JP2009110206A - 収入分配額決定方法、収入分配額決定プログラム、および翻訳コンテンツ提供サーバ - Google Patents

収入分配額決定方法、収入分配額決定プログラム、および翻訳コンテンツ提供サーバ Download PDF

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Abstract

【課題】翻訳依頼者の金銭的負担を軽減することが可能な、収入分配額決定方法、収入分配額決定プログラム、および翻訳コンテンツ提供サーバを提供する。
【解決手段】翻訳システムを構成するサーバにおいて、Web公開用の翻訳文にリンクされた広告からの収入が得られると(S62:YES)、広告が付加された翻訳文の翻訳料金を負担した依頼者への広告収入の分配処理が行われる。これまでに依頼者が負担した依頼者負担額に応じて、依頼者以外の分配対象者に広告収入を分配することを前提に分配額を決定する第1の分配処理(S70)、依頼者と依頼者以外の分配対象者に広告収入をすることを前提に分配額を決定する第2の分配処理(S80)、または依頼者のみに広告収入を分配することを前提に分配額を決定する第3の分配処理が行われる(S90)。
【選択図】図15

Description

本発明は、収入分配額決定方法、収入分配額決定プログラム、および翻訳コンテンツ提供サーバに関する。
近年、インターネットの普及に伴い、ユーザは、WWW上の情報であるWebコンテンツを検索するなどして、自己の要望に即した情報を世界各地から得られるようになった。ところが、母国語以外の言語により記述されたWebコンテンツの場合、ユーザは必ずしもその言語には精通しておらず、内容の理解が困難な場合も多い。このような場合に、ユーザからの要求に基づいて、翻訳者への翻訳依頼を仲介する翻訳サービスシステムが知られている(例えば、特許文献1)。
一方、インターネットを介して行われる電子商品取引では、共同購入希望者をインターネットを介して募集し、商品の購入希望数に応じて商品の販売価格が決定される、共同購入という形態がある(例えば、特許文献2)。
特開2003−6455号公報 特開2002−269388号公報
特許文献1に記載の翻訳サービスシステムでは、翻訳料は高額であるため、翻訳を依頼する1名のユーザが翻訳料を全額支払うとすると、金銭的な負担が大きいため、翻訳がされない場合があった。特許文献2に記載されているような共同購入の形態を適用して、翻訳の共同依頼を行う場合、人気のあるWebコンテンツには翻訳依頼者が多数集まり、1名あたりの負担が小額となるため、翻訳を依頼することができる。しかし、ある特定の少数のユーザにとっては非常に有用なWebコンテンツであっても、それ以上翻訳依頼者が集まらなければ、1名あたりの翻訳料の負担は依然として大きいため、翻訳が依頼されない場合があるという問題があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、翻訳依頼者の金銭的負担を軽減することが可能な、収入分配額決定方法、収入分配額決定プログラム、および翻訳コンテンツ提供サーバを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明の収入分配額決定方法は、ネットワークを介して接続されたクライアント端末に対して、原文のコンテンツとは異なる言語に翻訳された翻訳コンテンツを提供するサーバによって処理される収入分配額決定方法であって、翻訳コンテンツ記憶手段に記憶された前記翻訳コンテンツを、前記ネットワークを介して前記クライアント端末に提供する翻訳コンテンツ提供ステップと、前記翻訳コンテンツの提供に付随して得られた収入の金額である収入額を記憶する収入記憶手段から、前記収入額を取得する収入額取得ステップと、前記原文のコンテンツから前記翻訳コンテンツへの翻訳に関して翻訳依頼者が負担した金額である依頼者負担額を記憶する依頼者負担額記憶手段から、前記依頼者負担額を取得する依頼者負担額取得ステップと、前記依頼者負担額取得ステップで取得された前記依頼者負担額が、第1の所定金額以下であるか否かを判断する第1の判断ステップと、前記第1の判断ステップで前記依頼者負担額が前記第1の所定金額より大きいと判断された場合には、前記依頼者負担額が前記第1の所定金額以下であると判断された場合よりも前記翻訳依頼者への割当てが大きくなるように、前記翻訳依頼者と翻訳依頼者以外への前記収入額の分配比率を設定する分配比率設定ステップと、前記分配比率設定ステップで設定された前記分配比率に基づいて、前記収入額取得ステップで取得された前記収入額のうち、前記翻訳依頼者に分配する金額である依頼者分配額を決定する分配額決定ステップと、前記分配額決定ステップで決定された前記依頼者分配額を、前記依頼者負担額記憶手段に記憶された前記依頼者負担額から差し引くことにより、前記依頼者負担額を更新する依頼者負担額更新ステップとを備えている。
また、請求項2に係る発明の収入分配額決定方法では、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記分配比率設定ステップでは、前記第1の判断ステップで前記依頼者負担額が前記第1の所定金額以下であると判断された場合には、前記収入額がすべて前記翻訳依頼者以外へ割当てられるように前記分配比率を設定することを特徴とする。
また、請求項3に係る発明の収入分配額決定方法では、請求項1または2に記載の発明の構成に加え、前記依頼者負担額記憶手段に記憶された前記依頼者負担額が、前記第1の所定金額よりも大きい第2の所定金額以下であるか否かを判断する第2の判断ステップをさらに備え、前記分配比率設定ステップでは、前記第2の判断ステップで前記依頼者負担額が前記第2の所定金額より大きいと判断された場合には、前記収入額がすべて前記翻訳依頼者へ割当てられるように前記分配比率を設定し、前記依頼者負担額が前記第2の所定金額以下であると判断された場合には、前記収入額が前記翻訳依頼者および前記翻訳依頼者以外の両方に割当てられるように前記分配比率を設定することを特徴とする。
また、請求項4に係る発明の収入分配額決定プログラムは、請求項1〜3のいずれかに記載の収入分配額決定方法の各種処理ステップをコンピュータに実行させることを特徴とする。
さらに、請求項5に係る発明の翻訳コンテンツ提供サーバは、ネットワークを介して接続されたクライアント端末に対して、原文のコンテンツとは異なる言語に翻訳された翻訳コンテンツを提供する翻訳コンテンツ提供サーバであって、翻訳コンテンツ記憶手段に記憶された前記翻訳コンテンツを、前記ネットワークを介して前記クライアント端末に提供する翻訳コンテンツ提供手段と、前記翻訳コンテンツの提供に付随して得られた収入の金額である収入額を記憶する収入記憶手段から、前記収入額を取得する収入額取得手段と、前記原文のコンテンツから前記翻訳コンテンツへの翻訳に関して翻訳依頼者が負担した金額である依頼者負担額を記憶する依頼者負担額記憶手段から、前記依頼者負担額を取得する依頼者負担額取得手段と、前記依頼者負担額取得手段によって取得された前記依頼者負担額が、第1の所定金額以下であるか否かを判断する第1の判断手段と、前記第1の判断手段により前記依頼者負担額が前記第1の所定金額より大きいと判断された場合には、前記依頼者負担額が前記第1の所定金額以下であると判断された場合よりも前記翻訳依頼者への割当てが大きくなるように、前記翻訳依頼者と翻訳依頼者以外への前記収入額の分配比率を設定する分配比率設定手段と、前記分配比率設定手段により設定された前記分配比率に基づいて、前記収入額取得手段により取得された前記収入額のうち、前記翻訳依頼者に分配する金額である依頼者分配額を決定する分配額決定手段と、前記分配額決定手段により決定された前記依頼者分配額を、前記依頼者負担額記憶手段に記憶された前記依頼者負担額から差し引くことにより、前記依頼者負担額を更新する依頼者負担額更新手段とを備えている。
請求項1に係る発明の収入分配額決定方法によれば、翻訳依頼者は、原文コンテンツから翻訳コンテンツへの翻訳に関して翻訳料金を負担しなければならないが、後に翻訳コンテンツの提供に付随して収入が得られた場合には、その収入からの分配を受けることができる。また、翻訳依頼者の負担した依頼者負担額は、依頼者への分配額(依頼者分配額)が決定される度に、決定された依頼者分配額が差し引かれて更新されており、これが第1の所定金額以下になると、翻訳依頼者への分配比率は小さくなる。すなわち、第1の所定金額までは、翻訳依頼者に対して速やかに収入が分配される。したがって、翻訳依頼者の金銭的負担が軽減されるため、翻訳依頼者は、所望のコンテンツの翻訳を依頼しやすくなる。
請求項2に係る発明の収入分配額決定方法によれば、翻訳依頼者は、依頼者負担額が第1の所定金額以下になるまでは、収入の分配を受けることができるが、第1の所定金額以下になると、分配を受けられなくなる。すなわち、収入が増加すれば、最終的には、各翻訳依頼者の依頼者負担額が第1の所定金額となったところで、収入の分配が中止される。したがって、請求項1に記載の発明の効果に加え、共同で翻訳依頼する際の翻訳依頼者の人数の差異により、当初の依頼者負担額に差がある場合であっても、後に収入が得られれば依頼者負担額は同額に近づくため、翻訳依頼者の不公平感を緩和することができる。
請求項3に係る発明の収入分配額決定方法によれば、翻訳依頼者の依頼者負担額が第2の所定金額以下になるまでは、収入がすべて翻訳依頼者のみに分配される。したがって、請求項1または2に記載の発明の効果に加え、迅速に翻訳依頼者の依頼者負担額を低減できるため、翻訳の依頼しやすさが向上する。
請求項4に係る発明の収入分配額決定プログラムは、請求項1〜3のいずれかに記載の翻訳コンテンツ提供方法の各種処理ステップをコンピュータに実行させる。したがって、請求項1〜3のいずれかに記載の発明の効果を奏することができる。
