JP2009103911A - Method of manufacturing display panel - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、表示パネルの製造方法に関し、特に端部にガスバリア層を有する表示パネルの製造方法に関する。 The present invention relates to a method for manufacturing a display panel, and more particularly to a method for manufacturing a display panel having a gas barrier layer at an end portion.
フィルム基板間に液晶が封入された液晶セルにおいて、液晶が封入された領域内へ気体が進入し、気泡が発生する場合がある。ここで液晶セルとは液晶パネルのうち偏光板を除いた構造をいう。 In a liquid crystal cell in which liquid crystal is sealed between film substrates, gas may enter a region where liquid crystal is sealed and bubbles may be generated. Here, the liquid crystal cell refers to a structure excluding the polarizing plate in the liquid crystal panel.
気泡の発生を抑制する方法として、液晶セルの端部にエポキシ接着剤をガスバリア層として設けて、液晶セルの端部からガスが液晶セル内に侵入しないようにする方法が知られている(例えば、特許文献1)。しかしながら、エポキシ接着剤等の有機材料では、気体の進入を完全に防止することはできず、依然として液晶セル内への気体の進入による気泡の発生が生じる場合があった。 As a method of suppressing the generation of bubbles, a method is known in which an epoxy adhesive is provided as a gas barrier layer at the end of a liquid crystal cell so that gas does not enter the liquid crystal cell from the end of the liquid crystal cell (for example, Patent Document 1). However, organic materials such as epoxy adhesives cannot completely prevent the ingress of gas, and bubbles may still be generated due to the ingress of gas into the liquid crystal cell.
また、2枚の基板間にエレクトロルミネセンス(EL:Electro Luminescence)が得られる発光材料からなる薄膜を配置し、その端面に、水蒸気の進入を防止するためにガスバリア層としてDLC(Diamond like Carbon)膜を形成することが知られている(例えば、特許文献2)。 In addition, a thin film made of a light emitting material capable of obtaining electroluminescence (EL) is disposed between two substrates, and DLC (Diamond like Carbon) is used as a gas barrier layer on its end face to prevent water vapor from entering. It is known to form a film (for example, Patent Document 2).
図1は、液晶セルの製造工程の一部を説明するための図である。 FIG. 1 is a diagram for explaining a part of the manufacturing process of the liquid crystal cell.
図1(a)に示すように、第1の基板111、第1の透明電極パターン112、第1の配向層113、液晶層114、第2の配向層115、第2の透明電極パターン116、第2の基板117、複数の球スペーサ118及びシール材119等を有する液晶セル110が複数同時に形成され、その第1の基板111及び第2の基板117の外部には、気体の侵入を防止するための第2のガスバリア層121及び第3のガスバリア層122がプラズマコーティング方式によって形成されている。
As shown in FIG. 1A, a
その後、図1(a)において、矢印a及びbに示す部分がカッター(不図示)によって切断され、液晶セル110が個々に切り出されることとなる。ここで、カッターによって切断されることによって、点線c及びdで示した第2のガスバリア層121の部分、及び点線e及びfで示した第3のガスバリア層122の部分等に割れが生じる場合がある。
Thereafter, in FIG. 1A, portions indicated by arrows a and b are cut by a cutter (not shown), and the
また、図1(b)は、カッターによって切断された液晶セル110の端面の一部拡大図であるが、図示するように、切断面には、深さ1μm程度の細かい溝gが多数形成される場合がある。この溝gは、微視的にみて、柔軟性のある基板を先端の丸い刃でひきちぎるように切断するために生じるものと考えられる。
FIG. 1B is a partially enlarged view of the end face of the
したがって、溝gの深さが深い場合には、液晶セル110の端部に、そのまま無機ガスバリア層をコーティングしても、溝gの部分までコーティングすることができず、溝gの部分からの気体の進入を完全に防止することができないという不具合が生じる場合がある。
Therefore, when the depth of the groove g is deep, even if the end portion of the
さらに、第1の基板111及び第2の基板117の切断箇所近傍(図1の点線c〜f)では、第2及び第3ガスバリア層121及び122に割れが生じる場合があり、液晶セル110の端部だけにガスバリア層を設けても、その割れの部分から気体が進入してしまうという不具合が生じる場合がある。また、第2及び第3のガスバリア層121及び122の上にはそれぞれ粘着層を介して偏光板が配置されることとなるが、粘着層から発生した気体が、上述した第2及び第3ガスバリア層121及び122の割れの部分から液晶セル内に進入してしまうという不具合も生じる可能性がある。
Further, in the vicinity of the cut portion of the
そこで、本発明は、液晶セルの端部及び切断箇所近傍から気体が進入するのを効果的に防止することを可能とする表示パネルの製造方法を提供することを目的とする。 Accordingly, an object of the present invention is to provide a method for manufacturing a display panel that can effectively prevent gas from entering from the end of a liquid crystal cell and the vicinity of a cut portion.
