JP2009093369A - スティックサーバ - Google Patents

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Abstract

【課題】コンピュータ装置にOSをインストールすることなく、リムーバブルメモリユニット上でOSを起動し、コンピュータ装置をサーバ装置として機能できるようにする。
【解決手段】スティックサーバ10はリムーバブルメモリユニットで構成され、第1、第2のOS113、123を記憶し、その何れかをコンピュータ装置20に読み込むことなく、スティックサーバ10上で起動する。一方のOSを、サーバ装置を構成するOSとし、他方のOSで一方のOSのバックアップする処理と、更に該一方のOSのバージョンアップ処理を実行させる。また、スティックサーバ10に各OSがデータを読み出し、書き込みすることができる記憶領域(データ記憶部10c)を設け、当該スティックサーバ10単体でサーバ装置を構成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、コンピュータ装置のOS(オペレーティングシステム)を記憶したリムーバブルメモリユニットに関するものであり、特に、リムーバブルメモリユニットに記憶された複数のOSをコンピュータ装置に読み込むことなくリムーバブルメモリユニット上で起動することができるようにするとともに、当該リムーバブルメモリユニットをコンピュータ装置に接続し、複数のOSの何れか一方をリムーバブルメモリユニット上で起動し、該コンピュータ装置を各種のサーバ装置として機能させることができるようにしたリムーバブルメモリユニットからなるスティックサーバに関するものである。
現在、多数のユーザにより使用されているコンピュータ装置は、プロセッサチップと、OS起動プログラム、OS(オペレーティングシステム/演算・制御プログラム)をコンピュータ装置に内蔵されるハードディスクにインストールし、OS起動プログラムによりOSを起動してプロセッサチップがそのOSに従ってコンピュータ装置内の各種リソースを制御し、演算操作を行うように構成されている。
ハードディスク装置はOSが管理、使用する領域とユーザが使用する領域に分離され、ユーザがコンピュータ装置を利用するために必要なアプリケーションプログラムはOSの管理のもと、ハードディスク装置のユーザ使用領域にインストールされ、OSの管理下で動作する。また、ユーザがコンピュータ装置を操作して(所望のアプリケーションを起動して)作成されたデータもまたハードディスク装置のユーザ使用領域に保存することができる。
また、コンピュータ装置がネットワーク環境下に置かれた場合には、ネットワークおよびユーザのコンピュータ装置に対して設定されたネットワーク環境条件に従って、ネットワーク内の各種サーバや共用ファイル装置などのリソースにアクセスして当該コンピュータ装置に許容されているデータを取得したり、当該データを書き換えたりすることができる。
更に、コンピュータ装置が、LAN(ローカルエリアネットワーク)からインターネットを介して外部ネットワークにアクセスできるネットワーク環境下に置かれる場合には、インターネット網を介してアクセスすることのできる外部のWEBサーバなど、各種リソースを利用することもできる。
このようなコンピュータ装置は、企業等における機密性の高い情報を作成、保存する作業にも使用されることから、コンピュータ装置の盗難や本来使用を許されていない第3者によりコンピュータ装置が使用され機密情報が流出するような事態が生ずる恐れがある。このような事態を防止するために、コンピュータ装置やネットワークに対するセキュリティー対策が必要になる。
コンピュータ装置のセキュリティー対策として種々の方法が提案され、現実に適用されている方法も多い。一般的にはOSの起動プログラムに個人認証機能を搭載し、OS起動時に本来のユーザが設定したパスワードを入力させ、設定パスワードと照合してOSを起動させるようにした方法が採られる。この方法ではパスワードを盗まれたり、他人にパスワードを教えたりした場合には、本来のセキュリティー機能を果たすことができなくなり、高度なセキュリティー対策とはいえない。
コンピュータ装置のセキュリティー対策として、例えば、下記の特許文献1(特開2002−341957号公報)には、フラッシュメモリなどのリムーバブルユニットを使用したコンピュータの起動方法が開示されている。この特許文献1に開示されたコンピュータの起動方法は、コンピュータ本体から着脱可能なリムーバブルユニットが、フラッシュメモリからなる一般データ記録部およびユーザーコード記録部を含み、かつ、MP3プレーヤーとして使用でき、コンピュータ本体のBIOS−ROMが、ユニットコード記録部と、リムーバブルユニットが接続されるインターフェース部と、ユーザーコードとユニットコードが一致するとシステムの起動を許可する制御部を含んで構成されたものである。
コンピュータのユーザがコンピュータを起動する場合、リムーバブルユニットをコンピュータ本体に接続する。そしてリムーバブルユニットからユーザーコードがインターフェース部を経由してコンピュータ本体に送信され、コンピュータ本体の制御部はユーザーコードの内容とユニットコードの内容とを比較し、これらが一致していればシステムの起動を許可し、一致していなければシステムの起動を不許可とする。このようにすることによって、パスワードを使用することなく、リムーバブルユニットをコンピュータ本体に接続するだけで、正しいリムーバブルユニットが接続された場合のみコンピュータを起動することができる。
この方法によれば、ユーザによりリムーバブルユニットの管理が適正に行われる限りにおいてはパスワードの入力などの操作が不要であり、便利であるが、リムーバブルユニットが盗難にあったり、第3者に貸し出されたりした場合にはセキュリティー機能を果たすことができなくなり、パスワードを使用する方法と大きな差異はない。
