JP2009089413A - 無線通信システム、基地局装置及び送信電力制御方法 - Google Patents
無線通信システム、基地局装置及び送信電力制御方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 複数の通信チャネルの異なる多重数に応じて通信装置の送信電力を適切に決定すること。
【解決手段】 移動体通信システム4において、基地局装置2と移動局装置1とがコンフィギュレーションチャネル(CCH)を使用して通信し、またランダムアクセスチャネル(RACH)を使用して通信する場合に、CCHにおける通信状況に応じて移動局装置1のRACHにおける送信電力の基礎データを決定する送信電力制御部62と、少なくとも前記RACHの通信多重度に応じて前記基礎データを変更することにより、移動局装置1のRACHにおける送信電力を決定する送信電力決定部56と、を含むことを特徴とする。
【選択図】 図6
Description
本発明は無線通信システム、基地局装置及び送信電力制御方法に関する。
無線通信においては、複数の通信多重度が異なる通信チャネルを使用して通信を行う場合がある。例えばSDMA(Space Division Mutiple Access,空間分割多元接続)方式
を採用するPHS(Personal Handyphone System)等の移動体通信システムでは、CCH(コンフィギュレーションチャネル)とRACH(ランダムアクセスチャネル)の2つの論理チャネルが使用される。そしてCCHとRACHは物理的にも異なり、CCHでは空間多重しないが、RACHでは空間多重を行う場合がある。
を採用するPHS(Personal Handyphone System)等の移動体通信システムでは、CCH(コンフィギュレーションチャネル)とRACH(ランダムアクセスチャネル)の2つの論理チャネルが使用される。そしてCCHとRACHは物理的にも異なり、CCHでは空間多重しないが、RACHでは空間多重を行う場合がある。
なお、特許文献1には、無線ネットワークにおける電力制御方法に関する発明が開示されている。
特開平8−307344号公報
上記移動体通信システムにおける通信の開始に当たっては、CCHにおいて基地局装置と移動局装置の同期や登録処理等の処理が行われる。そして次にRACHにおいてチャネル割当処理等の処理が行われる。これらの際の移動局装置の送信電力制御はオープンループ制御によって行われる。その後、トラヒックチャネルにおいて通信が開始され、送信電力制御はクローズトループ制御によって行われることになる。
このため、CCHでのオープンループ制御の結果がRACHでの信号送信に反映されることになる。しかしながら上述のように、RACHでは空間多重を行い、CCHでは空間多重を行わない場合には、両チャネルの雑音量は異なっている場合が多く、CCHでのオープンループ制御の結果をRACHでの通信に反映させても、良好な通信結果が得られないことがあった。すなわち、複数の通信チャネルの異なる通信多重度に応じて移動局装置の送信電力を適切に制御できておらず、そのことが通信結果に影響していた。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、通信装置が使用している通信チャネルにおける異なる通信多重度に応じて送信電力を適切に決定することのできる無線通信システム、基地局装置及び送信電力制御方法を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明は、複数の通信装置を含む無線通信システムにおいて、第1の通信装置と第2の通信装置とが、多重通信を行わずに第1の通信チャネルを使用して通信を行う第1通信手段と、前記第1の通信装置と前記第2の通信装置とが、多重通信を行って第2の通信チャネルを使用して通信を行う第2通信手段と、前記第1の通信チャネルにおける、前記第1の通信装置から前記第2の通信装置に対する通信の通信状況に応じて、前記第2の通信装置の第2の通信チャネルにおける送信電力を決定する送信電力決定手段と、を備え、前記送信電力決定手段は、前記第2の通信チャネルの通信多重度に基づき前記第2の通信装置の第2の通信チャネルにおける送信電力を決定することを特徴とする。
このようにすることにより、通信装置は、使用している通信チャネルにおける異なる通信多重度に応じて通信装置の送信電力を適切に決定することができる。
