JP2009103959A - 液体マグネトグラフィ用磁性重合体粒子及び液体マグネトグラフィ用現像剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】水分散性、分散安定性が良好であり、液体マグネトグラフィにおいて高解像度の画像形成及び紙等の記録媒体への非加熱定着が可能な液体マグネトグラフィ用磁性重合体粒子、及び、それを用いた液体マグネトグラフィ用現像剤を提供することである。
【解決手段】少なくとも吸水性樹脂及び磁性粉を含んで構成される液体マグネトグラフィ用磁性重合体粒子である。
【選択図】なし
Description
一方、磁気潜像は容易に磁気的に形成および消去可能であり、刷版が不要なため、コストの低減が可能である。
上記プロセスを用いた画像形成装置として、粉体の磁性トナーを利用したいわゆる乾式の画像形成装置があるが、磁性トナーを液体中に分散させた液体現像剤を用いた画像形成装置(いわゆる「液体マグネトグラフィ」)も検討されており(例えば、特許文献1、2参照)、このプロセスにおいては、トナーが液体中に含まれるため、高画質化のためにトナー粒径を小さくしてもトナークラウド等の問題が発生することがないという利点がある。
すなわち請求項1に係る発明は、少なくとも吸水性樹脂及び磁性粉を含んで構成される液体マグネトグラフィ用磁性重合体粒子である。
請求項2に係る発明によれば、現像性や転写性等に悪影響を及ぼすことなく、より良好な非加熱定着を有する液体マグネトグラフィ用磁性重合体粒子が得られる。
請求項3に係る発明によれば、現像性や転写性等に悪影響を及ぼすことなく、より良好な非加熱定着を有する液体マグネトグラフィ用磁性重合体粒子が得られる。
請求項4に係る発明によれば、吸液性に優れ、容易に膨潤する液体マグネトグラフィ用磁性重合体粒子が得られる。
請求項5に係る発明によれば、液体マグネトグラフィにおいて高解像度の画像形成及び紙等の記録媒体への非加熱定着が可能な液体マグネトグラフィ用現像剤が提供される。
<液体マグネトグラフィ用磁性重合体粒子>
本実施形態の液体マグネトグラフィ用磁性重合体粒子(以下、単に「磁性重合体粒子」もしくは「トナー」と言う場合がある)は、少なくとも吸水性樹脂及び磁性粉を含んで構成されることを特徴とし、前記液体マグネトグラフィ用の現像剤に用いられる粒子状の磁性重合体である。したがって、一定以上の磁力を保持しつつ、水などの水性媒体中にばらつきを抑制して(均一に)分散させることが可能なものである。
なお、上記「磁性重合体粒子」とは、磁性粉が重合体中に分散されてなる磁性粉分散粒子で構成されるものである。
ここで、前記「吸水性樹脂」とは、後述するJIS K7209(1984)に準じた吸水率測定において、吸水率が100%以上である樹脂を意味する。
加えて、前記水性媒体中においては、トナーは吸水して親水性化しているため分散性、分散安定性に優れることから、液体マグネトグラフィに用いることで高画質画像を形成することができる。
(吸水性樹脂)
本実施形態のトナーに用いられる吸水性樹脂は、吸液した液体成分(例えば水、水性溶媒)が一種の樹脂(ポリマー)の可塑剤として作用するため、液体中で軟化・膨潤し、その結果トナーの記録媒体への非加熱定着性が向上する。
なお、本実施形態における吸水率は、JIS K7209(1984)に準じて測定したものである。詳細については後述する。
本実施形態で用いるカルボキシル基を有する単量体としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、メタクリロイルオキシエチルモノフタレート、メタクリロイルオキシエチルモノヘキサヒドロフタレート、メタクリロイルオキシエチルモノマレエートおよびメタクリロイルオキシエチルモノスクシネート、アクリロイルオキシエチルモノフタレート、アクリロイルオキシエチルモノヘキサヒドロフタレート、アクリロイルオキシエチルモノマレエートおよびアクリロイルオキシエチルモノスクシネートなどを挙げることができる。
