JP2009114608A - カードを用いた織物の製造方法、及びこの製造方法で織った織物。 - Google Patents
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Abstract
【課題】 カードを用いて織り巾を変更できる製造方法を提供する。
【解決手段】 多数枚の板状のカード(3)を平行に並べて立設し
このカード(3)の各角に穴(31)を設け、この穴(31)に1本〜複数本の経糸(2)を通し、この経糸(2)を、上方を粗く下方を細かく、又は上方を細かく下方を粗くした櫛目を有する筬(4)に通して引き揃え、上記、多数枚のカード(3)を、平行に並べたまま回転させて経糸(2)の位置を変更しつつ、この筬(4)を上下に移動させながら、筬(4)を通過した経糸(2)に横糸(5)を通して織物を形成させることを特徴とする、織巾を変更出来る織物の製造方法、及びこの製造方法で織った織物(1)。
【選択図】図1
【解決手段】 多数枚の板状のカード(3)を平行に並べて立設し
このカード(3)の各角に穴(31)を設け、この穴(31)に1本〜複数本の経糸(2)を通し、この経糸(2)を、上方を粗く下方を細かく、又は上方を細かく下方を粗くした櫛目を有する筬(4)に通して引き揃え、上記、多数枚のカード(3)を、平行に並べたまま回転させて経糸(2)の位置を変更しつつ、この筬(4)を上下に移動させながら、筬(4)を通過した経糸(2)に横糸(5)を通して織物を形成させることを特徴とする、織巾を変更出来る織物の製造方法、及びこの製造方法で織った織物(1)。
【選択図】図1
Description
多角形状板を用いた織物の製造方法、及びその織物であって、織れる製品の織を変更できる方法に関する。
古代より、北欧、東南アジアなどの伝統的技法としてカード織は存在していたが、今日では手芸的に趣味等一部残っているのみであり、伝統的に伝えられている技法では織物の巾を任意に変更する方法は知られていなかった。
「紐を織る・スカンジナビアの暮らしに生きるバンド織りとカード織り」(美術出版社 新技法シリーズ78 1978年 山梨幹子薯)
従来の技法では細い幅の紐状の生地は織れても、ネクタイの様に幅が広くなったり細くなったりする生地を、安定した幅の確保や生地の風合い等を保持しながら製織する事は困難であった。
本発明はこの課題を解決するためになされたものであり、本発明の織巾を変更出来る織物の製造方法、及びこの製造方法で織った
織物1は、多数枚の板状のカード3を平行に並べて立設しこのカード3の各角に穴31を設け、この穴31に1本〜複数本の経糸2を通し、この経糸2を上方を粗く下方を細かくした、又は上方を細かく下方を粗くした櫛目を有する筬4に通して引き揃え、上記、多数枚のカード3を、平行に並べたまま回転させて経糸2の位置を変更しつつ、この筬4を上下に移動させながら、筬4を通過した経糸2に横糸5を通して織物を形成させることを特徴とする。
織物1は、多数枚の板状のカード3を平行に並べて立設しこのカード3の各角に穴31を設け、この穴31に1本〜複数本の経糸2を通し、この経糸2を上方を粗く下方を細かくした、又は上方を細かく下方を粗くした櫛目を有する筬4に通して引き揃え、上記、多数枚のカード3を、平行に並べたまま回転させて経糸2の位置を変更しつつ、この筬4を上下に移動させながら、筬4を通過した経糸2に横糸5を通して織物を形成させることを特徴とする。
本発明で用いる多角形の板状のカード3としては、三角、四角、五角形などが挙げられ、目的とする製品の模様などにより選べば良く、 カード3の枚数は、例えばネクタイ等を織る場合には30〜60枚位が適している。
本発明で用いる筬4は、上方を粗く下方を細かくした、又は上方を細かく下方を粗くなっている事が必要である。
筬4の位置を上下に移動させながら織り進むことにより織り巾を調節できるのである。
筬4の位置を上下に移動させながら織り進むことにより織り巾を調節できるのである。
本発明の方法によれば、幅の拡大縮小を自由に安定させて製織する事が可能となる。
本発明の実施の例を図1を用いて説明する。
本実施例では用いる多角形状板のカード3として、一辺が7.5cmで各々、四つの角に約5mmの穴31を有するアクリル板を用いこれを50枚並行に揃えて並べた。
経糸2として、絹糸(21/36諸)50本を用い、一枚のカード3の四ヶ所の穴31のうち、二ヶ所の穴31には3本ずつ、他の二ヶ所の穴31には2本ずつ合計10本の経糸2を通し、この500本を巻取り機(図示せず)にかけて前後に張力をかけた。
