JP2009106701A - 炊飯器およびそのプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】鍋底温度の上昇あるいは下降時に高速で精度の高い温度検知が可能な炊飯器を提供すること。
【解決手段】加熱された鍋1から放射される赤外線を熱に変えて検知可能な第1の温度検知手段10により検知した温度と、この鍋1から放射される赤外線の影響を受けずに周囲温度を検知する第2の温度検知手段11により検知した温度との差分から鍋底の温度を検出するようにした。
【選択図】図1
【解決手段】加熱された鍋1から放射される赤外線を熱に変えて検知可能な第1の温度検知手段10により検知した温度と、この鍋1から放射される赤外線の影響を受けずに周囲温度を検知する第2の温度検知手段11により検知した温度との差分から鍋底の温度を検出するようにした。
【選択図】図1
Description
本発明は、炊飯器本体内に着脱自在に収納される鍋の温度検知方式に関するものである。
一般家庭で使用される炊飯器において、その炊飯の流れは、本体内に着脱自在に収納される鍋に適量の米と水を入れた後、鍋内側の水温を間接的に鍋底の温度から検知しながら、例えばIH加熱と称して加熱コイルに高周波電流を供給し鍋を誘導加熱するなどの加熱手段を用いて、前炊き〜ならし〜追い焚きなど一連の炊飯制御を行うが、ここで鍋の温度を検知する温度検知手段(温度センサー)は、次のような構成のものが広く知られており(例えば、特許文献1参照)、以下、その構成について説明する。
図5は、従来この種の温度検知手段のシステムブロック図であり、鍋1は、炊飯器本体2内に着脱自在に収納される。加熱手段3は、図示はしないが電熱ヒータやIH加熱と称する加熱コイルに高周波電流を供給し鍋を誘導加熱するなど鍋1を加熱するものである。従来の温度検知手段4は、感熱板5、サーミスタ6、バネ7からなり、感熱板5はアルミニウムなどの金属を加工したものであってバネ7により鍋1底部に接触しているため鍋の温度上昇に伴い感熱板5自体も温度上昇する。サーミスタ6は感熱板5に内包されており感熱板5の温度を検知することによりサーミスタ6は間接的に鍋1底部の温度を検知する。なお、制御装置8は、マイコンなどからなる制御手段9などから構成し、温度検知手段4からの温度を検知しつつ、加熱手段3などを逐次制御するものである。
次に、上記構成において動作を図5を用いて説明する。
鍋1に米と水とを入れ、本体2内に収納することにより、温度検知手段4の感熱板5は鍋1底部に接触した状態となり、制御装置8が炊飯シーケンスを開始すると、制御手段9からの指令に基づき加熱手段3は鍋1を加熱する。鍋1の温度上昇に伴い、鍋1底部に接触していた感熱板5も少々遅れて温度上昇し、これに連動して感熱板5に内包されているサーミスタ6周囲も温度上昇する。制御手段9はサーミスタ6が検知した温度を常に把握している。
一方で、制御手段9がサーミスタ6の検知温度が目標とする温度(例えば40℃)に達した場合、加熱手段3への加熱指令を一時停止し、サーミスタ6の検知温度が目標温度より2〜3℃(この例で言えば37℃)を下回った時点で加熱手段3への加熱指令を再開することで、鍋1を一定温度(この場合だと約40℃)に保持し続けることが可能となる。
特開平5−115363号公報
しかしながら、従来の構成では、鍋1底の温度を間接的に検知する方式なので、感熱板5の温度が鍋1底の温度と同じ温度まで追いつくのに時間がかかる、つまり、温度検知に時間がかかるという根本的な課題を有しており、特に、加熱停止後に鍋1の温度が下降する場合、感熱板5自体の放熱スピードが遅いため、感熱板5の温度が鍋1底の温度に追従するのに大きな時間を要し、希に鍋1が冷え切ってしまう場合もあった。
また、鍋1底と感熱板5との密着度合いによって、鍋1底から感熱板5への熱伝導性のばらつきも大きく、温度検知誤差が大きくなるという課題を有していた。
本発明は、従来の課題を解決するもので、鍋1底の温度を精度良く高速で検知可能な炊飯器を提供することを目的とする。
従来の課題を解決するために、本発明の炊飯器は、加熱された鍋から放射される赤外線を熱に変えて検知可能な第1の温度検知手段により検知した温度と、この鍋から放射される赤外線の影響を受けずに周囲温度を検知する第2の温度検知手段により検知した温度との差分から鍋の温度を検出するようにしたものである。
