JP2009105519A - レイヤ2スイッチ装置及びレイヤ2リンク状態情報転送方法 - Google Patents

レイヤ2スイッチ装置及びレイヤ2リンク状態情報転送方法 Download PDF

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Abstract

【課題】レイヤ2スイッチ装置及びレイヤ2リンク状態情報転送方法に関し、簡易にかつ既設の中継装置の機能変更を伴うことなく、レイヤ2のリンク断発生及びリンク断復旧に関するレイヤ2リンク状態情報を、対向する通信装置に転送可能にする。
【解決手段】リンク状態通知対象のポートとマルチキャストIPアドレスとを関連付けたリンク状態情報転送登録テーブルを各レイヤ2スイッチ装置110,120に備えておき、レイヤ2スイッチ装置110でポート111のリンク断の発生を検出したとき、該ポートに関連付けられたマルチキャストIPアドレスを含み、リンク断の発生を示す設定値をタイプフィールドに設定したIGMPパケットを送信し、対向側レイヤ2スイッチ装置120において該IGMPパケットを受信したとき、該IGMPパケットに含まれるマルチキャストIPアドレスに関連付けられたポートをリンク断状態に設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、レイヤ2スイッチ装置及びリンク状態情報転送方法に関し、特に、レイヤ2ネットワークにおけるリンク断の発生又はリンク断復旧に関するリンク状態情報を、対向するレイヤ2スイッチ装置に通知することを可能にしたレイヤ2スイッチ装置及びレイヤ2リンク状態情報転送方法に関する。
ネットワークの信頼性向上のため、ループネットワークやメッシュネットワーク等のように、通信装置間を複数の中継経路で接続可能なネットワーク構造が採用されるケースが増えている。このようなネットワークの経路切替えは、レイヤ3スイッチによる経路選択プロトコルでの一つであるOSPF(Open Shortest Path First)やベンダ独自の機能によって行われ、また、レイヤ2ネットワークにおける経路切替えは、ループネットワークの経路を決定するスパニングツリープロトコル(STP)又は複数の回線を仮想的に一つの回線と見なすリンクアグリゲーション(LAG)の技術を利用して行われている。特に安価なレイヤ2スイッチ装置を用いて構成されることが多いレイヤ2ネットワークでは、できるだけ簡易でかつ経路切替え動作の速い冗長経路構成とするために、リンクアグリゲーション(LAG)が用いられることが多い。
一対一にケーブル接続されているレイヤ2スイッチ装置同士では、一方のレイヤ2スイッチ装置のポートに接続されているケーブルを抜いて取り外すと、他方のレイヤ2スイッチ装置は、該ケーブルで接続されていたポートのリンク断を自動的に検出し、該ポートをソフトウェア上でリンク断状態に設定する。しかし、複数台のレイヤ2スイッチ装置が中継装置として絡んでいるレイヤ2ネットワークでは、レイヤ2スイッチ装置を跨いで対向する通信装置にレイヤ2のリンク断の情報を転送することができない。
通常のイーサネット(登録商標)におけるレイヤ2スイッチ装置は、一人又は少数の管理者の遠隔管理により監視制御されるが、大量のレイヤ2スイッチ装置がネットワークに導入されると、その管理は煩雑となるため、通常はSNMP(Simple Network Management Protocol)マネージャのようなネットワーク管理ソフトウェアにより一括管理するのが一般的になっている。
このようなイーサネット(登録商標)において、リンク断が発生した際には、SNMPのTrapメッセージを用いたSNMPマネージャによるアラーム通知や、コマンドラインインタフェースによる状態読出しなどにより、管理者がリンク断の発生を検出することとなる。