請求項5に係る発明の翻訳コンテンツ提供サーバによれば、翻訳依頼者は、原文コンテンツから翻訳コンテンツへの翻訳に関して翻訳料金を負担しなければならないが、後に翻訳コンテンツ提供サーバによる翻訳コンテンツの提供に付随して収入が得られた場合には、その収入からの分配を受けることができる。また、翻訳依頼者の負担した依頼者負担額は、依頼者分配額が決定される度に、決定された依頼者分配額が差し引かれて更新されており、これが第1の所定金額以下になると、翻訳依頼者への分配比率は小さくなる。すなわち、第1の所定金額までは、翻訳依頼者に対して速やかに収入が分配される。したがって、翻訳依頼者の金銭的負担が軽減されるため、翻訳依頼者は、所望のコンテンツの翻訳を依頼しやすくなる。
以下、本発明を具現化した実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、参照する図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものであり、記載されている装置の構成、各種処理のフローチャートなどは、特に特定的な記載がない限り、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
まず、図1を参照して、翻訳システム1の概略構成について説明する。図1は、翻訳システム1の概略構成を示すシステム構成図である。図1に示すように、翻訳システム1は、サーバ10と、インターネット3を介してそれぞれサーバ10に接続されたユーザ端末20と、翻訳者端末30とから構成されている。なお、サーバ10、ユーザ端末20、および翻訳者端末30は、所謂パーソナルコンピュータであり、汎用型の装置である。図1ではユーザ端末20および翻訳者端末30はそれぞれ1つのみ図示されているが、実際にはいずれも複数が存在する。なお、「ユーザ端末20」とは、翻訳システム1の一般会員の端末をいう。一方、「翻訳者端末30」とは、サーバ10からの発注に応じて、翻訳文をサーバ10に提供する翻訳者の端末をいう。なお、本実施形態において、ユーザ端末20が、本発明の「クライアント端末」に相当し、インターネット3が、「ネットワーク」に相当する。
ここで、翻訳システム1全体で行われる処理の手順について、簡単に説明する。翻訳システム1において、ユーザ端末20のユーザは、インターネット3を介してサーバ10に接続し、サーバ10に対して、翻訳依頼を行うことができる。ここでいう、ユーザ端末20からの翻訳依頼とは、インターネット3上で公開されている、第1の言語で記述されたWebコンテンツ(以下、原文コンテンツという)を、第1の言語とは異なる第2の言語で記述されたWebコンテンツ(以下、翻訳コンテンツという)として提供するように要求することである。サーバ10は、ユーザ端末20から受け付けた翻訳依頼と同じ原文コンテンツを対象とした翻訳依頼がまだサーバ10に登録されていない場合には、この翻訳依頼を新規登録する。そして、所定の期間中に、他のユーザ端末20から同じ原文コンテンツを対象とした翻訳依頼を受け付けた場合には、最初の翻訳依頼に参加して、最初の依頼者と共同で翻訳料金を負担することを前提とした「共同依頼への参加」として受け付ける。募集期間が終了した場合、または依頼者が所定の人数に達した場合には、サーバ10は、適宜翻訳者を選択し、その翻訳者の翻訳者端末30に対して翻訳を発注する。
発注を受けた翻訳者端末30の翻訳者は、原文コンテンツの内容を、指定された第2の言語に翻訳し、インターネット3を介してサーバ10に翻訳文を送信する。サーバ10は、翻訳者端末30から受信した翻訳文を登録し、翻訳文に広告を付加した公開用の翻訳コンテンツを生成する。翻訳を依頼したユーザのユーザ端末20には、サーバ10から翻訳が完了した旨の通知が送信される。よって、ユーザは、指定された画面を通じて、公開用の翻訳コンテンツの閲覧をすることができる。また、すでに翻訳が行われた後に、いずれかのユーザ端末20のユーザから同じ原文コンテンツの翻訳の依頼が行われた場合には、サーバ10は、すでに用意されている公開用の翻訳コンテンツを表示するためのデータをユーザ端末20に送信する。よって、この場合も、ユーザは公開用の翻訳コンテンツの閲覧をすることができる。いずれの場合も、公開用の翻訳コンテンツにリンクした広告が閲覧された場合には、サーバ10に記憶されている広告の閲覧回数がカウントアップされ、閲覧回数に応じて算出される広告料が更新される。
毎月所定の時期になると、サーバ10では、1ヶ月分の広告料による収入を、翻訳料金を負担したすべてのユーザ端末20のユーザと、それ以外とに分配する処理が行われる。より具体的には、各ユーザの負担額が所定の分配開始額を超えていれば、広告料のすべてが、翻訳料金を負担したユーザに分配される。また、各ユーザの負担額が、所定の分配開始額以下であり、かつ、所定の最低負担額より大きい場合は、広告料が、翻訳料金を負担したユーザと、翻訳者および翻訳システム1の運営者(以下、システム運営者という)に分配される。さらに、各ユーザの負担額が、所定の最低負担額以下であれば、広告料はすべて、翻訳者および翻訳システム1の運営者に分配される。分配額が決定されると、ユーザの負担した負担額からユーザへの今回の分配額が差し引かれ、これまでに全体としてユーザが負担した負担額に更新される。すなわち、翻訳料金を負担したユーザは、自己の負担額が所定の最低負担額に低減されるまでは、翻訳コンテンツに付加された広告からの収入の分配を受けることができる。なお、ここまで簡単に説明した各処理については、後で詳述する。
次に、図2〜図7を参照して、翻訳システム1の主たる構成要素であるサーバ10の構成について説明する。図2は、サーバ10の電気的構成を示すブロック図である。図3は、ユーザ情報記憶エリア151に記憶されたユーザ情報の説明図である。図4は、翻訳者情報記憶エリア152に記憶された翻訳者情報の説明図である。図5は、依頼情報記憶エリア153に記憶された依頼情報の説明図である。図6は、翻訳結果記憶エリア154に記憶された翻訳結果情報の説明図である。図7は、広告情報記憶エリア155に記憶された広告情報の説明図である。
図2に示すように、サーバ10は、CPU11と、CPU11に各々接続されたROM12およびRAM13を備えている。CPU11には、その他、入出力(I/O)インタフェイス14が接続されている。I/Oインタフェイス14には、ハードディスク装置(HDD)15、マウスコントローラ16、キーコントローラ17、ビデオコントローラ18、および通信用I/F19が接続されている。
CPU11は、サーバ10の全体の制御を司る。ROM12はBIOSを含むサーバ10を動作させるための各種のプログラムを記憶しており、CPU11は、ROM12に記憶されたプログラムに従って、サーバ10の動作を制御する。RAM13は、各種データを一時的に記憶するための記憶素子である。記憶装置であるHDD15については後述する。マウスコントローラ16、キーコントローラ17、およびビデオコントローラ18には、それぞれマウス161、キーボード171およびディスプレイ181が接続されている。通信用I/F19は、インターネット3に接続し、ユーザ端末20および翻訳者端末30等の外部機器との間でデータの送受信を行うためのものである。
ここで、HDD15の詳細について説明する。図2に示すように、HDD15は、ユーザ情報記憶エリア151、翻訳者情報記憶エリア152、依頼情報記憶エリア153、翻訳結果記憶エリア154、広告情報記憶エリア155、公開用コンテンツ記憶エリア156、およびプログラム記憶エリア157を含む複数の記憶エリアを備えている。ユーザ情報記憶エリア151には、サーバ10に接続されるすべてのユーザ端末20のユーザに関する情報(以下、ユーザ情報という)が記憶されている。翻訳者情報記憶エリア152には、サーバ10に接続されるすべての翻訳者端末30の翻訳者に関する情報(以下、翻訳者情報という)が記憶されている。依頼情報記憶エリア153には、ユーザ端末20から送信された新規の翻訳依頼を契機として作成される依頼情報が記憶されている。翻訳結果記憶エリア154には、サーバ10から発注された翻訳結果に関する情報(以下、翻訳結果情報という)が記憶されている。広告情報記憶エリア155には、翻訳文に付加して公開される広告に関する情報(以下、広告情報という)が記憶されている。公開用コンテンツ記憶エリア156には、翻訳文に広告を付加して生成された、公開用の翻訳コンテンツ(以下、公開用コンテンツという)が記憶されている。なお、本実施形態において、公開用コンテンツが、本発明の「翻訳コンテンツ」に相当し、公開用コンテンツ記憶エリア156が、「コンテンツ記憶手段」に相当する。プログラム記憶エリア157には、各種処理をサーバ10に実行させるための各種プログラムが記憶されている。
図3を参照して、ユーザ情報記憶エリア151に記憶されるユーザ情報について説明する。ユーザ情報は、ユーザ1名毎に作成されており、図3に示すように、ID、氏名、住所、指定口座、および連絡先を含む。IDとは、各ユーザ端末20を利用するユーザを識別するための識別コードである。氏名および住所は、ユーザの氏名および住所である。指定口座とは、翻訳料金のうち各ユーザが負担する負担額が引き落とされる、または、広告料収入のうち各ユーザへ分配される依頼者分配額が振り込まれる銀行口座の情報である。連絡先は、ユーザの連絡先である電子メールアドレスである。なお、CPU11により付与される識別コード以外の情報は、ユーザが翻訳システム1の会員登録を行う際、ユーザによって入力された情報が登録されている。
