JP2009124450A - 通信同期方法および通信端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】基準局を持たない時分割多元接続方式による通信システムの通信同期方法において、局所解に収束することを回避すること。
【解決手段】通信端末は、他の複数の通信端末の送信データを受信し、送信タイミング、位置情報を測定し(ステップ10)、送信タイミングから第1制御量Δと分散σ2 を求める(ステップ12)。最も東に位置する通信端末の通信端末をΔλとし(ステップ14)、第2制御量Δ* をΔ* =αΔ+(1−α)Δλによって求める(ステップ16)。ここで、αは分散σ2 が小さいほど1に近づき、分散が大きいほど0に近づく分散の関数である。次に、第2制御量Δ* 分送信タイミングを変更してデータを送信し、送信データには自己の位置情報を含ませる(ステップ18)。この通信同期方法によると、分散の大きい領域が西側へ移動していき、局所解への収束を回避することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、時分割多元接続方式により複数の通信端末が通信を行う通信システムにおいて、通信の同期の基準となる基地局を持たずとも複数の通信端末間の通信を同期させることができる通信同期方法に関するもので、特に、局所解に収束して通信効率が悪化することを回避できる通信同期方法である。
基地局のような基準となる局を持たずに、複数の通信端末が時分割多元接続方式により通信を行っている場合に、通信端末間において送信タイミングの同期を取る方法として、特許文献1、2の方法が知られている。
特許文献1、2に示された通信同期方法は、各通信端末の送信タイミング(自己のスロットタイミングを基準とした、他の通信端末の送信スロットタイミングの基準からのずれ)を測定し、測定した送信タイミングの平均や最多のタイミングに合わせるものである。
特開平9−46762 特開2007−104621
しかし、本発明者らは、観測した送信タイミングの平均や最多タイミングに合わせる通信同期方法では、通信端末数が多数の場合には局所解に収束してしまうことがあるのを見いだした。局所解に収束すると、送信タイミングの平面分布において、どのタイミングにも同期することができない特異点が生じ、ある範囲についてはタイミングが同期していても、全体としては同期していない状態となる。このような局所解に収束した状態では、特異点付近の通信端末は通信効率が低いままとなる。
そこで本発明の目的は、基準局を持たない時分割多元接続方式による通信システムにおいて、局所解に収束することを回避し、全体の通信タイミングが同期に収束する通信同期方法、および、その通信システムに用いる通信端末である。
第1の発明は、時分割多元接続方式により通信を行う複数の第1通信端末で構成された通信システムを同期させる通信同期方法において、第1通信端末の送信する送信データには、第1通信端末の位置情報が含まれていて、第1通信端末は、自己の位置情報を取得し、他の第1通信端末の送信データを1フレームの間受信することで、他の第1通信端末の送信タイミングおよび位置情報を測定し、その測定した送信タイミングから第1制御量Δを求め、その測定した送信タイミングの分散を求め、分散の値が小さい場合は、第1制御量Δの影響を大きくし、分散の値が大きい場合は、自己の位置に対して特定の方向に位置する他の第1通信端末の送信タイミングΔλの影響を大きくするように配分して第2制御量Δ* を決定し、自己の位置情報を含む送信データを送信する際、第2制御量Δ* に基づき送信タイミングを変更すること、を特徴とする通信同期方法である。
他の第1通信端末の送信タイミングとは、自己のスロットタイミングを基準とした、他の第1通信端末の送信タイミングの基準からのずれである。
ここで、ある通信端末のスロットタイミングとは、1フレームを複数のスロットに分割した時のスロットの先頭のタイミングである。一般には各通信端末のスロットタイミングは同期していない。ここで同期とは、ある通信端末のスロットタイミングが、そのある通信端末からみた他の各通信端末のスロットタイミングと一致していることを意味し、通信システムが単位時間ごとの制御であれば、1単位時間程度の拡がりをもってスロットタイミングが一致していることを意味する。
