以下、本発明による情報処理装置について、実施の形態を用いて説明する。なお、以下の実施の形態において、同じ符号を付した構成要素及びステップは同一または相当するものであり、再度の説明を省略することがある。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1による情報処理装置について、図面を参照しながら説明する。本実地の形態による情報処理装置は、全体ソフトウェアと部分ソフトウェアとを対応付ける画像を構成して出力するものである。
図1は、本実施の形態による情報処理装置1の構成を示すブロック図である。本実施の形態による情報処理装置1は、ソフトウェア記憶部11と、ソフトウェア実行部12と、全体ソフトウェア実行情報記憶部13と、全体更新部14と、部分ソフトウェア実行情報記憶部15と、部分更新部16と、対応情報記憶部17と、判断部18と、ソフトウェア選択受付部19と、ユーザ選択受付部20と、対応画像構成部21と、対応画像出力部22とを備える。
ソフトウェア記憶部11では、全体ソフトウェア、及び部分ソフトウェアが記憶される。全体ソフトウェアとは、例えば、アプリケーションや、統合アプリケーション等のソフトウェアであり、その全体ソフトウェアを使用するユーザの側から見て、一つのまとまりを有するソフトウェアであると認識されうるものである。全体ソフトウェアは、例えば、ワードプロセッサの単品のソフトウェアであってもよく、ワードプロセッサ、スプレッドシート、プレゼンテーションの各ソフトウェアを統合した統合ソフトウェアであってもよい。統合ソフトウェアは、人事に関する処理や、給与に関する処理を行う統合ERPパッケージであってもよい。統合ERPパッケージでは、例えば、販売支援、配達支援、請求支援、製造管理支援、在庫管理支援、会計管理支援、給与管理支援、就業管理支援、及び人事管理支援などの処理を行う。部分ソフトウェアとは、全体ソフトウェアを構成するソフトウェアである。また、部分ソフトウェアは、それ自体で実行単位となるソフトウェアである。その実行単位は、例えば、アプリケーションの実行単位であってもよく、OS(オペレーティングシステム)の実行単位であってもよい。部分ソフトウェアは、例えば、全体ソフトウェアを構成するタスクであってもよく、全体ソフトウェアのメニュー一覧(例えば、統合ソフトウェアにおいて各ソフトウェアを選択するためのメニュー一覧)で表示される一のメニューに対応するソフトウェア(メニューが選択された際に実行されるソフトウェア)であってもよく、全体ソフトウェアを構成するプロセスであってもよく、全体ソフトウェアを構成するスレッドや、サブメニュー項目などであってもよい。サブメニュー項目は、OSで管理されずに、アプリケーションが独自に管理してもよい。ユーザは、全体ソフトウェアの実行については意識することが一般的であるが、部分ソフトウェアの実行については、意識する場合もありうるが、特に意識しないことが一般的である。部分ソフトウェアは、全体ソフトウェアに含まれていてもよく、全体ソフトウェアとは別個、管理されていてもよい。
ソフトウェア記憶部11に全体ソフトウェア、及び部分ソフトウェアが記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して全体ソフトウェア、及び部分ソフトウェアがソフトウェア記憶部11で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された全体ソフトウェア、及び部分ソフトウェアがソフトウェア記憶部11で記憶されるようになってもよい。ソフトウェア記憶部11での記憶は、外部のストレージデバイス等から読み出した全体ソフトウェア、及び部分ソフトウェアのRAM等における一時的な記憶でもよく、あるいは、長期的な記憶でもよい。ソフトウェア記憶部11は、所定の記録媒体(例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなど)によって実現されうる。
ソフトウェア実行部12は、ソフトウェア記憶部11で記憶されている全体ソフトウェア、及び部分ソフトウェアを適宜読み出して実行する。全体ソフトウェアの実行は、例えば、ユーザからの実行指示に応じてなされることが一般的であるが、部分ソフトウェアの実行は、ユーザからの実行指示に応じてなされてもよいが、ユーザからの指示とは関係なくなされることが一般的である。ソフトウェア実行部12は、例えば、全体ソフトウェアや部分ソフトウェアを読み出して実行するマイクロプロセッサ等によって実現されうる。
全体ソフトウェア実行情報記憶部13では、全体ソフトウェア実行情報が記憶される。全体ソフトウェア実行情報は、実行中のソフトウェアである全体ソフトウェアに対応する全体ソフトウェア識別情報を少なくとも含む情報である。全体ソフトウェア識別情報は、全体ソフトウェアを識別する情報である。全体ソフトウェア識別情報は、例えば、全体ソフトウェアの名称であってもよく、全体ソフトウェアを識別可能な記号等であってもよい。
また、全体ソフトウェア実行情報は、全体ソフトウェア識別情報に対応付けて、実行開始時刻を含んでいてもよい。ここで、全体ソフトウェア実行情報に含まれる実行開始時刻とは、その実行開始時刻が対応付けられている全体ソフトウェア識別情報で識別される全体ソフトウェアの実行が開始された時刻である。なお、実行開始時刻は、時刻以外の情報、例えば、年月日や、月日、日、曜日等を含んでいてもよく、含んでいなくてもよい。その実行開始時刻によって、全体ソフトウェアがいつ開始されたのかについて知ることができる。
また、全体ソフトウェア実行情報は、全体ソフトウェア識別情報に対応付けて、ユーザ識別情報を含んでもよい。ここで、全体ソフトウェア実行情報に含まれるユーザ識別情報は、そのユーザ識別情報が対応付けられている全体ソフトウェア識別情報で識別される全体ソフトウェアを実行しているユーザを識別する情報である。ユーザ識別情報は、例えば、ユーザの氏名であってもよく、社員番号や、その他の記号等であってもよい。そのユーザ識別情報によって、誰が全体ソフトウェアを実行しているのかについて知ることができる。
また、全体ソフトウェア実行情報がユーザ識別情報を含む場合に、全体ソフトウェア実行情報は、そのユーザ識別情報に対応付けて、実行確認日時情報を含んでもよい。ここで、実行確認日時情報は、その実行確認日時情報が対応付けられているユーザ識別情報で識別されるユーザが、そのユーザ識別情報に対応する全体ソフトウェア識別情報で識別される全体ソフトウェアを実行可能であることを確認した最新の日時を示す情報である。なお、実行確認日時情報は、その最新の日時を示す情報を少なくとも含んでいるのであれば、最新でない日時を示す情報を含んでいてもよく、あるいは、含んでいなくてもよい。この実行確認日時情報の示す日時が、現在の日時よりもだいぶ前(例えば、1日以上前など)である場合には、ユーザは、その全体ソフトウェアの使用を終了しているにもかかわらず、何らかのエラー等によって、その全体ソフトウェアのソフトウェア実行部12による実行がまだ継続している可能性が高いことになる。