ところで、リムーバブルユニットの記憶容量が飛躍的に大きくなったことから、コンピュータ装置にOS起動プログラムやOSそのものをインストールせず、コンピュータ装置は表示手段やキーボード等の入力手段とUSBポートのようなリムーバブルユニット接続手段のみを設け、リムーバブルユニットが接続されない状態ではコンピュータ装置として機能しないように構成することが可能である。
図6は、このようなリムーバブルユニットとコンピュータ装置を示すブロック図であり、リムーバブルユニットとしてUSBメモリユニット100が使用さている。コンピュータ装置200は、液晶表示ユニットなどの表示手段210、キーボード、マウスなどの入力手段220、USBメモリユニット100を接続するためのUSBポート230を備えている。なお、図示していないがコンピュータ装置200は、表示手段210、入力手段220、USBポート230を制御するマイクロプロセッサチップを搭載している。
一方、USBメモリユニット100は、USBコントローラ110、入出力部120と、OS起動プログラム131、OS132、メモリ133を有するプロセシングモジュール130を備えている。使用者はコンピュータ装置200を使用する場合、USBメモリユニット100をコンピュータ装置200のUSBポート230に接続し、OS起動プログラム131を作動させてOS132を起動すると、入出力部120、USBポート230を経由してコンピュータ装置200の表示手段210、入力手段220との間で情報の送受信が可能になり、USBメモリユニット100のプロセシングモジュール130がコンピュータ装置200の一部として動作するようになる。
コンピュータ装置にUSBメモリユニットを接続して使用する場合、コンピュータ装置にはUSBドライバが組み込まれており、一般にはこのUSBドライバはUSBメモリユニットをハードディスクドライブとして認識する。ハードディスクドライブは通常、パーティションで区分された複数の記憶領域を有する構造としてコンピュータ装置から認識される。従って、図6に示すようにOS132をUSBメモリユニット100に記憶しておき、USBメモリユニット100上でOS132を動作させる場合、USBメモリユニット100のデータ記憶領域の先頭にMBRを記録しておき、MBRにはOS本体が記憶されている記憶場所を記録しておく必要がある。すなわち、OS本体の記憶場所がどのパーティションによって区切られた領域に記憶されているかを記録しておく必要がある。
USBメモリユニットの記憶領域は、図7に示すように複数のパーティションによって区分された複数の記憶領域sda1〜sda4を有する構造として認識される。図7において、sdaはディスクドライブaを表しており、複数の物理ドライブを有する場合はそれぞれのディスクドライブはsdb・・・sdnのように表される。なお、sdaはハードディスクドライブがSCSI規格によるものであることを示し、ハードディスクドライブがIDE規格によるものである場合は、hda・・・hdnのように表される。同様にハードディスクドライブがCD規格によるものである場合はsrで表される。また、パーティションによる区分数はSCSI規格においては基本パーティション4、論理パーティション5の最大9つのパーティションに区分できる。IDE規格においても同様である。
また、コンピュータ装置のOSを起動するには、MBR(Master Boot Record:マスタブートレコード)と呼ばれる情報が用いられる。このMBRは記憶装置の先頭アドレスに記録されており、通常は512バイト程度の情報である。また、MBRはコンピュータ装置の電源が投入されBIOS(Basic Input Output System)が起動された後に、OSを起動するために最初に読まれる記憶領域に記憶され、OS本体の記憶場所のアドレスや初期表示画面情報などが記録されている。従って、USBメモリユニット100のOS起動プログラム131にはその先頭の512バイトにMBRを記憶しておく。
コンピュータ装置の電源が投入されるとBIOS(Basic Input Output System)が起動され、BIOSによって記憶装置の先頭512バイトに記録されたMBRが読み出される。MBRにはOS132の記憶領域のアドレスや初期表示画面情報などが記録されているから、BIOSは表示手段210に初期画面を表示し、OS132を起動することができる。
以上はOS132を起動する方法として、MBRにOS132の記憶領域のアドレスや初期表示画面情報などを記録しておき、BIOSが表示手段210に初期画面を表示し、OS132を起動する例を説明したが、OSを起動する別の方法としては、MBRにOS本体の記憶位置を直接記憶せず、MBRの記憶位置(メモリの先頭アドレス)に対する相対アドレスで特定される記憶位置にOS本体の記憶場所をサーチするサーチスクリプトを含むOS起動プログラムを記録しておき、パーティションで区分された各記憶領域を順次サーチしてOS本体を特定するように構成することも考慮される。
図8はこのOS起動プログラムサーチスクリプトとOSサーチ手順を示す概念図である。このOS起動プログラムはOS本体の記憶場所をサーチするサーチスクリプトを含むものであり、サーチスクリプトを実行することにより、パーティションで区分された各記憶領域を順次サーチしてOS本体を特定するように構成されている。このOS起動プログラムはMBRの記憶アドレスに対して相対アドレスで示される位置に記憶し、MBRに相対アドレス位置を指定しておくことにより読み出して実行することができる。
図8に示すようにOS起動プログラムに含まれるサーチスクリプトは、ディスクドライブsdaのパーティションsda1〜sda9を順にサーチするスクリプト、・・・ディスクドライブsddのパーティションsdd1〜sdd9を順にサーチするスクリプト、ディスクドライブhdaのパーティションhda1〜hda9を順にサーチするスクリプト、・・・ディスクドライブhddのパーティションhdd1〜hdd9を順にサーチするスクリプトのように、USBメモリユニットが接続されるコンピュータ装置の機種依存性がないように全てのディスクドライブ規格に適合できるようにサーチスクリプトが用意されている。これにより、OS本体の記憶されたパーティションをサーチし、OS本体を起動できる。
