆動されるようになっている。
ところで、コンミテータに配設されたセグメントのうち、同電位となるセグメント同士を短絡させる短絡部材を設ける場合がある。このように構成することで、ブラシが摺接していないセグメントにも電流を供給することができるため、ブラシの設置個数を低減することが可能になる。この短絡部材の形状としては、さまざまな形状が提案されている。
例えば、短絡部材を2つの短絡片と絶縁層とで構成したものがある。各短絡片はプレス加工などで板状に形成されたものであって、この径方向内側端部が径方向外側端部に対して周方向一方にずれるように形成されている。そして、これら短絡片を互いに逆向きになるようにして積層し、各々径方向内側端部同士、径方向外側端部同士を接続すると共に、径方向外側端部をそれぞれセグメントに接続している。このようにすることで、短絡部材の軸線方向の長さが長くなることを抑制しつつ同電位となるセグメント同士を短絡することが可能になる(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−60842号公報
例えば、短絡部材を2つの短絡片と絶縁層とで構成したものがある。各短絡片はプレス加工などで板状に形成されたものであって、この径方向内側端部が径方向外側端部に対して周方向一方にずれるように形成されている。そして、これら短絡片を互いに逆向きになるようにして積層し、各々径方向内側端部同士、径方向外側端部同士を接続すると共に、径方向外側端部をそれぞれセグメントに接続している。このようにすることで、短絡部材の軸線方向の長さが長くなることを抑制しつつ同電位となるセグメント同士を短絡することが可能になる(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上述の従来技術にあっては、短絡片のセグメント毎に接続される一つ一つの部材が細く薄肉なため、大電流が流れるモータでは電流密度が高くなり、短絡片の発熱が大きくなるおそれがあるという課題がある。
そこで、この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、大電流が流れた場合であっても発熱が大きくなるのを抑制することができ、内部スペースを有効利用することで小型化することができる電動モータを提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、複数の磁極を有するヨークに回転自在に軸支される回転軸と、前記回転軸に外嵌固定されコイルが巻装されたアーマチュアコアと、前記回転軸に前記アーマチュアコアと隣接して設けられ前記コイルが接続される複数のセグメントを有するコンミテータと、前記セグメントに摺接し、このセグメントを介して前記コイルに給電を行う複数のブラシとを備えた電動モータにおいて、前記コンミテータに短絡部材を設け、前記短絡部材は前記回転軸の周囲に配置される筒状の樹脂モールド体を有し、前記樹脂モールド体に、同電位となるセグメント同士を短絡する複数の短絡リングの少なくとも一部を埋設し、前記複数の短絡リングを軸線方向に沿って互いに絶縁した状態で積層し、各短絡リングに、前記セグメントと電気的に接続され軸線方向に沿って延びる導電部を複数設けると共に、他の短絡リングの導電部を受入れ可能な開口部を複数設け、前記開口部は、前記複数の短絡リングを前記導電部を周方向にずらしながら積層した状態で前記他の短絡リングの導電部との接触を回避可能な大きさに設定されていることを特徴とする。
この場合、請求項2に記載した発明のように、前記短絡リングの前記導電部をスルーホールで形成し、前記セグメントの一端に前記スルーホールに差込可能な接続部を設けてもよい。
このように構成することで、短絡部材に流れる電流の流路を大きく確保することができると共に、流路が大きい分だけ放熱効果を高めることができる。
この場合、請求項2に記載した発明のように、前記短絡リングの前記導電部をスルーホールで形成し、前記セグメントの一端に前記スルーホールに差込可能な接続部を設けてもよい。
このように構成することで、短絡部材に流れる電流の流路を大きく確保することができると共に、流路が大きい分だけ放熱効果を高めることができる。
請求項3に記載した発明は、前記コンミテータは前記回転軸の周囲に固定されるコンミテータ本体を有し、前記コンミテータ本体の一側面の回転摺動面に前記複数のセグメントを放射状に露出配置したことを特徴とする。
このように構成することで、コンミテータ本体の一側面にセグメントと摺接するブラシを軸線方向に沿って配設することができる。このため、回転軸とブラシとの間にスペースが確保されるので、ここに短絡部材を配設することが可能になり、短絡部材の軸線方向のスペースを大きく確保することができる。
このように構成することで、コンミテータ本体の一側面にセグメントと摺接するブラシを軸線方向に沿って配設することができる。このため、回転軸とブラシとの間にスペースが確保されるので、ここに短絡部材を配設することが可能になり、短絡部材の軸線方向のスペースを大きく確保することができる。
