JP2009094668A - 電子機器および電子機器のファイヤーウォール解除方法 - Google Patents

電子機器および電子機器のファイヤーウォール解除方法 Download PDF

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Abstract

【課題】セキュリティを損なうことなく、接続性を確保し、ユーザの使い勝手の向上を図る。
【解決手段】パーソナルコンピュータ(PC)10とテレビ受信機(TV)30を、HDMIケーブル1で接続する。PC10からTV30への映像信号の送信にはHDMIケーブル1のTMDSチャネルを用いる。HDMIケーブルの所定ライン(例えば、リザーブライン、HPDライン)を用いた双方向通信を行う高速データラインを持つ。PC10においてはファイヤーウォールの設定がなされている。TV30は、例えば、PC10に接続されるとき、PC10に、ファイヤーウォール解除コマンドを送信する。また、例えば、TV30は、PC10との間で高速データラインによりデータ伝送を行うとき、PC10に、ファイヤーウォール解除コマンドを送信する。ユーザが煩雑な設定を行うことなく、セキュリティと接続性を確保でき、ユーザの使い勝手が向上する。
【選択図】図1

Description

この発明は、電子機器および電子機器のファイヤーウォール解除方法に関する。
詳しくは、この発明は、外部機器からベースバンドの映像信号を受信するための伝送路の所定ラインを用いて双方向通信をする通信部を持つ電子機器にあって、通信部に対するファイヤーウォールの解除コマンドを外部機器に送信するコマンド送信部を備えることにより、外部機器のセキュリティを損なうことなく外部機器との接続性を確保し、ユーザの使い勝手の向上を図るようにした電子機器等に係るものである。
また、この発明は、外部機器にベースバンドの映像信号を送信するための伝送路の所定ラインを用いて双方向通信をする通信部を備える電子機器にあって、外部機器からファイヤーウォール解除コマンドを受信したとき当該外部機器に対するファイヤーウォールを解除し、外部機器からファイヤーウォール解除終了コマンドを受信したとき当該外部機器に対するファイヤーウォール解除を中止することにより、セキュリティを損なうことなく外部機器との接続性を確保し、ユーザの使い勝手の向上を図るようにした電子機器に係るものである。
従来、例えば、パーソナルコンピュータにテレビ受信機等の電子機器を接続することが行われている。パーソナルコンピュータとテレビ受信機等との間でイーサ(Ether)接続により高速データの送受信を行う場合、一般にパーソナルコンピュータに設定されているセキュリティのためのファイヤーウォールの影響で、接続性が著しく悪くなり、高速のデータ転送をする場合支障をきたす場合が多かった。
また、接続性を優先し、パーソナルコンピュータのファイヤーウォールを全解除した場合、パーソナルコンピュータ側として著しくセキュリティーレベルが下がる危険性があった。
また、これらを解決するためには、高速データを送る際、適正で最小限のファイヤーウォールの解除を手動で行い、セキュリティを確保しつつ高速データの送受信を行い、その後解除を解くような、煩雑な手法を、ある程度知識と経験のある者が行う必要があった。しかし、この手法は、汎用性の欠くもので、一般のユーザにとって大変使いづらいものであった。
近年、例えば、パーソナルコンピュータ、DVD(Digital Versatile Disc)レコーダ、セットトップボックス、その他のAVソース(Audio Visual source)から、テレビ受信機、プロジェクタ、その他のディスプレイに対して、デジタル映像信号、すなわち、非圧縮(ベースバンド)の映像信号と、その映像信号に付随するデジタル音声信号とを、高速に伝送する通信インタフェースとして、HDMI(High Definition Multimedia Interface)が普及しつつある。例えば、特許文献1には、HDMI規格の詳細についての記載がある。
WO2002/078336号公報
上述したように、例えば、パーソナルコンピュータにテレビ受信機等の電子機器を接続したAVシステムにおいて、パーソナルコンピュータとテレビ受信機等との間でイーサ(Ether)接続により高速データの送受信を行う場合、パーソナルコンピュータに設定されているファイヤーウォールの影響で、接続性が著しく悪く、高速のデータ転送をする場合支障をきたす場合が多かった。
この発明の目的は、セキュリティを損なうことなく、接続性を確保し、ユーザの使い勝手の向上を図ることにある。
この発明の概念は、
外部機器から、複数チャネルで、差動信号により、伝送路を介して映像信号を受信する信号受信部と、
上記伝送路を構成する所定のラインを用いて双方向通信を行う通信部と、
上記外部機器に、上記通信部に対するファイヤーウォールの解除を要求するファイヤーウォール解除コマンドを送信するコマンド送信部と
を備えることを特徴とする電子機器にある。
この発明においては、複数チャネルで、差動信号により、伝送路を介して映像信号を受信する信号受信部の他に、伝送路を構成する所定のラインを用いて双方向通信を行う通信部が備えられ、この通信部により外部機器との間でデータ伝送が行われる。例えば、所定のラインはHDMIケーブルを構成するリザーブラインおよびHPDラインである。
外部機器に、通信部に対するファイヤーウォールの解除を要求するファイヤーウォール解除コマンドを送信するコマンド送信部が備えられている。例えば、ファイヤーウォール解除コマンドは、伝送路の制御データラインを用いて行われる。
この発明において、例えば、外部機器に伝送路を介して接続されたことを検出する接続検出部を備え、コマンド送信部は、接続検出部により外部機器に接続されたことが検出されたとき、外部機器に、ファイヤーウォール解除コマンドを送信する、ようにされてもよい。この場合、外部機器に伝送路を介して接続されるとき、外部機器においては、通信部に対するファイヤーウォールが解除されて接続性が確保されるため、通信部によりデータ伝送が可能となる。
また、この発明において、例えば、コマンド送信部は、さらに、電源オフ操作があったとき、外部機器に、通信部に対するファイヤーウォールの解除の終了を要求するファイヤーウォール解除終了コマンドを送信する、ようにされてもよい。この場合、外部機器において通信部に対するファイヤーウォールの解除が中止され、セキュリティが確保される。
また、この発明において、コマンド送信部は、通信部を用いてデータ伝送を行うとき、外部機器に、ファイヤーウォール解除コマンドを送信し、データ伝送が終了するとき、外部機器に、通信部に対するファイヤーウォールの解除の終了を要求するファイヤーウォール解除終了コマンドを送信する、ようにされてもよい。この場合、通信部でデータ伝送を行う場合に、外部機器における通信部に対するファイヤーウォールが解除されて接続性が確保されるため、外部機器との間のデータ伝送が可能となる。
また、この発明の概念は、
映像信号を、複数のチャネルで、差動信号により、伝送路を介して外部機器に送信する信号送信部と、
上記伝送路を構成する所定のラインを用いて双方向通信を行う通信部と、
ファイヤーウォールを設定するファイヤーウォール設定部と、
上記外部機器からコマンドを受信するコマンド受信部とを備え、
上記ファイヤーウォール設定部は、
上記コマンド受信部でファイヤーウォール解除コマンドを受信するとき、上記外部機器に対するファイヤーウォールを解除し、上記コマンド受信部でファイヤーウォール解除終了コマンドが受信されるとき、上記外部機器に対するファイヤーウォールの解除を中止する
ことを特徴とする電子機器にある。
この発明においては、映像信号を、複数のチャネルで、差動信号により、伝送路を介して外部機器に送信する信号送信部の他に、伝送路を構成する所定のラインを用いて双方向通信を行う通信部が備えられている。例えば、所定のラインはHDMIケーブルを構成するリザーブラインおよびHPDラインである。
この通信部により、外部機器との間でデータ伝送が可能となっている。ファイヤーウォール解除コマンドが受信されるとき、外部機器に対するファイヤーウォールが解除され、また、ファイヤーウォール解除終了コマンドが受信されるとき、外部機器に対するファイヤーウォール解除が中止される。
この場合、ファイヤーウォール解除コマンドが受信されてからファイヤーウォール解除終了コマンドが受信されるまで、外部機器に対するファイヤーウォールが解除されて接続性が確保されるため、通信部により外部機器との間のデータ伝送が可能となる。
この発明において、例えば、外部機器が伝送路を介して接続されているか否かを検出する接続検出部を備え、ファイヤーウォール設定部は、外部機器に対するファイヤーウォールを解除している状態で、接続検出部により外部機器が接続されていないことが検出されるとき、外部機器に対するファイヤーウォールの解除を中止する、ようにされてもよい。この場合、外部機器に対するファイヤーウォールが解除されている状態で、その終了操作が行われることなく、外部機器との接続が外された場合に、外部機器に対するファイヤーウォール解除の中止が自動的に行われる。
この発明によれば、外部機器からベースバンドの映像信号を受信するための伝送路の所定ラインを用いて双方向通信をする通信部を持つ電子機器にあって、通信部に対するファイヤーウォールの解除コマンドを外部機器に送信するコマンド送信部を備えるものであり、外部機器のセキュリティを損なうことなく外部機器との接続性を確保し、ユーザの使い勝手の向上を図るよことができる。
また、この発明によれば、外部機器にベースバンドの映像信号を送信するための伝送路の所定ラインを用いて双方向通信をする通信部を備える電子機器にあって、外部機器からファイヤーウォール解除コマンドを受信したとき当該外部機器に対するファイヤーウォールを解除し、外部機器からファイヤーウォール解除終了コマンドを受信したとき当該外部機器に対するファイヤーウォール解除を中止するものであり、セキュリティを損なうことなく外部機器との接続性を確保し、ユーザの使い勝手の向上を図ることができる。
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態について説明する。図1は、実施の形態としてのAV(Audio Visual)システム5の構成例を示している。
このAVシステム5は、ソース機器としてのパーソナルコンピュータ(PC)10と、シンク機器としてのテレビ受信機(TV)30とを有している。また、パーソナルコンピュータ10およびテレビ受信機30は、HDMIケーブル1を介して接続されている。
パーソナルコンピュータ10には、HDMI送信部(HDMITX)12および高速データラインインタフェース12Aが接続されたHDMI端子11が設けられている。テレビ受信機30には、HDMI受信部(HDMI RX)32および高速データラインインタフェース32Aが接続されたHDMI端子31が設けられている。HDMIケーブル1の一端はパーソナルコンピュータ10のHDMI端子11に接続され、このHDMIケーブル1の他端はテレビ受信機30のHDMI端子31に接続されている。
この図1に示すAVシステム5においては、パーソナルコンピュータ10は、テレビ受信機30に、HDMIのTMDS(Transition Minimized Differential Signaling)チャネルを用いて、ベースバンドの映像信号を送信できる。この場合、ベースバンドの映像信号は、パーソナルコンピュータ10のHDMI送信部12から、HDMIケーブル1を介して、テレビ受信機30のHDMI受信部32に供給される。
また、図1に示すAVシステム5においては、パーソナルコンピュータ10とテレビ受信機30との間で、高速データラインを用いて、イーサ(Ether)のIPパケットで、データの送受信を行うことができる。この場合、パーソナルコンピュータ10の高速データラインインタフェース12Aと、テレビ受信機30の高速データラインインタフェース32Aとの間で、HDMIケーブル1を介して、データが送受信される。
なお、パーソナルコンピュータ10においてはファイヤーウォールの設定がなされているが、上述したようにHDMIケーブル30を用いて接続されるテレビ受信機30に関しては、必要に応じてファイヤーウォールが解除され、高速データラインを用いたデータ伝送を可能とされている。このファイヤーウォールの解除シーケンスの詳細については、後述する。
図2は、パーソナルコンピュータ10の構成例を示している。
このパーソナルコンピュータ10は、HDMI端子11と、HDMI送信部12と、高速データラインインタフェース12Aと、CPU(Central Processing Unit)13と、ROM(Read OnlyMemory)14と、RAM(Random Access Memory)15と、バス16と、入出力インタフェース17と、入力部18と、出力部19と、記憶部20と、ドライブ21と、イーサネットインタフェース(Ethernet I/F)22と、ネットワーク端子23とを有している。なお、「イーサネット」および「Ethernet」は登録商標である。
このパーソナルコンピュータ10において、CPU13、ROM14、RAM15は、バス16により相互に接続されている。バス16には、さらに、入出力インタフェース17が接続されている。入出力インタフェース17には、入力部18、出力部19、記憶部20、ドライブ21およびHDMI送信部(HDMI TX)12が接続されている。
入力部18は、キーボード、マウス、マイクロホン等により構成されている。出力部19は、ディスプレイ、スピーカ等により構成されている。記憶部20は、HDD(Hard Disk Drive)、不揮発性メモリ等により構成されている。ドライブ21は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、あるいはメモリカード等のリムーバブルメディアを駆動する。
また、バス16には、イーサネットインタフェース22が接続されている。このイーサネットインタフェース22には、ネットワーク端子23と、高速データラインインタフェース12Aが接続されている。高速データラインインタフェース12Aは、HDMIケーブル1を構成する所定のライン(この実施の形態においては、リザーブライン、HPDライン)を用いた双方向通信のインタフェースである。この高速データラインインタフェース12Aの詳細は後述する。
図2に示すように構成されたパーソナルコンピュータ10では、CPU13が、例えば、記憶部20に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース17およびバス16を介して、RAM15にロードして実行することにより、後述する一連の処理が行われる。
図3は、テレビ受信機30の構成例を示している。このテレビ受信機30は、HDMI端子31と、HDMI受信部32と、高速データラインインタフェース32Aと、アンテナ端子37と、デジタルチューナ38と、デマルチプレクサ39と、MPEG(Moving Picture Expert Group)デコーダ40と、映像・グラフィック処理回路41と、パネル駆動回路42と、表示パネル43と、音声信号処理回路44と、音声増幅回路45と、スピーカ46と、DTCP(Digital Transmission Content Protection)回路47と、内部バス50と、CPU51と、フラッシュROM52と、DRAM53と、イーサネットインタフェース(Ethernet I/F)54と、ネットワーク端子55と、リモコン受信部56と、リモコン送信機57とを有している。
アンテナ端子37は、受信アンテナ(図示しない)で受信されたテレビ放送信号を入力する端子である。デジタルチューナ38は、アンテナ端子37に入力されるテレビ放送信号を処理して、ユーザの選択チャネルに対応した所定のトランスポートストリームを出力する。デマルチプレクサ39は、デジタルチューナ38で得られたトランスポートストリームから、ユーザの選択チャネルに対応した、パーシャルTS(Transport Stream)(映像データのTSパケット、音声データのTSパケット)を抽出する。
また、デマルチプレクサ39は、デジタルチューナ38で得られたトランスポートストリームから、PSI/SI(Program Specific Information/Service Information)を取り出し、CPU51に出力する。デジタルチューナ38で得られたトランスポートストリームには、複数のチャネルが多重化されている。デマルチプレクサ39で、当該トランスポートストリームから任意のチャネルのパーシャルTSを抽出する処理は、PSI/SI(PAT/PMT)から当該任意のチャネルのパケットID(PID)の情報を得ることで可能となる。
MPEGデコーダ40は、デマルチプレクサ39で得られる映像データのTSパケットにより構成される映像PES(Packetized Elementary Stream)パケットに対してデコード処理を行って映像データを得る。また、MPEGデコーダ40は、デマルチプレクサ39で得られる音声データのTSパケットにより構成される音声PESパケットに対してデコード処理を行って音声データを得る。なお、このMPEGデコーダ40は、必要に応じて、DTCP回路47で復号化されて得られた映像および音声のPESパケットに対してデコード処理を行って映像データおよび音声データを得る。
映像・グラフィック処理回路41は、MPEGデコーダ40で得られた映像データに対して、必要に応じてマルチ画面処理、グラフィックスデータの重畳処理等を行う。パネル駆動回路42は、映像・グラフィック処理回路41から出力される映像データに基づいて、表示パネル43を駆動する。表示パネル43は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、PDP(Plasma DisplayPanel)等で構成されている。音声信号処理回路44はMPEGデコーダ40で得られた音声データに対してD/A変換等の必要な処理を行う。音声増幅回路45は、音声信号処理回路44から出力される音声信号を増幅してスピーカ46に供給する。