また、上記無線通信システムにおいて、前記送信電力決定手段は、前記第2の通信チャネルの通信多重度が高いほど、前記第2の通信装置の第2の通信チャネルにおける送信電力が大きくなるように該送信電力を決定する。
また、上記無線通信システムにおいて、少なくとも前記第2の通信チャネルにおける通信多重度は、空間多重度である、こととしてもよい。
また、本発明に係る基地局装置は、無線通信システムにおいて使用される基地局装置であって、移動局装置と多重通信を行わずに第1の通信チャネルを使用して通信を行う第1通信手段と、前記移動局装置と多重通信を行って第2の通信チャネルを使用して通信を行う第2通信手段と、前記移動局装置の第2の通信チャネルにおける送信電力を決定する送信電力決定手段と、を備え、前記送信電力決定手段は、前記第2の通信チャネルの通信多重度に基づき前記移動局装置の第2の通信チャネルにおける送信電力を決定することを特徴とする。
また、本発明に係る送信電力制御方法は、第1の通信装置と第2の通信装置とが、多重通信を行わずに第1の通信チャネルを使用して通信を行う第1通信ステップと、前記第1の通信装置と前記第2の通信装置とが、多重通信を行って第2の通信チャネルを使用して通信を行う第2通信ステップと、前記第1の通信チャネルにおける、前記第1の通信装置から前記第2の通信装置に対する通信の通信状況に応じて、前記第2の通信装置の第2の通信チャネルにおける送信電力を決定する送信電力決定ステップと、を含み、前記送信電力決定ステップは、前記第2の通信チャネルの通信多重度に基づき前記第2の通信装置の第2の通信チャネルにおける送信電力を決定することを特徴とする。
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
本実施の形態に係る移動体通信システム4は、図1に示すように、複数の移動局装置1、基地局装置2及び通信ネットワーク3と、を含んで構成されている。基地局装置2は、通常通信ネットワーク3及び移動局装置1と通信を行う。
移動局装置1は、図2に示すように、制御部11と、通信部12と、記憶部13と、操作部14と、表示部15とを含んで構成されている。制御部11は、移動局装置1の各部を制御し、通話やデータ通信に関わる処理を実行している。通信部12は、空中線を備え、制御部11から入力される指示に従って、音声信号や通信用パケット等を変調して空中線を介して出力したり、空中線に到来する音声信号や通信用パケット等を受信して復調し、制御部11に出力したり、といった処理を行う。記憶部13は、制御部11のワークメモリとして動作する。また、この記憶部13は、制御部11によって行われる各種処理に関わるプログラムやパラメータを保持している。操作部14は、例えばテンキー等であり、利用者から電話番号や文字列の入力を受けて制御部11に出力している。表示部15は、例えば液晶表示装置を含んで構成されており、制御部11から入力される信号に従って情報を表示出力する。
次に、基地局装置2は、図3に示すように、制御部21と、ネットワークインターフェイス部22と、無線通信部23と、記憶部24とを含んで構成されている。制御部21は、基地局装置2の各部を制御し、通話やデータ通信に関わる処理を実行している。ネット
ワークインターフェイス部22は、通信ネットワーク3と接続されており、通信ネットワーク3からの音声信号や通信用パケット等を受信して制御部21に出力したり、制御部21の指示に従って音声信号や通信用パケット等を通信ネットワーク3に対して送信したりする。無線通信部23は、空中線を備え、移動局装置1からの音声信号や通信用パケット等をそれぞれ受信して復調し、制御部21に出力したり、制御部21から入力される指示に従って、制御部21から入力される音声信号や通信用パケット等を変調して空中線を介して出力したり、といった処理を行う。記憶部24は、制御部21のワークメモリとして動作する。また、この記憶部24は、制御部21によって行われる各種処理に関わるプログラムやパラメータを保持している。