このような構成にすれば、コンピュータ装置本体にはOS、ハードディスクが不要であり、コンピュータ装置本体内にはデータがいっさい残らない為、情報漏洩を完全にシャットアウトできる。更に、このUSBメモリユニット(メモリスティック型クライアント装置ということもできる)に認証システムが組み合わせばより高いレベルの個別セキュリティーを併せ持たせることができる。
一方、インターネットやイントラネットなどのネットワークを介して接続される多くのコンピュータ装置(サーバ装置に対してクライアント装置と呼ばれることもある)に対して種々のサービスを提供するサーバ装置も数多く提供されている。このようなサーバ装置としては、WWウェブサーバ、ネットワークサーバ、ファイルサーバ、データベースサーバ、ルータ、認証サーバなどが知られている。
一般に上記のようなサーバ装置は、一般のクライアント装置と同様にサーバ装置に備えられたハードディスク装置にOSをインストールするとともに、所望のサーバ装置として機能するようにシステム構成や通信環境を設定したり、必要に応じて、クライアント装置の情報を定義したりする必要がある。
このため、サーバ装置を構築してクライアント装置に各種のサービスを提供するシステムを構築する場合には、コンピュータ技術やネットワーク技術について相応の知識を有するエンジニアがシステムを設計したり、システムの運用を管理したりするのが一般的である。このようなエンジニアを持たない場合、アウトソーシングして専門家に作業委託するのが一般的である。
このようなサーバシステムの構築を容易にするため、例えば、下記の特許文献2(特開2006−72772号公報)には、サーバ構築支援システムの発明が開示されている。このサーバ構築支援システムは、大規模コンピュータシステムにおいて、プラットフォームのシステム要件などの最小限の要件値を入力とすることによりシステム構築パラメータを自動的に生成して各構築の対象となるサーバに配布し適用することにより、システムの構築を実現するようにしたものであり、パラメータの詳細設計の工数を短縮することを可能にしたものである。
また、このサーバ構築支援システムは、OSやソフトウェアのバージョンアップに対応して常にデータベースを更新させ、ユーザの要求するバージョンに対応したデータを出力可能にしたものである。
特開2002−341957号公報 特開2006−72772号公報
前述したように、通常、クライアント装置に種々のサービスを提供するサーバ装置はサーバ装置を構成するコンピュータ装置のハードディスク装置にOS(オペレーティングシステム)をインストールし、所望のサーバ装置として機能するようにシステム構成や通信環境を設定したり、必要に応じて、クライアント装置の情報を定義したりする必要がある。
上記特許文献2に開示されたサーバ構築支援システムの発明においては、システム構築パラメータを自動的に生成して各構築の対象となるサーバに配布し適用することにより、システムの構築を実現するようにしたものであるが、コンピュータ装置の設定やネットワーク環境などの技術に精通していない一般ユーザが簡便にサーバ装置やサーバシステムを構築できないという問題点があった。
また、上記特許文献2のような支援システムを用いたとしても、サーバ装置であるコンピュータ装置にOSがインストールされ、またサーバ装置として蓄積する各種のバックアップデータはコンピュータ装置が備えるハードディスク装置に蓄積されるものであるから、コンピュータ装置の盗難やハードディスク装置の盗難、ネットワークを介して侵入するハッキングなどに対するセキュリティー対策が別途必要になるという問題点がある。
本願の発明者は上記の問題点を解決すべく種々検討を重ねた結果、リムーバブルメモリユニットに第1、第2のOSを記憶し、その何れかをコンピュータ装置に読み込むことなく、リムーバブルメモリユニット上で起動するようになし、一方のOSを、サーバ装置を構成するOSとし、他方のOSで前記一方のOSのバックアップ処理と、さらに該一方のOSのバージョンアップ処理を実行させるとともに、各OSがデータを読み出し、書き込みすることができる記憶領域を設ければ、当該リムーバブルメモリユニット単体でサーバ装置を構成することができ、上記問題点を解消できることに想到して本発明を完成するに至ったものである。以下、本明細書においてはこのようなリムーバブルメモリユニットをスティックサーバということとする。
すなわち、本発明は、上記の問題点を解消することを課題とし、コンピュータ装置にOSをインストールすることなく、リムーバブルメモリユニット上でOSを起動し、コンピュータ装置をサーバ装置として機能できるようにしたリムーバブルメモリユニットからなるスティックサーバを提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、本願の請求項1にかかる発明は、
表示手段と入力手段とリムーバブルメモリユニットを接続するポートを有するコンピュータ装置に接続されるリムーバブルメモリユニットから構成され、該リムーバブルメモリユニットは、CD−Rドライブとして認識される第1、第2のファイルシステムと、読み出し書き込みが可能な記憶領域として認識される第3のファイルシステムを備え、前記第1、第2のファイルシステムの記憶領域をCD−Rドライブとして、第3のファイルシステムの記憶領域を読み出し書き込みが可能な記憶領域として認識させるための情報を記憶した制御記憶部と、を備え、