請求項4に記載した発明は、前記コンミテータの前記セグメントの他端に前記コイルを接続するためのライザを設け、該ライザを前記コンミテータ本体の他側面に突設すると共に、前記セグメントの一端に前記コンミテータ本体からの離反防止のためのアンカーが形成されていることを特徴とする。
この場合、請求項5に記載した発明のように、前記コンミテータの前記セグメントの他端に前記コイルを接続するためのライザを設け、該ライザを前記コンミテータ本体の一側面であって径方向外側に突設すると共に、前記セグメントの径方向両端に前記コンミテータ本体からの離反防止のためのアンカーが形成されてもよい。
このように構成することで、セグメントと、コイルの巻き始め端部、および巻き終わり端部との接続位置をコンミテータ本体の一側面、または他側面に設定することができる。
また、セグメントにアンカーを形成することによって、コンミテータ本体にセグメントを確実に固着させることができる。
この場合、請求項5に記載した発明のように、前記コンミテータの前記セグメントの他端に前記コイルを接続するためのライザを設け、該ライザを前記コンミテータ本体の一側面であって径方向外側に突設すると共に、前記セグメントの径方向両端に前記コンミテータ本体からの離反防止のためのアンカーが形成されてもよい。
このように構成することで、セグメントと、コイルの巻き始め端部、および巻き終わり端部との接続位置をコンミテータ本体の一側面、または他側面に設定することができる。
また、セグメントにアンカーを形成することによって、コンミテータ本体にセグメントを確実に固着させることができる。
請求項1、および請求項2に記載した発明によれば、短絡部材に流れる電流の流路を大きく確保することができると共に、流路が大きい分だけ放熱効果を高めることができる。このため、短絡部材の発熱が大きくなるのを抑制することが可能になる。
請求項3に記載した発明によれば、コンミテータ本体の一側面にセグメントと摺接するブラシを軸線方向に沿って配設することができる。このため、回転軸とブラシとの間にスペースが確保されるので、ここに短絡部材を配設することが可能になり、短絡部材の軸線方向のスペースを大きく確保することができる。よって、同電位となるセグメント同士を短絡する場合であっても、アーマチュアを軸短化することができ、電動モータを小型化することができると共に、短絡リングの肉厚を厚く設定することができるので、より短絡部材に大電流を流すことが可能になる。
請求項4、および請求項5に記載した発明によれば、セグメントと、コイルの巻き始め端部、および巻き終わり端部との接続位置をコンミテータ本体の一側面、または他側面に設定することができる。このため、コイルの巻き始め端部、および巻き終わり端部とライザとの接続を容易にすることが可能になるばかりか、設計の自由度を高めることができる。
また、セグメントにアンカーを形成することによって、コンミテータ本体にセグメントを確実に固着させることができる。このため、信頼性の高いコンミテータを提供することが可能になる。
また、セグメントにアンカーを形成することによって、コンミテータ本体にセグメントを確実に固着させることができる。このため、信頼性の高いコンミテータを提供することが可能になる。
次に、この発明の第一実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。
図1、図2に示すように、電動モータ1は、有底円筒形状のヨーク2内にアーマチュア3を回転自在に配置したDCブラシ付モータである。
ヨーク2の内周面には周方向に分割された複数の瓦状の永久磁石4が等間隔に、且つ隣り合う磁極が互いに逆になるように複数個(この第一実施形態では8個)固定されている。ヨーク2のエンド部(底部)2aには、径方向中央に軸受けハウジング38が設けられ、ここに軸受け16が固定されている。この軸受け16によってアーマチュア3の回転軸5の一端側を回転自在に支持している。なお、軸受けハウジング38には、回転軸5を挿通するための挿通孔32が形成されており、この挿通孔32から回転軸5の一端側が突出するようになっている。
図1、図2に示すように、電動モータ1は、有底円筒形状のヨーク2内にアーマチュア3を回転自在に配置したDCブラシ付モータである。
ヨーク2の内周面には周方向に分割された複数の瓦状の永久磁石4が等間隔に、且つ隣り合う磁極が互いに逆になるように複数個(この第一実施形態では8個)固定されている。ヨーク2のエンド部(底部)2aには、径方向中央に軸受けハウジング38が設けられ、ここに軸受け16が固定されている。この軸受け16によってアーマチュア3の回転軸5の一端側を回転自在に支持している。なお、軸受けハウジング38には、回転軸5を挿通するための挿通孔32が形成されており、この挿通孔32から回転軸5の一端側が突出するようになっている。
アーマチュア3は、回転軸5に外嵌固定されたアーマチュアコア6と、アーマチュアコア6に巻装されたアーマチュアコイル7と、アーマチュアコア6の径方向中央に配設されたコンミテータ13とで構成されている。
アーマチュアコア6は、金属板41を軸線方向に複数枚積層したものである。アーマチュアコア6は、略円環状に形成されたコア本体8を有している。コア本体8の両側面には、径方向中央にコンミテータ13を収納するための収納凹部20a,20bが形成されている。これら収納凹部20a,20bには、軸線方向に貫通する貫通孔21が周方向に沿って等間隔に複数個(この第一実施形態では5個)形成されている。