これにより、鍋の温度上昇時のみならず、加熱停止後の温度低下時においても、鍋の温度を高速で精度良く検知することが可能となる。
本発明の炊飯器は、加熱された鍋から放射される赤外線を熱に変えて検知可能な第1の温度検知手段により検知した温度と、この鍋から放射される赤外線の影響を受けずに周囲温度を検知する第2の温度検知手段により検知した温度との差分から鍋の温度を検出するようにしたものである。
これにより、鍋の温度上昇時のみならず、加熱停止後の温度低下時においても、鍋の温度を高速で精度良く検知することが可能となる。
第1の発明は、本体と、前記本体内に着脱自在に収納される鍋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、加熱により前記鍋から放射される赤外線を熱に変えて検知する第1の温度検知手段と、前記鍋から放射される赤外線の影響を受けずに周囲温度を検知する第2の温度検知手段と、前記加熱手段などを逐次制御する制御装置を備え、制御装置は、第1の温度検知手段と第2の温度検知手段により検知した温度の差分から前記鍋の温度を検出するようにしたことにより、鍋1の温度上昇時のみならず、加熱停止後の温度低下時においても、鍋1の温度を高速で精度良く検知することが可能となる。
第2の発明は、特に、第1の発明の炊飯器にて、第1の温度検知手段および第2の温度検知手段は、鍋に対して非接触の位置に配置したことにより、従来方式に見られた鍋1と温度検出手段との間に発生する密着性や熱伝導性に起因する温度検知ばらつきを軽減することが可能となる、また、非接触ゆえに温度検知手段自身を摩耗することもない。
第3の発明は、特に、第1〜2のいずれかの発明の炊飯器にて、第1の温度検知手段および第2の温度検知手段は、鍋から同じ距離に配置したことにより、2つの温度検知手段で検知した温度の差分を正確に算出することができ、ひいては鍋1の温度を精度良く検知することが可能となる。
第4の発明は、特に、第1〜3のいずれかの発明の炊飯器にて、第1の温度検知手段および第2の温度検知手段は、同じ保持具に配置したことにより、第1の温度検知手段および第2の温度検知手段を本体に取り付ける作業が容易となり、また、修理などの際にも部品交換が容易となる。
第5の発明は、特に、第1〜4のいずれかの発明の炊飯器にて、第2の温度検知手段は、鍋に向かって反対側を開放する構成としたことにより、端的に言えば、第2の温度検知手段の周囲を密閉することなく風通しを良くすることで、精度良く周囲温度(雰囲気温度)を検知することが可能となる。
第6の発明は、特に、第1〜5のいずれかの発明の炊飯器にて、第1の温度検知手段および第2の温度検知手段は、チップ抵抗を用いたことにより、第1の温度検知手段および第2の温度検知手段の集積度を高めることにより温度検知部分の薄型化が可能となるため、ひいては、商品としての炊飯器をコンパクトにすることが可能となる。
第7の発明は、特に、第1〜6のいずれかの発明の炊飯器にて、第2の温度検知手段は、鍋から放射される赤外線を鉄あるいはアルミニウムにより遮蔽するようにしたことにより、特殊な素材を用いることなく安価で容易に鍋からの赤外線を遮蔽することが可能である。
第8の発明は、特に、第1〜7のいずれかの発明の炊飯器にて、第1の温度検知手段および第2の温度検知手段から制御装置へ温度情報を伝える信号線は、制御装置から加熱手段を動作させる電力線と逆の位置に配置したことにより、IH誘導加熱時に電力線から発生するノイズが、第1の温度検知手段および第2の温度検知手段から制御装置へ温度情報を伝える信号線へ及ぼす影響を軽減させることが可能となる。
第9の発明は、特に、第1〜8のいずれかの発明の炊飯器にて、制御装置は、第1の温度検知手段と第2の温度検知手段により検知した温度の差分を平均化して鍋の温度検出するようにしたことにより、ノイズなどの影響を受けた場合にも安定して鍋の温度を検知することが可能となる。
