JP2009103935A - 粘土細工キット - Google Patents
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Abstract
【課題】工作中に、幼児などが誤って口に入れても安全で、空気中に長時間置いても脆化しにくく、シート状にしての造形にも適し、かつ弾性に優れ安全性の高い造形物を作ることができるものであって、新しい創作分野を実現する粘土細工キットを提供すること。
【解決手段】大気中で加硫可能な加硫剤を配合して混錬した未加硫状態の熱加硫型シリコーンゴムを含有する粘土状の造形用固形物(2)で着色された薄板状のものを含む粘土細工キット(1)とすること。
【選択図】図1
【解決手段】大気中で加硫可能な加硫剤を配合して混錬した未加硫状態の熱加硫型シリコーンゴムを含有する粘土状の造形用固形物(2)で着色された薄板状のものを含む粘土細工キット(1)とすること。
【選択図】図1
Description
本発明は、主として幼児や子供の教育現場での工作や美術造形などに用いることのできる粘土細工キットに関する。
従来、粘土細工キットに含まれる粘土の種類には、紙粘土や油粘土、ゴム粘土、小麦粘土、土粘土、樹脂粘土などがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−142990号公報(0007段落)
しかし、油粘土やゴム粘土は、造形して完成させた後も外圧を加えると変形して復元しないという問題があった。紙粘土や土粘土、樹脂粘土、小麦粘土は、造形時にべたついたり、時間が経つと水分が抜けてしまい薄く伸ばして造形するのに不向きであるという問題があり、また、完成物を幼児などが投げたりすると壊れたり人にあたったとき怪我をする恐れがあるという問題があった。また、油粘土や樹脂粘土などは、幼児が誤って食べてしまうと健康を害するおそれがあるという問題があった。
したがって、本発明の第1の目的は、誤って口に入れても安全で、空気中に長時間置いても脆化しにくく、シート状にしての造形にも適し、かつ弾性に優れ安全性の高い造形物を作ることができる粘土細工キットを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、次のように構成したものである。
本発明の第1の態様は、大気中で加硫可能な加硫剤を配合して混錬した未加硫状態の熱加硫型シリコーンゴムを含有する粘土状の造形用固形物を含むことを特徴とする粘土細工キットを提供するものである。
前記造形用固形物が着色された薄板状であることが好ましい。さらに、前記造形用固形物が、少なくとも2色以上の複数個含まれ、前記造形用固形物同士の間にシートを挟んで重ね、前記造形用固形物を出し入れ可能に収納する蓋つきのケースに収納してあることが好ましい。
本発明の第2の態様は、大気中で加硫可能な加硫剤を配合して混錬した未加硫状態の熱加硫型シリコーンゴムを含有する粘土状の造形用固形物芯材に巻きつけて造形物を作成する工程、前記造形物を加熱する工程、前記芯材を外す工程を含むことを特徴とするシリコーンゴム容器の製造方法を提供するものである。
本発明の第3の態様は、熱加硫型シリコーンゴムに、大気中で加硫可能な加硫剤を配合して混錬し、未加硫の状態で、工作用粘土として使用することを特徴とするシリコーンゴム使用方法を提供するものである。
本発明の粘土細工キットは、上述したとおりであるので、誤って口に入れても安全で、空気中に長時間置いても脆化しにくく、シート状にしての造形にも適し、かつ弾性に優れ安全性の高い造形物を作ることができる。
以下に、添付した図面を参照しながら、本発明の好適な実施例の構成及び作用を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1に係る粘土細工キットを示す構成図である。本実施例の粘土細工キット1は、ケース3に入った造形用固形物2のセットであって、造形用固形物2は、加硫剤を配合して混錬した未加硫状態の熱加硫型シリコーンゴムを含有する粘土状の造形用固形物である。粘土細工キットには、へらや型などが含まれてもよい。本実施例において、加硫剤は、大気中で加硫可能な加硫剤、詳細には、生ゴムを空気雰囲気下で加圧せずに加熱により架橋反応をさせて弾性ゴムにするものである。造形用固形物2は、それぞれ、工作しやすいように薄板状にしてあり、また、創作力を発揮できるよう多色の造形用固形物2が、1つのケース3にセットされている。本実施例では、赤色、青色、黄色、オレンジ色、緑色、白色の6色の、厚みが5mm〜8mm程度の造形用固形物2が、分離シート4で互いにくっつかないように重ねて、色別に、ケース3内に並べて収納されている。図1においては、分離シート4は省略してある。図1は粘土細工キット1の中から3枚の造形用固形物2をケース3から取り出したときの図である。ケース3は、造形用固形物2を出し入れ可能に収納する蓋つきのケースで、内部に仕切りを有する透明なポリプロピレン等のケースである。蓋つきであるので、静電気で埃が造形用固形物に付着することを防止できる。分離シート4はシリコーンゴムに付着せず柔軟性に優れた、塩化ビニル等の薄いシートである。