また、全体ソフトウェア実行情報に上記説明以外の情報が含まれていてもよいことは言うまでもない。また、全体ソフトウェア実行情報は、ソフトウェア実行部12による全体ソフトウェアの実行等に応じて、後述する全体更新部14によって更新されるものとする。その更新には、新たな全体ソフトウェア実行情報の蓄積や、全体ソフトウェア実行情報の削除も含まれるものとする。全体ソフトウェア実行情報記憶部13は、所定の記録媒体(例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなど)によって実現されうる。
全体更新部14は、全体ソフトウェアの実行状況に応じて全体ソフトウェア実行情報を更新する。全体ソフトウェアの実行状況とは、ソフトウェア実行部12による全体ソフトウェアの実行の開始や、実行の終了の状況である。例えば、ソフトウェア実行部12が新たな全体ソフトウェアの実行を開始した場合には、全体更新部14は、その全体ソフトウェアに関する全体ソフトウェア実行情報のレコードを作成して全体ソフトウェア実行情報記憶部13に蓄積する。また、例えば、ソフトウェア実行部12が全体ソフトウェアの実行を終了した場合には、全体更新部14は、その全体ソフトウェアに関する全体ソフトウェア実行情報のレコードを全体ソフトウェア実行情報記憶部13から削除する。全体更新部14による全体ソフトウェア実行情報の更新は、例えば、ソフトウェア実行部12や、OSの管理のもとに行われてもよい。
また、例えば、全体ソフトウェア実行情報が実行開始時刻を含む場合には、全体更新部14は、図示しない時刻取得手段によって取得されたその時点の時刻を含む全体ソフトウェア実行情報のレコードを作成して、全体ソフトウェア実行情報記憶部13に蓄積してもよい。
また、例えば、全体ソフトウェア実行情報がユーザ識別情報を含む場合には、全体更新部14は、その全体ソフトウェアを実行したユーザに対応するユーザ識別情報を取得し、その取得したユーザ識別情報を含む全体ソフトウェア実行情報のレコードを作成して、全体ソフトウェア実行情報記憶部13に蓄積してもよい。例えば、情報処理装置1にログインしているユーザが全体ソフトウェアを実行した場合には、全体更新部14は、そのログインの際にユーザによって入力されたユーザ識別情報が保持されている図示しない記録媒体から、そのユーザ識別情報を読み出すことによって、ユーザ識別情報を取得してもよい。
また、例えば、全体ソフトウェア実行情報が実行確認日時情報を含む場合には、全体更新部14は、あるユーザ識別情報で識別されるユーザに対して、図示しない実行確認手段が実行確認を行うことができた場合に、その日時を取得して、その日時を示す実行確認日時情報を全体ソフトウェア実行情報に上書きしたり、追加したりすることによって、全体ソフトウェア実行情報を更新してもよい。図示しない実行確認手段による実行確認の処理の方法は問わない。実行確認手段は、例えば、定期的に実行確認の処理を行うことが好適である。実行確認手段は、例えば、ユーザがログインしているか、すでにログアウトしたのかを確認することによって実行確認を行ってもよく(ログアウトしている場合には、実行確認ができなかったことになる)、ユーザに対して実行中かどうかの応答を求めるダイヤログを出力し、その出力に対する応答の有無に応じて実行確認を行ってもよく(応答がない場合には、実行確認ができなかったことになる)、情報処理装置1がサーバであり、その情報処理装置1にユーザが端末装置からアクセスする場合には、ユーザの端末装置と情報処理装置1との間のソケットが維持されているかどうかを確認することによって実行確認を行ってもよい(ソケットが維持されていない場合には、実行確認ができなかったことになる)。ソケットが維持されているかどうかを確認するために、実行確認手段は、ユーザが使用している端末装置にパケットを送信し、そのパケットの送信に応じた返信があるかどうかによって、ソケットが維持されているかどうかの判断を行ってもよい。
部分ソフトウェア実行情報記憶部15では、部分ソフトウェア実行情報が記憶される。部分ソフトウェア実行情報は、実行中の全体ソフトウェアを構成するソフトウェアである部分ソフトウェアに対応する部分ソフトウェア識別情報を少なくとも含む情報である。部分ソフトウェア識別情報は、部分ソフトウェアを識別する情報である。部分ソフトウェア識別情報は、例えば、部分ソフトウェアの名称であってもよく、部分ソフトウェアの識別可能な記号等であってもよい。
また、部分ソフトウェア実行情報は、部分ソフトウェア識別情報に対応付けて、実行開始時刻を含んでいてもよい。ここで、部分ソフトウェア実行情報に含まれる実行開始時刻とは、その実行開始時刻が対応付けられている部分ソフトウェア識別情報で識別される部分ソフトウェアの実行が開始された時刻である。なお、実行開始時刻は、時刻以外の情報、例えば、年月日や、月日、日、曜日等を含んでいてもよく、含んでいなくてもよい。その実行開始時刻によって、部分ソフトウェアがいつ開始されたのかについて知ることができる。
また、部分ソフトウェア実行情報に上記説明以外の情報が含まれていてもよいことは言うまでもない。また、部分ソフトウェア実行情報は、ソフトウェア実行部12による部分ソフトウェアの実行等に応じて、後述する部分更新部16によって更新されるものとする。その更新には、新たな部分ソフトウェア実行情報の蓄積や、部分ソフトウェア実行情報の削除も含まれるものとする。部分ソフトウェア実行情報記憶部15は、所定の記録媒体(例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなど)によって実現されうる。
部分更新部16は、部分ソフトウェアの実行状況に応じて部分ソフトウェア実行情報を更新する。部分ソフトウェアの実行状況とは、ソフトウェア実行部12による部分ソフトウェアの実行の開始や、実行の終了の状況である。例えば、ソフトウェア実行部12が新たな部分ソフトウェアの実行を開始した場合には、部分更新部16は、その部分ソフトウェアに関する部分ソフトウェア実行情報のレコードを作成して部分ソフトウェア実行情報記憶部15に蓄積する。また、例えば、ソフトウェア実行部12が部分ソフトウェアの実行を終了した場合には、部分更新部16は、その部分ソフトウェアに関する部分ソフトウェア実行情報のレコードを部分ソフトウェア実行情報記憶部15から削除する。部分更新部16による部分ソフトウェア実行情報の更新は、例えば、ソフトウェア実行部12や、OSの管理のもとに行われてもよい。
また、例えば、部分ソフトウェア実行情報が実行開始時刻を含む場合には、部分更新部16は、図示しない時刻取得手段によって取得されたその時点の時刻を含む部分ソフトウェア実行情報のレコードを作成して、部分ソフトウェア実行情報記憶部15に蓄積してもよい。
対応情報記憶部17では、対応情報が記憶される。対応情報は、全体ソフトウェア実行情報に含まれる全体ソフトウェア識別情報と、部分ソフトウェア実行情報に含まれる部分ソフトウェア識別情報とを対応付ける情報である。対応情報に含まれる部分ソフトウェア識別情報は、その部分ソフトウェア識別情報と対応付けられる全体ソフトウェア識別情報で識別される全体ソフトウェアを構成する部分ソフトウェアを識別する部分ソフトウェア識別情報である。対応情報は、例えば、実行中の全体ソフトウェアと実行中の部分ソフトウェアとを対応付ける情報であってもよく、実行中でない全体ソフトウェアや、実行中でない部分ソフトウェアとの対応も含む情報であってもよい。前者の場合には、例えば、ソフトウェア実行部12によるソフトウェアの実行に応じて対応情報が動的に更新されることになる。その更新は、例えば、OSによってなされてもよく、その他の構成要素(例えば、図示しない対応情報更新部)によってなされてもよい。
