JP2009089901A - 老眼・近視・遠視を改善するための訓練器具及び脇を見る視力を改善するための訓練器具。 - Google Patents

老眼・近視・遠視を改善するための訓練器具及び脇を見る視力を改善するための訓練器具。 Download PDF

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Abstract

【課題】 この発明の目的は、視野周辺部の視細胞を訓練によって活性化することによって事物が存在することや色彩を感じることができるようになり、身体活動の機能を向上させるためにも寄与することができる、老眼・近視・遠視を改善するための訓練器具及び脇を見る視力を改善するための訓練器具を提供することである。
【解決手段】 この発明の老眼・近視・遠視を改善するための訓練器具は、少なくとも、顎から上であって両眼の近傍を覆う本体12を有し、前記本体12は、左目の瞳孔の左端から右目の瞳孔の右端までの幅と、両眼の瞳孔の上端から下方に至る長さとを備える領域を、見ることを阻害する視界阻害領域14であって、少なくとも外縁を識別可能に形成され、該領域外の領域で眼球を動かして知覚できるようにするための識別領域16を形成され、前記本体12を顔面にかけるための手段10aを備える。
【選択図】図1

Description

この発明は、老眼・近視・遠視を改善するための訓練器具及び脇を見る視力を改善するための訓練器具に関し、特に、例えば、視力を高める訓練を器具の使用者が同一領域で眼球運動や視野拡大を意識しておこなうことができる、老眼・近視・遠視を改善するための訓練器具及び脇を見る視力を改善するための訓練器具に関するものである。
従来、眼球運動が老眼・近視・遠視に効果のあることは一部に知られていたが、簡便な訓練器具がなかった。また、視野の範囲は各人の生来のものであると思われており、まして、視野拡大のための訓練器具は存在しなかった。
近視は、文字を読むなど近距離に焦点を合わせることが常態化している者に多く発現している。その矯正の方法は、主としてレンズを用いた眼鏡やコンタクトレンズ、また、手術が広く行われている。従来、近眼の矯正訓練を、日常生活や業務に支障なく四六時中おこなえる簡便な訓練器具が存在しなかった。
「看護のための最新医学講座 第20巻 眼科疾患」 監修 日野原重明・井村裕夫 中山書店発行 「ハイコンセプト」中の「右脳」の働き ダニエル・ピンク 大前研一訳 三笠書房発行
老眼・近視・遠視用の眼鏡やコンタクトレンズには、次のような欠点がある。
(1) 眼鏡やコンタクトレンズをかけることによって、度が進む。
(2) 近視の者が老眼になると、単に視力の問題だけでなく他の身体的症状が発現す る。例えば、職場で突然睡魔に襲われ居眠りを始め、これが他者には「怠惰な性 格」と受け取られるといった問題がおこる。老眼は、水晶体が歳と共に硬くなっ て弾力性が損なわれることに起因すると一般に言われている。また、その症状は 、30歳代後半に発現する者がいる一方、60歳代でも発現しない者もいる。
(3) 眼鏡をかけた人が、寒い日に自動車や電車に乗ると、眼鏡が曇る。眼鏡をかけ た人が、オートバイに乗って古い築造トンネルに入ると、換気が悪いので、「眼 鏡の曇り」で前方が見えなくなる。
(4) 老眼鏡は、長時間使っていると目が疲れるので、すぐ外す傾向にある。従って 、老眼の人が老眼をかけないで生活をしていると、床や洗面台などで、毛髪やゴ ミがよく見えない。このことから、老人はとかく「不精者」という烙印を押され がちである。
(5) コンタクトレンズは、眼球上に異物を載せるので、違和感や角膜の酸素欠乏を 起こしやすい。
視野障害のない通常の眼を有する人でも、視野を拡大する訓練を行わないと、つぎのような事故や悪循環が起きやすい。
(1) 通常、人は、視野の正面でしか事物を捉えない。このため、人は、見ようとす る事物に正対して、顔を正面に向ける。自動車の運転する場合にも同様の行動を 取っている。バックミラーで後方を見ていると、その間、進行方向を見ていない ので、「よそ見運転」をしていることになる。このときに事故が発生すれば、そ れは「よそ見運転」が原因となる。