アーマチュアコア6は、金属板41を軸線方向に複数枚積層したものである。アーマチュアコア6は、略円環状に形成されたコア本体8を有している。コア本体8の両側面には、径方向中央にコンミテータ13を収納するための収納凹部20a,20bが形成されている。これら収納凹部20a,20bには、軸線方向に貫通する貫通孔21が周方向に沿って等間隔に複数個(この第一実施形態では5個)形成されている。
貫通孔21は、軸線方向平面視で略扇状に形成されている。また、収納凹部20a,20bの径方向中央には、軸線方向に貫通する孔22が形成されている。これら貫通孔21、および孔22によって、コア本体8は、軸線方向平面視で同心円状に形成された二つの円環部23,24と、これら円環部23,24を互いに連結するスポーク部25とで構成された状態になっている。ここで、孔22には回転軸5が圧入されるようになっている。
コア本体8の外周部には軸線方向平面視で略T字状のティース9が周方向に沿って等間隔に複数個(この第一実施形態では10個)放射状に形成されている。各ティース9は、径方向に延出する巻胴部9aと、巻胴部9aの先端から周方向、かつ軸線方向に延出する外周部9bとで構成されている。
隣接する外周部9b間には、蟻溝状のスロット11が形成されている。スロット11は軸線方向に沿って延びており、周方向に沿って等間隔に複数個(この第一実施形態では10個)形成されている。そして、このスロット11を通ってエナメル被覆の巻線12がティース9の巻胴部9aに巻装される。これにより、アーマチュアコア6の外周に複数のアーマチュアコイル7が形成されるようになっている。なお、アーマチュアコア6の表面には、絶縁被膜(不図示)が被覆されている。
隣接する外周部9b間には、蟻溝状のスロット11が形成されている。スロット11は軸線方向に沿って延びており、周方向に沿って等間隔に複数個(この第一実施形態では10個)形成されている。そして、このスロット11を通ってエナメル被覆の巻線12がティース9の巻胴部9aに巻装される。これにより、アーマチュアコア6の外周に複数のアーマチュアコイル7が形成されるようになっている。なお、アーマチュアコア6の表面には、絶縁被膜(不図示)が被覆されている。
図1、図3(a)、図3(b)、図3(c)に示すように、コンミテータ13は、略円盤状に形成された樹脂製のコンミテータ本体26を有している、所謂ディスク型コンミテータである。
コンミテータ本体26の径方向略中央には、孔28が形成されており、ここに回転軸5が挿入されるようになっている。コンミテータ本体26の外径E1は、アーマチュアコア6の収納凹部20a,20bの直径E2と略同等に設定されている。すなわち、コンミテータ13はアーマチュアコア6に内嵌した状態になっている。
コンミテータ本体26の径方向略中央には、孔28が形成されており、ここに回転軸5が挿入されるようになっている。コンミテータ本体26の外径E1は、アーマチュアコア6の収納凹部20a,20bの直径E2と略同等に設定されている。すなわち、コンミテータ13はアーマチュアコア6に内嵌した状態になっている。
コンミテータ本体26には、アーマチュアコア6の貫通孔21に対応する部位に、凸部27が形成されている。この凸部27は、貫通孔21に対応するように軸線方向平面視で略扇状に形成されている。凸部27の軸線方向の厚さH1は、アーマチュアコア6の貫通孔21の深さと略同等に設定されている。凸部27の外周縁には、凸部27から立ち上がる周壁部37が形成されている。この周壁部37の立ち上がり高さH2は、収納凹部20bの深さH3と略同等に設定されている。したがって、ヨーク2のエンド部2aに設けられた軸受け16は、コンミテータ本体26の周壁部37の内側に臨まされた状態で配設されている。
コンミテータ本体26の凸部27とは反対側の面には、導電材で形成されたセグメント14が複数個(この第一実施形態では、20個)配設されている。これらセグメント14は露出した状態で周方向に沿って放射状に等間隔に配設され、隣接するセグメント14は互いに絶縁されている。なお、図3(b)にあっては、複数のセグメント14の記載を省略し、1個のセグメント14のみ記載している。
コンミテータ本体26の凸部27とは反対側の面には、導電材で形成されたセグメント14が複数個(この第一実施形態では、20個)配設されている。これらセグメント14は露出した状態で周方向に沿って放射状に等間隔に配設され、隣接するセグメント14は互いに絶縁されている。なお、図3(b)にあっては、複数のセグメント14の記載を省略し、1個のセグメント14のみ記載している。
各セグメント14の外周側端部は周壁部37側に向かって、かつ軸線方向に沿って屈曲延出し、セグメント14の一部がコンミテータ本体26に埋没している。そして、周壁部37から突出したセグメント14の端部には、内周側に折り返す形で折り曲げられたライザ15が一体成形されている。すなわち、コンミテータ13は、一方の面(凸部27側とは反対の面)、つまり、回転摺動面にセグメント14が露出配置されると共に、他方の面にライザ15が突設されている。