制御量は、送信タイミングの平均値や中央値を制御量としたり、送信タイミングのうち最も頻度の大きいタイミングを制御量とする、などの方法がある。また、分散を考慮して制御量を求めてもよい。
位置情報とは、たとえば緯度、経度の情報であり、緯度情報のみ、もしくは経度情報のみであってもよい。自己の通信端末の位置情報は、GPSなどを利用して取得する。位置精度は誤差100m程度以内であればよい。
特定の方向とは、あらかじめ通信システムによって設定された一方向である。ただし厳密性は必要なく、その特定の方向に対して、30度程度以内の範囲を含んでいてもよい。また、この範囲内の第1通信端末であれば、どの通信端末の送信タイミングをΔλとしてもよいが、最も遠い通信端末の送信タイミングをΔλとする方が、同期に至るまでの収束が速く望ましい。
第2の発明は、第1の発明において、第2制御量Δ* は、Δ* =αΔ+(1−α)Δλ、ここでαは分散の関数で、分散が大きくなると0に近づき、小さくなると1に近づく関数、により決定することを特徴とする通信同期方法である。
第3の発明は、第1の発明または第2の発明において、自己の位置に対して特定の方向に位置する他の第1通信端末のうち、最も自己から離れた位置の他の第1通信端末の送信タイミングをΔλとすることを特徴とする通信同期方である。
第4の発明は、第1の発明から第3の発明において、特定の方向とは、北、南、東、西の4つの方位のうちいずれか特定の一方向であることを特徴とする通信同期方法である。
第5の発明は、第1の発明または第2の発明において、位置情報は緯度情報であり、自己の位置に対して緯度差が正もしくは負でその絶対値が最も大きい他の第1通信端末の送信タイミングをΔλとすることを特徴とする通信同期方法である。
自己の位置に対して緯度差が正でその絶対値が最も大きい、とはつまり、正の経線方向(北側の方向)に最も離れている、ということであり、緯線方向については距離を考慮しないということである。同じく、自己の位置に対して緯度差が負でその絶対値が最も大きい、とはつまり、負の経線方向(南側の方向)に最も離れている、ということである。
第6の発明は、第1の発明または第2の発明において、位置情報は経度情報であり、自己の位置に対して経度差が正もしくは負でその絶対値が最も大きい他の第1通信端末の送信タイミングをΔλとすることを特徴とする通信同期方法である。
自己の位置に対して経度差が正でその絶対値が最も大きい、とはつまり、正の緯線方向に最も離れている、ということであり、経線方向(南北方向)については距離を考慮しないということである。同じく、自己の位置に対して経度差が負でその絶対値が最も大きい、とはつまり、負の緯線方向に最も離れている、ということである。
第7の発明は、第1の発明から第6の発明において、自己の位置情報は、GPSを利用して取得することを特徴とする通信同期方法である。
第8の発明は、第1の発明から第7の発明において、通信システムに、まだ通信を開始していない第2通信端末が加入するとき、第2通信端末は、自己の位置情報を取得し、第1通信端末の送信データを1フレームの間受信することで第1通信端末の送信タイミングを測定し、測定した第1通信端末の送信タイミングから第1制御量Δを求め、自己の位置情報を含む送信データを、第1制御量Δに基づき送信タイミングを変更して送信し、通信システムに加入することを特徴とする通信同期方法である。
第9の発明は、時分割多元接続方式により通信を行う通信端末において、通信端末は、自己の位置に関する位置情報を取得する位置情報取得手段と、送信データを送信するデータ送信手段と、他の通信端末の送信データを1フレームの間受信するデータ受信手段と、データ受信手段により受信した他の通信端末の送信データの受信タイミングから各通信端末の送信タイミングを決定する送信タイミング決定手段と、送信タイミング決定手段により求めた各通信端末の送信タイミングと、他の通信端末の送信データに含まれた各通信端末の第2制御量から、自己の第1制御量Δを決定する第1制御量決定手段と、送信タイミング決定手段により求めた通信端末の送信タイミングの分散を求める分散算出手段と、分散の値が小さい場合は、第1制御量Δの影響を大きくし、分散の値が大きい場合は、自己の位置に対して特定の方向に位置する他の第1通信端末の送信タイミングΔλの影響を大きくするように、第2制御量Δ* を決定する第2制御量決定手段と、自己の位置情報を含む送信データを生成する送信データ生成手段と、第2制御量決定手段により求めた第2制御量Δ* に基づき、自己の通信端末の送信タイミングを変更する送信タイミング変更手段と、を有することを特徴とする通信端末である。