DTCP回路47は、デマルチプレクサ39で抽出されたパーシャルTSを、必要に応じて暗号化する。また、DTCP回路47は、ネットワーク端子55あるいは高速データラインインタフェース32Aからイーサネットインタフェース54に供給される暗号化データを復号する。
CPU51は、テレビ受信機30の各部の動作を制御する。フラッシュROM52は、制御ソフトウェアの格納およびデータの保管を行う。DRAM53は、CPU51のワークエリアを構成する。CPU51は、フラッシュROM52から読み出したソフトウェアやデータをDRAM53上に展開してソフトウェアを起動させ、テレビ受信機30の各部を制御する。リモコン受信部56は、リモコン送信機57から送信されたリモーコントロール信号(リモコンコード)を受信し、CPU51に供給する。CPU51、フラッシュROM52、DRAM53およびイーサネットインタフェース54は、内部バス50に接続されている。
HDMI受信部(HDMIシンク)32は、HDMIに準拠した通信により、HDMI端子31に供給されるベースバンドの映像(画像)と音声のデータを受信する。このHDMI受信部32の詳細は後述する。高速データラインインタフェース32Aは、HDMIケーブルを構成する所定のライン(この実施の形態においては、リザーブライン、HPDライン)を用いた双方向通信のインタフェースである。この高速データラインインタフェース32Aの詳細は後述する。
図3に示すテレビ受信機30の動作を簡単に説明する。
アンテナ端子37に入力されるテレビ放送信号はデジタルチューナ38に供給される。このデジタルチューナ38では、テレビ放送信号を処理して、ユーザの選択チャネルに対応した所定のトランスポートストリームが出力され、当該所定のトランスポートストリームはデマルチプレクサ39に供給される。このデマルチプレクサ39では、トランスポートストリームから、ユーザの選択チャネルに対応した、パーシャルTS(映像データのTSパケット、音声データのTSパケット)が抽出され、当該パーシャルTSはMPEGデコーダ40に供給される。
MPEGデコーダ40では、映像データのTSパケットにより構成される映像PESパケットに対してデコード処理が行われて映像データが得られる。この映像データは、映像・グラフィック処理回路41において、必要に応じてマルチ画面処理、グラフィックスデータの重畳処理等が行われた後に、パネル駆動回路42に供給される。そのため、表示パネル43には、ユーザの選択チャネルに対応した画像が表示される。
また、MPEGデコーダ40では、音声データのTSパケットにより構成される音声PESパケットに対してデコード処理が行われて音声データが得られる。この音声データは、音声信号処理回路44でD/A変換等の必要な処理が行われ、さらに、音声増幅回路45で増幅された後に、スピーカ46に供給される。そのため、スピーカ46から、ユーザの選択チャネルに対応した音声が出力される。
テレビ放送信号の受信時において、デマルチプレクサ39で抽出されたパーシャルTSをネットワーク、あるいは、後述するHDMIケーブルの所定ラインで構成される高速データラインに送出する際には、当該パーシャルTSはDTCP回路47で暗号化された後、イーサネットインタフェース54を介して、ネットワーク端子55あるいは高速データラインインタフェース32Aに供給される。
リモコン受信部56ではリモコン送信機57から送信されたリモコンコード(リモーコントロール信号)が受信され、当該リモコンコードはCPU51に供給される。CPU51は、このリモコンコードに基づいて、テレビ受信機30の各部を制御する。
なお、ネットワーク端子55からイーサネットインタフェース54に供給される、あるいは、HDMI端子31から高速データラインインタフェース32Aを介してイーサネットインタフェース54に供給される、暗号化されているパーシャルTSは、DTCP回路47で復号化された後に、MPEGデコーダ40に供給される。以降は、上述したテレビ放送信号の受信時と同様の動作となり、表示パネル43に画像が表示され、スピーカ46から音声が出力される。
また、HDMI受信部32では、HDMIケーブルを通じてHDMI端子31に入力される映像(画像)データおよび音声データが取得される。この映像データおよび音声データは、それぞれ、映像・グラフィック処理回路41および音声信号処理回路44に供給される。以降は、上述したテレビ放送信号の受信時と同様の動作となり、表示パネル43に画像が表示され、スピーカ46から音声が出力される。
図4は、図1のAVシステム5における、パーソナルコンピュータ10のHDMI送信部(HDMIソース)12と、テレビ受信機30のHDMI受信部(HDMIシンク)32の構成例を示している。
HDMIソース12は、一の垂直同期信号から次の垂直同期信号までの区間から、水平帰線区間及び垂直帰線区間を除いた区間である有効画像区間(以下、適宜、アクティブビデオ区間ともいう)において、非圧縮の1画面分の画像の画素データに対応する差動信号を、複数のチャネルで、HDMIシンク32に一方向に送信するとともに、水平帰線区間または垂直帰線区間において、少なくとも画像に付随する音声データや制御データ、その他の補助データ等に対応する差動信号を、複数のチャネルで、HDMIシンク32に一方向に送信する。
すなわち、HDMIソース12は、トランスミッタ81を有する。トランスミッタ81は、例えば、非圧縮の画像の画素データを対応する差動信号に変換し、複数のチャネルである3つのTMDSチャネル#0,#1,#2で、HDMIケーブル1を介して接続されているHDMIシンク32に、一方向にシリアル伝送する。
また、トランスミッタ81は、非圧縮の画像に付随する音声データ、さらには、必要な制御データその他の補助データ等を、対応する差動信号に変換し、3つのTMDSチャネル#0,#1,#2でHDMIケーブル1を介して接続されているHDMIシンク32に、一方向にシリアル伝送する。
さらに、トランスミッタ81は、3つのTMDSチャネル#0,#1,#2で送信する画素データに同期したピクセルクロックを、TMDSクロックチャネルで、HDMIケーブル1を介して接続されているHDMIシンク32に送信する。ここで、1つのTMDSチャネル#i(i=0,1,2)では、ピクセルクロックの1クロックの間に、10ビットの画素データが送信される。
HDMIシンク32は、アクティブビデオ区間において、複数のチャネルで、HDMIソース12から一方向に送信されてくる、画素データに対応する差動信号を受信するとともに、水平帰線区間または垂直帰線区間において、複数のチャネルで、HDMIソース12から一方向に送信されてくる、音声データや制御データに対応する差動信号を受信する。
すなわち、HDMIシンク32は、レシーバ82を有する。レシーバ82は、TMDSチャネル#0,#1,#2で、HDMIケーブル1を介して接続されているHDMIソース12から一方向に送信されてくる、画素データに対応する差動信号と、音声データや制御データに対応する差動信号を、同じくHDMIソース12からTMDSクロックチャネルで送信されてくるピクセルクロックに同期して受信する。
HDMIソース12とHDMIシンク32とからなるHDMIシステムの伝送チャネルには、HDMIソース12からHDMIシンク32に対して、画素データおよび音声データを、ピクセルクロックに同期して、一方向にシリアル伝送するための伝送チャネルとしての3つのTMDSチャネル#0乃至#2と、ピクセルクロックを伝送する伝送チャネルとしてのTMDSクロックチャネルとの他に、DDC(Display Data Channel)83やCECライン84と呼ばれる伝送チャネルがある。
DDC83は、HDMIケーブル1に含まれる図示せぬ2本の信号線からなり、HDMIソース12が、HDMIケーブル1を介して接続されたHDMIシンク32から、E−EDID(Enhanced Extended Display Identification Data)を読み出すために使用される。
すなわち、HDMIシンク32は、HDMIレシーバ81の他に、自身の性能(Configuration/capability)に関する性能情報であるE−EDIDを記憶している、EDID ROM(Read Only Memory)85を有している。HDMIソース12は、HDMIケーブル1を介して接続されているHDMIシンク32から、当該HDMIシンク32のE−EDIDを、DDC83を介して読み出し、そのE−EDIDに基づき、HDMIシンク32の性能の設定、すなわち、例えば、HDMIシンク32を有する電子機器が対応している画像のフォーマット(プロファイル)、例えば、RGB、YCbCr4:4:4、YCbCr4:2:2等を認識する。
CECライン84は、HDMIケーブル1に含まれる図示せぬ1本の信号線からなり、HDMIソース12とHDMIシンク32との間で、制御用データの双方向通信を行うために用いられる。このCECライン84は、制御データラインを構成している。
また、HDMIケーブル1には、HPD(Hot Plug Detect)と呼ばれるピンに接続されるライン86が含まれている。ソース機器は、当該ライン86を利用して、シンク機器の接続を検出することができる。また、HDMIケーブル1には、ソース機器からシンク機器に電源を供給するために用いられるライン87が含まれている。さらに、HDMIケーブル1には、リザーブライン88が含まれている。
ここで、図5は、ソース機器としてのパーソナルコンピュータ10と、シンク機器としてのテレビ受信機30における、電源端子(+5V power 端子)と、HPD(Hot Plug Detect)端子の周辺回路を簡略的に示している。
パーソナルコンピュータ10は、+5Vの電源を発生して上述の電源端子(+5V power端子)に供給する電源部201と、HPD端子に接続されたHPD回路202を備えている。なお、パーソナルコンピュータ10のHPD端子は、例えば47kΩのプルダウン抵抗203を介して接地されている。
一方、テレビ受信機30は、HPD端子に接続されたHPD回路204を備えている。なお、このテレビ受信機30において、EDID ROM85には、電源端子(+5V power端子)から読み出し用電源が供給されている。そして、このテレビ受信機30では、電源端子(+5V power端子)とHPD端子との間に、規格で規定されている1kΩの抵抗205が接続されている。
このような構成において、パーソナルコンピュータ10とテレビ受信機30がHDMIケーブル1で接続された場合、テレビ受信機10の電源端子(+5V power端子)に供給されている電源部201からの+5Vの電源により、テレビ受信機30のHPD端子の電位が高くなる。そのため、テレビ受信機30のHPD回路204は、TV受信機30にHDMIケーブル1を介してパーソナルコンピュータ10が接続されたことを検出できる。また、このとき、パーソナルコンピュータ10のHPD端子の電位も高くなる。そのため、パーソナルコンピュータ10のHPD回路202は、パーソナルコンピュータ10にHDMIケーブル1を介してテレビ受信機30が接続されたことを検出できる。
また、この状態で、例えば、HDMIケーブル1がテレビ受信機30から外された場合、テレビ受信機30のHPD端子およびパーソナルコンピュータ10のHPD端子の電位は共に低くなり、テレビ受信機30のHPD回路204およびパーソナルコンピュータ10のHPD回路202は、接続が外されたことを検出できる。
図6は、図4のHDMIトランスミッタ81とHDMIレシーバ82の構成例を示している。
トランスミッタ81は、3つのTMDSチャネル#0,#1,#2にそれぞれ対応する3つのエンコーダ/シリアライザ81A,81B,81Cを有する。そして、エンコーダ/シリアライザ81A,81B,81Cのそれぞれは、そこに供給される画像データ、補助データ、制御データをエンコードし、パラレルデータからシリアルデータに変換して、差動信号により送信する。ここで、画像データが、例えばR(赤),G(緑),B(青)の3成分を有する場合、B成分(B component)はエンコーダ/シリアライザ81Aに供給され、G成分(Gcomponent)はエンコーダ/シリアライザ81Bに供給され、R成分(R component)はエンコーダ/シリアライザ81Cに供給される。
また、補助データとしては、例えば、音声データや制御パケットがあり、制御パケットは、例えば、エンコーダ/シリアライザ81Aに供給され、音声データは、エンコーダ/シリアライザ81B,81Cに供給される。
さらに、制御データとしては、1ビットの垂直同期信号(VSYNC)、1ビットの水平同期信号(HSYNC)、および、それぞれ1ビットの制御ビットCTL0,CTL1,CTL2,CTL3がある。垂直同期信号および水平同期信号は、エンコーダ/シリアライザ81Aに供給される。制御ビットCTL0,CTL1はエンコーダ/シリアライザ81Bに供給され、制御ビットCTL2,CTL3はエンコーダ/シリアライザ81Cに供給される。
エンコーダ/シリアライザ81Aは、そこに供給される画像データのB成分、垂直同期信号および水平同期信号、並びに補助データを、時分割で送信する。すなわち、エンコーダ/シリアライザ81Aは、そこに供給される画像データのB成分を、固定のビット数である8ビット単位のパラレルデータとする。さらに、エンコーダ/シリアライザ81Aは、そのパラレルデータをエンコードし、シリアルデータに変換して、TMDSチャネル#0で送信する。
また、エンコーダ/シリアライザ81Aは、そこに供給される垂直同期信号および水平同期信号の2ビットのパラレルデータをエンコードし、シリアルデータに変換して、TMDSチャネル#0で送信する。さらに、エンコーダ/シリアライザ81Aは、そこに供給される補助データを4ビット単位のパラレルデータとする。そして、エンコーダ/シリアライザ81Aは、そのパラレルデータをエンコードし、シリアルデータに変換して、TMDSチャネル#0で送信する。
エンコーダ/シリアライザ81Bは、そこに供給される画像データのG成分、制御ビットCTL0,CTL1、並びに補助データを、時分割で送信する。すなわち、エンコーダ/シリアライザ81Bは、そこに供給される画像データのG成分を、固定のビット数である8ビット単位のパラレルデータとする。さらに、エンコーダ/シリアライザ81Bは、そのパラレルデータをエンコードし、シリアルデータに変換して、TMDSチャネル#1で送信する。
また、エンコーダ/シリアライザ81Bは、そこに供給される制御ビットCTL0,CTL1の2ビットのパラレルデータをエンコードし、シリアルデータに変換して、TMDSチャネル#1で送信する。さらに、エンコーダ/シリアライザ81Bは、そこに供給される補助データを4ビット単位のパラレルデータとする。そして、エンコーダ/シリアライザ81Bは、そのパラレルデータをエンコードし、シリアルデータに変換して、TMDSチャネル#1で送信する。
エンコーダ/シリアライザ81Cは、そこに供給される画像データのR成分、制御ビットCTL2,CTL3、並びに補助データを、時分割で送信する。すなわち、エンコーダ/シリアライザ81Cは、そこに供給される画像データのR成分を、固定のビット数である8ビット単位のパラレルデータとする。さらに、エンコーダ/シリアライザ81Cは、そのパラレルデータをエンコードし、シリアルデータに変換して、TMDSチャネル#2で送信する。
また、エンコーダ/シリアライザ81Cは、そこに供給される制御ビットCTL2,CTL3の2ビットのパラレルデータをエンコードし、シリアルデータに変換して、TMDSチャネル#2で送信する。さらに、エンコーダ/シリアライザ81Cは、そこに供給される補助データを4ビット単位のパラレルデータとする。そして、エンコーダ/シリアライザ81Cは、そのパラレルデータをエンコードし、シリアルデータに変換して、TMDSチャネル#2で送信する。
レシーバ82は、3つのTMDSチャネル#0,#1,#2にそれぞれ対応する3つのリカバリ/デコーダ82A,82B,82Cを有する。そして、リカバリ/デコーダ82A,82B,82Cのそれぞれは、TMDSチャネル#0,#1,#2で差動信号により送信されてくる画像データ、補助データ、制御データを受信する。さらに、リカバリ/デコーダ82A,82B,82Cのそれぞれは、画像データ、補助データ、制御データを、シリアルデータからパラレルデータに変換し、さらにデコードして出力する。
すなわち、リカバリ/デコーダ82Aは、TMDSチャネル#0で差動信号により送信されてくる画像データのB成分、垂直同期信号および水平同期信号、補助データを受信する。そして、リカバリ/デコーダ82Aは、その画像データのB成分、垂直同期信号および水平同期信号、補助データを、シリアルデータからパラレルデータに変換し、デコードして出力する。
リカバリ/デコーダ82Bは、TMDSチャネル#1で差動信号により送信されてくる画像データのG成分、制御ビットCTL0,CTL1、補助データを受信する。そして、リカバリ/デコーダ82Bは、その画像データのG成分、制御ビットCTL0,CTL1、補助データを、シリアルデータからパラレルデータに変換し、デコードして出力する。
リカバリ/デコーダ82Cは、TMDSチャネル#2で差動信号により送信されてくる画像データのR成分、制御ビットCTL2,CTL3、補助データを受信する。そして、リカバリ/デコーダ82Cは、その画像データのR成分、制御ビットCTL2,CTL3、補助データを、シリアルデータからパラレルデータに変換し、デコードして出力する。