本実施例では、造形用固形物2は、未加硫状態の熱加硫型シリコーンゴム(ミラブル型)に大気中で加硫可能な加硫剤(N−23:信越化学工業(株)製)を配合し、ゴム用の2本ローラーで混練して薄板状にしたものである。混練時に着色剤を添加すると、均一な着色済み造形用固形物となる。着色剤には、安全テストで無害であることが判明したものを使用する。アルミ等のラメを混合してもよい。シリコーンゴムとしては様々な硬さのものを使うことができる。
造形用固形物2は餅程度の軟らかさの生地で、薄く延ばしたり、手でちぎったり鋏で切ったり、手やへらなどで形を作ったり表面に模様を描いたりすることができる。クッキーのように型抜きすることもできる。また、工作中に誤って口に入れても消化されずに便として出てくるので安全である。したがって、幼い子供が粘土細工するのに適しており、幼稚園や小学校などでも使用可能である。表面に埃やごみが付着したら、アルコールやトルエン等で除去可能である。金型に流し込む必要がなく、様々な造形方法で造形物を作れるため、創作性に富む。
また、造形用固形物2は粘性が大きいため、2色以上を使ってマーブル状にすることもでき、創作バリエーションが豊かである。また、ガラスタンブラーや陶製コップ、木棒、金属筒、耐熱樹脂コップなどを芯材として巻きつけて容器を作ることができる。また、ガラスビーズをつけることもできる。薄片にして細かいパーツを作ったり、様々な色のパーツを重ね付けできるので、新しい分野の美術品を作ることができる。
形を作った後は、ヘアドライヤーやオーブントースターで、120℃〜180℃で5分〜20分程度加熱して、白っぽくなったら加熱を終了し、放置して冷まし、色が戻ったら完成物となる。陶器の皿やアルミホイルなどのうえにのせて加熱することができる。加熱温度が低くて済むので、ホットプレートを使うこともできる。形を作った後に、フライパンに入れた皿の上に載せてふたをして加熱してもよい。型に流し込んだりする必要がないので、ねじりの入ったブレスレットなども作ることができ、造形の自由度が高い。アルミのラメを入れた造形用固形物でも、加熱温度が低く圧力がかからないのでアルミが酸化せず、装飾性を損なわない。ガラスタンブラー等を芯材にしたときは、加熱後に芯材を抜く。ゴム弾性により伸び縮みするため容易に芯を外しやすい。完成物は、ガラスや陶器、木、耐熱樹脂にはくっつかず、金属や紙にもくっつきにくい。金属に一部のゴムが付着してもこすれば除去でき、紙が完成物の表面に残っても水でふやかして除去することができる。
造形用固形物2は、薄板状で1年以上大気中に放置しておいても、脆化せず、造形が容易で、しかし成形後の加熱で大気中で十分架橋するため、耐久性に優れている。樹脂粘土と違い、水分が入っていないので、シート状に薄く延ばして放置していても水分が抜けて自然硬化して脆化するというおそれがなく、厚さ0.5mm〜2mmのシート状に伸ばしても、自然硬化しないので、1週間以上シリコーンゴムを合成した時点でのやわらかさと粘り気を保つことができる。本発明の実施例1に係る粘土細工キットは、熱加硫型シリコーンゴムに、大気中で加硫可能な加硫剤を配合して混錬し、未加硫の状態で、工作用粘土として使用するものであり、シリコーンゴムの有用な使用方法である。
図2は、本発明の実施例1に係る粘土細工キットで作成したシリコーンゴム造形物の一例である。シリコーンゴム造形物5は、造形用固形物2を、薄く伸ばしたり手でちぎったりはさみやカッターで切り出し、紙筒を芯材として造形用固形物2から切り出して成形した造形パーツを巻きつけ、さらに別の造形パーツを重ね貼りして、花瓶の形に造形物を成形する工程、成形した造形物をオーブントースターで160℃で10分加熱する工程、加熱後に芯材を造形物から抜いて外す工程を経て製造された容器である。加熱温度及び時間は、造形物の生地が架橋反応するのに必要な熱量を与える程度で足りる。
同様な方法で、花瓶のほか、様々な容器を作ることができる。また、粘土細工キットにより、ブレスレット等のアクセサリー、キーホルダーなど、様々な形状のシリコーンゴム造形物を作ることができる。いずれも、完成物であるシリコーンゴム造形物は、応力を与えると変形するので、壊れにくいし、ゴム弾性に優れるので、外圧を加えて変形してもすぐに復元できる。また柔らかく、エネルギー吸収力が大きいので、幼児などが投げたり踏んだりしても、破損したり人体や器物を傷つけないので、怪我をする恐れがなく、安全性が高い。さらに、高い伸び率を有するので、腕にぴったりしたブレスレットなどを作ることができる。また、ガラスや木、プラスチックなどと異なり、従来の容器では得られなかった触感を実現できる。
