JP2009106793A - 上水用ろ過材の供給回収方法 - Google Patents
上水用ろ過材の供給回収方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】使用済みの上水用ろ過材を有効利用したり、上水用ろ過材の供給から処分に至るまでの全体コストを低減したり、ろ過材使用設備の計画的な運用を容易にすることなどを可能にする。
【解決手段】上水用ろ過材を使用する上水道事業者1に対してセメント製造事業者2が上水用ろ過材を供給し、所定の期間の経過後に、セメント製造事業者2が上水道事業者1から使用済みろ過材を回収し、回収した使用済みろ過材をセメント原料の一部として利用することにより処分することを特徴とする上水用ろ過材の供給回収方法。上水用ろ過材の交換期間は、上水道事業者1とセメント製造事業者2との間で予め定めておき、その定めた期間毎に、セメント製造事業者2がろ過材の回収及び処分を行う。
【選択図】図1
【解決手段】上水用ろ過材を使用する上水道事業者1に対してセメント製造事業者2が上水用ろ過材を供給し、所定の期間の経過後に、セメント製造事業者2が上水道事業者1から使用済みろ過材を回収し、回収した使用済みろ過材をセメント原料の一部として利用することにより処分することを特徴とする上水用ろ過材の供給回収方法。上水用ろ過材の交換期間は、上水道事業者1とセメント製造事業者2との間で予め定めておき、その定めた期間毎に、セメント製造事業者2がろ過材の回収及び処分を行う。
【選択図】図1
Description
本発明は、上水道処理施設等で使用される上水用ろ過材の供給回収方法に関し、特に、上水用ろ過材の供給から使用済みろ過材の処分までの一連の処理作業を行う方法に関する。
現在、各家庭への水道水の供給は、上水道処理施設において、河川等から汲み上げた水を浄化した後に、給水設備を通じて配水することにより行われている。河川水の浄化には、通常、上水用ろ過材を敷き詰めた大型のろ過装置が用いられるが、上水用ろ過材は、使用期間が長くなる程、ろ過機能が低下するため、最終的には新たなろ過材と交換せざるを得ない。このため、上水道処理施設からは、大量の廃ろ過材が発生し、その回収及び処分が問題となる。
従来、上水用ろ過材の供給回収は、図3に示すように行われており、先ず、上水道事業者10がろ過材製造業者11から上水用ろ過材を購入し、その後、ろ過機能が低下すると、交換業者12によって、新たなろ過材への交換作業が行われるとともに、使用済みの廃ろ過材の回収作業が行われる。回収された廃ろ過材の大部分は、洗浄された後に埋め立て処理等によって処分され、その作業は、交換業者12自身が行う場合もあるが、多くは、産業廃棄物を扱う専門の処分業者13等に委託される。
上述のように、上記の供給回収方法においては、廃ろ過材の大部分を埋め立て等によりゴミとして処分するが、多額の処分費用が強いられるのに加え、近年、処理量の逼迫も問題となっており、新たな処分地の確保も困難な状況になりつつある。また、地球規模での環境悪化や資源の枯渇も懸念されており、有効なリサイクル方法の開発が強く望まれている。
さらに、従来の上水用ろ過材の供給回収方法においては、上水用ろ過材の供給、使用済みの廃ろ過材の回収、及び、回収した廃ろ過材の処分を、別々の事業者で担っているため、全体としてのコストが高騰し易く、上水道事業者の負担が大きくなるという問題がある。
また、上水用ろ過材の交換にあたっては、上水道事業者の依頼を受けてから、ろ過材の交換作業を行うのが一般的であるため、ろ過機能の低下が著しい場合には、新たなろ過材が手配されるまでの間、設備運転の中断を強いられることもあり、設備の運用に支障を来すという問題もある。
そこで、本発明は、上記従来の技術における問題点に鑑みてなされたものであって、使用済みの上水用ろ過材を有効利用したり、上水用ろ過材の供給から処分に至るまでの全体コストを低減したり、ろ過材使用設備の計画的な運用を容易にすることなどが可能な上水用ろ過材の供給回収方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、上水用ろ過材の供給回収方法であって、上水用ろ過材を供給し、所定の期間の経過後に使用済みろ過材を回収し、該回収した使用済みろ過材をセメント原料の一部として利用することにより処分することを特徴とする。