図7は、HDMIの3つのTMDSチャネル#0,#1,#2で各種の伝送データが伝送される伝送区間(期間)の例を示している。なお、図7は、TMDSチャネル#0,#1,#2において、横×縦が720×480画素のプログレッシブの画像が伝送される場合の、各種の伝送データの区間を示している。
HDMIの3つのTMDSチャネル#0,#1,#2で伝送データが伝送されるビデオフィールド(Video Field)には、伝送データの種類に応じて、ビデオデータ区間(VideoData period)、データアイランド区間(Data Island period)、およびコントロール区間(Control period)の3種類の区間が存在する。
ここで、ビデオフィールド区間は、ある垂直同期信号の立ち上がりエッジ(active edge)から次の垂直同期信号の立ち上がりエッジまでの区間であり、水平ブランキング期間(horizontal blanking)、垂直ブランキング期間(verticalblanking)、並びに、ビデオフィールド区間から、水平ブランキング期間および垂直ブランキング期間を除いた区間であるアクティブビデオ区間(Active Video)に分けられる。
ビデオデータ区間は、アクティブビデオ区間に割り当てられる。このビデオデータ区間では、非圧縮の1画面分の画像データを構成する720画素×480ライン分の有効画素(Active pixel)のデータが伝送される。
データアイランド区間およびコントロール区間は、水平ブランキング期間および垂直ブランキング期間に割り当てられる。このデータアイランド区間およびコントロール区間では、補助データ(Auxiliary data)が伝送される。
すなわち、データアイランド区間は、水平ブランキング期間と垂直ブランキング期間の一部分に割り当てられている。このデータアイランド区間では、補助データのうち、制御に関係しないデータである、例えば、音声データのパケット等が伝送される。
コントロール区間は、水平ブランキング期間と垂直ブランキング期間の他の部分に割り当てられている。このコントロール区間では、補助データのうちの、制御に関係するデータである、例えば、垂直同期信号および水平同期信号、制御パケット等が伝送される。
ここで、現行のHDMIでは、TMDSクロックチャネルで伝送されるピクセルクロックの周波数は、例えば165MHzであり、この場合、データアイランド区間の伝送レートは約500Mbps程度である。
図8は、HDMI端子11,31のピン配列を示している。このピン配列はタイプA(type-A)と呼ばれている。
TMDSチャネル#iの差動信号であるTMDS Data#i+とTMDS Data#i−が伝送される差動線である2本のラインは、TMDS Data#i+が割り当てられているピン(ピン番号が1,4,7のピン)と、TMDS Data#i−が割り当てられているピン(ピン番号が3,6,9のピン)に接続される。
また、制御用のデータであるCEC信号が伝送されるCECライン84は、ピン番号が13であるピンに接続され、ピン番号が14のピンは空き(Reserved)ピンとなっている。また、E−EDID等のSDA(SerialData)信号が伝送されるラインは、ピン番号が16であるピンに接続され、SDA信号の送受信時の同期に用いられるクロック信号であるSCL(Serial Clock)信号が伝送されるラインは、ピン番号が15であるピンに接続される。上述のDDC83は、SDA信号が伝送されるラインおよびSCL信号が伝送されるラインにより構成される。
また、上述したようにソース機器がシンク機器の接続を検出するためのライン86は、ピン番号が19であるピンに接続される。また、上述したように電源を供給するためのライン87は、ピン番号が18であるピンに接続される。
図9は、図1のAVシステム5における、パーソナルコンピュータ10の高速データラインインタフェース12Aと、テレビ受信機30の高速データラインインタフェース32Aの構成例を示している。これらインタフェース12A,32Aは、LAN(Local Area Network)通信を行う通信部を構成する。この通信部は、HDMIケーブル1を構成する複数のラインのうち、1対の差動ライン、この実施の形態においては、空き(Reserve)ピン(14ピン)に対応したリザーブライン(Ether−ライン)、およびHPDピン(19ピン)に対応したHPDライン(Ether+ライン)を用いて、通信を行う。
パーソナルコンピュータ10は、LAN信号送信回路411、終端抵抗412、AC結合容量413,414、LAN信号受信回路415、減算回路416、プルアップ抵抗421、ローパスフィルタを構成する抵抗422および容量423、比較器424、プルダウン抵抗431、ローパスフィルタを形成する抵抗432および容量433、並びに比較器434を有している。ここで、高速データラインインタフェース12Aは、LAN信号送信回路411、終端抵抗412、AC結合容量413,414、LAN信号受信回路415、減算回路416により構成されている。
電源線(+5.0V)と接地線との間には、プルアップ抵抗421、AC結合容量413、終端抵抗412、AC結合容量414およびプルダウン抵抗431の直列回路が接続される。AC結合容量413と終端抵抗412の互いの接続点P1は、LAN信号送信回路411の正出力側に接続されると共に、LAN信号受信回路415の正入力側に接続される。また、AC結合容量414と終端抵抗412の互いの接続点P2は、LAN信号送信回路411の負出力側に接続されると共に、LAN信号受信回路415の負入力側に接続される。LAN信号送信回路411の入力側には、送信信号(送信データ)SG411が供給される。
また、減算回路416の正側端子には、LAN信号受信回路415の出力信号SG412が供給され、この減算回路416の負側端子には、送信信号(送信データ)SG411が供給される。この減算回路416では、LAN信号受信回路415の出力信号SG412から送信信号SG411が減算され、受信信号(受信データ)SG413が得られる。
また、プルアップ抵抗421およびAC結合容量413の互いの接続点Q1は、抵抗422および容量423の直列回路を介して接地線に接続される。そして、抵抗422および容量423の互いの接続点に得られるローパスフィルタの出力信号は比較器424の一方の入力端子に供給される。この比較器424では、ローパスフィルタの出力信号が他方の入力端子に供給される基準電圧Vref1(+3.75V)と比較される。この比較器424の出力信号SG414はCPU13に供給される。
また、AC結合容量414およびプルダウン抵抗431の互いの接続点Q2は、抵抗432および容量433の直列回路を介して接地線に接続される。そして、抵抗432および容量433の互いの接続点に得られるローパスフィルタの出力信号は比較器434の一方の入力端子に供給される。この比較器434では、ローパスフィルタの出力信号が他方の入力端子に供給される基準電圧Vref2(+1.4V)と比較される。この比較器434の出力信号SG415は、CPU13に供給される。
テレビ受信機30は、LAN信号送信回路441、終端抵抗442、AC結合容量443,444、LAN信号受信回路445、減算回路446、プルダウン抵抗451、ローパスフィルタを構成する抵抗452および容量453、比較器454、チョークコイル461、抵抗462、並びに抵抗463を有している。ここで、高速データラインインタフェース32Aは、LAN信号送信回路441、終端抵抗442、AC結合容量443,444、LAN信号受信回路445、減算回路446により構成されている。
電源線(+5.0V)と接地線との間には、抵抗462および抵抗463の直列回路が接続される。そして、この抵抗462と抵抗463の互いの接続点と、接地線との間には、チョークコイル461、AC結合容量444、終端抵抗442、AC結合容量443およびプルダウン抵抗451の直列回路が接続される。
AC結合容量443と終端抵抗442の互いの接続点P3は、LAN信号送信回路441の正出力側に接続されると共に、LAN信号受信回路445の正入力側に接続される。また、AC結合容量444と終端抵抗442の互いの接続点P4は、LAN信号送信回路441の負出力側に接続されると共に、LAN信号受信回路445の負入力側に接続される。LAN信号送信回路441の入力側には、送信信号(送信データ)SG417が供給される。
また、減算回路446の正側端子には、LAN信号受信回路445の出力信号SG418が供給され、この減算回路446の負側端子には、送信信号SG417が供給される。この減算回路446では、LAN信号受信回路445の出力信号SG418から送信信号SG417が減算され、受信信号(受信データ)SG419が得られる。
また、プルダウン抵抗451およびAC結合容量443の互いの接続点Q3は、抵抗452および容量453の直列回路を介して接地線に接続される。そして、抵抗452および容量453の互いの接続点に得られるローパスフィルタの出力信号は比較器454の一方の入力端子に供給される。この比較器454では、ローパスフィルタの出力信号が他方の入力端子に供給される基準電圧Vref3(+1.25V)と比較される。この比較器454の出力信号SG416は、CPU51に供給される。
HDMIケーブル1に含まれるリザーブライン501およびHPDライン502は、差動ツイストペアを構成している。リザーブライン501のソース側端511はHDMI端子11の14ピンに接続され、当該リザーブライン501のシンク側端521はHDMI端子31の14ピンに接続される。また、HPDライン502のソース側端512はHDMI端子11の19ピンに接続され、当該HPDライン502のシンク側端522はHDMI端子31の19ピンに接続される。
パーソナルコンピュータ10において、上述したプルアップ抵抗421とAC結合容量413の互いの接続点Q1はHDMI端子11の14ピンに接続され、また、上述したプルダウン抵抗431とAC結合容量414の互いの接続点Q2はHDMI端子11の19ピンに接続される。一方、テレビ受信機30において、上述したプルダウン抵抗451とAC結合容量443の互いの接続点Q3はHDMI端子31の14ピンに接続され、また、上述したチョークコイル461とAC結合容量444の互いの接続点Q4はHDMI端子31の19ピンに接続される。
次に、上述したように構成された高速データラインインタフェース12A,32AによるLAN通信の動作を説明する。
パーソナルコンピュータ10において、送信信号(送信データ)SG411はLAN信号送信回路411の入力側に供給され、このLAN信号送信回路411から送信信号SG411に対応した差動信号(正出力信号、負出力信号)が出力される。そして、LAN信号送信回路411から出力される差動信号は、接続点P1,P2に供給され、HDMIケーブル1の1対のライン(リザーブライン501、HPDライン502)を通じて、テレビ受信機30に送信される。
また、テレビ受信機30において、送信信号(送信データ)SG417はLAN信号送信回路441の入力側に供給され、このLAN信号送信回路441から送信信号SG417に対応した差動信号(正出力信号、負出力信号)が出力される。そして、LAN信号送信回路441から出力される差動信号は、接続点P3,P4に供給され、HDMIケーブル1の1対のライン(リザーブライン501、HPDライン502)を通じて、パーソナルコンピュータ10に送信される。
また、パーソナルコンピュータ10において、LAN信号受信回路415の入力側は接続点P1,P2に接続されていることから、当該LAN信号受信回路415の出力信号SG412として、LAN信号送信回路411から出力された差動信号(電流信号)に対応した送信信号と、上述したようにテレビ受信機30から送信されてくる差動信号に対応した受信信号との加算信号が得られる。減算回路416では、LAN信号受信回路415の出力信号SG412から送信信号SG411が減算される。そのため、この減算回路416の出力信号SG413は、テレビ受信機30の送信信号(送信データ)SG417に対応したものとなる。
また、テレビ受信機30において、LAN信号受信回路445の入力側は接続点P3,P4に接続されていることから、当該LAN信号受信回路445の出力信号SG418として、LAN信号送信回路441から出力された差動信号(電流信号)に対応した送信信号と、上述したようにパーソナルコンピュータ10から送信されてくる差動信号に対応した受信信号との加算信号が得られる。減算回路446では、LAN信号受信回路445の出力信号SG418から送信信号SG417が減算される。そのため、この減算回路446の出力信号SG419は、パーソナルコンピュータ10の送信信号(送信データ)SG411に対応したものとなる。
このように、パーソナルコンピュータ10の高速データラインインタフェース12Aと、テレビ受信機30の高速データラインインタフェース32Aとの間では、双方向のLAN通信を行うことができる。
図9に示す構成例によれば、1本のHDMIケーブル1で映像と音声のデータ伝送と接続機器情報の交換および認証と機器制御データの通信とLAN通信を行うインタフェースにおいて、LAN通信が1対の差動伝送路を介した双方向通信で行われ、伝送路のうちの少なくとも片方のDCバイアス電位によってインタフェースの接続状態が通知されることから、物理的にSCLライン、SDAラインをLAN通信につかわない空間的分離を行うことが可能となる。その結果、その分割によりDDCに関して規定された電気的仕様と無関係にLAN通信のための回路を形成することができ、安定で確実なLAN通信が安価に実現できる。
なお、図9において、HPDライン502は、上述のLAN通信の他に、DCバイアスレベルで、HDMIケーブル1がテレビ受信機30に接続されたことをパーソナルコンピュータ10に伝達する。すなわち、テレビ受信機30内の抵抗462,463とチョークコイル461は、HDMIケーブル1がテレビ受信機30に接続されるとき、HPDライン502を、HDMI端子31の19ピンを介して、約4Vにバイアスする。パーソナルコンピュータ10は、HPDライン502のDCバイアスを、抵抗432と容量433からなるローパスフィルタで抽出し、比較器434で基準電圧Vref2(例えば、1.4V)と比較する。
HDMI端子11の19ピンの電圧は、HDMIケーブル1がテレビ受信機30に接続されていなければ、プルダウン抵抗431が存在するために基準電圧Vref2より低く、逆に、HDMIケーブル1がテレビ受信機30に接続されていれば基準電圧Vref2より高い。したがって、比較器434の出力信号SG415は、HDMIケーブル1がテレビ受信機30に接続されているときは高レベルとなり、そうでないときは低レベルとなる。これにより、パーソナルコンピュータ10のCPU13は、比較器434の出力信号SG415に基づいて、HDMIケーブル1がテレビ受信機30に接続されたか否かを認識できる。
また、図9において、リザーブライン501のDCバイアス電位で、HDMIケーブル1の両端に接続された機器が、LAN通信が可能な機器(以下、「e−HDMI対応機器」という)であるか、LAN通信が不可能な機器(以下、「e−HDMI非対応機器」かを、相互に認識する機能を有している。
上述したように、パーソナルコンピュータ10はリザーブライン501を抵抗421でプルアップ(+5V)し、テレビ受信機30はリザーブライン501を抵抗451でプルダウンする。抵抗421,451は、e−HDMI非対応機器には存在しない。
パーソナルコンピュータ10は、上述したように、比較器424で、抵抗422および容量423からなるローパスフィルタを通過したリザーブライン501のDC電位を基準電圧Vref1と比較する。テレビ受信機30が、e−HDMI対応機器でプルダウン抵抗451があるときには、リザーブライン501の電圧が2.5Vとなる。しかし、テレビ受信機30が、e−HDMI非対応機器でプルダウン抵抗451がないときには、リザーブライン501の電圧がプルアップ抵抗421の存在により5Vとなる。
そのため、基準電圧Vref1が例えば3.75Vとされることで、比較器424の出力信号SG414は、テレビ受信機30がe−HDMI対応機器であるときは低レベルとなり、そうでないときは高レベルとなる。これにより、パーソナルコンピュータ10のCPU13は、比較器424の出力信号SG414に基づいて、テレビ受信機30がe−HDMI対応機器であるか否かを認識できる。
同様に、テレビ受信機30は、上述したように、比較器454で、抵抗452および容量453からなるローパスフィルタを通過したリザーブライン501のDC電位を基準電圧Vref3と比較する。パーソナルコンピュータ10が、e−HDMI対応機器でプルアップ抵抗421があるときには、リザーブライン501の電圧が2.5Vとなる。しかし、パーソナルコンピュータ10が、e−HDMI非対応機器でプルアップ抵抗421がないときには、リザーブライン501の電圧がプルダウン抵抗451の存在により0Vとなる。
そのため、基準電圧Vref3が例えば1.25Vとされることで、比較器454の出力信号SG416は、パーソナルコンピュータ10がe−HDMI対応機器であるときは高レベルとなり、そうでないときは低レベルとなる。これにより、テレビ受信機30のCPU51は、比較器454の出力信号SG416に基づいて、パーソナルコンピュータ10がe−HDMI対応機器であるか否かを認識できる。
次に、図10を参照して、パーソナルコンピュータ10のテレビ受信機30に対するファイヤーウォールの解除シーケンスの一例を説明する。なお、コマンドの略号については、「Open RQ」は「Open Request」を示し、「Open Res」は「Open Response」を示し、「Close RQ」は「Close Request」を示し、「Close Res」は「Close Response」を示し、「IP_AD」は「IP Address」を示している。このコマンドの略号については、後述する図12においても同様である。