前記第1、第2のファイルシステムには、それぞれ、OS起動プログラムに基づいて当該第1の記憶領域をサーチすることによって記憶場所が特定されて、該リムーバブルメモリユニット上で起動される第1のOS本体と第2のOS本体を記憶し、更に、前記第1、第2のファイルシステムには、それぞれ、マスタブートレコードと、前記第1、第2のファイルシステムの記憶領域をサーチして前記第1、第2のOS本体の記憶場所を特定するサーチスクリプトを含むOS起動プログラムを記憶し、前記第1または第2のファイルシステムは、前記コンピュータ装置のBIOSに含まれるブートセレクト手段によって何れか一方のファイルシステムが起動されることを特徴とするスティックサーバである。
また、本願の請求項2にかかる発明は、請求項1にかかるスティックサーバにおいて、前記第1および第2のOS本体は、前記第3のファイルシステムを共通のデータ領域として使用することを特徴とする。
また、本願の請求項3にかかる発明は、請求項1または請求項2にかかるスティックサーバにおいて、前記スティックサーバが前記コンピュータ装置に接続され、通常サーバを構成するOSとして起動される前記第1のOS本体をバックアップする際、前記第2のOS本体を起動し、該第2のOS本体により前記第1のOS本体およびデータを外部のサーバに送信してバックアップすることを特徴とする。
また、本願の請求項4にかかる発明は、請求項1または請求項2にかかるスティックサーバにおいて、前記スティックサーバが前記コンピュータ装置に接続され、通常サーバを構成するOSとして起動される前記第1のOS本体をバージョンアップする際、前記第2のOS本体を起動し、該第2のOS本体により外部のサーバから、前記第1のOS本体のためのバージョンアップのデータを取得し、前記スティックサーバ内の第1のOS本体を更新することを特徴とする。
また、本願の請求項5にかかる発明は、請求項1ないし請求項4の何れかに記載のスティックサーバにおいて、前記スティックサーバは、個人認証データを取得して照合する個人認証手段を有することを特徴とする。
請求項1にかかる発明においては、スティックサーバはリムーバブルメモリユニットから構成され、CD−Rドライブとして認識される第1、第2のファイルシステムと、読み出し書き込みが可能な記憶領域として認識される第3のファイルシステムを備え、前記第1、第2のファイルシステムの記憶領域をCD−Rドライブとして、第3のファイルシステムの記憶領域を読み出し書き込みが可能な記憶領域として認識させるための情報を記憶した制御記憶部と、を備え、前記第1、第2のファイルシステムには、それぞれ、OS起動プログラムに基づいて当該第1の記憶領域をサーチすることによって記憶場所が特定されて、該リムーバブルメモリユニットで起動される第1のOS本体と第2のOS本体を記憶し、更に、前記第1、第2のファイルシステムには、それぞれ、マスタブートレコードと、前記第1、第2のファイルシステムの記憶領域をサーチして前記第1、第2のOS本体の記憶場所を特定するサーチスクリプトを含むOS起動プログラムを記憶したものである。
このような構成によれば、コンピュータ装置のBIOSに含まれるブートセレクト手段によって、第1または第2のファイルシステムのうちの何れか一方のファイルシステムを起動することができサーバ装置を構成するOSを起動することができるようになり、他方のOSを起動してサーバ装置を構成する一方のOSやデータをバックアップすることができ、同様に、他方のOSを起動してサーバ装置を構成する一方のOSをバージョンアップすることもでき、スティックサーバ自体で独立したサーバシステムを構成することができるようになる。
請求項2にかかる発明においては、請求項1にかかるスティックサーバにおいて、前記第1および第2のOS本体は、前記第3のファイルシステムを共通のデータ領域として使用する。
このような構成によれば、第1または第2のファイルシステムのうちの何れか一方のファイルシステムを起動することができサーバ装置を構成するOSを起動することができるようになり、他方のOSを起動してサーバ装置を構成する一方のOSやデータをバックアップすることができるようになる。
請求項3にかかる発明においては、請求項1または請求項2にかかるスティックサーバにおいて、前記スティックサーバが前記コンピュータ装置に接続され、通常サーバを構成するOSとして起動される前記第1のOS本体をバックアップする際、前記第2のOS本体を起動し、該第2のOS本体により前記第1のOS本体およびデータを外部のサーバに送信してバックアップする。
このような構成によれば、第1または第2のファイルシステムのうちの何れか一方のファイルシステムを起動することができサーバ装置を構成するOSを起動することができるようになり、他方のOSを起動してサーバ装置を構成する一方のOSやデータをバックアップすることができるようになるから、スティックサーバ自体で独立したサーバシステムを構成することができるようになる。
請求項4にかかる発明においては、請求項1または請求項2にかかるスティックサーバにおいて、前記スティックサーバが前記コンピュータ装置に接続され、通常サーバを構成するOSとして起動される前記第1のOS本体をバージョンアップする際、前記第2のOS本体を起動し、該第2のOS本体により外部のサーバから、前記第1のOS本体のためのバージョンアップのデータを取得し、前記スティックサーバ内の第1のOS本体を更新する。
このような構成によれば、第1または第2のファイルシステムのうちの何れか一方のファイルシステムを起動することができサーバ装置を構成するOSを起動することができるようになり、他方のOSを起動してサーバ装置を構成する一方のOSをバージョンアップすることもでき、スティックサーバ自体で独立したサーバシステムを構成することができるようになる。
請求項5にかかる発明においては、請求項1ないし請求項4の何れかにかかるスティックサーバにおいて、前記スティックサーバは、個人認証データを取得して照合する個人認証手段を有する。
