JP2009104081A - 波長選択型光スイッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】より正確なアライメントを行うことができる波長選択型光スイッチを提供する。
【解決手段】ミラー52aの中心を結ぶ第1の直線、すなわちX軸上にアライメントパタン6を設けることにより、例えば、入力ポートからASE光を入力し、アライメントパタン6で反射された光のスペクトル形状を観察し、スペクトル形状が三角形となるように、MEMSミラーアレイチップ5のY軸方向の位置を調整するという非常に簡単な方向ににより、MEMSミラーアレイチップ5の高精度なアライメントを実現することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、波長選択型光スイッチに関するものである。
近年、光通信の分野では、1つの波長に1つの光信号を対応させ、波長多重して伝送するWDM(Wavelength Division Multiplexing)技術により、一本の光ファイバにより大容量の光伝送を行うことが実現されている。このような光通信技術の発展に伴って、光信号を電気信号等に変換することなく経路を切り替える光スイッチが脚光を浴びている。なかでも、数十もの波長から任意の波長を選択して複数の出力ファイバのうちの何れかへ出力可能な波長選択型光スイッチ(例えば、特許文献1参照)が提案されている。この波長選択型光スイッチの(WSS:Wavelength Selective Switch)一例を図1に示す。
図1に示す波長選択型光スイッチは、ファイバアレイ1と、マイクロレンズアレイ2と、集光レンズ3と、4f光学系4と、MEMSミラーアレイチップ100とを備えており、これらがこの順番で1の方向(以下、「Z軸方向」という)に沿って配列した構成を有する。
ファイバアレイ1は、複数の光ファイバ(図1の場合7本)を、その光軸をZ軸に沿わせた状態でZ軸と直交するX軸方向に並設した構成を有する。なお、図1においては、1つの入力ポート1aと6つの出力ポート1bが設けられている。
マイクロレンズアレイ2は、複数のマイクロレンズをX方向に沿って並設したものである。このようなマイクロレンズアレイ2は、入力ポート1aの出力側および出力ポート1bの入力側、すなわちファイバアレイ1のZ方向の正の側に、各マイクロレンズが対応するファイバアレイ1の各光ファイバと対向するように配設される。
4f光学系4は、それぞれ焦点距離がfの第1レンズ41および第2レンズ42と、透過型の回折格子43とから構成され、第1レンズ41、第2レンズ42、回折格子43の順序で集光レンズ3からZ方向の正の側に配設される。第1レンズ41は、集光レンズ3から集光レンズ3の焦点距離および第1レンズ41の焦点距離fだけ離間した位置に配設される。回折格子43は、第1レンズ41から焦点距離fだけ離間した位置に配設される。第2レンズ42は、回折格子43から焦点距離fだけ離間した位置に配設される。ここで、第1レンズ41の集光レンズ3側の焦点におけるX軸およびX軸並びにZ軸に垂直なY軸から構成される平面を第1焦点面、第2レンズ42のMEMSミラーアレイチップ100側の焦点におけるX軸およびY軸から構成される平面を第2焦点面という。
MEMSミラーアレイチップ100は、図18に示すように、平面視略矩形の基部101にそれぞれミラー102aを有する複数のMEMSミラー素子102を備え、ミラー102aの中心を通る直線が基部101の長手方向、すなわちX軸方向に沿うように配列した構成を有する。このようなMEMSミラーアレイチップ100は、MEMSミラー素子102のミラー102aの主表面を4f光学系4に対向させた状態で、第2焦点面に配設される。MEMSミラー素子102のミラー102aは、基部101に対して、波長分離軸(X軸)およびこのX軸に直交するY軸という二軸方向に回動可能な状態に支持されている。これにより、ミラー102aをX軸回りに回動させることによって(符号α)出力ポートの選択が行われる。また、ミラー102aをY軸回りに回動させることによって(符号β)、アッテネーションレベルの制御が行われる。
このような波長選択型光スイッチにおいて、例えば波長チャネル間隔100GHzで40波(チャネル)だけ波長分離されたWDM信号光が入力ポート1aより入力されると、そのWDM信号光は、マイクロレンズアレイ2、集光レンズ3および第1レンズ41を介して回折格子43に入射し、この回折格子43によって40波に分波され、分波されたチャネルのそれぞれが第二の焦点面のX軸上に整列してビームウェストを形成する。このビームウェスト位置には、各チャネルに対応して適切なピッチでMEMSミラー素子102が配列されたMEMSミラーアレイチップ100が配置されている。これにより、MEMSミラー素子102をX軸回りに所定の角度だけか移動させると、そのMEMSミラー素子102に入射したチャネルがその所定の角度に対応する方向に反射され、4f光学系4、集光レンズ3およびマイクロレンズアレイ2を介してファイバアレイ1の所定の光ファイバに入射し、所定の出力ポート1bから出力される。このように、MEMSミラー素子102をX軸回りに選択的に回動させることにより、チャネル毎の出力ポートの切り替え、いわゆるスイッチングを選択的に行うことができる。
