JP2009103819A - 表示装置 - Google Patents

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久芳 梶原
Yasuyuki Kudo
泰幸 工藤
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Tsutomu Furuhashi
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Abstract

【課題】コモン電圧の歪みを回避して、表示データの高速書込み、かつ高画質な表示を実現する。
【解決手段】表示パネル101にゲート駆動回路110、ドレイン駆動回路111、コモン駆動回路112をもつ駆動回路102と、この駆動回路102にバス113で接続する制御回路103を備える。表示パネル101の両側に2系統のコモン線108,109と、これらのコモン線に接続して櫛型配置されたコモン電極108A,109Aを設ける。コモン駆動回路112に2系統のコモン電圧生成回路と第nラインの表示データの平均値Xnを算出する平均値算出回路、第nラインの表示データの平均値Xnと第n+1ラインの表示データの平均値Xnの差Yn=(Xn+1)−(Xn)を算出する変化量算出回路、変化量Ynをもとにコモン電圧を制御する電圧制御回路を設け、変化量Ynと同じ大きさ、同じ方向にコモン電圧を遷移させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示装置に係り、特に画素電極の印加電圧による共通電極の電圧変動を抑制して高速、かつ高品質表示を実現した表示装置に関する。
パソコンやテレビ受信機等の表示装置として、また携帯電話等の小型のモバイル端末の表示装置として液晶表示装置が広く用いられている。また、近年は有機EL表示装置も実用化段階にある。本明細書では、この種の表示装置の典型例として液晶表示装置を例として説明する。液晶表示装置は、絶縁基板上に複数の画素をマトリクス配列した表示部と、複数の画素の表示を制御する駆動部とで構成される。表示部を構成する画素は、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:TFT)に代表されるスイッチング素子と、このスイッチング素子で選択される画素電極と、液晶層を介して画素電極と対向する対向電極(以下、共通電極、コモン電極とも言う)で構成される。駆動部は、上記画素を選択する制御線駆動回路(ゲート線駆動回路)と、選択された画素に表示データ(階調信号)を供給するデータ線駆動回路(ドレイン線駆動回路)を有する。
携帯電話等のモバイル端末などでは、電池での動作を容易にするため、液晶の駆動電圧を小さく抑えることのできるコモン電極に印加する電圧の極性を周期的に反転させるコモン反転駆動方式が用いられる。コモン反転駆動方式は、コモン電極に印加する電圧をフレーム毎、又は、ライン毎に反転する駆動方式であり、コモン電圧を一定とした場合に比べて、信号線の振幅を小さくすることができる。
コモン電圧のライン反転を行う方法として、コモン2系統駆動方式がしばしば用いられる。この方式は、コモン電圧の生成回路と、コモン電圧を供給する配線(コモン線)を高電圧用と低電圧用との2系統設け、1ライン毎に高電圧と低電圧を交互に供給する方式である。これを実現するため、コモン電極として櫛形に形成した櫛型電極が用いられ、2系統設けられる櫛型電極の各電極を1ライン毎に交互に配置する構成が用いられる。ここで、2系統設けられる配線で櫛型電極に供給される電圧を1フレーム毎に高電圧から低電圧へ、また低電圧から高電圧へと切替えることで、コモン電圧のライン反転とともに、コモン電圧のフレーム反転も行うことができる。このような技術を開示したものとしては、例えば、特許文献1を挙げることができる。
特開2002−277897号公報