上記目的を達成するために、本発明に係る液晶パネルの製造方法では、第1基板と、前記第1基板と対向して配置された第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に配置されたシール部材とを有する表示パネルの製造方法であって、前記パネルの端部と、上部及び下部の一部に平坦化層を形成する工程と、前記平坦化層を覆ってガスバリア層を形成する工程とを有することを特徴とする。さらに、本発明に係る他の液晶パネルの製造方法では、第1基板と、前記第1基板と対向して配置された第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間に配置されたシール部材とを有する表示パネルの製造法であって、前記パネルの端部と、上部及び下部の一部にガスバリア層を形成する工程とを有することを特徴とする。 In order to achieve the above object, in a method of manufacturing a liquid crystal panel according to the present invention, a first substrate, a second substrate disposed to face the first substrate, the first substrate, the second substrate, A display panel having a sealing member disposed between the substrate, a step of forming a planarizing layer on an end of the panel, and a part of the upper part and the lower part, and covering the planarizing layer And a step of forming a gas barrier layer. Furthermore, in another method for manufacturing a liquid crystal panel according to the present invention, the first substrate, the second substrate disposed opposite to the first substrate, and the first substrate and the second substrate are disposed. A method of manufacturing a display panel having a sealed member, which includes a step of forming a gas barrier layer on an end portion of the panel and part of an upper portion and a lower portion.
本発明に係る液晶パネルの製造方法にしたがって製造された表示パネルでは、表示パネルの端部及び切断箇所近傍からの気体の進入を防止することが可能となり、表示領域内に気泡が発生することを回避することができる。 In the display panel manufactured according to the method for manufacturing a liquid crystal panel according to the present invention, it is possible to prevent gas from entering from the edge of the display panel and the vicinity of the cut portion, and bubbles are generated in the display area. It can be avoided.
以下図面を参照して、本発明に係る表示パネルの製造方法について説明する。実施例1では、表示パネルの一例として液晶パネルの端部に平坦化層、無機ガスバリア層及び有機ガスバリア層を形成する方法について説明し、実施例2では、液晶パネルの端部に平坦化層及び無機ガスバリア層を形成する方法について説明し、実施例3では、液晶パネルの端部に無機ガスバリア層のみを形成する方法について説明する。 A display panel manufacturing method according to the present invention will be described below with reference to the drawings. In Example 1, a method for forming a planarization layer, an inorganic gas barrier layer, and an organic gas barrier layer on an end portion of a liquid crystal panel as an example of a display panel will be described. In Example 2, a planarization layer and an end portion of a liquid crystal panel A method for forming the inorganic gas barrier layer will be described. In Example 3, a method for forming only the inorganic gas barrier layer at the end of the liquid crystal panel will be described.
図2は、本発明の実施例1に係る液晶パネルの概略断面図である。 FIG. 2 is a schematic cross-sectional view of the liquid crystal panel according to Embodiment 1 of the present invention.