穴31に経糸2を通す方向はカード3の左側から右側、又は右側から左側は任意であるが、所望する柄により通す方向を選択する。
横糸5として 絹糸(21/36諸)を3本合せて1本として使用した。
筬4は 上下の高さ44が16cm、上辺42が10cm、下辺41は2.5cmで、その中に櫛目43を35枚有し、その櫛目43を扇状に配したものを用いて、この櫛目43に500本の経糸2をほぼ同じ本数になるように通過させた。
次に実施した織り方を図2を用いて説明する。
上記のように500本の経糸を引き揃え張力をかけた後、カード3を90度前転させて引き揃え、経糸2に開口部6を形成させ、この開口部6に 横糸5を一越通し、筬4の最上部にて横糸5を打ち込んだ。
この作業を4回繰り返した後、今度はカード3を90度後転させ、横糸5を一越通し、筬4の最上部にて横糸5を打ち込んだ。
この作業を4回繰り返した後、今度はカード3を90度後転させ、横糸5を一越通し、筬4の最上部にて横糸5を打ち込んだ。
そして織り巾を広い巾から狭い巾に変える時は筬4を上方へ移動させながら織っていき、狭い巾から広い巾に変更する時は筬4の下部から織り始め、筬4を下方へ移動させながら織っていった。
こうして織物の巾を3cmから10cmに変化させることが出来た。
こうして織物の巾を3cmから10cmに変化させることが出来た。
カード3を回転させる数と回転方向を変更する事により、織れる模様が千変万化するのである。
織巾を可変できるので、ネクタイに限らず多方面の製品の製造に利用することが可能である。
1 織物
2 経糸
3 カード
31 穴
4 筬
41 筬4における櫛目43の下辺
42 筬4における櫛目43の上辺
43 櫛目
44 筬4の高さ
5 横糸
6 開口部
2 経糸
3 カード
31 穴
4 筬
41 筬4における櫛目43の下辺
42 筬4における櫛目43の上辺
43 櫛目
44 筬4の高さ
5 横糸
6 開口部
Claims (1)
- 多数枚の板状のカード(3)を平行に並べて立設し
このカード(3)の各角に穴(31)を設け、この穴(31)に1本〜複数本の経糸(2)を通し、この経糸(2)を、上方を粗く下方を細かくした
又は上方を細かく下方を粗くした櫛目を有する筬(4)に通して引き揃え、上記、多数枚のカード(3)を、平行に並べたまま回転させて経糸(2)の位置を変更しつつ、この筬(4)を上下に移動させながら、筬(4)を通過した経糸(2)に横糸(5)を通して織物を形成させることを特徴とする、織巾を変更出来る織物の製造方法、及びこの製造方法で織った織物(1)。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007316384A JP2009114608A (ja) | 2007-11-07 | 2007-11-07 | カードを用いた織物の製造方法、及びこの製造方法で織った織物。 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007316384A JP2009114608A (ja) | 2007-11-07 | 2007-11-07 | カードを用いた織物の製造方法、及びこの製造方法で織った織物。 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009114608A true JP2009114608A (ja) | 2009-05-28 |
Family
ID=40782057
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007316384A Pending JP2009114608A (ja) | 2007-11-07 | 2007-11-07 | カードを用いた織物の製造方法、及びこの製造方法で織った織物。 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009114608A (ja) |
-
2007
- 2007-11-07 JP JP2007316384A patent/JP2009114608A/ja active Pending
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