これらの中では、メタクリロイルオキシエチルモノフタレートを用いることが、後述する疎水性単量体との共重合比のコントロール、重合体粒子中の磁性粉の分散、重合反応の制御性等の観点から好ましい。
さらに、上記3つの構造単位を含む場合、各構造単位(A)、(B)、(C)のモル比は、各々10モル%以上90モル%以下、5モル%以上80モル%以下、5モル%以上80モル%以下とすることが望ましい。
また、吸水性樹脂は架橋構造を含んでいても良い。樹脂中に架橋構造を含ませることにより、吸液量を一定とし過剰な膨潤を抑制することができる場合がある。このような架橋構造は、ジビニルベンゼン、ジ(メタ)アクリレート類等のいわゆる架橋剤を合成時に微量添加したり、架橋剤と共に開始剤を多量添加したりすることで合成することができる。
架橋剤の添加量としては、全単量体成分100質量部に対して0質量部以上5質量部以下であることが望ましく、更には0質量部以上3質量部以下であることがより好適である。
なお、ガラス転移温度は、ASTMD3418−8に準拠して測定された主体極大ピークより求めた。主体極大ピークの測定には、パーキンエルマー社製のDSC−7を用いることができる。この装置の検出部の温度補正はインジウムと亜鉛との融点を用い、熱量の補正にはインジウムの融解熱を用いる。サンプルは、アルミニウム製パンを用い、対照用に空パンをセットし、昇温速度10℃/minで測定を行った。
磁性粉としては、磁性を示すMO・Fe2O3またはM・Fe2O4の一般式で表されるマグネタイト、フェライト等を好適に用いることができる。ここで、Mは2価あるいは1価の金属イオン(Mn、Fe、Ni、Co、Cu、Mg、Zn、Cd、Li等)であり、Mとしては単独あるいは複数の金属を用いることができる。例えばマグネタイト、γ酸化鉄、Mn−Zn系フェライト、Ni−Zn系フェライト、Mn−Mg系フェライト、Li系フェライト、Cu−Zn系フェライトの如き鉄系酸化物を挙げることができる。中でも安価なマグネタイトをより好適に用いることができる。
一般式(1): RmSiYn
(上記式中、Rはアルコオキシ基を示し、mは1乃至3の整数を示し、Yはアルキル基、ビニル基、グリシドキシ基、メタクリル基の如き炭化水素基を示し、nは1乃至3の整数を示す。)
本実施形態の磁性重合体粒子には、更にポリマーの着色を目的とした染料、有機顔料、カーボンブラック等の着色剤、酸化チタンなどを含有させることができる。その場合には磁性粉が分散された前記単量体等の混合物に前記各添加剤を直接混合することもできるし、磁性粉および前記単量体等の混合物にあらかじめ混合し、磁性粉の分散処理と前記各添加剤の分散処理とを同時に行うこともできる。
前記樹脂成分としては、例えば塑性結着樹脂などが挙げられ、具体的には、スチレン、パラクロロスチレン、α−メチルスチレン等のスチレン類の単独重合体又は共重合体(スチレン系樹脂);(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、等のビニル基を有するエステル類の単独重合体又は共重合体(ビニル系樹脂);アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のビニルニトリル類の単独重合体又は共重合体(ビニル系樹脂);ビニルメチルエーテル、ビニルイソブチルエーテル等のビニルエーテル類の単独重合体又は共重合体(ビニル系樹脂);ビニルメチルケトン、ビニルエチルケトン、ビニルイソプロペニルケトン等のビニルケトン類の単独重合体又は共重合体( ビニル系樹脂);エチレン、プロピレン、ブタジエン、イソプレン等のオレフィン類の単独重合体又は共重合体(オレフィン系樹脂);エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、セルロース樹脂、ポリエーテル樹脂等の非ビニル縮合系樹脂、及びこれらの非ビニル縮合系樹脂とビニル系単量体とのグラフト重合体などが挙げられる。これらの樹脂は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの樹脂の中でも、スチレン系樹脂、ビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、オレフィン系樹脂が好ましく、スチレンと(メタ)アクリル酸n−ブチルとの共重合体、(メタ)アクリル酸n−ブチル、ビスフェノールA・フマル酸共重合体、スチレンとオレフィンとの共重合体が特に好ましい。