液晶パネル100は、液晶セル110、液晶セル110の上面x上に配置された第1の偏光板130、第1の偏光板130を固定するための第1の粘着層132、液晶セル110の下面y上に配置された第2の偏光板131、第2の偏光板131を固定するための第2の粘着層133、液晶セル110の上面xの一部(切断箇所近傍)、下面yの一部(切断箇所近傍)、及び端部z(切断面)を覆うように配置された第1ガスバリア層140等から構成される。
The
液晶セル110は、第1の基板111、第2基板117、シール材119、第1及び第2の基板111及び117の間隔を保持するために複数配置された球スペーサ118、第1及び第2の基板111及び117とシール材119との間に封入された液晶層114、第1の基板111の上に配置された第2のガスバリア層121、第2の基板117の上に配置された第3のガスバリア層122等を有している。また、第1の基板111上には、第1の透明電極パターン112及び第1の配向膜113が形成され、第2の基板117上には、第1の透明電極パターン112に対向した第2の透明電極パターン116及び第2の配向膜115が形成されている。なお、説明のために、図2における縮尺は実際と異なる場合がある点に留意されたい。
The
液晶114には、一般的に用いられているTN(ツイステッドネマティック)液晶等が用いられる。
As the
第1及び第2の基板111及び117は、可撓性であって、厚さ100μmのポリカードネイト樹脂によって形成されている。しかしながら、第1及び第2の基板111及び117は、これに限定されるものではなく、変性アクリル樹脂、ポリメタクリル樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂、ポリエチレンレテフタレート樹脂、ノルボルテン樹脂、ガラス等であっても良く、厚さを50〜250μmとすることができる。
The first and
第1及び第2の透明電極パターン112及び116は、第1及び第2の基板111及び117上に、それぞれスパッタリング法によって、厚さ約0.03μmのITOから構成された透明導電膜を形成し、その後エッチングによって不要な部分を除去することによってパターン化されている。第1及び第2の透明電極パターンへは、所定の配線が施され、液晶パネル100の表示駆動制御部(不図示)から所定の電圧が印加されるように構成されている。液晶パネル100の表示駆動制御部は、第1及び第2の透明電極パターン112及び116間に、所定の電圧を印加することによって、液晶層114を透過モードと非透過モードとの間で、切り換えを行うことができるように構成される。
The first and second
第2及び第3のガスバリア層121及び122は、二酸化シリコンから構成され、液晶セルの製造時にスパッタリング法によって、第1及び第2の基板111及び117上に成膜される。
The second and third
第1のガスバリア層140は、平坦化層141、無機物からなる無機ガスバリア層142及び有機保護層143から構成される。なお、図2では、液晶パネル100の一部の断面図のみを示しているが、ガスバリア層140は、液晶セル110の周囲のほぼ全てに配置されているものとする。
The first
平坦化層141として、有機物であるエポキシ樹脂を主成分とするガスバリア性樹脂である「マクシーブ」(登録商標)を用い、乾燥時の膜厚が約5〜10μmとなるように塗布する。上述したように、液晶セル110の上面x及び下面yの切断箇所近傍では、切断時に発生した割れが生じている場合があり、そのままでは割れの部分から気体が進入してしまう恐れがある。さらに、その割れの部分にさらに無機ガスバリアをスパッタリング等によってコーティングしようとしても、割れの部分が無機ガスバリア層で確実にカバーされず、気体の進入を防ぐことができない。同様に、液晶セル110の端部zには、切断時に形成される細かい溝が形成され(図1(b)参照)、そのまま無機ガスバリア層をスパッタリング等によってコーティングしようとしても、溝が無機ガスバリア層で確実にカバーされず、気体の進入を防ぐことができない。そこで、割れや溝を埋めるために、液晶セル110の上面x及び下面yの切断箇所近傍と、端部zを覆うように、最初に、平坦化層141を設けた。なお、本実施例では、平坦化層141として、ガスバリア性能も兼ね備えるエポキシ樹脂を主成分とする樹脂を利用するため、更にガスバリア性能を向上させることができる。
As the planarizing
