JP2009121270A - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ポンプ機構30を、リフト・作動角可変機構1の係合部50を利用した簡素な構成としつつ、大リフト・作動角側で不用意に作動することを回避する。
【解決手段】 アクチュエータにより制御軸8の回転位置を変化させることにより、吸気弁4のリフト量と作動角の双方を変化させるリフト・作動角可変機構1を備える。アクチュエータ異常時などでは、制御軸8の回転位置が最小位置を含む所定の最小側範囲にあるときにのみ、リフト・作動角可変機構1の係合部50がポンプ機構30のピストン31に係合し、このピストン31により油圧室32が加圧される。加圧された油圧室32からの供給油圧により、ストッパ機構のストッパが作動し、制御軸8の回転位置を、少なくとも最小位置とならないように機械的に規制する。
【選択図】 図1
【解決手段】 アクチュエータにより制御軸8の回転位置を変化させることにより、吸気弁4のリフト量と作動角の双方を変化させるリフト・作動角可変機構1を備える。アクチュエータ異常時などでは、制御軸8の回転位置が最小位置を含む所定の最小側範囲にあるときにのみ、リフト・作動角可変機構1の係合部50がポンプ機構30のピストン31に係合し、このピストン31により油圧室32が加圧される。加圧された油圧室32からの供給油圧により、ストッパ機構のストッパが作動し、制御軸8の回転位置を、少なくとも最小位置とならないように機械的に規制する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、吸気弁や排気弁の作動角やバルブリフト量を変更可能な可変動弁機構を備えた内燃機関の可変動弁装置に関する。
特許文献1には、アクチュエータにより駆動される制御軸の回転位置に応じて吸気弁や排気弁のバルブリフト特性、具体的にはバルブリフト量と作動角の双方を連続的に変更可能な可変動弁装置が記載されている。このような可変動弁装置では、機関停止時の他、アクチュエータの異常時のように、アクチュエータの作動が停止している状態での制御軸の回転位置は、バルブリフタ側からの動弁反力等によって、回転可能範囲の両端の限界位置の一方であって、作動角やバルブリフト量が最小となる最小位置となり、このために、所望の吸入空気量が得られずに燃焼安定性を確保できないおそれがある。
そこで、上記の特許文献1では、機関始動時に、制御軸を所定の中間位置に保持するための中間保持機構を設けている。この機構は、制御軸に設けられた位置規制カムと、コイルスプリングによって突出方向へ付勢されるプランジャと、を備えており、位置規制カムが突出姿勢にあるプランジャに突き当たることによって、制御軸の回転位置を所定の中間位置に保持するようになっている。
特開2003−269123号公報
しかしながら、上記の特許文献1のものでは、機関運転中には、アクチュエータにより制御軸を中間位置よりも小リフト・小作動角側へ回転駆動するときに、プランジャをコイルスプリングの反力に抗して反突出方向へ押し下げる必要があり、その分、駆動力が増大し、損失の増加やアクチュエータの大型化等を招いてしまう。また、機関運転中におけるアクチュエータの異常時について考慮されていない。
上記特許文献1のようなコイルスプリングを用いずに、高圧化された供給油圧によってストッパを油圧駆動して制御軸を中間位置に保持しようとすると、ストッパへの供給油圧を高圧化するためのポンプ機構が別途必要となり、装置の大型化や複雑化を招いてしまう。また、リフト量や作動角が大きく各部の面圧が高く強度的にも余裕のない状態で、ポンプ機構が作動すると、ストッパや制御軸に大きな負荷が作用してしまい、フリクションの増加や信頼性・耐久性の低下を招くおそれがある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、アクチュエータの異常時などに、制御部材の位置が燃焼運転性を確保できない最小位置を含む所定の最小側範囲となることを機械的に防止することができ、かつ、簡素な構成で、信頼性・耐久性に優れた新規な内燃機関の可変動弁装置を提供することを目的としている。
アクチュエータにより制御部材の位置を変化させることにより、吸気弁又は排気弁のリフト量と作動角の一方又は双方を変化させる可変動弁機構と、この可変動弁機構の係合部と係合することにより作動して、内燃機関の作動油が供給される油圧室を加圧する加圧部材を備えたポンプ機構と、この加圧部材により加圧された油圧室からの供給油圧により作動して、上記制御部材の位置を、少なくとも上記吸気弁又は排気弁のリフト量と作動角の一方又は双方が最小となる最小位置とならないように機械的に規制するストッパを備えたストッパ機構と、を有する。上記制御部材の位置が上記最小位置を含む所定の最小側範囲にあるときにのみ、上記係合部が上記加圧部材と係合可能である。
