JP2009112060A - エリア管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】フロー内容に応じて送信するエリアをフレキシブルに設定する。
【解決手段】無線基地局110〜114のInterlace毎にエリア識別番号(SHOG)を設定する。同じSHOGに設定されたInterlaceでは、同一のフローを同一のタイミング(実質的に同じ場合も含む)で送信する。無線端末100は、無線基地局110〜114から報知された情報から同一のフローを送信している隣接セクタ又は隣接無線基地局を判別し、フローを合成して受信する。
【選択図】図1

Description

本発明は、エリア管理システムに係り、特に、無線基地局から制御情報を報知して音声またはデータの通信を行う無線システムにおいて、無線基地局から送信したフローを複数の無線端末で受信するマルチキャストサービスのためのエリア管理システムに関する。
通信の分野ではブロードバンドの普及、ルータ装置等の技術的な進歩、エンドユーザの大容量のストリーミング映像等を受信したいというニーズの増加とシーズの進歩に伴い、ユニキャストに比べて少ない通信リソースでデータを同報することができるマルチキャスト技術に注目が集まっている。マルチキャスト技術とは、一つのパケットまたはデータストリームをサーバとクライアント間に設置されたルータで必要数分複製し、複数のユーザへ同時に配信する技術である。マルチキャスト技術により、複数の相手に対して1対1でデータの送受信を行うユニキャスト方式に比べて、ネットワーク上を流れるトラフィック量を抑制することができる、また、データを配信する配信元サーバの負荷を軽減することができるという利点がある。
無線通信においても、無線帯域及びネットワークの効率化を図るため、1つのデータストリームを複数の無線端末で受信する通信技術の検討が行われている。従来の無線通信の方式は無線端末毎に物理チャネルを割り当て、無線上にコネクションを確立して通信する1対1のユニキャスト通信であった。この物理チャネルのある特定のチャネルをマルチキャスト用チャネルに規定し、マルチキャストIPアドレスのデータを送信する通信技術が検討されている。この技術により1つのデータストリームを複数の無線端末で受信することになり、無線帯域を効率的に利用することができる。
一般に、無線基地局は、1つ以上のセクタを持つ。無線端末の電波受信状態は、無線端末とセクタとの間の電波伝搬環境により異なることが想定される。例えば、ユニキャスト通信では、無線端末とセクタとの間で1対1通信を行っているため、無線端末の電波受信状況(伝搬状況)が良いときには送信するデータのデータレートを高くして、電波受信状況(伝搬状況)が悪いときにはデータレートを低くするなど無線端末の電波環境に応じてデータレートを制御することが可能である。一方、マルチキャスト通信では、マルチキャスト用チャネル上である特定のデータレートで送信されたデータを受信しなければならないため、電波環境が悪いとき、そのデータレートでは受信するのに必要な電波を受信できず、マルチキャストされたデータを受信できない無線端末が存在する場合がある。一般に、無線端末が受信したデータをデコートできるか否かは、例えば、受信した実データと干渉ノイズ、それぞれの信号の大きさの比率に依存する。一定のデータレートでマルチキャストされたデータを、より多くの無線端末で受信可能とするためには干渉ノイズに対する実データ信号の大きさの比率を大きくしなければならない。
ここで、無線端末通信技術としてCDMA(Code Division Multiple Access)を用いた場合、例えば、従来のユニキャスト通信技術では、電波環境の最も良いセクタを選択して通信を行っていたため、選択対象となっていない隣接のセクタから送信される電波は、全て干渉ノイズとなっていた。一方、マルチキャスト通信の場合には、例えば、干渉ノイズに対する実データの強さの比率を大きくする方法として、隣接する複数のセクタから、同じ周波数を使って同じデータを同じ(実質的に同じ場合も含む。)タイミングで送信し、無線端末でこれらデータ信号を合成して受信するソフトコンバインという技術が、例えば、非特許文献1に記載されている。
隣接のセクタから同じデータを同じタイミングで送信し、無線端末では複数のセクタから送信された信号を合成して受信する方式を用いることで、電波環境の良いセクタを選択して通信を行う方式に比べて、干渉ノイズに対する実データの比率が大きくなり、より多くの無線端末でマルチキャストされたデータの受信が可能となる。無線基地局は、データを送信するタイミングを制御情報に含め、無線基地局から無線端末に対して一定周期で報知する。
3GGP2(3rd generation partnership project 2)C.S0054
無線ネットワークは、一般に、無線基地局と通信制御装置等を備える。無線基地局は、1つ以上のセクタを持ち、セクタ毎に無線端末と無線で通信を行う。通信制御装置は、無線基地局と有線で接続され、無線プロトコルのコンフィギュレーション、セッション情報の管理、無線パケットの制御及び終端等の制御を行う。通信制御装置には、1つ以上の無線基地局が接続される。
無線基地局から無線端末に対してマルチキャストする音声やデータをフローと称する。フローは、無線基地局から一定の周期及び一定のデータレートで連続的に無線端末に送信される。無線基地局は、フローを送信する周期及びデータレート情報を無線端末に対して一定周期で報知する。マルチキャストするフローは、フローの内容により送信するエリアが異なる場合がある。例えば、全国の天気などのフローは大規模なエリアに配信する必要がある。一方、ある遊園地の園内情報などのフローは、大規模なエリアで送信する必要はなく、遊園地の敷地内などの限られたエリアで配信すれば良い情報である。フローを送信する必要のないエリアに送信すると、そのエリアの無線帯域を浪費することとなるため、フローの内容に応じた配信エリアの管理、フローの配信制御が必要である。現在、商用サービス用に向けて開発が進められるとされているエリア管理の方式では、無線基地局と配信エリアの対応が1:1の対応となっているため、送信するフローの内容に応じて配信エリアの大小を制御することができなかった。
