JP2009089276A - コンテンツ配信装置、コンテンツ配信方法、制御プログラム、および該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

コンテンツ配信装置、コンテンツ配信方法、制御プログラム、および該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】コンテンツを意図しない相手に配信してしまう危険性を低減させる。
【解決手段】本発明の携帯電話機1は、複数の通信ネットワークの何れか1つに接続して通信を行うためのWLANモジュール2と、WLANモジュール2を用いてコンテンツの配信を行うDMSプロトコル処理部4とを備えており、WLANモジュール2が接続している通信ネットワークを識別する接続先識別部11と、接続先識別部11の識別結果に基づいて、DMSプロトコル処理部4を有効または無効にする通信制御部12とを備えているので、携帯電話機1の消費電力を低く抑えることができると共に、ユーザの意図しない通信ネットワークにコンテンツを配信してしまうことを防ぐことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信ネットワークを介してコンテンツを配信することができるコンテンツ配信装置、コンテンツ配信方法、制御プログラム、および該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
DLNA(Digital Living Network Alliance)では、映像、写真、音楽といったデジタルコンテンツを、ネットワークを介して共有するためのガイドラインを定めている。DLNAにおいては、コンテンツを再生する機器はDMP(Digital Media Player)と呼ばれ、保存しているコンテンツを公開・配信する機器はDMS(Digital Media Server)と呼ばれている。
DLNAは、ホームネットワーク内などローカルなネットワーク内でのコンテンツ共有を実現するために、ネットワーク上に存在するDMSを探すための仕組みや、DMPとDMSとの間でコンテンツの検索を行う仕組みや、DMSからDMPに対してコンテンツを配信するための仕組みを定めている。なお、各機器のネットワークへの接続には、一般的に有線LAN(Local Area Network)や無線LANが使用されている。
DMS機能を持つホームサーバに保存された映像コンテンツを、DMP機能を持つTVやPC(Personal Computer)から視聴することは既に実用化されている。今後、携帯電話機にDMS機能が実装されれば、DLNAの仕組みを用いることにより、携帯電話機内に保存された写真や映像ファイルを家庭内のTVやPCで閲覧することができるようになる。
ここで、従来、携帯電話機内に保存された写真や映像ファイルなどのコンテンツをTVやPCで閲覧するためには、コンテンツをSD(Secure Digital)メモリカード等に保存して、それをTVやPC側のSDスロットに差し込むといった操作が必要であった。これに対し、上記のようにDMS機能を携帯電話機に搭載した場合には、これらの操作が不要になるので利便性の向上が期待される。
しかしながら、携帯電話機のようにバッテリで駆動する端末にDMS機能を実装した場合には、常にDMS機能を動作させることによる消費電力への影響が懸念される。すなわち、DMS機能を有効にしている状態においては、携帯電話機は常にDMP側の要求を待ち受け、DMP機器からコンテンツの配信要求等を受信した場合には、随時に応答を返す必要がある。また、携帯電話機は、一定時間間隔ごとに、DMSとしての携帯電話機の情報(サーバ情報)をネットワークに通知する必要もある。
以上のように、DMS機能を実装することにより、携帯電話機の消費電力は大きくなってしまう。また、DMS機能は、携帯電話機のユーザが意識することなく利用される機能でもある。したがって、ユーザが知らない間にバッテリを消費してしまうこともあり得る。
携帯端末のバッテリの消耗に対応するための従来技術として、下記の特許文献1が挙げられる。下記の特許文献1に記載のポータブルデジタルコンテンツサーバは、バッテリの電力により駆動するものであり、デジタルコンテンツを再生することができる。また、ネットワークプレーヤからのデータ送信要求に対し、要求のあったデジタルコンテンツのデータをネットワークプレーヤへストリーム配信することができる。すなわち、特許文献1に記載のポータブルデジタルコンテンツサーバは、デジタルコンテンツの再生が可能なDMS機器である。
また、特許文献1に記載のポータブルデジタルコンテンツサーバは、デジタルコンテンツの再生が可能である最小の電力残量を第1所定値に設定し、第1所定値よりより大きい値を第2所定値に設定している。そして、バッテリの電力残量が第2所定値以上である場合に限り、ポータブルデジタルコンテンツサーバがネットワークに接続することができるようにしている。上記の構成によれば、バッテリ残量が閾値を下回ればサーバの接続を禁止するため、単体でのコンテンツ再生機能が使えなくなることを防止することができる。
特開2007−95032号公報(2007年4月12日公開) 特開2003−283500号公報(2003年10月3日公開)
しかしながら、上記特許文献1に開示されている技術では、バッテリの残量が閾値を下回るまでは、節電の制御がなされないため、それまでのバッテリ残量の低下を食い止めることができない。また、いったん閾値を下回ってしまうとDMS機能を利用することができなくなるため、DMS機器としての利便性が損なわれてしまう。
また、携帯電話機に代表される携帯端末は、移動して使用されることを想定した機器である。ここで、近年では、無線LANの急速な普及により、例えばホットスポットのような無線LANアクセスポイントが様々な場所に設置されるようになっている。
したがって、外出先に携帯端末を持ち出した場合には、ユーザが意識しているか否かに関わらず、さまざまな無線LANアクセスポイントを介して無線LANネットワークに接続されることが考えられる。ここで、DMS機能が有効である場合には、同じホットスポットを利用している他のユーザにプライベートなコンテンツデータを公開することになってしまい、セキュリティ面で問題となる。
また、上記の特許文献2には、ネットワーク接続された機器の節電をするための技術が開示されている。具体的には、特許文献2に記載の電源コントロール方法は、ネットワーク機器の電源がオフ状態のときにはネットワークデバイスにのみ通電を行い、電源起動パケットを使用してネットワーク機器の電源コントロールを行うことを目的としており、そのためのネットワーク機器のリストを構成している。
特許文献2に開示された電源コントロール方法によると、通常はネットワーク機器を電源オフ状態としておき、必要なときに電源起動パケットを使用して電源をオン状態としている。これにより、常に電源がオンの状態となることがないので、省電力化が実現できる。
しかしながら、特許文献2に記載の技術では、サーバ側の機器だけでなく、クライアント側の機器にも電源起動パケットによる制御を追加実装する必要が出てくる。また、特許文献2に記載の技術では、ユーザの意図しない通信ネットワークに対してコンテンツを公開してしまうという問題を解決することができない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザの意図しない通信ネットワークに対してコンテンツを公開してしまうことのないコンテンツ配信装置、コンテンツ配信方法、制御プログラム、および該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することにある。
本発明に係るコンテンツ配信装置は、上記の課題を解決するために、複数の通信ネットワークの何れか1つに接続して通信を行うための通信部と、該通信部を用いてコンテンツの配信を行う配信処理手段とを備えているコンテンツ配信装置であって、上記通信部が接続している通信ネットワークを識別する接続先識別手段と、上記接続先識別手段の識別結果に基づいて、上記配信処理手段を有効または無効にする通信制御手段とを備えていることを特徴としている。
また、本発明に係るコンテンツ配信方法は、上記の課題を解決するために、複数の通信ネットワークの何れか1つに接続して通信を行うための通信部と、該通信部を用いてコンテンツの配信を行う配信処理手段とを備えているコンテンツ配信装置のコンテンツ配信方法であって、上記通信部が接続している通信ネットワークを識別する接続先識別ステップと、上記接続先識別手段の識別結果に基づいて、上記配信処理手段を有効または無効にする通信制御ステップとを含むことを特徴としている。
