JP2009114876A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】例えばターボ過給機を備える内燃機関において、ターボラグを低減する。
【解決手段】内燃機関の制御装置(1)は、内燃機関の吸気管の管路に設けられたコンプレッサ(41)と排気管の管路に設けられたタービン(42)とからなるターボ過給機を備える。そして、コンプレッサにより過給されて上昇する吸気管の吸気圧のうち、所定の目標圧を超えた余剰圧を畜圧する畜圧手段(300、301、302、100)と、ターボ過給機による過給が不足する時期に所定の期間、吸気管のうちコンプレッサよりも下流に、蓄圧された余剰圧の少なくとも一部を印加するインパルス過給手段(304、305、306、307、100)とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばターボ過給機を備える内燃機関(いわゆる、ターボエンジン)において、スロットル開度変化(あるいは、運転手によるアクセル操作)に対する機関出力の応答遅れ(いわゆる、ターボラグ)を低減するための技術分野に関する。
一般に、過給とは、内燃機関の燃焼室に吸入される空気の体積密度(言い換えれば、吸気圧であり、具体的にはターボ過給機等によって、燃焼に供する酸素の体積密度)を増加させ、燃焼室に強制的に空気を押し込み、もって機関出力を増加させる作用をいう。
ここで、ターボ過給機は、内燃機関の排気管に配設されたタービンと、該タービンと同軸上にありかつ吸気管に配設されたコンプレッサとを機械的に接続して構成される。そして、排気を受けて回転するタービンの回転力をコンプレッサに伝達し、コンプレッサが大気圧力以上に吸気を昇圧し(すなわち、過給し)、高密度の吸気をシリンダ内に供給し、もって機関出力増加を実現する。
ところが、ターボ過給機の構造上、燃焼後に生じた排気を利用して過給するので、スロットル開度変化(あるいは、運転手によるアクセル操作)に対する機関出力に応答遅れが生じる虞れがある。すなわち、ターボラグが生じる虞れがある。
ところで、インパルス過給という過給態様が知られている。インパルス過給とは、自由状態の空気柱をインパルス状に加速させて燃焼室に強制的に押し込む作用をいう。かかるインパルス過給技術として、例えば、畜圧型パルス供給器が提案されている(特許文献1を参照)。この機器によると、吸気導管に配設された空気溜め通路に圧力溜めが連結されており、そこにインパルス過給のための圧力が保持される(特許文献1の段落0008〜0009)。
しかしながら、前述の特許文献1に開示されているインパルス過給技術では、圧力溜めへの空気の供給は、二次空気ポンプあるいは二次空気供給機で行う必要がある(特許文献1の段落0014)。
特開2003−193845号公報
本発明は、例えば上述した問題点に鑑みてなされたものであり、ターボ過給機を備える内燃機関において、比較的簡易な構成で、好適にターボラグを低減するための、内燃機関の制御装置を提供することを課題とする。
本発明に係る内燃機関の制御装置は、上述の課題を解決するために、内燃機関の吸気管の管路に設けられたコンプレッサと排気管の管路に設けられたタービンとからなるターボ過給機を備える内燃機関を制御する制御装置であって、前記コンプレッサにより過給されて上昇する前記吸気管の吸気圧のうち、所定の目標圧を超えた余剰圧を畜圧する畜圧手段と、前記ターボ過給機による過給が不足する時期に所定の期間、前記吸気管のうち前記コンプレッサよりも下流に、前記蓄圧された余剰圧の少なくとも一部を印加するインパルス過給手段とを備える。
この構成によれば、内燃機関の燃焼時に機関出力を向上させるべく、内燃機関の吸気管の管路に設けられたコンプレッサと排気管の管路に設けられたタービンとからなるターボ過給機によって過給が行われる。
ところが、背景技術でも指摘した通り、何ら工夫がなければ、ターボ過給機の構造上、ターボラグが生じる虞れがある。
然るに、本発明によると、例えば電磁駆動弁を有する配管および畜圧タンクを備える畜圧手段が、コンプレッサにより過給されて上昇する吸気管の吸気圧のうち、所定の目標圧を超えた余剰圧を畜圧する。ここで、「所定の目標値」とは、ターボ過給機が過給するにあたって目標とする所定の目標値であり、その値を超える「余剰圧」とは、ターボ過給機による過給にとっては必要以上の圧力である。なお、所定の目標値を超えるか否かの判断には、当該目標値に若干のマージンをもたせてもよい。