第10の発明は、第9の発明において、第2制御量決定手段は、Δ* =αΔ+(1−α)Δλ、ここでαは分散の関数で、分散が大きくなると0に近づき、小さくなると1に近づく関数、により第2制御量Δ* を決定することを特徴とする通信端末である。
第11の発明は、第9の発明または第10の発明において、自己の位置に対して特定の方向に位置する他の第1通信端末のうち、最も自己から離れた位置の他の第1通信端末の送信タイミングをΔλとすることを特徴とする通信端末である。
第12の発明は、第9の発明から第11の発明において、特定の方向とは、北、南、東、西の4つの方位のうちいずれか特定の一方向であることを特徴とする通信端末である。
第13の発明は、第9の発明または第10の発明において、位置情報は緯度情報であり、自己の位置に対して緯度差が正もしくは負でその絶対値が最も大きい他の第1通信端末の送信タイミングをΔλとすることを特徴とする通信端末である。
第14の発明は、第9の発明または第10の発明において、位置情報は経度情報であり、自己の位置に対して緯度差が正もしくは負でその絶対値が最も大きい他の第1通信端末の送信タイミングをΔλとすることを特徴とする通信端末である。
第15の発明は、第9の発明から第14の発明において、位置情報取得手段は、GPSを利用して位置情報を取得することを特徴とする通信端末である。
本発明による通信同期方法では、分散の値が大きい場合には、特定の方向に位置する通信端末の通信タイミングに配分を大きくして、分散の値が小さい場合には第1制御量の配分を大きくして第2制御量を決定し、その第2制御量に基づき送信タイミングを変更している。これにより、送信タイミングの平面分布において、分散の大きい領域は特定の方向とは逆向きに移動して分散の小さな領域が拡大し、次第に全体の送信タイミングは同期に向かって収束する。その結果、局所解への収束が回避され、通信効率のより良い通信システムを構成することができる。
また、第3の発明のように、特定の方向に最も遠い第1通信端末の送信タイミングをΔλとすれば、より同期に至るまでの時間が短くなる。特に第4の発明のように、特定の方向を、北、南、東、西の4つの方位のうちいずれかとするほうが、自己の位置から他の第1通信端末までの距離の算出が容易で望ましい。
また、第5、6の発明のように、緯度差、もしくは経度差を用いてΔλを決定すると、計算が容易で、かつ、同期までの収束も速いので望ましい。
また、第7の発明にように、位置情報の取得にはGPSを利用することができる。
また、第8の発明によると、効率的に通信に加入することができる。
また、第9〜15の発明による通信端末を用いることで、局所解に収束して特異点付近の通信効率が悪化することを回避し、全体のスロットタイミングを自律的に同期することが可能な通信システムを構成することができる。
以下、本発明の具体的な実施例を図を参照にしながら説明するが、本発明はそれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1は、通信の同期の際に基準となるような基地局を持たずに、複数の通信端末が時分割多元接続方式により通信している場合に、その通信を同期させる方法である。
まず、実施例1の通信方式である時分割多元接続方式の概要について説明する。
この通信システムでは、単位時間ごとに時間を制御するように設計されている。また、フレーム長およびスロット長は特定の値に固定されて、各スロットにはガード時間が設けられて、その長さは1単位時間より長い時間である。ガード時間は、伝搬遅延や処理遅延などを考慮して設けられた時間である。通信端末は、1スロットをデータ送信に使用し、1フレームを周期としてデータ送信を繰り返す。データ送信に使用するスロット以外のスロットにおいては受信状態にあるものとする。
図1(a)は、スロット分割の例を示す。送信から次の送信までの時間間隔T1が1フレーム長、1フレーム長は、一定の時間間隔Tで各スロットに分割されていて、Tが1スロット長である。図1(c)は、1スロット長Tが8単位時間で構成され、1単位時間はτ、ガード時間T2は2単位時間とした場合の例である。