無機ガスバリア層142として、二酸化シリコンを用い、スパッタリング法によって、膜厚が100nmとなるように成膜する。なお、無機ガスバリア層は、二酸化シリコンによるものに限定されることなく、例えば、窒化シリコン、DLC、アルミ箔、銅箔等によって構成しても良い。また膜厚は10nm以上あれば、所望のガスバリア特性を得ることが可能である。無機ガスバリア層142は、平坦化層141によって平滑化された表面上に成膜されるので、液晶セル110の上面x及び下面yの切断箇所近傍と、端部zを確実に覆うことができる。
As the inorganic
有機保護層として、エポキシ樹脂を主成分とするガスバリア製樹脂である「マクシーブ」(登録商標)を用い、乾燥時の膜厚が約5〜10μmとなるように有機保護層143を塗布する。ガスバリア特性を有する平坦化層141と無機ガスバリア層142によって、ガスバリア機能は充分であるので、必ずしも有機保護層143を設ける必要は無い。しかしながら、無機ガスバリア層142は、硬質であるので、成膜時のピンポールに加え、キズ、クラック等が発生する可能性があり、有機保護層143は、そのようなピンポール、キズ、クラック等によるガスバリア特性の不備を補うことを目的としている。したがって、有機保護層143を設けることによって、液晶セル110の上面x及び下面yの切断箇所近傍と、端部zのガスバリア特性を強固に維持することができる。
As the organic protective layer, “MAXIVE” (registered trademark), which is a gas barrier resin mainly composed of an epoxy resin, is used, and the organic
図3は、液晶パネルの製造工程を説明するための図である。 FIG. 3 is a diagram for explaining a manufacturing process of the liquid crystal panel.
図3(a)は、複数同時に形成された液晶セル110が、カッターによって切断されて、1つの液晶セル110が切り出された状態を示している(即ち図1の工程の後の状態)。
FIG. 3A shows a state in which a plurality of
図3(a)に示す状態で液晶セル110は、第1の基板111、第1の透明電極パターン112、第1の配向膜113、液晶層114、第2の配向膜115、第2の透明電極パターン116、第2基板117、球スペーサ118、シール材119、第2のガスバリア層121、第3のガスバリア層122等を有している。さらに、前述したように、液晶セル110の上面x及び下面yの切断箇所近傍c及びeでは、切断時に発生した割れがあり、端部zには、切断時に形成される細かい溝が形成されている(図1(b)参照)。
In the state shown in FIG. 3A, the
図3(b)は、液晶セル110の上面x及び下面yの切断箇所近傍c及びeと、端部zを覆うように平坦化層141を塗布した状態を示した図である。
FIG. 3B is a diagram showing a state in which the
平坦化層141の塗布は、図4に示すような治具を利用して行う。即ち、土台200上に配置された金属板201とマグネット202との間に、図3(a)に示す液晶セル110を挟み込み、液晶セル110の周囲の端部が塗布され易いように固定する。マグネット202と金属板201との間の磁力によって液晶セル110が固定されているので、液晶セル110を傷つけず、さらに特別な接着剤等も利用することなく、簡単に平坦化層141の塗布を行うことができる。
The
液晶セル110を固定後、メラミン樹脂製スポンジ210の先端部にエポキシ樹脂を主成分とするガスバリア製樹脂である「マクシーブ」(登録商標)と溶剤を混ぜた溶液212を付け、液晶セル110の所定の領域に塗布するように作業する。なお、平坦化層141の塗布には、メラミン樹脂製スポンジ210以外に、高密度のスポンジや高精細繊維の布等を利用することもできる。溶液212の塗布後、液晶セル110を、60〜80℃で約1時間焼成を行って、溶剤を飛ばし、平坦化層141の塗布を完了する。なお、平坦化層141は、複数回に分けて溶液の塗布を繰り返すことによって、成膜するようにしても良い。
After fixing the
図3(c)は、平坦化層141の上に無機ガスバリア層142を成膜した状態を示した図である。
FIG. 3C is a diagram showing a state in which the inorganic