対応情報は、例えば、全体ソフトウェア識別情報と、部分ソフトウェア識別情報とを対応付けて有する情報(例えば、テーブル形式の情報など)であってもよく、全体ソフトウェア実行情報と、部分ソフトウェア実行情報とに分かれて存在する、全体ソフトウェア識別情報と部分ソフトウェア識別情報とを紐付けるための情報であってもよく、その他の情報であってもよい。対応情報は、例えば、ソフトウェア記憶部11で記憶されている全体ソフトウェアそのものであってもよい。より具体的には、全体ソフトウェア(main())が次のようにプログラミングされている場合には、全体ソフトウェアの中から部分ソフトウェアである部分プログラムA.exe、部分プログラムB.exeが呼び出される(実行される)ことになる。この場合には、全体ソフトウェア自体が、全体ソフトウェアと、部分ソフトウェアとの関係を示すことになり、全体ソフトウェア自体が対応情報となりうる。
main(){
:
system(部分プログラムA.exe);
system(部分プログラムB.exe);
:
}
対応情報記憶部17に対応情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して対応情報が対応情報記憶部17で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された対応情報が対応情報記憶部17で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された対応情報が対応情報記憶部17で記憶されるようになってもよい。対応情報記憶部17での記憶は、外部のストレージデバイス等から読み出した対応情報のRAM等における一時的な記憶でもよく、あるいは、長期的な記憶でもよい。
対応情報記憶部17は、所定の記録媒体(例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなど)によって実現されうる。また、対応情報記憶部17は、一の記録媒体によって実現されてもよく、あるいは、二以上の記録媒体によって実現されてもよい。
なお、ソフトウェア記憶部11と、全体ソフトウェア実行情報記憶部13と、部分ソフトウェア実行情報記憶部15と、対応情報記憶部17とのうち、任意の2以上の記憶部は、同一の記録媒体によって実現されてもよく、あるいは、別々の記録媒体によって実現されてもよい。前者の場合には、例えば、全体ソフトウェア実行情報を記憶している領域が全体ソフトウェア実行情報記憶部13となり、部分ソフトウェア実行情報を記憶している領域が部分ソフトウェア実行情報記憶部15となる。
判断部18は、現在の日時と、実行確認日時情報の示す日時とを比較し、両者の差があらかじめ決められた期間を超えているかどうか判断する。なお、判断部18がこの判断処理を行うのは、全体ソフトウェア実行情報に実行確認日時情報が含まれる場合である。判断部18は、例えば、日時を取得する日時取得手段によって取得された現在の日時を用いて判断を行ってもよい。日時取得手段は、例えば、カレンダーや、時刻を管理しており、現在の日時を任意の時点で取得可能なものである。また、判断部18は、図示しない記録媒体において記憶されている「あらかじめ決められた期間」を示す情報を読み出すことによって、その判断を行うものとする。具体的には、判断部18は、現在の日時と、実行確認日時情報の示す日時との差を求め、その差の期間が、あらかじめ決められた期間よりも大きいかどうかを判断する。その判断結果は、図示しない記録媒体に蓄積されてもよい。
また、あらかじめ決められた期間は、例えば、判断で用いられる実行確認日時情報に対応する全体ソフトウェアの種別によって、異なる期間が設定されていてもよく、あるいは、動的に変更されてもよい。
ソフトウェア選択受付部19は、後述する対応画像で表示される全体ソフトウェア識別情報の選択の指示を受け付ける。後述するように、対応画像では、全体ソフトウェア識別情報と部分ソフトウェア識別情報とが対応付けて表示されるが、その表示されている全体ソフトウェア識別情報を選択する指示を、ソフトウェア選択受付部19が受け付ける。その選択の指示は、例えば、マウスによる選択対象となる全体ソフトウェア識別情報のクリックでもよく、ダブルクリックでもよく、全体ソフトウェア識別情報に対応付けられて表示されているラジオボタンやチェックボックス等の選択と、選択の処理が終了したことを示すボタンのクリックでもよく、全体ソフトウェア識別情報に対応付けて表示されている番号等のキーボードやテンキーを介した入力であってもよく、あるいは、選択された全体ソフトウェア識別情報を特定することができる方法であれば、その他の選択の指示であってもよい。
ソフトウェア選択受付部19は、例えば、入力デバイス(例えば、キーボードやマウス、タッチパネルなど)から入力された情報を受け付けてもよく、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報を受信してもよい。なお、ソフトウェア選択受付部19は、受け付けを行うためのデバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、ソフトウェア選択受付部19は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは所定のデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
ユーザ選択受付部20は、後述する対応画像で表示されるユーザ識別情報の選択の指示を受け付ける。なお、ユーザ選択受付部20がこの処理を行うのは、全体ソフトウェア実行情報にユーザ識別情報が含まれており、後述する対応情報において、そのユーザ識別情報も表示される場合である。後述するように、対応画像では、全体ソフトウェア識別情報と部分ソフトウェア識別情報とユーザ識別情報とが対応付けて表示されるが、その表示されているユーザ識別情報を選択する指示を、ユーザ選択受付部20が受け付ける。その選択の指示は、ソフトウェア選択受付部19の場合と同様であってもよい。
ユーザ選択受付部20は、例えば、入力デバイス(例えば、キーボードやマウス、タッチパネルなど)から入力された情報を受け付けてもよく、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報を受信してもよい。なお、ユーザ選択受付部20は、受け付けを行うためのデバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、ユーザ選択受付部20は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは所定のデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