(a)パーソナルコンピュータ10とテレビ受信機30がHDMIケーブル1を介して接続された場合、パーソナルコンピュータ10の電源端子(+5V Power 端子)から+5Vの電源がHDMIケーブル1を介して、テレビ受信機30の電源端子(+5V Power 端子)に供給される(図5参照)。(b)これにより、テレビ受信機30のHPD端子およびパーソナルコンピュータ10のHPD端子はほぼ+5Vとなり、テレビ受信機30およびパーソナルコンピュータ10はHDMIケーブル1で接続されたことを検出する。
(c)テレビ受信機30のCPU51は、HDMIケーブル1のCECラインを用いて、パーソナルコンピュータ10に、CEC Firewall 解除コマンドを送信する。ここで、コマンド体系としては、例えば、図11に示すように、Vender Specific commandにおけるVender <Maker>固有のOPコードを使用する。このコマンドには、データ部分に、テレビ受信機30のIPアドレス(IP AD)と、開放を要求するポートの番号(Port#)が含まれる。
(d)パーソナルコンピュータ10のCPU13は、テレビ受信機30からのCEC Firewall 解除コマンドを受信し、適正なFirewall open 処理を行う。すなわち、CPU13は、CEC Firewall 解除コマンドに含まれるIPアドレスに対するアクセス制限を解除し、また、当該コマンドに含まれるポート番号のポート(port)を開放する。(e)そして、パーソナルコンピュータ10は、Firewallopen 処理が終わった後に、CEC解除レスポンスのコマンドを、HDMIケーブル1のCECラインを用いて、テレビ受信機30に送信する。
(f)テレビ受信機30のCPU51は、パーソナルコンピュータ10からのCEC解除レスポンスのコマンドを受信し、高速データライン(Ether Line)での送信が可能になったことを認知し、(g)その後、必要に応じて、高速データラインを用いてデータ伝送を行う。
その後、パーソナルコンピュータ10の電源が入った状態(スタンバイ状態を含む)で、テレビ受信機30の電源スイッチが押されて、電源オフの処理がスタートした場合、(h)テレビ受信機30のCPU51は、HDMIケーブル1のCECラインを用いて、パーソナルコンピュータ10に、CEC Firewall解除終了コマンドを送信する。
(i)パーソナルコンピュータ10のCPU13は、テレビ受信機30からのCEC Firewall解除終了コマンドを受信し、(j)直ちに、テレビ受信機30に、CEC解除終了レスポンスのコマンドを送信する。(k)テレビ受信機30のCPU51は、パーソナルコンピュータ10からのCEC解除終了レスポンスのコマンドを受信し、ファイヤーウォール解除のシーケンスを終了する。なお、テレビ受信機30は、このようにファイヤーウォール解除のシーケンスを終了した後に、実質的な電源オフの処理に入る。
(m)パーソナルコンピュータ10のCPU13は、テレビ受信機30がCEC解除終了レスポンスのコマンドを受信できる十分な時間が経過してから、ファイヤーウォールの解除を中止する、Firewall close 処理を行う。このFirewall close 処理では、ファイヤーウォールの解除を行っていたポート(port)の開放の中止、およびアクセス可能になっていたIPアドレスに対するアクセス制限を再開する。
図10に示すファイヤーウォールの解除シーケンスによれば、パーソナルコンピュータ10におけるテレビ受信機30に対するファイヤーウォールは、テレビ受信機30がHDMIケーブル1を介してパーソナルコンピュータ10に接続される場合に、自動的に解除されて接続性が確保され、テレビ受信機30からパーソナルコンピュータ10への高速データラインを用いたデータ伝送が可能な状態となる。また、図10に示すファイヤーウォールの解除シーケンスによれば、パーソナルコンピュータ10におけるテレビ受信機30に対するファイヤーウォールが解除された状態で、テレビ受信機30で電源オフの操作が行われた場合、ファイヤーウォールの解除が自動的に中止される。
次に、図12を参照して、パーソナルコンピュータ10のテレビ受信機30に対するファイヤーウォールの解除シーケンスの他の例を説明する。
(a)パーソナルコンピュータ10とテレビ受信機30がHDMIケーブル1を介して接続された場合、パーソナルコンピュータ10の電源端子(+5V Power 端子)から+5Vの電源がHDMIケーブル1を介して、テレビ受信機30の電源端子(+5V Power 端子)に供給される(図5参照)。(b)これにより、テレビ受信機30のHPD端子およびパーソナルコンピュータ10のHPD端子はほぼ+5Vとなり、テレビ受信機30およびパーソナルコンピュータ10はHDMIケーブル1で接続されたことを検出する。
(c)高速データライン(Ether Line)によるデータ伝送の要求があるとき、(d)テレビ受信機30のCPU51は、HDMIケーブル1のCECラインを用いて、パーソナルコンピュータ10に、CEC Firewall解除コマンドを送信する。このコマンドには、データ部分に、テレビ受信機30のIPアドレス(IP AD)と、開放を要求するポートの番号(Port#)が含まれる。
(e)パーソナルコンピュータ10のCPU13は、テレビ受信機30からのCEC Firewall解除コマンドを受信し、適正なFirewall open 処理を行う。すなわち、CPU13は、CEC Firewall解除コマンドに含まれるIPアドレスに対するアクセス制限を解除し、また、当該コマンドに含まれるポート番号のポート(port)を開放する。(f)そして、パーソナルコンピュータ10は、Firewallopen 処理が終わった後に、CEC解除レスポンスのコマンドを、HDMIケーブル1のCECラインを用いて、テレビ受信機30に送信する。
(g)テレビ受信機30のCPU51は、パーソナルコンピュータ10からのCEC解除レスポンスのコマンドを受信し、高速データライン(Ether Line)での送信が可能になったことを認知し、(h)高速データラインを用いてデータ伝送を行う。
(i)データ伝送が終了したとき、(j)テレビ受信機30のCPU51は、HDMIケーブル1のCECラインを用いて、パーソナルコンピュータ10に、CEC Firewall 解除終了のコマンドを送信する。
(k)パーソナルコンピュータ10のCPU13は、テレビ受信機30からのCEC Firewall 解除終了のコマンドを受信し、(m)直ちに、テレビ受信機30に、CEC解除終了レスポンスのコマンドを送信する。(n)テレビ受信機30のCPU51は、パーソナルコンピュータ10からのCEC解除終了レスポンスのコマンドを受信し、ファイヤーウォール解除のシーケンスを終了する。
(p)パーソナルコンピュータ10のCPU13は、テレビ受信機30がCEC解除終了レスポンスのコマンドを受信できる十分な時間が経過してから、ファイヤーウォールの解除を中止する、Firewall close 処理を行う。このFirewall close 処理では、ファイヤーウォールの解除を行っていたポート(port)の開放の中止、およびアクセス可能になっていたIPアドレスに対するアクセス制限を再開する。
図12に示すファイヤーウォールの解除シーケンスによれば、高速データラインを用いたデータ伝送の要求があるとき、パーソナルコンピュータ10におけるテレビ受信機30に対するファイヤーウォールは自動的に解除され、高速データラインを用いたデータ伝送が可能な状態となる。また、図12に示すファイヤーウォールの解除シーケンスによれば高速データラインによるデータ伝送が終了したとき、パーソナルコンピュータ10におけるテレビ受信機30に対するファイヤーウォールの解除は自動的に中止される。
なお、図12に示すファイヤーウォールの解除シーケンスにおいては、CEC Firewall 解除コマンドの送信シーケンスがテレビ受信機30側から始まるものを示している(図12(d)参照)。しかし、CEC Firewall 解除コマンドの送信シーケンスをパーソナルコンピュータ10側から始めることもできる。
このパーソナルコンピュータ10のCPU13は、高速データラインによるデータ伝送の要求があるとき、テレビ受信機30に、CEC Firewall 解除コマンドをIPアドレスおよびポート番号をNullで送信する。このCEC Firewall 解除コマンドを受信したテレビ受信機30のCPU51は、CECFirewall 解除コマンドに必要なIPアドレスおよびポート番号を入れて、パーソナルコンピュータ10に戻す。以降は、図12に示すシーケンスと同様である。
また、このようにCEC Firewall 解除コマンドの送信シーケンスをパーソナルコンピュータ10側から始める場合、CEC Firewall 解除コマンドをIPアドレスおよびポート番号をNullで送信する代わりに、パーソナルコンピュータ10のCPU13は、テレビ受信機30に、CEC Firewall 解除コマンドの送信シーケンスを開始させるように指示するコマンド、例えば、CEC[open sequence start]Commandを、送信するようにしてもよい。
このように、図10、図12に示すファイヤーウォールの解除シーケンスによれば、テレビ受信機30からパーソナルコンピュータ10にCEC Firewall解除コマンドを送信することで、パーソナルコンピュータ10では自動で適正なファイヤーウォールの解除が行われるものであり、セキュリティと接続性を、ユーザが煩雑な設定を行うことなく、確保でき、ユーザの使い勝手が向上する。
また、図10、図12に示すファイヤーウォールの解除シーケンスによれば、パーソナルコンピュータ10にHDMIケーブル1を介してテレビ受信機30が接続されるとき、あるいは高速データラインによるデータ伝送の要求があるとき、パーソナルコンピュータ10におけるテレビ受信機30に対するファイヤーウォールが自動的に解除されるものであり、ファイヤーウォールの解除を適正なときにタイムリーに行うことができる。
なお、上述の図10、図12に示すファイヤーウォールの解除シーケンスにはないが、パーソナルコンピュータ10においてテレビ受信機30に対するファイヤーウォールが解除されている状態で、Firewall close 処理が正常に行われないで、パーソナルコンピュータ10とテレビ受信機30との接続が切られた場合、パーソナルコンピュータ10はHPD検出で当該接続が切られたことを知ることができる。パーソナルコンピュータ10は、テレビ受信機30との接続が切られたことが検出されるとき、Firewall close 処理を行う。
また、上述の説明では、ファイヤーウォールの解除設定で、ポート設定およびIPアドレス設定の双方を行うものを示したが、ポートのみの設定、あるいはIPアドレスの設定のみ等、解除設定を必要に応じて調整してもよい。また、テレビ受信機30は、セキュリティを高めるため、ファイヤーウォールの解除を要求するポート番号を、通信毎に適正な番号に変更してもよい。
また、上述の図10、図12に示すファイヤーウォールの解除シーケンスの説明では、CEC Firewall 解除コマンドのデータ部分にIPアドレスおよびポート番号が含まれる場合について説明した。テレビ受信機30からパーソナルコンピュータ10にCECラインで送る解除データのセキュリティを高めるため、下記の操作を加えてもよい。
(1)CECで伝送するデータに、IPアドレス、ポート番号のほか、MACアドレス等を付加し、あるいはそれらの組み合わせを変えたりしてもよい。
(2)CECラインの情報は、テレビ受信機30に接続している全てに伝わるため、解除データの送信には警戒を要する。そのため、セキュリティを高めるため(成り代わりやスキームを防ぐため)、さらに次の操作を加えてもよい。
(a)Firewall解除信号は認証を受けたものだけ有効とする。
(b)送る解除データを暗号化する。
(c)Ether接続できた後、etherラインで別ポートへのポート移転データを早々に送り、主にはその部分でストリーム送信を行う。すなわち、CECでのポート設定はEtherへの導入で使用する。
(d)portの変更と解除はCECラインで行うのでなく、etherラインでのDTCP−IPを掛けた状態で行う。
(e)上述の(a)〜(d)を併用する。
なお、図1に示すAVシステム5においては、双方向通信を行う通信部が、HDMIケーブル1のリザーブライン(Ether−ライン)およびHPDライン(Ether+ライン)を用いて構成されるものを示したが(図9参照)、双方向通信を行う通信部の構成は、これに限定されるものではない。以下に、その他の構成例を説明する。以下の例では、パーソナルコンピュータ10をソース機器とし、テレビ受信機30をシンク機器として説明する。
図13は、CECライン84、およびリザーブライン88を用いて、半二重通信方式によるIP通信を行う例である。なお、図13において図4と対応する部分については、同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
ソース機器の高速データラインインタフェース12Aは、変換部131、復号部132、スイッチ133、切り換え制御部121、およびタイミング制御部122を有している。変換部131には、ソース機器とシンク機器との間での双方向のIP通信により、ソース機器からシンク機器に送信されるデータである、Txデータが供給される。
変換部131は、例えば、差動アンプリファイアにより構成され、供給されたTxデータを2つの部分信号からなる差動信号に変換する。また、変換部131は、変換により得られた差動信号をCECライン84、およびリザーブライン88を介してシンク機器に送信する。すなわち、変換部131は、変換により得られた差動信号を構成する一方の部分信号をCECライン84、より詳細にはソース機器に設けられた信号線であって、HDMIケーブル1のCECライン84に接続される信号線を介してスイッチ133に供給し、差動信号を構成する他方の部分信号をリザーブライン88、より詳細には、ソース機器に設けられた信号線であって、HDMIケーブル1のリザーブライン88に接続される信号線、およびリザーブライン88を介してシンク機器に供給する。
復号部132は、例えば、差動アンプリファイアにより構成され、その入力端子が、CECライン84およびリザーブライン88に接続されている。復号部132は、タイミング制御部122の制御に基づいて、CECライン84およびリザーブライン88を介してシンク機器から送信されてきた差動信号、つまりCECライン84上の部分信号およびリザーブライン88上の部分信号からなる差動信号を受信し、元のデータであるRxデータに復号して出力する。ここで、Rxデータとは、ソース機器とシンク機器との間での双方向のIP通信により、シンク機器からソース機器に送信されるデータである。
スイッチ133には、データを送信するタイミングにおいて、ソース機器の制御部(CPU)からのCEC信号、または変換部131からのTxデータに対応する差動信号を構成する部分信号が供給され、データを受信するタイミングにおいて、シンク機器からのCEC信号、またはシンク機器からのRxデータに対応する差動信号を構成する部分信号が供給される。スイッチ133は、切り換え制御部121からの制御に基づいて、制御部(CPU)からのCEC信号、もしくはシンク機器からのCEC信号、またはTxデータに対応する差動信号を構成する部分信号、もしくはRxデータに対応する差動信号を構成する部分信号を選択して出力する。
すなわち、スイッチ133は、ソース機器がシンク機器にデータを送信するタイミングにおいて、制御部(CPU)から供給されたCEC信号、または変換部131から供給された部分信号のうちのいずれかを選択し、選択したCEC信号または部分信号を、CECライン84を介してシンク機器に送信する。
また、スイッチ133は、ソース機器がシンク機器から送信されてきたデータを受信するタイミングにおいて、CECライン84を介してシンク機器から送信されてきたCEC信号、またはRxデータに対応する差動信号の部分信号を受信し、受信したCEC信号または部分信号を、制御部(CPU)または復号部132に供給する。
切り換え制御部121はスイッチ133を制御して、スイッチ133に供給される信号のうちのいずれかが選択されるようにスイッチ133を切り換える。タイミング制御部122は、復号部132による差動信号の受信のタイミングを制御する。
また、シンク機器の高速データラインインタフェース32Aは、変換部134、復号部136、スイッチ135、切り換え制御部124、およびタイミング制御部123を有している。変換部134は、例えば、差動アンプリファイアにより構成され、変換部134にはRxデータが供給される。変換部134は、タイミング制御部123の制御に基づいて、供給されたRxデータを2つの部分信号からなる差動信号に変換し、変換により得られた差動信号をCECライン84およびリザーブライン88を介してソース機器に送信する。
すなわち、変換部134は、変換により得られた差動信号を構成する一方の部分信号をCECライン84、より詳細にはシンク機器に設けられた信号線であって、HDMIケーブル1のCECライン84に接続される信号線を介してスイッチ135に供給し、差動信号を構成する他方の部分信号をリザーブライン88、より詳細には、シンク機器に設けられた信号線であって、HDMIケーブル1のリザーブライン88に接続される信号線、およびリザーブライン88を介してソース機器に供給する。