本発明者等が前述の磁性重合体粒子を得るため、その製造方法について検討した結果、理由は明らかでないが、疎水性単量体と、酸性基を有する単量体とを混合して水中で懸濁重合する場合には、重合中に粒子同士が凝集しやすく、また磁性粉を均一に取り込んだ粒子を形成することが難しいということがわかった。
水溶性アゾ開始剤としては、2,2’−アゾビス[N−(2−ヒドロキシエチル)−2−メチル−プロピオンアミジン]二塩酸塩、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩、2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]二塩酸塩、2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]、4,4’−アゾビス(4−シアノ吉草酸)等が挙げられる。
水溶性過酸化物系開始剤としては、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過酸化水素などが挙げられる。
反応条件としては、例えば、大気圧下で、前記乳化粒子が分散した乳化液を攪拌しながら、40℃乃至100℃の反応温度で1乃至24時間反応させることが、80%程度以上の高い収率で重合体粒子を得る等の観点から好適である。
酸性基量が1.0mmol/gに満たないと、これらを塩構造としても非加熱定着のために十分な吸液性が得られない場合がある。3.5mmol/gを超えると、吸液性が大きくなりすぎ、液体マグネトグラフィに用いる粒子として取り扱いが困難となったり画質が低下したりする場合がある。
本実施形態においては、磁性樹脂複合体粒子の水系分散液に塩基性化合物を添加して処理を行ってもよいし、塩基性化合物が溶解した水系溶液に磁性樹脂複合体粒子を混合して処理してもよい。磁性粉をあらかじめ前記その他の樹脂成分と混合分散し、所謂マスターバッチ化することは、磁性粉の樹脂中への高度な分散と磁性粉の疎水化処理をかねることにもなるので好ましい。中和処理は後述の(方法2)と同様に行うことができる。
塩構造を形成する方法は、前述と同様に、例えば前記樹脂微粒子を、水もしくは水と水溶性有機溶剤との混合液の存在下、塩基性化合物で処理すればよい。本実施形態においては、樹脂微粒子の水系分散液に塩基性化合物を添加して処理を行ってもよいし、塩基性化合物が溶解した水系溶液に樹脂微粒子を混合して処理してもよい。
これらの塩基性化合物は、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。また、処理後の塩基性化合物の除去のしやすさから、無機塩基性化合物を用いることが望ましい。
融合は、例えば前記中和処理を行った樹脂微粒子の水分散液に、所定量の磁性粉や、その他必要に応じて着色剤等の成分を添加し混合する。混合の方法は特に制限されないが、公知の混合方法が利用できる。例えば、ミキサーのごとく、特殊な攪拌羽根を高速で回転させ水性媒体中で樹脂微粒子及び磁性粉等を混合する方法、ホモジナイザーとして知られるローター・ステーターの剪断力で混合する方法、超音波によって懸濁する方法等の機械的な混合方法が挙げられる。
上記非架橋樹脂としては、前述のその他の樹脂で例示したものが好適に利用できる。
また、スチレン−アクリル酸アルキル共重合体やスチレン−メタクリル酸アルキル共重合体も、物性の制御が容易で、後述の磁性粉の混合分散処理がしやすい点で好適に用いられる。
前記融合物は、ろ過などの固液分離工程や、必要に応じて洗浄工程、乾燥工程を経て得ることができる。前記乾燥工程としては、通常の振動型流動乾燥法、スプレードライ法、凍結乾燥法、フラッシュジェット法など、任意の方法を採用することができる。なお、この時点において、粉砕を容易にする観点から、乾燥後の融合物の含水率を5質量%以下に調整することが望ましい。