一般的にリンク断の発生は、発生したポートとは関連の無い他のポートには影響が波及しないため、リンク断の発生したポートと異なるポートを介して接続されている他のレイヤ2スイッチ装置にとっては、他のレイヤ2スイッチ装置でリンク断が発生していることを検知する手段が無いため、対向側レイヤ2スイッチ装置の異常は検出されず、単に、対向側装置からデータが受信されないという状態となる。
本発明に関連する先行技術文献として、下記の特許文献1には、冗長性を確保することができるマルチキャスト通信とVRRP(Virtual Router Redundancy Protocol)とを用いたネットワーク間接続方法、及びインターネットグループ管理プロトコル(IGMP:Internet Group Management Protocol)等の技術について開示されている。
特開2003−143193号公報
前述したように、複数台のレイヤ2スイッチ装置が中継装置として絡むレイヤ2ネットワークでは、レイヤ2スイッチ装置を跨いで対向する装置にレイヤ2のリンク断の情報を転送することができない。そのため、中継区間の経路の一部にリンク断が発生しても、末端の通信装置や他のレイヤ2スイッチ装置には、レイヤ2のリンク断情報が到来しない。
従って、レイヤ2のリンク断発生をトリガとする経路の切り替えを行うことができず、中継経路の一部がリンク断状態となっている通信装置間では、データが対向側通信装置に達することなく破棄され、それによって上位レイヤによって通信異常を検知し、経路切替え等が行われることとなる。
しかし、リンクパススルー機能を有するメディアコンバータを使うネットワーク等において、スパニングツリープロトコルやリンクアグリゲーション等の技術を用いた冗長経路を有するネットワーク構成の場合は、レイヤ2のリンク断をトリガとして経路変更動作を開始する機能があるため、レイヤ2のリンク断発生を対向側通信装置に通知することが望ましい場合がある。
本発明は、簡易にかつ既設の中継装置の機能変更を伴うことなく、レイヤ2のリンク断発生及びリンク断復旧に関するレイヤ2リンク状態情報を、対向する通信装置に転送することができるレイヤ2スイッチ装置及びレイヤ2リンク状態情報転送方法を提供する。
本発明のレイヤ2スイッチ装置は、リンク状態通知対象のポートの番号とマルチキャストIPアドレスとを関連付けたリンク状態情報転送登録テーブルと、前記ポートのリンク断の発生又はリンク断復旧を検出したとき、該ポートに関連付けられたマルチキャストIPアドレスを、前記リンク状態情報転送登録テーブルを参照して抽出し、該マルチキャストIPアドレスを含み、リンク断の発生又はリンク断復旧によって異なる設定値をタイプフィールドに設定したインターネットグループ管理プロトコル(IGMP)パケットを、対向側通信装置へ送信する第1の手段と、インターネットグループ管理プロトコル(IGMP)パケットを受信したとき、該パケットに含まれるマルチキャストIPアドレスに関連付けられたポートの番号を、前記リンク状態情報転送登録テーブルを参照して抽出し、該番号のポートを、該インターネットグループ管理プロトコル(IGMP)パケットのタイプフィールドの設定値に従って、リンク断状態又はリンク断復旧状態に設定する第2の手段と、を備えたものである。
また、本発明のレイヤ2リンク状態情報転送方法は、リンク状態通知対象のポートの番号とマルチキャストIPアドレスとを関連付けたリンク状態情報転送登録テーブルを各レイヤ2スイッチ装置に備えておき、前記レイヤ2スイッチ装置でポートのリンク断の発生又はリンク断復旧を検出したとき、該ポートに関連付けられたマルチキャストIPアドレスを、前記リンク状態情報転送登録テーブルを参照して抽出し、該マルチキャストIPアドレスを含み、リンク断の発生又はリンク断復旧によって異なる設定値をタイプフィールドに設定したインターネットグループ管理プロトコル(IGMP)パケットを、対向側レイヤ2スイッチ装置へ送信する第1のステップと、前記対向側レイヤ2スイッチ装置においてインターネットグループ管理プロトコル(IGMP)パケットを受信したとき、該パケットに含まれるマルチキャストIPアドレスに関連付けられたポートの番号を、自装置のリンク状態情報転送登録テーブルを参照して抽出し、該番号のポートを、該インターネットグループ管理プロトコル(IGMP)パケットのタイプフィールドの設定値に従って、リンク断状態又はリンク断復旧状態に設定する第2のステップと、を含むものである。