図4を参照して、翻訳者情報記憶エリア152に記憶される翻訳者情報について説明する。翻訳者情報は、翻訳者1名毎に作成されており、図4に示すように、ID、氏名、住所、指定口座、連絡先、および言語を含む。IDとは、各翻訳者端末30を利用する翻訳者を識別するための識別コードである。氏名および住所は、翻訳者の氏名および住所である。指定口座とは、翻訳に対する報酬、および広告料収入のうち翻訳者へ分配される分配額が振り込まれる銀行口座の情報である。連絡先は、翻訳者の連絡先である電子メールアドレスである。言語は、翻訳者が翻訳可能な言語である。例えば、図4に示すID「T0001」の翻訳者(伊藤花子)は、日本語から英語、または英語から日本語への翻訳が可能であることを示している。なお、CPU11により付与される識別コード以外の情報は、翻訳者が翻訳システム1の翻訳者として登録を行う際、翻訳者によって入力された情報が登録されている。
図5を参照して、依頼情報記憶エリア153に記憶される依頼情報について説明する。図5に示すように、依頼情報は、依頼ID、依頼者ID、原文URL(Universal Resource Locator)、元言語、翻訳言語、翻訳料金、上限人数、最低負担額、分配開始額、共同依頼募集期限、翻訳者ID、翻訳文ID、広告ID、公開用コンテンツURL、および依頼者負担額を含む。なお、依頼情報は、新規の翻訳依頼1件毎に作成されるものである。本実施形態では、依頼情報記憶エリア153が、本発明の「依頼者負担額記憶手段」に相当する。
依頼IDは、各依頼情報を識別するための識別コードである。依頼者IDは、翻訳料金を負担することを前提として、翻訳発注前に受け付けられた翻訳依頼の送信元のユーザ端末20のユーザ(以下、依頼者という)のIDである。同じ原文コンテンツに対して、翻訳発注前に複数の翻訳依頼が行われた場合には、複数の依頼者が存在するため、依頼者IDも複数存在することになる。なお、ここでいう依頼者が、本発明の「翻訳依頼者」に相当する。原文URLは、翻訳の対象として指定された原文コンテンツのインターネット3上での所在を示すURLである。元言語は、原文コンテンツが記述されている言語である。翻訳言語は、原文コンテンツの翻訳後の言語である。翻訳料金は、原文コンテンツを翻訳するために必要な料金として、発注前に翻訳を依頼したユーザ全員で負担する料金である。なお、翻訳料金は、翻訳者への翻訳報酬や、翻訳システム1の運営費に使用される。
上限人数は、共同依頼の参加を受け付ける場合の、依頼者の人数の上限(最初の依頼者を含む)である。最低負担額は、翻訳料金のうち、依頼者が最終的に必ず負担しなければならない依頼者負担額の最低金額である。後で詳述するように、依頼者は、自己が翻訳料金の少なくとも一部を負担した翻訳文にリンクされた広告からの広告料収入について、依頼者の負担額が最低負担額に達するまでは、分配を受けることができる。分配開始額は、依頼者の負担額と比較して、翻訳料金を負担した依頼者のみに広告料収入を分配するか、依頼者以外にも広告料収入を分配するかを決定するための基準金額である。分配開始額は、最低負担額よりも大きい値が設定されている。共同依頼募集期限は、ある原文コンテンツについて、最初の翻訳依頼を送信した依頼者(以下、最初の依頼者という)によって設定される、共同依頼への参加を受け付ける期限である。なお、本実施形態では、最低負担額が、本発明の「第1の所定金額」に相当し、分配開始額が、「第2の所定金額」に相当する。
翻訳者IDは、翻訳の発注先の翻訳者端末30の翻訳者のIDである。翻訳文IDは、翻訳結果記憶エリア154に記憶された、原文コンテンツに対応する翻訳文の識別コードである。広告IDは、後述する広告情報記憶エリア155に記憶された、翻訳文が公開される際にリンクが張られた広告の識別コード(ID)である。公開用コンテンツURLは、公開用コンテンツをインターネット3上で公開するための、公開用コンテンツの所在を示すURLである。依頼者負担額は、翻訳料金のうち各依頼者が負担した金額である。依頼者負担額は、月に一度、広告料収入が依頼者に分配されると、その時点で記憶されている依頼者負担額から分配額が差し引かれて更新される。すなわち、依頼者負担額は、広告料収入がある場合には、翻訳発注時に依頼者が負担した金額(以下、発注時負担額という)を最大値、前述の最低負担額を最小値として減少する値である。
図6を参照して、翻訳結果記憶エリア154に記憶された翻訳結果情報について説明する。翻訳結果情報は、翻訳の発注1件毎に作成されており、図6に示すように、ID、依頼ID、翻訳者ID、および翻訳文を含む。IDは、各翻訳文を識別するための識別コードである。依頼IDは、翻訳が発注される基となった依頼情報の依頼IDである。翻訳者IDは、翻訳の発注先の翻訳者端末30の翻訳者のIDである。翻訳文は、翻訳者端末30から送信された翻訳文のテキストデータである。
図7を参照して、広告情報記憶エリア155に記憶される広告情報について説明する。広告情報は、広告1件毎に作成されており、図7に示すように、ID、広告、広告URL、依頼ID、閲覧回数、広告料/回数、および広告料を含む。IDは、各広告を識別するための識別コードである。広告は、翻訳文に付加して公開する宣伝広告として企業等から提供されたWebコンテンツである。広告URLは、広告のインターネット3上での所在を示すURLである。閲覧回数は、翻訳コンテンツに張られたリンクを介して広告が閲覧された回数である。広告料/回数は、広告の提供者からシステム運営者に支払われる、閲覧回数1回あたりの広告料であって、広告の提供者とシステム運営者との合意によって定められる。広告料は、閲覧回数に応じて算出された、当月の広告料である。なお、企業等から広告が提供される度に、IDおよび広告URLが付与され、広告料/回数とともに、広告情報として広告情報記憶エリア155に新規登録され、蓄積されている。なお、本実施形態では、広告情報記憶エリア155が、本発明の「収入記憶手段」に相当し、ここに記憶された広告料が「収入額」に相当する。
以下に、前述のように構成されたサーバ10において行われる各種処理について、図8〜図18を参照して説明する。図8は、依頼受付処理のフローチャートである。図9は、翻訳依頼画面の模式図である。図10は、翻訳依頼確定問合せ画面の模式図である。図11は、共同依頼参加画面の模式図である。図12は、翻訳発注処理のフローチャートである。図13は、翻訳結果公開処理のフローチャートである。図14は、依頼受付処理で行われる公開用コンテンツ提供処理のフローチャートである。図15は、分配額決定処理のフローチャートである。図16は、第1の分配処理のフローチャートである。図17は、第2の分配処理のフローチャートである。図18は、第3の分配処理のフローチャートである。なお、図8および図12〜図18に示す処理は、HDD15のプログラム記憶エリア157に記憶された各処理用のプログラムに従って、CPU11が実行する。
まず、図8〜図11を参照して、依頼受付処理について説明する。この処理は、ユーザ端末20から翻訳依頼を受け付け、翻訳の発注状況に応じて、新規の依頼として登録したり、翻訳の共同依頼への参加を受け付けたり、すでに登録されている翻訳文を提供したりする処理である。
まず、ユーザ端末20のいずれかがユーザのIDを用いてサーバ10にログインすると、ユーザ端末20のディスプレイには、サーバ10から送信された情報に基づき、メニュー画面(図示外)が表示される。依頼受付処理は、メニュー画面で「翻訳依頼」が選択され、ユーザ端末20から送信された情報をサーバ10が受信すると開始される。処理が開始されると、ユーザ端末20のディスプレイには、サーバ10から送信された情報に基づき、図9に示す翻訳依頼画面が表示される。図9に示すように、翻訳依頼画面には、ユーザ端末20のユーザが翻訳を希望する原文コンテンツのURLを入力するための原文URL入力欄と、原文コンテンツの言語(元言語)と、翻訳後の言語(翻訳言語)を選択するための2つの言語リストボックスと、入力を確定するためのOKボタンが表示される。そこで、ユーザ端末20のユーザは、例えば、図9に示す翻訳依頼画面のように、原文コンテンツのURL(http//www.bbbbb.co.jp/A1.html)と、元言語(English)および翻訳言語(Japanese)を入力する。そして、OKボタンが選択されると、ユーザ端末20のユーザのIDおよび入力された情報が、翻訳依頼としてサーバ10に送信される。サーバ10では、ユーザ端末20から送信された翻訳依頼(ユーザのID、原文コンテンツのURL、元言語および翻訳言語)が受け付けられ、送信元のユーザ端末20のユーザのIDとともに、RAM13に記憶される(S1)。
翻訳依頼が受け付けられた後、サーバ10のCPU11は、HDD15の依頼情報記憶エリア153を参照して、すでに同一の翻訳依頼が登録されているか否かを判断する(S2)。ここでの判断は、依頼情報記憶エリア153に、受信した翻訳依頼に含まれる原文コンテンツのURL、元言語、および翻訳言語とすべて同一の原文URL、元言語、および翻訳言語を含む依頼情報が記憶されているか否かに基づいて行われる。同一の原文URL、元言語、および翻訳言語を含む依頼情報が記憶されていなければ、同一の翻訳依頼は登録されていないと判断される(S2:NO)。この場合、この原文コンテンツの翻訳文を要求したユーザはこれまでに存在せず、もちろん翻訳の発注も行われていない。そこで、CPU11は、ユーザ端末20に、翻訳発注の条件を提示して翻訳依頼を確定するための問合せを行う(S3)。具体的には、ユーザ端末20に対して、図10に示す翻訳依頼確定問合せ画面を表示するための情報が送信され、これを受信したユーザ端末20のディスプレイには、翻訳依頼確定問合せ画面が表示される。図10に示すにように、翻訳依頼確定問合せ画面には、原文コンテンツのURL、翻訳発注の条件である翻訳料金、共同依頼人数上限、依頼者最低負担額、および依頼者以外への収入分配開始額とともに、共同依頼者募集期限を入力するための募集期限入力欄が表示される。また、画面の下部には、「以上の条件で、翻訳を依頼しますか?」というメッセージと、翻訳依頼を確定するための「YES」ボタンと、翻訳依頼をキャンセルするための「NO」ボタンが表示される。