対応画像構成部21は、対応画像を構成する。対応画像は、全体ソフトウェア識別情報と、その全体ソフトウェア識別情報に対応情報によって対応付けられている部分ソフトウェア識別情報とを対応付けて表示する画像である。その画像のデータ形式は問わない。対応画像は、後述する対応画像出力部22によって出力された後に、ユーザが視覚的にとらえることができる画像のもととなる情報であればよく、対応画像自体は、例えば、ベクターデータや、ラスターデータの情報であってもよく、ブラウザ等において画像を形成するためのHTML等のマークアップ言語で記述された情報や、フラッシュ等のデータであってもよく、全体ソフトウェア識別情報等を含むテキスト情報であってもよく、全体ソフトウェア識別情報と部分ソフトウェア識別情報とを対応付けるテーブル形式やCSV形式のデータであってもよい。対応画像において、全体ソフトウェア識別情報と部分ソフトウェア識別情報とを対応付けて表示する方法は問わない。例えば、互いに対応する全体ソフトウェア識別情報と部分ソフトウェア識別情報とに対して、同じIDや記号、マーク等を付与してもよく、互いに対応する全体ソフトウェア識別情報と部分ソフトウェア識別情報とを線やその他の図形で結ぶようにしてもよく、互いに対応する全体ソフトウェア識別情報と部分ソフトウェア識別情報を同一の行で表示するようにしてもよく、互いに対応する全体ソフトウェア識別情報と部分ソフトウェア識別情報をひとまとまりであることがわかるように四角やその他の図形で囲んで表示するようにしてもよく、互いに対応する全体ソフトウェア識別情報と部分ソフトウェア識別情報ごとに異なる色で表示するようにしてもよく、あるいは、全体ソフトウェア識別情報と部分ソフトウェア識別情報とを対応付けて表示することができるのであれば、その他の方法で表示するようにしてもよい。
また、全体ソフトウェア実行情報に実行開始時刻が含まれる場合には、対応画像構成部21は、全体ソフトウェア識別情報と、部分ソフトウェア識別情報と、その全体ソフトウェア識別情報に対応付けられている実行開始時刻とを対応付けて表示する対応画像を構成してもよい。
また、部分ソフトウェア実行情報に実行開始時刻が含まれる場合には、対応画像構成部21は、全体ソフトウェア識別情報と、部分ソフトウェア識別情報と、その部分ソフトウェア識別情報に対応付けられている実行開始時刻とを対応付けて表示する対応画像を構成してもよい。
また、ソフトウェア選択受付部19が全体ソフトウェア識別情報の選択の指示を受け付けた場合には、対応画像構成部21は、ソフトウェア選択受付部19が受け付けた指示で選択された全体ソフトウェア識別情報と、その全体ソフトウェア識別情報に対応情報によって対応付けられている部分ソフトウェア識別情報とを、他の全体ソフトウェア識別情報及び他の部分ソフトウェア識別情報と視覚的に区別可能に表示する対応画像を構成してもよい。AとBとが視覚的に区別可能であるとは、例えば、AとBの表示において、両者の色や形、大きさ、文字のフォントの属性(フォントの種類やサイズ、スタイル、文字飾り等)、表示の方法(例えば、点滅の有無や、その他の動き等)等を変更することである。そのようにした結果、その表示を見たユーザが、AとBを区別することができるようになる。
また、全体ソフトウェア実行情報にユーザ識別情報が含まれる場合には、対応画像構成部21は、全体ソフトウェア識別情報と、部分ソフトウェア識別情報と、その全体ソフトウェア識別情報に対応付けられているユーザ識別情報とを対応付けて表示する対応画像を構成してもよい。
また、対応画像においてユーザ識別情報も表示され、ユーザ選択受付部20がユーザ識別情報の選択の指示を受け付けた場合には、対応画像構成部21は、ユーザ選択受付部20が受け付けた指示で選択されたユーザ識別情報と、そのユーザ識別情報に対応する全体ソフトウェア識別情報と、その全体ソフトウェア識別情報に対応情報によって対応付けられている部分ソフトウェア識別情報とを、他のユーザ識別情報、他の全体ソフトウェア識別情報、及び他の部分ソフトウェア識別情報と視覚的に区別可能に表示してもよい。
また、全体ソフトウェア実行情報にユーザ識別情報と実行確認日時情報が含まれる場合には、対応画像構成部21は、全体ソフトウェア識別情報と、部分ソフトウェア識別情報と、その全体ソフトウェア識別情報に対応付けられているユーザ識別情報と、そのユーザ識別情報に対応付けられている実行確認日時情報とを対応付けて表示する対応画像を構成してもよい。
また、判断部18による判断がなされた場合には、対応画像構成部21は、日時の差があらかじめ決められた期間を超えていると判断部18によって判断された実行確認日時情報と他の実行確認日時情報を視覚的に区別可能に表示する対応画像を構成してもよく、日時の差があらかじめ決められた期間を超えていると判断部18によって判断された実行確認日時情報に対応する全体ソフトウェア識別情報と他の全体ソフトウェア識別情報を視覚的に区別可能に表示する対応画像を構成してもよく、または、日時の差があらかじめ決められた期間を超えていると判断部18によって判断された実行確認日時情報に対応するユーザ識別情報と他のユーザ識別情報を視覚的に区別可能に表示する対応画像を構成してもよい。なお、それらが組み合わされてもよい。例えば、対応画像構成部21は、日時の差があらかじめ決められた期間を超えていると判断部18によって判断された実行確認日時情報と、その実行確認日時情報に対応する全体ソフトウェア識別情報と、その全体ソフトウェア識別情報に対応するユーザ識別情報とを、他の実行確認日時情報、他の全体ソフトウェア識別情報、及び他のユーザ識別情報とを視覚的に区別可能に表示する対応画像を構成してもよい。
対応画像出力部22は、対応画像構成部21が構成した対応画像を出力する。対応画像構成部21が構成した対応画像が、例えば、マークアップ言語で記述されている情報等である場合には、対応画像出力部22は、その情報を解釈・実行することによって、画像を形成して出力してもよい。ここで、この出力は、例えば、表示デバイス(例えば、CRTや液晶ディスプレイなど)への表示でもよく、所定の機器への通信回線を介した送信でもよく、プリンタによる印刷でもよく、記録媒体への蓄積でもよく、他の構成要素への引き渡しでもよい。なお、対応画像出力部22は、出力を行うデバイス(例えば、表示デバイスやプリンタなど)を含んでもよく、あるいは含まなくてもよい。また、対応画像出力部22は、ハードウェアによって実現されてもよく、あるいは、それらのデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
次に、本実施の形態による情報処理装置1の動作について、図2のフローチャートを用いて説明する。なお、この図2のフローチャートでは、全体ソフトウェア実行情報にユーザ識別情報や、実行確認日時情報が含まれているものとする。
(ステップS101)ソフトウェア実行部12は、全体ソフトウェアや、部分ソフトウェアを実行するかどうか判断する。そして、実行する場合には、ステップS102に進み、そうでない場合には、ステップS103に進む。なお、ソフトウェア実行部12は、例えば、ユーザからの全体ソフトウェアの実行指示に応じて、全体ソフトウェアを実行すると判断してもよく、全体ソフトウェアの実行中における部分ソフトウェアを読み出す旨のプログラムに応じて、該当する部分ソフトウェアを実行すると判断してもよい。