上記の構成によれば、コンテンツ配信装置が通信部を介して接続している通信ネットワークに応じて上記配信処理手段が有効または無効になる。したがって、コンテンツ配信装置のユーザの意図しない通信ネットワークに対してコンテンツを配信してしまうことを防ぐことができると共に、コンテンツの配信を行ってもよい通信ネットワークに対してのみコンテンツを配信することが可能になる。
また、上記の構成によれば、ユーザが何ら操作を行わなくとも、接続先の通信ネットワークに応じて自動的に配信処理手段が有効または無効となるので、ユーザの利便性が高い。さらに、上記の構成によれば、ユーザの意図しない通信ネットワークに接続している場合には、配信処理手段が有効にされないので、コンテンツ配信装置の消費電力を低く抑えることができる。
なお、通信ネットワークの識別方法は、特に限定されないが、例えば通信ネットワークに接続するアクセスポイントのSSID(Service Set Identifier)やBSSID(Basic Service Set Identifier)、MAC(Media Access Control)アドレス等を用いることで通信ネットワークを識別することができる。
また、通信ネットワークに接続するために使用する接続設定情報を用いて、通信ネットワークを識別することもできる。例えば、通信ネットワークに接続するために使用するIP(Internet Protocol)アドレス等のアドレス設定、DNS(Domain Name System)設定、チャンネル設定、及びセキュリティ設定の少なくとも1つを用いることによっても、通信ネットワークを識別することができる。
また、上記コンテンツ配信装置は、上記複数の通信ネットワークのそれぞれに接続するための接続設定情報と、上記複数の通信ネットワークのそれぞれに対するコンテンツの配信の可否を示す配信可否情報とを格納する記憶部を備え、上記接続先識別手段は、上記通信部が接続の際に用いた上記接続設定情報に基づいて上記通信部が接続している通信ネットワークを識別し、上記通信制御手段は、上記接続先識別手段が識別した通信ネットワークに対応付けられた配信可否情報に基づいて、上記配信処理手段を有効または無効にすることが好ましい。
上記の構成によれば、記憶部に接続設定情報が格納されており、この接続設定情報を用いて複数の通信ネットワークのそれぞれに対する接続が行われるので、何れの接続設定情報を用いて接続がなされたかによって、接続中の通信ネットワークを識別することができる。
また、上記の構成によれば、複数の通信ネットワークのそれぞれには、配信可否情報が対応付けられている。これにより、通信制御手段は、該配信可否情報に基づいて、上記配信処理手段を有効にするか、無効にするかを決定することができる。
したがって、ユーザがコンテンツを配信したくない通信ネットワークには、コンテンツの配信が否であることを示す配信可否情報を対応付けておき、ユーザがコンテンツを配信してもよいと判断している通信ネットワークには、コンテンツの配信が可であることを示す配信可否情報を対応付けておくことにより、ユーザの意図しない通信ネットワークに対してコンテンツを配信してしまうことを防ぐことができる。
また、上記コンテンツ配信装置は、所定の入力操作を取得する入力部を備え、上記配信可否情報には、所定の入力操作を条件にコンテンツの配信を可とすることを示すものが含まれており、上記通信制御手段は、上記接続先識別手段が識別した通信ネットワークに対応付けられた配信可否情報が上記所定の入力操作を条件にコンテンツの配信を可とすることを示している場合には、ユーザにコンテンツ配信の可否を問い合わせる可否問合せ情報を表示装置に表示させ、上記入力部への上記所定の入力操作を確認した場合には上記配信処理手段を有効にすることが好ましい。
上記の構成によれば、接続中の通信ネットワークに対応付けられた配信可否情報が所定の入力操作を条件にコンテンツの配信を可とすることを示している場合には、可否問合せ情報が表示装置に表示される。ユーザは、可否問合せ情報が表示されることにより、コンテンツの配信を可とするか否とするかを選択することができる。すなわち、ユーザは、可否問合せ情報が表示された場合に、入力部への所定の入力操作を行うことにより、配信処理手段を有効にして、コンテンツの配信を可とすることができる。
したがって、ユーザの意向を反映してコンテンツの配信の可否を制御することが可能になる。
また、上記通信手段は、上記通信部が接続している通信ネットワークのセキュリティ設定に応じて上記配信処理手段を有効または無効にすることが好ましい。
上記の構成によれば、予め指定したセキュリティ設定の通信ネットワークにのみコンテンツの配信を行うことが可能になる。したがって、セキュリティ設定の脆弱な通信ネットワークやセキュリティ設定がなされていない通信ネットワーク等のセキュリティ上問題のある通信ネットワークにコンテンツを公開してしまうことを防ぐことができる。
また、上記コンテンツ配信装置は、現在位置を示す現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段を備え、上記接続先識別手段は、上記現在位置情報に基づいて上記通信部が接続している通信ネットワークを識別することが好ましい。
上記の構成によれば、予め指定した場所でのみコンテンツの配信を行うことが可能になる。したがって、コンテンツ配信装置のユーザが意図しない場所にてコンテンツを公開してしまうことを防ぐことができる。
また、上記コンテンツ配信装置は、上記通信部が接続している通信ネットワークの通信状態を示す指標である通信状態情報を取得する通信状態情報取得手段を備え、上記通信制御手段は、上記通信部が接続している通信ネットワークの通信状態が所定の状態よりも悪いことを示す通信状態情報が取得された場合には上記配信処理手段を無効にすることが好ましい。
上記の構成によれば、接続している通信ネットワークの通信状態が所定の状態よりも悪い場合に、コンテンツの配信が行われなくなる。したがって、通信状態が悪いためにコンテンツの配信中に接続が途切れたり、コンテンツの転送時間が極めて長くなってしまったりすることを防ぐことができる。
また、上記通信制御手段は、上記配信処理手段を有効にした後、連続する一定時間、コンテンツの配信要求が確認されない場合には、上記配信処理手段を無効にすることが好ましい。
上記の構成によれば、連続する一定時間コンテンツの配信要求がない場合に、配信処理手段が無効にされる。したがって、コンテンツ配信装置の電力消費を抑えることができる。
また、上記通信制御手段は、予め定めたアプリケーションが動作中の場合に、上記配信処理手段を無効にすることが好ましい。
近年、電子機器は、多機能化が進んでおり、その機器の本来の機能に加えて、様々な付加機能を備えているものが多く出回っている。本発明のコンテンツ配信装置においても、本来の機能であるコンテンツ配信機能に加えて、他の様々な機能を搭載することができる。しかしながら、複数の機能を搭載した場合には、機能同士の処理がバッティングすることにより、処理の遅延が生じる可能性がある。特に、コンテンツ配信装置では、データ容量の比較的大きい動画ファイル等を配信することも多いので、他の機能に与える影響は大きい。
上記の構成によれば、予め定めたアプリケーションの動作中にコンテンツの配信の配信が行われることがない。したがって、コンテンツの配信処理によって、アプリケーションの動作が妨げられて処理が遅くなるといった問題の発生を防ぐことができる。
なお、上記コンテンツ配信装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記の各手段として動作させることにより、上記コンテンツ配信装置をコンピュータにて実現させるプログラム、及びそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明の範疇に入る。
以上のように、本発明に係るコンテンツ配信装置は、通信部が接続している通信ネットワークを識別する接続先識別手段と、上記接続先識別手段の識別結果に基づいて、上記配信処理手段を有効または無効にする通信制御手段とを備えている構成である。