本発明によれば、従来、同一メーカーのレイヤ2スイッチ装置同士でないと実現が困難であった複数のレイヤ2スイッチ装置経由のリンク断等のリンク状態情報の転送を、既に標準化されているインターネットグループ管理プロトコル(IGMP)を利用して転送することにより、簡易にかつ既設の中継装置の機能変更を伴うことなく、レイヤ2リンク状態情報を対向する通信装置に転送することができる。
また、前記インターネットグループ管理プロトコル(IGMP)のパケットを受信し、リンク断のポートを通知された対向側レイヤ2スイッチ装置では、該リンク断のポートと関連付けられた自装置のポートをリンク断の状態に設定することにより、更に後続のレイヤ2スイッチ装置にリンク断を通知することができる。
レイヤ2スイッチ装置により中継を行うネットワークでは、中継経路の各レイヤ2スイッチ装置にリンク断情報を通知することができれば、速やかな経路切替えを行うことができ、対向側通信装置のポートのリンク断の発生をトリガとする警報の発生や接続経路の切替えなど、効率的な監視保守・運用が可能となる。
図1は本発明によるリンク断情報の通知の動作説明図である。同図の(a)は、リンク断情報を転送するレイヤ2ネットワークの基本接続構成を示す。同図の(b)はリンク断発生時のリンク断情報送出の様態を示し、同図の(c)はリンク断情報受信時の動作の様態を示している。
2拠点の通信装置間を接続する経路が複数存在するレイヤ2ネットワークにおいて、該経路の中継区間のレイヤ2スイッチ装置110とレイヤ2スイッチ装置120との間でリンク状態情報の転送を行う場合、予めレイヤ2スイッチ装置110及びレイヤ2スイッチ装置120に対してインターネットグループ管理プロトコル(IGMP:Internet Group Management Protocol)によるリンク状態情報転送の機能を有効にする設定をしておく。
インターネットグループ管理プロトコル(IGMP)によるリンク状態情報転送機能の設定は、図4に示すように、リンク断発生及びリンク断復旧に関するリンク状態情報転送機能を有効に設定し(ステップ4−1)、かつ、リンク状態情報の通知対象のポート番号とマルチキャストIPアドレスとを関連付けて登録する(ステップ4−2)。
図1に戻って説明すると、リンク状態情報転送機能を有効に設定したレイヤ2スイッチ装置110には、予めリンク状態情報通知用のマルチキャストIPアドレスとそれに対応するリンク状態通知対象のポート111の番号とが関連付けられ、レイヤ2スイッチ装置110内RAMのリンク状態情報転送登録テーブルに格納しておく。レイヤ2スイッチ装置120も同様に、マルチキャストIPアドレスとリンク断通知対象のポート121の番号とを関連付けて、レイヤ2スイッチ装置120内RAMのリンク状態情報転送登録テーブルに格納しておく。
図5にリンク状態情報の通知対象のポート番号とマルチキャストIPアドレスとを関連付けたリンク状態情報転送登録テーブルの格納例を示す。同図の(a)は図1のレイヤ2スイッチ装置110におけるリンク状態情報転送登録テーブルの格納例を示し、同図の(b)は図1のレイヤ2スイッチ装置120におけるリンク状態情報転送登録テーブルの格納例を示している。
図5の(a)の例では、ポート番号Port1のポート111(図1参照)に対しては、マルチキャストIPアドレス“224.10.10.1”を関連付け、ポート番号Port2のポートに対しては、マルチキャストIPアドレス“224.10.10.2”を関連付け、ポート番号Port3及びPort4のポートに対しては、リンク状態通知対象としないので何も登録せず、ポート番号Port5のポートに対しては、マルチキャストIPアドレス“248.248.10.5”を関連付けた例を示している。