(ステップS102)ソフトウェア実行部12は、全体ソフトウェア、部分ソフトウェアを実行する。そして、ステップS101に戻る。
(ステップS103)全体更新部14は、全体ソフトウェア実行情報を更新するかどうか判断する。そして、更新すると判断した場合には、ステップS104に進む、そうでない場合には、ステップS105に進む。なお、全体更新部14は、ソフトウェア実行部12が全体ソフトウェアの実行を開始したり、終了したりすることにあわせて、全体ソフトウェア実行情報を更新すると判断してもよい。
(ステップS104)全体更新部14は、ソフトウェア実行部12による全体ソフトウェアの実行状況に応じて、全体ソフトウェア実行情報を更新する。そして、ステップS101に戻る。
(ステップS105)部分更新部16は、部分ソフトウェア実行情報を更新するかどうか判断する。そして、更新すると判断した場合には、ステップS106に進む、そうでない場合には、ステップS107に進む。なお、部分更新部16は、ソフトウェア実行部12が部分ソフトウェアの実行を開始したり、終了したりすることにあわせて、部分ソフトウェア実行情報を更新すると判断してもよい。
(ステップS106)部分更新部16は、ソフトウェア実行部12による部分ソフトウェアの実行状況に応じて、部分ソフトウェア実行情報を更新する。そして、ステップS101に戻る。
(ステップS107)対応画像構成部21は、対応画像を構成するかどうか判断する。そして、対応画像を構成する場合には、ステップS108に進み、そうでない場合には、ステップS113に進む。ここで、対応画像構成部21は、ユーザから対応画像を構成する旨の指示を受け付けた場合に、対応画像を構成すると判断してもよく、全体ソフトウェア実行情報や、部分ソフトウェア実行情報が更新された場合に、対応画像を構成すると判断してもよい。
(ステップS108)判断部18は、現在の日時と、実行確認日時情報の示す日時とを比較し、両者の差があらかじめ決められている期間を超えているかどうか判断する。
(ステップS109)判断部18が、日時の差があらかじめ決められている期間を超えていると判断した場合には、ステップS110に進み、そうでない場合には、ステップS111に進む。
(ステップS110)対応画像構成部21は、日時の差があらかじめ決められた期間を超えていると判断部18によって判断された実行確認日時情報と他の実行確認日時情報を視覚的に区別可能に表示する対応画像を構成する。なお、前述のように、対応画像構成部21は、日時の差があらかじめ決められた期間を超えていると判断部18によって判断された実行確認日時情報に対応する全体ソフトウェア識別情報と他の全体ソフトウェア識別情報を視覚的に区別可能に表示する対応画像を構成してもよく、または、日時の差があらかじめ決められた期間を超えていると判断部18によって判断された実行確認日時情報に対応するユーザ識別情報と他のユーザ識別情報を視覚的に区別可能に表示する対応画像を構成してもよい。
(ステップS111)対応画像構成部21は、日時の差に関する視覚的に区別可能な表示を行わない対応画像を構成する。
(ステップS112)対応画像出力部22は、対応画像構成部21が構成した対応画像を出力する。そして、ステップS101に戻る。
(ステップS113)ソフトウェア選択受付部19は、対応画像出力部22が出力した対応画像で表示される全体ソフトウェア識別情報の選択の指示を受け付けたかどうか判断する。そして、受け付けた場合には、ステップS114に進み、そうでない場合には、ステップS115に進む。
(ステップS114)対応画像構成部21は、ソフトウェア選択受付部19が受け付けた指示で選択された全体ソフトウェア識別情報と、その全体ソフトウェア識別情報に対応情報によって対応付けられている部分ソフトウェア識別情報とを、他の全体ソフトウェア識別情報及び他の部分ソフトウェア識別情報と視覚的に区別可能に表示する対応画像を構成する。そして、ステップS112に進む。
(ステップS115)ユーザ選択受付部20は、対応画像出力部22が出力した対応画像で表示されるユーザ識別情報の選択の指示を受け受けたかどうか判断する。そして、受け付けた場合には、ステップS116に進み、そうでない場合には、ステップS101に戻る。
(ステップS116)対応画像構成部21は、ユーザ選択受付部20が受け付けた指示で選択されたユーザ識別情報と、そのユーザ識別情報に対応する全体ソフトウェア識別情報と、その全体ソフトウェア識別情報に対応情報によって対応付けられている部分ソフトウェア識別情報とを、他のユーザ識別情報、他の全体ソフトウェア識別情報、及び他の部分ソフトウェア識別情報と視覚的に区別可能に表示する。そして、ステップS101に戻る。
なお、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
次に、本実施の形態による情報処理装置1の動作について、具体例を用いて説明する。図3は、この具体例における情報処理装置1を含む情報処理システムの構成を示す図である。図3で示されるように、情報処理装置1と、複数の端末装置2とが有線または無線の通信回線500を介して接続されている。通信回線500は、例えば、インターネットや、イントラネット、公衆電話回線網等である。
ユーザ識別情報「U001」で識別されるユーザ(以下、ユーザU001と呼ぶこともある。他のユーザについても同様である。)が端末装置2から情報処理装置1にログインして、全体ソフトウェア「財務会計ソフトウェア」を起動する指示を入力したとする。すると、ソフトウェア実行部12は、全体ソフトウェア「財務会計ソフトウェア」を実行するタイミングであると判断し(ステップS101)、全体ソフトウェア「財務会計ソフトウェア」を実行する(ステップS102)。全体更新部14は、全体ソフトウェア「財務会計ソフトウェア」が実行されたことを検知すると、全体ソフトウェア実行情報を更新するタイミングであると判断し(ステップS103)、全体ソフトウェア実行情報を更新する(ステップS104)。
具体的には、全体更新部14は、実行された全体ソフトウェアの識別情報、すなわち、全体ソフトウェア識別情報「財務会計ソフトウェア」をソフトウェア実行部12から受け取る。また、全体更新部14は、図示しない時刻取得手段から、その時点の時刻「2007年9月28日10時5分」を受け取る。また、全体更新部14は、全体ソフトウェア「財務会計ソフトウェア」の実行を指示したユーザを識別するユーザ識別情報「U001」を、ログイン時に入力されたユーザ識別情報を記憶している図示しない記録媒体から取得する。また、全体更新部14は、ソフトウェア記憶部11において、全体ソフトウェア「財務会計ソフトウェア」に対応付けられているID「302」も取得する。このIDは、対応情報として用いられるものである。そして、全体更新部14は、それらの情報を含むレコードを全体ソフトウェア実行情報に追加することによって、全体ソフトウェア実行情報を更新する。
図4は、その更新後の全体ソフトウェア実行情報を示す図である。図4で示される全体ソフトウェア実行情報の1番目のレコードが、ユーザU001による全体ソフトウェア「財務会計ソフトウェア」の起動に応じて追加されたレコードである。