このような構成によれば、スティックサーバが盗難などにあっても、個人認証をパスしなければスティックサーバを作動させることができず、スティックサーバのセキュリティーを向上することができるようになる。
以下、本発明の具体例を実施例及び図面を用いて詳細に説明する。但し、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するためのスティックサーバを例示するものであって、本発明をこのスティックサーバに特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のスティックサーバにも等しく適用し得るものである。
図1は、本発明の実施例にかかるスティックサーバ10を用いたサーバシステムの概念を示すシステム構成図である。本発明の実施例にかかるスティックサーバ10を用いたサーバシステムは、コンピュータ装置20とスティックサーバ10とから構成され、コンピュータ装置20にスティックサーバ10を接続することによってコンピュータ装置20をサーバ装置として機能するよう構成したものである。コンピュータ装置20はLAN32を用いてローカルアリエネットワーク(LAN)に接続されたクライアントコンピュータ装置などの情報機器に対するサーバとして機能し、また、インターネットなどのネットワーク31を介して外部の情報処理システムとデータの授受を行うことができる。
図6と同様に、コンピュータ装置20は、リムーバブルメモリユニットの接続ポートであるUSBポートの他に、表示手段、入力手段とこれらを制御するマイクロプロセッサなどの制御手段、電源ユニットを備えているが、通常のコンピュータ装置のようにOS起動プログラムやOSをインストールしたハードディスク装置を備えていない。従って、コンピュータ装置20単体ではコンピュータ装置として動作することができない構成である。
スティックサーバ10は、各種のサーバ機能を実現するための第1のOS、第2のOSを記憶し、当該第1、第2のOSの何れからも書き込み、読み出しが可能な共通のファイルシステムを設けたUSBメモリなどのリムーバブルメモリから構成される。そして、このスティックサーバ10であるリムーバブルメモリユニットは、図6と同様にリムーバブルメモリ上で第1のOSまたは第2のOSの何れか一方を起動してサーバ動作させるものである。
図2は、本発明の実施例にかかるスティックサーバの概念を示す概念図である。図2に示すようにスティックサーバ10は、USBメモリのようなリムーバブルメモリユニットに第1ファイルシステム10a〜第3ファイルシステム10cを設け、第1ファイルシステム10aに第1のOSを、第2ファイルシステム10bに第2のOSを記憶し、第3ファイルシステム10cを第1のOSおよび第2のOSがそれぞれデータの書き込み、読み出しが可能な共通のファイル領域として構成したものである。
第1のファイルシステム10aおよび第2のファイルシステム10bは、コンピュータ装置20からCD−R領域として認識される領域であり、第3のファイルシステム10cは、コンピュータ装置20からHDD領域またはCD−RW領域あるいはフラッシュメモリ領域など、データの書き込み、読み出しが可能なメモリ領域として認識される領域である。
コンピュータ装置20は、BIOS(Basic Input Output System)を備えており、コンピュータ装置20の電源が投入されると、BIOSが起動される。BIOSは一般的なコンピュータ装置に備えられているのと同様に、コンピュータ装置20の拡張キーの操作により、「リセット機能」、「セットアップ画面表示機能」、「ブートセレクト画面表示機能」の何れかを選択することができる。
「ブートセレクト画面表示機能」とは、コンピュータ装置20のブートデバイスを選択的に切り換えるための設定画面(選択画面)を表示する機能であり、たとえばブートデバイスをハードディスクからCD−Rなどに変更することができる。従って、このブートセレクト画面において、スティックサーバ10の何れかのCD−R領域である第1のファイルシステム10aまたは第2のファイルシステム10bをブートデバイスとして選択することができる。
第1のファイルシステム10aおよび第2のファイルシステム10bに記憶された第1のOSまたは第2のOSは、コンピュータ装置20からは、CD−R領域に記憶されているものとして処理されるから、コンピュータ装置20のBIOSに含まれるブートセレクト機能を起動し、ブートセレクト画面を表示させ、第1のファイルシステム10aおよび第2のファイルシステム10bの何れかをブートデバイスとして選択することにより第1のOSまたは第2のOSの何れか一方を起動することができる。第1のOSまたは第2のOSは後述する構成を持ち、コンピュータ装置20にインストールすることなく、スティックサーバ10上で起動して動作させることがきできる。
本発明のスティックサーバ10においては、第1のOS、第2のOSの何れか一方がサーバ装置を構成するOSとして通常起動され、他方のOSはサーバとしてのバックアップ機能を実行するために起動されるOSとして用いられるものである。
一般にサーバ装置においては、サーバ装置としてのOSやデータをバックアップする機能と、サーバ装置としてのOS自体のバージョンアップに対処する機能とが必要になる。本発明のスティックサーバ10においては、第1のOS、第2のOSの何れか一方がサーバ装置を構成するOSとして通常起動され、他方のOSは、サーバ装置を構成するOSのバックアップ機能、サーバ装置を構成するOS自体をバージョンアップする機能を実行するために起動される。
すなわち、第1のOSを通常起動されるサーバ装置を構成するOSとした場合、サーバ装置を構成する第1のOSのバックアップ機能、サーバ装置を構成する第1のOS自体をバージョンアップする機能を実行する場合、第2のOSを起動してそれらの機能を実行するようにされる。