上記粉砕の方法としては、特に制限されず、例えば、乳鉢、ボールミル、ジェットミル等のそれ自体公知の粉砕処理手段を用いて行うことができる。
個数平均粒径が0.4μmに満たないと、磁性粉の含有率にばらつきが生じ、磁性粉の入らない粒子が増加して画質が低下する場合がある。16μmを超えると、後述する現像剤として水性媒体中に分散させたときに粒径が大きくなりすぎ、画質が低下してしまう場合がある。
酸性基量が0.5mmol/gに満たないと、これらを塩構造としても非加熱定着のために十分な吸液性が得られない場合がある。3.0mmol/gを超えると、吸液性が大きくなりすぎ、液体マグネトグラフィに用いる粒子として取り扱いが困難となったり画質が低下したりする場合がある。
すなわち、本実施形態におけるカルボキシル基量(酸性基量)とは、カルボキシル基が塩構造を形成している場合には、該塩構造に寄与しているカルボキシル基を含めたカルボキシル基量をいう。
水中での体積平均粒径が0.5μmに満たないと、吸液による膨潤が十分でなく、良好な非加熱定着を行うことができない場合がある。20μmを超えると、液体マグネトグラフィ用としては粒径が大きすぎ、画質が低下したり、現像剤としての取り扱いに支障を来たす場合がある。
本実施形態における液体マグネトグラフィ用現像剤(以下、単に「液体現像剤」という場合がある)は、前記の磁性重合体粒子を水などの水性媒体中に分散させた粒子分散液である。
水性媒体としては、水、若しくは水にメタノール、エタノール等の水溶性有機溶媒を加えたものが好適に用いられる。この中でも水単独が特に好ましい。水溶性有機溶媒を添加する場合の添加量は、分散させる磁性重合体粒子の性状にもよるが、全溶媒に対し30質量%以下が望ましく、10質量%以下がより好適である。
具体的に、上記界面活性剤としては、例えばアニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤等、いずれの公知の界面活性剤も使用可能である。また、ポリシロキサンオキシエチレン付加物等のシリコーン系界面活性剤;パーフルオロアルキルカルボン酸塩、パーフルオロアルキルスルホン酸塩、オキシエチレンパーフルオロアルキルエーテル等のフッ素系界面活性剤;スピクリスポール酸やラムノリピド、リゾレシチン等のバイオサーファクタント;等も挙げられる。
さらに、水性媒体に導電率、pHの調整等を目的として、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム等のアルカリ金属類の化合物、水酸化アンモニウム、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、エタノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等の含窒素化合物、水酸化カルシウム等のアルカリ土類金属類の化合物、硫酸、塩酸、硝酸等の酸、硫酸アンモニウム等の強酸と弱アルカリの塩等の添加が可能である。
このため、上記液体現像剤を用いた場合には、液中でのミクロな表面張力のばらつきがなく、しかも現像時の磁気力に対する粒子の移動性も粒子間でばらつきが小さいため、現像時の画質(濃度均一性、細線再現性等)向上に有効である。
まず、主溶媒の水と前記各添加剤とを含む分散媒をマグネチックスターラー等を用いて調製し、これに前記磁性重合体粒子を分散させる。分散には公知の方法が適用できる。すなわち、ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミル等の分散機が使用できる。また、ミキサーのごとく、特殊な攪拌羽根を高速で回転させ分散させる方法、ホモジナイザーとして知られるローター・ステーターの剪断力で分散する方法、超音波によって分散する方法等が挙げられる。
本実施形態の液体現像剤が適用される画像形成プロセスは、いわゆる電子写真プロセスや、誘電体上にイオンなどで静電潜像を形成するプロセス(イオノグラフィ)、帯電した誘電体にサーマルヘッドの熱により画像情報に応じて静電潜像を形成するプロセスなど、静電潜像を利用するものではなく、像保持体上に磁気潜像を形成してトナー像を形成するプロセスであり、その構成は、現像剤として水性媒体を含む液体現像剤を用いる以外特に制限されない。