ライザ15にはアーマチュアコイル7の巻き始め端部と巻き終わり端部となる巻線12が掛け回わされ、巻線12はレーザー、又はアーク溶接等によりライザ15に固定されている。これにより、セグメント14とこれに対応するアーマチュアコイル7とが電気的に接続される。
ライザ15にはアーマチュアコイル7の巻き始め端部と巻き終わり端部となる巻線12が掛け回わされ、巻線12はレーザー、又はアーク溶接等によりライザ15に固定されている。これにより、セグメント14とこれに対応するアーマチュアコイル7とが電気的に接続される。
各セグメント14の内周側端部は二又状に形成され、一方をコンミテータ本体26側に向かって折り返し、アンカー42を形成している。このアンカー42はセグメント14のコンミテータ本体26からの離反を防止する機能を有し、コンミテータ本体26に埋没した状態になっている。
また、二又状に形成されたセグメント14の内周側端部の他方は、外方に向かって、かつ軸線方向に沿って曲折延出し、後述する短絡部材50にセグメント14を接続するための接続部49を形成している。
また、二又状に形成されたセグメント14の内周側端部の他方は、外方に向かって、かつ軸線方向に沿って曲折延出し、後述する短絡部材50にセグメント14を接続するための接続部49を形成している。
ここで、図1、図4〜図5に示すように、複数のセグメント14のうち、同電位となるセグメント14同士は短絡部材50によって短絡されている。
短絡部材50は、略円筒状に形成された樹脂モールド体51に同電位となるセグメント14同士を短絡する短絡リング52を複数枚(この第一実施形態では5枚)埋設し、これら短絡リング52を互いに絶縁した状態で軸線方向に沿って積層したものである。樹脂モールド体51の内径E3は、回転軸5を挿通可能な大きさに設定されている。
短絡部材50は、略円筒状に形成された樹脂モールド体51に同電位となるセグメント14同士を短絡する短絡リング52を複数枚(この第一実施形態では5枚)埋設し、これら短絡リング52を互いに絶縁した状態で軸線方向に沿って積層したものである。樹脂モールド体51の内径E3は、回転軸5を挿通可能な大きさに設定されている。
短絡リング52は円環状に形成されたものであって、この内径E4は樹脂モールド体51の内径E3よりもやや大きく、短絡リング52の外径E5は樹脂モールド体51の外径E6よりもやや小さく設定されている。
短絡リング52には、軸線方向に沿って延びるスルーホール53が周方向に等間隔で4箇所設けられている。このスルーホール53は、セグメント14の内周側端部から曲折延出する接続部49と短絡リング52とを接続するためのものであって、接続部49を圧入固定可能な大きさに設定されている。
短絡リング52には、軸線方向に沿って延びるスルーホール53が周方向に等間隔で4箇所設けられている。このスルーホール53は、セグメント14の内周側端部から曲折延出する接続部49と短絡リング52とを接続するためのものであって、接続部49を圧入固定可能な大きさに設定されている。
また、短絡リング52には、スルーホール53の設置部位を避けるようにして弧状に形成された開口部54が4箇所設けられている。この開口部54は複数の短絡リング52を積層する際、他の短絡リング52に設けられたスルーホール53との干渉を避けるためのものであって、径方向の開口幅W1はスルーホール53の外径よりも大きく設定されている。また、開口部54の周方向の開口長さL1は、4つのスルーホール53を介装可能な大きさに設定されている。
すなわち、複数(5枚)の短絡リング52は周方向にずらしながら積層されており、各短絡リング52に設けられたスルーホール53の位置は、セグメント14の内周側端部に形成された接続部49の位置にそれぞれ対応するようになっている。これにより、各短絡リング52に形成されている4つの開口部54には、それぞれ開口部54毎に4つのスルーホール53が介装した状態となる(図5における2点鎖線参照)。
したがって、各短絡リング52は、4つ置きに存在するセグメント14同士を短絡していることになる。また、周方向に並ぶ各スルーホール53にセグメント14から曲折延出する接続部49が差し込まれることにより、短絡部材50は接続部49に支持された状態になる(図1参照)。さらに、スルーホール53の軸線方向の長さは、樹脂モールド体51の軸線方向の高さと略一致するように設定されており、各短絡リング52と、これらに各々対応するスルーホール53の軸線方向の接続位置は、短絡リング52の積層順に応じて決定するようになっている(図4(b)参照)。
図1に示すように、ヨーク2の開口部2bには、この開口部2bを閉塞するブラケット17が設けられている。このブラケット17の径方向略中央にはボス31が突出形成され、このボス31の径方向略中央に軸受け10が配置されている。この軸受け10は、回転軸5の他端側を回転自在に支持している。
ボス31の軸受け10の周囲には、ブラシホルダ19が設けられている。このブラシホルダ19には、ブラシ18がスプリング39を介して付勢された状態で軸線方向に沿って出没自在に内装されている。