また、前述したソフトコンバインを実現するためには、複数のセクタから同一のフローを同一のタイミングで送信する必要がある。例えば、無線基地局の上位装置である通信制御装置で、配下の無線基地局のセクタ全ての無線リソースを管理し、同一のフローを送信する時間を各無線基地局に通知することで、フローを送信するタイミングを異なる無線基地局の全セクタ間で同期させることは可能である。しかし、通信制御装置が制御する無線基地局の全てのセクタで同期をとる方式を採用すると、ある無線基地局のあるセクタであるフローを割り当てた時間帯は、他のセクタでも同一のフローを送信する可能性があるため、現在そのフローを送信していなくともそのフローが送信されている時間帯を確保しておかなければならなくなる。確保した時間帯は、他のマルチキャストのフローを割り当てることができないため、システム全体で送信可能なフロー数が減少してしまう。一方、システム全体で送信するフロー数を増加させるための方法として、1つのエリアを複数のエリアに分割してエリア毎にフローの送信を管理する方式も考えられるが、送信タイミングの制御がエリア毎に分割されてしまうため、エリアを跨いで送信する必要がある内容のフローを無線端末に送信する場合に、エリア間でソフトコンバインができないため、エリアの境界で無線の受信品質が劣化するという課題が発生する。
本発明は、以上の点に鑑み、1つのセクタを複数のエリアに属することで、フロー内容に応じて送信するエリアをフレキシブルに設定することにより、無駄に時間リソースが確保されることをなくし、無線帯域を有効利用することを目的とする。さらに、本発明は、1つのフローがエリアを跨いで送信されることをなくし、大小様々なエリアでセクタ間のソフトコンバインを可能とすることにより、システム全体で無線端末の受信品質を向上することを目的とする。さらに、本発明は、無線リソースをエリア毎に管理することにより、本来確保されていた時間リソースで別のフローを送信することを可能とすることにより、システム全体で送信可能なフロー数を増加させることを目的とする。
本発明の第1の解決手段によると
1つ以上のセクタを構成する複数の無線基地局と、
複数の前記無線基地局と接続され、マルチキャストするコンテンツのフローを制御する
ための通信制御装置と、
複数の前記無線基地局から送信されたフローを合成し、コンテンツを復元する無線装置とを備え、
前記無線基地局から前記無線装置へのデータ送信は、複数のインターレースを有し、前記マルチキャストするコンテンツのフローを配信するエリアを管理するエリア管理システムであって、
複数の前記無線基地局の複数のインターレースのそれぞれに前記コンテンツのフローを配信するエリアを識別するためのエリア識別番号を設定してそれぞれの前記無線基地局に記憶し、
前記通信制御装置に、前記フローのそれぞれに、前記エリア識別番号を対応づけて記憶し、
異なる複数のセクタから同一のフローを配信する場合には、前記異なる複数のセクタの同じインターレースに同じエリア識別番号を設定してフローの配信を行うとともに、同じエリア識別番号のセクタの情報を前記無線装置に報知することにより、
前記無線装置が、複数の前記無線基地局から送信されたフローを合成してコンテンツを復元することができるエリアを前記インターレース毎に設定し管理することを特徴とするエリア管理システムが提供される。

本発明の第2の解決手段によると
1つ以上のセクタを構成する無線基地局と、
前記無線基地局と接続され、マルチキャストするコンテンツのフローを制御する
ための通信制御装置と、
複数の前記セクタから送信されたフローを合成し、コンテンツを復元する無線装置とを備え、
前記無線基地局から前記無線装置へのデータ送信は、複数のインターレースを有し、前記マルチキャストするコンテンツのフローを配信するエリアを管理するエリア管理システムであって、
前記無線基地局の複数のインターレースのそれぞれに前記コンテンツのフローを配信するエリアを識別するためのエリア識別番号を設定して前記無線基地局に記憶し、
前記通信制御装置に、前記フローのそれぞれに、前記エリア識別番号を対応づけて記憶し、
異なる複数のセクタから同一のフローを配信する場合には、前記異なる複数のセクタの同じインターレースに同じエリア識別番号を設定するとともに、同じエリア識別番号のセクタの情報を前記無線装置に報知することにより、
前記無線装置が、前記無線基地局から送信されたフローを合成してコンテンツを復元することができるエリアを管理することを特徴とするエリア管理システムが提供される。

本発明の他の解決手段によると
1つ以上のセクタを構成する複数の無線基地局と、
複数の前記無線基地局と接続され、マルチキャストするコンテンツのフローを制御するための通信制御装置と、
複数の前記無線基地局から送信されたフローを合成し、コンテンツを復元する無線装置と
を備えたエリア管理システムにおいて、
各々の前記無線基地局は、フローを送信する際に使用するインターレース番号毎に、フローを送信するエリアを示すエリア識別番号を記憶したエリア情報管理テーブルと、前記通信制御装置から取得したフローID毎に、インターレース番号、インターレース内のフローを周期的に送信する送信タイミング、1周期におけるフローの送信時間、フローを送信する際の送信データレートを記憶したフロー情報管理テーブルとを有し、
前記通信制御装置は、フローID毎に、エリア識別番号、インターレース番号、送信時間、送信データレートを記憶したフロー管理テーブルと、エリア識別番号毎に、フローID、インターレース番号、送信タイミング、フローの送信時間を記憶したリソース管理テーブルとを有し、
前記無線装置は、前記無線基地局に対して、コンテンツ配信を行うフローのフローIDを指定した第1のフロー配信要求を送信し、
前記無線基地局は、前記無線装置から前記第1のフロー配信要求を受信すると、前記エリア情報管理テーブルを参照し、前記通信制御装置に対してサービス要求を送信する際に必要となる自局のインターレース番号毎に設定されたエリア識別番号を読み出し、前記通信制御装置に対し、前記第1のフロー配信要求で指定されたフローIDと、読み出した自局のインターレース番号毎のエリア識別番号を含む第1の要求メッセージを送信し、
前記通信制御装置は、前記無線基地局から前記第1の要求メッセージを受信すると、前記フロー管理テーブルを参照し、前記第1の要求メッセージに基づき、該当する、エリア識別番号、インターレース番号、送信時間、送信データレートを読み出し、
前記通信制御装置は、フローIDと、読み出したエリア識別番号、インターレース番号、送信時間とを基に前記リソース管理テーブルを参照し、該当するフローの送信タイミングが登録されていなければ、該当するエリア識別番号の空きリソースに対し要求されたフローのリソースを仮に割り当ててフローの送信タイミングを決定して、エリア識別番号、フローID、インターレース番号、送信時間に対応して送信タイミングを前記リソース管理テーブルに記憶し、一方、該当するフローの送信タイミングが登録されていれば、前記リソース管理テーブルから該送信タイミングを読出し、