そして、例えば電磁駆動弁を有する配管を備えるインパルス過給手段が、ターボ過給機による過給が不足する時期(言い換えれば、ターボのもたつき期間)に所定の期間(例えば、1〜10[deg])、吸気管のうちコンプレッサよりも下流に、蓄圧された余剰圧の少なくとも一部を印加する。なお、上記時期及び期間は、例えば機関回転数に適合させた所定の値として当該制御装置に記憶されている。
これにより、ターボのもたつき期間であっても、脈動効果を狙ったインパルス過給が行われるので、もってターボラグを低減することが可能となる。
しかも、新たな圧縮装置を設けることなく、もともと備わっているターボ過給機で余った余剰圧を利用するので、構成が簡素化され、コスト上も有効である。
本発明に係る内燃機関の制御装置の一態様では、前記インパルス過給手段は、前記内燃機関に備わる吸気バルブの開弁期間に含まれる時期に、所定の期間、前記吸気管のうち前記コンプレッサよりも下流に、前記蓄圧された余剰圧の少なくとも一部を印加する。
この態様によれば、ターボ過給機による過給が不足する時期として、吸気バルブの開弁期間に含まれる時期に、脈動効果を狙ったインパルス過給が行われるので、開弁している吸気バルブを介して、脈動効果が燃焼室内にも到達する。
この態様では、前記所定の時期は、前記吸気バルブの開弁期間のうち、前記吸気バルブが閉弁する直前とするとよい。
この態様によれば、吸気バルブが閉弁する直前、例えば閉弁する40〜60[deg]前に、脈動効果を狙ったインパルス過給が行われる。
本発明に係る内燃機関の制御装置の他の態様では、前記畜圧手段は、前記吸気管の吸気圧を特定する圧力特定手段と、前記特定された吸気圧が前記所定の目標圧を超える場合には、前記吸気管のうち前記コンプレッサよりも下流と当該畜圧手段とを連通させる連通状態切替手段とを備える。
この態様によれば、圧力特定手段(例えば、圧力センサ)によって、定期に又は不定期に、吸気管の吸気圧(例えば、サージタンクにおける吸気圧)が特定される。ここで、特定された吸気圧が所定の目標圧を超える場合には、例えば電磁駆動弁を有する吸気管からの分岐管を備える連通状態切替手段によって、吸気管のうちコンプレッサよりも下流と当該畜圧手段とが連通される。これにより、余剰圧が畜圧手段に畜圧される。他方で、特定された吸気圧が所定の目標圧を超えない場合には、連通状態切替手段によって、上記の連通状態が停止される。これにより、過給途中の吸気圧の低下が回避される。
本発明に係る内燃機関の制御装置の他の態様では、前記吸気管は、前記コンプレッサよりも下流に備わるサージタンクの下流で複数の気筒に対応した分岐管に分岐されており、前記インパルス過給手段は、前記分岐された分岐管ごとに、各分岐管に対応する各気筒の行程に応じた時期に所定の期間、前記蓄圧された余剰圧の少なくとも一部を印加する。
この態様によれば、吸気管は、コンプレッサよりも下流に備わるサージタンクの下流で複数の気筒に対応した分岐管に分岐されている。例えば、4気筒なら、各気筒に対応して4つの分岐管に分岐されている。そして、分岐された分岐管ごとに、各分岐管に対応する各気筒の行程に応じた時期に所定の期間、蓄圧された余剰圧の少なくとも一部が、インパルス過給手段によって印加される。ここで、「各分岐管に対応する各気筒の行程に応じた時期」とは、同じ時期であっても各気筒間で行程が異なるため、この違いに個別に対応してインパルス過給を行う趣旨である。すなわち、この態様によれば、多気筒の場合にも、各気筒毎にターボラグを低減できるのである。
本発明の作用及び他の利得は、次に説明する実施するための最良の形態から明らかにされよう。
以下、発明を実施するための最良の形態として本発明の一実施形態を、図面に基いて詳細に説明する。
(1−1)構成
先ず、本実施形態に係る内燃機関の制御装置の構成について、図及び図を参照して説明する。ここに、図1は、実施形態に係る内燃機関の制御装置を模式的に示す斜視図である。図2は、実施形態に係る内燃機関の制御装置を模式的に示す断面図である。
図1および図2に示すように、実施形態に係る内燃機関の制御装置1には、吸気管206(サージタンク111)、シリンダ201(#1〜#4、クランクポジションセンサ218)、排気管210、ターボ過給機(即ち、コンプレッサ41及びタービン42)、制御装置100、畜圧機構30(畜圧タンク300、分岐管301、畜圧切替バルブ302、駆動モータ303、畜圧分配路304、パルス圧制御バルブ305、第1駆動モータ306、第2駆動モータ307)等が備わる。