無機ガスバリア層142は、スパッタ法により形成する。液晶セル100を回転させながらアルゴンと酸素の混合雰囲気中で、ターゲット221から飛び出してきたシリコンと酸素とを反応させ成膜する。図5(a)に示すように、液晶セル100を多数積み重ねた積層体230を小型ターンテーブル223上に載せる。積層体230の小型ターンテーブルへの固定は、スペーサの一部に設けた支持部(図示せず)によって行なう。小型ターンテーブル223は、k方向に自転し、さらに容器220内でj方向に公転する大型ターンテーブル222上に配置される。図5(b)は、基板端部に開口部を設けた液晶パネルの積層体230の開口部を通った部分の断面図である。積層体230は、図5(b)に示すように、30枚程度の液晶セル100と液晶セル110より1回り小さいスペーサ231とを交互に積み重ねたものであり、液晶セル110の端部付近が露出するように配置されている。スペーサは、例えばアルミニウムを用いて形成することができる。二酸化シリコン分子241は、アルゴン分子240と衝突してランダムに移動するので、液晶セル110の端部付近に満遍なく所定の厚さ(例えば、100nm)の無機ガスバリア層142を成膜することが可能となる。ここで、液晶パネル端部からスペーサ端部までの距離は2〜5mm程度が好ましい。
なお、液晶セル110の端部付近が露出するように配置されていることから、例えば液晶セル110が図5(b)に示す開口部150を有していた場合にも開口部150の部分も良好に無機ガスバリア層を形成することができる。
The inorganic
Since the vicinity of the end of the
図3(d)は、無機ガスバリア層142の上に、有機保護層143を塗布した状態を示した図である。
FIG. 3D is a view showing a state where the organic
有機保護層143の塗布は、平坦化層141の塗布と同様に、図4に示すような治具を利用し、メラミン樹脂製スポンジ210の先端部にエポキシ樹脂を主成分とするガスバリア製樹脂である「マクシーブ」(登録商標)と溶剤を混ぜた溶液212を付け、液晶セル110の所定の領域に塗布するように作業する。溶液212の塗布後、液晶セル110を、60〜80℃で約1時間焼成を行って、溶剤を飛ばし、有機保護層143の塗布の塗布を完了する。
The organic
上述したように、図3(a)〜(d)による製造工程によって、液晶セル110の端部とその近傍に、第1のガスバリア層140が形成される。なお、図3(d)に示す様に、第1ガスバリア層140は、液晶セル110の切断箇所から距離wの範囲まで液晶セル110の端部部分を覆うようにすることが望ましい。本実施例では、距離wは0.5mmである。
As described above, the first
第1のガスバリア層140の形成後、第1のガスバリア層140を避けるようにして、液晶セル110の上面x上に第1の粘着層132及び第1の偏光板を配置し、液晶セル110の下面y上に第2の粘着層132及び第1の偏光板を配置して、液晶パネル100を完成させる。
After the formation of the first
ところで、無機ガスバリア層142として、アルミ箔を利用する場合には、平坦化層141の塗布後、塗布面を覆うようにアルミ箔を接着させ、オートクレープ加圧装置で加圧して、気泡を消滅させた後、アルミ箔の端部にも接着剤を塗布して、アルミ箔の配置を完了する。なお、アルミ箔の接着には、平坦化層141に利用した樹脂を用いることが好ましい。
By the way, when an aluminum foil is used as the inorganic
実施例2においては、無機ガスバリア層142上には有機ガスバリア層を形成しない点で実施例1と相違している。実施例2の液晶パネルの断面構造を図6に示す。
The second embodiment is different from the first embodiment in that an organic gas barrier layer is not formed on the inorganic
液晶パネル100の構造は実施例1と同様である。本実施例では、第1のガスバリア層140は、平坦化層141及び無機ガスバリア層142から構成される。なお、図6では、液晶パネル100の一部の断面図のみを示しているが、ガスバリア層140は、液晶セル110の周囲のほぼ全てに配置されているものとする。
The structure of the
平坦化層141の形成方法及び無機ガスバリア層142の形成方法は実施例1と同様である。ガスバリア特性を有する平坦化層141と無機ガスバリア層142によって、ガスバリア機能は充分である場合には、無機ガスバリア層142上に有機保護層を設ける必要はない。
The formation method of the
図7は、実施例2における液晶パネルの製造工程を説明するための図である。 FIG. 7 is a diagram for explaining a manufacturing process of the liquid crystal panel in the second embodiment.
