JP2009105435A - 窒化ガリウムウエハ - Google Patents
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Abstract
【課題】 これまで実在しなかった窒化ガリウムの自立した円形ウエハを実用的な形にして初めて提供すること。
【解決手段】 1016cm−3〜1020cm−3の濃度で酸素ドープされた六方晶系で{0001}面方位の窒化ガリウム単結晶よりなり透明であって独立し自立した円形のウエハであって方位を指定するフラット部を一つあるいは方位と表裏を示すフラット部を二つ付ける。周辺部を面取りすることも有用である。n型の導電性をしめす。
【選択図】 図3
Description
ところが本発明者の努力によって気相成長法を使って、ある基板の上にGaNの膜を厚く積層して基板を除去することによりGaNの独立結晶が得られるようになった。透明の薄い板状の結晶である。独立の単結晶基板であるからウエハと呼ぶこともできようが、未だ寸法が小さくて10〜18mm角程度の矩形の基板である。
Siウエハ、GaAsウエハの場合は表面を鏡面研磨し、裏面は鏡面にしない事が多い。その場合粗面と鏡面は肉眼で見て容易にわかる。金属光沢があって不透明で反射が強いので、面粗度の違う鏡面、非鏡面は容易に区別できる。
ところがGaNは薄いし透明であるから、それ自身見えにくい。下地が白地、透明などであるとウエハの存在自体が分かりにくくなる。表面と裏面の面粗度が違っていても目視によって表裏の区別が難しい。暗い色調の下地の上に置くと透明板の存在が分かるが表裏の区別まではできない。この点がSi、GaAsウエハと違うところである。そこで透明なGaNの表裏を容易に区別できるようにしたGaNウエハを提案することが一つの目的になる。
GaNは、金属や半導体というよりもセラミックに近い感触をもち、剛性はSi、GaAsよりも高く、硬質の材料である。薄くても高硬度堅牢であるが衝撃によって破損しやすいから円形ウエハを破損から守る必要もある。
本発明の課題はこれまで実在しなかった窒化ガリウムの円形ウエハを実用的な形にして初めて提供することである。
或いは窒化ガリウムウエハ1016cm−3〜1020cm−3の濃度で酸素ドープされた六方晶系で{0001}面方位の窒化ガリウム単結晶よりなり透明であって独立した円形のウエハであって外周部の一部において弓形部分を切り取り面と直交する特定の結晶方位{hkm0}を示すためのフラット部を設ける。
特定の結晶方位としてたとえば劈開面{1−100}を選ぶことができる。あるいは劈開面に直交する{11−20}面を特定の結晶方位として選択し表示することができる。
或いはウエハ外周部の一部において弓形部分を切り取り面と直交する特定の結晶方位{hkm0}を示すための第1フラット部を設け、第1フラット部に直交する方位の長さの相違する第2フラット部を設けて、表裏を区別するようにすることもできる。
薄い板であって透明であるから下地が白色や淡い色調あるいは透明体の場合、GaNウエハの所在は肉眼で分かりにくいこともある。しかし本発明のように周縁部を面取りするとその部分で光が乱反射されるから輪郭が分かりやすく所在もハッキリする。見えにくい透明のウエハに面取りすると、そのような視覚的効果がある。そのような効果は、SiやGaAsにはない独自のものである。
GaN基板には{1−100}面が明確な劈開を示す。GaN基板上に成長させた、窒化物系半導体薄膜(AlGaN、InGaN、AlInGaNなど)は基板と同じ面方位を取る。GaN単結晶基板の劈開面と、その上に成長した窒化物系半導体の劈開面との方位が全く同一である。
方位が全く同一であるだけでなく格子整合条件を満たすホモエピタキシャル成長であるから基板と薄膜の界面の内部応力が小さい。基板の劈開面で自然劈開すると薄膜もその劈開面で切断されることになる。劈開面で切断されるからきれいな鏡面となる。LDの場合には両端面の共振器を基板の自然劈開によって形成できる。機械的にダイシングして鏡面研磨するというサファイヤ基板LDよりも格段に製造容易になる。
透明で円形のGaNウエハの周縁の表面側、裏面側を平坦傾斜面によって面取りしたものである。これをC面取りと呼ぶ。GaNはGaAsやSiよりさらに剛性が高くて硬度も高い。それだけに衝撃に脆いということもある。ウエハの尖った周縁部が搬送装置などに衝突すると周縁部が欠けたりする恐れがある。そこで周縁部を面取りする。図1に周縁部のみを示す。面取り角度θは、5゜〜30゜である。ウエハの厚みは350μm〜500μm程度である。図10のような回転する砥石7によってGaNウエハの周縁を研削する。