本発明によれば、アクチュエータの異常時などに、制御部材の位置が燃焼運転性を確保できない最小位置を含む所定の最小側範囲となることを機械的に防止することができる。また、可変動弁機構の一部である係合部を用いてポンプ機構を構成しており、別途ポンプ機構を設ける場合に比して、部品点数の低減化,簡素化及びコンパクト化等を図ることができる。そして、制御部材の位置が最小位置を含む所定の最小側範囲にあるときにのみ、係合部が加圧部材と係合可能であり、つまり最小側範囲を除く大リフト・大作動角側の範囲では係合部が加圧部材と係合することがないので、このように各部の面圧が高く強度的に余裕のない大リフト・大作動角側で誤ってポンプ機構が作動することがかなく、信頼性・耐久性を著しく向上することができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面を参照して説明する。図7は、本発明に係る内燃機関の可変動弁装置の一例として、内燃機関の吸気弁(又は排気弁)4の作動角及びバルブリフト量の双方を連続的に変更可能なリフト作動角可変機構(VEL)1を簡略的に示す斜視図である。なお、この機構1自体は既に公知であるため、ここでは簡単な説明にとどめる。
リフト・作動角可変機構1は、機関出力軸であるクランクシャフト(図示せず)により回転駆動される駆動軸6に偏心して設けられる駆動偏心カム7と、油圧駆動式や電動式のアクチュエータ16により回転位置が変更・保持される制御部材としての制御軸8と、この制御軸8に偏心して設けられる制御偏心カム9と、この制御偏心カム9に揺動可能に取り付けられるロッカアーム10と、駆動軸6に揺動可能に取り付けられる揺動カム12と、駆動偏心カム7とロッカアーム10の一端とを連係する第1リンク13と、ロッカアーム10の他端と揺動カム12の先端とを連係する第2リンク14と、を有している。ロッカアーム10の一端と第1リンク13の小径端部とは第1連結ピン21により回転可能に連結され、ロッカアーム10の他端と第2リンク14の一端とは第2連結ピン22により回転可能に連結され、第2リンク14の他端と揺動カム12の先端とは第3連結ピン23により回転可能に連結されている。
クランクシャフトの回転に連動して駆動軸6が回転すると、駆動偏心カム7のカム作用によって第1リンク13,ロッカアーム10,第2リンク14を介して揺動カム12が所定の揺動範囲内を揺動して、バルブリフタ11を介して吸気弁4をバルブスプリング反力に抗して押し下し、吸気弁4を開閉作動させる。また、エンジンコントロールユニット17からの制御信号によってアクチュエータ16により制御軸8の角度位置を変更すると、ロッカアーム10の揺動支点である制御偏心カム9の位置が変化し、揺動カム12の初期位相(揺動角)が変化して、吸気弁4のバルブリフト量(最大リフト量)及び作動角の双方が連続的に拡大又は縮小する。つまり、アクチュエータ16により駆動される制御軸8の回転位置に応じて吸気弁4のバルブリフト特性が連続的に変化する。特に、このリフト・作動角可変機構1にあっては、リフト・作動角の大小変化に伴い、吸気弁4の開時期と閉時期とがほぼ対称に変化し、つまりリフト中心角は実質的に変化しない。
制御部としてのエンジンコントロールユニット17は、各種制御処理を記憶及び実行するものであり、クランク角センサ18等により検出される機関回転数、負荷、油水温等に基づいて、上記のリフト・作動角可変機構1の他、燃料噴射弁や点火プラグ等へ制御信号を出力し、その動作を制御する。リフト・作動角可変機構1の制御としては、実際のリフト・作動角あるいは位相を検出するセンサを設けて、クローズドループ制御するようにしても良く、あるいは運転条件に応じて単にオープンループ制御するようにしても良い。
このようなリフト・作動角可変機構1は、コンパクトで機関搭載性に優れ、既存の直動型の動弁系に対して少ない設計変更で容易に適用できる。また、バネやスプリングのない機械的なリンク列で構成されているために損失が少なく、しかも、その摺動部分の多くが面接触であるために、信頼性・耐久性に優れ、潤滑も行い易い。
そして本実施例では、このリフト・作動角可変機構1の係合部50と係合することにより作動して、内燃機関の作動油が供給される油圧室32を加圧する加圧部材としてのピストン31を備えたポンプ機構30と、このピストン31により加圧された油圧室32からの供給油圧により作動して、制御部材としての制御軸8の回転位置を、少なくとも吸気弁のリフト量と作動角の双方が最小となる最小位置とならないように機械的に規制するストッパ41を備えたストッパ機構40と、が設けられている。
先ず、図1及び図2を参照してポンプ機構30の構成について説明する。図1は制御軸8の回転位置が最小位置の状態を、図2は制御軸8の回転位置が最大値の状態を示しており、(A)は揺動カム12の揺動位置が最小リフト・作動角の状態を、(B)は揺動カム12の揺動位置が最大リフト・作動角の状態をそれぞれ表している。また、符号50Aは最小揺動時(A)に係合部50が最もピストン31側へ移動した状態を示しており、符号50Bは最大揺動時(B)に係合部50が最もピストン31側へ移動した状態を示している。