図7(a)は、複数同時に形成された液晶セル110が、カッターによって切断されて、1つの液晶セル110が切り出された状態を示している(即ち図1の工程の後の状態)。
FIG. 7A shows a state in which a plurality of
図7(a)に示す状態で液晶セル110は、第1の基板111、第1の透明電極パターン112、第1の配向膜113、液晶層114、第2の配向膜115、第2の透明電極パターン116、第2基板117、球スペーサ118、シール材119、第2のガスバリア層121、第3のガスバリア層122等を有している。さらに、前述したように、液晶セル110の上面x及び下面yの切断箇所近傍c及びeでは、切断時に発生した割れがあり、端部zには、切断時に形成される細かい溝が形成されている(図1(b)参照)。
In the state shown in FIG. 7A, the
図7(b)は、液晶セル110の上面x及び下面yの切断箇所近傍c及びeと、端部zを覆うように平坦化層141を塗布した状態を示した図である。
FIG. 7B is a view showing a state in which the
平坦化層141の塗布方法は、実施例1と同様である。
The method for applying the
図7(c)は、平坦化層141の上に無機ガスバリア層142を成膜した状態を示した図である。
FIG. 7C is a view showing a state in which the inorganic
無機ガスバリア層142は、スパッタ法により形成する。液晶セル100を回転させながらアルゴンと酸素の混合雰囲気中で、ターゲット221から飛び出してきたシリコンと酸素とを反応させて成膜する。図5(a)に示すように、液晶セル100を多数積み重ねた積層体230は、容器220内に配置された、j方向に公転する大型ターンテーブル222上に配置された、k方向に自転する小型ターンテーブル223上に載せられる。積層体230の小型ターンテーブルへの固定は、スペーサの一部に設けた支持部(図示せず)によって行なう。図5(b)は、基板端部に開口部を設けた液晶パネルの積層体230の開口部を通った部分の断面図である。積層体230は、図5(b)に示すように、30枚程度の液晶セル100と液晶セル110より1回り小さいスペーサ231とを交互に積み重ねたものであり、液晶セル110の端部付近が露出するように配置されている。スペーサは、例えばアルミニウムを用いて形成することができる。二酸化シリコン分子241は、アルゴン分子240と衝突してランダムに移動するので、液晶セル110の端部付近に満遍なく所定の厚さ(例えば、100nm)の無機ガスバリア層142を成膜することが可能となる。ここで、液晶パネル端部からスペーサ端部までの距離は2〜5mm程度が好ましい。
なお、液晶セル110の端部付近が露出するように配置されていることから、例えば液晶セル110が図5(b)に示す開口部150を有していた場合であっても、開口部150の部分にも良好に無機ガスバリア層を形成することができる。
The inorganic
In addition, since it arrange | positions so that the edge part vicinity of the
上述したように、図7(a)〜(c)に示した製造工程によって、液晶セル110の端部とその近傍に、第1のガスバリア層140が形成される。なお、図7(c)に示すように、第1ガスバリア層140は、液晶セル110の切断箇所から距離wの範囲まで液晶セル110の端部部分を覆うようにすることが望ましい。本実施例では、距離wは0.5mmである。
As described above, the first
第1のガスバリア層140の形成後、第1のガスバリア層140を避けるようにして、液晶セル110の上面x上に第1の粘着層132及び第1の偏光板を配置し、液晶セル110の下面y上に第2の粘着層132及び第1の偏光板を配置して、液晶パネル100を完成させる。
After the formation of the first
ところで、無機ガスバリア層142として、アルミ箔を利用する場合には、平坦化層141の塗布後、塗布面を覆うようにアルミ箔を接着させ、オートクレープ加圧装置で加圧して、気泡を消滅させた後、アルミ箔の端部にも接着剤を塗布して、アルミ箔の配置を完了する。なお、アルミ箔の接着には、平坦化層141に利用した樹脂を用いることが好ましい。
By the way, when an aluminum foil is used as the inorganic
実施例3においては、平坦化層を形成せずに液晶パネル端部に直接無機ガスバリア層142を形成する点を特徴とする。実施例3の液晶パネルの断面構造を図8に示す。
The third embodiment is characterized in that the inorganic