そして、本発明によれば、回収した使用済みろ過材をセメント原料の一部として利用することにより処分するため、処分費用の低減及び資源としての有効利用を図ることができる。
上記上水用ろ過材の供給回収方法において、前記上水用ろ過材の供給、前記使用済みろ過材の回収及び前記回収した使用済みろ過材の処分を同一の事業者が行うことができる。これによれば、上水用ろ過材の供給、回収及び処分を同一の事業者が一括して行うため、全体コストの低減を図ることが容易となり、上水道事業者の負担を軽減することが可能になる。
上記上水用ろ過材の供給回収方法において、前記事業者をセメント製造事業者とすることができ、これによって、供給回収コストの更なる低減を図ることが可能になる。
上記上水用ろ過材の供給回収方法において、前記使用済みろ過材の回収を予め定めた期間毎に行うことができる。これによれば、上水用ろ過材の使用者がろ過材交換時期を事前に把握することができるため、使用設備を計画的に運用することが可能になる。
上記上水用ろ過材の供給回収方法において、前記上水用ろ過材を珪石又は/及び珪砂から生成することができる。
以上のように、本発明によれば、使用済みの上水用ろ過材を有効利用したり、上水用ろ過材の供給から処分に至るまでの全体コストを低減したり、ろ過材使用設備の計画的な運用を容易にすることなどが可能となる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明にかかる上水用ろ過材の供給回収方法の全体概略図であり、同図に示すように、本方法においては、上水道事業者1とセメント製造事業者2との間で、上水用ろ過材の供給及び回収が行われる。
上水道事業者1は、上水道事業を営む事業者であり、上水道処理施設3には、河川等から汲み上げた水を浄化するための浄化設備4と、浄化設備4で浄化された水を水道水として各家庭に配水する給水設備5とが設置される。また、浄化設備4には、多量の河川水を浄化処理することが可能な大型のろ過装置4aが設けられ、図2に示すように、ろ過装置4aの内部には、ろ過砂やろ過砂利等の上水用ろ過材が敷き詰められる。
図1に戻り、セメント製造事業者2は、主としてセメント製造業を営む事業者であるが、本実施の形態においては、セメント製造業の他、上水用ろ過材の製造、供給、交換、使用済みの廃ろ過材の回収及び廃ろ過材の処分事業も担う。セメント製造事業者2が所有するセメント製造工場6には、セメントを製造するためのセメント製造設備7と、上水用ろ過材を製造するためのろ過材製造設備8とが設置される。
上水用ろ過材の供給にあたっては、先ず、ろ過材製造設備8へ珪石や珪砂等のろ過材材料を搬送し、ろ過材製造設備8において、それらの粒度や粒子形状を整えるなどして上水用ろ過材を製造する。このとき、粒状物の有効径は、上水用ろ過材の品質規格の観点から0.3〜0.7mmとすることが好ましい。ここで、有効径とは、ろ過材を篩い分けして質量の10%が通過する篩目の大きさに相当する粒径を意味する。尚、珪石等は、セメントの主原料でもあるため、別途に材料を手配する必要がなく、ろ過材の製造コストを低く抑えることができる。
次に、製造した上水用ろ過材を倉庫等に一時的に保管し、その後、上水道事業者1からの依頼に応じて供給する。上水用ろ過材の供給は、上水用ろ過材を上水道事業者1に販売することによって行ってもよいし、賃貸契約の上で貸与することによって行ってもよい。また、上水用ろ過材の供給に際しては、上水道事業者1とセメント製造事業者2との間で、ろ過材の交換期間を予め定めておくことが好ましい。この期間は、ろ過対象の水質やろ過速度等に応じて定めることができ、通常、半年から10年となる。
上水用ろ過材の供給後、定めた交換期間が満了すると、交換作業員が上水道処理施設3を訪問し、使用済みの上水用ろ過材を回収するとともに、新たなろ過材をろ過装置4aに補充する。そして、回収した使用済みろ過材をセメント製造工場6に搬送し、セメント製造設備7に持ち込む。
その後、セメント製造設備7の運転時に、使用済みろ過材をセメント製造設備7内の原料ミルやセメント焼成キルン等に投入してセメント原料の一部として利用し、これによって、使用済みろ過材を処分する。尚、ろ過材の汚れが著しい場合を除き、ろ過材に付着しているゴミなどは、セメント焼成工程で熱処理することができるため、事前に洗浄作業等を行う必要はない。