前記通信制御装置は、前記無線基地局に対して、前記第1の要求メッセージで受信したフローID、フローを配信するインターレース番号、送信時間、送信データレート、及び、送信タイミングを含む第1の応答メッセージを返信し、
前記無線基地局は、前記第1の応答メッセージを受信すると、フローIDと、前記通信制御装置から受信した、インターレース番号、送信時間、送信データレート、送信タイミングとを含むフロー情報を、前記フロー情報管理テーブルへ記憶し、前記フロー情報を用いて前記通信制御装置との間にフローを流すためのパスを確立し、前記フロー情報に従い無線上にフローを送信し、

前記無線基地局でフローを送信している際に隣接の無線基地局が、同じ前記無線装置から同一のフローIDで第2のフロー配信要求を受信した場合、前記隣接の無線基地局は、自局の前記エリア情報管理テーブルの参照を行い、インターレース番号毎に設定されたエリア識別番号を読み出し、前記通信制御装置に対して、第2の要求メッセージを送信し、
前記通信制御装置は、前記フロー管理テーブルを参照し、フローIDに対応するエリア識別番号、インターレース番号、送信時間、送信データレートを読み出し、前記隣接の無線基地局に対して、第1の応答メッセージと同一のフロー情報を含む第2の応答メッセージを返信し、
前記隣接の無線基地局は、前記通信制御装置から第2の応答メッセージを受信すると、前記第1の応答メッセージの前記フロー情報と同一のフロー情報を前記無線装置が位置するセクタの自局の前記フロー情報管理テーブルに記憶し、前記フロー情報を用いて前記通信制御装置との間にフローを流すためのパスを確立し、前記フロー情報に従い該当するセクタの無線上にフローを送信することにより、前記隣接の無線基地局と前記無線基地局との間で同一のコンテンツを実質的に同一タイミングで送信し、
前記無線端末は、前記無線基地局からのフローと前記隣接する無線基地局からのフローとを合成して受信する
エリア管理システムが提供される。

本発明の他の解決手段によると、
複数のセクタを構成する無線基地局と、
前記無線基地局と接続され、マルチキャストするコンテンツのフローを制御するための通信制御装置と、
前記無線基地局の複数のセクタから送信されたフローを合成し、コンテンツを復元する無線装置と
を備えたエリア管理システムにおいて、
前記無線基地局は、フローを送信する際に使用するインターレース番号毎に、フローを送信するエリアを示すエリア識別番号を、各セクタに対して記憶したエリア情報管理テーブルと、前記通信制御装置から取得したフローID毎に、インターレース番号、インターレース内のフローを周期的に送信する送信タイミング、1周期におけるフローの送信時間、フローを送信する際の送信データレートを、各セクタに対して記憶したフロー情報管理テーブルとを有し、
前記通信制御装置は、フローID毎に、エリア識別番号、インターレース番号、送信時間、送信データレートを記憶したフロー管理テーブルと、エリア識別番号毎に、フローID、インターレース番号、送信タイミング、フローの送信時間を記憶したリソース管理テーブルとを有し、
前記無線装置は、前記無線基地局に対して、第1セクタによりコンテンツ配信を行うフローのフローIDを指定した第1のフロー配信要求を送信し、
前記無線基地局は、前記無線装置から前記第1のフロー配信要求を受信すると、前記無線装置が位置するセクタについて、前記エリア情報管理テーブルを参照し、前記通信制御装置に対してサービス要求を送信する際に必要となる自局のインターレース番号毎に設定されたエリア識別番号を読み出し、前記通信制御装置に対し、前記第1のフロー配信要求で指定されたフローIDと、読み出した自局のインターレース番号毎のエリア識別番号を含む第1の要求メッセージを送信し、
前記通信制御装置は、前記無線基地局から前記第1の要求メッセージを受信すると、前記フロー管理テーブルを参照し、前記第1の要求メッセージで要求に基づき、該当する、エリア識別番号、インターレース番号、送信時間、送信データレートを読み出し、
前記通信制御装置は、フローIDと、読み出したエリア識別番号、インターレース番号、送信時間とを基に前記リソース管理テーブルを参照し、該当するフローの送信タイミングが登録されていなければ、該当するエリア識別番号の空きリソースに対し要求されたフローのリソースを仮に割り当ててフローの送信タイミングを決定して、エリア識別番号、フローID、インターレース番号、送信時間に対応して送信タイミングを前記リソース管理テーブルに記憶し、一方、該当するフローの送信タイミングが登録されていれば、前記リソース管理テーブルから該送信タイミングを読出し、
前記通信制御装置は、前記無線基地局に対して、前記第1の要求メッセージで受信したフローID、フローを配信するインターレース番号、送信時間、送信データレート、及び、送信タイミングを含む第1の応答メッセージを返信し、
前記無線基地局は、前記第1の応答メッセージを受信すると、フローIDと、前記通信制御装置から受信した、インターレース番号、送信時間、送信データレート、送信タイミングとを含むフロー情報を、前記無線装置が位置するセクタに対する前記フロー情報管理テーブルへ記憶し、前記フロー情報を用いて前記通信制御装置との間にフローを流すためのパスを確立し、前記フロー情報に従い該当するセクタの無線上にフローを送信し、

前記無線基地局の第1セクタでフローを送信している際に前記無線基地局の第2セクタにより、同じ前記無線装置から同一のフローIDで第2のフロー配信要求を受信した場合、前記無線基地局は、前記エリア情報管理テーブルの参照を行い、第2セクタに対してインターレース番号毎に設定されたエリア識別番号を読み出し、前記通信制御装置に対して、第2の要求メッセージを送信し、
前記通信制御装置は、前記フロー管理テーブルを参照し、該当する、フローIDに対応するエリア識別番号、インターレース番号、送信時間、送信データレートを読み出し、前記無線基地局の第2セクタに対して、第1の応答メッセージと同一のフロー情報を含む第2の応答メッセージを返信し、
前記無線基地局は、前記通信制御装置から第2の応答メッセージを受信すると、前記第1の応答メッセージの前記フロー情報と同一のフロー情報を第2セクタの前記フロー情報管理テーブルに記憶し、前記フロー情報を用いて前記通信制御装置との間にフローを流すためのパスを確立し、前記フロー情報に従い該当する第2セクタの無線上にフローを送信することにより、前記隣接の無線基地局と前記無線基地局との間で同一のコンテンツを実質的に同一タイミングで送信し、