液晶パネル100の構造は実施例1と同様である。本実施例では、第1のガスバリア層140は、無機ガスバリア層142のみで構成される。なお、図8では、液晶パネル100の一部の断面図のみを示しているが、ガスバリア層140は、液晶セル110の周囲のほぼ全てに配置されているものとする。
The structure of the
本実施例では、ガスバリア層を無機ガスバリア層142のみで形成しているが、基板切断時の亀裂の深さが浅い場合で無機バリア層のみで十分に気泡の発生が抑制できる場合は、平坦化層は不要となる。
In this example, the gas barrier layer is formed only by the inorganic
図9は、実施例3における液晶パネルの製造工程を説明するための図である。 FIG. 9 is a diagram for explaining a manufacturing process of the liquid crystal panel in the third embodiment.
図9(a)は、複数同時に形成された液晶セル110が、カッターによって切断されて、1つの液晶セル110が切り出された状態を示している(即ち図1の工程の後の状態)。
FIG. 9A shows a state in which a plurality of
図9(a)に示す状態で液晶セル110は、第1の基板111、第1の透明電極パターン112、第1の配向膜113、液晶層114、第2の配向膜115、第2の透明電極パターン116、第2基板117、球スペーサ118、シール材119、第2のガスバリア層121、第3のガスバリア層122等を有している。ここで、液晶セル110の上面x及び下面yの切断箇所近傍c及びeにおいて、切断時に割れが発生せず、端部zに形成される溝が浅い場合に本実施例は有効である。
In the state shown in FIG. 9A, the
図9(b)は、液晶セル110の上面x及び下面yの切断箇所近傍c及びeと、端部zを覆うように無機ガスバリア層142を形成した状態を示した図である。
FIG. 9B is a diagram showing a state in which the inorganic
無機ガスバリア層142は、スパッタ法により形成する。液晶セル100を回転させながらアルゴンと酸素の混合雰囲気中で、ターゲット221から飛び出してきたシリコンと酸素を反応させ成膜する。図10(a)に示すように、液晶セル100を多数積み重ねた積層体230は、容器220内に配置された、j方向に公転する大型ターンテーブル222上に配置された、k方向に自転する小型ターンテーブル223上に載せられる。積層体230の小型ターンテーブルへの固定は、スペーサの一部に設けた支持部(図示せず)によって行なう。図10(b)は、基板端部に開口部を設けた液晶パネルの積層体230の開口部を通った部分の断面図である。積層体230は、図10(b)に示すように、30枚程度の液晶セル100と液晶セル110より1回り小さいスペーサ231とを交互に積み重ねたものであり、液晶セル110の端部付近が露出するように配置されている。スペーサは、例えばアルミニウムを用いて形成することができる。二酸化シリコン分子241は、アルゴン分子240と衝突してランダムに移動するので、液晶セル110の端部付近に満遍なく所定の厚さ(例えば、100nm)の無機ガスバリア層142を成膜することが可能となる。ここで、液晶パネル端部からスペーサ端部までの距離は2〜5mm程度が好ましい。
なお、液晶セル110の端部付近が露出するように配置されていることから、例えば液晶セル110が図10(b)に示す開口部150を有していた場合にも開口部150の部分も良好に無機ガスバリア層を形成することができる。
The inorganic
Since the vicinity of the end portion of the
上述したように、図9(a)、(b)に示した製造工程によって、液晶セル110の端部とその近傍に、第1のガスバリア層140が形成される。なお、図9(b)に示すように、第1ガスバリア層140は、液晶セル110の切断箇所から距離wの範囲まで液晶セル110の端部部分を覆うようにすることが望ましい。本実施例では、距離wは0.5mmである。
As described above, the first
第1のガスバリア層140の形成後、第1のガスバリア層140を避けるようにして、液晶セル110の上面x上に第1の粘着層132及び第1の偏光板を配置し、液晶セル110の下面y上に第2の粘着層132及び第1の偏光板を配置して、液晶パネル100を完成させる。
After the formation of the first
ところで、無機ガスバリア層142として、アルミ箔を利用する場合には、平坦化層141の塗布後、塗布面を覆うようにアルミ箔を接着させ、オートクレープ加圧装置で加圧して、気泡を消滅させた後、アルミ箔の端部にも接着剤を塗布して、アルミ箔の配置を完了する。なお、アルミ箔の接着には、平坦化層141に利用した樹脂を用いることが好ましい。