このような波長選択型光スイッチを組み立てる場合、MEMSミラーアレイチップ100と他の光学系との高精度なアライメントが重要となる。例えば、各波長のチャネルを、図19(a)に示すように、MEMSミラーアレイチップ100上で100μm間隔で整列させる場合において、図19(b)に示すようにMEMSミラーアレイチップ100がX軸方向に50μmずれてしまうと、1つの信号光(チャネル)Bが同時に二つのミラーに照射されることとなり、正しい出力ポート1bを選択するのが困難となる。たとえほんの10μmずれたとしても、通過帯域は10%も減少してしまうので、損失が増加してしまう。また、図19(c)に示すようにY方向のずれが発生すると、信号光BがMEMSミラーサイズでクリッピングされるために、過剰損失が発生してしまう。そこで、従来では、広帯域な波長スペクトルを有するASE(Amplified Spontaneous Emission:自然放出光)光源を入力ポート1aから入力することにより、X方向のアライメントを行っていた。具体的には、ASE光源から入力された光を、MEMSミラー素子102で反射させて再び入力ポート1aに入射させ、スペクトルアナライザにより図20に示すような櫛歯状のスペクトルを測定し、それぞれの櫛歯状のスペクトルの中央が所望する周波数位置に一致するようにMEMSミラーアレイチップ100の位置を調整することにより、MEMSミラーアレイチップ100と他の光学系とのアライメントを行っていた。なお、図20において、横軸νは周波数、縦軸は光強度を示す。
特開2007−140168号公報
しかしながら、従来の方法では、MEMSミラーアレイチップ100のY方向、すなわちMEMSミラー素子102のミラー102aの中心を結ぶ直線の方向と直交する方向、言い換えると、回折格子43により入力光を分波する方向と直交する方向の位置ずれについては、正確なアライメントを行うことが困難であった。すなわち、上述したような波長スペクトルの形状では、Y方向の位置ずれがわからないため、アライメントのしようがなかった。また、選択ポートからの出力光強度が最大になるようにMEMSミラーアレイチップ100をアライメントしたとしても、MEMSミラー素子102のミラー102aのY方向の長さが、図19(a)に示すようにビーム径よりも大きいと、ビームの中心位置の検出が困難なため、正確なアライメントが困難であった。また、ビームがMEMSミラー素子102から大きくはずれるようにMEMSミラー素子102の位置をY方向にずらして損失変化を測定しても、回折の影響によりその変化がなだらかかつ非線形であるため、正確なY方向のアライメントを行うことができなかった。このように、従来より、MEMSミラーアレイチップの正確なアライメントを行うことが困難であった。
そこで、本願発明は、より正確なアライメントを行うことができる波長選択型光スイッチを提供することを目的とする。
上述したような課題を解消するために、本発明に係る波長選択型光スイッチは、少なくとも1つの入力ポートおよび少なくとも1つの出力ポートからなる入出力光学系と、入力ポートから入力される入力光を波長に応じて分離させ、分離させた各波長の光を第1の直線上の異なる位置に集光させる分離集光光学系と、この分離集光光学系で集光された各波長の光の集光位置にそれぞれ回動可能に支持された複数のミラーを備え、ミラーの角度に応じてミラーで反射された光を、分離集光光学系を介して入出力光学系の出力ポートのうちの任意の出力ポートに導くミラーアレイとを備えた波長選択型光スイッチであって、ミラーアレイは、第1の直線上に設けられ、所定の形状のアライメントパタンをさらに備え、このアライメントパタンは、第1の直線に平行な第1,第2の辺と、第1の直線の一端側に位置する第1,第2の辺の一端同士を結ぶ直線または曲線からなる第1の線と、第1,第2の辺の他端同士を結ぶ直線または曲線からなる第2の線とから構成される形状を有し、第1の辺および第2の辺は、それぞれ第1の直線からの距離が等しく、かつ第1の直線を挟んで配置され、第1の線および第2の線は、第1の直線に対して直交しないことを特徴とする。
上記波長選択型光スイッチにおいて、アライメントパタンは、菱形の形状を有し、当該アライメントパタンの周囲よりも高い反射率を有するようにしてもよい。
上記波長選択型光スイッチにおいて、アライメントパタンは、1つの対角線が第1の直線に直交するようにしてもよい。ここで、アライメントパタンは、第1の直線に直交する対角線の長さが、当該アライメントパタンの位置に相当する光周波数グリッドに一致したチャネルが照射される領域の対角線方向の長さと略同一であるようにしてもよい。また、アライメントパタンは、中心が当該アライメントパタンの位置に相当する光周波数グリッドに対応する位置と一致するようにミラーアレイ上に配置されるようにしてもよい。
また、上記波長選択型光スイッチにおいて、アライメントパタンは、両端のスイッチ素子に連設されるようにしてもよい。
また、上記波長選択型光スイッチにおいて、アライメントパタンは、大きさの異なる複数のアライメントパタンから構成されるようにしてもよい。