また、本発明に係るコンテンツ配信方法は、以上のように、通信部が接続している通信ネットワークを識別する接続先識別ステップと、上記接続先識別手段の識別結果に基づいて、上記配信処理手段を有効または無効にする通信制御ステップとを含む構成である。
したがって、ユーザの意図しない通信ネットワークに対してコンテンツを配信してしまうことを防ぐことができると共に、コンテンツの配信を行ってもよい通信ネットワークに対してのみコンテンツを配信することが可能になるという効果を奏する。また、ユーザの意図しない通信ネットワークに接続している場合には、配信処理手段が有効にされないので、コンテンツ配信装置の消費電力を低く抑えることができる。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図1から図5に基づいて説明すると以下の通りである。
〔携帯電話機の構成〕
まず、本実施形態の携帯電話機の構成について図1に基づいて説明する。図1は、携帯電話機(コンテンツ配信装置)1の要部構成を示すブロック図である。図示のように、携帯電話機1は、WLANモジュール(通信部)2、WLANデータ送受信部3、DMSプロトコル処理部(配信処理手段)4、WLAN状態取得部5、WLAN接続部6、表示部(表示装置)7、入力部8、携帯電話網接続I/F9、制御部10、カメラ13、補助記憶部14、主記憶部18、および位置情報取得部(現在位置情報取得手段)19を備えている。
WLANモジュール2は、携帯電話機1が無線LANネットワークに接続して通信を行うために必要な各種処理を行う。具体的には、WLANモジュール2は、無線の変復調やベースバンド処理等を行う。また、WLANデータ送受信部3は、携帯電話機1と無線LANネットワークとのデータ送受信の制御を行う。
DMSプロトコル処理部4は、携帯電話機1がDMS機器として機能するために必要な各種処理を行う。具体的には、DMSプロトコル処理部4は、DLNAガイドラインに準拠して、DMP機能を有する端末とメッセージ交換を行うためのプロトコル処理を行う。
WLAN状態取得部5は、WLANモジュール2の接続先ネットワークの状態を取得する。具体的には、WLAN状態取得部5は、無線LANの受信レベル(RSSI、Received Signal Strength Indicator)や接続、切断といった状態変化イベントの取得を行う。
WLAN接続部6は、無線LANネットワークへの接続、および無線LANネットワークとの接続を切断する制御を行う。具体的には、WLAN接続部6は、WLANモジュール2に、接続先を指定して接続要求を送信することで上記指定した無線LANネットワークへの接続を実行させる。また、WLANモジュール2に接続切断要求を送信することで無線LANネットワークへの接続を切断させる。
表示部7は、制御部10の指示に従って静止画像や動画像、テキストデータ等を表示する装置である。表示部7としては、例えばLC(liquid Crystal)表示装置やEL(Electro Luminescence)表示装置等を好適に適用することができる。
入力部8は、携帯電話機1の操作を行うためのものであり、表示部7に表示された項目を選択するための選択キーや選択した項目を決定する決定キー、数字や文字を入力するキー等を含む入力キー群で構成されている。入力部8は、入力キーへの入力を入力信号として制御部10に送り、これを受けた制御部10が入力信号に応じた動作を行うようになっている。これにより、携帯電話機1は、ユーザの入力操作に応じた動作を行うことになる。
携帯電話網接続I/F9は、携帯電話機1が携帯電話網に接続して通信を行うためのインターフェイスである。すなわち、携帯電話機1は、携帯電話網接続I/F9を介して音声通話やパケット通信を行うことができるようになっている。携帯電話網接続I/F9の接続先となる携帯電話網は特に限定されず、接続先の携帯電話網に合わせて携帯電話網接続I/F9の構成も適宜変更することができる。携帯電話網接続I/F9としては、例えばW−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)方式やCDMA2000(Code Division Multiple Access)方式で携帯電話網に接続するものを用いることができる。
制御部10は、携帯電話機1の動作を統括して制御するものである。本実施形態では、制御部10は、補助記憶部14から主記憶部18に読み出されたプログラムに基づいて、携帯電話機1の各部における処理を制御することを想定している。また、制御部10は、図示のように、接続先識別部(接続先識別手段)11および通信制御部(通信制御手段)12を備えている。なお、制御部10、接続先識別部11、および通信制御部12は、ハードウェアロジックによって構成してもよい。
接続先識別部11は、携帯電話機1が無線LAN接続しているネットワークがどのようなネットワークであるかを識別し、識別結果を通信制御部12に送る。そして、通信制御部12は、受け取った識別結果に基づいて携帯電話機1が無線LAN接続しているネットワークへのコンテンツ公開の可否を制御する。接続先識別部11および通信制御部12の詳細については後述する。
カメラ13は、撮影を行うための装置であり、図示しないレンズを介して受光素子に取り込んだ光信号に基づいて画像データを生成する。カメラが生成した画像データは、静止画像データまたは動画像データとして、必要に応じて補助記憶部14に記録される。
補助記憶部14は、携帯電話機1が使用する各種データを記録する記録装置である。補助記憶部としては、例えばフラッシュROM(Read Only Memory)等のような公知の記録装置を適宜使用することができる。図示のように、補助記憶部14には、WLAN接続プロファイル15、コンテンツ保存領域16、およびプログラム保存領域17が含まれている。
WLAN接続プロファイル15は、携帯電話機1の無線LAN接続先候補となるネットワーク、すなわち接続候補ネットワークを示すデータであり、各接続候補ネットワークに接続する際に使用する各種設定データ(接続設定情報)、すなわち接続プロファイルを含む。つまり、携帯電話機1は、WLAN接続プロファイル15に示されているネットワークのみを無線LAN接続の対象としており、WLAN接続プロファイル15に含まれる接続プロファイルを用いて接続候補ネットワークに接続するようになっている。WLAN接続プロファイル15の詳細については後述する。
コンテンツ保存領域16には、静止画ファイルや動画ファイル等のDMS機能により公開の対象となるデータが格納されている。携帯電話機1のユーザは、例えばカメラ13で撮影した画像データをコンテンツ保存領域16に格納することにより、該画像データをDMS機能により公開することができる。
プログラム保存領域17には、携帯電話機1が動作するために必要なプログラムが格納されている。すなわち、携帯電話機1では、制御部10、接続先識別部11、および通信制御部12が、プログラム保存領域17に格納されているプログラムを主記憶部18に読み出して実行することで上記のような機能が実現されるようになっている。
主記憶部18は、制御部10による情報処理が行われる際の作業メモリとして機能する。主記憶部18としては、例えばRAM(Random Access Memory)を適用することができる。
位置情報取得部19は、携帯電話機1の現在位置を取得するものである。位置情報取得部19は、例えばGPS(Global Positioning System)等にて実現することができる。
〔WLAN接続プロファイルの構成〕
続いて、WLAN接続プロファイル15の詳細について、図2に基づいて説明する。図2は、WLAN接続プロファイル15の一例を示す図である。図示のように、WLAN接続プロファイル15は、ID欄21、プロファイル名欄22、SSID欄23、IPアドレス設定欄24、DNS設定欄25、チャンネル設定欄26、セキュリティ設定欄27、および種別欄28を含む構成である。
ID欄21には、接続候補ネットワークのそれぞれを識別するためのIDが格納されている。すなわち、図示の例では、ID1〜ID5までの5つのネットワークが携帯電話機1の接続候補となっている。また、IDは、接続の優先順位を示している。ここでは、IDの番号が小さい順に接続が試みられることを想定している。
プロファイル名欄22には、各接続候補ネットワークの名称が格納されている。この名称は、携帯電話機1のユーザが入力部8を介して適宜設定・変更することができるようになっている。