第10の発明は、特に、第1〜9のいずれかの発明の炊飯器にて、制御装置は、第1の温度検知手段または第2の温度検知手段の個体差ばらつきに相応する第1の補正係数と、第1の温度検知手段と第2の温度検知手段により検知した温度の差分とから前記鍋の温度を検出するようにしたことにより、第1(あるいは第2)の温度検知手段の製造時に発生した個体差バラツキを、設計時の部品特性と近づけることが可能となり、ひいては、精度の高い温度検知が可能となる。
第11の発明は、特に、第10の発明の炊飯器にて、第1の温度検知手段または第2の温度検知手段の個体差ばらつきに相応する第1の補正係数を記憶する記憶手段を備えたことにより、炊飯器の商用電源が途絶えたり内蔵する電池が切れても補正するための係数を継続して保持および呼び出すことが可能となる。
第12の発明は、特に、第1〜11のいずれかの発明の炊飯器にて、制御装置は、第2の温度検知手段により検知した周囲温度に応じた第2の補正係数と、第1の温度検知手段と第2の温度検知手段により検知した温度の差分とから前記鍋の温度を検出するようにしたことにより、第1(あるいは第2)の温度検知手段(温度センサー部品)が周囲温度からの影響(高温環境下や零下などの極寒環境下における温度特性影響)に対して第2の補正係数を用いて補正することにより精度の高い温度検知が可能となる。
第13の発明は、特に、第1〜12のいずれかの発明の炊飯器にて、第1の温度検知手段または第2の温度検知手段の使用時間を計測する使用時間計測手段を備え、制御装置は、前記使用時間計測手段に応じた第3の補正係数と、第1の温度検知手段と第2の温度検知手段により検知した温度の差分とから前記鍋の温度を検出するようにしたことにより、第1(あるいは第2)の温度検知手段(温度センサー部品)の経年変化による部品劣化(特性の鈍化)に対して第3の補正係数を用いて補正することにより精度の高い温度検知が可能となる。
第14の発明は、特に、第1〜13の発明の炊飯器の少なくとも一つをコンピュータに実行させるためのプログラムである。この構成によれば、プログラムであるのでマイコンなどを用いて本発明の炊飯器の一部あるいは全てを容易に実現することができる。また記録媒体に記録したり通信回線を用いてプログラムを配信したりすることでプログラムの配布が容易にできる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する(実施の形態で参照する図は特に断りがない限り、図1を参照して説明する)。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、背景技術と同じ構成のものは同一符号を付して説明を省略する。
(実施の形態1)
図1は、炊飯器のシステムブロック図である。10は加熱により鍋1から放射される赤外線を熱に変えて検知する第1の温度検知手段、11は第1の温度検知手段10と同様に赤外線を熱に変えて検知する機能を有する温度検知手段ではあるが遮蔽板12で覆われているため鍋1から放射される赤外線をの影響を受けないことから周囲温度(雰囲気温度)を検知するための温度検知手段として第2の温度検知手段とした。その他は制御装置14、制御手段15と表記している以外は従来の構成と同じである。
図1は、炊飯器のシステムブロック図である。10は加熱により鍋1から放射される赤外線を熱に変えて検知する第1の温度検知手段、11は第1の温度検知手段10と同様に赤外線を熱に変えて検知する機能を有する温度検知手段ではあるが遮蔽板12で覆われているため鍋1から放射される赤外線をの影響を受けないことから周囲温度(雰囲気温度)を検知するための温度検知手段として第2の温度検知手段とした。その他は制御装置14、制御手段15と表記している以外は従来の構成と同じである。
ここで、第1の温度検知手段10が鍋1から放射される赤外線を熱に変えて検知する原理を説明する。鍋1が加熱手段3により加熱され温度が上昇すると(あるいは加熱終了後に鍋1の温度が低下すると)鍋1と第1の温度検知手段10との間に温度差が生じて、この温度差の応じた赤外線が鍋1から第1の温度検知手段10に向かって入射されるが、この原理は輻射熱伝導と呼ばれている。