ワークインターフェイス部22は、通信ネットワーク3と接続されており、通信ネットワーク3からの音声信号や通信用パケット等を受信して制御部21に出力したり、制御部21の指示に従って音声信号や通信用パケット等を通信ネットワーク3に対して送信したりする。無線通信部23は、空中線を備え、移動局装置1からの音声信号や通信用パケット等をそれぞれ受信して復調し、制御部21に出力したり、制御部21から入力される指示に従って、制御部21から入力される音声信号や通信用パケット等を変調して空中線を介して出力したり、といった処理を行う。記憶部24は、制御部21のワークメモリとして動作する。また、この記憶部24は、制御部21によって行われる各種処理に関わるプログラムやパラメータを保持している。
基地局装置2の無線通信部23及び制御部21は、機能的には図4に示すように複数の送受信部30、パス制御部32、信号処理部34を含んで構成されている。そして送受信部30にはそれぞれ空中線36が備えられている。これらの複数の空中線36は従来公知のアダプティブアレイアンテナを構成している。ここで、該構成による処理を簡単に説明する。受信においては、各空中線36は空中線に到来する音声信号や通信用パケット等を受信し、各空中線36の受信電波を送受信部30において周波数変換し、パス制御部32に出力する。パス制御部32は各送受信部30からの出力を復調処理及び復号処理を行う信号処理部34にルーチングさせる。信号処理部34では、パス制御部32から入力される受信信号と、参照信号との相関に基づいて受信信号を得る。このようにして複数の空中線36において移動局装置1からの電波を受信することで、フェージングがある場合にも、より正確な受信信号を得ることを可能にしている。
一方、送信においては、信号処理部34は受信信号に基づいて送信相手となる移動局装置1ごとに空中線ごとのアンテナ重みを決定する。該アンテナ重みは各空中線36における該移動局装置1に対して発射される送信信号の送信電力の重みである。そして、送受信部30は該アンテナ重みに基づいて、各空中線36から信号を送信する。このように送信電力に重みをつけることにより、指向性のある電磁波の放射を電気的に可能にしている。
このように、アダプティブアレイアンテナを採用している移動体通信システム4では、移動局装置1と基地局装置2の間で指向性の強い通信を行うことができる。このため、同一周波数かつ同一時刻に基地局装置2と複数の移動局装置1との間における複数の通信を収容することができる。このような場合に、通信は空間多重されているといい、例えばSDMA方式が知られている。
ここで、本発明の背景となる技術について、再度詳細に説明する。
例えばアップリンク(移動局装置1から基地局装置2への通信)では、移動局装置1が基地局装置2から遠ければ基地局装置2で受信する移動局装置1からの電波の受信強度は低く、近ければ該受信強度は高い。そして、基地局装置2と通信を行っている複数の移動局装置1からの電波は互いに干渉し、特に上記受信強度の強い電波によって、同受信強度の弱い電波が干渉を受けることによって基地局装置2における復調に影響が生ずる。このような場合、同一タイムスロット内での多元接続数を減らすことによって復調の精度を上げる必要があり、全体としてのスループットが低下することになる。
これを解決するために基地局装置2で受信される移動局装置1からの電波の受信強度が等しくなるように制御する方法がある。具体的には、例えばBCH(ブロードキャストチャネル)、CCH及びRACHでのオープンループ制御、及びTCH(トラヒックチャネル)で行われるクローズトループ制御によって、それぞれの通信環境に合わせた送信電力制御を行い、復調可能である程度のSINR(信号対干渉雑音比)を得られるよう、送信電力を調整する。そして該方法では、さらにリンクアダプテーションによって適切な変調
クラスを選択することにより通信品質の向上を図っている。
クラスを選択することにより通信品質の向上を図っている。
しかしながら、上記従来方法におけるオープンループ制御はBCH,CCH,RACHを通して行われるのに対し、BCH及びCCHはRACH及びTCHとは異なるキャリアもしくは異なるタイムスロットで処理が行われる。具体的には、BCH及びCCHでは空間多重されないが、RACH及びTCHでは空間多重される場合がある。そして、例えば1つのタイムスロットを3つの通信で使用する空間多重方式を用いる場合には、BCH及びCCHにおけるオープンループ制御により求められた送信電力では、RACH及びTCHの通信環境に適合しない場合がある。つまり、BCH及びCCHと、RACH及びTCHとでは、空間多重度が異なるため、タイムスロットに内在するノイズフロアである雑音量の値が異なっている。一般には空間多重度が高いほど同一タイムスロットに空間多重されている移動局装置1からの干渉波の影響でノイズフロアは大きくなる。このため、BCH及びCCHにおけるオープンループ制御により決定される送信電力では、基地局装置2での受信強度が小さすぎて復調できない場合がある。