(2) 通常、夜間に車を運転していると、運転者はヘッドライトに照射されている前 方の路面を注視している。このため、運転者は、ときどき「現在走行しているの は、昼間の風景からするとどこを走っているのか」分からなくなるときがある。
ところがこの訓練器具で脇を見る能力を高めると光が照射されている部分だけ でなく、周囲の薄暗い部分も広角度でおおよそ視認することが可能となり、例え ば、路側にたつ電柱の列の曲がり具合から道路のカーブすることを予測できるな ど安全運転にも資することができる。
(3) サッカーや野球などの運動競技において、凡庸な選手は、競技に優れた能力を 発揮する選手に比べて視野が狭い。視野が狭い凡庸な選手は、試合の流れを他の 優れた競技者よりも早く予測することができない。故に、凡庸な選手は、凡庸な プレーしかすることができない。
(4) 自動車の運転や運動競技に限らず、視野が狭いと、人は、次に起こる事態を的 確に予測できない。太古より、女性は自由な行動を制限された子育てに従事して いる。このため、女性は、次に起きる事態を少しでも早く予測する必要性から、 男性に比べ視野を広く取る訓練を日常生活のなかで行っている。
(5) 視野に関する生理学的メカニズムは、次の通りである。
視野の中心窩に対応する網膜の黄斑部に比べて、その周囲の中間部は錐体(明 るい所で働く視細胞)が少なくなっており、周辺網膜では極端に少なくなってい る。反対に、杆体(暗い所で働く視細胞)は周辺網膜に多い。このことから、平 均的な人間は、正面に視線を固定したまま耳側約100°、鼻側約60°に広が る視野を意識しても、視野の周辺部にある物の形や色彩を感じることが少ない。 なお、視野の周辺部で捉えることのできる外界事物の像の明瞭度は、視細胞の数 によって制限を受けるので、視野正面で捉える像のように明瞭ではないことを書 き添える。
それゆえに、この発明の主たる目的は、視野周辺部の視細胞を訓練によって活性化することによって事物が存在することや色彩を感じることができるようになり、身体活動の機能を向上させるためにも寄与することができる、老眼・近視・遠視を改善するための訓練器具及び脇を見る視力を改善するための訓練器具を提供することである。
この発明の請求項1にかかる老眼・近視・遠視を改善するための訓練器具は、人の顔面に正対し、視野を妨げることがないように両眼を覆う老眼・近視・遠視を改善するための訓練器具であって、少なくとも、顎から上であって両眼の近傍を覆う本体を有し、前記本体は、左目の瞳孔の左端から右目の瞳孔の右端までの幅と、両眼の瞳孔の上端から下方に至る長さとを備える領域を、見ることを阻害する視界阻害領域であって、少なくとも外縁を識別可能に形成され、該領域外の領域で眼球を動かして知覚できるようにするための識別領域を形成され、前記本体を顔面にかけるための手段を備えた、老眼・近視・遠視を改善するための訓練器具である。
この発明の請求項2にかかる老眼・近視・遠視を改善するための訓練器具は、前記視界阻害領域は、左目瞳孔の左端から右目瞳孔の右端までの横幅の視野と両眼の瞳孔の上端から顎方向の視野とが重なる多用視界に形成された、請求項1に記載の老眼・近視・遠視を改善するための訓練器具である。
この発明の請求項3にかかる老眼・近視・遠視を改善するための訓練器具は、前記視界阻害領域は、左目瞳孔の左端から右目瞳孔の右端までの横幅と、左右瞳孔の上端から左右瞳孔の下端までの高さとを備える最小視界に形成された、請求項1又は2に記載の老眼・近視・遠視を改善するための訓練器具である。
この発明の請求項4にかかる老眼・近視・遠視を改善するための訓練器具は、人の顔面に正対し、視野を妨げることがないように両眼を覆う脇を見る視力を改善するための訓練器具であって、少なくとも、顎から上であって両眼の近傍を覆う本体を有し、前記本体は、左目瞳孔の左端から右目瞳孔の右端までの横幅と、左右瞳孔の上端から左右瞳孔の下端までの高さとを備える最小視界領域であって少なくとも外縁を識別可能に形成され、最小視界領域内に視線を固定したまま該領域外を知覚できるようにするための識別領域を形成され、前記本体を顔面にかけるための手段を備えた、脇を見る視力を改善するための訓練器具である。
この発明の請求項5にかかる老眼・近視・遠視を改善するための訓練器具は、前記識別領域は、眼球からの高さの等しい点を結んだ線又は図を表わされた、請求項1ないし4のいずれかに記載の老眼・近視・遠視を改善するための訓練器具及び脇を見る視力を改善するための訓練器具である。