また、上記波長選択型光スイッチにおいて、アライメントパタンの第1の直線方向に直交する方向の長さは、当該アライメントパタンの位置に相当する光周波数グリッドに一致したチャネルが照射される領域の当該直交する方向の長さよりも長いようにしてもよい。
また、上記波長選択型光スイッチにおいて、アライメントパタンは、当該アライメントパタンの周囲よりも低い反射率を有するようにしてもよい。
また、本発明に係る他の波長選択型光スイッチは、少なくとも1つの入力ポートおよび少なくとも1つの出力ポートからなる入出力光学系と、入力ポートから入力される入力光を波長に応じて分離させ、分離させた各波長の光を第1の直線上の異なる位置に集光させる分離集光光学系と、この分離集光光学系で集光された各波長の光の集光位置にそれぞれ回動可能に支持された複数のミラーを備え、ミラーの角度に応じてミラーで反射された光を、分離集光光学系を介して入出力光学系の出力ポートのうちの任意の出力ポートに導くミラーアレイとを備えた波長選択型光スイッチであって、ミラーアレイは、第1の直線上に設けられ、所定の形状のアライメントパタンをさらに備え、このアライメントパタンは、高い反射率を有する領域と、この領域内に形成され、領域よりも低い反射率を有し、同一の二等辺三角形の形状を有する第1,第2のパタンとを備え、第1,第2のパタンは、斜辺を対向させた状態で対向配置され、かつ、斜辺以外の辺のうちの一方が第1の直線に沿うように配設され、第1の直線に沿うように配設された第1,2のパタンの斜辺以外の辺は、それぞれ第1の直線からの距離が等しいことを特徴とする。
本発明によれば、分離させた各波長の光が異なる位置に集光する第1の直線上にアライメントパタンを設けることにより、例えば、入力ポートからASEを入力し、上記アライメントパタンで反射された光のスペクトル形状を観察し、スペクトル形状が三角形となるようにミラーアレイの上記第1の直線と直交する方向の位置を調整することにより、ミラーアレイの高精度なアライメントを実現することができる。
[第1の実施の形態]
以下、図面を参照して、本発明に係る波長選択型光スイッチの第1の実施の形態について詳細に説明する。なお、本実施の形態に係る波長選択型光スイッチは、図1,図2を参照して背景技術の欄で説明した波長選択型光スイッチにおいて、MEMSミラーアレイチップにさらにアライメントパタンを設けたものである。したがって、本実施の形態において、図1,図2に示す波長選択型光スイッチと同等の構成要素については、同じ名称および符号を付し適宜説明を省略する。
<波長選択型光スイッチ>
図1に示すように、本実施の形態に係る波長選択型光スイッチは、入出力光学系として機能するファイバアレイ1と、マイクロレンズアレイ2と、集光レンズ3と、分離集光光学系として機能する4f光学系4と、MEMSミラーアレイチップ5とを備えており、これらがこの順番でZ軸方向に沿って配列した構成を有する。
なお、図1に示す入力出力光学系は、ファイバアレイ1のうち、その配列の中心に位置する光ファイバ1aを入力ポート、それ以外の光ファイバ1bを出力ポートとすることにより、1×6の波長選択型光スイッチを構成している。しかしながら、入力ポートの位置は、図1に示すように、ファイバアレイ1の中心に限定される必要はない。また、ファイバアレイ1のうち、ある1つの光ファイバを出力ポートとし、これ以外の光ファイバを入力ポートとすることにより、6×1の波長選択型光スイッチとして用いるようにしてもよい。このように本願発明は、入出力光学系の構成で限定されるものではなく、各種入出力光学系に適用することができる。
≪MEMSミラーアレイチップ≫
図2に示すように、MEMSミラーアレイチップ5は、平面視略矩形の基部51と、この基部51の長手方向、すなわちZ軸と直交するX軸方向に沿って一列に、かつミラーピッチPchで均等に配列された複数のMEMSミラー素子52と、両端のMEMSミラー素子52と基部51の長手方向の縁部との間に形成されたアライメントパタン6とを備える。
MEMSミラー素子52は、X軸またはY軸に沿って設けられたばね(図示せず)により基部51に連結されたミラー52aを備えている。このミラー52aは、対向配置された電極に電圧を印加することによって生じる静電引力によってX軸およびY軸回りに回動可能となっている。なお、本実施の形態において、X軸は、各MEMSミラー素子52のミラー52aの中心を通っているものとする。
アライメントパタン6は、図3に示すように、対向する一対の辺がX軸に平行で、かつ一方の対角線がY軸に沿った略平行四辺形または略菱形の平面形状を有する。ここで、X軸に平行な2辺は、X軸に対して同じ距離に位置している。アライメントパタン6のY方向の長さはビーム幅Wyとほぼ等しい値に、X方向の長さはビーム幅Wxの約5倍に、それぞれ設定されている。この二つのアライメントパタン6は、端部のMEMSミラー素子52から2・Pchだけ離れた位置に形成される。すなわち、端部のMEMSミラー素子52が対応する光周波数が、ITU−Tが規定する光周波数グリッド上のν1、νnとすれば、両アライメントパタン6のX軸方向の位置は、それぞれν1−2νch、νn+2νchとなり、これらはITU−Tが規定する周波数グリッドに対応している。ここで、νchは、周波数グリッド間隔を表している。このようなアライメントパタン6は、例えば金やアルミなどの高い反射率を有する材料から構成されている。なお、アライメントパタン6の周囲の基部51の領域は、例えばSi,SiO2,Ti,Crなどの低い反射率を有する材料から構成されている。