次に、第1の温度検知手段の構造だが一般的に普及しているサーミスタ式温度計をベースにその表面を熱線吸収層と称する膜で覆っている。この熱線吸収層は第1の温度検知手段10に入射された赤外線エネルギーを熱に変換する機能を持っており、微少ながら第1の温度検知手段10は温度上昇を検知する。一方で、第2の温度検知手段11は遮蔽板12により鍋1からの赤外線を受けないものの、構成は第1の温度検知手段10と同様のため、周囲からの赤外線エネルギーを熱線吸収層で受けて発熱するのではないかと心配になるが、実際には(第2の温度検知手段11と雰囲気との温度差は生じないため)極めて微少な熱しか生じないため第2の温度検知手段11が検知する温度は周囲温度(雰囲気温度)を検知していると言っても良い。
以上のように構成された炊飯器について、以下その動作、作用を説明する。
従来の例と同様に、鍋1に米と水とを入れ、本体2内に収納し、制御装置14が炊飯シーケンスを開始すると、制御手段15からの指令に基づき加熱手段3は鍋1を加熱する。第1の温度検知手段10は(従来の例で言うと感熱板5など間に介在する部品などがなく)直接、鍋1の表面を見ているため、鍋1底の温度が上昇する、つまり、鍋1と第1の温度検知手段10との間に温度差が生じることにより赤外線エネルギーが熱に変換され第1の温度検知手段10は温度上昇を検知する。ただし、この第1の温度検知手段10が検知した温度は(例えば40℃等という具体的な)絶対温度でない。なぜならば(その時点で)基準となる温度が不定であるからだ。よって、第2の温度検知手段11が検知する温度を検知して、制御手段15は、第2の温度検知手段11が検知した温度(雰囲気温度)を基準として、第1の温度検知手段10により検知した温度との差分から鍋1の絶対温度を算出することできる。
これにより、鍋1の温度上昇時のみならず、加熱停止後の温度低下時においても、鍋1の温度を高速で精度良く検知することが可能となる。
(実施の形態2)
本実施の形態2の炊飯器のシステムブロック図も実施の形態1と同じ構成である。図1に示したように、第1の温度検知手段10および第2の温度検知手段11は、鍋1に対して非接触の位置に配置している。
本実施の形態2の炊飯器のシステムブロック図も実施の形態1と同じ構成である。図1に示したように、第1の温度検知手段10および第2の温度検知手段11は、鍋1に対して非接触の位置に配置している。
これにより、従来方式に見られた鍋1と温度検出手段との間に発生する密着性や熱伝導性に起因する温度検知ばらつきを軽減することが可能となる、また、非接触ゆえに温度検知手段自身を摩耗することもない。
(実施の形態3)
本実施の形態3の炊飯器のシステムブロック図も実施の形態1と同じ構成である。図1に示したように、第1の温度検知手段10および第2の温度検知手段11は、鍋1から同じ距離に配置している。
本実施の形態3の炊飯器のシステムブロック図も実施の形態1と同じ構成である。図1に示したように、第1の温度検知手段10および第2の温度検知手段11は、鍋1から同じ距離に配置している。
これにより、2つの温度検知手段で検知した温度の差分を正確に算出することができ、ひいては鍋1の温度を精度良く検知することが可能となる。
(実施の形態4)
本実施の形態4の炊飯器のシステムブロック図も実施の形態1と同じ構成である。図1に示したように、第1の温度検知手段10、および第2の温度検知手段11は、同じ保持具13に配置したことにより、第1の温度検知手段10および第2の温度検知手段11を本体に取り付ける作業が容易となり、また、修理などの際にも部品交換が容易となる。
本実施の形態4の炊飯器のシステムブロック図も実施の形態1と同じ構成である。図1に示したように、第1の温度検知手段10、および第2の温度検知手段11は、同じ保持具13に配置したことにより、第1の温度検知手段10および第2の温度検知手段11を本体に取り付ける作業が容易となり、また、修理などの際にも部品交換が容易となる。
(実施の形態5)
本実施の形態5の炊飯器のシステムブロック図も実施の形態1と同じ構成である。図1に示したように、第2の温度検知手段11は、鍋1に向かって反対側を開放する構成としたものである。
本実施の形態5の炊飯器のシステムブロック図も実施の形態1と同じ構成である。図1に示したように、第2の温度検知手段11は、鍋1に向かって反対側を開放する構成としたものである。
これにより、端的に言えば、第2の温度検知手段の周囲を密閉することなく風通しを良くすることで、精度良く周囲温度(雰囲気温度)を検知することが可能となる。