前記無線端末は、前記無線基地局の第1セクタからのフローと前記無線基地局の第2セクタからのフローとを合成して受信する
エリア管理システムが提供される。
本発明によると、1つのセクタが複数のエリアに属することで、フロー内容に応じて送信するエリアをフレキシブルに設定することが可能となるため、無駄に時間リソースが確保されることがなくなり、無線帯域を有効利用することができる。さらに、本発明によると、1つのフローがエリアを跨いで送信されることがなくなり、大小様々なエリアでセクタ間のソフトコンバインが可能となるため、システム全体で無線端末の受信品質を向上することが可能となる。さらに、本発明によると、無線リソースをエリア毎に管理することにより、本来確保されていた時間リソースで別のフローを送信することが可能となるため、システム全体で送信可能なフロー数を増加させることが可能となる。
無線システムの構成図。 無線基地局110、111、112、113、114の構成図。 通信制御装置120の構成図。 コンテンツサーバ140の構成図。 保守装置150の構成図。 SHOG管理テーブル240の説明図。 フロー情報管理テーブル241の説明図。 フロー管理テーブル301の説明図。 リソース管理テーブル302の説明図。 第1の実施の形態のエリア管理を実現するためのシーケンス図。 本実施の形態で使用するメッセージのフォーマットの説明図。 メッセージの情報部の詳細フォーマットの説明図。 第2の実施の形態のエリア管理を実現するためのシーケンス図。
1.概要
1xEV−DO(1x EVolution Data Only)システムでは下り方向(無線基地局から端末方向)の通信方式に時分割多重を採用しており、スロット(slot)(例:1slot≒1.67m秒)という時間単位で多重伝送している。従来のユニキャスト通信の場合、無線端末は、無線基地局から受信したデータに対し、データを正常にデコードすることができたか否かの応答を無線基地局に返信する。無線基地局は、無線端末からの返信内容に応じて、データの再送を行うか次のデータを送信するかをスケジューリングする。一般に、無線基地局が無線端末に対してデータを送信し、無線端末からの受信応答を受けて次に送信するデータをスケジューリングするまでに3slotの時間を要する。この3slotの時間を考慮し、無線基地局では、ある無線端末向けのデータを4slotに1回のタイミングで送信している。4slot毎の送信タイミングのものを並べたものを標準ではInterlaceという名称で規定している。なお、4slot毎に限らず適宜所定数slot毎としてもよい。マルチキャストサービスでは、先に述べた通り、ソフトコンバインを実現するため、無線基地局から一定周期で連続的に送信されたフローを複数の無線端末で受信する方式をとっている。本実施の形態では、4つのInterlaceとフローの送信エリアを対応付けることにより、マルチキャストサービス特有の課題を解決する方式を提案する。
詳細を以下に示す。無線基地局は、1つ以上のセクタを持つ。各セクタのInterlace毎に任意のエリア識別番号を設定する。エリア識別番号をSHOG(Soft HandOff Group)と称する。SHOGとフローの対応情報は、複数の無線基地局間で共通とするため、1つ以上の無線基地局と有線で接続され、複数の無線基地局の情報を統括して管理することができる通信制御装置で一括管理する。また、通信制御装置では、フローを無線で送信する際の無線データレート、1周期内で該当フローを連続して送信する時間等の情報も統括して管理を行う。無線基地局は、無線端末又は保守装置から、自局のあるセクタでフローの配信要求を受信した際に、要求を受けたフローを送信するInterlaceの情報を得るため、該当フローIDとSHOGの対応情報を通信制御装置に対して問い合わせる。問い合わせのメッセージには、フローを識別するためのフローID情報と、フローの配信要求を受信したセクタに設定された各InterlaceのSHOGの番号情報を含める。通信制御装置では、フローID情報からフローを配信するSHOGを判別すると共に、該当SHOGの1周期分の時間リソースに、新規に要求を受けたフローを送信するためのリソースが存在するか検索を行う。該当SHOGの時間リソースに、要求されたフローを送信することのできるリソースが空いている場合は、1周期の時間リソース内で該当フローを送信するタイミングを決定する。通信制御装置は、無線基地局からの受信したメッセージに対して、フローを配信するSHOG番号、フローを無線上で送信する際のデータレート、フローを周期送信するタイミング、1周期内でフローを送信する時間等の情報を返信する。無線基地局は、通信制御装置から受信した情報を用いて、通信制御装置との間にパスを確立し、フローの配信を行う。
異なる複数のセクタからフローを受信する場合は、異なるセクタの同じInterlaceに同じSHOG番号を設定することで、セクタ間でフローを送信するタイミングを同期させ、ソフトコンバインを実現する。また、同じSHOG番号に登録するセクタ数を増減することでフローの内容に応じてフローの送信エリアの規模を自在に制御することが可能となる。1つのセクタ当たり4つのInterlaceを持つので、各Interlaceに異なるSHOG番号を設定することで、1つのセクタが、最大で大小4つのエリアに同時に属することを可能とする。本技術を適用することにより、小さいエリアでマルチキャストフローを送信したい場合に、周りの無線基地局で無駄なリソースを確保することがなくなり、無線帯域を有効に利用することが可能となる。また、大小さまざまなエリアにおけるソフトコンバインを実現することが可能となるため、システム全体での無線端末の受信品質は向上する。
本実施の形態は、Interlace単位にSHOGを設定して管理する方式に限ったものではなく、各InterlaceをInterlace1−1、Interlace1−2、・・・、Interlace1−n(nは任意の整数)などさらに複数に分割しその分割単位にSHOGを設定してリソースを管理する方法をとることで、1つのセクタが4つ以上のエリアに同時に属することも可能である。
2.システム
図1は、無線システムの構成図である。
この無線システムは、無線端末100と、無線基地局110、111、112、113、114と、通信制御装置120と、コンテンツサーバ140と、保守装置150を備える。