翻訳料金は、指定された言語への原文コンテンツの翻訳に関して、依頼者が負担する料金である。共同依頼人数上限は、翻訳を共同依頼する場合の依頼者の人数の上限である。依頼者最低負担額は、翻訳料金のうち、各依頼者が必ず負担しなければならない最低金額である。依頼者以外への収入分配開始額は、依頼者の負担額がこれに到達した後、広告収入を依頼者以外にも分配し始める金額である。本実施形態では、翻訳料金、共同依頼人数上限、依頼者最低負担額、および依頼者以外への収入分配開始額は、システム運営者が予め設定し、HDD15の所定の記憶エリアに記憶した値に基づいて、CPU11が設定する。翻訳料金は、例えば、言語毎に、一語あたりの翻訳料金が設定されており、原文コンテンツの本文の語数に応じて算出された値を用いることができる。人数上限は、例えば、算出された翻訳料金をいくつかの価格帯に分け、それぞれの価格帯に対して設定された人数を用いることができる。依頼者最低負担額および依頼者以外への広告収入分配開始額はいずれも、例えば、算出された翻訳料金に関わらず、一律の金額を設定しておくことができる。ただし、これらの例に限らず、適宜、システム運営者が設定した値を用いればよい。共同依頼者募集期限は、翻訳料金を共同で負担することを前提にした共同依頼への他のユーザの参加を受け付ける期限であり、最初の依頼者であるユーザが指定することができる。すなわち、最初の依頼者は、翻訳コンテンツを至急入手したければ、期限を短くし、自己の最初の負担額を少なくしたければ期限を長くすればよい。
最初の依頼者であるユーザが、翻訳発注の条件である翻訳料金、共同依頼人数上限、依頼者最低負担額、および依頼者以外への収入分配開始額を確認し、共同依頼者募集期限を入力した後、「YES」ボタンを選択すると、この情報がサーバ10に送信される。その結果、翻訳依頼が確定される(S4:YES)。この場合、CPU11は、確定された翻訳依頼に関する情報を、HDD15の依頼情報記憶エリア153に新規の依頼情報(図8参照)として登録する(S5)。より具体的には、翻訳依頼に含まれていたユーザのID、原文コンテンツのURL、元言語および翻訳言語と、前述のように設定され、翻訳依頼確定問合せ画面(図10参照)に表示された翻訳料金、共同依頼人数上限、依頼者最低負担額、および依頼者以外への広告収入分配開始額と、ユーザにより入力された共同依頼者募集期限が、それぞれ、依頼者ID、原文URL、元言語、翻訳言語、翻訳料金、人数上限、最低負担額、分配開始額、および共同依頼募集期限として登録される。また、依頼情報を識別するための固有の識別コードである依頼IDが付与される。その後、CPU11は、プログラム記憶エリア157に記憶された、翻訳発注処理用のプログラムを起動させ(S6)、依頼受付処理を終了する。なお、翻訳発注処理については、後で詳述する。
一方、サーバ10からユーザ端末20に翻訳依頼確定問合せがされた際(S3)、ユーザ端末20のユーザが、翻訳依頼確定問合せ画面(図10参照)において、翻訳依頼をキャンセルする「NO」ボタンを選択した場合には、そのまま依頼受付処理は終了する。
いずれかのユーザ端末20からの翻訳依頼を受け付けた後(S1)、すでに同一の翻訳依頼が登録されていると判断された場合には(S2:YES)、CPU11は、この翻訳依頼に対応する翻訳文がすでに登録されているか否かを判断する(S11)。より具体的には、図5に示すように、依頼情報記憶エリア153に記憶されたこの翻訳依頼の依頼情報に翻訳文IDが含まれていれば、すでに翻訳文が登録されていると判断される(S11:YES)。この場合の翻訳依頼は、すでに作成されている公開用コンテンツの閲覧要求として扱われ、公開用コンテンツ提供処理(S20)が行われた後、依頼受付処理は終了する。なお、公開用コンテンツ提供処理の詳細については後述する。
すでに同一の翻訳依頼が登録されているが(S2:YES)、この翻訳依頼に対応する翻訳文はまだ登録されていない場合には(S11:NO)、CPU11は、すでに翻訳者へ翻訳の発注が行われたか否かを判断する(S12)。より具体的には、図5に示すように、依頼情報記憶エリア153に記憶されたこの翻訳依頼の依頼情報に翻訳者IDが含まれていれば、すでに発注が行われたと判断される(S12:YES)。この場合、翻訳文を含む公開用コンテンツが提供可能となった時に連絡するために、このユーザのIDを、依頼IDと対応づけて閲覧希望者IDとして依頼情報記憶エリア153に記憶させ(図示外)、依頼受付処理を終了する。
一方、すでに同一の翻訳依頼が登録されているにもかかわらず(S2:YES)、翻訳依頼はまだ翻訳者への翻訳の発注が行われていない場合(S11:NO、S12:NO)、現在、まだ最初の依頼者が指定した共同依頼者の募集期限前であることを意味する。したがって、CPU11は、ユーザ端末20に対して、共同依頼に参加するか否かの問合せを行う(S13)。より具体的には、ユーザ端末20に対して、図11に示す共同依頼参加画面を表示するための情報が送信され、これを受信したユーザ端末20のディスプレイには、共同依頼参加画面が表示される。図11に示すように、共同参加画面には、原文URL、翻訳料金、共同依頼人数上限および現時点での残り枠(人数)、依頼者最低負担額、依頼者以外への収入分配開始額、ならびに共同依頼募集期限が表示される。また、画面の下部には、「以上の条件で、共同依頼に参加しますか?」というメッセージと、共同依頼への参加を確定するための「YES」ボタンと、不参加を確定するための「NO」ボタンが表示される。
参加の問合せを受けたユーザ端末20のユーザが、共同参加画面に表示された翻訳料金等の条件を確認し、参加を確定する「YES」ボタンを選択した場合、このユーザのIDとともに、参加の情報がサーバ10に送信される。サーバ10のCPU11は、送信された共同依頼への参加情報を受信すると(S14:YES)受信した情報をRAM13に記憶し、後述する翻訳発注処理に参加の情報を通知して(S15)、依頼受付処理を終了する。一方、ユーザが、共同依頼への不参加を確定する「NO」ボタンを選択した場合、同様にして、不参加の情報がサーバ10に送信される。CPU11は、不参加情報を受信すると(S14:NO)、そのまま依頼受付処理を終了する。
次に、図12を参照して、翻訳発注処理について説明する。この処理は、新規の翻訳依頼に関する依頼情報が登録された後、他のユーザ端末20からの共同依頼への参加を受け付けて、所定の条件が満たされると翻訳者に翻訳を発注する処理である。なお、翻訳発注処理は、新規の翻訳依頼1件毎に、別個の処理が行われる。
前述したように、依頼受付処理(図8参照)において、新規の翻訳依頼に関する依頼情報が登録された後(S5)、この翻訳依頼に関する翻訳発注処理が起動され(S6)、図12に示す処理が開始される。処理が開始されると、CPU11は、依頼受付処理において受信された共同依頼への参加情報の通知を受けたか否かを判断する(S31)。参加情報の通知を受けていなければ(S31:NO)、共同依頼者の募集期間が満了したか否かを判断する(S34)。募集期間満了の判断にあたって、依頼情報記憶エリア153に記憶された共同依頼募集期限が参照され、現在の日付が募集期限の日付を超えていなければ、募集期間は満了していないと判断される(S34:NO)。この場合、まだ共同依頼の参加を受け付ける余地があるので、処理はS31に戻る。
共同依頼への参加情報の通知を受けた場合には(S31:YES)、CPU11は、RAM13に記憶されている共同依頼に参加したユーザのIDを、依頼情報記憶エリア153に記憶された該当する依頼情報の依頼者IDとして追加する(S32)。そして、依頼者IDの数が、上限人数に達したか否かを判断する(S33)。上限人数に達していなければ(S33:NO)、共同依頼者の募集期間が満了したか否かを判断する(S34)。募集期間がまだ満了していなければ(S34:NO)、まだ共同依頼の参加を受け付ける余地があるので、処理は再びS31に戻る。CPU11は、このようにしてS31〜S34の処理を繰り返して、適宜共同依頼への参加者を依頼者として追加登録する。そして、依頼者IDの数が上限人数に達した場合(S33:YES)、あるいは募集期間が満了した場合(S34:YES)、共同依頼への参加を受け付ける処理(S31〜S34)は終了し、依頼者を確定して、翻訳を発注する処理を行う。
具体的には、まず、依頼情報記憶エリア153に記憶された依頼情報から、前述したように予めシステム運営者が設定した値に基づき算出された翻訳料金が、RAM13に取得される(S41)。また、同じ依頼情報から、依頼者IDの数が、依頼者人数としてRAM13に取得される(S42)。そして、取得された翻訳料金と依頼者人数とから、翻訳料金のうち、依頼者1名あたりの負担額が算出され、依頼情報記憶エリア153に依頼者負担額として記憶される(S43)。例えば、図5に示す依頼ID「2」の依頼情報については、翻訳料金が「¥5,000」、依頼者IDの数は「2」であるから、依頼者負担額として「¥2,500」が記憶される。
その後、CPU11は、翻訳者情報記憶エリア152に記憶された翻訳者情報を参照して、翻訳の発注先として1名の翻訳者を選択し、その翻訳者のIDを、依頼情報記憶エリア153に翻訳者IDとして記憶させる(S44)。翻訳者は、依頼情報記憶エリア153に記憶されている元言語から翻訳言語への翻訳が可能な翻訳者であれば、その他はいかなる条件で選択してもよい。例えば、翻訳者情報として、翻訳者の専門分野が記憶されている場合には、原文コンテンツの分野に応じて選択することができる。翻訳者を選択した後(S44)、CPU11は、翻訳者情報記憶エリア152を参照して、選択した翻訳者の連絡先に、依頼IDおよび原文URLを少なくとも含む翻訳発注メールを送信し(S45)、翻訳発注処理を終了する。