また、以下において他の通信端末の送信タイミングとは、自己の1スロット長を基準とし、他の通信端末の送信データが基準となる1スロット長のどのタイミングで送信されたかを示すものとする。言い換えれば、自己のスロットタイミング(スロットの先頭のタイミング)と他の通信端末の送信スロットタイミングとの差である。
自己の送信タイミングが図1(a)であり、他の通信端末A、B、Cの送信が図1(b)の状態である場合、通信端末A、B、Cの送信タイミングは、図1におけるTa、Tb、Tcである。図1(c)のように、1単位時間がτであるとき、Ta、Tb、Tcがτより小さい場合が、通信端末A、B、Cの送信タイミングと自己の送信タイミングが同期している場合である。
各通信端末は、自律的に自己の送信タイミングを変更する動作を繰り返し行い、送信タイミングの同期を図っている。各通信端末の動作は、通信への加入手順と加入後の同期手順に分けられる。
この同期手順では、通信端末の位置情報を利用している。そこで、同期手順と平行して、通信端末は位置情報を1フレームごとに取得し、更新している。位置情報の取得は、GPSを利用する。この位置情報の精度は、誤差100m程度で十分である。
図2のフローチャートは、その同期手順を示している。以下、図2のフローチャートに基づき、実施例1の通信同期方法における同期手順について説明する。
通信端末は、自己のデータを送信後、次のデータ送信までの1フレームの間、他の受信しうるすべての通信端末の送信データを受信する。そして、自己のスロットタイミングと、そのデータ受信のタイミングとの差から、他の通信端末の送信タイミングΔを測定する。また、通信端末からの送信データに含まれた、通信端末の位置情報を測定する(ステップ10)。
次に、送信タイミングから、第1制御量Δと送信タイミングの分散σ2 を求める(ステップ12)。第1制御量Δの求め方としては、送信タイミングの平均値(相加平均、相乗平均、調和平均など)や中央値を第1制御量としたり、送信タイミングのうち最も頻度の大きいタイミングを第1制御量とする、などの方法がある。
ステップ12の動作は、実際に1フレームの間測定したあとで実行する必要はなく、データを受信して送信タイミングを測定する毎に、逐次第1制御量Δと分散σ2 を修正し、その時点での第1制御量Δと分散σ2 を求めるようにしてもよい。
次に、自己の位置に対して最も東に位置する通信端末の送信タイミングとしてΔλを決定する(ステップ14)。Δλは、受信した送信データに含まれていた位置情報と、自己の位置情報とから各通信端末の距離、方向を計算し、東の方向に位置する通信端末のうち、自己の位置からの距離が最も遠い通信端末の送信タイミングとする。東の方向、とは、厳密な東に限らず、厳密な東の方向に対して30度程度の範囲内であれば良い。このステップ14の処理は、ステップ12の処理と並行して行ってもよい。
次に、第1制御量Δ、分散σ2 、Δλから第2制御量Δ* を求める(ステップ16)。第2制御量Δ* は、Δ* =αΔ+(1−α)Δλによって求める。ここでαは分散σ2 の関数であり、分散σ2 が小さいほど1に近づき、分散が大きいほど0に近づく関数である。このような関数αの例としては、α=1(0≦σ2 ≦σ2 0)、0(σ2 0≦σ2 )(σ2 0はある特定の値)や、α=1−σ2 /σ2 max (σ2 max は、分散σ2 の最大値)などである。
次に、第2制御量Δ* に基づいて、送信タイミングを変更してデータを送信する。このとき、送信データに、自己の位置情報を含ませる(ステップ18)。その後ステップ10に戻る。
以上が実施例1の通信同期手順である。
次に、まだ通信を開始していない通信端末が新規に通信に加入する方法を、図3に示すフローチャートをもとに説明する。
まず、通信端末は、自己の位置情報をGPSを利用して取得する(ステップ20)。
次に、ある時点から1フレームの間、他の受信しうるすべての通信端末の送信データを受信する。そして、自己のスロットタイミングと、そのデータ受信のタイミングとの差から、他の通信端末の送信タイミングを測定する(ステップ22)。ある時点とは、たとえば、通信端末の電源が入った直後などである。
次に、他の通信端末が送信データの送信に使用していない空きスロット(送信データの送信間隔が1スロット長Tよりも長い区間)を特定する(ステップ24)。
次に、ステップにおいて測定した送信タイミングを用いて、自己の第1制御量Δを求める(ステップ26)。