第1に、サーバ装置を構成する第1のOSのバックアップ機能を実行する場合、第2のOSを起動し、第2のOSにより第1のOSおよびデータ(第1のOSにより生成されたデータやサーバ装置に接続されたクライアント装置のデータ)を、ネットワークを介して外部(遠隔)のサーバに送りバックアップする。
また、第2に、サーバ装置を構成する第1のOS自体をバージョンアップする機能を実行する場合、第2のOSを起動し、第2のOSにより外部(遠隔)のサーバにあるOSのデータ(一般には旧バージョンのOSと新バージョンのOSとの差分データ:パッチと呼ばれる)を、ネットワークを介して取得して、第1のOSに上書きして対応するプログラムファイルなどを書き換える(パッチを当てると言われることもある)。
本発明によるスティックサーバ10は、第1のOSおよび第2のOSが共通に読み出し、書き込みをすることができる第3のファイルシステム10cを備えているから、スティックサーバ10単体で任意のコンピュータ装置20に接続するだけで、当該コンピュータ装置20(OSをインストールしたり、データを保存したりするためのハードディスク装置を持たないコンピュータ装置)をサーバ装置として使用することができる。言い換えれば、スティックサーバ10自体でサーバ装置としての機能を果たすことができるようになる。従って、ユーザはスティックサーバ10を可搬型のサーバ装置として利用することができ、スティックサーバ10にRFIDタグや生体認証手段を組み込むことによりセキュリティー機能を持たせることもできる。
以下、本発明の実施例にかかるスティックサーバ10を用いたサーバシステムの構成の詳細について説明する。図3は、本発明の実施例にかかるスティックサーバ10を用いたサーバシステムの構成の詳細を示すブロック図である。図3において、スティックサーバ10はUSBメモリユニットにより構成され、コンピュータ装置20にはUSBメモリユニットを接続するためのUSBポート23を備えている。
図6と同様に、コンピュータ装置20は、スティックサーバ10であるUSBメモリユニットの接続ポートであるUSBポート23の他に、表示手段21、入力手段22とこれらを制御する図示していないBIOSを有するマイクロプロセッサなどの制御手段、電源ユニットを備えているが、通常のコンピュータ装置のようにOS起動プログラムやOSをインストールしたハードディスク装置を備えていない。従って、コンピュータ装置20単体ではコンピュータ装置として動作することができない構成である。
スティックサーバ10は、一般のUSBメモリユニットと同様にUSBコントローラ11、入出力部12、制御記憶部14を備えている。メモリ部13は、第1ファイルシステム10a、第2ファイルシステム10b、第3ファイルシステム10cに区分されたメモリチップで構成されている。
第1ファイルシステム10a、第2ファイルシステム10bは、コンピュータ装置20からCD−Rドライブとして認識される記憶領域であり、第3ファイルシステム10cはコンピュータ装置20から読み出し、書き込みが可能なドライブとして認識される記憶領域である。すなわち、第3ファイルシステム10cはコンピュータ装置20からHDドライブまたはCD−RWドライブなどの何れかであればよい。以下の説明においては、第3ファイルシステム10cがHDDドライブとして設定された場合を説明する。
制御記憶部14には第1ファイルシステム10a、第2ファイルシステム10bがメモリ部13のどの論理ブロックで構成され、CD−Rドライブとして使用される領域であるか、第3ファイルシステム10cがメモリ部のどの論理ブロックで構成され、読み出し、書き込みが可能な記憶領域(例えば、HDドライブ)として使用される領域であるかを示す情報が記憶される。制御記憶部14に記憶する情報は、例えば、特開2004−171536号公報(図1、図2)に開示されたCD−ROMドライブに対する情報と同様である。
これによりコンピュータ装置20のUSBドライバは、スティックサーバ10が接続された時、メモリ部13の第1ファイルシステム10a、第2ファイルシステム10bをCD−Rドライブとして、また、第3ファイルシステム10cをHDDドライブとして認識する。
第1ファイルシステム10a、第2ファイルシステム10bには、それぞれ、メモリ部13の所定の記憶容量の論理ブロックが割り当てられ、その先頭の512バイトにはMBR111、121が記憶され、MBR111、121の記憶位置に対する相対アドレスで特定される記憶場所からOS起動プログラム112、122が記憶されている。さらに、第1ファイルシステム10a、第2ファイルシステム10bには、それぞれOS本体113、123が記憶されている。また、第3ファイルシステム10cには、メモリ部13の所定の記憶容量の論理ブロックが割り当てられ、OS本体113やOS本体123あるいはユーザが作成したファイル、クライアントPCの作成したファイルなどを記憶するためのデータ記憶部として使用される。
OS起動プログラム112、122には、それぞれOS本体113、123を起動するための最小限のプログラムが記憶されたものであり、OSのデスクトップ画面を表示するプログラムの他、OS本体113、123の記憶された領域をサーチするサーチスクリプトが記憶される。
OS起動プログラム112、122の記憶位置の先頭アドレスはそれぞれのMBR111、121に記憶されるが、MBR111、121の記憶位置に対して相対アドレスとして記憶される。従ってMBR111または121を読み出して、そこに記憶された相対アドレス位置を先頭として記憶されているOS起動プログラム112または122を読み出して実行することができる。OS起動プログラム112や122にはOS本体113や123が記憶された領域をサーチするサーチスクリプトが記憶されているから、これを実行することによってOS本体113または123の記憶位置を特定してOSを起動することができる。OS起動プログラム112、122に含まれるサーチスクリプトは、図8に示したサーチスクリプトと同様のものである。