なお、詳細は説明しないが、翻訳発注処理の後には、翻訳料金を負担する依頼者として確定されたユーザに対して、別途、依頼者負担額(発注時負担額)を請求する処理が行われる。より具体的には、S43で算出され、依頼情報記憶エリア153に記憶されている依頼者負担額と、ユーザ情報記憶エリア151に記憶されたユーザの指定口座の情報とから、引き落とし処理用のデータが作成される。作成されたデータは、専用回線を通じて該当する銀行のコンピュータ装置(図示外)に転送される。あるいは、引き落とし処理ではなく、クレジットカードの情報の入力をユーザに促し、入力された情報をクレジットカード会社のコンピュータ装置に転送してもよい。
次に、図13を参照して、翻訳結果公開処理について説明する。この処理は、発注先の翻訳者の翻訳者端末30から翻訳文を受信した場合に、ユーザ端末20に提供するための、広告が付加された公開用の翻訳コンテンツを用意する処理である。
まず、翻訳者端末30のいずれかが翻訳者のIDを用いてサーバ10にログインすると、翻訳者端末30のディスプレイには、サーバ10から送信された情報に基づき、メニュー画面(図示外)が表示される。図13に示す翻訳結果公開処理は、メニュー画面から「翻訳文登録」が選択されると開始される。処理が開始されると、翻訳者端末30のディスプレイには、サーバ10から送信された情報に基づき、翻訳文登録画面(図示外)が表示される。翻訳文登録画面には、翻訳者が発注を受けた際通知された依頼ID入力欄と、翻訳文のファイルを添付するためのファイル添付欄と、「登録」ボタンが表示される。そこで、翻訳者端末30の翻訳者が依頼IDを入力し、翻訳文のテキストファイルを添付して、「登録」ボタンを選択すると、翻訳者IDとともに、依頼IDおよび添付された翻訳文のファイルがサーバ10に送信される。サーバ10では、翻訳者端末30から送信された翻訳者ID、依頼IDおよび翻訳文のファイルが受け付けられ、一旦RAM13に記憶される(S51)。その後、受け付けられた翻訳者ID、依頼IDおよび翻訳文のテキストデータは、翻訳結果記憶エリア154に翻訳結果情報(図6参照)として新規登録され、翻訳結果情報に対してIDが付与される(S52)。このとき翻訳結果情報に付与されたIDは、依頼情報記憶エリア153の対応する依頼情報において、翻訳文IDとして記憶される。
続いて、CPU11は、広告情報記憶エリア155に記憶された広告情報(図7参照)から、登録した翻訳文に付加する広告情報を選択し、RAM13に取得する(S53)。このとき選択された広告情報のIDは、翻訳者端末30から受け付けた依頼IDに対応する広告IDとして、依頼情報記憶エリア153に記憶される。また、依頼IDは、選択された広告情報のIDに対応する依頼IDとして、広告情報記憶エリア155に記憶される。広告情報の選択は、例えば、依頼IDがまだ記憶されていないもの、すなわち、まだ広告が使用されていないものを任意に1つ選択することができる。例えば、図7の例では、ID「A0003」の広告情報が選択される。CPU11は、新規登録した翻訳文のテキストデータと、選択した広告情報とから、インターネット3で公開するための公開用コンテンツを生成する(S54)。具体的には、広告URLへのリンクが張られた翻訳文のHTML文書が、公開用コンテンツとして生成される。
生成された公開用コンテンツには、新たにURLが付与され、公開用コンテンツ記憶エリア156に記憶される(S55)。さらに、公開用コンテンツのURLは、翻訳者端末30から受け付けた依頼IDに対応する公開用コンテンツURLとして、依頼情報記憶エリア153に登録される(S56)。その後、CPU11は、ユーザ情報記憶エリア151を参照して、翻訳者端末30から受け付けた依頼IDに対応して依頼情報記憶エリア153に記憶されている依頼者IDのユーザの連絡先に、翻訳が完了した旨を通知するメールを送信する(S57)。依頼者のユーザ以外に、依頼IDに対応して閲覧希望者IDとしてIDが記憶されている、翻訳発注後に翻訳依頼をしたユーザにも、同様の通知が送信される。翻訳完了通知が送信されると、翻訳結果公開処理は終了する。なお、翻訳完了通知には、原文コンテンツの原文URLが含まれている。メールを受信したユーザが、前述したように、サーバ10にログインし、翻訳依頼画面でこの原文URLを入力することにより、後述する公開用コンテンツ提供処理において、公開用コンテンツを閲覧することができる。
次に、図8の依頼受付処理で行われる公開用コンテンツ提供処理(S20)の詳細について、図14を参照して説明する。この処理は、前述の翻訳結果公開処理(図13参照)で公開用コンテンツが用意された後、公開用コンテンツの元となった原文コンテンツの翻訳依頼(公開用コンテンツの閲覧要求)を受け付けた場合に(図8、S1→S2:YES→S11:YES)行われる。
図14に示す公開用コンテンツ提供処理が開始されると、CPU11は、指定されたURLを原文URLとして含む依頼情報を参照し、対応して記憶されている公開用コンテンツURLを、翻訳依頼の送信元のユーザ端末20に送信する(S21)。すると、ユーザ端末20のディスプレイには、送信されたURLが表示されるので、ユーザはこのURLを指定することにより、容易に公開用コンテンツを閲覧することができる。CPU11は、公開用コンテンツのURLが指定されなければ(S22:NO)、そのまま公開用コンテンツ提供処理を終了して、図8の依頼受付処理に戻る。公開用コンテンツのURLが指定された場合は(S22:YES)、そのURLに対応する公開用コンテンツをユーザ端末20のディスプレイに表示させる(S23)。その後、公開用コンテンツに埋め込まれた広告URLへのリンクが選択されなければ(S24:NO)、そのまま公開用コンテンツ提供処理は終了する。一方、広告URLへのリンクが選択された場合には(S24:YES)、CPU11は、リンク先の広告URLに対応する広告を、ユーザ端末20のディスプレイに表示させる(S25)。そして、広告情報記憶エリア155に記憶された広告情報において、表示された広告の閲覧回数を1増加させて更新し(S26)、閲覧回数×(広告料/回数)によって広告料を算出して更新する(S27)。すなわち、公開用コンテンツにリンクされた広告が表示され、ユーザに閲覧される回数が増加するほど、広告料は増加する。広告情報を更新すると、公開コンテンツ提供処理は終了する。
次に、図15〜図18を参照して、分配額決定処理について説明する。この処理は、所定期間毎に、公開用コンテンツにリンクされた広告からのその期間中の広告料収入を、翻訳料金を負担した翻訳の依頼者と、それ以外の分配対象者とに分配する分配額を決定する処理である。本実施形態では、翻訳料金を負担した翻訳の依頼者以外に、翻訳者およびシステム運営者を分配対象者として、広告料収入を分配する場合がある。
図15に示す分配額決定処理は、各月の最初の日の所定時刻に、プログラム記憶エリア157に記憶された分配額決定処理用のプログラムが起動されることにより開始される。処理が開始されると、広告情報記憶エリア155(図7参照)から、処理対象として最初の広告情報が取得され、RAM13に記憶される(S61)。例えば、図7の例では、広告ID「A0001」の広告情報が取得される。そして、取得された最初の広告情報に含まれる広告料が0より大きいか否か、すなわち、広告料収入があったか否かが判断される(S62)。前述したように、ユーザ端末20からの翻訳依頼に応じて公開用コンテンツが提供され、そこにリンクが張られた広告が閲覧されると、閲覧回数がカウントアップされ、閲覧回数に基づいて広告料が算出され、更新される。すなわち、広告料収入があった広告情報は、すでに公開用コンテンツにリンクされ、かつ閲覧されたことがある広告に関する情報である。例えば、図7の例で、広告ID「A0001」の広告情報が取得された場合、広告料は0である(S62:NO)。このような場合、分配する原資がないため、CPU11は、現在の処理対象に関しては分配額の決定は行わず、すべての広告情報について処理が完了したか否かを判断する(S67)。すべての広告情報の処理が完了していなければ(S67:NO)、広告情報記憶エリア155から、次の広告情報が読み出される(S68)。
次の広告情報について、広告料収入があったか否かが判断される。図7の例で、広告ID「A0002」の広告情報が取得された場合には、広告料は¥2,200であり、0より大きい(S62:YES)。このような場合は、依頼情報記憶エリア153から、この広告情報に対応する依頼情報(図5参照)が取得され、RAM13に記憶される(S63)。より具体的には、処理対象の広告情報に含まれる依頼IDに対応する依頼情報が取得される。例えば、広告ID「A0002」の広告情報の場合、依頼ID「2」が含まれているので、依頼情報記憶エリア153から、依頼ID「2」が付与された依頼情報が取得される。そして、依頼情報に含まれている現在の依頼者負担額が、最低負担額以下であるか否かが判断される(S65)。前述したように、最低負担額は、依頼者が最終的に必ず負担しなければならない依頼者負担額の最低金額である。したがって、依頼者負担額が最低負担額以下の場合には(S65:YES)、広告料収入を依頼者には分配せず、依頼者以外の分配対象者のみに分配するための第1の分配処理が行われる(S70)。第1の分配処理の詳細については後述する。
一方、依頼者負担額が最低負担額よりも大きい場合には(S65:NO)、さらに、依頼者負担額が分配開始額以下であるか否かが判断される(S66)。前述したように、分配開始額は、翻訳料金を負担した依頼者のみに広告料収入を分配するか、それ以外の分配対象者にも広告料収入を分配するかを決定するための基準金額である。したがって、依頼者負担額が分配開始額以下になっている場合には(S66:YES)、広告料収入を、依頼者とそれ以外の分配対象者の両方に分配するための第2の分配処理が行われる(S80)。第2の分配処理の詳細については後述する。一方、依頼者負担額がまだ分配開始額を上回っている場合には(S66:NO)、広告料収入を依頼者のみに分配するための第3の分配処理が行われる(S90)。第3の分配処理の詳細については後述する。