次に、第1制御量Δに基づき、送信タイミングを変更して空きスロットに送信データを送信、つまり通信に加入する。このとき、送信データに、自己の位置情報を含ませる(ステップ28)。その後、図2のステップ10に移行する。
なお、ステップ20の処理は、ステップ22の処理前までに行われている必要はなく、ステップ28の処理前までに行われていればよい。
以上が実施例1の通信加入手順である。
この通信同期方法によると、分散σ2 が大きい場合には、第2制御量におけるΔλの配分が大きいため、東の方向に位置する通信端末の送信タイミングに揃うように移動する。また、分散σ2 が小さい場合には、第2制御量における第1制御量Δの配分が大きいため、送信タイミングが第1制御量、つまり、他の通信端末の送信タイミングの平均値や最多のタイミングの方へ送信タイミングが移動する。そのため、送信タイミングの平面分布において、分散σ2 が大きい領域が東とは反対側である西側へ移動して分散σ2 の小さな領域が拡大し、全体の送信タイミングは第1制御量に合わせる方向に収束する。その結果、局所解への収束が回避され、通信全体が同期する最適解へと収束させることができる。
実施例1では東の方向に位置する通信端末のうち、自己の位置からの距離が最も遠い通信端末の送信タイミングをΔλとしている。しかし東の方向である必要はなく、ある特定の方向であればどの方向でもかまわない。ただし、東、西、南、北の4方位のいずれかである方が計算が容易で望ましい。また、自己の位置からの距離が最も遠い通信端末としているが、上記特定の方向に位置する通信端末であれば、どの通信端末でもよい。ただし、最も遠い通信端末、とした方が、分散σ2 が大きい領域の移動が速くなり、同期の収束が早くなって望ましい。
図4は、実施例2の通信同期方法における同期手順を示したフローチャートである。これは実施例1のステップ14を、ステップ114に置き換えたものであり、ステップ14におけるΔλの決定方法が異なるものである。以下、ステップ114におけるΔλの決定方法について説明する。
ステップ114におけるΔλの決定方法は、自己の位置との緯度差が正でその絶対値が最も大きい他の通信端末の送信タイミングをΔλとするものである。つまり、自己の位置に対して正の経線方向(北側の方向)に最も離れている通信端末の通信タイミングをΔλとするということである。これは、経線方向の距離は考慮するが、緯線方向の距離は考慮せずにΔλを決定ということでもある。緯度情報のみからΔλを決定するので、実施例1のように距離と方向を算出してΔλを決定する場合よりも計算量が少なくてすむ。
この実施例2の同期手順によると、送信タイミングの平面分布において、分散σ2 が大きい領域が正の経線方向へ移動して分散σ2 の小さな領域が拡大し、全体の送信タイミングは第1制御量に合わせる方向に収束する。その結果、実施例1と同様に、局所解への収束が回避され、通信全体が同期する最適解へと収束させることができる。
なお、実施例2では緯度情報のみからΔλを決定しているので、ステップ18において送信データに含ませる位置情報も、緯度情報のみであってよい。また、実施例2では、自己の位置との緯度差が正でその絶対値が最も大きい他の通信端末の送信タイミングをΔλとしているが、緯度差が負でその絶対値が最も大きい他の通信端末の送信タイミングをΔλとしてもよい。また、実施例2では、緯度情報を利用しているが、経度情報を利用し、経度差からΔλを決定するようにしてもよい。
実施例3は、実施例1、2の通信同期方法に用いる通信端末である。通信端末の構成について、図5を参照に説明する。
図5は、通信端末の構成を示すブロック図である。通信端末は、受信タイミング観測部100、復調部101、演算部102、送信タイミング制御部103、変調部104、送信データ生成部105、GPS装置106により構成されている。受信タイミング観測部100が、本発明のデータ受信手段と送信タイミング決定手段に相当し、演算部102が、本発明の第1制御量決定手段、分散算出手段、第2制御量決定手段に相当し、送信データ生成部105が本発明の送信データ生成手段に相当し、送信タイミング制御部103が、本発明のデータ送信手段、送信タイミング制御手段に相当し、GPS装置106が、本発明の位置情報取得手段に相当している。