ボス31の軸受け10の周囲には、ブラシホルダ19が設けられている。このブラシホルダ19には、ブラシ18がスプリング39を介して付勢された状態で軸線方向に沿って出没自在に内装されている。
ブラシ18の先端部は、スプリング39によってコンミテータ13に向かって(図1における下方に向かって)付勢されているためセグメント14に摺接した状態になっている。ブラシ18は不図示の外部電源と電気的に接続しており、これによって外部電源がブラシ18を介してコンミテータ13(セグメント14)に供給されるようになっている。
そして、コンミテータ13(セグメント14)に電流が供給されることでセグメント14に電気的に接続されているアーマチュアコイル7に電流が流れる。これによって、アーマチュアコイル7に磁界が形成され、この磁界とヨーク2の永久磁石4との間に生じる磁気的な吸引力や反発力によって回転軸5が駆動するようになっている。
そして、コンミテータ13(セグメント14)に電流が供給されることでセグメント14に電気的に接続されているアーマチュアコイル7に電流が流れる。これによって、アーマチュアコイル7に磁界が形成され、この磁界とヨーク2の永久磁石4との間に生じる磁気的な吸引力や反発力によって回転軸5が駆動するようになっている。
なお、この第一実施形態においては、ブラシ18がブラシホルダ19にスプリング39を介して出没自在に設けられている場合について説明したが、スプリング39に代わって板バネやL字状のスプリングを使用してもよい。この場合、ブラシ18は板バネやL字状のスプリングによって軸方向に沿ってコンミテータ13側に付勢され、セグメント14に摺接した状態となる。
次に、図6に基づいて、アーマチュアコア6への巻線12の巻装方法と、各巻線12を巻装することによって形成されたアーマチュアコイル7の巻き始め端30、および巻き終わり端40と各セグメント14の接続状態について説明する。
図6は、永久磁石4が8個、スロット11が10個、セグメント14が20枚で構成された8極10スロット20セグメントの電動モータ1におけるアーマチュア3の展開図であって、アーマチュア3のセグメント14(ライザ15)とティース9、ヨーク2側に固着される永久磁石4を示している。なお、隣接するティース9間の空隙がスロット11に相当している。また、以下の図面においては、各セグメント14、および各ティース9にそれぞれ符号を附して説明する。
図6は、永久磁石4が8個、スロット11が10個、セグメント14が20枚で構成された8極10スロット20セグメントの電動モータ1におけるアーマチュア3の展開図であって、アーマチュア3のセグメント14(ライザ15)とティース9、ヨーク2側に固着される永久磁石4を示している。なお、隣接するティース9間の空隙がスロット11に相当している。また、以下の図面においては、各セグメント14、および各ティース9にそれぞれ符号を附して説明する。
同図に示すように、同電位となるセグメント14同士は短絡部材50によって短絡されている。すなわち、例えば、1番セグメント14a、6番セグメント14c、11番セグメント14d、および16番セグメント14fのように4つ置きに存在するセグメント14は、セグメント14から曲折延出する接続部49、およびスルーホール53を介して短絡リング52によって短絡している。
また、各ティース9には、それぞれU,V,W,X,Y相が周回り方向にこの順で割り当てられ5相構造となっている。すなわち、1番、6番ティース9がU相、2番、7番ティース9がV相、3番、8番ティース9がW相、4番、9番ティース9がX相、5番、10番ティース9がY相になっており、同相のティース9同士は互いに回転軸5を中心にして対向配置された状態にある。
巻線12は、例えば、その巻き始め端30が1番セグメント14aより巻き始められた場合、まず、1番セグメント14aのライザ15に掛け回された後、巻線12を1番セグメント14aの近傍に存在する1−10番ティース9の間のスロット11aに引き込む。そして、1番ティース9にn(nは1以上の自然数)回巻装して第一コイル7aを形成する。
続いて、1−2番ティース9の間のスロット11bから巻線12を引き出し、5−6番ティース9の間のスロット11cに引き込む。そして、6番ティース9にn回巻装して第二コイル7bを形成する。その後、6−7番ティース9の間のスロット11dから引き出し、6番ティース9の近傍に存在する12番セグメント14eのライザ15に掛け回される。そして、12番セグメント14bに巻線12の巻き終わり端40が接続される。これにより、1,12番セグメント14a,14eの間には1番ティース9と6番ティース9に直列巻装された一対のコイル7a,7bを備えるU相のアーマチュアコイル7が形成される。
なお、巻き終わり端40が接続されている12番セグメント14eと1番セグメント14aに隣接する2番セグメント14bは、短絡部材50により短絡されている。このため、1番セグメント14a、12番セグメント14e間の電位差は、隣接するセグメント(セグメント14a,14b)間の電位差と等しくなる。