この発明の請求項6にかかる老眼・近視・遠視を改善するための訓練器具は、前記識別領域は、眼球からの高さの等しい点を結んだ線又は図を表わすために着色された、請求項1ないし5のいずれかに記載の老眼・近視・遠視を改善するための訓練器具及び脇を見る視力を改善するための訓練器具である。
この発明の請求項7にかかる老眼・近視・遠視を改善するための訓練器具は、前記本体は、一体型又は左右の目に分離された、双眼型である、請求項1ないし6のいずれかに記載の老眼・近視・遠視を改善するための訓練器具及び脇を見る視力を改善するための訓練器具である。
この発明の請求項8にかかる老眼・近視・遠視を改善するための訓練器具は、前記本体は、光の屈折作用を示さない透明又は半透明のプラスチック板又は網などのシート状体からなる、請求項1ないし7のいずれかに記載の老眼・近視・遠視を改善するための訓練器具及び脇を見る視力を改善するための訓練器具である。
この発明にかかる老眼・近視・遠視を改善するための訓練器具は、人の顔面に正対し、視野を妨げることがないように両眼を覆う老眼・近視・遠視を改善するための訓練器具であって、少なくとも、顎から上であって両眼の近傍を覆う本体を有し、前記本体は、左目の瞳孔の左端から右目の瞳孔の右端までの幅と、両眼の瞳孔の上端から下方に至る長さとを備える領域を、見ることを阻害する視界阻害領域であって、少なくとも外縁を識別可能に形成され、該領域外の領域で眼球を動かして知覚できるようにするための識別領域を形成され、前記本体を顔面にかけるための手段を備えているので、視野周辺部の視細胞を訓練によって活性化することによって事物が存在することや色彩を感じることができるようになり、身体活動の機能を向上させるためにも寄与することができる。
この訓練器具を用いることによって、視力は外界を受動的にとらえるものでなく、「見るから見える」という主体的なものであることが認識できる。すなわち、視神経は脳細胞の一部が進化したものであり、この訓練器具は右脳の活性化にも寄与することができる。
請求項2の発明によれば、前記視界阻害領域は、左目瞳孔の左端から右目瞳孔の右端までの横幅の視野と両眼の瞳孔の上端から顎方向の視野とが重なる多用視界に形成されているので、視界阻害領域外の領域で眼球を動かして事物や色彩を知覚し、視野周辺部の視細胞を訓練によって活性化することによって事物が存在することや色彩を感じることができるようになり、身体活動の機能を向上させるためにも寄与することができる。
請求項3の発明によれば、前記視界阻害領域は、左目瞳孔の左端から右目瞳孔の右端までの横幅と、左右瞳孔の上端から左右瞳孔の下端までの高さとを備える最小視界に形成されているので、視界阻害領域外の領域で眼球を動かして事物や色彩を知覚し、視野周辺部の視細胞を訓練によって活性化することによって事物が存在することや色彩を感じることができるようになり、身体活動の機能を向上させるためにも寄与することができる。
この発明にかかる脇を見る視力を改善するための訓練器具は、人の顔面に正対し、視野を妨げることがないように両眼を覆う脇を見る視力を改善するための訓練器具であって、少なくとも、顎から上であって両眼の近傍を覆う本体を有し、前記本体は、左目瞳孔の左端から右目瞳孔の右端までの横幅と、左右瞳孔の上端から左右瞳孔の下端までの高さとを備える最小視界領域であって少なくとも外縁を識別可能に形成され、領域内に視線を固定したまま該領域外を知覚できるようにするための識別領域を形成され、前記本体を顔面にかけるための手段を備えているので、視野周辺部の視細胞を訓練によって活性化することによって事物が存在することや色彩を感じることができるようになり、身体活動の機能を向上させるためにも寄与することができる。
当発明による訓練器具を使用して一定の能力を獲得すると、正面に視線を置きながら、ルームミラー、両方のバックミラー、速度計などを同時に視野で捕捉することが可能になるので、より安全な車の運行ができる。また、当発明による訓練器具を使用すると、一段高いレベルの運動能力を獲得することが可能になる。