図1において、焦点距離f1[mm]の第1レンズ41および第2レンズ42を用い、また分散能力dθ/dv[deg/GHz]の回折格子43を用いると、入力ポート1aより入力されたνch[GHz]間隔のWDM信号光は、回折格子43で分波され、各波長(チャネル)の信号光は、第2の焦点面上のX軸上に約f1・tan(dθ/dv・νch)[μm]ピッチでPchで整列する。第1の焦点面におけるビームサイズがX方向に関して幅Wx[μm]Y方向に関しては幅Wy[μm]であるとすれば、4f光学系4の特性から、第2の焦点面においても同じビーム形状が再現される。そこで、MEMSミラーアレイチップ5のアレイピッチ、すなわちMEMSミラー素子52の間隔Pchは、各チャネルのビーム整列間隔と整合するように設定される。
このようなMEMSミラーアレイチップ5は、公知のMEMS技術によって形成される。
<アライメント方法>
次に、図4を参照して、MEMSミラーアレイチップ5と光学系とのアライメント方法を説明する。
まず、従来と同様に、ASE光源を用いてX方向のアライメントを行う(ステップS1)。具体的には、ASE光源から入力ポート1aに光を入力し、この入射光をマイクロレンズアレイ2、集光レンズ3および4f光学系4を介してマイクロミラーアレイ5の対応するMEMSミラー素子52で反射させ、この反射光を4f光学系4、集光レンズ3およびマイクロレンズアレイ2を介して再び入力ポート1aに入射させ、この反射光のスペクトルをスペクトルアナライザを用いて測定し、この測定結果に基づいてマイクロミラーアレイチップ5のX方向の位置を調整する。これにより、図5(a)に示すような、光スペクトルを得ることができる。なお、図5(a)〜(c)は、それぞれASE光がMEMSミラー素子52により反射され入力ポート1aから出力される光スペクトルの一例を示している。図5(a)〜(c)では、説明を簡略化するため、一方のアライメントパタン、すなわち図2の光周波数グリッド「ν1−2νch」に相当する位置に配置されたアライメントパタン6で反射された光スペクトルのみを記載している。
このとき、図6(a)に示すように、アライメントパタン6の位置に相当する光周波数グリッドに一致した信号光が照射される位置BがY軸方向に位置ずれがなく、アライメントパタン6の中心を通るY軸上にあれば、アライメントパタン6に対応する波長スペクトルは、図6(b)で太線で示すような二等辺三角形の形状となる。この理由について、図7、図8を参照して説明する。
本実施の形態では、光源として広帯域なASE光を用いているため、実際にMEMSミラーアレイチップ5に照射されるASE光は、図7(a)に示すように、X軸に平行な帯状で(符号O)となる。この帯状のASE光のうち、MEMSミラー素子52およびアライメントパタン6で反射された光が入力ポート1aより出力される。この出力された光スペクトルは、図7(b)に示すように、横軸が周波数、縦軸がMEMSミラー素子52およびアライメントパタン6に照射されているASE光の光強度として出力される。
図7(a)に示すように、MEMSミラーアレイチップ5がY軸方向に対して正確に配置されている場合、ASE光はアライメントパタン6全体をY軸方向にははみ出さずに照射される。この結果、図7(b)に示すような三角形状のスペクトルが得られる。一方、MEMSミラーアレイチップ5がY軸方向にずれている場合、図8(a)に示すように、アライメントパタンの一部にASE光が照射される。このような場合、ASE光のアライメントパタン6の部分から得られる光スペクトルは、図8(b)に示すように、三角形の頂点が削れた台形状となる。したがって、アライメントパタン6での反射から得られるASE光の光スペクトルが三角形になるようMEMSミラーアレイチップ5のY軸方向の位置を調整することにより、Y軸方向の高精度なアライメントが可能となる。
なお、図7(a),図8(a)において、符号Bで示す楕円形状の部分は、各周波数グリッドに一致した信号光(チャネル)が照射される位置を示している。楕円の短軸(X軸方向)および長軸(Y軸方向)は、マイクロレンズアレイ2や4f光学系4などのWSS内の空間光学系の構成によって変わるが、本実施の形態では、MEMSミラー素子52のミラー52aの形状を長方形としているので、そのミラー52aの形状に合わせてビーム形状を楕円形としている。MEMSミラーアレイチップ5がX軸およびY軸方向に正確に配置されていると、図7(a)に示すように、アライメントパタン6上には、アライメントパタン6の対角線のうちMEMSミラー素子52の配列方向に垂直な方向に沿った対角線上に、アライメントパタン6に相当する周波数のチャネルが集光されることとなる。