しかしながら、特許文献1に記載された方式は、薄膜トランジスタに表示データ(階調電圧)を供給するデータ線であるドレイン線とコモン線との容量カップリングにより、またドレイン電圧の交流化に伴い、コモン電極の電圧に歪みが発生する。すなわち、ドレイン線への書込みの際、ドレイン電圧の立ち上がりと立下りのタイミングにおいて、ドレイン電圧の変化がドレイン線とコモン線の間の容量を介してコモン線に影響し、コモン電圧にスパイク状のノイズが発生する。このような歪みを受けた場合、コモン電圧が元の電圧に戻るには、配線抵抗Rと線間容量Cによる時定数(CR)程度の時間が必要である。そのため、水平走査時間が短い場合には、画素に正確な書き込みを行うことができず、クロストーク等、画質劣化の原因をもたらす。従って、高速で高画質を実現するためには、コモンの電圧歪みを低減することが必要となる。
本発明の目的は、表示データの書き込みに起因するコモン電圧の歪を低減して高速で高画質の表示を実現することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、コモン電極を2系統も受けると共に、コモン電圧の生成回路も2系統設け、このコモン電圧の生成回路とコモン電極のそれぞれにコモン電圧を供給する配線を配置する。また、第nラインの表示データの平均値Xnを算出する平均値算出回路を備え、第nラインの表示データの平均値Xnと第n+1ラインの表示データの平均値Xnの差Yn=(Xn+1)−(Xn)を算出する変化量算出回路を備える。そして、変化量Ynをもとにコモン電圧を制御する電圧制御回路を設けて、変化量Ynと同じ大きさ、同じ方向にコモン電圧を遷移させる。
ドレイン電圧の変化と同じ方向、同じ大きさだけコモン電圧を遷移させるため、コモン電圧に歪みを生ずることなく、高速な書込みが可能となる。
以下、本発明の最良の実施形態につき、実施例の図面を用いて詳細に説明する。なお、実施例を説明するための全ての図面において、同一機能を有するものは同一符号をつけ、その繰り返しの説明は省略する。
図1は、本発明の実施例1を説明する液晶表示示装置の構成図である。図1に示した液晶表示装置は、表示パネル101と駆動回路102をガラスなどの絶縁基板(図示せず)上に形成して構成される。液晶表示示装置には、制御回路103からバス113を通して表示のための各種信号(表示データ、同期信号等)が供給される。表示部である表示パネル101には、複数のゲート線106が図面の横方向に延在して配置される。また、複数のドレイン線107が図面の縦方向に延在して配置される。そして、ゲート線106とドレイン線の夫々の交叉部分にスイッチング素子としての薄膜トランジスタ(TFT)104と画素容量105からなる画素が設けられる。画素容量105は、コモン線108,109につながる対向電極108A,109Aと薄膜トランジスタ104との間にある液晶層とで形成される液晶容量と保持容量の和であるが、図1には液晶容量のみを示した。
上記のように、各画素の対向電極に共通電圧(コモン電圧)を供給するためのコモン線(108、109)を2系統設けている。これらのコモン線108、109は、図1に示したように、表示パネルの左側に配置したコモン線108から給電されるコモン電極108Aと右側に配置したコモン線109から給電されるコモン電極109Aとを1ライン毎に交互に配置した、所謂櫛型に配置され、コモン駆動回路112からコモン電圧が供給される。駆動回路102は、ゲート駆動回路110、ドレイン駆動回路111、コモン駆動回路112より構成される。これらの各駆動回路は、制御装置103にて制御される。なお、コモン線108、109は、表示パネル101の左側または右側からの片側給電を行う上記の櫛型電極配置に限らず、2系統のコモン電極108Aと109Aに左右両側からそれぞれ給電する、所謂梯子型電極配置とすることもできる。