ソフトコンバインを実現するため、無線端末100が複数の無線基地局110、111、112、113、114からの電波を受信できるよう、無線基地局同士の送信した電波が接する隣接の関係に設置する。無線基地局110と無線基地局111は隣接関係、無線基地局111と無線基地局112は隣接関係、無線基地局112と無線基地局113は隣接関係、無線基地局113と無線基地局114は隣接関係である。無線基地局110、111、112、113、114のセクタのInterlace毎にエリア識別番号(SHOG)を設定する。同じSHOGに設定されたInterlaceでは、同一のフローを同一のタイミング(実質的に同じ場合も含む)で送信する。
無線基地局110、111、112、113、114は、無線端末100と無線で通信を行う。無線基地局110、111、112、113、114からマルチキャストするフローは、各セクタのマルチキャストチャネルを使用して送信される。マルチキャストするフローは、フロー毎にフローIDという識別子を持つ。無線基地局110、111、112、113、114は、送信しているフローのフローID、送信時間、送信タイミング、フローの無線データレートの情報を制御情報に含め、一定周期で無線端末100に報知する。無線端末100は、この報知された情報の内容に従い、フローの受信を行う。また、無線基地局110、111、112、113、114は、そのセクタで送信しているフローが隣接セクタでも送信されている場合、同一のフローを送信している隣接セクタ情報すなわち同じSHOGに登録されているセクタの情報を無線端末100に報知する。無線端末100は、無線基地局110、111、112、113、114から報知された隣接セクタ情報等の情報から同一のフローを送信している隣接セクタ又は隣接無線基地局を判別し、フローを合成して受信する。
通信制御装置120は、無線パケット制御装置であり、無線端末100のセッション情報の管理、端末認証、無線パケットの制御及び終端を行う等の機能を有する。また、通信制御装置120は、マルチキャストするフローを配信するInterlace番号、SHOG、複数の無線基地局110、111、112、113、114で同一のデータを同一のタイミングで送信するためのフローの無線リソース情報を管理し、無線リソース情報に応じたパケットを無線基地局110、111、112、113、114へ送信する機能を有する。
コンテンツサーバ140は、IP−NW(Internet Protocol − Network)130に有線で接続され、ブロードキャストするフローを配信するためのサーバである。コンテンツサーバ140は、IP−NWを介して通信制御装置120と通信を行い、通信制御装置120からのフローの送信開始または停止要求に対してフローの送信または停止を行う機能を有する。
保守装置150は、無線基地局110、111、112、113、114及び通信制御装置120と接続され、無線基地局110、111、112、113、114及び通信制御装置120の障害監視及び制御を行うための保守用の装置である。
図2は、無線基地局110、111、112、113、114の構成図である。
無線基地局110、111、112、113、114は、主信号処理部200と、無線基地局の障害監視及び制御を行う基地局制御部202と、セクタ毎のアンテナとを備える。主信号処理部200は、複数の無線アナログ部(セクタ)220、221、222と、呼処理部201と、ディジタル信号処理部230と、回線インタフェース部231とを有する。
無線アナログ部(セクタ)220、221、222は、例えば、アンテナ、無線受信部、無線送信部を備える。無線アナログ部220、221、222は、無線端末100と無線にて信号を送受信する。例えば、無線アナログ部220、221、222は、無線端末100から送信される上り信号を受信し、受信したアナログ信号をディジタル信号に変換し、ディジタル信号処理部230に送信する。また、無線アナログ部220、221、222は、ディジタル信号処理部230から送られる下り信号をディジタル信号からアナログ信号に変換して、電波に変換し無線端末100に送信する。さらに、無線アナログ部220、221、222は、例えば、図に示すようにダイバシティ構成とすることができる。呼処理部201は、エリア情報であるSHOGを管理するためのSHOG管理テーブル241と、フロー情報を管理するためのフロー情報管理テーブル240と、CPUと、メモリ(MEM)と、インタフェース(I/O)とを有する。呼処理部201は、ディジタル信号処理部230を介して各無線アナログ部と接続され、主に呼処理を行う。
回線インタフェース231は、呼処理部201と通信制御装置120との間で通信を行うためのインタフェースである。また、ディジタル信号処理部230は、上り信号の復調及び下り信号の変調を行うユニットである。基地局制御部202は、基地局全体の障害監視、制御を行う。
図3は、通信制御装置120の構成図である。
通信制御装置120は、装置制御部310、呼処理部311、回線インタフェース312及び313を備える。呼処理部311は、リソース管理テーブル301と、フロー管理テーブル302と、CPUと、メモリ(MEM)と、インタフェース(I/O)とを有する。装置制御部310は、CPUと、メモリ(MEM)と、インタフェース(I/O)とを有する。
呼処理部311は、例えば、無線基地局110、111、112、113、114の呼処理部201との間で呼処理を行う。また、リソース管理テーブル301は、通信制御装置120が制御する無線基地局でソフトコンバインを行うために必要なフローのID情報、SHOG毎のフローの送信時間及び送信タイミング等を管理する。フロー管理テーブル302は、フローとフローを送信するInterlace、SHOGの対応付けを管理する。通信制御装置120は、無線基地局110、111、112、113、114からのフロー情報取得要求に応じてフロー情報を通知し、リソース管理テーブル301の更新を行う。装置制御部310は、通信制御装置120の全体の障害監視、制御を行う。
図4は、コンテンツサーバ140の構成図である。
コンテンツサーバ140は、CPU、メモリ(MEM)、マルチキャストするコンテンツ400、IP−NWと接続するためのインタフェース(I/O)を有する。コンテンツサーバ140は、コンテンツを管理し、通信制御装置120からのフロー配信及び停止要求に応じてコンテンツの配信及び停止を制御する。
図5は、保守装置150の構成図である。