一方、図9(a)に示すように、光ビームがY軸の正の方向に位置ずれしている場合には、アライメントパタン6に対応する波長スペクトルは、図9(b)の太線で示すような形状となる。すなわち、図6(b)の三角形をν軸の正の方向に移動させ、かつ、その三角形の頂点が削れた台形の形状となる。このように、光ビームがY軸の正の方向に位置ずれしている場合、アライメントパタン6から得られる波長スペクトルは、長波長側にシフトし、かつ、その形状も台形に変化する。
逆に、図10(a)に示すように、光ビームがY軸の負の方向に位置ずれした場合には、アライメントパタン6に対応する波長スペクトルは、図10(b)の太線で示すような形状となる。すなわち、図6(b)の三角形をν軸の負の方向に移動させ、かつ、その三角形の頂点が削れた台形の形状となる。このように、光ビームがY軸の負の方向に位置ずれしている場合、アライメントパタン6から得られる波長スペクトルは、短波長側にシフトし、かつ、その形状も台形に変化する。
そこで、本実施の形態では、波長スペクトルが三角形になるようにMEMSミラーアレイチップ5のY軸方向の位置を調整することにより、波長選択型光スイッチのY方向のアライメントを行う(ステップS2)。すなわち、図5(b)に示すようなスペクトルが得られるよう、MEMSミラーアレイチップ5のY軸方向の位置を調整する。このようにMEMSミラーアレイチップ5のY軸方向の位置を正確な位置に調整することにより、図5(b)に示すように、光強度を増加させることができる。
なお、この場合のアライメント精度は、ビーム幅とアライメントパタン6のサイズの相対関係によって決まり、アライメントパタン6の幅(X方向)をビーム幅のおよそ2〜5倍程度に設定すると三角形のスペクトルが認識しやすいので、適当である。アライメントパタン6の幅がビーム幅の2倍以下と狭い場合は、スペクトルに見られる台形形状の上底と下底の値が近くなり、三角形状への変化を判定することが困難となる。反対に、アライメントパタン6の幅がビーム幅の5倍以上と大きい場合には、スペクトルのスロープが緩やかになりすぎるため、やはり三角形状への変化の判定が困難となる。さらに、アライメントパタン6の幅を大きくすることは、MEMSミラーアレイチップ5の面積を大きくすることにつながるため、製造コストを上昇させる。一方、アライメントパタン6の高さ(Y方向)に関しては、Y軸方向のビーム幅とほぼ等しい程度が望ましい。アライメントパタン6の高さがY軸方向のビーム幅よりも大きくなると、Y軸方向のアライメントが正しく行われた場合でも、得られるスペクトルが台形の形状となるため、アライメントの精度が低下する。また、アライメントパタン6の高さがY軸方向のビーム幅以下となると、Y軸方向に多少のミスアライメントがあったとしても同じ三角形状のスペクトルが得られるため、やはりアライメント精度が低下してしまう。
アライメントパタン6からの反射光から三角形のスペクトル形状を取得すると、そのスペクトル形状のピーク周波数が、予めアライメントパタン6に割り当てた光周波数グリッド(例えば、「ν1−2νch」)になるように、MEMSミラーアレイチップ5のX軸方向の位置調整を行う(ステップS3)。これにより、図5(c)に示すように、X軸方向の位置が調整されたスペクトルを得ることができる。
各MEMSミラー素子52からの出力スペクトル形状は、通常フラットトップ(ピークが平坦な形状)となるため、従来のX軸方向のアライメントでは、高精度なアライメントが困難であった。しかしながら、本実施の形態のようにアライメントパタン6を用いることにより、アライメントパタン6からの出力スペクトルが急峻なピークを有する形状となるので、そのピーク周波数を光スペクトルアナライザなどで測定しながら調整することにより、従来のX軸方向のアライメントと比べて高精度なアライメントが可能となる。
これらの調整をもって、MEMSミラーアレイチップ5のX軸方向およびY軸方向の位置調整が完了となる。このように、本実施の形態によれば、ミラーの中心を結ぶ第1の直線、すなわちX軸上にアライメントパタン6を設けることにより、例えば、入力ポート1aからASE光を入力し、アライメントパタン6で反射された光のスペクトル形状を観察し、スペクトル形状が三角形となるように、MEMSミラーアレイチップ5のY軸方向の位置を調整するという非常に簡単な方法により、MEMSミラーアレイチップ5の高精度なアライメントを実現することができる。なお、さらに精度の高いアライメントが必要な場合には、上述したステップS2とステップS3とを、所望の精度が得られるまで繰り返し行うようにしてもよい。
また、図2に示したように、二つのアライメントパタン6をMEMSミラーアレイチップ5の基部51の両側に配置することにより、それらのスペクトル形状を同時に観測して比較しながらMEMSミラーアレイチップ5の位置のアライメントを行うことによって、MEMSミラーアレイチップ5の回転ずれ(光軸回りの回転)をも補正することができる。なお、本実施の形態では、基部51の両側にアライメントパタン6を配置するようにしたが、基部51の端部の何れか一方にアライメントパタン6を設けるようにしてもよい。
また、図11に示すように、MEMSミラーアレイチップ5の基部51の両側または片側に、大きさの異なる複数のアライメントパタン6を形成するようにしてもよい。これにより、例えば、光ビームが設計値からずれていた場合であっても、何れかのアライメントパタン6で明確な三角形のスペクトルピークを得ることが可能となるので、正確なアライメントを行うことができる。また、何れのアライメントパタン6により明確な三角形ピークが見られたか否かということから、ビームプロファイラや赤外カメラ等の測定機器を用いずに、スペクトルアナライザだけで実際のビームサイズを検出することも可能となる。