請求項5の発明によれば、前記識別領域は、眼球からの高さの等しい点を結んだ線又は図を表わされているので、線又は図に沿って眼球を動かして事物や色彩を知覚し、視野周辺部の視細胞を訓練によって活性化することによって事物が存在することや色彩を感じることができるようになり、身体活動の機能を向上させるためにも寄与することができる。
請求項6の発明によれば、前記識別領域は、眼球からの高さの等しい点を結んだ線又は図を表わすために着色されているので、線又は図に沿って眼球を動かして事物や色彩を知覚し、視野周辺部の視細胞を訓練によって活性化することによって事物が存在することや色彩を感じることができるようになり、身体活動の機能を向上させるためにも寄与することができる。
請求項7の発明によれば、前記本体は、一体型又は左右の目に分離された、双眼型であるので、老眼・近視・遠視を改善したり、また、脇を見る視力を改善することができる。
請求項8の発明によれば、前記本体は、光の屈折作用を示さない透明又は半透明のプラスチック板又は網などのシート状体からなるので、視界阻害領域又は最小視界領域と識別領域とを形成して、視界阻害領域外の識別領域で事物や色彩を正確に認識して老眼・近視・遠視を改善するための訓練及び脇を見る視力を改善するための訓練を行うことができる。
この発明の上述の目的、特徴及び利点は、図を参照して行う以下の発明を実施するための最良の形態の説明からいっそう明らかとなろう。
図1は、この発明の一実施の形態である老眼・近視・遠視を改善するための訓練器具の斜視図解図であり、図2は、図1図示老眼・近視・遠視を改善するための訓練器具の正面図解図である。図3は、図1図示老眼・近視・遠視を改善するための訓練器具の底面図解図であり、図4は、図1図示老眼・近視・遠視を改善するための訓練器具をかけた状態を示す正面図解図である。
この発明にかかる老眼・近視・遠視を改善するための訓練器具10は、視野を妨げることがないように両眼を覆うように構成され、少なくとも、顎から上であって、両眼の近傍を覆う被覆本体12を有する。
訓練器具10は、被覆本体12を人の顔面にかけるための手段として、両耳から後頭部に亘って架け渡されるための伸縮自在のバンド10aを設けられている。
前記被覆本体12は、光の屈折作用を示さない透明又は半透明のプラスチック板又は透視できる網などのシート状体からなる。
前記被覆本体12は、左目の瞳孔の左端から右目の瞳孔の右端までの幅と、両眼の瞳孔の上端から下方に至る長さとを備える視界阻害領域14を備え、視界阻害領域14は、見ることを阻害する視界阻害領域であって少なくとも外縁を目で識別可能に形成されている。
前記視界阻害領域14は、左目瞳孔の左端から右目瞳孔の右端までの横幅の視野と両眼の瞳孔の上端から顎方向の視野とが重なる多用視界に形成されている。
「多用視界」を訓練器具10に設ける理由は、人は、日常生活でこの領域を最も多く使用しており、「多用視界」を越える外界の事物を認識するためには、改めてその方向へ向き直って多用視界内で事物を見ようとする。(いわゆる「横目」を使わないのが礼儀にも適っている。)このため、日常生活では「多用視界」だけを使っているのが現実である。
「多用視界」だけを使って事物を見ていると、いつも一定の距離や一定の視界をみていることになり、水晶体を調節して外界を見るという本来の機能が損なわれていく。この訓練器具は、日頃使用されていない視野の領域を意識的に使用することによって、眼球と付随する筋肉の運動を促進し、水晶体のレンズとしての機能を回復するためのものである。
前記視界阻害領域14の領域外の領域において、識別領域16が形成され、識別領域16は、眼球を動かして知覚できるようにするための識別領域である。そして、前記識別領域16は、眼球からの高さの等しい点を結んだ線又は図を表わされている。
前記識別領域16は、眼球からの高さの等しい点を結んだ線又は図を表わすために着色され、より識別を容易にしている。
楕円球を長軸方向に切断した形状の被覆本体12は、図1ないし図4に示すように透視できる網で構成されているが、図6及び図7において示すように透明又は半透明のプラスチック板で構成してもよい。
そして、この被覆本体12を水平な平面に置き、幾つかの等高線30、32、34、36を引くと、両眼の瞳孔の中心を結ぶ距離を長軸とする最小の楕円40から左右の「こめかみ」を結ぶ距離を長軸とする楕円48との間に幾つかの楕円42、44、46を描くことができる。