下記において、前述の本実施形態における液体マグネトグラフィ用現像剤を用いた磁気現像プロセスによる画像形成装置を簡単に説明する。
以下、この画像形成装置100の動作について簡単に説明する。
現像装置14は、現像ローラ(現像剤供給手段)14aと現像剤貯蔵容器(現像剤貯留手段)14bとを含んで構成される。現像ローラ14aは、現像剤貯蔵容器14bに貯蔵される液体現像剤24に一部が浸るようにして設けられる。
液体現像剤24中では、トナー粒子は均一に分散されているが、例えば液体現像剤24を、さらに現像剤貯蔵容器14b内に設けられる撹拌部材によって所定の回転速度で撹拌し続けることで、液体現像剤24中のトナー粒子の濃度の位置ばらつきは低減される。これにより図の矢印A方向に回転する現像ローラ14aには、トナー粒子の濃度バラツキが低減された液体現像剤24が供給される。
中間転写体16への転写は、トナー粒子が電荷をほとんど有していないため、シアリング転写(非電界転写)により行うことが好適である。具体的には、矢印B方向に回転する磁気ドラム10と矢印C方向に回転する中間転写体16とを一定のニップ(移動方向の接触幅を有する接触面)を持って接触させ、トナー像26に対して磁気ドラム10との磁気力以上の吸着力により中間転写体上にトナー像26を移行させる。このとき、磁気ドラム10及び中間転写体16間に周速差を設けてもよい。
転写定着ローラ28は、中間転写体16とによって用紙30を挟み、中間転写体16上のトナー像を用紙30に密着させる。これによって用紙30にトナー像を転写し、同時に用紙上にトナー像を定着させることができる。トナー像の定着は、現像剤として本実施形態の液体マグネトグラフィ用現像剤を用いているため、非加熱で加圧によってのみ行うことができる。この場合、転写定着ローラ28による中間転写体16への押圧力は0.05MPa以上10MPa以下とすることが望ましい。なお、本実施形態とは異なり、別途定着装置を設ける場合にも、例えば定着ローラ間の押圧力は上記と同程度とすることが望ましい。
消磁装置20は、磁気ドラム10に形成された磁気潜像22を消去する。前記クリーナ18と消磁装置20とによって磁気ドラム10は画像形成前の磁性層の帯磁状態にばらつきがない状態に戻される。以上の動作を繰返すことによって、前記情報機器から次々に送られてくる画像を連続的に短時間で形成する。なお、上記画像形成装置100に備えられる磁気ヘッド12、現像装置14、中間転写体16、転写定着ローラ28、クリーナ18及び消磁装置20は、すべて磁気ドラム10の回転速度と同期をとって動作されている。
なお、上記磁気ドラム10表面の接触角は、接触角計(協和界面科学(株)製:CA−X)を用い、25℃、50%RHの環境下で、純水を磁気ドラムの表面に3.1μl滴下し、15秒後の接触角を求めたものである。
まず、下記実施例において示される各特性値の測定方法について説明する。なお、既に記載済みの測定方法については省略する。
(吸水率)
吸水率は、JIS K7209(1984)に準じて以下のように測定した。
まず、乾燥した樹脂粒子をビーカーに入れる。ここにイオン交換水を入れ、23℃で24時間浸漬させる。この粒子分散液を遠心分離管に移し、遠心沈降して粒子をケーキ化する。分離した上ずみを除去し、ケーキの上に残存する余分な水分を濾紙で吸い取る。このときの遠心分離管の質量M2(mg)を秤量した後、40℃で24時間真空乾燥して乾燥後の遠心分離管の質量M1(mg)を秤量する。これらの測定値から、下式(1)に従って吸水率C(%)を算出した。
吸水率C(%)=〔(M2−M1)/(M1−M3)〕×100 ・・・ 式(1)
(ここで、M3は遠心分離管の質量(mg)である。)
−重合体粒子の場合−
まず、重合体粒子を秤量してキャップ付き試験管に入れ、DMF5mlを加え、超音波スターラーを用いて1時間分散した。分散液全量をコニカルビーカーに集め、指示薬としてフェノールフタレイン(和光純薬(株)製)を用いて、0.1Mのエタノール性水酸化カリウム溶液(和光純薬(株)製)を滴下した。