本実施例によれば、誤って口に入れても安全で、空気中に長時間置いても脆化しにくく、シート状にしての造形にも適し、かつ弾性に優れ安全性の高い造形物を作ることができる。
以上、本発明の好適な実施例について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されず、その発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能である。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範囲内において、各種の変更例又は修正例に想到しうることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1 手造りキット
2 造形用固形物
3 ケース
4 分離シート
5 シリコーンゴム造形物
2 造形用固形物
3 ケース
4 分離シート
5 シリコーンゴム造形物
Claims (5)
- 大気中で加硫可能な加硫剤を配合して混錬した未加硫状態の熱加硫型シリコーンゴムを含有する粘土状の造形用固形物を含むことを特徴とする粘土細工キット。
- 前記造形用固形物が着色された薄板状であることを特徴とする請求項1記載の粘土細工キット。
- 前記造形用固形物が、少なくとも2色以上の複数個含まれ、前記造形用固形物同士の間にシートを挟んで重ね、前記造形用固形物を出し入れ可能に収納する蓋つきのケースに収納してあることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の粘土細工キット。
- 大気中で加硫可能な加硫剤を配合して混錬した未加硫状態の熱加硫型シリコーンゴムを含有する粘土状の造形用固形物芯材に巻きつけて造形物を作成する工程、前記造形物を加熱する工程、前記芯材を外す工程を含むことを特徴とするシリコーンゴム容器の製造方法。
- 熱加硫型シリコーンゴムに、大気中で加硫可能な加硫剤を配合して混錬し、未加硫の状態で、工作用粘土として使用することを特徴とするシリコーンゴム使用方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007275770A JP2009103935A (ja) | 2007-10-23 | 2007-10-23 | 粘土細工キット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007275770A JP2009103935A (ja) | 2007-10-23 | 2007-10-23 | 粘土細工キット |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010001673U Continuation JP3159801U (ja) | 2010-03-15 | 2010-03-15 | 粘土細工キット |
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Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=40705671
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007275770A Pending JP2009103935A (ja) | 2007-10-23 | 2007-10-23 | 粘土細工キット |
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JP (1) | JP2009103935A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011184532A (ja) * | 2010-03-08 | 2011-09-22 | Tigers Polymer Corp | 粘土状造形材料およびその架橋方法 |
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2007
- 2007-10-23 JP JP2007275770A patent/JP2009103935A/ja active Pending
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