また、図5の(b)の例では、ポート番号Port1のポート121(図1参照)に対しては、マルチキャストIPアドレス“224.10.10.1”を関連付け、ポート番号Port2のポートに対しては、マルチキャストIPアドレス“224.10.10.2”を関連付け、ポート番号Port3,Port4及びPort5のポートに対しては、リンク状態通知対象としないので何も登録していない例を示している。
なお、各レイヤ2スイッチ装置において、同一の中継経路に係るリンクのポートには、それぞれ同一のマルチキャストIPアドレスを関連付けておくものとする。例えば、図1のレイヤ2スイッチ装置110のポート111と、レイヤ2スイッチ装置120のポート121とで同一の中継経路を形成している場合、レイヤ2スイッチ装置110のポート111(ポート番号Port1)とレイヤ2スイッチ装置120のポート121(ポート番号Port1)とに同一のマルチキャストIPアドレス“224.10.10.1”を関連付けておく。
レイヤ2スイッチ装置110は、自身の物理ポートにおけるリンク断を検出した場合、図6の(a)の処理フローに示すように、まず、リンク状態情報の転送機能が設定されたポートであるかどうかを判断し(ステップ6−1)、リンク状態情報の転送機能が有効に設定されたポートである場合は、レイヤ2スイッチ装置110内の制御部により、リンク状態情報転送用のIGMPパケットを生成するが、リンク状態の状況に応じてIGMPパケットのタイプを選択し、前述のポート対応に登録したマルチキャストIPアドレスを宛先IPアドレスとするリンク断通知用のIGMPパケットを、上りリンク(Uplink)ポート112から送信する(ステップ6−2)。
リンク断発生の通知には、IGMPパケットのタイプとして、例えばグループ配信の停止を要求する“Leave Group”メッセージを送信し、リンク断復旧の通知には、IGMPパケットのタイプとして、例えばグループ配信の加入を要求する“Membership Report”メッセージを送信することとする。
この処理フローにより、図1の(b)に示すように、レイヤ2スイッチ装置110からリンク断通知用のIGMPパケット130が送信される。なお、“Membership Report”メッセージ及び“Leave Group”メッセージは、IGMPにおいて標準化された既定のメッセージである。
なお、リンク状態情報の転送機能が無効に設定されているポートで、リンク状態の変化が有った場合は何もせず、そのポートでリンク断が発生しても、IGMPパケット130は送信しない。なお、1つのレイヤ2スイッチ装置において、リンク状態情報の転送機能を有効に設定可能なポート数の上限は無い。また、レイヤ2スイッチ装置内でリンク状態情報の通知パケット送出用の上りリンクのポート112を個別に設定する構成とすることもできる。
マルチキャストIPアドレスを含むIGMPパケット130を受信したレイヤ2スイッチ装置120では、受信したIGMPパケットの宛先IPアドレスがリンク状態情報転送登録テーブルに登録されているマルチキャストIPアドレスか否かを調べ、受信したIGMPパケットの宛先IPアドレスが、リンク状態情報転送登録テーブルに登録されているマルチキャストIPアドレスにヒットした場合は、該マルチキャストIPアドレスに関連付けて登録されている自装置の物理ポート121の状態を変更する。
レイヤ2スイッチ装置120では、受信したマルチキャストIPアドレスに関連付けられている自装置のポート121のリンク状態をソフトウェア上でリンク断状態に設定し、ソフトウェアの制御によって該ポート121を物理的にリンク断が発生した状態にする。こうすることにより、図1の(c)に示すように、レイヤ2スイッチ装置120から、図示省略の後続の通信装置にリンク断の発生が転送される。
IGMPの“Leave Group”メッセージを受信した対向側通信装置では、該メッセージを送出したレイヤ2通信装置に対して、IGMPの“Group Specific Query(HMQ−SQ)”を返答する。なお、該“Group Specific Query(HMQ−SQ)”は中継区間で破棄される可能性があるため、RFC2236ではその再送手順も定義している。これにより、IGMPの“Leave Group”メッセージの送出時、つまりリンク断情報の転送時に、対向側通信装置に対する送達確認が可能となる。