吸気管206は、吸気バルブ203の開閉によってシリンダ201内部との連通状態が制御されている。即ち、吸気管206において、外部から吸入された空気(即ち、吸入空気)と、燃料噴射装置であるインジェクタ211から噴射された燃料とが混合され(即ち、混合気を形成し)、吸気バルブ203を介してシリンダ201に供給される。アクセルポジションセンサ216は、運転者によるアクセルペダル226の踏み込み量、即ちアクセル開度を検出する。このアクセル開度に基づいて、加速要求が判断される。スロットルバルブモータ217は、その踏み込み量に基いてスロットルバルブ214を開閉駆動する。スロットルバルブ214は、吸気管206からシリンダ201内部へ送り込む空気量を調節する。スロットルポジションセンサ215は、スロットルバルブ214の開度を検出する。サージタンク111は、各気筒へ送り込む空気を分配する他、分配される空気の圧力変動を抑制する。
シリンダ201は、例えば#1〜#4の4気筒構成であり、各シリンダ201の内部において、吸気管206から送られてきた混合気を、点火プラグ202により着火して、所定のタイミングで燃焼させる。この燃焼により、ピストン205は、シリンダ201内で上下に往復運動する。この往復運動がクランクシャフト219の回転運動に変換され、車両を駆動可能に構成されている。クランクポジションセンサ218は、クランクシャフト219の回転角(即ち、クランク角)を検出する。
排気管210は、シリンダ201内部で発生する排気ガスを、排気バルブ204を介して排気することが可能に構成されている。空燃費センサ221は、排気管210の管路に設けられ、排気ガスの空燃比を検出して、制御装置100へ伝達可能に構成されている。検出された空燃比は、例えばインジェクタ211によって噴射される燃焼量のフィードバック補正に利用される。可変動弁装置10は、例えばカムバイワイヤ(CambyWire)のように、吸気バルブ203及び排気バルブ204の動弁特性を変更可能に構成されている。カム角センサ101は、可変動弁装置10に備わるカム角を検出し、制御装置100に伝達する。制御装置100は、カム角に基づいて、吸気バルブ203及び排気バルブ204の開弁状況を認識する。
ターボ過給機は、コンプレッサ41及びタービン42を備えてなる。タービン42は、排気管210に配設されており、排気ガスの運動エネルギを受けて回転するとともに、同軸上に設けられたコンプレッサ41を回転させることが可能に構成されている。コンプレッサ41は、吸気管206に配設されており、その回転によって吸気を圧縮させる(すなわち、過給する)ことが可能である。吸気管206の吸気圧は、コンプレッサ41の下流、典型的にはサージタンク111内に設けられた吸気圧センサ412によって検出され、制御装置100に伝達される。
制御装置100は、周知の電子制御ユニット(Electronic Control Unit:ECU)、中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)、制御プログラムを格納した読み出し専用メモリ(Read Only Memory:ROM)、各種データを格納する随時書き込み読み出しメモリ(Random Access Memory:RAM)等を中心とした論理演算回路として構成されており、エンジン200の動作を包括的に制御する。そして、各種センサからの入力信号(例えば、吸気圧、アクセル開度、スロットル開度、エンジン200の回転数、クランク角、空燃費、等)を受ける入力ポートからの入力を受け、所定の演算を行い、各種アクチュエータ(例えば、可変動弁装置10、スロットルバルブモータ217、第1駆動モータ306、第2駆動モータ307等)に制御信号を送る出力ポートに対して、バスを介して接続されている。
畜圧機構30は、以下のように構成されている。コンプレッサ41によって圧縮された圧縮空気を蓄積する畜圧タンク300は、分岐管301によって吸気管206と繋がれている。畜圧切替バルブ302は、吸気管206と分岐管301の分岐点に設けられ、制御装置100に制御された駆動モータ303によって、吸気圧等に応じて電磁的に開閉される。これにより、過給された吸気が少なくとも部分的に畜圧タンク300に流入する。更に、畜圧タンク300は、畜圧分配路304によって、サージタンク111の下流で分岐された吸気管206の各々と繋がれている。パルス圧制御バルブ305は、畜圧分配路304の各分岐流路に設けられ、制御装置100に制御された第1駆動モータ306、および第2駆動モータ307によって、電磁的に開閉される。
(1−2)作用
上述のように構成された内燃機関の制御装置は図3に示すように作用する。ここで、図3は、実施形態に係る内燃機関の制御装置による制御の流れを示すフローチャートである。
図3に示すように、先ず、吸気圧センサ412は吸気圧を検出し、制御装置100に伝達する(ステップS01)。
