JP2009097426A - 無閉塞性水中汚水ポンプ - Google Patents

Abstract

【課題】
従来の回転式汚水ポンプはケーシングのウェアーリング３とインペラー１のライナーリング２のギャップ５に水を循環させていることから、汚水と汚物が逆流してくる。この逆流によって通過した汚物が再び流入してポンプを閉塞事故させる原因となっていた。
【解決手段】
ライナーリング２に羽根翼４をつけることにより汚水および汚物の逆流を防止し、また、万が一汚物が逆流してきた場合に備え羽根翼４に破砕機能をもたせポンプの閉塞を防止する。
【選択図】図１

Description

この発明は水中汚水ポンプの汚物による閉塞防止および効率上昇に関する。

従来の回転式汚水ポンプはケーシングのウェアーリング３とインペラー１のライナーリング２のギャップ５に水を循環させてインペラー１がスムーズに回転し水を圧送するポンプである。

このギャップ５に一度ポンプ内に送り込まれた汚水と汚物が逆流してくる。この現象は回転式ポンプにおいては一般的なことである。

この逆流によってポンプの送水効率は低下し、一度インペラー１を通過した汚物、特に繊維製品が再び流入してポンプの閉塞事故が起こっていた。

その上このギャップ５は長時間の運転によって摩耗し拡張してくる。そうなると、ますます逆流も多くなり汚物による閉塞も頻発するようになる。

ギャップ５内に逆流してくる汚水と汚物を防ぐ。

インペラー１のライナーリング２に羽根翼４を設けてウェアーリング３とのギャップ５内水路に水流を発生させ、ポンプ内の高圧水の汚水と汚物の逆流を阻止する。この溝に汚物の流入も考えられるが本水路の水量は大量でありギャップ５に流入する水量とは比較にならない。汚物はこの大量の水により本水路に吸い込まれる。

逆流する汚物による閉塞は防止され、漏水を防止することにより効率も上がる。

羽根翼４において繊維汚物等は破壊切断される構造とするので、より一層閉塞がおこりにくくなる。

ポンプ駆動中に、ギャップ５よりやや大きい異物がギャップ５に至っても、この異物はインペラー１の回転と羽根翼４付きライナーリング２によりギャップ５内を回転方向へ押し出されながらウェアーリング３とライナーリング２の間を移動して吐出されることになる。しかも、揚水もインペラー１の回転によりギャップ５内を出口方向へ流れるため、ポンプ効率が上がる。

本発明の断面図 本発明の平面図 従来のポンプの断面図 従来のポンプの平面図

符号の説明

１，インペラー
２，ライナーリング
３，ウェアーリング
４，羽根翼
・ ギャップ

Claims (1)

1. 回転式ポンプのケーシングのウェアーリング３とインペラー（回転体）のギャップ５部分に羽根翼４を備えるライナーリング２。