なお、リンク断情報の転送用に用いるIGMPパケットは、通常のマルチキャストデータ配信用に使用するIGMPパケットと同様にRFC2236に従って生成するが、リンク状態の通知に使用するマルチキャストIPアドレスを予めリンク状態情報転送登録テーブルに登録しておくことで、通常のマルチキャスト送信用のIGMPパケットとの識別が可能となる。
図2は、複数台のレイヤ2スイッチ装置が介在する場合のリンク断情報の転送の態様を示している。ここで、第1のレイヤ2スイッチ装置201及び第3のレイヤ2スイッチ装置203が、リンク状態情報転送機能が有効に設定され、その間に、リンク状態情報転送機能が有効に設定されない汎用の第2のレイヤ2スイッチ装置202が介在しているものとする。
第1のレイヤ2スイッチ装置201でリンク断が発生すると、第1のレイヤ2スイッチ装置201は、該リンク断が発生したポートに関連付けられたマルチキャストIPアドレスを含むIGMPの“Leave Group”メッセージを、中継経路の汎用の第2のレイヤ2スイッチ装置202に送信する。
リンク断情報の通知に使用するIGMPの“Leave Group”メッセージは、一般的なIGMPパケットのフォーマットと同様のフォーマットであるので、汎用の第2のレイヤ2スイッチ装置202は、該IGMPの“Leave Group”メッセージを、そのまま通常のIGMPパケットとして第3のレイヤ2スイッチ装置203に転送する。
第3のレイヤ2スイッチ装置203は、該IGMPの“Leave Group”メッセージを受信し、該メッセージに含まれるマルチキャストIPアドレスに関連付けられたポートをリンク断の状態に設定する。このように、中継経路の途中に、本発明が適用されない汎用のレイヤ2スイッチ装置が介在しても、リンク断情報を対向する通信装置に転送することが可能である。
図3は、IGMPパケットのフォーマットを示している。同図に示すように、IPヘッダの後続部分にIGMPの情報が格納される。IGMPの情報フィールドとしては、メッセージの種別を示すタイプフィールド、最大応答時間フィールド、チェックサムフィールド、及びマルチキャストIPアドレスであるグループアドレスが格納されるフィールドが有る。
IGMPパケットのタイプの設定値としては、グループ配信加入の問い合わせを意味する“Membership Query”と、グループ配信加入を意味する“Membership Report”と、グループ配信の停止を意味する“Leave Group”とが有る。
図6は、リンク状態を通知するIGMPパケット送出の処理フローを示し、同図の(a)はリンク断発生時の処理フローを、同図の(b)はリンク断復旧時の処理フローを示している。(a)のリンク断発生時の処理は前述したとおりである。リンク断復旧時は同図の(b)に示すように、該ポートがリンク状態情報転送機能が有効に設定されたポートかどうかを判定し(ステップ6−3)、有効に設定されたポートである場合、リンク状態情報転送登録テーブルに格納されたマルチキャストIPアドレスを含むIGMPの“Menbership Report(HMR)”メッセージを、グループ配信の上りリンク(Uplink)ポートから送出する。なお、あて先のIPアドレスは、該マルチキャストIPアドレスである。
図7及び図8は、リンク状態情報の受信時の処理フローを示す。IGMPパケットをレイヤ2スイッチ装置が受信すると(ステップ7−1)、自装置内のリンク状態情報転送登録テーブルのエントリを参照し(ステップ7−2)、受信したIGMPパケットに含まれているマルチキャストIPアドレスに該当するものが存在するか判定し(ステップ7−3)、存在する場合、受信したIGMPパケットが“Leave Group”メッセージであるか判定し(ステップ7−4)、“Leave Group”メッセージである場合、リンク状態情報転送登録テーブルに登録されたマルチキャストIPアドレスに関連付けられたポートをリンク断の状態に設定する。なお、既に該当ポートがケーブル未接続等により、リンク断の状態となっている場合でも、“Leave Group”メッセージ受信により、当該ポートをソフトウェア上閉塞する設定を行う(ステップ7−5)。