保守装置150は、CPUと、MEMと、無線基地局110、111、112、113、114及び通信制御装置120と接続するためのインタフェース(I/O)を備える。保守装置150は、無線基地局110、111、112、113、114及び通信制御装置120と接続され、無線基地局110、111、112、113、114及び通信制御装置120の障害監視及び制御を行う。また、無線基地局110、111、112、113、114に対してフローの送信要求を送信する機能を有する。
図6は、無線基地局110、111、112、113、114が保持しているSHOG管理テーブル240の説明図の一例である。
無線基地局110、111、112、113、114は、SHOG管理テーブル240により、セクタのInterlace単位に設定されたエリア情報(SHOG)の管理を行う。本実施の形態では、Interlace0〜1をSHOG1に、Interlace2をSHOG2に、Interlace3をSHOG3に設定することで、あるセクタを3つのエリアに所属させている。
図7は、無線基地局110、111、112、113、114が保持しているフロー情報管理テーブル241の説明図の一例である。
無線基地局110、111、112、113、114は、フロー情報管理テーブル241により、通信制御装置120から取得した各フローIDに対するフローの配信Interlace、送信タイミング、送信時間、送信データレートの情報をセクタ毎に管理する。本実施の形態では、無線基地局110、111、112、113、114でフローID 0x01、0x02、0x04、0x08を送信している場合の例を示している。
図8は、通信制御装置120が保持しているフロー管理テーブル301の説明図の一例である。
通信制御装置120は、フロー管理テーブル301により、フローID毎にフローを送信するInterlace、送信時間、送信データレートの管理を全フローID分行う。
図9は、通信制御装置120が保持しているリソース管理テーブル302の説明図の一例である。
通信制御装置120は、リソース管理テーブル302により、SHOG毎に無線リソース情報の管理を行う。リソース管理テーブル302は、SHOG、フローID、フローを配信するInterlace、Interlace内のフローの送信タイミング、フローの送信時間の管理を行う。本実施の形態では、通信制御装置120が制御する無線基地局110、111、112、113、114でフローID 0x01、0x02、0x04、0x08を送信している場合の例を示している。
図11は、メッセージのフォーマットの説明図である。
図11(a)にメッセージの基本フォーマット、図11(b)にService Requestメッセージ、図11(c)にService Responseメッセージの概要フォーマットをそれぞれ示す。各メッセージは、ヘッダと情報部を含む。
図12に、メッセージの情報部の詳細フォーマットの説明図を示す。
図12(a)に、Service Requestメッセージの情報部を示す。図12(b)に、Service Responseメッセージの情報部を示す。
3.動作1(無線基地局と、それに隣接する無線基地局との間のソフトコンバイン)
図10は、第1の実施の形態のエリア管理を実現するためのシーケンス図である。
まず、本実施の形態の初期状態としては、次の通りである。各々の無線基地局112、111、113のSHOG管理テーブル240は、例えば、図6に示すようなデータ(同一データとすることができる。)が予め設定してある状態であり、無線基地局112、111、113のフロー情報管理テーブル241は、何も登録されていない状態である。次に、通信制御装置120のフロー管理テーブル301は、例えば、図8に示すようなデータが予め設定してある状態であり、通信制御装置120のリソース管理テーブル302は、何も登録されていない状態である。なお、この場合、各無線基地局は、セクタをひとつのみ備える構成でもよい。
無線端末100または保守装置150は、配信を行うフローのフローIDを指定し、無線基地局112に対してフロー配信要求メッセージを送信する(ステップ1010)。フローIDは、無線端末100に対して送信するフローと1:1に対応付けられるものであり、対応付けは、フロー配信要求メッセージを無線基地局112に対して送信する事前に無線端末100または保守装置150に登録されている。フローIDは、無線端末100を使用するユーザまたは保守装置150を使用するオペレータが送信するフローを選択することで一意に決定される。
無線基地局112の呼処理部201は、無線端末100または保守装置150からのフロー配信要求メッセージの受信を契機にSHOG管理テーブル240の参照を行い、通信制御装置120に対して、サービス要求を送信する際に必要となる、自局のIntelace毎に設定されたSHOGの情報の読み出しを行う(ステップ1240)。次に、無線基地局112の呼処理部201は、無線端末100が位置するセクタについて、フローを送信するInterlace、送信するタイミング、送信する時間、無線データレートの情報を取得するために、通信制御装置120に対しService Requestメッセージを送信する(ステップ1020)。Service Requestメッセージには、フローIDとステップ1240で入手した自局のInterlace毎のSHOGの情報を含める。
通信制御装置120の呼処理部311は、無線基地局112からService Requestメッセージを受信すると、自装置内に保持しているフロー管理テーブル301を参照し、Service Requestメッセージで要求されたフローID及びInterlace毎のSHOGの情報に基づき検索し、これらデータに該当する情報、即ち、該当フローIDを送信するエリアを示すSHOGの情報、フローを送信する際に使用するInterlace、1サイクルにおけるフローの送信時間、フローを送信する際の送信データレートの情報を読み出す(ステップ1030)。また、ステップ1030で得た、該当フローIDを送信するエリアを示すSHOGの情報、フローを送信する際に使用するInterlace、1サイクルにおけるフローの送信時間の情報を基に、リソース管理テーブル302を参照し、該当するフローの送信タイミングが登録されていなければ、該当するSHOGの空きリソースに対し要求されたフローのリソースを仮に割り当て、フローの送信タイミングを決定し、リソース管理テーブル302に記憶する。一方、該当するフローの送信するタイミングが登録されていれば、その送信タイミングを読み出す(ステップ1031)(本格的なリソースの確保は後述のパスの確立時に行う。)。この例では、はじめ、通信制御装置120のリソース管理テーブル302の初期状態は、なにも登録されていない状態である。よって、通信制御装置120は、無線基地局112からのService Requestメッセージを契機に図9に示すリソース管理テーブル302の該当するエントリを生成し、更新管理を行う。