次に、通信端末の動作について説明する。通信端末は、他の通信端末からの信号を受信タイミング観測部100において受信し、自己の送信タイミングとの差から他の通信端末の送信タイミングを測定する。測定した送信タイミングののデータは演算部102へ入力される。また、受信した信号は復調部101において復調され、位置情報を含む受信データ(他の通信端末からの送信データ)が演算部102へ入力される。以上はステップ10、22の処理に対応している。
また、通信端末がまだ通信に加入していない場合は、送信タイミング制御部103において空きスロットを検出する(ステップ24の処理に対応)。
次に、演算部102において、他の通信端末の送信タイミングから第1制御量Δ、分散σ2 を算出する(ステップ12、26の処理に対応)。また、他の通信端末の位置情報と、GPS装置106から取得した自己の位置情報から、他の通信端末の方向、距離を算出し、Δλを決定する(ステップ14、114の処理に対応)。そして、第1制御量Δ、分散σ2 、Δλから第2制御量Δ* を算出する(ステップ16の処理に対応)。算出した第2制御量Δ* は、送信タイミング制御部103に入力される。通信に加入する場合は、第1制御量Δが送信タイミング制御部103に入力される。
GPS装置106からの自己の位置情報は、送信データ生成部105に入力され、自己の位置情報を含む送信データが生成される。生成された送信データは、変調部104に入力されて、変調部104において搬送波を送信データにより変調して送信信号が出力される。その後、送信タイミング制御部103において、第2制御量Δ* (通信に加入する場合は第1制御量Δ)に基づき送信タイミングが変更されて送信信号が送信される。以上はステップ18、28に対応する。
以上の動作により、実施例3の通信端末は、実施例1、2の通信同期方法を実現する。
実施例では位置情報の取得にGPSを利用しているが、他の方法によって通信端末の位置情報を取得するようにしてもよい。
本発明の通信同期方法は、車車間通信などに用いることができる
スロット分割の例を示す図。 実施例1の通信同期方法における同期手順を示すフローチャート。 通信への加入手順を示すフローチャート。 実施例2の通信同期方法における同期手順を示すフローチャート。 通信端末の構成を示すブロック図。
符号の説明
T:1スロット長
T1:1フレーム長
T2:ガード時間
τ:1単位時間
100:受信タイミング観測部
101:復調部
102:演算部
103:送信タイミング制御部
104:変調部
105:送信データ生成部
106:GPS装置

Claims (15)

  1. 時分割多元接続方式により通信を行う複数の第1通信端末で構成された通信システムを同期させる通信同期方法において、
    前記第1通信端末の送信する送信データには、前記第1通信端末の位置情報が含まれていて、
    前記第1通信端末は、
    自己の位置情報を取得し、
    他の前記第1通信端末の送信データを1フレームの間受信することで、他の前記第1通信端末の送信タイミングおよび位置情報を測定し、
    その測定した前記送信タイミングから第1制御量Δを求め、
    その測定した前記送信タイミングの分散を求め、
    前記分散の値が小さい場合は、第1制御量Δの影響を大きくし、前記分散の値が大きい場合は、自己の位置に対して特定の方向に位置する他の前記第1通信端末の送信タイミングΔλの影響を大きくするように配分して第2制御量Δ* を決定し、
    自己の位置情報を含む送信データを送信する際、前記第2制御量Δ* に基づき送信タイミングを変更すること、
    を特徴とする通信同期方法。
  2. 前記第2制御量Δ* は、
    Δ* =αΔ+(1−α)Δλ、ここでαは分散の関数で、分散が大きくなると0に近づき、小さくなると1に近づく関数、
    により決定することを特徴とする請求項1に記載の通信同期方法。
  3. 自己の位置に対して特定の方向に位置する他の前記第1通信端末のうち、最も自己から離れた位置の他の前記第1通信端末の送信タイミングをΔλとすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の通信同期方法。
  4. 前記特定の方向とは、北、南、東、西の4つの方位のうちいずれか特定の一方向であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の通信同期方法。