図2は、本発明の実施例1におけるコモン駆動回路の構成を説明する図であり、本表示装置で用いられるコモン駆動回路112の構成を示したものである。ここで、図1の左側に配置されたコモン線108にはコモン電圧VcomAを供給し、右側のコモン線109にはコモン電圧VcomBを供給する。コモン電圧VcomA、VcomBは、コモン駆動回路112より供給される。各ラインの櫛型のコモン電極には、左側のコモン線108からコモン電圧VcomAが供給され、右側のコモン線109からVcomB供給される。このため、各ラインのコモン電極には、1ライン毎に交互にVcomA、VcomB、VcomA、VcomB、VcomA、VcomB・・・の電圧が供給される。
図1に示した本発明の実施例1で用いられるコモン駆動回路112は、高電圧のコモンアンプ201と低電圧のコモンアンプ202と、切替えスイッチ203と、出力端子204と、電圧制御回路205と、平均値算出回路207と、変化量算出回路206とで構成される。
電圧制御回路205は、2つのコモンアンプの入力電圧VinH、VinLを出力する。高電圧のコモンアンプ201は、VinHを入力電圧とし、電圧VcomHを出力する。また。低電圧のコモンアンプ202は、VinLを入力電圧とし、電圧VcomLを出力する。これらのアンプ回路には、一般的なボルテージフォロワ回路を適用することができる。この場合、VcomH=VinH、VcomL=VinLとなる。電圧制御回路205は、2つの電圧VinH、VinLを時間的に変化させる機能を備えている。ここでスイッチSW1、SW2、SW3、SW4は、2つのコモンアンプ201、202と、2つの櫛型のコモン電極108A、109Aの接続を1フレーム毎に切り替えるために設けられる。
図3は、本発明の実施例1におけるコモン駆動回路のスイッチ状態を示す図であり、奇数および偶数フレームにおけるスイッチの状態を示したものである。奇数フレームにおいては、SW1=ON、SW2=OFF、SW3=OFF、SW4=ONであり、高電圧のコモンアンプ201は、櫛型のコモン電極108Aに接続され、VcomA=VcomHとなり、低電圧のコモンアンプ202は、櫛型のコモン電極109Aに接続され、VcomB=VcomLとなる。偶数フレームにおいては、SW1=OFF、SW2=ON、SW3=ON、SW4=OFFであり、高電圧のコモンアンプ201は、櫛型のコモン電極109Aに接続され、VcomB=VcomHとなり、低電圧のコモンアンプ202は、櫛型のコモン電極108Aに接続され、VcomA=VcomLとなる。このように、1フレーム毎にスイッチを切替えることで、(VcomA、VcomB)=(VcomH、VcomL)→(VcomL、VcomH)→(VcomH、VcomL)→(VcomL、VcomH)→(VcomH、VcomL)という具合に、1フレーム毎にコモン電圧を変化させることができる。従って、コモンのフレーム反転が可能となる。
一つのフレーム内では、スイッチ状態は不変であるが、既に述べたように、各ラインの対向電極には、1ラインごとにVcomA、VcomBが交互に供給されるため、例えば奇数フレームにおいては、1ライン毎に、対向電極にVcomH、VcomL、VcomH、VcomL、VcomH・・・が供給され、偶数フレームにおいては、1ライン毎に、対向電極にVcomL、VcomH、VcomL、VcomH、VcomL・・・が供給される。このため、コモンのフレーム反転と共に、コモンのライン反転を行うことができる。
次に、コモン駆動回路112の動作を、図4を用いて説明する。図4は、本発明の実施例1におけるコモン駆動回路の平均値算出回路の動作を示す図である。RGBのデジタル表示データは、制御回路103から1ライン毎に駆動回路102に供給される。駆動回路102に供給されたデジタル表示データは、ドレイン駆動回路111により、アナログの階調電圧に変換され、1ライン毎に表示パネル101の全ドレイン線107に供給される。ここで、第1ラインのデジタル表示データをD11、D12、D13・・・とし、第2ラインの表示データをD21、D22、D23・・・とし、第3ラインの表示データをD31、D32、D33・・・とし、第4ラインの表示データをD41、D42、D43・・・等と仮定する。