その後、ユーザU001がメインメニューを表示する指示を端末装置2に入力すると、その入力が情報処理装置1に通信回線500を介して送信される。そして、ソフトウェア実行部12は、全体ソフトウェア「財務会計ソフトウェア」の部分ソフトウェア「メインメニュー」を実行するタイミングであると判断し(ステップS101)、ソフトウェア記憶部11から部分ソフトウェア「メインメニュー」を読み出して実行する(ステップS102)。具体的には、ソフトウェア実行部12は、メインメニューの画像を構成して、ユーザU001の操作している端末装置2に送信する。その結果、その端末装置2のディスプレイに図5で示される表示がなされる。
ソフトウェア実行部12が部分ソフトウェア「メインメニュー」を実行すると、部分更新部16は、部分ソフトウェア「メインメニュー」が実行されたことを検知し、部分ソフトウェア実行情報を更新するタイミングであると判断して(ステップS105)、部分ソフトウェア実行情報を更新する(ステップS106)。
具体的には、部分更新部16は、実行された部分ソフトウェアの識別情報、すなわち、部分ソフトウェア識別情報「メインメニュー」をソフトウェア実行部12から受け取る。また、部分更新部16は、図示しない時刻取得手段から、その時点の時刻「2007年9月28日10時5分」を受け取る。また、部分更新部16は、ソフトウェア記憶部11において、部分ソフトウェア「メインメニュー」を含む全体ソフトウェア「財務会計ソフトウェア」に対応付けられているID「302」も取得する。このIDは、対応情報として用いられるものである。そして、部分更新部16は、それらの情報を含むレコードを部分ソフトウェア実行情報に追加することによって、部分ソフトウェア実行情報を更新する。図6の上から3番目のレコードが、そのようにして追加されたレコードである。
このようにして、全体ソフトウェア実行情報や、部分ソフトウェア実行情報が、全体ソフトウェアや、部分ソフトウェアの実行状況に応じて更新されることになる。
次に、実行確認日時情報を更新する動作について説明する。この具体例では、正時ごとに実行確認が行われるものとする。具体的には、図示しない実行確認手段が正時ごとに、全体ソフトウェア実行情報に含まれる各ユーザ識別情報で識別されるユーザが使用している端末装置2のソケットが維持されているかどうか確認するものとする。例えば、2007年9月28日12時に実行確認手段が、ユーザ識別情報「U001」「U002」「U003」で識別されるユーザの使用している各端末装置2のソケットの維持状態を確認した結果、ユーザU001,U002の使用している端末装置2のソケットは維持されていたが、ユーザU003の使用している端末装置2のソケットは維持されていなかったとする。実行確認手段は、その結果を全体更新部14に渡す。
すると、全体更新部14は、全体ソフトウェア実行情報を更新するタイミングであると判断し(ステップS103)、全体ソフトウェア実行情報におけるユーザ識別情報「U001」「U002」に対応する実行確認日時情報を「2007.9.28 12:00」に更新する(ステップS104)。なお、全体ソフトウェア実行情報におけるユーザ識別情報「U003」に対応する実行確認日時情報は、更新されないことになる。図7は、その更新後の全体ソフトウェア実行情報を示す図である。
次に、対応画像を構成する処理について説明する。全体ソフトウェア実行情報が図7で示されるものであり、部分ソフトウェア実行情報が図6で示されるものである場合に、ユーザU001が、対応画像を出力する旨の指示を端末装置2に入力し、その入力された指示が情報処理装置1に送信されたとする。すると、情報処理装置1は、その指示を受信し、対応画像構成部21は、対応画像を構成するタイミングであると判断する(ステップS107)。そして、対応画像構成部21は、判断部18に対して、判断を行う旨の指示を渡す。
すると、判断部18は、図示しない日時取得手段によって取得された現在の日時「2007年9月28日12時30分」を受け取る。また、判断部18は、図示しない記録媒体において記憶されている、あらかじめ決められた期間としての「12時間」を読み出す。そして、全体ソフトウェア実行情報の各レコードに含まれる実行確認日時情報を参照し、その実行確認日時情報の示す日時と、現在の日時との差が、記録媒体から読み出したしきい値としての「12時間」よりも大きいかどうか判断する。図7で示される全体ソフトウェア実行情報の1番目と2番目のレコードについては、実行確認日時情報の示す日時と、現在の日時との差が30分であるため、判断部18は、しきい値よりも小さいと判断する。一方、3番目のレコードについては、両者の差が20時間30分であるため、判断部18は、しきい値よりも大きいと判断する(ステップS108)。そして、判断部18は、3番目のレコードについては、実行確認日時情報の示す日時と、現在の日時との差がしきい値より大きい旨を対応画像構成部21に渡す。
対応画像構成部21は、実行確認日時情報の示す日時と、現在の日時との差がしきい値以上のレコードが存在したため、そのレコードを他のレコードと視覚的に区別可能なように、強調表示する対応画像を構成する(ステップS109,S110)。具体的には、対応画像構成部21は、全体ソフトウェア実行情報と、部分ソフトウェア実行情報とを読み出し、全体ソフトウェア実行情報と、部分ソフトウェア実行情報との内容を含む対応画像を構成する。なお、その構成の際に、IDは、ユーザがより把握しやすいように、上から順番に1から始まる数字にリナンバリングするものとする。そのリナンバリングにおいて、互いに対応する全体ソフトウェア識別情報と、部分ソフトウェア識別情報とに対して、同じ値が付与されることは言うまでもない。また、対応画像構成部21は、判断部18によって、実行確認日時情報の示す日時と、現在の日時との差がしきい値より大きいと判断された全体ソフトウェア実行情報の3番目のレコードを、他のレコード特別可能なように、2重枠で囲むように強調表示する。対応画像出力部22は、対応画像構成部21が構成した対応画像をユーザU001が操作している端末装置2に送信する(ステップS112)。
その結果、その端末装置2のディスプレイに、図8で示される表示がなされることになる。なお、図8の表示において、対応画像の左半分が全体ソフトウェア実行情報に対応しており、右半分が部分ソフトウェア実行情報に対応している。その左半分の全体ソフトウェア実行情報に対応している箇所では、全体ソフトウェア実行情報のすべての情報が含まれていないが、右側にスクロールすることによって、他の情報、例えば、実行確認日時情報をユーザU001が確認することができるものとする。また、ユーザU001は、強調表示されているレコードを見ることによって、そのレコードに関する全体ソフトウェアを実行しているユーザの端末装置2について、12時間以上、実行可能であることが確認されていないことを知ることができる。したがって、例えば、ユーザU001が全体ソフトウェア「販売管理ソフトウェア」を強制的に終了させる権限を有している場合には、その全体ソフトウェア「販売管理ソフトウェア」を強制的に終了させてもよい。
また、ユーザは、図8で示される表示を見ることによって、各IDで紐付けられている全体ソフトウェアと、部分ソフトウェアとが、互いに対応するものであることを知ることができる。具体的には、全体ソフトウェア「財務会計ソフトウェア」と、部分ソフトウェア「伝票検索」「仕訳処理」「メインメニュー」とが対応していることがわかる。