制御装置100は、「吸気圧センサ412によって検出された吸気圧<所定の目標値」が成立するか否か、すなわち目標値を上回る余剰圧が生じていないかを判定する(ステップS02)。
ここで、「検出した吸気圧<所定の目標値」が成立する場合(ステップS02:YES)、吸気圧が目標値に達しておらず、余剰圧も生じていないので、畜圧切替バルブ302は閉にしておくように、制御装置100は駆動モータ303を制御する(ステップS03)。
他方で、「検出した吸気圧<所定の目標値」が成立しない場合(ステップS02:NO)、吸気圧が目標値に達しており、余剰圧が生じているので、畜圧切替バルブ302を開にするように、制御装置100は駆動モータ303を制御する(ステップS03.1)。
その結果、余剰圧が畜圧タンクに畜積される(ステップS03.2)。
その後、カム角センサ101はカム角を検出し、制御装置100へ伝達する(ステップS04)。
制御装置100は、このカム角に基づいて、「吸気バルブ203が閉じる時期の40〜60[deg] 前」であるか否かを判定する(ステップS05)。
ここで、「吸気バルブ203が閉じる時期の40〜60[deg] 前」ではない場合(ステップS05:NO)、未だパルス圧制御バルブ305を開くのに適当な時期でないので、パルス圧制御バルブ305は閉じたままとする。
他方で、「吸気バルブ203が閉じる時期の40〜60[deg] 前」である場合(ステップS05:YES)、パルス圧制御バルブ305を所定期間(例えば、1〜10[deg])開弁させるように、制御装置100は第1駆動モータ306、および第2駆動モータ307を制御する(ステップS06)。これにより、タービン42のモタツキ期間に脈動効果を狙ったパルスを発生させ、もって応答性を向上可能である。
(1−3)効果
上述のように動作する内燃機関の制御装置1の利点ないしその効果について、図4から図6を参照して説明を加える。ここで、図4は、パルス圧制御バルブ305の開度と、この開度変化に応じた吸気脈動の経時変化を示すシミュレーション結果である。図5は、サージタンク111の圧力の経時変化を示すシミュレーション結果である。図6は、車両前後加速度Gの経時変化を示すシミュレーション結果である。図4から図6において、破線は、比較例に係る特性を示し、実線は、本実施形態に係る特性を示す。
図4において、膨張行程、排気行程、吸気行程、および圧縮行程が順に行われ、その際のパルス圧制御バルブ305の開度の経時変化が下図に、この開度変化に応じた吸気脈動の経時変化が上図に夫々示されている。一般に、吸気バルブ203は、吸気や燃焼ガスが慣性の影響を受けることを考慮して、吸気TDC(上死点:Top Dead Center:TDC)よりも早く開けられ、次の吸気BDC(下死点:Bottom Dead Center:TDC)よりも遅く閉じられる。
ここで、比較例においては、畜圧機構30が備わっていないため、インパルス過給は特に行われず、通常のターボ過給が行われるのみであるので、図4の破線で示すように、吸気脈動が特別に増加することはない。そうすると、排気ガスの不足により十分な過給が行われない間は、図5の破線に示すように、サージタンク111で検出される吸気圧が大気圧付近で停滞する。そうすると、機関出力の増加も遅れてしまい、図6の破線で示すように、車両前後加速度Gも停滞する。すなわち、ターボラグが生じてしまう。
これに対し、本実施形態においては、畜圧機構30が備わっているので、インパルス過給が行われる。すなわち、吸気バルブ203が閉じられる前に(具体的に例えば、吸気バルブ203が閉じられる40〜60[deg]前に)、パルス圧制御バルブ305が開かれ(図3のステップS6を参照)、インパルス過給が行われる。図4の実線で示すように、パルス圧制御バルブ305が開かれた直後に吸気脈動もパルス状に増加する。そうすると、排気ガスの不足により十分な過給が行われない間であっても、図5の実線に示すように、サージタンク111で検出される吸気圧が大気圧付近で停滞することなく、上昇する。そうすると、機関出力の増加の遅れも解消され、図6の実線で示すように、車両前後加速度Gも遅滞なく上昇する。このようにして、ターボラグが低減乃至解消される。
以上説明した実施形態によれば、ターボ過給機によるターボラグが生じがちな時期であっても、ターボ過給機で生じた余剰圧を予め畜圧しておく畜圧機構30を備えるので、インパルス過給を適宜発生させることができ、もってターボラグを抑制できる。この際、畜圧機構に畜圧する圧縮空気を生成するための装置を別途設けずにすむので、比較的簡易な構成で実現可能であり、実践上非常に有効である。