図2に示したコモン駆動回路112において、平均値算出回路207は、1ライン毎に全てのドレイン線の表示データの平均値を算出する。すなわち、第1ラインの表示データの平均値X1=(D11+D12+D13+・・・+D1M)/M、第2ラインの表示データの平均値X2=(D21+D22+D23+・・・+D2M)/M、第3ラインの表示データの平均値X3=(D31+D32+D33+・・・+D3M)/M、第nラインの表示データの平均値Xn=(Dn1+Dn2+Dn3+・・・・DnM)/M等を、1ライン毎に算出する。ここで、全ドレイン線の数をMとした。
次に、変化量算出回路206は、1ラインごとの平均値Xnの変化量を算出する。すなわち、第1ラインの平均値X1と第2ラインの平均値X2の差Y1=X2−X1、第2ラインの平均値X2と第3ラインの平均値X3の差Y2=X3−X2、第3ラインの平均値X3と第4ラインの平均値X4の際Y3=X4−X3などを、1ライン毎に順次算出する。
電圧制御回路205は、各ラインの変化量Ynをもとに、2つのコモンアンプ(201、202)の入力電圧VinH、VinLを制御する。各ラインの変化量Ynから、どのようにしてコモンアンプの入力電圧VinH、VinLを制御するかを、図5を用いて説明する。図5は、本発明の実施例1におけるコモン駆動回路の動作を示す図である。既に述べたように、2つのコモンアンプと櫛型のコモン電極に給電するコモン線との接続は、図3に示したように1フレームごとに切替えられるが、ここではVcomA=VcomH、VcomB=VcomLとなるフレームについて説明する。図5において、3つのグラフのうち、上はVcomAの波形を示しており、下はVcomBの波形を示しており、中央は各ラインの平均値Xnを示している。
既に説明したように、本発明の実施例1に係わる表示装置は、2系統設けたコモン線に二つのコモン電圧VcomA、VcomBを1ライン毎に交互に供給する。以下の説明では、奇数ラインのコモン電圧をVcomA、偶数ラインのコモン電圧をVcomBと仮定する。ここで、表示データに対応した表示輝度を得るのに必要な高電圧側の正規のコモン電圧をVH0とし、また低電圧側の正規のコモン電圧をVL0とする。また、第1ラインの階調電圧の平均値をX1、第2ラインの平均値をX2、第3ラインの平均値をX3、第4ラインの平均値をX4・・・と仮定する。まず、第1ラインの対向電極には、VcomA=VcomH=VinH=VH0が供給される。同様に、第2ラインのコモン電圧はVcomB=VcomL=VinL=VL0である。一般的に、奇数ラインのコモン電圧は、VcomA=VcomH=VinH=VH0、偶数ラインのコモン電圧は、VcomB=VcomL=VinL=VL0である。
次に、ラインが切り替わる際の高電圧側のコモン電圧の制御について説明する。まず、第1ラインから第2ラインへの切り替わりについて説明する。第1ラインから第2ラインに切り替わる際、階調電圧の平均値は、X1からX2に変化する。平均値の差Y1=X2−X1を変化量算出回路206が検出すると、電圧制御回路205は、変化量Y1に基づいて、コモンアンプ201の入力電圧VinHをVinH=VH0からVinH=VH0+Y1まで遷移させる。次に、第2ラインから第3ライン切り替わる際、階調電圧の平均値はX2からX3に変化し、変化量Y1=X3−X2を変化量算出回路206が検出する。
ここで、例えばY2の絶対値がY1の絶対値より大きい場合には、第2ラインの書込み期間中に、電圧制御回路205は、VinHをVinH=VH0+Y1からVinH=VH0+Y2まで直線的に変化させる。このため、第2ラインから第3ラインに切り替わる際、電圧制御回路205はVinHをY2と同じ方向、同じ大きさだけ遷移させたとき、第3ラインにおいては、VinH=VH0であり、表示データに対応した表示輝度を得ることができる。