次に、ユーザU001が、端末装置2のディスプレイに表示された図8で示される対応画像において、全体ソフトウェア「人事管理ソフトウェア」をクリックして選択したとする。すると、その全体ソフトウェア「人事管理ソフトウェア」を選択する指示が情報処理装置1に送信され、ソフトウェア選択受付部19は、その指示を受け付ける(ステップS113)。すると、対応画像構成部21は、選択された全体ソフトウェア識別情報「人事管理ソフトウェア」と、それに対応する部分ソフトウェア識別情報「異動処理」「メインメニュー」を、他の全体ソフトウェア識別情報や、他の部分ソフトウェア識別情報と視覚的に区別可能に表示する対応画像を構成する(ステップS114)。そして、対応画像出力部22が、その対応画像を端末装置2に送信し(ステップS112)、端末装置2のディスプレイに図9で示される表示がなされる。
図9の表示では、「人事管理ソフトウェア」の箇所と、それに対応する「異動処理」「メインメニュー」のレコードの箇所とがそれぞれ網掛け表示されていることにより、他の全体ソフトウェア識別情報や、他の部分ソフトウェア識別情報と視覚的に区別可能となっている。なお、人事管理ソフトウェアについても、レコード全体が強調表示されてもよく、部分ソフトウェア「異動処理」「メインメニュー」についても、レコード全体ではなく、部分ソフトウェア識別情報のみが強調表示されてもよい。また、強調表示の方法は、色の変化や、フォントの変化、大きさの変化等であってもよいことは前述の通りである。
次に、ユーザU001が、端末装置2のディスプレイに表示された図8で示される対応画像において、ユーザ識別情報「U001」をクリックして選択したとする。すると、そのユーザ識別情報「U001」を選択する指示が情報処理装置1に送信され、ユーザ選択受付部20は、その指示を受け付ける(ステップS115)。すると、対応画像構成部21は、選択されたユーザ識別情報「U001」と、それに対応する全体ソフトウェア識別情報「財務会計ソフトウェア」と、その全体ソフトウェア識別情報に対応する部分ソフトウェア識別情報「伝票検索」「仕訳処理」「メインメニュー」とを、他のユーザ識別情報や、他の全体ソフトウェア識別情報、他の部分ソフトウェア識別情報と視覚的に区別可能に表示する対応画像を構成する(ステップS116)。そして、対応画像出力部22が、その対応画像を端末装置2に送信し(ステップS112)、端末装置2のディスプレイに図10で示される表示がなされる。
図10の表示では、「U001」の箇所と、それに対応する「財務会計ソフトウェア」の箇所と、それに対応する「伝票検索」「仕訳処理」「メインメニュー」のレコードの箇所とがそれぞれ編みかけ表示されていることにより、他のユーザ識別情報や、他の全体ソフトウェア識別情報、他の部分ソフトウェア識別情報と視覚的に区別可能になっている。なお、ユーザU001についても、レコード全体が強調表示されてもよく、部分ソフトウェア「伝票検索」「仕訳処理」「メインメニュー」についても、レコード全体ではなく、部分ソフトウェア識別情報のみが強調表示されてもよい。また、強調表示の方法は、色の変化や、フォントの変化、大きさの変化等であってもよいことは前述の通りである。
なお、図9や図10の対応画像において、各セルをボタンとしてクリックすることができるようになっているが、その場合には、各セルの表示位置を示す情報と、各セルに表示されている全体ソフトウェア識別情報や、部分ソフトウェア識別情報、ユーザ識別情報等を特定するための情報とが対応付けられた情報であるボタン管理情報が図示しない記録媒体において保持されているものとする。そして、クリックされた画面の位置と、ボタン管理情報とを用いることにより、どの識別情報が選択されたのかを知ることができる。なお、ボタン管理情報と、クリックされた画面の位置とを用いて選択された識別情報を特定する処理は、端末装置2において実行されてもよく、あるいは、情報処理装置1のソフトウェア選択受付部19や、ユーザ選択受付部20によって実行されてもよい。前者の場合には、情報処理装置1のソフトウェア選択受付部19やユーザ選択受付部20は、選択された識別情報を特定する情報を受け付けることになる。
この具体例において、ユーザがログインをしたログイン日時や、ユーザの使用している端末装置2の名称等が全体ソフトウェア実行情報に含まれるようにしてもよい。その場合には、それらの情報も対応画像に含まれるようにしてもよい。
また、この具体例において、各部分ソフトウェアが使用しているデータベース名等が部分ソフトウェア実行情報に含まれるようにしてもよい。その場合には、その情報も対応画像に含まれるようにしてもよい。
以上のように、本実施の形態による情報処理装置1によれば、対応画像構成部21が対応画像を構成し、対応画像出力部22がその対応画像を出力するため、ユーザは、その対応画像を見ることによって、実行中の全体ソフトウェアと、実行中の部分ソフトウェアとの対応を容易に知ることができる。したがって、実行中の全体ソフトウェアに対応する実行中の部分ソフトウェアを容易に特定することができるようになり、例えば、ある実行中の全体ソフトウェアに対応する部分ソフトウェアを強制的に終了させたいような場合にも、その部分ソフトウェアを容易に特定することができるようになり、間違った部分ソフトウェアを強制的に終了させるような事態を回避することができる。
なお、本実施の形態において、全体ソフトウェア実行情報や、部分ソフトウェア実行情報に含まれる実行開始時刻を用いて、現在の時刻と、その実行開始時刻との差があらかじめ定められた時間を超えている場合に、その実行開始時刻に対応する全体ソフトウェア識別情報や、部分ソフトウェア識別情報を、他の全体ソフトウェア識別情報や、他の部分ソフトウェア識別情報と視覚的に区別可能に表示する対応画像を対応画像構成部21が構成するようにしてもよい。より具体的には、現在の時刻と、実行開始時刻とを比較し、両者の差があらかじめ決められた時間を超えているかどうか判断する図示しない第2の判断部を情報処理装置1がさらに備え、対応画像構成部21は、その時刻の差があらかじめ決められた時間を超えていると第2の判断部が判断した場合に、その実行開始時刻に対応する全体ソフトウェア識別情報や、部分ソフトウェア識別情報を、他の全体ソフトウェア識別情報や、他の部分ソフトウェア識別情報と視覚的に区別可能に表示する対応画像を構成してもよい。
また、本実施の形態において、情報処理装置1が全体ソフトウェアや部分ソフトウェアを実行する場合について説明したが、全体ソフトウェアや部分ソフトウェアの実行は、情報処理装置1以外の装置で実行され、情報処理装置1は、その実行状況に応じた全体ソフトウェア実行情報や、部分ソフトウェア実行情報を用いて対応画像を構成して出力するものであってもよい。その場合には、情報処理装置1は、ソフトウェア記憶部11や、ソフトウェア実行部12を備えていなくてもよい。また、そのような場合であって、全体ソフトウェア実行情報や部分ソフトウェア実行情報の更新も情報処理装置1で行われないのであれば、情報処理装置1は、全体更新部14や部分更新部16を備えていなくてもよい。