なお、第1ファイルシステム10aまたは第2ファイルシステム10bの何れが選択されるかは、前述したようにコンピュータ装置20のBIOSに含まれるブートセレクト画面を用いて指定することによって決定される。
本発明の実施例のスティックサーバ10においては、それぞれCD−Rドライブとして認識される第1フアイルシステム10a、第2ファイルシステム10bの先頭にMBR111、121が記憶されているから、BIOSのブートセレクト機能を用いてドライブが選択されると、選択されたCD−RドライブからこのMBR111あるいは121を読み出してOSを起動する手順が開始される。従って、コンピュータ装置20の機種に依存することなく、全てのコンピュータ装置が備えているCD−RドライバによりOSを起動することができるようになる。
そして、例えば、第1ファイルシステム10aから読み出されたMBR111にはMBR111の記憶位置(先頭の512バイト)に対する相対アドレスでOS起動プログラム112の位置が記憶されているから、MBR111によりOS起動プログラム112を読み出してサーチスクリプトを実行する。サーチスクリプトは第1ファイルシステム10aのCD−Rドライブとして認識される記憶領域をサーチしてOS本体113が記憶されている場所を検索してOS本体113を起動することができる。第2ファイルシステム10bがブートセレクトされた場合も同様である。
図4は、本発明の実施例にかかるスティックサーバ10におけるOS起動の手順を示すフローチャートである。先ずステップS101においてコンピュータ装置20の電源がオンされる。そしてステップS102の処理においてスティックサーバ10がコンピュータ装置20のUSBポート23に接続される。
次いで、ステップS103の処理においてコンピュータ装置20のBIOSのブートセレクト画面を用いてブートドライブを選択する。ブートセレクトによりブートドライブが選択されると、スティックサーバ10において選択されたドライブ、例えば、第1ファイルシステム10aが起動される(ステップS104)。以下の説明は、第1ファイルシステム10aが起動された場合を説明する。
ステップS104の処理で第1ファイルシステム10aが起動されると、第1ファイルシステム10aに割り当てられた記憶領域の先頭の512バイトに記憶されているMBR111(マスタブートレコード)が読み出される(ステップS105)。次いでステップS106の処理でMBR111に基づいてOS起動プログラム112が読み出される。OS起動プログラム112はMBR111に対する相対アドレスで記憶位置が特定されており、MBR111にはこの相対アドレスが記憶されているから、MBR111を読み出して実行することによりOS起動プログラム112を読み出すことができる。
OS起動プログラム112は、先に述べたようにOS本体113を起動するための最小限のプログラムが記憶されたものであり、OS本体113の記憶位置をサーチするサーチスクリプトを含む。ステップS107の処理においてこのサーチスクリプトを順次実行してOS本体113の記憶場所をサーチし、OS本体113の記憶場所がわかったら、ステップS108の処理においてOSデスクトップ画面をコンピュータ装置20の表示手段21に表示してOS本体113の起動が完了する。なお、OS本体113が起動された後の動作は通常のOSによるコンピュータ装置の動作と同様である。
また、スティックサーバ10に個人認証手段を設け、スティックサーバ10のセキュリティーを向上することができる。図5は、図3に示すスティックサーバ10にRFIDタグを用いた個人認証手段を備えたサーバシステムの構成の詳細を示すブロック図である。
図5に示すように、スティックサーバ10には、個人認証(個別認証)を行う手段として非接触型IDタグの読み取り手段であるRFID読み取り手段15、照合手段であるRFID照合手段16を備えて構成されている。その他の構成は図3に示すスティックサーバ10の構成と同様である。この個人認証手段により正規のユーザであることが認証されると、メモリ部13からの情報の読み出しが許可され、コンピュータ装置20とUSB通信規格に従って通信して、第1または第2のOS本体113または123を起動することができるようになる。
個人認証のため、スティックサーバ10の正規の利用者は、本人に対して発行されたRFIDタグ40を所持しており、このRFIDタグ40には当該正規の利用者を特定するユニークなIDやキー情報が個人認証データ41として記録されている。スティックサーバ10に設けられたRFID読み取り手段15は、RFIDタグ40に記録されている個人認証データ41を読み取り、RFID照合手段16により、スティックサーバ10の認証データと比較して個人認証を行う。なお、個人認証データ41は指紋データなどの生体認証データであってもよい。また、個人認証手段は、指紋センサなどを用いた生体認証手段で構成されてもよい。
個人認証をパスすればメモリ部13からの情報の読み出しが許可され、第1または第2のOS本体113または123を起動することができるようになる。このような構成によれば、スティックサーバ10が盗難などにあっても、RFIDタグ40を用いないとスティックサーバ10を作動させることができず、スティックサーバ10のセキュリティーを向上することができる。
本発明によるスティックサーバ10は、以上説明したように、第1のファイルシステム10aおよび第2のファイルシステム10bに記憶された第1のOSまたは第2のOSは、コンピュータ装置20からは、CD−R領域に記憶されているものとして処理されるから、第1のファイルシステム10aおよび第2のファイルシステム10bの何れかをブートデバイスとして選択することにより第1のOSまたは第2のOSの何れか一方をスティックサーバ10上で起動することができる。また、第1のOSおよび第2のOSが共通に読み出し、書き込みをすることができる第3のファイルシステム10cを備えているから、スティックサーバ10単体で任意のコンピュータ装置20に接続するだけで、当該コンピュータ装置20(OSをインストールしたり、データを保存したりするためのハードディスク装置を持たないコンピュータ装置)をサーバ装置として使用することができる。