スイッチ135には、データを受信するタイミングにおいて、ソース機器からのCEC信号、またはソース機器からのTxデータに対応する差動信号を構成する部分信号が供給され、データを送信するタイミングにおいて、変換部134からのRxデータに対応する差動信号を構成する部分信号、またはシンク機器の制御部(CPU)からのCEC信号が供給される。スイッチ135は、切り換え制御部124からの制御に基づいて、ソース機器からのCEC信号、もしくは制御部(CPU)からのCEC信号、またはTxデータに対応する差動信号を構成する部分信号、若しくはRxデータに対応する差動信号を構成する部分信号を選択して出力する。
すなわち、スイッチ135は、シンク機器がソース機器にデータを送信するタイミングにおいて、シンク機器の制御部(CPU)から供給されたCEC信号、または変換部134から供給された部分信号のうちのいずれかを選択し、選択したCEC信号または部分信号を、CECライン84を介してソース機器に送信する。
また、スイッチ135は、シンク機器がソース機器から送信されてきたデータを受信するタイミングにおいて、CECライン84を介してソース機器から送信されてきたCEC信号、またはTxデータに対応する差動信号の部分信号を受信し、受信したCEC信号または部分信号を、制御部(CPU)または復号部136に供給する。
復号部136は、例えば、差動アンプリファイアにより構成され、その入力端子が、CECライン84およびリザーブライン88に接続されている。復号部136は、CECライン84およびリザーブライン88を介してソース機器から送信されてきた差動信号、つまりCECライン84上の部分信号およびリザーブライン88上の部分信号からなる差動信号を受信し、元のデータであるTxデータに復号して出力する。
切り換え制御部124はスイッチ135を制御して、スイッチ135に供給される信号のうちのいずれかが選択されるようにスイッチ135を切り換える。タイミング制御部123は、変換部134による差動信号の送信のタイミングを制御する。
図14は、CECライン84およびリザーブライン88と、SDA信号が伝送される信号線(SDAライン)およびSCL信号が伝送される信号線(SCLライン)とを用いて、全二重通信方式によるIP通信を行う例である。なお、図14において図13と対応する部分については、同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
ソース機器の高速データラインインタフェース12Aは、変換部131、スイッチ133、スイッチ181、スイッチ182、復号部183、切り換え制御部121および切り換え制御部171を有している。
スイッチ181には、データを送信するタイミングにおいて、ソース機器の制御部(CPU)からのSDA信号が供給され、データを受信するタイミングにおいて、シンク機器からのSDA信号、またはシンク機器からのRxデータに対応する差動信号を構成する部分信号が供給される。スイッチ181は、切り換え制御部171からの制御に基づいて、制御部(CPU)からのSDA信号、もしくはシンク機器からのSDA信号、またはRxデータに対応する差動信号を構成する部分信号を選択して出力する。
すなわち、スイッチ181は、ソース機器がシンク機器から送信されてくるデータを受信するタイミングにおいて、SDA信号が伝送される信号線であるSDAライン191を介してシンク機器から送信されてきたSDA信号、またはRxデータに対応する差動信号の部分信号を受信し、受信したSDA信号または部分信号を、制御部(CPU)または復号部183に供給する。
また、スイッチ181は、ソース機器がシンク機器にデータを送信するタイミングにおいて、制御部(CPU)から供給されたSDA信号を、SDAライン191を介してシンク機器に送信するか、またはシンク機器に何も送信しない。
スイッチ182には、データを送信するタイミングにおいて、ソース機器の制御部(CPU)からのSCL信号が供給され、データを受信するタイミングにおいて、シンク機器からのRxデータに対応する差動信号を構成する部分信号が供給される。スイッチ182は、切り換え制御部171からの制御に基づいて、SCL信号またはRxデータに対応する差動信号を構成する部分信号のうちのいずれかを選択して出力する。
すなわち、スイッチ182は、ソース機器がシンク機器から送信されてくるデータを受信するタイミングにおいて、SCL信号が伝送される信号線であるSCLライン192を介してシンク機器から送信されてきた、Rxデータに対応する差動信号の部分信号を受信し、受信した部分信号を復号部183に供給するか、または何も受信しない。
また、スイッチ182は、ソース機器がシンク機器にデータを送信するタイミングにおいて、ソース機器の制御部(CPU)から供給されたSCL信号を、SCLライン192を介してシンク機器に送信するか、または何も送信しない。
復号部183は、例えば、差動アンプリファイアにより構成され、その入力端子が、SDAライン191およびSCLライン192に接続されている。復号部183は、SDAライン191およびSCLライン192を介してシンク機器から送信されてきた差動信号、つまりSDAライン191上の部分信号およびSCLライン192上の部分信号からなる差動信号を受信し、元のデータであるRxデータに復号して出力する。
切り換え制御部171はスイッチ181およびスイッチ182を制御して、スイッチ181およびスイッチ182のそれぞれについて、供給される信号のうちのいずれかが選択されるようにスイッチ181およびスイッチ182を切り換える。
また、シンク機器を構成する高速データラインインタフェース32Aは、変換部184、スイッチ135、スイッチ185、スイッチ186、復号部136、切り換え制御部172および切り換え制御部124を有している。
変換部184は、例えば、差動アンプリファイアにより構成され、変換部184にはRxデータが供給される。変換部184は、供給されたRxデータを2つの部分信号からなる差動信号に変換し、変換により得られた差動信号をSDAライン191およびSCLライン192を介してソース機器に送信する。すなわち、変換部184は、変換により得られた差動信号を構成する一方の部分信号をスイッチ185を介してソース機器に送信し、差動信号を構成する他方の部分信号をスイッチ186を介してソース機器に送信する。
スイッチ185には、データを送信するタイミングにおいて、変換部184からのRxデータに対応する差動信号を構成する部分信号、またはシンク機器の制御部(CPU)からのSDA信号が供給され、データを受信するタイミングにおいて、ソース機器からのSDA信号が供給される。スイッチ185は、切り換え制御部172からの制御に基づいて、制御部(CPU)からのSDA信号、もしくはソース機器からのSDA信号、またはRxデータに対応する差動信号を構成する部分信号を選択して出力する。
すなわち、スイッチ185は、シンク機器がソース機器から送信されてくるデータを受信するタイミングにおいて、SDAライン191を介してソース機器から送信されてきたSDA信号を受信し、受信したSDA信号を制御部(CPU)に供給するか、または何も受信しない。
また、スイッチ185は、シンク機器がソース機器にデータを送信するタイミングにおいて、制御部(CPU)から供給されたSDA信号、または変換部184から供給された部分信号を、SDAライン191を介してソース機器に送信する。
スイッチ186には、データを送信するタイミングにおいて、変換部184からの、Rxデータに対応する差動信号を構成する部分信号が供給され、データを受信するタイミングにおいて、ソース機器からのSCL信号が供給される。スイッチ186は、切り換え制御部172からの制御に基づいて、Rxデータに対応する差動信号を構成する部分信号、またはSCL信号のうちのいずれかを選択して出力する。
すなわち、スイッチ186は、シンク機器がソース機器から送信されてくるデータを受信するタイミングにおいて、SCLライン192を介してソース機器から送信されてきたSCL信号を受信し、受信したSCL信号を制御部(CPU)に供給するか、または何も受信しない。
また、スイッチ186は、シンク機器がソース機器にデータを送信するタイミングにおいて、変換部184から供給された部分信号を、SCLライン192を介してソース機器に送信するか、または何も送信しない。
切り換え制御部172はスイッチ185およびスイッチ186を制御して、スイッチ185およびスイッチ186のそれぞれについて、供給される信号のうちのいずれかが選択されるようにスイッチ185およびスイッチ186を切り換える。
ところで、ソース機器とシンク機器とがIP通信を行う場合に、半二重通信が可能であるか、全二重通信が可能であるかは、ソース機器およびシンク機器のそれぞれの構成によって定まる。そこで、ソース機器は、シンク機器から受信したE−EDIDを参照して、半二重通信を行うか、全二重通信を行うか、またはCEC信号の授受による双方向通信を行うかの判定を行う。
ソース機器が受信するE−EDIDは、例えば、図15に示すように、基本ブロックと拡張ブロックとからなる。
E−EDIDの基本ブロックの先頭には、“E−EDID1.3 Basic Structure”で表されるE−EDID1.3の規格で定められたデータが配置され、続いて“Preferred timing”で表される従来のEDIDとの互換性を保つためのタイミング情報、および“2nd timing”で表される従来のEDIDとの互換性を保つための“Preferred timing”とは異なるタイミング情報が配置されている。
また、基本ブロックには、“2nd timing”に続いて、“Monitor NAME”で表される表示装置の名前を示す情報、および“Monitor Range Limits”で表される、アスペクト比が4:3および16:9である場合についての表示可能な画素数を示す情報が順番に配置されている。
これに対して、拡張ブロックの先頭には、“Speaker Allocation”で表される左右のスピーカに関する情報が配置され、続いて“VIDEO SHORT”で表される、表示可能な画像サイズ、フレームレート、インターレースであるかプログレッシブであるかを示す情報、アスペクト比などの情報が記述されたデータ、“AUDIO SHORT”で表される、再生可能な音声コーデック方式、サンプリング周波数、カットオフ帯域、コーデックビット数などの情報が記述されたデータ、および“Speaker Allocation”で表される左右のスピーカに関する情報が順番に配置されている。
また、拡張ブロックには、“Speaker Allocation”に続いて、“Vender Specific”で表されるメーカごとに固有に定義されたデータ、“3rd timing”で表される従来のEDIDとの互換性を保つためのタイミング情報、および“4th timing”で表される従来のEDIDとの互換性を保つためのタイミング情報が配置されている。
さらに、“Vender Specific”で表されるデータは、図16に示すデータ構造となっている。すなわち、“Vender Specific”で表されるデータには、1バイトのブロックである第0ブロック乃至第Nブロックが設けられている。
“Vender Specific”で表されるデータの先頭に配置された第0ブロックには、“Vendor−Specific tag code(=3)”で表されるデータ“Vender Specific”のデータ領域を示すヘッダ、および“Length(=N)”で表されるデータ“Vender Specific”の長さを示す情報が配置される。
また、第1ブロック乃至第3ブロックには、“24bit IEEE Registration Identifier(0x000C03)LSB first”で表されるHDMI(R)用として登録された番号“0x000C03“を示す情報が配置される。さらに、第4ブロックおよび第5ブロックには、”A“、”B“、”C“、および”D“のそれぞれにより表される、24bitのシンク機器の物理アドレスを示す情報が配置される。
第6ブロックには、“Supports−AI”で表されるシンク機器が対応している機能を示すフラグ、“DC−48bit”、“DC−36bit”、および“DC−30bit”のそれぞれで表される1ピクセル当たりのビット数を指定する情報のそれぞれ、“DC−Y444”で表される、シンク機器がYCbCr4:4:4の画像の伝送に対応しているかを示すフラグ、および“DVI−Dual”で表される、シンク機器がデュアルDVI(Digital Visual Interface)に対応しているかを示すフラグが配置されている。
また、第7ブロックには、“Max−TMDS−Clock”で表されるTMDSのピクセルクロックの最大の周波数を示す情報が配置される。さらに、第8ブロックには、“Latency”で表される映像と音声の遅延情報の有無を示すフラグ、“Full Duplex”で表される全二重通信が可能であるかを示す全二重フラグ、および“Half Duplex”で表される半二重通信が可能であるかを示す半二重フラグが配置されている。
ここで、たとえばセットされている(たとえば“1”に設定されている)全二重フラグは、シンク機器が全二重通信を行う機能を有している、つまり図14に示した構成とされることを示しており、リセットされている(たとえば“0”に設定されている)全二重フラグは、シンク機器が全二重通信を行う機能を有していないことを示している。
同様に、セットされている(たとえば“1”に設定されている)半二重フラグは、シンク機器が半二重通信を行う機能を有している、つまり図13に示した構成とされることを示しており、リセットされている(たとえば“0”に設定されている)半二重フラグは、シンク機器が半二重通信を行う機能を有していないことを示している。
また、“Vender Specific”で表されるデータの第9ブロックには、“Video Latency”で表されるプログレッシブの映像の遅延時間データが配置され、第10ブロックには、“Audio Latency”で表される、プログレッシブの映像に付随する音声の遅延時間データが配置される。さらに、第11ブロックには、“Interlaced Video Latency”で表されるインターレースの映像の遅延時間データが配置され、第12ブロックには、“Interlaced Audio Latency”で表される、インターレースの映像に付随する音声の遅延時間データが配置される。
ソース機器は、シンク機器から受信したE−EDIDに含まれている全二重フラグおよび半二重フラグに基づいて、半二重通信を行うか、全二重通信を行うか、またはCEC信号の授受による双方向通信を行うかの判定を行い、その判定結果にしたがって、シンク機器との双方向の通信を行う。
例えば、ソース機器が図13に示した構成とされている場合、ソース機器は、図13に示したシンク機器とは半二重通信を行うことができるが、図14に示したシンク機器とは半二重通信を行うことができない。そこで、ソース機器は、ソース機器の電源がオンされると通信処理を開始し、ソース機器に接続されたシンク機器の有する機能に応じた双方向の通信を行う。
以下、図17のフローチャートを参照して、図13に示したソース機器による通信処理について説明する。
ステップS11において、ソース機器は、ソース機器に新たな電子機器が接続されたか否かを判定する。例えば、ソース機器は、HPDライン86が接続されるHot Plug Detectと呼ばれるピンに対して付加された電圧の大きさに基づいて、新たな電子機器(シンク機器)が接続されたか否かを判定する。
ステップS11において、新たな電子機器が接続されていないと判定された場合、通信は行われないので、通信処理は終了する。これに対して、ステップS11において、新たな電子機器が接続されたと判定された場合、ステップS12において、切り換え制御部121はスイッチ133を制御し、データの送信時においてソース機器の制御部(CPU)からのCEC信号が選択され、データの受信時においてシンク機器からのCEC信号が選択されるように、スイッチ133を切り換える。
ステップS13において、ソース機器は、DDC83を介してシンク機器から送信されてきたE−EDIDを受信する。すなわち、シンク機器は、ソース機器の接続を検出するとEDIDROM85からE−EDIDを読み出し、読み出したE−EDIDを、DDC83を介してソース機器に送信するので、ソース機器は、シンク機器から送信されてきたE−EDIDを受信する。
ステップS14において、ソース機器は、シンク機器との半二重通信が可能であるか否かを判定する。すなわち、ソース機器は、シンク機器から受信したE−EDIDを参照して、図16の半二重フラグ“Half Duplex”がセットされているか否かを判定し、例えば、半二重フラグがセットされている場合、ソース機器は、半二重通信方式による双方向のIP通信、つまり半二重通信が可能であると判定する。
ステップS14において、半二重通信が可能であると判定された場合、ステップS15において、ソース機器は、双方向の通信に用いるチャネルを示すチャネル情報として、CECライン84およびリザーブライン88を用いた半二重通信方式によるIP通信を行う旨の信号を、スイッチ133およびCECライン84を介してシンク機器に送信する。
すなわち、半二重フラグがセットされている場合、ソース機器は、シンク機器が図13に示した構成であり、CECライン84およびリザーブライン88を用いた半二重通信が可能であることが分かるので、チャネル情報をシンク機器に送信して、半二重通信を行う旨を通知する。
ステップS16において、切り換え制御部121はスイッチ133を制御し、データの送信時において変換部131からのTxデータに対応する差動信号が選択され、データの受信時においてシンク機器からのRxデータに対応する差動信号が選択されるように、スイッチ133を切り換える。