また、本実施の形態では、アライメントパタン6として略平行四辺形または略菱形の平面形状を有するものとして説明したが、上下の二つの辺がともにMEMSミラー素子52のミラー52aの中心を結ぶ軸(図2のX軸)に関して平行かつ当該軸を挟んで等距離にある直線で、対角線の1つが整列軸に対して垂直で、かつ、それらのX方向の正の側の一端同士およびX方向の負の側の他端同士を結ぶ直線または曲線(以下、スロープという)が単調に増加または減少する形状であれば、アライメントパタン6の形状は略平行四辺形または略菱形の形状に限定されず、適宜自由に設定するとができる。例えば、図12(a)に示すように、二つのスロープが凹んだ糸巻き型のアライメントパタン61を用いることにより、先鋭なスペクトルピークが得られるので、アライメント精度の観点で有利になる。また、図12(b)に示すような、図12(a)とは逆に二つのスロープが突出した楕円状のアライメントパタン62や、図12(c)に示すような台形形状のアライメントパタン63を用いても、本実施の形態の場合と同等の作用効果を得ることができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態は、上述した第1の実施の形態とアライメントパタンの構成が異なるものである。したがって、本実施の形態において、第1の実施の形態と同等の構成要素については、同じ名称および符号を付し適宜説明を省略する。
図13に示すように、MEMSミラーアレイチップ5は、平面視略矩形の基部51と、この基部51の長手方向、すなわちZ軸と直交するX軸方向に沿って一列に配列された複数のMEMSミラー素子52と、両端のMEMSミラー素子52と基部51の長手方向の縁部との間に形成されたアライメントパタン7とを備える。
アライメントパタン7は、図14によく示すように、平面視略矩形の高反射領域71と、この高反射領域71内部に設けられ二つの直角三角形からなる第1,第2のパタン72a,72bから構成される。この第1,第2のパタン72a,72bは、それぞれ高さ、すなわちY方向の位置が揃えられており、符号a,bで示す二つの頂点がY軸に平行な1つの直線状に位置している。高反射領域71は、例えば金やアルミ等から構成される。一方、第1,第2のパタン72a,72bは、例えばSi,SiO2,Ti,Cr等から構成され、高反射領域71よりも低い反射率を有する。このようなアライメントパタン7を用いることによっても、第1の実施の形態と同様に、Y軸方向のアライメントを行うことができる。
このようなアライメントパタン7の構成は、アライメントパタン7をMEMSミラーアレイチップ5と同一平面上に形成する場合に適用することができる。一般に、MEMSミラーアレイチップ5を作成する工程において、MEMSミラー素子52のミラー52a表面は、金などを蒸着することによって高反射率を有するようにしているが、このときにミラー52aの周囲にも金を一括して蒸着することが行われている。また、ミラー52aの下面は犠牲層エッチングによって除去されるため、ミラー52aは、周囲の基部51からつながる細いばねによって吊られた構造体となる。したがって、図3または図12に示すようなアライメントパタンは、実際にはミラー52aの表面と同一平面上には作成することは困難であり、犠牲層の下にある電極上に形成されることとなる。この場合、ミラー52aの表面とアライメントパタンの表面は、光軸方向(Z軸方向)に関して僅かな差がある。この差は、焦点ぼけをもたらすため、アライメント精度が若干劣化する恐れがある。しかしながら、本実施の形態のように図14に示すようなアライメントパタン7を用いることにより、アライメントパタン7の第1,第2のパタン72a,72bをMEMSミラー素子52のミラー52aの表面と同じ平面上に作成することができるので、焦点ぼけの問題が発生しない。第1,第2のパタン72a,72bは、MEMSミラー素子52のパタニング工程で同時に作成することが可能であるので、容易に実現することができる。
アライメントパタン7を用いると、Y軸方向の位置ずれがない場合、図15(a)に示すような三角形状のスペクトルを得ることができる。もし、Y軸方向の正の方向に位置ずれが発生している場合、図15(b)に示すように、スペクトルは台形状に変化する。なお、本実施の形態では、第1,第2のパタン72a,72bから上(または下)に向けられた光ビームも高反射率の基部51面で反射されるため、台形状のスペクトルの高さは低くなる。同様に、Y軸方向の負の方向に位置ずれした場合であっても台形状のスペクトルを得ることができ、その高さが低くなる。本実施の形態では、MEMSミラー素子52のミラー52aと同じ平面内にアライメントパタンを形成することができるため、より高精度なアライメントを実現することができる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態は、上述した第1の実施の形態とアライメントパタンの構成が異なるものである。したがって、本実施の形態において、第1の実施の形態と同等の構成要素については、同じ名称および符号を付し適宜説明を省略する。