SSID欄23には、各接続候補ネットワークへのアクセスポイントの識別子であるSSIDが格納されている。WLAN接続部6は、このSSIDを用いてアクセスポイントへの接続を試みる。そして、接続に用いたSSIDと、アクセスポイント側のSSID設定内容とが合致すれば、当該アクセスポイントを介して接続候補ネットワークに接続することができるようになっている。
なお、本実施形態では、SSIDを用いる例について説明するが、アクセスポイントの識別子としてBSSIDを用いてもよい。BSSIDとしては、通常アクセスポイントのMACアドレスが使用されるので、任意の英数字で設定できるSSIDと異なり、名前の重複を防ぐことができる。
IPアドレス設定欄24には、接続候補ネットワークに接続したときに使用するIPアドレスの設定が格納されている。WLAN接続部6は、IPアドレス設定欄24に具体的なIPアドレスが格納されている接続候補ネットワークに接続する場合には、上記格納されているIPアドレスを使用する。また、WLAN接続部6は、IPアドレス設定欄24に具体的なIPアドレスが格納されていない接続候補ネットワークに接続する場合には、接続の際に自動でIPアドレスを取得する。
DNS設定欄25には、接続候補ネットワークに接続したときに使用するDNSサーバの設定が格納されている。WLAN接続部6は、DNS設定欄25に具体的なDNSサーバのアドレスが格納されている接続候補ネットワークに接続する場合には、上記格納されているDNSサーバのアドレスを使用する。また、WLAN接続部6は、DNS設定欄25に具体的なDNSサーバのアドレスが格納されていない接続候補ネットワークに接続する場合には、接続の際に自動でDNSサーバのアドレスを取得する。
チャンネル設定欄26には、アクセスポイントに接続するときの周波数(チャンネル)情報が格納されている。WLAN接続部6は、チャンネル設定欄26に具体的なチャンネルが格納されている接続候補ネットワークに接続する場合には、上記格納されているチャンネルを使用する。また、WLAN接続部6は、チャンネル設定欄26に具体的なチャンネルが格納されていない接続候補ネットワークに接続する場合には、チャンネルを順次切り換えて接続を試みる。
セキュリティ設定欄27には、接続候補ネットワークに接続する際の各種セキュリティ設定が格納されている。具体的には、図示のように、セキュリティ設定欄27には、認証方式、暗号化方法、認証や暗号化に使用する鍵情報、証明書を認証に使用する際の証明書情報が含まれている。
例えば、同図のID1の接続候補ネットワークに接続する場合には、認証方式としてWPA−PSK(Wi-Fi Protected Access-Pre Shared Key)方式を用いることがわかる。また、暗号化方式としてはAES(Advanced Encryption Standard)を用いることがわかる。そして、この場合の接続に必要な事前共有鍵が鍵情報欄に格納されている。これにより、WLAN接続部6は、ID1の接続候補ネットワークに接続することができる。
種別欄28には、各接続候補ネットワークの種別(配信可否情報)が格納されている。種別もプロファイル名と同様に、携帯電話機1のユーザが入力部8を介して適宜設定・変更することができるようになっている。携帯電話機1では、接続候補ネットワークの種別に応じてコンテンツの配信可否を決定する。
例えば、図示の例では、種別として、「家庭」、「会社」、「ホットスポット」、および「友人」の4種類が挙げられており、このうち「家庭」及び「友人」は、コンテンツの配信が可であることを示し、それ以外は、コンテンツの配信が否であることを示している。すなわち、図示の例に限られず、種別欄28には、各接続候補ネットワークのコンテンツの配信可否を示す情報が格納されていればよい。
以上のように、WLAN接続プロファイル15は、携帯電話機1の接続候補ネットワークを示すデータである。また、WLAN接続プロファイル15には、各接続候補ネットワークに接続する際に使用する接続プロファイルが含まれている。そして、WLAN接続プロファイル15には、各接続候補ネットワークへのコンテンツ配信の可否を示す項目である種別が含まれている。
具体的には、携帯電話機1の接続候補ネットワークは、ID1〜5の5つである。また、SSID欄23からセキュリティ設定欄27までの5項目が接続プロファイルであり、携帯電話機1は、これらの接続プロファイルを用いることによって、各接続候補ネットワークに接続することができる。そして、携帯電話機1は、各接続候補プロファイルに対応付けられている種別欄28を参照することによって、各接続候補ネットワークへのコンテンツ配信の可否を判断することができる。
なお、WLAN接続プロファイル15に含まれる各種設定値は、通常、ユーザがアクセスポイントの設定値を入手し、入力部8を介して自ら設定する。また、SSIDなどの設定値は、携帯電話機1が周辺のアクセスポイントをスキャンすることで自動的に入手し、これをWLAN接続プロファイル15に反映させるようにすることも可能である。
〔処理の流れ〕
次に、以上の構成を備えている携帯電話機1が接続候補ネットワークに接続し、DMP機能を有するDMP機器にコンテンツデータを配信する処理の流れについて図3に基づいて説明する。図3は、携帯電話機1が接続候補ネットワークに接続してDMP機器にコンテンツデータを配信する処理の一例を示すフローチャートである。なお、同図左側に携帯電話機1の処理を示し、右側にDMP機器の処理を示している。
制御部10は、入力部8に対して所定の入力操作が行われたことを確認した場合に、無線LAN通信によるネットワークへの接続処理を開始する。なお、ここでは、入力部8のメニューキーが押下されることによって表示部7に表示されたメニュー画面から、無線LAN接続を実行する処理がユーザの入力キー操作にて選択されたことを制御部10が確認した場合に、接続処理を開始することを想定している。
〔ネットワークへの接続〕
無線LAN通信によるネットワークへの接続処理では、まず制御部10は、WLAN接続プロファイル15から、ID欄が1の接続プロファイルを読み出す(S1)。そして、制御部10は、WLAN接続部6に、上記読み出した接続プロファイルで特定される接続候補ネットワークに対して接続するように要求する(S2)。この要求を受けたWLAN接続部6は、WLANモジュール2に指示して上記接続要求のあった接続候補ネットワークへの接続を開始させる。
なお、WLANモジュール2は、制御部10が上記読み出した接続プロファイルに含まれるSSID、チャンネル設定、およびセキュリティ設定を使用して、接続候補ネットワークに接続するための無線LANアクセスポイントへの接続(アソシエーション)を試みる。
ここで、無線LAN接続を行う場合には、携帯電話機1の無線LAN通信範囲内に接続候補ネットワークのアクセスポイントが存在している必要がある。すなわち、携帯電話機1の存在する場所によっては、携帯電話機1とアクセスポイントとの距離の問題により、制御部10が指定する接続プロファイルの接続候補ネットワークに接続できない場合がある。
そこで、制御部10は、無線LAN接続に失敗したか否かをWLAN接続部6に確認する(S3)。接続に失敗したことを確認した場合(S3でYES)には、制御部10は、WLAN接続プロファイル15に含まれる接続プロファイルの中で、接続を試みていない接続プロファイルがあるか否かを確認する(S4)。
接続を試みていない接続プロファイルがなかった場合(S4でNO)には、制御部10は、現在接続可能な接続候補ネットワークは存在しないと判断して処理を終了する。一方、接続を試みていない接続プロファイルがあった場合(S4でYES)には、制御部10は、最後に接続を試みた接続プロファイルのIDに1を加算する(S5)。そして、制御部10は、S2の処理に戻って、最後に接続を試みた接続プロファイルのIDに1を加えたIDを有する接続プロファイルを指定してWLAN接続部6に接続要求させる。
このように、携帯電話機1は、制御部10がS1〜S5の処理を行うことによって、WLAN接続プロファイル15に示されている接続候補ネットワークの中から、携帯電話機1が現在接続可能なネットワークに接続することができるようになっている。
〔接続先ネットワークの識別〕
S3にて無線LAN接続に成功したことを確認した場合(S3でNO)には、制御部10は、接続先識別部11に指示して携帯電話機1が現在接続中の接続候補ネットワークの識別を実行させる。まず、接続先識別部11は、制御部10の上記指示を確認すると、接続に成功したときの接続プロファイルのIDに基づいて、現在接続中のネットワークがID1〜5の何れのネットワークであるかを確認する。