次に、通信制御装置120の呼処理部311は、無線基地局112に対してService Responseメッセージを返信する(ステップ1021)。Service Responseメッセージには、Service Requestメッセージで受信したフローID、ステップ1030で取得したフローを配信するInterlace、送信時間、送信データレートの情報、またステップ1031にて決定した、フローを送信するタイミングの情報を含める。なお、ここで、通信制御装置120が管理しているリソース管理テーブル302の該当SHOGの無線リソースに空きリソースが不足している場合は、Service Responseメッセージにて空きリソースが不足しているため割り当てされない旨を無線基地局112に通知する。
無線基地局112の呼処理部201は、フローIDと、通信制御装置120から受信したフローを配信するInterlace、送信する時間、送信データレート、送信するタイミングの情報を用いて、通信制御装置120との間にフローのデータを流すためのパスを確立する(ステップ1040)。パス確立後、無線基地局112の呼処理部201は、フローID、配信Interlace、送信タイミング、送信時間、送信データレート等のリソース情報を、無線端末100または保守装置150の位置する当該セクタのフロー情報管理テーブル241へ記憶する(ステップ1241)。無線基地局112のフロー情報管理テーブル241の初期状態は、なにも登録されていない状態である。無線基地局112は、通信制御装置120からのService Responseメッセージの受信を契機に図7に示すフロー情報管理テーブル241の該当するエントリを生成し、更新管理を行う。
一方、通信制御装置120の呼処理部311は、ステップ1031でフロー管理テーブル301に仮に割り当てたフローのリソース情報の確定を行う(ステップ1032)。さらに、通信制御装置120は、コンテンツサーバ140に対してフローの配信要求を送信する(ステップ1060)。コンテンツサーバ140は、通信制御装置120からのフローの配信要求の受信を契機にコンテンツ400の配信を通信制御装置120を介して無線基地局112に対して開始する(ステップ1050)。無線基地局112は、通信制御装置120から取得した配信Interlace、送信時間、送信データレート、送信するタイミングの情報に従い、当該セクタの無線上にフローを送信する(ステップ1051)。
次に、無線基地局112でフローを送信している際に、隣接の無線基地局111及び/又は113が同一の無線端末100または保守装置150から同一のフローIDでフロー配信要求を受信した場合のシーケンスを続けて示す。
無線端末100または保守装置150は、無線基地局111、113に対してフローIDを指定してフロー送信要求を送信する(ステップ1011)。無線基地局111、113の呼処理部201は、自局のSHOG管理テーブル240の参照を行い、Interlace毎に設定されたSHOGを読み出す(ステップ2240)。無線基地局111、113の呼処理部201は、通信制御装置120に対してService Requestメッセージを送信する(ステップ1022)。Service Requestメッセージには、フローID、Interlace毎に設定されたSHOG情報を含める。通信制御装置120の呼処理部311は、上述のように、フロー管理テーブル301を参照し、フローIDに対応するSHOG、使用するInterlace、フローの送信時間、フローの送信データレートを読み出す(ステップ1033)。また、リソース管理テーブル302を参照し、該当するフローの送信タイミングが記憶されていれば、無線リソースの仮割り当てを行い、フローの送信タイミングを読み出す(ステップ1034)。
同一のフローIDを割り当てる場合には前に割り当てた無線リソースと同じリソースを使用する。通信制御装置120の呼処理部311は、無線基地局111、113に対して、Service Responseメッセージを返信する(ステップ1023)。Service Responseメッセージには、フローID、使用するInterlace、フローの送信タイミング、フローの送信時間、フローの送信データレートの情報を含める。無線基地局111,113の呼処理部201は、通信制御装置120から受信した情報を基にパスの確立を行う(ステップ1041)。また、フローのリソース情報を自局のフロー情報管理テーブル241に記憶する(ステップ2241)。通信制御装置120は、コンテンツサーバ140から配信されたフローを無線基地局111、113にも配信する(ステップ1052)。無線基地局111、113は、通信制御装置120から取得した配信Interlace、送信時間、送信データレート、送信するタイミングの情報に従い無線上にフローを送信する(ステップ1053)。無線基地局112から送信されるフローと無線基地局111、113から送信されるフローは、通信制御装置120で管理されている同じSHOGの無線リソースで送信されるため、無線端末100では、各無線基地局からのフロー(ステップ1051、ステップ1053)を合成して受信(ソフトコンバイン)することが可能となる(ステップ1070)。
4.動作2(無線基地局のあるセクタと、同一無線基地局のそれに隣接するセクタとの間のソフトコンバイン)
図13は、第2の実施の形態のエリア管理を実現するためのシーケンス図である。
まず、本実施の形態の初期状態としては、次の通りである。無線基地局112のSHOG管理テーブル240は、例えば、図6に示すようなデータが予め設定してある状態であり、無線基地局112のフロー情報管理テーブル241は、何も登録されていない状態である。次に、通信制御装置120のフロー管理テーブル301は、例えば、図8に示すようなデータが予め設定してある状態であり、通信制御装置120のリソース管理テーブル302は、何も登録されていない状態である。
無線端末100または保守装置150は、セクタaにより、配信を行うフローのフローIDを指定し、無線基地局112に対してフロー配信要求メッセージを送信する(ステップ1010’)。