アライメントパタン8は、図16に示すように、平面視略平行四辺形の形状を有する。このようなアライメントパタン8は、第1,第2の実施の形態と同様、両端のMEMSミラー素子52と基部51の長手方向の縁部との間、すなわち両端のMEMSミラー素子52に連設される。
アライメントパタン8は、上述した第1,第2の実施の形態のアライメントパタン6,7と同じく周囲よりも高反射率を有するように形成されているが、中心線(対角線)がY軸と平行になっていない。また、アライメントパタン8は、全体の総高さY1がビーム幅(Y方向)よりも約2〜10倍となっており、かなり大きく形成されている。この場合においても、アライメントパタン8をY軸で切断したときの高さ(Y2)は、常にビーム幅と同程度に設定されている。このようなアライメントパタン8を用いた場合、スペクトルは図17(a)に示すように三角形状となる。Y方向に位置ずれがあった場合も、図17(b)に示すように、スペクトルは常に三角形状を保つ。したがって、アライメントパタン8を用いてY方向のアライメントを行う場合には、三角形のビーム位置に相当する波長が、設計波長位置と一致するようにMEMSミラーアレイチップ5をY方向に移動させることとなる。なお、図17の横軸ν、光の周波数を表し、ミラーアレイチップ5のX軸に対応する。
本実施の形態では、スペクトルが常に三角形状であるので、回折光の影響を強く受ける光学系であったり、またはアライメントパタンの縁が荒れていて回折光を多く発生させるような場合には、より正確なアライメントを実現することができる。
なお、上述した第1〜第3の実施の形態では、菱形形状を高反射面としているが、反対にアライメントパタンを低反射領域としその周囲を高反射面とするようにしてもよい。この場合、Y方向のアライメントは、スペクトルにおける三角形状のピークではなく、谷の部分で判断することにより実現することができる。
また、第1〜第3の実施の形態のアライメントパタン6〜8は、MEMSミラーアレイチップ5上の固定された場所に形成されるため、MEMSミラー素子52が初期傾きを有していた場合においても、正確にMEMSミラーチップ6をアライメントすることができる。
また、上記第1〜3の実施の形態では、MEMSミラーアレイチップ5に適用した場合を例に説明したが、例えば透過型および反射型液晶スイッチアレイなど、他の微小スイッチアレイを用いたWSSにも適用することができる。
また、上記第1〜第3の実施の形態では、ミラー素子51が一次元に配列されたMEMSミラーアレイチップ5について説明したが、二次元に配列されたMEMSミラーアレイについても適用できることは言うまでもない。この場合、回折格子による分波されたチャネルの何れかの位置に上述したアライメントパタンを配置することにより、上述した第1〜第3の実施の形態と同等の作用効果を実現することができる。
本発明は、微小スイッチアレイを用いた各種装置に適用することができる。
波長選択型光スイッチの構成を模式的に示す図である。 本発明のマイクロミラアレイチップの構成を示す平面図である。 本発明のアライメントパタン6の構成を示す平面図である。 MEMSミラーアレイチップのアライメント方法を示すフローチャートである。 (a)〜(c)図4の各ステップで取得できるスペクトルを示す図である。 (a)光ビームがY軸方向に位置ずれしていない状態を示す模式図、(b)(a)の状態で取得したスペクトルを示す図である。 (a)MEMSミラーアレイチップにASE光を照射した状態を示す模式図、(b)(a)のときに取得したスペクトルを示す図である。 (a)Y軸方向にずれたMEMSミラーアレイチップにASE光を照射した状態を示す模式図、(b)(a)のときに取得したスペクトルを示す図である。 (a)光ビームがY軸の正の方向に位置ずれしている状態を示す模式図、(b)(a)の状態で取得したスペクトルを示す図である。 (a)光ビームがY軸の負の方向に位置ずれしている状態を示す模式図、(b)(a)の状態で取得したスペクトルを示す図である。 MEMSミラーアレイチップの変形例を示す平面図である。 (a)〜(c)アライメントパタンの変形例を示す図である。 本発明に係る他のMEMSミラーアレイチップを示す平面図である。 本発明に係る他のアライメントパタンを示す平面図である。 (a)図13のMEMSミラーアレイチップが位置ずれしていないときのアライメントパタンに対応するスペクトル、(b)図13のMEMSミラーアレイチップが位置ずれしているときの図14のアライメントパタンに対応するスペクトルを示す図である。 本発明に係る他のアライメントパタンを示す平面図である。 (a)MEMSミラーアレイチップが位置ずれしていないときの図16のアライメントパタンに対応するスペクトル、(b)MEMSミラーアレイチップが位置ずれしているときの図16のアライメントパタンに対応するスペクトルを示す図である。 従来のMEMSミラーアレイチップの構成を示す平面図である。 (a)〜(c)光ビームのMEMSミラー素子のミラーとの位置関係を示す図である。 ASE光源を波長選択型光スイッチに入力したさいに取得したスペクトルを示す図である。