続いて、接続先識別部11は、WLAN接続プロファイル15を参照して、現在接続中の接続候補ネットワークの種別が「家庭」であるか否かを確認する(S6)。現在接続中の接続候補ネットワークの種別が「家庭」である場合(S6でYES)には、接続先識別部11は、その旨通信制御部12に伝達し、処理はS10に進む。
一方、現在接続中の接続候補ネットワークの種別が「家庭」ではない場合(S6でNO)には、接続先識別部11は、現在接続中の接続候補ネットワークの種別が「友人」であるか否かを確認する(S7)。
現在接続中の接続候補ネットワークの種別が「友人」でもない場合(S7でNO)には、接続先識別部11は、その旨通信制御部12に伝達する。伝達を受けた通信制御部12は、現在の接続先にコンテンツを配信する必要はないと判断して処理を終了する。
一方、現在接続中の接続候補ネットワークの種別が「友人」である場合(S7でYES)には、接続先識別部11は、その旨通信制御部12に伝達する。伝達を受けた通信制御部12は、ユーザにDMS機能を有効にするか否かの選択を促す情報(例えば文字や絵、アイコン等)を表示部7に表示させる(S8)。なお、本実施形態では、「DMS機能を有効にしますか?」とのメッセージを表示部7に表示させることを想定している。
通信制御部12は、DMS機能を有効にするか否かの選択を促す情報を表示させた後、ユーザの所定の入力操作を待ち受ける(S9)。なお、ここでは、所定の入力操作が、DMS機能を有効にする処理に対応する入力キーへの入力、またはDMS機能を有効にしない処理に対応する入力キーへの入力であることを想定している。
通信制御部12がDMS機能を有効にする処理に対応する入力キーへの入力を確認した場合、すなわち「DMS機能を有効にしますか?」とのメッセージに対して「はい」との応答があった場合(S9でYES)には、処理はS10に移行する。一方、DMS機能を有効にしない処理に対応する入力キーへの入力を確認した場合(S9でNO)には、通信制御部12は、現在の接続先にコンテンツを配信する必要はないと判断して処理を終了する。
上述のように、接続先識別部11が現在の接続先の種別を「家庭」であると判断した場合(S6でYES)、および接続先識別部11が現在の接続先の種別を「友人」であると判断(S7でYES)し、かつ通信制御部12がDMSを有効にする旨のユーザ操作を確認した場合(S9でYES)には、処理はS10に移行する。
S10では、通信制御部12がDMSプロトコル処理部4に指示してDNS機能を有効にする。これにより、携帯電話機1は、DNS機器として動作するようになる。すなわち、携帯電話機1が現在接続中の接続候補ネットワークに接続しているDMP機器であれば、携帯電話機1のコンテンツ保存領域16に格納されているコンテンツの配信を受けることができるようになる。
〔コンテンツの配信〕
図3のフローチャートにおける、S11〜S16およびS21〜S26の処理は、コンテンツの配信処理を示している。なお、ここでは、コンテンツの配信を受けるDMP機器がPDA(Personal Digital Assistant)であることを想定している。
すなわち、携帯電話機1が現在接続中の接続候補ネットワークに接続しているDMP機器は、携帯電話機1からコンテンツの配信を受けるために、DMS機器を検索するためのサーバ探索メッセージを送信する(S21)。具体的には、DMP機器は、携帯電話機1が現在接続中の接続候補ネットワークに対して、SSDP(Simple Service Discovery Protocol)パケットのマルチキャストメッセージ(サーバ探索メッセージ)を送信する。
DMP機器が送信したサーバ探索メッセージは、上記接続候補ネットワークからWLANモジュール2、およびWLANデータ送受信部3を介してDMSプロトコル処理部4に受信される(S11)。サーバ探索メッセージを受信したDMSプロトコル処理部4は、携帯電話機1を特定するための情報をサーバ情報として返送する(S12)。
DMP機器は、サーバ情報を受信すると、受信したサーバ情報をDMP機器のユーザが視認可能に表示する(S22)。これにより、DMP機器のユーザは、携帯電話機1をDMS機器として利用可能であることを認識することができる。
DMP機器のユーザは、携帯電話機1をDMS機器として利用する場合には、携帯電話機1にコンテンツ探索メッセージを送信する(S23)。DMSプロトコル処理部4は、コンテンツ探索メッセージの受信を確認する(S13)と、携帯電話機1が公開しているコンテンツを示すコンテンツ情報を返送する(S14)。
DMP機器は、コンテンツ情報を受信すると、受信したコンテンツ情報をDMP機器のユーザが視認可能に表示する(S24)。これにより、DMP機器のユーザは、配信を受けることが可能なコンテンツを認識することができる。
DMP機器のユーザは、コンテンツ情報に、配信を受けたいコンテンツが含まれている場合には、携帯電話機1に対し、配信を受けたいコンテンツの取得を要求するコンテンツ取得要求メッセージを送信する(S25)。なお、コンテンツ取得要求メッセージは、通常HTTP(Hyper Transfer Transport Protocol)プロトコルのGETメソッドを送信することで行われるよう規定されている。
DMSプロトコル処理部4は、コンテンツ取得要求メッセージの受信を確認する(S15)と、要求の有ったコンテンツのデータをコンテンツ保存領域16から読み出してDMP機器に返送する(S16)。これにより、DMP機器にコンテンツデータが受信され、DMP機器は、受信したコンテンツデータに必要に応じてデコード処理等を施して、受信したコンテンツデータを再生したり表示したりする(S26)。
〔DMS機能の継続・終了処理〕
上述のように、携帯電話機1は、DMS機能を有効にすることによってDMS機器として機能することになる。しかしながら、DMS機能を有効にしたままの状態を継続することは、消費電力の面から好ましくない。そこで、携帯電話機1では、DMS機能を有効にした後の経過時間によって、DMS機能の継続・終了処理を行う。図3のフローチャートにおけるS17およびS18の処理がDMS機能の継続・終了処理に相当する。
すなわち、通信制御部12は、S10にてDMS機能を有効にした後、連続した一定時間、DMPからの要求がないかを監視する(S17)。一定時間が経過するまでの間に、DMPから何らかの要求、例えばサーバ探索メッセージやコンテンツ取得要求メッセージ等を受信した場合(S17でNO)には、通信制御部12は、経過時間をリセットし、これによりDMS機能が有効な状態が継続することになる。
一方、連続した一定時間、DMPからの要求が確認されなかった場合(S17でYES)には、通信制御部12は、DMSプロトコル処理部4に指示してDMS機能を無効にさせて(S18)、処理を終了する。
〔効果〕
以上のように、携帯電話機1では、接続先識別部11が無線LAN接続の接続先ネットワークの種別を識別し、通信制御部12が該識別された種別に応じてDMS機能の有効化の制御を行う。具体的には、通信制御部12は、種別が「家庭」であれば無条件でDMS機能を有効化し、「友人」であればユーザの有効化許可があった場合にDMS機能を有効化している。一方、それ以外の種別であった場合には、DMS機能を有効化しない。
したがって、携帯電話機1のユーザは、例えばユーザの自宅内に設置されたネットワークのように、携帯電話機1の保有するコンテンツを公開しても問題がなく、またDMS機能の利用頻度が高いネットワークの種別を「家庭」に設定しておけばよい。これにより、ユーザが自宅内で無線LAN接続を行うことにより、携帯電話機1では自動的にDMS機能が有効になるようになる。すなわち、ユーザは、何ら特別な操作を行うことなく、携帯電話機1をDMS機器として利用できるようになる。
また、携帯電話機1のユーザは、例えばユーザの友人宅に設置されたネットワークのように、携帯電話機1の保有するコンテンツを公開しても問題がないと予想され、またDMS機能の利用頻度もある程度高いと思われるネットワークの種別を「友人」に設定しておけばよい。これにより、携帯電話機1は、ユーザが友人宅内で無線LAN接続を行った場合には、DMS機能の有効化の可否をユーザに問い合わせるようになる。したがって、携帯電話機1のユーザは、必要に応じてDMS機能を有効化させることが可能になり、必要のないときにDMS機能が有効化されて意図せずコンテンツの配信が行われたり、携帯電話機1の消費電力が上がったりすることを防ぐことができる。