(実施の形態6)
本実施の形態6の炊飯器のシステムブロック図も実施の形態1と同じ構成である。図1に示したように、第1の温度検知手段10および第2の温度検知手段11は、チップ抵抗型のサーミスタ部品を用いたことものである。
本実施の形態6の炊飯器のシステムブロック図も実施の形態1と同じ構成である。図1に示したように、第1の温度検知手段10および第2の温度検知手段11は、チップ抵抗型のサーミスタ部品を用いたことものである。
これにより、第1の温度検知手段および第2の温度検知手段の集積度を高めることにより温度検知部分の薄型化が可能となるため、ひいては、商品としての炊飯器をコンパクトにすることが可能となる。
(実施の形態7)
本実施の形態7の炊飯器のシステムブロック図も実施の形態1と同じ構成である。図1に示したように、第2の温度検知手段11は、鍋1から放射される赤外線を鉄あるいはアルミニウムにより遮蔽するようにしたものである。
本実施の形態7の炊飯器のシステムブロック図も実施の形態1と同じ構成である。図1に示したように、第2の温度検知手段11は、鍋1から放射される赤外線を鉄あるいはアルミニウムにより遮蔽するようにしたものである。
これにより、特殊な素材を用いることなく安価で容易に鍋からの赤外線を遮蔽することが可能である。
(実施の形態8)
本実施の形態8の炊飯器のシステムブロック図も実施の形態1と同じ構成であるが、改めて図2として書き写した。図1と異なる点は、制御手段15から加熱手段3へ向かう電力線の向きと、第1の温度検知手段10および第2の温度検知手段11からの温度情報を制御装置14に入力する信号線の向きとの関係を強調するために楕円形の枠組み16を負荷しただけである。図2に示したように、第1の温度検知手段および第2の温度検知手段から制御装置へ温度情報を伝える信号線は、制御装置から加熱手段を動作させる電力線と逆の位置に配置したものである。
本実施の形態8の炊飯器のシステムブロック図も実施の形態1と同じ構成であるが、改めて図2として書き写した。図1と異なる点は、制御手段15から加熱手段3へ向かう電力線の向きと、第1の温度検知手段10および第2の温度検知手段11からの温度情報を制御装置14に入力する信号線の向きとの関係を強調するために楕円形の枠組み16を負荷しただけである。図2に示したように、第1の温度検知手段および第2の温度検知手段から制御装置へ温度情報を伝える信号線は、制御装置から加熱手段を動作させる電力線と逆の位置に配置したものである。
これにより、IH誘導加熱時に電力線から発生するノイズが、第1の温度検知手段および第2の温度検知手段から制御装置へ温度情報を伝える信号線へ及ぼす影響を軽減させることが可能となる。
(実施の形態9)
本実施の形態9の炊飯器のシステムブロック図も実施の形態1と同じ構成である。図1に示したように、制御装置は、第1の温度検知手段10と第2の温度検知手段11により検知した温度の差分を平均化して鍋1の温度検出するようにしたものである。
本実施の形態9の炊飯器のシステムブロック図も実施の形態1と同じ構成である。図1に示したように、制御装置は、第1の温度検知手段10と第2の温度検知手段11により検知した温度の差分を平均化して鍋1の温度検出するようにしたものである。
これにより、ノイズなどの影響を受けた場合にも安定して鍋の温度を検知することが可能となる。
(実施の形態10)
本実施の形態10の炊飯器のシステムブロック図も実施の形態1と同じ構成である。図1に示したように、制御装置14は、第1の温度検知手段10または第2の温度検知手段11の製造段階から背負っている個体差ばらつきに相応する第1の補正係数と、第1の温度検知手段と第2の温度検知手段により検知した温度の差分とから前記鍋の温度を検出するようにしたものである。
本実施の形態10の炊飯器のシステムブロック図も実施の形態1と同じ構成である。図1に示したように、制御装置14は、第1の温度検知手段10または第2の温度検知手段11の製造段階から背負っている個体差ばらつきに相応する第1の補正係数と、第1の温度検知手段と第2の温度検知手段により検知した温度の差分とから前記鍋の温度を検出するようにしたものである。