ピストン31は、シリンダヘッド2に形成された油圧室32に一端が臨んだ姿勢で往復動可能に設けられ、このピストン31の往復動によって油圧室32内の作動油が加圧される。このピストン31の反突出側の端部には、径方向外方へ張り出したフランジ部31が設けられ、このフランジ部31によりピストン31の飛び出し・脱落が防止されている。油圧室32には、内燃機関の作動油を循環させるための周知のオイルポンプ3により所定のフィード圧に調圧された作動油(エンジンオイル)が供給油路33を介して供給される。この供給油路33には、油圧室32からオイルポンプ3側への逆流を防止する第1逆止弁34と、この供給油路33を開閉する制御弁35と、が設けられている。この制御弁35は、周知の電磁弁(ソレノイドバルブ)であり、上記のエンジンコントロールユニット17により切換制御される。また、ピストン31により加圧された油圧室32内の高圧な作動油を後述するストッパ機構40のハウジング43内へ供給する高圧油路36には、ハウジング43側から油圧室32側への逆流を防止する第2逆止弁37が設けられている。
そして、制御軸8の回転位置が最小位置を含む所定の最小側範囲にあるときにのみ、係合部50がピストン31と係合・当接可能であり、ピストン31が作動可能となるように設定されている。言い換えると、制御軸8の回転位置が最小側範囲にあるときにのみ、ピストン31の移動軌跡と係合部50の移動軌跡との少なくとも一部が重なり合い、この最小側範囲よりもリフト・作動角が大きい範囲にあるときには、両移動軌跡が重なることのないように設定されている。
より具体的には、制御軸8の回転位置が最小位置側へ回転するほど、制御偏心カム9がピストン31側へ移動して、この制御偏心カム9及びこれに取り付けられるロッカアーム10が全体的にピストン31側へ近づくように設定されており、このようなロッカアーム10の一端と第1リンク13の一端とを第1連結ピン21を介して連結する連結部に上記の係合部50を設けている。このために、制御軸8の回転位置が最小位置側へ回転するほど、上記の係合部50がピストン31側へ近づくこととなる。
図3はストッパ機構40の第1実施例を示す断面図である。このストッパ機構40は、制御軸8の外周より張り出した扇状の係止片部42を備えている。シリンダヘッド2側には、ストッパ41を往復動可能に収容するハウジング43が形成されている。上記のピストン31により加圧された高圧な作動油が高圧油路36を介してハウジング43内へ供給されると、ストッパ41がハウジング43より押し出されて係止片部42の側縁部に突き当てられ、制御軸8の回転位置が所定の中間位置から最小位置側へ移動することが機械的に規制される。ストッパ41は、略円柱状をなし、その後端面がハウジング43内の油圧を受ける受圧面をなし、係止片部42の側縁部に突き当てられる先端部が適宜な半球形状をなしている。なお、ストッパ41をハウジング43内に収容される反突出方向へ付勢するリターンスプリングを設けるようにしても良い。
また、高圧油路36や油圧室32が過度に高圧とならないように、ストッパ41自身により開閉されるリリーフ油路44がシリンダヘッド2に形成されており、ストッパ41が制御軸8の回転位置を規制する突出位置にあるときに、リリーフ油路44が開いてハウジング43内の作動油が排出されて減圧されるようになっている。
本実施例の作用を説明する。アクチュエータ16やポンプ機構30の異常時や作動不良時には、リフト・作動角が最小位置に保持されたままとなって燃焼安定性を確保できずに自走が困難となるおそれがある。このようなフェール時には、エンジンコントロールユニット17からの制御信号により、制御弁35が「開」とされ、それ以外のときには「閉」とされる。制御弁35の閉時には、油圧室32はオイルポンプ3側から作動油が供給されないために低圧状態となる。このため、ピストン31は、リターンスプリング38の付勢力によって、油圧室32内に最も引き込んだ待避位置(図1の最も右寄りの位置)に保持され、係合部50から最も離間した状態となる。このような待避位置のピストン31に対して係合部50が係合・接触することはなく、従って、制御軸8の回転位置つまりリフト・作動角の設定状態にかかわらずピストン31が往復作動することはない。