この最小の楕円40により視界阻害領域14と識別領域16とは区画され、更に、幾つかの楕円42,44,46によって、識別領域16を区画されている。
この最小の楕円40と最大の楕円48との間の球面に、透視できる透明な着色材料と不透明な材料などを使用して識別し易い領域を設け、器具の使用者が同一の高さにある楕円42と楕円44と楕円46とによって区画された領域で視野拡大訓練を意識しておこなうことをできるように構成している。
人の眼球は、“黄斑”部に“中心窩”があり、そこが最も視力の感度が高い部分である。すなわち、網膜のうち、眼球後極部に当たる直径約2mmの範囲を“黄斑”という。さらに、黄斑の中心部で解剖学的にやや陥凹した部分を「中心窩」と呼ばれている。黄斑あるいは中心窩は、最も視力の良い部分である。
そして、“中心窩”を中心にして感度の分布が同心円状に周辺に広がっている。(例えば、ゴールドマン視野計で視野の分布を検査することができるが、正常視野の検査結果もほぼ同様である。)
ゴールドマン視野計(Goldmann perimeter)とは、ある輝度と面積をもった視標を動かし、等感度曲線であるイソプター(isoptor)を得る測定機であり、動的量的視野の測定の代表である。
この訓練器具は、等高線、すなわち同じ水準の点のあつまりである曲線(二次元)を楕円42、楕円44、楕円46のように描くのは、次のような理由による。
ゴールドマン視野計による検査結果と必ずしも一致しないが、眼球を運動させるには大まかな同心円でも支障がなく眼球を動かせること。
等高線に挟まれたドーナツ球面を着色することによって、訓練器具10の使用者が同一の着色部分を認識しながら視線を周回することによって眼球と付随する筋肉の運動を容易にすることができる。
人は、動くものを目で追う際、左右上下、斜め方向への運動(ひき運動)や、眼球の前後方向の軸の周りを回る運動(回旋運動)によって視線を向けるのが本来の動きである。ところが、老眼・近視・遠視の通常の眼鏡を使用している人は、視野の正面方向の視力をレンズで矯正しているので、動くものを目で追う場合、動くものに合わせて顔面を対象物に正対させながら見ている。このため、「ひき運動」や「回旋運動」は、あまり為されていない。
また、裸眼の人は、机の上などで縦書きの文字を見る場合、通常、正面から下方向へのみ視線を滑らしながら読み取っている。すなわち、目の運動は、正面から下方向だけの「ひき運動」に終始している。横書きの文字を見る場合も、本来であれば左右方向の運動をするにあたり最も動きやすいように「まぶた」は横長になっている。ところが、人は、その構造を充分に生かさないまま、文字を視野の正面で追うことが多い。
本発明にかかる訓練器具10は、「ひき運動」や「回旋運動」が常日頃おこなわれていない領域(上下・左右・斜め方向)を、器具試用者に示すことによって、老眼・近視・遠視になっている者に有効な眼球運動を意識的に訓練させる器具である。
実際に当該訓練器具10を使用して長年訓練をした結果、表1に示すような視力の改善効果が見られた。
Figure 2009089901
この楕円40,42,44,46及び48による領域の設定は、ゴールドマン視野計で測定した「正常視野」の等感度曲線に概ね沿った形で設定している。そして、日常生活で最もよく使っている「視野の正面から下方向への領域(図5図示斜線部の領域)」は、器具の使用者がそれ以外の領域で眼球運動をするよう意識させるため、光が通らない材料で遮蔽するか、もしくは着色透明な材料を用いる。
図8は、この発明の別の実施の形態である脇を見る視力を改善するための訓練器具の側面図解図であり、図9は、図8図示脇を見る視力を改善するための訓練器具の正面図解図である。
この発明の別の実施の形態にかかる脇を見る視力を改善するための訓練器具110は、
人の顔面に正対し、視野を妨げることがないように両眼を覆うように構成され、訓練器具110は、少なくとも、顎から上であって両眼の近傍を覆う被覆本体112を有する。
訓練器具110は、被覆本体112を人の顔面にかけるための手段として、両耳にかけるテンプル110aを丁番110bを介して形成されている。
前記被覆本体112は、光の屈折作用を示さない透明又は半透明のプラスチック板又は透視できる網などのシート状体からなる。