このようにして、広告料収入があった広告情報については、依頼者負担額が最低負担額および分配開始額と比較され、その結果に応じて、広告料収入を分配するための第1〜第3の分配処理が行われる。その後、広告情報記憶エリア155に記憶されたすべての広告情報について処理が完了したか否かが判断される(S67)。すべての広告情報の処理が完了していなければ(S67:NO)、広告情報記憶エリア155から、さらに次の広告情報が読み出される(S68)。前述したように、未処理の広告情報が残っている間は(S67:NO)、S62〜S68の処理が繰り返される。最終的にすべての処理が完了すると(S67:YES)、CPU11は、次の1ヶ月分の広告の閲覧回数をカウントして広告料を算出するために、広告情報記憶エリア155に記憶されている閲覧回数を0にして(S69)、分配額決定処理を終了する。
次に、図16を参照して、分配額決定処理で行われる第1の分配処理について説明する。前述したように、第1の分配処理が行われるのは、依頼者が翻訳のために負担した金額は最低負担額にまで達している場合であるため、広告料収入を依頼者に分配する必要はない。よって、この処理では、翻訳者およびシステム運営者のみへ広告料を分配する前提で、各々への分配額が決定される。
図16に示す第1の分配処理が開始されると、CPU11は、翻訳料金を負担した依頼者への分配額と、それ以外の分配対象者である、翻訳者およびシステム運営者への分配額との分配比率を0:1に設定し、RAM13に記憶させる(S701)。設定された分配比率に基づき、依頼者全体への分配額およびそれ以外の分配対象者への分配額が決定され、RAM13に記憶される(S702)。より具体的には、依頼者全体への分配額は0と決定され、それ以外の分配対象者(翻訳者およびシステム運営者)への分配額は広告料と決定される。依頼者全体への分配額が0であるから、各依頼者への分配額も0と決定され、RAM13に記憶される(S703)。決定された各依頼者の分配額に基づき、依頼情報記憶エリア153に記憶された、処理対象の広告情報に対応する依頼情報の依頼者負担額が更新される(S704)。ただし、第1の分配処理では、各依頼者への分配額は0であるから、依頼者負担額は更新前と同じ金額となる。その後、CPU11は、翻訳者への分配額とシステム運営者への分配額との分配比率を1:1に設定し、RAM13に記憶させる(S705)。そして、設定された分配比率に基づき、翻訳者およびシステム運営者への分配額がそれぞれ決定され、RAM13に記憶される(S706)。すなわち、翻訳者およびシステム運営者への分配額は、広告料全額を等分して、いずれも広告料×1/2と決定される。このようにして分配額が決定されると、第1の分配処理は終了し、図15の分配額決定処理に戻る。なお、S701およびS705で使用される分配比率は、いずれもシステム運営者によって予め設定され、HDD15の所定の記憶エリアに記憶されているものとする。
次に、図17を参照して、分配額決定処理で行われる第2の分配処理について説明する。前述したように、第2の分配処理が行われるのは、依頼者が翻訳のために負担した金額が最低負担額と分配開始額との間にある場合である。よって、この処理では、広告料収入を依頼者およびそれ以外の分配対象者(翻訳者およびシステム運営者)の両方に分配することを前提として、各々への分配額が決定される。
図17に示す第2の分配処理が開始されると、CPU11は、翻訳料金を負担した依頼者への分配額と、それ以外の分配対象者である、翻訳者およびシステム運営者への分配額との分配比率を1:1に設定し、RAM13に記憶させる(S801)。設定された分配比率に基づき、依頼者全体への分配額およびそれ以外の分配対象者への分配額が決定され、RAM13に記憶される(S802)。より具体的には、依頼者全体への分配額およびそれ以外の分配対象者(翻訳者およびシステム運営者)への分配額は、いずれも広告料×1/2と決定される。依頼者全体への分配額が0ではないため、CPU11は、続いて各依頼者への分配額を算出する。まず、(依頼者負担額−最低負担額)×(依頼者の人数)が、依頼者全体への分配額、すなわち広告料×1/2よりも大きいか否かが判断される(S803)。言い換えれば、各依頼者に対して現在の依頼者負担額と最低負担額の差額を支払うことにより、各依頼者への分配をこの時1回で済ませようとした場合に、依頼者への分配の原資である広告料×1/2を超えてしまうか否かが判断される。
(依頼者負担額−最低負担額)×(依頼者の人数)が、依頼者全体への分配額を上回る場合には(S803:YES)、(依頼者負担額−最低負担額)を各依頼者に分配するには原資不足である。よって、依頼者全体への分配額を依頼者の人数で割った金額が、各依頼者への分配額として決定され、RAM13に記憶される(S821)。決定された各依頼者の分配額を差し引くことにより、依頼情報記憶エリア153に記憶された、処理対象の広告情報に対応する依頼情報の依頼者負担額が更新される(S822)。その後、CPU11は、翻訳者への分配額とシステム運営者への分配額との分配比率を1:1に設定し、RAM13に記憶させる(S823)。そして、設定された分配比率に基づき、翻訳者およびシステム運営者への分配額がそれぞれ決定され、RAM13に記憶される(S824)。すなわち、翻訳者およびシステム運営者への分配額は、広告料×1/2を等分して、いずれも広告料×1/4と決定される。このようにして分配額が決定されると、第2の分配処理は終了し、図15の分配額決定処理に戻る。
一方、(依頼者負担額−最低負担額)×(依頼者の人数)が、依頼者全体への分配額以下の場合には(S803:YES)、(依頼者負担額−最低負担額)を各依頼者に分配するだけの原資がある。よって、CPU11は、(依頼者負担額−最低負担額)を各依頼者への分配額として決定し(S811)、依頼情報記憶エリア153に記憶された、処理対象の広告情報に対応する依頼情報の依頼者負担額を更新する(S812)。この場合、依頼者負担額から(依頼者負担額−最低負担額)が差し引かれるため、依頼者負担額は、最低負担額と等しくなる。その後、CPU11は、S802で決定された翻訳者およびシステム運営者への分配額に、同じくS802で決定された依頼者全体への分配額と実際に各依頼者に分配すると決定された金額との差額を加算する(S813)。前述したように、実際に各依頼者に分配すると決定された金額は、(依頼者負担額−最低負担額)×(依頼者の人数)であるから、差額は(広告料×1/2)−{(依頼者負担額−最低負担額)×依頼者の人数}である。よって、これを加算した後の翻訳者およびシステム運営者への分配額は、広告料−{(依頼者負担額−最低負担額)×依頼者の人数}となる。CPU11は、翻訳者への分配額とシステム運営者への分配額との分配比率を1:1に設定し、RAM13に記憶させる(S814)。そして、設定された分配比率に基づき、翻訳者およびシステム運営者への分配額がそれぞれ決定され、RAM13に記憶される(S815)。すなわち、翻訳者およびシステム運営者への分配額は、広告料−{(依頼者負担額−最低負担額)×(依頼者の人数)}の1/2の金額に決定される。このようにして分配額が決定されると、第2の分配処理は終了し、図15の分配額決定処理に戻る。
次に、図18を参照して、分配額決定処理で行われる第3の分配処理について説明する。前述したように、第3の分配処理が行われるのは、依頼者が翻訳のために負担した金額が分配開始額を上回っている場合である。よって、この処理では、広告料収入を依頼者のみに分配することを前提として、各々への分配額が決定される。
図18に示す第3の分配処理が開始されると、CPU11は、翻訳料金を負担した依頼者への分配額と、それ以外の分配対象者である、翻訳者およびシステム運営者への分配額との分配比率を1:0に設定し、RAM13に記憶させる(S901)。設定された分配比率に基づき、依頼者全体への分配額およびそれ以外の分配対象者への分配額が決定され、RAM13に記憶される(S902)。より具体的には、依頼者全体への分配額は広告料と決定され、依頼者以外の分配対象者(翻訳者およびシステム運営者)への分配額は0と決定される。CPU11は、続いて各依頼者への分配額を算出する。まず、第2の分配処理と同様、(依頼者負担額−最低負担額)×(依頼者の人数)が、依頼者全体への分配額、すなわち広告料よりも大きいか否かが判断される(S903)。言い換えれば、各依頼者に対して現在の依頼者負担額と最低負担額の差額を支払うことにより、各依頼者への分配をこの時1回で済ませようとした場合に、依頼者への分配の原資である広告料を超えてしまうか否かが判断される。
(依頼者負担額−最低負担額)×(依頼者の人数)が、依頼者全体への分配額を上回る場合には(S903:YES)、(依頼者負担額−最低負担額)を各依頼者に分配するには原資不足である。よって、依頼者全体への分配額(広告料)を依頼者の人数で割った金額が、各依頼者への分配額として決定され、RAM13に記憶される(S921)。決定された各依頼者の分配額が、依頼情報記憶エリア153に記憶された、処理対象の広告情報に対応する依頼情報の依頼者負担額が更新される(S922)。より具体的には、依頼者負担額から各依頼者の分配額が差し引かれる。翻訳者およびシステム運営者への分配額は0であるから、翻訳者およびシステム運営者への分配額がそれぞれ0と決定され、RAM13に記憶される(S923)。このようにして分配額が決定されると、第3の分配処理は終了し、図15の分配額決定処理に戻る。