そして、携帯電話機1のユーザは、コンテンツを公開する必要のないネットワークには、「家庭」および「友人」以外の種別に設定しておけばよい。これにより、携帯電話機1は、不特定多数の利用者が利用するネットワーク(例えばホットスポットや会社)に接続したときには、DMS機能を有効にする必要性が低いとみなし、DMS機能を無効にする。これにより、携帯電話機1の電力消費を低減させることができると共に、部外者にプライベートなコンテンツを公開してしまうことを防ぐことができる。
さらに、携帯電話機1では、一定時間DMP機器からの要求が確認されない場合には、DMS機能を無効にしている。これにより、携帯電話機1の電力消費をさらに低減させることができる。
なお、上記の例では、接続の際に用いた接続プロファイルがID1〜5の何れであるかに基づいてネットワークを識別する例を示したが、接続先の識別方法は、この例に限られない。
例えば、コンテンツを公開してもよいネットワークおよびコンテンツを公開しないネットワークのそれぞれについて、アクセスポイントのSSIDやBSSID、MACアドレス等を予め補助記憶部14に格納しておけばよい。そして、接続中の通信ネットワークに接続するアクセスポイントのSSIDやBSSID、MACアドレス等をスキャンし、これらが一致するか否かで通信ネットワークを識別することができる。
また、通信ネットワークに接続するために使用する接続設定情報を用いて、通信ネットワークを識別することもできる。例えば、通信ネットワークに接続するために使用するIPアドレス等のアドレス設定、DNS設定、チャンネル設定、及びセキュリティ設定の少なくとも1つを用いることによっても、通信ネットワークを識別することができる。
〔具体例〕
最後に、携帯電話機1がネットワークに無線LAN接続して通信を行う具体例について、図4および図5に基づいて説明する。
〔家の中〕
図4は、携帯電話機1が家Aの中にある場合の通信態様の一例を示す図である。図示のように、家Aの中には、ローカルネットワークNが形成されており、ローカルネットワークNには、DMP機器101c、ホームサーバ102、およびアクセスポイントPが有線LAN接続されている。また、図示のように、ローカルネットワークNには、アクセスポイントPを介してDMP機器101a、DMP機器101b、および携帯電話機1が無線LAN接続している。
なお、ここでは、ローカルネットワークNが、図2に示すWLAN接続プロファイルのID1で特定されるネットワークであることを想定している。すなわち、ここでは、図2に示すWLAN接続プロファイルのID1に示される接続プロファイルを用いることにより、アクセスポイントP経由でローカルネットワークNに接続可能であることを想定している。
DMP機器101a〜101cは、DLNAガイドラインに準拠してDMS機能を有する端末とメッセージ交換を行うためのプロトコル処理を行うDMPプロトコル処理部を備えている。すなわち、DMP機器101a〜101cは、携帯電話機1のようなDMS機能を有する機器からコンテンツを取得することができる。携帯電話機1をDMSとして利用する機器は特に限定されないが、ここではDMP機器101aがPDAであり、DMP機器101bが携帯電話機であり、DMP機器101cがテレビであることを想定している。
ホームサーバ102は、携帯電話機1と同じくDMS機器である。ホームサーバ102は、ローカルネットワークNに有線LAN接続されているので、同じくローカルネットワークNに接続されているDMP機器101cは、ホームサーバ102からコンテンツを取得することができる。また、DMP機器101aおよび101bも、アクセスポイントP経由でローカルネットワークNに接続することにより、ホームサーバ102からコンテンツを取得することができる。
携帯電話機1が、家Aの中にある場合に、ユーザが入力部8を操作して無線LAN接続を開始させると、制御部10は、WLAN接続部6に指示して、図2のWLAN接続プロファイル15において、IDが1の接続プロファイルで特定されるネットワークに対して接続要求させる。
ここでは、携帯電話機1が、家Aの中にあることを想定しているので、WLAN接続部6は、IDが1の接続プロファイルを用いることによってアクセスポイントPに接続することができ、その結果ローカルネットワークNへの接続が成功する。
ローカルネットワークNへの接続が成功すると、接続先識別部11は、WLAN接続プロファイル15を参照し、現在接続中のIDが1の接続プロファイルで特定されるネットワークの種別を確認する。図2に示されているように、IDが1の接続プロファイルの種別は「家庭」であるから、通信制御部12はDMSプロトコル処理部4に指示してDMS機能を有効にさせる。
このように、携帯電話機1は、家Aの中で無線LAN接続を行った場合には、自動的にDMS機能が有効になり、DMS機器として機能することになる。これにより、DMP機器101a〜101cは、携帯電話機1からコンテンツの配信を受けることが可能になる。
〔家の外〕
図5は、携帯電話機1が家Aの外にある場合の通信態様の一例を示す図である。図示のように、携帯電話機1は、ローカルネットワークN’へのアクセスポイントP’に接続可能な場所に位置している。また、図示のように、DMP機器101dがアクセスポイントP’を介してローカルネットワークN’に接続している。さらに、ローカルネットワークN’は、インターネットに接続しているので、携帯電話機1は、ローカルネットワークN’経由でインターネットにアクセスすることもできる。すなわち、ローカルネットワークN’は、いわゆるホットスポットである。
なお、ここでは、ローカルネットワークN’が、図2に示すWLAN接続プロファイルのID3で特定されるネットワークであることを想定している。すなわち、ここでは、図2に示すWLAN接続プロファイルのID3に示される接続プロファイルを用いることにより、アクセスポイントP’経由でローカルネットワークN’に接続可能であることを想定している。
DMP機器101dは、DMP機器101a〜101cと同様に、DLNAガイドラインに準拠してDMS機能を有する端末とメッセージ交換を行うためのプロトコル処理を行うDMPプロトコル処理部を備えている。すなわち、DMP機器101dは、携帯電話機1のようなDMS機能を有する機器からコンテンツを取得することができる。図示のように、ここでは、DMP機器101dがノート型PCであることを想定している。
ここで、携帯電話機1のユーザが入力部8を操作して無線LAN接続を開始させると、制御部10は、WLAN接続部6に指示して、図2のWLAN接続プロファイル15において、IDが1の接続プロファイルから順に接続要求させる。
ここでは、ID3の接続プロファイルにてアクセスポイントP’経由でローカルネットワークN’に接続可能であることを想定しているので、WLAN接続部6はIDが3の接続プロファイルを用いることによってアクセスポイントP’に接続することができ、その結果ローカルネットワークN’への接続が成功する。
ローカルネットワークN’への接続が成功すると、接続先識別部11は、WLAN接続プロファイル15を参照し、現在接続中のネットワーク、すなわちローカルネットワークN’の種別を確認する。図2に示されているように、IDが3の接続プロファイルの種別は「ホットスポット」であるから、通信制御部12はDMS機能を有効にさせない。
このように、携帯電話機1は、ホットスポットに無線LAN接続を行った場合には、DMS機能が有効とならない。これにより、ホットスポットに接続しているDMP機器101dに、携帯電話機1のコンテンツを公開してしまうことがなくなる。
〔実施の形態2〕
上記実施形態では、接続プロファイルの種別情報に基づいてDMS機能の有効、無効の制御を行う例を示した。本実施形態では、種別情報を用いずにDMSの有効、無効の制御を行う例について図6および図7に基づいて説明する。
上記実施形態の携帯電話機1と本実施形態の携帯電話機とは、接続先識別部11および通信制御部12の実行する処理内容が変わり、またWLAN接続プロファイル15の内容が変わっている点を除けば同様の構成を備えている。そこで、以下では、上記実施形態の携帯電話機1と本実施形態の携帯電話機との相違点を中心に説明する。なお、上記実施形態と同様の構成については同一の参照番号を付し、その説明を省略する。
〔接続プロファイルの構成〕