ステップS17において、ソース機器の各部は、半二重通信方式により、シンク機器との双方向のIP通信を行い、通信処理は終了する。すなわち、データの送信時において、変換部131は、制御部(CPU)から供給されたTxデータを差動信号に変換し、変換により得られた差動信号を構成する部分信号のうちの一方をスイッチ133に供給し、他方の部分信号をリザーブライン88を介してシンク機器に送信する。スイッチ133は、変換部131から供給された部分信号を、CECライン84を介してシンク機器に送信する。これにより、Txデータに対応する差動信号が、ソース機器からシンク機器に送信される。
また、データの受信時において、復号部132は、シンク機器から送信されてきたRxデータに対応する差動信号を受信する。すなわち、スイッチ133は、CECライン84を介してシンク機器から送信されてきた、Rxデータに対応する差動信号の部分信号を受信し、受信した部分信号を復号部132に供給する。復号部132は、スイッチ133から供給された部分信号、およびリザーブライン88を介してシンク機器から供給された部分信号からなる差動信号を、タイミング制御部122の制御に基づいて、元のデータであるRxデータに復号し、制御部(CPU)に出力する。
これにより、ソース機器は、シンク機器と制御データや画素データ、音声データなど、各種のデータの授受を行う。
また、ステップS14において、半二重通信が可能でないと判定された場合、ステップS18において、ソース機器は、CEC信号の送受信を行うことで、シンク機器との双方向の通信を行い、通信処理は終了する。
すなわち、データの送信時において、ソース機器は、スイッチ133およびCECライン84を介して、CEC信号をシンク機器に送信し、データの受信時において、ソース機器は、スイッチ133およびCECライン84を介してシンク機器から送信されてきたCEC信号を受信することで、シンク機器との制御データの授受を行う。
このようにして、ソース機器は、半二重フラグを参照し、半二重通信が可能なシンク機器と、CECライン84およびリザーブライン88を用いて半二重通信を行う。
このように、スイッチ133を切り換えて送信するデータ、および受信するデータを選択し、シンク機器と、CECライン84およびリザーブラインを用いた半二重通信、つまり半二重通信方式によるIP通信を行うことで、従来のHDMIとの互換性を保ちつつ、高速の双方向通信を行うことができる。
また、ソース機器と同様に、シンク機器も、電源がオンされると通信処理を開始し、ソース機器との双方向の通信を行う。
以下、図18のフローチャートを参照して、図13に示したシンク機器による通信処理について説明する。
ステップS41において、シンク機器は、シンク機器に新たな電子機器(ソース機器)が接続されたか否かを判定する。例えば、シンク機器は、HPDライン86が接続されたHot Plug Detectと呼ばれるピンに対して付加された電圧の大きさに基づいて、新たな電子機器が接続されたか否かを判定する。
ステップS41において、新たな電子機器が接続されていないと判定された場合、通信は行われないので、通信処理は終了する。これに対して、ステップS41において、新たな電子機器が接続されたと判定された場合、ステップS42において、切り換え制御部124はスイッチ135を制御し、データの送信時において、シンク機器の制御部(CPU)からのCEC信号が選択され、データの受信時においてソース機器からのCEC信号が選択されるように、スイッチ135を切り換える。
ステップS43において、シンク機器は、EDIDROM85からE−EDIDを読み出し、読み出したE−EDIDを、DDC83を介してソース機器に送信する。
ステップS44において、シンク機器は、ソース機器から送信されてきたチャネル情報を受信したか否かを判定する。
すなわち、ソース機器からは、ソース機器およびシンク機器が有する機能に応じて、双方向の通信のチャネルを示すチャネル情報が送信されてくる。例えば、ソース機器が図13に示すように構成される場合、ソース機器とシンク機器とは、CECライン84およびリザーブライン88を用いた半二重通信が可能である。そのため、ソース機器からシンク機器には、CECライン84およびリザーブライン88を用いたIP通信を行う旨のチャネル情報が送信されてくる。シンク機器は、スイッチ135およびCECライン84を介してソース機器から送信されてきたチャネル情報を受信し、チャネル情報を受信したと判定する。
これに対して、ソース機器が半二重通信を行う機能を有していない場合、ソース機器からシンク機器には、チャネル情報が送信されてこないので、シンク機器は、チャネル情報を受信していないと判定する。
ステップS44において、チャネル情報を受信したと判定された場合、処理はステップS45に進み、切り換え制御部124は、スイッチ135を制御し、データの送信時において変換部134からのRxデータに対応する差動信号が選択され、データの受信時においてソース機器からのTxデータに対応する差動信号が選択されるように、スイッチ135を切り換える。
ステップS46において、シンク機器は、半二重通信方式により、ソース機器との双方向のIP通信を行い、通信処理は終了する。すなわち、データの送信時において、変換部134は、タイミング制御部123の制御に基づいて、シンク機器の制御部(CPU)から供給されたRxデータを差動信号に変換し、変換により得られた差動信号を構成する部分信号のうちの一方をスイッチ135に供給し、他方の部分信号をリザーブライン88を介してソース機器に送信する。スイッチ135は、変換部134から供給された部分信号を、CECライン84を介してソース機器に送信する。これにより、Rxデータに対応する差動信号がシンク機器からソース機器に送信される。
また、データの受信時において、復号部136は、ソース機器から送信されてきたTxデータに対応する差動信号を受信する。すなわち、スイッチ135は、CECライン84を介してソース機器から送信されてきた、Txデータに対応する差動信号の部分信号を受信し、受信した部分信号を復号部136に供給する。復号部136は、スイッチ135から供給された部分信号、およびリザーブライン88を介してソース機器から供給された部分信号からなる差動信号を元のデータであるTxデータに復号し、制御部(CPU)に出力する。
これにより、シンク機器は、ソース機器と制御データや画素データ、音声データなど、各種のデータの授受を行う。
また、ステップS44において、チャネル情報を受信していないと判定された場合、ステップS47において、シンク機器は、CEC信号の送受信を行うことでソース機器との双方向の通信を行い、通信処理は終了する。
すなわち、データの送信時において、シンク機器は、スイッチ135およびCECライン84を介して、CEC信号をソース機器に送信し、データの受信時において、シンク機器は、スイッチ135およびCECライン84を介してソース機器から送信されてきたCEC信号を受信することで、ソース機器との制御データの授受を行う。
このようにして、シンク機器は、チャネル情報を受信すると、シンク機器と、CECライン84およびリザーブライン88を用いて半二重通信を行う。
このように、シンク機器がスイッチ135を切り換えて送信するデータ、および受信するデータを選択し、ソース機器とCECライン84およびリザーブライン88を用いた半二重通信を行うことで、従来のHDMIとの互換性を保ちつつ、高速の双方向通信を行うことができる。
また、ソース機器が図14に示す構成とされる場合、ソース機器は、通信処理において、E−EDIDに含まれる全二重フラグに基づいてシンク機器が全二重通信を行う機能を有しているかを判定し、その判定結果に応じた双方向の通信を行う。
以下、図19のフローチャートを参照して、図14に示したソース機器による通信処理について説明する。
ステップS71において、ソース機器は、ソース機器に新たな電子機器が接続されたか否かを判定する。ステップS71において、新たな電子機器が接続されていないと判定された場合、通信は行われないので、通信処理は終了する。
これに対して、ステップS71において、新たな電子機器が接続されたと判定された場合、ステップS72において、切り換え制御部171は、スイッチ181およびスイッチ182を制御し、データの送信時において、スイッチ181によりソース機器の制御部(CPU)からのSDA信号が選択され、スイッチ182によりソース機器の制御部(CPU)からのSCL信号が選択され、さらにデータの受信時において、スイッチ181によりシンク機器からのSDA信号が選択されるように、スイッチ181およびスイッチ182を切り換える。
ステップS73において、切り換え制御部121はスイッチ133を制御し、データの送信時においてソース機器の制御部(CPU)からのCEC信号が選択され、データの受信時においてシンク機器からのCEC信号が選択されるように、スイッチ133を切り換える。
ステップS74において、ソース機器は、DDC83のSDAライン191を介してシンク機器から送信されてきたE−EDIDを受信する。すなわち、シンク機器は、ソース機器の接続を検出するとEDIDROM85からE−EDIDを読み出し、読み出したE−EDIDを、DDC83のSDAライン191を介してソース機器に送信するので、ソース機器は、シンク機器から送信されてきたE−EDIDを受信する。
ステップS75において、ソース機器は、シンク機器との全二重通信が可能であるか否かを判定する。すなわち、ソース機器は、シンク機器から受信したE−EDIDを参照して、図16の全二重フラグ“Full Duplex”がセットされているか否かを判定し、たとえば全二重フラグがセットされている場合、ソース機器は、全二重通信方式による双方向のIP通信、つまり全二重通信が可能であると判定する。
ステップS75において、全二重通信が可能であると判定された場合、ステップS76において、切り換え制御部171は、スイッチ181およびスイッチ182を制御し、データの受信時において、シンク機器からのRxデータに対応する差動信号が選択されるようにスイッチ181およびスイッチ182を切り換える。
すなわち、切り換え制御部171は、データの受信時において、シンク機器から送信されてくる、Rxデータに対応した差動信号を構成する部分信号のうち、SDAライン191を介して送信されてくる部分信号がスイッチ181により選択され、SCLライン192を介して送信されてくる部分信号がスイッチ182により選択されるように、スイッチ181およびスイッチ182を切り換える。
DDC83を構成するSDAライン191およびSCLライン192は、シンク機器からソース機器にE−EDIDが送信された後は利用されないので、つまりSDAライン191およびSCLライン192を介したSDA信号やSCL信号の送受信は行われないので、スイッチ181およびスイッチ182を切り換えて、SDAライン191およびSCLライン192を、全二重通信によるRxデータの伝送路として利用することができる。
ステップS77において、ソース機器は、双方向の通信のチャネルを示すチャネル情報として、CECライン84およびリザーブライン88と、SDAライン191およびSCLライン192とを用いた全二重通信方式によるIP通信を行う旨の信号を、スイッチ133およびCECライン84を介してシンク機器に送信する。
すなわち、全二重フラグがセットされている場合、ソース機器は、シンク機器が図14に示した構成であり、CECライン84およびリザーブライン88と、SDAライン191およびSCLライン192とを用いた全二重通信が可能であることが分かるので、チャネル情報をシンク機器に送信して、全二重通信を行う旨を通知する。
ステップS78において、切り換え制御部121はスイッチ133を制御し、データの送信時において変換部131からのTxデータに対応する差動信号が選択されるように、スイッチ133を切り換える。すなわち、切り換え制御部121は、変換部131からスイッチ133に供給された、Txデータに対応する差動信号の部分信号が選択されるようにスイッチ133を切り換える。
ステップS79において、ソース機器は、全二重通信方式により、シンク機器との双方向のIP通信を行い、通信処理は終了する。すなわち、データの送信時において、変換部131は、ソース機器の制御部(CPU)から供給されたTxデータを差動信号に変換し、変換により得られた差動信号を構成する部分信号のうちの一方をスイッチ133に供給し、他方の部分信号をリザーブライン88を介してシンク機器に送信する。スイッチ133は、変換部131から供給された部分信号を、CECライン84を介してシンク機器に送信する。これにより、Txデータに対応する差動信号がソース機器からシンク機器に送信される。
また、データの受信時において、復号部183は、シンク機器から送信されてきたRxデータに対応する差動信号を受信する。すなわち、スイッチ181は、SDAライン191を介してシンク機器から送信されてきた、Rxデータに対応する差動信号の部分信号を受信し、受信した部分信号を復号部183に供給する。また、スイッチ182は、SCLライン192を介してシンク機器から送信されてきた、Rxデータに対応する差動信号の他方の部分信号を受信し、受信した部分信号を復号部183に供給する。復号部183は、スイッチ181およびスイッチ182から供給された部分信号からなる差動信号を、元のデータであるRxデータに復号し、制御部(CPU)に出力する。
これにより、ソース機器は、シンク機器と制御データや画素データ、音声データなど、各種のデータの授受を行う。
また、ステップS75において、全二重通信が可能でないと判定された場合、ステップS80において、ソース機器は、CEC信号の送受信を行うことでシンク機器との双方向の通信を行い、通信処理は終了する。
すなわち、データの送信時において、ソース機器は、スイッチ133およびCECライン84を介して、CEC信号をシンク機器に送信し、データの受信時において、ソース機器は、スイッチ133およびCECライン84を介してシンク機器から送信されてきたCEC信号を受信することで、シンク機器との制御データの授受を行う。
このようにして、ソース機器は、全二重フラグを参照し、全二重通信が可能なシンク機器と、CECライン84およびリザーブライン88、並びにSDAライン191およびSCLライン192を用いて全二重通信を行う。
このように、スイッチ133、スイッチ181、およびスイッチ182を切り換えて送信するデータ、および受信するデータを選択し、シンク機器とCECライン84およびリザーブライン88、並びにSDAライン191およびSCLライン192を用いた全二重通信を行うことで、従来のHDMIとの互換性を保ちつつ、高速の双方向通信を行うことができる。
また、シンク機器が図14に示した構成とされる場合においても、シンク機器は、図13に示したシンク機器における場合と同様に、通信処理を行って、ソース機器との双方向の通信を行う。
以下、図20のフローチャートを参照して、図14に示したシンク機器による通信処理について説明する。
ステップS111において、シンク機器は、シンク機器に新たな電子機器(ソース機器)が接続されたか否かを判定する。ステップS111において、新たな電子機器が接続されていないと判定された場合、通信は行われないので、通信処理は終了する。
これに対して、ステップS111において、新たな電子機器が接続されたと判定された場合、ステップS112において、切り換え制御部172は、スイッチ185およびスイッチ186を制御し、データの送信時において、スイッチ185によりシンク機器の制御部(CPU)からのSDA信号が選択され、さらにデータの受信時において、スイッチ185によりソース機器からのSDA信号が選択され、スイッチ186によりソース機器からのSCL信号が選択されるように、スイッチ185およびスイッチ186を切り換える。
ステップS113において、切り換え制御部124はスイッチ135を制御し、データの送信時においてシンク機器の制御部(CPU)からのCEC信号が選択され、データの受信時においてソース機器からのCEC信号が選択されるように、スイッチ135を切り換える。
ステップS114において、シンク機器は、EDIDROM85からE−EDIDを読み出し、読み出したE−EDIDを、スイッチ185およびDDC83のSDAライン191を介してソース機器に送信する。
ステップS115において、シンク機器は、ソース機器から送信されてきたチャネル情報を受信したか否かを判定する。
すなわち、ソース機器からは、ソース機器およびシンク機器が有する機能に応じて、双方向の通信のチャネルを示すチャネル情報が送信されてくる。例えば、ソース機器が図13に示すように構成される場合、ソース機器とシンク機器とは全二重通信が可能であるので、ソース機器からシンク機器には、CECライン84およびリザーブライン88と、SDAライン191およびSCLライン192とを用いた全二重通信方式によるIP通信を行う旨のチャネル情報が送信されてくるので、シンク機器は、スイッチ135およびCECライン84を介してソース機器から送信されてきたチャネル情報を受信し、チャネル情報を受信したと判定する。
これに対して、ソース機器が全二重通信を行う機能を有していない場合、ソース機器からシンク機器には、チャネル情報が送信されてこないので、シンク機器は、チャネル情報を受信していないと判定する。
ステップS115において、チャネル情報を受信したと判定された場合、処理はステップS116に進み、切り換え制御部172は、スイッチ185およびスイッチ186を制御し、データの送信時において変換部184からのRxデータに対応する差動信号が選択されるように、スイッチ185およびスイッチ186を切り換える。
ステップS117において、切り換え制御部124は、スイッチ135を制御し、データの受信時においてソース機器からのTxデータに対応する差動信号が選択されるように、スイッチ135を切り換える。