次に、第3ラインから第4ラインに切り替わる際、階調電圧の平均値は、X3からX4に変化する。平均値の差Y3=X4−X3を変化量算出回路206が検出すると、電圧制御回路205は、変化量Y3に基づいて、コモンアンプ201の入力電圧VinHをVinH=VH0からVinH=VH0+Y3まで遷移させる。次に、第4ラインから第5ライン切り替わる際、階調電圧の平均値はX4からX5に変化し、変化量Y4=X5−X4を変化量算出回路206が検出する。ここで、例えばY4の絶対値がY3の絶対値より大きい場合には、第4ラインの書込み期間中に、電圧制御回路205は、VinHをVinH=VH0+Y3からVinH=VH0+Y4まで直線的に変化させる。このため、第4ラインから第5ラインに切り替わる際、電圧制御回路205はVinHをY4と同じ方向、同じ大きさだけ遷移させたとき、第5ラインにおいては、VinH=VH0であり、表示データに対応した表示輝度を得ることができる。以上と同じ動作を、第5ライン以降についても繰り返す。
次に、ラインが切り替わる際の低電圧側のコモン電圧の制御について説明する。まず、第2ラインから第3ラインへの切り替わりについて説明する。第2ラインから第3ラインに切り替わる際、階調電圧の平均値は、X2からX3に変化する。平均値の差Y2=X3−X2を変化量算出回路206が検出すると、電圧制御回路205は、変化量Y2に基づいて、コモンアンプ202の入力電圧VinLをVinL=VL0からVinL=VL0+Y2まで遷移させる。次に、第3ラインから第4ライン切り替わる際、階調電圧の平均値はX3からX4に変化し、変化量Y3=X4−X3を変化量算出回路206が検出する。
ここで、例えばY2が負、Y3が正となる場合には、第3ラインの書込み期間中に、電圧制御回路205は、VinLをVinL=VL0+Y2からVinH=VH0+Y3まで直線的に変化させる。このため、第3ラインから第4ラインに切り替わる際、電圧制御回路205はVinLをY3と同じ方向、同じ大きさだけ遷移させたとき、第4ラインにおいては、VinL=VL0であり、表示データに対応した表示輝度を得ることができる。次に、第4ラインから第5ラインに切り替わる際、階調電圧の平均値は、X4からX5に変化する。平均値の差Y4=X5−X4を変化量算出回路206が検出すると、電圧制御回路205は、変化量Y4に基づいて、コモンアンプ202の入力電圧VinLをVinL=VL0からVinL=VL0+Y4まで遷移させる。次に、第5ラインから第6ライン切り替わる際、階調電圧の平均値はX5からX6に変化し、変化量Y5=X6−X5を変化量算出回路206が検出する。
ここで、例えばY4が正、Y5が負となる場合には、第5ラインの書込み期間中に、電圧制御回路205は、VinLをVinL=VL0+Y4からVinL=VL0+Y5まで直線的に変化させる。このため、第5ラインから第6ラインに切り替わる際、電圧制御回路205はVinLをY5と同じ方向、同じ大きさだけ遷移させたとき、第6ラインにおいては、VinL=VL0であり、表示データに対応した表示輝度を得ることができる。以上と同じ動作を第6ライン以降についても繰り返す。
以上説明したように、高電圧側および低電圧側のコモン電圧の制御行えば、ラインの切り替わる祭、階調電圧の平均値の変化と同じ方向、同じ大きさだけVcomA、VcomBを遷移させるため、ラインの切り替わりにおいてドレイン線とコモン線の間の電圧は変化せず、ラインの切り替わりにおけるコモン電圧のスパイク状の歪みを低減することができる。このため、表示パネルへの書込みを高速化することができる。また、偶数ラインの書込み期間中にVcomAを直線変化させ、奇数ラインの書込み期間中にVcomBを直線変化させるので、奇数ラインにおいてはVcomA=VH0、偶数ラインにおいてはVcomB=VL0とすることができ、全てのラインにおいて表示データに対応した表示輝度を得ることができる。