前記被覆本体112は、左目瞳孔の左端から右目瞳孔の右端までの横幅と、左右瞳孔の上端から左右瞳孔の下端までの高さとを備える最小視界領域114であって、少なくとも外縁を識別可能に形成されている。
この発明の実施の形態においては、最小視界領域114は、左目目尻から右目目尻までの横幅を備える。
次に、「脇見能力」とは、どのような能力か説明する。
人の視野(visual field)とは、視線を固定した状態で見える範囲をいうが、視野の範囲内でも網膜の感度が異なっており、正確には、視野とは視覚の感度分布とされる。
視野とは、「暗黒の海に浮かぶ島」にたとえられている。中心部は、中心窩に対応する最も感度の高く鋭く突出した山頂で、中間部に向かってなだらかに傾斜していき、周辺部では急激に感度が低下するので、暗黒の海に浮かぶ視野の島としてたとえられている。
すなわち、視覚の感度分布は、周辺部になるほど急激に感度が落ちる。
そのような事情もあって、人は感度の高い部分で物を見ようとする。しかし、周辺部でも“おおまかな”外界の姿は見えるのであり、訓練次第では外界の事物を判別できるようになる。即ち、視線を前方へ向けながら、同時に周囲の状況も把握できるようになる。
前記最小視界領域114外の領域において、識別領域116が形成され、識別領域116は、眼球を動かして知覚できるようにするための識別領域を形成している。そして、前記識別領域116は、眼球からの高さの等しい点を結んだ線又は図を表わされている。
前記識別領域116は、眼球からの高さの等しい点を結んだ線又は図を表わすために着色されている。
楕円球を長軸方向に切断した形状の被覆本体112は、図1ないし図4図示実施の形態に示すように透視できる網で構成してもよいが、図8において示すように透明又は半透明のプラスチック板で構成されている。
そして、この被覆本体112を水平な平面に置き、幾つかの等高線130、132、134を引くと、両眼の瞳孔の中心を結ぶ距離を長軸とする最小の楕円140から左右の「こめかみ」を結ぶ距離を長軸とする最大の楕円148との間に幾つかの楕円142、144を描くことができる。
この最小の楕円140により最小視界領域114と識別領域116とは区画され、更に、幾つかの楕円142,144によって、識別領域116を区画されている。
最小の楕円140と最大の楕円148との間の球面に、透視できる透明な着色材料と不透明な材料などを使用して識別し易い領域を設け、器具の使用者が同一の高さにある楕円142と楕円144と最大の楕円148とによって区画された領域で視野拡大訓練を意識しておこなうことをできるように構成している。
前述した「視野の島」によると、視野の中心部は「中心窩」とされているように視細胞の感度が最も高い部分であるが、中間部に向かってなだらかに傾斜しており、周辺部では急激に視細胞の感度が低下している。しかしながら、ゴールドマン視野計による「等感度曲線」は個人差があり、訓練によって視野の中間部や周辺部の視細胞をさらに活性化させることは可能である。
平均的な人間は、正面に視線を固定したまま、耳側約100°、鼻側約60°に広がる視野を意識しても、視野の周辺部にある事物の形や色彩を感じることが少ない。
本発明にかかる訓練器具110は、視野周辺部の視細胞を訓練によって活性化することによって事物が存在することや色彩を感じることができるようになる。
訓練器具110は、図8に示すとおり、視野の領域を最小の楕円140から最大の楕円148の間において楕円142,144によりいくつかに区画している。この視野の領域の設定は、ゴールドマン視野計で測定した「正常視野」の等感度曲線にほぼ沿った形で設定してある。区画された各領域は、透明な着色材料、透明な無着色材料、空間などによって数領域に区画されている。
訓練器具110の使用者は、視野の正面に視点を固定して、図8に示す最小の楕円140と楕円142との間の第2領域150を意識する。この訓練によって今までほとんど意識されなかった第2領域150内の事物や色彩が次第に意識されるようになる。そこで、次に図8に示す楕円144と最大の楕円148との間の第3領域152内の事物や色彩を感じるように訓練を続ける。
このようにして、視野の中心部から出発して周辺の領域まで訓練を続ける。当然のことであるが、視細胞の活性は数日で獲得できるものではなく、個人差もあるが1か月から数ヶ月を要するものである。