また、受信したIGMPパケットが“Menbership Report(HMR)”メッセージであるか判定し(ステップ7−6)、“Menbership Report(HMR)”メッセージである場合、リンク状態情報転送登録テーブルに登録されたマルチキャストIPアドレスに関連付けられたポートをリンク断復旧の状態に設定する。なお、既に該当ポートがケーブル未接続等により、“Menbership Report”メッセージ受信により、当該ポートをソフトウェア上閉塞解除する設定を行う(ステップ7−7)。
また、受信したIGMPパケットが“Menbership Query(HNQ)”メッセージであるか判定し(ステップ7−8)、“Menbership Query(HNQ)”メッセージである場合、図8の処理フローに示すように、リンク状態情報転送登録テーブルに登録されたマルチキャストIPアドレスに該当するポートの状態を参照し(ステップ8−1)、該ポートの状態がリンク断復旧(リンクアップ)状態であるか否かを判定し(ステップ8−2)、リンク断復旧状態でない場合、あて先IPアドレスを“Menbership Query(HMQ)”メッセージと同一のIPアドレスとし、送信元IPアドレスを自装置のIPアドレスとし、タイプを“Leave Group”としたIGMPパケットを上りリンクポートから送信する(ステップ8−3)。
また、リンク断復旧(リンクアップ)状態である場合、あて先IPアドレスを“Menbership Query(HMQ)”メッセージと同一のIPアドレスとし、送信元IPアドレスを自装置のIPアドレスとし、タイプを“Menbership Report(HMR)”としたIGMPパケットを上りリンクポートから送信する(ステップ8−4)。
図9の(a)及び(b)にリンク断発生時の動作シーケンス及びリンク断復旧時の動作シーケンスをそれぞれ示す。リンク断発生は同図(a)に示すように、第1のレイヤ2スイッチ装置110のリンク状態監視対象ポートでリンク断が発生すると、第1のレイヤ2スイッチ装置110は、該ポートに関連付けられたマルチキャストIPアドレスを含むIGMPの“Leave Group”メッセージを、第2のレイヤ2スイッチ装置120に送信する。
第2のレイヤ2スイッチ装置120は、IGMPの“Leave Group”メッセージを受信し、該メッセージに含まれているマルチキャストIPアドレスに関連付けられているポートを、リンク状態情報転送登録テーブルを参照して探索し、該ポートを物理的にリンク断状態にし、第1のレイヤ2スイッチ装置110に対してIGMPの“Group Specific Query(HMQ−SQ)”を返答する。
また、リンク断復旧時は同図(b)に示すように、第1のレイヤ2スイッチ装置110のリンク状態監視対象ポートでリンク断が復旧すると、第1のレイヤ2スイッチ装置110は、該ポートに関連付けられたマルチキャストIPアドレスを含むIGMPの“Membership Report(HMR)”メッセージを、第2のレイヤ2スイッチ装置120に送信する。
第2のレイヤ2スイッチ装置120は、IGMPの“Membership Report(HMR)”メッセージを受信し、該メッセージに含まれているマルチキャストIPアドレスに関連付けられているポートを、リンク状態情報転送登録テーブルを参照して探索し、該ポートを物理的にリンク断復旧(リンクアップ)状態にし、第1のレイヤ2スイッチ装置110に対してIGMPの“Host Membership Query(HMQ)”を返答する。