本発明では、上記空間多重度に代表される通信多重度を、オープンループ制御において送信電力を決定する際のパラメータのひとつとすることにより、複数の通信チャネルの異なる通信多重度に応じて通信装置の送信電力を適切に決定することを実現している。この、通信多重度をオープンループ制御において送信電力を決定する際のパラメータのひとつとするための具体的な構成を以下に示す。
移動体通信システム4において基地局装置2と移動局装置1が通信を始める場合には、図5に示すようなシーケンスで通信の確立を行う。まず移動局装置1は、基地局装置2から報知されるBCHを受信し、通信相手となる基地局装置2の決定及び同期の確認等の処理を行う。そして、通信相手と決定した基地局装置2に対し、CCHを利用して、送信電力の決定、同期の確立、及びチャネルの決定を行う。CCHにおける移動局装置1から基地局装置2に送信される信号はコンフィギュレーションリクエスト(CR)、基地局装置2から移動局装置1に送信される信号はコンフィギュレーションメッセージ(CM)と呼ばれる。この際に行われる送信電力の決定は移動局装置1におけるBCH若しくはCMの受信強度に応じて移動局装置1において決定される。すなわち、基地局装置2からの送信電力は一定なので、BCH若しくはCMの受信強度により移動局装置1は自らがどれだけの送信電力で電波を送信すれば基地局装置2に到達しうるのかを判断することができる。この送信電力制御の処理はオープンループ制御と呼ばれる。
そして、RACHを用いて呼登録、チャネル割当等の処理を行う。すなわち、呼処理を開始するための処理を行う。RACHにおける移動局装置1から基地局装置2に送信される信号はリクエストアクセス(RA)、基地局装置2から移動局装置1に送信される信号はアクセスアサインメント(AA)と呼ばれる。RACHでの処理が終了すると呼が確立するので、データチャネルでの通信が開始される(不図示)。なお、データチャネルでの呼処理が開始されると、通信相手となる装置における受信状況を受信することにより送信電力制御を行うことができる。この送信電力制御の処理はクローズトループ制御と呼ばれる。ここで、BCH、CCH及びRACHを含む制御を行う論理チャネルは制御チャネルと呼ばれる。また、データチャネルを含む論理チャネルはトラヒックチャネルと呼ばれる。
ここで、上述したように、BCH及びCCHに代表される第1の通信チャネルと、RACHに代表される第2の通信チャネルとでは異なる物理チャネルを使用して通信が行われる。すなわち、第1の通信チャネルでは、基地局装置2は移動局装置1の場所を知らないため空間多重を行うことができないのに対し、第2の通信チャネルでは基地局装置2は移動局装置1が送信する電波に基づいてアンテナ重みを決定することが出来るので、空間多
重が行われる。すなわち、第1の通信チャネルと第2の通信チャネルとでは、通信多重度が異なっている。ここで、第2の通信チャネルは第1の通信チャネルの後に使用が開始され、第2の通信チャネルにおける移動局装置1の初期送信電力は第1の通信チャネルにおけるオープンループ制御で決定された送信電力となる。しかしながら、第1の通信チャネルと異なり、第2の通信チャネルでは通信が多重されているので、多重相手となっている他の移動局装置1が使用する電波からの干渉を受ける。このため、干渉の度合によっては送信電力を上げなくては特に第2の通信チャネルにおける信号が基地局装置2で復調又は復号できないこととなる。すなわち、第1の通信チャネルにおける通信状況に応じて送信電力を決定するオープンループ制御では、第2の通信チャネルにおける通信状況が分からないことに加え、移動局装置1では基地局装置2での干渉の状況も分からないため、移動局装置1では適切な送信電力制御ができず、基地局装置2で受信信号が復調又は復号できない場合が生じる。