以後、上述の「3.動作1」と同様に、ステップ1240〜1051の処理が実行される。即ち、コンテンツサーバ140は、通信制御装置120からのフローの配信要求の受信を契機にコンテンツ400の配信を通信制御装置120を介して無線基地局112に対して開始し(ステップ1050)、また、無線基地局112は、通信制御装置120から取得した配信Interlace、送信時間、送信データレート、送信するタイミングの情報に従い、当該セクタの無線上にフローを送信する(ステップ1051)。
次に、無線基地局112のセクタaでフローを送信している際に、無線基地局112の他セクタであるセクタbから同一のフローIDでフロー配信要求を受信した場合のシーケンスを続けて示す。
無線端末100または保守装置150は、セクタbにより、無線基地局112に対してフローIDを指定してフロー送信要求を送信する(ステップ1011’)。無線基地局112の呼処理部201は、自局のSHOG管理テーブル240の参照を行い、Interlace毎に設定されたSHOGを読み出す(ステップ2240’)。無線基地局112の呼処理部201は、通信制御装置120に対してService Requestメッセージを送信する(ステップ1022’)。Service Requestメッセージには、フローID、Interlace毎に設定されたSHOG情報を含める。通信制御装置120の呼処理部311は、上述のように、フロー管理テーブル301を参照し、フローIDに対応するSHOG、使用するInterlace、フローの送信時間、フローの送信データレートを読み出す(ステップ1033’)。また、リソース管理テーブル302を参照し、該当するフローの送信タイミングが記憶されていれば、無線リソースの仮割り当てを行い、フローの送信タイミングを読み出す(ステップ1034’)。
同一のフローIDを割り当てる場合には前に割り当てた無線リソースと同じリソースを使用する。通信制御装置120の呼処理部311は、無線基地局112に対して、Service Responseメッセージを返信する(ステップ1023’)。Service Responseメッセージには、フローID、使用するInterlace、フローの送信タイミング、フローの送信時間、フローの送信データレートの情報を含める。無線基地局112の呼処理部201は、通信制御装置120から受信した情報を基に、セクタbにより、パスの確立を行う(ステップ1041’)。また、フローのリソース情報を自局のフロー情報管理テーブル241に記憶する(ステップ2241’)。通信制御装置120は、コンテンツサーバ140から配信されたフローを無線基地局112のセクタbに対しても配信する(ステップ1052’)。無線基地局112は、セクタbにより、通信制御装置120から取得した配信Interlace、送信時間、送信データレート、送信するタイミングの情報に従い無線上にフローを送信する(ステップ1053’)。無線基地局112のセクタaから送信されるフローと無線基地局112のセクタbから送信されるフローは、通信制御装置120で管理されている同じSHOGの無線リソースで送信されるため、無線端末100では、同一無線基地局の各セクタからのフロー(ステップ1051’、ステップ1053’)を合成して受信(ソフトコンバイン)することが可能となる(ステップ1070’)。
本発明は、セクタに分かれていない無線基地局、及び、複数のセクタに分かれている無線基地局等の様々な無線基地局を備えたシステムに適用することができる。
100 無線端末
110〜114 無線基地局
120 通信制御装置
130 IP−NW
140 コンテンツサーバ
150 保守装置

Claims (4)

  1. 1つ以上のセクタを構成する複数の無線基地局と、
    複数の前記無線基地局と接続され、マルチキャストするコンテンツのフローを制御する
    ための通信制御装置と、
    複数の前記無線基地局から送信されたフローを合成し、コンテンツを復元する無線装置とを備え、
    前記無線基地局から前記無線装置へのデータ送信は、複数のインターレースを有し、前記マルチキャストするコンテンツのフローを配信するエリアを管理するエリア管理システムであって、
    複数の前記無線基地局の複数のインターレースのそれぞれに前記コンテンツのフローを配信するエリアを識別するためのエリア識別番号を設定してそれぞれの前記無線基地局に記憶し、
    前記通信制御装置に、前記フローのそれぞれに、前記エリア識別番号を対応づけて記憶し、
    異なる複数のセクタから同一のフローを配信する場合には、前記異なる複数のセクタの同じインターレースに同じエリア識別番号を設定してフローの配信を行うとともに、同じエリア識別番号のセクタの情報を前記無線装置に報知することにより、
    前記無線装置が、複数の前記無線基地局から送信されたフローを合成してコンテンツを復元することができるエリアを前記インターレース毎に設定し管理することを特徴とするエリア管理システム。
  2. 請求項1に記載のエリア管理システムであって、
    エリア識別番号に設定しておくセクタ数を増減させることにより、前記マルチキャストコンテンツのフローの配信エリアの規模を制御することを特徴とするエリア管理システム。
  3. 1つ以上のセクタを構成する無線基地局と、
    前記無線基地局と接続され、マルチキャストするコンテンツのフローを制御する
    ための通信制御装置と、
    複数の前記セクタから送信されたフローを合成し、コンテンツを復元する無線装置とを備え、
    前記無線基地局から前記無線装置へのデータ送信は、複数のインターレースを有し、前記マルチキャストするコンテンツのフローを配信するエリアを管理するエリア管理システムであって、
    前記無線基地局の複数のインターレースのそれぞれに前記コンテンツのフローを配信するエリアを識別するためのエリア識別番号を設定して前記無線基地局に記憶し、
    前記通信制御装置に、前記フローのそれぞれに、前記エリア識別番号を対応づけて記憶し、
    異なる複数のセクタから同一のフローを配信する場合には、前記異なる複数のセクタの同じインターレースに同じエリア識別番号を設定するとともに、同じエリア識別番号のセクタの情報を前記無線装置に報知することにより、
    前記無線装置が、前記無線基地局から送信されたフローを合成してコンテンツを復元することができるエリアを管理することを特徴とするエリア管理システム。
  4. 請求項3に記載のエリア管理システムであって、
    エリア識別番号に設定しておくセクタ数を増減させることにより、前記マルチキャストコンテンツのフローの配信エリアの規模を制御することを特徴とするエリア管理システム。
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