以上のように、本実施の形態によれば、セメント原料の一部として利用することにより、回収したろ過材を処分するため、処分地を確保する必要がなく、処分費用を低減することができ、加えて、資源としての有効利用を図ることもできる。また、上水用ろ過材の供給、交換及び処分を同一の事業者が一括して行うため、作業費用等の調整を行い易く、全体コストの低減を図ることが容易となる。
また、本実施の形態においては、上水用ろ過材の供給、回収及び処分をセメント製造事業者2が担っており、かかる事業者は、通常、珪石等を採掘するための鉱山等を保有し、また、使用済みろ過材を処分するためのセメント製造設備7も持ち合わせている。このため、既存の設備等を活用してろ過材の製造及び処分作業を行うことができ、供給回収コストの更なる低減を図ることが可能になる。
さらに、本実施の形態においては、ろ過材の交換期間を予め定めておき、その期間毎にろ過材の交換作業を行うため、上水道事業者1が上水用ろ過材の交換時期を事前に把握することができ、ろ過装置4aを計画的に運用することが可能になる。
1 上水道事業者
2 セメント製造事業者
3 上水道処理施設
4 浄化設備
4a ろ過装置
5 給水設備
6 セメント製造工場
7 セメント製造設備
8 ろ過材製造設備
2 セメント製造事業者
3 上水道処理施設
4 浄化設備
4a ろ過装置
5 給水設備
6 セメント製造工場
7 セメント製造設備
8 ろ過材製造設備
Claims (5)
- 上水用ろ過材を供給し、所定の期間の経過後に使用済みろ過材を回収し、該回収した使用済みろ過材をセメント原料の一部として利用することにより処分することを特徴とする上水用ろ過材の供給回収方法。
- 前記上水用ろ過材の供給、前記使用済みろ過材の回収及び前記回収した使用済みろ過材の処分を同一の事業者が行うことを特徴とする請求項1に記載の上水用ろ過材の供給回収方法。
- 前記事業者が、セメント製造事業者であることを特徴とする請求項2に記載の上水用ろ過材の供給回収方法。
- 前記使用済みろ過材の回収を予め定めた期間毎に行うことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の上水用ろ過材の供給回収方法。
- 前記上水用ろ過材が、珪石又は/及び珪砂から生成されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の上水用ろ過材の供給回収方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007278498A JP2009106793A (ja) | 2007-10-26 | 2007-10-26 | 上水用ろ過材の供給回収方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007278498A JP2009106793A (ja) | 2007-10-26 | 2007-10-26 | 上水用ろ過材の供給回収方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009106793A true JP2009106793A (ja) | 2009-05-21 |
Family
ID=40775931
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007278498A Withdrawn JP2009106793A (ja) | 2007-10-26 | 2007-10-26 | 上水用ろ過材の供給回収方法 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2009106793A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101216928B1 (ko) * | 2009-05-27 | 2012-12-28 | 한국세라믹기술원 | 수질정화용 세라믹 다공체의 제조방법 |
-
2007
- 2007-10-26 JP JP2007278498A patent/JP2009106793A/ja not_active Withdrawn
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