重が行われる。すなわち、第1の通信チャネルと第2の通信チャネルとでは、通信多重度が異なっている。ここで、第2の通信チャネルは第1の通信チャネルの後に使用が開始され、第2の通信チャネルにおける移動局装置1の初期送信電力は第1の通信チャネルにおけるオープンループ制御で決定された送信電力となる。しかしながら、第1の通信チャネルと異なり、第2の通信チャネルでは通信が多重されているので、多重相手となっている他の移動局装置1が使用する電波からの干渉を受ける。このため、干渉の度合によっては送信電力を上げなくては特に第2の通信チャネルにおける信号が基地局装置2で復調又は復号できないこととなる。すなわち、第1の通信チャネルにおける通信状況に応じて送信電力を決定するオープンループ制御では、第2の通信チャネルにおける通信状況が分からないことに加え、移動局装置1では基地局装置2での干渉の状況も分からないため、移動局装置1では適切な送信電力制御ができず、基地局装置2で受信信号が復調又は復号できない場合が生じる。
そこで本実施の形態では、基地局装置2における通信多重度に応じて移動局装置1の送信電力を決定することを可能にする構成としている。具体的な移動体通信システム4の機能ブロック図を図6に示す。
本実施の形態における移動局装置1は、機能的には、受信部60、送信電力制御部62及び送信部64を含んで構成されている。また、基地局装置2は、機能的には、受信部50、制御部52、通信多重度取得部54、送信電力決定部56及び送信部58を含んで構成されている。
受信部50は、移動局装置1からの電波を受信する。そして、制御部52に出力する。そして制御部52は、次に第2の通信チャネルでの通信が行われる場合には、例えば空間多重においてはアンテナ重みを計算すること等の通信多重を行うための処理を行う。そして、通信多重度取得部54は、制御部52により第2の通信チャネルにおいて多重される移動局装置1の数、すなわち通信多重度を取得する。そして、該通信多重度を送信電力決定部56に出力し、送信電力決定部56は該通信多重度に基づいて移動局装置1の送信電力の変更量を決定する。なお、第2の通信チャネルの通信多重度が高いほど上記干渉も通常多くなるため、第2の通信チャネルの通信多重度が高いほど移動局装置1の送信電力が大きくなるよう、上記変更量を決定することとしてもよい。
なお、該送信電力の変更量はクローズトループ制御による処理が始まれば必要なくなるので、移動局装置1の送信電力を上げる場合においても、他の移動局装置1の送信電力が本処理によって同時に上げられる場合はほとんどないと考えられる。このため、本処理において送信電力を上げることにより干渉が大きくなることによる呼処理への影響は小さいと考えられる。
そして、送信電力決定部56は、送信部58に対して移動局装置1の送信電力の上記変更量を出力し、送信部58は、該移動局装置1に対し、該変更量を送信する。
移動局装置1は受信部60において該変更量を受信し、送信電力制御部62に対し出力する。送信電力制御部62は、入力される該変更量をオープンループ制御によって決定される第2の通信チャネルにおける送信電力の基礎データに加算することにより送信電力を変更して決定し、該送信電力を送信部64に出力する。そして送信部64は、入力される該送信電力で、第2の通信チャネルにおける送信を行う。
なお送信電力決定部56は、上記処理のように第2の通信チャネルにおける通信多重度に応じて上記変更量を決定することに加え、第1の通信チャネルにおける通信多重度にも応じて決定することとしてもよい。すなわち、上記例においては第1の通信チャネルでは
通信多重していないこととしているが、当然第1の通信チャネルにおいて通信多重が行われる場合もある。このような場合には、より適切に第1の通信チャネルと第2の通信チャネルとの通信多重による干渉の相違を反映するため、第1の通信チャネルにおける通信多重度と第2の通信チャネルにおける通信多重度との差や比などに応じて第2の通信チャネルにおける移動局装置1の送信電力を決定することが望ましい。
通信多重していないこととしているが、当然第1の通信チャネルにおいて通信多重が行われる場合もある。このような場合には、より適切に第1の通信チャネルと第2の通信チャネルとの通信多重による干渉の相違を反映するため、第1の通信チャネルにおける通信多重度と第2の通信チャネルにおける通信多重度との差や比などに応じて第2の通信チャネルにおける移動局装置1の送信電力を決定することが望ましい。
以上の処理を、フロー図を参照しながらより詳細に説明する。