一方、(依頼者負担額−最低負担額)×(依頼者の人数)が、依頼者全体への分配額以下の場合には(S903:YES)、(依頼者負担額−最低負担額)を各依頼者に分配するだけの原資がある。よって、CPU11は、(依頼者負担額−最低負担額)を各依頼者への分配額として決定し(S911)、依頼情報記憶エリア153に記憶された、処理対象の広告情報に対応する依頼情報の依頼者負担額を更新する(S912)。この場合、依頼者負担額から(依頼者負担額−最低負担額)が差し引かれるため、依頼者負担額は、最低負担額と等しくなる。その後、CPU11は、S902で決定された翻訳者およびシステム運営者への分配額(=0)に、同じくS902で決定された依頼者全体への分配額と実際に各依頼者に分配すると決定された金額との差額を加算する(S913)。前述したように、実際に各依頼者に分配すると決定された金額は、(依頼者負担額−最低負担額)×依頼者の人数であるから、差額は、広告料−{(依頼者負担額−最低負担額)×依頼者の人数}である。よって、翻訳者およびシステム運営者への分配額は、広告料−{(依頼者負担額−最低負担額)×依頼者の人数}となる。CPU11は、翻訳者への分配額とシステム運営者への分配額との分配比率を1:1に設定し、RAM13に記憶させる(S914)。そして、設定された分配比率に基づき、翻訳者およびシステム運営者への分配額がそれぞれ決定され、RAM13に記憶される(S915)。すなわち、翻訳者およびシステム運営者への分配額は、広告料−{(依頼者負担額−最低負担額)×依頼者の人数}の1/2の金額に決定される。このようにして分配額が決定されると、第3の分配処理は終了し、図15の分配額決定処理に戻る。
以下に、具体的な例を用いて、分配額決定処理(図15〜図18参照)によって実際にどのように分配額が決定され、依頼者負担額が更新されていくかについて説明する。分配額決定処理開始時に、図5に示す依頼情報が依頼情報記憶エリア153に記憶されており、図7に示す広告情報が広告情報記憶エリア155に記憶されているものとする。この場合、図15の分配額決定処理において、広告IDが「A0002」の広告情報が2番目の処理対象として取得されると(S68)、広告料は¥2,200であるから(S62:YES)、対応する依頼IDが「2」の依頼情報が、依頼情報記憶エリア153から取得される(S63)。処理開始時の依頼者負担額¥2,500は最低負担額¥1,000より大きく(S65:NO)、かつ分配開始額¥1,500よりも大きい(S66:NO)。したがって、第3の分配処理が行われる(S90)。
図18に示す第3の分配処理では、依頼者へ広告料収入のすべてが割り当てられるため(S901)、依頼者全体(IDが「R0002」および「R0003」のユーザ)への分配額は¥2,200である(S902)。(依頼者負担額−最低負担額)×依頼者人数=(¥2,500−¥1,000)×2=¥3,000であるから、依頼者全体への分配額¥2,200を上回っている(S903:YES)。したがって、IDが「R0002」および「R0003」のユーザへの分配額は、¥2,200÷2=¥1,100と決定される(S921)。そして、依頼情報記憶エリア153に記憶された依頼者負担額が、処理開始時の依頼者負担額¥2,500から¥1,100が差し引かれて得られた¥1,400に更新される(S922)。一方、翻訳者およびシステム運営者への分配額は¥0であるから(S902)、翻訳者およびシステム運営者への分配額は、いずれも¥0に決定される(S923)。このように、依頼者負担額が、分配開始額を上回っている場合は、依頼者のみに広告料収入が割り当てられるため、依頼者負担額を迅速に減少させることができる。
この後の1ヶ月間で、広告ID「A0002」の広告が18回閲覧され、これに基づく広告料収入が¥1,800あったとする。この場合、次の月初めに行われる分配額決定処理では、広告ID「A0002」の広告情報は、以下のように扱われる。まず、図15の分配額決定処理において、この広告情報の広告料は¥1,800であるから(S62:YES)、対応する依頼IDが「2」の依頼情報が、依頼情報記憶エリア153から取得される(S63)。今回の処理開始時の依頼者負担額¥1,400は最低負担額¥1,000より大きいが(S65:NO)、分配開始額¥1,500以下である(S66:YES)。したがって、第2の分配処理が行われる(S80)。
図17に示す第2の分配処理では、依頼者とそれ以外(翻訳者およびシステム運営者)へ広告料収入が等分に割り当てられるため(S801)、依頼者全体およびそれ以外への分配額は、それぞれ¥900である(S802)。(依頼者負担額−最低負担額)×依頼者人数=(¥1,400−¥1,000)×2=¥800であるから、依頼者全体への分配額¥900以下である(S803:NO)。したがって、IDが「R0002」および「R0003」のユーザへの分配額は、¥1,400−¥1,000=¥400と決定される(S811)。そして、依頼情報記憶エリア153に記憶された依頼者負担額が、処理開始時の依頼者負担額¥1,400から¥400が差し引かれて得られた¥1,000、すなわち最低負担額に更新される(S812)。一方、翻訳者およびシステム運営者への分配額は、依頼者全体への分配額¥900と実際に各依頼者に分配すると決定された金額との差額¥100を加算した¥1,000であるから(S813)、翻訳者およびシステム運営者への分配額は、いずれも¥500に決定される(S815)。このように、依頼者負担額が最低負担額より大きく分配開始額以下の場合には、依頼者負担額はある程度までは減少されているため、依頼者にも広告収入を割り当てつつ、翻訳者およびシステム運営者にも広告料収入の分配を行う。
さらに、この後の1ヶ月間で、広告ID「A0002」の広告が20回閲覧され、これに基づく広告料収入が¥2,000あったとする。この場合、次の月初めに行われる分配額決定処理では、広告ID「A0002」の広告情報は、以下のように扱われる。まず、図15の分配額決定処理において、この広告情報の広告料は¥2,000であるから(S62:YES)、対応する依頼IDが「2」の依頼情報が、依頼情報記憶エリア153から取得される(S63)。今回の処理開始時の依頼者負担額¥1,000は最低負担額¥1,000に達している。すなわち、最低負担額以下となっている(S65:YES)。したがって、第1の分配処理が行われる(S70)。
図16に示す第1の分配処理では、依頼者への分配額は¥0であるから(S702)、依頼者であるIDが「R0002」および「R0003」のユーザへの分配額は、いずれも¥0と決定される(S703)。よって、依頼情報記憶エリア153に記憶された依頼者情報の依頼者負担額は、¥1,000のままとなる。一方、翻訳者およびシステム運営者への分配額は、広告料¥2,000であるから(S702)、これが等分され、翻訳者およびシステム運営者への分配額は、いずれも¥1,000と決定される。このように、依頼者負担額が最低負担額まで減少されると、それ以降は必ず分配額決定処理のS65でYESと判断されるので、広告料収入はすべて翻訳者およびシステム運営者に分配されることになる。この段階に至ると、翻訳料金を負担した依頼者の人数の差異により、当初の依頼者負担額に差がある場合であっても、後に広告料収入が得られれば、依頼者負担額は同額の最低負担額に収束する。例えば、ある原文コンテンツの翻訳料金が¥10,000だった場合、依頼者が2名だと、各依頼者は最初に¥5,000ずつ負担しなければならないが、依頼者が5名だと、最初は¥2,000ずつの負担となる。このような場合にも、広告料収入が得られれば、依頼者が2名でも5名でも、最終的な依頼者負担額は最低負担額(例えば¥1,000)で同額となる。したがって、依頼者の不公平感を緩和することができる。
なお、詳細な説明は省略するが、サーバ10では、分配額決定処理に続いて、前述のようにして決定され、RAM13に記憶されている各依頼者や翻訳者への分配額の支払い処理が行われる。より具体的には、依頼者への分配額については、ユーザ情報記憶エリア151に記憶された依頼者のユーザ情報を参照して、指定口座への振込み処理が行われる。例えば、分配額と指定口座の情報とから、振り込み処理用のデータが作成され、専用回線を通じて該当する銀行のコンピュータ装置(図示外)に転送される。同様にして、翻訳者への分配額の振込み処理が行われる。
以上に説明したように、本実施形態に係る翻訳システム1では、システムの一般会員であるユーザ端末20のユーザからの翻訳依頼に応じて作成された翻訳文に広告を付加した公開用コンテンツが生成され、閲覧を希望するユーザに提供される。ユーザが公開用コンテンツにリンクされた広告を閲覧した場合には、システム運営者は、その閲覧回数に応じた広告料収入を得ることができる。翻訳料金を負担したユーザである依頼者には、その依頼者が負担した依頼者負担額が、必ず負担しなければならない最低負担額に低減されるまで、広告料収入が分配される。この場合、広告料収入は、依頼者負担額が最低負担額よりも大きい分配開始額に低減されるまでは、依頼者のみに分配されるが、分配開始額以下まで低減されると、翻訳者およびシステム運営者にも分配される。したがって、後の広告料収入によって依頼者の金銭的負担が軽減されるため、所望のコンテンツの翻訳を依頼しやすくなる。
本実施形態において、図14の公開用コンテンツ提供処理のS21〜S23で公開用コンテンツをユーザ端末20に閲覧可能に提供するステップが、「翻訳コンテンツ提供ステップ」に相当する。図15の分配額決定処理のS61で広告情報を取得するステップが、「収入額取得ステップ」に相当し、S63で依頼者情報を取得するステップが、「依頼者負担額取得ステップ」に相当する。S65で依頼者負担額が最低負担額以下であるか否かを判断するステップが、「第1の判断ステップ」に相当し、S66で依頼者負担額が分配開始額以下であるか否かを判断するステップが、「第2の判断ステップ」に相当する。図16のS701、図17のS801、および図18のS901で依頼者とそれ以外との分配比率を設定するステップが、「分配比率設定ステップ」に相当する。図16のS702およびS703、図17のS802〜S803、S811またはS821、図18のS902〜S903、S911またはS921で依頼者への分配額を決定するステップが、「分配額決定ステップ」に相当する。図16のS704、図17のS812またはS822、図18のS912またはS922で依頼者負担額を更新するステップが、「依頼者負担額更新ステップ」に相当する。