  5. 前記位置情報は緯度情報であり、自己の位置に対して緯度差が正もしくは負でその絶対値が最も大きい他の前記第1通信端末の送信タイミングをΔλとすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の通信同期方法。
  6. 前記位置情報は経度情報であり、自己の位置に対して経度差が正もしくは負でその絶対値が最も大きい他の前記第1通信端末の送信タイミングをΔλとすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の通信同期方法。
  7. 自己の前記位置情報は、GPSを利用して取得することを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の通信同期方法。
  8. 前記通信システムに、まだ通信を開始していない第2通信端末が加入するとき、
    前記第2通信端末は、
    自己の位置情報を取得し、
    前記第1通信端末の送信データを1フレームの間受信することで前記第1通信端末の送信タイミングを測定し、
    測定した前記第1通信端末の送信タイミングから第1制御量Δを求め、
    自己の位置情報を含む送信データを、前記第1制御量Δに基づき送信タイミングを変更して送信し、前記通信システムに加入する、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の通信同期方法。
  9. 時分割多元接続方式により通信を行う通信端末において、
    前記通信端末は、
    自己の位置に関する位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    送信データを送信するデータ送信手段と、
    他の前記通信端末の送信データを1フレームの間受信するデータ受信手段と、
    前記データ受信手段により受信した他の前記通信端末の送信データの受信タイミングから各前記通信端末の送信タイミングを決定する送信タイミング決定手段と、
    前記送信タイミング決定手段により求めた各前記通信端末の送信タイミングと、他の前記通信端末の送信データに含まれた各前記通信端末の第2制御量から、自己の第1制御量Δを決定する第1制御量決定手段と、
    前記送信タイミング決定手段により求めた各前記通信端末の送信タイミングの分散を求める分散算出手段と、
    前記分散の値が小さい場合は、前記第1制御量Δの影響を大きくし、前記分散の値が大きい場合は、自己の位置に対して特定の方向に位置する他の前記第1通信端末の送信タイミングΔλの影響を大きくするように、第2制御量Δ* を決定する第2制御量決定手段と、
    自己の前記位置情報を含む送信データを生成する送信データ生成手段と、
    前記第2制御量決定手段により求めた第2制御量Δ* に基づき、自己の前記通信端末の送信タイミングを変更する送信タイミング変更手段と、
    を有することを特徴とする通信端末。
  10. 前記第2制御量決定手段は、
    Δ* =αΔ+(1−α)Δλ、ここでαは分散の関数で、分散が大きくなると0に近づき、小さくなると1に近づく関数、
    により第2制御量Δ* を決定することを特徴とする請求項9に記載の通信端末。
  11. 自己の位置に対して特定の方向に位置する他の前記第1通信端末のうち、最も自己から離れた位置の他の前記第1通信端末の送信タイミングをΔλとすることを特徴とする請求項9または請求項10に記載の通信端末。
  12. 前記特定の方向とは、北、南、東、西の4つの方位のうちいずれか特定の一方向であることを特徴とする請求項9ないし請求項11のいずれか1項に記載の通信端末。
  13. 前記位置情報は緯度情報であり、自己の位置に対して緯度差が正もしくは負でその絶対値が最も大きい他の前記第1通信端末の送信タイミングをΔλとすることを特徴とする請求項9または請求項10に記載の通信端末。
  14. 前記位置情報は経度情報であり、自己の位置に対して経度差が正もしくは負でその絶対値が最も大きい他の前記第1通信端末の送信タイミングをΔλとすることを特徴とする請求項9または請求項10に記載の通信端末。
  15. 前記位置情報取得手段は、GPSを利用して位置情報を取得することを特徴とする請求項9ないし請求項14に記載の通信端末。
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