予め登録したマルチキャストIPアドレスを送信先IPアドレスとするIGMP Host Membership Query(HMQ)パケットにより、自装置と対向装置のリンク状態を一致させる。RFC2236の規定では、Host Membership Query(HMQ)は、定期的(デフォルト125秒毎)にレイヤ2スイッチ装置から送信される。従って、万が一、自装置と対向装置との間でリンク情報通知パケットが破棄されてリンク状態が不一致となった場合でも、Host Membership Query(HMQ)の送信によって自動的に更正することが可能となる。
図10にリンクアグリゲーションの構成例を示す。経路冗長化したレイヤ2ネットワークにおいては、リンクアグリゲーションやスパニングツリープロトコルといった方式が主に用いられるが、本発明を適用することにより、冗長経路が複数のレイヤ2スイッチ装置を経由して形成される場合であっても、対向装置にリンク断情報の通知が可能なため、確実に経路切替えが可能となる。
例えば、図10の(a)に示すように、レイヤ2スイッチ装置のリンクアグリゲーション構成により冗長経路を形成している場合、第1のレイヤ2スイッチ装置1001と第2のレイヤ2スイッチ装置1002との間にリンク断(D1)が発生すると、第2のレイヤ2スイッチ装置1002がリンク断(D1)の発生を検出し、該リンク断(D1)を通知するGMPパケットをマルチキャスト送信により転送するため、第3レイヤ2スイッチ装置1003は、第4のレイヤ2スイッチ装置1004とを接続している当該中継経路のポートに対してリンク断(D2)の状態にさせ、第1のレイヤ2スイッチ装置1001と第4のレイヤ2スイッチ装置1004との間の中継経路を切替える処理を開始させる。
また、図10の(b)に示す例は、メディアコンバータ(MC)を組み合わせた構成例であるが、第1のレイヤ2スイッチ装置1010と第2のレイヤ2スイッチ装置1015の間に、メディアコンバータ(MC)1011,1012を介する第1のルート(R1)と、メディアコンバータ(MC)1013,1012を介する第2のルート(R2)の冗長経路が存在し、運用状態では第2のルート(R2)で接続されているものとする。
ここで、第1のレイヤ2スイッチ装置1010とメディアコンバータ(MC)1013との間でリンク断(D3)が発生しても、該リンク断(D3)を第2のレイヤ2スイッチ装置1015で検出することができず、第2のレイヤ2スイッチ装置1015から見ると第2のルート(R2)は正常であると認識されてしまう。
しかし、本発明を適用することにより、第1のレイヤ2スイッチ装置1010からリンク断情報を、メディアコンバータ1011,1012を通して第2のレイヤ2スイッチ装置1015に転送することで、第2のレイヤ2スイッチ装置1015は経路(ルート)R2の切断状態を認識し、メディアコンバータ1014と第2のレイヤ2スイッチ装置1015との間をリンク断(D4)とし、経路(ルート)R1に切替える処理を開始することが可能となる。
以上、まとめると本発明は、レイヤ2ネットワークにおける2拠点間通信において、物理ポートのリンク断等のリンク状態情報を、IGMPパケットを使用して対向側装置へ通知し、対向側装置の物理ポートのリンク状態を変化させる構成を備えたものである。
なお、リンク断発生時にリンク断転送用のIGMPパケットを送出するかしないかを判断する構成とすることができる。また、リンク断復旧時にリンク断転送用のIGMPパケットを送出するかしないかを判断する構成とすることができる。また、リンク状態情報転送機能を使用する場合に、予めリンク状態情報の転送を行うポートを事前に登録する構成とすることができる。
また、自装置の物理ポートと対向装置の物理ポートのリンク状態を関連付けるために、IGMPのマルチキャストIPアドレスを使用する。リンク状態情報転送機能を使用する場合に、リンク断発生又はリンク復旧の通知を、IGMPパケットのタイプフィールドの設定値により使い分け、受信したIGMPパケットのタイプフィールドの値により処理を使い分ける。