ステップS118において、シンク機器は、全二重通信方式により、ソース機器との双方向のIP通信を行い、通信処理は終了する。すなわち、データの送信時において、変換部184は、シンク機器の制御部(CPU)から供給されたRxデータを差動信号に変換し、変換により得られた差動信号を構成する部分信号のうちの一方をスイッチ185に供給し、他方の部分信号をスイッチ186に供給する。スイッチ185およびスイッチ186は、変換部184から供給された部分信号を、SDAライン191およびSCLライン192を介してソース機器に送信する。これにより、Rxデータに対応する差動信号がシンク機器からソース機器に送信される。
また、データの受信時において、復号部136は、ソース機器から送信されてきたTxデータに対応する差動信号を受信する。すなわち、スイッチ135は、CECライン84を介してソース機器から送信されてきた、Txデータに対応する差動信号の部分信号を受信し、受信した部分信号を復号部136に供給する。復号部136は、スイッチ135から供給された部分信号、およびリザーブライン88を介してソース機器から供給された部分信号からなる差動信号を元のデータであるTxデータに復号し、制御部(CPU)に出力する。
これにより、シンク機器は、ソース機器と制御データや画素データ、音声データなど、各種のデータの授受を行う。
また、ステップS115において、チャネル情報を受信していないと判定された場合、ステップS119において、シンク機器は、CEC信号の送受信を行うことでソース機器との双方向の通信を行い、通信処理は終了する。
このようにして、シンク機器は、チャネル情報を受信すると、シンク機器と、CECライン84およびリザーブライン88、並びにSDAライン191およびSCLライン192を用いて全二重通信を行う。
このように、シンク機器がスイッチ135、スイッチ185、およびスイッチ186を切り換えて送信するデータ、および受信するデータを選択し、ソース機器とCECライン84およびリザーブライン88、並びにSDAライン191およびSCLライン192を用いた全二重通信を行うことで、従来のHDMIとの互換性を保ちつつ、高速の双方向通信を行うことができる。
なお、図14の例では、ソース機器は、CECライン84およびリザーブライン88に変換部131が接続され、SDAライン191およびSCLライン192に復号部183が接続された構成とされているが、CECライン84およびリザーブライン88に復号部183が接続され、SDAライン191およびSCLライン192に変換部131が接続された構成とされてもよい。
そのような場合、スイッチ181およびスイッチ182がCECライン84およびリザーブライン88に接続されるとともに復号部183に接続され、スイッチ133がSDAライン191に接続されるとともに変換部131に接続される。
また、図14のシンク機器についても同様に、CECライン84およびリザーブライン88に変換部184が接続され、SDAライン191およびSCLライン192に復号部136が接続された構成とされてもよい。そのような場合、スイッチ185およびスイッチ186がCECライン84およびリザーブライン88に接続されるとともに変換部184に接続され、スイッチ135がSDAライン191に接続されるとともに復号部136に接続される。
さらに、図13において、CECライン84およびリザーブライン88が、SDAライン191およびSCLライン192とされてもよい。つまり、ソース機器の変換部131および復号部132と、シンク機器の変換部134および復号部136とがSDAライン191およびSCLライン192に接続され、ソース機器とシンク機器とが半二重通信方式によるIP通信を行うようにしてもよい。さらに、この場合、リザーブライン88を用いて電子機器の接続を検出するようにしてもよい。
さらに、ソース機器およびシンク機器のそれぞれが、半二重通信を行う機能、および全二重通信を行う機能の両方を有するようにしてもよい。そのような場合、ソース機器およびシンク機器は、接続された電子機器の有する機能に応じて、半二重通信方式または全二重通信方式によるIP通信を行うことができる。
ソース機器およびシンク機器のそれぞれが、半二重通信を行う機能、および全二重通信を行う機能の両方を有する場合、ソース機器およびシンク機器は、例えば、図21に示すように構成される。なお、図21において、図13または図14における場合と対応する部分には、同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
ソース機器の高速データラインインタフェース12Aは、変換部131、復号部132、スイッチ133、スイッチ181、スイッチ182、復号部183、切り換え制御部121、タイミング制御部122、および切り換え制御部171を有している。すなわち、図21のソース機器における高速データラインインタフェース12Aは、図14に示したソース機器における高速データラインインタフェース12Aに、図13のタイミング制御部122および復号部132がさらに設けられた構成とされている。
また、図21に示すシンク機器の高速データラインインタフェース12Aは、変換部134、スイッチ135、復号部136、変換部184、スイッチ185、スイッチ186、タイミング制御部123、切り換え制御部124、および切り換え制御部172を有している。すなわち、図21のシンク機器は、図14に示したシンク機器に、図13のタイミング制御部123および変換部134がさらに設けられた構成とされている。
次に、図21のソース機器およびシンク機器による通信処理について説明する。
まず、図22のフローチャートを参照して、図21のソース機器による通信処理について説明する。なお、ステップS151乃至ステップS154の処理のそれぞれは、図19のステップS71乃至ステップS74の処理のそれぞれと同様であるので、その説明は省略する。
ステップS155において、ソース機器は、シンク機器との全二重通信が可能であるか否かを判定する。すなわち、ソース機器は、シンク機器から受信したE−EDIDを参照して、図16の全二重フラグ“Full Duplex”がセットされているか否かを判定する。
ステップS155において、全二重通信が可能であると判定された場合、すなわち図21、または図14に示したシンク機器がソース機器に接続されている場合、ステップS156において、切り換え制御部171は、スイッチ181およびスイッチ182を制御し、データの受信時において、シンク機器からのRxデータに対応する差動信号が選択されるようにスイッチ181およびスイッチ182を切り換える。
一方、ステップS155において、全二重通信が可能でないと判定された場合、ステップS157において、ソース機器は、半二重通信が可能であるか否かを判定する。すなわち、ソース機器は、受信したE−EDIDを参照して、図16の半二重フラグ“Half Duplex”がセットされているか否かを判定する。換言すれば、ソース機器は、図13に示したシンク機器がソース機器に接続されたか否かを判定する。
ステップS157において、半二重通信が可能であると判定された場合、またはステップS156において、スイッチ181およびスイッチ182が切り換えられた場合、ステップS158において、ソース機器は、チャネル情報を、スイッチ133およびCECライン84を介してシンク機器に送信する。
ここで、ステップS155において全二重通信が可能であると判定された場合には、シンク機器は、全二重通信を行う機能を有しているので、ソース機器は、チャネル情報として、CECライン84およびリザーブライン88と、SDAライン191およびSCLライン192とを用いたIP通信を行う旨の信号を、スイッチ133およびCECライン84を介してシンク機器に送信する。
また、ステップS157において半二重通信が可能であると判定された場合には、シンク機器は、全二重通信を行う機能は有していないが、半二重通信を行う機能を有しているので、ソース機器は、チャネル情報として、CECライン84およびリザーブライン88を用いたIP通信を行う旨の信号を、スイッチ133およびCECライン84を介してシンク機器に送信する。
ステップS159において、切り換え制御部121は、スイッチ133を制御し、データの送信時において変換部131からのTxデータに対応する差動信号が選択され、データの受信時においてシンク機器から送信されてくるRxデータに対応する差動信号が選択されるように、スイッチ133を切り換える。なお、ソース機器とシンク機器とが全二重通信を行う場合には、ソース機器におけるデータの受信時には、シンク機器から、CECライン84およびリザーブライン88を介してRxデータに対応する差動信号は送信されてこないので、復号部132には、Rxデータに対応する差動信号は供給されない。
ステップS160において、ソース機器は、シンク機器との双方向のIP通信を行い、通信処理は終了する。
すなわち、ソース機器がシンク機器と全二重通信を行う場合、および半二重通信を行う場合、データの送信時において、変換部131は、ソース機器の制御部(CPU)から供給されたTxデータを差動信号に変換し、変換により得られた差動信号を構成する部分信号のうちの一方をスイッチ133およびCECライン84を介してシンク機器に送信し、他方の部分信号をリザーブライン88を介してシンク機器に送信する。
また、ソース機器がシンク機器と全二重通信を行う場合、データの受信時において、復号部183は、シンク機器から送信されてきたRxデータに対応する差動信号を受信し、受信した差動信号を、元のデータであるRxデータに復号して、制御部(CPU)に出力する。
これに対して、ソース機器がシンク機器と半二重通信を行う場合、データの受信時において、復号部132は、タイミング制御部122の制御に基づいて、シンク機器から送信されてきたRxデータに対応する差動信号を受信し、受信した差動信号を、元のデータであるRxデータに復号して、制御部(CPU)に出力する。
これにより、ソース機器は、シンク機器と制御データや画素データ、音声データなど、各種のデータの授受を行う。
また、ステップS157において、半二重通信が可能でないと判定された場合、ステップS161において、ソース機器は、CECライン84を介してCEC信号の送受信を行うことでシンク機器との双方向の通信を行い、通信処理は終了する。
このようにして、ソース機器は、全二重フラグおよび半二重フラグを参照し、通信相手であるシンク機器の有する機能に応じて、全二重通信または半二重通信を行う。
このように、通信相手であるシンク機器の有する機能に応じて、スイッチ133、スイッチ181、およびスイッチ182を切り換えて送信するデータ、および受信するデータを選択し、全二重通信または半二重通信を行うことで、従来のHDMIとの互換性を保ちつつ、より最適な通信方法を選択して、高速の双方向通信を行うことができる。
次に、図23のフローチャートを参照して、図21のシンク機器による通信処理について説明する。なお、ステップS191乃至ステップS194の処理のそれぞれは、図20のステップS111乃至ステップS114の処理のそれぞれと同様であるので、その説明は省略する。
ステップS195において、シンク機器は、スイッチ135およびCECライン84を介してソース機器から送信されてきたチャネル情報を受信する。なお、シンク機器に接続されているソース機器が、全二重通信を行う機能も、半二重通信を行う機能も有していない場合には、ソース機器からシンク機器には、チャネル情報は送信されてこないので、シンク機器は、チャネル情報を受信しない。
ステップS196において、シンク機器は、受信したチャネル情報に基づいて、全二重通信を行うか否かを判定する。たとえば、シンク機器は、CECライン84およびリザーブライン88と、SDAライン191およびSCLライン192とを用いたIP通信を行う旨のチャネル情報を受信した場合、全二重通信を行うと判定する。
ステップS196において、全二重通信を行うと判定された場合、ステップS197において、切り換え制御部172は、スイッチ185およびスイッチ186を制御し、データの送信時において変換部184からのRxデータに対応する差動信号が選択されるように、スイッチ185およびスイッチ186を切り換える。
また、ステップS196において、全二重通信を行わないと判定された場合、ステップS198において、シンク機器は、受信したチャネル情報に基づいて、半二重通信を行うか否かを判定する。たとえば、シンク機器は、CECライン84およびリザーブライン88を用いたIP通信を行う旨のチャネル情報を受信した場合、半二重通信を行うと判定する。
ステップS198において、半二重通信を行うと判定されるか、またはステップS197においてスイッチ185およびスイッチ186が切り換えられた場合、ステップS199において、切り換え制御部124は、スイッチ135を制御し、データの送信時において、変換部134からのRxデータに対応する差動信号が選択され、データの受信時においてソース機器からのTxデータに対応する差動信号が選択されるように、スイッチ135を切り換える。
なお、ソース機器とシンク機器とが全二重通信を行う場合、シンク機器におけるデータの送信時には、変換部134からトランスミッタ81にRxデータに対応する差動信号が送信されないので、スイッチ135には、Rxデータに対応する差動信号は供給されない。
ステップS200において、シンク機器は、ソース機器との双方向のIP通信を行い、通信処理は終了する。
すなわち、シンク機器がソース機器と全二重通信を行う場合、データの送信時において、変換部184は、シンク機器の制御部(CPU)から供給されたRxデータを差動信号に変換し、変換により得られた差動信号を構成する部分信号のうちの一方を、スイッチ185およびSDAライン191を介してソース機器に送信し、他方の部分信号をスイッチ186およびSCLライン192を介してソース機器に送信する。
また、シンク機器がソース機器と半二重通信を行う場合、データの送信時において、変換部134は、シンク機器の制御部(CPU)から供給されたRxデータを差動信号に変換し、変換により得られた差動信号を構成する部分信号のうちの一方を、スイッチ135およびCECライン84を介してトランスミッタ81に送信し、他方の部分信号をリザーブライン88を介してソース機器に送信する。
さらに、シンク機器がソース機器と全二重通信を行う場合、および半二重通信を行う場合、データの受信時において、復号部136は、ソース機器から送信されてきたTxデータに対応する差動信号を受信し、受信した差動信号を元のデータであるTxデータに復号して、制御部(CPU)に出力する。
また、ステップS198において、半二重通信を行わないと判定された場合、すなわち、たとえばチャネル情報が送信されてこなかった場合、ステップS201において、シンク機器は、CEC信号の送受信を行うことでソース機器との双方向の通信を行い、通信処理は終了する。
このようにして、シンク機器は、受信したチャネル情報に応じて、すなわち通信相手であるソース機器の有する機能に応じて全二重通信または半二重通信を行う。
このように、通信相手であるソース機器の有する機能に応じて、スイッチ135、スイッチ185、およびスイッチ186を切り換えて送信するデータ、および受信するデータを選択し、全二重通信または半二重通信を行うことで、従来のHDMI(R)との互換性を保ちつつ、より最適な通信方法を選択して、高速の双方向通信を行うことができる。
また、互いに差動ツイストペア結線されてシールドされ、グランド線に接地されたCECライン84およびリザーブライン88と、互いに差動ツイストペア結線されてシールドされ、グランド線に接地されたSDAライン191およびSCLライン192とが含まれているHDMIケーブル1により、ソース機器とシンク機器とを接続することで、従来のHDMIケーブルとの互換性を保ちつつ、半二重通信方式または全二重通信方式による高速の双方向のIP通信を行うことができる。
次に、上述した一連の処理は、専用のハードウェアにより行うこともできるし、ソフトウェアにより行うこともできる。一連の処理をソフトウェアによって行う場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、たとえば、ソース機器、シンク機器を制御するマイクロコンピュータ等にインストールされる。
そこで、図24は、上述した一連の処理を実行するプログラムがインストールされるコンピュータの一実施の形態の構成例を示している。
プログラムは、コンピュータに内蔵されている記録媒体としてのEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−only Memory)305やROM303に予め記録しておくことができる。
あるいはまた、プログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto Optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することができる。
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、デジタル衛星放送用の人工衛星を介して、コンピュータに無線で転送し、あるいはLAN、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送し、コンピュータでは、そのようにして転送されてくるプログラムを、入出力インタフェース306で受信し、内蔵するEEPROM305にインストールすることができる。