また、無機ガスバリア層の外側に樹脂ガスバリア層を形成するとなお良い。
By the way, when an aluminum foil is used as the inorganic
Further, it is better to form a resin gas barrier layer outside the inorganic gas barrier layer.
なお、本実施例においては、液晶パネルを例にとって記載したが、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイや、電気泳動型表示パネル等の他の方式の表示パネルにおいても、同様に水蒸気等の侵入を防止するガスバリア層を形成できる。 In this embodiment, the liquid crystal panel has been described as an example. However, in other types of display panels such as an organic electroluminescence display and an electrophoretic display panel, a gas barrier layer that similarly prevents entry of water vapor or the like. Can be formed.
100 液晶パネル
110 液晶セル
111 第1の基板
114 液晶層
117 第2の基板
119 シール部材
140 第1ガスバリア層
141 平坦化層
142 無機ガスバリア層
143 有機保護層
DESCRIPTION OF
Claims (10)
前記第1基板と対向して配置された第2基板と、
前記第1基板と前記第2基板との間に配置されたシール部材とを有する表示パネルの製造方法であって、
前記パネルの端部と、上部及び下部の一部に平坦化層を形成する工程と、
前記平坦化層を覆ってガスバリア層を形成する工程とを有する表示パネルの製造方法。 A first substrate;
A second substrate disposed opposite the first substrate;
A manufacturing method of a display panel having a sealing member disposed between the first substrate and the second substrate,
Forming a planarization layer on the edge of the panel and part of the upper and lower parts;
Forming a gas barrier layer so as to cover the planarizing layer.
前記第1基板と対向して配置された第2基板と、
前記第1基板と前記第2基板との間に配置されたシール部材とを有する表示パネルの製造方法であって、
前記パネルの端部と、上部及び下部の一部にガスバリア層を形成する工程とを有する表示パネルの製造方法。 A first substrate;
A second substrate disposed opposite the first substrate;
A manufacturing method of a display panel having a sealing member disposed between the first substrate and the second substrate,
A method for manufacturing a display panel, comprising: an end portion of the panel; and a step of forming a gas barrier layer on a part of an upper portion and a lower portion.
複数の表示パネルをスペーサを介して積層して前記ガスバリア層を形成する工程を有することを特徴とする請求項1または2に記載の表示パネルの製造方法。 In the step of forming the gas barrier layer,
The method of manufacturing a display panel according to claim 1, further comprising a step of stacking a plurality of display panels via spacers to form the gas barrier layer.
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