また、本実施の形態では、実行確認日時情報に関する判断を行い、その判断結果に応じた対応画像を構成する場合についても説明したが、その判断を行わなくてもよい。その場合には、情報処理装置1は、判断部18を備えていなくてもよい。
また、本実施の形態では、全体ソフトウェア実行情報に実行確認日時情報が含まれる場合についても説明したが、全体ソフトウェア実行情報に実行確認日時情報が含まれていなくてもよい。
また、本実施の形態では、対応画像で表示されるユーザ識別情報の選択の指示を受け付け、その選択の指示に応じた対応画像を構成する場合について説明したが、そうでなくてもよい。その場合には、情報処理装置1は、ユーザ選択受付部20を備えていなくてもよい。
また、本実施の形態では、全体ソフトウェア実行情報にユーザ識別情報が含まれている場合について説明したが、全体ソフトウェア実行情報にユーザ識別情報が含まれていなくてもよい。
また、本実施の形態では、全体ソフトウェア実行情報や、部分ソフトウェア実行情報に実行開始時刻が含まれる場合についても説明したが、全体ソフトウェア実行情報や、部分ソフトウェア実行情報に実行開始時刻が含まれていなくてもよい。
また、本実施の形態では、対応画像で表示される全体ソフトウェア識別情報の選択の指示を受け付け、その選択の指示に応じた対応画像を構成する場合について説明したが、そうでなくてもよい。その場合には、情報処理装置1は、ソフトウェア選択受付部19を備えていなくてもよい。
また、上記実施の形態では、情報処理装置1がサーバ・クライアントシステムにおけるサーバである場合について説明したが、情報処理装置1は、スタンドアロンの装置であってもよい。
また、上記実施の形態において、各処理または各機能は、単一の装置または単一のシステムによって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置または複数のシステムによって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記実施の形態において、情報処理装置に含まれる2以上の構成要素が通信デバイスや入力デバイス等を有する場合に、2以上の構成要素が物理的に単一のデバイスを有してもよく、あるいは、別々のデバイスを有してもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。なお、上記実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、全体ソフトウェア実行情報記憶部で記憶される、実行中のソフトウェアである全体ソフトウェアを識別する情報である全体ソフトウェア識別情報を含む情報である全体ソフトウェア実行情報に含まれる全体ソフトウェア識別情報と、部分ソフトウェア実行情報記憶部で記憶される、実行中の全体ソフトウェアを構成するソフトウェアであり、それ自体で実行単位となるソフトウェアである部分ソフトウェアを識別する情報である部分ソフトウェア識別情報を含む情報である部分ソフトウェア実行情報に含まれる部分ソフトウェア識別情報とを表示する画像であり、前記全体ソフトウェア識別情報と、当該全体ソフトウェア識別情報に、対応情報記憶部で記憶される、前記全体ソフトウェア実行情報に含まれる全体ソフトウェア識別情報と、当該全体ソフトウェア識別情報で識別される全体ソフトウェアを構成する部分ソフトウェアを識別する部分ソフトウェア識別情報であり、前記部分ソフトウェア実行情報に含まれる部分ソフトウェア識別情報とを対応付ける情報である対応情報によって対応付けられている部分ソフトウェア識別情報とを対応付けて表示する画像である対応画像を構成する対応画像構成部と、前記対応画像構成部が構成した対応画像を出力する対応画像出力部として機能させるためのものである。
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を受け付ける受付部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には少なくとも含まれない。
また、このプログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよく、所定の記録媒体(例えば、CD−ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
図11は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態による情報処理装置を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現される。
図11において、コンピュータシステム100は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ105、FD(Flexible Disk)ドライブ106を含むコンピュータ101と、キーボード102と、マウス103と、モニタ104とを備える。
図12は、コンピュータシステムを示す図である。図12において、コンピュータ101は、CD−ROMドライブ105、FDドライブ106に加えて、CPU(Central Processing Unit)111と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM(Read Only Memory)112と、CPU111に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)113と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク114と、CPU111、ROM112等を相互に接続するバス115とを備える。なお、コンピュータ101は、通信回線への接続を提供する図示しないネットワークカード等を含んでいてもよい。
コンピュータシステム100に、上記実施の形態による情報処理装置の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM121、またはFD122に記憶されて、CD−ROMドライブ105、またはFDドライブ106に挿入され、ハードディスク114に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ101に送信され、ハードディスク114に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM113にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM121やFD122、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
プログラムは、コンピュータ101に、上記実施の形態による情報処理装置の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム100がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
また、本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。