また、図14の公開用コンテンツ提供処理のS21〜S23で公開用コンテンツをユーザ端末20に閲覧可能に提供するサーバ10のCPU11が、「翻訳コンテンツ提供手段」に相当する。図15の分配額決定処理のS61で広告情報を取得するCPU11が、「収入額取得手段」に相当し、S63で依頼者情報を取得するCPU11が、「依頼者負担額取得手段」に相当する。S65で依頼者負担額が最低負担額以下であるか否かを判断するCPU11が、「第1の判断手段」に相当する。図16のS701、図17のS801、および図18のS901で依頼者とそれ以外との分配比率を設定するCPU11が、「分配比率設定手段」に相当する。図16のS702およびS703、図17のS802〜S803、S811またはS821、図18のS902〜S903、S911またはS921で依頼者への分配額を決定するCPU11が、「分配額決定手段」に相当する。図16のS704、図17のS812またはS822、図18のS912またはS922で依頼者負担額を更新するCPU11が、「依頼者負担額更新手段」に相当する。
なお、前述の実施形態に示される翻訳システム1の構成は例示であり、本発明は各種の変形が可能なことはいうまでもない。例えば、前述の実施形態では、公開コンテンツにリンクされた広告から得られる広告料収入が、翻訳料金を負担した依頼者に対して分配されている。しかし、分配される収入はこれに限られず、翻訳コンテンツをユーザ端末20に提供することに付随して得られる収入であればよい。例えば、翻訳料金を負担した依頼者以外のユーザのユーザ端末20から、すでに翻訳コンテンツが公開可能となっている原文コンテンツに対する翻訳依頼を受け付けた場合、このユーザは二次利用者である。よって、別途利用料金を請求して翻訳コンテンツを提供し、徴収された利用料金を依頼者に分配することができる。
第1〜第3の分配処理において用いられる、依頼者とそれ以外の分配対象者(翻訳者およびシステム運営者)への分配額の分配比率は、必ずしも前述の比率とする必要はなく、システム運営者が自己の方針に応じて定めればよい。例えば、依頼者以外の分配対象者に翻訳者は含めず、システム運営者のみとしてもよい。また、前述の実施形態では、翻訳の発注先として、翻訳者が1名のみ選択されたが、複数の翻訳者に翻訳を発注し、翻訳者全体への分配額を、各翻訳者に分配してもよい。
依頼者負担額と比較される最低負担額および分配開始額は、前述の金額である必要はなく、システム運営者が任意に定めればよい。依頼者が必ず負担する金額、すなわち、依頼者への分配を中止する金額である最低負担額は、必ずしも設ける必要はない。例えば、最低負担額の代わりに分配開始額よりも小さい分配変更額を設け、分配変更額を境に、分配比率を変更してもよい。この場合、例えば、依頼者負担額が分配開始額と分配変更額の間にある場合は、前述の実施形態と同様、依頼者とそれ以外への分配額の分配比率を1:1とし、分配変更額以下となった場合は1:3とすることができる。また、分配開始額も設けず、広告料収入はすべて依頼者のみに分配することも可能である。
前述の実施形態では、1つの公開用コンテンツに対して1つの広告のみがリンクされているが、リンクされる広告の数は、必ずしも1つでなくてよい。1つの公開用コンテンツに対して複数の広告をリンクさせることももちろん可能である。
前述の実施形態では、毎月最初の日に1度、依頼者等への分配額を算出する分配額決定処理が行われていたが、分配額を算出する頻度やタイミングはこれに限られない。例えば、3ヶ月に1度や半月に一度処理を行ってもよいし、月末や毎月15日に処理を行ってもよいことは言うまでもない。
翻訳システム1の概略構成を示すシステム構成図である。 サーバ10の電気的構成を示すブロック図である。 ユーザ情報記憶エリア151に記憶されたユーザ情報の説明図である。 翻訳者情報記憶エリア152に記憶された翻訳者情報の説明図である。 依頼情報記憶エリア153に記憶された依頼情報の説明図である。 翻訳結果記憶エリア154に記憶された翻訳結果情報の説明図である。 広告情報記憶エリア155に記憶された広告情報の説明図である。 依頼受付処理のフローチャートである。 翻訳依頼画面の模式図である。 翻訳依頼確定問合せ画面の模式図である。 共同依頼参加画面の模式図である。 翻訳発注処理のフローチャートである。 翻訳結果公開処理のフローチャートである。 依頼受付処理で行われる公開用コンテンツ提供処理のフローチャートである。 分配額決定処理のフローチャートである。 第1の分配処理のフローチャートである。 第2の分配処理のフローチャートである。 第3の分配処理のフローチャートである。
符号の説明
1 翻訳システム
3 インターネット
10 サーバ
11 CPU
14 ハードディスク装置
20 ユーザ端末
30 翻訳者端末

Claims (5)

  1. ネットワークを介して接続されたクライアント端末に対して、原文のコンテンツとは異なる言語に翻訳された翻訳コンテンツを提供するサーバによって処理される収入分配額決定方法であって、
    翻訳コンテンツ記憶手段に記憶された前記翻訳コンテンツを、前記ネットワークを介して前記クライアント端末に提供する翻訳コンテンツ提供ステップと、
    前記翻訳コンテンツの提供に付随して得られた収入の金額である収入額を記憶する収入記憶手段から、前記収入額を取得する収入額取得ステップと、
    前記原文のコンテンツから前記翻訳コンテンツへの翻訳に関して翻訳依頼者が負担した金額である依頼者負担額を記憶する依頼者負担額記憶手段から、前記依頼者負担額を取得する依頼者負担額取得ステップと、
    前記依頼者負担額取得ステップで取得された前記依頼者負担額が、第1の所定金額以下であるか否かを判断する第1の判断ステップと、
    前記第1の判断ステップで前記依頼者負担額が前記第1の所定金額より大きいと判断された場合には、前記依頼者負担額が前記第1の所定金額以下であると判断された場合よりも前記翻訳依頼者への割当てが大きくなるように、前記翻訳依頼者と翻訳依頼者以外への前記収入額の分配比率を設定する分配比率設定ステップと、
    前記分配比率設定ステップで設定された前記分配比率に基づいて、前記収入額取得ステップで取得された前記収入額のうち、前記翻訳依頼者に分配する金額である依頼者分配額を決定する分配額決定ステップと、
    前記分配額決定ステップで決定された前記依頼者分配額を、前記依頼者負担額記憶手段に記憶された前記依頼者負担額から差し引くことにより、前記依頼者負担額を更新する依頼者負担額更新ステップとを備えたことを特徴とする収入分配額決定方法。
  2. 前記分配比率設定ステップでは、前記第1の判断ステップで前記依頼者負担額が前記第1の所定金額以下であると判断された場合には、前記収入額がすべて前記翻訳依頼者以外へ割当てられるように前記分配比率を設定することを特徴とする請求項1に記載の収入分配額決定方法。
  3. 前記依頼者負担額記憶手段に記憶された前記依頼者負担額が、前記第1の所定金額よりも大きい第2の所定金額以下であるか否かを判断する第2の判断ステップをさらに備え、
    前記分配比率設定ステップでは、前記第2の判断ステップで前記依頼者負担額が前記第2の所定金額より大きいと判断された場合には、前記収入額がすべて前記翻訳依頼者へ割当てられるように前記分配比率を設定し、前記依頼者負担額が前記第2の所定金額以下であると判断された場合には、前記収入額が前記翻訳依頼者および前記翻訳依頼者以外の両方に割当てられるように前記分配比率を設定することを特徴とする請求項1または2に記載の収入分配額決定方法。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の収入分配額決定方法の各種処理ステップをコンピュータに実行させる収入分配額決定プログラム。
  5. ネットワークを介して接続されたクライアント端末に対して、原文のコンテンツとは異なる言語に翻訳された翻訳コンテンツを提供する翻訳コンテンツ提供サーバであって、
    翻訳コンテンツ記憶手段に記憶された前記翻訳コンテンツを、前記ネットワークを介して前記クライアント端末に提供する翻訳コンテンツ提供手段と、
    前記翻訳コンテンツの提供に付随して得られた収入の金額である収入額を記憶する収入記憶手段から、前記収入額を取得する収入額取得手段と、
    前記原文のコンテンツから前記翻訳コンテンツへの翻訳に関して翻訳依頼者が負担した金額である依頼者負担額を記憶する依頼者負担額記憶手段から、前記依頼者負担額を取得する依頼者負担額取得手段と、
    前記依頼者負担額取得手段によって取得された前記依頼者負担額が、第1の所定金額以下であるか否かを判断する第1の判断手段と、
    前記第1の判断手段により前記依頼者負担額が前記第1の所定金額より大きいと判断された場合には、前記依頼者負担額が前記第1の所定金額以下であると判断された場合よりも前記翻訳依頼者への割当てが大きくなるように、前記翻訳依頼者と翻訳依頼者以外への前記収入額の分配比率を設定する分配比率設定手段と、
    前記分配比率設定手段により設定された前記分配比率に基づいて、前記収入額取得手段により取得された前記収入額のうち、前記翻訳依頼者に分配する金額である依頼者分配額を決定する分配額決定手段と、
    前記分配額決定手段により決定された前記依頼者分配額を、前記依頼者負担額記憶手段に記憶された前記依頼者負担額から差し引くことにより、前記依頼者負担額を更新する依頼者負担額更新手段とを備えたことを特徴とする翻訳コンテンツ提供サーバ。
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