この第1の補正係数とは具体的には、例えば雰囲気温度20℃の部屋で炊飯器の鍋に40℃のお湯を入れた場合に、設計時に想定したサーミスタ抵抗値との差分をさす。つまり、設計時に想定した抵抗値との差分(補正係数)を個体差ばらつきとして後ほど演算する際に加減算させるわけである。
これにより、第1(あるいは第2)の温度検知手段の製造時に発生した個体差バラツキを、設計時の部品特性と近づけることが可能となり、ひいては、精度の高い温度検知が可能となる。
(実施の形態11)
図3は、本実施の形態11の炊飯器のシステムブロック図である。なお、制御装置の内部ブロック図にて、17は第1の温度検知手段または第2の温度検知手段の個体差ばらつきに相応する第1の補正係数を記憶する記憶手段である。その他は制御装置18、制御手段19と表記している以外は実施の形態1と同じ構成である。
図3は、本実施の形態11の炊飯器のシステムブロック図である。なお、制御装置の内部ブロック図にて、17は第1の温度検知手段または第2の温度検知手段の個体差ばらつきに相応する第1の補正係数を記憶する記憶手段である。その他は制御装置18、制御手段19と表記している以外は実施の形態1と同じ構成である。
第1の補正係数については、実施の形態10にて説明したので繰り返さないが、図3に示したように、本実施の形態の特徴は、第1の温度検知手段または第2の温度検知手段の個体差ばらつきに相応する第1の補正係数を記憶する記憶手段を備えたと言うことである。
これにより、炊飯器の商用電源が途絶えたり内蔵する電池が切れても補正するための係数を継続して保持および呼び出すことが可能となる。
(実施の形態12)
本実施の形態12の炊飯器のシステムブロック図も実施の形態1と同じ構成である。図1に示したように、制御装置14は、第2の温度検知手段により検知した周囲温度に応じた第2の補正係数と、第1の温度検知手段と第2の温度検知手段により検知した温度の差分とから前記鍋の温度を検出するようにしたものである。
本実施の形態12の炊飯器のシステムブロック図も実施の形態1と同じ構成である。図1に示したように、制御装置14は、第2の温度検知手段により検知した周囲温度に応じた第2の補正係数と、第1の温度検知手段と第2の温度検知手段により検知した温度の差分とから前記鍋の温度を検出するようにしたものである。
これにより、第1(あるいは第2)の温度検知手段(温度センサー部品)が周囲温度からの影響(高温環境下や零下などの極寒環境下における温度特性影響)に対して第2の補正係数を用いて補正することにより精度の高い温度検知が可能となる。
(実施の形態13)
図4は、本実施の形態13の炊飯器のシステムブロック図である。なお、制御装置の内部ブロック図にて、20は第1の温度検知手段または第2の温度検知手段の使用時間を計測する使用時間計測手段である。その他は制御装置21、制御手段22と表記している以外は実施の形態1と同じ構成である。図4に示したように、制御装置20は、前記使用時間計測手段に応じた第3の補正係数と、第1の温度検知手段と第2の温度検知手段により検知した温度の差分とから前記鍋の温度を検出するようにしたものである。
図4は、本実施の形態13の炊飯器のシステムブロック図である。なお、制御装置の内部ブロック図にて、20は第1の温度検知手段または第2の温度検知手段の使用時間を計測する使用時間計測手段である。その他は制御装置21、制御手段22と表記している以外は実施の形態1と同じ構成である。図4に示したように、制御装置20は、前記使用時間計測手段に応じた第3の補正係数と、第1の温度検知手段と第2の温度検知手段により検知した温度の差分とから前記鍋の温度を検出するようにしたものである。
これにより、第1(あるいは第2)の温度検知手段(温度センサー部品)の経年変化による部品劣化(特性の鈍化)に対して第3の補正係数を用いて補正することにより精度の高い温度検知が可能となる。
以上のように、本発明にかかる炊飯器は、加熱された鍋から放射される赤外線を熱に変えて検知可能な第1の温度検知手段により検知した温度と、この鍋から放射される赤外線の影響を受けずに周囲温度を検知する第2の温度検知手段により検知した温度との差分から鍋の温度を検出するようにしたものである。
これにより、鍋の温度上昇時のみならず、加熱停止後の温度低下時においても、鍋の温度を高速で精度良く検知することが可能となる。