また、通常のIGMPパケットとリンク状態情報転送用IGMPパケットとを、異なるマルチキャストIPアドレスを用いることにより識別することができる。また、リンク状態情報転送機能を有効に設定し、IGMPの問い合わせ用のパケットの送信により、対向物理ポートのリンク情報を更新する構成とすることができる。
本発明によるリンク断情報の通知の動作説明図である。 複数台のレイヤ2スイッチ装置が介在する場合のリンク断情報の転送の態様を示す図である。 IGMPパケットのフォーマットを示す図である。 IGMPによるリンク状態情報転送機能の設定のフローを示す図である。 リンク状態情報転送登録テーブルの格納例を示す図である。 リンク状態情報を通知するIGMPパケット送信側の処理フローを示す図である。 リンク状態情報を通知するIGMPパケット受信側の処理フローを示す図である。 リンク状態情報を通知するIGMPパケット受信側の処理フローを示す図である。 リンク断発生時の動作シーケンス及びリンク断復旧時の動作シーケンスを示す図である。 リンクアグリゲーションの構成例を示す図である。
符号の説明
110,120 レイヤ2スイッチ装置
111,112,121 ポート
130 IGMPパケット

Claims (2)

  1. リンク状態通知対象のポートの番号とマルチキャストIPアドレスとを関連付けたリンク状態情報転送登録テーブルと、
    前記ポートのリンク断の発生又はリンク断復旧を検出したとき、該ポートに関連付けられたマルチキャストIPアドレスを、前記リンク状態情報転送登録テーブルを参照して抽出し、該マルチキャストIPアドレスを含み、リンク断の発生又はリンク断復旧によって異なる設定値をタイプフィールドに設定したインターネットグループ管理プロトコル(IGMP)パケットを、対向側通信装置へ送信する第1の手段と、
    インターネットグループ管理プロトコル(IGMP)パケットを受信したとき、該パケットに含まれるマルチキャストIPアドレスに関連付けられたポートの番号を、前記リンク状態情報転送登録テーブルを参照して抽出し、該番号のポートを、該インターネットグループ管理プロトコル(IGMP)パケットのタイプフィールドの設定値に従って、リンク断状態又はリンク断復旧状態に設定する第2の手段と、
    を備えたレイヤ2スイッチ装置。
  2. リンク状態通知対象のポートの番号とマルチキャストIPアドレスとを関連付けたリンク状態情報転送登録テーブルを各レイヤ2スイッチ装置に備えておき、
    前記レイヤ2スイッチ装置でポートのリンク断の発生又はリンク断復旧を検出したとき、該ポートに関連付けられたマルチキャストIPアドレスを、前記リンク状態情報転送登録テーブルを参照して抽出し、該マルチキャストIPアドレスを含み、リンク断の発生又はリンク断復旧によって異なる設定値をタイプフィールドに設定したインターネットグループ管理プロトコル(IGMP)パケットを、対向側レイヤ2スイッチ装置へ送信する第1のステップと、
    前記対向側レイヤ2スイッチ装置においてインターネットグループ管理プロトコル(IGMP)パケットを受信したとき、該パケットに含まれるマルチキャストIPアドレスに関連付けられたポートの番号を、自装置のリンク状態情報転送登録テーブルを参照して抽出し、該番号のポートを、該インターネットグループ管理プロトコル(IGMP)パケットのタイプフィールドの設定値に従って、リンク断状態又はリンク断復旧状態に設定する第2のステップと、
    を含むレイヤ2リンク状態情報転送方法。
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JP2014171086A (ja) * 2013-03-04 2014-09-18 Nec Corp ネットワークにおける通信装置およびネットワーク構成変更方法
CN107465610A (zh) * 2017-09-04 2017-12-12 长沙曙通信息科技有限公司 一种交换网络链路自动维护实现方法

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