そして、これを順次各ティース9に2つのコイル7a,7bを繰り返し形成しながら巻き進むことにより、アーマチュアコア6には5相(U,V,W,X,Y相)巻き構造のアーマチュアコイル7が形成される。
そして、これを順次各ティース9に2つのコイル7a,7bを繰り返し形成しながら巻き進むことにより、アーマチュアコア6には5相(U,V,W,X,Y相)巻き構造のアーマチュアコイル7が形成される。
また、同電位となるセグメント14同士が短絡部材50によって短絡されているため、結果的に隣接するセグメント14間には、U,X,V,Y,W相のアーマチュアコイル7がこの順で電気的に順次接続された構造となっている。つまり、1−2番セグメント14a,14b間にはU相のアーマチュアコイル7が、2−3番セグメント14b,14g間にはX相のアーマチュアコイル7が接続され、続けて隣接するセグメント14間にV,Y,W相のアーマチュアコイル7がそれぞれ接続された状態になっている。
したがって、上述の第一実施形態によれば、同電位となるセグメント14同士を短絡部材50を構成する短絡リング52によって短絡するので、従来よりも短絡部分に流れる電流の流路を大きく確保することができると共に、流路が大きい分だけ放熱効果を高めることができる。このため、短絡部材50の発熱が大きくなるのを抑制することが可能になる。
また、コンミテータ13のコンミテータ本体26の一方の面の回転摺動面にセグメント14を露出配置すると共に、他方の面にライザ15を突設している。このため、ライザ15とアーマチュアコイル7の巻き始め端30、および巻き終わり端40との接続が容易になるばかりか、ライザ15が突設する側とは反対側にセグメント14と摺接するブラシ18を配設することが可能になる。よって、コンミテータ13の薄型化が可能になるだけでなく、アーマチュアコア6の軸線方向両端側のスペースを有効活用することができ、電動モータ1の全体を軸短化することが可能になる。
より詳述すると、略円盤状に形成されたコンミテータ本体26には、一方の面にセグメント14が設けられているので、このセグメント14にブラシ18を摺接されるためにブラシ18は軸線方向に沿って配設されことになる。このため、ブラシ18(ブラシホルダ19)と回転軸5との間にはスペースSが形成され(図1参照)、ここに短絡部材50を配設している。よって、同電位となるセグメント14同士を短絡する短絡部材50を設けた場合であっても、電動モータ1の軸短化することができる。
さらに、ブラシ18(ブラシホルダ19)と回転軸5との間のスペースSに短絡部材50を配設することで、短絡部材50の軸線方向のスペースを大きく確保することができる。このため、短絡リング52の肉厚を厚く設定することができ、より短絡部材50に大電流を流すことが可能になる。
そして、セグメント14にアンカー42を形成することによって、コンミテータ本体26にセグメント14を確実に固着させることができる。このため、信頼性の高いコンミテータ13を提供することが可能になる。
また、同電位となるセグメント14同士を短絡するにあたり、各セグメント14の内周側端部を折り曲げて接続部49を形成し、ここに短絡部材50の各スルーホール53を差し込むだけでよいので、同電位となるセグメント14の短絡作業を容易にすることが可能になる。
また、同電位となるセグメント14同士を短絡するにあたり、各セグメント14の内周側端部を折り曲げて接続部49を形成し、ここに短絡部材50の各スルーホール53を差し込むだけでよいので、同電位となるセグメント14の短絡作業を容易にすることが可能になる。
次に、この発明の第二実施形態を図2、図4〜図5を援用し図7、図8(a)、図8(b)に基づいて説明する。なお、第一実施形態と同一態様部分には、同一符号を付して説明する。また、この第二実施形態において、電動モータ61は永久磁石4が8個、スロット11が10個、セグメント14が20枚で構成された8極10スロット20セグメントの5相構造のモータである点、アーマチュアコア6は、略円環状に形成されたコア本体8を有しており、このコア本体8は、軸線方向平面視で同心円状に形成された二つの円環部23,24と、これら円環部23,24を互いに連結するスポーク部25とで構成された状態になっている点、アーマチュアコア6の径方向中央にコンミテータ63が配設されている点、コンミテータ63は略円盤状に形成された樹脂製のコンミテータ本体66を有する、所謂ディスク型コンミテータである点、ブラシ18(ブラシホルダ19)が軸線方向に沿って配設されている点、短絡部材50は、略円筒状に形成された樹脂モールド体51に同電位となるセグメント14同士を短絡する短絡リング52を5枚埋設し、これら短絡リング52を互いに絶縁した状態で軸線方向に沿って積層したものである点、短絡リング52には、軸線方向に沿って延びるスルーホール53と、スルーホール53の設置部位を避けるようにして弧状に形成された開口部54とがそれぞれ4箇所設けられている点等の基本的構成は上述の第一実施形態と同様である。
ここで、この第二実施形態では、コンミテータ本体66の一方の面、つまり回転摺動面側にセグメント64、および接続部49に加えてライザ65が設けられている。