上記フェール時に制御弁35を開くと、油圧室32にオイルポンプ3側から作動油が供給され、この油圧室32内の油圧によって、ピストン31がリターンスプリング38の付勢力に抗して係合部50側(図1の左側)へ突出した突出位置へ押し出される。このように突出したピストン31に対し、制御軸8の回転位置が図1の最小位置を含む所定の最小側範囲にあるときには、係合部50が係合・当接するようになっている。特に、図1に示す最小位置の状態では、係合部50(50A,50B)によってピストン31が待避位置まで押し込まれてフルストロークするように設定されている。このように係合部50によってピストン31が押圧されて往復作動し、このピストン31のポンプ作用によって油圧室32内に封入された作動油が加圧され、2つの逆止弁34,37によって加圧された高圧な作動油が高圧油路36を介してストッパ機構40のハウジング43へ供給されて、上述したようにストッパ機構40のストッパ41が作動することとなる。
このような本実施例によれば、リフト・作動角可変機構1の係合部50を利用したポンプ機構30によりストッパ41への供給油圧を加圧して高圧化しているために、可変動弁機構を利用することなくポンプ機構を別途設ける場合に比して、その部品点数を削減でき、コンパクト化,軽量化及び簡素化等を図ることができる。
また、ストッパ機構40は制御軸8の回転位置が最小位置を含む所定の最小側範囲となることを機械的に規制するものであり、制御軸8の回転位置が最小側範囲よりも大きい大リフト・大作動角側の範囲にあるときには、ストッパ機構により制御軸8の回転位置を制限する必要はないものであるが、このような大リフト・大作動角側では各部の面圧も高く強度的にも余裕のがないので、仮にポンプ機構30のピストン31が作動して油圧室32が加圧されると、無用な負荷を与えるばかりか、動弁部品の耐久性・信頼性の確保が困難なものとなる。本実施例では、制御軸8が一方へ回転するほどリフト量や作動角が連続的に小さく(あるいは大きく)なるという特性を利用し、この制御軸8の回転位置が最小位置を含む所定の最小側範囲にあるときにのみ、リフト・作動角可変機構1の係合部50がピストン31と係合・当接可能に構成しており、制御軸8の回転位置が最小側範囲よりも大きい大リフト・大作動角側の範囲にあるときには、係合部50とピストン31とが係合・当接することがない。このために、大リフト・大作動角側で、ポンプ機構30のピストン31が不用意に作動する可能性を完全に無くすことができ、信頼性・耐久性を著しく向上することができる。
図4及び図5に示す第2実施例のストッパ機構40Aにおいては、ストッパ41が制御軸8の回転位置を規制する所定の突出位置(図5(B)参照)を越えて過度に突出することのないように、ストッパ41が所定の突出位置まで突出したときに、ストッパ41の外周に取り付けられる位置決めリング51が、ハウジング43の内壁面に凹設された位置決め溝52に嵌合して、ストッパ41が所定の突出位置に位置決め・保持されるようになっている。位置決めリング51は、ストッパ41の外周に形成された取付用の周方向溝53A及びこの周方向溝53Aの底面に穿設された径方向溝53Bにそれぞれ嵌合するC字状の周方向部51Aと、この周方向部51Aの一端から径方向内方へ延びる径方向部51Bと、により構成されている。なお、ストッパ41が突出位置に位置決めされた状態で、上記のリリーフ油路44が開くように設定されている。この第2実施例では、上記第1実施例と同様の効果が得られることに加え、位置決め溝52に嵌合する位置決めリング51によってストッパ41の不用意な飛び出しや脱落を確実に防止することができる。
図6に示す第3実施例のストッパ機構40Bにおいては、第2実施例の位置決めリング51に代えて、油圧式の位置決めピン54が、シリンダヘッド2側に形成されたピン用ハウジング55に往復動可能に収容配置されている。このピン用ハウジング55には、上記の制御弁35の直後の高圧油路36から分岐した分岐油路56を介して作動油が供給されるようになっている。そして、制御弁35が開くと、上記第2実施例と同様、ピストン31により加圧された油圧室32内の高い油圧によって、ストッパ41が作動するとともに、上記のピン用ハウジング55に供給される高い油圧によって位置決めピン54がリターンスプリング57のバネ力に抗して作動し、その先端がストッパ41に設けられた位置決め溝58に嵌合して、ストッパ41が所定の突出位置に位置決めされる。
また、この第3実施例においては、例えばアクチュエータが作動不良状態から正常状態へ復帰した場合のように、制御弁35が開状態から再び閉じられると、油圧室32の油圧の低下に伴って、位置決めピン54が反突出方向(図6の右方向)へ戻って位置決め溝52から外れ、位置決め状態が解除されるとともに、ストッパ41がピン用ハウジング55内に引き込まれた待避位置に復帰することとなり、特別な作業を伴うことなくストッパ41を初期状態に復帰させることができる。
以上のように本発明を具体的な実施例に基づいて説明してきたが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変形・変更を含むものである。例えば、上記実施例では吸気弁4に本発明を適用しているが、同様に排気弁側に適用することもできる。また、可変動弁機構は上記のリフト・作動角可変機構1に限らず、バルブリフト量と作動角の一方を変更するものであっても良い。更に、加圧部材や制御部材は、上記実施例のピストン31や制御軸8に限られるものではなく、様々な周知の構造のものを用いることが可能である。