また、重合体粒子を用いないブランク実験も行い、その差分から下式(2)に従って酸性基量(mmol/g)を算出した。
上記式(2)中、Eはブランク実験での水酸化カリウム溶液滴下量(ml)、Fはサンプルの水酸化カリウム溶液滴下量(ml)、fは水酸化カリウム溶液のファクター、Wは重合体粒子の重量(g)を各々表す。
磁性重合体粒子を10倍量のイオン交換水に再分散し、1N塩酸を加えてpHを3にした。このまま1時間室温で攪拌を続け、濾過後、10倍量のイオン交換水で繰り返し洗浄した。遠心分離後、60℃で凍結乾燥した。得られた重合体粒子を秤量してキャップ付き試験管に入れ、0.1Mのエタノール性水酸化カリウム溶液(和光純薬(株)製)を一定量加え、常温で3時間反応させた。
これを3000rpmで5分間遠心分離して粒子と上澄みとに分けた後、粒子を更にエタノール(和光純薬(株)製)で超音波分散と遠心分離を繰り返し洗浄し、上澄みと洗浄液とをコニカルビーカーに集め、指示薬にメチルオレンジ(和光純薬(株)製)を用いて0.1Mの2−プロパノール性塩酸溶液(和光純薬(株)製)で滴定した。
カルボキシル基量=((B−A)×0.1×f)/(x−(x×C/100)) ・・・ 式(2’)
上記式(2’)中、Bはブランク実験での水酸化カリウム溶液滴下量(ml)、Aはサンプルの水酸化カリウム溶液滴下量(ml)、fは水酸化カリウム溶液のファクター、xは磁性重合体粒子の重量(g)、Cは粒子中の磁性粉含有率(%)である。
(磁性重合体粒子の製造)
冷却管、窒素導入管、温度計を設置した2Lの三口フラスコに、イオン交換水1000部を入れた。ここに、界面活性剤(花王社(株)製、ペレックスCS、固形分濃度:75%)6.0部及び重合開始剤(和光純薬社製、過硫酸カリウム)1.5部を加えて溶解させた。系内を窒素雰囲気にした後、スチレン(和光純薬(株)製)4.5部、メタクリル酸ブチル(和光純薬(株)製) 18.5部、フタル酸モノ−2−(メタクリロイルオキシ)エチル(三菱レイヨン(株)製、アクリエステルPA)72.0部及びジビニルベンゼン(和光純薬(株)製、純度:55%)1.1部を混合し、この混合物を投入した。
得られた磁性粉混合体(融合体)をボールミルポットに入れ、直径が10mmのジルコニアボールで粉砕し、分級操作を行って、個数平均粒径が3μmの磁性重合体粒子を得た。この磁性重合体粒子の酸性基量は2.1mmol/gであった。
上記磁性粒子5部に対し純水100部に加え、液体マグネトグラフィ用現像剤を得た。この液体現像剤作製において、粒子が水面に浮いたり容器壁面に堆積したりすることなく、粒子全体が良好に水中に再分散し、分散性は良好であった。
図1に示した構成の画像形成装置100を用意し、現像剤として前記液体現像剤を用いて、現像性、定着性等の評価を行った。
磁気ドラム10としては、アルミドラム上に、下地層としてNi−Pを膜厚15μm、磁気記録層としてCo−Ni−Pを膜厚0.8μmとなるようにめっきし、さらにその表面に、Ni−P−PTFE微粒子によるフッ素潤滑めっきを行い膜厚1.5μmの保護層を形成した。なお、前記磁気記録層の保持力は400Oe、残留磁束密度は7000Gであった。
この磁気ドラム10表面に対する、25℃、50%RHにおける純水の接触角は110度であった。
・磁気ドラム線速:100mm/秒。
・現像ローラ周速/磁気ドラム周速比:1.2。
・転写条件(中間転写):中間転写体の磁気ドラムへの押圧力を0.147MPa(1.5kgf/cm2)に設定。
・転写定着条件:中間転写体に対する転写定着ローラの押圧力を0.245MPa(2.5kgf/cm2)に設定。
また、前記ベタ画像部分について、クリース法やひっかき法により定着性を評価したところ、十分な定着性を有していることが確認できた。
(磁性重合体粒子の製造)
実施例1で作製した重合体粒子を、中和処理を行わずに凍結乾燥を行った。一方、磁性粉(戸田工業(株)製、MTS010)200部にスチレンアクリル樹脂(積水化学社製、商品名:エスレックP−SE−0020)200部を加え、加圧ニーダーで溶融混練して、磁性粉が一次分散された磁性粉マスターバッチ(磁性粉含有率:50%)を作製した。