本発明の実施例2に係わる表示装置は、2系統設けられるコモン線のうち、書込みを行うラインのコモン電極に接続されない方のコモン線を、コモンアンプの出力側で切断し、ドレイン線とコモン線の間の総容量を小さくすることで、書込みの高速化、消費電力の低減を図ったものである。本発明の実施例2に係わる表示装置の全体の構成は図1に示すものと同一である。この構成については、実施例1において詳細な説明を行ったので、ここではその説明を省略する。
図6は、本発明の実施例2におけるコモン駆動回路の構成を説明する図であり、実施例2に係わる表示装置で用いられるコモン駆動回路の構成を示したものである。本発明の実施例1で用いられるコモン駆動回路は、高電圧側のコモンアンプ201と、低電圧側のコモンアンプ202と、スイッチ203で構成される。2つのコモンアンプには、入力電圧VinH、VinLが供給される。ここで、二つのコモンアンプ201、202には、一般的なボルテージフォロワ回路が適用可能である。この場合、コモンアンプの出力電圧は入力電圧と等しく、VcomH=VinH、VcomL=VinLとなる。
スイッチSW1、SW2、SW3、SW4は、2つのコモンアンプと2つのコモン線の接続を切り替えるために設けられる。図7は、本発明の実施例2におけるコモン駆動回路のスイッチ状態を示す図であり、奇数フレームと偶数フレーム、及び、奇数ラインと偶数ラインにおけるスイッチ状態を示したものである。第1の実施例と同様に、各ラインへの書込みを行う際、奇数フレームにおいては、左側のコモン線にVcomH、右側のコモン線にVcomLを供給し、偶数フレームにおいては、左側のコモン線にVcomL、右側のコモン線にVcomHを供給する。このため、奇数フレームにおいては、SW2=OFF、SW3=OFF、偶数フレームにおいては、SW1=OFF、SW4=OFFとしている。
実施例1と同様に、各ラインのコモン電極には、2系統設けられる櫛型電極のコモン線が交互に接続される。ここで、本発明の実施例2では、書込みを高速化するため、2系統設けられるコモン線のうち、書込みを行うラインのコモン電極に接続されない方のコモン線を、コモンアンプの出力側でスイッチオフし、ドレイン線とコモン線の間の容量の低減している。これを実現するため、奇数フレームにおいては、奇数ラインではSW1=ON、SW4=OFF、偶数ラインではSW1=OFF、SW4=ONとし、また、偶数フレームにおいては、奇数ラインではSW2=OFF、SW3=ON、偶数ラインではSW2=ON、SW3=OFFとしている。この場合、2系統設けられるコモン線のうち、書込みを行うラインの対向電極に接続されない方のコモン線については、コモンアンプとの接続がカットされるため、ドレイン線への書込みを行う際、カットされた方のコモン線とドレイン線の間の容量への充放電がなくなるため、ドレイン線とコモン線の間の実効的な容量を半分に減らすことができる。このため、書込みの高速化に加えて、消費電力の低減が可能となる。
以上の実施例では、スイッチング素子として薄膜トランジスタを用いた液晶表示装置に本発明を適用したものについて説明したが、本発明はこれに限るものではなく、薄膜トランジスタ以外のスイッチング素子を用いた液晶表示装置、あるいは複数の画素に共通な電極の電圧が表示データによって変動する構成をもつ他の表示装置、例えば有機EL表示装置などにも同様に適用できる。
本発明の実施例1に係わる表示装置の構成を説明する図である。 本発明の実施例1におけるコモン駆動回路の構成を説明する図である。 本発明の実施例1におけるコモン駆動回路のスイッチ状態を説明する図である。 本発明の実施例1におけるコモン駆動回路の平均値算出回路の動作を説明する図である。 本発明の実施例1におけるコモン駆動回路の動作を説明する図である。 本発明の実施例2におけるコモン駆動回路の構成を説明する図である。 本発明の実施例2におけるコモン駆動回路のスイッチ状態を説明する図である。
符号の説明