まず、上記実施形態の携帯電話機1と本実施形態の携帯電話機との相違点である、WLAN接続プロファイルの構成について、図6に基づいて説明する。図6は、WLAN接続プロファイルの一例を示す図である。図示のように、本実施形態のWLAN接続プロファイルは、種別欄28がなくなっている点を除けば図2の例と同様の項目を含んでいる。
〔処理の流れ〕
次に、上記実施形態の携帯電話機1と本実施形態の携帯電話機との相違点である、接続先識別部11および通信制御部12の実行する処理内容について、図7に基づいて説明する。図7は、本実施形態の携帯電話機が接続候補ネットワークに接続し、DMP機器にコンテンツデータを配信する処理の一例を示すフローチャートである。なお、図7において、S1〜S5のネットワークへの接続処理、S11〜S16およびS21〜S26のコンテンツ配信処理、およびS17〜S18のDMS機能の継続・終了処理については、上記実施形態と同様の処理であるから、ここでは、S31〜S34の接続先ネットワークの識別処理についてのみ説明する。
〔接続先ネットワークの識別〕
上記実施形態で説明したように、S3にて無線LAN接続に成功したことを確認した場合(S3でNO)には、制御部10は、接続先識別部11に指示して携帯電話機1が現在接続中の接続候補ネットワークの識別を実行させる。
接続先識別部11は、制御部10の上記指示を確認すると、まずWLAN接続プロファイル15を参照して、現在接続中の接続候補ネットワークのセキュリティ設定が暗号化なし、またはWEP(Wired Equivalent Privacy)設定であるか、それ以外であるかを確認する(S31)。
現在接続中の接続候補ネットワークのセキュリティ設定が暗号化なし、またはWEPである場合(S31でYES)には、接続先識別部11は、その旨通信制御部12に伝達する。伝達を受けた通信制御部12は、DMS機能を有効にせずに処理を終了する。
例えば、図6の例では、ID1の接続プロファイルのセキュリティ設定が暗号化なしであり、ID3およびID4の接続プロファイルのセキュリティ設定がWEP暗号化設定である。したがって、本実施形態の携帯電話機は、ID1、ID3、およびID4の接続プロファイルで特定される接続候補ネットワークに接続した場合には、DMSとしては機能しないことになる。
なお、セキュリティ設定が暗号化なし、またはWEPである場合に、DMS機能を有効にしない理由は、このようなネットワークに対してDMS機能を有効化することは、不特定多数の部外者にコンテンツを公開することにつながり、セキュリティ上問題があるためである。
すなわち、セキュリティ設定が暗号化なしのネットワークには誰でもアクセスすることができるため、このようなネットワークに対してDMS機能を有効化することは、不特定多数の部外者に対してコンテンツを公開することに等しいので好ましくない。
また、WEP暗号化にはセキュリティ上の欠陥があることが知られており、WEP暗号化を用いているネットワークには、部外者がアクセスする可能性がある。このような状況でDMS機能を有効にしてしまうと、部外者にDMS機能により公開されたコンテンツを盗み見されてしまうおそれがある。
そこで、本実施形態の携帯電話機では、現在接続中の接続候補ネットワークのセキュリティ設定が暗号化なし、またはWEPである場合には、DMS機能を有効化しないようにしている。これにより、ユーザが特別な設定をしなくても、上記のような危険を避けることができる。
なお、本実施形態では、セキュリティ上問題のあると考えられるネットワークに接続している場合に、DMS機能を有効化しないようにする例を示しているが、予めセキュリティ上問題がない(少ない)ことが分かっているネットワークに接続している場合にのみDMS機能を有効化するようにしてもよい。
ここでフローチャートの説明に戻る。S31にて、接続先識別部11が、現在接続中の接続候補ネットワークのセキュリティ設定が暗号化なし、またはWEPではないと判断した場合(S31でNO)には、接続先識別部11は、WLAN状態取得部5に指示して、現在接続中の接続候補ネットワークのアクセスポイントにおけるRSSI値を取得させる。そして、接続先識別部11は、上記取得させたRSSI値が予め定めた閾値を越えているか否かを確認する(S32)。
RSSI値が予め定めた閾値以下である場合(S32でNO)には、接続先識別部11は、その旨通信制御部12に伝達し、伝達を受けた通信制御部12は、DMS機能を有効にせずに処理を終了する。
なお、RSSI値が予め定めた閾値以下である場合に、DMS機能を有効にしない理由は、接続が不安定な状態でDMS機能が有効にされた場合には、コンテンツの配信中に接続が切れるなど、DMP側での再生動作に支障をきたすことがあるためである。例えば、図4において、家Aの外であっても、場所によっては不安定ながらもアクセスポイントPに接続することができる場合がある。このような場所の携帯電話機1からDMP機器101a〜101c等にコンテンツを送信した場合には、DMP機器101a〜101c側での再生動作に支障をきたす可能性がある。
本実施形態の携帯電話機では、無線LANの通信レベルを示す指標であるRSSI値が閾値以下の場合にDMS機能を有効にしないことにより、一定以上の通信レベルが確保されている場合にのみDMS機能を有効にしている。したがって、安定したコンテンツ配信を行うことが可能となる。なお、通信レベルの指標としてはRSSIに限られず、通信レベルの適否を判断することができるものであれば任意の指標を適用することができる。
なお、RSSI値が予め定めた閾値以下であっても、その後携帯電話機が移動することにより、通信状態が改善されることも考えられる。そこで、RSSI値が予め定めた閾値以下であった場合には、DMS機能を有効にしない状態で一定時間待ち、一定時間後にRSSI値が予め定めた閾値を越えていた場合には、DMS機能を有効にするようにしてもよい。
上記の構成によれば、RSSI値が予め定めた閾値以下である場合に、DMS機能がいわば一時停止の状態となる。したがって、通信状態の悪いときにコンテンツの配信を行うことを防ぐことができると共に、通信状態が回復したときにはすぐにコンテンツの配信を行うことが可能になる。
RSSI値が予め定めた閾値より大きい場合(S32でYES)には、接続先識別部11は、位置情報取得部19に指示して携帯電話機の現在位置を取得させ、携帯電話機の現在位置が予め設定された範囲、すなわち設定範囲内にあるか否かを確認する(S33)。
携帯電話機の現在位置が上記設定範囲外である場合(S33でNO)には、接続先識別部11は、その旨通信制御部12に伝達し、伝達を受けた通信制御部12は、DMS機能を有効にせずに処理を終了する。
すなわち、ここでは、携帯電話機の現在位置に基づいてDMS機能を有効にするか否かを判断している。これにより、携帯電話機が特定の範囲に存在する場合にのみDMS機能が有効化されることになるので、ユーザの意図しないネットワークにコンテンツを公開することがなくなる。
なお、上記設定範囲は、複数設定することもできる。例えば、ユーザの自宅の中と、ユーザの友人宅の中とを上記設定範囲に設定することにより、自宅と友人宅のみで自動的にDMS機能が有効化されることになる。これにより、ユーザがコンテンツを公開してもよいと判断している場所でのみコンテンツの公開が行われることになる。
一方、携帯電話機の現在位置が上記設定範囲内である場合(S33でYES)には、接続先識別部11は、携帯電話機1において、予め指定されたアプリケーションが起動中であるか否かを確認する(S34)。そして、起動中である場合(S34でYES)には、接続先識別部11は、その旨通信制御部12に伝達し、伝達を受けた通信制御部12は、DMS機能を有効にせずに処理を終了する。
なお、上記アプリケーションとしては、そのアプリケーションの起動中にDMS機能を有効にすることが好ましくないものを予め指定しておく。例えば、携帯電話網接続I/F9を介した通話アプリケーションの起動中に、DMS機能が有効にされた場合には、コンテンツ配信処理に伴うオーバヘッドによって通話中の電力消費が大きくなって通話時間が短くなってしまうおそれがある。また、ブラウザアプリケーションの起動中に、DMS機能が有効にされた場合には、ブラウザアプリケーションのデータ通信速度が遅くなってしまうおそれがある。
また、例えばデジタル放送受信アプリケーションのように、携帯電話機1の処理負荷が高いアプリケーションの起動中に、DMS機能が有効にされた場合には、デジタル放送受信アプリケーション側の処理に不具合が生じるおそれもある。本実施形態の携帯電話機では、このようなアプリケーションを予め指定しておき、該アプリケーションが起動している場合にはDMS機能を有効にしないようにしているので、このような問題の発生を防止することができる。