符号の説明
1…ファイバアレイ、1a…入力ポート、1b…出力ポート、2…マイクロレンズアレイ、3…集光レンズ、4…4f光学系、5…MEMSミラーアレイチップ、6〜8,61〜63…アライメントパタン、41…第1レンズ、42…第2レンズ、43…回折格子、51…基部、52…MEMSミラー素子、52a…ミラー、71…高反射領域、72a…第1のパタン、72b…第2のパタン。

Claims (10)

  1. 少なくとも1つの入力ポートおよび少なくとも1つの出力ポートからなる入出力光学系と、
    前記入力ポートから入力される入力光を波長に応じて分離させ、分離させた各波長の光を第1の直線上の異なる位置に集光させる分離集光光学系と、
    この分離集光光学系で集光された各波長の光の集光位置にそれぞれ回動可能に支持された複数のミラーを備え、前記ミラーの角度に応じて前記ミラーで反射された光を、前記分離集光光学系を介して前記入出力光学系の出力ポートのうちの任意の出力ポートに導くミラーアレイと
    を備えた波長選択型光スイッチであって、
    前記ミラーアレイは、前記第1の直線上に設けられ、所定の形状のアライメントパタンをさらに備え、
    このアライメントパタンは、前記第1の直線に平行な第1,第2の辺と、前記第1の直線の一端側に位置する前記第1,第2の辺の一端同士を結ぶ直線または曲線からなる第1の線と、前記第1,第2の辺の他端同士を結ぶ直線または曲線からなる第2の線とから構成される形状を有し、
    前記第1の辺および前記第2の辺は、それぞれ前記第1の直線からの距離が等しく、かつ前記第1の直線を挟んで配置され、
    前記第1の線および前記第2の線は、前記第1の直線に対して直交しない
    ことを特徴とする波長選択型光スイッチ。
  2. 前記アライメントパタンは、菱形の形状を有し、当該アライメントパタンの周囲よりも高い反射率を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の波長選択型光スイッチ。
  3. 前記アライメントパタンは、一方の対角線が前記第1の直線に直交する
    ことを特徴とする請求項1または2記載の波長選択型光スイッチ。
  4. 前記アライメントパタンは、前記第1の直線に直交する対角線の長さが、当該アライメントパタンの位置に相当する光周波数グリッドに一致したチャネルが照射される領域の前記対角線方向の長さと略同一である
    ことを特徴とする請求項3記載の波長選択型光スイッチ。
  5. 前記アライメントパタンは、中心が当該アライメントパタンの位置に相当する光周波数グリッドに対応する位置と一致するように前記ミラーアレイ上に配置される
    ことを特徴とする請求項3記載の波長選択型光スイッチ。
  6. 前記アライメントパタンは、両端の前記スイッチ素子に連設される
    ことを特徴とする請求項1または2記載の波長選択型光スイッチ。
  7. 前記アライメントパタンは、大きさの異なる複数のアライメントパタンから構成される
    ことを特徴とする請求項1または2記載の波長選択型光スイッチ。
  8. 前記アライメントパタンの前記第1の直線方向に直交する方向の長さは、当該アライメントパタンの位置に相当する光周波数グリッドに一致したチャネルが照射される領域の当該直交する方向の長さよりも長い
    ことを特徴とする請求項1または2記載の波長選択型光スイッチ。
  9. 前記アライメントパタンは、当該アライメントパタンの周囲よりも低い反射率を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の波長選択型光スイッチ。
  10. 少なくとも1つの入力ポートおよび少なくとも1つの出力ポートからなる入出力光学系と、
    前記入力ポートから入力される入力光を波長に応じて分離させ、分離させた各波長の光を第1の直線上の異なる位置に集光させる分離集光光学系と、
    この分離集光光学系で集光された各波長の光の集光位置にそれぞれ回動可能に支持された複数のミラーを備え、前記ミラーの角度に応じて前記ミラーで反射された光を、前記分離集光光学系を介して前記入出力光学系の出力ポートのうちの任意の出力ポートに導くミラーアレイと
    を備えた波長選択型光スイッチであって、
    前記ミラーアレイは、前記第1の直線上に設けられ、所定の形状のアライメントパタンをさらに備え、
    このアライメントパタンは、
    高い反射率を有する領域と、
    この領域内に形成され、前記領域よりも低い反射率を有し、同一の二等辺三角形の形状を有する第1,第2のパタンとを備え、
    前記第1,第2のパタンは、斜辺を対向させた状態で対向配置され、かつ、斜辺以外の辺のうちの一方が前記第1の直線に沿うように配設され、
    前記第1の直線に沿うように配設された前記第1,2のパタンの斜辺以外の辺は、それぞれ前記第1の直線からの距離が等しい
    ことを特徴とする波長選択型光スイッチ。
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