上記磁性粒子5部に対し、実施例1と同様にして液体マグネトグラフィ用現像剤を得た。この液体現像剤作製において、粒子が水面に浮いたり容器壁面に堆積したりすることなく、粒子全体が良好に水中に再分散し、分散性は良好であった。
(磁性重合体粒子の製造)
実施例1の磁性重合体粒子の製造において、ジビニルベンゼン(和光純薬(株)製、純度:55%)1.1部を2.0部とした以外は同様にして重合体粒子を得た。この重合体粒子の酸性基量は2.0mmol/gであり、吸水率は120%であった。
また、実施例1と同様にして中和処理を行った後、同様に磁性粉との混合、融合、粉砕を行い、個数平均粒径が5μmの磁性重合体粒子を得た。この磁性重合体粒子の酸性基量は1.8mmol/gであった。
得られた磁性重合体粒子を用いて、実施例1と同様にして液体現像剤を作製した。このときの現像剤中の磁性重合体粒子の体積平均粒径は、作製後で6μmであり、現像剤作製から30日放置後で6μmであった。
(磁性重合体粒子の製造)
実施例1の磁性重合体粒子の製造において、ジビニルベンゼンを用いない以外は実施例1と同様にして重合体粒子を得た。この重合体粒子の酸性基量は2.5mmol/gであり、吸水率は6000%であった。
また、実施例1と同様にして中和処理を行った後、同様に磁性粉との混合、融合、粉砕を行い、個数平均粒径が3μmの磁性重合体粒子を得た。この磁性重合体粒子の酸性基量は2.5mmol/gであった。
得られた磁性重合体粒子を用いて、実施例1と同様にして液体現像剤を作製した。このときの液体現像剤中の磁性重合体粒子の体積平均粒径は、作製後で12μmであり、現像剤作製から30日放置後で15μmであった。
(磁性重合体粒子の製造)
実施例1の磁性重合体粒子の製造において、スチレンを23.5部、メタクリル酸ブチルを24.0部、フタル酸モノ−2−(メタクリロイルオキシ)エチルを47.0部、ジビニルベンゼン2.2部に変更した以外は、実施例1と同様にして重合体粒子を得た。この重合体粒子の酸性基量は0.89mmol/gであり、吸水率は90%であった。
また、実施例1と同様にして中和処理を行った後、同様に磁性粉との混合、融合、粉砕を行い、個数平均粒径が5μmの磁性重合体粒子を得た。この磁性重合体粒子の酸性基量は0.82mmol/gであった。
得られた磁性重合体粒子を用いて、実施例1と同様にして液体現像剤を作製した。このときの現像剤中の磁性重合体粒子の体積平均粒径は、作製後で5μmであり、現像剤作製から30日放置後で5μmであった。
12 磁気ヘッド(磁気潜像形成手段)
13 規制部材
14 現像装置(現像剤供給手段)
15 攪拌部材
16 中間転写体
18 クリーナ
20 消磁装置(消磁手段)
22 磁気潜像
24 液体現像剤
26 トナー像
28 転写定着ローラ(転写手段)
29 定着像
30 記録媒体
Claims (5)
- 少なくとも吸水性樹脂及び磁性粉を含んで構成されることを特徴とする液体マグネトグラフィ用磁性重合体粒子。
- 前記吸水性樹脂の吸水率が、200%以上5000%以下であることを特徴とする請求項1に記載の液体マグネトグラフィ用磁性重合体粒子。
- 水中での体積平均粒径が、0.5μm以上20μm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の液体マグネトグラフィ用磁性重合体粒子。
- 前記吸水性樹脂が酸性基を有し、該酸性基の一部または全部が塩構造を形成していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の液体マグネトグラフィ用磁性重合体粒子。
- 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の液体マグネトグラフィ用磁性重合体粒子と、水性媒体と、を含むことを特徴とする液体マグネトグラフィ用現像剤。
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