S34において、予め指定されたアプリケーションが起動中でないことを確認した場合(S34でNO)には、接続先識別部11は、その旨通信制御部12に伝達し、伝達を受けた通信制御部12は、DMSプロトコル処理部4に指示してDMS機能を有効にする(S10)。
すなわち、本実施形態の携帯電話機では、現在接続中の接続候補ネットワークのセキュリティ設定が暗号化なし、またはWEPではなく、RSSI値が予め定めた閾値より大きく、携帯電話機の現在位置が上記設定範囲内であり、かつ予め指定されたアプリケーションが起動中でない場合に、DMS機能が有効化される。
言い換えれば、本実施形態の携帯電話機は、セキュリティおよび通信状態に問題がなく、予め指定された場所からアクセスできる接続候補ネットワークと接続している場合であって、DMS機能が他のアプリケーションの動作を妨げない場合にのみDMS機器として機能する。
したがって、携帯電話機のユーザが意図しないネットワークにコンテンツが配信されることがない。また、必要なときにはDMS機能が自動的に有効化されて、それ以外のときにはDMS機能は有効化されないので、消費電力も低く抑えることができる。
〔変形例〕
なお、図7のフローチャートにおいて、S31〜S33の処理を実行する順序は、適宜変更することができる。また、必ずしもS31〜S34の処理を全て行う必要はない。例えば、現在位置が指定範囲内であれば、セキュリティ設定等の如何に関わらずDMS機能を有効にするようにしてもよい。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
最後に、携帯電話機1は、上述した機能を実現するソフトウェアである携帯電話機1の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記携帯電話機1に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、携帯電話機1を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明によれば、必要な時のみにDMS機能を有効化できるので、DMS機能を有する機器であれば、本発明を適用することができる。特に、移動中に様々なネットワークに接続する可能性があり、消費電力を抑える必要性が高い、携帯電話機やPDA、ノート型PC等の携帯型端末装置に好適に適用できる。
本発明の実施形態を示すものであり、携帯電話機の要部構成を示すブロック図である。 上記携帯電話機が使用するWLAN接続プロファイルの一例を示す図である。 上記携帯電話機が接続候補ネットワークに接続し、DMP機器にコンテンツデータを配信する処理の一例を示すフローチャートである。 上記携帯電話機が家の中にある場合の通信態様の一例を示す図である。 上記携帯電話機が家の外にある場合の通信態様の一例を示す図である。 本発明の上記とは別の実施形態の携帯電話機が使用するWLAN接続プロファイルの一例を示す図である。 上記携帯電話機が接続候補ネットワークに接続し、DMP機器にコンテンツデータを配信する処理の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 携帯電話機(コンテンツ配信装置)
2 WLANモジュール(通信部)
3 WLANデータ送受信部
4 DMSプロトコル処理部(配信処理手段)
5 WLAN状態取得部
6 WLAN接続部
7 表示部
8 入力部
10 制御部
11 接続先識別部
12 通信制御部
15 WLAN接続プロファイル
19 位置情報取得部

Claims (11)

  1. 複数の通信ネットワークの何れか1つに接続して通信を行うための通信部と、該通信部を用いてコンテンツの配信を行う配信処理手段とを備えているコンテンツ配信装置であって、
    上記通信部が接続している通信ネットワークを識別する接続先識別手段と、
    上記接続先識別手段の識別結果に基づいて、上記配信処理手段を有効または無効にする通信制御手段とを備えていることを特徴とするコンテンツ配信装置。
  2. 上記複数の通信ネットワークのそれぞれに接続するための接続設定情報と、上記複数の通信ネットワークのそれぞれに対するコンテンツの配信の可否を示す配信可否情報とを格納する記憶部を備え、
    上記接続先識別手段は、上記通信部が接続の際に用いた上記接続設定情報に基づいて上記通信部が接続している通信ネットワークを識別し、
    上記通信制御手段は、上記接続先識別手段が識別した通信ネットワークに対応付けられた配信可否情報に基づいて、上記配信処理手段を有効または無効にすることを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ配信装置。
  3. 所定の入力操作を取得する入力部を備え、
    上記配信可否情報には、所定の入力操作を条件にコンテンツの配信を可とすることを示すものが含まれており、
    上記通信制御手段は、上記接続先識別手段が識別した通信ネットワークに対応付けられた配信可否情報が上記所定の入力操作を条件にコンテンツの配信を可とすることを示している場合には、ユーザにコンテンツ配信の可否を問い合わせる可否問合せ情報を表示装置に表示させ、上記入力部への上記所定の入力操作を確認した場合には上記配信処理手段を有効にすることを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ配信装置。
  4. 上記通信手段は、上記通信部が接続している通信ネットワークのセキュリティ設定に応じて上記配信処理手段を有効または無効にすることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のコンテンツ配信装置。
  5. 現在位置を示す現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段を備え、
    上記接続先識別手段は、上記現在位置情報に基づいて上記通信部が接続している通信ネットワークを識別することを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ配信装置。
  6. 上記通信部が接続している通信ネットワークの通信状態を示す指標である通信状態情報を取得する通信状態情報取得手段を備え、
    上記通信制御手段は、上記通信部が接続している通信ネットワークの通信状態が所定の状態よりも悪いことを示す通信状態情報が取得された場合には上記配信処理手段を無効にすることを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載のコンテンツ配信装置。
  7. 上記通信制御手段は、上記配信処理手段を有効にした後、連続する一定時間、コンテンツの配信要求が確認されない場合には、上記配信処理手段を無効にすることを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載のコンテンツ配信装置。
  8. 上記通信制御手段は、予め定めたアプリケーションが動作中の場合に、上記配信処理手段を無効にすることを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載のコンテンツ配信装置。
  9. 複数の通信ネットワークの何れか1つに接続して通信を行うための通信部と、該通信部を用いてコンテンツの配信を行う配信処理手段とを備えているコンテンツ配信装置のコンテンツ配信方法であって、
    上記通信部が接続している通信ネットワークを識別する接続先識別ステップと、
    上記接続先識別手段の識別結果に基づいて、上記配信処理手段を有効または無効にする通信制御ステップとを含むことを特徴とするコンテンツ配信方法。
  10. 請求項1から8の何れか1項に記載のコンテンツ配信装置を動作させるための制御プログラムであって、コンピュータを上記各手段として機能させるための制御プログラム。
  11. 請求項10に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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