101・・・表示パネル、102・・・駆動回路、103・・・制御回路、104・・・薄膜トランジスタ(TFT)、105・・・画素容量、106・・・ゲート線、107・・・ドレイン線、108・・・コモン線、109・・・コモン線、108A・・・コモン電極、109A・・・コモン線電極、110・・・ゲート駆動回路、111・・・ドレイン駆動回路、112・・・コモン駆動回路、113・・・バス、201・・・アンプ回路、202・・・アンプ回路、203・・・スイッチ、204・・・端子、205・・・電圧制御回路、206・・・変化量算出回路、207・・・平均値算出回路、601・・・端子。

Claims (7)

  1. 複数ラインに配列し、各ライン毎に複数の画素を配置してなり、前記画素は、スイッチング素子と、該スイッチング素子で駆動される画素電極と、この画素電極に絶縁層を介して対向する共通電極で構成される画素容量を有する表示パネルと、
    前記スイッチング素子を選択する制御信号を供給する第1の信号線と、
    前記スイッチング素子に階調電圧を供給する第2の信号線と、
    前記第1の信号線に制御信号を供給する第1の駆動回路と、
    前記第2の信号線に階調電圧を供給する第2の駆動回路と、
    を備えた表示装置において、
    前記共通電極を2系統以上設けると共に、該共通電極に共通電圧を供給するための第3の信号線を2系統以上備え、
    前記第3の信号線に共通電圧を印加する第3の駆動回路を設けてなり、
    前記第3の駆動回路は、前記第2の駆動回路から出力される階調電圧の変化と同じ方向に、前記第3の信号線に印加する共通電圧を遷移させることを特徴とする表示装置。
  2. 請求項1において、
    前記第3の駆動回路は、外部から入力される表示データの1ライン分の平均値を算出する平均値算出回路と、前記平均値の1ライン毎の変化量を算出する変化量算出回路を備え、
    1ラインの書込みを終了後、次のラインの書込みを開始する際、前記変化量と同じ大きさ、同じ方向に前記第3の信号線に供給する共通電圧を遷移させることを特徴とする表示装置。
  3. 請求項1において、
    1ラインの画素に階調電圧の書込みを行う期間に、当該書込みを行うラインの共通電極に接続されない第3の信号線に印加する共通電圧を直線的に変化させることを特徴とする表示装置。
  4. 請求項1において、
    前記第3の駆動回路は、出力電圧の異なる2系統以上の電圧生成回路と、前記電圧生成回路と前記第3の信号線との間に設けたスイッチを有し、
    前記2系統以上設けられる前記第3の信号線のうち、書込みを行うラインの共通電極に接続されない第3の信号線を切断するスイッチを備えたことを特徴とする表示装置。
  5. 請求項1において、
    前記共通電極は、前記表示パネルの各片側に設けられた2系統以上の前記第3の信号線に片側を接続し、1ラインごとに交互に配置した櫛型電極の形状を有することを特徴とする表示装置。
  6. 請求項1において、
    前記共通電極は、前記表示パネルの両側に設けられた2系統以上の前記第3の信号線のそれぞれに両端を接続し、1ラインごとに交互に配置した梯子型電極の形状を有することを特徴とする表示装置。
  7. 複数の第1の信号線と、前記複数の第1の信号線に交差する複数の第2の信号線と、前記複数の第1の信号線と前記複数の第2の信号線との交点に対応して配置され前記第1の信号線と前記第2の信号線に接続される複数の画素と、前記複数の第1の信号線と前記複数の第2の信号線に対向する共通電極とを備えた表示パネルと、
    前記第1の信号線に制御信号を供給する第1の駆動回路と、
    前記第2の信号線に、外部から入力された表示データに対応する階調電圧を供給する第2の駆動回路と、
    を備えた表示装置において、
    前記共通電極に印加される共通電圧は、前記第2の駆動回路から出力される前記階調電圧の変化と同じ方向に変化することを特徴とする表示装置。
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