なお、これも記述のとおりであるが、視野の周辺部で捉えることのできる外界事物の像の明瞭度は、視細胞の数によって制限を受けるので、視野正面で捉える像のように明瞭ではないことを書き添える。
この発明の一実施の形態である老眼・近視・遠視を改善するための訓練器具の 訓練器具の斜視図解図である。 図1図示老眼・近視・遠視を改善するための訓練器具の正面図解図である。 図1図示老眼・近視・遠視を改善するための訓練器具の底面図解図である。 図1図示老眼・近視・遠視を改善するための訓練器具のかけた状態を示す正面 図解図である。 多用視界の範囲を示す訓練器具の正面図解図である。 図1図示訓練器具の変形例の正面図解図である。 図1図示訓練器具の変形例の底面図解図である。 この発明の別の実施の形態である脇を見る視力を改善するための訓練器具の側 面図解図である。 図8図示脇を見る視力を改善するための訓練器具の正面図解図である。 図8図示脇を見る視力を改善するための訓練器具の、底面図解図である。
符号の説明
10,110 訓練器具
10a バンド
12,112 被覆本体
14,114 視界阻害領域
16,116 識別領域
30,32,34,36 等高線
40,140 最小の楕円
42,44,46,142,144,146 楕円
48,148 最大の楕円
110a テンプル
110b 丁番
114 最小視界領域
150 第2領域
152 第3領域

Claims (8)

  1. 人の顔面に正対し、視野を妨げることがないように両眼を覆う老眼・近視・遠視を改善するための訓練器具であって、
    少なくとも、顎から上であって両眼の近傍を覆う本体を有し、
    前記本体は、左目の瞳孔の左端から右目の瞳孔の右端までの幅と、両眼の瞳孔の上端から下方に至る長さとを備える領域を、見ることを阻害する視界阻害領域であって、少なくとも外縁を識別可能に形成され、該領域外の領域で眼球を動かして知覚できるようにするための識別領域を形成され、
    前記本体を顔面にかけるための手段を備えた、老眼・近視・遠視を改善するための訓練器具。
  2. 前記視界阻害領域は、左目瞳孔の左端から右目瞳孔の右端までの横幅の視野と両眼の瞳孔の上端から顎方向の視野とが重なる多用視界に形成された、請求項1に記載の老眼・近視・遠視を改善するための訓練器具。
  3. 前記視界阻害領域は、左目瞳孔の左端から右目瞳孔の右端までの横幅と、左右瞳孔の上端から左右瞳孔の下端までの高さとを備える最小視界に形成された、請求項1又は2に記載の老眼・近視・遠視を改善するための訓練器具。
  4. 人の顔面に正対し、視野を妨げることがないように両眼を覆う脇を見る視力を改善するための訓練器具であって、
    少なくとも、顎から上であって両眼の近傍を覆う本体を有し、
    前記本体は、左目瞳孔の左端から右目瞳孔の右端までの横幅と、左右瞳孔の上端から左右瞳孔の下端までの高さとを備える最小視界領域であって少なくとも外縁を識別可能に形成され、最小視界領域内に視線を固定したまま該領域外を知覚できるようにするための識別領域を形成され、
    前記本体を顔面にかけるための手段を備えた、脇を見る視力を改善するための訓練器具。
  5. 前記識別領域は、眼球からの高さの等しい点を結んだ線又は図を表わされた、請求項1ないし4のいずれかに記載の老眼・近視・遠視を改善するための訓練器具及び脇を見る視力を改善するための訓練器具。
  6. 前記識別領域は、眼球からの高さの等しい点を結んだ線又は図を表わすために着色された、請求項1ないし5のいずれかに記載の老眼・近視・遠視を改善するための訓練器具及び脇を見る視力を改善するための訓練器具。
  7. 前記本体は、一体型又は左右の目に分離された、双眼型である、請求項1ないし6のいずれかに記載の老眼・近視・遠視を改善するための訓練器具及び脇を見る視力を改善するための訓練器具。
  8. 前記本体は、光の屈折作用を示さない透明又は半透明のプラスチック板又は網などのシート状体からなる、請求項1ないし7のいずれかに記載の老眼・近視・遠視を改善するための訓練器具及び脇を見る視力を改善するための訓練器具。
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