コンピュータは、CPU(Central Processing Unit)302を内蔵している。CPU302には、バス301を介して、入出力インタフェース306が接続されており、CPU302は、ROM(Read Only Memory)303やEEPROM305に格納されているプログラムを、RAM(Random Access Memory)304にロードして実行する。これにより、CPU302は、上述したフローチャートにしたがった処理、あるいは上述したブロック図の構成により行われる処理を行う。
ここで、本明細書において、コンピュータに各種の処理を行わせるためのプログラムを記述する処理ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいは個別に実行される処理(たとえば、並列処理あるいはオブジェクトによる処理)も含むものである。また、プログラムは、1のコンピュータにより処理されるものであっても良いし、複数のコンピュータによって分散処理されるものであっても良い。
上述した図9に示す構成例は、DDCに関して規定された電気的仕様と無関係にLAN通信のための回路を形成できるものであったが、図25は、同様の効果を持つ他の構成例を示している。
この例は、1本のケーブルで映像と音声のデータ伝送と接続機器情報の交換および認証と機器制御データの通信とLAN通信を行うインタフェースにおいて、LAN通信が2対の差動伝送路を介する単方向通信で行われ、伝送路のうちの少なくともひとつのDCバイアス電位によってインタフェースの接続状態が通知される構成を有し、さらに、少なくとも二つの伝送路がLAN通信とは時分割で接続機器情報の交換と認証の通信に使われることを特徴とする。
ソース機器は、LAN信号送信回路611、終端抵抗612,613、AC結合容量614〜617、LAN信号受信回路618、インバータ620、抵抗621、ローパルスフィルタを形成する抵抗622および容量623、比較器624、プルダウン抵抗631、ローパスフィルタを形成する抵抗632および容量633、比較器634、NORゲート640、アナログスイッチ641〜644、インバータ645、アナログスイッチ646,747、DDCトランシーバ651,652、並びにプルアップ抵抗653,654を有している。
また、シンク機器602は、LAN信号送信回路661、終端抵抗662,663、AC結合容量664〜667、LAN信号受信回路668、プルダウン抵抗671、ローパルスフィルタを形成する抵抗672および容量673、比較器674、チョークコイル681、電源電位と基準電位間に直列接続された抵抗682および683、アナログスイッチ691〜694、インバータ695、アナログスイッチ696,697、DDCトランシーバ701,702、並びにプルアップ抵抗703,704を有している。
HDMIケーブル1の中には、リザーブライン801とSCLライン803からなる差動伝送路とSDAライン804とHPDライン802からなる差動伝送路があり、それらのソース側端子811と〜814、並びにシンク側端子821〜824が形成されている。
リザーブライン801とSCLライン803、並びにSDAライン804とHPDライン802は、差動ツイストペアとして結線されている。
ソース機器内で、端子811、813は、AC結合容量614、605およびアナログスイッチ641、642を介してLAN送信信号SG611をシンクに送信する送信回路611および終端抵抗612に接続されている。端子814,812は、AC結合容量616,617とアナログスイッチ643、644を介してシンク機器からのLAN信号を受信する受信回路618および終端抵抗613に接続されている。
シンク機器内で、端子821〜824はAC結合容量664,665,666,667とアナログスイッチ691〜694を介して送信回路661および受信回路668と、終端抵抗662,663に接続されている。アナログスイッチ641〜644、691〜694はLAN通信を行うときに導通し、DDC通信を行うときは開放となる。
ソース機器は、端子813と端子814を、別のアナログスイッチ646、647を介してDDCトランシーバ651、652およびプルアップ抵抗653、654に接続する。
シンク機器は、端子823と端子824を、アナログスイッチ696、697を介してDDCトランシーバ701、702およびプルアップ抵抗703に接続する。アナログスイッチ646、647はDDC通信を行うときに導通し、LAN通信を行うときは開放にする。
リザーブライン801の電位によるe−HDMI対応機器の認識機構は、ソース機器601の抵抗62がインバータ620に駆動されていること以外は、基本的に、図9に示す例と同様である。
インバータ620の入力がHIGHのとき抵抗621はプルダウン抵抗となるのでシンク機器からみるとe−HDMI非対応機器がつながれたのと同じ0V状態になる。この結果、シンク機器のe−HDMI対応識別結果を示す信号SG623はLOWとなり、信号SG623で制御されるアナログスイッチ691〜694は開放され、信号SG623をインバータ695で反転した信号で制御されるアナログスイッチ696、697は導通する。この結果、シンク機器602はSCLライン803とSDAライン804をLAN送受信機から切り離し、DDC送受信機に接続した状態になる。
一方、ソース機器ではインバータ620の入力がNORゲート640にも入力されてその出力SG614はLOWとされる。NORゲート640の出力信号SG614に制御されたアナログスイッチ641〜644は開放され、信号SG614をインバータ645で反転した信号で制御されるアナログスイッチ646、647は導通する。この結果、ソース機器601もSCLライン803とSDAライン804をLAN送受信機から切り離し、DDC送受信機に接続した状態になる。
逆に、インバータ620の入力がLOWのときは、ソース機器もシンク機器もともにSCLライン803とSDAライン804をDDC送受信機から切り離し、LAN送受信機に接続した状態になる。
HPDライン802のDCバイアス電位による接続確認のための回路631〜634、681〜683は、図9に示す例と同様の機能を有する。すなわち、HPDライン802は、上述のLAN通信の他にDCバイアスレベルでケーブル1がシンク機器に接続されたことをソース機器に伝達する。シンク機器内の抵抗682、683とチョークコイル681はケーブル1がシンク機器に接続されるとHPDライン802を、端子822を介して約4Vにバイアスする。
ソース機器はHPDライン802のDCバイアスを抵抗632と容量633からなるローパスフィルタで抽出し、比較器634で基準電位Vref2(たとえば1.4V)と比較する。ケーブル1がシンク機器に接続されていなければ端子812の電位はプルダウン抵抗631で基準電位Vref2より低く、接続されていれば高い。したがって、比較器634の出力信号SG613がHIGHならばケーブル1とシンク機器が接続されていることを示す。一方、比較器634の出力信号SG613がLOWならばケーブル1とシンク機器が接続されていないことを示す。
このように、図25に示す構成例によれば、1本のケーブルで映像と音声のデータ伝送と接続機器情報の交換および認証と機器制御データの通信とLAN通信を行うインタフェースにおいて、LAN通信が2対の差動伝送路を介する単方向通信でおこなわれ、伝送路のうちの少なくともひとつのDCバイアス電位によってインタフェースの接続状態が通知される構成を有し、さらに、少なくとも二つの伝送路がLAN通信とは時分割で接続機器情報の交換と認証の通信に使われることから、SCLライン、SDAラインをスイッチでLAN通信回路に接続する時間帯とDDC回路に接続する時間帯に分ける時分割を行うことができ、この分割によりDDCに関して規定された電気的仕様と無関係にLAN通信のための回路を形成することができ、安定で確実なLAN通信が安価に実現できる。
なお、SDAとSCLはHが1.5KΩプルアップでLがローインピーダンスのプルダウンであり、CECもHが27KΩプルアップでLがローインピーダンスのプルダウンの通信を行なうものである。既存HDMIとのコンパチビリティを持つためにそれらの機能を保持することは、伝送線路の終端を整合終端する必要がある高速データ通信を行なうLANの機能を共有することは困難となるおそれがある。
図9、図25の構成例は、このような問題を回避できる。すなわち、図9の構成例では、SDA、SCL、CECラインを使うのを避けてリザーブラインとHPDラインを差動のペアとして1対双方向通信による全二重通信を行うように構成した。また、図25の構成例では、HPDラインおよびSDAラインと、SCLラインおよびリザーブラインとで2対の差動ペアをつくり各々で単方向通信を行なう2対全二重通信を行うように構成した。
図26(A)〜(E)は、図9、あるいは図25の構成例における双方向通信波形を示している。
図26(A)はソース機器から送った信号波形を、図26(B)はシンク機器が受けた信号波形を、図26(C)はケーブルを通る信号波形を、図26(D)はソース機器が受けた信号を、図26(E)はソース機器から送った信号波形を、それぞれ示している。この図26からも明らかなように、図9、あるいは図25の構成例によれば、良好な双方向通信を実現可能である。
なお、上述実施の形態においては、パーソナルコンピュータ(ソース機器)とテレビ受信機(シンク機器)とを接続する伝送路として、HDMI規格のインタフェースを前提として説明したが、その他の同様な伝送規格にも適用可能である。また、ソース機器としてパーソナルコンピュータ10を使用し、シンク機器としてテレビ受信機30を使用した例としたが、その他の電子機器を使用して構成されるAVシステムにも、この発明を同様に適用できる。
また、上述実施の形態では、ソース機器とシンク機器との間で、双方向のIP通信を行うようにしたが、双方向の通信は、IP以外のプロトコルで行うことが可能である。また、上述実施の形態においては、電子機器間をHDMIケーブルで接続したものを示したが、この発明は、電子機器間の接続を無線で行うものにも、同様に適用できる。
この発明は、セキュリティを損なうことなく、接続性を確保し、ユーザの使い勝手の向上を図ることができ、例えば、テレビ受信機とパーソナルコンピュータがHDMIケーブルで接続されるAVシステム等に適用できる。
この発明の実施の形態としてのAVシステムの構成例を示すブロック図である。 AVシステムを構成するパーソナルコンピュータ(ソース機器)の構成例を示すブロック図である。 AVシステムを構成するテレビ受信機(シンク機器)の構成例を示すブロック図である。 HDMI送信部(HDMIソース)とHDMI受信部(HDMIシンク)の構成例を示すブロック図である。 ソース機器としてのパーソナルコンピュータと、シンク機器としてのテレビ受信機における、電源端子(+5V power 端子)と、HPD(Hot Plug Detect)端子の周辺回路を簡略的に示す図である。 HDMIトランスミッタとHDMIレシーバの構成例を示すブロック図である。 TMDS伝送データの構造を示す図である。 HDMI端子のピン配列(タイプA)を示す図である。 パーソナルコンピュータおよびテレビ受信機の高速データラインインタフェースの構成例を示す接続図である。 パーソナルコンピュータのテレビ受信機に対するファイヤーウォールの解除シーケンスの一例を示す図である。 CECのコマンド体系を示す図である。 パーソナルコンピュータのテレビ受信機に対するファイヤーウォールの解除シーケンスの他の例を示す図である。 パーソナルコンピュータおよびテレビ受信機の高速データラインインタフェースの他の構成例を示す接続図である。 パーソナルコンピュータおよびテレビ受信機の高速データラインインタフェースのさらに他の構成例を示す接続図である。 ソース機器が受信するE−EDIDの構造を示す図である。 E−EDID Vendor Specific Data Block構造を示す図である。 ソース機器による通信処理を説明するためのフローチャートである。 シンク機器による通信処理を説明するためのフローチャートである。 ソース機器による通信処理を説明するためのフローチャートである。 シンク機器による通信処理を説明するためのフローチャートである。 パーソナルコンピュータおよびテレビ受信機の高速データラインインタフェースの他の構成例を示す接続図である。 ソース機器による通信処理を説明するためのフローチャートである。 シンク機器による通信処理を説明するためのフローチャートである。 この発明を適用したコンピュータの構成例を示すブロック図である。 パーソナルコンピュータおよびテレビ受信機の高速データラインインタフェースのさらに他の構成例を示す接続図である。 双方向通信波形を示す図である。
符号の説明
1・・・HDMIケーブル、5・・・AVシステム、10・・・パーソナルコンピュータ、11・・・HDMI端子、12・・・HDMI送信部、12A・・・高速データラインインタフェース、13・・・CPU、22・・・イーサネットインタフェース、30・・・テレビ受信機、31・・・HDMI端子、32・・・HDMI受信部、32A・・・高速データラインインタフェース、42・・・表示パネル、51・・・CPU、54・・・イーサネットインタフェース

Claims (12)

  1. 外部機器から、複数チャネルで、差動信号により、伝送路を介して映像信号を受信する信号受信部と、
    上記伝送路を構成する所定のラインを用いて双方向通信を行う通信部と、
    上記外部機器に、上記通信部に対するファイヤーウォールの解除を要求するファイヤーウォール解除コマンドを送信するコマンド送信部と
    を備えることを特徴とする電子機器。
  2. 上記所定のラインはHDMIケーブルを構成するリザーブラインおよびHPDラインである
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 上記外部機器に上記伝送路を介して接続されたことを検出する接続検出部を備え、
    上記コマンド送信部は、
    上記接続検出部により上記外部機器に接続されたことが検出されたとき、上記外部機器に、上記ファイヤーウォール解除コマンドを送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  4. 上記コマンド送信部は、さらに、
    電源オフ操作があったとき、上記外部機器に、上記通信部に対するファイヤーウォールの解除の終了を要求するファイヤーウォール解除終了コマンドを送信する
    ことを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
  5. 上記コマンド送信部は、
    上記通信部を用いてデータ伝送を行うとき、上記外部機器に、上記ファイヤーウォール解除コマンドを送信し、
    上記データ伝送が終了するとき、上記外部機器に、上記通信部に対するファイヤーウォールの解除の終了を要求するファイヤーウォール解除終了コマンドを送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  6. 外部機器から、複数チャネルで、差動信号により、伝送路を介して映像信号を受信する信号受信部と、
    上記伝送路を構成する所定のラインを用いて双方向通信を行う通信部とを備える電子機器のファイヤーウォール解除方法であって、
    上記外部機器に上記伝送路を介して接続されたとき、上記外部機器に、上記通信部に対するファイヤーウォールの解除を要求するファイヤーウォール解除コマンドを送信する
    ことを特徴とする電子機器のファイヤーウォール解除方法。
  7. 上記所定のラインはHDMIケーブルを構成するリザーブラインおよびHPDラインである
    ことを特徴とする請求項6に記載の電子機器のファイヤーウォール解除方法。
  8. 外部機器から、複数チャネルで、差動信号により、伝送路を介して映像信号を受信する信号受信部と、
    上記伝送路を構成する所定のラインを用いて双方向通信を行う通信部とを備える電子機器のファイヤーウォール解除方法であって、
    上記通信部を用いてデータ伝送を行うとき、上記外部機器に、上記通信部に対するファイヤーウォールの解除を要求するファイヤーウォール解除コマンドを送信する
    ことを特徴とする電子機器のファイヤーウォール解除方法。
  9. 上記所定のラインはHDMIケーブルを構成するリザーブラインおよびHPDラインである
    ことを特徴とする請求項8に記載の電子機器のファイヤーウォール解除方法。
  10. 映像信号を、複数のチャネルで、差動信号により、伝送路を介して外部機器に送信する信号送信部と、
    上記伝送路を構成する所定のラインを用いて双方向通信を行う通信部と、
    ファイヤーウォールを設定するファイヤーウォール設定部と、
    上記外部機器からコマンドを受信するコマンド受信部とを備え、
    上記ファイヤーウォール設定部は、
    上記コマンド受信部でファイヤーウォール解除コマンドが受信されるとき、上記外部機器に対するファイヤーウォールを解除し、上記コマンド受信部でファイヤーウォール解除終了コマンドが受信されるとき、上記外部機器に対するファイヤーウォールの解除を中止する
    ことを特徴とする電子機器。
  11. 上記所定のラインはHDMIケーブルを構成するリザーブラインおよびHPDラインである
    ことを特徴とする請求項10に記載の電子機器。
  12. 上記外部機器が上記伝送路を介して接続されているか否かを検出する接続検出部を備え、
    上記ファイヤーウォール設定部は、上記外部機器に対するファイヤーウォールを解除している状態で、上記接続検出部により上記外部機器が接続されていないことが検出されるとき、上記外部機器に対するファイヤーウォールの解除を中止する
    ことを特徴とする請求項10に記載の電子機器。
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