OS本体113または123が起動された後の動作は通常のOSによるコンピュータ装置20の動作と同様であるが、通常起動され、サーバ装置を構成するOS(例えば、第1のOS)をWWウェブサーバ、ネットワークサーバ、ファイルサーバ、データベースサーバ、ルータ、認証サーバなど種々の機能のサーバに特化した構成とし、所望のサーバ装置として機能するようにシステム構成や通信環境を予め設定したり、必要に応じて、クライアント装置の情報を定義したりするユーザにわかり易い設定画面などを用意しておくことで、コンピュータシステムやネットワークシステムに不慣れなユーザが容易にサーバ装置を構築できるようにすることができる。
サーバ装置を構成するOS(例えば、第1のOS)をバックアップしたり、バージョンアップしたりする際に起動されるOS(例えば、第2のOS)は、ネットワークを介して外部のサーバと通信する機能を実行できればよいので、一般的なOSであってよい。
また、サーバ装置を構成するOS(例えば第1のOS)をバージョンアップする際、第1のOSは、CD−Rドライブとして認識されるファイルシステムに記憶されているから、第2のOSにより遠隔のサーバにある第1のOSのデータ(一般には旧バージョンのOSと新バージョンのOSとの差分データ:パッチと呼ばれる)を介して取得して、第1のOSに上書きして対応するプログラムファイルなどを書き換えることができる。
本発明の実施例にかかるスティックサーバを用いたサーバシステムの概念を示すシステム構成図である。 本発明の実施例にかかるスティックサーバの概念を示す概念図である。 本発明の実施例にかかるスティックサーバを用いたサーバシステムの構成の詳細を示すブロック図である。 本発明の実施例にかかるスティックサーバのOS起動手順を示すフローチャートである。 個人認証手段を備えたスティックサーバを用いたサーバシステムの構成の詳細を示すブロック図である。 OS起動プログラムとOS本体を記憶したリムーバブルメモリユニットの概念を示すブロック図である。 リムーバブルメモリユニットの記憶領域構成を説明するための概念図である。 OS起動プログラムにおけるサーチスクリプトとOSサーチ手順を示す概念図である。
符号の説明
10・・・・スティックサーバ(USBメモリユニット)
11・・・・USBコントローラ
12・・・・入出力部
10a・・・第1ファイルシステム(CD−Rドライブ)
10b・・・第2フアイルシステム(CD−Rドライブ)
10c・・・第3ファイルシステム(メモリ部)
14・・・・制御記憶部
20・・・・コンピュータ装置
21・・・・表示手段
22・・・・入力手段
23・・・・USBポート
111,121・・・・MBR(マスタブートレコード)
112,122・・・・OS起動プログラム
113,123・・・・OS本体

Claims (5)

  1. 表示手段と入力手段とリムーバブルメモリユニットを接続するポートを有するコンピュータ装置に接続されるリムーバブルメモリユニットから構成され、
    該リムーバブルメモリユニットは、CD−Rドライブとして認識される第1、第2のファイルシステムと、読み出し書き込みが可能な記憶領域として認識される第3のファイルシステムを備え、前記第1、第2のファイルシステムの記憶領域をCD−Rドライブとして、第3のファイルシステムの記憶領域を読み出し書き込みが可能な記憶領域として認識させるための情報を記憶した制御記憶部と、を備え、
    前記第1、第2のファイルシステムには、それぞれ、OS起動プログラムに基づいて当該第1の記憶領域をサーチすることによって記憶場所が特定されて、該リムーバブルメモリユニット上で起動される第1のOS本体と第2のOS本体を記憶し、更に、前記第1、第2のファイルシステムには、それぞれ、マスタブートレコードと、前記第1、第2のファイルシステムの記憶領域をサーチして前記第1、第2のOS本体の記憶場所を特定するサーチスクリプトを含むOS起動プログラムを記憶し、前記第1または第2のファイルシステムは、前記コンピュータ装置のBIOSに含まれるブートセレクト手段によって何れか一方のファイルシステムが起動されることを特徴とするスティックサーバ。
  2. 前記第1および第2のOS本体は、前記第3のファイルシステムを共通のデータ領域として使用することを特徴とする請求項1に記載のスティックサーバ。
  3. 前記スティックサーバが前記コンピュータ装置に接続され、通常サーバを構成するOSとして起動される前記第1のOS本体をバックアップする際、前記第2のOS本体を起動し、該第2のOS本体により前記第1のOS本体およびデータを外部のサーバに送信してバックアップすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスティックサーバ。
  4. 前記スティックサーバが前記コンピュータ装置に接続され、通常サーバを構成するOSとして起動される前記第1のOS本体をバージョンアップする際、前記第2のOS本体を起動し、該第2のOS本体により外部のサーバから、前記第1のOS本体のためのバージョンアップのデータを取得し、前記スティックサーバ内の第1のOS本体を更新することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスティックサーバ。
  5. 前記スティックサーバは、個人認証データを取得して照合する個人認証手段を有することを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載のスティックサーバ。
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