同様にして、自動車エンジンなど高温になる温度測定対象物に対して比較的安価で高速に精度良く温度検知するなどの用途にも適用できる。
1 鍋
2 本体
3 加熱手段
10 第1の温度検知手段
11 第2の温度検知手段
12 遮蔽板
13 保治具
14、18、21 制御装置
15、19、22 制御手段
17 記憶手段
20 使用時間計測手段
2 本体
3 加熱手段
10 第1の温度検知手段
11 第2の温度検知手段
12 遮蔽板
13 保治具
14、18、21 制御装置
15、19、22 制御手段
17 記憶手段
20 使用時間計測手段
Claims (14)
- 本体と、前記本体内に着脱自在に収納される鍋と、前記鍋を加熱する加熱手段と、加熱により前記鍋から放射される赤外線を熱に変えて検知する第1の温度検知手段と、前記鍋から放射される赤外線の影響を受けずに周囲温度を検知する第2の温度検知手段と、前記加熱手段などを逐次制御する制御装置を備え、制御装置は、第1の温度検知手段と第2の温度検知手段により検知した温度の差分から前記鍋の温度を検出するようにした炊飯器。
- 第1の温度検知手段および第2の温度検知手段は、鍋に対して非接触の位置に配置した請求項1記載の炊飯器。
- 第1の温度検知手段および第2の温度検知手段は、鍋から同じ距離に配置した請求項1または2に記載の炊飯器。
- 第1の温度検知手段および第2の温度検知手段は、同じ保持具に配置した請求項1〜3のいずれか1項に記載の炊飯器。
- 第2の温度検知手段は、鍋に向かって反対側を開放する構成とした請求項1〜4のいずれか1項に記載の炊飯器。
- 第1の温度検知手段および第2の温度検知手段は、チップ抵抗を用いた請求項1〜5のいずれか1項に記載の炊飯器。
- 第2の温度検知手段は、鍋から放射される赤外線を鉄あるいはアルミニウムにより遮断するようにした請求項1〜6のいずれか1項に記載の炊飯器。
- 第1の温度検知手段および第2の温度検知手段から制御装置へ温度情報を伝える信号線は、制御装置から加熱手段を動作させる電力線と逆の位置に配置した請求項1〜7のいずれか1項に記載の炊飯器。
- 制御装置は、第1の温度検知手段と第2の温度検知手段により検知した温度の差分を平均化して鍋の温度検出するようにした請求項1〜8のいずれか1項に記載の炊飯器。
- 制御装置は、第1の温度検知手段または第2の温度検知手段の個体差ばらつきに相応する第1の補正係数と、第1の温度検知手段と第2の温度検知手段により検知した温度の差分とから前記鍋の温度を検出するようにした請求項1〜9のいずれか1項に記載の炊飯器。
- 第1の温度検知手段または第2の温度検知手段の個体差ばらつきに相応する第1の補正係数を記憶する記憶手段を備えたことを特徴とする請求項10記載の炊飯器。
- 制御装置は、第2の温度検知手段により検知した周囲温度に応じた第2の補正係数と、第1の温度検知手段と第2の温度検知手段により検知した温度の差分とから前記鍋の温度を検出するようにした請求項1〜11のいずれか1項に記載の炊飯器。
- 第1の温度検知手段または第2の温度検知手段の使用時間を計測する使用時間計測手段を備え、制御装置は、前記使用時間計測手段に応じた第3の補正係数と、第1の温度検知手段と第2の温度検知手段により検知した温度の差分とから前記鍋の温度を検出するようにした請求項1〜12のいずれか1項に記載の炊飯器。
- 請求項1〜13のいずれか1項に記載の炊飯器にて少なくとも一つの手段をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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JP2007284971A JP2009106701A (ja) | 2007-11-01 | 2007-11-01 | 炊飯器およびそのプログラム |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2007-11-01 JP JP2007284971A patent/JP2009106701A/ja active Pending
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