1…リフト・作動角変更機構(可変動弁機構)
4…吸気弁
8…制御軸(制御部材)
16…アクチュエータ
17…エンジンコントロールユニット
30…ポンプ機構
31…ピストン(加圧部材)
32…油圧室
40,40A,40B…ストッパ機構
41…ストッパ
50…係合部
4…吸気弁
8…制御軸(制御部材)
16…アクチュエータ
17…エンジンコントロールユニット
30…ポンプ機構
31…ピストン(加圧部材)
32…油圧室
40,40A,40B…ストッパ機構
41…ストッパ
50…係合部
Claims (6)
- アクチュエータにより制御部材の位置を変化させることにより、吸気弁又は排気弁のリフト量と作動角の一方又は双方を変化させる可変動弁機構と、
この可変動弁機構の係合部と係合することにより作動して、内燃機関の作動油が供給される油圧室を加圧する加圧部材を備えたポンプ機構と、
この加圧部材により加圧された油圧室からの供給油圧により作動して、上記制御部材の位置を、少なくとも上記吸気弁又は排気弁のリフト量と作動角の一方又は双方が最小となる最小位置とならないように機械的に規制するストッパを備えたストッパ機構と、を有し、
上記制御部材の位置が上記最小位置を含む所定の最小側範囲にあるときにのみ、上記係合部が上記加圧部材と係合可能であることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。 - 上記油圧室への作動油の供給油路に設けられ、少なくとも上記アクチュエータの異常時に開とされる制御弁を備えることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置。
- 上記制御部材がアクチュエータにより回転位置が変更・保持される制御軸であり、
上記可変動弁機構が、
吸気弁又は排気弁を開閉させる揺動カムと、
機関出力により回転駆動される駆動軸に偏心して設けられた駆動偏心カムと、
上記制御軸に偏心して設けられた制御偏心カムと、
この制御偏心カムに回転可能に取り付けられたロッカアームと、
上記駆動偏心カムとロッカアームの一端とを連係する第1リンクと、
上記揺動カムの先端とロッカアームの他端とを連係する第2リンクと、
を有するリフト・作動角可変機構であることを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の可変動弁装置。 - 上記係合部が、ロッカアームの一端と第1リンクとの連結部であることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の可変動弁装置。
- 上記制御軸が最小位置側へ回転するほど、上記制御偏心カムが加圧部材の移動範囲に近づくように設定されていることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の可変動弁装置。
- アクチュエータにより制御部材の位置を変化させることにより、吸気弁又は排気弁のリフト量と作動角の一方又は双方を変化させる可変動弁機構と、
この可変動弁機構の係合部と係合することにより作動して、内燃機関の作動油が供給される油圧室を加圧する加圧部材と、
この加圧部材により加圧された油圧室からの供給油圧により作動して、上記制御部材の位置を、少なくとも上記吸気弁又は排気弁のリフト量と作動角の一方又は双方が最小となる最小位置とならないように機械的に規制するストッパと、を有し、
上記制御部材の位置が上記最小位置を含む所定の最小側範囲にあるときにのみ、上記係合部の移動軌跡と上記加圧部材の移動軌跡との少なくとも一部が重なり合うように設定されていることを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8899195B2 (en) | 2012-08-08 | 2014-12-02 | Hyundai Motor Company | Electro-hydraulic variable valve lift apparatus |
-
2007
- 2007-11-13 JP JP2007294346A patent/JP2009121270A/ja active Pending
Cited By (1)
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US8899195B2 (en) | 2012-08-08 | 2014-12-02 | Hyundai Motor Company | Electro-hydraulic variable valve lift apparatus |
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