すなわち、各セグメント64の内周側端部に接続部49が形成されている一方、各セグメント64の外周側端部に径方向外側に向かって延出するライザ65が設けられている。
セグメント64の内周側端部は二又状に形成されており、一方をコンミテータ本体66側に向かって折り返す形で形成されたアンカー42とし、他方を軸線方向に沿って外方に向かって曲折延出する接続部49としている。
すなわち、各セグメント64の内周側端部に接続部49が形成されている一方、各セグメント64の外周側端部に径方向外側に向かって延出するライザ65が設けられている。
セグメント64の内周側端部は二又状に形成されており、一方をコンミテータ本体66側に向かって折り返す形で形成されたアンカー42とし、他方を軸線方向に沿って外方に向かって曲折延出する接続部49としている。
一方、セグメント64の外周側端部は三又状に形成されている。そして、三又状に形成された外周側端部のうちの中央部を径方向外側に延出させ、その後径方向内側に折り返してライザ65を形成している。
これに対し、三又状に形成された外周側端部のうちの両側部は、コンミテータ本体66側に向かって折り返され、一対のアンカー42,42を形成している。
これに対し、三又状に形成された外周側端部のうちの両側部は、コンミテータ本体66側に向かって折り返され、一対のアンカー42,42を形成している。
ライザ65がコンミテータ本体66よりも径方向外側に突出するので、コンミテータ本体66の外径E7は、アーマチュアコア6の収納凹部20a,20bの直径E2よりも小さく設定されている。このようにすることで、ライザ65とアーマチュアコイル7との間に所望の空間Kを形成し、巻き始め端30、および巻き終わり端40をライザ65側に引き出し可能としている。なお、コンミテータ本体66の径方向略中央に形成された孔28の大きさは、回転軸5に嵌合可能な大きさに設定されている。
したがって、この第二実施形態によれば、前述の第一実施形態と同様の効果を奏することができる。また、セグメント14と、アーマチュアコイル7の巻き始め端30、および巻き終わり端40との接続位置をコンミテータ本体66のセグメント14とは反対側の面に加え、セグメント14側の面に設定することができる。このため、設計の自由度を高めることが可能になる。
なお、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
また、上述の実施形態では、短絡部材50は、筒状の樹脂モールド体51に5枚の短絡リング52が埋設され、各短絡リング52がそれぞれ4つ置きに存在するセグメント14同士を短絡させるように形成されている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、永久磁石4の個数(磁極数)、スロット11の個数、およびセグメント14の個数に基づいて形成すればよい。この場合、短絡リング52の設置個数も永久磁石4の個数(磁極数)、スロット11の個数、およびセグメント14の個数に応じて決定する。また、短絡リング52の全てが樹脂モールド体51に埋設されていなくてもよく、少なくとも短絡リング52の一部が樹脂モールド体51に埋設され、互いに絶縁した状態で積層されていればよい。
また、上述の実施形態では、短絡部材50は、筒状の樹脂モールド体51に5枚の短絡リング52が埋設され、各短絡リング52がそれぞれ4つ置きに存在するセグメント14同士を短絡させるように形成されている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、永久磁石4の個数(磁極数)、スロット11の個数、およびセグメント14の個数に基づいて形成すればよい。この場合、短絡リング52の設置個数も永久磁石4の個数(磁極数)、スロット11の個数、およびセグメント14の個数に応じて決定する。また、短絡リング52の全てが樹脂モールド体51に埋設されていなくてもよく、少なくとも短絡リング52の一部が樹脂モールド体51に埋設され、互いに絶縁した状態で積層されていればよい。
さらに、上述の実施形態では、アーマチュアコア6が金属板41を軸線方向に複数枚積層したものである場合について説明したが、これに限られるものではなく。アーマチュアコアを軟磁性粉末を加圧成形することで形成される所謂圧粉磁性体により形成してもよい。
そして、上述の実施形態では、短絡部材50の短絡リング52に軸線方向に沿って延びるスルーホール53と、スルーホール53の設置部位を避けるようにして弧状に形成された開口部54とが設けられている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、スルーホール53に代えて、例えば、セグメント14と短絡リング52とを電気的に接続可能な銅線などを用いてもよい。この場合、セグメント14に接続部49を設けず、この銅線とセグメント14を直接接続すればよい。また、セグメント14に接続部49を設けない場合、短絡部材50の樹脂モールド体51を回転軸5に外嵌固定すればよい。
1,61 電動モータ
2 ヨーク
3 アーマチュア
4 永久磁石(磁極)
5 回転軸
6 アーマチュアコア
7 アーマチュアコイル(コイル)
11,11a〜11d スロット
12 巻線(コイル)