図7は、本実施の形態における基地局装置2の処理の詳細なフロー図である。なお、同図では最大通信多重度を3としている。もちろん実際には様々な通信多重度に適用することができる。まず、基地局装置2はBCHを送信する(S100)。そして、移動局装置1では下り伝送損失が計算される(S100)。この下り伝送損失は移動局装置1におけるオープンループ制御にも用いられる。すなわち、下り伝送損失を通信状況として用い、該通信状況に応じて移動局装置1の送信電力又は送信電力の基礎データを決定することができる。次に、CCHにおいてCRを受信する(S102)。このとき該CRに含まれる下り伝送損失情報に基づいて、基地局装置2の送信電力を補正するための補正値を計算する(S102)。該補正は、オープンループ制御で基地局装置2の送信電力を決定するための処理である。
そして、RACHにおいて使用される物理チャネルですでに通信しているユーザの数が1か否かを判断する(S104)。該ユーザの数はすなわち通信多重度である。そして該ユーザの数が1である場合には、K1の値を決定する(S106)。ユーザの数が1でない場合には、RACHにおいて使用される物理チャネルですでに通信しているユーザの数が2か否かを判断する(S108)。ユーザの数が2である場合には、K2の値を決定する(S110)。ここで、K1は通信多重度1の場合に移動局装置1がRAを送信する際の送信電力の変更量であり、K2は通信多重度2の場合に移動局装置1がRAを送信する際の送信電力の変更量である。すなわち、基地局装置2における通信多重度に応じて移動局装置1の送信電力の変更量を決定している。そして、CCHにおいてCMを送信する(S112)。このとき、該CMにK1及びK2を含めて送信することができる。このようにして、移動局装置1に送信電力の変更量を通知している。なお、通信多重度に応じて必要となるK1又はK2のいずれか一方のみを送信することとしてもよい。さらに、該変更量を示す情報を送信し、移動局装置1は該変更量を示す情報に基づいて、例えば記憶部13に記憶される変更量を読み出すことにより、変更量を取得することとしてもよい。
そして、移動局装置1では、該取得する変更量と、移動局装置におけるCMの受信電力に応じてオープンループ制御により決定される該移動局装置のRACHにおける送信電力の基礎データと、に基づいてRAの送信電力を決定し、該送信電力でRAを送信する。すなわち、移動局装置1では、該取得する変更量を移動局装置におけるCMの受信電力に応じてオープンループ制御により決定される該移動局装置のRACHにおける送信電力の基礎データに加算することにより、RAの送信電力を決定することができる。そして基地局装置2はRACHで該RAを受信し、再度該RAに含まれる下り伝送損失情報に基づいて、基地局装置2の送信電力を補正するための補正値を計算する(S114)。そして、該補正後の送信電力でRACHにおいてAAを送信する(S116)。
より具体的には、移動局装置1の送信電力は、以下の式によって決定することができる。以下の式ではP’は基礎データであり、Pは移動局装置1の送信電力である。式(1)は多重度1の場合、式(2)は多重度2の場合、式(3)は多重度3の場合を表している。すなわち移動局装置1の送信電力制御部62は、通信多重度に対応付けられて基地局装置2の送信電力決定部56にて決定される変更量を、基礎データに加算している。なお、該変更量は通信多重度に対応付けて記憶されており通信多重度に応じて該記憶される通信
多重度を読み出すことにより決定されることもできるし、通信多重度の関数として該関数が記憶され、通信多重度に該関数を適用して算出されることにより決定されることもできる。
多重度を読み出すことにより決定されることもできるし、通信多重度の関数として該関数が記憶され、通信多重度に該関数を適用して算出されることにより決定されることもできる。
P=P’ ・・・(1)
P=P’+K1 ・・・(2)
P=P’+K2 ・・・(3)
以上のようにして、空間多重数に応じて移動局装置1の送信電力を適切に決定することができる。特に第2の通信チャネルにおける移動局装置1の送信電力を適切に決定できることにより、基地局装置2において第2の通信チャネルにおける受信を確実に行うことが可能となる。また、時間分割データの送受信を行う際の送信電力を制御し、適切な変調クラスを採用することにより基地局装置2と移動局装置1との間の通信の通信品質を上げることができる送信電力制御及びリンクアダプテーションにおいて、オープンループ制御からクローズトループ制御への遷移を円滑に行うことができる。また、TCHが切断された後の再接続が円滑になるので、通信のスループットも改善される。