透明で円形のGaNウエハの周縁の表面から裏面側にかけて円弧状曲面によって面取りしたものである。これをR面取りという。GaNはGaAsやSiよりさらに硬度も高く周縁部が欠ける恐れがある。図1の面取りは傾斜面で面取りするから稜線が残る。それに2回研削する必要がある。稜線が出るのも好ましくないという場合は、R面によって周縁部を面取りする。図2にR面取りしたウエハの周縁部のみを示す。面取り半径Rは、0.1mm〜0.5mmである。ウエハの厚みは350μm〜500μm(0.5mm)である。
c面を表面とする透明で円形のGaNウエハの周縁にある{1−100}面に平行な弓形を切り取りOFとしたものである。GaNは六方晶系の結晶でc面を表裏面とするGaNウエハ(0001)の周縁部には劈開面{1−100}がある。劈開面は互いに60゜の角度をなす3つの面がある。1点の周りには3面があるが、ウエハの周辺には6つの劈開面がある。
c面を表面とする透明で円形のGaNウエハの周縁にある{11−20}面に平行な弓形を切り取りOFとしたものである。GaNは六方晶系の結晶でc面を表裏面とするGaNウエハ(0001)の周縁部には劈開面{1−100}がある。劈開面に直交する方向が{11−20}である。
Chloride Vapor Phase Epitaxy)、MOCVD法(有機金属化学的気相成長法:Metallorganic Chemical Vapor
Deposition)、昇華法(Sublimation Method)がある。何れもサファイヤ基板の上に数μm厚みのGaNを成長させるために開発された技術である。最もよく使われるのはMOCVD法である。しかしこれは炭素が不純物として含まれるので望ましくない。
[HVPE法]
縦長の炉内の上方にGa融液を入れたGaボートを設ける。炉内でGaボートの直下に回転軸によって指示されたサセプタを設ける。サセプタの上に約2インチ径の(111)GaAs単結晶ウエハを置く。炉の上方のガス供給管から、水素+塩化水素ガスをGaボートに向けて吹き付ける。2Ga+2HCl→2GaCl+H2の反応が起こる。塩化ガリウムはガス状となって落下する。もう一つのガス供給管からサセプタの近傍へ水素+アンモニアガスが吹き付けられる。NH3+GaCl→GaN+HCl+H2の反応が起こって、GaAs基板上へGaN分子が吸着される。
GaAs基板の上に成長させるのは本発明者らの独特のものである。たびたび述べているようにGaN薄膜成長に対する基板は独占的にサファイヤが使われる。GaAs基板上にGaNを成長させる実験は30年も前に何度も繰り返され不成功に終わっていた。
特許文献13に示されている。
n型基板GaNというのはこれまで存在しなかったのであるが、n型とするためにはn型のドーパントを添加しなければならない。サファイヤ上GaN−LEDでもn型GaN系薄膜は多用されていたのであるが、そこでn型ドーパントとして採用されたものはSiであった。シランガス(Siの水素化物ガス)を導入してGaN薄膜(0.01μm〜数μm程度の厚み)にn型伝導性を与えている。
2 GaN結晶
3 周面
4 砥石
5 GaNウエハ
6 GaNウエハ
7 砥石
8 回転軸
9 GaNウエハ
10 砥石
11 回転軸
Claims (6)
- 六方晶系で{0001}面方位の窒化ガリウム単結晶よりなり、透明であって独立した円形のウエハであって外周部の一部において弓形部分を切りとり面と直交する特定の結晶方位{hkm0}を示すためのフラット部を設けたことを特徴とする窒化ガリウムウエハ。
- 六方晶系で{0001}面方位の窒化ガリウム単結晶よりなり、透明であって独立した円形のウエハであって外周部の一部において劈開面を弦とする弓形部分を切りとり面と直交する劈開面{1−100}であるフラット部を設けた事を特徴とする窒化ガリウムウエハ。
- 六方晶系で{0001}面方位の窒化ガリウム単結晶よりなり、透明であって独立した円形のウエハであって外周部の一部において劈開面に直交する面を弦とする弓形部分を切りとり面と直交する{11−20}面であるフラット部を設けた事を特徴とする窒化ガリウムウエハ。
- 六方晶系で{0001}面方位の窒化ガリウム単結晶よりなり、透明であって独立した円形のウエハであって外周部の一部において弓形部分を切りとり面と直交する特定の結晶方位{hkm0}を示すための第1フラット部を設け、表裏面を区別するため第1フラット部に直交する方位の長さの相違する第2フラット部を設けたことを特徴とする窒化ガリウムウエハ。
- 1016cm−3〜1020cm−3の濃度でシリコンドープされたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の窒化ガリウムウエハ。
- 1016cm−3〜1020cm−3の濃度で酸素ドープされたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の窒化ガリウムウエハ。
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