13,63 コンミテータ
14,14a〜14f,64 セグメント
15,65 ライザ
18 ブラシ
26,66 コンミテータ本体
42 アンカー
49 接続部
50 短絡部材
51 樹脂モールド体
52 短絡リング
53 スルーホール(導電部)
54 開口部
2 ヨーク
3 アーマチュア
4 永久磁石(磁極)
5 回転軸
6 アーマチュアコア
7 アーマチュアコイル(コイル)
11,11a〜11d スロット
12 巻線(コイル)
13,63 コンミテータ
14,14a〜14f,64 セグメント
15,65 ライザ
18 ブラシ
26,66 コンミテータ本体
42 アンカー
49 接続部
50 短絡部材
51 樹脂モールド体
52 短絡リング
53 スルーホール(導電部)
54 開口部
Claims (5)
- 複数の磁極を有するヨークに回転自在に軸支される回転軸と、
前記回転軸に外嵌固定されコイルが巻装されたアーマチュアコアと、
前記回転軸に前記アーマチュアコアと隣接して設けられ前記コイルが接続される複数のセグメントを有するコンミテータと、
前記セグメントに摺接し、このセグメントを介して前記コイルに給電を行う複数のブラシとを備えた電動モータにおいて、
前記コンミテータに短絡部材を設け、
前記短絡部材は前記回転軸の周囲に配置される筒状の樹脂モールド体を有し、
前記樹脂モールド体に、同電位となるセグメント同士を短絡する複数の短絡リングの少なくとも一部を埋設し、前記複数の短絡リングを軸線方向に沿って互いに絶縁した状態で積層し、
各短絡リングに、前記セグメントと電気的に接続され軸線方向に沿って延びる導電部を複数設けると共に、他の短絡リングの導電部を受入れ可能な開口部を複数設け、
前記開口部は、前記複数の短絡リングを前記導電部を周方向にずらしながら積層した状態で前記他の短絡リングの導電部との接触を回避可能な大きさに設定されていることを特徴とする電動モータ。 - 前記短絡リングの前記導電部をスルーホールで形成し、
前記セグメントの一端に前記スルーホールに差込可能な接続部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の電動モータ。 - 前記コンミテータは前記回転軸の周囲に固定されるコンミテータ本体を有し、
前記コンミテータ本体の一側面の回転摺動面に前記複数のセグメントを放射状に露出配置したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電動モータ。 - 前記コンミテータの前記セグメントの他端に前記コイルを接続するためのライザを設け、該ライザを前記コンミテータ本体の他側面に突設すると共に、
前記セグメントの一端に前記コンミテータ本体からの離反防止のためのアンカーが形成されていることを特徴とする請求項3に記載の電動モータ。 - 前記コンミテータの前記セグメントの他端に前記コイルを接続するためのライザを設け、該ライザを前記コンミテータ本体の一側面であって径方向外側に突設すると共に、
前記セグメントの径方向両端に前記コンミテータ本体からの離反防止のためのアンカーが形成されていることを特徴とする請求項3に記載の電動モータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007297677A JP2009124894A (ja) | 2007-11-16 | 2007-11-16 | 電動モータ |
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JP2007297677A JP2009124894A (ja) | 2007-11-16 | 2007-11-16 | 電動モータ |
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JP2009124894A true JP2009124894A (ja) | 2009-06-04 |
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ID=40816448
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JP2007297677A Pending JP2009124894A (ja) | 2007-11-16 | 2007-11-16 | 電動モータ |
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JP (1) | JP2009124894A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102082381A (zh) * | 2010-12-15 | 2011-06-01 | 任丘市双楼电碳制品有限公司 | 多孔电刷 |
-
2007
- 2007-11-16 JP JP2007297677A patent/JP2009124894A/ja active Pending
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