P=P’+K1 ・・・(2)
P=P’+K2 ・・・(3)
以上のようにして、空間多重数に応じて移動局装置1の送信電力を適切に決定することができる。特に第2の通信チャネルにおける移動局装置1の送信電力を適切に決定できることにより、基地局装置2において第2の通信チャネルにおける受信を確実に行うことが可能となる。また、時間分割データの送受信を行う際の送信電力を制御し、適切な変調クラスを採用することにより基地局装置2と移動局装置1との間の通信の通信品質を上げることができる送信電力制御及びリンクアダプテーションにおいて、オープンループ制御からクローズトループ制御への遷移を円滑に行うことができる。また、TCHが切断された後の再接続が円滑になるので、通信のスループットも改善される。
1 移動局装置、2 基地局装置、3 通信ネットワーク、4 移動体通信システム、11,21,52 制御部、12 通信部、13,24 記憶部、14 操作部、15 表示部、22 ネットワークインターフェイス部、23 無線通信部、30 送受信部、32 パス制御部、34 信号処理部、36 空中線、50,60 受信部、54 通信多重度取得部、56 送信電力決定部、58,64 送信部、62 送信電力制御部
Claims (5)
- 複数の通信装置を含む無線通信システムにおいて、
第1の通信装置と第2の通信装置とが、多重通信を行わずに第1の通信チャネルを使用して通信を行う第1通信手段と、
前記第1の通信装置と前記第2の通信装置とが、多重通信を行って第2の通信チャネルを使用して通信を行う第2通信手段と、
前記第1の通信チャネルにおける、前記第1の通信装置から前記第2の通信装置に対する通信の通信状況に応じて、前記第2の通信装置の第2の通信チャネルにおける送信電力を決定する送信電力決定手段と、
を備え、
前記送信電力決定手段は、前記第2の通信チャネルの通信多重度に基づき
前記第2の通信装置の第2の通信チャネルにおける送信電力を決定する
ことを特徴とする無線通信システム。 - 請求項1に記載の無線通信システムにおいて、
前記送信電力決定手段は、前記第2の通信チャネルの通信多重度が高いほど、前記第2の通信装置の第2の通信チャネルにおける送信電力が大きくなるように該送信電力を決定する、
ことを特徴とする無線通信システム。 - 請求項1または2のいずれかに記載の無線通信システムにおいて、
前記第2の通信チャネルにおける通信多重度は、空間多重度である、
ことを特徴とする無線通信システム。 - 無線通信システムにおいて使用される基地局装置であって、
移動局装置と多重通信を行わずに第1の通信チャネルを使用して通信を行う第1通信手段と、
前記移動局装置と多重通信を行って第2の通信チャネルを使用して通信を行う第2通信手段と、
前記移動局装置の第2の通信チャネルにおける送信電力を決定する送信電力決定手段と、
を備え、
前記送信電力決定手段は、前記第2の通信チャネルの通信多重度に基づき
前記移動局装置の第2の通信チャネルにおける送信電力を決定する
ことを特徴とする基地局装置。 - 第1の通信装置と第2の通信装置とが、多重通信を行わずに第1の通信チャネルを使用して通信を行う第1通信ステップと、
前記第1の通信装置と前記第2の通信装置とが、多重通信を行って第2の通信チャネルを使用して通信を行う第2通信ステップと、
前記第1の通信チャネルにおける、前記第1の通信装置から前記第2の通信装置に対する通信の通信状況に応じて、前記第2の通信装置の第2の通信チャネルにおける送信電力を決定する送信電力決定ステップと、
を含み、
前記送信電力決定ステップは、前記第2の通信チャネルの通信多重度に基づき
前記第2の通信装置の第2の通信チャネルにおける送信電力を決定する
ことを特徴とする送信電力制御方法。
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-
2008
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Patent Citations (2)
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