なお、本実施形態において、内燃機関の制御装置1が、本発明に係る「内燃機関の制御装置」の一例であり、畜圧タンク300、分岐管301、畜圧切替バルブ302、及び制御装置100が、本発明に係る「畜圧手段」の一例であり、畜圧分配路304、パルス圧制御バルブ305、第1駆動モータ306、第2駆動モータ307、及び制御装置100が、本発明に係る「インパルス過給手段」の一例であり、吸気圧センサ412が、本発明に係る「圧力特定手段」の一例であり、畜圧切替バルブ302、及び制御装置100が、本発明に係る「連通状態切替手段」の一例であり、分岐管301が、本発明に係る「分岐管」の一例である。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨、或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う内燃機関の制御装置も又、本発明の技術的範囲に含まれるものである。
実施形態に係る内燃機関の制御装置を模式的に示す斜視図である。 実施形態に係る内燃機関の制御装置を模式的に示す断面図である。 実施形態に係る内燃機関の制御装置による制御の流れを示すフローチャートである。 パルス圧制御バルブ305の開度と、この開度変化に応じた吸気圧(吸気脈動)の経時変化を示すシミュレーション結果である。 サージタンク111の圧力の経時変化を示すシミュレーション結果である。 車両前後加速度Gの経時変化を示すシミュレーション結果である。
符号の説明
1…内燃機関の制御装置、206…吸気管、111…サージタンク、201…シリンダ、218…クランクポジションセンサ、210…排気管、41…コンプレッサ、42…タービン、100…制御装置、30…畜圧機構、300…畜圧タンク、301…分岐管、302…畜圧切替バルブ、303…駆動モータ、304…畜圧分配路、305…パルス圧制御バルブ、306…第1駆動モータ、307…第2駆動モータ

Claims (5)

  1. 内燃機関の吸気管の管路に設けられたコンプレッサと排気管の管路に設けられたタービンとからなるターボ過給機を備える内燃機関を制御する制御装置であって、
    前記コンプレッサにより過給されて上昇する前記吸気管の吸気圧のうち、所定の目標圧を超えた余剰圧を畜圧する畜圧手段と、
    前記ターボ過給機による過給が不足する時期に所定の期間、前記吸気管のうち前記コンプレッサよりも下流に、前記蓄圧された余剰圧の少なくとも一部を印加するインパルス過給手段とを備えること
    を特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記インパルス過給手段は、前記内燃機関に備わる吸気バルブの開弁期間に含まれる時期に、所定の期間、前記吸気管のうち前記コンプレッサよりも下流に、前記蓄圧された余剰圧の少なくとも一部を印加すること
    を特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記所定の時期は、前記吸気バルブの開弁期間のうち、前記吸気バルブが閉弁する直前であること
    を特徴とする請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記畜圧手段は、
    前記吸気管の吸気圧を特定する圧力特定手段と、
    前記特定された吸気圧が前記所定の目標圧を超える場合には、前記吸気管のうち前記コンプレッサよりも下流と当該畜圧手段とを連通させる連通状態切替手段とを備えること
    を特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記吸気管は、前記コンプレッサよりも下流に備わるサージタンクの下流で複数の気筒に対応した分岐管に分岐されており、
    前記インパルス過給手段は、前記分岐された分岐管ごとに、各分岐管に対応する各気筒の行程に応じた時期に所定の期間、前記蓄圧された余剰圧の少なくとも一部を印加すること
    を特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の内燃機関の制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012041838A (ja) * 2010-08-17 2012-03-01 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関
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